JPS588409Y2 - タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加工治具 - Google Patents

タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加工治具

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JPS588409Y2
JPS588409Y2 JP1977014820U JP1482077U JPS588409Y2 JP S588409 Y2 JPS588409 Y2 JP S588409Y2 JP 1977014820 U JP1977014820 U JP 1977014820U JP 1482077 U JP1482077 U JP 1482077U JP S588409 Y2 JPS588409 Y2 JP S588409Y2
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JP
Japan
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main bearing
tie rod
bearing hole
cylinder block
base plate
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Expired
Application number
JP1977014820U
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JPS53109881U (ja
Inventor
巌 樋口
Original Assignee
ヤンマーディーゼル株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタイロッドにより合板上にシリンダブロックを
締付けた状態で主軸受孔の加工をしなくとも、タイロッ
ド締付は時の主軸受孔の変形を出来るだけ小さく抑える
ことのできる、タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加
工治具に関する。
従来は一般に第1図の如く、台板1上に主軸受2のみを
ボルト3で締付け、その状態で主軸受孔4を加工してい
る(方法1)。
機関組立て時には、台板1の上面に台板1より背の高い
シリンダブロック(図示せず)を載せ、タイロッド孔5
に通したタイロッドを用いて台板1上にシリンダブロッ
クを締付ける。
そしてタイロッド締付けによる影響(変形)ができるだ
け主軸受孔4に及ばないよう、台板のリブ形状等に工夫
を加え、即ち台板1の剛性を高めている。
しかしそれには限度があり、ある程度の変形は容認せざ
るを得ない。
従来又台根上に主軸受とシリンダブロックを載せ、タイ
ロッド締付は後主軸受孔加工を施す方法も採用されてい
る(方法2)。
本来は上記方法2にて実施することが望ましいが、その
場合は大型の加工機械設備が必要となり、単に主軸受孔
加工のみのために大型のシリンダブロックを運搬し、組
立てることはスペースの有効利用、作業性等の面から見
て好ましくない。
このため一般には上記方法1にて実施している。
ところが最近運転中の負荷の軽い仕様に於て、運転時主
軸受に及ぼす荷重が低いため、静的状態での変形を充分
元に戻すだけの荷重が働かないことにより、メタルに局
部当りの発生している事例が見出された。
本考案は上記従来の不具合点を改良するため、合板にシ
リンダブロックを組合わすことなく主軸受孔の加工を行
い、しかもシリンダブロックを載せてタイロッドを規定
トルクにて締付けた場合に主軸受孔が真円に近くなるよ
うにすることを目的としている。
即ち第1図の状態で(シリンダブロックを組合わすこと
なく)加工した主軸受孔4は、第2図の如く点Oを中心
とする真円となっているが、この主軸受孔4は、引続き
台板上にシリンダブロックを載せタイロッドにより締付
けると、台板1がタイロッドにより荷重を受けて変形し
、その変形が主軸受2にも影響を与えて、当初の真円は
第2図中に符号4′で示す如く上方に変形移動し、中心
位置が狂うと共に真円でなくなる。
そこで本考案は、第1図に示す方法1で生ずる変形量D
(第2図)に相当する変形を、主軸受孔加工前に予め起
こさせる等何泊具本体と等価タイロッドを組合せたこと
を特徴としており、本考案による加工治具(等何泊具)
を用いることにより主軸受孔加工が容易でしかも台板に
シリンダブロックを取付けた際の主軸受孔のくるいをで
きるだけ小さくしようとするものである。
第3図中7は等価治具本体で、低い概ね逆U字形断面を
備え、台板1との接触面形状についてはシリンダブロッ
クと同一であるが、シリンダブロックよりも出来るだけ
低くされており、シリンダブロックと同様に主軸受2を
間隔を隔てて覆っている。
8は治具本体7に対応した短い等価タイロッドで、これ
により等価タイロッド締付は時(第3図)の全高はシリ
ンダブロックを載置した場合に比べて大幅に低減してい
る。
等何泊具本体7としては概ねシリンダブロック下半部に
相当する形状、又はそれを一層低くした形状のものにま
とめることが出来、少なくともシリンダブロック下半部
に相当する剛性が与えである。
この等何泊具本体7を等価タイロッド8により台板1上
に規定トルクで締付けると、台板1、主軸受2には、あ
たかも台板1上に所定のタイロッドを使用してシリンダ
ブロックを締付けた時に近似した応力状態が生じ、それ
に対応した変形が生ずる。
その状態で引続き主軸受孔4″の加工を行う。
本考案によると次のような効果を期待することが出来る
(1)タイロッド締付けによる主軸受孔の変形を出来る
だけ小さく抑えることが出来るので、主軸受メタルを組
込んでもメタル内径は真円に近づき、エンジン運転中に
於て、クランク軸とメタルとの間に適正なオイルフィル
ムが形成され、メタルの局部的な強い当りが防止でき、
メタルの剥離、焼付き等の不具合は発生しなくなる。
(2)主軸受孔加工のために大型の加工設備を必要とし
ないため、小型設備の稼働率が向上し、製造コストが低
減する。
又主軸受孔の加工の都度シリンダブロックを合板と組合
わせる等の作業が省略されるため、作業場内のスペース
の有効利用、作業性の向上が図れる。
(3)等何泊具本体7は出来るだけ低く、等価タイロッ
ド8は治具本体7に対応する如く充分短いので、これら
の取扱いは容易である。
なお第1図の如く、合板1単体に主軸受2を締付けて主
軸受孔4を加工し、加工後、シリンダブロックを載せて
タイロッドにて締付けると、孔は第2図4′のように横
に長い形に変形するが、その内部に主軸受メタルを組込
んだ状態でエンジンを運転すると、孔の内面には燃焼室
内に生ずる爆発圧力やクランク軸重量等により主として
下方に向う力が働くので、第1図の加工方法を採用した
場合でも得られた主軸受孔4′は運転中真円に近づく方
向に変化する。
しかし通常運転中充分真円に回復するのは、エンジン1
回転中極くわずかなりランク角度範囲で、その他の角度
範囲では例えば第2図の符号4,4′間で変化すること
になる。
そこでシリンダブロックと組合わすことなく孔加工を施
す第1図の方法を補う意味に於て、次に述べる対策は有
効である。
即ち主軸受と合板の合せ面にセレーションを設け、上記
セレーションをタイロッドの締付は力により素材が軸心
方向に移動するようにピッチの変化した鋸歯状に形成す
る(第4図)。
又主軸受孔に組込む主軸受メタルの肉厚を第5図の如く
中央を薄肉とし、両端部に向うにつれて順次厚肉とする
第5図中10はメタル、11は真円又は真円に近い内面
、12は第2図の主軸受孔4′に適合する形状の外面で
ある。
第4図、第5図の構造を採用すると、(1)第1図の加
工方法を採用した場合、又は本考案によっても運転中に
於ける適正な当りが得にくい場合に、運転中のメタルと
軸のオイルクリアランスを適正に保つことができ、メタ
ルの焼付き防止、及び局部の異状当りを防止することが
できる。
(2)合せ面形状を鋸歯状のセレーションとすることに
よって、合板上にシリンダブロックを締付けるだけで合
せ面部分の素材を主軸受2の素材と共に軸芯方向へ移動
させ、孔形状を修正することができる。
従って合板上にシリンダブロックを載せタイロッドを締
付けた後加工するといった手間かはぶけ、設備が小規模
で済む。
単体で加工できるため加工も容易になる。
等価治具本体7と、合せ面にセレーションを採用した主
軸受2を組合せることにより、等何泊具本体7(第3図
)を等価タイロッド8を用いて台板1に締め付けた時、
台板1の素材の変形移動による力を主軸受2にも忠実に
伝え、合せ面部分の台板1側の素材を主軸受2側の素材
と共に軸芯方向へ移動させて、孔形状を正確に修正する
ことができ、加工精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の加工方法を説明するための正面図、第2
図は主軸受孔の説明用正面図、第3図は本考案の説明用
正面図、第4図は第3図中の部分拡大図、第5図は主軸
受メタルの正面図である。 1・・・・・・台板、2・・・・・・主軸受、3・・・
・・・ボルト、4″・・・・・・主軸受孔、7・・・・
・・等何泊具本体、8・・・・・・等価タイロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台板1の上面に締着した主軸受2を主軸受孔4″の中心
    線方向に見て挾みかつ間隔を隔てて覆う逆U字形断面と
    、シリンダブロックと同じ対台板接触面形状と、タイロ
    ッドを用いてシリンダブロックを台板1上に締付けた時
    と概ね等しい変形を台板1と主軸受2に予め与えつる剛
    性と、合板側のタイロッド孔5と開基の等価タイロッド
    8の挿通孔とを備えた等何泊具本体7、及び等何泊具本
    体7を台板1に固定するための等価タイロッド8を組合
    せたことを特徴とするタイロッド構造機関に於ける主軸
    受孔加工治具。
JP1977014820U 1977-02-10 1977-02-10 タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加工治具 Expired JPS588409Y2 (ja)

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JP1977014820U JPS588409Y2 (ja) 1977-02-10 1977-02-10 タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加工治具

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Publication Number Publication Date
JPS53109881U JPS53109881U (ja) 1978-09-02
JPS588409Y2 true JPS588409Y2 (ja) 1983-02-15

Family

ID=28835417

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JP1977014820U Expired JPS588409Y2 (ja) 1977-02-10 1977-02-10 タイロッド構造機関に於ける主軸受孔加工治具

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5125523A (ja) * 1974-08-27 1976-03-02 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Gomuasufuarutososeibutsu

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5125523A (ja) * 1974-08-27 1976-03-02 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Gomuasufuarutososeibutsu

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JPS53109881U (ja) 1978-09-02

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