JP2001055478A - 低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレン組成物 - Google Patents

低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレン組成物

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JP2001055478A JP23317699A JP23317699A JP2001055478A JP 2001055478 A JP2001055478 A JP 2001055478A JP 23317699 A JP23317699 A JP 23317699A JP 23317699 A JP23317699 A JP 23317699A JP 2001055478 A JP2001055478 A JP 2001055478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度を有する低溶融粘度ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)組成物の提供 【解決手段】 非フッ化ポリマーと低溶融粘度ポリテト
ラフルオロエチレンの合計重量を100重量%として、
少なくとも140℃の温度で熱的に安定な非フッ化ポリ
マーを10から90重量%と、低溶融粘度ポリテトラフ
ルオロエチレンを90から10重量%とを含み、前記低
溶融粘度ポリテトラフルオロエチレンの溶融粘度が50
から1×105Pa・sであることを特徴とする組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低溶融粘度ポリテ
トラフルオロエチレンの組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)は、一般にTEFLON(登録商標)TFEフッ素
ポリマー樹脂(DuPont)として入手可能であり、
熱安定性、高い溶融温度、化学的不活性、および潤滑性
(低摩擦係数および非粘着特性)であることで知られて
いるが、また、非溶融加工性であることが知られてい
る。すなわち、射出成形を含む溶融押出しなど通常の溶
融加工技術により、加工することはできない。そのかわ
り、この樹脂は、ペースト押出し(微粉末タイプのPT
FE)および圧縮成形(顆粒タイプのPTFE)などの
非溶融流動技術によって強度のある製品に加工され、そ
の強度は焼結によって増すことができる。PTFE樹脂
の非溶融加工は、溶融状態で樹脂が流動しないという事
実に基づいており、したがって樹脂は380℃で少なく
とも1×108Pa・sの溶融粘度を有する。文献中で
用いられる用語「ポリテトラフルオロエチレン」および
「PTFE」はこの非溶融流動性で非溶融加工性のPT
FEを指す。しかし説明を分かりやすくするため、以
下、このPTFEを高MV(溶融粘度)PTFEと呼ぶ
ことにする。
【0003】低MV PTFEもまた市販されており、
高MV PTFEの消費量と比べて少量用いられてお
り、この低MV PTFEは372℃でMV50から1
×105Pa・sをもち、例えばZONYL(登録商
標)フッ素添加物(DuPont)として入手可能であ
る。低MV PTFEは高MV PTFEを放射線照射
により分解して分子量を減らすか、あるいは米国特許第
5,223,343号(実施例1)に開示されているよ
うな直接重合技術により得ることができる。いずれのケ
ースにおいても低MV PTFEの数平均分子量(M
n)は高MV PTFEの分子量(Mn)が少なくとも
2,000,000であるのに比べ、50,000から
700,000である。低MV PTFEは、高溶融粘
度PTFEと同様の熱安定性、化学的不活性、潤滑性お
よび高溶融温度を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このPTFEのずっと
低いMVが上述の溶融粘度によって示されるようにPT
FEを溶融流動性にするが、しかしこのPTFEのはる
かに低い分子量が高MVPTFEから強度を奪い、その
結果溶融押出しによりこの低MV PTFEから成形さ
れる製品は操作中に壊れてしまう。例えば、MV測定中
に押し出されたビーズはほんのわずかの屈曲で壊れ、射
出成形により形成された引張試験片は引張試験機に単に
クランプしただけで壊れ、その結果樹脂は、引張強さの
測定値をもたない。したがって、低MV PTFEは溶
融流動性ではあるが、溶融加工性ではない。これが液状
潤滑剤およびサポーテッドコーティングの添加剤として
の使用に対する低MV PTFEの有用性を失わせてき
た。この低MV PTFEは、PTFE微粉末と呼ば
れ、多くの場合上記の高MV PTFEと区別される。
【0005】低MV PTFEのより大きな用途を見つ
けることが求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、低MV PT
FEと、少なくとも140℃の温度で熱に安定な非フッ
化ポリマーを、低MV PTFEと非フッ化ポリマーの
合計重量を100重量%として、それぞれの樹脂を5か
ら95重量%の量で組み合わせることによりこの要求を
満たす。
【0007】低MV PTFEと非多重化ポリマーを含
む、得られる生成物は溶融加工により特性の改良された
製品に加工することができる。例えば、低MV PTF
Eが主体であるような組成物は、驚くべきことに負荷時
に高い強度およびよりすぐれた寸法安定性を示す。非フ
ッ化ポリマーが主体である組成物もまた、驚くべき高強
度を示す。
【0008】本発明の実施形態の1つにおいては繊維状
フィラーを低MV PTFEと非フッ化ポリマーと繊維
状フィラーの合計重量に対して10から35重量%の量
で組成物中に存在させる。3成分組成物中に低比率の低
MV PTFEを存在させることにより組成物の靱性の
驚くべき改良が得られる。この3成分組成物もまた、組
成物中に低MV PTFEを高比率に充填することによ
り、驚くべき高い引張強さが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる低MV PT
FEは、高MV PTFEの放射線照射による分解、あ
るいは直接重合のいずれによって得られたものであって
もよいが、好ましくは溶融粘度が100から1×104
Pa・sである。本明細書で記述する溶融粘度は別に表
示されないかぎり、米国特許第4,380,618号に
開示されている修正ASTM D1239−52T手順
に従って、372℃で測定する。これらの樹脂はまた、
PTFE微粉末として知られ、高MV PTFEの通常
のPTFEとは区別される。PTFE微粉末(低MV
PTFE)は分子量(Mn)50,000から700,
000のテトラフルオロエチレンホモポリマーまたは変
成ホモポリマー(フィルム形成能力を改良するために少
量の、例えば0.5モル%未満のコモノマーを含有す
る)である。PTFE微粉末は、さらにKirk−Ot
hmer編、The Encyclopedia of
Chemical Technology、4版、J
ohn Wiley & Sons出版(1994)、
第11巻、637〜639頁、およびHendrioc
kの論文「PTFE Micropowders」、K
unstoffe German Plastics、
76、920〜926頁(1986)の記事H〜J中に
記述されている。PTFE微粉末は溶融流動性である
が、上述のようにそれ自体には溶融加工性はない。
【0010】非フッ化熱安定性ポリマーの例には、ポリ
アリーレンエーテルケトン、一般にポリフェニレンオキ
シドとして知られるポリ(1,4(2,6−ジメチルフ
ェニル)オキシド)、ポリフェニルスルフィド、ポリア
ミドイミド、およびポリエステルスルホンがある。これ
らのポリマーはまた、フッ素を含有せず、熱可塑性であ
る。これらの樹脂は全て、少なくとも140℃の温度で
熱に安定である。熱に安定とは、化学的または物理的特
性の目立った変化がないことによって示され、長期間、
例えば10日間そのような高温で連続的に使用され、あ
るいは自立して暴露されても樹脂の劣化を招かないこと
を意味する。本発明は全てのこのような熱安定性ポリマ
ーに適用可能である。非フッ化ポリマーは好ましくは、
少なくとも170℃、さらに好ましくは少なくとも20
0℃の温度で熱に安定である。ポリマーの溶融温度は、
好ましくは少なくとも220℃、さらに好ましくは少な
くとも275℃である。非晶質ポリマーの場合には、ガ
ラス転移温度は好ましくは少なくとも220℃であるべ
きである。ポリエーテルスルホンは190℃までの持続
使用温度(熱安定性)と、220℃のガラス転移温度を
有する非晶質ポリマーである。ポリアミドイミドは少な
くとも250℃の温度で熱に安定で、少なくとも290
℃の温度で溶融する。ポリエチレンスルフィドは285
℃で溶融する。芳香族非フッ化熱安定性ポリマーは、最
高の熱安定性をもたらすので好ましい。例えば、ポリア
リーレンエーテルケトン類は少なくとも250℃で熱に
安定であり、少なくとも300℃の温度で溶融する。ポ
リアリーレンエーテルケトンは特に好ましい。
【0011】ポリアリーレンエーテルケトンは、繰り返
し単位
【0012】
【化1】
【0013】をもつポリエーテルケトン、繰り返し単位
【0014】
【化2】
【0015】をもつポリエーテルエーテルケトン、およ
び繰り返し単位
【0016】
【化3】
【0017】をもつポリエーテルケトンを含むよく知ら
れた同一系統の樹脂の1つである。上式でポリエーテル
ケトンケトンのケトン基の間のアリーレン基は、例えば
樹脂を構成する繰り返し単位中に存在するハロゲン化イ
ソフタリルおよびテレフタリルから誘導され、一般には
パラおよびメタアリーレン基の混合物である。これらの
樹脂は、一般にはそれぞれPEK、PEEK、およびP
EKKとして知られ、下記の米国特許第3,065,2
05号、第3,441,538号、第3,442,85
7号、第5,357,040号、第5,131,827
号、第4,578,427号、第3,516,966
号、第4,704,448号、および第4,816,5
56号の1つまたは複数に開示されている。ポリアリー
ルエーテルケトン類は一般に、高い溶融温度に加えて、
高分子量、高強度、および高モジュラスのエンジニアリ
ングプラスチック特性を有する。樹脂の固有粘度は、濃
硫酸の0.5重量%溶液を用いた30℃における測定
で、例えば少なくとも0.4とすることができる。ポリ
エーテルエーテルケトン(PEEK)は、溶融温度が3
34℃と高く好ましい。溶融温度が少なくとも340℃
であるポリエーテルケトンケトン(PEKK)は、溶融
粘度が低く、かつ結晶化が遅く、その結果樹脂と低MV
PTFEの混合が容易になり、得られる組成物に溶融
流動性を与えることができるので好ましい。PEEK
は、ハロゲン化テレフタリル(T)およびイソフタリル
(I)の双方から誘導される単位を一般には90:10
から30:70、より一般的には80:20から60:
40の比で含む。T単位の割合が減少し、I単位が増加
するに従って、PEKKの結晶化度は減少し、また6
0:40まではPEKKは非常にゆっくり結晶化するの
で、それは融点を示すことを除いては非晶質ポリマーと
似ている。本発明は全てのポリアリーレンエーテルケト
ン樹脂に適用することができ、すなわち、これらは全
て、低MV PTFEと便利に組み合わせることができ
る。また、本発明は全系統の非フッ化熱安定性ポリマー
に適用することができる。
【0018】低MV PTFEと非フッ化熱安定性ポリ
マーの割合は、PTFEの特定のMV、用いられる特定
の熱安定性ポリマー、および所望する結果により広範囲
に変えることができる。好ましい組成物は、その組み合
わせの合計を100重量%としてこれらの成分のそれぞ
れを10から90重量%含む。別の好ましい組成物は低
MV PTFEを15から30重量%、あるいは低MV
PTFEを30から85重量%、より一層好ましくは
低MV PTFEを40から85重量%、最も好ましく
は低MV PTFEを50から85重量%含み、2成分
の合計を100重量%として上記各組成の残りが非フッ
化ポリマーである。
【0019】低MV PTFEと非フッ化ポリマーは本
発明の組成物の必須の成分であるが、組成物はまた、他
の成分を含むことができる。本発明の好ましい実施形態
においては、また繊維状フィラーが組成物中に存在し、
その繊維状フィラーは、熱安定性ポリマーが安定になる
温度において熱的かつ寸法的に安定であり、より一層好
ましくは組成物が溶融加工される温度、例えば少なくと
も330℃、もっと好ましくは少なくとも350℃の温
度で安定である。繊維状フィラーの例には、ガラス繊
維、黒鉛繊維、およびチタン酸塩繊維がある。繊維状フ
ィラーと非フッ化ポリマーの組み合わせは、引張強さを
非フッ化ポリマー自体の引張強さ以上に増加させる。低
MV PTFEは、靱性の改良と、引張強さのさらに一
層の改良など、上記の組み合わせに対して多くの改良を
提供する。これは低MV PTFEが単独では成形品と
しての実用的強度をもたないことを考えれば予想外のこ
とである。
【0020】繊維状フィラーが存在する場合、これら3
成分の合計を100重量%として、熱安定性ポリマー3
0から80重量%、低MV PTFE10から50重量
%に加えて、繊維状フィラーの好ましい比率は10から
30重量%である。さらに一層好ましい組成物は、上記
の合計100重量%として繊維状フィラー20から30
重量%、熱安定性ポリマー30から60重量%、および
低MV PTFE15から40重量%である。
【0021】本発明の組成物の成分は、押出工程の一部
として溶融ブレンドするか、あるいはプリミックスし、
続いて2つの樹脂が融解する温度で溶融ブレンドするこ
とができる。一般に溶融ブレンド温度は、通常320℃
から327℃、好ましくは324℃から327℃の温度
である低MV PTFEの溶融温度を超える温度である
ため、少なくとも330℃である。この条件下において
低MV PTFEあるいは非フッ化ポリマーは、状況に
応じてマトリックスとなる主要成分中に微細粒子(ドメ
イン)として均一に分散するようになる。得られる押出
物は、射出成形品あるいは押出しチューブ、シートまた
は塗料などの場合には最終成形品とすることができ、あ
るいは切断して成形用顆粒とし、次いで所望の製品に溶
融加工することができる。
【0022】本発明の組成物は、繊維状フィラーは含ん
でも含まなくてもよいが、単独の非フッ化ポリマーから
成形された製品と比べ、改良された製品を溶融加工によ
り得ることを可能にする効用を有する。
【0023】
【実施例】下記の実施例においては、別に表示しない限
り、低MV PTFEと熱安定性ポリマーのブレンド、
またもし存在する場合は繊維状フィラーのブレンドは、
ドライブレンドし次いで射出成形により溶融加工した。
また射出成形のスクリュ/ラムチャンバ中の温度プロフ
ィルは下記のとおりであった。後部=370℃、中央部
=380℃、前部=380℃。スクリュ速度は120r
pm、また背圧は0.35MPaであった。金型の温度
は約100℃、また成形サイクルは20秒/20秒であ
った。この方法で成形された引張モジュラス試験用バー
は、「犬骨(dog bone)」形状をもち、長さ2
1.6cm、試験領域の幅1.27cm、厚さ0.32
cmであった。引張モジュラスはASTM D638の
試験手順を行うことにより決定された。この実施例で用
いたPEKK樹脂は米国特許第4,816,556号
(Gay他)に従って調製した。
【0024】実施例1 この実験においては、熱安定性ポリマーはTおよびIの
単位の比が60:40のPEKKで、このポリマー単独
の試験用バーの引張モジュラスは3416MPa kg
/cm2であり、また低MV PTFEは、ZONYL
(登録商標)フッ素添加剤等級MP1600(372℃
におけるMFR(メルトフローレート)17/g/10
分で、これから決められる溶融粘度3×103Pa・
s)であった。PEKKに少量の顔料TiO2(10重
量%)を含有する。低MV PTFEは、それから射出
成形した試験用バーを引張試験機にクランプしたが、破
壊し、引張モジュラスを持たなかった。
【0025】MP1600とPEKKの重量比80:2
0のブレンドの試験用バーは、引張モジュラス2001
MPaを示した。ブレンドは、主に「強度のない」(低
MVPTFEからなるものである)けれども、かなりの
強度を示した。加えて、PEKK単独の破壊までの引張
ひずみ(伸び、5%)はブレンドにより1.3%まで減
少し、すなわち低MV PTFEは負荷時のPEKKの
寸法安定性を増加させた。
【0026】実施例2 この実験にはPEKK中にTiO2を含まないことを除
いて、同一の低MVPTFEおよびPEKKを用いた。
これらポリマーの重量比50:50のブレンド(試験用
バー)の引張モジュラスは360ksi(2484MP
a)であり、TiO2を含まないPEKK単独の引張モ
ジュラス(3105MPa)の減少は驚くほど少なかっ
た。
【0027】実施例3 この実験では、用いた低MV PTFEは実施例1と同
一であり、熱安定性ポリマーはTおよびI単位の重量比
が80:20のPEKKであった。MP1600を30
重量%とPEKKを70重量%含むブレンドの試験用バ
ーの引張モジュラスは3195MPaであり、これと比
べてPEKK単独の場合は3664MPaであった。ブ
レンドのPEKK顔料を重量比50:50まで減少させ
ても、ブレンドの試験用バーの引張モジュラスはなおき
わめて多く、3188MPaであった。
【0028】実施例4 この実験では、熱安定性ポリマーは、ポリフェニレンス
ルフィド(PPS)であった。この樹脂と、実施例1の
低MV PTFEの20重量%および40重量%とのブ
レンドは容易に成形用ペレットに押し出すことができ
た。得られた成形用ペレットは、低摩擦と高い化学的不
活性というフッ素ポリマー表面特性を示す強度のある製
品を射出成形するために用いることができる。PPSを
他の熱安定性ポリマーに代えたときも同様の結果が得ら
れる。
【0029】実施例5 この実験は熱安定性ポリマーと繊維状フィラーの組み合
わせに対する低MVPTFEの驚くべき効果を示す。ポ
リマーと低MV PTFEは実施例1で用いたものと同
一であり、繊維状フィラーがガラス繊維(長さ0.64
cmのチョップドガラス繊維、一般用途向け)である。
上述のようにPEKK/TiO2の混合物は単独では引
張モジュラス3416MPaを示す。組成物中にガラス
繊維が重量比80:20および70:30(PEKK組
成:ガラス繊維)で存在した場合、引張モジュラスはそ
れぞれ6279MPaおよび7866MPaになる。
【0030】PEKK/TiO2組成の20重量%を、
相当する量の実施例1の低MV PTFEに代え、組成
60:20:20(PEKK組成:MP1600:ガラ
ス繊維の重量比)にすると、上記80:20のブレンド
に近い引張モジュラス6969MPaが得られ、MP1
600は引張強さをもたないので、これは驚くべきこと
である。さらに一層驚くべきことは、MP1600が組
成物にもたらす靱性の増加である。80:20の組成物
はノッチをもつアイゾット衝撃強さ(ASTM256)
で4.27ジュール/cmを示し、これに比べてPEK
K/TiO2組成単独では、4.10ジュール/cmで
ある。60:20:20の組成物は衝撃強さ5.06ジ
ュール/cmを示し、これは80:20の組成物より約
20%高い。MP1600の含量を15重量%まで減少
し、PEKK組成を65重量まで増加し、残りがガラス
繊維の場合、ノッチをもつアイゾットは、PEKK/T
iO2とガラス繊維の組成(80:20)単独の場合よ
りも一層高くなる(4.72ジュール/cm)。さらに
MP1600の含量を5重量%まで減少させ、組成を7
5:5(MP1600):20(ガラス繊維)にする
と、さらに一層高い衝撃強さ4.79ジュール/cmが
得られる。
【0031】MP1600の比率を増し、組成を30
(PEKK):40(MP1600):20(ガラス繊
維)にすると、引張モジュラスは8211MPaに増加
し、またPEKK組成を減らしてガラス繊維の含量を3
0重量%まで増加した場合、引張モジュラスは、ガラス
繊維含量のこの増加量に対して予想されるよりもはるか
に高い10971MPaまで増大する。
【0032】
【発明の効果】本発明により、熱安定性に優れ、溶解加
工性に優れ、しかも機械的強度に優れた低溶解粘度ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)組成物が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BD15W CH07X CH09X CM04X CN01X CN03X DA026 DE186 DL006 FA046

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非フッ化ポリマーと低溶融粘度ポリテト
    ラフルオロエチレンの合計重量を100重量%として、
    少なくとも140℃の温度で熱的に安定な非フッ化ポリ
    マーを10から90重量%と、低溶融粘度ポリテトラフ
    ルオロエチレンを90から10重量%とを含み、前記低
    溶融粘度ポリテトラフルオロエチレンの溶融粘度が50
    から1×105Pa・sであることを特徴とする組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記非フッ化ポリマーが、ポリアリーレ
    ンエーテルケトン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェ
    ニレンスルフィド、ポリアミドイミド、およびポリエー
    テルスルホンからなる群から選択された構成材料である
    ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、前記非フッ化ポリマーと
    低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレンと繊維状フィラ
    ーの合計重量を100重量%として繊維状フィラーを1
    0から35重量%含むことを特徴とする請求項1に記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 前記合計100重量%に対し、前記非フ
    ッ化ポリマーの量が30から80重量%、前記低溶融粘
    度ポリテトラフルオロエチレンの量が10から50重量
    %、および前記繊維状フィラーの量が10から30重量
    %であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 非フッ化ポリマーと低溶融粘度ポリテト
    ラフルオロエチレンの合計重量を100重量%として、
    低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレンが30から85
    重量%、少なくとも140℃の温度で熱的に安定である
    非フッ化ポリマーを含む前記組成物をその残部として含
    み、前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレンの溶融
    粘度が50から1×105Pa・sであることを特徴と
    する組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物が、前記低溶融粘度ポリテト
    ラフルオロエチレンを40から85重量%含むことを特
    徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記組成物が前記低溶融粘度ポリテトラ
    フルオロエチレンを50から85重量%含むことを特徴
    とする請求項5に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエチ
    レンを80重量%と、ポリアリーレンエーテルケトンを
    20重量%含むことを特徴とする請求項2に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエチ
    レンを50重量%と、ポリアリーレンエーテルケトンを
    50重量%含む、請求項2に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエ
    チレンを30重量%と、ポリアリーレンエーテルケトン
    を70重量%含むことを特徴とする請求項2に記載の組
    成物。
  11. 【請求項11】 前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエ
    チレンを40重量%と、ポリフェニレンスルフィドをそ
    の残部として含むことを特徴とする請求項2に記載の組
    成物。
  12. 【請求項12】 ポリアリーレンエーテルケトンを60
    重量%と、前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレン
    を20重量%と、前記繊維状フィラーを20重量%含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 ポリアリーレンエーテルケトンを30
    重量%と、前記低溶融粘度ポリテトラフルオロエチレン
    を40重量%と、前記繊維状フィラーを30重量%含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の組成物。
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