JP2565710Y2 - すきま調整型滑り軸受 - Google Patents

すきま調整型滑り軸受

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JP2565710Y2
JP2565710Y2 JP1992009770U JP977092U JP2565710Y2 JP 2565710 Y2 JP2565710 Y2 JP 2565710Y2 JP 1992009770 U JP1992009770 U JP 1992009770U JP 977092 U JP977092 U JP 977092U JP 2565710 Y2 JP2565710 Y2 JP 2565710Y2
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radial clearance
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clearance
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一般産業機械の回転軸
あるいは往復動軸等を支持する滑り軸受であって、軸受
ラジアルすきまを自在に調整可能としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、高分子材からなる滑
り軸受11は、一般に、筒形状をなし、外環12に保持
された状態で軸部材13に軸受ラジアルすきまRをもっ
て装着される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】軸受ラジアルすきまは
使用条件・目的、用途等に応じて最適値に設定する必要
があるが、従来の滑り軸受では、すきまの値に応じて多
種類の軸受を準備するか、あるいは、軸受の摺動面を再
加工してすきま調整を行なう必要があるため、在庫管理
上、コスト管理上好ましいとは言えない。また、長時間
運転等により摺動面に摩耗が生じ、軸受ラジアルすきま
が過大になることがある。軸受ラジアルすきまが過大に
なると、軸部材に回転や往復運動時の振れが発生し易
く、軸受及び周辺機器の耐久性、振動、騒音等の面で好
ましくない。
【0004】そこで、本考案の目的は、軸受ラジアルす
きまを自在に調整可能とすることにより、上記問題点の
解消を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のすきま調整型滑
り軸受は、軸方向断面が波形形状の高分子材からなり、
外環の内周面に装着される複数の外径側円筒部と、軸部
材の外周面に所定の軸受ラジアルすきまを介して装着さ
れる複数の内径側円筒部と、軸方向に隣り合った外径側
円筒部と内径側円筒部とを繋ぐ傾斜部とを有する。そし
て、その軸方向長さを調整することにより軸受ラジアル
すきまを自在に調整することができる
【0006】
【作用】本考案の滑り軸受は、外径側円筒部、内径側円
筒部、傾斜部が軸方向に波形に連続した形状であるた
め、軸方向長さを変化させると、傾斜部の弾性変形によ
って各内径側円筒部が径方向に均等に変位する。しか
も、内径側円筒部の変位量が軸方向長さの変化量に比例
する。したがって、この滑り軸受の軸方向長さを調整す
ることによって軸受ラジアルすきまを自在に調整するこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
【0008】図1に示すように、滑り軸受1は外環2に
嵌め合わされ、所定の軸受ラジアルすきまRを設けた状
態で軸部材3に装着されている。この滑り軸受1は、摺
動用エラストマーあるいはプラスチック等の高分子材を
用いて成形されたもので、外環2の内周面2aに摺動自
在に装着される複数の外径側円筒部1aと、軸部材3の
外周面に所定の軸受ラジアルすきまRを介して装着され
る複数の内径側円筒部1bと、軸方向に隣り合った外径
側円筒部1aと内径側円筒部1bとを繋ぐ傾斜部1cと
を有し、その軸方向断面は連続した波形形状をなしてい
る。各内径側円筒部1bは、それぞれ、軸方向両側に連
続した傾斜部1cによって両持的に支持された状態にな
っている。内径側円筒部1bの内周面が軸受面1b1で
ある。尚、高分子材は、使用条件・目的、用途等により
最適材質を選定して用いると良い。
【0009】滑り軸受1は、外環2の一方の端部2bと
他方の端部2cに装着された止め輪5とで軸方向Xに圧
縮されている。滑り軸受1は外径側円筒部1a、内径側
円筒部1b、傾斜部1cが軸方向に波形に連続した形状
であるため、軸方向Xに圧縮されると、その圧縮荷重が
外径側円筒部1aおよび内径側円筒部1bを介して各傾
斜部1cに均等に分散負荷される。そして、図2に示す
ように、各傾斜部1cの弾性変形によって各内径側円筒
部1bが内径側にΔRだけ均等に変位するその変位量
ΔRは圧縮寸法ΔXに比例する。そのため、この滑り軸
受1はその軸方向長さX0を調整することにより、軸受
ラジアルすきまRを自在に調整することができる。
た、外径側円筒部1aと内径側円筒部1bとの同軸度、
内径側円筒部1b相互間の同軸度、および内径側円筒部
1bと軸部材3との同軸度が維持され、適正な軸受機能
が確保される。本実施例では、滑り軸受1の軸方向長さ
X0を、止め輪5の装着位置X1および止め輪5の幅寸
法X2によって調整する構成にしてある。したがって、
これらを適宜設定することにより、使用条件・目的等に
応じた最適な軸受ラジアルすきまRを容易に設定するこ
とができる。しかも、長時間運転により滑り軸受1の
受面1b1に摩耗が生じ、軸受ラジアルすきまRが過大
になったような場合には、止め輪5を幅寸法X2の大き
なものに取換えることによって、軸受ラジアルすきまR
を適性値に設定し直すことができる。また、副次的効果
として、滑り軸受1の内径部に複数の凹部1dが形成さ
れ、これがグリース等の潤滑剤を保持する作用をなすた
め、軸受面1b1における潤滑剤の渇枯がなく、耐久性
の向上が図られるといった利点もある。
【0010】図3に示す実施例は、外環2の一方の端部
2bに内ねじ2dを形成し、この内ねじ2dに進退自在
に螺着させたナット6により、滑り軸受1の軸方向長さ
X0を自在に調整し得る構成にしたものである。ナット
6を締め込んで滑り軸受1側に進出させると、滑り軸受
1が軸方向Xに圧縮され軸受ラジアルすきまRが小さく
なる。図1に示すものに比べ、軸受ラジアルすきまRの
調整をより一層容易に行なうことができる。また、類似
の構成として、軸部材3の外周面に外ねじを形成し、こ
の外ねじにナットを進退自在に螺着させる構成が考えら
れる。
【0011】尚、以上説明した実施例では、滑り軸受1
を外環2の凹状内径部2aに装着したものを例示した
が、本考案はこれに限定されず、例えば、滑り軸受1を
ハウジング等の凹状内径部に直接装着する構成とするこ
とも可能である。
【0012】
【考案の効果】本考案は、軸方向断面が波形形状の高分
子材からなる滑り軸受の軸方向長さを調整することによ
り、軸受ラジアルすきまを自在に調整可能としたため、
使用条件・目的等に応じて軸受ラジアルすきまを最適値
に容易に設定することができる。しかも、長時間運転等
により軸受ラジアルすきまが過大になったような場合に
は、滑り軸受の軸方向長さを縮小させることにより、適
正な軸受ラジアルすきまに容易に調整し直すことができ
る。また、本考案の滑り軸受は、外径側円筒部、内径側
円筒部、傾斜部が軸方向に波形に連続した形状であるた
め、軸方向圧縮時、各傾斜部の弾性変形によって各内径
側円筒部が内径側に均等に変位する。そのため、外径側
円筒部と内径側円筒部との同軸度、内径側円筒部相互間
の同軸度、および内径側円筒部と軸部材との同軸度が維
持され、適正な軸受機能が確保される。したがって、本
考案によれば、軸受ラジアルすきまの拡大による軸部材
の振れを容易にかつ確実に抑制することができ、軸受及
び周辺機器の耐久性を向上させると同時に、振動、騒音
といった弊害を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】図1における滑り軸受の部分拡大断面図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図4】従来の滑り軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
1 滑り軸受 R 軸受ラジアルすきま X0 軸方向長さ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向断面が波形形状の高分子材からな
    り、外環の内周面に装着される複数の外径側円筒部と、
    軸部材の外周面に所定の軸受ラジアルすきまを介して装
    着される複数の内径側円筒部と、軸方向に隣り合った外
    径側円筒部と内径側円筒部とを繋ぐ傾斜部とを有し、そ
    の軸方向長さを調整することにより軸受ラジアルすきま
    を自在に調整可能としたことを特徴とするすきま調整型
    滑り軸受。
JP1992009770U 1992-02-28 1992-02-28 すきま調整型滑り軸受 Expired - Fee Related JP2565710Y2 (ja)

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KR101334389B1 (ko) * 2012-05-18 2013-11-29 중앙대학교 산학협력단 자기유변 탄성중합체를 이용한 베어링 장치

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