JP2001052101A - 半導体演算回路及び演算装置 - Google Patents

半導体演算回路及び演算装置

Info

Publication number
JP2001052101A
JP2001052101A JP11225581A JP22558199A JP2001052101A JP 2001052101 A JP2001052101 A JP 2001052101A JP 11225581 A JP11225581 A JP 11225581A JP 22558199 A JP22558199 A JP 22558199A JP 2001052101 A JP2001052101 A JP 2001052101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
floating gate
mos transistor
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11225581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3199707B2 (ja
Inventor
Sunao Shibata
直 柴田
Masahiro Yoda
正宏 誉田
Tadahiro Omi
忠弘 大見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Technology Academic Research Center
Original Assignee
Semiconductor Technology Academic Research Center
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Technology Academic Research Center filed Critical Semiconductor Technology Academic Research Center
Priority to JP22558199A priority Critical patent/JP3199707B2/ja
Priority to EP00305955A priority patent/EP1076309A1/en
Priority to TW089113964A priority patent/TW543005B/zh
Priority to US09/615,755 priority patent/US6493263B1/en
Priority to KR10-2000-0045871A priority patent/KR100393021B1/ko
Publication of JP2001052101A publication Critical patent/JP2001052101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199707B2 publication Critical patent/JP3199707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/14Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for addition or subtraction 
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ演算が高速に行えると共に回路構成
の簡単な差分の絶対値を演算する半導体演算回路の実
現。 【解決手段】 第1の信号電圧VM と第2の信号電圧V
X の差の絶対値電圧を演算する半導体演算回路であっ
て、フローティングゲート103,104 と、容量結合するコ
ントロールゲート116,107 とを有するソース電極が接続
された第1と第2のMOS型トランジスタ101,102 と、
第1及び第2のMOS型トランジスタのコントロールゲ
ートに所定の電圧を印加した状態で、フローティングゲ
ート103 の電位をVM に、フローティングゲート104 の
電位をVDD−VM に設定する書込み回路21,22 と、VDD
−VX を演算する差電圧演算回路14-a,14-p とを備え、
第1のMOS型トランジスタのコントロールゲート116
にVDD−VX を印加し、第2のMOS型トランジスタの
コントロールゲート117 にVX を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ値を演算
する半導体演算回路及びそれを利用した演算装置に関
し、特に2つのアナログ信号値の差の絶対値を演算する
半導体演算回路及び基準パターンとの類似性であるマン
ハッタン距離を演算する演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術の発展に伴い、
データ処理技術の進歩には実に目覚ましいものがある。
しかし、人間が行っているような視覚による認識や音声
認識などの柔軟な情報処理を実現しようとすると、現在
のデジタルコンピュータでは実時間で演算結果を出すこ
とがほとんど不可能であると言われている。その理由と
して、我々が日常生活で取り扱っている情報の多くはア
ナログ量であり、これをデジタルデータとするとデータ
量が膨大になり、しかもそのデータは不正確で曖昧であ
るいうことが挙げられる。この極度に冗長なアナログデ
ータをすべてデジタル量に変換し、1つ1つ厳格なデジ
タル演算を行っている点に現在の情報処理システムの問
題点があるといえる。また、現在の情報処理システムで
は、デジタル演算を行う演算処理回路と、デジタルデー
タを保持しておくメモリが分かれており、演算処理回路
とメモリ部との間のバスボトルネックにより演算に非常
に長い時間を要することになる。
【0003】このような問題を解決するため、アナログ
量である外界情報をそのまま取り入れてアナログ量のま
ま演算処理を行うことにより、もっと人間に類似した情
報処理を実現しようとする試みが行われている。このよ
うな情報処理の例としては、入力信号パターンとあらか
じめ記憶してあるアナログパターンとの類似性の判定処
理がある。音声や画像のコードパターンを多数記憶して
おき、入力信号パターンと各コードパターンの類似性を
判定し、もっとも類似性の高いコードパターンを抽出す
るといった処理である。類似性はユークリッド距離やマ
ッハッタン距離(差分絶対値の和)で判定するが、ユー
クリッド距離を演算するには乗算も必要であるのに対し
て、マッハッタン距離の演算は差分演算だけで行え、更
にこのような処理では相関具合を判定するのが重要で数
学的に厳密な演算は必要としないので、マッハッタン距
離で判定するのが一般的である。本発明の半導体演算回
路は、このマッハッタン距離の演算に適した回路であ
る。
【0004】アナログ量のまま演算処理を行う方法が各
種提案されている。例えば、特開平3−6679号公報
は、複数のアナログ入力信号に対して加算処理を行う神
経細胞であるニューロンに類似した働きをするニューロ
ンMOSトランジスタを開示している。特開平6−53
431号公報は、このニューロンMOSトランジスタを
利用した演算回路を開示している。更に、再公表特許W
O96/30853号は、フローティングゲートを有す
る2個のMOS型トランジスタのソース又はドレインを
接続し、2つのアナログ信号及びその差分信号をコント
ロールゲートに印加することにより、2つのアナログ信
号の差の絶対値電圧を演算する半導体演算回路を開示し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マッハッタン距離の演
算を行う場合、コードパターンはあらかじめ決められて
おり、入力信号とこのコードパターンとの類似性を判定
するのが一般的であり、演算回路にコードパターンを設
定した後は、各種の画像入力信号に対して連続的に演算
が行われることが望ましく、コードパターンを変更する
ことは稀である。しかし、上記の再公表特許WO96/
30853号に開示された演算回路では、演算の度に2
つのアナログ信号又はそれを処理した信号を入力する必
要がある。そのため、上記の要求を満たすのは、コード
パターンを記憶したメモリを設け、演算の度にメモリか
ら読み出した信号を演算回路の各演算セルに設定する必
要があり、演算時間が低下するだけでなく、メモリから
読み出した信号を演算回路の各演算セルに与えるための
配線が膨大になるという問題があった。また、コードパ
ターンがデジタル信号の形で記憶されている場合には、
それをアナログ信号に変換するD/A変換器が必要であ
り、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
で、アナログ演算が高速に行えると共に回路構成の簡単
な半導体演算回路の実現を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の半導体演算回路は、フローティングゲート
と、これと容量結合するコントロールゲートとを有する
2個のMOS型トランジスタのソース電極を接続し、各
MOS型トランジスタのフローティングゲートに所望の
電圧を書き込む書込み回路を設ける。
【0008】すなわち、本発明の半導体演算回路は、フ
ローティングゲートと、このフローティングゲートと容
量結合するコントロールゲートとを有する第1のMOS
型トランジスタと、フローティングゲートと、このフロ
ーティングゲートと容量結合するコントロールゲートと
を有し、ソース電極が第1のMOS型トランジスタのソ
ース電極と接続された第2のMOS型トランジスタと、
第1のMOS型トランジスタのフローティングゲートに
所望の電圧を書き込む第1の書込み回路と、第2のMO
S型トランジスタのフローティングゲートに所望の電圧
を書き込む第2の書込み回路とを備えることを特徴とす
る。
【0009】この半導体演算回路を使用して第1の信号
電圧VM と第2の信号電圧VX の差の絶対値電圧を演算
する場合には、両方のコントロールゲートに所定の電圧
(例えば、電源電圧VDD)を印加した状態で、一方のフ
ローティングゲートの電位をVM に、他方フローティン
グゲートの電位をVDD−VM に設定する。その上で、一
方のコントロールゲートにVDD−VX を、他方のコント
ロールゲートにVX を印加すると、第1の信号電圧VA
と第2の信号電圧VB の差の絶対値電圧が出力される。
【0010】すなわち、本発明の半導体演算回路は、第
1の信号電圧と第2の信号電圧の差の絶対値電圧を演算
する半導体演算回路であって、フローティングゲート
と、このフローティングゲートと容量結合するコントロ
ールゲートとを有する第1MOS型トランジスタと、フ
ローティングゲートと、フローティングゲートと容量結
合するコントロールゲートとを有し、ソース電極が第1
のMOS型トランジスタのソース電極と接続された第2
のMOS型トランジスタと、第1及び第2のMOS型ト
ランジスタのコントロールゲートに所定の電圧を印加し
た状態で、第1のMOS型トランジスタのフローティン
グゲートの電位を第1の信号電圧に、第2のMOS型ト
ランジスタのフローティングゲートの電位を所定の電圧
から第1の信号電圧を減算した値になるように設定する
書込み回路と、所定の電圧から第2の信号電圧を減算し
た電圧を演算する差電圧演算回路とを備え、書込み回路
により第1及び第2のMOS型トランジスタを設定した
後、第1のMOS型トランジスタのコントロールゲート
に差電圧演算回路の出力電圧を印加し、第2のMOS型
トランジスタのコントロールゲートに第2の信号電圧を
印加することにより、第1の信号電圧と第2の信号電圧
の差の絶対値電圧を出力することを特徴とする。
【0011】MOS型トランジスタのゲート容量と、フ
ローティングゲートとコントロールゲートの結合容量比
に起因して実際に得られる電圧と理想値との差異が問題
になる時には、例えば、上記の構成において、書込み回
路により書き込む電位を、それぞれ結合容量比に関係す
る1より小さい正の定数γを乗じた値とする。この書き
込む電位に定数γを乗じた値を得るために、書込み回路
は、第1又は第2のMOS型トランジスタと同等のダミ
ーMOS型トランジスタのフローティングゲートの電圧
を読み出す読出回路と、ダミーMOS型トランジスタの
コントロールゲートに、差が第1又は第2のMOS型ト
ランジスタに書き込む電圧に等しい2つの電圧を印加し
た時の読出回路の出力差を演算する補正電圧演算回路と
を備え、出力差に等しい電圧を第1又は第2のMOS型
トランジスタに書き込む。この出力差が書き込む電位に
定数γを乗じた値に相当する。
【0012】また、上記の構成において、書込み回路に
よりフローティングゲートの電位を設定する時にコント
ロールゲートに印加する電圧及び演算時にコントロール
ゲートに印加する電圧を定数γで除した値としてもよ
い。第1及び第2のMOS型トランジスタは、Nチャン
ネルMOS型トランジスタでもPチャンネルMOS型ト
ランジスタでもよく、NチャンネルMOS型トランジス
タの場合には所定の電圧を高側の電源電圧VDDとし、P
チャンネルMOS型トランジスタの場合には所定の電圧
を低側の電源電圧VSSとする。
【0013】本発明の半導体演算回路は、フローティン
グゲートを第1の信号電圧に関係する電位に設定した後
は、第1の信号電圧及びそれに関係する電圧を使用せ
ず、第2の信号電圧及びそれに関係する電圧を入力する
だけで、演算が行える。従って、第1の信号電圧を変化
させない限り、フローティングゲートに設定された電位
はそのまま維持されるので、演算時に及びそれに関係す
る電圧を印加する必要はない。
【0014】所定の個数の信号で構成される第1の信号
系と第2の信号系の対応する信号間の差の絶対値の和を
演算する本発明の演算装置は、本発明の半導体演算回路
を所定の個数分有する個別絶対値演算回路と、個別絶対
値演算回路の各半導体演算回路の出力の和を演算する加
算回路とを備える。上記のように、本発明の演算装置で
使用する半導体演算回路は、半導体演算回路のフローテ
ィングゲートを第1の信号電圧に関係する電位に設定し
た後、演算時に第1の信号電圧及びそれに関係する電圧
を印加する必要はないので、別にコードパターンに相当
する第1の信号系の信号を記憶するメモリを設ける必要
がなく、メモリから各半導体演算回路のゲートまでの信
号経路も必要としない。
【0015】加算回路は、例えば、第1と第2の2つの
端子を有し、第2の端子が共通の接続された複数の容量
と、第2の端子の延在部がゲート電極になっているMO
S型トランジスタとを備え、個別絶対値演算回路の各半
導体演算回路のソース電極が、それぞれ第1の端子に接
続されるようにすれば実現できる。上記のように、半導
体演算回路のフローティングゲートを第1の信号電圧に
関係する電位に設定した後、演算時に第1の信号電圧及
びそれに関係する電圧を印加する必要はない。そこで、
書込み回路を取り外し可能とし、専用の書込み回路でフ
ローティングゲートの電位に設定した後、書込み回路を
取り外した状態で使用することも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を、ベクトル量子化による
画像圧縮処理装置の演算装置を構成する半導体演算回路
に適用した実施例を説明する。図1は、実施例における
ベクトル量子化の手法を説明する図である。図1におい
て、原画像Aは、例えば各ピクセルが8ビットのデータ
長を有する256階調の画像データであるとする。例え
ば、4×4ピクセル、すなわち16ピクセルを1ユニッ
トとすると、1ユニットのデータ量は128ビットであ
る。従って、1ユニットが取り得るパターンの種類は2
128 である。このうち、2048パターンC1、C2、
…、Ci、…を定め、これをコードブック100に記憶
しておく。2048パターンを規定するには11ビット
必要である。原画像Aを4×4ピクセルの複数のユニッ
トBに分割し、コードブック100に記憶された204
8パターンから各ユニットBにもっとも類似したパター
ンを探し、そのコードを各ユニットに割り当てて記憶す
る。画像を再生する場合には、コードブック100から
各ユニットにコードに対応したパターンを読み出して割
り当てる。この場合、1ユニットのデータ量が128ビ
ットから11ビットに圧縮されたことになる。
【0017】図2は、各ユニットにもっとも類似したパ
ターンを探す処理を説明する図である。図2の(1)
は、原画像Aを分割した1ユニットBを示する。ユニッ
トBは、16個のピクセルを有し、各ピクセルの階調デ
ータがa〜pであるとする。図2の(2)に示すよう
に、コードブック100には2048パターンC1、
…、Ci、…、Cnが記憶されており、各パターンのピ
クセルは、C1であればA1〜P1、CiであればAi
〜Pi、CnであればAn〜Pnの階調データを有す
る。ここでは、各ピクセルの階調データの差の絶対値の
和、すなわち図2の(3)に示すマンハッタン距離がも
っとも小さくなるパターンをもっとも類似しているとす
る。本発明の実施例の演算装置は、上記のマンハッタン
距離の演算と距離がもっとも小さくなるパターンの判定
をアナログ処理で行う。ここでは、アナログ信号ではあ
るが、コードブック100に記憶された各パターンの各
ピクセルの階調データをテンプレートデータと呼ぶ。
【0018】図3は、本発明の実施例の演算装置の構成
を示すブロック図である。図示のように、この演算装置
は、n個の第1〜第nのパターン距離演算回路1−1〜
1−nと、第1〜第nのパターン距離演算回路1−1〜
1−nの演算した距離のうち最小距離を判定しその最小
距離のパターンを示すコードを出力する最小信号検出回
路2とを有し、画像信号にもっとも類似したパターンの
コードを出力する。nはコードブック100に記憶され
たパターンの個数であり、図1及び図2で説明した例で
あれば、nは2048である。
【0019】画像信号は、図1に示すように原画像A
を、図2の(1)に示すような4×4ピクセルを1ユニ
ットとして複数のユニットに分割した時の各ユニットの
ピクセルa〜pの値を示すアナログ信号である。従っ
て、並行に出力される16個のアナログ信号であり、専
用のTVカメラを使用してこのような信号を並列に出力
するか、画像データを記憶したビットマップメモリから
16個のデータを並列に読み出してD/A変換して生成
する。
【0020】第1〜第nのパターン距離演算回路1−1
〜1−nは同じ回路であり、画像信号の各ピクセルのア
ナログ値とそれぞれパターンのテンプレートデータの値
との差の絶対値を演算し、すべて(16個)のピクセル
の差の絶対値を加算して、画像信号と各パターンのマン
ハッタン距離をそれぞれ演算し、マンハッタン距離に応
じた強度のアナログ信号を出力する。最小信号検出回路
2は、第1〜第nのパターン距離演算回路1−1〜1−
nが出力するマンハッタン距離に応じたアナログ信号の
うち、最小強度の信号を検出し、もっともマンハッタン
距離の小さなパターン、すなわち画像信号にもっとも類
似したパターンを示すコードを出力する。最小信号検出
回路2は、例えば、前述の特開平6−53431号公報
に開示された最小入力を検出して、この出力を示す信号
を出力するWINNER-TAKE-ALL 回路を使用することが可能
であり、ここでは詳しい説明は省略する。
【0021】図4は、第1〜第nのパターン距離演算回
路1−1〜1−nの1つの構成を示す図である。図示の
ように、16個の演算セル11−a〜11−pと、各演
算セルの2つのNチャンネルMOSトランジスタのコン
トロールゲートに印加する信号を切り換えるスイッチ1
2−a〜12−p及び13−a〜13−pと、高電位側
の電源電圧VDDと画像信号の各ピクセルの信号Sa〜S
pのアナログ値VXa〜VXpとの差VDD−VXa〜VDD−V
Xpを演算する差電圧演算回路14−a〜14−pと、演
算セル11−a〜11−pの出力を加算する加算回路1
5と、スイッチ12−a〜12−p及び13−a〜13
−pの制御とそれらに供給する電圧を発生するゲート制
御回路21と、書込み制御回路22とを有する。各演算
セルにはテンプレートデータが書き込まれており、信号
Sa〜Spとの差分絶対値を演算する。
【0022】まず、図5から図7を参照して、本実施例
の演算セルと書込み制御回路の構成と動作を説明する。
図5は、演算セル11と書込み制御回路22を示す回路
図であり、演算セルは1個のみ示してある。読み出し回
路124と、比較器128と、書込み電圧制御回路13
3と、書込み電圧切替え回路130と、書込み切替え回
路151とが、書込み制御回路22を構成する。
【0023】参照番号101、102は、NMOSトラ
ンジスタであり、103、104は例えばN+ポリシリ
コンで形成されたフローティングゲートであり、フロー
ティングゲート103はNMOSトランジスタ101の
オン・オフ状態を、フローティングゲート104はNM
OSトランジスタ102のオン・オフ状態を制御する。
NMOSトランジスタ101、102のドレイン電極1
05、106はここでは互いに接続され、PMOSトラ
ンジスタで構成されるスイッチ素子107を介して、信
号線108に接続されている。一方、NMOSトランジ
スタ101、102のソース電極109、110は互い
に接続され、NMOSトランジスタで構成されるスイッ
チ素子111を介して信号線112に接続されている。
本実施例では、スイッチ素子107と111をそれぞれ
PMOSトランジスタとNMOSトランジスタで構成し
ているが、スイッチ素子としての機能をもつ素子であれ
ば何を用いてもよい。
【0024】NMOSトランジスタ101のフローティ
ングゲート103は、フローティングゲート103と容
量結合するコントロールゲート116と、電荷を注入及
び引き抜く手段113に接続されている。この手段11
3はフローティングゲート103及び書込み切替え回路
の出力端子115aに接続されている。同様に、NMO
Sトランジスタ102のフローティングゲート104
は、フローティングゲート104と容量結合するコント
ロールゲート117、電荷を注入及び引き抜く手段11
4に接続されており、この手段114はフローティング
ゲート104及び書込み切替え回路の出力端子115b
に接続されている。すなわち、フローティングゲート1
03、104は、薄いトンネル酸化膜を介して書込み切
替え回路の出力端子115a、115bと接続されてい
る。電荷注入・引抜き手段113、114は出力端子1
15a、115bから高電圧を入力し、フローティング
ゲート103、104と出力端子115a、115b間
(トンネル酸化膜)に高電圧を加え、ファウラーノルド
ハイム(Fowler-Nordheim) 電流でフローティングゲート
103、104のそれぞれの電荷の注入及び引抜きを行
う。
【0025】トンネル酸化膜の代わりに、窒化膜又は酸
窒化膜(ONO膜)を使用してフランケルプール・エミ
ッション(Frankel-Poole Emission)電流で行ってもよ
い。又は、手段113、114をそれぞれフローティン
グゲートをを有するMOS型トランジスタとし、このト
ランジスタのフローティングゲートをフローティングゲ
ート103、104にそれぞれ接続し、ソース電極又は
ドレイン電極の一方を電圧切替え回路の出力端子115
a、115bに接続し、ソース電極又はドレイン電極の
もう一方を接地電位あるいはある電位に接続し、チャン
ネル−ホット−エレクトロン(Channel-Hot-Electron)電
流で電荷の注入及び引抜きを行ってもよい。
【0026】信号線108は、ここではPMOSトラン
ジスタで構成されるスイッチ素子118を介して5Vの
電源線119に接続されると同時に、CMOSトランス
ミッションゲートで構成されるスイッチ素子120を介
して読み出し回路124の所定の端子に接続されてい
る。また、信号線112は、NMOSトランジスタで構
成されるスイッチ素子121を介して0Vの電源線12
2に接続されると同時に、CMOSトランスミッション
ゲートで構成されるスイッチ素子123を介して読み出
し回路124の所定の端子に接続されている。
【0027】図示のように、読み出し回路124のMO
S型トランジスタ125と演算セルのMOS型トランジ
スタ101とが対となっており、読み出し回路124と
MOS型トランジスタ101でオペアンプのボルテージ
フォロワ動作により、MOS型トランジスタ101のフ
ローティングゲート103の電圧を読み出し、出力端子
126に電圧値として出力する。また、読み出し回路1
24のMOS型トランジスタ125と演算セルのMOS
型トランジスタ102とが対となっており、読み出し回
路124とMOS型トランジスタ102でオペアンプの
ボルテージフォロワ動作により、MOS型トランジスタ
102のフローティングゲート104の電圧を読み出
し、出力端子126に電圧値として出力する。ここで
は、オペアンプのボルテージフォロワ動作を利用するこ
とによりフローティングゲート103、104の電圧値
を読み出しているが、読み出し回路としては信号線10
8又は112を出力端子126に接続し、トランジスタ
のソースフォロワ動作を利用して読み出しても何ら問題
はない。
【0028】読み出し回路124の出力端子126は、
外部入力端子127と共に比較器128の入力端子に接
続されている。また、比較器128の出力端子129
は、書込み電圧切替え回路130に接続されている。比
較器128は、読み出し回路124の出力端子126及
び外部入力端子127の電圧を入力とし、フローティン
グゲート103又は104への書込み時に読み出し回路
124で読み出した出力端子126の電圧が外部入力端
子127の電圧と等しくなった時に、比較器128の出
力端子129に終了信号を出力する。
【0029】書込み電圧切替え回路130は、書込み電
圧制御回路133の出力端子143の出力と、例えば接
地電位や出力端子143の電圧値の半分の電圧が入力さ
れる端子132を選択し、端子129、131の制御信
号が共に“1”を表している時に書込み電圧制御回路1
33の出力端子143の出力を書込み電圧切替え回路1
30の出力端子に出力し、それ以外の時は端子132の
電圧を出力端子115に出力する。書込み切替え回路1
51は、書込み電圧切替え回路130の出力を、出力端
子115aと115bのどちらに出力するかを選択す
る。すなわち、フローティングゲート103と104の
どちらに書き込むかを選択する。
【0030】書込み電圧制御回路133では、出力端子
143に出力する電圧を段階的に変化できるようになっ
ており、書き込む電圧に応じて出力端子143に出力す
る電圧を変化させる。例えば、2ビットのA/Dコンバ
ータ134で、外部信号入力端子127に入力されたア
ナログ電圧をアナログ・デジタル変換し、スイッチ素子
135、136、137、138のいずれか1つのスイ
ッチ素子のみを導通状態とする。例えば、フローティン
グゲート103、104に書込みたい電圧の目標値が
0.5Vから4.5Vの範囲の電圧をとる時、外部信号
入力端子127の電圧値が0.5Vから1.5Vの電圧
値の時はスイッチ素子135を導通状態として上で、端
子139の入力電圧が出力端子143に出力される。ま
た、外部信号入力端子127の電圧値が1.5Vから
2.5Vの電圧値の時はスイッチ素子136を導通状態
とした上で、端子140の入力電圧が出力端子143に
出力される。同様に、外部信号入力端子127の電圧値
が2.5Vから3.5Vの電圧値の時は端子141の入
力電圧、外部信号入力端子127の電圧値が3.5Vか
ら4.5Vの電圧値の時は端子142の入力電圧がそれ
ぞれ書込み電圧制御回路133の出力端子143に出力
される。このように、フローティングゲート103、1
04への書込み目標値、つまり外部信号入力端子127
の入力電圧値にあらかじめ決められたルールに従って決
定された書込み電圧が書込み電圧制御回路133の出力
端子143に出力される。ここでは、外部信号入力端子
127に入力された電圧に対応して端子139から14
2までに入力された電圧の中から一つを選択する機構を
持った回路構成にしてあるが、例えば、外部信号入力端
子127に書込み電圧制御回路への入力とし、端子14
0、141、142からの入力をなくし、端子139の
入力電圧に外部信号入力端子127の電圧を加算し出力
端子143に出力する方法でもよい。また、書込み電圧
制御回路は外部信号入力端子127の入力電圧と出力端
子143の出力電圧との間に、ある入出力特性、例え
ば、端子127の入力電圧の平方根に+15.0Vを加
えた値が端子143の出力電圧になるような入力電圧の
関数で出力電圧が記述されるような関係を持つ回路によ
って構成することも可能である。
【0031】なお、図示していないが、各スイッチ素子
は図4のゲート制御回路21により制御される。本実施
例では、例としてテンプレートデータを3V、入力デー
タを2Vとする。この時、本実施例の半導体演算回路に
おける結果は、テンプレートデータと入力データの差の
絶対値、すなわち3V−2V=1Vとなる。以下、テン
プレートデータの書込みモードと書込み後の入力データ
との演算モードの2つに分けて詳細に動作説明を行う。
【0032】まず、書込みモードについて説明する。本
実施例では、テンプレートデータを3Vとしており、N
MOSトランジスタ101のフローティングゲート10
3には3Vを書込み、NMOSトランジスタ102のフ
ローティングゲート104には5−3=2Vを書き込む
とする。つまり、テンプレートデータをVM とすると、
一方のフローティングゲートにはVM を書込み、もう一
方のフローティングゲートにはVDD−VM を書込む。
【0033】書込みモード時には、図4のスイッチ12
−a〜12−p及び13−a〜13−pは、ゲート制御
回路21からの信号が各コントロールゲートに印加され
るように切替えられる。更に、図6に示すように、スイ
ッチ素子107、111、120、123を導通状態と
し、スイッチ素子118、121を遮断状態とする。ま
た、フローティングゲート103に書き込む電圧と同じ
電圧3Vをターゲット電圧とし、比較器128の外部信
号入力端子127に入力する。ここでは、外部信号入力
端子127の電圧値を3Vとしたため、書込み電圧制御
回路133のスイッチ素子137のみが導通状態とな
り、端子141の電圧が出力端子143に出力される。
まず、フローティングゲート103には3Vを書込むた
め、書込み切替え回路151を、書込み電圧切替え回路
130の出力が出力端子115aに接続されるように切
り替える。そして、図4のゲート制御回路21から、N
MOSトランジスタ101のフローティングゲート10
3のコントロールゲート116には、例えば、5Vなど
ある決まった一定電圧を与えて、NMOSトランジスタ
102のコントロールゲート117及び他の演算セル1
1−b〜11−pのコントロールゲートには、フローテ
ィングゲートへの書込み及び読み出しが行われないよう
な低い電圧を与える。その上で、書込み電圧切替え回路
130の端子131を“1”にし、読み出し回路124
の出力端子126の電圧と外部信号入力端子127の電
圧(3V)とが等しくなければ、比較器128の出力端
子129は“0”を表すので、書込み電圧制御回路13
3の出力端子143の書込み電圧を書込み電圧切替え回
路130の出力端子に出力し、これが電荷を注入及び引
き抜く手段113に印加され、フローティングゲート1
03に対して書込みを開始する。この時、フローティン
グゲート104の電荷を注入及び引き抜く手段114に
は電圧は印加されないので、フローティングゲート10
4に対して書込みは行われない。この書込み動作中、フ
ローティングゲート103の電圧値は読み出し回路12
4で常に読み出されており、その読み出した値を出力端
子126に出力する。上記のように、フローティングゲ
ート104のコントロールゲート117には、読み出し
が行われないような電圧が印加されているので、読み出
し回路124で読み出されるのはフローティングゲート
103の電圧値のみである。フローティングゲート10
3への書込み動作の終了は、比較器において端子126
と外部信号入力端子127の電圧値が等しくなった時
に、比較器128の出力端子129に書込み終了信号と
して“1”が出力され、端子115の出力電圧を、端子
143の書込み電圧から端子132の書込み終了電圧に
切り換えることにより行う。
【0034】NMOSトランジスタ101のフローティ
ングゲート103への書込みが終了した後、同様の方法
でNMOSトランジスタ102のフローティングゲート
104への書込みを行う。更に図4に示した他の15個
の演算セル11−b〜11−pについても同様の方法
で、順次フローティングゲートへの書込みを行う。そし
て、図3のすべてのパターン距離演算回路1−1〜1−
nについて、パターンのテンプレートデータに応じて書
込みを行う。
【0035】以上のようにして、本実施例では、4種類
の電圧値に応じた書込み電圧を用いて、アナログ・多値
の書込み目標値を書き込むことができる。また、本実施
例によれば、演算を行うフローティングゲートへの書込
み動作時に、外部信号入力端子127に与えられた書込
み目標電圧に応じた書込み電圧を用いて行うことによ
り、書込み開始から書込み終了までの書込み時間を高速
化し且つある程度均一化することができる。
【0036】テンプレートデータの書込み動作時に、読
み出し回路により読み出しながら書込みを行い、読み出
した電圧を用いて書込みの終了判定を行う方式において
は、フローティングゲートの電圧が書込み目標値に達し
てから実際に書込みが終了するまでの遅延時間があり、
この遅延時間の間に書き込まれた値が書込み誤差とな
る。本実施例においては、書込み目標電圧によって最適
な書込み電圧を供給することにより、書込み時間がある
程度均一化され、書込み終了直前の書込み速度が書込み
動作における書込み誤差のバラツキが一定範囲に収ま
る。このことにより、高精度な書込みを実現できる。
【0037】上記のように、本実施例では、書込みを高
速にすると共に書込み目標値による速度のバラツキを押
さえるために、書込み目標値に応じて書込み電圧を切り
分ける方式を採用しているが、書込み電圧を書込み目標
電圧によらず一定とすることももちろん可能である。ま
た、本実施例では、演算を行うゲート電極への書込みを
行うと同時に読み出しを行い、書込み目標値に達したか
判定を行っているが、これは一例であり、広く行われて
いるライト/ベリファイ(Write/Verify)方式を用いるこ
とも可能である。
【0038】フローティングゲートに書き込まれた電圧
は、半永久的に維持されるので、テンプレートデータを
変更しない限り、再びフローティングゲートに電圧を書
き込む必要はない。そのため、書込み制御回路22を別
の書込み用装置に設け、書込み制御回路22を除く部分
を組み込んだデバイスを、この書込み用装置にセットし
て所望のテンプレートデータを書き込んだ後、演算装置
として使用することも可能である。これであれば、デバ
イスから書込み制御回路22を除くことが可能であり、
回路規模を小型にできる。
【0039】次に、演算モードについて説明する。書込
みモードにおいて、テンプレートデータ3Vに対して、
NMOSトランジスタ101のフローティングゲート1
03には3V、NMOSトランジスタ102のフローテ
ィングゲート104には2Vを書き込んでいる。まず、
図4のスイッチ12−a〜12−pが差電圧発生回路1
4−a〜14−pの出力が各コントロールゲートに印加
されるように切替えられ、スイッチ13−a〜13−p
が信号(入力データ)Sa〜Spが各コントロールゲー
トに印加されるように切替えられる。更に、図7に示す
ように、スイッチ素子107、118、121を導通状
態とし、スイッチ素子111、120、123を遮断状
態として、テンプレートデータと入力データの差分絶対
値の演算を行う。
【0040】図4の差電圧発生回路14−a〜14−p
は、それぞれ電源電圧VDDと信号(入力データ)Sa〜
Spの差を演算して出力する。以下の説明では、入力デ
ータを2Vとする。NMOSトランジスタ101のコン
トロールゲート116には、差電圧発生回路14の出力
する5−2=3Vが印加され、NMOSトランジスタ1
02のコントロールゲート117に入力データ2Vが印
加される。その時、図7に示すように、NMOSトラン
ジスタ101のフローティングゲート103の電位は、
書込み時のコントロールゲート116の電位が5Vから
3Vに引き下げられるのに伴って、3Vから2V引下げ
られて1Vとなる。つまり、テンプレートデータを
M 、入力データをVX とすると、コントロールゲート
116にVDDが印加されている時にフローティングゲー
ト103に書き込まれる電圧はVM であり、演算時にコ
ントロールゲート116の電位をVDDからVDD−VX
すると、VX 分だけフローティングゲート103の電位
が引き下げられるので、フローティングゲート103の
電位はVM −VX となるのである。これにより、テンプ
レートデータと入力データの差分をフローティングゲー
ト上で演算できる。
【0041】一方、NMOSトランジスタ102のフロ
ーティングゲート104には5−3=2Vが書き込まれ
ており、コントロールゲート117に2Vを与えると、
フローティングゲート104の電位は書込み時のコント
ロールゲート117の電位が5Vから2Vに引き下げら
れたのに伴って、2Vから3V引下げられて−1Vとな
る。つまり、テンプレートデータVM 、入力データVX
に対して、コントロールゲート117にVDDが印加され
ている時にフローティングゲート104に書き込まれる
電圧はVDD−VM であり、演算時にコントロールゲート
117の電位をVDDからVX とすると、VDD−VX 分だ
けフローティングゲート104の電位が引き下げられる
ので、フローティングゲート104の電位はVX −VM
となるのである。
【0042】このように、NMOSトランジスタ101
のフローティングゲート103において、VM −VX
演算され、NMOSトランジスタ102のフローティン
グゲート104においてはVX −VM が演算される。各
フローティングゲートの電位がそれぞれ確定したところ
で、互いのソース電極がつながっているNMOSトラン
ジスタ101、102をソースフォロワ動作させると、
値の大きな電位となっているフローティングゲートに追
従して、出力端子144の電位が上昇する。これによ
り、最終的に出力端子14はMax(VX −VM ,VM
−VX )=|VX−VM |で表される電位となる。つま
り、フローティングゲート103、104に書き込まれ
た電位を読み出す時に、それぞれのコントロールゲート
116、117に入力データを入力することにより、フ
ローティングゲート上で入力データとの差分を演算し、
その値をソースフォロワ動作で読み出すことにより、テ
ンプレートデータと入力データの差分絶対値が演算さ
れ、端子144から出力される。
【0043】図4に戻って、加算回路15は、各演算セ
ル11−a〜11−pの端子144に接続される16個
の第1の電極17−a〜17−pと、フローティングゲ
ートの第2の電極18と、スイッチ素子19と、第2の
電極18をゲート電極とするソースフォロワ回路20を
有する。16個の第1の電極17−a〜17−pと第2
の電極18は、コンデンサを形成する。言い換えれば、
第1の電極17−a〜17−pはそれぞれ16個のコン
デンサの第1の電極であり、16個のコンデンサの第2
の電極が共通に接続されている。書込みモード時には、
スイッチ素子19は導通状態にあり、第2の電極18は
接地レベルになっている。演算モードに入ると、スイッ
チ素子19は遮断状態になり、各演算セル11−a〜1
1−pからは、テンプレートデータと入力データの差分
絶対値が出力される。第2の電極18の電位は、各演算
セル11−a〜11−pから出力される差分絶対値を示
す電圧信号に応じて増加し、その値は16個の演算セル
11−a〜11−pの出力する差分絶対値の和に対応す
る。ソースフォロワ回路20は、この差分絶対値の和に
対応した電圧信号を出力する。
【0044】以上のようにして、演算モードでは、各パ
ターン距離演算回路1−1〜1−nは、コードブック1
00に記憶された各パターンのテンプレートデータと画
像信号のマンハッタン距離をそれぞれ出力し、最小信号
検出回路2は、そのうちの最小距離のパターンを探し
て、そのパターンを示すコードを出力する。これによ
り、画像信号の1ユニットにもっとも近似したパターン
が決定される。
【0045】なお、本実施例では、フローティングゲー
ト中の電荷量を変化させる書込み制御回路22を、読み
出し回路、比較器、書込み電圧制御回路、書込み電圧切
替え回路及び書込み切替え回路により実現しているが、
フローティングゲート中の電荷量を変化させることが可
能であれば、その他のどのような手段を用いてもよく、
本発明の効果に影響を与えるものではない。
【0046】以上のように、非常に少ないトランジスタ
数で、テンプレートデータを記憶する不揮発性アナログ
・多値メモリとして動作すると同時に、その記憶データ
(テンプレートデータ)と入力データの差分絶対値、す
なわちマンハッタン距離を演算し、最小距離のパターン
を検出する装置を実現することができた。第1実施例に
おいては、テンプレートデータ(VM )と入力データ
(VX )との差分絶対値(|VX −VM |)を求めるこ
とができる演算セル、すなわち半導体演算回路の例を示
したが、実際にはトランジスタのゲート容量と、フロー
ティングゲートとコントロールゲートの結合容量比によ
り、実際に得られる電圧は理想値と異なるという問題が
ある。第2実施例は、このような問題を解決した半導体
演算回路である。
【0047】図8は、本発明の第2実施例の演算回路の
構成を示す図であり、図5に対応する図である。以下、
理想的な結果を得られない原因と、第2実施例において
その問題を解決する構成について説明する。なお、第2
実施例の演算回路の基本的な回路構成及び回路動作は、
第1実施例の演算セルと同じであるので、ここでは第1
実施例と異なる点についてのみ説明する。
【0048】トランジスタのゲート容量をC0 、フロー
ティングゲートとコントロールゲートの結合容量をC1
とする。テンプレートデータをVM として、それぞれの
トランジスタのフローティングゲートにVM 、VDD−V
M を書き込んだ後に、入力データとしてVX をコントロ
ールゲートにそれぞれVDD−VX 、VX を印加した際、
フローティングゲートの電位VF1、VF2は、以下のよう
になる。
【0049】
【数1】
【0050】このように、入力データとしてコントロー
ルゲートに印加した電圧にある1より小さいな正の定数
γがかかり、ペアとなっているトランジスタのフローテ
ィングゲート電位に対称性がなくなり、高精度な演算結
果を得ることができない。この問題は、テンプレートデ
ータVM をフローティングゲートに書き込む際に、フロ
ーティングゲート103にはγVM 、フローティングゲ
ート104にはγ(VDD−VX )を書き込み電圧として
変換すれば解決できる。そこで、第2実施例の演算回路
では、この書込み電圧を変換する手段として、例えば、
オペアンプを用いた書込み電圧変換部201を設け、外
部からテンプレートデータVM が入力された時に、自動
的にγをかけた値を出力する。これにより、NMOSト
ランジスタ101、102のフローティングゲート10
3、104に書き込まれる電圧が、外部から外部信号入
力端子127に入力されるテンプレートデータVM にγ
をかけた値になる。しかし、特に書込み電圧を制御する
構成に制限はなく、どのような構成を用いてもよい。
【0051】このように、書込み電圧を設定してフロー
ティングゲートに書き込んだ後、入力データVX に対
し、コントロールゲート116にVDD−VX 、コントロ
ールゲート117にVX を印加した時のフローティング
ゲート103、104のそれぞれの電位VF1、VF2は、
次のように表される。
【0052】
【数2】
【0053】このように、2つのフローティングゲート
の電位の対称性が保たれ、トランジスタ101、102
をソースフォロワ動作させることにより、電位VF1、V
F2のうちどちらか高い電圧値Max(γ(VX
M ),γ(VM −VX ))が出力端子144に現れ
る。図9は、本発明の第3実施例の演算回路の構成を示
す図である。
【0054】第3実施例は、トランジスタのゲート容量
と、フローティングゲートとコントロールゲートの結合
容量比により、実際に得られる電圧は理想値と異なると
いう問題を、第2実施例とは異なる方法で解決する。な
お、基本的な回路構成及び回路動作は第1実施例と同じ
であるので、ここでは第1実施例と異なる点についての
み説明する。
【0055】トランジスタ301はダミートランジスタ
であり、トランジスタ101、102と全く同じ構造を
有する。ここでは、トランジスタ101のフローティン
グゲート103にテンプレートデータVX 、トランジス
タ102のフローティングゲート104にVDD−VX
書き込むものとする。まずはじめに、ダミートランジス
タ301のコントロールゲート303に0Vを印加す
る。この時のフローティングゲート302に保持されて
いる電荷量を電圧V0 として読み出し、読み出し回路3
06に保持しておく。次に、ダミートランジスタ301
のコントロールゲート303にVX を印加する。コント
ロールゲート303に印加する電圧は、例えば、読み出
し回路部306から出力する。コントロールゲート30
3に印加するVX は、外部信号入力端子127から読み
出し回路部306に入力される。この時のフローティン
グゲート302に保持されている電圧値との差分VX
を演算して出力する。この時、コントロールゲート30
3に印加された書込み電圧の目標値VX に対し、読み出
し回路部306から出力される電圧VX ’は、次の式で
表される。
【0056】
【数3】
【0057】このVX ’を新たな書込み目標電圧とし、
スイッチ素子305、304をそれぞれオフ状態とし、
且つスイッチ素子111、107、307をオン状態と
した上で、トランジスタ101のフローティングゲート
103への書込みを行う。テンプレートデータVX を書
込み時に、この一連の動作により、実際にはゲート容量
と結合容量比γを考慮した値を書き込めることになる。
同様の動作が、フローティングゲート104にVDD−V
X を書き込む際にも適用することができる。
【0058】第2実施例及び第3実施例では、トランジ
スタ101、102のフローティングゲート103、1
04への書込み電圧を結合容量比γを乗じた値にした
が、フローティングゲート103、104への書込み電
圧を補正せずに、コントロールゲート116、117に
印加する電圧を結合容量比γで除した値にすることによ
っても補正が可能である。すなわち、第1実施例におい
て、書込みモードでは、コントロールゲート116、1
17にVDD/γを印加し、演算モードでは、コントロー
ルゲート116に(VDD−VX )/γを印加し、コント
ロールゲート117にVX /γを印加する。
【0059】以上、演算セルをNMOSトランジスタで
構成した例を示したが、演算セルをPMOSトランジス
タで構成することも可能である。図10は、演算セルを
PMOSトランジスタで構成した第4実施例を示す図で
ある。2個のPMOSトランジスタ401、402のソ
ース電極とドレイン電極が接続され、ソース電極は加算
回路に接続されると共にスイッチ素子408を介して信
号線に接続され、この信号線は読み出し回路412とス
イッチ素子410を介して電源線に接続される。また、
ドレイン電極はスイッチ409を介して信号線に接続さ
れ、この信号線は読み出し回路412とスイッチ素子4
10を介して接地電位に接続される。PMOSトランジ
スタ401、402のフローティングゲート403、4
04は書込み電圧制御部414に接続され、コントロー
ルゲート405、406に容量結合されている。第1実
施例と同様に、読み出し回路412でフローティングゲ
ート403又は404の電圧を読み出しながら、書込み
電圧制御部414によりフローティングゲート403又
は404へ電圧を書き込む。比較部413は、読み出し
回路412が出力するフローティングゲート403又は
404の電圧と外部信号入力端子415から入力される
目標電圧とを比較し、フローティングゲート403又は
404の電圧が目標電圧に達した時に終了信号を出力す
る。
【0060】上記の第1〜第4実施例では、各演算セル
のソースを共通に接続すると共に、ドレインも共通に接
続した。しかし、ドレインを共通に接続する必要はな
く、ドレインを別々に電源線及び読み出し回路に接続す
ることも可能である。図11は、ドレインを別々に電源
線及び読み出し回路に接続した第5実施例を示す図であ
る。
【0061】図示のように、第5実施例は、図5の第1
実施例に類似した構成を有し、演算セルのドレインの接
続と、フローティングゲート103と104の電荷を注
入及び引き抜く手段113と114の接続が異なる。N
MOSトランジスタ101のドレイン電極105は、P
MOSトランジスタで構成されるスイッチ素子107a
を介して、信号線108aに接続されている。NMOS
トランジスタ102のドレイン電極106は、PMOS
トランジスタで構成されるスイッチ素子107bを介し
て、信号線108bに接続されている。信号線108a
と108bは、それぞれスイッチ素子118a、118
bを介して電源線119a、119bに接続されると共
に、スイッチ素子120a、120bを介して読み出し
回路124に接続されている。また、電荷を注入及び引
き抜く手段113と114は、共通の端子115に接続
されている。
【0062】フローティングゲート103に書込みを行
う場合には、スイッチ素子107a、120aを導通状
態に、スイッチ素子107b、120b、118a及び
118bを遮断状態にする。これにより、NMOSトラ
ンジスタ101のみが読み出し回路124に接続され、
NMOSトランジスタ102は接続されない状態になっ
ており、たとえNMOSトランジスタ102がオン状態
でも読み出しには関係しない。従って、NMOSトラン
ジスタ102のコントロールゲート117に高電圧を印
加することができる。そのため、フローティングゲート
103に書込みを行うために端子115に高電圧を印加
しても、フローティングゲート104への書込みは行わ
れない。他は、第1実施例と同じである。
【0063】フローティングゲート103への書込みが
終了してフローティングゲート104への書込みを行う
場合には、NMOSトランジスタ102のみ読み出し回
路124に接続して、同様の処理を行う。演算時には、
スイッチ素子107a、107b、118a、118b
を導通状態に、スイッチ素子120a、120bを遮断
状態にする。減算処理は、共通に接続されたソース電極
側で行われるので、ドレイン電極105、106がそれ
ぞれ別々に電源線119a、119bに接続されていて
も、第1実施例と同じ演算が行われる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高速で且つ高精度にアナログ又は多値データを記憶し、
かつ高精度にアナログ又は多値演算が可能な演算回路を
簡単な回路構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の演算装置で処理するベクトル
量子化による画像圧縮処理を説明する図である。
【図2】ベクトル量子化による画像圧縮処理におけるマ
ンハッタン距離の演算を説明する図である。
【図3】本発明の実施例のベクトル量子化による画像圧
縮処理のための演算装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】実施例の演算装置のパターン距離演算回路の構
成を示す図である。
【図5】第1実施例の演算セルと書込み制御回路の構成
を示す回路図である。
【図6】第1実施例の演算セルと書込み制御回路の書込
みモード時の状態を示す図である。
【図7】第1実施例の演算セルと書込み制御回路の演算
みモード時の状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例の半導体演算回路(演算セ
ル)と書込み制御回路の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例の半導体演算回路(演算セ
ル)と書込み制御回路の構成を示す図である。
【図10】演算セルをPMOSトランジスタで構成した
本発明の第4実施例の構成を示す図である。
【図11】演算セルのドレイン電極を分離し、書込み手
段を共通化した本発明の第5実施例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】 1−1〜1−n…パターン距離演算回路 2…最小信号検出回路 11−a〜11−p…演算セル 14−a〜14−p…差電圧演算回路 15…加算回路 21…ゲート制御回路 22…書き込み制御回路 101、102…NMOSトランジスタ 103、104…フローティングゲート 113、114…フローティングゲート書込み手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲートと、該フローティ
    ングゲートと容量結合するコントロールゲートとを有す
    る第1のMOS型トランジスタと、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有し、ソース電極が
    前記第1のMOS型トランジスタのソース電極と接続さ
    れた第2のMOS型トランジスタと、 前記第1のMOS型トランジスタの前記フローティング
    ゲートに所望の電圧を書き込む第1の書込み回路と、 前記第2のMOS型トランジスタの前記フローティング
    ゲートに所望の電圧を書き込む第2の書込み回路とを備
    えることを特徴とする半導体演算回路。
  2. 【請求項2】 第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の
    絶対値電圧を演算する半導体演算回路であって、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有する第1のMOS
    型トランジスタと、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有し、ソース電極が
    前記第1のMOS型トランジスタのソース電極と接続さ
    れた第2のMOS型トランジスタと、 前記第1及び第2のMOS型トランジスタの前記コント
    ロールゲートに所定の電圧を印加した状態で、前記第1
    のMOS型トランジスタの前記フローティングゲートの
    電位を前記第1の信号電圧に、前記第2のMOS型トラ
    ンジスタの前記フローティングゲートの電位を前記所定
    の電圧から前記第1の信号電圧を減算した値になるよう
    に設定する書込み回路と、 前記所定の電圧から前記第2の信号電圧を減算した電圧
    を演算する差電圧演算回路とを備え、 前記書込み回路により前記第1及び第2のMOS型トラ
    ンジスタを設定した後、前記第1のMOS型トランジス
    タの前記コントロールゲートに前記差電圧演算回路の出
    力電圧を印加し、前記第2のMOS型トランジスタの前
    記コントロールゲートに前記第2の信号電圧を印加する
    ことにより、第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の絶
    対値電圧が出力されることを特徴とする半導体演算回
    路。
  3. 【請求項3】 第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の
    絶対値電圧を演算する半導体演算回路であって、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有する第1のMOS
    型トランジスタと、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有し、ソース電極が
    前記第1のMOS型トランジスタのソース電極と接続さ
    れた第2のMOS型トランジスタと、 前記第1及び第2のMOS型トランジスタの前記コント
    ロールゲートに所定の電圧を印加した状態で、前記第1
    のMOS型トランジスタの前記フローティングゲートの
    電位を、前記第1の信号電圧に1より小さい正の定数γ
    を乗じた値に、前記第2のMOS型トランジスタの前記
    フローティングゲートの電位を、前記所定の電圧から前
    記第1の信号電圧を減算した値に前記定数γを乗じた値
    になるように設定する書込み回路と、 前記所定の電圧から前記第2の信号電圧を減算した電圧
    を演算する差電圧演算回路とを備え、 前記書込み回路により前記第1及び第2のMOS型トラ
    ンジスタを設定した後、前記第1のMOS型トランジス
    タの前記コントロールゲートに前記差電圧演算回路の出
    力電圧を印加し、前記第2のMOS型トランジスタの前
    記コントロールゲートに前記第2の信号電圧を印加する
    ことにより、第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の絶
    対値電圧を出力することを特徴とする半導体演算回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体演算回路であっ
    て、 前記書込み回路は、前記第1又は第2のMOS型トラン
    ジスタと同等のダミーMOS型トランジスタのフローテ
    ィングゲートの電圧を読み出す読出回路と、前記ダミー
    MOS型トランジスタの前記コントロールゲートに、差
    が前記第1又は第2のMOS型トランジスタに書き込む
    電圧に等しい2つの電圧を印加した時の前記読出回路の
    出力差を演算する補正電圧演算回路とを備え、前記出力
    差に等しい電圧を前記第1又は第2のMOS型トランジ
    スタに書き込む半導体演算回路。
  5. 【請求項5】 第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の
    絶対値電圧を演算する半導体演算回路であって、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有する第1MOS型
    トランジスタと、 フローティングゲートと、該フローティングゲートと容
    量結合するコントロールゲートとを有し、ソース電極が
    前記第1のMOS型トランジスタのソース電極と接続さ
    れた第2のMOS型トランジスタと、 前記第1及び第2のMOS型トランジスタの前記コント
    ロールゲートに、所定の電圧を1より小さい正の定数γ
    で除した電圧を印加した状態で、前記第1のMOS型ト
    ランジスタの前記フローティングゲートの電位を、前記
    第1の信号電圧に、前記第2のMOS型トランジスタの
    前記フローティングゲートの電位を、前記所定の電圧か
    ら前記第1の信号電圧を減算した値に設定する書込み回
    路と、 前記所定の電圧から前記第2の信号電圧を減算した電圧
    を演算する差電圧演算回路とを備え、 前記書込み回路により前記第1及び第2のMOS型トラ
    ンジスタを設定した後、前記第1のMOS型トランジス
    タの前記コントロールゲートに、前記差電圧演算回路の
    出力電圧を前記定数γで除した電圧を印加し、前記第2
    のMOS型トランジスタの前記コントロールゲートに前
    記第2の信号電圧を前記定数γで除した電圧を印加する
    ことにより、第1の信号電圧と第2の信号電圧の差の絶
    対値電圧を出力することを特徴とする半導体演算回路。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    半導体演算回路であって、 前記第1及び第2のMOS型トランジスタは、Nチャン
    ネルMOS型トランジスタであり、前記所定の電圧は高
    側の電源電圧である半導体演算回路。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    半導体演算回路であって、 前記第1及び第2のMOS型トランジスタは、Pチャン
    ネルMOS型トランジスタであり、前記所定の電圧は低
    側の電源電圧である半導体演算回路。
  8. 【請求項8】 所定の個数の信号で構成される第1の信
    号系と第2の信号系の対応する信号間の差の絶対値の和
    を演算する演算装置であって、 請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体演算回路
    を前記所定の個数分有する個別絶対値演算回路と、 前記個別絶対値演算回路の各半導体演算回路の出力の和
    を演算する加算回路とを備える演算装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の演算装置であって、 前記加算回路は、 第1と第2の2つの端子を有し、前記第2の端子が共通
    の接続された複数の容量と、 前記第2の端子の延在部がゲート電極になっているMO
    S型トランジスタとを備え、 前記個別絶対値演算回路の各半導体演算回路の前記ソー
    ス電極が、それぞれ前記第1の端子に接続される演算装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の演算装置であって、 前記個別絶対値演算回路の各半導体演算回路の前記書込
    み回路は、取り外し可能である演算装置。
JP22558199A 1999-08-09 1999-08-09 半導体演算回路及び演算装置 Expired - Fee Related JP3199707B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22558199A JP3199707B2 (ja) 1999-08-09 1999-08-09 半導体演算回路及び演算装置
EP00305955A EP1076309A1 (en) 1999-08-09 2000-07-13 Semiconductor computing circuit and computing apparatus
TW089113964A TW543005B (en) 1999-08-09 2000-07-13 Semiconductor computing circuit and computing apparatus
US09/615,755 US6493263B1 (en) 1999-08-09 2000-07-13 Semiconductor computing circuit and computing apparatus
KR10-2000-0045871A KR100393021B1 (ko) 1999-08-09 2000-08-08 반도체 연산 회로 및 연산 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22558199A JP3199707B2 (ja) 1999-08-09 1999-08-09 半導体演算回路及び演算装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001052101A true JP2001052101A (ja) 2001-02-23
JP3199707B2 JP3199707B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=16831563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22558199A Expired - Fee Related JP3199707B2 (ja) 1999-08-09 1999-08-09 半導体演算回路及び演算装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6493263B1 (ja)
EP (1) EP1076309A1 (ja)
JP (1) JP3199707B2 (ja)
KR (1) KR100393021B1 (ja)
TW (1) TW543005B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219011A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
WO2020234681A1 (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、及び電子機器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3809573B2 (ja) * 2000-06-09 2006-08-16 株式会社日立製作所 表示装置
US7376927B2 (en) * 2005-06-13 2008-05-20 Advanced Micro Devices, Inc. Manhattan routing with minimized distance to destination points
CN112868017A (zh) 2018-10-19 2021-05-28 株式会社半导体能源研究所 半导体装置及电子设备
CN112687306B (zh) * 2020-12-31 2023-10-20 中国科学技术大学 基于NOR Flash的距离计算装置及方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0833267B1 (en) * 1996-09-30 2004-02-25 STMicroelectronics S.r.l. Charge injection circuit for an insulated gate MOS transistor and computing devices using the same
JP2662559B2 (ja) 1989-06-02 1997-10-15 直 柴田 半導体装置
JP3421365B2 (ja) 1992-07-29 2003-06-30 直 柴田 半導体装置
US5438293A (en) * 1993-10-04 1995-08-01 Regents Of The University Of California Low power analog absolute differencing circuit and architecture
US5864255A (en) * 1994-06-20 1999-01-26 Unisearch Limited Four quadrant square law analog multiplier using floating gate MOS transitions
JP3569728B2 (ja) 1995-01-11 2004-09-29 直 柴田 不揮発性半導体メモリ装置
JPH08212274A (ja) * 1995-02-02 1996-08-20 Canon Inc 半導体装置及びこれを用いた信号処理システム及び演算方法
US5923205A (en) 1995-03-31 1999-07-13 Tadashi Shibata Semiconductor arithmetic circuit
US5939925A (en) * 1995-03-31 1999-08-17 Tadashi Shibata And Tadahiro Ohmi Semiconductor circuitry to process analog signals using weighted- sum operations

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016219011A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
JP2020080159A (ja) * 2015-05-21 2020-05-28 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
US10699794B2 (en) 2015-05-21 2020-06-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electronic device
US11004528B2 (en) 2015-05-21 2021-05-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electronic device
JP2021177389A (ja) * 2015-05-21 2021-11-11 株式会社半導体エネルギー研究所 電子装置
US11776645B2 (en) 2015-05-21 2023-10-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Stacked electronic device capable of retaining an analog potential
WO2020234681A1 (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、及び電子機器
JP7480133B2 (ja) 2019-05-17 2024-05-09 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
EP1076309A1 (en) 2001-02-14
TW543005B (en) 2003-07-21
KR20010067064A (ko) 2001-07-12
JP3199707B2 (ja) 2001-08-20
US6493263B1 (en) 2002-12-10
KR100393021B1 (ko) 2003-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4181865A (en) Sensing circuit for a multi-level signal charge
JP3278080B2 (ja) 半導体集積回路
US20060250853A1 (en) Method and apparatus for sensing flash memory using delta sigma modulation
JP3289748B2 (ja) 半導体装置
TWI716215B (zh) 近記憶體計算系統及非揮發性記憶體單元
JPH10301539A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
CN110007895B (zh) 一种模拟乘法电路、模拟乘法方法及其应用
JP3226513B2 (ja) 演算回路、演算装置、及び半導体演算回路
JPH08125502A (ja) 半導体装置とこれを用いた半導体回路、相関演算装置、a/d変換器、d/a変換器、及び信号処理システム
JP2004354758A (ja) 液晶表示装置
JP3199707B2 (ja) 半導体演算回路及び演算装置
US8228742B2 (en) Memory read methods, apparatus, and systems
JP3569728B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
KR100191450B1 (ko) 반도체 장치, 이 장치를 사용하는 반도체 회로, 상관연산장치,신호변환기,및이변환기를사용하는신호처리시스템
JPH06125049A (ja) 半導体装置
JPS6394499A (ja) 半導体記憶装置
JPH07200513A (ja) 半導体回路
JPH07226085A (ja) 半導体回路
JP3599747B2 (ja) 2つの電気量を比較するための回路装置
JPH08274197A (ja) 半導体演算回路
US6100741A (en) Semiconductor integrated circuit utilizing insulated gate type transistors
US20040105297A1 (en) Memory device comprising hysteretic capacitance means
JPH09261062A (ja) ディジタル/アナログ変換器
JPH11306775A (ja) 半導体メモリ装置
US20240028297A1 (en) Semiconductor device performing a multiplication and accumulation operation

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees