JP2001049793A - ボード用枠体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡易な作業で組立てられ、外観上の見栄えを
考慮したボード用枠体の提供。 【解決手段】 断面形状が中空の角形で一側面にパネル
板厚に対応した開口部が設けられ、中空内部の中央部に
長手方向に沿って仕切部２ｃが設けられ、中空内部のコ
ーナ部の少なくとも外側に取付用ネジ孔部２ｅが設けら
れた分割枠体２と、枠体の長手方向端部を塞ぐ平面体が
直角に接して設けられ、中央にパネル板のコーナ部が入
る切欠きと、カバーを係止する係止部が設けられた連結
部材３と、連結部材の係止部に係止する係止爪を備え、
分割枠体の端部開口の間に生じる隙間を被覆するカバー
体４とにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ボード類を取り付
けるボード用枠体のコーナ部における構造に係り、例え
ば、平板状のボードを４本の枠本体で囲繞し、そのコー
ナ部を頑丈に固定するための嵌合構造であって、外観上
の見栄えを考慮したボード用枠体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、天井用ボード類等の平板状パネル
ボードの周縁部に取り付ける枠体として、例えば、多角
形状の周縁部用部材を一体物を成型してその裏側の溝部
に取り付けたりする額縁状の枠体、若しくは、平板状パ
ネルボードの周縁部に対応して分割された各分割枠体
と、該分割枠体とは別体の金属製取付金具とにより、ネ
ジ止め等の固定手段で平板状パネルボードの周縁部に取
り付けられる構成の枠体が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一体物
の額縁状の枠体では分解することが出来ずに運搬・収納
・取扱い・作業性の点において不便であり、また、分割
枠体を取付金具で取り付ける方法では部品点数が増加
し、取付金具部分も外観から見えてしまい意匠上好まし
くないという課題がある。本発明に係るは、このような
課題を解消するために提案されるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係るボード用枠
体の上記課題を解決するための要旨は、矩形状のパネル
ボードの周縁部に取り付ける枠体であって、前記各周縁
部に対応した分割枠体と、隣接する分割枠体を連結する
連結部材と、該連結部材による連結部分を被覆するカバ
ーとでなり、前記分割枠体は、断面形状が中空の角形で
長手方向の一側面に前記パネル板厚に対応した開口部が
一様に設けられ、中空内部の中央部に長手方向に沿って
仕切り部が設けられ、中空内部のコーナ部において少な
くとも外側に取付用ネジ孔部が設けられてなり、前記連
結部材は、隣接する分割枠体の長手方向の端部開口の各
々を塞ぐ両平板体がその基部同士で一体に連結されて構
成され、該両平板体には前記分割枠体の取付用ネジ孔部
に対応した位置にネジ挿通用の孔が設けられ、かつ、中
央部に前記パネルボードのコーナー部との当接を避ける
切欠きと前記カバーを係止する係止部が設けられてお
り、前記カバーは、前記隣接する分割枠体の端部開口の
間に生じる間隙を被覆するカバー体と、該カバー体の内
側に設けられ前記連結部材の係止部に係止する係止爪と
で構成されていることである。

【０００５】また、前記連結部材の平板体には、分割枠
体の端部開口から内部に挿入される位置決め部材が設け
られていることを含むものである。

【０００６】本発明に係るボード用枠体によれば、パネ
ルボードの周縁部の長さに対応した分割枠体を当該パネ
ルボードの周縁部に各々差し込み、隣接する分割枠体の
端部開口部に連結部材をタッピングネジ等でネジ止め
し、カバーを前記連結部材の係止部に係止爪を係止させ
て、当該隣接した分割枠体の端部開口の間に生じる間隙
をカバーすることで枠体の全体が完成する。このよう
に、同一形状の分割枠体を所要数用意して連結部材を介
してネジ止めし、その後、ワンタッチ装着でカバーを取
り付けることが出来るようになり、容易な組立作業とな
るものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明に係るボード用枠体
について図面を参照して説明する。前記ボード用枠体１
は、例えば、天井用若しくは仕切板用として使用される
平板状で矩形状のパネルボードの周縁部において、カバ
ー用として取付けられる木製，合成樹脂製，金属製の枠
体である。

【０００８】前記枠体１の構成は、図１乃至図２に示す
ように、前記パネルボードの各周縁部に対応した長さ
で、中空角柱体の分割枠体２と、隣接する分割枠体２を
連結する連結部材３と、該連結部材３による連結部分を
被覆するカバー４とで構成される。

【０００９】前記分割枠体２は、例えば、断面形状が中
空の四角形で、長手方向の一側面２ａに前記パネルボー
ドの板厚に対応した開口部２ｂが、長手方向に沿って一
様に設けられている。

【００１０】前記分割枠体２における中空内部の中央部
には、長手方向に沿って仕切り部２ｃが設けられてい
る。この仕切部２ｃは、分割枠体２の補強部材であると
ともに、図３に示すように、中空内部に開口部２ｂから
挿入されるパネルボード５の端面の位置決めともなるも
のである。

【００１１】また、前記中空内部のコーナ部において、
内側の位置に所望長さの補強部材２ｄと、外側の位置に
取付用ネジ孔部２ｅが設けられている。

【００１２】前記連結部材３は、図１に示すように、隣
接する分割枠体２，２の長手方向の端部開口の各々を塞
ぐ両平板体３ａが、その基部３ｂ同士で一体に連結され
て構成されている。

【００１３】そして、該両平板体３ａには、前記分割枠
体２の取付用ネジ孔部２ｅに対応した位置にネジ挿通用
の孔３ｃが設けられ、かつ、中央部に前記パネルボード
５のコーナー部との当接を避ける逃げ部である切欠き３
ｄと、前記カバーを係止する係止部３ｅが設けられてい
る。なお、三角板３ｆは補強部材であって、前記平板体
３ａと一体に形成される。

【００１４】更に、前記各平板体３ａ，３ａの裏面側に
は、分割枠体２の端部開口から内部に挿入される位置決
め部材３ｇがそれぞれに設けられている。

【００１５】前記カバー４は、図２乃至図５に示すよう
に、前記隣接する分割枠体２の端部開口の間に生じる間
隙を被覆するカバー体４ａと、該カバー体４ａの内側に
設けられ前記連結部材３の係止部３ｅに係止する係止爪
４ｂ，４ｃとで構成されている。当該係止爪４ｂは、内
側に向かって弾性変形するものである。係止爪４ｃは、
係止部３ｅの端面に突出側面部が引っかけられる突起部
である。

【００１６】なお、前記カバー体４ａの角部の円弧状切
欠き部４ｄは、逃げ部である。また、パネルボード５
は、例えば、天井、床、又は壁等の仕上げ材としての木
炭ボードなどである。

【００１７】以上のように構成されるボード用枠体１を
パネルボード５に適用するには、図３を参照して説明す
ると、例えば、四角形のパネルボード５の各周縁部に、
開口部２ｂから分割枠体２を差し込む。そして、分割枠
体２の下端部開口に位置決め部材３ｇを嵌合させて連結
部材３を載置する。パネルボード５のコーナー部は、連
結部材３の切欠き３ｄに入り込んで当接することがな
い。

【００１８】そして、図１に示すように、タッピングネ
ジ６を各孔３ｃに各々挿通させ、ネジ孔部２ｅにセルフ
タップでねじ込むことにより、隣接する分割枠体２，２
が４カ所のコーナー部においてそれぞれ連結される。

【００１９】次ぎに、係止爪４ｂ，４ｃを前記各コーナ
ー部に固定した連結部材３の係止部３ｅに係止させて、
各カバー４をワンタッチで装着する。

【００２０】なお、上記以外にも、予め分割枠体２，２
と連結部材３と、又はこれらにカバー４とを連結させて
アッセンブリを形成しておいて、パネルボード５に当該
アッセンブリした分割枠体を装着するようにしても良
い。この組立方法は適宜組み合わせを含むものである。

【００２１】このようにして、ボード周縁部に枠体１を
取り付けたパネルボード５を、フックなどにより、天
井、壁等に仕上げ材として配設するものである。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るボー
ド用枠体は、パネルボードの周縁部にに対応した分割枠
体と、隣接する分割枠体を連結する連結部材と、該連結
部材による連結部分を被覆するカバーとでなり、前記分
割枠体は、断面形状が中空の四角形で長手方向の一側面
に前記パネル板厚に対応した開口部が一様に設けられ、
中空内部の中央部に長手方向に沿って仕切り部が設けら
れ、中空内部のコーナ部において少なくとも外側に取付
用ネジ孔部が設けられてなり、前記連結部材は、隣接す
る分割枠体の長手方向の端部開口の各々を塞ぐ両平板体
がその基部同士で一体に連結されて構成され、該両平板
体には前記分割枠体の取付用ネジ孔部に対応した位置に
ネジ挿通用の孔が設けられ、かつ、中央部に前記パネル
ボードのコーナー部との当接を避ける切欠きと前記カバ
ーを係止する係止部が設けられており、前記カバーは、
前記隣接する分割枠体の端部開口の間に生じる間隙を被
覆するカバー体と、該カバー体の内側に設けられ前記連
結部材の係止部に係止する係止爪とで構成されているの
で、容易な作業で分割枠体が組み立てられ、また、ワン
タッチでカバーを装着でき、コーナー部をカバーできる
ので外観上もすっきりとした枠体となるという優れた効
果を奏するものである。

【００２３】前記連結部材の平板体には、分割枠体の端
部開口から内部に挿入される位置決め部材が設けられて
いるので、隣接する分割枠体を連結する際に連結部材に
よって位置決めされてネジ止め作業が容易になるという
優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るボード用枠体１の組立作業の一部
を示す説明図である。

【図２】同本発明に係るボード用枠体１のコーナー部の
断面図である。

【図３】同本発明に係るボード用枠体１にパネルボード
５を装着した場合のコーナー部の断面図である。

【図４】本発明に係るボード用枠体のカバー４の斜視図
である。

【図５】本発明に係るボード用枠体のカバー４の正面図
（イ）、一部を破断して示す側面図（ロ）、平面図
（ハ）である。

【符号の説明】 １ ボード用枠体、２ 分割枠体、２ａ 一側面、２ｂ
開口部、２ｃ 仕切部、２ｄ 補強部材、２ｅ ネジ
孔部、２ｆ ３ 連結部材、３ａ 平板体、３ｂ 基
部、３ｃ 孔、３ｄ 切欠き、３ｅ 係止部、３ｆ 三
角板、３ｇ 位置決め部材、４ カバー、４ａ カバー
体、４ｂ，４ｃ 係止爪、４ｄ 切欠き部、５ パネル
ボード。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】矩形状のパネルボードの周縁部に取り付け
   る枠体であって、前記各周縁部に対応した分割枠体と、
   隣接する分割枠体を連結する連結部材と、該連結部材に
   よる連結部分を被覆するカバーとでなり、 前記分割枠体は、断面形状が中空の角形で長手方向の一
   側面に前記パネル板厚に対応した開口部が一様に設けら
   れ、中空内部の中央部に長手方向に沿って仕切り部が設
   けられ、中空内部のコーナ部において少なくとも外側に
   取付用ネジ孔部が設けられてなり、 前記連結部材は、隣接する分割枠体の長手方向の端部開
   口の各々を塞ぐ両平板体がその基部同士で一体に連結さ
   れて構成され、該両平板体には前記分割枠体の取付用ネ
   ジ孔部に対応した位置にネジ挿通用の孔が設けられ、か
   つ、中央部に前記パネルボードのコーナー部との当接を
   避ける切欠きと前記カバーを係止する係止部が設けられ
   ており、 前記カバーは、前記隣接する分割枠体の端部開口の間に
   生じる間隙を被覆するカバー体と、該カバー体の内側に
   設けられ前記連結部材の係止部に係止する係止爪とで構
   成されていること、 を特徴とするボード用枠体。
2. 【請求項２】連結部材の平板体には、分割枠体の端部開
   口から内部に挿入される位置決め部材が設けられている
   こと、 を特徴とする請求項１に記載のボード用枠体。