JP2002097364A - ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物

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雅己 加藤
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政二 小森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形性および強度の機械的特性のような
ポリフェニレンサルファイドの特性を備えるとともに、
一般的なポリテトラフルオロエチレンを主成分とする摺
動材が有する優れた摩擦摩耗特性のような摺動特性を備
えるポリフェニレンサルファイド樹脂組成物をうる。 【解決手段】 その融点以上の温度で焼成されてえられ
た数平均分子量が150万以上で平均粒径2〜800μ
mのPTFE粉末またはフィブリル化しうる数平均分子
量が150万以上の高分子量PTFEからなる芯部とフ
ィブリル化しない低分子量PTFEからなる殻部とから
なる平均粒径0.05〜1μmのPTFE微粒子が、マ
トリックスとしてのPPSに組成物中含量が40〜80
重量%となるように充填されてなり、測定温度300℃
におけるメルトフローレートが0.01以上であるPP
S樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンサ
ルファイド(以下、PPSと称す)樹脂組成物、特にポ
リテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと称す)が
高い割合で充填され、自動車、産業機器分野の軸受、す
べり板、ガイド部材などの摺動部材に適したPPS樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】PPSは優れた耐熱性、機械的特性、成
形性を有する樹脂であり、特に射出成形ができること
は、産業上大きな利点である。一方、PTFEは、成形
用原料として微粒子や粉末の形状で市販されており、耐
熱耐寒性・難燃性・非粘着性・防汚性・耐薬品性・耐候
性・電気特性などの性質を活かして利用されており、摺
動材料にも広く適用されている。PTFEは、射出成形
のような溶融加工はできず、通常生産性の低い圧縮成形
により成形される。
【0003】摺動性の優れた樹脂組成物としてPTFE
を添加したPPS樹脂組成物が市販されている。この樹
脂組成物は、通常、PTFE含量が組成物基準で30重
量%までであり、機械的強度が高い、成形性がよい、射
出成形ができるなどの利点を有するが、摺動材としては
PTFEをマトリックスとする市販の摺動材(たとえ
ば、ダイキン工業(株)製ポリフロンTFEフィラー入
りモールディングパウダー)と比べてシール性、摩擦摩
耗特性、耐衝撃性が不充分である。
【0004】特開昭50−119040号公報には、P
PSに分子量30万(後述の溶融粘度で約6×105
イズに相当する)以上の未焼成PTFEを0.5〜50
重量%配合混練することが記載されている。未焼成PT
FEとしてはモールディングパウダーと呼ばれるPTF
E粉末が使用され、えられるPPS樹脂組成物の耐衝撃
性がPTFE粉末のフィブリル化により改善される。実
施例によればPTFE含量は最高でも30重量%であ
る。この方法により本発明のようなPTFE高充填のP
PS樹脂組成物を調製すると、フィブリル化によりPP
S固有の射出成形性が失われる。
【0005】特開昭62−232457号公報には、P
PS100重量部に対して1〜80重量部のPTFE
を、PTFEの融点以下の温度で混練することが記載さ
れている。しかし、この公報で用いられるPTFEは固
体潤滑剤として市販されている微粉末であり、それらは
通常分子量100万(溶融粘度で約6×106ポイズに
相当する)以下、特に30万(溶融粘度で約6×105
ポイズに相当する)以下である。分子量150万以上
(溶融粘度で107ポイズより大きい)の高分子量PT
FEは使用されていない。また、実質的に本発明のよう
なPTFE高充填のPPS樹脂組成物も開示されていな
い。
【0006】特開昭63−175065号公報には、直
鎖状PPS30〜85重量%、オキソベンゾイルポリエ
ステル5〜30重量%およびPTFE10〜60重量%
を含んでなる樹脂組成物が開示されている。しかし、こ
こで使用されているPTFEも潤滑用の低分子量PTF
Eである。
【0007】特開昭63−213561号公報には、そ
の融点以上の温度で予め焼成されたPTFEをPPSに
50重量%以下の量で配合することが記載されている
が、用いられているPTFEは分子量の低いもの(数平
均分子量10〜40万と推定される)である。実施例に
おいて、PTFEを15重量%使用した例が記載されて
いるが、50重量%より多いと利点がないことが明細書
中に記載されている。
【0008】特開平3−212442号公報には、モー
ルディングパウダーまたはファインパウダーとして市販
されている高分子量PTFE粉末3〜40重量%、およ
び低分子量PTFE粉末5〜40重量%をPPSに配合
し、高分子量PTFEをフィブリル化させることにより
PPS樹脂組成物の強度を高くする記載がなされてい
る。しかし、この実施例において、PTFEの合計含量
は最高でも35重量%である。
【0009】特開平4−154842号公報には、PP
Sに高分子量PTFEを溶融混合することが開示されて
いるが、その量は20重量%と低い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、PTF
Eは低分子量のものが潤滑剤としてPPS樹脂組成物に
添加され高分子量のものが強化剤としてPPS樹脂組成
物に添加されていたにすぎない。高分子量PTFEをP
PSに高い割合で充填することは行なわれておらず、一
般的なPTFEを主成分とする摺動材と比べて充分な摺
動特性を備えたPTFEを含むPPS樹脂組成物は現在
までえられていない。一般に、PPSに対して高分子量
PTFEを高充填したばあいは、PTFEのフィブリル
化ないし凝集により樹脂組成物の流動性がなくなる。低
分子量PTFEを高充填したばあいは、流動性はあるが
凝集による分散不良が生じた樹脂組成物がえられたり、
機械的性質に劣った樹脂組成物がえられたりする。
【0011】本発明は前記問題点に鑑みなされたもので
あり、その目的は、射出成形性、優れた機械的特性、耐
熱性のようなPPSの特性を備えるとともに、一般的な
PTFEを主成分とする摺動材が有する優れた摩擦摩耗
特性、シール性、耐薬品性、耐衝撃性を備えるPPS樹
脂組成物を提供すること、およびそのような樹脂組成物
の製法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、そ
の融点以上の温度で焼成されてえられた数平均分子量が
150万以上で平均粒径2〜800μmのPTFE粉末
またはフィブリル化しうる数平均分子量が150万以上
の高分子量PTFEからなる芯部とフィブリル化しない
低分子量PTFEからなる殻部とからなる平均粒径0.
05〜1μmのPTFE微粒子が、マトリックスとして
のPPSに組成物中含量が40〜80重量%、好ましく
は45〜80重量%となるように充填されてなり、測定
温度300℃におけるメルトフローレート(MFR)が
0.01以上であるPPS樹脂組成物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるPPSは、機
械的特性、耐熱性および成形性に優れた熱可塑性樹脂で
あり、未加硫もしくは一部加硫されたPPSおよびその
混合物、または変性物であってよい。その分子量は特に
限定されない。また、その融点は、270〜300℃で
あることが好ましい。好ましいPPSとして、たとえ
ば、フィリップス社製の「ライトンP−4」、呉羽化学
工業(株)製の「W−214」、(株)トープレン製の
「T−4」などがあげられる。
【0014】本発明で使用されるPTFEは、耐熱耐寒
性、難燃性、非粘着性、防汚性、耐薬品性、耐候性、電
気特性などに優れた樹脂であり、数平均分子量が150
万以上の高分子量PTFE(通常、380℃における溶
融粘度が107ポイズより大きい)である。数平均分子
量が150万より小さくなると、PPS樹脂組成物に対
して摺動性を付与できるが、成形品の強度、伸びなどの
機械的特性が充分でなくなる傾向がある。好ましい分子
量は、数平均分子量で300万以上(溶融粘度で108
ポイズ以上)、より好ましくは溶融粘度で1010〜約1
13ポイズ(数平均分子量は数千万と推定される。)で
ある。また、本発明で使用されるPTFEの融点は、3
27〜345℃であることが好ましい。このようなPT
FEとして、たとえば、平均粒径2〜800μm、好ま
しくは5〜500μm、さらに好ましくは10〜300
μmのあらかじめ焼成されたPTFE粉末、または、フ
ィブリル化しうる高分子量PTFEからなる芯部とフィ
ブリル化しない低分子量PTFEからなる殻部とからな
る複合PTFE微粒子があげられる。
【0015】このようなPTFEが本発明のPPS樹脂
組成物中にPPS基準で40〜80重量%、好ましくは
45〜80重量%充填される。PTFE充填量が40重
量%より少ないとPPS樹脂組成物の限界PVやシール
性が低下し、80重量%より多いと実質的にPPS樹脂
組成物の成形が困難になり、成形品強度が低下する。特
に好ましい充填量は45〜70重量%である。
【0016】本発明のPPS樹脂組成物は、PPSおよ
びPTFE以外に、フィラー、他の高分子成分などを含
みうる。
【0017】フィラーは耐摩耗性、機械的性質の向上の
ために配合され、フィラーとして各種の繊維状または粒
子状の有機または無機フィラーを用いることができる。
フィラー配合量は、組成物基準で通常5〜40重量%で
ある。繊維状フィラーとしては、たとえば、ガラス繊
維、炭素繊維、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエス
テル樹脂などがあげられ、粒子状フィラーとしては、た
とえば、グラファイト、二硫化モリブデン、金属粉末な
どがあげられる。
【0018】高分子成分は、さらに耐衝撃性を高めるた
めに配合される。配合量は1〜20重量%である。この
高分子として、ポリケトン類、ポリエーテルサルホン、
ポリサルホン、液晶ポリマーなどのいわゆるエンジニア
リングプラスチック、エチレン/テトラフルオロエチレ
ン共重合体、フッ化ビニリデン系ポリマーなどのフッ素
樹脂、およびエラストマーがあげられる。
【0019】前記本発明のPPS樹脂組成物、すなわ
ち、その融点以上の温度で焼成されてえられた数平均分
子量150万以上の高分子量PTFEからなる平均粒径
2〜800μmのPTFE粉末または数平均分子量15
0万以上の高分子量PTFEからなるフィブリル化しう
る芯部と低分子量PTFEからなるフィブリル化しない
殻部とからなる平均粒径0.05〜1μmのPTFE微
粒子が、マトリックスとしてのPPSに組成物中含量が
40〜80重量%となるように充填されてなり、MFR
が0.01以上であるPPS樹脂組成物は、PTFE粉
末またはPTFE微粒子およびPPSを用いて、PPS
の融点以上かつ高分子量PTFEの融点以下の温度で同
時に溶融混練を行なうことにより製造することができ
る。
【0020】PPSの融点は通常270〜300℃であ
り、PTFEの融点は通常327〜345℃である。混
練温度は両者の中間あたり、すなわち310±15℃が
好ましく、より好ましくは310±10℃である。この
ような条件の温度で溶融混練することにより、過度なP
TFEのフィブリル化を起こすことなくPTFEを高い
割合で配合することが可能となる。PTFEの融点以上
の温度で混練すると、PTFE粉末同士が凝集し、その
結果えられるPPS組成物の溶融粘度が著しく上昇し、
射出成形性が失われる。なお、従来は通常、PPSへ無
機繊維などを混練するばあいは、約280〜350℃の
広い範囲の温度で行なわれていた。
【0021】本発明のPPS樹脂組成物は、好ましく
は、その融点近傍またはそれ以上の温度で焼成し粉砕し
てえられた粉末状のPTFEとPPSとを、PPSの融
点以上かつPTFEの融点以下の温度で同時に溶融混練
することにより製造される。この粉末状PTFEは、焼
成されることによってフィブリル化が抑制されPPS中
で分散しやすくなっている。このPTFE粉末の平均粒
径は2〜800μmの広い範囲内にあればよいが、成形
物の外観上、好ましくは5〜500μm、より好ましく
は10〜300μmの範囲内にあればよい。
【0022】前述のように本発明のPPS樹脂組成物
は、PPSの融点以上かつ高分子量PTFEの融点以下
の温度での同時溶融混練により製造されるが、数平均分
子量150万以上の高分子量PTFEからなるフィブリ
ル化しうる芯部と低分子量PTFEからなるフィブリル
化しない殻部とからなる平均粒径0.05〜1μmのP
TFE微粒子とPPSとを溶融混練するばあい、高分子
量PTFEの融点はこのPTFE微粒子を後述するDS
Cによる融解特性の測定でえられるチャート上の最高ピ
ーク温度とする。この微粒子状PTFEは、たとえば、
特開平4−154842号公報に記載の方法により、フ
ィブリル化しうる高分子量PTFEからなる芯部とフィ
ブリル化しない低分子量PTFEからなる殻部とからな
る平均粒径0.05〜1μmのコロイド状PTFE微粒
子であり、水性分散体を凝集・凝析・乾燥することによ
りえられる平均粒径100〜1000μmの凝集粉末の
形で使用するのが好ましい。芯部と殻部との重量比は9
0:10〜50:50が好ましい。芯部の高分子量PT
FEの数平均分子量は150万以上であるが、好ましく
は300万〜数千万である。殻部の低分子量PTFEの
数平均分子量は数千〜100万である。芯部と殻部との
重量比を考慮してそれぞれの数平均分子量を算術平均し
てえられる微粒子の平均分子量が150万以上であるこ
とが好ましい。この微粒子を高分子量PTFEの融点以
上の温度で熱処理し、粒径5〜300μmの大きさに粉
砕した粉末をPPSと溶融混練することも好ましい。
【0023】前記芯・殻構造のPTFE微粒子を溶融混
練するばあい、熱処理されたPTFE粉末を溶融混練す
るばあいよりもPTFEがより良好に分散した均一な組
成物がえられ、その外観も優れている。
【0024】本発明において、PTFEおよびPPSの
融点は、デュポン社製1090示差走査熱量計(DS
C)を用いて10℃/分の割合で室温から昇温すること
によりえられる吸熱カーブのピーク温度とした。ダブル
ピークのばあいは、高温側のピーク温度とした。
【0025】本発明においては、PTFEの数平均分子
量が150万以上か150万より小さいかは、PTFE
の溶融粘度を測定することにより判断できる。PTFE
の溶融粘度は、まず下記に示す(A)法により測定が行
なわれる。(A)法により測定可能(PTFEが流出す
るばあい)であるばあいは、その測定値を溶融粘度とす
る。(A)法により測定不可能なばあい、すなわちPT
FEが流出しないばあいには、下記に示す(B)法によ
り測定し、その測定値を溶融粘度とすることができる。
前述したように、数平均分子量が150万であるばあい
に溶融粘度は107ポイズであるので、溶融粘度の測定
値が107ポイズより大きいばあいは、数平均分子量は
150万以上であることがわかる。
【0026】(A)法:島津製作所製高化式フローテス
ターを用い、ポリマー粉末を内径11.3mmのシリン
ダーに装填し、温度380℃で5分間保持したのち、ピ
ストンに荷重し(7または32kg)、内径(2R)
0.21cm、長さ(L)0.8cmのオリフィスを通
して押出し、流出量(Q:cm2/秒)を測定して、溶
融粘度をつぎの式で求める。
【0027】
【数1】
【0028】この方法において、数平均分子量が150
万のばあいにえられる値は約107ポイズである。
【0029】(B)法:「サーモフレックス試料下位置
TMA」(理学電機株式会社製)を用いて以下の手順で
クリープ試験を行ない測定する。
【0030】まず、試料を次の方法で作製する。内径5
0mmの円筒形の金型に、80gのPTFEの粉末また
は微粒子を紙片にはさんで充填し、約30秒間徐々に圧
力をかけて最終圧力約352kg/cm2となるように
し、この圧力を2分間保つ。次に金型から成形体を取り
出し、371℃で昇温した空気電気炉中で90分間焼成
し、続いて1℃/分の速度で250℃まで降温し、この
温度で30分間保った後取り出す。この円柱形の焼成体
を側面にそって切削加工し、厚み0.5mmの帯状シー
トをうる。
【0031】このシートから、幅4〜5mm、長さ15
mmの小片を切り取り、幅と厚みを正確に測定し、断面
積を計算する。小片の両端に試料装着金具を装着間距離
が1.0cmになるように取り付ける。この金具−試料
のアセンブリーを円柱状の炉に入れ、20℃/分の速度
で室温から380℃まで昇温し、この温度を保持する。
約5分間保持したのち、約15gの負荷をかける。伸び
の時間変化の曲線から、負荷後の60〜120分の間の
伸びを読取り、時間(60分)に対する割合を求める。
溶融粘度を次の式から計算する。
【0032】
【数2】
【0033】但し、η = 溶融粘度(ポイズ) W = 引っ張り荷重(g) Lr= 試料の長さ(380℃)(cm) g =重力の定数 980cm/秒2 dLr/dT = 60〜120分の間の 伸びの時間に対する割合(cm/秒) Ar= 試料の断面積(380℃)(cm2) ここで、別に求めた熱膨脹の測定から、Lr/Arは次
式を用いて計算することができる。
【0034】Lr/Ar=0.80×L(室温での長
さ)÷A(室温での断面積)
【0035】本発明において、大きなPTFE粉末の平
均粒径はJIS K 6891−5.4に準拠して50
gの粉末を用いて測定し、小さなPTFE粉末およびP
TFE微粒子の平均粒径は、(株)堀場製作所製 CA
PA500を用い、粉末を2重量%のC715COON
4水溶液中に超音波により分散し、自然沈降法により
測定した。
【0036】なお、本発明で用いるPTFEは1重量%
未満の次記変性剤で共重合変性されたPTFEを含みう
るが、この変性により本発明の効果は損なわれない。変
性剤として、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ
アルキルビニルエーテル、パーフルオロアルキル(炭素
数1〜10)エチレン、パーフルオロアルキル(炭素数
1〜10)アリルエーテル、および式:CF2=CF
〔OCF2CFX(CF2mnOCF2(CF2p
(式中、Xはフッ素またはトリフルオロメチル基、Yは
ハロゲン、mは0または1の数、ただしmが1のばあ
い、Xはフッ素に限る、nは0〜5の数、pは0〜2の
数を表す)で示される化合物があげられる。
【0037】具体的には、本発明のPPS樹脂組成物
は、公知の混合方法を利用してえられる。たとえば、V
型ブレンダ、タンブラー、ヘンシェルミキサーなどの混
合機によりPPS、PTFEおよびその他の成分を混合
したのち、さらに、二軸押出し機などの溶融混練装置を
用いて混練することによりえられる。ここでPPS樹脂
組成物はペレットとしてえられる。また、溶融混練装置
内で溶融しているPPSに、PTFEおよびその他の成
分を供給してもよい。
【0038】このようにしてたとえばペレット状でえら
れたPPS樹脂組成物は、一般的熱可塑性樹脂用の成形
機械、たとえば射出成形機、圧縮成形機、押出し成形機
などにより所望の形状、たとえば、シート状、パイプ
状、板状に成形することができる。この樹脂組成物の溶
融成形性はMFR(測定温度300℃)の値により判断
される。樹脂組成物を溶融成形するためには樹脂組成物
のMFR(300℃)が0.01以上でなくてはならな
い。また、MFR(300℃)の上限は成形性の面から
は特に限定されないが、高分子量PTFEを配合したば
あいは後述する実施例3に示す2.5程度である。射出
成形するためには樹脂組成物のMFR(300℃)が
0.03以上でなくてはならない。MFR(300℃)
が0.03のとき溶融粘度は約107である。MFRの
測定は、本発明においては、MELTINDEXER
((株)東洋精機製作所製)を使用して、試験圧力5k
gf/cm2、オリフィス径2.1mm、オリフィス長
8mmで行なった。
【0039】前述のようにしてえられる本発明のPPS
樹脂組成物は、PTFEが高い割合で充填されているの
で、PPSの有する機械的特性、耐熱性および成形性、
特に射出成形性とともに、PTFEの有する耐熱耐寒
性、難燃性、非粘着性、防汚性、耐薬品性、耐候性、電
気特性などを充分に備える。
【0040】
【実施例】つぎに、実施例により本発明を説明するが、
本発明はこの範囲に限定されるものではない。
【0041】実施例1および2 PPS(T−4:トープレン社製、融点280℃)と、
いったん融点以上の温度で熱処理を受けたPTFE粉末
(ダイキン工業(株)製ポリフロンM−12を380℃
で加熱処理し粉砕した平均粒径150μmの粉末:融点
329℃、溶融粘度約2×1011ポイズ((B)法によ
る))を表1に示す配合割合でヘンシェルミキサーによ
り均一に混合し、えられた粉末80gをブラベンダーミ
キサーにより300℃(実施例1)および320℃(実
施例2)で10分間溶融混練した。えられた組成物のM
FRを、それぞれ300℃、320℃および340℃の
温度で求めた。結果を表1に示す。
【0042】実施例3 ステンレス製アンカー型拡販翼と温度調節用ジャケット
を供え、内容量が6Lのステンレス鋼(SUS316)
製オートクレーブに、脱イオン水2960ml、および
パーフルオロオクタン酸アンモニウム1.0gを仕込
み、55℃に加温しながら、窒素ガスで3回、TFEガ
スで2回系内を置換して酸素を除いた後、TFEで内圧
を8kgf/cm2にして攪拌を250rpm、内温を
55℃に保った。
【0043】つぎにヘキサフルオロプロペン(HFP)
0.4g、続いて20mlの水に34mg(全水量に対
し23ppm)の過硫酸アンモニウム(ASP)を溶か
した水溶液をTFEで圧入し、オートクレーブ内圧を9
kgf/cm2にした。反応温度は55℃、攪拌速度は
250rpmに維持した。TFEを、オートクレーブの
内圧が常に9±0.5kgf/cm2に保たれるように
連続的に供給した。
【0044】開始剤を添加してから反応で消費されたT
FEが480gに達した時点で、TFEの供給と攪拌を
停止し、かつオートクレーブ内のTFEを放出し、つぎ
にTFEで内圧を9kgf/cm2まで昇圧しながら2
0mlの水に700mg(全水量に対し233ppm)
のASPを溶かした水溶液、および1,2−ジクロロエ
タン20gを圧入した。その後、攪拌することで反応を
再開し、オートクレーブの内圧が常に9±0.5kgf
/cm2に保たれるようにTFEを連続的に供給した。
【0045】合計600gのTFEモノマーが反応に消
費された時点で、攪拌およびモノマー共有を停止し、直
ちにオートクレーブ内のガスを常圧になるまで放出し反
応を終了させた。全反応時間は17時間であり、芯部と
殻部との重量比は80:20であった。えられたラテッ
クスに炭酸アンモニウムを添加し、攪拌して凝析・洗浄
ののち、140℃で15時間攪拌して平均粒径500μ
mの凝集粉末をえた。合計3バッチの反応を行なった。
粉末を構成する微粒子の平均粒径は0.20〜0.21
μmであった。芯部の溶融粘度は、約1.5〜約2.0
×1011ポイズであり、殻部の溶融粘度は、約2000
〜約3000ポイズであった。粉末をDSCで測定した
ところ、吸熱カーブはダブルピークを示し、高温側のピ
ーク温度は338℃であった。
【0046】なお、この粉末の平均分子量は高分子量P
TFEに属するに充分な大きさであり、通常、それに対
応する溶融粘度は約108ポイズ以上であるが、芯・殻
構造のために見掛け上低い溶融粘度を有する。
【0047】この粉末を用いて表1の組成で混練を行な
い、MFRを測定した。結果を表1に示す。
【0048】実施例4 実施例3で用いたPTFE粉末をさらに350℃で1時
間熱処理(焼成)し、粉砕してえられた粒径35μmの
PTFE粉末と、実施例1で用いたPPSとを重量比7
0:30で使用した以外は実施例1と同様にして溶融混
練を行ないMFRを測定した。結果を表1に示す。
【0049】比較例1 混練温度を340℃とした以外は実施例1と同様にして
溶融混練を行ないMFRを測定した。結果を表1に示
す。
【0050】比較例2 PTFEとしてダイキン工業(株)製ポリフロンM−1
2(融点341℃、溶融粘度約2×1011ポイズ
((B)法による)、未焼成、芯・殻構造ではないも
の)を用い、PPSとPTFEとの重量比を70:30
にした以外は実施例1と同様にして溶融混練を行ないM
FRを測定した。結果を表1に示す。
【0051】実施例5 実施例1で用いたPPS40重量%、実施例1で用いた
PTFE50重量%および炭素繊維(呉羽化学工業
(株)製M−201S)10重量%をヘンシェルミキサ
ーで均一に混合し、えられた混合粉末を二軸押出し機
((株)東洋精機製作所製ラボプラストミル)により2
80〜300℃で溶融混練しペレット化した。押出速度
は1.5kg/時であった。えられたペレット状樹脂組
成物の300℃で測定したMFRは0.03であった。
【0052】このペレットを射出成形機(住友重機械工
業(株)製SG50)に供給し、シリンダー温度270
〜320℃、金型温度140℃として各種試験片を作製
した。えられた試験片を利用して、ペレット状樹脂組成
物のロックウェル硬度、引張強度、伸び、引張弾性率、
曲げ強度、曲げ弾性率、比摩耗量、および摩擦係数を測
定した。結果を表2に示す。
【0053】ロックウェル硬度は、(株)安田精機製作
所製ロックウェル硬さ試験機を使用し、ASTM D7
85にしたがってRスケールにより測定した。
【0054】引張強度、伸びおよび引張弾性率は、オリ
エンテック社製万能試験機を使用し、ASTM D63
8にしたがって室温下、引張強度10mm/分として測
定した。 曲げ強度および曲げ弾性率は、オリエンテッ
ク社製万能試験機を使用し、JIS K6911にした
がって室温下、曲げ速度2mm/分として測定した。
【0055】比摩耗量・摩擦係数は、オリエンテック社
製鈴木・松原式(スラスト型)摩擦摩耗試験機を使用
し、次の条件下に測定した: 荷 重: 10kgf/cm2 速 度: 60m/分 距 離: 10km 雰囲気:ドライ 相手材:鋼(S45C)
【0056】実施例6 PTFEとして実施例4のPTFE粉末を用い、表2に
示す組成を適用したほかは、実施例5と同様に溶融混練
を行ない、同じ特性を測定した。結果を表2に示す。な
お、えられた樹脂組成物の300℃で測定したMFRは
1.0であった。
【0057】比較例3 PTFEとしてダイキン工業(株)製ルブロンL−5F
(融点327℃、溶融粘度2×105ポイズ((A)法
による))を用いたほかは、実施例5と同様に溶融混練
を行ない、同じ特性を測定した。結果を表2に示す。な
お、えられた樹脂組成物の300℃で測定したMFRは
3.3であった。
【0058】比較例4 PTFEとして実施例1で用いたPTFE粉末を用い、
PPSとPTFEと炭素繊維の重量比を60:20:2
0とした以外は実施例5と同様に溶融混練を行ない、同
じ特性を測定した。結果を表2に示す。なお、えられた
樹脂組成物の300℃で測定したMFRは18であっ
た。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表1から明らかなように、PPSの融点以
上かつPTFEの融点以下の温度で溶融混練を行うと、
PTFEの充填量が高くても流動性を有する(成形性が
優れた)樹脂組成物がえられることがわかる。また、P
TFEの融点より低い温度では樹脂組成物の流動性がよ
り高いことがわかる。
【0062】また、表2から明らかなように、高分子量
PTFEを用いると低分子量PTFEを用いたばあいよ
り機械的強度が向上し、かつPTFEの高充填により優
れた摩擦摩耗特性がえられることがわかる。したがっ
て、本発明のPPS樹脂組成物は各種のシール材、軸受
などに好適である。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、射出成形性、優れた機
械的特性、耐熱性、シール性、耐薬品性、耐衝撃性を備
えるとともに、摩擦摩耗特性のような摺動特性が優れて
いるPPS樹脂組成物がえられる。
フロントページの続き (72)発明者 加藤 雅己 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 小森 政二 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 清水 哲男 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 Fターム(参考) 3J011 SA01 SC05 4J002 BD122 BD152 BN032 CF163 CL063 CN011 DA026 DA036 DA066 DG026 DL006 FA042 FB082 FD012 FD013 FD016 FD172 GJ02 GM00 GM05 GN00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その融点以上の温度で焼成されている数
    平均分子量が150万以上で平均粒径2〜800μmの
    ポリテトラフルオロエチレン粉末またはフィブリル化し
    うる数平均分子量が150万以上の高分子量ポリテトラ
    フルオロエチレンからなる芯部とフィブリル化しない低
    分子量ポリテトラフルオロエチレンからなる殻部とから
    なる平均粒径0.05〜1μmのポリテトラフルオロエ
    チレン微粒子が、マトリックスとしてのポリフェニレン
    サルファイドに組成物中含量が40〜80重量%となる
    ように充填されてなり、測定温度300℃における組成
    物のメルトフローレートが0.01以上であるポリフェ
    ニレンサルファイド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 その融点以上の温度で焼成されている数
    平均分子量が150万以上で平均粒径2〜800μmの
    ポリテトラフルオロエチレン粉末またはフィブリル化し
    うる数平均分子量が150万以上の高分子量ポリテトラ
    フルオロエチレンからなる芯部とフィブリル化しない低
    分子量ポリテトラフルオロエチレンからなる殻部とから
    なる平均粒径0.05〜1μmのポリテトラフルオロエ
    チレン微粒子が、マトリックスとしてのポリフェニレン
    サルファイドに組成物中含量が45〜80重量%となる
    ように充填されてなる請求項1記載のポリフェニレンサ
    ルファイド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、組成物中含量が5〜40重量%
    となるようにフィラーが充填されてなる請求項1記載の
    ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015110732A (ja) * 2013-10-31 2015-06-18 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
JP2019124356A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 Ntn株式会社 滑り軸受、軸受装置、および画像形成装置

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