JP2001049041A - ゴムおよびゴム組成物 - Google Patents

ゴムおよびゴム組成物

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JP2001049041A
JP2001049041A JP11225450A JP22545099A JP2001049041A JP 2001049041 A JP2001049041 A JP 2001049041A JP 11225450 A JP11225450 A JP 11225450A JP 22545099 A JP22545099 A JP 22545099A JP 2001049041 A JP2001049041 A JP 2001049041A
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polymer
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毅 唐渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低発熱性、ウェットスキッド抵抗性、強度特
性、耐摩耗性に優れたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ゲル・パーミエーション・クロマトグラ
フィによる分子量分布曲線のピークの頂点に対応する分
子量をMpとする時、[Mpの60%の分子量を有する
重合体分子中の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]
/[分子量Mpを有する重合体分子中の芳香族ビニル系
単量体単位の重量分率]の値が0.65〜0.9である
テーパード・芳香族ビニル単量体−共役ジエン単量体共
重合ゴムまたはそれを複数の重合体分子の末端を結合さ
せたカップリング型ゴムを天然ゴムまたは合成イソプレ
ンゴムに配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ゴムまたは合
成イソプレンゴムと混合することによって、低発熱性を
示し、ウェットスキッド抵抗性、引張強度および耐摩耗
性に優れるテーパード・芳香族ビニル単量体−共役ジエ
ン単量体共重合ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】省資源や環境対策などが重視されるにつ
れて、自動車の低燃費化に対する要求がより厳しくな
り、自動車タイヤについても、転動抵抗を小さくするこ
とにより低燃費化することが求められている。一般に、
タイヤの転動抵抗を小さくするためには、タイヤ材料と
して低発熱性の架橋ゴムが用いられる。
【0003】一方、タイヤは、自動車の安全性のため
に、制動距離を縮めることが求められている。ウェット
スキッド制動性として表される、ウェット路面での制動
距離を縮めるためには、一般に高発熱性の架橋ゴムが用
いられる。
【0004】これらの相反する特性を満足させるため、
ジエン系ゴム分子にベンゾフェノン化合物を反応させる
ことにより変性する方法(特開昭58−189203号
公報など)や、置換アミノ基やアルコキシシリル基を導
入したジエン系ゴムに補強剤としてシリカを配合したゴ
ム組成物を用いる方法(特開昭64−22940号公
報、特開平9−151275号公報、特開平9−151
276号公報、特開平9−208621号公報、特開平
9−227628号公報、特開平9−235324号公
報など)など、変性ゴムを用いる方法が提案されてい
る。しかし、これらの方法では、低発熱性と高発熱性の
バランスを取ることは困難であり、低燃費性とウェット
スキッド制動性を十分に満足させたものは得られなかっ
た。
【0005】低燃費性とウェットスキッド制動性のバラ
ンスの良好なゴムとして、これらの変性ゴムのほかに、
重合体分子の分子量に対してスチレン単位含有率を連続
的に変化させたスチレン−ブタジエン共重合ゴムが提案
されている(特開昭57−53511号公報など)。し
かし、このスチレン−ブタジエン共重合ゴムは、原則的
に複数種の共重合ゴムをブレンドしたものである。一連
の重合工程で一括して製造する方法も開示されている
が、重合工程を複数段階に別けて各段階で重合開始剤と
単量体を追加して製造しており、各工程では前工程に引
き続いて重合が進行する重合体分子のほかに、同時に新
たに重合が開始された重合体分子が加わっており、得ら
れるものは、複数種の共重合ゴムのブレンド物である。
そのため、一定の品質の共重合ゴムを製造するのが困難
であったり、品質の変更が困難なものであった。また、
このスチレン−ブタジエン共重合ゴムを天然ゴムに配合
してタイヤのゴム成分として用いると、耐摩耗性やウェ
ットスキッド制動性に優れてはいるものの、厳しくなっ
た低燃費化要求を満足させるものではなかった。
【0006】テーパード・スチレン−ブタジエン共重合
ゴムとして、ブタジエン単位中のビニル結合単位量の大
きいものを用いることによって、天然ゴムなどとの相溶
性を与えて防振ゴム用に用いることが提案されている
(特開平1−167346号公報など)。しかし、この
ゴムと天然ゴムなどとの組成物は、損失係数の温度分散
プロファイルが一山となり、かつ損失係数のピーク位置
が低温にシフトしてしまうことから、0℃付近の損失係
数が低く、ウェットスキッド抵抗性に劣り、タイヤ用ゴ
ム組成物としては用いることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低発
熱性とウェットスキッド抵抗性に優れ、しかも優れた引
張強度と耐摩耗性を有するタイヤ用材料として用いるこ
とができるテーパード・芳香族ビニル系単量体−共役ジ
エン系単量体共重合ゴムを提供することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明者は、前記従来技
術の問題点を克服するために鋭意研究を重ねた結果、テ
ーパード・芳香族ビニル系単量体−共役ジエン系単量体
共重合ゴムであって、重合体分子中の芳香族ビニル系単
量体単位量の変化が特定のものに、天然ゴムまたは合成
イソプレンゴムを配合することにより、該テーパードゴ
ムの構造の一部分が天然ゴムまたは合成イソプレンゴム
と相溶し、残部が相溶せず、発熱性、ウェットスキッド
抵抗性、引張強度および耐摩耗性に優れるゴム組成物を
与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】かくして、本発明によれば、ゲル・パーミ
エーション・クロマトグラフィによる分子量分布曲線の
ピークの頂点に対応する分子量をMpとすると、[Mp
の60%の分子量を有する重合体分子中の芳香族ビニル
系単量体単位の重量分率]/[分子量Mpを有する重合
体分子中の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]の値
が0.65〜0.9であるテーパード・芳香族ビニル単
量体−共役ジエン単量体共重合ゴムが提供される。
【0010】また、本発明によれば、上記テーパード・
芳香族ビニル系単量体−共役ジエン系単量体共重合ゴム
の複数の重合体分子の末端を結合させたカップリング型
ゴムが提供される。
【0011】さらに、本発明によれば、上記テーパード
・芳香族ビニル系単量体−共役ジエン系単量体共重合ゴ
ム(a)または上記カップリング型ゴム(b)と天然ゴ
ムまたは合成イソプレンゴムとを含有するゴム組成物が
提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】(テーパード・芳香族ビニル系単
量体−共役ジエン系単量体共重合ゴム)本発明のテーパ
ード・芳香族ビニル系単量体−共役ジエン系単量体共重
合ゴム(a)(以下、テーパードゴム(a)という)
は、直鎖状の重合体であって、重合開始点から、他端に
向かって、芳香族ビニル系単量体単位の重量分率が連続
的に増加し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィによる分子量分布曲線のピークの頂点に対応する分子
量、いわゆるピークトップ分子量の大きさをMpをMp
とする時、[Mpの60%の分子量を有する重合体分子
中の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]/[分子量
Mpを有する重合体分子中の芳香族ビニル系単量体単位
の重量分率]の値が0.65〜0.9である重合体であ
る。
【0013】重合開始点から、他端に向かって、芳香族
ビニル系単量体単位の重量分率が連続的に増加すると
は、重合体分子鎖中の部分での芳香族ビニル系単量体単
位量の重合分率が、重合開始点から他端に向かって徐々
に増加していくことである。例えば、重合体分子鎖中に
二つ以上の部分を選んだ場合に、常に、重合開始端に近
い部分よりも重合開始端から遠い部分が芳香族ビニル単
量体単位の重量分率が、大きくなることである。その場
合、芳香族ビニル単量体単位の重量分率を比較する重合
体分子鎖の部分の分子量の下限は、好ましくは200
0、より好ましくは4000、特に好ましくは1000
0である。各部分の分子量が小さくなりすぎると、わず
かなバラツキで、一見、芳香族ビニル系単量体単位の重
量分率が減少したような結果となる場合がある。
【0014】本発明のテーパードゴム(a)において
は、共役ジエン系単量体単位の重量分率の下限は、好ま
しくは50重量%、より好ましくは60重量%、特に好
ましくは70重量%であり、上限は、好ましくは90重
量%、より好ましくは88重量%、特に好ましくは85
重量%である。芳香族ビニル系単量体単位の割合の下限
は、好ましくは10重量%、より好ましくは12重量
%、特に好ましくは15重量%であり、上限は、好まし
くは50重量%、より好ましくは40重量%、特に好ま
しくは30重量%である。
【0015】テーパードゴム(a)の重合体分子は、共
役ジエン系単量体単位の重量分率が大きく、かつ共役ジ
エン系単量体単位中のビニル結合単位の割合が大きい部
分ほど、天然ゴムまたは合成イソプレンゴムと相溶しや
すく、逆に共役ジエン系単量体単位量の重量分率が大き
い部分ほど、または共役ジエン系単量体単位中のビニル
結合単位量の割合が小さい部分ほど、天然ゴムまたは合
成イソプレンゴムと相溶しにくい。重合体分子中の天然
ゴムまたは合成イソプレンゴムと相溶しやすい部分と相
溶しにくい部分の大きさのバランスによって、様々な特
性が示される。重合体分子中の天然ゴムまたは合成イソ
プレンゴムと相溶しやすい部分が大きすぎ、相溶しにく
い部分が小さすぎると、本発明のゴム組成物のウェット
スキッド抵抗性が十分でない場合がある。重合体分子中
の天然ゴムまたは合成イソプレンゴムと相溶しやすい部
分が小さすぎ、相溶しにくい部分が大きすぎると、本発
明のゴム組成物の低発熱性、引張強度、耐摩耗性などが
劣る場合がある。
【0016】共役ジエン系単量体としては、例えば、
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロ
ロ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどが
挙げられる。これらの中でも、1,3−ブタジエン、2
−メチル−1,3−ブタジエンなどが好ましく、1,3
−ブタジエンが特に好ましい。これらの共役ジエン系単
量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0017】本発明のテーパードゴム(a)中におい
て、共役ジエン系単量体単位中のビニル結合単位の割合
(共役ジエン系単量体単位全量に対する、1,2−ビニ
ル結合した単位量および3,4−ビニル結合した単位量
の総量の割合)は、重合体分子全体に渡って一定であっ
ても、重合体分子中の部分によって変化していてもよ
い。一般には、共役ジエン系単量体単位中のビニル結合
単位の割合は、芳香族ビニル系単量体単位の重量分率の
増加や重合温度の上昇にともなって減少し、後述の極性
化合物の添加量が増加するのにともなって増加する。
【0018】テーパードゴム(a)中において、共役ジ
エン系単量体単位中のビニル結合単位の割合の下限は、
好ましくは50重量%、より好ましく55重量%、特に
好ましくは60重量%であり、上限は、好ましくは90
重量%、より好ましくは85重量%、特に好ましくは8
0重量%である。共役ジエン系単量体単位中のビニル結
合単位の割合が小さすぎると、天然ゴムまたは合成イソ
プレンゴムとの相溶性が悪く、ゴム組成物が低発熱性、
引張強度、耐摩耗性などに劣る場合があり、大きすぎる
と製造が困難な場合がある。
【0019】芳香族ビニル系単量体としては、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、
3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジ
イソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4
−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルス
チレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モノ
フルオロスチレンなどを挙げることができる。これらの
中でも、スチレンが特に好ましい。これらの芳香族ビニ
ル系単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組
み合わせて用いられる。
【0020】本発明のテーパードゴム(a)は、ゲル・
パーミエーション・クロマトグラフィ(GPC)分析に
おいて、[Mpの60%の分子量を有する重合体分子中
の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]/[分子量M
pを有する重合体分子中の芳香族ビニル系単量体単位の
重量分率]の値の下限は、0.65、好ましくは0.6
7、より好ましくは0.69であり、上限は、0.9、
好ましくは0.85、より好ましくは0.8である。こ
の値が小さすぎると本発明のゴム組成物のウェットスキ
ッド抵抗性が不十分な場合があり、大きすぎると本発明
のゴム組成物の低発熱性、引張強度、耐摩耗性などに劣
る。
【0021】本発明のテーパードゴム(a)に含有され
るMpの60%の分子量を有する重合体分子は、重合中
に重合体鎖の活性末端に結合した有機活性金属が何らか
の理由で失活したものが主成分であり、分子量Mpを有
する重合体分子と比較することにより、テーパードゴム
(a)中の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率の変化
を示す指標のひとつとなる。
【0022】なお、[分子量Mpを有する重合体分子中
の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]と、[Mpの
60%の分子量を有する重合体分子中の芳香族ビニル系
単量体単位の重量分率]は、GPCでのそれぞれの分子
量に対応する溶出成分を示差屈折計で測定した吸収強
度、紫外分光検出器で測定した吸収強度、赤外分光検出
器で測定した吸収強度などにより測定することができ
る。
【0023】本発明のテーパードゴム(a)中におい
て、芳香族ビニル系単量体単位の重量分率は、分子鎖の
重合開始端から他方の末端に向かい連続的に増加する。
テーパードゴム(a)を製造するには、[Mpの60%
の分子量を有する重合体分子中の芳香族ビニル系単量体
単位の重量分率]/[分子量Mpを有する重合体分子中
の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]の値が上記の
ようになるように、かつ、テーパードゴムとなるよう
に、重合転化率に応じて、重合反応液中の芳香族ビニル
系単量体量を調節すればよい。本発明のテーパードゴム
(a)においては、重合転化率0重量%から40重量%
の間に重合された部分の芳香族ビニル系単量体単位の重
量分率の上限は、好ましくは20重量%、より好ましく
は15重量%、特に好ましくは13重量%である。ま
た、重合転化率50重量%から60重量%の間に重合さ
れた部分の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率の下限
は、好ましくは18重量%、より好ましくは20重量
%、特に好ましくは22重量%であり、上限は、好まし
くは50重量%、より好ましくは45重量%、特に好ま
しくは40重量%である。さらに、重合転化率70重量
%から100重量%の間に重合された部分の芳香族ビニ
ル系単量体単位の重量分率の下限は、好ましくは25重
量%、より好ましくは28重量%、特に好ましくは30
重量%であり、上限は、好ましくは70重量%、より好
ましくは60重量%、特に好ましくは55重量%であ
る。
【0024】テーパードゴム(a)中の重合転化率0重
量%から40重量%の間に重合された部分において、芳
香族ビニル系単量体単位の重量分率が大きすぎると、天
然ゴムまたは合成イソプレンゴムとの相溶性が低下し、
その結果、引張強度、耐摩耗性などが劣る場合がある。
重合転化率50重量%から60重量%の間に重合された
部分において、芳香族ビニル系単量体単位の重量分率が
少なすぎると天然ゴムおよびは合成イソプレンゴムとの
相溶性が向上し、ウェットスキッド抵抗性が劣る場合が
ある。この範囲で芳香族ビニル系単量体単位の割合が多
すぎると芳香族ビニル系単量体単位の割合を連続的に増
加させることが難しく、また低温での硬度が高くなりウ
ェットスキッド抵抗性が劣る場合がある。重合転化率7
0重量%から100重量%の間に重合された部分におい
て、芳香族ビニル系単量体単位の重量分率が小さすぎる
と、天然ゴムまたは合成イソプレンゴムとの相溶性が向
上したり、ウェットスキッド抵抗性が劣ったりする場合
があり、大きすぎると、低発熱性に劣る場合がある。
【0025】本発明のテーパードゴム(a)中におい
て、共役ジエン系単量体単位中の1,4−結合単位の割
合(共役ジエン系単量体の全量に対する、1,4−シス
結合単位と1,4−トランス結合単位の総和)の変化が
小さいことが好ましい。テーパードゴム(a)を分子量
で十等分した各部分の共役ジエン系単量体単位中の1,
4−結合単位の割合を測定し、その最大値と最小値の差
の上限は、好ましくは25モル%、より好ましく20モ
ル%、特に好ましくは15モル%である。この差が大き
すぎると、架橋ゴム組成物の架橋密度分布が不均一にな
り、引張強度、耐摩耗性などに劣る場合がある。
【0026】本発明のテーパードゴム(a)の分子量
は、特に限定されないが、ゲル・パーミエーション・ク
ロマトグラフィーのポリスチレン換算重量平均分子量
(Mw)の下限は、好ましくは50,000、より好ま
しくは100,000、特に好ましくは150,000
であり、上限は、好ましくは2,000,000、より
好ましくは1,500,000、特に好ましくは1,2
00,000である。重量平均分子量(Mw)が、小さ
すぎると本発明のゴム組成物は、低発熱性、ウェットス
キッド抵抗性、引張強度、耐摩耗性などが劣る場合があ
り、大きすぎるとゴム組成物の加工性が劣る場合があ
る。
【0027】本発明のテーパードゴム(a)の重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比である分子
量分布(Mw/Mn)の下限は、好ましくは1.05、
より好ましくは1.1であり、上限は、好ましくは3.
5、より好ましくは3、特に好ましくは2.5である。
テーパードゴム(a)の分子量分布(Mw/Mn)が小
さすぎると加工性、耐摩耗性などが劣る場合があり、大
きすぎると発熱性や引張強度が劣る場合がある。
【0028】(テーパード・芳香族ビニル系単量体−共
役ジエン系単量体共重合ゴムの製造方法)本発明のテー
パードゴム(a)の製造方法は特に限定されない。例え
ば、炭化水素溶媒中、極性化合物存在下、有機活性金属
を開始剤として、重合の進行に合わせて、供給する単量
体混合液の組成を変化させながら、重合すればよい。
【0029】この重合工程で用いられる炭化水素溶媒と
しては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化
水素などが挙げられる。
【0030】極性化合物としては、エーテル化合物、三
級アミン、アルカリ金属アルコキシド、ホスフィン化合
物などが挙げられ、エーテル類と三級アミンが好まし
い。
【0031】有機活性金属としては、有機アルカリ金属
が好ましく、有機モノリチウム化合物や多官能性有機リ
チウム化合物などの有機リチウム化合物、有機ナトリウ
ム化合物、有機カリウム化合物などが挙げられ、有機リ
チウム化合物が好ましく、有機モノリチウム化合物が特
に好ましい。
【0032】炭化水素溶媒の使用量は特に限定されない
が、単量体濃度が1〜50重量%になるように用いるこ
とが好ましい。有機活性金属の使用量は、要求される生
成重合体の分子量によって適宜選択されるが、単量体1
00g当り、0.1〜30ミリモルが好ましい。
【0033】開始剤として用いる有機活性金属1モルに
対する極性化合物の使用量の下限は、好ましくは0.1
モル、より好ましくは0.3モル、特に好ましくは0.
5モルであり、上限は、好ましくは100モル、より好
ましくは50モル、特に好ましくは30モルである。極
性化合物の使用量が少なすぎると、共役ジエン結合部分
のビニル結合割合を十分に高くすることができず、用途
によっては問題となる場合があり、多すぎてもビニル結
合割合は大きくなりにくい。
【0034】重合反応は、好ましくは−78〜150℃
の範囲で、回分式あるいは連続式などの重合様式で行わ
れ、好ましくは回分式で行われる。芳香族ビニル系単量
体単位がランダムに結合していくように、また、重合が
進むに従って、本発明のテーパードゴム(a)の芳香族
ビニル系単量体単位の重量基準の割合が増加するよう、
単量体混合液の芳香族ビニル系単量体と共役ジエン系単
量体の組成比を変化させつつ、重合反応液に単量体混合
液を連続的あるいは断続的に供給する。
【0035】テーパードゴム(a)の有機活性金属と結
合している重合体鎖末端を変性剤と反応させた末端変性
テーパードゴムや、有機アルカリ金属アミドを開始剤と
して用い重合開始端を変性させた末端変性テーパードゴ
ムとしてもよい。末端変性による変性率が大きいほど、
一般的に、ウェットグリップ性、低発熱性が改善され
る。変性剤を重合体鎖と反応させた場合には、有機活性
金属結合部位に極性基を重合体鎖に導入することができ
る。
【0036】変性剤は、重合体鎖に錫原子、窒素原子な
どを導入できるものが好ましい。錫原子を導入できる変
性剤としては、トリメチルモノクロルスズ、トリフェニ
ルモノクロルスズなどが挙げられる。窒素原子を導入で
きる変性剤としては、 N,N−ジメチルアミノエチル
アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レートなどのアクリル酸またはメタアクリル酸のエステ
ルなどのN,N−ジ置換アミノアルキルアクリレートま
たはN,N−ジ置換アミノアルキルメタクリレート化合
物;N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドなど
のN,N−ジ置換アミノアルキルアクリルアミド化合物
またはN,N−ジ置換アミノアルキルメタクリルアミド
化合物;N,N−ジメチルアミノエチルスチレンなどの
スチレン誘導体などのN,N−ジ置換アミノ芳香族ビニ
ル化合物またはピリジル基を有するビニル化合物;N−
メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリド
ン、N−フェニル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−
カプロラクタムなどのN−置換環状アミド類;1,3−
ジメチルエチレン尿素、1,3−ジエチル−2−イミダ
ゾリジノンなどのN−置換環状尿素類;4、4’−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどのN−置換アミ
ノケトン類;4−N,N−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒドなどのN−置換アミノアルデヒド類;ジシクロヘキ
シルカルボジイミドなどのN−置換カルボジイミド類;
N−エチルエチリデンイミン、N−メチルベンジリデ
ンイミンなどのシッフ塩基類;2、4−トリレンジイソ
シアネートなどの芳香族イソシアネート類、およびその
重合物などが挙げられる。これらの中でも、N,N−ジ
置換アミノ芳香族ビニル化合物、N−置換環状アミド
類、N−置換アミノケトン類が好ましく、特にN,N−
ジメチルアミノエチルスチレン、N−フェニル−2−ピ
ロリドン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノンが好ましい。
【0037】変性剤の使用量は、共役ジエン系ゴムに要
求される特性によって適宜選択され、好ましくは、有機
活性金属に対して、0.1〜50当量である。
【0038】これらの変性剤で重合体鎖を変性後、末端
変性重合鎖がモノマーと重合可能な場合、さらにモノマ
ーを添加し重合しても構わない。
【0039】末端変性後に、さらに変性処理を行っても
よい。例えば、重合体鎖に第三級アミノ基が導入されて
いる場合、四級化剤で処理し、第三級アミノ基を第四級
アミノ基に変えてもよい。そのような四級化剤として
は、硝酸アルキル、アルキル硫酸カリウム、ジアルキル
硫酸、アリールスルホン酸アルキルエステル、ハロゲン
化アルキル、金属ハロゲン化物などが挙げられる。
【0040】変性反応における反応温度および反応時間
は、広範囲に選択できるが、好ましくは15〜120
℃、1秒〜10時間である。変性率は、全重合体中の末
端変性された重合体分子の割合であって、好ましくは1
0〜100重量%である。変性率は、GPCの示差屈折
計で測定した示差屈折率(RI)に対する紫外可視分光
光度計で測定した吸収強度(UV)の割合(UV/R
I)を求め、予め作成した検量線によって決定すること
ができる。
【0041】重合反応終了後、または重合反応後の変性
反応終了後に、重合体末端に結合したままの有機活性金
属を失活させて除去するために、重合反応液に反応停止
剤を添加として重合反応を停止する。反応停止剤として
は、メタノール、イソプロパノールなどのアルコールが
挙げられる。有機活性金属に対する反応停止剤の添加量
の下限は、好ましくは1当量、より好ましくは1.5当
量、特に好ましくは2当量であり、上限は、好ましくは
50当量、より好ましくは20当量、特に好ましくは1
0当量である。反応停止剤の添加量が少なすぎると、重
合反応が完全に停止せず、テーパードゴム(a)の安定
性が問題となる場合があり、過剰に添加しなくても、重
合反応は実質的に停止する。
【0042】反応停止工程後の重合反応液に、必要に応
じて、配合剤を添加してもよい。次工程で溶媒除去や乾
燥の工程で重合体が加熱される場合は、特にフェノール
系安定剤、リン系安定剤、イオウ系安定剤などの老化防
止剤をこの工程で添加することが好ましい。老化防止剤
の添加量は、その種類などに応じて決めればよい。
【0043】また、テーパーゴム(a)は、重合反応液
に配合剤としてプロセスオイルを添加し、油展ゴムとし
てもよい。
【0044】テーパードゴム(a)の回収方法は特に限
定されない。例えば、重合反応液を加熱などにより乾燥
させて溶媒を除去する直接乾燥方法、重合したゴムの貧
溶媒中に重合反応液を注ぎ込んで析出させたゴムを濾別
などにより回収し、乾燥して溶媒を除去する方法、重合
反応液に高温のスチームを吹き込んで溶媒を除去すると
共にスチームが冷却さて生成した水中にゴムをクラム状
に析出させ、濾別などにより回収し、乾燥して水分を除
去するスチームストリッピング法などがある。また、こ
れらの方法で金属残渣などの不純物が十分に除去できな
い場合は、ゴムの良溶媒に溶解し、貧溶媒中で析出させ
る処理を繰り返して洗浄して、ゴムを回収してもよい。
【0045】(カップリング型テーパードゴム)本発明
のカップリング型テーパードゴム(b)は、上記のテー
パードゴム(a)の複数の重合体分子の末端同士を結合
させたカップリング型ゴムである。
【0046】カップリング型テーパードゴム(b)を製
造するには、テーパードゴム(a)の製造において、重
合反応停止工程前に、有機活性金属と結合している重合
体鎖末端をカップリング剤と反応させればよい。カップ
リング剤を重合体鎖と反応させることにより、カップリ
ング剤を介して複数の重合体分子重合体鎖が重合体分子
の末端に位置する有機活性結合部位で結合し、カップリ
ング型テーパードゴム(b)となる。
【0047】カップリング剤も、カップリング型テーパ
ードゴム(b)を製造できる限り特に限定されず、スズ
系カップリング剤、ケイ素系カップリング剤、不飽和ニ
トリル系カップリング剤、エステル系カップリング剤、
ハライド系カップリング剤、リン系カップリング剤など
を挙げることができる。これらのカップリング剤は、そ
れぞれ単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用す
ることができる。
【0048】カップリング剤の使用量は、要求される重
量平均分子量やカップリング率、カップリング剤の反応
性などに応じて適宜選択することができるが、有機活性
金属に対して、0.1〜10当量が好ましい。カップリ
ング反応は、好ましくは、0〜150℃で、0.5〜2
0時間の反応条件で行われる。カップリング率は、適宜
選択することができるが、好ましくは10〜100%で
ある。カップリング率は、カップリング反応の前後にG
PCにより示差屈折計で測定したピークについて、カッ
プリング反応前のピークと同一位置のカップリング反応
後のピークの面積と、カップリング反応後のそれよりも
高分子量のピークの面積との比率から求めることができ
る。
【0049】カップリング反応終了後の反応停止処理
は、反応停止剤の種類と添加量、配合剤の種類と添加
量、カップリング型テーパードゴム(b)の回収方法な
どは、上記テーパードゴム(a)と同様である。
【0050】(ゴム組成物)本発明のゴム組成物は、
[テーパードゴム(a)またはカップリング型テーパー
ドゴム(b)]と[天然ゴムまたは合成イソプレンゴ
ム]とを含有する。
【0051】[テーパードゴム(a)またはカップリン
グ型テーパードゴム(b)]と[天然ゴムまたは合成イ
ソプレンゴム]の総量に対して、[テーパードゴム
(a)またはカップリング型テーパードゴム(b)]の
量の下限は、10重量%、好ましくは20重量%、特に
好ましくは40重量%であり、上限は、90重量%、好
ましくは85重量%、特に好ましくは80重量%であ
る。少なすぎると、耐摩耗性、低発熱性に劣り、多すぎ
ると、製造上制御が困難である。
【0052】本発明のゴム組成物は、本発明の目的、効
果を阻害しない範囲で、さらにこれら以外に、その他の
ゴム(c)を混合して用いても良い。混合できるその他
のゴムは特に限定されない。ジエンゴム、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエ
ン共重合ゴムなどが挙げられ、二種以上を併用してもよ
い。
【0053】ゴム組成物中のゴム成分の総量に対する、
その他のゴム(c)の量の上限は、好ましくは80重量
%、より好ましくは70重量%、特に好ましくは60重
量%である。多すぎると、発熱性、ウェットスキッド
性、引張強度、耐摩耗性などが劣る場合がある。
【0054】本発明のゴム組成物には、上記成分以外
に、常法に従って、架橋剤、架橋促進剤、架橋活性化
剤、老化防止剤、活性剤、可塑剤、滑剤、補強材などの
配合剤をそれぞれ必要量含量することができる。
【0055】補強剤としては、シリカ、カーボンブラッ
クが好ましい。カーボンブラックとしては、例えば、フ
ァーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラ
ック、チャンネルブラック、グラファイトなどを用いる
ことができる。これらの中でも、特にファーネスブラッ
クが好ましい。ゴム成分100重量部に対する補強剤の
配合量の下限は、好ましくは10重量部、より好ましく
は20重量部、特に好ましくは30重量部であり、上限
は、好ましくは200重量部、より好ましくは150重
量部、特に好ましくは120重量部である。
【0056】また、タイヤ用材料として使用する場合
は、補強剤を含有させることが好ましい。補強材として
は、シリカ、カーボンブラックなどが例示される。これ
らは併用してもよい。また、補強剤としてシリカを用い
る場合は、シランカップリング剤を添加すると、低発熱
性や耐摩耗性がさらに改善されるので好適である。
【0057】架橋剤としては、ゴムの架橋に使用される
ものであれば特に限定されず、例えば、粉末硫黄、沈降
硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などの
硫黄; ジクミルパーオキシド、ジターシャリブチルパ
ーオキシドなどの有機過酸化物; トリエチレンテトラ
ミン、ヘキサメチレンジアミンカルバメートなどの有機
多価アミン化合物; などが挙げられ、これらの中で
も、硫黄が好ましく、粉末硫黄が特に好ましい。
【0058】ゴム成分100重量部に対する架橋剤の配
合量の下限は、好ましくは0.1重量部、より好ましく
は0.3重量部、特に好ましくは0.5重量部であり、
上限は、好ましくは15重量部、より好ましくは10重
量部、特に好ましくは5重量部である。架橋剤の配合量
が小さすぎると、発熱性、引張強度、耐摩耗性が劣る場
合があり、大きすぎるとウェットグリップ性や耐摩耗性
に劣る場合がある。
【0059】架橋促進剤も、ゴムの架橋において使用さ
れるものであれば特に限定されず、例えば、N−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N
−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミドなどのスルフェンアミド系架橋促進剤;ジフ
ェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジンなどのグ
アニジン系架橋促進剤;ジエチルチオウレアなどのチオ
ウレア系架橋促進剤;2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルジスルフィドなどのチアゾール系
架橋促進剤;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テ
トラメチルチウラムジスルフィドなどのチウラム系架橋
促進剤;ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛などのジチオカルバミン酸
系架橋促進剤;イソプロピルキサントゲン酸ナトリウ
ム、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛などのキサントゲ
ン酸系架橋促進剤;などの架橋促進剤が挙げられる。
【0060】ゴム成分100重量部に対する架橋促進剤
の配合量の下限は、好ましくは0.1重量部、より好ま
しくは0.3重量部、特に好ましくは0.5重量部であ
り、上限は、好ましくは15重量部、より好ましくは1
0重量部、特に好ましくは5重量部である。
【0061】架橋活性化剤もゴムの架橋において使用さ
れるものであれば、特に限定されず、例えば、ステアリ
ン酸などの高級脂肪酸、酸化亜鉛などが挙げられる。架
橋活性化剤の配合割合は、架橋活性化剤の種類により適
宜選択される。
【0062】その他の配合剤も、ゴムに配合されるもの
であれば特に限定されず、例えば、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、シリコーンオイルなどの
活性剤;炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの充填
剤;プロセス油、ワックスなどが挙げられる。
【0063】本発明のゴム組成物は、各成分を混合する
ことにより得ることができる。例えば、架橋剤と架橋促
進剤を除く配合剤とゴム成分を混合後、その混合物に架
橋剤と架橋促進剤を混合してゴム組成物を得ることがで
きる。架橋剤と架橋促進剤と除く配合剤を混合する場合
は、ゴム成分の混練終了時の温度の下限は、好ましくは
80℃、より好ましくは90℃、特に好ましくは100
℃であり、上限は、好ましくは200℃、より好ましく
は190℃、特に好ましくは180℃である。また、混
合時間の下限は、好ましくは30秒、より好ましくは1
分であり、上限は、好ましくは30分である。混合温度
が高すぎると、混合中にゴム組成物が焼けてしまう場合
があり、低すぎると配合剤とゴムが均一に混合できず、
発熱性、耐摩耗性に劣る場合がある。混合時間が短すぎ
ると、配合剤とゴムが均一に混合できず、発熱性、耐摩
耗性に劣る場合があり、長すぎると混合中にゴム組成物
が焼けてしまう場合があり、また、ある程度以上の時間
混合しても、配合剤とゴムの均一化が進行し難い。
【0064】架橋剤と架橋促進剤の混合は、上記混合物
の冷却後に行うのが好ましく、好ましくは100℃以
下、より好ましくは80℃以下まで冷却後に行う。混合
時の温度が高すぎると、混合時に架橋が開始してしまう
ため、加工性が問題となり、また、目的の架橋成形品を
得るのが困難になる。
【0065】架橋剤と架橋促進剤を配合した場合、本発
明のゴム組成物は架橋することができる。架橋温度の下
限は、好ましくは120℃、より好ましくは140℃で
あり、上限は、好ましくは200℃、より好ましくは1
80℃である。
【0066】(用途)本発明のゴム組成物は、例えば、
オールシーズンタイヤ、スタッドレスタイヤなどのタイ
ヤトレッド、サイドウォール、アンダートレッド、カー
カス、ビード部などのタイヤの構造、防振ゴム、ホー
ス、窓枠、ベルト、靴底、自動車部品などのゴム材料と
して用いることができ、さらに、耐衝撃性ポリスチレ
ン、ABS樹脂などの製造に用いる改質剤である樹脂強
化ゴムとして利用できる。特に、低燃費タイヤと高性能
タイヤのタイヤトレッドに適している。
【0067】
【実施例】以下に、製造例、実施例及び比較例を挙げ
て、本発明についてより具体的に説明する。なお、各種
の物性の測定は、下記の方法に従って行った。
【0068】(1)重合体中のスチレン単位量は、JI
S K6383(屈折率法)に準じて測定した。重合体
鎖中の一部のスチレン単位量は、重合反応中にサンプリ
ングした重合反応液を解析した重合転化率と重合反応液
中の重合体鎖のスチレン単位の重量分率の関係から求め
た。なお、[Mpの60%の分子量を有する重合体分子
中のスチレン単位の重量分率]/[分子量Mpを有する
重合体分子中のスチレン単位の重量分率]の値は、標準
ポリスチレン換算のゲル・パーミエーション・クロマト
グラフィでカラムとしてGMH−HR−H(東ソー社
製)を二本連結したものを用い、溶出した液を紫外分光
検出器UV−8020(東ソー社製)(検出波長254
nm)と示差屈折計RI−8020(東ソー社製)とで
測定して求めた吸収強度比(UV/RI)を用いた[
Mpの60%の分子量を有する重合体分子のUV/R
I]/[分子量Mpを有する重合体分子のUV/RI]
の値である。
【0069】(2)1,4−結合単位量の最大値と最小
値の差(1,4−結合単位量差)は、重合反応中にサン
プリングした重合反応液を解析した重合転化率と重合反
応液中の重合体鎖における1,4−結合量の関係を求
め、そのデータに基づいて、重合体鎖を重量で末端から
十等分した各部分の1,4−結合単位量を求め、その最
大値と最小値の差として記載した。なお、重合反応液中
の重合体鎖における1,4−結合量は、H−NMR分
析(5.4−5.6ppm)で求めた。
【0070】(3)重合体中のブタジエン単位中のビニ
ル結合単位含量は、赤外分光法(ハンプトン法)で測定
した。
【0071】(4)重合体の重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)は、ゲル・パーミエーション・ク
ロマトグラフィ(GPC)で測定し、標準ポリスチレン
換算の重量平均分子量及び分子量分布(Mw/Mn)を
求めた。GPCはHLC−8020(東ソー社製)で、
カラムとしてGMH−HR−H(東ソー社製)を二本連
結したものを用い、検出は、示差屈折計RI−8020
(東ソー社製)を用いて行った。
【0072】(5)引張強度は、JIS K6301に
準じて300%応力(kgf/cm2)を測定した。こ
の特性は、指数(引張強度指数)で表示した。この値は
大きいほど好ましい。
【0073】(6)発熱性は、RDA−II(レオメト
リックス社製)を用い、0.5%ねじれ、20Hz、6
0℃のtanδを測定した。この特性は、指数(発熱指
数)で表示した。この値は、高いほど好ましい。
【0074】(7)ウェットスキッド抵抗性は、レオメ
トリックス社製RDA−IIを用い、0.5%ねじれ、
20Hz、0℃のtanδを測定した。この特性は、指
数(発熱指数)で表示した。この値は、高いほど好まし
い。
【0075】(8)耐摩耗性は、JIS−K6264に
従い、ランボーン摩耗試験機を用いて測定した。この特
性は、指数(耐摩耗指数)で表示した。この値は、大き
いほど好ましい。
【0076】実施例1 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、1,3−ブタジエン300gおよびテトラメチルエ
チレンジアミン12ミリモルを仕込み、40℃にしてか
ら、n−ブチルリチウム7.8ミリモルを加えて重合を
開始した。重合開始10分後から15分間かけて、スチ
レン35gと1,3−ブタジエン265gの混合物を一
定速度で連続的に添加した。重合開始25分後から40
分間かけて、スチレン140gと1,3−ブタジエン2
10gの混合物を一定速度で連続的に添加した。さら
に、重合開始65分後から10分間かけて、スチレン2
5gと1,3−ブタジエン25gの混合物を一定速度で
連続的に添加した。なお、重合中5分毎に、反応器から
重合反応液を極少量採取し、その時点での重合転化率お
よび重合体のスチレン単位の重量分率を求めた。重合転
化率が100%になったことを確認してから、重合反応
液に、停止剤としてメタノールを12ミリモル添加し
た。重合時の最高到達温度は60℃であった。
【0077】重合停止した重合反応液中のゴム100重
量部あたり2,4−ビス(n−オクチルチオメチル)−
6−メチルフェノール0.15重量部を重合反応液に添
加し、スチームストリッピング法により重合体の回収を
行い、ロールにかけて脱水し、さらに熱風乾燥機にて重
合体の乾燥を行って、ゴムAを得た。なお、ストリッピ
ング帯の水として、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンエーテルを30ppm添加したものを用い、スト
リッピング帯の水に対して、クラム状のジエン系ゴムの
濃度は、5重量%になるようにスチームストリッピング
した。
【0078】ゴムAの[Mpの60%の分子量を有する
重合体分子中のスチレン単位の重量分率]/[分子量M
pを有する重合体分子中のスチレン単位の重量分率]、
重合転化率0重量%から40重量%までの間に重合した
部分、重合転化率50重量%から60重量%までの間に
重合した部分、重合転化率70重量%から100重量%
までの間に重合した部分のそれぞれについてのスチレン
単位の重量分率およびブタジエン単位中のビニル結合単
位量を測定し、さらに、1,4−結合単位量差、全分子
中でのスチレン単位の平均重量分率、ブタジエン単位中
の平均ビニル結合単位量、Mp、重量平均分子量(M
w)、分子量分布(Mw/Mn)を測定した。結果を表
1に示す。
【0079】比較例1 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、1,3−ブタジエン450gおよびテトラメチルエ
チレンジアミン12ミリモルを仕込んだ後、n−ブチル
リチウム8.5ミリモルを加え、40℃で重合を開始し
た。重合開始時から30分間かけて、スチレン75gと
1,3−ブタジエン275gの混合物を一定速度で連続
的に添加した。次いで、重合開始30分後から15分間
かけて、スチレン75gと1,3−ブタジエン75gの
混合物を一定速度で、連続的に添加した。さらに、重合
開始45分後から15分間かけて、スチレン50gを一
定速度で連続的に添加した。重合転化率が100%にな
ったことを確認してから、停止剤としてメタノールを1
2ミリモル添加し、重合体溶液を得た。重合時の最高到
達温度は60℃であった。実施例1と同様にして得られ
た重合停止した重合反応液からゴムBを得た。なお、重
合途中5分毎に、反応器から重合反応液を少量採取し、
実施例1と同様に各値を測定した。結果を表1に示す。
【0080】比較例2 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン150gと1,3−ブタジエン450gお
よびテトラメチルエチレンジアミン12ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム9.5ミリモルを加え、4
0℃で重合を開始した。重合開始10分後から50分間
かけて、スチレン50gと1,3−ブタジエン350g
の混合物を一定速度で連続的に添加した。重合転化率が
100%になったことを確認してから、停止剤としてメ
タノールを12ミリモル添加し、重合体溶液を得た。重
合時の最高到達温度は60℃であった。実施例1と同様
にして得られた重合停止した重合反応液からゴムCを取
り出した。なお、重合途中5分毎に、反応器から重合反
応液を少量採取し、実施例1と同様に各値を測定した。
結果を表1に示す。
【0081】実施例2 実施例1と同様の手法にて重合を行い、重合転化率が1
00%になったことを確認してから、ごく少量をサンプ
リングし、残りに、1,3−ブタジエン20gを添加、
次いで、四塩化錫を0.45ミリモル添加し、15分間
反応させた。次いで、N−フェニル−2−ピロリドン
4.5ミリモルを添加し10分間反応させた。さらに、
停止剤としてメタノールを12ミリモル添加し、重合体
溶液を得た。重合時の最高到達温度は60℃であった。
実施例1と同様にして得られた重合体反応液からゴムD
1を回収した。また、重合転化率が100%になった時
点でサンプリングした重合反応液からゴムd1を回収し
た。
【0082】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
体溶液を少量採取し、実施例1と同様にゴムd1の各値
を測定した。結果を表1に示す。なお、ゴムD1のカッ
プリング率も表1に示す。
【0083】実施例3 N−フェニル−2−ピロリドンの代わりに4,4’−ビ
ス(N,N−ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを用いる
以外は、実施例2と同様にして、ゴムd1の代わりにゴ
ムd2、ゴムD1の代わりにゴムD2を得、それぞれに
ついて各値を測定した結果を表1に示す。
【0084】実施例4 テトラメチルエチレンジアミンを6.3ミリモルに変更
し、N−フェニル−2−ピロリドンの代わりにN、N−
ジメチルアミノエチルスチレンを用いる以外は、実施例
2と同様にして、ゴムd1の代わりにゴムe、ゴムD1
の代わりにゴムEを得、それぞれについて各値を測定し
た結果を表1に示す。
【0085】比較例3 比較例1と同様に重合し、N−フェニル−2−ピロリド
ンをN−メチル−ε−カプロラクタムに変更する以外は
実施例2と同様に反応させ、ゴムD1の代わりにゴムF
を、ゴムd1の代わりにゴムfを得た。
【0086】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
反応液を少量採取し、実施例1と同様にゴムfの各値を
測定した。結果を表1に示す。なお、ゴムFのカップリ
ング率も表1に示す。
【0087】比較例4 比較例2と同様に重合し、N−フェニル−2−ピロリド
ンをN−メチル−ε−カプロラクタムに変更する以外は
実施例2と同様に反応させ、ゴムD1の代わりにゴムG
を、ゴムd1の代わりにゴムg得た。
【0088】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
反応液を少量採取し、実施例1と同様にゴムgの各値を
測定した。結果を表1に示す。なお、ゴムGのカップリ
ング率も表1に示す。
【0089】比較例5 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン170g、1,3−ブタジエン430gお
よびテトラメチルエチレンジアミン12ミリモルを仕込
み、40℃にした後、n−ブチルリチウム7.8ミリモ
ルを加え、重合を開始した。重合開始15分後から50
分間かけて、スチレン80gと1,3−ブタジエン32
0gの混合液を一定速度で連続的に添加した。なお、重
合途中5分毎に、反応器から重合反応液を極少量採取
し、その時点での重合転化率および重合体中のスチレン
単位の重量分率を測定した。重合転化率が100%にな
ったことを確認してから、1,3−ブタジエン5gを添
加、次いで、四塩化錫を0.5ミリモル添加し15分間
反応させた。次いで停止剤としてメタノールを12ミリ
モル添加し、重合停止した重合反応液hl1を得た。重
合時の最高到達温度は70℃であった。
【0090】攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキ
サン4000g、スチレン100g、1,3−ブタジエ
ン500gおよびテトラメチルエチレンジアミン10ミ
リモルを仕込み、40℃にした後、n−ブチルリチウム
12.0ミリモルを加え、40℃で重合を開始した。重
合開始10分後から30分間かけて、スチレン50gと
1,3−ブタジエン350gの混合液を一定速度で連続
的に添加した。なお、重合途中5分毎に、反応器から重
合反応液を極少量採取し、その時点での重合転化率およ
び重合体中のスチレン単位の重量分率を測定した。重合
転化率が100%になったことを確認してから、停止剤
としてメタノールを20ミリモル添加し、重合停止した
重合反応液hl2を得た。重合時の最高到達温度は70
℃であった。
【0091】重合反応液hl1と重合反応液hl2を
6:4の重量比で混合し、実施例1と同様にして混合し
た重合反応液からゴムHを取り出した。また、同様に重
合転化率が100%になった時点でサンプリングした重
合反応液hl1からゴムh1を、カップリング処理し、
重合停止した重合反応液hl1からゴムH1を、重合転
化率が100%になった時点でサンプリングした重合反
応液hl2からゴムh2を回収した。
【0092】得られたゴムh1、h2、H1およびHに
ついて、実施例1と同様に各値を測定した。結果を表1
に示す。なお、表1中のゴムHの[Mpの60%の分子
量を有する重合体分子中のスチレン単位の重量分率]/
[分子量Mpを有する重合体分子中のスチレン単位の重
量分率] の値は、多角度光錯乱検出機を用いて、絶対
分子量と分子サイズの関係からカップリングした分子を
除いて、直鎖構造の重合体分子のみについて測定した値
である。
【0093】実施例5 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、1,3−ブタジエン300gおよびテトラメチルエ
チレンジアミン12ミリモルを仕込んだ後、n−ブチル
リチウム5.8ミリモルを加え、40℃で重合を開始し
た。重合開始15分後から25分間かけて、スチレン3
5gと1,3−ブタジエン265gの混合物を一定速度
で連続的に添加した。次いで、重合開始40分後から6
0分間かけて、スチレン140gと1,3−ブタジエン
210gの混合物を一定速度で連続的に添加した。さら
に、重合開始100分後から10分間かけて、スチレン
25gと1,3−ブタジエン25gの混合物を一定速度
で連続的に添加した。重合転化率が100%になったこ
とを確認してから、1,3−ブタジエン5gを添加、次
いで、テトラメトキシシランを0.54ミリモル添加
し、30分間反応させた。N,N−ジメチルアミノエチ
ルスチレン2.0ミリモルを添加し、20分間反応さ
せ、最後に停止剤としてメタノールを10ミリモル添加
し、重合停止した重合反応液を得た。重合時の最高到達
温度は60℃であった。
【0094】得られた重合反応液中のゴム100重量部
に対して、2,4−ビス(n−オクチルチオメチル)−
6−メチルフェノールを0.2重量部、プロセス油(E
NERTHENE1849−A、ブリティッシュペトロ
リウム社製)を37.5重量部になるように添加し、ス
チームストリッピング法によりゴムの回収を行い、ロー
ルにかけて脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥
を行い、ゴムIを得た。なお、ストリッピング帯の水に
対して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエー
テルを40ppmになるように添加し、ストリッピング
帯の水に対して、クラム状の油展ジエン系ゴムの濃度
は、5重量%になるようにした。また、重合転化率が1
00%になった時点でサンプリングした重合反応液から
ゴムiを回収した。
【0095】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
反応液を少量採取し、実施例1と同様にゴムi各値を測
定した。結果を表1に示す。なお、ゴムIのカップリン
グ率も表1に示す。
【0096】比較例6 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、1,3−ブタジエン450gおよびテトラメチルエ
チレンジアミン12ミリモルを仕込んだ後、n−ブチル
リチウム5.8ミリモルを加え、40℃で重合を開始し
た。重合開始10分後から50分間かけて、スチレン7
5gと1,3−ブタジエン275gの混合物を一定速度
で連続的に添加した。次いで、重合開始60分後から2
5分間かけて、スチレン75gと1,3−ブタジエン7
5gの混合物を一定速度で連続的に添加した。さらに、
重合開始85分後から20分間かけて、スチレン50g
を一定速度で連続的に添加した。重合転化率が100%
になったことを確認してから、1,3−ブタジエン5g
を添加、次いで、テトラメトキシシランを0.54ミリ
モル添加し30分間反応させた。次いで停止剤としてメ
タノールを10ミリモル添加し、重合停止した重合反応
液を得た。重合時の最高到達温度は60℃であった。添
加するプロセス油を他のプロセス油(フッコールM、富
士興産社製)に変更する以外は実施例5と同様に処理し
て得られた、プロセス油を添加した重合停止した重合反
応液からゴムJを取り出した。また、重合転化率が10
0%になった時点でサンプリングした重合反応液からゴ
ムjを回収した。
【0097】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
反応液を少量採取し、実施例1と同様にゴムjの各値を
測定した。結果を表1に示す。なお、ゴムJのカップリ
ング率も表1に示す。
【0098】比較例7 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン4000
g、スチレン150gと1,3−ブタジエン450gお
よびテトラメチルエチレンジアミン12ミリモルを仕込
んだ後、n−ブチルリチウム6ミリモルを加え、40℃
で重合を開始した。重合開始20分後から90分間かけ
て、スチレン50gと1,3−ブタジエン350gの混
合物を一定速度で連続的に添加した。重合転化率が10
0%になったことを確認してから、1,3−ブタジエン
20gを添加、次いで、4メトキシシランを0.54ミ
リモル添加し30分間反応させた。次いで停止剤として
メタノールを10ミリモル添加し、重合停止した重合反
応液を得た。重合時の最高到達温度は60℃であった。
比較例6と同様にして得られたプロセス油を添加した重
合停止した重合体溶液からゴムKを取り出した。また、
重合転化率が100%になった時点でサンプリングした
重合反応液からゴムkを回収した。
【0099】なお、重合途中5分毎に、反応器から重合
反応液を少量採取し、実施例1と同様にゴムkの各値を
測定した。結果を表1に示す。なお、ゴムKのカップリ
ング率も表1に示す。
【0100】
【表1】
【0101】なお、表1中で、0−40、50−60、
70−100とあるのは、それぞれ、重合転化率0重量
%から40重量%の間で重合した部分、重合転化率50
重量%から60重量%の間で重合した部分、重合転化率
70重量%から100重量%の間に重合した部分を表し
ている。
【0102】実施例6 実施例1で得たゴムA60重量部、天然ゴム(CV−6
0)40重量部、カーボンブラックN339(シースト
KH、東海カーボン社製、HAF−HS、窒素吸着比表
面積93m2/g、DBP吸着量119ml/100
g)50重量部、アロマオイル(フッコールM、富士興
産社製)5重量部、ステアリン酸2重量部、亜鉛華3重
量部および老化防止剤(ノクラック6C、大内新興社
製)1重量部を容量250mlのブラベンダータイプミ
キサー中で、混練物の排出時の温度が120℃になるよ
うにして4分間混練し、組成物を得た。
【0103】次に、50℃のオープンロールを用いて、
得られた組成物に、硫黄1重量部および架橋促進剤N−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド1.7重量部を配合した。
【0104】得られた架橋性組成物を、160℃で15
分間プレス架橋して試験片を作成し、各物性を測定し
た。結果を表2に示す。
【0105】比較例8 実施例1で得たゴムAの代わりに比較例1で得たゴムB
を用いる以外は、実施例6と同様に処理し、物性を測定
した。結果を表2に示す。
【0106】比較例9 実施例1で得たゴムAの代わりに比較例2で得たゴムC
を用いる以外は、実施例6と同様に処理し、物性を測定
した。結果を表2に示す。
【0107】比較例10 天然ゴムの代わりに、合成ブタジエンゴム(Nipol
BR−1220、ムーニー粘度約43、日本ゼオン社
製)を用いる以外は、実施例6と同様に処理し、物性を
測定した。結果を表2に示す。
【0108】
【表2】
【0109】なお、指数で示したデータは、比較例9の
データを100として表した。
【0110】実施例7 実施例2で得たゴムD1を70重量部、天然ゴム(CV
−60)30重量部、カーボンブラックN339(シー
ストKH、東海カーボン社製、HAF−HS、窒素吸着
比表面積93m2/g、DBP吸着量119ml/10
0g)50重量部、プロセス油(フッコールM、富士興
産社製)5重量部、ステアリン酸2重量部、亜鉛華3重
量部および老化防止剤(ノクラック6C、大内新興社
製)1重量部を容量250mlのブラベンダータイプミ
キサー中で、混練物の排出時の温度が120℃になるよ
うにして4分間混練し、組成物を得た。
【0111】次に、50℃のオープンロールを用いて、
得られた組成物に、硫黄1重量部および架橋促進剤(N
−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンア
ミド)1.7重量部を配合した。
【0112】得られた架橋性組成物を、160℃で15
分間プレス架橋して試験片を作成し、各物性を測定し
た。結果を表3に示す。
【0113】得られた組成物を160℃で15分間プレ
ス架橋して試験片を作成し、各物性を測定した。結果を
表3に示した。
【0114】実施例8、9 実施例2で得たゴムD1の代わりに実施例3で得たゴム
D2または実施例4で得たゴムEを用いる以外は、実施
例7と同様に処理し、物性を測定した。結果を表3に示
す。
【0115】比較例11〜13 実施例2で得たゴムD1の代わりに比較例3で得たゴム
F、比較例4で得たゴムGまたは比較例5で得たゴムH
を用いる以外は、実施例7と同様に処理し、物性を測定
した。結果を表3に示す。
【0116】
【表3】
【0117】なお、指数で表示したデータは、比較例1
2のデータを100として表した。
【0118】実施例10 実施例2で得たゴムD1を60重量部、天然ゴム(CV
−60)40重量部、シリカ(Zeosil 1165
MP、ローディア社製、窒素吸着比表面積175m2
g)30重量部、シランカップリング剤(Si69、デ
グッサ社製)2.4重量部およびプロセス油(フッコー
ルM、富士興産社製)10重量部を2分間混練し、シリ
カ(Zeosil 1165MP)15重量部、シラン
カップリング剤(Si69)1.2重量部およびステア
リン酸1.5重量部を加えて、混練物の排出時の温度が
150℃になるようにさらに3分間混練した。この混練
物に、50℃のオープンロールを用いて、亜鉛華1重量
部および老化防止剤(ノクラック6C)2重量部を配合
した。次いで、容量250mlのブラベンダータイプミ
キサー中で、この混練物の排出時の温度が150℃にな
るように3分間混練した。最後に、50℃のオープンロ
ールを用いて、この混練物に、硫黄1重量部および架橋
促進剤(ジフェニルグアニジン1.1重量部およびN−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド1.4重量部)2.5重量部を配合した。
【0119】得られた組成物を160℃で15分間プレ
ス架橋して試験片を作成し、各物性を測定した。結果を
表4に示した。
【0120】実施例11 実施例2で得たゴムD1に代えて、実施例4で得たゴム
Eを用いる以外は実施例10と同様に処理し、物性を測
定した。結果を表4に示す。
【0121】比較例14、15 実施例2で得たゴムD1に代えて、比較例3で得たゴム
Fまたは比較例4で得たゴムGを用いる以外は実施例1
0と同様に処理し、物性を測定した。結果を表4に示
す。
【0122】
【表4】
【0123】なお、指数で表したデータは、比較例9の
データを100として表した。
【0124】実施例12 実施例5で得たゴムI75.625重量部、イソプレン
ゴム(Nipol IR−2200、日本ゼオン社製)
25重量部、スチレン−ブタジエンゴム(ランダム重合
体、Nipol SBR−1712、日本ゼオン社製)
27.5重量部、シリカ(Zeosil 1165M
P、ローディア社製、窒素吸着比表面積175m2
g)43重量部、シランカップリング剤(Si69、デ
グッサ社製)3.6重量部およびプロセス油(フッコー
ルM、富士興産社製)10重量部を2分間混練し、シリ
カ(Zeosil 1165MP)22重量部、シラン
カップリング剤(Si69)1.7重量部、カーボンブ
ラックN220 (東海カーボン社製、シースト6、 I
SAF、窒素吸着比表面積119m2/g、DBP吸着
量114ml/100g)15重量部およびステアリン
酸2重量部を加えて、混練物の排出時の温度が150℃
になるようにさらに3分間混練した。この混練物に、5
0℃のオープンロールを用いて、亜鉛華1.5重量部お
よび老化防止剤(ノクラック6C)2重量部を配合し
た。次いで、容量250mlのブラベンダータイプミキ
サー中で、この混練物の排出時の温度が150℃になる
ように3分間混練した。最後に、50℃のオープンロー
ルを用いて、この混練物に、硫黄1.4重量部および架
橋促進剤(ジフェニルグアニジン1.5重量部およびN
−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンア
ミド1.7重量部)3.2重量部を配合した。
【0125】得られた組成物を160℃で20分間プレ
ス架橋して試験片を作成し、各物性を測定した。結果を
表5に示した。
【0126】比較例16、17 実施例5で得たゴムIの代わりに比較例6で得たゴムJ
または比較例7で得たゴムKとしてを用いる以外は実施
例12と同様に処理し、物性を測定した。結果を表5に
示す。
【0127】
【表5】
【0128】なお、指数で示したデータは、比較例17
のデータを100として表した。
【0129】比較例8のゴム組成物は、本発明の条件を
外れた直鎖のテーパードゴム(比較例1で得たゴムB)
を天然ゴムに配合しているが、発熱性、ウェットスキッ
ド抵抗性が十分でない。
【0130】比較例9のゴム組成物は、直鎖のランダム
重合体(比較例2で得たゴムC)を天然ゴムに配合して
いるが、発熱性、ウェットスキッド抵抗性が十分でな
い。
【0131】比較例10のゴム組成物は、比較例8のゴ
ム組成物と同様に本発明の条件を外れた直鎖のテーパー
ドゴム(比較例1で得たゴムB)をブタジエンゴムに配
合しているが、ウェットスキッド抵抗性、強度特性が十
分でない。
【0132】比較例11のゴム組成物は、本発明の条件
を外れた末端変性カップリング型テーパードゴム(比較
例3で得たゴムF)を天然ゴムに配合しているが、発熱
性、ウェットスキッド抵抗性が十分でない。
【0133】比較例12のゴム組成物は、末端変性カッ
プリング型ランダム重合体(比較例4で得たゴムG)を
天然ゴムに配合しているが、発熱性、ウェットスキッド
抵抗性、耐摩耗性が十分でない。
【0134】比較例13のゴム組成物は、ランダム重合
体のブレンド物であり、ブレンドするゴムの一部がカッ
プリング型であるゴム(比較例5で得たゴムH)を天然
ゴムに配合しているが、発熱性、ウェットスキッド抵抗
性、強度特性、耐摩耗性のいずれの特性も十分でなく、
特に発熱性、耐摩耗性が大きく劣っている。
【0135】比較例14のゴム組成物は、比較例11同
様に、本発明の条件を外れたカップリング型テーパード
ゴム(比較例3で得たゴムF)を天然ゴムに配合してい
るが、ウェットスキッド抵抗性が大きく劣っている。
【0136】比較例15のゴム組成物は、比較例12同
様に、カップリング型ランダム重合体(比較例4で得た
ゴムG)を天然ゴムに配合しているが、発熱性、ウェッ
トスキッド抵抗性、強度特性が大きく劣っている。
【0137】比較例16のゴム組成物は、本発明の条件
を外れたカップリング型テーパード油展ゴム(比較例6
で得たゴムJ)を、合成イソプレンゴムとスチレン−ブ
タジエン・ランダム共重合ゴムとを含有するゴムに配合
しているが、ウェットスキッド抵抗性が大きく劣ってい
る。
【0138】比較例17のゴム組成物は、カップリング
型ランダム重合体油展ゴム(比較例7で得たゴムK)
を、合成イソプレンゴムとスチレン−ブタジエン・ラン
ダム共重合ゴムとを含有するゴムに配合しているが、ウ
ェットスキッド抵抗性が大きく劣っており、発熱性、強
度特性が十分でない。
【0139】それに対し、実施例6〜12によって、用
いるテーパードゴムが直鎖のゴム(実施例1で得たゴム
A)であっても、末端変性カップリング型ゴム(実施例
2〜5で得たゴムD1、ゴムD2、ゴムEまたはゴム
I)であっても、本発明のゴム組成物は、発熱性、ウェ
ットスキッド抵抗性、強度特性、耐摩耗性のいずれの特
性も優れることが判る。
【0140】
【発明の効果】本発明のゴム組成物を材料として用いた
成形品は、低燃費性、ウェットスキッド抵抗性、引張強
度、耐摩耗性などに優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル・パーミエーション・クロマトグラ
    フィによる分子量分布曲線のピークの頂点に対応する分
    子量をMpとすると、[Mpの60%の分子量を有する
    重合体分子中の芳香族ビニル系単量体単位の重量分率]
    /[分子量Mpを有する重合体分子中の芳香族ビニル系
    単量体単位の重量分率]の値が0.65〜0.9である
    テーパード・芳香族ビニル単量体−共役ジエン単量体共
    重合ゴム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテーパード・芳香族ビニ
    ル単量体−共役ジエン単量体共重合ゴムの複数の重合体
    分子の末端を結合させたカップリング型ゴム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のゴム(a)または請求項
    2記載のゴム(b)と天然ゴムまたは合成イソプレンゴ
    ムとを含有するゴム組成物。
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US10/048,970 US6521733B1 (en) 1999-08-09 2000-08-09 Tapered aromatic-vinyl/conjugated-diene copolymer rubber, process for producing the same and rubber composition
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018119105A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 Jsr株式会社 変性共役ジエン系重合体及びその製造方法、重合体組成物、架橋重合体、並びにタイヤ

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