JP2001050092A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

電磁弁駆動装置

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JP2001050092A JP11224029A JP22402999A JP2001050092A JP 2001050092 A JP2001050092 A JP 2001050092A JP 11224029 A JP11224029 A JP 11224029A JP 22402999 A JP22402999 A JP 22402999A JP 2001050092 A JP2001050092 A JP 2001050092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動性悪化を抑制可能な電磁弁駆
動装置を提供する。 【解決手段】 燃料供給用の電磁弁をエンジンの回転に
同期して駆動する装置は、マイコン23から駆動信号S
Dが出力されている間、電磁弁のコイルLに流れる電流
Iが所定の電流制限値となるようにFET21をオンさ
せる通電制御回路27と、マイコン23が駆動信号SD
を出力した時点からタイマ57で計時される所定時間の
間、通電制御回路27の電流制限値を第1の電流制限値
Ipに設定し、上記所定時間が経過すると、トランジス
タ55をオンさせて通電制御回路27の電流制限値を第
2の電流制限値Ih(<Ip)に設定する電流制限値設
定回路29とを備え、マイコン23は、エンジンが始動
状態であること又はバッテリ電圧VBが低電圧状態であ
ることを検出すると、トランジスタ55をオフ状態に保
持させて、通電制御回路27の電流制限値を第1の電流
制限値Ipに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エンジンへ
燃料を供給するために用いられる電磁弁の駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電磁弁駆動装置とし
て、例えば特公平4−42805号公報に記載されてい
るように、駆動開始時から所定時間が経過するまでの間
は、電磁弁のコイルに流れる通電電流が所定のピーク電
流Ipとなるように制御して弁体を速やかに動作させ、
その後は、上記通電電流が弁体の位置を保持可能な程度
に低い保持電流Ih(<Ip)となるように制御するこ
とにより、電磁弁の駆動応答性(弁体の動作応答性)と
通電電流(駆動電流)の低減とを両立させたものがあ
る。
【0003】ここで、こうした駆動技術を一層明らかに
するため、例えば車両用の直噴式エンジンへ供給する燃
料を高圧化する高圧燃料ポンプに用いられる電磁弁の駆
動に、上記公報に記載の技術を適用した場合の構成例に
ついて説明する。まず図6に示すように、直噴式エンジ
ンの制御システムでは、燃料タンク1から低圧ポンプ2
によって汲み上げられた燃料が、高圧燃料ポンプ3に送
られ、その高圧燃料ポンプ3で所定の圧力にまで高めら
れてから、インジェクタ(電磁式燃料噴射弁)4に供給
される。そして、インジェクタ4が、エンジンの燃焼室
5内に燃料を直接噴射する。
【0004】また、高圧燃料ポンプ3は、図7に示すよ
うに、電磁弁6と、エンジンのカム軸7の回転に応じて
昇降するピストン8と、該ピストン8の昇降によって容
積が増減すると共に、インジェクタ4への燃料供給経路
10に連通した燃料室9とを備えている。
【0005】尚、この例において、電磁弁6は、コイル
Lへの非通電時に、弁体6aがリターンスプリング6b
の付勢力によって低圧ポンプ2からの燃料供給経路11
と燃料室9とを連通させる開弁位置に移動し、コイルL
への通電時に、弁体6aがリターンスプリング6bの付
勢力に抗して上記燃料供給経路11と燃料室9とを遮断
させる閉弁位置に移動するノーマルオープン形のもので
ある。
【0006】そして、この高圧燃料ポンプ3では、低圧
ポンプ2からの燃料を燃料室9に送る時(即ち、ピスト
ン8が下降する時)に、電磁弁6のコイルLが非通電と
されて該電磁弁6が開弁し(弁体6aが上記開弁位置に
移動し)、また、燃料室9内の圧力を高めて該燃料室9
内の燃料をインジェクタ4へ吐出させる時(即ち、ピス
トン8が上昇する時)に、電磁弁6のコイルLが通電さ
れて該電磁弁6が閉弁する(弁体6aが上記閉弁位置に
移動する)。
【0007】また、上記電磁弁6のコイルLへの通電タ
イミングや通電時間などは、車両に搭載されたバッテリ
12の電力を受けて動作する電磁弁駆動装置としての電
子制御装置13により、カム軸7やエンジンのクランク
軸の回転に同期して制御される。
【0008】次に、このような電磁弁6の制御を行う電
子制御装置13は、図8に示すように、電磁弁6のコイ
ルLへバッテリ12から電流を流すための電流経路に直
列に設けられて、オンされることによりコイルLに電流
Iを流して電磁弁6を駆動(この例では閉弁駆動)させ
るスイッチング素子としてのNチャネルMOSFET2
1と、エンジンのクランク軸回転センサからクランク軸
の回転角度に応じて出力されるクランク軸回転信号及び
カム軸回転センサから上記カム軸7の回転角度に応じて
出力されるカム軸回転信号に基づいて、上記MOSFE
T21をオンさせるためのハイレベルの駆動信号SDを
出力するマイクロコンピュータ(以下、マイコンともい
う)23とを備えている。
【0009】尚、この例では、バッテリ12のプラス側
端子にコイルLの一端が接続され、そのコイルLの他端
にMOSFET21のドレインが接続された、所謂ロウ
サイドのスイッチング形式を採っている。また、コイル
Lの両端間には、MOSFET21のオフ時に該コイル
Lに残留したエネルギを環流させるためのダイオード2
5が接続されている。
【0010】また更に、電子制御装置13は、マイコン
23からハイレベルの駆動信号SDが出力されている
間、コイルLに流れる通電電流Iが所定の電流制限値と
なるようにMOSFET21をオンさせる通電制御回路
27と、マイコン23がハイレベルの駆動信号SDを出
力した時点から所定時間T2が経過するまでの間、上記
通電制御回路27の電流制限値を上記ピーク電流に相当
する第1の電流制限値Ipに設定し、所定時間T2が経
過すると、上記通電制御回路27の電流制限値を第1の
電流制限値Ipよりも小さい上記保持電流としての第2
の電流制限値Ihに設定する電流制限値設定回路29と
を備えている。
【0011】そして、通電制御回路27は、MOSFE
T21のソースとグランド(バッテリ12のマイナス端
子側)との間に接続された電流検出用抵抗31と、この
電流検出用抵抗31に発生する電圧であって、コイルL
に流れる通電電流Iに比例した電圧Viが、非反転入力
端子(+)に入力されたコンパレータ33と、コンパレ
ータ33の出力がセット端子Sに入力されたSRラッチ
35と、このSRラッチ35の出力を反転するインバー
タ37と、インバータ37の出力とマイコン23からの
駆動信号SDとの論理積信号を、MOSFET21のゲ
ートに印加するアンドゲート39と、SRラッチ35の
出力端子Qに自身の入力端子Tが接続され、SRラッチ
35からハイレベル信号が出力されると、内部カウンタ
のカウント動作を開始して、予め設定された時間T1の
カウントを終了すると、自身の出力端子Qの出力をハイ
レベルに反転させ、また、SRラッチ35からロウレベ
ル信号が出力されると、上記内部カウンタをリセットす
ると共に、自身の出力端子Qの出力をロウレベルに反転
させるタイマ41と、タイマ41の出力端子Qの出力と
マイコン23からの駆動信号SDとの論理積信号を、S
Rラッチ35のリセット端子Rに出力するアンドゲート
43と、から構成されている。
【0012】また、電流制限値設定回路29は、バッテ
リ電圧(バッテリ12の電圧)VBを元に当該電子制御
装置13内で生成される安定した電源電圧VCとグラン
ドとの間に直列に接続された3つの抵抗51,52,5
3と、そのうちのグランド側の1つの抵抗53の両端
に、コレクタとエミッタとが接続された基準電圧切替用
のNPNトランジスタ55と、マイコン23からの駆動
信号SDが自身の入力端子Tに入力され、その駆動信号
SDがロウレベルからハイレベルに立ち上がると、内部
カウンタをリセットして自身の出力端子Qから上記トラ
ンジスタ55のベースへロウレベル信号を出力すると共
に、カウント動作を開始し、上記所定時間T2のカウン
トを終了すると、自身の出力端子Qの出力をハイレベル
に反転させて上記トランジスタ55をオンさせるタイマ
57と、から構成されている。そして、上記3つの抵抗
51,52,53のうちで、電源電圧VC側の2つの抵
抗51,52の接続点に発生する電圧が、電流検出用抵
抗31に発生する電圧Viと大小比較される基準電圧V
refとして、コンパレータ33の反転入力端子(−)
に印加されている。
【0013】このような電子制御装置13において、電
流制限値設定回路29のトランジスタ55がオフしてい
る時には、コンパレータ33の反転入力端子に入力され
る基準電圧Vrefが、第1の電流制限値(ピーク電
流)Ipに相当する電圧Vref(Ip)に設定される。
【0014】尚、上記3つの抵抗51〜53の抵抗値を
R51〜R53とすると、Vref(Ip)は次式で表され
る。 Vref(Ip)=VC×(R52+R53)/(R51+
R52+R53) そして、第1の電流制限値Ipは、上記電圧Vref(I
p)を電流検出用抵抗31の抵抗値で割った値であり、こ
の第1の電流制限値Ipの値は、バッテリ電圧VBが正
常な場合において、MOSFET21がオンされてから
上記所定時間T2が経過するまでの間に、電磁弁6のコ
イルLに流れる電流Iが当該第1の電流制限値Ipを一
度は越えると共に、電磁弁6の弁体6aの動作(この例
では閉弁動作)が確実に完了するような値に設定されて
いる。
【0015】また、この電子制御装置13において、電
流制限値設定回路29のトランジスタ55がオンしてい
る時には、3つの抵抗51〜53のうちの1つの抵抗5
3が短絡された状態となり、コンパレータ33の反転入
力端子に入力される基準電圧Vrefが、第2の電流制
限値(保持電流)Ihに相当する電圧Vref(Ih)に設
定される。
【0016】尚、この電圧Vref(Ih)は次式で表され
る。 Vref(Ih)=VC×R52/(R51+R52) そして、第2の電流制限値Ihは、上記電圧Vref(I
h)を電流検出用抵抗31の抵抗値で割った値であり、こ
の第2の電流制限値Ihの値は、電磁弁6の通電時の動
作(この例では閉弁動作)を保持するのに必要な最小限
の値に設定されている。よって、第2の電流制限値Ih
は、第1の電流制限値Ipよりも低い電流値に設定され
ることとなる。
【0017】一方また、この電子制御装置13におい
て、通電制御回路27のタイマ41は、コンパレータ3
3によってコイルLの通電電流Iが基準電圧Vrefに
相当する電流制限値(Ip又はIh)を越えていると判
定される度に、MOSFET21をオフさせてコイルL
への通電を一時的に停止させる時間T1(図9参照)を
設定するタイマである。そして、電流制限値設定回路2
9のタイマ57は、マイコン23がハイレベルの駆動信
号SDを出力した時点から、通電制御回路27による通
電電流Iの電流制限値をIp→Ihへ切り換えるまでの
時間T2(図9参照)を設定するタイマである。
【0018】次に、この電子制御装置13の動作につい
て、図9に基づき説明する。尚、一旦、電流制限値設定
回路29を考慮外におき、コンパレータ33の反転入力
端子には、ある電流制限値に相当する基準電圧Vref
が印加されているものとする。
【0019】まず、通電制御回路27において、マイコ
ン23からハイレベルの駆動信号SDが出力されると、
この時点でインバータ37の出力はハイレベルであるた
め、アンドゲート39の出力がハイレベルに反転し、こ
のハイレベル信号がMOSFET21のゲートに印加さ
れて該MOSFET21がオンする。これにより、電磁
弁6のコイルLへの通電が開始され、該コイルLに突入
電流が流れ始める。
【0020】そして、コンパレータ33により、コイル
Lに流れている通電電流Iの検出値に相当する電流検出
用抵抗31の電圧Viと、その通電電流Iの電流制限値
に相当する基準電圧Vrefとが比較され、通電電流I
が電流制限値を越えるまでは(電圧Viが基準電圧Vr
efを越えるまでは)、コンパレータ33の出力がロウ
レベルに維持されて、コイルLへの通電が継続すること
となる。尚、この状態は、図9において、駆動信号SD
がハイレベルに変化してからコイルLの通電電流Iが最
初にIpに到達するまでの期間として表されている。
【0021】その後、コイルLの通電電流Iが電流制限
値を越えると、その時点でコンパレータ33の出力がハ
イレベルに反転し、そのハイレベル信号がSRラッチ3
5のセット端子Sに入力されて、このSRラッチ35の
出力端子Qからハイレベル信号が出力される。そして、
このハイレベル信号は、インバータ37によりロウレベ
ル信号に反転されてアンドゲート39の一方の入力端子
に入力される。これにより、アンドゲート39の出力が
ロウレベルに反転し、MOSFET21がオフして、コ
イルLへの通電が停止される。尚、この状態は、図9に
おいて、SRラッチ35の出力とMOSFET21のド
レイン電圧とがハイレベルになっている期間として表さ
れている。
【0022】更に、SRラッチ35から出力されるハイ
レベル信号は、タイマ41の入力端子Tにも入力され
る。これにより、タイマ41は、SRラッチ35の出力
がハイレベルになった時点(MOSFET21がオフさ
れた時点)から内部カウンタのカウント動作を開始し、
時間T1のカウントを終了すると、アンドゲート43の
一方の入力端子にハイレベル信号を出力する。
【0023】このアンドゲート43の他方の入力端子に
入力される駆動信号SDは、電磁弁6の駆動中はハイレ
ベルであるため、タイマ41からアンドゲート43へハ
イレベル信号が出力されると、アンドゲート43からS
Rラッチ35のリセット端子Rにハイレベル信号が出力
され、該SRラッチ35がリセットされて、そのSRラ
ッチ35の出力がロウレベルに反転する。そして、この
ロウレベル信号は、インバータ37によりハイレベル信
号に反転されてアンドゲート39の一方の入力端子に入
力される。これにより、アンドゲート39の出力がハイ
レベルに反転し、MOSFET21が再びオンして、コ
イルLへの通電が再開される。
【0024】そして、コイルLへの通電再開後は、コン
パレータ33によってコイルLの通電電流Iが電流制限
値を越えている(電流検出用抵抗31の電圧Viが基準
電圧Vrefを越えている)と判定されて、該コンパレ
ータ33の出力がハイレベルになると、MOSFET2
1がオフし、そのオフ時間がタイマ41の設定時間T1
に達すると、MOSFET21がオンするという動作を
繰り返すこととなり、このような動作によって、コイル
Lの通電電流Iが電流制限値に制限されると共に、その
電流制限値付近に維持される。
【0025】また、マイコン23からの駆動信号SDが
ロウレベルになると、アンドゲート39の出力が強制的
にロウレベルとなるため、MOSFET21は、コイル
Lの通電電流Iに拘わらずオフされることとなる。以上
の動作により、通電制御回路27は、マイコン23から
ハイレベルの駆動信号SDが出力されている間、コイル
Lの通電電流Iが電流制限値となるようにMOSFET
21をオンさせるのである。
【0026】一方、電流制限値設定回路29において
は、マイコン23からハイレベルの駆動信号SDが出力
されると、タイマ57が、内部カウンタをリセットして
トランジスタ55のベースへロウレベル信号を出力する
と共に、カウント動作を開始する。
【0027】すると、トランジスタ55がオフして、前
述したように、コンパレータ33の反転入力端子に入力
される基準電圧Vrefが、第1の電流制限値Ipに相
当する電圧Vref(Ip)に設定される。つまり、通電制
御回路27の電流制限値が第1の電流制限値Ipに設定
される。
【0028】そして、マイコン23がハイレベルの駆動
信号SDを出力した時点から所定時間T2が経過する
と、タイマ57の出力がハイレベルに反転する。する
と、トランジスタ55が再びオンして、前述したよう
に、コンパレータ33の反転入力端子に入力される基準
電圧Vrefが、第2の電流制限値Ihに相当する電圧
Vref(Ih)に設定される。つまり、通電制御回路27
の電流制限値が第1の電流制限値Ipよりも小さい第2
の電流制限値Ihに設定される。
【0029】以上の動作により、電流制限値設定回路2
9は、マイコン23がハイレベルの駆動信号SDを出力
した時点から所定時間T2が経過するまでの通電制御回
路27の電流制限値を、第1の電流制限値Ipに設定
し、その所定時間T2が経過してからハイレベルの駆動
信号SDの出力が停止されるまでの通電制御回路27の
電流制限値を、第1の電流制限値Ipよりも小さい第2
の電流制限値Ihに設定するのである。
【0030】よって、この電子制御装置13では、図9
に示すように、マイコン23からハイレベルの駆動信号
SDが出力されると、その時点から所定時間T2の間
は、コイルLの通電電流Iが第1の電流制限値Ipとな
るようにMOSFET21が断続的にオンされて、電磁
弁6が開弁状態から閉弁状態に変化し、上記所定時間T
2が経過すると駆動信号SDがロウレベルとなるまでの
間、コイルLの通電電流Iが第2の電流制限値Ih(<
Ip)となるようにMOSFET21が断続的にオンさ
れて、電磁弁6の閉弁状態が保持されることとなる。そ
して、このような通電制御により、電磁弁6の駆動応答
性と通電電流の低減(延いては、低消費電力化)とが達
成される。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、図10の時刻ta〜tbに示すように、
通電制御回路27が、コイルLの通電電流Iが第2の電
流制限値(保持電流)IhとなるようにMOSFET2
1をオンさせている期間(即ち、上記所定時間T2が経
過してから駆動信号SDがロウレベルとなるまでの期間
であり、以下、保持通電期間という)中に、バッテリ電
圧VBが大幅に低下して、コイルLの通電電流Iが低下
すると、この保持通電期間では、もともと通電電流Iが
低く制限されていることから、電磁弁6の弁体6aがリ
ターンスプリング6bの付勢力によって非通電時の位置
(上記例では開弁位置)に戻されてしまう。
【0032】そして、その後、バッテリ電圧VBが復帰
したとしても、保持通電期間であるため、コイルLの通
電電流Iが保持電流Ihに制限されてしまい、電磁弁6
を通電時の動作状態(上記例では閉弁状態)に復帰させ
ることができなくなる。すると、図10の最下段に示す
ように、電磁弁6が駆動されるべき本来の期間に対し
て、電磁弁6の動作不能期間kが長くなり、延いては、
エンジンに適量の燃料を供給することができなくなって
しまう。具体的に説明すると、図6〜図8の構成例にお
いては、高圧燃料ポンプ3での燃料圧縮時に燃料室9か
ら低圧ポンプ2側へ燃料が抜けてしまい、所望の高圧燃
料をインジェクタ4へ吐出することができなくなり、そ
の結果、エンジンへの燃料供給量が不足することとな
る。
【0033】そして特に、エンジンが始動されている状
況では、スタータモータの作動によってバッテリ電圧V
Bが低下し易く、しかも、エンジンの回転数が極低回転
であることに伴って保持通電期間が長くなるため、その
保持通電期間中にバッテリ電圧VBが大幅に低下する可
能性が非常に高くなる。
【0034】このため、エンジンの始動時にエンジンへ
の燃料供給量が不足して、始動性の悪化を招いてしま
う。尚、上記問題は、駆動対象の電磁弁6が、コイルL
の通電時に開弁するノーマルクローズ形の場合でも同様
である。例えば、図6〜図8の構成例において、高圧燃
料ポンプ3にノーマルクローズ形の電磁弁6を用いた場
合には、低圧ポンプ2からの燃料を燃料室9に送る時
に、電磁弁6のコイルLに通電して該電磁弁6を開弁さ
せることとなるが、その場合に電磁弁6が閉弁してしま
うと、燃料室9に送られる燃料が不足して、所望の高圧
燃料をインジェクタ4へ吐出することができなくなり、
やはり、エンジンへの燃料供給量が不足してしまうから
である。
【0035】また、上記問題は、駆動対象の電磁弁6
が、前述した高圧燃料ポンプ3に用いられるものである
場合に限らず、エンジンに燃料を噴射供給するインジェ
クタ(燃料噴射弁)である場合でも同様である。つま
り、電磁弁6の動作時間が短くなれば、その分、エンジ
ンへの燃料供給量が不足するからである。
【0036】一方、上記特公平4−42805号公報に
は、コイルLの通電電流Iを第1の電流制限値(ピーク
電流)Ipに制限する最初の上記所定時間T2を、バッ
テリ電圧VBに応じて、該電圧VBが低い場合ほど長く
することが記載されているが、上記問題を解決すること
はできない。つまり、そのような対策では、所定時間T
2が経過した後の保持通電期間中にバッテリ電圧VBが
低下した場合には、何ら役に立たないからである。
【0037】また、例えば特開平8−4576号公報に
は、燃料噴射弁への供給電流を、エンジンの始動時第1
回目の噴射時に限って、通常運転時よりも高い値にする
ことが記載されている。しかしながら、バッテリ電圧V
Bの低下はいつ起こるか分からず、この技術では、バッ
テリ電圧VBの低下に伴うエンジンの始動性の悪化を抑
制することはできない。しかも、バッテリ電圧VBが低
い状態で、コイルLに通常時よりも大きな電流を流すた
めには、特別な回路(例えば昇圧回路)を別途用意しな
ければならない。
【0038】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、エンジンの始動性の悪化を確実に抑制するこ
とができる電磁弁駆動装置を提供することを目的として
いる。
【0039】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
電磁弁駆動装置は、車両用エンジンへ燃料を供給するた
めに用いられる電磁弁のコイルへ前記車両のバッテリか
ら電流を流すための電流経路に直列に設けられて、オン
されることにより前記コイルに電流を流して前記電磁弁
を駆動させるスイッチング素子と、該スイッチング素子
をオンさせるための駆動信号を、前記エンジンの回転に
同期して出力する駆動信号出力手段と、該駆動信号出力
手段から前記駆動信号が出力されている間、前記コイル
に流れる通電電流が所定の電流制限値となるように前記
スイッチング素子をオンさせる通電制御手段と、前記駆
動信号出力手段が前記駆動信号を出力した時点から所定
条件が成立するまでの前記通電制御手段の電流制限値
を、第1の電流制限値Ipに設定し、前記所定条件が成
立してから前記駆動信号の出力が停止されるまでの前記
通電制御手段の電流制限値を、前記第1の電流制限値I
pよりも小さい第2の電流制限値Ihに設定する電流制
限値設定手段とを備えている。
【0040】このため、請求項1に記載の電磁弁駆動装
置では、駆動信号出力手段から駆動信号が出力される
と、その時点から所定条件が成立するまでの間は、電磁
弁のコイルに流れる通電電流が第1の電流制限値Ipと
なるようにスイッチング素子がオンされ、上記所定条件
が成立すると駆動信号が出力されなくなるまでの間、コ
イルの通電電流が第2の電流制限値Ih(<Ip)とな
るようにスイッチング素子がオンされることとなる。そ
して、このような通電制御により、電磁弁の駆動応答性
と通電電流の低減とが達成される。
【0041】尚、上記所定条件としては、図8に示した
従来装置と同様に、駆動信号出力手段が駆動信号を出力
した時点から所定時間T2が経過した、という条件でも
良いし、また例えば、駆動信号出力手段が駆動信号を出
力した時点からコイルの通電電流が第1の電流制限値I
pに達した、という条件でも良い。そして、このこと
は、他の請求項に記載の装置についても同様である。
【0042】ここで特に、請求項1に記載の電磁弁駆動
装置は、電流制限値変更手段を備えており、この電流制
限値変更手段は、前記エンジンが始動されている状態で
あることを検出すると、電流制限値設定手段が設定する
第2の電流制限値Ihを、該第2の電流制限値Ihより
も大きい値に変更する。
【0043】このため、請求項1に記載の電磁弁駆動装
置によれば、エンジンが始動されている低回転の状態
で、バッテリの電圧(バッテリ電圧)が低下し、保持通
電期間(上記所定条件が成立してから駆動信号出力手段
による駆動信号の出力が停止されるまでの期間)中のコ
イルの通電電流が低下して電磁弁の弁体が非通電時の位
置に戻ったとしても、エンジンが始動されている状態で
は、電流制限値設定手段によって設定される第2の電流
制限値Ih(保持通電期間中の電流制限値)が、本来の
値Ihよりも大きい値に変更されるため、バッテリ電圧
の復帰に伴いコイルの通電電流を増加させて、電磁弁の
弁体位置を通電時の位置に戻すことができる。
【0044】よって、請求項1に記載の電磁弁駆動装置
によれば、図10の最下段に示した電磁弁の動作不能期
間kを最小限に短くすることができ、その結果、エンジ
ンの始動時にエンジンへの燃料供給量が不足してしまう
ことを防止して、エンジンの始動性の悪化を確実に抑制
することができるようになる。
【0045】尚、言うまでもないが、「第2の電流制限
値Ihよりも大きい値」とは、電磁弁の弁体を非通電時
の位置から通電時の位置へと変化させることが可能な通
電電流の値である。また、電流制限値変更手段は、エン
ジンの回転数がアイドリング回転数よりも低く設定され
た所定値以下である時、或いは、エンジンを始動させる
ためのスタータスイッチがオンされている時に、エンジ
ンが始動されている状態であると検出するように構成す
ることができる。
【0046】次に、請求項2に記載の電磁弁駆動装置で
は、上記請求項1の装置において、電流制限値変更手段
が、電流制限値設定手段が設定する電流制限値を第1の
電流制限値Ipに固定することにより、前記第2の電流
制限値Ihをそれよりも大きい値に変更する。
【0047】つまり、この請求項2の電磁弁駆動装置で
は、エンジンが始動されている状態であることを検出す
ると、駆動信号出力手段が駆動信号を出力した時点から
上記所定条件が成立するまでの期間(第1の電流制限値
Ipでの通電期間)中であるか保持通電期間中であるか
に拘わらず、電流制限値設定手段が設定する通電電流の
電流制限値を、第1の電流制限値Ipに固定するように
している。
【0048】そして、このような請求項2に記載の電磁
弁駆動装置によれば、第2の電流制限値Ihよりも大き
い第3の電流制限値を設定するための回路を別途追加す
ることなく、請求項1の装置による前述の効果を得るこ
とができる。ところで、請求項2の電磁弁駆動装置にお
ける電流制限値変更手段は、請求項3に記載のように、
エンジンが始動されている状態であるか否かを繰り返し
判定して、肯定判定している間、その旨(即ち、エンジ
ンが始動されている状態であること)を示す信号を出力
するマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータ
から前記信号が出力されている間、電流制限値設定手段
が設定する電流制限値を第1の電流制限値Ipに固定す
る固定手段と、から構成することができる。
【0049】そして、このような請求項3の電磁弁駆動
装置によれば、上記マイクロコンピュータを、駆動信号
出力手段として通常使用されるマイクロコンピュータと
共用化することができ、装置のハードウエアを最小化す
ることができる。尚、この場合、電流制限値変更手段の
一部となるマイクロコンピュータは、請求項4に記載の
ように、エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも
低く設定された所定値以下であるか否かの判定と、エン
ジンを始動させるためのスタータスイッチがオンされて
いるか否かの判定との、少なくとも何れか一方を行うこ
とにより、エンジンが始動されている状態であるか否か
を判定するように構成することができる。
【0050】次に、請求項5に記載の電磁弁駆動装置で
は、上記請求項3,4の装置において、上記電流制限値
変更手段の一部となるマイクロコンピュータが、エンジ
ンの回転数がアイドリング回転数よりも高く設定された
所定値以上であるか否かを判定して、該判定により否定
判定している場合にのみ、エンジンが始動されている状
態であるか否かの判定を行うようにしている。つまり、
エンジンが通常運転されている状態では、始動性の悪化
という問題は起こらないため、エンジンが始動されてい
る状態か否かの判定処理を(延いては、上記信号を出力
するための処理も)行わないようにしている。
【0051】そして、このような請求項5の電磁弁駆動
装置によれば、マイクロコンピュータの処理負荷を最小
限にすることができる。特に、そのマイクロコンピュー
タが、駆動信号出力手段としてのマイクロコンピュータ
である場合には、一般に、エンジンの回転数が高くなる
ほど処理負荷が増大するため、請求項5に記載のように
することが非常に有利となる。
【0052】次に、請求項6に記載の電磁弁駆動装置で
は、上記請求項2の装置において、電流制限値変更手段
は、エンジンを始動させるためのスタータスイッチがオ
ンされていることを示す信号が入力されている間、電流
制限値設定手段が設定する電流制限値を第1の電流制限
値Ipに固定するように構成されている。
【0053】そして、このような請求項6の電磁弁駆動
装置によれば、電流制限値変更手段を、マイクロコンピ
ュータとは独立したハードウエア回路によって構成する
ことができ、駆動信号出力手段としてのマイクロコンピ
ュータにおける処理負荷を、一切増加させないという利
点がある。
【0054】一方、請求項7に記載の電磁弁駆動装置
も、請求項1の装置と同様のスイッチング素子、駆動信
号出力手段、通電制御手段、及び電流制限値設定手段を
備えている。そして、この電磁弁駆動装置においても、
駆動信号出力手段から駆動信号が出力されると、その時
点から所定条件が成立するまでの間は、電磁弁のコイル
に流れる通電電流が第1の電流制限値Ipとなるように
スイッチング素子がオンされ、上記所定条件が成立する
と駆動信号が出力されなくなるまでの間、コイルの通電
電流が第2の電流制限値Ih(<Ip)となるようにス
イッチング素子がオンされる。
【0055】ここで特に、請求項7に記載の電磁弁駆動
装置も、電流制限値変更手段を備えているが、この電流
制限値変更手段は、バッテリの電圧が所定電圧以下の低
電圧状態であることを検出すると、電流制限値設定手段
が設定する第2の電流制限値Ihを、該第2の電流制限
値Ihよりも大きい値に変更する。
【0056】このため、請求項7に記載の電磁弁駆動装
置によっても、エンジンが始動されている低回転の状態
でバッテリ電圧が低下し、保持通電期間中のコイルの通
電電流が低下して電磁弁の弁体が非通電時の位置に戻っ
たとしても、バッテリ電圧が所定電圧以下の低電圧状態
では、電流制限値設定手段によって設定される第2の電
流制限値Ih(保持通電期間中の電流制限値)が、本来
の値Ihよりも大きい値に変更されるため、バッテリ電
圧の復帰に伴いコイルの通電電流を増加させて、電磁弁
の弁体位置を通電時の位置に戻すことができる。
【0057】よって、請求項7に記載の電磁弁駆動装置
によっても、請求項1の装置と同様に、図10の最下段
に示した電磁弁の動作不能期間kを最小限に短くするこ
とができ、その結果、エンジンの始動性の悪化を確実に
抑制することができるようになる。
【0058】その上、この電磁弁駆動装置によれば、エ
ンジンの始動時以外にも、バッテリ電圧が所定電圧以下
の低電圧状態となれば、電流制限値設定手段によって設
定される第2の電流制限値Ihがそれよりも大きい値に
変更されるため、バッテリ電圧の低下によってエンジン
に適量の燃料を供給することができなくなってしまうこ
と自体を抑制することができ、有利である。
【0059】尚、電流制限値変更手段は、バッテリ電圧
そのものを監視して、バッテリ電圧が低電圧状態である
ことを検出するように構成することができるが、例え
ば、ある電気負荷に通電するためのスイッチがオンされ
ると、バッテリ電圧が上記所定電圧以下となる可能性が
ある車両の場合には、そのスイッチがオンされたことを
検知すると、バッテリ電圧が低電圧状態であると判断す
るように構成することもできる。
【0060】次に、請求項8に記載の電磁弁駆動装置で
は、上記請求項7の装置において、前述した請求項2の
装置と同様に、電流制限値変更手段が、電流制限値設定
手段が設定する電流制限値を第1の電流制限値Ipに固
定することにより、前記第2の電流制限値Ihをそれよ
りも大きい値に変更する。
【0061】つまり、この請求項8の電磁弁駆動装置で
は、バッテリ電圧が低電圧状態であることを検出する
と、駆動信号出力手段が駆動信号を出力した時点から上
記所定条件が成立するまでの期間(第1の電流制限値I
pでの通電期間)中であるか保持通電期間中であるかに
拘わらず、電流制限値設定手段が設定する通電電流の電
流制限値を、第1の電流制限値Ipに固定するようにし
ている。
【0062】そして、このような請求項8に記載の電磁
弁駆動装置によれば、請求項2の装置と同様に、第2の
電流制限値Ihよりも大きい第3の電流制限値を設定す
るための回路を別途追加することなく、請求項7の装置
による前述の効果を得ることができる。
【0063】ところで、請求項8の電磁弁駆動装置にお
ける電流制限値変更手段は、請求項9に記載のように、
バッテリの電圧が前記低電圧状態であるか否かを繰り返
し判定して、肯定判定している間、その旨(即ち、バッ
テリ電圧が低電圧状態であること)を示す信号を出力す
るマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータか
ら前記信号が出力されている間、電流制限値設定手段が
設定する電流制限値を第1の電流制限値Ipに固定する
固定手段と、から構成することができる。
【0064】そして、このような請求項9の電磁弁駆動
装置によれば、前述した請求項3の装置と同様に、上記
マイクロコンピュータを、駆動信号出力手段として通常
使用されるマイクロコンピュータと共用化することがで
き、装置のハードウエアを最小化することができる。
【0065】次に、請求項10に記載の電磁弁駆動装置
では、上記請求項9の装置において、上記電流制限値変
更手段の一部となるマイクロコンピュータが、エンジン
の回転数がアイドリング回転数よりも高く設定された所
定値以上であるか否かを判定して、該判定により否定判
定している場合にのみ、バッテリの電圧が前記低電圧状
態であるか否かの判定を行うようにしている。つまり、
エンジンが通常運転されている状態では、始動性の悪化
という問題は起こらないため、バッテリ電圧が低電圧状
態か否かの判定処理を(延いては、上記信号を出力する
ための処理も)行わないようにしている。
【0066】そして、このような請求項10の電磁弁駆
動装置によれば、前述した請求項5の装置と同様の効果
を得ることができる。次に、請求項11に記載の電磁弁
駆動装置では、上記請求項8の装置において、電流制限
値変更手段は、バッテリの電圧と前記所定電圧とを大小
比較する比較器を有していると共に、その比較器からバ
ッテリの電圧が前記所定電圧以下であることを示す信号
が出力されている間、電流制限値設定手段が設定する電
流制限値を第1の電流制限値Ipに固定するように構成
されている。
【0067】そして、このような請求項11の電磁弁駆
動装置によれば、電流制限値変更手段を、マイクロコン
ピュータとは独立したハードウエア回路によって構成す
ることができ、駆動信号出力手段としてのマイクロコン
ピュータにおける処理負荷を、一切増加させないという
利点がある。
【0068】一方、請求項12に記載の電磁弁駆動装置
も、請求項1,7の装置と同様のスイッチング素子、駆
動信号出力手段、通電制御手段、及び電流制限値設定手
段を備えている。そして、この電磁弁駆動装置において
も、駆動信号出力手段から駆動信号が出力されると、そ
の時点から所定条件が成立するまでの間は、電磁弁のコ
イルに流れる通電電流が第1の電流制限値Ipとなるよ
うにスイッチング素子がオンされ、上記所定条件が成立
すると駆動信号が出力されなくなるまでの間、コイルの
通電電流が第2の電流制限値Ih(<Ip)となるよう
にスイッチング素子がオンされる。
【0069】ここで特に、請求項12に記載の電磁弁駆
動装置も、電流制限値変更手段を備えているが、この電
流制限値変更手段は、エンジンが始動されている状態で
あることと、バッテリの電圧が所定電圧以下の低電圧状
態であることとの少なくとも一方を検出すると、電流制
限値設定手段が設定する第2の電流制限値Ihを、該第
2の電流制限値Ihよりも大きい値に変更する。
【0070】このため、請求項12に記載の電磁弁駆動
装置によれば、前述した請求項1,7の装置と同様に、
エンジンの始動性の悪化を抑制することができ、また、
請求項7の装置と同様に、エンジンの始動時以外にも、
バッテリ電圧の低下によってエンジンに適量の燃料を供
給することができなくなってしまうことを抑制すること
ができる。
【0071】しかも、請求項12の電磁弁駆動装置によ
れば、エンジンの始動時にバッテリ電圧が低下した場
合、その低電圧状態の検出に遅れが生じたとしても、エ
ンジンが始動されている状態であることが検出された時
点で、電流制限値設定手段により設定される第2の電流
制限値Ihをいち早く大きい値に変更することができる
ため、エンジンの始動性の悪化をより確実に抑制するこ
とができる。特に、バッテリ電圧そのものを監視して、
バッテリ電圧が低電圧状態であることを検出するように
構成した場合、バッテリ系の配線に接続される電気負荷
の静電容量の影響によって検出遅れが生じる可能性があ
るため、請求項12の如く構成する利点が大きい。
【0072】次に、請求項13に記載の電磁弁駆動装置
では、上記請求項12の装置において、前述した請求項
2,8の装置と同様に、電流制限値変更手段は、電流制
限値設定手段が設定する電流制限値を第1の電流制限値
Ipに固定することにより、前記第2の電流制限値Ih
をそれよりも大きい値に変更する。
【0073】そして、このような請求項13に記載の電
磁弁駆動装置によれば、請求項2,8の装置と同様に、
第2の電流制限値Ihよりも大きい第3の電流制限値を
設定するための回路を別途追加することなく、上記請求
項12の装置による効果を得ることができる。
【0074】ところで、請求項13の電磁弁駆動装置に
おける電流制限値変更手段は、請求項14に記載のよう
に、エンジンが始動されている状態であるか否かの判定
と、バッテリの電圧が前記低電圧状態であるか否かの判
定とを繰り返し行うと共に、その両判定の少なくとも一
方で肯定判定している間、その旨(即ち、エンジンが始
動されている状態であるか或いはバッテリ電圧が低電圧
状態であること)を示す信号を出力するマイクロコンピ
ュータと、該マイクロコンピュータから前記信号が出力
されている間、電流制限値設定手段が設定する電流制限
値を第1の電流制限値Ipに固定する固定手段と、から
構成することができる。
【0075】そして、このような請求項14の電磁弁駆
動装置によれば、前述した請求項3,9の装置と同様
に、上記マイクロコンピュータを、駆動信号出力手段と
して通常使用されるマイクロコンピュータと共用化する
ことができ、装置のハードウエアを最小化することがで
きる。
【0076】尚、この場合、電流制限値変更手段の一部
となるマイクロコンピュータは、請求項15に記載のよ
うに、エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも低
く設定された所定値以下であるか否かの判定と、エンジ
ンを始動させるためのスタータスイッチがオンされてい
るか否かの判定との、少なくとも何れか一方を行うこと
により、エンジンが始動されている状態であるか否かを
判定するように構成することができる。
【0077】次に、請求項16に記載の電磁弁駆動装置
では、上記請求項14,15の装置において、上記電流
制限値変更手段の一部となるマイクロコンピュータが、
エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも高く設定
された所定値以上であるか否かを判定して、該判定によ
り否定判定している場合にのみ、エンジンが始動されて
いる状態であるか否かの判定とバッテリの電圧が前記低
電圧状態であるか否かの判定とを行うようにしている。
【0078】そして、このような請求項16の電磁弁駆
動装置によれば、前述した請求項5,10の装置と同様
に、マイクロコンピュータの処理負荷を最小限にするこ
とができる。次に、請求項17に記載の電磁弁駆動装置
では、上記請求項13の装置において、電流制限値変更
手段は、バッテリの電圧と前記所定電圧とを大小比較す
る比較器を有していると共に、その比較器からバッテリ
の電圧が前記所定電圧以下であることを示す信号が出力
されている間、或いは、エンジンを始動させるためのス
タータスイッチがオンされていることを示す信号が入力
されている間、電流制限値設定手段が設定する電流制限
値を第1の電流制限値Ipに固定するように構成されて
いる。
【0079】そして、このような請求項17の電磁弁駆
動装置によれば、電流制限値変更手段を、マイクロコン
ピュータとは独立したハードウエア回路によって構成す
ることができ、駆動信号出力手段としてのマイクロコン
ピュータにおける処理負荷を、一切増加させないという
利点がある。
【0080】ところで、上記請求項1〜17の電磁弁駆
動装置が駆動対象とする電磁弁は、請求項18に記載の
如く、エンジンに供給する燃料の圧力を調節するための
高圧燃料ポンプに用いられる電磁弁であっても良いし、
また、請求項19に記載の如く、エンジンに燃料を噴射
供給する燃料噴射弁であっても良い。
【0081】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の電磁弁駆動装置としての電子制御装置について、図
面を用いて説明する。まず図1は、第1実施形態の電子
制御装置59の構成を表す回路図である。
【0082】尚、本実施形態の電子制御装置は、図6,
7に示した直噴式エンジンの制御システムにおいて、従
来の電子制御装置13に代えて用いられるものである。
そして、図1において、図8の電子制御装置13と同じ
構成要素については、同一の符号を付しているため、詳
細な説明は省略する。
【0083】図1に示すように、本第1実施形態の電子
制御装置59は、図8の装置13に対して、以下の(1
−1)及び(1−2)の点が異なっている。 (1−1)まず、電流制限値設定回路29を構成するタ
イマ57の出力端子Qと基準電圧切替用トランジスタ5
5のベースとの間に、2入力アンドゲート61が設けら
れており、そのアンドゲート61の出力端子がトランジ
スタ55のベースに接続されている。そして、アンドゲ
ート61の一方の入力端子には、タイマ57の出力が入
力されており、該アンドゲート61の他方の入力端子に
は、マイコン23から後述するように出力される電流制
限値制御信号SPが入力されている。
【0084】(1−2)次に、マイコン23は、図2に
示す処理を一定時間毎に繰り返し実行している。即ち、
マイコン23は、図2の処理の実行を開始すると、まず
ステップ110にて、そのとき検出されている最新のエ
ンジンの回転数(エンジン回転数)NeをRAM(図示
省略)から読み込む。尚、エンジン回転数Neは、図示
しない他の処理により、クランク軸回転センサからのク
ランク軸回転信号に基づき、定期的に検出されて上記R
AMに記憶されている。
【0085】次に、ステップ120にて、上記読み込ん
だエンジン回転数Neがアイドリング回転数(例えば7
00rpm)よりも高く設定された第1の所定値N1
(本実施形態では3000rpm)以上であるか否かを
判定し、エンジン回転数Neが第1の所定値N1以上で
あれば、そのままステップ180に移行する。
【0086】そして、このステップ180にて、上記ア
ンドゲート61へ出力する電流制限値制御信号SPをハ
イレベルに設定して、当該処理を一旦終了する。尚、こ
のハイレベルでの出力状態は、後述するステップ190
にて設定が切り換えられるまで継続する。
【0087】これに対し、上記ステップ120にて、エ
ンジン回転数Neが第1の所定値N1以上ではないと否
定判定した場合には、ステップ130に進んで、上記読
み込んだエンジン回転数Neがアイドリング回転数より
も低く設定された第2の所定値N2(エンジンが始動さ
れている状態と見なすことができる回転数であり、本実
施形態では200rpm)以下であるか否かを判定す
る。
【0088】そして、エンジン回転数Neが第2の所定
値N2以下ではないと判定した場合には、次のステップ
140にて、バッテリ電圧VBを読み込み、続くステッ
プ150にて、上記読み込んだバッテリ電圧VBが所定
の低下判定電圧VL(バッテリ12の定格電圧の最小値
あるいはその付近の電圧であり、本実施形態では7V)
以下であるか否かを判定する。
【0089】この判定により、バッテリ電圧VBが低下
判定電圧VL以下ではないと判定した場には、次のステ
ップ160にて、エンジンを始動させるためのスタータ
スイッチがオンされるとハイレベルになるスタータスイ
ッチ信号を読み込み、続くステップ170にて、その読
み込んだスタータスイッチ信号のレベルに基づき、スタ
ータスイッチがオンされているか否かを判定する。
【0090】そして、このステップ170にて、スター
タスイッチがオンされていないと判定した場合には、上
記ステップ180に進んで、上記アンドゲート61へ出
力する電流制限値制御信号SPをハイレベルに設定し、
その後、当該処理を一旦終了する。
【0091】一方、上記ステップ130にてエンジン回
転数Neが第2の所定値N2以下であると肯定判定した
場合、或いは、上記ステップ170にてスタータスイッ
チがオンされていると肯定判定した場合には、エンジン
が始動されている状態であると判断してステップ190
に移行する。
【0092】また、上記ステップ150にてバッテリ電
圧VBが低下判定電圧VL以下であると肯定判定した場
合にも、バッテリ電圧VBが低電圧状態であると判断し
てステップ190に移行する。そして、ステップ190
では、上記アンドゲート61へ出力する電流制限値制御
信号SPをロウレベルに設定し、その後、当該処理を一
旦終了する。尚、このロウレベルでの出力状態は、前述
したステップ180にて設定が切り換えられるまで継続
する。
【0093】このような本第1実施形態の電子制御装置
59において、マイコン23により、エンジン回転数N
eが第1の所定値N1(3000rpm)以上であると
判定されている場合(120:YES)、或いは、エン
ジン回転数Neが第2の所定値N2(200rpm)以
下であるか否かの判定(130)と、バッテリ電圧VB
が低下判定電圧VL以下であるか否かの判定(150)
と、スタータスイッチがオンされているか否かの判定
(170)との、3つの判定で全て否定判定(NO)さ
れている場合には、当該マイコン23からアンドゲート
61へハイレベルの電流制限値制御信号SPが出力され
る(180)。
【0094】そして、図3に示すように、マイコン23
からアンドゲート61への電流制限値制御信号SPがハ
イレベルの場合には、タイマ57の出力がトランジスタ
55のベースにそのまま出力されるため、当該電子制御
装置59の動作は、前述した図8の電子制御装置13の
動作(図9参照)と全く同じものとなる。
【0095】つまり、マイコン23がハイレベルの駆動
信号SDを出力した時点からタイマ57により計時され
る所定時間T2が経過するまでの間は、トランジスタ5
5がオフされて、コンパレータ33の基準電圧Vref
が第1の電流制限値Ipに相当する電圧Vref(Ip)に
設定され(即ち、通電制御回路27の電流制限値が第1
の電流制限値Ipに設定され)、所定時間T2が経過す
ると、トランジスタ55がオンされて、コンパレータ3
3の基準電圧Vrefが第2の電流制限値Ihに相当す
る電圧Vref(Ih)に設定される(即ち、通電制御回路
27の電流制限値が第2の電流制限値Ihに設定され
る)こととなる。
【0096】これに対して、マイコン23により、エン
ジン回転数Neが第1の所定値N1(3000rpm)
以上ではないと否定判定され(120:NO)、しか
も、エンジン回転数Neが第2の所定値N2(200r
pm)以下であるか否かの判定(130)と、バッテリ
電圧VBが低下判定電圧VL以下であるか否かの判定
(150)と、スタータスイッチがオンされているか否
かの判定(170)との、3つの判定の少なくとも1つ
で肯定判定(YES)された場合には、当該マイコン2
3からアンドゲート61への電流制限値制御信号SPが
ロウレベルとなる(190)。
【0097】そして、図4の時刻tc以降に示すよう
に、マイコン23からアンドゲート61へロウレベルの
電流制限値制御信号SPが出力されている間は、タイマ
57の出力に拘わらず、トランジスタ55のベースにロ
ウレベル信号が出力されるため、該トランジスタ55が
オフ状態に保持されて、コンパレータ33の基準電圧V
refが第1の電流制限値Ipに相当する電圧Vref
(Ip)に固定されることとなる。つまり、電流制限値設定
回路29が設定する通電制御回路27の電流制限値が第
1の電流制限値Ipに固定されることとなり、換言すれ
ば、電流制限値設定回路29が設定するはずの第2の電
流制限値Ihが、それよりも大きい第1の電流制限値I
pに変更されることとなる。
【0098】このため、図4に示すように、例えば、保
持通電期間(上記所定時間T2が経過してから駆動信号
SDがロウレベルになるまでの期間)中の時刻tcで、
運転者によりスタータスイッチがオンされて、スタータ
モータへの通電開始に伴いバッテリ電圧VBが低下し、
コイルLの通電電流Iが低下して電磁弁6の弁体6aが
非通電時の開弁位置に戻ったとしても、スタータスイッ
チがオンされた時点で電流制限値が第1の電流制限値I
pに固定されるため、バッテリ電圧VBの復帰に伴いコ
イルLの通電電流Iを増加させて、電磁弁6の弁体6a
を通電時の閉弁位置に戻すことができる。
【0099】そして、こうした動作は、マイコン23
が、スタータスイッチのオンを検知してエンジンが始動
されている状態であると判断した場合だけでなく、エン
ジン回転数Neが始動状態と見なされる第2の所定値N
2以下であることを検知して、エンジンが始動されてい
る状態であると判断した場合、或いは、バッテリ電圧V
Bが低下判定電圧VL以下の低電圧状態であると判断し
た場合にも、同様に行われる。
【0100】このため、本第1実施形態の電子制御装置
59によれば、図4と図10との比較から分かるよう
に、エンジンが始動されている状態でバッテリ電圧VB
が低下した際の、図10の最下段に示した電磁弁6の動
作不能期間kを最小限に短くすることができ、その結
果、エンジンの始動時にエンジンへの燃料供給量が不足
してしまうことを防止して、エンジンの始動性の悪化を
確実に抑制することができるようになる。
【0101】また、この電子制御装置59によれば、エ
ンジンの始動時以外にも、バッテリ電圧VBが低下判定
電圧VL以下の低電圧状態となれば、電流制限値設定回
路29が設定する電流制限値が第1の電流制限値Ipに
固定されるため、バッテリ電圧VBの低下によってエン
ジンに適量の燃料を供給することができなくなってしま
うこと自体を抑制することができる。
【0102】そして更に、この電子制御装置59によれ
ば、エンジンの始動時にバッテリ電圧VBが低下した場
合、その低電圧状態の検出に遅れが生じたとしても、ス
タータスイッチの状態或いはエンジン回転数Neに基づ
きエンジンが始動されている状態であることが検出され
た時点で、電流制限値が第1の電流制限値Ipに固定さ
れるため、エンジンの始動性の悪化をより確実に抑制す
ることができる。
【0103】また、本第1実施形態の電子制御装置59
において、マイコン23は、エンジン回転数Neがアイ
ドリング回転数よりも高い第1の所定値N1以上である
か否かを判定して、該判定により否定判定している場合
にのみ(120:NO)、エンジンが始動されている状
態であるか否かの判定(130,170)とバッテリ電
圧VBが低電圧状態であるか否かの判定(150)とを
行うようにしているため、当該マイコン23の処理負荷
を最小限にすることができる。
【0104】尚、本第1実施形態では、NチャネルMO
SFET21がスイッチング素子に相当し、マイコン2
3が駆動信号出力手段に相当し、通電制御回路27が通
電制御手段に相当し、電流制限値設定回路29が電流制
限値設定手段に相当している。そして、マイコン23と
アンドゲート61が電流制限値変更手段に相当してお
り、そのうちのアンドゲート61が固定手段に相当して
いる。
【0105】一方、上記第1実施形態において、マイコ
ン23は、エンジンが始動されている状態であることを
検出するために、図2のステップ130と、ステップ1
60,170とのうち、何れか一方だけを行うようにし
ても良い。また、マイコン23は、図2のステップ13
0と、ステップ140,150と、ステップ160,1
70との、3つの判定処理のうち、何れか1つだけを行
うようにしても良い。
【0106】また、上記第1実施形態の電子制御装置5
9において、アンドゲート61を設けずにハードウエア
構成を図8と同じにし、マイコン23からのロウレベル
の電流制限値制御信号SPによって、タイマ57を強制
的にリセットし続けるように構成しても良い。
【0107】そして、このように構成しても、マイコン
23からロウレベルの電流制限値制御信号SPが出力さ
れている間は、タイマ57からトランジスタ55のベー
スにロウレベル信号が出力されて該トランジスタ55が
オフ状態に保持されるため、電流制限値が第1の電流制
限値Ipに固定されることとなり、上記第1実施形態の
装置59と全く同じ効果を得ることができる。尚、この
場合には、タイマ57のリセット端子(図示省略)とそ
の端子へのマイコン23からの信号ラインが、固定手段
となる。
【0108】次に、本発明の第2実施形態について、図
5を用い説明する。図5に示すように、本第2実施形態
の電子制御装置63は、前述した第1実施形態の電子制
御装置59に対して、以下の(2−1),(2−2),
及び(2−3)の点が異なっている。
【0109】(2−1)まず、マイコン23は、図2の
処理を実行しない。 (2−2)その代わりに、バッテリ電圧VBと低下判定
電圧VLとを入力して、バッテリ電圧VBが低下判定電
圧VL以下のときにロウレベルの信号を、そうでないと
きにハイレベルの信号を出力するコンパレータ(比較
器)67と、スタータスイッチ信号を入力して、その信
号レベルを反転して出力するインバータ69とが設けら
れている。
【0110】(2−3)そして、2入力アンドゲート6
1に代えて、3入力アンドゲート65が設けられてお
り、そのアンドゲート65の1つの入力端子に、タイマ
57の出力が入力されている。更に、コンパレータ67
の出力とインバータ69の出力とが、上記アンドゲート
65の残りの入力端子に夫々入力されている。
【0111】このような本第2実施形態の電子制御装置
63において、バッテリ電圧VBが低下判定電圧VL以
下ではなく、且つ、スタータスイッチ信号がロウレベル
である場合には、タイマ57の出力がトランジスタ55
のベースにそのまま出力されるため、当該電子制御装置
63の動作は、前述した図8の電子制御装置13の動作
(図9参照)と全く同じものとなる。
【0112】これに対し、バッテリ電圧VBが低下判定
電圧VL以下になってコンパレータ67の出力がロウレ
ベルになるか、或いは、スタータスイッチ信号がスター
タスイッチのオンを示すハイレベルになってインバータ
69の出力がロウレベルになると、タイマ57の出力に
拘わらず、アンドゲート65からトランジスタ55のベ
ースへロウレベル信号が出力されるため、第1実施形態
と同様に、トランジスタ55がオフ状態に保持されて、
コンパレータ33の基準電圧Vrefが第1の電流制限
値Ipに相当する電圧Vref(Ip)に固定されることと
なる。
【0113】つまり、本第2実施形態の電子制御装置6
3においても、スタータスイッチ信号によってエンジン
が始動されている状態であることを検出した場合、或い
は、バッテリ電圧VBが低下判定電圧VL以下の低電圧
状態であることを検出した場合に、電流制限値設定回路
29が設定する電流制限値を第1の電流制限値Ipに固
定するようにしている。
【0114】そして、このような第2実施形態の電子制
御装置63によれば、マイコン23の処理負荷を一切増
加させずに、第1実施形態の電子制御装置59と同様の
効果を得ることができる。尚、本第2実施形態では、ア
ンドゲート65及びインバータ69が、請求項6の電流
制限値変更手段に相当し、コンパレータ67及びインバ
ータ69が、請求項11の電流制限値変更手段に相当
し、アンドゲート65,コンパレータ67及びインバー
タ69が、請求項17の電流制限値変更手段に相当して
いる。
【0115】一方、上記第2実施形態において、アンド
ゲート65を2入力アンドゲートにすると共に、コンパ
レータ67とインバータ69との何れか一方を削除する
ようにしても良い。但し、上記第2実施形態の構成を採
る方が確実で効果的である。以上、本発明の一実施形態
について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得る
ことは言うまでもない。
【0116】例えば、 上記各実施形態の電子制御装置
59,63は、直噴式エンジンに供給する燃料の圧力を
調節するための高圧燃料ポンプ3に用いられる電磁弁6
を駆動すものであったが、本発明における駆動対象の電
磁弁は、そのような電磁弁6に限るものではなく、例え
ばエンジンに燃料を噴射供給する電磁式の燃料噴射弁
(インジェクタ)や、ディーゼルエンジンの燃料噴射ポ
ンプに用いられる電磁式のスピル弁であっても良い。
【0117】また、上記各実施形態の電子制御装置5
9,63では、電流制限値を第1の電流制限値Ipに固
定するようにしたが、例えば、保持通電期間中において
コンパレータ33の反転入力端子に入力される基準電圧
Vrefを、第2の電流制限値Ihに相当する電圧Vr
ef(Ih)から、第2の電流制限値Ihよりも大きい第3
の電流制限値I3に相当する電圧Vref(I3)に切り換
えるように構成することも可能である。但し、上記各実
施形態のように構成した方が、第3の電流制限値I3に
相当する電圧Vref(I3)を別途生成したり、その電圧
Vref(I3)に切り換えるための回路を追加する必要が
無いため、断然有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電子制御装置(電磁弁駆動装
置)の構成を表す回路図である。
【図2】 第1実施形態のマイコンで実行される処理を
表すフローチャートである。
【図3】 第1実施形態の電子制御装置の通常時の動作
を表すタイムチャートである。
【図4】 第1実施形態の電子制御装置の効果を表すタ
イムチャートである。
【図5】 第2実施形態の電子制御装置(電磁弁駆動装
置)の構成を表す回路図である。
【図6】 直噴式エンジンの制御システムを表す構成図
である。
【図7】 高圧燃料ポンプを表す構成図である。
【図8】 従来の電磁弁駆動装置の構成を表す回路図で
ある。
【図9】 従来の電磁弁駆動装置の動作を表すタイムチ
ャートである。
【図10】 従来装置の問題点を表すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
3…高圧燃料ポンプ 6…電磁弁 L…コイル
6a…弁体 6b…リターンスプリング 12…バッテリ 5
9,63…電子制御装置 21…MOSFET 23…マイコン 27…通電
制御回路 29…電流制限値設定回路 31…電流検出用抵抗 33,67…コンパレータ 35…SRラッチ 4
1,57…タイマ 37,69…インバータ 39,43,61,65…
アンドゲート 51,52,53…抵抗 55…基準電圧切替用トラ
ンジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 31/06 310 F16K 31/06 310A Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 BA51 CC05U CD26 CE22 CE29 DB01 DC05 DC09 DC26 3G301 HA02 HA04 JA00 KA01 LB04 LB07 LB11 LB13 LC10 NA08 NE16 NE17 PE01Z PE03Z PF16Z PG01Z PG02Z 3H106 DA07 EE04 FA03 FB21 FB33 KK18

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用エンジンへ燃料を供給するために
    用いられる電磁弁のコイルへ前記車両のバッテリから電
    流を流すための電流経路に直列に設けられ、オンされる
    ことにより前記コイルに電流を流して前記電磁弁を駆動
    させるスイッチング素子と、 該スイッチング素子をオンさせるための駆動信号を、前
    記エンジンの回転に同期して出力する駆動信号出力手段
    と、 該駆動信号出力手段から前記駆動信号が出力されている
    間、前記コイルに流れる通電電流が所定の電流制限値と
    なるように前記スイッチング素子をオンさせる通電制御
    手段と、 前記駆動信号出力手段が前記駆動信号を出力した時点か
    ら所定条件が成立するまでの前記通電制御手段の電流制
    限値を第1の電流制限値に設定し、前記所定条件が成立
    してから前記駆動信号の出力が停止されるまでの前記通
    電制御手段の電流制限値を前記第1の電流制限値よりも
    小さい第2の電流制限値に設定する電流制限値設定手段
    と、 を備えた電磁弁駆動装置において、 前記エンジンが始動されている状態であることを検出す
    ると、前記電流制限値設定手段が設定する前記第2の電
    流制限値を、該第2の電流制限値よりも大きい値に変更
    する電流制限値変更手段を備えていること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記電流制限値変更手段は、 前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前記第
    1の電流制限値に固定することにより、前記第2の電流
    制限値をそれよりも大きい値に変更すること、を特徴と
    する電磁弁駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記電流制限値変更手段は、 前記エンジンが始動されている状態であるか否かを繰り
    返し判定して、肯定判定している間、その旨を示す信号
    を出力するマイクロコンピュータと、 該マイクロコンピュータから前記信号が出力されている
    間、前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前
    記第1の電流制限値に固定する固定手段とからなるこ
    と、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記マイクロコンピュータは、 前記エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも低く
    設定された所定値以下であるか否かの判定と、前記エン
    ジンを始動させるためのスタータスイッチがオンされて
    いるか否かの判定との、少なくとも何れか一方を行うこ
    とにより、前記エンジンが始動されている状態であるか
    否かを判定すること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の電磁弁駆
    動装置において、 前記マイクロコンピュータは、 前記エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも高く
    設定された所定値以上であるか否かを判定し、該判定に
    より否定判定している場合にのみ、前記エンジンが始動
    されている状態であるか否かの判定を行うこと、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記電流制限値変更手段は、 前記エンジンを始動させるためのスタータスイッチがオ
    ンされていることを示す信号が入力されている間、前記
    電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前記第1の
    電流制限値に固定するように構成されていること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  7. 【請求項7】 車両用エンジンへ燃料を供給するために
    用いられる電磁弁のコイルへ前記車両のバッテリから電
    流を流すための電流経路に直列に設けられ、オンされる
    ことにより前記コイルに電流を流して前記電磁弁を駆動
    させるスイッチング素子と、 該スイッチング素子をオンさせるための駆動信号を、前
    記エンジンの回転に同期して出力する駆動信号出力手段
    と、 該駆動信号出力手段から前記駆動信号が出力されている
    間、前記コイルに流れる通電電流が所定の電流制限値と
    なるように前記スイッチング素子をオンさせる通電制御
    手段と、 前記駆動信号出力手段が前記駆動信号を出力した時点か
    ら所定条件が成立するまでの前記通電制御手段の電流制
    限値を第1の電流制限値に設定し、前記所定条件が成立
    してから前記駆動信号の出力が停止されるまでの前記通
    電制御手段の電流制限値を前記第1の電流制限値よりも
    小さい第2の電流制限値に設定する電流制限値設定手段
    と、 を備えた電磁弁駆動装置において、 前記バッテリの電圧が所定電圧以下の低電圧状態である
    ことを検出すると、前記電流制限値設定手段が設定する
    前記第2の電流制限値を、該第2の電流制限値よりも大
    きい値に変更する電流制限値変更手段を備えているこ
    と、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記電流制限値変更手段は、 前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前記第
    1の電流制限値に固定することにより、前記第2の電流
    制限値をそれよりも大きい値に変更すること、を特徴と
    する電磁弁駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電磁弁駆動装置におい
    て、 前記電流制限値変更手段は、 前記バッテリの電圧が前記低電圧状態であるか否かを繰
    り返し判定して、肯定判定している間、その旨を示す信
    号を出力するマイクロコンピュータと、該マイクロコン
    ピュータから前記信号が出力されている間、前記電流制
    限値設定手段が設定する電流制限値を前記第1の電流制
    限値に固定する固定手段とからなること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電磁弁駆動装置にお
    いて、 前記マイクロコンピュータは、 前記エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも高く
    設定された所定値以上であるか否かを判定し、該判定に
    より否定判定している場合にのみ、前記バッテリの電圧
    が前記低電圧状態であるか否かの判定を行うこと、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の電磁弁駆動装置にお
    いて、 前記電流制限値変更手段は、 前記バッテリの電圧と前記所定電圧とを大小比較する比
    較器を有し、該比較器から前記バッテリの電圧が前記所
    定電圧以下であることを示す信号が出力されている間、
    前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前記第
    1の電流制限値に固定するように構成されていること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  12. 【請求項12】 車両用エンジンへ燃料を供給するため
    に用いられる電磁弁のコイルへ前記車両のバッテリから
    電流を流すための電流経路に直列に設けられ、オンされ
    ることにより前記コイルに電流を流して前記電磁弁を駆
    動させるスイッチング素子と、 該スイッチング素子をオンさせるための駆動信号を、前
    記エンジンの回転に同期して出力する駆動信号出力手段
    と、 該駆動信号出力手段から前記駆動信号が出力されている
    間、前記コイルに流れる通電電流が所定の電流制限値と
    なるように前記スイッチング素子をオンさせる通電制御
    手段と、 前記駆動信号出力手段が前記駆動信号を出力した時点か
    ら所定条件が成立するまでの前記通電制御手段の電流制
    限値を第1の電流制限値に設定し、前記所定条件が成立
    してから前記駆動信号の出力が停止されるまでの前記通
    電制御手段の電流制限値を前記第1の電流制限値よりも
    小さい第2の電流制限値に設定する電流制限値設定手段
    と、 を備えた電磁弁駆動装置において、 前記エンジンが始動されている状態であることと、前記
    バッテリの電圧が所定電圧以下の低電圧状態であること
    との少なくとも一方を検出すると、前記電流制限値設定
    手段が設定する前記第2の電流制限値を、該第2の電流
    制限値よりも大きい値に変更する電流制限値変更手段を
    備えていること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電磁弁駆動装置に
    おいて、 前記電流制限値変更手段は、 前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前記第
    1の電流制限値に固定することにより、前記第2の電流
    制限値をそれよりも大きい値に変更すること、を特徴と
    する電磁弁駆動装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の電磁弁駆動装置に
    おいて、 前記電流制限値変更手段は、 前記エンジンが始動されている状態であるか否かの判定
    と、前記バッテリの電圧が前記低電圧状態であるか否か
    の判定とを繰り返し行うと共に、当該両判定の少なくと
    も一方で肯定判定している間、その旨を示す信号を出力
    するマイクロコンピュータと、 該マイクロコンピュータから前記信号が出力されている
    間、前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前
    記第1の電流制限値に固定する固定手段とからなるこ
    と、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の電磁弁駆動装置に
    おいて、 前記マイクロコンピュータは、 前記エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも低く
    設定された所定値以下であるか否かの判定と、前記エン
    ジンを始動させるためのスタータスイッチがオンされて
    いるか否かの判定との、少なくとも何れか一方を行うこ
    とにより、前記エンジンが始動されている状態であるか
    否かを判定すること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は請求項15に記載の電
    磁弁駆動装置において、 前記マイクロコンピュータは、 前記エンジンの回転数がアイドリング回転数よりも高く
    設定された所定値以上であるか否かを判定し、該判定に
    より否定判定している場合にのみ、前記エンジンが始動
    されている状態であるか否かの判定と前記バッテリの電
    圧が前記低電圧状態であるか否かの判定とを行うこと、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の電磁弁駆動装置に
    おいて、 前記電流制限値変更手段は、 前記バッテリの電圧と前記所定電圧とを大小比較する比
    較器を有し、該比較器から前記バッテリの電圧が前記所
    定電圧以下であることを示す信号が出力されている間、
    或いは、前記エンジンを始動させるためのスタータスイ
    ッチがオンされていることを示す信号が入力されている
    間、前記電流制限値設定手段が設定する電流制限値を前
    記第1の電流制限値に固定するように構成されているこ
    と、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし請求項17の何れかに
    記載の電磁弁駆動装置において、 前記電磁弁は、前記エンジンに供給する燃料の圧力を調
    節するための高圧燃料ポンプに用いられる電磁弁である
    こと、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし請求項17の何れかに
    記載の電磁弁駆動装置において、 前記電磁弁は、前記エンジンに燃料を噴射供給する燃料
    噴射弁であること、 を特徴とする電磁弁駆動装置。
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