JP2001058820A - 蛍光体組成物及びその製造方法、並びに、表示装置 - Google Patents

蛍光体組成物及びその製造方法、並びに、表示装置

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JP2001058820A
JP2001058820A JP11235200A JP23520099A JP2001058820A JP 2001058820 A JP2001058820 A JP 2001058820A JP 11235200 A JP11235200 A JP 11235200A JP 23520099 A JP23520099 A JP 23520099A JP 2001058820 A JP2001058820 A JP 2001058820A
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崇裕 五十嵐
Tsuneo Kusuki
常夫 楠木
Katsutoshi Ono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示装置の高加速電圧、高電流密度駆動下にお
いても劣化が効果的に抑制された蛍光体組成物を提供す
る。 【解決手段】硫化物系蛍光体粒子を分散させた分散媒中
で、導電性物質の前駆体を硫化物系蛍光体粒子の表面に
付着させた後、導電性物質の前駆体を導電性粒子に変化
させることにより、硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系
蛍光体粒子の表面に付着した導電性粒子から成る蛍光体
組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光体組成物及び
その製造方法、並びに、この蛍光体組成物を用いて構成
される表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線、電子線、電場などのエネルギー
刺激により励起され、ルミネセンスを生ずる蛍光体は、
表示装置の蛍光面を構成する材料として広く用いられて
いる。表示装置の種類、より具体的には励起エネルギー
の大きさや種類に応じて最適な発光効率や劣化特性を有
する蛍光体が選択され、使用されている。
【0003】近年注目される表示装置の1つに、冷陰極
電界電子放出表示装置(以下、電界放出表示装置と称す
る)がある。この電界放出表示装置は、冷陰極電界電子
放出(フィールド・エミッション)の原理を画像表示に
応用した平面型の表示装置であり、フィールド・エミッ
ション・ディスプレイ(FED)とも称される。冷陰極
電界電子放出とは、真空中に置かれた金属や半導体等に
或る閾値以上の強さの電界を与えた場合に、金属や半導
体等の表面近傍の薄いエネルギー障壁を電子がトンネル
効果によって通過し、常温でも真空中に電子が放出され
る現象である。電界放出表示装置の実用的な構成におい
ては、かかる電子を放出することが可能な冷陰極電界電
子放出素子(以下、電界放出素子と称する)を備えたカ
ソード・パネルと、蛍光体を所定のパターンに成形して
成る蛍光体層と電子を引き付けるアノード電極とを備え
たアノード・パネルとが、真空空間を挟んで対向配置さ
れている。かかる構成において、カソード・パネル上の
電界放出素子から真空空間中に放出された電子は、アノ
ード・パネル上のアノード電極に引き付けられて蛍光体
層に入射し、該蛍光体層を励起して発光させる。従っ
て、電界放出表示装置は、例えば熱陰極からの電子放出
を利用した従来の陰極線管(CRT)に比べ、低消費電
力にて高輝度を達成することが可能である。
【0004】蛍光体としては、大別して酸化物系蛍光体
粒子と硫化物系蛍光体粒子とが広く用いられている。酸
化物系蛍光体粒子の代表的な構成物質は、酸化亜鉛(Z
nO:Zn)である。一方、硫化物系蛍光体粒子の代表
的な構成物質は、硫化亜鉛(ZnS)あるいは硫化亜鉛
・カドミウム(ZnxCd1-xS)と銅(Cu)、銀(A
g)、アルミニウム(Al)、塩素(Cl)、金(A
u)等の付活剤が単独あるいは適宜組み合わせられて成
る固溶体や、ユーロピウム(Eu)で付活された酸化硫
化イットリウムである。酸化物系蛍光体粒子は、緑色の
発光を生じ、概して電気抵抗率が低く、電子の入射によ
る経時劣化が比較的少ないが、発光効率は概して低い。
硫化物系蛍光体粒子は、付活剤の選択により青〜橙の波
長域に亘り様々な色の発光を生ずるので、フルカラー表
示には不可欠であり、発光効率にも比較的優れるが、電
気抵抗率は概して高く、電子の入射による経時劣化は酸
化物系蛍光体粒子よりも大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電界放出表
示装置においては、蛍光体層に入射する電子の加速電圧
が陰極線管におけるよりも低いことに起因して、陰極線
管ではみられなかった問題が生じている。高電圧加速が
行われる陰極線管においては、蛍光体層への電子の侵入
深さが深いために、電子のエネルギーは蛍光体層内の比
較的広い領域に受容され、かかる広い領域内に存在する
相対的に多数の蛍光体粒子を一斉に励起させることがで
きる。従って、陰極線管において高輝度を達成すること
は、比較的容易である。これに対し、電子の加速電圧が
低い電界放出表示装置では、蛍光体層への電子の侵入深
さが浅いため、電子のエネルギーを蛍光体層の狭い領域
でしか受容することができない。このため、実用上十分
な輝度を達成するには、電界放出素子から放出される電
子の密度を高める(即ち、電流密度を増大させる)必要
がある。
【0006】ここで、フルカラー表示を実現するために
電界放出表示装置に硫化物系蛍光体粒子を適用した場
合、低加速電圧、高電流密度下で使用された硫化物系蛍
光体粒子は、その電気伝導率に起因して容易に帯電し、
昇温してしまう。この結果、硫化物系蛍光体粒子の構成
元素であるイオウが、単体、又は一酸化イオウ(SO)
や二酸化イオウ(SO2)の形で脱離し、硫化物系蛍光
体粒子の組成変化や物理的な崩壊が生ずる。硫化物系蛍
光体粒子のかかる劣化現象は、発光色や発光効率の変
動、表示装置内部の構成部材の汚染、ひいては電界放出
表示装置の信頼性や寿命特性の低下につながる。
【0007】更に、電界放出表示装置の中でも、所謂低
圧タイプの電界放出表示装置については、メタルバック
膜を用いることができないことも、硫化物系蛍光体粒子
の劣化に関して不利な要因となる。メタルバック膜と
は、陰極線管、あるいは所謂高圧タイプの電界放出表示
装置において、蛍光面の電位の安定化、イオン・スポッ
トの防止、蛍光面の輝度の向上を目的として、蛍光体層
を覆うように形成された金属膜であり、典型的にはアル
ミニウムの蒸着膜から成る。しかし、電子の加速電圧が
低い低圧タイプの電界放出表示装置では、電子がメタル
バック膜を透過できる程のエネルギーを持たないため、
メタルバック膜を用いることができず、従ってメタルバ
ック膜を通じた帯電除去の仕組みを利用することができ
ない。
【0008】このため、低圧タイプの電界放出表示装置
における帯電の防止は、蛍光体層、より具体的には蛍光
体の材料設計を通じた低抵抗化に依らざるを得ない。か
かる低抵抗化の手法として、硫化物系蛍光体粒子に例え
ば酸化インジウム(In23)等から成る導電性粒子を
混合した、所謂混合型蛍光体組成物を利用することが、
従来より提案されている。しかしながら、硫化物系蛍光
体粒子と導電性粒子とを均一に混合・分散させること
は、両者の比重、粒径、粒子形状の差異に起因して技術
的に極めて困難である。従って、かかる混合型蛍光体組
成物をもってしても十分な帯電防止効果が得られず、色
ムラ、輝度ムラ、及び寿命短縮を効果的に抑制すること
ができなかった。
【0009】そこで本発明は、高電流密度下においても
劣化が効果的に抑制された蛍光体組成物、かかる蛍光体
組成物を簡便に製造するための製造方法、及び、かかる
蛍光体組成物を用いた信頼性と寿命特性に優れた表示装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の蛍光体組成物は、硫化物系蛍光体粒子と、
該硫化物系蛍光体粒子の表面に付着した導電性粒子から
成ることを特徴とする。即ち、本発明の蛍光体組成物に
おいて、硫化物系蛍光体粒子と導電性粒子とは一体化物
として取り扱うことができ、良好な導電性を有する。従
って、本発明の蛍光体組成物は、高電流密度下において
も帯電防止効果を十分に発揮することができ、劣化が生
じ難くなる。
【0011】上記の目的を達成するための本発明の蛍光
体組成物の製造方法は、上述の本発明の蛍光体組成物を
製造するための方法である。即ち、(イ)硫化物系蛍光
体粒子を分散させた分散媒中で、導電性物質の前駆体を
硫化物系蛍光体粒子の表面に付着させる工程と、(ロ)
導電性物質の前駆体を導電性粒子に変化させることによ
り、硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系蛍光体粒子の表
面に付着した導電性粒子から成る蛍光体組成物を得る工
程、から成ることを特徴とする。かかる工程を経ること
により、硫化物系蛍光体粒子の表面に、容易に導電性粒
子を付着させることができる。
【0012】上記の目的を達成するための本発明の表示
装置は、上述の本発明の蛍光体組成物を用いて構成され
た装置である。即ち、基板上に形成された蛍光体層と、
蛍光体層を励起するための励起源とを備え、励起による
蛍光体層の発光を利用して表示を行う表示装置であっ
て、蛍光体層は、硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系蛍
光体粒子の表面に付着した導電性粒子から成る蛍光体組
成物から構成されていることを特徴とする。本発明の表
示装置においては、導電性に優れ、劣化し難い蛍光体組
成物から蛍光体層が構成されているため、高電流密度下
でも輝度の低下が効果的に抑制され、長寿命化が実現さ
れる。
【0013】本発明の蛍光体組成物及び表示装置におい
て、導電性粒子の粒径は、硫化物系蛍光体粒子の粒径よ
りも小さいことが好適である。導電性粒子の粒径が硫化
物系蛍光体粒子の粒径と同じか、又は大きい場合には、
導電性粒子が硫化物系蛍光体粒子の表面に「付着」した
状態を保つことは難しく、実質的には導電性粒子と硫化
物系蛍光体粒子との単なる混合と何ら変わらなくなる虞
れが大きい。単なる混合では、硫化物系蛍光体粒子と導
電性粒子とを容易に均一に分散させ得ないことは、前述
の通りである。本発明において好ましい硫化物系蛍光体
粒子の粒径と導電性粒子の粒径との比を、一概に規定す
ることは難しいが、一般に使用される硫化物系蛍光体粒
子の粒径を概ね10-6〜10-5mのオーダーとすると、
導電性粒子の粒径は概ね10-8〜10-7mのオーダーに
選択することが好ましい。上記の比が大きい程、硫化物
系蛍光体粒子に対する導電性粒子の接着力が大きくな
り、導電性粒子による被覆性も向上する傾向がある。
【0014】導電性粒子が硫化物系蛍光体粒子の表面に
極めて密に付着した場合には、硫化物系蛍光体粒子は導
電性を有する膜で被覆されたごとき状態を呈するが、導
電性粒子は必ずしも硫化物系蛍光体粒子の表面に密に付
着されている必要はない。即ち、硫化物系蛍光体粒子が
蛍光体層内に充填された場合に、隣り合う硫化物系蛍光
体粒子の間に帯電を効果的に抑制し得る量の導電性粒子
が存在し得る限りにおいて、個々の硫化物系蛍光体粒子
の表面における導電性粒子の付着状態は疎であっても、
あるいは疎密が部分的に混在していても構わない。
【0015】導電性粒子は、硫化物系蛍光体粒子よりも
高い導電性を有し、励起源から供給されるエネルギーを
透過させることができ、硫化物系蛍光体粒子に対して十
分な接着力を有し、且つ、硫化物系蛍光体粒子に特有の
発光を妨げない物質であれば、いかなる物質から構成さ
れてもよい。導電性粒子の具体的な構成材料としては、
酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫、インジウム錫酸化
物(ITO)が例示される。中でも酸化亜鉛は、それ自
身が蛍光体でもあり、本発明における導電性粒子の構成
材料として好ましい。即ち、硫化物系蛍光体粒子の表面
に酸化亜鉛から成る導電性粒子が付着した蛍光体組成物
は、硫化物系蛍光体粒子の長所である発光色の豊富さや
発光効率の高さと、酸化亜鉛の長所である導電性の高さ
を併せ持つ蛍光体組成物となる。
【0016】本発明の蛍光体組成物の製造方法では、最
終的に導電性粒子を硫化物系蛍光体粒子の表面に付着さ
せ得る限りにおいて、導電性粒子は最初から所望の組成
を有していてもよいし、あるいは、製造の途中段階にお
いて前駆体として合成され、化学変化を経て導電性粒子
と成ってもよい。前駆体を経る場合、工程(イ)では、
分散媒中における液相反応により得られた導電性物質の
前駆体を硫化物系蛍光体粒子の表面に付着させることが
できる。かかる液相反応によれば、硫化物系蛍光体粒子
の表面に前駆体を薄く付着させることができる。
【0017】例えば、工程(イ)では、分散媒として水
を用い、酸素原子を含む亜鉛塩から成る前駆体を硫化物
系蛍光体粒子の表面に付着させ、工程(ロ)では、酸素
原子を含む亜鉛塩を焼成して酸化亜鉛から成る導電性粒
子に変化させることができる。酸素原子を含む亜鉛塩と
しては、炭酸亜鉛(ZnCO3)、水酸化亜鉛〔Zn
(OH)2〕、ヒドロオキシ炭酸亜鉛〔2ZnCO3・3
Zn(OH)2〕を例示することができる。ここで、粒
径が10-8〜10-7m程度の導電性粒子を得るために
は、なるべく低温で焼成可能な亜鉛塩を選択することが
好ましい。低温焼成であれば、焼成中の粒子成長が抑制
され、導電性粒子の粒径を10-8〜10-7m程度とし易
く、且つ、硫化物系蛍光体粒子の損傷を防止できるから
である。ヒドロオキシ炭酸亜鉛は、約240°Cで分解
して二酸化炭素と水を放出し、酸化亜鉛(ZnO)に変
化するので、本発明の蛍光体組成物の製造方法において
使用する亜鉛塩として好適である。ヒドロオキシ炭酸亜
鉛の分解反応には、外部からの酸素供給を必要としない
ので、焼成は脱酸素雰囲気中で行うことができる。尚、
ヒドロオキシ炭酸亜鉛の上記の組成式は最も安定な存在
形態を表しており、ZnCO3とZn(OH)2のモル比
は反応条件、とりわけpHにより変化する。
【0018】本発明の蛍光体組成物及びその製造方法、
並びに、表示装置において、硫化物系蛍光体粒子として
は、(ZnS:Cl)、(ZnS:Ag,Cl)、(Z
nS:Cu)、(ZnS:Ag,Al,Cu)、(Zn
S:Cu,Al)、(ZnS:Cu,Au,Al)、
〔(Zn0.50Cd0.50)S:Ag,Cl〕、〔(Zn0.
40Cd0.60)S:Ag,Cl〕、〔(Zn0.30
0.70)S:Ag,Cl〕、〔(Zn0.22Cd0.78
S:Ag,Cl〕、(Y22S:Eu)を挙げることが
できる。
【0019】本発明の蛍光体組成物には、硫化物系蛍光
体粒子と導電性粒子の他、蛍光体層を構成した場合の輝
度の向上、成形性、機械的強度の向上を目的とした添加
剤が適宜含まれていてもよい。
【0020】本発明の表示装置において、蛍光体層の励
起は、あらゆる電磁波や電子線、イオンビームの照射に
より行われてもよい。例えば、蛍光体層が電子線の照射
により発光する典型的な表示装置は冷陰極電界電子放出
素子であり、蛍光体層がプラズマ放電により発生する紫
外線の照射により発光する典型的な表示装置は、プラズ
マ・ディスプレイや蛍光表示管である。
【0021】蛍光体層が電子線の照射により発光する場
合、表示装置が冷陰極電界電子放出素子であれば、励起
源は冷陰極電界電子放出素子(以下、電界放出素子と略
称する)である。電界放出素子の型式は特に限定され
ず、所謂スピント型、平面型、エッジ型等、公知のあら
ゆる型式の素子を用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の表示装置の具体例
である電界放出表示装置に関し、励起源である冷陰極電
界電子放出素子(以下、電界放出素子と称する)の典型
例として、スピント型電界放出素子、エッジ型電界放出
素子、及び、平面型電界放出素子の概要、並びに、これ
らの電界放出素子の基本的な製造工程を説明する。
【0023】スピント型電界放出素子の構造を、図6の
(B)に示す。即ち、スピント型電界放出素子は、
(イ)支持体10上に形成されたカソード電極11、
(ロ)カソード電極11上を含む支持体10上に形成さ
れた層間絶縁層12、(ハ)層間絶縁層12上に形成さ
れたゲート電極13、(ニ)ゲート電極13及び層間絶
縁層12を貫通した開口部12、並びに、(ホ)開口部
12の底部に位置するカソード電極11上に形成された
錐状形状を有する電子放出電極15、から構成されてお
り、電子放出電極15の先端部から電子が放出される。
【0024】図6の(B)に示したスピント型電界放出
素子の製造方法を、以下、図5及び図6を参照して説明
する。尚、以下の説明中、任意のプロセスが終了した段
階における絶縁基板とその上に形成されたあらゆる構造
物を、「基体」と総称することがある。
【0025】[工程−100]先ず、例えばガラス基板
から成る支持体10の上にニオブ(Nb)から成るカソ
ード電極11を形成した後、その上にSiO2から成る
層間絶縁層12、導電材料から成るゲート電極13を順
次製膜し、次に、このゲート電極13と層間絶縁層12
をパターニングすることにより開口部12を形成する
〔図5の(A)参照〕。
【0026】[工程−110]次に、基体に対してアル
ミニウムを斜め蒸着することにより、図5の(B)に示
すような剥離層16を形成する。このとき、基体の法線
に対する蒸着粒子の入射角を十分に大きく選択すること
により、開口部12の底部にアルミニウムを殆ど堆積さ
せることなく、ゲート電極13の上に剥離層16を形成
することができる。この剥離層16は、開口部12の開
口端部から庇状に張り出しており、これにより開口部1
2が実質的に縮径される。
【0027】[工程−120]次に、この基体の全面に
例えばモリブデン(Mo)を垂直蒸着する。このとき、
剥離層16上でオーバーハング形状を有する金属層15
Aが成長するに伴い、開口部12の実質的な直径が次第
に縮小されるので、開口部12の底部において堆積に寄
与する蒸着粒子は、次第に開口部12の中央付近を通過
するものに限られるようになる。この結果、図6の
(A)に示すように、開口部12の底部には円錐形の堆
積物が形成され、この円錐形の堆積物が電子放出電極1
5となる。
【0028】[工程−130]その後、電気化学的プロ
セス及び湿式プロセスによって剥離層16をゲート電極
13の表面から剥離し、図6の(B)に示すように、ゲ
ート電極13の上方の金属層15Aを選択的に除去す
る。
【0029】エッジ型電界放出素子の模式的な一部端面
図を、図7の(A)に示す。このエッジ型電界放出素子
は、(イ)支持体30上に形成された第1絶縁層32、
(ロ)第1絶縁層32上に形成された電子放出層33、
(ハ)電子放出層33上を含む第1絶縁層32に形成さ
れた第2絶縁層34、(ニ)第2絶縁層34上に形成さ
れたゲート電極35、並びに、(ホ)少なくとも、ゲー
ト電極35、第2絶縁層34及び電子放出層33を貫通
した開口部37、から成り、開口部37の壁面から突出
した電子放出層33の端部33Aから電子が放出され
る。尚、このような構成のエッジ型電界放出素子を、便
宜上、第1の構造のエッジ型電界放出素子と呼ぶ。
【0030】エッジ型電界放出素子の変形例の模式的な
一部端面図を、図7の(B)に示す。このエッジ型電界
放出素子は、(イ)支持体30上に形成された第1ゲー
ト電極31、(ロ)第1ゲート電極31上を含む支持体
30上に形成された第1絶縁層32、(ハ)第1絶縁層
32上に形成された電子放出層33、(ニ)電子放出層
33上を含む第1絶縁層32上に形成された第2絶縁層
34、(ホ)第2絶縁層34上に形成された第2ゲート
電極36、並びに、(ヘ)第2ゲート電極36、第2絶
縁層34、電子放出層33及び第1絶縁層32を貫通
し、底部に第1ゲート電極31の表面が露出した開口部
37、から成り、開口部37の壁面から突出した電子放
出層33の端部33Aから電子が放出される。尚、開口
部37近傍の支持体30等を一部切断して露出させた模
式的な斜視図を図8に示す。ここで、図7の(B)に示
した模式的な一部端面図は、図8の線A−Aに沿った端
面図である。このような構成のエッジ型電界放出素子
を、便宜上、第2の構造のエッジ型電界放出素子と呼
ぶ。第2の構造のエッジ型電界放出素子においては、電
子放出層33の下方に第1ゲート電極31が設けられて
いるので、第1の構造のエッジ型電界放出素子と比較し
て、開口部37の壁面から突出した電子放出層33の端
部33Aの近傍に一層高い強度の電界を形成することが
できる。
【0031】図7の(B)に示したエッジ型電界放出素
子の製造方法を、以下、図9〜図11を参照して説明す
る。
【0032】[工程−200]先ず、例えばガラス基板
から成る支持体30の上に、スパッタ法にて厚さ約0.
2μmのタングステンから成る第1ゲート電極用の導電
材料層を成膜し、通常の手順に従ってリソグラフィ技術
及びドライエッチング技術により第1ゲート電極用の導
電材料層をパターニングして、第1ゲート電極31を形
成する 〔図9の(A)参照〕。
【0033】[工程−210]次に、全面に第1絶縁層
32を形成する。ここでは一例として、SiO2を約
0.3μmの厚さに形成する。更に、この第1絶縁層3
2の上にタングステンから成る電子放出層用の導電材料
層を0.2μmの厚さに形成した後、所定の形状にパタ
ーニングし、電子放出層33を形成する〔図9の(B)
参照〕。
【0034】[工程−220]次に、全面に例えばSi
2から成る第2絶縁層34を例えば約0.7μmの厚
さに形成する。更に、この第2絶縁層34の上に厚さ約
0.2μmのタングステンから成る第2ゲート電極用の
導電材料層を形成し、所定のパターニングを行うことに
よって、第2ゲート電極36を得ることができる〔図9
の(C)参照〕。第2ゲート電極36の構成材料や厚さ
は、第1ゲート電極31と同じであってもよいし、異な
っていてもよい。
【0035】[工程−230]その後、全面にレジスト
層38を形成し、更に、このレジスト層38に、第2ゲ
ート電極36の表面を一部露出させるようにレジスト開
口部38Aを形成する。レジスト開口部38Aの平面形
状は矩形であり、矩形の長辺はおおよそ100μm、短
辺は数μm〜10μmである。続いて、レジスト開口部
38Aの底面に露出した第2ゲート電極36を例えばR
IE(反応性イオン・エッチング)法により異方的にエ
ッチングし、開口部37Aを形成する〔図10の(A)
参照〕。ここでは第2ゲート電極36をタングステンを
用いて構成しているので、SF6ガスを用いたエッチン
グにより垂直壁を有する開口部37Aを形成することが
できる。
【0036】[工程−240]次に、開口部37Aの底
面に露出した第2絶縁層34を等方的にエッチングし、
図10の(B)に示すような開口部37Bを形成する。
ここでは第2絶縁層34をSiO2を用いて形成してい
るので、緩衝化フッ酸水溶液を用いたウェットエッチン
グを行う。開口部37Bの壁面は、開口部37Aの開口
端面よりも後退するが、このときの後退量はエッチング
時間の長短により制御することができる。ここでは、開
口部37Bの下端が開口部37Aの開口端面よりも後退
するまで、ウェットエッチングを行う。
【0037】[工程−250]次に、開口部37Bの底
面に露出した電子放出層33を、イオンを主エッチング
種とする条件によりドライエッチングする。イオンを主
エッチング種とするドライエッチングでは、被エッチン
グ物へのバイアス電圧の印加やプラズマと磁界との相互
作用を利用して荷電粒子であるイオンを加速することが
できるため、一般には異方性エッチングが進行し、被エ
ッチング物の加工面は垂直壁となる。しかし、この[工
程−250]では、プラズマ中の主エッチング種の中に
も垂直以外の角度を有する入射成分が若干存在するこ
と、及び開口部37Aの端部における散乱によってもこ
の斜め入射成分が生ずることにより、電子放出層33の
露出面の中で、本来であれば開口部37Aによって遮蔽
されてイオンが到達しないはずの領域にも、ある程度の
確率で主エッチング種が入射する。このとき、電子放出
層33の法線に対する入射角の小さい主エッチング種ほ
ど入射確率は高く、入射角の大きい主エッチング種ほど
入射確率は低い。従って、電子放出層33に形成された
開口部37Cの上端部の位置は、図11の(A)に示す
ように開口部37Bの下端部とほぼ揃っているものの、
開口部37Cの下端部の位置はその上端部よりも突出し
た状態となる。つまり、電子放出層33の厚さが、突出
方向の先端部に向けて薄くなり、端部が先鋭化される。
ここでは、エッチング・ガスとしてSF6を用いること
により、電子放出層33の良好な加工を行うことができ
る。
【0038】[工程−260]次に、開口部37Cの底
面に露出した第1絶縁層32を等方的にエッチングし、
図11の(B)に示すような開口部37Dを形成し、開
口部37を完成させる。ここでは、上述の第2絶縁層3
4の場合と同様に、緩衝化フッ酸水溶液を用いたウェッ
トエッチングを行う。開口部37Dの壁面は開口部37
Cの下端部よりも後退する。このときの後退量はエッチ
ング時間の長短により制御可能である。このとき、先に
形成された開口部37Bの壁面は更に後退する。尚、開
口部37の完成後にレジスト層38を除去すると、図7
の(B)に示した構造を有するエッジ型電界放出素子が
形成されたカソード・パネルを得ることができる。
【0039】平面型電界放出素子の模式的な一部端面図
を、図12に示す。この平面型電界放出素子は、(イ)
支持体40上に形成された電子放出層41、(ロ)電子
放出層41上を含む支持体40上に形成された層間絶縁
層42、(ハ)層間絶縁層42上に形成されたゲート電
極43、並びに、(ニ)ゲート電極43及び層間絶縁層
42を貫通し、底部に電子放出層41の表面が露出した
開口部44、から成り、開口部44の底部に露出した電
子放出層41の表面から電子が放出される。
【0040】図12に示した平面型電界放出素子の製造
方法を、以下、図13を参照して説明する。
【0041】[工程−300]先ず、例えばガラス基板
から成る支持体40の上に、スパッタ法により厚さ約
0.2μmのタングステンから成る電子放出層用の導電
材料層を製膜し、通常の手順に従ってこの電子放出層用
の導電材料層をパターニングし、電子放出層41を形成
する。次に、電子放出層41上を含む支持体40上に層
間絶縁層42を形成する。ここでは一例としてTEOS
(テトラエトキシシラン)を原料ガスとして用いるCV
D法により、SiO2層を約1μmの厚さに形成する。
更に、この層間絶縁層42の上に、例えば厚さ約0.2
μmのタングステンから成るゲート電極用の導電材料層
を製膜し、パターニングしてゲート電極43を形成す
る。ここまでのプロセスが終了した状態を、図13の
(A)に示す。
【0042】[工程−310]次に、全面にレジスト層
45を形成し、更に、このレジスト層45に、ゲート電
極43の表面を一部露出させるようにレジスト開口部4
5Aを形成する。レジスト開口部45Aの平面形状は、
例えば円形である。続いて、レジスト開口部45Aの底
部に露出したゲート電極43を例えばRIE法により異
方的にエッチングする。ここではゲート電極43をタン
グステンを用いて構成しているので、SF6ガスを用い
たエッチングを行うことができる。ここまでのプロセス
が終了した状態を、図13の(B)に示す。
【0043】[工程−320]次に、レジスト開口部4
5Aの内部に露出した層間絶縁層42を等方的にエッチ
ングし、図13の(C)に示すような開口部44を形成
する。ここでは、層間絶縁層42をSiO2を用いて形
成しているので、緩衝化フッ酸水溶液を用いたウェット
エッチングを行う。層間絶縁層42の壁面は、ゲート電
極43の先端部よりも後退するが、このときの後退量は
エッチング時間の長短により制御することができる。そ
の後、レジスト層45を除去することによって、図12
に示す平面型電界放出素子が形成されたカソード・パネ
ルを得ることができる。
【0044】スピント型電界放出素子における電子放出
電極15は、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、タ
ンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(M
o)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、銅(C
u)等の金属又はこれらの金属元素を含む合金や化合物
を用いて形成することができるが、中でも所謂高融点金
属あるいはその合金や化合物を用いて形成することが好
ましい。電子放出電極15は、例えば、蒸着法やスパッ
タ法によって形成することができる。
【0045】エッジ型電界放出素子あるいは平面型電界
放出素子における電子放出層33,41は、典型的に
は、タングステン(W)やタンタル(Ta)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、ある
いはこれらの合金や化合物(例えばTiN等の窒化物
や、WSi2、MoSi2、TiSi2、TaSi2等のシ
リサイド)、あるいはダイヤモンド等の半導体から構成
することができる。電子放出層33,41の形成方法と
して、蒸着法、スパッタ法、CVD法、イオン・プレー
ティング法、印刷法、メッキ法等、通常の薄膜作製プロ
セスを利用できる。電子放出層33,41の厚さは、お
およそ0.05〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.
3μmの範囲とすることが望ましいが、かかる範囲に限
定するものではない。電子放出層33を構成する材料
は、ゲート電極35、若しくは、第1ゲート電極31、
第2ゲート電極36を構成する材料と同じであっても、
異なっていてもよい。また、電子放出層41を構成する
材料は、ゲート電極43を構成する材料と同じであって
も、異なっていてもよい。
【0046】スピント型電界放出素子におけるカソード
電極11、ゲート電極13、エッジ型電界放出素子にお
けるゲート電極35、若しくは、第1ゲート電極31、
第2ゲート電極36、平面型電界放出素子におけるゲー
ト電極43を構成する材料として、タングステン
(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデ
ン(Mo)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、
銅(Cu)等の金属、これらの金属元素を含む合金ある
いは化合物、あるいはシリコン(Si)等の半導体やダ
イヤモンド、カーボンを例示することができる。尚、第
これらの電極を構成する材料を、同一の材料としてもよ
いし、同種材料としてもよいし、異種の材料としてもよ
い。これらの電極の形成方法として、蒸着法、スパッタ
法、CVD法、イオン・プレーティング法、印刷法、メ
ッキ法等、通常の薄膜作製プロセスを利用できる。
【0047】層間絶縁層12、第1絶縁層32、第2絶
縁層34、層間絶縁層42の構成材料としては、SiO
2、SiN、SiON、ガラス・ペースト硬化物を単独
あるいは適宜積層して使用することができ、製膜には、
CVD法、塗布法、スパッタ法、印刷法等の公知のプロ
セスが利用できる。
【0048】支持体10,30,40は、少なくとも表
面が絶縁性を有する材料から構成されていればよく、ガ
ラス基板、表面に絶縁膜が形成されたガラス基板、石英
基板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、表面に絶縁
膜が形成された半導体基板を挙げることができる。
【0049】本発明においては、ゲート電極や第2ゲー
ト電極上を含む全面に更に層間絶縁層を形成し、かかる
層間絶縁層上にフォーカス電極を形成する構成とするこ
ともできる。この場合、層間絶縁層には開口部に連通す
る第2開口部が設けられている。フォーカス電極は、ア
ノード電極へ向かう電子の軌道を収束させ、以て、輝度
の向上や隣接画素間の色濁りの防止を可能とするための
電極であり、カソード・パネルとアノード・パネルとの
間の距離が比較的長い表示装置を想定した場合に、特に
有効な電極である。フォーカス電極は、必ずしも各電界
放出素子毎に設ける必要はなく、例えば、電界放出素子
の所定の配列方向に沿って配設することにより、複数の
電界放出素子に共通の収束効果を及ぼすこともできる。
従って、層間絶縁層に設けられる第2開口部は、必ずし
もフォーカス電極を構成する材料層に設けられている必
要はない。第2開口部の平面形状は、フォーカス電極の
構成に依り、開口部の平面形状と合同又は相似としても
よいし、異なっていてもよい。
【0050】
【実施例】本実施例では、硫化物系蛍光体粒子の表面に
酸化亜鉛から成る導電性粒子が付着した蛍光体組成物を
製造するために、導電性物質の前駆体として液相反応に
より得られたヒドロオキシ炭酸亜鉛を硫化物系蛍光体粒
子の表面に付着させ、ヒドロオキシ炭酸亜鉛を焼成する
ことにより酸化亜鉛から成る導電性粒子に変化させる蛍
光体組成物の製造方法、この製造方法によって得られた
蛍光体組成物、及び、この蛍光体組成物を用いた電界放
出素子の構成例について述べる。
【0051】使用した硫化物系蛍光体粒子は、(Zn
S:Ag,Cl)、(ZnS:Ag,Al)、(Zn
S:Ag,Al,Cu)、(ZnS:Cu,Al)、
(ZnS:Cu,Au,Al)、(Y22S:Eu)の
6種類である。これらの各硫化物系蛍光体粒子を用いた
各蛍光体組成物の製造方法は全て同じなので、以下、上
記6種類の硫化物系蛍光体粒子を「蛍光体粒子」と総称
することにする。
【0052】先ず、平均粒径約4×10-6m(4μm)
の蛍光体粒子5gを50cm3の純水中に分散させた。
この蛍光体粒子の分散液に、0.1〜1.0gの酢酸亜
鉛〔Zn(CH3COO)2〕を純水25cm3に溶解し
た酢酸亜鉛水溶液を添加し、攪拌した。この混合液の攪
拌を続けながら、0.05〜0.5gの炭酸ナトリウム
(NaCO3)を純水25cm3に溶解した炭酸ナトリウ
ム水溶液を2.5cm 3/分の速度で滴下した。このと
き、水相において下記の式で表される化学反応が進行
し、ヒドロオキシ炭酸亜鉛〔xZnCO3・yZn(O
H)2〕が生成する。ここで、最も安定なヒドロオキシ
炭酸亜鉛においてはx=2,y=3であり、従って、酢
酸亜鉛と炭酸ナトリウムの最適モル比は5:2となる
が、xとyの値は水相のpHによって若干変化する。但
し、両者のモル比を一旦決定すると、反応により緩衝系
が形成されるので、水相のpHは比較的安定に保たれ
る。後述の蛍光体組成物の寿命試験において最も良い結
果が得られたのは、酢酸亜鉛を0.563g(3.08
×10-3モル)、炭酸ナトリウムを0.275g(2.
6×10-3モル)とした場合であり、炭酸ナトリウムの
使用量は、化学量論的必要量よりも過剰であった。 (x+y)Zn(CH3COO)2 + xNa2CO3
+ 2yH2O→xZnCO3・yZn(OH)2
2xNa++ 2(x+y)CH3COO- + 2yH+
【0053】このようにして得られたコロイド状の反応
混合物について、3000rpm、30分間の遠心分離
を行い、回収した沈殿物を50°Cで24時間乾燥し
た。この沈殿物のフーリエ変換赤外線分光(FT−I
R)スペクトルを、図1に示す。図1には、蛍光体粒子
として(ZnS:Ag,Cl)粒子を使用した場合に得
られた沈殿物のスペクトルを代表例として示したが、他
の蛍光体粒子を使用した場合もほぼ同様であった。34
00cm-1付近の強い吸収は、O−H伸縮振動に由来し
ており、しかも吸収が幅広であることから、水酸基の会
合状態が示唆される。又、1400cm-1付近及び90
0cm-1付近の吸収は、炭酸イオンに由来する吸収であ
る。従って、得られた沈殿物には、ヒドロオキシ炭酸亜
鉛が含まれていることが確認された。
【0054】次に、沈殿物を電気炉に入れ、カーボンを
含む還元雰囲気中、200〜500°C、0.1〜2.
0時間の条件で焼成した。尚、後述の蛍光体組成物の寿
命試験において最も良い結果が得られたのは、焼成条件
を300°C、0.5時間とした場合であった。焼成物
をX線回折法により分析したところ、図2に示す回折パ
ターンが得られた。図2には、蛍光体粒子として(Zn
S:Ag,Cl)粒子を使用した場合に得られた焼成物
の回折パターンを代表例として示したが、他の蛍光体粒
子を使用した場合もほぼ同様であった。この回折パター
ンをASTM(JCPDS)カードと照合した結果、酸
化亜鉛の生成が確認された。つまり、前駆体であるヒド
ロオキシ炭酸亜鉛が、焼成によって、酸化亜鉛から成る
導電性粒子に変化したことが明らかとなった。また、焼
成物を走査型電子顕微鏡で観察したところ、蛍光体粒子
の表面に酸化亜鉛から成る粒径約1.6×10-7m(1
60nm)の導電性粒子がほぼ均一に付着した蛍光体組
成物が得られていた。
【0055】次に、得られた蛍光体組成物の寿命試験を
行った。アルミニウムから成る試料ホルダーに蛍光体組
成物を充填し、この試料ホルダーを輝度測定装置にセッ
トし、電子加速電圧12kV、電流密度0.7μA/c
2で電子線を照射し、照射時間と輝度の変化との関係
を調べた。この条件は加速劣化条件であり、通常の電界
放出表示装置における電子線の照射条件よりも過酷であ
る。結果を図3に示す。図3には、蛍光体粒子として
(ZnS:Ag,Cl)粒子を使用した場合に得られた
蛍光体組成物の輝度変化を代表例として示したが、他の
蛍光体粒子を使用した場合もほぼ同様であった。図中、
縦軸の相対輝度とは、電子線照射開始直後に観測された
輝度を1とした時の相対値を表す。比較のために、焼成
のみを行った蛍光体粒子(導電性粒子なし)について、
同様の測定を行った結果も併せて示す。
【0056】図3中、白丸のプロットが本発明の蛍光体
組成物(導電性粒子あり)、黒四角のプロットが比較用
の蛍光体粒子(導電性粒子なし)の結果をそれぞれ表
す。本発明の蛍光体組成物と比較用の蛍光体粒子とは、
電子線照射時間が長くなるにつれて、いずれも輝度の低
下(即ち、劣化)を来す。この劣化の程度は、電子線照
射の開始後おおよそ6時間目までは両者共に大差はない
が、比較用の蛍光体粒子の相対輝度が6時間目以降も同
様に低下し続けるのに対し、本発明の蛍光体組成物の相
対輝度の低下は緩やかとなり、照射開始から12時間後
には比較用の蛍光体粒子の約6倍もの輝度を保っている
ことがわかった。これは、導電性粒子の付着により、電
子線照射時の蛍光体粒子の帯電が緩和され、昇温による
蛍光体粒子の分解が抑制されたためである。
【0057】次に、本発明の表示装置の一例として、上
述の蛍光体組成物を用いた電界放出表示装置の構成例に
ついて、図4を参照しながら説明する。本発明の表示装
置は、基板上に形成された蛍光体層と、蛍光体層を励起
するための励起源とを備えるが、実用的な構成において
は、図4にも示したように、蛍光体層23はアノード・
パネルAPの構成要素であり、励起源はカソード・パネ
ルCPの構成要素である。励起源とは、ここではスピン
ト型電界放出素子であり、蛍光体層23の励起は、電子
線の照射により行われる。尚、励起源としてスピント型
電界放出素子の代わりにエッジ型電界放出素子又は平面
型電界放出素子を用いることもできる。
【0058】アノード・パネルAPは、基板20上とそ
の上に形成された蛍光体層23から成る。基板20は更
に、ガラス等から成る支持体21と、支持体21上に形
成され、例えばITO(インジウム・錫酸化物)から成
るアノード電極22から構成される。アノード電極22
の形成パターンは平行ストライプ状である。蛍光体層2
3の形成パターンは、表示方式に応じてドット・マトリ
クス状であってもストライプ状であってもよい。また、
隣り合う蛍光体層23の間のスペースは、カーボンから
成る所謂ブラックマトリクスにより充填されていてもよ
い。
【0059】カソード・パネルCPは、例えばガラス基
板から成る支持体10と、支持体10上に設けられ、例
えばクロム(Cr)から成るカソード電極11と、カソ
ード電極11上を含む支持体10上に形成され、例えば
SiO2から成る層間絶縁層12と、層間絶縁層12上
に設けられ、例えばクロムから成るゲート電極13と、
ゲート電極13と層間絶縁層12とを貫通してカソード
電極11に達するごとく設けられた開口部14と、開口
部14の底部のカソード電極11上に形成され、例えば
タングステン(W)から成る円錐形の電子放出電極15
から構成される。ゲート電極13と1個の開口部14と
1個の電子放出電極15とカソード電極11により構成
される部分が、1個の電界放出素子であり、本発明の表
示装置における励起源である。カソード電極11の形成
パターンは平行ストライプ状であり、その配向方向はア
ノード電極22と同方向である。また、ゲート電極13
の形成パターンも平行ストライプ状であるが、その配向
方向はカソード電極11やアノード電極22とは直交す
る方向である。図示される例では、カソード電極11と
ゲート電極13との1個の重複領域において電界放出素
子が複数個設けられ、この1個の重複領域に対応して蛍
光体層23が配置され、これら電界放出素子と蛍光体層
23及びアノード電極22とによって1画素が構成され
ている。
【0060】カソード・パネルCPとアノード・パネル
APとは、周縁部において図示されない枠体を介して接
合され、両パネルと枠体とに囲まれた空間は高真空に排
気されている。電子放出電極15には、カソード電極1
1を通じて走査回路24から相対的に負電圧が印加さ
れ、ゲート電極13には制御回路25から相対的に正電
圧が印加され、アノード電極22にはゲート電極13よ
りも更に高い正電圧が加速電源26から印加される。表
示装置において表示を行う場合、制御回路25にはビデ
オ信号、走査回路24には走査信号が入力される。カソ
ード電極11とゲート電極13とに電圧を印加した際に
生ずる電界により、電子放出電極15の先端部から電子
eが放出される。放出された電子eは、アノード電極2
2に引き付けられて蛍光体層23に衝突し、蛍光体層2
3を励起し、発光させる。換言すれば、蛍光体層23は
電子線の照射により励起され、特有の波長の発光を生ず
る。
【0061】通常、電子線の照射による蛍光体層23の
劣化は、図4に示したように、蛍光体層23が両パネル
間の真空空間に露出しており、蛍光体層23が電子線の
照射を直接受ける場合に特に顕著な問題となるが、本発
明の表示装置においては、蛍光体層23が本発明の蛍光
体組成物から構成されているため、輝度の劣化が抑制さ
れ、表示装置が長寿命化される。尚、アノード・パネル
APの構成によっては、蛍光体層23とアノード電極2
2の積層順が図4に示した構成例とは逆の場合もある。
即ち、支持体上に蛍光体層が形成され、蛍光体層上を含
む支持体上にアノード電極が形成された構成である。更
に、所謂高電圧タイプの電界放出表示装置では、蛍光体
層を覆うアノード電極上にメタルバック膜が設けられる
場合もある。しかし、たとえこのように蛍光体層がアノ
ード電極やメタルバック膜に覆われている場合であって
も、高電流駆動される電界放出表示装置においては蛍光
体層23の帯電の問題は必ずしも解決されておらず、よ
って本発明の蛍光体組成物を用いて蛍光体層23を構成
することには大きな意義がある。
【0062】以上、本発明を、具体的な実施の形態に基
づき説明したが、本発明はこの実施の形態に限定される
ものではない。例えば、上述の蛍光体組成物の製造方法
においては、酢酸亜鉛水溶液と炭酸ナトリウム水溶液の
添加順を逆としても構わない。即ち、蛍光体粒子の分散
液に炭酸ナトリウム水溶液を添加し、この混合液に酢酸
亜鉛水溶液を滴下してもよい。酢酸亜鉛水溶液の代わり
に、硝酸亜鉛水溶液や硫酸亜鉛水溶液を用いることもで
きる。更に、前駆体は液相反応に限られず、気相反応や
固相反応によって得られてもよい。更にあるいは、前駆
体を経ず、最初から所望の組成を有する導電性粒子を気
体分散媒中や液体分散媒中において硫化物系蛍光体粒子
の表面に付着させてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の蛍光体組成物は、硫化物系蛍光体粒子の表面に導電
性粒子が付着されているために、豊富な発光色を提供可
能であると共に、優れた導電性を有する。従って、かか
る蛍光体組成物を用いて構成された蛍光体層を有する表
示装置においては、高電流密度駆動下でも輝度の低下が
効果的に抑制され、長寿命化が実現される。本発明は、
特に、低電圧・高電流駆動が行われる所謂低圧タイプの
電界放出表示装置に適用された場合に、著しい効果を奏
する。本発明の蛍光体組成物の製造方法によれば、硫化
物系蛍光体粒子の表面に、均一に導電性粒子を付着させ
ることができ、本発明の蛍光体組成物を容易に提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光体組成物の製造方法において、前
駆体としてヒドロオキシ炭酸亜鉛が生成したことを確認
するためのフーリエ変換赤外分光スペクトル図である。
【図2】ヒドロオキシ炭酸亜鉛が焼成により酸化亜鉛に
変化したことを確認するためのX線回折スペクトル図で
ある。
【図3】導電性粒子を付着させた本発明の蛍光体組成物
と、導電性粒子を付着させない従来の蛍光体粒子の輝度
の時間変化を比較して示す特性図である。
【図4】本発明を適用した電界放出表示装置の構成例を
示す模式図である。
【図5】スピント型電界放出素子の製造方法を説明する
ための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図6】図5に引き続き、スピント型電界放出素子の製
造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端面図
である。
【図7】エッジ型電界放出素子の模式的な一部端面図で
ある。
【図8】図7の(B)に示したエッジ型電界放出素子の
開口部近傍の支持体等を一部切断して露出させた模式的
な斜視図である。
【図9】図7の(B)に示したエッジ型電界放出素子の
製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端面
図である。
【図10】図9に引き続き、エッジ型電界放出素子の製
造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端面図
である。
【図11】図10に引き続き、エッジ型電界放出素子の
製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端面
図である。
【図12】平面型電界放出素子の模式的な一部端面図で
ある。
【図13】図12に示した平面型電界放出素子の製造方
法を説明するための支持体等の模式的な一部端面図であ
る。
【符号の説明】
10,30,40・・・支持体、11・・・カソード電
極、12,42・・・層間絶縁層、13,35,43・
・・ゲート電極、14,37,44・・・開口部、15
・・・電子放出電極、20・・・基板、21・・・支持
体、22・・・アノード電極、23・・・蛍光体層、2
4・・・走査回路、25・・・制御回路、26・・・加
速電源、31・・・第1ゲート電極、32・・・第1絶
縁層、33,41・・・電子放出層、34・・・第2絶
縁層、36・・・第2ゲート電極、AP・・・アノード
・パネル、CP・・・カソード・パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系蛍光体
    粒子の表面に付着した導電性粒子から成ることを特徴と
    する蛍光体組成物。
  2. 【請求項2】導電性粒子の粒径は、硫化物系蛍光体粒子
    の粒径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の
    蛍光体組成物。
  3. 【請求項3】導電性粒子は酸化亜鉛から成ることを特徴
    とする請求項1に記載の蛍光体組成物。
  4. 【請求項4】(イ)硫化物系蛍光体粒子を分散させた分
    散媒中で、導電性物質の前駆体を硫化物系蛍光体粒子の
    表面に付着させる工程と、 (ロ)導電性物質の前駆体を導電性粒子に変化させるこ
    とにより、硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系蛍光体粒
    子の表面に付着した導電性粒子から成る蛍光体組成物を
    得る工程、から成ることを特徴とする蛍光体組成物の製
    造方法。
  5. 【請求項5】導電性粒子の粒径は、硫化物系蛍光体粒子
    の粒径よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の
    蛍光体組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】工程(イ)では、分散媒中における液相反
    応により得られた導電性物質の前駆体を硫化物系蛍光体
    粒子の表面に付着させることを特徴とする請求項4に記
    載の蛍光体組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】工程(イ)では、分散媒として水を用い、
    酸素原子を含む亜鉛塩から成る前駆体を硫化物系蛍光体
    粒子の表面に付着させ、 工程(ロ)では、酸素原子を含む亜鉛塩を焼成して酸化
    亜鉛から成る導電性粒子に変化させることを特徴とする
    請求項6に記載の蛍光体組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】酸素原子を含む亜鉛塩がヒドロオキシ炭酸
    亜鉛であることを特徴とする請求項7に記載の蛍光体組
    成物の製造方法。
  9. 【請求項9】基板上に形成された蛍光体層と、 蛍光体層を励起するための励起源とを備え、 励起による蛍光体層の発光を利用して表示を行う表示装
    置であって、 蛍光体層は、硫化物系蛍光体粒子と、該硫化物系蛍光体
    粒子の表面に付着した導電性粒子から成る蛍光体組成物
    から構成されていることを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】蛍光体層の励起は、励起源から発生する
    電子線の照射により行われることを特徴とする請求項9
    に記載の表示装置。
  11. 【請求項11】励起源は、冷陰極電界電子放出素子であ
    ることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
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