JP2017018337A - ガス系消火設備の操作箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】点検時などに保護カバーを外すことなく起動スイッチの操作を可能とする。
【解決手段】ガス系消火設備の操作箱12は、操作箱本体20の表側に配置した扉40の内側に形成した収納部48に起動スイッチ50を設け、起動スイッチ50の外側を覆って着脱自在に保護カバー54を配置し、扉40を開いて起動スイッチ50を操作した場合に起動信号を制御盤に送信して消火ガスを放出させる。起動操作治具60により、扉40を開いた状態で先端を起動スイッチ50の操作釦と保護カバー54の間の隙間に挿入して後端を所定方向に回動操作することにより、操作釦を押し込んで起動スイッチ50を動作させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の防護区画に二酸化炭素等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備の操作箱に関する。
従来、火災発生時に二酸化炭素やハロンガス等の消火ガスを放出して火災を消火するガス系消火設備は、水損や汚損を嫌う機器を設置している室内において、消火による機器損失を最小限に抑えつつ迅速な消火を行うことを可能とする。
このようなガス系消火設備は、制御盤に自動モードを設定していた場合には、防護区画に設置した2系統に接続された各火災感知器からの火災発報(2系統のAND発報)があった場合に、ガス放出する起動条件が成立したと判断して所定時間のカウントダウンを開始し、カウントダウンが終了すると、制御盤から起動装置に起動信号を出力して動作し、起動装置から二酸化炭素等の開放ガスを防護区画に対応したガス供給配管に設けた選択弁に供給して開くと共に消火ガス貯蔵容器の栓を開け、噴射ヘッドから消火ガスを放出する。
また制御盤に手動モードを設定していた場合には、監視員が目視又は火災感知器の発報によって火災を発見し、防護区画に設置した操作箱の扉を開いて起動スイッチを押した場合にガス放出する起動条件が成立したと判断して制御盤がカウントダウンを開始し、カウントダウンが終了すると同様にして消火ガスを放出する。
特開平6−062432号公報 特開平11−245809号公報
ところで、このような従来のガス系消火設備に設けた操作箱は、操作箱本体の前面に扉を設けて内部に押釦式の起動スイッチを収納しており、不用意な起動スイッチの操作を防ぐため、起動スイッチの外側を覆って透明樹脂製の保護カバーを配置し、起動スイッチを操作する場合には、扉を開き、保護カバーを押し破って操作することで消火ガスを放出させるようにしている。
なお、扉を開くと扉開検出スイッチが作動し、制御盤に扉開検出信号を送信して防護区画に設置しているスピーカから非常放送を開始させ、消火ガスの放出に備える。
また、ガス系消火設備は、定期的な点検を必要としており、操作箱を点検する場合には起動スイッチの点検操作を行う。この場合、操作箱の扉を開き、起動スイッチの前に配置している保護カバーを外して起動スイッチを点検のために操作し、点検操作が終わったらスイッチ保護プレートを元に戻すようにしており、起動スイッチを操作する点検作業に保護カバーを取外して元に戻す作業を必要とし、操作箱の点検に手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、保護カバーの取外しを必要とすることなく、点検等の際に起動スイッチを簡単に操作可能とするガス系消火設備の操作箱を提供することを目的とする。
(ガス系消火設備の操作箱)
本発明は、操作箱本体の表側に配置した扉の内側に形成した収納部に起動スイッチを設けると共に、起動スイッチの外側を覆って着脱自在に保護カバーを配置し、扉を開いて起動スイッチを操作した場合に起動信号を制御盤に送信して消火ガスを放出させるガス系消火設備の操作箱に於いて、
扉を開いた状態で、先端を起動スイッチと保護カバーの間の隙間に挿入して、後端を所定方向に回動操作することにより、起動スイッチを動作させる起動操作治具を備えたことを特徴とする。
(起動操作治具の形状)
起動操作治具は、後端側に操作レバー部を備え、先端側に操作レバー部に対し略L形に屈曲した押圧レバー部を一体に形成したプレート状の部材とする。
(起動操作治具の押圧レバー部の形状)
起動操作治具の先端側の押圧レバー部を、保護カバーと収納部底部との間から起動スイッチと保護カバーの間の隙間に挿入可能な湾曲形状とする。
(起動操作治具の押圧レバー部の長さ)
扉は、保護カバーを配置した起動スイッチの収納位置から外れた位置に開口を形成しており、
起動操作治具の先端子側の押圧レバー部の長さを、扉を閉じた状態での起動操作治具による操作ができないように、扉の開口から記起動スイッチまでの長さより短くする。
(起動操作治具による点検検出)
起動スイッチと保護カバーの間に対する起動操作治具の挿入により動作して点検検出信号を制御盤に送信して所定の点検モードを設定させる点検検出スイッチを設ける。
(基本的な効果)
本発明は、操作箱本体の表側に配置した扉の内側に形成した収納部に起動スイッチを設けると共に、起動スイッチの外側を覆って着脱自在に保護カバーを配置し、扉を開いて起動スイッチを操作した場合に起動信号を制御盤に送信して消火ガスを放出させるガス系消火設備の操作箱に於いて、扉を開いた状態で、先端を起動スイッチと保護カバーの間の隙間に挿入して、後端を所定方向に回動操作することにより、起動スイッチを動作させる起動操作治具を備えるようにしたため、操作箱の起動スイッチを点検等のために操作する場合には、起動操作治具を準備し、扉を開いて起動操作治具の先端を起動スイッチと保護カバーとの間の隙間に挿入して後端側を回動操作することで、起動スイッチを起動操作治具の先端で押し込んで動作させることができ、保護カバーを取り外す必要がないため、操作箱における起動スイッチの操作が簡単且つ容易にでき、操作箱の点検を効率良く行うことを可能とする。
(起動操作治具の形状による効果)
また、起動操作治具は、後端側に操作レバー部を備え、先端側に操作レバー部に対し略L形に屈曲した押圧レバー部を一体に形成したプレート状の部材としたため、起動スイッチと保護カバーの狭い隙間に、起動操作治具の先端の押圧レバー部を確実に挿入し、後端の操作レバーを所定方向に回動操作することで、先端側の押圧レバーを回動して起動スイッチを確実に動作を可能とする。
(起動操作治具の押圧レバー部の形状による効果)
また、起動操作治具の先端側の押圧レバー部を、保護カバーと収納部底部との間から起動スイッチと保護カバーの間の隙間に挿入可能な湾曲形状としたため、起動操作治具の先端側を湾曲して押圧レバー部を、起動スイッチと保護カバーの間の狭い隙間に横方向から滑らかに挿入して、起動スイッチを確実に動作可能とする。
(起動操作治具の押圧レバー部の長さによる効果)
また、扉は、保護カバーを配置した起動スイッチの収納位置から外れた位置に開口を形成しており、起動操作治具の先端側の押圧レバー部の長さを、扉を閉じた状態での起動操作治具による操作ができないように、扉の開口から起動スイッチの操作部位までの長さより短くしたため、扉を閉じた状態で悪戯等により、関係者以外の者が起動操作治具を扉の開口から中に入れて起動スイッチを操作しようとしても、扉開口からでは起動操作治具の押圧レバー部は、起動スイッチに届かず、悪戯等による起動スイッチの操作を確実に防止可能とする。
(起動操作治具による点検検出の効果)
また、起動スイッチと保護カバーの間に対する起動操作治具の挿入により動作して点検検出信号を制御盤に送信して所定の点検モードを設定させる点検検出スイッチを設けるようにしたため、ガス系消火設備の点検を行う場合には、制御盤側でのソレノイド閉スイッチの操作等による点検により起動装置を誤動作しないようにする点検モードを設定して点検作業を行っているが、制御盤で点検に必要な操作を行っていなくとも、操作箱で起動スイッチを操作しようとして起動操作治具を挿入すると、点検検出信号が制御盤に送信され、点検に必要な動作状態が自動的に設定され、点検に伴い操作箱の起動スイッチを起動操作治具で操作しても、消火ガスの放出を確実に防止可能とする。
ガス系消火設備の全体構成を示した説明図 操作箱の外観を示した説明図 操作箱の扉を開いて内部を示した説明図 起動操作治具の実施形態を示した説明図 起動操作治具による起動スイッチの操作を示した説明図 起動操作治具による起動スイッチの操作を示した断面図 扉を閉じた状態で起動操作治具による起動スイッチの操作を示した説明図 起動操作治具の他の実施形態を示した説明図 図8の起動操作治具による起動スイッチの操作を示した断面図 起動操作治具による起動スイッチの操作を検出する点検検出スイッチを設けた操作箱の実施形態を示した断面図 ガス系消火設備のシステム構成の概略を示したブロック図 制御盤の回線ユニットと操作箱の機能構成を示したブロック図
[ガス系消火設備の概要]
図1はガス系消火設備の全体構成図を示した説明図である。なお、図1の設備構成は一例であり、必要に応じて適宜の構成をとることができる。
図1に示すように、ガス系消火設備にはガス系の消火設備を一括制御する制御盤10を設け、また防護区画A,Bとなる各部屋の外に操作箱12を設置している。操作箱12は起動スイッチと起動スイッチを保護する扉を備え、手動モードを設定している場合、人が火災を発見したときには、扉を開けて起動スイッチを操作することにより制御盤10に起動信号を送信し、消火剤としての消火ガスを放出させる。放出表示灯15は監視区域内に消火ガスが放出されていることを表示し、室内に入らないことを知らせる。
噴射ヘッド14は消火ガスを室内に放出する。スピーカ13は消火ガスが放出されることを示す注意警報と退避警報を放送し、人が警戒区域内に存在する場合は直ちに避難することを促す。消火ガス貯蔵容器16は消火ガスを貯蔵する。
本実施形態にあっては、複数の防護区画A,Bについて火災想定を1箇所としており、このため消火ガス貯蔵容器16は複数の防護区画A,Bに対する共通設備として設けており、1防護区画の消火に必要な量の消火ガスを充填している。
起動装置18は防護区画A,Bに対応して設け、制御盤10から消火ガス放出用の起動信号を受けて内蔵したソレノイドの通電により開弁して二酸化炭素などの開放ガスを放出し、開放ガスにより選択弁17を開放させると共に消火ガス貯蔵容器16の栓を開ける。選択弁17は起動装置18の起動による開放ガスを受けて開き、火災の生じた防護区画A又はBの噴射ヘッド14に消火ガスを供給して噴射させる。
火災感知器11は2系統の感知器回線で各防護区画A,Bの火災を監視している。圧力スイッチ21は消火貯蔵容器16から消火ガスが放出されたことを検出し、制御盤10に検出信号を送り、火災の発生した監視区域に対応した放出表示灯15を点滅させる。ピストンレリーザ19は消火ガスが部屋に放出されたとき消火ガスを室外に漏れないようにダンパーで排煙口を閉じる。閉止弁23は消火ガス貯蔵容器16からの消火ガスの供給を手動で閉止する。
このようなガス系消火設備において、制御盤10に自動モードを設定していた場合には、2系統に接続された各火災感知器11からの火災発報(2系統のAND発報)があつた場合にガス放出の起動条件が成立したと判断して起動権を獲得し、所定時間のカウントダウンを開始すると共にスピーカ13は消火ガスが放出されることを示す注意警報と退避警報を放送する。
制御盤10及び操作箱12には2桁表示の7セグメント表示器34を設けており、通常はカウントダウン初期値として所定の秒数を表示しており、カウントダウンを開始すると、残り時間の秒数を順次表示し、カウントダウン終了で零秒を表示する。
制御盤10のカウントダウンが終了すると、制御盤10から起動装置18にガス放出信号を出力して動作し、起動装置18から二酸化炭素等の開放ガスを選択弁17に供給して開くと共に消火ガス貯蔵容器16の栓を開け、ガス供給配管を介して噴射ヘッド14から火災検知した防護区画の室内に消火ガスを放出させる。
また制御盤10に手動モードを設定していた場合には、監視員が目視又は火災感知器11の発報によって例えば防護区画Aの火災を発見し、防護区画Aの外側に設置している操作箱12の扉を開いて起動スイッチを押すことで起動信号を制御盤10に送信し、制御盤10はカウントダウンを開始すると共にスピーカ13は消火ガスが放出されること示す注意警報と退避警報を放送し、カウントダウンが終了すると、自動モードの場合と同様にして防護区画の噴射ヘッド14から消火ガスを放出させる。
[操作箱の構成]
図2は防護区画に設けた操作箱の外観を示した説明図である。図2に示すように、操作箱12は、操作箱本体20の表パネル22に、操作箱12の電源状態を示す電源灯24、火災発生を示す火災灯26、ガス放出動作が起動されたことを示す起動灯28、ガス放出中を示す放出灯30、消火ガスを放出させないための閉止弁が閉じているときに点滅する閉止弁閉表示灯32、消火ガス放出前のカウントダウン時間等を表示する7セグメント表示器34、自動モード又は手動モードのモード選択を行うためのキースイッチ36、消火ガスの放出を非常停止するための非常停止スイッチ38、手動モード運転時に点灯する手動モード表示灯36a、自動モード運転時に点灯する自動モード表示灯36bを設けている。
表パネル22の下側には扉40を設けている。扉40は扉開口に対応した収納部48の右側にヒンジ42により開閉自在に設けており、扉40の左側上部に開口44を形成し、開口44に指を入れて扉40を開放可能としている。また扉40に形成した開口44に相対した収納部48には非常電話機を接続する電話ジャック46を設けている。
扉40の表面には、操作箱12の火災時における操作方法を表示しており、また、実際に設置した場合には、防止シール45により封止している。
図3は操作箱の扉を開いて内部を示した説明図である。図3に示すように、操作箱12は、扉40を開いた際に露出する収納部48に、消火ガスの放出を手動で操作するための起動スイッチ50を設けている。起動スイッチ50はその操作部位となる操作釦の外側を覆って保護カバー54をビス止めにより着脱自在に配置している。保護カバー54は合成樹脂製の透明なプレートであり、破線で示すように、押圧操作で保護カバー54が割れて起動スイッチ50を操作できるように、2重円とその間を放射状に結ぶ切溝を入れている。
また、収納部48には、扉40を磁気吸着により閉鎖状態に保持するスイッチ付きのマグネットキャッチ53を設けており、マグネットキャッチ53のスイッチを扉開検出スイッチ55として使用している。
[起動操作治具による起動スイッチの操作]
(起動操作治具)
図4は起動操作治具の実施形態を示した説明図であり、図4(A)に正面を示し、図4(B)に側面を示し、図4(C)に平面を示す。
図4に示すように、起動操作治具60は、金属プレートで作られており、後端側にストレートな操作レバー部62を備え、先端側に操作レバー部62に対し略L形に屈曲した押圧レバー部64を一体に形成している。また、操作レバー部62の端部側には通し穴68を形成し、制御盤等の所定の箇所に起動操作治具60を掛けて収納できるようにしている。
押圧レバー部64は下端のコーナー部から上向きに湾曲した後に先端側で下向きに湾曲した湾曲形状としている。
(起動操作治具による起動操作)
図5は起動操作治具による起動スイッチの操作を示した説明図、図6は起動操作治具による起動スイッチの操作を示した断面図である。
図5及び図6に示すように、ガス系消火設備の点検に伴い操作箱12を点検する場合には、扉40を開放し、この状態で起動操作治具60の先端側の押圧レバー部64を、保護カバー54を取り付けているプレート支持部56の左側の隙間58から入れて、起動スイッチ50の操作釦50aと保護カバー54の間の隙間に挿入し、この状態で後端側の操作レバー部62を図示で右回りに回動する操作を行う。
このような起動操作治具60の操作により、先端側の押圧レバー部64が起動スイッチ50の操作釦50aを押込み、起動スイッチ50がオンして起動信号を制御盤側に送信させる。
(扉を閉鎖した状態での起動操作治具による起動操作)
図7は扉を閉じた状態で起動操作治具による起動スイッチの操作を示した説明図である。
起動操作治具60を用いた操作箱12の起動スイッチ50の起動操作は、点検時等に係員が行うことを予定しているが、制御盤側等に格納している起動操作治具60を不正に入手した第三者が悪戯などで操作する恐れがある。この場合、扉40を開くと、扉開検出スイッチ55で扉開が検出されて非常放送が行われることから、図7に示すように、扉40を閉じたまま、その開口44から起動操作治具60を入れて起動スイッチ50を操作しようとすることが想定される。
このような悪戯による操作を防止するため、図4に示した起動操作治具60の先端側の押圧レバー部64の長さを、扉40に形成した開口44の右端から起動スイッチ50の操作釦50aまでの長さより短くしている。
このため図7に示すように、扉40の開口44から起動操作治具60の先端側の押圧レバー部64を入れて起動スイッチ50を操作しようとしても、扉40に形成した開口44の右端に起動操作治具60の操作レバー部62が当たってそれ以上入ることがなく、起動スイッチ50の操作釦50aを操作することができない。
[起動操作治具の他の実施形態]
(起動操作治具)
図8は起動操作治具の他の実施形態を示した説明図であり、図8(A)に斜視図を示し、図8(B)に平面図を示し、図8(C)に側面図を示す。
図8に示すように、本実施形態の起動操作治具60aは、金属プレートで作られており、後端側にストレートな操作レバー部62aを備え、先端側に操作レバー部62aに対し、操作箱12の収納部48の深さに相当する長さの中間レバー部66aを介して、略L形に屈曲した押圧レバー部64aを一体に形成している。
また、操作レバー部62aの端部側には通し穴68aを形成し、制御盤等の所定の箇所に起動操作治具60aを掛けて収納できるようにしている。更に、押圧レバー部64aは中間レバー部66aのコーナー部から上向きに湾曲した後に先端側で下向きに湾曲した湾曲形状としている。
(起動操作治具による起動操作)
図9は図8起動操作治具による起動スイッチの操作を示した断面図である。図9に示すように、ガス系消火設備の点検に伴い操作箱12を点検する場合には、扉40を開放し、この状態で起動操作治具60aの先端側の押圧レバー部64aを、保護カバー54を取付けているプレート支持部56の左側の隙間58から起動スイッチ50の操作釦50aと保護カバー54の間の隙間に挿入し、この状態で後端側の操作レバー部62aを図示で右回りに回動する操作を行う。
このとき起動操作治具60aは、操作レバー部62aに対し、図示で左側に屈曲した中間レバー部66aを介して略L形に先端側の操作レバー部64aを設けているため、操作レバー部64aの下側を収納部48の底面に当てて位置合わせした状態で、先端側の操作レバー部64aを、プレート支持部56の左側の隙間58に挿入して起動スイッチ50の操作釦50aと保護カバー54の間の隙間に容易に入れることができる。
このような起動操作治具60aの操作により、先端側の押圧レバー部64aが起動スイッチ50の操作釦50aを押込み、起動スイッチ50がオンして起動信号を制御盤側に送信させる。
また、図7に示したと同様に、悪戯による操作を防止するため、図8に示した起動操作治具60aの先端側の押圧レバー部64aの長さを、扉40に形成した開口44の右端から起動スイッチ50の操作釦50aまでの長さより短くしている。
[起動操作治具の操作による点検検出信号の送信]
図10は起動操作治具による起動スイッチの操作を検出する点検検出スイッチを設けた操作箱の実施形態を示した断面図である。
図10に示すように、本実施形態の操作箱12は、保護カバー54を取付けたプレート支持部56の左側の収納部48の底面との間の隙間58の内側に点検検出スイッチ70を配置している。点検検出スイッチ70は、隙間58から起動操作治具60の先端側の押圧レバー部64を挿入した場合に、スイッチノブの押圧を受けてオン動作するように配置している。点検検出スイッチ70がオンすると点検検出信号が制御盤に送信され、制御盤で点検に必要な動作状態が自動的に設定され、点検に伴い操作箱12の起動スイッチ50を起動操作治具60でオン操作しても、消火ガスの放出を確実に防止可能とする。
(ガス系消火設備のシステム構成の概要)
図11はガス系消火設備のシステム構成の概略を示したブロック図である。図11に示すように、制御盤10は防護施設に対応して回線ユニット74を備えており、回線ユニット74に対しては防護施設内の最大4つの防護区画に対応して2系統の火災感知器11、操作箱12、スピーカ13及び起動装置18を信号線接続している。ここで、操作箱12は回線ユニット74から引き出されたシリアル伝送路72に接続している。なお、回線ユニット74は、防護施設が複数ある場合は、防護施設に対応して複数設けられる。
回線ユニット74に対しては、共通部として、操作部76、表示部78、移報部80、スピーカ駆動部82及びカウントダウン表示等に使用する7セグメント表示器84を接続している。
(回線ユニットと操作箱の機能構成)
図12は制御盤の回線ユニットと操作箱の機能構成を示したブロック図である。図12に示すように、回線ユニット74は、制御部86を備え、制御部86に対し防護区画側の機器を信号線接続するため、伝送部94、2系統分の火災受信部96、駆動部98、スピーカ選択部100を設けている。
スピーカ選択部100には図11に示したスピーカ駆動部82からの信号線を入力接続し、制御部86からの指示により放送信号をスピーカ13に供給可能とする。また、制御部86に対し制御盤10の共通部となる図11の操作部76、表示部78及び移報部80と接続するため、操作入力部88、表示出力部90及び移報出力部92を設けている。
制御部86は、所定の起動条件の成立を検出した場合、所定時間のカウントダウン後に起動装置18を動作して消火ガスを放出させる制御を行う。
また、制御部86は、図11の操作部76の操作により点検を指示する点検信号を受信した場合、図1に示した起動装置18のソレノイドの通電による開動作を禁止する点検モードを設定し、操作箱12から起動信号を受信してカウントダウンを完了しても、起動装置18の動作を禁止してガス放出を行わないように制御する。
(操作箱の機能構成)
図12に示すように、操作箱12は、制御部102を備え、制御部102に対し伝送部104、操作部106、検出部108、7セグメント表示器を含む表示部110を接続し、更に、図10に示した起動操作治具60の挿入によりオン動作する点検検出スイッチ70を接続している。
伝送部104は回線ユニット74の伝送部94との間でシリアル伝送路72を介して各種の情報をシリアル伝送により送受信する。操作部106には図2及び図3に示したキースイッチ36、非常停止スイッチ38、起動スイッチ50を設けている。また、検出部108には図2及び図3に示した扉開検出スイッチ55を設けている。更に、表示部110には図2及び図3に示した電源灯24、火災灯26、起動灯28、放出灯30、閉止弁閉表示灯32、手動モード表示灯36a、自動モード表示灯36bを設けている。
制御部102は、プログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路を使用する。
制御部102は、伝送部104を介して回線ユニット74から表示制御信号を受信して表示部110の対応する表示灯を点灯する制御を行う。
また、制御部102は、操作部106の操作や検出部108の検出に基づく各種信号をて回線ユニット74に送信する制御を行う、更に、制御部102は、起動操作治具60の挿入により点検検出スイッチ70のオンを検出した場合、点検検出信号を生成して回線ユニット74に送信する制御を行い、制御部86に起動装置18の動作禁止を伴う点検モードの設定を行わせる。
[本発明の変形例]
(起動操作治具)
上記の実施形態による起動操作治具は一例であり、操作箱に設けた起動スイッチ50の操作釦50aと保護カバー54の間の隙間に挿入してオン操作可能な治具であれば、適宜の形状の治具を用いることができる。
(起動スイッチ)
上記の実施形態は、操作箱における表パネルの一部に扉を設けて、その内部にスイッチ保護プレート付きの起動スイッチを設けているが、表パネル全体を扉として、その内部にスイッチ保護プレート付きの起動スイッチを設けた構造の操作箱についても、同様に、起動操作治具によりスイッチ保護プレートを取り外すことなく、起動スイッチの操作を可能とする。
(その他)
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:制御盤
11:火災感知器
12:操作箱
13:スピーカ
14:噴射ヘッド
15:放出表示灯
16:消火ガス貯蔵容器
17:選択弁
18:起動装置
19:ピストンレリーザ
20:操作箱本体
21:圧力スイッチ
22:表パネル
23:閉止弁
24:電源灯
26:火災灯
28:起動灯
30:放出灯
32:閉止弁閉表示灯
34:7セグメント表示器
36:キースイッチ
36a:手動モード表示灯
36b:自動モード表示灯
38:非常停止灯
40:扉
42:ヒンジ
44:開口
45:防止シール
46:電話ジャック
48:収納部
50:起動スイッチ
50a:操作釦
53:マグネットキャッチ
54:保護カバー
55:扉開検出スイッチ
56:プレート支持部
58:隙間
60,60a:起動操作治具
62,62a:操作レバー部
64,64a:押圧レバー部
66a:中間レバー部
68,68a:通し穴
70:点検検出スイッチ

Claims (5)

  1. 操作箱本体の表側に配置した扉の内側に形成した収納部に起動スイッチを設けると共に、前記起動スイッチの外側を覆って着脱自在に保護カバーを配置し、前記扉を開いて前記起動スイッチを操作した場合に起動信号を制御盤に送信して消火ガスを放出させるガス系消火設備の操作箱に於いて、
    前記扉を開いた状態で先端を前記起動スイッチと前記保護カバーの間の隙間に挿入して後端を所定方向に回動操作することにより、前記起動スイッチを動作させる起動操作治具を備えたことを特徴とするガス系消火設備の操作箱。
  2. 請求項1記載のガス系消火設備の操作箱に於いて、前記起動操作治具は、後端側に操作レバー部を備え、先端側に前記操作レバー部に対し略L形に屈曲した押圧レバー部を一体に形成したプレート状の部材としたことを特徴とするガス系消火設備の操作箱。
  3. 請求項2記載のガス系消火設備の操作箱に於いて、前記起動操作治具の先端側の前記押圧レバー部を、前記保護カバーと収納部底部との間から前記起動スイッチと前記保護カバーの間の隙間に挿入可能な湾曲形状としたことを特徴とするガス系消火設備の操作箱。
  4. 請求項2記載のガス系消火設備の操作箱に於いて、前記扉は、前記保護カバーを配置した前記起動スイッチの収納位置から外れた位置に開口を形成しており、
    前記起動操作治具の押圧レバー部の長さを、前記扉を閉じた状態での前記起動操作治具による操作ができないように、前記扉の開口から前記起動スイッチの操作部位までの長さより短くしたことを特徴とするガス系消火設備の操作箱。
  5. 請求項1記載のガス系消火設備の操作箱に於いて、前記起動スイッチと前記保護カバーの間に対する前記起動操作治具の挿入により動作して点検検出信号を前記制御盤に送信して所定の点検モードを設定させる点検検出スイッチを設けたことを特徴とするガス系消火設備の操作箱。
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