JP6203596B2 - 自動消火設備 - Google Patents
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Description
本発明は、高所に設置した収納ボックス内に制御装置と起動装置を備えた消火剤容器を収納し、センサに基づいて制御装置で火災を検出した場合、又は、人為操作可能な位置に設置した遠隔操作装置の起動スイッチの操作により起動信号を制御装置で受信した場合、消火剤容器に設けた起動装置を作動して消火剤容器に充填した消火薬剤を所定の防護区画に放出させる自動消火設備に於いて、
遠隔操作装置の起動スイッチから制御装置に接続された起動信号ラインに、コネクタとプラグを着脱自在に連結するコネクタ装置を有し、コネクタとプラグの切り離し操作により起動信号ラインを遮断して消火薬剤の誤放出を抑止するメンテナンス装置を、人為操作可能な位置に備えたことを特徴とする。
メンテナンス装置は、起動信号ラインに加え、制御装置との間がコネクタ装置により断接可能なダミー信号ラインで接続され、ダミー信号ラインに接続された点検状態表示器が、コネクタ装置による起動信号ラインの断接状態を表示する。
本発明は、高所に設置した収納ボックス内に制御装置と起動装置を備えた消火剤容器を収納し、センサに基づいて制御装置で火災を検出した場合、又は、人為操作可能な位置に設置した遠隔操作装置の起動スイッチの操作により起動信号を制御装置で受信した場合、消火剤容器に設けた起動装置を作動して消火剤容器に充填した消火薬剤を所定の防護区画に放出させる自動消火設備に於いて、
遠隔操作装置の起動スイッチから制御装置に接続された起動信号ラインに点検スイッチを有し、点検スイッチのオフ操作により起動信号ラインを遮断して消火薬剤の誤放出を抑止するメンテナンス装置を、人為操作可能な位置に備え、
メンテナンス装置は、起動信号ラインに加え、制御装置との間が点検スイッチに連動する連動スイッチにより断接可能なダミー信号ラインで接続され、ダミー信号ラインに接続された点検状態表示器が、点検スイッチによる起動信号ラインの断接状態を表示することを特徴とする。
点検状態表示器は、メンテナンス装置による起動信号ラインの断接状態を、表示灯の点灯又は消灯により表示する。
メンテナンス装置を遠隔操作装置と一体に設ける。
本発明によれば、高所に設置した収納ボックス内に制御装置と起動装置を備えた消火剤容器を収納し、センサに基づいて制御装置で火災を検出した場合、又は、人為操作可能な位置に設置した遠隔操作装置の起動スイッチの操作による起動信号を制御装置で受信した場合に、消火剤容器に設けた起動装置を作動して消火剤容器に充填した消火薬剤を所定の防護区画に放出させる自動消火設備について、遠隔操作装置の起動スイッチから制御装置に接続している起動信号ラインを切り離し操作により遮断して消火薬剤の誤放出を抑止するメンテナンス装置を、人為操作可能な位置に設けるようにしたため、自動消火設備を点検する際に、遠隔操作装置と同様に、人為的に操作可能な位置に設置しているメンテナンス装置において、起動スイッチから制御装置に接続している起動信号ラインを切り離す操作を行うことで、起動スイッチの操作による消火薬剤の誤放出を確実に防止し、従来のように高所に設置されている収納ボックス内のケーブルのコネクタを外すような脚立に上って行う不安定な作業を不要とし、点検に伴う消火薬剤の誤放出を抑止するための起動信号ラインの切り離し作業を簡単且つ安全に行うことを可能とする。
また、メンテナンス装置は、筐体に施錠機構付きの開閉自在な扉を備え、筐体内に起動スイッチから制御装置に接続している起動信号ラインを引き込み、当該起動信号ラインに着脱自在なコネクタとプラグを有するコネクタ装置を設けて断接可能としていることから、メンテナンス装置の扉を開いて収納しているコネクタ装置のコネクタからプラグを引き抜くことで、簡単に起動信号ラインを切り離すことができる。
また、メンテナンス装置は、起動信号ラインに加え、制御装置との間をダミー信号ラインで接続し、ダミー信号ラインをコネクタ装置のコネクタとプラグに接続して断接可能とし、更に、ダミー信号ラインを点検状態表示器に接続してコネクタ装置の断接状態を表示するようにしたため、コネクタ装置による起動信号ラインの断接と同時にダミー信号ラインの断接が行われ、これに伴いコネクタ装置によるダミー信号ラインの接続状態で例えば点灯していた点検状態表示器は、ダミー信号ラインの切り離しにより消灯し、コネクタ装置による起動信号ラインの断接状態を表示することを可能とする。
また、メンテナンス装置は、筐体に施錠機構付きの開閉自在な扉を備え、筐体内に起動スイッチから制御装置に接続している起動信号ラインを引き込み、当該信号ラインに点検スイッチを設けて断接可能とすることで、メンテナンス装置の扉を開いて収納しているコネクタ装置の点検スイッチをオフ操作することで、より簡単に起動信号ラインを切り離すことができる。
また、メンテナンス装置は、起動信号ラインに加え、制御装置との間をダミー信号ラインで接続し、ダミー信号ラインに点検スイッチに連動する連動スイッチを設けて断接可能とし、更に、ダミー信号ラインを点検状態表示器に接続して点検スイッチの断接状態を表示するにしたため、点検スイッチの復旧忘れにより起動スイッチの操作による消火薬剤の放出機能が失われてしまう事態を未然に防止可能とする。また、ダミー信号ラインを設けて点検スイッチの状態を監視することで、起動信号ラインに電圧を加えて点検スイッチの状態を監視する必要がないため、消火薬剤の誤放出の可能性を確実に排除可能とする。
また、メンテナンス装置を遠隔操作装置と一体に設けることで、メンテナンス装置の設置スペースを別途確保する必要がなく、また、点検の際にメンテナンス装置で行う起動信号ラインの切り離し操作も、メンテナンス装置の設置場所を探すことなく、簡単且つ容易に行うことを可能とする。
(自動消火設備の概略)
図1は厨房設備に設けた自動消火設備の概略を示した説明図である。図1に示すように、自動消火設備を設置する厨房設備は、レンジ10とフライヤー12を設置し、その上部にフード14を設置し、フード14はダクト16に連結し、ファン18の駆動で排気を可能としており、ファン18は例えば空調制御盤42により運転と停止を制御する。
制御装置22による自動消火設備の自動消火制御は次のようになる。制御装置22は、レンジ10やフライヤー12の使用に伴う火災でダクト16内の温度上昇をダクトセンサ24からの検出信号に基づき検出し、第1設定温度T1、例えば150℃以上を判別した場合、ガス遮断操作装置36を経由してガス遮断弁38を遮断してガス供給を停止する制御を行い、続いて、遠隔操作装置32に制御信号を出力して警報表示灯を点灯すると共に警報ブザーを鳴動させる制御を行う。
制御装置22による自動消火設備の手動消火制御は次のようになる。火災に気付いた利用者は、遠隔操作装置32の扉を開き、内部に設けている起動スイッチの押釦を押圧操作し、起動スイッチをオンすると、遠隔操作装置32から制御装置22に起動信号が出力され、これを受信した制御装置22が遠隔操作装置32へ制御信号を出力して警報表示灯を点灯すると共に警報ブザーを鳴動する。
図2は遠隔操作装置と一体に設けたメンテナンス装置の実施形態を示した説明図であり、図2(A)に扉を閉じた状態を示し、図2(B)に扉を開いた状態を示す。
図3は遠隔操作装置及びメンテナンス装置の回路構成の概略を制御装置側と共に示した説明図であり、図3(A)に通常監視中のコネクタ接続状態を示し、図3(B)に点検の際にコネクタ接続を外した状態を示す。
図4は点検スイッチにより信号ラインを切り離すメンテナンス装置の実施形態を示した説明図である。
図5は遠隔操作装置に対し分離配置したメンテナンス装置の実施形態を示した説明図であり、図5(A)に扉を閉じた状態を示し、図5(B)に扉を開いた状態を示す。また図6は図5の遠隔操作装置及びメンテナンス装置の回路機能の実施形態を示した説明図である。
上記の実施形態は、厨房用に自動消火設備を設置した場合を例にとっているが、フード・ダクト用又はダクト専用の自動消火設備についても、同様に適用できる。
12:フライヤー
14:フード
16:ダクト
18:ファン
20:収納ボックス
22:制御装置
24:ダクトセンサ
26:消火剤容器
28:起動装置
30:消火ノズル
32:遠隔操作装置
34:メンテナンス装置
36:ガス遮断操作装置
38:ガス遮断弁
52:点検状態表示灯
54:扉
64:コネクタ装置
66:コネクタ
68:プラグ
72:起動信号ライン
74:ダミー信号ライン
80:点検スイッチ
82:点検スイッチ接点
84:連動スイッチ接点
88:断線検出回路
90:切り離し表示回路
Claims (7)
- 高所に設置した収納ボックス内に制御装置と起動装置を備えた消火剤容器を収納し、センサに基づいて制御装置で火災を検出した場合、又は、人為操作可能な位置に設置した遠隔操作装置に設けた起動スイッチの操作により起動信号を前記制御装置で受信した場合、前記消火剤容器に設けた前記起動装置を作動して前記消火剤容器に充填した消火薬剤を所定の防護区画に放出させる自動消火設備に於いて、
前記遠隔操作装置の起動スイッチから前記制御装置に接続された起動信号ラインに、コネクタとプラグを着脱自在に連結するコネクタ装置を有し、前記コネクタとプラグの切り離し操作により前記起動信号ラインを遮断して前記消火薬剤の誤放出を抑止するメンテナンス装置を、人為操作可能な位置に備えたことを特徴とする自動消火設備。
- 請求項1記載の自動消火設備に於いて、前記メンテナンス装置は、前記起動信号ラインが引き込まれた筐体内に前記コネクタ装置が収納され、前記筐体に施錠機構付きの開閉自在な扉を備えたことを特徴とする自動消火設備。
- 請求項1又は2に記載の自動消火設備に於いて、前記メンテナンス装置は、前記起動信号ラインに加え、前記制御装置との間が前記コネクタ装置により断接可能なダミー信号ラインで接続され、前記ダミー信号ラインに接続された点検状態表示器が、前記コネクタ装置による前記起動信号ラインの断接状態を表示することを特徴とする自動消火設備。
- 高所に設置した収納ボックス内に制御装置と起動装置を備えた消火剤容器を収納し、センサに基づいて制御装置で火災を検出した場合、又は、人為操作可能な位置に設置した遠隔操作装置に設けた起動スイッチの操作により起動信号を前記制御装置で受信した場合、前記消火剤容器に設けた前記起動装置を作動して前記消火剤容器に充填した消火薬剤を所定の防護区画に放出させる自動消火設備に於いて、
前記遠隔操作装置の起動スイッチから前記制御装置に接続された起動信号ラインに点検スイッチを有し、前記点検スイッチのオフ操作により前記起動信号ラインを遮断して前記消火薬剤の誤放出を抑止するメンテナンス装置を、人為操作可能な位置に備え、
前記メンテナンス装置は、前記起動信号ラインに加え、前記制御装置との間が前記点検スイッチに連動する連動スイッチにより断接可能なダミー信号ラインで接続され、前記ダミー信号ラインに接続された点検状態表示器が、前記点検スイッチによる前記起動信号ラインの断接状態を表示することを特徴とする自動消火設備。
- 請求項4記載の自動消火設備に於いて、前記メンテナンス装置は、前記起動信号ラインが引き込まれた筐体内に前記起動スイッチが収納され、前記筐体に施錠機構付きの開閉自在な扉を備えたことを特徴とする自動消火設備。
- 請求項3又は4に記載の自動消火設備に於いて、前記点検状態表示器は、前記メンテナンス装置による前記起動信号ラインの断接状態を、表示灯の点灯又は消灯により表示することを特徴とする自動消火装置。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の自動消火設備に於いて、前記メンテナンス装置を前記遠隔操作装置と一体に設けたことを特徴とする自動消火設備。
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