JP2001058503A - ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスター - Google Patents
ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスターInfo
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- JP2001058503A JP2001058503A JP11236077A JP23607799A JP2001058503A JP 2001058503 A JP2001058503 A JP 2001058503A JP 11236077 A JP11236077 A JP 11236077A JP 23607799 A JP23607799 A JP 23607799A JP 2001058503 A JP2001058503 A JP 2001058503A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用者に安全で、操作容易なソレノイド作動
型ブレーキを備えたキャスターを提供すること。 【解決手段】 ブレーキ付きキャスター22は、例え
ば、起立補助椅子10のベースフレーム12の後方に設
けられる。キャスター22は、キャスター本体24と、
ソレノイド内蔵アンカー26よりなる。アンカー26
は、ブラケット34に対して上下動するプランジャ44
を有する。スイッチ46をON・OFFすることにより
プランジャ44は一斉に上下動する。キャスターフレー
ム28内には、揺動自在なフック64が設けられてい
る。フック64はキャスターフレーム28から軸方向に
突出する部分を有する。突出部分が凹凸部分に係脱する
と、キャスターホイール32はキャスターフレーム28
に対して回転を拘束された係合状態と回転を拘束されな
い非係合状態となる。
型ブレーキを備えたキャスターを提供すること。 【解決手段】 ブレーキ付きキャスター22は、例え
ば、起立補助椅子10のベースフレーム12の後方に設
けられる。キャスター22は、キャスター本体24と、
ソレノイド内蔵アンカー26よりなる。アンカー26
は、ブラケット34に対して上下動するプランジャ44
を有する。スイッチ46をON・OFFすることにより
プランジャ44は一斉に上下動する。キャスターフレー
ム28内には、揺動自在なフック64が設けられてい
る。フック64はキャスターフレーム28から軸方向に
突出する部分を有する。突出部分が凹凸部分に係脱する
と、キャスターホイール32はキャスターフレーム28
に対して回転を拘束された係合状態と回転を拘束されな
い非係合状態となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作されるソ
レノイドによって作動するブレーキを備えたキャスター
に関する。本発明のキャスターは、座位姿勢の使用者に
とってブレーキ操作が容易にできる起立補助椅子用キャ
スターに好適である。また、本発明のキャスターは、病
院のベッドのように部屋の隅に位置する場合においても
ブレーキ操作が容易にできるベッド用キャスターに好適
である。
レノイドによって作動するブレーキを備えたキャスター
に関する。本発明のキャスターは、座位姿勢の使用者に
とってブレーキ操作が容易にできる起立補助椅子用キャ
スターに好適である。また、本発明のキャスターは、病
院のベッドのように部屋の隅に位置する場合においても
ブレーキ操作が容易にできるベッド用キャスターに好適
である。
【0002】
【従来の技術】起立補助椅子や病院用ベッドに用いられ
るキャスターには、移動状態及び静止状態を切り替える
ためのブレーキが設けられたものがある。このキャスタ
ーはペダル式ブレーキを採用したものが多い。ペダル式
ブレーキは、ホイールの脇にあるペダルを足等で操作す
るものである。しかし、足腰に障害を有する者や高齢者
等のように、介護を必要とする者にとっては、ペダルを
自ら操作することは困難である。また、病院ではベッド
で患者を運んだり、ベッドのレイアウトを変更すること
が多く、ベッドが病室の隅や壁際に置かれた場合、隅に
位置するキャスターのペダルを操作することは困難であ
る。そこで、ワイヤー式ブレーキを採用したキャスター
が案出されている。このキャスターは、使用者の近辺、
例えば、起立補助椅子の場合には肘掛近辺、病院用ベッ
ドの場合にはヘッドボード近辺に設けられたレバーと、
椅子やベッドのフレームに沿って設けられレバーとキャ
スターとを接続するワイヤーを有する。
るキャスターには、移動状態及び静止状態を切り替える
ためのブレーキが設けられたものがある。このキャスタ
ーはペダル式ブレーキを採用したものが多い。ペダル式
ブレーキは、ホイールの脇にあるペダルを足等で操作す
るものである。しかし、足腰に障害を有する者や高齢者
等のように、介護を必要とする者にとっては、ペダルを
自ら操作することは困難である。また、病院ではベッド
で患者を運んだり、ベッドのレイアウトを変更すること
が多く、ベッドが病室の隅や壁際に置かれた場合、隅に
位置するキャスターのペダルを操作することは困難であ
る。そこで、ワイヤー式ブレーキを採用したキャスター
が案出されている。このキャスターは、使用者の近辺、
例えば、起立補助椅子の場合には肘掛近辺、病院用ベッ
ドの場合にはヘッドボード近辺に設けられたレバーと、
椅子やベッドのフレームに沿って設けられレバーとキャ
スターとを接続するワイヤーを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ワイヤー式
ブレーキを備えたキャスターでは以下の問題がある。 (1)ワイヤーは自由度が低く、大きく曲げることがで
きない。そのため、起立補助椅子や病院用ベッドのフレ
ームに沿わせて配置することができず、フレームから膨
れ出たワイヤーに使用者等が引っ掛かって転倒する等の
危険がある。 (2)また、ワイヤーに触れただけで、急にブレーキが
かかることもあり、移動中の使用者が起立補助椅子や病
院用ベッドから放り出されることにもなりかねない。 (3)ビニールチューブにワイヤーを通した場合、フレ
ームに沿ってワイヤーを大きく曲げると、チューブとワ
イヤーとの間の摩擦が大きくなってブレーキを簡単に操
作することが困難となる。介護を必要とする者にとっ
て、このような動作でも大きな負担となる。 (4)キャスター毎にレバーが必要であるばかりか、キ
ャスター毎にブレーキ操作が必要となり、椅子やベッド
を完全に停止状態にするには複数回のレバー操作を必要
とする。 (5)ワイヤーを操作するレバーにおいても、操作容易
性を追求すると、そのレバーが大きくなり、取付位置も
制限される。 (6)起立補助椅子や病院用ベッドのフレームに沿って
ワイヤーを配設したり、肘掛やヘッドボードにレバーを
配設すると、ワイヤーやレバーが無機質で殺伐とした印
象を与え、起立補助椅子や病院用ベッドに好ましくな
い。
ブレーキを備えたキャスターでは以下の問題がある。 (1)ワイヤーは自由度が低く、大きく曲げることがで
きない。そのため、起立補助椅子や病院用ベッドのフレ
ームに沿わせて配置することができず、フレームから膨
れ出たワイヤーに使用者等が引っ掛かって転倒する等の
危険がある。 (2)また、ワイヤーに触れただけで、急にブレーキが
かかることもあり、移動中の使用者が起立補助椅子や病
院用ベッドから放り出されることにもなりかねない。 (3)ビニールチューブにワイヤーを通した場合、フレ
ームに沿ってワイヤーを大きく曲げると、チューブとワ
イヤーとの間の摩擦が大きくなってブレーキを簡単に操
作することが困難となる。介護を必要とする者にとっ
て、このような動作でも大きな負担となる。 (4)キャスター毎にレバーが必要であるばかりか、キ
ャスター毎にブレーキ操作が必要となり、椅子やベッド
を完全に停止状態にするには複数回のレバー操作を必要
とする。 (5)ワイヤーを操作するレバーにおいても、操作容易
性を追求すると、そのレバーが大きくなり、取付位置も
制限される。 (6)起立補助椅子や病院用ベッドのフレームに沿って
ワイヤーを配設したり、肘掛やヘッドボードにレバーを
配設すると、ワイヤーやレバーが無機質で殺伐とした印
象を与え、起立補助椅子や病院用ベッドに好ましくな
い。
【0004】本発明の目的は、使用者に安全なソレノイ
ド作動型ブレーキを備えたキャスターを提供することで
ある。本発明の他の目的は、使用者にとって操作容易な
ソレノイド作動型ブレーキを備えたキャスターを提供す
ることである。本発明のさらに他の目的は、垂直軸周り
に回転自在でしかもコンパクトなソレノイド作動型ブレ
ーキを備えたキャスターを提供することである。本発明
のさらに他の目的は、起立補助椅子や病院用ベッドの使
用者が柔らかい印象を与えるソレノイド作動型ブレーキ
を備えたキャスターを提供することである。
ド作動型ブレーキを備えたキャスターを提供することで
ある。本発明の他の目的は、使用者にとって操作容易な
ソレノイド作動型ブレーキを備えたキャスターを提供す
ることである。本発明のさらに他の目的は、垂直軸周り
に回転自在でしかもコンパクトなソレノイド作動型ブレ
ーキを備えたキャスターを提供することである。本発明
のさらに他の目的は、起立補助椅子や病院用ベッドの使
用者が柔らかい印象を与えるソレノイド作動型ブレーキ
を備えたキャスターを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャスターフ
レームと、該キャスターフレームの水平軸両端で該水平
軸に回転自在に支持された一対のキャスターホイール
と、ソレノイドを励磁することにより前記キャスターフ
レームに対して進退動するプランジャとを有し、前記キ
ャスターフレームに前記プランジャに連動するフックを
設けるとともに、前記キャスターホイールの前記キャス
ターフレーム側面に前記フックに係脱する係合部を設け
たソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスターに
より前記課題を解決した。
レームと、該キャスターフレームの水平軸両端で該水平
軸に回転自在に支持された一対のキャスターホイール
と、ソレノイドを励磁することにより前記キャスターフ
レームに対して進退動するプランジャとを有し、前記キ
ャスターフレームに前記プランジャに連動するフックを
設けるとともに、前記キャスターホイールの前記キャス
ターフレーム側面に前記フックに係脱する係合部を設け
たソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスターに
より前記課題を解決した。
【0006】ソレノイドに通電すると、プランジャがキ
ャスターフレームに対して進退動して、プランジャに連
動するフックがキャスターフレームとキャスターホイー
ルとの相対回転を拘束する。ソレノイドは電気的にON
・OFFされるので、電気ケーブルを用いることがで
き、起立補助椅子や病院用ベッドに使用する際、フレー
ムに沿って電気ケーブルを配設することで、その電気ケ
ーブルがワイヤーのようにフレームから膨れ出すことが
ない。また、ソレノイドは電気的にON・OFFされる
ので、軽微な指操作でキャスターにブレーキをかけた
り、キャスターのブレーキを解除したりすることでき
る。しかも、1つのスイッチをON・OFFするだけ
で、一括して複数のキャスターにブレーキ操作を行うこ
とができる。
ャスターフレームに対して進退動して、プランジャに連
動するフックがキャスターフレームとキャスターホイー
ルとの相対回転を拘束する。ソレノイドは電気的にON
・OFFされるので、電気ケーブルを用いることがで
き、起立補助椅子や病院用ベッドに使用する際、フレー
ムに沿って電気ケーブルを配設することで、その電気ケ
ーブルがワイヤーのようにフレームから膨れ出すことが
ない。また、ソレノイドは電気的にON・OFFされる
ので、軽微な指操作でキャスターにブレーキをかけた
り、キャスターのブレーキを解除したりすることでき
る。しかも、1つのスイッチをON・OFFするだけ
で、一括して複数のキャスターにブレーキ操作を行うこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】フックは、例えば、キャスターフ
レームに設けられた水平軸を中心に揺動し、キャスター
フレームから軸方向に突出する部分を有する。キャスタ
ーホイールの係合部は、例えば、キャスターフレーム側
面において形成された環状凹所の内周面又は外周面にフ
ックの突出部分が係合する歯車状の凹凸部分として形成
されている。プランジャに連動するフックが揺動するこ
とにより、突出部分と凹凸部分が係合状態又は非係合状
態となり、これにより、キャスターホイールは回転自由
状態と回転拘束状態となる。フックと係合部は他の構造
でもよく、例えば、フックがカムによって水平軸方向に
突出する形態をしており、係合部がキャスターホイール
のキャスターフレーム側面に形成された複数の凹所の形
態をしていてもよい。
レームに設けられた水平軸を中心に揺動し、キャスター
フレームから軸方向に突出する部分を有する。キャスタ
ーホイールの係合部は、例えば、キャスターフレーム側
面において形成された環状凹所の内周面又は外周面にフ
ックの突出部分が係合する歯車状の凹凸部分として形成
されている。プランジャに連動するフックが揺動するこ
とにより、突出部分と凹凸部分が係合状態又は非係合状
態となり、これにより、キャスターホイールは回転自由
状態と回転拘束状態となる。フックと係合部は他の構造
でもよく、例えば、フックがカムによって水平軸方向に
突出する形態をしており、係合部がキャスターホイール
のキャスターフレーム側面に形成された複数の凹所の形
態をしていてもよい。
【0008】また、本発明は、前記キャスターフレーム
に前記水平軸からオフセットされた中空ボス部が立設さ
れ、前記中空ボス部にソレノイドハウジングのブラケッ
トが回転自在に挿通され、前記プランジャが前記ブラケ
ットを貫通して前記キャスターフレームに延びているソ
レノイド作動ブレーキ機構を備えたキャスターを提供す
る。水平軸からオフセットされた中空ボス部にブラケッ
トが回転自在に挿通されており、キャスターフレームは
ブラケットに対して回転ができるようになっている。キ
ャスターはソレノイドハウジングを利用して起立補助椅
子や病院用ベッドに取り付けられるが、プランジャはハ
ウジングに対して回転自在であり、プランジャがブラケ
ットを貫通してキャスターホイールに延びているので、
キャスターはそれ自体が垂直軸周りに回転自在な構造で
ありながら、コンパクトにキャスターホイールにブレー
キをかけることができる。
に前記水平軸からオフセットされた中空ボス部が立設さ
れ、前記中空ボス部にソレノイドハウジングのブラケッ
トが回転自在に挿通され、前記プランジャが前記ブラケ
ットを貫通して前記キャスターフレームに延びているソ
レノイド作動ブレーキ機構を備えたキャスターを提供す
る。水平軸からオフセットされた中空ボス部にブラケッ
トが回転自在に挿通されており、キャスターフレームは
ブラケットに対して回転ができるようになっている。キ
ャスターはソレノイドハウジングを利用して起立補助椅
子や病院用ベッドに取り付けられるが、プランジャはハ
ウジングに対して回転自在であり、プランジャがブラケ
ットを貫通してキャスターホイールに延びているので、
キャスターはそれ自体が垂直軸周りに回転自在な構造で
ありながら、コンパクトにキャスターホイールにブレー
キをかけることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のキャスターの
実施例を説明する。図1は、本発明によるキャスターを
備えた起立補助椅子の斜視図である。起立補助椅子10
は、ベースフレーム12と、このベースフレーム12に
対して上下動する座部14と、座部14に取り付けられ
た背凭れ16及び肘掛18を有する。ベースフレーム1
2の前方には一対の固定式キャスター20が設けられ、
ベースフレーム12の後方にはブレーキ付きキャスター
22が設けられている。ブレーキ付きキャスター22
は、キャスター本体24と、ソレノイド内蔵アンカー2
6よりなる。アンカー26はベースフレーム12に螺子
係合により固定されている。キャスター本体24はアン
カー26に対して垂直軸周りで回転自在に取り付けられ
ている。図2及び図3に示されるように、キャスター本
体24は、下縁切欠円状のキャスターフレーム28と、
このキャスターフレーム28の中心の水平軸30に回転
自在に取り付けられた一対のキャスターホイール32よ
りなる。キャスターホイール32が、水平軸及び垂直軸
周りで自由に回転できる状態では、起立補助椅子10は
自由に移動することができるようになっている。
実施例を説明する。図1は、本発明によるキャスターを
備えた起立補助椅子の斜視図である。起立補助椅子10
は、ベースフレーム12と、このベースフレーム12に
対して上下動する座部14と、座部14に取り付けられ
た背凭れ16及び肘掛18を有する。ベースフレーム1
2の前方には一対の固定式キャスター20が設けられ、
ベースフレーム12の後方にはブレーキ付きキャスター
22が設けられている。ブレーキ付きキャスター22
は、キャスター本体24と、ソレノイド内蔵アンカー2
6よりなる。アンカー26はベースフレーム12に螺子
係合により固定されている。キャスター本体24はアン
カー26に対して垂直軸周りで回転自在に取り付けられ
ている。図2及び図3に示されるように、キャスター本
体24は、下縁切欠円状のキャスターフレーム28と、
このキャスターフレーム28の中心の水平軸30に回転
自在に取り付けられた一対のキャスターホイール32よ
りなる。キャスターホイール32が、水平軸及び垂直軸
周りで自由に回転できる状態では、起立補助椅子10は
自由に移動することができるようになっている。
【0010】図4に詳細に示されるように、ソレノイド
内蔵アンカー26は、起立補助椅子10のベースフレー
ム12に固定されるブラケット34をベースとして構成
されている。ブラケット34上には、同心上にハウジン
グ36が立設され、ハウジング36内に設けられたソレ
ノイド38、永久磁石40及び固定鉄心42の作用によ
りプランジャ44が上下動する。ブラケット34は径小
なる下端を有し、プランジャ44が前記下端から突出し
た状態にある。図1に戻り、起立補助椅子10の肘掛1
8にはスイッチ46が設けられている。スイッチ46か
らソレノイド38までは、起立補助椅子10の肘掛18
やベースフレーム12に沿って電気ケーブル48が配設
されており、スイッチ46をON・OFFすることによ
り、ソレノイド38が励磁されてプランジャ44が上下
動する。
内蔵アンカー26は、起立補助椅子10のベースフレー
ム12に固定されるブラケット34をベースとして構成
されている。ブラケット34上には、同心上にハウジン
グ36が立設され、ハウジング36内に設けられたソレ
ノイド38、永久磁石40及び固定鉄心42の作用によ
りプランジャ44が上下動する。ブラケット34は径小
なる下端を有し、プランジャ44が前記下端から突出し
た状態にある。図1に戻り、起立補助椅子10の肘掛1
8にはスイッチ46が設けられている。スイッチ46か
らソレノイド38までは、起立補助椅子10の肘掛18
やベースフレーム12に沿って電気ケーブル48が配設
されており、スイッチ46をON・OFFすることによ
り、ソレノイド38が励磁されてプランジャ44が上下
動する。
【0011】図4に詳細に示されるように、キャスター
本体24には、キャスターフレーム28の水平軸30と
オフセットされた中空ボス部50が立設されている。ブ
ラケット34の下縁は中空ボス部50に回転自在に挿通
されており、突出する下縁が止め輪52により抜け止め
されている。ソレノイド38を内蔵するためのブラケッ
ト34が、キャスター24をベースフレーム12に取り
付けるアンカーとして利用されている。ブラケット34
の下縁からはさらにプランジャ44がキャスターフレー
ム28内に突出している。プランジャ44の先端には止
め輪54が取り付けられており、ブラケット34と止め
輪54の間にスプリング56が圧縮状態で介装されてい
る。スプリング56は、プランジャ44を常時下方に突
出させるようにこのプランジャ44を付勢している。
本体24には、キャスターフレーム28の水平軸30と
オフセットされた中空ボス部50が立設されている。ブ
ラケット34の下縁は中空ボス部50に回転自在に挿通
されており、突出する下縁が止め輪52により抜け止め
されている。ソレノイド38を内蔵するためのブラケッ
ト34が、キャスター24をベースフレーム12に取り
付けるアンカーとして利用されている。ブラケット34
の下縁からはさらにプランジャ44がキャスターフレー
ム28内に突出している。プランジャ44の先端には止
め輪54が取り付けられており、ブラケット34と止め
輪54の間にスプリング56が圧縮状態で介装されてい
る。スプリング56は、プランジャ44を常時下方に突
出させるようにこのプランジャ44を付勢している。
【0012】キャスターフレーム28内には、キャスタ
ーホイール30を支持する水平軸30と平行な水平軸5
8に対して揺動自在なタンブラー60が設けられるとと
もに、水平軸30と平行な水平軸62に対して揺動自在
なフック64が設けられている。タンブラー60は、一
端でプランジャ44に当接するようになっており、他端
でフック64の一端に当接するようになっている。フッ
ク64の他端とキャスターフレーム28との間にはスプ
リング66が圧縮状態で介装されており、常時は、反時
計周りに付勢されている。スプリング56はスプリング
66よりばね力が大きく、タンブラー60は反時計周り
に、フック64は時計周りに付勢された状態にある。ス
イッチ46の操作により、ソレノイド38を通電する
と、プランジャ44が固定鉄心42に引き付けられ、こ
の磁力とスプリング66の付勢力がスプリング56の付
勢力に打ち勝って、タンブラー60は時計周りに、フッ
ク64は反時計周りに揺動する。
ーホイール30を支持する水平軸30と平行な水平軸5
8に対して揺動自在なタンブラー60が設けられるとと
もに、水平軸30と平行な水平軸62に対して揺動自在
なフック64が設けられている。タンブラー60は、一
端でプランジャ44に当接するようになっており、他端
でフック64の一端に当接するようになっている。フッ
ク64の他端とキャスターフレーム28との間にはスプ
リング66が圧縮状態で介装されており、常時は、反時
計周りに付勢されている。スプリング56はスプリング
66よりばね力が大きく、タンブラー60は反時計周り
に、フック64は時計周りに付勢された状態にある。ス
イッチ46の操作により、ソレノイド38を通電する
と、プランジャ44が固定鉄心42に引き付けられ、こ
の磁力とスプリング66の付勢力がスプリング56の付
勢力に打ち勝って、タンブラー60は時計周りに、フッ
ク64は反時計周りに揺動する。
【0013】図2に戻り、フック64はキャスターフレ
ーム28から軸方向に突出する部分を有する。キャスタ
ーホイール32は、キャスターフレーム側に環状凹所を
有し、その環状凹所の外周側に歯車状の凹凸部分68を
有する。従って、フック64が水平軸62を中心に揺動
すると、突出部分が凹凸部分に係脱し、キャスターホイ
ール32はキャスターフレーム28に対して回転を拘束
された係合状態と回転を拘束されない非係合状態とな
る。
ーム28から軸方向に突出する部分を有する。キャスタ
ーホイール32は、キャスターフレーム側に環状凹所を
有し、その環状凹所の外周側に歯車状の凹凸部分68を
有する。従って、フック64が水平軸62を中心に揺動
すると、突出部分が凹凸部分に係脱し、キャスターホイ
ール32はキャスターフレーム28に対して回転を拘束
された係合状態と回転を拘束されない非係合状態とな
る。
【0014】なお、ブラケットとキャスターフレームを
一体成形して、ベースフレーム12後方のキャスターも
固定式キャスターとしてもよい。また、歯車状の凹凸部
分68は上記実施例では環状凹所の外周側に形成されて
いるが、この凹凸部分は内周側に形成されていてもよ
い。さらに、他のロック機構を採用する等して、キャス
ターとキャスターホイールの相対回転を拘束する構造を
採用してもよい。
一体成形して、ベースフレーム12後方のキャスターも
固定式キャスターとしてもよい。また、歯車状の凹凸部
分68は上記実施例では環状凹所の外周側に形成されて
いるが、この凹凸部分は内周側に形成されていてもよ
い。さらに、他のロック機構を採用する等して、キャス
ターとキャスターホイールの相対回転を拘束する構造を
採用してもよい。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明では、キャスターのブレ
ーキが電気的にON・OFFされるので、座位姿勢の使
用者がキャスターのブレーキを容易に操作でき、しか
も、ベッドが壁際に置かれていてもその壁際のキャスタ
ーのブレーキを容易に操作することができる。また、ソ
レノイドを利用して電気ケーブルによりキャスターのブ
レーキを操作するように構成したので、その電気ケーブ
ルを椅子やベッドのフレームに沿って自由に配設でき、
フレームから離れたワイヤー等の操作手段がなく、使用
者が安全にキャスター付きの椅子やベッドを利用するこ
とができる。さらに、キャスターのブレーキは電気的に
ON・OFFされるので、軽微な力でスイッチを操作す
るだけでブレーキをON・OFFでき、しかも、1つの
スイッチで複数のキャスターを一括して操作できるの
で、体の不自由な者でも簡易かつ容易にキャスターを操
作することができる。電気ケーブルをフレームに沿って
自由に配設してキャスターのブレーキを操作できること
から、ワイヤーがフレームからはみ出して煩雑な印象を
与えることがなく、無機質な殺伐とした印象を払拭する
ことができる効果もある。
ーキが電気的にON・OFFされるので、座位姿勢の使
用者がキャスターのブレーキを容易に操作でき、しか
も、ベッドが壁際に置かれていてもその壁際のキャスタ
ーのブレーキを容易に操作することができる。また、ソ
レノイドを利用して電気ケーブルによりキャスターのブ
レーキを操作するように構成したので、その電気ケーブ
ルを椅子やベッドのフレームに沿って自由に配設でき、
フレームから離れたワイヤー等の操作手段がなく、使用
者が安全にキャスター付きの椅子やベッドを利用するこ
とができる。さらに、キャスターのブレーキは電気的に
ON・OFFされるので、軽微な力でスイッチを操作す
るだけでブレーキをON・OFFでき、しかも、1つの
スイッチで複数のキャスターを一括して操作できるの
で、体の不自由な者でも簡易かつ容易にキャスターを操
作することができる。電気ケーブルをフレームに沿って
自由に配設してキャスターのブレーキを操作できること
から、ワイヤーがフレームからはみ出して煩雑な印象を
与えることがなく、無機質な殺伐とした印象を払拭する
ことができる効果もある。
【0016】請求項2の発明では、キャスターを垂直軸
周りに回転自在に構成した上で、ブラケットの内部を利
用してソレノイドのプランジャを進退動させている。従
って、キャスターを回転自在に構成した上で、コンパク
トにキャスターホイールにブレーキをかけることができ
る。
周りに回転自在に構成した上で、ブラケットの内部を利
用してソレノイドのプランジャを進退動させている。従
って、キャスターを回転自在に構成した上で、コンパク
トにキャスターホイールにブレーキをかけることができ
る。
【図1】 本発明によるキャスターを備えた起立補助椅
子の斜視図。
子の斜視図。
【図2】 本発明によるキャスターの分解斜視図。
【図3】 本発明によるキャスターの上面図。
【図4】 図3のキャスターのA−A線断面図。
10 起立補助椅子 12 ベースフレーム 1
4 座部 16 背凭れ 18 肘掛 2
0 キャスター 22 ブレーキ付きキャスター 24 キャスター
本体 26 ソレノイド内蔵アンカー 28 キャスター
フレーム 30 水平軸 32 キャスター
ホイール 34 ブラケット 36 ハウジング 3
8 ソレノイド 40 永久磁石 42 固定鉄心 4
4 プランジャ 46 スイッチ 48 電気ケーブル 5
0 中空ボス部 52 止め輪 54 止め輪 5
6 スプリング 58 水平軸 60 タンブラー 6
2 水平軸 64 フック 66 スプリング 6
8 凹凸部分
4 座部 16 背凭れ 18 肘掛 2
0 キャスター 22 ブレーキ付きキャスター 24 キャスター
本体 26 ソレノイド内蔵アンカー 28 キャスター
フレーム 30 水平軸 32 キャスター
ホイール 34 ブラケット 36 ハウジング 3
8 ソレノイド 40 永久磁石 42 固定鉄心 4
4 プランジャ 46 スイッチ 48 電気ケーブル 5
0 中空ボス部 52 止め輪 54 止め輪 5
6 スプリング 58 水平軸 60 タンブラー 6
2 水平軸 64 フック 66 スプリング 6
8 凹凸部分
Claims (2)
- 【請求項1】 キャスターフレームと、該キャスターフ
レームの水平軸両端で該水平軸に回転自在に支持された
一対のキャスターホイールと、ソレノイドを励磁するこ
とにより前記キャスターフレームに対して進退動するプ
ランジャとを有し、 前記キャスターフレームに前記プランジャに連動するフ
ックを設けるとともに、前記キャスターホイールの前記
キャスターフレーム側面に前記フックに係脱する係合部
を設けたことを特徴とする、 ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスター。 - 【請求項2】 前記キャスターフレームに前記水平軸か
らオフセットされた中空ボス部が立設され、前記中空ボ
ス部にソレノイドハウジングのブラケットが回転自在に
挿通され、前記プランジャが前記ブラケットを貫通して
前記キャスターフレームに延びている、第1項のソレノ
イド作動ブレーキ機構を備えたキャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11236077A JP2001058503A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11236077A JP2001058503A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001058503A true JP2001058503A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=16995389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11236077A Pending JP2001058503A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | ソレノイド作動型ブレーキ機構を備えたキャスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001058503A (ja) |
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