JPS6316267Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は間仕切装置に於ける配線用サイドケース
に関し、更に詳しくはパネル、巾木、支柱等にて
構成される単位間仕切を直線状若しくは枠囲み状
に複数枚連結するとともに各単位間仕切の支柱に
形成した孔を利用して棚、机天板等を取付けてオ
フイス空間を形成するようになした間仕切装置に
おいて、オフイス空間で使用される照明灯、オフ
イスオートメーシヨン機器（OA機器）等の電源
線、信号線及び電話線等のコードを外側に露呈さ
せることなく且つコードの余裕長さ分を収容保持
可能となした間仕切装置に於ける配線用サイドケ
ースに係るものである。

従来の間仕切装置においてはオフイス空間内に
設けた照明灯、電気機器等のコードは室内壁面等
に設けたコンセントから各々の機器毎にコードを
床面にはわせて配線していた為に歩行時に邪魔に
なつたり作業環境に危険であるだけでなく美観を
損う問題があり、又この問題解決の為に間仕切装
置内に配線を収容することが考案された。（例え
ば実公昭54−20265号、実公昭55−43724号）しか
し乍らこの場合でも間仕切装置内下部に単一の電
線を収容すべき空所を形成しただけであり、電話
及びコピー、フアクシミリ、コンピユーター等の
OA機器を使用する最近のオフイスにおいては多
数本のコードを収容可能とするだけでなく場合に
よつては各コードを隔離して収容しなければなら
ないことから上述のような従来構成の間仕切装置
では対応できず、しかも各機器特に電話機、OA
端末機等は定位置に固定することなく持ち運び移
動可能若しくは設置位置替え可能となして使用す
る場合が多く、この為にこれ等の機器、電話器に
接続した余裕長さ分のコードは前述のような従来
構造では収容できず床面にはわせなければならず
問題解決にはならなかつた。

本案は以上のような現状に鑑みて考案したもの
で、その要旨とするところは間仕切装置内下部に
多数本のコードを隔離して配線収容可能となした
コードケースを設けるとともに各機器の端末コー
ドを接続可能となしたコンセントボツクスを設置
可能としてなる間仕切装置に於いて、電話、照明
灯、OA機器等のコードを配線収容可能となすと
ともに、該コードの余裕長さ分を収容可能となし
た凹溝を底板の長さ方向両側縁に立設した縦長片
と短片により区画形成してなる長尺本体ケース
と、該本体ケースの両側端部に、該本体ケースの
両端からの突出長さをスライド調節可能となして
外嵌連結し得る端ケースと、該端ケースに側方へ
の突出長さを調節可能に連結され、一端に間仕切
装置の支柱の取付孔に嵌合掛止し得るフツクを有
する止め金具とよりなる間仕切装置に於ける配線
用サイドケースにある。

以下添附図面にて詳説すれば、間仕切装置内即
ち下部に設けた巾木３，３間にコードケースＢを
設ける場合第２図，第３図に示すように各単位間
仕切Ａを構成するパネル１の下端に取付けた下側
開口の下枠２の下位に上ケース４と、下ケース５
を着脱自在に連続して取付けるもので先づ上ケー
ス４は拡開方向への弾性を付与した両側壁上縁に
係合縁６を屈曲形成し、この係合縁６を下枠２の
開口縁７に嵌合掛止して着脱自在に取付けられ、
更にこの上ケース４の両側壁は底板８より下方に
突出させかつ内向きの屈曲縁９を形成し、この両
屈曲縁９，９に、下ケース５の両側壁上縁に形成
した係合縁１０を嵌合掛止させて着脱自在に取付
けられるものであり、この下ケース５の両側壁も
上ケースと同様に拡開方向への弾性が付与されて
おり、又該下ケースの両側壁間中央部には上縁に
係合縁１２，１２を形成した隔壁１１を立設して
なり、このコードケースＢは各単位間仕切Ａの端
部における巾木３の取付け部分及びコンセントボ
ツクス１３の取付け部分を除いて単位間仕切Ａの
全幅に亘つて取付けられるものであり、従つて各
コードは単位間仕切Ａの端部のコードケースＢを
取付けていない部分の下側開口から間仕切装置外
へ引き出され室内壁面等のコンセント等に連続す
るもので、図示の例では上ケース４内に電源線ａ
を収容して下ケース５の片方の区画路に電話線ｂ
を、他の片方の区画路にOA機器用信号線ｃを収
容配線している。而して電源線ａには照明灯、各
種機器の端末コードを接続する為のコンセント１
４を接続するのであるが本案ではこれをコンセン
トボツクス１３内で接続させ、このコンセントボ
ツクス１３をも間仕切装置内に取付けるようにな
している。

例えば上述した第２図，第３図及び第４図に示
すようにコンセントボツクス１３を受金具１５に
ネジ止めその他の手段にて固定して受金具１５の
上板１５′に下方から貫通させた蝶ボルト１６を、
前記下枠２内に回転を防止して嵌合され開口縁
７，７上に架設した板ナツト１７に螺合して蝶ボ
ルト１６の締付けによつて受金具１５の上板１
５′と板ナツト１７とによつて下枠開口縁７，７
を挾圧してコンセントボツクス１３を下枠２に着
脱自在に取付け、コンセント１４は、ボツクス１
３から突出させるとともに巾木３に形成した開口
３′に臨ませている。

一方上述の間仕切装置内コードケースＢに代え
て若しくはこれと併用可能に取付けられる本案の
サイドケースＣは第１図に示すようなオフイス空
間の内側下部に位置し、両端に設けたフツク２５
を単位間仕切Ａ間の支柱A′の取付孔１８に嵌合
掛止させて取付けられるもので、その構成は、第
５図に示すようにコードを収容すべき凹溝１９を
単又は複数に区画して形成するとともに、上縁に
リブ２０を形成した縦長片２１′、短片２１″を有
する本体ケース２１の両側端部に、断面形状を本
体ケースと略同形となした端ケース２２をスライ
ド可能に外嵌して本体ケース２１の両端からの突
出長さを調節可能となし、本体ケース２１、端ケ
ース２２の底板に設けた連結孔２３…を利用して
ビス及びナツトにて連結固定され、又端ケース２
２の短片２２″の取付面には連結孔２４，２４を
形成して、フツク２５を有する止め金具２６をビ
ス止めするものであり、この連結孔２４，２４及
び底板の連結孔２３…は端ケース２２の両端部に
形成して端ケース２２を本体ケースの両端部に共
用可能となしている。又止め金具２６には３個の
取付孔２７を横方向等間隔に形成して端ケース２
２への連結に際しては中央取付孔２７と先端取付
孔２７若しくは中央取付孔２７と奥端取付孔２７
を２個ずつ使用して取付けられるもので、従つて
止め金具２６の端ケースからの突出長さを長短調
節可能となし、第６図に示すように単位間仕切
Ａ，Ａを直線連結するとともに側板A″を直交さ
せて連結している部分へのサイドケース取付け時
には端ケース２２からの突出長さを短かくなし、
又第７図の如く単位間仕切Ａ，Ａを直角に連結し
ている部分への取付け時には突出長さを長くなし
て端ケース２２，２２が邪魔にならないようにな
して前記フツク２５を支柱A′の取付孔１８に嵌
合掛止して取付けている。尚前述のコンセントボ
ツクス１３は間仕切装置内に限らずサイドケース
Ｃの本体ケース下面の所望位置に前記同様に受金
具１５、板ナツト１７、蝶ボルト１６を用いて取
付けることも可能である。尚第３図中Ｄは間仕切
装置側端に取付けられるカバー、Ｅは支柱Ａ下端
に取付けられるアジヤスターである。

以上のようになる本実施例の間仕切装置によれ
ば間仕切装置内下部の両側巾木内にコードケース
Ｂを設けたことによつてオフイス空間で使用され
る電話、照明灯、OA機器等の電源コード、電話
線、信号線を外部に露呈させることなく収容配線
することができ、しかもコードケースＢは上、下
のケースに区分するとともに下ケース５内も隔壁
１１によつて区画したので各コードを隔離して配
線することも可能となり、従来のように各機器の
コードが床面で混然となつて歩行、作業等に邪魔
になつたり美観を損ねるというような問題がな
く、構成及び取付けも、上ケース４の両側壁上縁
に形成した係合縁６を間仕切装置の下枠２の開口
縁７に嵌合掛止し、下ケース５の係合縁１０を上
ケース下縁の屈曲縁９に嵌合掛止させるだけで簡
単に取付けることができ又取外しも容易に行うこ
とができるのである。加えてコードケースＢ内の
電源線ａに接続されるコンセント１４も、コンセ
ントボツクス１３内で電源線ａと接続してコンセ
ントボツクス１３を受金具１５蝶ボルト１６板ナ
ツト１７を用いて下枠２下面に簡単に取付けるこ
とによつて差込口のみを外側に露呈させて間仕切
装置内に収納することができるのでオフイス空間
の美観をより高めることになる。

而して本案の間仕切装置に於ける配線用サイド
ケースは、間仕切装置の下部側面に取付けて各種
のコードを収容配線することができるだけでな
く、コードを長くなして各機器を移動、持ち運び
して使用可能となした場合において、特に電話
線、OA信号線の場合にはコードの余裕長さ分を
収容して床面に垂れ下ることを防止することがで
き、しかもこのサイドケースＣは本体ケース２１
に端ケース２２を伸縮スライド可能に嵌合して構
成したので各単位間仕切Ａの巾寸法に応じて伸縮
調節することができるだけでなく、間仕切装置の
支柱A′の取付孔１８に嵌合掛止するフツク２５
を有する止め金具２６を端ケース２２からの突出
長さを調整して該端ケース２２に取付けるように
なしたので間仕切装置に連結される側板A″の取
付けに何等支障を来たすことなく、又間仕切装置
のコーナー部分においてもサイドケースの取付け
を容易に行える等の利点を有するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のサイドケースを取付けた間仕切
装置によるオフイス空間の一例を示す斜視図、第
２図は単位間仕切の下部を示す縦断面図、第３図
は同じく単位間仕切の巾木取外し状態の断面図、
第４図はコンセントボツクス取付構造を示す分解
斜視図、第５図はサイドケースの一側を示す部分
斜視図、第６図は間仕切装置の直線連結部分にお
けるサイドケースの取付構造を示す簡略横断面
図、第７図は間仕切装置のコーナ部分におけるサ
イドケースの取付構造を示す簡略横断面図であ
る。 Ａ……単位間仕切、A′……支柱、A″……側板、
Ｂ……コードケース、Ｃ……サイドケース、Ｄ…
…カバー、Ｅ……アジヤスター、Ｆ……電話機、
Ｇ……OA機器、ａ……電源線、ｂ……電話線、
ｃ……OA機器用信号線、１……パネル、２……
下枠、３……巾木、４……上ケース、５……下ケ
ース、６……係合縁、７……開口縁、８……底
板、９……屈曲縁、１０……係合縁、１１……隔
壁、１２……係合縁、１３……コンセントボツク
ス、１４……コンセント、１５……受金具、１６
……蝶ボルト、１７……板ナツト、１８……取付
孔、１９……凹溝、２０……リブ、２１……本体
ケース、２２……端ケース、２３……連結孔、２
４……連結孔、２５……フツク、２６……止め金
具、２７……取付孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電話、照明灯、OA機器等のコードを配線収容
   可能となすとともに、該コードの余裕長さ分を収
   容可能となした凹溝を底板の長さ方向両側縁に立
   設した縦長片と短片により区画形成してなる長尺
   本体ケースと、 該本体ケースの両側端部に、該本体ケースの両
   端からの突出長さをスライド調節可能となして外
   嵌連結し得る端ケースと、 該端ケースに側方への突出長さを調節可能に連
   結され、一端に間仕切装置の支柱の取付孔に嵌合
   掛止し得るフツクを有する止め金具と、 よりなる間仕切装置に於ける配線用サイドケー
   ス。