JP2001050108A - シリンダブロックの軸受構造 - Google Patents

シリンダブロックの軸受構造

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JP2001050108A
JP2001050108A JP11226374A JP22637499A JP2001050108A JP 2001050108 A JP2001050108 A JP 2001050108A JP 11226374 A JP11226374 A JP 11226374A JP 22637499 A JP22637499 A JP 22637499A JP 2001050108 A JP2001050108 A JP 2001050108A
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Japan
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bearing
bearing cap
bulkhead
cylinder block
groove
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Ryuichi Inaba
隆一 稲葉
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でベアリングキャップの振れ挙動
を規制して、エンジンの振動および騒音を低減すること
ができるシリンダヘッドの軸受構造を提供する。 【解決手段】 バルクヘッド2をベアリングキャップ4
の側方まで延出させることでバルクヘッド延出部9を形
成して、バルクヘッド延出部9と、バルクヘッド延出部
9と対向するベアリングキャップ側部8との間に、溝部
13とツバ部20とからなる嵌合部10を形成した。こ
のように構成することで、ベアリングキャップ側部8に
形成されたツバ部20をバルクヘッド延出部9に形成さ
れた溝部13に嵌合させるといった簡単な構造で、ベア
リングキャップ4のクランク軸方向の振れ挙動を規制す
ることができ、エンジンの振動および騒音を低減するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク軸を回転
自在に支持する内燃機関のシリンダブロックの軸受構造
に関するもので、特に、エンジンの振動および騒音を低
減させるシリンダブロックの軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストン・クランク機構が形成されたエ
ンジンでは、シリンダ内部の爆発の圧力でピストンが押
し下げられて、ピストンと連結棒を介して連結されたク
ランクシャフトを回転させることにより動力が得られる
構造になっている。このクランクシャフトは、シリンダ
内部の爆発の圧力により複雑な力を受けながら高回転で
回転することで、クランクシャフトが変形されることに
よる曲げ振動を生じ、エンジンに振動および騒音を発生
させる原因となっていた。
【0003】また、クランクシャフトは、図5に示すよ
うに、シリンダブロック31のバルクヘッド32の中央
部に凹部を形成して設けたベアリング保持部33に、ベ
アリングキャップ34を複数のボルト35で取付けるこ
とで形成された軸受部36により支持されており、この
構造により、シリンダ内部の爆発の圧力がクランクシャ
フト(図示せず)を介して軸受部36に伝達されて、図
6に示すように、ベアリングキャップに34振れ挙動を
生じさせることとなり、クランクシャフトの曲げ振動を
増幅しエンジンの振動および騒音が増大されていた。
【0004】そこで、図7および図8に示すように、ベ
アリングキャップ側部37をバルクヘッド32の端面3
2aに向けて延出させると共に、該延出させたベアリン
グキャップ側部37の端面37aにねじ部38を形成し
て、シリンダブロック1のディープスカート部から通し
たサイドボルト39をベアリングキャップ側部37のね
じ部38に螺合して、サイドボルト39を締付けること
でバルクヘッド32の端面32aとベアリングキャップ
側部37の端面37aとを締結させることにより、ベア
リングキャップ34の振れ挙動を規制してクランクシャ
フト(図示せず)の振動および騒音を低減させることが
従来から行われていた。
【0005】しかしながら、サイドボルト39を用いる
ことで、部品の加工工数並びに組立工数および部品点数
が増加してしまい、コストおよび重量が増大してしまう
ことが問題になった。また、サイドボルト39を使用し
ないで、クランクシャフト軸方向に並設されたそれぞれ
のベアリングキャップを図示しないスティフナにより連
結して、ベアリングキャップの振動を低減することが行
われたが、クランクシャフトおよびコンロッド(共に図
示せず)の軌道を避けてスティフナを形成するため部品
が大型化して、コストおよび重量の増大が問題になって
しまっていた。
【0006】また、サイドボルト39でベアリングキャ
ップ34を締結させる構造で、バルクヘッド32をアル
ミで形成すると共にベアリングキャップ34を鉄で形成
して軸受部36を構成することで、鉄製のベアリングキ
ャップ34を用いることで軸受部36の剛性を高めて、
さらに、鉄の熱膨張率がアルミの熱膨張率よりも小さい
ことを考慮して、クランクシャフト(図示せず)と軸受
部36とのクリアランスを小さくすることで、クランク
シャフトの振動を低減させることが行われた。
【0007】しかしながら、軸受部36を熱膨張率の異
なる材料で形成して、サイドボルト39で締結させてい
るので、高温時においては、図9に示すように、ベアリ
ングキャップ34のねじ部38が図9中のFの方向の荷
重を受けることで軸受孔が変形して、軸受部36とクラ
ンクシャフトとの間に隙間を生じることにより、エンジ
ンに振動および騒音を発生させる原因になっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で軸受部を構
成して、エンジンの振動および騒音を低減することがで
きるシリンダブロックの軸受構造を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、シリンダブ
ロックのバルクヘッドの中央に凹部を形成してベアリン
グ保持部を設け、ベアリング保持部にベアリングキャッ
プを複数のボルトにより取付け、ベアリング保持部とベ
アリングキャップとからなる軸受部により、クランク軸
のジャーナルを回転自在に支持する内燃機関のシリンダ
ブロックの軸受構造において、バルクヘッドをベアリン
グキャップ側方まで延出させてバルクヘッド延出部を形
成し、バルクヘッド延出部とバルクヘッド延出部に対向
するベアリングキャップ側部との間に、ベアリングキャ
ップのクランク軸方向の動きを規制する嵌合部を設ける
ことを特徴とする。
【0010】このように構成することで、新規に部品を
設けることなく、バルクヘッド延出部とベアリングキャ
ップ側部との間に嵌合部を形成する簡単な構成により、
エンジンの振動および騒音を低減させることができる。
また、バルクヘッドにベアリングキャップを組付ける際
には、嵌合部によりベアリングキャップがクランク軸方
向に位置決めされて、特に、エンジンを分解して再度組
立てる際には、ベアリングキャップのクランク軸方向の
位置を容易に再現することができる。
【0011】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、嵌合部は、バルクヘッド延出部の端面に設けられた
溝部と、ベアリングキャップ側部に設けられたツバ部と
からなり、ツバ部の端面と溝部の底面との間に所定間隔
の隙間を形成することを特徴とする。
【0012】このように構成することで、ベアリングキ
ャップを幅方向の精度を有する鉄系焼結材で形成するこ
とができるので、成形型の型割方向を上下方にすること
でツバ部の幅方向の精度を粗材で得ることができ、幅寸
法の機械加工が容易となる。また、シリンダブロックを
アルミ材で形成して、ベアリングキャップを鉄系素材で
形成した場合には、ツバ部の端面と溝部の底面との間に
形成した所定間隔の隙間が、エンジンの高温時における
両材の熱膨張が異なることで生じるズレを吸収するの
で、クランクシャフトを軸支する軸孔を変形させてしま
うことがない。
【0013】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、ツバ部は、ベアリングキャップの下方に設けられる
ことを特徴する。
【0014】このように構成することで、ベアリングキ
ャップのクランク軸方向の振れ挙動をより効果的に抑制
することができる。
【0015】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、溝部は、底面が円形状のカッタ径で形成されること
を特徴とする。
【0016】このように構成することで、溝部の加工の
際には、バルクヘッドを円形状のカッタ加工することに
より溝部を形成することができ、バルクヘッドの加工を
簡略化することができる。
【0017】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、嵌合部は、ツバ部の端面と溝部の底面との間にクサ
ビ状の隙間を形成することを特徴とする。
【0018】このように構成することで、ベアリングキ
ャップをシリンダブロックのバルクヘッドから取り外す
場合には、嵌合部のクサビ状の隙間にドライバ等の工具
を差込んで抉ることにより、ベアリングキャップをバル
クヘッドから簡単に取り外すことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図4に基づいて説明する。まず、本実施の形態における
シリンダブロックの軸受構造の概略について説明する。
本実施の形態におけるシリンダブロックの軸受構造とし
ての軸受部1は、図1に示すように、バルクヘッド2に
形成されたベアリングキャップ取付部3に、ベアリング
キャップ4をボルト5で固定することで、バルクヘッド
2の略中央に形成されたベアリング保持部6aとベアリ
ングキャップ4の上部端面に形成されたベアリング保持
部6bとで略円形状の軸受孔7を形成して、図示しない
クランクシャフトのジャーナルを軸支する構造になって
いる。また、軸受部1は、バルクヘッド2をベアリング
キャップ側部8まで延出させたバルクヘッド延出部9
と、ベアリングキャップ側部8との間に嵌合部10を設
け、該嵌合部10によりエンジン作動時におけるベアリ
ングキャップ4のクランク軸方向の振れ挙動(図6参
照)を規制して、エンジンの振動および騒音を低減する
構造になっている。
【0020】次に、軸受構造を構成する各要素について
詳細に説明する。まず、ベアリングキャップ取付部3に
ついて説明する。ベアリングキャップ取付部3は、図1
および図3に示すように、バルクヘッド2に形成された
ベアリング保持部6aの端面に連続した面で形成された
バルクヘッド2の端面に、ベアリングキャップ4が固定
される取付面11と、ベアリングキャップ側部8の端面
12bが嵌合される端面12aと、端面12aと段差を
有して形成されて嵌合部10としての溝部13が形成さ
れる端面14aとを設けることで形成されており、取付
面11にはベアリングキャップ4を締結するボルト5が
螺合されるねじ部15が形成されている。また、溝部1
3は、図4に示すように、バルクヘッド2に対向して形
成された端面14aのそれぞれに、半径がRで所定の刃
厚を有した円板状のカッタ16により、底面17の半径
がRで形成されると共に幅がWa(図2のb参照)で形
成されており、対向する端面14aに形成された溝部1
3のそれぞれの底面17が半径がRの同一円周上に位置
するように形成されている。
【0021】次に、ベアリングキャップ4について説明
する。ベアリングキャップ4には、図1および図3に示
すように、バルクヘッド2に形成されたベアリング保持
部6aと共に軸受部1を形成して図示しないベアリング
を保持するベアリング保持部6bと、ベアリングキャッ
プ4をベアリングキャップ取付部3に締結させるボルト
5を挿通するボルト挿通孔18と、ベアリングキャップ
側部8下方の端面14bに形成されると共に端面19に
傾斜を有して形成されて、バルクヘッド延出部9の溝部
13に嵌合される嵌合部10としてのツバ部20とが形
成されている。なお、図3に示すように、バルクヘッド
延出部9の対向する端面12a間の間隔Daと、ベアリ
ングキャップ側部8の上方に形成された端面12b間の
間隔Dbとは、所定の嵌合い公差となるよう該寸法が設
定されている。
【0022】次に、嵌合部10について説明する。嵌合
部10は、図2に示すように、バルクヘッド延出部9の
端面14aに形成された溝部13に、ベアリングキャッ
プ側部8の端面14bに形成されたツバ部20を嵌合す
ることで形成されており、溝部13とツバ部20との幅
寸法は、互いに所定の嵌合い公差で形成されることで、
圧入嵌めとなるように設定されている。また、嵌合部1
0には、図1に示すように、溝部13の底面17とツバ
部20の端面19との間にクサビ状の隙間22が形成さ
れると共に、バルクヘッド延出部9の端面14aとベア
リングキャップ側部8の端面14bとの間に所定の間隔
を有した隙間23が形成されている。
【0023】このような構成において、本実施の形態の
シリンダブロックの軸受構造における作用について説明
する。まず、ベアリングキャップ4をベアリングキャッ
プ取付部3に取付ける場合には、ベアリングキャップ取
付部3に対向して形成された端面12aの間(図3のD
a)にベアリングキャップ側部8の端面12b(図3の
Db)を嵌合させると共に、ベアリングキャップ取付部
3の端面14aに形成された嵌合部10としての溝部1
3にベアリングキャップ側部8の下方に形成されたツバ
部20を嵌合して、ボルト5をベアリングキャップ4の
ボルト挿通孔18に挿通してバルクヘッド2の取付面1
1に形成されたねじ部15に螺合して締結させることに
より、ベアリングキャップ4がベアリングキャップ取付
部3に装着されて、軸受部1が構成される。
【0024】このようにして形成された軸受部1では、
嵌合部10がベアリングキャップ4のクランク軸方向の
動きを規制することで、エンジンのクランク軸方向の振
れ挙動(図6参照)が規制されるので、エンジンの振動
および騒音を効果的に低減させることができる。
【0025】また、ツバ部20の端面19と溝部13の
底面17との間に隙間22を設けると共にバルクヘッド
延出部9の端面14aとベアリングキャップ側部8の端
面14bとの間に所定間隔の隙間23を設けて嵌合部1
0を形成したので、バルクヘッド2(シリンダブロッ
ク)をアルミ材で形成して、ベアリングキャップ4を鉄
系素材で形成した場合には、軸受部1が高温に曝される
ことで熱膨張率のより大きなアルミ材で形成されたバル
クヘッド2が鉄系素材で形成されたベアリングキャップ
4よりも大きく膨張することになるが、隙間22と隙間
23とが両材の熱膨張量の差を吸収して軸受孔の変形
(図9参照)を防止することができ、これにより軸受孔
とクランク軸とのクリアランスを小さく設定すること
で、エンジンの振動および騒音を低減させることができ
る。
【0026】また、バルクヘッド延出部9に溝部13を
加工する場合には、図4に示すように、溝部13の底面
17をカッタ径で形成したと共に、バルクヘッド2の対
向する端面14aに一対で形成した溝部13の底面17
をカッタ径の同一の円周上に位置するよう形成したの
で、図4に示すように、カッタ16の一度の加工で一対
の溝部13が形成されて、溝部13の加工を容易にする
ことができる。さらに、ベアリングキャップ4の製造の
際には、ツバ部20をベアリングキャップ側部8から延
出するよう形成したので、ベアリングキャップ4を所定
の成形型を用いて焼結材で成形することで、ベアリング
キャップ側部8にツバ部20を機械加工しないで形成さ
せることができ、ベアリングキャップ4の加工を簡略化
することができる。
【0027】また、エンジンを分解する場合には、ベア
リングキャップ4を固定しているボルト5を取り外し、
嵌合部10に形成されたクサビ状の隙間22にドライバ
等の工具を差込んで抉ることにより、ベアリングキャッ
プ4をバルクヘッド2から容易に取外すことができる。
【0028】したがって、本実施の形態のシリンダブロ
ックの軸受構造は、嵌合部10を設けたことにより、サ
イドボルト(図7参照)でベアリングキャップ4を固定
するようなことなく、簡単な構成で軸受部1を形成する
ことができると共に、軸受部1の加工および組立てを容
易にすることができ、特に、エンジンを分解した後で再
度組立てる際には、嵌合部10によりベアリングキャッ
プ4がクランク軸方向に位置決めされ、ベアリングキャ
ップ4の位置を容易に再現させることができる。また、
ベアリングキャップ側部8がバルクヘッド2に固定され
ていないので、バルクヘッド2をアルミ材で形成して、
ベアリングキャップ4を鉄系素材で形成した場合におい
ても、両材の熱膨張量の相違により軸受孔7が変形して
クランク軸の振動が増幅されてしまうようなことがな
く、エンジンの振動および騒音を低減することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明のうち請求項1に記載の発明によ
れば、バルクヘッド延出部とベアリングキャップとの間
に嵌合部を設けたので、嵌合部によりベアリングキャッ
プのクランク軸方向の振れ挙動を規制することができ
る。また、ベアリングキャップをバルクヘッドに取付け
る際には、嵌合部によりベアリングキャップをクランク
軸方向に位置決めさせることができ、特に、エンジンを
分解して再度組立てる際には、ベアリングキャップの位
置を容易に再現することができる。
【0030】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
によれば、ベアリングキャップにツバ部を形成すること
により、ベアリングキャップを成形型の型割方向が上下
方向の鉄系焼結材で形成することができるので、ツバ部
の幅寸法の精度を粗材で得ることができ、ツバ部の幅方
向の機械加工を容易にすることができる。また、嵌合部
のツバ部の端面と溝部の底面との間に所定間隔の隙間を
形成したので、バルクヘッド2をアルミ材で形成した場
合においても、両材の熱膨張量の相違により軸受孔7が
変形されてしまうようなことがなく、これにより、軸受
孔とクランク軸とのクリアランスを小さく設定すること
で、クランク軸の振動が規制されてエンジンの振動およ
び騒音を低減することができる。
【0031】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
によれば、ツバ部をベアリングキャップ側部の下方に設
けたので、より効果的にベアリングキャップのクランク
軸方向の振れ挙動を規制することができ、エンジンの振
動および騒音を低減することができる。
【0032】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
によれば、溝部の底面を円形状のカッタ径で形成したの
で、バルクヘッドの一度の加工で一対の溝部を形成する
ことができ、バルクヘッドの加工を簡略化することがで
きる。
【0033】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
によれば、嵌合部のツバ部の端面と溝部の底面との間に
クサビ状の隙間を設けたので、ベアリングキャップをバ
ルクヘッドから取り外す際には、クサビ状の隙間にドラ
イバ等の工具を差込んで抉ることにより、ベアリングキ
ャップをバルクへッドから簡単に取り外すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の軸受構造を示す説明図である。
【図2】本実施の形態の軸受構造を下面から見た図
(a)および該一部を拡大した図(b)である。
【図3】本実施の形態の軸受構造を示す分解斜視図であ
る。
【図4】本実施の形態の軸受構造の嵌合部としての溝部
を加工するカッタを示した図である。
【図5】従来の軸受構造を示す説明図である。
【図6】従来の軸受構造における、ベアリングキャップ
のクランク軸方向の振れ挙動を示す図である。
【図7】従来のサイドボルトを用いた軸受構造を示す説
明図である。
【図8】従来のサイドボルトを用いた軸受構造を下面か
ら見た図である。
【図9】従来のサイドボルトを用いた軸受構造におい
て、バルクヘッドとベアリングキャップとで異種の材料
を用いた場合に、熱膨張により軸受孔が変形された状態
を示す図である。
【符号の説明】
1 軸受部 2 バルクヘッド 4 ベアリングキャップ 5 ボルト 6a ベアリング保持部(バルクヘッド側) 8 ベアリングキャップ側部 9 バルクヘッド延出部 10 嵌合部 13 溝部 14a 端面(バルクヘッド延出部) 16 カッタ 17 底面(溝部) 20 ツバ部 22 隙間(クサビ状)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 17/02 F16C 17/02 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのバルクヘッドの中央
    に凹部を形成してベアリング保持部を設け、前記ベアリ
    ング保持部にベアリングキャップを複数のボルトにより
    取付け、前記ベアリング保持部とベアリングキャップと
    からなる軸受部により、クランク軸のジャーナルを回転
    自在に支持する内燃機関のシリンダブロックの軸受構造
    において、 前記バルクヘッドをベアリングキャップ側方まで延出さ
    せてバルクヘッド延出部を形成し、前記バルクヘッド延
    出部と該バルクヘッド延出部に対向するベアリングキャ
    ップ側部との間に、ベアリングキャップのクランク軸方
    向の動きを規制する嵌合部を設けることを特徴とするシ
    リンダブロックの軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部は、前記バルクヘッド延出部
    の端面に設けられた溝部と、前記ベアリングキャップ側
    部に設けられたツバ部とからなり、前記ツバ部の端面と
    前記溝部の底面との間に所定間隔の隙間を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載のシリンダブロックの軸受
    構造。
  3. 【請求項3】 前記ツバ部は、前記ベアリングキャップ
    の下方に設けられることを特徴する請求項1又は2に記
    載のシリンダブロックの軸受構造。
  4. 【請求項4】 前記溝部は、底面が円形状のカッタ径で
    形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のシリンダブロックの軸受構造。
  5. 【請求項5】 前記嵌合部は、前記ツバ部の端面と前記
    溝部の底面との間にクサビ状の隙間を形成することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシリンダ
    ブロックの軸受構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT517169B1 (de) * 2015-04-28 2017-03-15 Miba Sinter Austria Gmbh Lageranordnung
AT518673A1 (de) * 2016-06-03 2017-12-15 Miba Sinter Austria Gmbh Lageranordnung

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