JP2012075581A - 消火システムの制御装置 - Google Patents
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Abstract
消火システムの制御装置盤面には、色々な操作用のスイッチや表示灯が設けられており、盤の操作員が操作しにくいという問題があり、盤面における操作部や表示部の配置等を工夫して、操作性を向上させるとともに、熟練者でなくても操作できるようにする。
【解決手段】
消火システムを集中制御する消火システム制御盤と防護区画を直接監視できる近傍位置に配設されて手動操作を行う現地操作盤において、盤面の表示部および操作部を、火災発生時から放水開始までに生ずる事象や操作の順序にしたがって、略一方向に配置し、操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示する。
【選択図】 図2
Description
また、本発明の現地操作盤または前記消火システム制御盤は、前記火災灯、前記放水中灯、前記放水モード選択部、前記区画選択部、前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする。
さらに、本発明の現地操作盤は、放水盤面操作の可否を選択する盤面操作可否選択部をさらに備え、盤面操作可否選択部は、放水モード選択部との間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする。
本発明の実施の形態1に係る消火システムの制御装置を図1、図2に基づいて説明する。なお、この消火システムの制御装置は、従来技術で示した図5の消火システムで使用されるものであり、消火システムにおける消火手段としての消火装置や遠隔操作弁を制御すると共に、火災検出手段としての火災感知器が動作したときに、火災灯を点灯する機能などを備えている。
(1)表示灯領域20
表示灯領域20は、上部のシステム状態表示部と下部の火災発生表示部とから構成される領域である。火災時に点灯する火災灯21の上部には、交流電源灯や故障時に点灯する故障灯などの表示灯をまとめた各種表示灯22が設けられる。そして、火災灯21の下部には、各区画毎の火災状況を示す地区灯23が設けられる。地区灯23は、3つの表示灯から構成されており、最上部に区画灯23A、真ん中に自火報灯23B、最下部に消火専用灯23Cが設けられる。この地区灯23は、区画数に応じて設けられ、図2の場合には、5区画(5回線)に相当するものとなっている。
(2)放水モード領域30
この領域は、消火システム制御盤100と現地操作盤200とでは異なる部分があるので、それぞれについて分けて説明する。
<消火システム制御盤>
消火システム制御盤100の盤面100Cにおいて、放水モード領域30の上部には、自動放水モードと手動放水モードを選択する放水モード選択部31が設けられる。放水モードの選択は、専用の鍵(キースイッチ)を使用して行われ、その鍵を回すことで、放水モードを選択できる。放水モード選択部31の横には、いずれの放水モードであるかを表示する放水モード表示灯31Aが設けられる。通常は、自動放水モードに設定されており、火災時には、自動で遠隔操作弁が開放されて消火水が供給され、消火装置から放水を行えるようになっている。
そして放水モード選択部31の下側には、手動放水モードの説明を記載したモード説明領域34が設けられ、その横であって、音響停止スイッチ33の下側に自動放水モードの表示が設けられ、図示しない放水開始タイマの表示部35が設けられる。放水開始タイマ表示部35は、放水が開始されるまでの残り時間をカウント表示するもので、例えば、180秒からカウントダウンし、0秒になったときに、放水を開始する制御を行う。なお、放水開始タイマ表示部35の近傍には、必要に応じて、「放水開始タイマ」の説明書きを記載した領域を設けるようにしてもよい。
<現地操作盤>
一方、現地操作盤200の盤面200Cにおいては、放水モード領域30の上部には、盤面操作を行うか否かの選択部32が設けられる。盤面操作は火災発生時には自動的に操作可能が選択される他、前記選択部32の側方に位置する盤面操作不可灯32Aが消灯しているときに限り、専用の鍵(キースイッチ)を使用し、その鍵を回すことで盤面操作を可能とすることができる。通常は、盤面操作不可に設定されており、火災時には、自動で遠隔操作弁5が開放されて消火水が供給され、消火手段としての消火装置から放水を行えるようになっている。
そして盤面操作可否選択部32の下側には、手動放水モードの説明を記載したモード説明領域34と、自動放水モードの表示とが、横方向に設けられ、放水開始タイマの作動を表示する表示部35が設けられる。放水開始タイマ表示部35は、放水が開始されるまでの残り時間の間に点滅表示するもので、これが点灯に変わって放水を開始するまでの間に、タイマ停止スイッチ35Bを操作すると、放水開始タイマは停止し、手動放水モードへと切り替わる。なお、タイマ停止スイッチ35Bの近傍には、必要に応じて、「放水開始タイマ」の説明書きを記載した領域を設けるようにしてもよい。
(3)放水制御領域40
放水制御領域40には、放水時に点灯して放水中であることを示す放水中灯41が設けられる。放水中灯41は、横長の矩形領域で形成され、火災灯21と同等以上の長さであり、視認性をよくしてある。放水中灯41の上方には、放水を開始させる放水開始スイッチ42が設けられ、また放水中灯41の下方には、放水を停止させる放水停止スイッチ43が設けられる。
その他操作部領域50には、消火システム制御盤100の盤面100Cにおいては、遮断用スイッチ51、試験用スイッチ52、復旧スイッチ53、保安用電話ジャック54が、現地操作盤200の盤面200Cにおいては保安用電話ジャック54だけが、それぞれ設けられる。図示はしないが、放水停止スイッチ43と復旧スイッチ53との間に矢印部を表示するようにしてもよい。
放水開始タイマのカウントダウン中は「放水開始タイマ作動中」灯35Aが点滅する。放水開始タイマのカウントダウンが進み、カウント値が0になると、消火手段としての消火装置から自動的に放水を開始する。
放水開始タイマのカウントダウン中に、直ちに放水を行いたい場合には、消火システム制御盤100では放水モード選択部31を手動放水モードに切り換え、現地操作盤200においてはタイマ停止スイッチ35Bを操作する。この操作により、放水開始タイマは停止するので、区画選択部44を操作して放水したい区画を選択し、放水開始スイッチ42を押す。この操作により、対象となる区画に放水をすることが可能となる。このとき、区画選択部44の操作により、操作されたスイッチの所の表示灯(放水区画選択灯)が点滅する。
自動放水モードの場合においては、放水開始タイマのカウント値が0になると、自動的に選択されて対象となっている区画の遠隔操作弁5が開放するとともに、ポンプ制御盤9を介して加圧送水装置6が起動され、その結果、火災が発生した防護区画において放水が行われ火災を消火する。この遠隔操作弁5の開放制御が行われると、放水中灯41が点灯する。防災センタの操作員は、消火システム制御盤100の放水開始タイマ表示部35の値が0になったとき、矢印部60Fの先端に案内されて、放水中灯41を見るので、放水が行われていることを認識できる。なお、手動放水モードの場合には、矢印部60D、60Eに案内されて、放水中灯41の点灯を認識することが可能となる。
このように、本発明によれば、消火システム制御盤100および現地操作盤200の盤面上に設けられる操作部や表示部は、火災発生時から消火手段作動時(消火装置からの放水中)までの流れに沿って、操作の順番に従うように、上部から下部にわたって略一方向に配置されているので、視認性が良い。また、操作部や表示部の間には、操作の順番を示す矢印部がフローチャートのように表示されているので、どの順番で操作部を操作していいのかがわかりやすく、操作性が向上する。
本発明は以上説明した通りであるが、以下のようにすることも可能である。
(1)矢印部は、単なる白抜きの印刷表示としたが、矢印部の輪郭内にLEDなどの発光体を設けたり、矢印部を面発光体で形成したり背面に照光するための発光体を設けたりして、次に操作する操作部への流れを示す矢印部だけを点滅または点灯するようにして、操作の案内機能を高めるようにしてもよい。
(2)操作スイッチの横にあるLEDは、点滅周期を変えて点滅表示させるようにしてもよい。例えば、放水区画の選択スイッチの横にあるLEDを、放水開始タイマのカウントダウン中(放水予告中)には2Hzで点滅させ、放水制御中に1Hzで点滅させ、放水中に点灯させるようにしてもよい。このようにすることで、操作に対する状況が認識しやすくなる。
また、火災発生を示す区画灯を、第1報目の区画は点灯させ、第2報目の区画は2Hzで点滅させ、第3報目の区画は1Hzで点滅させるようにしてもよい。このようにすると、火災が複数の箇所で発生した場合に、火災が発生した順番を認識することが可能となる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る消火システムの制御装置を図3、図4に基づいて説明する。
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、実施の形態1の盤面の配置方向が上方から下方への略一方向であったのに対し、実施の形態2の盤面の配置方向が上方からやや右方に寄った下方への略一方向となったことである。すなわち、矢印60Bおよび60Eのみが、放水タイマ表示部35または放水中灯41に向かって水平方向の矢印が伸びる右向きの矢印になる。
50 その他操作部領域、
10、100、300 消火システム制御盤、200、400 現地操作盤、
100C、300C 消火システム制御盤の盤面、
200C、400C 現地操作盤の盤面
Claims (3)
- 消火手段や火災検出手段等を配設した防護区画を直接監視できる近傍位置に配設され た現地操作盤と、防災センター等の一括管理施設に配設された消火システム制御盤とが 、火災や消火に関する各種操作部と、火災発生時、消火手段作動時および前記操作部の 操作時に点灯または点滅する表示部とを、盤面上に備えた消火システムの制御装置にお いて、
前記現地操作盤または前記消火システム制御盤の少なくともいずれか一方は、前記操 作部を火災発生時から消火手段作動時までの流れに沿って盤面上を略一方向に配置し、 前記操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示することを特徴とする消火シス テムの制御装置。 - 消火手段や火災検出手段等を配設した防護区画を直接監視できる近傍位置に配設され た現地操作盤と、防災センター等の一括管理施設に配設された消火システム制御盤とが 、火災時に点灯する火災灯と、放水時に点灯する放水中灯と、放水モードを選択するま たは選択された放水モードを表示する放水モード選択部と、放水区画を選択する区画選 択部と、放水を停止させる放水停止スイッチとを、盤面上に備えた消火システムの制御 装置において、
前記現地操作盤または前記消火システム制御盤は、前記火災灯、前記放水中灯、前記 放水モード選択部、前記区画選択部、前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示ま たは操作の順番を示す矢印部を表示することを特徴とする消火システムの制御装置。 - 前記現地操作盤は、放水盤面操作の可否を選択する盤面操作可否選択部をさらに備え 、前記盤面操作可否選択部は、前記放水モード選択部との間に、表示または操作の順番 を示す矢印部を表示することを特徴とする請求項2に記載の消火システムの制御装置。
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