JP2554089Y2 - 設備用ボックス - Google Patents

設備用ボックス

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JP2554089Y2
JP2554089Y2 JP10116791U JP10116791U JP2554089Y2 JP 2554089 Y2 JP2554089 Y2 JP 2554089Y2 JP 10116791 U JP10116791 U JP 10116791U JP 10116791 U JP10116791 U JP 10116791U JP 2554089 Y2 JP2554089 Y2 JP 2554089Y2
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JP10116791U
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浩 樹下
義一 結城
克也 乾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、設備用ボックスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーカや電話端子及びスイッチ等の設
備を内蔵してなる従来の設備用ボックスは、その本体が
背面板と側板を有してなり、少なくとも前面側に開口し
た略箱体とされ、その内部が隔壁により3つの機能を有
したスペースに区切られ、その中央部が前記設備を内蔵
する設備設置スペースで、その両側が配線スペースとさ
れて、一方の配線スペースが強電機器用配線スペースと
して、他方が弱電機器用の配線スペースとして使用され
ていた。また、前記本体の開口側前面には、ねじ等によ
り開閉自在に取り付けられた前面パネルが設けられ、壁
面への取付け構造に応じて、露出取付け用又は半埋込み
取付け用等の専用の本体が製造されて使用されていた。
【0003】図20は、このように構成された従来の露
出取り付け用の設備用ボックスである配線設備用ボック
ス1を示すもので、同図は、その露出取付け用の設備用
ボックス1の本体2を壁3に半埋込み取付けしたもの
で、本体2を壁3に設けた凹部に挿入し、その背面板2
aをボルト・ナット4(又はねじ)により壁3の凹部の
奥壁に取り付け、側板2bと壁3の納まり部分にパテ5
による補修を施したものである。
【0004】また図21及び図22は、半埋込み・露出
取付け兼用とされた従来の設備用ボックスである配線設
備用ボックス1を示すもので、図21は露出取付け状態
を、図22は半埋込み取付け状態を示すものである。こ
の設備用ボックス1は、上述と同様に略箱形で、本体2
の背面板2aに取付け孔を有し、半埋込み及び露出取付
け時共に、その背面板2aを壁3に固着して取り付け、
半埋込み時には設備用ボックス1の前面パネル2cを埋
込み深さに合わせて、調整ねじ6の締め代をかえて取り
付ける構成とされたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された従来の設備用ボックス1においては、半埋込
み取付け及び露出取付け等の取付け仕様により設備用ボ
ックス1の本体2を製造するため、壁3の仕様及び取付
け構造が決定されるまでは本体2の加工ができず、した
がって、本体2に取り付けられる設備の組み立てができ
ず、納期が長くなり、また、専用の取付け仕様を有する
本体2を、他の取付け仕様で取り付けた場合において
は、パテ5等による補修を必要とするという問題点があ
った。
【0006】また、従来の半埋込み・露出取付け兼用の
設備用ボックス1においては、本体2を軽量間仕切り壁
に半埋込み取付けする際に、電気工事である設備用ボッ
クス1の本体2の施工を、軽量間仕切りの施工と同時に
行なう必要があり、電気工事である設備用ボックス1の
本体2の施工と壁3の施工との工事区分が難しく、ま
た、埋込み位置の設定がしにくいという問題点があっ
た。
【0007】本考案は、前記背景に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、種々の取付け仕様に
容易に対応できると共に、壁と工期を別にして施工がで
きる設備用ボックスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は、背面板2aと側板2bを有してなり、少なく
とも前面側に開口した断面が略コ字形の本体2の内部
に、設備7が取り付けられてなる設備用ボックス1にお
いて、前記本体2の開口端部に外鍔2dを設け、前記本
体2の背面板2aと側板2bの両面に、前記設備用ボッ
クス1の取付け孔2eを設けると共に、前記側板2bに
サイドカバー装着用孔2fを設けたことを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項2では、設備用ボックスを配
設する壁の凹部の埋込み深さや幅が基準以上に長い場合
に、上記設備用ボックスを配設するサイドカバーを設け
ている。
【0010】
【作用】このように構成したため、本考案における設備
用ボックスにおいては、半埋込み施工時において、本体
を壁の埋込み施工用の開口(又は凹部)に挿入すれば、
本体の開口端部である側板の前面側に設けた外鍔が、壁
の前面側に当たってその埋込み施工の位置決めがされ、
側板を取付け孔を利用してねじ等により締め付ければ半
埋込み取付けが容易に行なえる。また、露出取付け時に
おいては、本体の背面板の取付け孔で本体を取り付け、
側板のサイドカバー装着用孔にサイドカバーを装着すれ
ば良く、設備用ボックスの露出取り付けが容易に行なえ
る。
【0011】このため、本体が種々の取付け仕様に対し
て共用とでき、壁や設備用ボックスの取付け仕様が未確
定でも、設備用ボックスの本体の加工ができ、その本体
に取り付けられる設備の組み立てができて納期の短縮が
できると共に、取付け仕様の変更にも化粧用のサイドカ
バーを着脱することにより容易に対応でき、さらには、
壁施工とは工期を別にして行なえるため、壁の施工との
工事区分が容易に行なえる。
【0012】また、請求項2では、設備用ボックスを配
設する壁の凹部の埋込み深さや幅が基準以上に長い場合
に、上記設備用ボックスを配設するサイドカバーを設け
ていることにより、半埋込み・露出に関する仕様変更や
壁の凹部の埋込み深さや、幅変更に対しても、サイドカ
バーにより容易に対応することができる。
【0013】
【実施例】図1乃至図7は、本考案の一実施例を示すも
ので、前記従来例と異なる点は、本体2であり、他は前
記従来例と同様に構成されている。本体2は、背面板2
aとその両側が折曲されて形成された側板2bとを有
し、断面が略コ字形とされ、その側板2bの前面側端部
であるコ字形の開口端部が、外方に折曲されて外鍔2d
が設けられている。また、背面板2aには露出取付け用
の取付け孔2eが設けられ、側板2bには埋込み取付け
用の取付け孔2eが設けられ、その取付け孔2eは露出
取付け時には、サイドカバー8を装着するためのサイド
カバー装着用孔2fとされる。
【0014】このように構成された設備用ボックス1
は、例えば壁である軽量間仕切り壁3に半埋込み取付け
される際には、図3乃至図6に示すように施工される。
つまり、まず軽量間仕切り壁3の施工時に、所定の間隔
を開けたスタッド間に、パネル(石膏ボード)を取り付
けない開口3aを設けておく(図3参照)。この開口3
aに表面パネル2cやスタッドカバー12を外した状態
(本体2に設備等を取り付けた状態)の設備用ボックス
1を押し込み、外鍔2dを軽量間仕切り壁3の表面(石
膏ボード)に当接させ、埋込み位置を決め、本体2の内
面側から側板2bの取付け孔2eを利用してスタッドに
ねじ(テックス又はドリルビスとも言われる)により本
体2を固定する(図4参照)。なお、図において9は本
体2の高さ調整等により天井面との間に生じる隙間をカ
バーする笠木であり、10は同様に床面との隙間をカバ
ーする巾木である。
【0015】次に、本体2の前面側開口に前面パネル2
cを取付け、本体2の両側板2bの内方には、塩化ビニ
ル等により構成された隔壁11を配設して側板2bとの
間に配線スペースを形成し(図5参照)、その配線スペ
ースに配線を行なった後に、スタッドカバー12を配線
スペースの前面側に装着して、配線スペースのカバーを
する(図6参照)。なお、設備用ボックス1をコンクリ
ート壁等の壁3に半埋込み取り付けする場合において
は、その設備用ボックス1の本体2は、その側板2bの
前面側への高さが、壁3に設けた埋込み用の凹部の深さ
よりも低く設定される。
【0016】また、設備用ボックス1を露出取付けする
場合においては、図7に示すように、本体2の背面板2
aの取付け孔2eで本体2を壁3に取り付け、本体2の
側板2bの外方には化粧用サイドカバー8が配設され、
側板2bに設けたサイドカバー装着用孔2fを利用し
て、側板2bの内方からねじにより化粧用のサイドカバ
ー8を取り付け、笠木9及び巾木10を露出用のものに
取り換え、設備用ボックス1の施工を行なう。
【0017】このように構成したため、本実施例におけ
る設備用ボックス1においては、半埋込み施工時におい
て、本体2を壁3の埋込み施工用の開口(又は凹部)に
挿入すれば、本体2の開口端部である側板2bの前面側
に設けた外鍔2dが、壁3の前面側に当たってその埋込
み施工の位置決めがされ、側板2bを取付け孔2eを利
用してねじ等により締め付ければ半埋込み取付けが容易
に行なえる。また、露出取付け時においては、本体2の
背面板2aの取付け孔2eで本体2を取り付け、側板2
bのサイドカバー装着用孔2fにサイドカバー8を装着
すれば良く、設備用ボックス1の露出取付け取付けが容
易に行なえる。
【0018】このため、本体2が種々の取付け仕様に対
して共用とでき、壁3が設備用ボックス1の取付け仕様
が未確定でも、設備用ボックス1の本体2の加工がで
き、その本体2に取り付けられる設備の組み立てができ
て納期の短縮ができると共に、取付け仕様の変更にも化
粧用のサイドカバー8を着脱することにより容易に対応
でき、さらには、壁施工とは工期を別にして行なえるた
め、壁3の施工との工事区分が容易に行なえる。
【0019】なお、前記実施例においては、本体2の側
板2bに設けた埋込み取付け用の取付け孔2eをサイド
カバー装着用孔2fと兼用とした例を示したが、本考案
はこれに限らず、それぞれの孔を専用の孔として設けた
ものであっても良い。 (実施例2) 図8〜図16に実施例2を示す。この実施例は先の実施
例と実質的に同じであり、異なるところは形状が少し異
なるだけである。
【0020】すなわち、笠木9、巾木10及びスタッド
カバー12の角部を略直角にしているものであり、ま
た、上下の表面パネル2cの間の操作パネルを2段にし
た他は先の実施例と同様である。また、外鍔2dは側板
2bに固着したL型片21にねじ止めして形成してあ
る。図8及び図9は設備用ボックス1を半埋込み取付け
状態を示し、図10〜図13は半埋込みの場合の施工状
態を示している。図14〜図16は設備用ボックス1を
露出取付けの場合を示しており、施工内容は先の実施例
と同様なので説明は省略する。
【0021】(実施例3) 図17〜図19に実施例3を示す。本実施例では、壁3
に凹設した凹部が、基準の埋込み深さ以外の時、又は設
備用ボックス1の本体2の基準の幅以上に変更する場合
である。図示するように、本体2の外側に配設されるサ
イドカバー13は断面を略S字型に形成され、後部の内
側に略コ字型の固定片14を設け、壁3の前面に位置す
る部分を前板部15としている。
【0022】次に、設備用ボックス1を施工する場合に
ついて説明する。まず、壁3の凹部の両側面にサイドカ
バー13を夫々配置し、露出用に変更するための作業と
同じように、設備用ボックス1の側板2bの取付け孔2
eを利用して、ねじ4を該取付け孔2eを介してサイド
カバー13の固定片14のねじ穴に螺着固定する。そし
て、先の実施例と同様にスタッドカバー12を設備用ボ
ックス1の両側に配設する。次に、壁3の凹部の埋込み
深さ及び幅に応じて笠木9及び巾木10を取り付ける。
【0023】このように、半埋込み・露出用の本体2を
共通化することにより、壁3の仕様が未確定でも本体2
の製造・機器の組み立てができる。また、半埋込み・露
出に関する仕様変更や埋込み深さ・幅変更に対しても、
化粧用サイドカバーを兼ねたサイドカバー13を着脱・
変更することにより、容易に対応が行えるものである。
【0024】
【考案の効果】本考案は上述のように、背面板と側板を
有してなり、少なくとも前面側に開口した断面が略コ字
形の本体の内部に、設備が取り付けられてなる設備用ボ
ックスにおいて、前記本体の開口端部に外鍔を設け、前
記本体の背面板と側板の両面に前記設備用ボックスの取
付け孔を設けると共に、前記側板にサイドカバー装着用
孔を設けたものであるから、本考案における設備用ボッ
クスにおいては、半埋込み施工時において、本体を壁の
埋込み施工用の開口(又は凹部)に挿入すれば、本体の
開口端部である側板の前面側に設けた外鍔が、壁の前面
側に当たってその埋込み施工の位置決めがされ、側板を
取付け孔を利用してねじ等により締め付ければ半埋込み
取付けが容易に行なえる。また、露出取付け時において
は、本体の背面板の取付け孔で本体を取り付け、側板の
サイドカバー装着用孔にサイドカバーを装着すれば良
く、設備用ボックスの露出取り付けが容易に行なえる。
【0025】このため、本体が種々の取付け仕様に対し
て共用とでき、壁や設備用ボックスの取付け仕様が未確
定でも、設備用ボックスの本体の加工ができ、その本体
に取り付けられる設備の組み立てができて納期の短縮が
できると共に、取付け仕様の変更にも化粧用のサイドカ
バーを着脱することにより容易に対応でき、さらには、
壁施工とは工期を別にして行なえるため、壁の施工との
工事区分が容易に行なえる。
【0026】また、請求項2では、設備用ボックスを配
設する壁の凹部の埋込み深さや幅が基準以上に長い場合
に、上記設備用ボックスを配設するサイドカバーを設け
ていることにより、半埋込み・露出に関する仕様変更や
壁の凹部の埋込み深さや、幅変更に対しても、サイドカ
バーにより容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上の半埋込み取付け状態を示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】同上の壁面の埋込み用開口を示す斜視図であ
る。
【図4】同上の本体の半埋込み取付け状態を示す斜視図
である。
【図5】同上の前面パネルを装着した斜視図である。
【図6】同上の半埋込み取付け状態を示す斜視図であ
る。
【図7】同上の露出取付け状態を示す一部分解斜視図で
ある。
【図8】同上の実施例2の断面図である。
【図9】(a)(b)は同上の正面図及び断面図であ
る。
【図10】同上の壁面の埋込み用開口を示す斜視図であ
る。
【図11】同上の本体の半埋込み取付け状態を示す斜視
図である。
【図12】同上の前面パネルを装着した斜視図である。
【図13】同上の半埋込み取付け状態を示す斜視図であ
る。
【図14】同上の露出取付け状態を示す一部分解斜視図
である。
【図15】同上の露出取付け状態を示す断面図である。
【図16】(a)(b)は同上の正面図及び断面図であ
る。
【図17】同上の実施例3の分解斜視図である。
【図18】同上の断面図である。
【図19】(a)(b)は同上の正面図及び断面図であ
る。
【図20】従来の設備用ボックスの一例を示す断面図で
ある。
【図21】従来の別の設備用ボックスを示す断面図であ
る。
【図22】同上の別の取付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 設備用ボックス 2 本体 2a 背面板 2b 側板 2d 外鍔 2e 取付け孔 2f サイドカバー装着用孔 7 設備 13 サイドカバー

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面板と側板を有してなり、少なくとも
    前面側に開口した断面が略コ字形の本体の内部に、設備
    が取り付けられてなる設備用ボックスにおいて、前記本
    体の開口端部に外鍔を設け、前記本体の背面板と側板の
    両面に前記設備用ボックスの取付け孔を設けると共に、
    前記側板にサイドカバー装着用孔を設けたことを特徴と
    する設備用ボックス。
  2. 【請求項2】 設備用ボックスを配設する壁の凹部の埋
    込み深さや幅が基準以上に長い場合に、上記設備用ボッ
    クスを配設するサイドカバーを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の設備用ボックス。
JP10116791U 1991-06-27 1991-12-09 設備用ボックス Expired - Lifetime JP2554089Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10116791U JP2554089Y2 (ja) 1991-06-27 1991-12-09 設備用ボックス

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JP3-49499 1991-06-27
JP4949991 1991-06-27
JP10116791U JP2554089Y2 (ja) 1991-06-27 1991-12-09 設備用ボックス

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Publication Number Publication Date
JPH0523707U JPH0523707U (ja) 1993-03-26
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Effective date: 19970701