JP2001059535A - 改良型加締めブッシュ - Google Patents
改良型加締めブッシュInfo
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- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
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- Springs (AREA)
Abstract
る。 【解決手段】インナーメタル60と、アウターメタル6
4と、両メタルの間に配置されたエラストマーブッシュ
62とを有する、サスペンションシステム用のピボット
ブッシュ。アウターメタルは、内向きに曲げられた部分
により部分的に閉じられた一端と、開放された他端とを
有する。ブッシュのアッセンブリは開放端を通して行わ
れる。アッセンブリが済むと、開放端上にカバーを乗
せ、開放端に形成されたフランジにカバーを加締めるこ
とにより、開放端が閉じられる。別の実施例では、アウ
ターメタル内にカバーが挿入され、カバーを適所に固定
するためアウターメタルが加締められる。
Description
のサスペンションシステムに使用するための、スプリン
グを車両に固定する装置に関係する。より厳密には、本
発明は、リーフスプリングと、フレームのリーフスプリ
ング取り付け点との間を連結する、改良されたブッシュ
の設計に関する。
ンションは、通常、車両のフロント及びリヤアクスル
(ばね下)と車体(ばね上)との間にそれぞれ一対のリ
ーフスプリングを使って設計される。リーフスプリング
は、普通、複数の弓状の鋼又は複合材のリーフを重ねて
作られる。車両のアクスルは、普通、端部が上方に伸び
る弓状のリーフのほぼ中心付近に固定される。リーフの
上端部は、普通、スプリングのピボットブッシュを組み
付けるために管状即ち目玉状に成形される。スプリング
ピボットブッシュは、通常、スプリングの目玉部に圧入
されるアウターメタルハウジングと、アウターメタルハ
ウジングの中に配置されるエラストマーの層と、エラス
トマーの層の中心を通って伸びるインナーメタルハウジ
ングで構成される。ボルトをインナーメタルに通し、専
用のブラケットに締め付けることによって、リーフスプ
リングの端部を車両のフレーム即ちばね上に固定する。
車両が走行する際には、リーフスプリングが撓むことに
より、車両のばね上とばね下の間の相対運動が吸収され
る。スプリングが撓むと、リーフスプリングの両端部
は、リーフスプリングを車両のばね上に固定している管
状部即ち目玉部を中心に回転する。
運動を容易にし、車両から衝撃を絶縁するために使用さ
れる。インナーメタルハウジングとアウターメタルハウ
ジングの中に配置されるエラストマーの層は、車両のば
ね上部を車両のばね下部から効果的に絶縁する。ある高
負荷で使用する例では、エラストマーの層を更に包み込
むようにするため、アウターメタルの両端部がインナー
メタルに向けて曲げられている。両端部をこのように曲
げ、エラストマーの層を更に包み込むようにすると、半
径方向ばね常数が改善され、軸方向ばね常数が改善さ
れ、軸方向の保持性が改善され、ブッシュの耐久性が改
善される。
ブッシュは、当該技術分野では十分に役目を果たしてい
るが、問題がないわけではない。これら先行技術による
ピボットブッシュに関する種々の問題には、スプリング
端部目玉の直径のばらつき、及びピボットブッシュがス
プリングの端部目玉に圧入される領域の断面の歪みのば
らつきが含まれる。スプリング端部の形状にこれらの製
造上のばらつきがあると、スプリングに軸方向荷重が働
いた際に、ブッシュがスプリングから滑り出てしまうこ
とになる。
アウターメタルが割れてしまうこともある。このアウタ
ーメタルの割れは、アウターメタルに熱処理を施せば防
ぐことができる。しかし、高負荷で使用するアウターメ
タルは、加締めることができるように軟らかくなければ
ならない。従って、巻き端部のブッシュに関しては、ブ
ッシュ全体に熱処理を施すのは現実的ではない。アウタ
ーメタルの強度を改善するもう1つの選択肢は、強度の
優れたマンドレル引き抜き(DOM)管でアウターメタ
ルを製作することである。このDOM管は管の強度を増
すのは間違いないが、同時にピボットブッシュの製造コ
ストを大幅に引き上げることになる。
は、製造コストを最小化しながら、性能、強度、耐久性
を改善する方向で開発が継続的に行われている。 (発明の概要)本発明は、低コストの引き抜きシェルア
ウターメタルの使用をなお考慮しながら、両端加締めブ
ッシュの性能を改善するピボットブッシュに関する技術
を提供する。本発明は、一端がインナーメタルに向けて
加締められ、他端が半径方向外向きに伸長するフランジ
を成形するアウターメタルを含んでいる。このフランジ
加工された端部には、エラストマーを圧縮し拘束するた
め、別体のプレス部材が取り付けられる。本発明のアウ
ターメタルは低コストの引き抜きシェル材で製作するこ
とができ、一端が開放形状となっているので、インナー
メタル及びエラストマーとアッセンブリするのに先立
ち、アウターメタルに熱処理を加えることができる。
又、ピボットブッシュに対する軸方向の動きは通常は一
方向なので、本発明のピボットブッシュを組み込んで、
その動きを抑制することもできる。
詳細な説明、添付の請求項及び図面を参照することによ
り、当業者には理解頂けるであろう。 (好適な実施例の詳細な説明)図面に関することである
が、類似の参照番号は、幾つかの図面を通して類似の又
は対応する部品を指す。図1は、本発明による独特のブ
ッシュを組み込んだトラック又はバス用のリヤサスペン
ションを示し、全体を参照番号10とする。リヤサスペ
ンション10は、フレーム12、ドライブアクスル1
4、一対のスプリング16を備えている。フレーム12
は、ボディ(図示せず)及び通常「ばね上重量」と呼ば
れるその他の車両の構成部材を支えている。ドライブア
クスル14は、回転するプロペラシャフト(図示せず)
を通してエンジン(図示せず)からトルクを受け取るデ
ィファレンシャル20を含んでいる。ドライブアクスル
14は又、各々各ホイールアッセンブリ(図示せず)へ
と伸びる一対の中空管22を含んでいる。管22の内部
にはそれぞれ、ホイール(図示せず)が取り付けられる
ハブ(図示せず)に向かって伸びるドライブシャフト2
6が配置されている。エンジンは、プロペラシャフトを
通してディファレンシャル20に回転とトルクを伝達す
る。ディファレンシャル20は、プロペラシャフトから
ドライブシャフト26へと回転とトルクを伝達し、車両
のホイールを回して駆動する。スプリング16は、フレ
ーム12とドライブアクスル14との間に配置されてお
り、後に詳しく論議する。更に、ショックアブソーバ2
8がフレーム12の各サイドメンバーとドライブアクス
ル14との間に、これら2つの構成部材の間の運動を減
衰するために配置されいる。フレーム12とドライブア
クスル14との間にトルクロッド(図示せず)を配置し
て、フレーム12に対するドライブアクスル14の運動
を制御する助けとすることもできる。
はそれぞれ、スプリングプレート40と一対のスプリン
グクリップ42を使って、各管22に取り付けられてい
る。各スプリング16のフロントループはフレーム12
に取り付けられたブラケット44に組み付けられてい
る。ピボットブッシュ46はスプリング16とブラケッ
ト44との間に配置され、これら2つの構成部材間の運
動を可能とし、車両から衝撃を絶縁する。各スプリング
16のリヤループは、フレーム12と各スプリング16
のリヤループとの間に配置されたシャックル50に取り
付けられている。ピボットブッシュ46をスプリング1
6とシャックル50の間、及びシャックル50とフレー
ム12との間に配置し、これらの構成部材間の運動を可
能とし、車両から衝撃を絶縁することができる。
との間にピボットブッシュ46を1個だけ配置するよう
に描かれているが、必要であれば、スプリング16とフ
レーム12との間に2個又は3個或いはそれ以上のピボ
ットブッシュを配置する場合も本発明の範囲に含まれ
る。更に、本発明は、スプリング16とフレーム12と
の間に、同じピボットブッシュを3個配置するように描
かれているが、必要であれば、各位置に設計の異なるブ
ッシュを使う場合も本発明の範囲に含まれる。又更に、
本発明は、スプリング16のリヤループとフレーム12
との間にシャックル50を配置するように描かれている
が、必要であれば、スプリング16のフロントループと
フレーム12との間に、或いはスプリング16のフロン
トループ及びリヤループ両方とフレーム12との間にシ
ャックル50を配置する場合も本発明の範囲に含まれ
る。
ュ46はインナーメタル60、エラストマブッシュ6
2、アウターメタルアッセンブリ64を備えている。イ
ンナーメタル60は、概ね円柱状の中央部66と一対の
概ね長方形の部分68を有し、中央部66の両端にそれ
ぞれ長方形部68が配置されている。各長方形部68に
は貫通孔70が設けられており、ピボットブッシュ46
を専用のブラケットに固定するのに使用される。中央部
66は中実の概ね円柱状の部分として描かれているが、
必要であれば、管状のインナーメタルを使用する場合も
本発明の範囲に含まれる。管状のインナーメタルを使用
する場合、概ね長方形の部分68は不要となり、ピボッ
トブッシュをフレームに固定するのには貫通ボルトが使
われる。
タル60とアウターメタルアッセンブリ64との間に配
置された筒状の部材である。エラストマーブッシュ62
の組立前の径方向寸法は、インナーメタル60とアウタ
ーメタルアッセンブリ64との間の空隙よりも大きく、
ピボットブッシュ46にアッセンブリされると、エラス
トマブッシュ62は一定の割合圧縮されるようになって
いる。ピボットブッシュ46にアッセンブリするには、
先ずエラストマブッシュ62をインナーメタル60に接
着し、次にこの組み合わせたものをアウターメタルアッ
センブリ64内へと挿入する。ピボットブッシュ46を
アッセンブリするもう一つの方法では、最初にエラスト
マブッシュをアウターメタルアッセンブリ64内に接着
し、次に必要であればエラストマブッシュ62内へイン
ナーメタル60を挿入する。本発明はこの両方のアッセ
ンブリ法に有益である。
プ状の本体76とカバー78とで構成される。カップ状
の本体76は環状壁80を有し、この環状壁80は、一
端に内向きに曲げられた部分82を有し、反対側の端に
外向きに伸長するフランジ84を有している。環状壁8
0には、スプリングの歪みを補償するために、随意的に
段付き部86を設けることもできる。カップ状の本体7
6は、エラストマブッシュ62を覆うようにアッセンブ
リされる。フランジ84が外向きに伸長しているので、
エラストマブッシュ62は常にこのフランジの付いた端
部からアッセンブリされる。従って、この内向きに曲げ
られた部分82と外向きに伸長するフランジ84とは、
カップ状の本体76とエラストマブッシュ62とがアッ
センブリされる前に成形することができる。即ち、カッ
プ状の本体76には、エラストマブッシュ62とアッセ
ンブリする前に熱処理を施し、強化することができる。
46の強度を上げるためには、エラストマブッシュ62
を更に包み込むか、拘束するかしなければならない。エ
ラストマブッシュ62は概略非圧縮性の流体と考えるこ
とができる。従って、エラストマブッシュ62を更に包
み込むと、ピボットブッシュ46のばね常数が上り、そ
の結果荷重支持特性が改善される。先行技術による、エ
ラストマブッシュを包み込むための方法を図4に示す
が、これは先行技術によるブッシュ100を示してい
る。ブッシュ100は、インナーメタル102と、筒状
のエラストマーブッシュ104と、アウターメタル10
6とを含んでいる。図4から分かるように、エラストマ
ーブッシュ104は、アウターメタル106の両端部に
内向きに曲げられた部分108を設けることにより、更
に包み込まれている。このように2つの内曲げ部108
を形成するとエラストマーブッシュ104を効果的に包
み込むことはできるが、これらの内曲げ部108を形成
することができるのは、エラストマーブッシュ104と
アッセンブリした後だけである。内曲げ部108をエラ
ストマーブッシュ104とのアッセンブリの前に形成す
るとすれば、これら2つの構成部品をアッセンブリする
のは、たとえ不可能ではないとしても、極端に難しい。
従って、アウターメタル106は、内曲げ部108を形
成するためには軟らかく、即ち展性がなければならない
ので、エラストマーブッシュ104とアッセンブリする
前に、効果的に熱処理を施すのは不可能である。又、ア
ッセンブリ後にアウターメタル106に効果的に熱処理
を施すのも、エラストマーブッシュ104を劣化させる
ことになるので不可能である。
によるこの障害を、カップ状の本体76とカバー78と
を使うことにより克服している。先に述べたように、カ
ップ状本体76のフランジ付きの端部を使えば、いつで
もカップ状本体76とエラストマーブッシュ62をアッ
センブリすることができる。これら2つの構成部品がア
ッセンブリされると、次にカバー78がカップ状本体7
6に固定され、エラストマーブッシュ62の包み込みが
完了する。
92、複数の半径方向外向きに伸びる加締め部94を有
する環状の部材である。リング部90はフランジ84に
隣接して配置され、加締め部94は、図3に示すよう
に、フランジ84の周りに曲げられカバー78をカップ
状本体76に固定している。張り出し部92はエラスト
マーブッシュ62との接触面を形成し、エラストマーブ
ッシュ62の包み込み程度とフローを制御することによ
って、ピボットブッシュ46のばね常数を制御する。こ
のピボットブッシュ46のもう一つの利点は、フランジ
84とカバー78によって、スプリング16に対するピ
ボットブッシュ46の軸方向の動きを一方向で制限する
ということである。ピボットブッシュに対する軸方向荷
重は、一つの方向に対して特に大きいので、スプリング
16に対し適切な方向にピボットブッシュ46をアッセ
ンブリして、フランジ84とカバー78とが相当に高い
軸方向荷重に耐えるようにすることができる。
ッシュを使用したいことがある。図5及び6は、本発明
の別の実施例によるピボットブッシュ146を示す。ピ
ボットブッシュ146は、インナーメタル60、エラス
トマーブッシュ62、アウターメタルアッセンブリ16
4を備えている。このように、ピボットブッシュ146
は、アウターメタルアッセンブリ64がアウターメタル
アッセンブリ164に置き換えられている点を除き、ピ
ボットブッシュ46と同じである。
ップ状の本体176とカバー即ちリテイニングリング1
78を備えている。カップ状の本体176は環状壁18
0を有し、その一端には内向きに曲げられた部分182
が設けられている。カップ状の本体176はエラストマ
ーブッシュ62を覆うようにアッセンブリされる。カッ
プ状の本体176の内曲げ部182の反対側の端部はほ
ぼ真っ直ぐで開放されているので、エラストマーブッシ
ュ62はこの開放端からいつでもアッセンブリすること
ができる。従って、この内曲げ部182は、カップ状の
本体176とエラストマーブッシュ62とがアッセンブ
リされる前に成形することができる。即ち、カップ状の
本体176には、エラストマブッシュ62とアッセンブ
リする前に熱処理を施し、強化することができる。
シュ62がアッセンブリされると、リテイニングリング
178がカップ状本体176の開放端よりエラストマー
ブッシュ62と隣接するように挿入され、カップ状の本
体176の開放端が複数箇所184で加締め即ち変形さ
れ、リテイニングリング178がカップ状の本体176
内に固定される。リテイニングリング178はエラスト
マーブッシュ62との接触面を形成し、エラストマーブ
ッシュ62の包み込み度合いとフローを制御することに
よってピボットブッシュ46のばね常数を制御する。
数箇所184で加締め即ち変形させさえすればよい。カ
ップ状の本体176の開放端は内曲げ部182と同様な
形状に成形する必要はない。リテイニングリング178
が張り出し部92と同様な形状を形成する。従って、こ
の設計では、カップ状の本体176の開放端に熱処理を
施さず、軟らかく展性のある端部としておく必要はな
い。カップ状の本体176の開放端は、リテイニングリ
ング178を保持するために加締め即ち変形させること
ができる程度に軟らかで展性がありさえすればよい。
を説明してきたが、添付した請求の範囲とその正当な意
味から逸脱することなく、本発明に修正、変更を加えう
ることを理解頂きたい。
られる最良の実施例を表している。
んだ、代表的な車両用リヤサスペンションである。
ッシュの端面拡大図である。
図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 インナーメタルと、 前記インナーメタル上に配置されたエラストマーブッシ
ュと、 内向きに曲げられた第1端と、前記第1端から第2開放
端まで伸長する概ね円筒状の部分とを有し、前記開放端
が前記概ね円筒状の部分と等しいか又はそれより大きく
なっている、前記エラストマーブッシュを覆って配置さ
れているアウターメタルと、 前記開放端を閉じるために前記アウターメタルに固定さ
れているカバーとを備えていることを特徴とするピボッ
トブッシュ。 - 【請求項2】 前記カバーが、前記アウターメタル内に
配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピボ
ットブッシュ。 - 【請求項3】 前記カバーが、前記アウターメタルに形
成された少なくとも1つの加締め部により前記アウター
メタルに固定されていることを特徴とする請求項2に記
載のピボットブッシュ。 - 【請求項4】 前記開放端が、外向きに伸びるフランジ
を形成していることを特徴とする請求項1に記載のピボ
ットブッシュ。 - 【請求項5】 前記カバーが、前記フランジに隣接して
配置されていることを特徴とする請求項1に記載のピボ
ットブッシュ。 - 【請求項6】 前記カバーが、前記フランジに隣接して
配置されるリング部と、前記カバーを前記フランジに固
定する少なくとも1つの加締め部とを備えていることを
特徴とする請求項5に記載のピボットブッシュ。 - 【請求項7】 前記カバーが、前記開放端を閉じるため
の張り出し部を含むことを特徴とする請求項6に記載の
ピボットブッシュ。
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