JPH11210942A - チューブ - Google Patents

チューブ

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Publication number
JPH11210942A
JPH11210942A JP10009808A JP980898A JPH11210942A JP H11210942 A JPH11210942 A JP H11210942A JP 10009808 A JP10009808 A JP 10009808A JP 980898 A JP980898 A JP 980898A JP H11210942 A JPH11210942 A JP H11210942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
pfa
weight
fep
tetrafluoroethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10009808A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Sakai
直子 酒井
Eiichi Nishi
栄一 西
Teruo Takakura
輝夫 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP10009808A priority Critical patent/JPH11210942A/ja
Publication of JPH11210942A publication Critical patent/JPH11210942A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた耐屈曲性と優れた表面平滑性を合わせ持
つチューブを提供する。 【解決手段】テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロ
プロピレン系共重合体1〜30重量%と、テトラフルオ
ロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)
系共重合体70〜99重量%を含む組成物を押出成形し
て得られるチューブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐屈曲性および表
面平滑性に優れた押出成形チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン(以下、TFE
という)/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系
共重合体(以下、PFAとする)およびTFE/ヘキサ
フルオロプロピレン(以下、HFPという)系共重合体
(以下、FEPとする)は耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性
等が優れ、しかも熱可塑性で溶融成形でき、その特徴を
生かしてウエハーキャリアーやきわめて高いクリーン度
を要求される流体輸送のチューブ等の半導体製造装置の
部品、容器の内面コーティング部材、電線被覆材等の種
々の用途に用いられている。
【0003】耐屈曲性に関してはFEPよりもPFAが
優れているため、チューブやその継ぎ手などにPFAが
主に用いられている。
【0004】しかし、PFAは球晶を生成する場合があ
り、たとえばチューブを成形する場合、冷却速度の遅く
なるチューブ内面で球晶が大きく成長する。チューブ内
表面はこの大きな球晶により凹凸となり表面平滑性が悪
くなる。そして、表面平滑性が劣るチューブを使用した
場合、流体中の不純物がそのチューブ表面に蓄積しやす
くなる。
【0005】PFAの球晶を微小にする方法として、少
量の特定のポリテトラフルオロエトレン(PTFE)を
PFAに添加すること(特開平7−70397)が知ら
れているが、混練条件によってはフィッシュアイが発生
するという問題点がある。
【0006】一方、FEPは球晶を生成しないが、PF
Aと比較して耐屈曲性に劣るという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた耐屈
曲性と優れた表面平滑性を合わせ持つチューブを提供す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、組成物100
重量部中にFEP1〜30重量%と、PFA70〜99
重量%を含む組成物を押出成形して得られるチューブを
提供する。
【0009】本発明のチューブは、そのチューブの内面
粗度(Rt )が0.4μm以下である結晶化特性を有
し、また、優れた耐屈曲性を合わせ持つ。さらに、PF
AとFEPの混練条件条件によってフィッシュアイを発
生するという問題はない。
【0010】本発明においてFEPの割合は組成物に対
して1〜30重量部である。30重量部超では耐屈曲性
や高温での機械的特性が劣り、1重量部未満では表面平
滑性に劣る。好ましくは3〜7重量部である。
【0011】本発明において、FEP中のHFPに基づ
く重合単位の含有量は、表面平滑性改良の効果の点から
TFEに基づく重合単位とHFPに基づく重合単位の合
計に対して5〜15モル%であることが好ましい。
【0012】また、FEPの372℃における溶融粘度
は50000ポアズ以上であることが好ましい。500
00ポアズ未満であるとチューブの表面平滑性改良の効
果が小さい。また、チューブを押出成形する点から50
0000ポアズ以下であることが好ましい。
【0013】本発明において、PFA中のパーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)に基づく重合単位の含有量
は耐屈曲性、耐熱性、成形性の点からTFEに基づく重
合単位とパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基
づく重合単位の合計に対して1〜3モル%であることが
好ましい。
【0014】また、PFAの溶融粘度は特に限定されな
いが、チューブを押出成形する点から、372℃におけ
る溶融粘度は5000〜500000ポアズであること
が好ましい。
【0015】以上の組成物は、PFAの優れた耐屈曲性
や高温での機械的特性を維持し、かつ微小な球晶を生成
するという結晶化特性を有する。
【0016】本発明において、FEPとPFAを含む組
成物の製造は、一般的な方法が採用される。例えば、溶
融したPFAにFEPを溶融温度以上に加熱して添加
し、撹拌しながら混合する方法、単軸または2軸の混練
押出機にPFAとFEPを一緒に供給し、PFAの融点
以上で混練する方法などが挙げられる。操作の簡便さか
ら混練押出機により混合する方法が好ましい。また、混
合時に供給されるPFA、FEPの形状は特にペレット
状、ビーズ状、粉末状など限定されないが、混合のしや
すさの点からビーズ状が好ましい。
【0017】チューブ成形には一般的な方法が用いられ
る。チューブは、組成物をたとえば、シリンダー温度3
80℃程度の単軸押出機でチューブ状に押出し、次いで
成形されたチューブを水槽に通し、チューブの外側から
水冷して得られる。
【0018】成形されたチューブの大きさは特に限定さ
れないが、たとえば医療用の内径1mm、外形1.2m
mからシートライニング用の内径400mm、外形40
4mmのチューブに適用できる。
【0019】成形されたチューブの球晶サイズが10μ
m以下であり、また、内面粗度(Rt )が0.4μm以
下であることが好ましい。
【0020】本発明において、球晶サイズ、内面粗度は
以下のとおり定義される。
【0021】[球晶サイズ]組成物を340℃で厚さ2
00μmのフィルムに圧縮成形し、続いて冷却プレス機
で約5分間で室温付近まで急冷して試験フィルムを作成
する。試験フィルムの表面を偏光顕微鏡で観察すること
により球晶サイズを測定する。
【0022】[内面粗度]単軸押出機を用いて、組成物
を380℃で内径8mm、外径10mmのチューブに押
出成形し、続いてチューブの外側から水冷して試験チュ
ーブを作成する。試験チューブの内面粗度を粗さ計(小
坂研究所製のサーフコーダSE−30H:商品名)にて
測定する。
【0023】[耐屈曲性]ASTMD2176に従い上
記試験チューブの屈曲亀裂寿命を測定した。
【0024】[溶融粘度]共重合体をキャピログラフ
(東洋製作所製)を用い、372℃で剪断速度6.08
sec-1における剪断応力を測定し、剪断速度に対する
剪断応力の比(ポアズ)としてもとめた。
【0025】
【実施例】[実施例1]TFEに基づく重合単位/パー
フルオロ(プロピルビニルエーテル)(以下、PPVE
という)に基づく重合単位が98.7/1.3(モル
%)であり、372℃における溶融粘度が2.5×10
5 ポアズであるPFAのビーズ95重量部と、TFEに
基づく重合単位/HFPに基づく重合単位が92/8
(モル%)であり、372℃における溶融粘度が1.5
×105 ポアズであるFEPのビーズ5重量部を2軸の
混練押出機により390℃で混合して、ペレット(1)
を得た。ペレット(1)を用いて、圧縮成形により作成
した厚さ200μmのフィルムの平均球晶サイズは7μ
mであった。押出成形して得られたチューブの内面粗度
(Rt )は0.3μmであった。ペレット(1)から得
られるフィルムの耐折り曲げ寿命は48万回であった。
【0026】[比較例1]実施例1と同じPFAビーズ
60重量部と、実施例1と同じFEPビーズ40重量部
を2軸の混練押出機により390℃で混合して、ペレッ
ト(2)を得た。ペレット(2)を用いて、圧縮成形に
より作成した厚さ200μmのフィルムの平均球晶サイ
ズは8μmであり、押出成形して得られたチューブの内
面粗度(Rt )は0.3μmであった。ペレット(2)
から得られるフィルムの耐折り曲げ寿命は23万回に低
下した。
【0027】[比較例2]実施例1と同じPFAビーズ
95重量部と、TFEに基づく重合単位/HFPに基づ
く重合単位が92/8(モル%)であり、372℃にお
ける溶融粘度が2.5×104 ポアズであるFEPのビ
ーズ5重量部を2軸の混練押出機により390℃で混合
して、ペレット(3)を得た。ペレット(3)を用い
て、圧縮成形により作成した厚さ200μmのフィルム
の平均球晶サイズは23μmであった。押出成形して得
られたチューブの内面粗度(Rt )は0.7μmであっ
た。ペレット(3)から得られるフィルムの耐折り曲げ
寿命は47万回であった。
【0028】[比較例3]実施例1と同じPFAを用い
て、圧縮成形により作成した厚さ200μmのフィルム
の平均球晶サイズは31μmであった。押出成形して得
られたチューブの内面粗度(Rt )は0.9μmであっ
た。フィルムの耐折り曲げ寿命は50万回であった。
【0029】[比較例4]実施例1と同じFEPを用い
て、圧縮成形により作成した厚さ200μmのフィルム
の平均球晶サイズは5μmであった。押出成形して得ら
れたチューブの内面粗度(Rt )は0.2μmであっ
た。フィルムの耐折り曲げ寿命は9万回であった。
【0030】
【発明の効果】押出成形チューブは、優れた耐屈曲性お
よび、優れた内面平滑性を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成物100重量部中にテトラフルオロエ
    チレン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体1〜30
    重量部とテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アル
    キルビニルエーテル)系共重合体70〜99重量部を含
    む組成物を押出成形して得られるチューブ。
  2. 【請求項2】組成物中のテトラフルオロエチレン/ヘキ
    サフルオロプロピレン系共重合体の含有量が2〜7重量
    %である請求項1記載のチューブ。
  3. 【請求項3】テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロ
    プロピレン系共重合体の372℃における溶融粘度が5
    0000ポアズ以上である請求項1記載のチューブ。
JP10009808A 1998-01-21 1998-01-21 チューブ Pending JPH11210942A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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