JP2001054945A - 間接接着構造及び間接接着方法、並びに、中間保持部材 - Google Patents

間接接着構造及び間接接着方法、並びに、中間保持部材

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JP2001054945A
JP2001054945A JP23236499A JP23236499A JP2001054945A JP 2001054945 A JP2001054945 A JP 2001054945A JP 23236499 A JP23236499 A JP 23236499A JP 23236499 A JP23236499 A JP 23236499A JP 2001054945 A JP2001054945 A JP 2001054945A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間保持部材に塗布された光硬化型接着剤の
ほぼ全域に亘って、光をほぼ均一に照射させることがで
きる間接接着構造及び間接接着方法、並びに、中間保持
部材を提供すること。 【解決手段】 ヘッド1や個体撮像素子42などのワー
クAと、ヘッド保持部材2やレンズ支持体44などのワ
ーク保持部材Bとを、中間保持部材3を介して間接的に
接着固定する間接接着構造において、該ワークA及びワ
ーク保持部材Bと中間保持部材3との光硬化型接着剤4
が接着される各接着面a,b,c,dを、光を反射する
反射面で形成する。これにより、光5が、各接着面a,
b,c,dにより反射されて、光硬化型接着剤4のほぼ
全域に亘って、ほぼ均一に照射されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の印字ヘッドとして用いられるインク
ジェットヘッドやスキャナとして用いられる個体撮像素
子(CCD)などのワークと、該ワークを保持するため
のワーク保持部材とを、中間保持部材を用いて光硬化型
接着剤により間接的に接着固定する間接接着構造及び間
接接着方法、並びに、中間保持部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の間接接着構造として、本出願人
は、例えば、図12に示すように、上記ワークとしての
インクジェットヘッド1を、上記ワーク保持部材として
のヘッド保持部材2に対して、中間保持部材3を用いて
光硬化型接着剤4により間接的に接着固定するインクジ
ェットヘッドの取付け構造を提案した(特開平10−3
09801号公報)。
【0003】この間接接着構造における間接接着方法と
しては、まず、図13(a)に示すように、インクジェ
ットヘッド1とヘッド保持部材2との間隔dや取付中心
軸Oの位置及び角度などが、取付け後の狙いとする適正
値となるように、インクジェットヘッド1とヘッド保持
部材2とを、図示しない位置調整手段によって所定の位
置関係を保つように位置決めして保持する。次いで、図
13(b)に示すように、中間保持部材3のインクジェ
ットヘッド1に接着される第1の接着面とヘッド保持部
材2に接着される第2の接着面に、光硬化型接着剤4を
塗布した後、この中間保持部材3を、その第1及び第2
の各接着面が該インクジェットヘッド1及びヘッド保持
部材2の接着面に対向するように配設する。そして、図
13(c)に示すように、中間保持部材3に塗布された
光硬化型接着剤4がインクジェットヘッド1及びヘッド
保持部材2の接着面に付着した状態で、該光硬化型接着
剤4に光5を照射して該光硬化型接着剤を硬化させるこ
とにより、インクジェットヘッド1とヘッド保持部材2
とを中間保持部材3を介して間接的に接着固定してい
る。
【0004】なお、ここでは、上記ワークとしてインク
ジェットヘッドを例示したが、該ワークとしては、例え
ば、特開平7−297992号公報に示す個体撮像素子
(CCD)や該個体撮像素子が取付けられた基板などで
あってもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来の間接接着構造においては、上記中間保持部材3とし
て非透明体で形成されたものを使用した場合、中間保持
部材3に塗布された光硬化型接着剤4の硬化に時間が掛
かる。このため、この場合には、インクジェットヘッド
1及びヘッド保持部材2と中間保持部材3との接着工程
の所要時間が、例えば、光硬化型接着剤4の量が、数m
(面積)×数μm(厚さ)の場合に、数10秒から
数100秒と長くなって生産性が低下する不具合を招
く。また、中間保持部材3が非透明体の場合には、中間
保持部材3に塗布された光硬化型接着剤4の全域に亘っ
て光5をほぼ均一に照射させることが困難になるため、
場合によっては、該接着工程において光硬化型接着剤4
の未硬化部分が残ってしまうことがある。この場合、こ
の未硬化部分の光硬化型接着剤4の硬化が経時的に進行
することによって、インクジェットヘッド1とヘッド保
持部材2との位置関係に狂いが生じることがあった。
【0006】一方、中間保持部材3として透明体で形成
されたものを使用した場合には、光硬化型接着剤4を硬
化させる光5に、200〜400nm程度の短波長成分
が存在していると、該光5の照射時間や強度に応じて、
中間保持部材3が黄色に変色して、その光透過率が低下
することがある。このように、中間保持部材3の光透過
率が低下した場合には、光硬化型接着剤4を硬化させる
ための光5の照射時間が長くなるため、この光5の照射
により、インクジェットヘッド1及びヘッド保持部材2
と中間保持部材3との接着面が加熱され、該接着面の熱
変形によってインクジェットヘッド1とヘッド保持部材
2との位置関係に狂いが生じることがあった。
【0007】そこで、この種の従来の間接接着構造にお
いては、光5の照射時間や強度によって光透過率が低下
することが極めて少ない透明な素材(例えば、クリスタ
ルガラス)で形成した中間保持部材を使用していた。し
かしながら、このような素材からなる中間保持部材を用
いた場合には、その脆性に対する機械的強度を向上させ
るために、他の素材を用いた場合よりも中間保持部材の
厚さを大きくする必要がある。このため、図12に示し
たようなインクジェットヘッド1を複数個並置させた場
合には、該中間保持部材の厚さが大きくなることによ
り、各インクジェットヘッド1の設置間隔が増大して、
ユニットの大型化を招く不具合がある。また、このよう
な素材で形成した中間保持部材は、例えば、ポリエステ
ルフィルム、PET、ポリウレタン、アルミニウム等の
他の素材からなる透明体や非透明体で形成した中間保持
部材に比べて、その材料費が数倍から数十倍になってし
まうため、非常に高価になる不具合があった。
【0008】ところで、中間保持部材に塗布された光硬
化型接着剤のほぼ全域に亘って、光をほぼ均一に照射さ
せることができれば、安価な素材からなる中間保持部材
を用いて間接接着構造を構成した場合の不具合を解消す
ることが可能になる。すなわち、光硬化型接着剤のほぼ
全域に亘って光をほぼ均一に照射できれば、該光硬化型
接着剤の硬化に要する時間を短縮させることが可能にな
る。この結果、中間保持部材として非透明体で形成され
たものを使用した場合であっても、ワーク及びワーク保
持部材と中間保持部材との接着工程の所要時間を短縮す
ることができ、生産性の低下を解消できる。また、非透
明体の中間保持部材に塗布された光硬化型接着剤の全域
に亘って光をほぼ均一に照射させることができれば、該
接着工程において光硬化型接着剤に未硬化部分が残って
しまうことがなくなるので、光硬化型接着剤の経時的な
硬化によるワークとワーク保持部材との位置関係の狂い
も生じることがなくなる。
【0009】更に、中間保持部材として安価な透明体で
形成されたものを使用した場合でも、該中間保持部材に
塗布された光硬化型接着剤の全域に亘って光をほぼ均一
に照射させることができれば、該光硬化型接着剤の硬化
に要する時間を短縮させることが可能になるので、該中
間保持部材が黄色に変色して、その光透過率が低下する
前に、該光硬化型接着剤を硬化させることが可能にな
る。この結果、光照射によるワーク及びワーク保持部材
と中間保持部材との接着面の加熱に伴う該接着面の熱変
形を防止することができるようになる。なお、上記光硬
化型接着剤としては、光の照射により硬化するものであ
ればどのようなものでもよいが、例えば、紫外線の照射
により硬化する紫外線硬化型接着剤を用いることが、そ
の硬化時間を短縮する上で好ましい。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、中間保持部材に塗布
された光硬化型接着剤のほぼ全域に亘って、光をほぼ均
一に照射させることができる間接接着構造及び間接接着
方法、並びに、中間保持部材を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、所定の位置関係を保つように配
置されたワークと該ワークを保持するためのワーク保持
部材とを、該ワークに接着される第1の接着面と該ワー
ク保持部材に接着される第2の接着面とを有する中間保
持部材を用いて、該中間保持部材と該ワーク及びワーク
保持部材との間に塗布された光硬化型接着剤を、該中間
保持部材の非接着面側から光を照射して硬化させること
により、間接的に接着固定する間接接着構造において、
上記ワーク及びワーク保持部材と中間保持部材との光硬
化型接着剤が接着される各接着面を、光を反射する反射
面で形成したことを特徴とするものである。
【0012】この間接接着構造においては、上記ワーク
及びワーク保持部材と中間保持部材との光硬化型接着剤
が接着される各接着面が、光を反射する反射面で形成さ
れているので、中間保持部材の第1及び第2の各接着面
とワーク及びワーク保持部材の接着面との間に充填され
た光硬化型接着剤に対して、該光硬化型接着剤を硬化さ
せるための光を照射した際に、該光が該反射面により反
射されることによって、該光硬化型接着剤のほぼ全域に
亘って、該光がほぼ均一に照射されるようになる。これ
により、光硬化型接着剤の硬化に要する時間を短縮させ
ることが可能になる。従って、中間保持部材として非透
明体で形成されたものを使用した場合であっても、ワー
ク及びワーク保持部材と中間保持部材との接着工程の所
要時間を短縮することができ、生産性の低下を解消でき
る。また、該接着工程において光硬化型接着剤に未硬化
部分が残ってしまうことがなくなるので、光硬化型接着
剤の経時的な硬化によるワークとワーク保持部材との位
置関係の狂いも生じることがなくなる。更に、中間保持
部材として安価な透明体で形成されたものを使用した場
合でも、該光硬化型接着剤の硬化に要する時間を短縮さ
せることが可能になるので、該中間保持部材が黄色に変
色して、その光透過率が低下する前に、該光硬化型接着
剤を硬化させることが可能になり、光照射によるワーク
及びワーク保持部材と中間保持部材との接着面の加熱に
伴う該接着面の熱変形を防止することができるようにな
る。このように、この間接接着構造においては、透明あ
るいは非透明を問わない安価な素材で中間保持部材を形
成することができるようになる。なお、ワーク及びワー
ク保持部材の各接着面、中間保持部材の第1及び第2の
各接着面に、光を反射する反射面を形成する方法として
は、例えば、アルミ箔のような鏡面を有するフィルムを
該接着面に貼付したり、蒸着により該接着面に鏡面状の
薄膜を形成したりする方法を用いることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の間接接着構
造において、上記中間保持部材の材質が金属であること
を特徴とするものである。
【0014】この間接接着構造においては、その中間保
持部材の材質が金属であるので、該中間保持部材の第1
及び第2の各接着面の表面粗さを小さくする(具体的に
は、該接着面を鏡面状に研磨する)だけで、該接着面を
光が反射する反射面とすることができる。
【0015】請求項3の発明は、所定の位置関係を保つ
ように配置されたワークと該ワークを保持するためのワ
ーク保持部材とを、該ワークに接着される第1の接着面
と該ワーク保持部材に接着される第2の接着面とを有す
る中間保持部材を用いて、間接的に接着固定する間接接
着方法において、上記ワーク及びワーク保持部材と中間
保持部材として、光硬化型接着剤が接着される各接着面
が、光を反射する反射面で形成されているものを使用
し、該ワークとワーク保持部材とを所定の間隔を保って
位置決めし、該中間保持部材の第1及び第2の各接着面
に光硬化型接着剤を塗布した後、該中間保持部材の各接
着面に塗布された光硬化型接着剤が該ワーク及びワーク
保持部材の接着面に付着するように該中間保持部材を配
設した状態で、該光硬化型接着剤に光を照射して該光硬
化型接着剤を硬化させることを特徴とするものである。
【0016】この間接接着方法においては、まず、ワー
クとワーク保持部材との間隔や取付中心軸の位置及び角
度などが、取付け後の狙いとする適正値となるように、
ワークとワーク保持部材とが、所定の位置関係を保つよ
うに位置決めされる。一方、中間保持部材の第1及び第
2の各接着面に光硬化型接着剤が塗布される。その後、
この中間保持部材に塗布された光硬化型接着剤が該ワー
ク及びワーク保持部材の接着面に付着するように、該中
間保持部材が配設される。そして、この状態で、該光硬
化型接着剤に光が照射されて、該光硬化型接着剤が硬化
される。これにより、ワークとワーク保持部材とが中間
保持部材を介して間接的に接着固定される。この間接接
着方法においては、ワークとワーク保持部材との位置決
め工程と、中間保持部材への光硬化型接着剤の塗布工程
とを、同時に実行させることができるので、生産性を向
上させることが可能になる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1又は2の間接
接着構造に用いられる中間保持部材であって、上記光硬
化型接着剤が塗布される中間保持部材に、該光硬化型接
着剤が充填される接着面に開口する充填穴を有している
ことを特徴とするものである。
【0018】この中間保持部材においては、光硬化型接
着剤が中間保持部材の充填穴に充填されるので、該光硬
化型接着剤を該充填穴内に保持できるようになり、該光
硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りを抑制できる
ようになる。なお、ここでいう充填穴とは、光硬化型接
着剤を充填できればよく、その形状としては、凹部形状
あるいは貫通形状の何れであっても良い。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の中間保持部
材において、上記充填穴が複数個設けられていることを
特徴とするものである。
【0020】この中間保持部材においては、接着に必要
な量の光硬化型接着剤を、複数個の充填穴に分割して充
填することができ、充填穴1個当たりの光硬化型接着剤
の充填量が少なくて済むので、各充填穴の充填量を少な
くすることができ、光硬化型接着剤の硬化に要する時間
が更に短縮され、また、該充填穴に充填された光硬化型
接着剤の自重による垂れ落ちや偏りも少なくなる。更
に、該充填穴に充填された光硬化型接着剤の、ワーク及
びワーク保持部材の接着面に対する総和としての付着面
積を増大させることができるので、該ワーク及びワーク
保持部材と中間保持部材との接着強度を向上させること
ができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項4又は5の中間
保持部材において、上記充填穴が、該充填穴に充填され
た光硬化型接着剤を表面張力で保持できる大きさに形成
されていることを特徴とするものである。
【0022】この中間保持部材においては、その充填穴
に充填された光硬化型接着剤が表面張力で保持されるの
で、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りが少
なくなる。
【0023】請求項7の発明は、請求項4、5又は6の
中間保持部材において、上記充填穴が貫通孔であること
を特徴とするものである。
【0024】この中間保持部材においては、光硬化型接
着剤が充填される充填穴が貫通孔であるので、該光硬化
型接着剤を硬化させるための光を、該中間保持部材の非
接着面側から該充填穴を通して、該光硬化型接着剤のほ
ぼ全域に亘って、ほぼ均一に照射させることができるよ
うになる。これにより、光硬化型接着剤の硬化に要する
時間をより短縮させることが可能になる。また、光を中
間保持部材の非接着面側から照射して光硬化型接着剤を
硬化させることができるので、該中間保持部材の接着面
とワーク及びワーク保持部材の接着面との間に充填され
た光硬化型接着剤に対して、該光を直接照射することが
困難な場合でも、該中間保持部材とワーク及びワーク保
持部材とを、確実に接着固定することができるようにな
る。
【0025】請求項8の発明は、請求項7の中間保持部
材において、上記貫通孔は、該中間保持部材の接着面側
の開口が非接着面側の開口よりも小さなロート状に形成
されていることを特徴とするものである。
【0026】この中間保持部材においては、その貫通孔
からなる充填穴の内壁と該充填穴に充填された光硬化型
接着剤との、表面張力によるズリ応力が増大されるの
で、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りがよ
り少なくなる。
【0027】請求項9の発明は、請求項7又は8の中間
保持部材において、上記貫通孔の、該中間保持部材の非
接着面側の開口が透明薄板で覆われていることを特徴と
するものである。
【0028】この中間保持部材においては、その貫通孔
からなる充填穴に充填された光硬化型接着剤に対して、
大気圧が該充填穴の接着面側からのみ加わるようになる
ので、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りが
更に少なくなる。
【0029】請求項10の発明は、請求項9の中間保持
部材において、上記透明薄板の材質がガラスであること
を特徴とするものである。
【0030】この中間保持部材においては、その貫通孔
からなる充填穴の非接着面側の開口を覆う透明薄板の材
質がガラスであるので、該充填穴に充填された光硬化型
接着剤に対して、該中間保持部材の非接着面側から、光
硬化型接着剤のほぼ全域に亘って、光をほぼ均一に照射
させることができるようになる。
【0031】請求項11の発明は、請求項9の中間保持
部材において、上記透明薄板の材質が樹脂であることを
特徴とするものである。
【0032】この中間保持部材においては、その貫通孔
からなる充填穴の非接着面側の開口を覆う透明薄板の材
質が樹脂であるので、該充填穴に充填された光硬化型接
着剤の自重による垂れ落ちや偏りが少ない中間保持部材
を、安価に形成することができるようになる。
【0033】請求項12の発明は、所定の位置関係を保
つように配置されたワークと該ワークを保持するための
ワーク保持部材とを、該ワークに接着される第1の接着
面と該ワーク保持部材に接着される第2の接着面とを有
する中間保持部材を用いて、間接的に接着固定する間接
接着方法において、上記ワーク及びワーク保持部材と中
間保持部材として、光硬化型接着剤が接着される各接着
面が、光を反射する反射面で形成され、且つ、該中間保
持部材として、該光硬化型接着剤が充填されるの接着面
に開口した充填穴を有しているているものを使用し、該
ワークとワーク保持部材とを所定の間隔を保って位置決
めし、上記第1及び第2の各接着面が該ワーク及びワー
ク保持部材の接着面に対向するように該中間保持部材を
配設した後、該中間保持部材の貫通孔に光硬化型接着剤
を充填し、該中間保持部材の貫通孔に充填された光硬化
型接着剤が該ワーク及びワーク保持部材の接着面に付着
した状態で、該中間保持部材の非接着面側から光を照射
して該光硬化型接着剤を硬化させることを特徴とするも
のである。
【0034】この間接接着方法においては、まず、ワー
クとワーク保持部材との間隔や取付中心軸の位置及び角
度などが、取付け後の狙いとする適正値となるように、
ワークとワーク保持部材とが、所定の位置関係を保つよ
うに位置決めされる。次いで、中間保持部材の第1及び
第2の各接着面が、該ワーク及びワーク保持部材の接着
面に対向するように、該中間保持部材が配設される。そ
の後、この中間保持部材に設けた貫通孔からなる充填穴
に光硬化型接着剤が充填される。そして、この中間保持
部材の充填穴に充填された光硬化型接着剤が、該ワーク
及びワーク保持部材の接着面に付着した状態で、該中間
保持部材の非接着面側から光が照射される。これによ
り、該光硬化型接着剤が硬化されて、ワークとワーク保
持部材とが中間保持部材を介して間接的に接着固定され
る。この間接接着方法においては、位置決めされたワー
ク及びワーク保持部材の接着面に対向するように、中間
保持部材が配設された後、この中間保持部材の貫通孔か
らなる充填穴に光硬化型接着剤が充填されるので、該充
填穴に充填された光硬化型接着剤が自重により垂れ落ち
たり偏ったりすることがなく、また、該光硬化型接着剤
が該ワーク及びワーク保持部材の接着面に確実に付着さ
れるようになる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。まず、図1乃至図4を参照して、インクジェ
ットヘッドをワークとした場合の間接接着構造の一例に
ついて説明する。図1において、4個のインクジェット
ヘッド(以下、単に「ヘッド」という)1は、図示しな
いインクボトルから供給されるシアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4色のインクを、それぞれのヘッド面
に穿たれた複数の吐出孔1aを通して、各色毎にインク
液滴にして適時吐出するように構成されている。
【0036】また、各ヘッド1は、それぞれ4個のL字
形状に形成された中間保持部材3を介して、ヘッド保持
部材2に間接的に接着固定されている。すなわち、各中
間保持部材3は、ヘッド1に接着される第1の接着面
(ここでは水平面)と、ヘッド保持部材2に接着される
第2の接着面(ここでは垂直面)とを有しており、図2
及び図3に示すように、中間保持部材3の第1の接着面
は、ヘッド1に形成されたほぼ水平な接着面に、光硬化
型接着剤4により接着固定され、中間保持部材3の第2
の接着面は、ヘッド保持部材2に形成されたほぼ垂直な
ヘッド保持壁2aからなる接着面に、光硬化型接着剤4
により接着固定されるようになっている。
【0037】このように、各ヘッド1が中間保持部材3
を介してヘッド保持部材2に間接的に接着固定されるこ
とにより、間接接着構造からなる4ヘッドタイプのヘッ
ドユニットが構成される。なお、このヘッドユニットに
は、図示しない画像形成装置に搭載された印字ユニット
への取付部が形成されており、この取付部が該印字ユニ
ットに取り付けられることによって、該ヘッドユニット
が、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置
における画像出力装置として機能するようになってい
る。
【0038】図4に、上記ヘッドユニットの組立装置の
一例を示す。なお、この種の間接接着構造からなるヘッ
ドユニットの組立装置における細部の構成や組立動作に
関しては、例えば、本出願人の提案による特願平11−
3249「部品組立方法及び装置」に詳述されているの
で、ここでは、その概略的な構成のみを説明することと
する。図4において、定盤21には、ヘッド保持部材2
を移動させるための1軸移動機構を内蔵した移動テーブ
ル22が設けられている。この移動テーブル22は、固
定部材23によって定盤21上に固定されたガイド部材
24に沿って、X軸方向に往復移動される。また、この
移動テーブル22上には、ヘッド保持部材2を把持する
ためのヘッド保持部材チャック25が設けられている。
このヘッド保持部材チャック25は、ヘッド保持部材2
を把持した状態で、移動テーブル22がX軸方向に移動
されることによって、ヘッド保持部材2を所定の組立位
置に位置決めするように構成されている。
【0039】また、定盤21上には、移動機構固定部材
26を介して6軸移動機構27が設けられている。この
6軸移動機構27の先端部には、組立対象となるヘッド
1を把持するためのヘッドチャック28が設けられてい
る。6軸移動機構27は、ヘッドチャック28に把持さ
れた組立対象となるヘッド1を、X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向、X軸周りのα方向、Y軸周りのβ方向および
Z軸周りのγ方向の6軸方向に移動させるように構成さ
れている。
【0040】更に、定盤21上には、カメラ固定部材2
9を介して、CCDカメラ30が設けられている。この
CCDカメラ30は、組立対象となるヘッド1の吐出孔
1aを撮像するように配置されている。このCCDカメ
ラ30により撮像された吐出孔1aの画像は、図示しな
い演算装置(PC)で演算される。そして、該演算装置
の演算結果に基づいて、6軸移動機構27によって、ヘ
ッドチャック28に把持された組立対象となるヘッド1
を、上記6軸方向に移動させることにより、ヘッド保持
部材チャック25に把持されて所定の組立位置に位置決
めされたヘッド保持部材2に対して、該ヘッド1を所定
の組立位置に位置決めするようになっている。
【0041】この他、定盤21上には、組立対象となる
4個の中間保持部材3を把持するための中間保持部材チ
ャック31、この中間保持部材チャック31に把持され
た中間保持部材3を、X、Y、Zの3軸方向に移動する
3軸移動機構32、該中間保持部材3の第1、第2の各
接着面に光硬化型接着剤4を塗布するための接着剤塗布
装置(シリンジ)33、中間保持部材3に塗布された光
硬化型接着剤4がヘッド1及びヘッド保持部材2の各接
着面に付着した状態で、該光硬化型接着剤4に光を照射
するためのライトガイド34などが、それぞれ最適な位
置に配設されている。
【0042】次に、上記組立装置により、各ヘッド1と
ヘッド保持部材2とを中間保持部材3を用いて間接的に
接着固定する方法について説明する。図4において、ま
ず、ヘッド保持部材チャック25上にヘッド保持部材2
を把持し、このヘッド保持部材2の右端部側のヘッド1
が組み付けられる部位が、CCDカメラ30の下方に位
置するように、移動テーブル22をX方向に移動させ
る。次いで、組立対象となるヘッド1をヘッドチャック
28で把持して、該ヘッド1をヘッド保持部材2の組立
部位まで移動させる。そして、この組立位置に移動され
たヘッド1の吐出孔1aをCCDカメラ30で撮像し、
この吐出孔1aの画像の重心位置を演算装置で演算し
て、該ヘッド1のX、Y方向の位置計測を行なう。ま
た、Z方向に関しては、CCDカメラ30に内蔵してあ
る図示しないオートフォーカス装置からのZ方向のデフ
ォーカス量に関する出力データに基づいて演算装置で演
算して位置を求める。
【0043】このようにして、組立位置に移動されたヘ
ッド1の移動位置を計測し、この測定結果から、該ヘッ
ド1の移動位置と目標とする正確な組立位置とのズレ量
を算出する。そして、該ズレ量に相当する移動量だけ、
6軸移動機構27により該ヘッド1を移動させることに
より、該ヘッド1の位置調整を行なう。次いで、中間保
持部材3を中間保持部材チャック31で把持し、該中間
保持部材3の第1、第2の各接着面に、シリンジ33に
より、光硬化型接着剤4を一定の膜厚になるように塗布
する。そして、3軸移動機構32により、この中間保持
部材3をヘッド1とヘッド保持部材2との間の組立部位
まで移動させる。なお、中間保持部材3の第1、第2の
各接着面に対する光硬化型接着剤4の塗布は、中間保持
部材3をヘッド1とヘッド保持部材2との間の組立部位
まで移動させた後に行うようにしてもよい。また、この
とき、CCDカメラ30によって、光硬化型接着剤4の
塗布量をモニターしながら、光硬化型接着剤4の膜厚が
一定になるように調整するようにしてもよい。
【0044】次いで、中間保持部材3の各接着面に塗布
された光硬化型接着剤4が、ヘッド1とヘッド保持部材
2との各接着面に付着した状態で、ライトガイド34に
よって光硬化型接着剤4に光を照射して、光硬化型接着
剤4を硬化させる。そして、この光硬化型接着剤4の硬
化が終了した後、ヘッドチャック28及び中間保持部材
チャックを、ヘッド1及び中間保持部材3から開放し
て、ヘッド保持部材2に対する1個目のヘッド1及び中
間保持部材3の組み付けを終了する。
【0045】その後、上記1個目のヘッド1に隣接する
ヘッド保持部材2の2個目のヘッド1を組み付ける部分
が、CCDカメラ30の下方に位置するように、移動テ
ーブル22をX方向に移動させる。そして、ヘッドチャ
ック28で2個目のヘッド1を把持して、上述した1個
目のヘッド1の組立工程と同様の作業を行なって、この
2個目のヘッド1を中間保持部材3を介してヘッド保持
部材2の所定の組立位置に組み付ける。以降、同様の組
立工程を繰り返し実行して、3個目及び4個目の各ヘッ
ド1を中間保持部材3を介してヘッド保持部材2の所定
の組立位置に組み付ける。
【0046】このようにして組み立てられた間接接着構
造からなるヘッドユニットは、各ヘッド1とヘッド保持
部材2とが、直接、光硬化型接着剤4により接着固定さ
れず、中間保持部材3を介して、光硬化型接着剤4によ
り接着固定されている。従って、このヘッドユニットに
おいては、各ヘッド1及びヘッド保持部材2の接着面と
中間保持部材3の接着面とを接着する光硬化型接着剤4
の塗布量が必要最小限の量で済むようになる。また、こ
のヘッドユニットにおいては、光硬化型接着剤4の硬化
収縮などにより、各ヘッド1及びヘッド保持部材2の接
着面と中間保持部材3の接着面との位置関係にズレが発
生した場合、このズレによって、中間保持部材3の位置
が変位することはあっても、各ヘッド1とヘッド保持部
材2との位置関係に狂いが発生することがない。このよ
うに、このヘッドユニットにおいては、各ヘッド1及び
ヘッド保持部材2に対する中間保持部材3の組み付け位
置精度を厳密に管理しなくても、各ヘッド1とヘッド保
持部材2との組み付けを高精度に行なうことができるの
で、歩留りを高くすることができるとともに、光硬化型
接着剤4の経時的な硬化収縮などによる各ヘッド1とヘ
ッド保持部材2との接着強度の低下を防止することがで
きる。
【0047】上述のように、上記間接接着構造は、ワー
クとワーク保持部材とを、中間保持部材により極めて高
精度に組み付けることができるので、上記ヘッドユニッ
ト以外の高精度な組立が要求される分野においても極め
て有益となる。このような分野としては、例えば、ファ
クシミリや複写機等に搭載されるスキャナのように、C
CD基板に配設された個体撮像素子(CCD)を、該個
体撮像素子に走査画像を結像させるための結像レンズが
配設されたレンズ支持体に組み付ける場合がある。この
場合には、例えば、図5に示すように、CCD基板41
に配設されたワークとしての個体撮像素子42を、該個
体撮像素子42に走査画像を結像させるための結像レン
ズ43が配設されたワーク保持部材としてのレンズ支持
体44に対して、上記間接接着構造のように、中間保持
部材3を介して、光硬化型接着剤4により接着固定す
る。
【0048】このような間接接着構造からなるスキャナ
においては、上記ヘッドユニットの場合と同様に、個体
撮像素子42及びレンズ支持体44の接着面と中間保持
部材3の接着面とを接着する光硬化型接着剤4の塗布量
が必要最小限の量で済むようになる。また、このスキャ
ナにおいては、光硬化型接着剤4の硬化収縮などによ
り、個体撮像素子42及びレンズ支持体44の接着面と
中間保持部材3の接着面との位置関係にズレが発生した
場合、このズレによって、中間保持部材3の位置が変位
することはあっても、個体撮像素子42とレンズ支持体
44との位置関係に狂いが発生することがない。このよ
うに、このスキャナにおいては、個体撮像素子42及び
レンズ支持体44に対する中間保持部材3の組み付け位
置精度を厳密に管理しなくても、個体撮像素子42とレ
ンズ支持体44との組み付けを高精度に行なうことがで
きるので、歩留りを高くすることができるとともに、光
硬化型接着剤4の経時的な硬化収縮などによる個体撮像
素子42とレンズ支持体44との接着強度の低下を防止
することができる。
【0049】ところが、この種の間接接着構造において
は、前述したように、上記中間保持部材3として非透明
体で形成されたものを使用した場合、光硬化型接着剤4
の硬化に時間が掛かるため、生産性が低下する不具合を
招く。また、中間保持部材3が非透明体の場合には、光
硬化型接着剤4の全域に亘って光5をほぼ均一に照射さ
せることが困難になるため、光硬化型接着剤に未硬化部
分が残ってしまうことがあり、この未硬化部分の光硬化
型接着剤4の硬化が経時的に進行することによって、前
述したヘッド1や個体撮像素子42などのワークと、ヘ
ッド保持部材2やレンズ支持体44などのワーク保持部
材との位置関係に狂いが生じることがあった。
【0050】一方、中間保持部材3として透明体で形成
されたものを使用した場合には、光5の照射時間や強度
に応じて、その光透過率が低下することがある。このた
め、この光透過率の低下によって、光硬化型接着剤4を
硬化させるための光5の照射時間が長くなり、ワーク及
びワーク保持部材が加熱されて、その接着面が熱変形す
ることによりワークとワーク保持部材との位置関係に狂
いが生じることがあった。
【0051】このような不具合を解消するために、この
種の間接接着構造においては、光5の照射時間や強度に
よって光透過率が低下することが極めて少ない透明な素
材で形成した中間保持部材を使用していた。しかしなが
ら、このような素材からなる中間保持部材を用いた場合
には、例えば、ポリエステルフィルム、PET、ポリウ
レタン、アルミニウム等の他の安価な素材からなる透明
体や非透明体で形成した中間保持部材に比べて、その材
料費が数倍から数十倍になってしまうため、非常に高価
になる不具合があった。
【0052】ここで、上記中間保持部材3に塗布された
光硬化型接着剤4のほぼ全域に亘って、光5をほぼ均一
に照射させることができれば、安価な素材からなる中間
保持部材3を用いて間接接着構造を構成した場合の不具
合を解消することが可能になる。すなわち、光硬化型接
着剤4のほぼ全域に亘って光をほぼ均一に照射できれ
ば、中間保持部材3に塗布された光硬化型接着剤4の硬
化に要する時間を短縮させることが可能になる。この結
果、中間保持部材3として非透明体で形成されたものを
使用した場合であっても、ワーク及びワーク保持部材と
中間保持部材3との接着工程の所要時間を短縮すること
ができ、生産性の低下を解消できる。また、非透明体の
中間保持部材3に塗布された光硬化型接着剤4の全域に
亘って光5をほぼ均一に照射させることができれば、該
接着工程において光硬化型接着剤4に未硬化部分が残っ
てしまうことがなくなるので、光硬化型接着剤4の経時
的な硬化によるワークとワーク保持部材との位置関係の
狂いも生じることがなくなる。
【0053】更に、中間保持部材3として安価な透明体
で形成されたものを使用した場合でも、該中間保持部材
3に塗布された光硬化型接着剤4の全域に亘って光5を
ほぼ均一に照射させることができれば、該光硬化型接着
剤4の硬化に要する時間を短縮させることが可能になる
ので、該中間保持部材3が黄色に変色して、その光5の
透過率が低下する前に、光硬化型接着剤4を硬化させる
ことが可能になる。この結果、光5の照射によるワーク
及びワーク保持部材と中間保持部材3との接着面の加熱
に伴う該接着面の熱変形を防止することができるように
なる。
【0054】そこで、本実施形態に係る間接接着構造に
おいては、図6に示すように、前述したヘッド1や個体
撮像素子42などのワークAと、ヘッド保持部材2やレ
ンズ支持体44などのワーク保持部材Bとを、中間保持
部材3を介して間接的に接着固定する間接接着構造にお
いて、該ワークA及びワーク保持部材Bと中間保持部材
3との光硬化型接着剤4が接着される各接着面a,b,
c,dを、光を反射する反射面で形成する。
【0055】この間接接着構造においては、中間保持部
材3の第1及び第2の各接着面c,dが反射面で形成さ
れているので、中間保持部材3の第1及び第2の各接着
面c,dとワークA及びワーク保持部材Bの接着面a,
bとの間に充填された光硬化型接着剤4に照射された光
5が、図6に矢印で示すように、各接着面a,b,c,
dにより反射されて、光硬化型接着剤4のほぼ全域に亘
って、光5がほぼ均一に照射されるようになる。これに
より、光硬化型接着剤4の硬化に要する時間を短縮させ
ることが可能になる。従って、この間接接着構造では、
中間保持部材3として非透明体で形成されたものを使用
した場合であっても、ワークA及びワーク保持部材Bと
中間保持部材3との接着工程の所要時間を短縮すること
ができ、生産性の低下を解消できる。
【0056】また、該接着工程において光硬化型接着剤
4に未硬化部分が残ってしまうことがなくなるので、光
硬化型接着剤4の経時的な硬化によるワークAとワーク
保持部材Bとの位置関係の狂いも生じることがなくな
る。更に、中間保持部材3として安価な透明体で形成さ
れたものを使用した場合でも、光硬化型接着剤4の硬化
に要する時間を短縮させることが可能になるので、中間
保持部材3が黄色に変色して、その光透過率が低下する
前に、光硬化型接着剤4を硬化させることが可能にな
り、光照射によるワークA及びワーク保持部材Bと中間
保持部材3との接着面a,b,c,dの加熱に伴う該接
着面の熱変形を防止することができるようになる。
【0057】このように、この間接接着構造において
は、透明あるいは非透明を問わない安価な素材で中間保
持部材3を形成することができるようになる。なお、ワ
ークA及びワーク保持部材Bの各接着面a,b、中間保
持部材3の第1及び第2の各接着面c,dに、光5を反
射する反射面を形成する方法としては、例えば、アルミ
箔のような鏡面を有するフィルムを該接着面に貼付した
り、蒸着により該接着面に鏡面状の薄膜を形成したりす
る方法を用いることができる。
【0058】また、この間接接着構造においては、上記
中間保持部材3の材質が金属であってもよい。すなわ
ち、中間保持部材3の材質を金属とした場合には、該中
間保持部材3の第1及び第2の各接着面c,dの表面粗
さを小さくする(具体的には、該接着面c,dを鏡面状
に研磨する)だけで、該接着面c,dを光5が反射する
反射面とすることができる。
【0059】この間接接着構造における間接接着方法と
しては、まず、ワークAとワーク保持部材Bとの間隔や
取付中心軸の位置及び角度などが、取付け後の狙いとす
る適正値となるように、ワークAとワーク保持部材Bと
を、所定の位置関係を保つように位置決めする。一方、
中間保持部材3の第1及び第2の各接着面c,dに光硬
化型接着剤4を塗布する。その後、この中間保持部材3
の各接着面c,dに塗布された光硬化型接着剤4がワー
クA及びワーク保持部材Bの接着面a,bに付着するよ
うに、該中間保持部材3を配設する。そして、この状態
で、中間保持部材3の各接着面c,dに塗布された光硬
化型接着剤4に光5を照射して、光硬化型接着剤4を硬
化させる。この間接接着方法においては、ワークAとワ
ーク保持部材Bとの位置決め工程と、中間保持部材3の
各接着面c,dへの光硬化型接着剤4の塗布工程とを、
同時に実行させることができるので、生産性をより向上
させることが可能になる。
【0060】また、この間接接着構造に用いられる中間
保持部材3としては、その光硬化型接着剤4が塗布され
る各接着面c,dに開口した光硬化型接着剤4が充填さ
れる充填穴3aを有しているものであってもよい。な
お、ここでいう充填穴3aとは、光硬化型接着剤4を充
填できればよく、その形状としては、例えば図7(a)
に示すような凹部形状、あるいは、図7(b)に示すよ
うな貫通形状の何れであっても良い。この中間保持部材
3においては、図7(c)に示すように、光硬化型接着
剤4が中間保持部材3の充填穴3aに充填されて保持さ
れるので、塗布された光硬化型接着剤4の自重による垂
れ落ちや偏りを抑制できるようになる。
【0061】ここで、上記中間保持部材3の充填穴3a
は、例えば、図8に示すように、複数個設けられている
ことが望ましい。すなわち、充填穴3aを複数個設ける
ことにより、接着に必要な量の光硬化型接着剤4を、複
数個の充填穴3aに分割して充填することができ、充填
穴1個当たりの光硬化型接着剤4の充填量が少なくて済
む。従って、光硬化型接着剤4の硬化に要する時間を更
に短縮できる。また、各充填穴3aに充填された光硬化
型接着剤4の自重による垂れ落ちや偏りも少なくなる。
更に、各充填穴3aに充填された光硬化型接着剤4の、
ワークA及びワーク保持部材Bの接着面に対する総和と
しての付着面積を増大させることができるので、ワーク
A及びワーク保持部材Bと中間保持部材3との接着強度
を向上させることができる。
【0062】また、上記中間保持部材3としては、その
充填穴3aが、該充填穴3aに充填された光硬化型接着
剤4を表面張力で保持できる大きさに形成されているこ
とが望ましい。例えば、図7(c)に示したように、中
間保持部材3の充填穴3aに充填された光硬化型接着剤
4が、該中間保持部材3の各接着面側の開口から僅かに
盛り上がった状態で、光硬化型接着剤4が充填穴3aに
保持されることが望ましい。この中間保持部材3におい
ては、その充填穴3aに充填された光硬化型接着剤4が
表面張力で保持されるので、光硬化型接着剤4の自重に
よる垂れ落ちや偏りが少なくなる。
【0063】ここで、図7(b)に示したように、中間
保持部材3の充填穴3aを貫通孔とした場合には、図9
に示すように、充填穴3aに充填された光硬化型接着剤
4を硬化させるための光5を、該中間保持部材3の非接
着面側から該充填穴3aを通して、該光硬化型接着剤4
のほぼ全域に亘って、ほぼ均一に照射させることができ
るようになる。これにより、光硬化型接着剤4の硬化に
要する時間をより短縮させることが可能になる。また、
光5を中間保持部材3の非接着面側から照射して光硬化
型接着剤4を硬化させることができるので、該中間保持
部材3の接着面c,dとワークA及びワーク保持部材B
の接着面a,bとの間に充填された光硬化型接着剤4に
対して、該光5を直接照射することが困難な場合でも、
該中間保持部材3とワークA及びワーク保持部材Bと
を、確実に接着固定することができるようになる。な
お、この場合の中間保持部材3の接着面c,dは、充填
穴3aの内壁面となり、この充填穴3aの内壁面が反射
面で形成される。
【0064】また、上記中間保持部材3の貫通孔からな
る充填穴3aは、例えば、図10に示すように、充填穴
3aの接着面側の開口が非接着面側の開口よりも小さな
ロート状に形成されていることが望ましい。この中間保
持部材3においては、その充填穴3aの内壁と該充填穴
3aに充填された光硬化型接着剤4との間に作用するズ
リ応力が増大されるようになるので、光硬化型接着剤4
の自重による垂れ落ちや偏りがより少なくなる。
【0065】更に、上記充填穴3aを貫通孔とした中間
保持部材3の場合には、例えば、図11に示すように、
その充填穴3aの非接着面側の開口を透明薄板6で覆う
ようにしたものであってもよい。この中間保持部材3に
おいては、図7(a)に示した中間保持部材3と同様、
その充填穴3aの非接着面側の開口が透明薄板6で覆わ
れているので、その充填穴3aに充填された光硬化型接
着剤4に対して、該充填穴3aの接着面側(図11の左
方及び下方側)からのみ、大気圧が加わるようになり、
充填穴3aに充填された光硬化型接着剤4の自重による
垂れ落ちや偏りが更に少なくなる。
【0066】ここで、上記透明薄板6の材質としては、
どのようなものであってもよいが、例えば、ガラスある
いは樹脂を用いることが好ましい。すなわち、透明薄板
6の材質をガラスとした場合には、貫通孔3aに充填さ
れた光硬化型接着剤4に対して、中間保持部材3の非接
着面側から光5を照射した際の、該透明薄板6の変色が
少なく、光5の光透過率の低下を抑制できる。また、透
明薄板6の材質として樹脂を用いた場合には、充填され
た光硬化型接着剤4の自重による垂れ落ちや偏りが少な
く、且つ、光硬化型接着剤4を短時間で硬化させること
ができる中間保持部材3を、安価に形成することができ
るようになる。
【0067】一方、この充填穴3aを貫通孔とした中間
保持部材3を用いた間接接着構造における他の間接接着
方法としては、ワークAとワーク保持部材Bとを、所定
の位置関係を保つように位置決めし、中間保持部材3の
第1及び第2の各接着面が、該ワークA及びワーク保持
部材Bの接着面に対向するように、該中間保持部材3を
配設する。その後、この中間保持部材3の充填穴3aに
光硬化型接着剤4を充填する。そして、この中間保持部
材3の充填穴3aに充填された光硬化型接着剤4が、該
ワークA及びワーク保持部材Bの接着面に付着した状態
で、該中間保持部材3の非接着面側から光5を照射し
て、この中間保持部材3の貫通孔3aに充填された光硬
化型接着剤4を硬化させる。この間接接着方法において
は、位置決めされたワークA及びワーク保持部材Bの接
着面に対向するように、中間保持部材3が配設された
後、この中間保持部材3の充填穴3aに光硬化型接着剤
4が充填されるので、該貫通孔3aに充填された光硬化
型接着剤4が自重により垂れ落ちたり偏ったりすること
がなく、また、光硬化型接着剤4がワークA及びワーク
保持部材Bの接着面に確実に付着されるようになる。
【0068】
【発明の効果】請求項1乃至12の発明によれば、光硬
化型接着剤を硬化させるための光を照射した際に、該光
が該反射面により反射されることによって、該光硬化型
接着剤のほぼ全域に亘って、該光がほぼ均一に照射され
るようになるので、光硬化型接着剤の硬化に要する時間
を短縮させることが可能になる。従って、中間保持部材
として非透明体で形成されたものを使用した場合であっ
ても、ワーク及びワーク保持部材と中間保持部材との接
着工程の所要時間を短縮することができ、生産性の低下
を解消できる。また、該接着工程において光硬化型接着
剤に未硬化部分が残ってしまうことがなくなるので、光
硬化型接着剤の経時的な硬化によるワークとワーク保持
部材との位置関係の狂いも生じることがなくなる。更
に、中間保持部材として安価な透明体で形成されたもの
を使用した場合でも、該光硬化型接着剤の硬化に要する
時間を短縮させることが可能になるので、該中間保持部
材が黄色に変色して、その光透過率が低下する前に、該
光硬化型接着剤を硬化させることが可能になり、光照射
によるワーク及びワーク保持部材と中間保持部材との接
着面の加熱に伴う該接着面の熱変形を防止することがで
きるようになる。このように、本発明においては、透明
あるいは非透明を問わない安価な素材で中間保持部材を
形成することができるようになるという優れた効果があ
る。
【0069】特に、請求項2の発明によれば、中間保持
部材の材質が金属であるので、該中間保持部材の第1及
び第2の各接着面の表面粗さを小さくするだけで、該接
着面を光が反射する反射面とすることができるという優
れた効果がある。
【0070】また、請求項3の発明によれば、ワークと
ワーク保持部材との位置決め工程と、中間保持部材への
光硬化型接着剤の塗布工程とを、同時に実行させること
ができるので、生産性を向上させることができるという
優れた効果がある。
【0071】また、請求項4乃至6の発明によれば、光
硬化型接着剤が中間保持部材の充填穴に充填されるの
で、該光硬化型接着剤を該充填穴内に保持できるように
なり、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りを
抑制できるという優れた効果がある。
【0072】特に、請求項5の発明によれば、接着に必
要な量の光硬化型接着剤を、複数個の充填穴に分割して
充填することができ、充填穴1個当たりの光硬化型接着
剤の充填量が少なくて済むので、各充填穴の充填量を少
なくすることができ、光硬化型接着剤の硬化に要する時
間が更に短縮され、また、該充填穴に充填された光硬化
型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りも少なくなる。更
に、該充填穴に充填された光硬化型接着剤の、ワーク及
びワーク保持部材の接着面に対する総和としての付着面
積を増大させることができるので、該ワーク及びワーク
保持部材と中間保持部材との接着強度を向上させること
ができるという優れた効果がある。
【0073】また、請求項6の発明によれば、その充填
穴に充填された光硬化型接着剤が表面張力で保持される
ので、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りが
少なくなるという優れた効果がある。
【0074】また、請求項7又は8の発明によれば、光
硬化型接着剤が充填される充填穴が貫通孔であるので、
該光硬化型接着剤を硬化させるための光を、該中間保持
部材の非接着面側から該充填穴を通して、該光硬化型接
着剤のほぼ全域に亘って、ほぼ均一に照射させることが
できるようになる。これにより、光硬化型接着剤の硬化
に要する時間をより短縮させることが可能になる。ま
た、光を中間保持部材の非接着面側から照射して光硬化
型接着剤を硬化させることができるので、該中間保持部
材の接着面とワーク及びワーク保持部材の接着面との間
に充填された光硬化型接着剤に対して、該光を直接照射
することが困難な場合でも、該中間保持部材とワーク及
びワーク保持部材とを、確実に接着固定することができ
るという優れた効果がある。
【0075】特に、請求項8の発明によれば、貫通孔か
らなる充填穴の内壁と該充填穴に充填された光硬化型接
着剤との間に作用するズリ応力が増大されるようになる
ので、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りが
より少なくなるという優れた効果がある。
【0076】また、請求項9乃至11の発明によれば、
貫通孔からなる充填穴に充填された光硬化型接着剤に対
して、大気圧が該充填穴の接着面側からのみ加わるよう
になるので、該光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや
偏りが更に少なくなるという優れた効果がある。
【0077】特に、請求項10の発明によれば、貫通孔
からなる充填穴の非接着面側の開口を覆う透明薄板の材
質がガラスであるので、該充填穴に充填された光硬化型
接着剤に対して、該中間保持部材の非接着面側から光を
照射した際の、該透明薄板の変色が少なく、光の光透過
率の低下を抑制できるという優れた効果がある。
【0078】また、請求項11の発明によれば、その貫
通孔からなる充填穴の非接着面側の開口を覆う透明薄板
の材質が透明な樹脂であるので、該充填穴に充填された
光硬化型接着剤の自重による垂れ落ちや偏りが少なく、
且つ、光硬化型接着剤を短時間で硬化させることができ
る中間保持部材を、安価に形成することができるように
なるという優れた効果がある。請求項12の発明によれ
ば、位置決めされたワーク及びワーク保持部材の接着面
に対向するように、中間保持部材が配設された後、この
中間保持部材の貫通孔からなる充填穴に光硬化型接着剤
が充填されるので、該充填穴に充填された光硬化型接着
剤が自重により垂れ落ちたり偏ったりすることがなく、
また、該光硬化型接着剤が該ワーク及びワーク保持部材
の接着面に確実に付着されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る間接接着構造の一例を
説明するためのインクジェットヘッドユニットの概略構
成を示す斜視図。
【図2】上記インクジェットヘッドユニットの間接接着
構造を示す概略正面図。
【図3】上記インクジェットヘッドユニットの間接接着
構造を示す分解斜視図。
【図4】上記インクジェットヘッドユニットの組立装置
を示す該略正面図。
【図5】本発明の実施形態に係る間接接着構造の他の例
を説明するためのスキャナユニットの概略構成を示す斜
視図。
【図6】本発明の実施形態に係る間接接着構造を示す概
略図。
【図7】(a)、(b)、(c)は、本発明の実施形態
に係る間接接着構造に用いられる中間保持部材の概略断
面図。
【図8】本発明の実施形態に係る間接接着構造に用いら
れる他の中間保持部材の斜視図。
【図9】本発明の実施形態に係る他の間接接着構造を示
す概略断面図。
【図10】本発明の実施形態に係る間接接着構造に用い
られる他の中間保持部材の概略断面図。
【図11】本発明の実施形態に係る間接接着構造に用い
られる更に他の中間保持部材の該略断面図。
【図12】上記間接接着構造の一例としてのインクジェ
ットヘッドユニットの概略構成を示す斜視図。
【図13】(a)、(b)、(c)は、上記インクジェ
ットヘッドユニットの間接接着工程を示す概略図。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ヘッド保持部材 2a ヘッド保持壁 3 中間保持部材 3a 中間保持部材の充填穴 4 光硬化型接着剤 5 光 6 透明薄板 41 CCD基板 42 個体撮像素子(CCD) 43 結像レンズ 44 レンズ支持体 A ワーク B ワーク保持部材 a ワークの接着面 b ワーク保持部材の接着面 c 中間保持部材の第1の接着面 d 中間保持部材の第2の接着面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の位置関係を保つように配置されたワ
    ークと該ワークを保持するためのワーク保持部材とを、
    該ワークに接着される第1の接着面と該ワーク保持部材
    に接着される第2の接着面とを有する中間保持部材を用
    いて、該中間保持部材と該ワーク及びワーク保持部材と
    の間に塗布された光硬化型接着剤を、該中間保持部材の
    非接着面側から光を照射して硬化させることにより、間
    接的に接着固定する間接接着構造において、 上記ワーク及びワーク保持部材と中間保持部材との光硬
    化型接着剤が接着される各接着面を、光を反射する反射
    面で形成したことを特徴とする間接接着構造。
  2. 【請求項2】請求項1の間接接着構造において、 上記中間保持部材の材質が金属であることを特徴とする
    間接接着構造。
  3. 【請求項3】所定の位置関係を保つように配置されたワ
    ークと該ワークを保持するためのワーク保持部材とを、
    該ワークに接着される第1の接着面と該ワーク保持部材
    に接着される第2の接着面とを有する中間保持部材を用
    いて、間接的に接着固定する間接接着方法において、 上記ワーク及びワーク保持部材と中間保持部材として、
    光硬化型接着剤が接着される各接着面が、光を反射する
    反射面で形成されているものを使用し、 該ワークとワーク保持部材とを所定の間隔を保って位置
    決めし、該中間保持部材の第1及び第2の各接着面に光
    硬化型接着剤を塗布した後、該中間保持部材の各接着面
    に塗布された光硬化型接着剤が該ワーク及びワーク保持
    部材の接着面に付着するように該中間保持部材を配設し
    た状態で、該光硬化型接着剤に光を照射して該光硬化型
    接着剤を硬化させることを特徴とする間接接着方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2の間接接着構造に用いられ
    る中間保持部材であって、 上記光硬化型接着剤が塗布される中間保持部材に、該光
    硬化型接着剤が充填される接着面に開口する充填穴を有
    していることを特徴とする中間保持部材。
  5. 【請求項5】請求項4の中間保持部材において、 上記充填穴が複数個設けられていることを特徴とする中
    間保持部材。
  6. 【請求項6】請求項4又は5の中間保持部材において、 上記充填穴が、該充填穴に充填された光硬化型接着剤を
    表面張力で保持できる大きさに形成されていることを特
    徴とする中間保持部材。
  7. 【請求項7】請求項4、5又は6の中間保持部材におい
    て、 上記充填穴が貫通孔であることを特徴とする中間保持部
    材。
  8. 【請求項8】請求項7の中間保持部材において、 上記貫通孔は、該中間保持部材の接着面側の開口が非接
    着面側の開口よりも小さなロート状に形成されているこ
    とを特徴とする中間保持部材。
  9. 【請求項9】請求項7又は8の中間保持部材において、 上記貫通孔の、該中間保持部材の非接着面側の開口が透
    明薄板で覆われていることを特徴とする中間保持部材。
  10. 【請求項10】請求項9の中間保持部材において、 上記透明薄板の材質がガラスであることを特徴とする中
    間保持部材。
  11. 【請求項11】請求項9の中間保持部材において、 上記透明薄板の材質が樹脂であることを特徴とする中間
    保持部材。
  12. 【請求項12】所定の位置関係を保つように配置された
    ワークと該ワークを保持するためのワーク保持部材と
    を、該ワークに接着される第1の接着面と該ワーク保持
    部材に接着される第2の接着面とを有する中間保持部材
    を用いて、間接的に接着固定する間接接着方法におい
    て、 上記ワーク及びワーク保持部材と中間保持部材として、
    光硬化型接着剤が接着される各接着面が、光を反射する
    反射面で形成され、且つ、該中間保持部材として、該光
    硬化型接着剤が充填されるの接着面に開口した充填穴を
    有しているているものを使用し、 該ワークとワーク保持部材とを所定の間隔を保って位置
    決めし、上記第1及び第2の各接着面が該ワーク及びワ
    ーク保持部材の接着面に対向するように該中間保持部材
    を配設した後、該中間保持部材の貫通孔に光硬化型接着
    剤を充填し、該中間保持部材の貫通孔に充填された光硬
    化型接着剤が該ワーク及びワーク保持部材の接着面に付
    着した状態で、該中間保持部材の非接着面側から光を照
    射して該光硬化型接着剤を硬化させることを特徴とする
    間接接着方法。
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