JP2574188Y2 - ピ ン - Google Patents

ピ ン

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JP2574188Y2
JP2574188Y2 JP1991109970U JP10997091U JP2574188Y2 JP 2574188 Y2 JP2574188 Y2 JP 2574188Y2 JP 1991109970 U JP1991109970 U JP 1991109970U JP 10997091 U JP10997091 U JP 10997091U JP 2574188 Y2 JP2574188 Y2 JP 2574188Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
groove
mounting member
bearing
press
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991109970U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0550131U (ja
Inventor
謙 安達
治生 木村
洋 半浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軸受の回り止め用の
ピンに関し、より詳しくは取付け部材からの抜けを生じ
るさせることなく製作コストも低減することの出来るピ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの動力伝達軸は軸受によって支
持されるが、普通エンジンのシリンダブロックはアルミ
合金で製作されることが多い。このような軸受嵌合部
は、熱により膨張し軸受外輪との間でガタが生じるた
め、図4に示すように、軸受外輪20とアルミハウジン
グ30との間には軸受回り止め用のピン10が嵌め入れ
られる。このようなピン10は従来からステンレス鋼で
製作され、図5に示すように、一部表面に溝部10aを
形成してシメシロとし、これを軸受外輪20とアルミハ
ウジング30との間に嵌め入れ、抜け防止を図ってい
る。その他ピン表面に溝を設けることにより該溝周囲に
突起部を形成し、これをシメシロとする例としては、実
公昭42−4244号や実公昭44−1148号等で開
示されたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来から使用されてい
る回り止め用のピンで、図5に示すものは、軸受穴とピ
ン10の溝部10aのシメシロ域に差があるため抜けが
生じるという問題があった。更に、軸受鋼で製作された
軸受外輪の穴にステンレス鋼製のピン10を圧入する
と、シメシロ部となる溝10aの周囲がバリとなり、こ
れがハウジング部と干渉して圧入後合わず充分に嵌め入
れることが出来ず抜けの原因となる、という問題があっ
た。
【0004】この考案は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、バリの発生を減少させ且つ抜け
力を増大させることの出来る軸受の回り止め用のピンを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を解決するために、軸受の回り止め用のピン
(1)が、取付け部材の孔径より小さな径を有し、軸方
向に全長にわたり複数本の溝(11)が刻設され、該溝
(11)の底面を断面円状若しくは滑らかな曲線状に形
成するとともに、該溝(11)の両側部に、前記取付け
部材の孔径より大きな圧入部(12)を形成したことを
特徴とする。
【0006】
【作用】ピン(1)を上記手段とすると、該ピン(1)
を取付け部材である軸受外輪(20)及びアルミハウジ
ング(30、図4参照)に設けた孔に嵌め入れると、溝
(11)の両側に形成される圧入部(12、突起部)が
シメシロとなって抜けを防止し、しかも該ピン(1)の
溝部(11)は常時シメシロの役割を果たすことにな
る。また、前記ピン(1)の表面に形成される溝(1
1)は、軸方向全体に形成されるため加工時その方向を
考慮する必要はなく、また一部に溝を形成する場合のよ
うに寸法位置を考慮する必要もない。従って、ピン加工
用の金型も簡素化することが出来る。
【0007】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1は、この考案のピン1の側面
図であり、図2は、図1のA−A矢視断面図、図3は、
図2のP部拡大図である。前記ピン1は、上記軸受外輪
20やアルミハウジング30等の取付け部材の孔に嵌め
入れるためのもので、これら取付け部材の孔径よりも小
さな径の円柱状とし表面には3本の溝11が円周方向等
角度(個数は増減して良い)に軸方向全体にわたって形
成される。この場合、該溝11の底面の断面形状は一定
の曲率を有する円の一部若しくは滑らかな曲線状とし応
力集中を避けるように形成する。またこのピン1の材料
はバリを少なくするためステンレス鋼ではなく軸受鋼に
充分対抗可能なSAE8630とする。
【0008】次に、上記するようにピン1の表面には全
長にわたって複数本の溝11が形成されるが、該溝11
の両側部には圧入部としての突起部12、12が形成さ
れるように加工する。即ち、ピン1自体の径は取付け部
材の孔径より小さな径とし、該ピン1の表面には軸受外
輪20及びアルミハウジング30等の取付け部材の孔径
より大きな圧入部を形成するのである。そのため該ピン
1の表面に形成される溝11の両側の突起部12は、ピ
ン1の表面よりδ突出するように形成する。この場合、
該突起部12のδ分が、取付け部材の孔に該ピン1を嵌
め入れるときのシメシロとなる。
【0009】上記構成としたこの考案のピン1を軸受外
輪及びアルミハウジング等の取付け部材に設けた孔に嵌
め入れると、溝11の両側に形成される突起部12がシ
メシロとなって抜けを防止し、しかも該ピン1の突起部
12は常時シメシロの役割を果たすことになる。また、
前記ピン1の表面に形成される溝11は、軸方向全体に
形成されるため加工時その方向を考慮する必要はなく、
また、一部に溝を形成する場合のように寸法位置を考慮
する必要もない。従って、ピン加工用の金型も簡素化す
ることが出来る。
【0010】
【考案の効果】以上詳述したように、この考案のピンに
よれば、シメシロが位置によって異なるということは無
くなり、抜け力も増大させることが出来る。また、ピン
加工用の金型も簡素化することが出来るので、コストダ
ウンを図ることが出来る。更に、バリの発生も減少させ
ることが出来るので、圧入後軸受外輪とアルミハウジン
グ等の嵌合状態が合わない、ということも殆ど無くな
る。また、溝の底面の断面形状を円状若しくは滑らかな
曲線状に形成したため、溝底面への応力集中が防止さ
れ、ピン自体に割れ等の発生がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のピンの側面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図2のP部拡大図である。
【図4】軸受外輪とアルミハウジングとの間に軸受回り
止め用のピンを嵌め入れた状態の一部断面図である。
【図5】従来の軸受回り止め用のピンの全体側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ピン 11 溝 12 突起部(圧入部) 20 軸受外輪 30 アルミハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−139875(JP,A) 実開 昭60−184416(JP,U) 実開 昭49−109069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 21/12 F16C 35/067

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け部材の孔径より小さな径を有し、
    軸方向に全長にわたり複数本の溝が刻設され、該溝の底
    面を断面円状若しくは滑らかな曲線状に形成するととも
    に、該溝の両側部に、前記取付け部材の孔径より大きな
    圧入部を形成したことを特徴とするピン。
JP1991109970U 1991-12-13 1991-12-13 ピ ン Expired - Lifetime JP2574188Y2 (ja)

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JP1991109970U JP2574188Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 ピ ン

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JPH0550131U JPH0550131U (ja) 1993-07-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS583460B2 (ja) * 1978-04-21 1983-01-21 日東精工株式会社 溝付ピン製造装置
JPS60184416U (ja) * 1984-05-18 1985-12-06 日東公進株式会社 溝付きピン

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JPH0550131U (ja) 1993-07-02

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