JP2002322319A - 低分子量ジエン系重合体およびゴム組成物 - Google Patents

低分子量ジエン系重合体およびゴム組成物

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JP2002322319A
JP2002322319A JP2001130275A JP2001130275A JP2002322319A JP 2002322319 A JP2002322319 A JP 2002322319A JP 2001130275 A JP2001130275 A JP 2001130275A JP 2001130275 A JP2001130275 A JP 2001130275A JP 2002322319 A JP2002322319 A JP 2002322319A
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Japan
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polymer
group
rubber
rubber composition
molecular weight
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JP2001130275A
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Masao Nakamura
昌生 中村
Koichi Endo
孝一 遠藤
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低燃費性とウェットスキッド制動性に優れ、
しかも良好な加工性と強度特性を有するゴム組成物、お
よび上記のような優れた特性を有するゴム組成物を与え
得る共役ジエン系重合体とその製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス転移温度が10℃以下のゴム
(B)100重量部に対して、重合体分子鎖の少なくと
も両末端にアミノ基を有する、重量平均分子量が1,0
00〜250,000である共役ジエン系重合体(A)
を0.5〜40重量部含有するゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強剤としてシリ
カを配合した場合に低燃費性とウェットスキッド制動性
に優れ、しかも良好な加工性と強度特性を有するゴム組
成物、およびそれを架橋してなる架橋物に関する。ま
た、本発明は、上記のような優れた特性を有するゴム組
成物を与え得る新規な共役ジエン系重合体、および該重
合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源や環境対策などが重視され
るにつれて、自動車の低燃費化に対する要求は、ますま
す厳しくなり、自動車タイヤについても、転動抵抗を小
さくすることにより、低燃費化に寄与することが求めら
れている。タイヤの転動抵抗を小さくするには、タイヤ
用ゴム材料として、高温において発熱性の低い加硫ゴム
を与えることができるゴム材料が求められる。
【0003】一方、タイヤは、自動車の安全性のため
に、ウェットスキッド制動性として表される、ウェット
路面での制動距離を縮めることが必要であり、そのよう
な見地から、低温での発熱性の高い架橋ゴムが求められ
る。
【0004】これらの相反する特性を満足させるため、
ジエン系ゴムに、カーボンブラックに替えてシリカを配
合して発熱特性を改良することが提案されている。とこ
ろが、シリカ配合ゴム組成物は、カーボンブラック配合
ゴム組成物に比べて十分な引張強度が得られないという
問題点があった。この原因の一つは、ジエン系ゴムに対
するシリカの親和性がカーボンブラックよりも小さいた
めにシリカが均一に分散せず、十分な補強効果を発現す
ることができないことにあると考えられている。
【0005】そこで、シリカとジエン系ゴムとの親和性
を高めるために、シランカップリング剤を使用する方法
が提案されている(特開平3−252431号公報、特
開平3−252433号公報など)。しかし、この方法
で十分な効果を達成するためには、高価なシランカップ
リング剤を多量に使用する必要がある。
【0006】その他の改良法として、シリカと親和性の
ある置換基を導入したジエン系ゴムを用いることが検討
されている。例えば、乳化重合法によるジエン系ゴムで
は第3級アミノ基を導入したジエン系ゴム(特開平1−
101344号公報など)が、また、アニオン重合法に
よるジエン系ゴムではアルキルシリル基(特開平1−1
88501号公報など)、ハロゲン化シリル基(特開平
5−230286号公報など)または置換アミノ基(特
開昭64−22940号公報など)などを導入したジエ
ン系ゴムが提案されている。
【0007】しかしながら、これらの置換基を導入した
共役ジエン系ゴムの多くは、シリカと混合する際に、シ
リカと強く凝集して分散不良が起こるため、加工性に劣
り、発熱性や引張強度などの特性も充分に改善されない
という欠点を有している。
【0008】また、シリカを均一に分散させ、加工性、
発熱性、引張強度などの特性も改善するため、特定の分
子量分布を有するアミノ基含有ジエン系ゴム(特開平1
1−246633号公報、特開2000−38423号
公報)や、イソプレン−ビニルピリジンブロック液状ゴ
ムを配合したゴム組成物(特開2000−142016
号公報)が提案されている。しかし、低燃費性とウェッ
トスキッド制動性の両立という点では十分とはいえな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
実情と問題点に鑑み、本発明の主な目的は、低燃費性と
ウェットスキッド制動性に優れ、しかも良好な加工性と
強度特性を有するゴム組成物を提供することであり、ま
た、他の目的は、上記のような優れた特性を有するゴム
組成物を与え得る共役ジエン系重合体、およびその製造
方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討の結果、分子鎖の両末端にアミ
ノ基を含有する、低分子量の共役ジエン系重合体を配合
したゴム組成物を用いることが有効であり、またそのよ
うな低分子量共役ジエン系重合体の一部は文献未記載の
新規重合体であることを見出し、この知見に基づき本発
明を完成するに至った。
【0011】かくして本発明によれば、ガラス転移温度
が10℃以下のゴム(B)100重量部に対して、重合
体分子鎖の少なくとも両末端にアミノ基を有する、重量
平均分子量が1,000〜180,000である共役ジ
エン系重合体(A)を0.5〜40重量部含有するゴム
組成物が提供される。また、本発明によれば、重合体分
子鎖の少なくとも両末端にアミノ基を有し、その少なく
とも一方の末端のアミノ基がピリジル基またはN,N−
ジ置換アミノ芳香族基であり、重量平均分子量が1,0
00〜180,000であり、重合体中のアミノ基間の
重量平均分子量が90,000以下である共役ジエン系
重合体が提供される。
【0012】さらに、本発明によれば、有機溶媒中、有
機活性金属アミドまたはN,N−ジ置換アミノ芳香族基
を含有する有機活性金属化合物を開始剤として、共役ジ
エン系単量体を重合させて末端に活性金属が結合した重
合体を形成し、次いで該重合体と、ピリジル基または
N,N−ジ置換アミノ芳香族基および活性金属と反応す
る官能基を含有する化合物とを反応させることを特徴と
する上記の共役ジエン系重合体の製造方法および、有機
溶媒中、N,N−ジ置換アミノ芳香族基を含有する有機
活性金属化合物を開始剤として、共役ジエン系単量体を
重合させて末端に活性金属が結合した重合体を形成し、
次いで該重合体と、3級アミノ基および活性金属と反応
する官能基を含有する化合物とを反応させることを特徴
とする上記の共役ジエン系重合体の製造方法が提供され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物は、ガラス転
移温度が10℃以下のゴム(B)および重合体分子鎖の
少なくとも両末端にアミノ基を有する共役ジエン系重合
体(A)を含有する。
【0014】重合体(A)は、重合体分子鎖の少なくと
も両末端にアミノ基を有する、共役ジエン単量体の重合
体または共役ジエン単量体と他の単量体との共重合体で
ある。共役ジエン単量体としては、例えば、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−
ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどが挙げられる。
これらの中でも、1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエンが好ましく、1,3−ブタジエンが
より好ましい。これらの共役ジエン単量体は、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0015】他の単量体としては、芳香族ビニル単量体
が好ましく、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、
2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチル
スチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−t−
ブチル−2−メチルスチレンなどを挙げることができ
る。これらの中でも、スチレンが特に好ましい。芳香族
ビニル単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を
組み合わせて用いられる。芳香族ビニル単量体の全単量
体中の割合は70%以下、好ましくは60%以下、より
好ましくは50%以下である。
【0016】重合体(A)中の共役ジエン結合単位のビ
ニル結合(1,2−ビニル結合及び3,4−ビニル結
合)量は、全単量体単位の総量に対して10モル%以
上、好ましくは10〜90モル%、より好ましくは30
〜85%の範囲である。共役ジエン結合単位中のビニル
結合量が過度に少ないと、ウェットスキッド制動性が十
分でなくなり、逆に過度に多いと、重合体を製造しにく
い等の制約がある。
【0017】ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィーで測定した、重合体(A)のポリスチレン換算重量
平均分子量(Mw)は、1,000〜180,000、
好ましくは2,000〜140,000、より好ましく
は3,000〜95,000である。Mwが過度に小さ
いと発熱性、引張強度などが劣り、逆に、過度に大きい
と加工性が悪化する。重合体(A)のムーニー粘度(M
1+4,100℃)は、通常20以下、好ましくは1
5以下、より好ましくは10以下である。
【0018】重合体(A)には、共重合可能な3級アミ
ノ基含有ビニル単量体単位を含有させることができる。
その含有量は重合体(A)のMwに応じて適宜選択され
るが、低発熱性と強度特性の見地からMw/(両末端の
アミノ基を含む重合体分子鎖中の全アミノ基の数−1)
で表されるアミノ基間の平均分子量を90,000以
下、さらには3,000〜80,000とすることが好
ましい。
【0019】共重合可能な3級アミノ基含有ビニル単量
体としては、例えば、N,N−ジメチルアミノメチルス
チレン、N,N−ジエチルアミノメチルスチレン、N,
N−ジメチルアミノエチルスチレン、N−メチル−N−
エチルアミノエチルスチレン、N,N−ジエチルアミノ
エチルスチレン、N,N−ジプロピルアミノエチルスチ
レン、N,N−ジオクチルアミノエチルスチレンなどの
N,N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物が挙げられ
る。これらの中でもN,N−ジメチルアミノメチルスチ
レン、N,N−ジエチルアミノエチルスチレンが好まし
い。
【0020】重合体(A)は、分子鎖の少なくとも両末
端にアミノ基を有する。分子鎖の両末端にアミノ基を導
入する方法としては、例えば、炭化水素溶媒中で、極性
化合物の存在下に、アミノ基含有有機活性金属を開始剤
として上記単量体を重合して、重合体鎖末端に有機活性
金属を結合した重合体を形成し、次いでこの重合体とア
ミノ基を導入できる変性剤を反応させる方法(製法
a)、炭化水素溶媒中で、極性化合物の存在下に、アミ
ノ基含有有機活性金属を開始剤として上記単量体を重合
して、重合体鎖末端に有機活性金属を結合した重合体を
形成し、次いでこの重合体を二官能カップリング剤でカ
ップリングする方法(製法b)、炭化水素溶媒中で、極
性化合物の存在下に、二官能有機活性金属を開始剤とし
て上記単量体を重合し、重合体鎖末端に有機活性金属を
結合した重合体を形成し、次いでこの重合体とアミノ基
を導入できる変性剤を反応させる方法(製法c)などが
挙げられる。この中でも製法aが、重合体の分子量およ
び分子量分布、単量体の組成比などの制御が容易な点で
好ましい。
【0021】重合工程で用いられる炭化水素溶媒として
は、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素
などが挙げられる。炭化水素溶媒の使用量は特に限定さ
れないが、単量体濃度が1〜50重量%になるように用
いることが好ましい。極性化合物としては、エーテル化
合物、三級アミン、アルカリ金属アルコキシド、ホスフ
ィン化合物などが挙げられ、エーテル化合物と三級アミ
ンが好ましい。
【0022】これらの極性化合物は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
極性化合物の使用量は、開始剤(アミノ基含有有機活性
金属または二官能有機活性金属)1モルに対して、通
常、0〜200モル、好ましくは0.05〜100モ
ル、より好ましくは0.1〜50モルである。
【0023】重合反応は、好ましくは−78〜150℃
の範囲で、回分式あるいは連続式などの重合様式で行わ
れ、好ましくは回分式で行われる。
【0024】製法aおよびbで用いられるアミノ基含有
有機活性金属としては、有機活性金属と2級アミンとの
反応で得られる有機活性金属アミドや、有機活性金属と
アミノ基含有ビニル化合物の反応物が挙げられる。有機
活性金属としては、アニオン重合で一般に使用されるも
のが用いられ、例えば、有機アルカリ金属、有機アルカ
リ土類金属などが挙げられ、なかでも有機アルカリ金属
が好ましい。
【0025】有機アルカリ金属としては、例えば、n−
ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチル
リチウム、ヘキシルリチウム、フェニルリチウム、スチ
ルベンリチウムなどのモノ有機リチウム化合物;ナトリ
ウムナフタレン、カリウムナフタレンなどが挙げられ
る。これらの中でも、モノ有機リチウム化合物が好まし
い。有機アルカリ土類金属としては、例えば、n−ブチ
ルマグネシウムブロミド、n−ヘキシルマグネシウムブ
ロミド、エトキシカルシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、t−ブトキシストロンチウム、エトキシバリウム、
イソプロポキシバリウム、エチルメルカプトバリウム、
t−ブトキシバリウム、フェノキシバリウム、ジエチル
アミノバリウム、ステアリン酸バリウム、エチルバリウ
ムなどが挙げられる。これらの有機活性金属は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0026】2級アミンとしては、例えば、脂肪族2級
アミン化合物、芳香族2級アミン化合物および環状イミ
ン化合物などが挙げられ、好ましくは脂肪族2級アミン
化合物、環状イミン化合物である。
【0027】脂肪族2級アミン化合物としては、例え
ば、ジメチルアミン、メチルエチルアミン、メチルプロ
ピルアミン、メチルブチルアミン、メチルアミルアミ
ン、アミルヘキシルアミン、ジエチルアミン、エチルプ
ロピルアミン、エチルブチルアミン、エチルヘキシルア
ミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、プロ
ピルブチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、
ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミ
ン、メチルシクロペンチルアミン、エチルシクロペンチ
ルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、ジシクロペン
チルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどが挙げられ
る。これらの中でも、ジメチルアミン、メチルエチルア
ミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、ジヘキ
シルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミンなど
が好ましい。
【0028】芳香族2級アミン化合物としては、例え
ば、ジフェニルアミン、N−メチルアニリン、N−エチ
ルアニリン、ジベンジルアミン、N−メチルベンジルア
ミン、N−エチルフェネチルアミンなどが挙げられる。
【0029】環状イミン化合物としては、例えば、アジ
リジン、アセチジン、ピロリジン、ピペリジン、2−メ
チルピペリジン、3−メチルピペリジン、4−メチルピ
ペリジン、3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピ
ペリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミ
ン、ドデカメチレンイミン、コニイン、モルホリン、オ
キサジン、ピロリン、ピロール、アゼピンなどが挙げら
れる。これらの中でも、ピロリジン、ピペリジン、3−
メチルピペリジン、4−メチルピペリジン、3,5−ジ
メチルピペリジン、2−エチルピペリジン、ヘキサメチ
レンイミン、ヘプタメチレンイミンなどが好ましい。
【0030】これらの2級アミンは、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】アミノ基含有ビニル化合物としては、前記
のN,N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物が挙げられ
る。これらのアミノ基含有有機活性金属は、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。アミノ基含有有機活性金属の使用量は、要求され
る生成重合体の分子量によって適宜選択され、通常、単
量体100g当り0.1〜200ミリモル、好ましくは
0.3〜150ミリモル、より好ましくは0.5〜10
0ミリモルの範囲である。
【0032】製法cで用いられる二官能有機活性金属と
しては、ジリチオメタン、1,4−ジリチオブタン、
1,4−ジリチオ−2−エチルシクロヘキサンなどの二
官能有機アルカリ金属が挙げられる。これらの二官能有
機活性金属は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組
み合わせて用いることができる。二官能有機活性金属の
使用量は、要求される生成重合体の分子量によって適宜
選択され、通常、単量体100g当り0.05〜100
ミリモル、好ましくは0.15〜75ミリモル、より好
ましくは0.25〜50ミリモルの範囲である。
【0033】製法aおよびcで重合体鎖の末端に活性金
属が結合した重合体と反応させるアミノ基を導入できる
変性剤としては、例えば、分子内に活性金属と反応する
官能基とアミノ基とを有する化合物を挙げることができ
る。
【0034】変性剤中の官能基としては、上記活性重合
体と反応するものであれば特に限定はなく、例えば、ビ
ニル基などの炭素−炭素不飽和基、ハロゲン原子、カル
ボニル基などが挙げられる。変性剤中のアミノ基として
は、格別限定はなく、例えば、ピリジル基や、一般式
(1) −A−NR (1) [式中、R、Rは、水素原子、アルキル基、アリー
ル基またはアラルキル基、Aはアルキレン基、アリーレ
ン基、アリーレン−アルキレン基、アルキレン−アリー
レン基、一般式−C(=O)−O−R−(式中、R
はアルキレン基、アリーレン基、アリーレン−アルキレ
ン基またはアルキレン−アリーレン基を示す。)で表さ
れるカルボニルオキシアルキレン基やカルボニルオキシ
アリーレン基または一般式−C(=O)−NH−R
(式中、RはRと同様である。)で表されるカルボ
ニルイミノアルキレン基やカルボニルイミノアリーレン
基を示し、RとAは結合して環を形成してもよい。]
で表される。
【0035】変性剤の好ましい例としては、N,N−ジ
置換アミノアルキルアクリレート、N,N−ジ置換アミ
ノアルキルアクリルアミド、N,N−ジ置換アミノ芳香
族ビニル化合物などの分子内にビニル基と3級アミノ基
とを有する化合物;分子内にビニル基とピリジル基とを
持つ化合物;などが挙げられ、これらの中でもN,N−
ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物や分子内にビニル基と
ピリジル基とを持つ化合物がより好ましい。
【0036】N,N−ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物
としては、前記したものの他、N,N−ジメチルアミノ
スチレン、N,N−ジエチルアミノスチレン、N−メチ
ル−N−エチルアミノスチレンなどを用いることができ
る。これらの中でもN,N−ジメチルアミノメチルスチ
レン、N,N−ジエチルアミノエチルスチレンが特に好
ましい。
【0037】分子内にビニル基とピリジル基を有する化
合物としては、例えば2−ビニルピリジン、4−ビニル
ピリジン、5−メチル−2−ビニルピリジン、5−エチ
ル−2−ビニルピリジンなどが挙げられる。これらの中
でも、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンが特に
好ましい。
【0038】N,N−ジ置換アミノアクリレートとして
は、例えば、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N−メチル−N−エチルアミノ(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノブチル(メ
タ)アクリレート、N−メチル−N−エチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノ
ブチル(メタ)アクリレート、N,N−ジヘキシルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジオクチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフ
ォリンなどのアクリル酸またはメタアクリル酸のエステ
ルなどが挙げられる。
【0039】N,N−ジ置換アミノアルキルアクリルア
ミドとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノメチル
(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−
N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジブチルアミノブチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジヘキシルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジヘキシルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジオクチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミドなどのアクリルアミド化合物
またはメタアクリルアミド化合物などが挙げられる。
【0040】製法bで用いられる二官能カップリング剤
としては、例えば、二塩化スズ、ジメチルジクロロス
ズ、ジエチルジクロロスズ、ジブチルジクロロスズ、ジ
ブチルジブロムスズなどのスズ系カップリング剤;二塩
化ケイ素、二臭化ケイ素、ジメチルジクロロケイ素、ジ
エチルジクロロケイ素、ジブチルジクロロケイ素、ジヘ
キシルジクロロケイ素、ジメチルジブロモケイ素、ジフ
ェニルジメトキシケイ素、ジフェニルジエトキシケイ素
などのケイ素系カップリング剤;二塩化鉛などのハロゲ
ン化金属系カップリング剤;ジクロロメタン、ジブロモ
メタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン、ジクロロプ
ロパン、ジブロモプロパン、ジブロモベンゼン、ジクロ
ロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系カップリング
剤;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸アミル、プ
ロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、
酪酸エチル、トリメチル酢酸エチル、カプロン酸メチ
ル、カプロン酸エチル、安息香メチル、安息香酸エチ
ル、安息香酸エチルなどのエステル系カップリング剤;
等を挙げることができる。これらの中でも、スズ系カッ
プリング剤、ケイ素系カップリング剤、ハロゲン化炭化
水素系カップリング剤、エステル系カップリング剤など
が好ましく、スズ系カップリング剤、ケイ素系カップリ
ング剤が特に好ましい。
【0041】重合体(A)の少なくとも一方、好ましく
は両方の末端をピリジル基またはN,N−ジ置換アミノ
芳香族基にすると、シリカとの親和性が特に改善され
る。末端にピリジル基またはN,N−ジ置換アミノ芳香
族基を導入するには、上記製法aまたはbにおいてN,
N−ジ置換アミノ芳香族基を含有する有機活性金属を開
始剤として用いるか、製法aまたはcにおいてピリジル
基またはN,N−ジ置換アミノ芳香族基を含有する化合
物を活性末端に反応させる方法を採用することができ
る。
【0042】反応停止工程後の重合反応液に、必要に応
じて、配合剤を添加してもよく、次工程で溶媒除去や乾
燥の工程で重合体が加熱される場合は、特にフェノール
系安定剤、リン系安定剤、イオウ系安定剤などの老化防
止剤をこの工程で添加することが好ましい。老化防止剤
の添加量は、その種類などに応じて決めればよい。
【0043】重合反応液から溶媒を除去する方法は特に
限定されず、例えば、重合反応液を加熱などにより乾燥
させて溶媒を除去する直接乾燥方法、重合体の貧溶媒中
に重合反応液を注ぎ込んで析出させた重合体を濾別など
により回収し、乾燥して溶媒を除去する方法、重合反応
液に高温のスチームを吹き込んで溶媒を除去すると共に
スチームが冷却されて生成した水中に重合体をクラム状
に析出させ、濾別などにより回収し、乾燥して水分を除
去するスチームストリッピング法などがある。また、こ
れらの方法で金属残渣などの不純物が十分に除去できな
い場合は、重合体の良溶媒に溶解し、貧溶媒中で析出さ
せる処理を繰り返して洗浄して、重合体を回収してもよ
い。
【0044】本発明で用いるガラス転移温度が10℃以
下のゴム(B)としては、格別な限定はなく、通常、一
般のジエン系ゴムが用いられる。ジエン系ゴムとして
は、例えば、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、乳化重合SBR(スチレン−ブタジエン共重
合ゴム)、溶液重合ランダムSBR(結合スチレン5〜
50重量%、ブタジエン部分の1,2−結合含有量10
〜80%)、高トランスSBR(ブタジエン部のトラン
ス結合含有量70〜95%)、低シスBR(ポリブタジ
エンゴム)、高シスBR、高トランスBR(ブタジエン
部のトランス結合含有量70〜95%)、スチレン−イ
ソプレン共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合ゴ
ム、乳化重合スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム、高ビニルSBR−低ビニルSBRブロック共重合ゴ
ム、ポリイソプレン−SBRブロック共重合ゴム、ポリ
スチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重
合体などのブロック共重合体等が挙げられ、要求特性に
応じて適宜選択して用いられる。これらの中でも、N
R、BR、IR、SBRなどの汎用ゴムが好ましく用い
られる。
【0045】また、ジエン系ゴム以外のゴムとしては、
例えば、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン
−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム、エピクロルヒド
リンゴムなどを用いることができる。
【0046】これらのゴムは、それぞれ単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて使用することができる。これ
らのゴムのムーニー粘度は、通常20〜150、好まし
くは30〜120である。
【0047】本発明のゴム組成物は、ゴム(B)100
重量部に対し重合体(A)を0.5〜40重量部、好ま
しくは1〜20重量部含有する。重合体(A)が0.5
重量部より少ないと加工性と発熱特性が劣り、重合体
(A)が40重量部を超えると、ウェットスキッド制動
性が低下する。
【0048】重合体(A)とゴム(B)の混合方法は特
に限定されない。例えば、各々の重合体を溶液状態で混
合する方法や、各々の凝固した重合体を混練などにより
混合する方法が挙げられる。中でも、各々の重合体を溶
液状態で混合する方法が、均一に混合された組成物が容
易に得られ、工程が簡略化できるので好ましい。
【0049】各々を溶液状態で混合するには、各々の重
合反応終了後の重合体溶液または各々の重合体を溶解し
た有機溶媒溶液を混合し、均一化すればよい。混合後、
必要に応じて酸化防止剤や凝固助剤を加え、スチームス
トリッピングなど前記の方法で溶媒を除去した後、脱水
機とエクスパンションドライヤーなどを用いて乾燥し、
ゴム組成物を製造する。
【0050】各々の凝固した重合体を混練により混合す
る方法としては、重合反応終了後の重合溶液にスチーム
ストリッピング処理して回収した後のクラム・ラバー、
または乾燥後のクラム・ラバーまたは粉末、ベール状塊
状物など、凝固した各々の重合体をロール、バンバリー
等の混合機を用いて機械的に混練し、必要に応じて乾燥
してゴム組成物を製造することができる。
【0051】本発明においては、補強剤としてシリカや
カーボンブラックなどを用いることができ、中でもシリ
カが好ましい。また、シリカとカーボンブラックを混合
して用いてもよい。
【0052】シリカとしては、特に限定されないが、乾
式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロ
イダルシリカ、および特開昭62−62838号公報に
開示されている沈降シリカなどが挙げられる。これらの
中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカー
ボンが好ましい。また、カーボンブラック表面にシリカ
を担持させたカーボン−シリカ デュアル・フェイズ・
フィラーを用いてもよい。これらのシリカは、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0053】窒素吸着比表面積(BET法)によるシリ
カの比表面積は、好ましくは50〜400m/g、よ
り好ましくは100〜220m/g、特に好ましくは
120〜190m/gである。この範囲であると、機
械的特性、耐摩耗性および低発熱性などに優れる。な
お、窒素吸着比表面積は、ASTMD3037−81に
準じBET法で測定される値である。シリカのpHは、
酸性、つまりpH7未満であることが好ましく、pH5
〜6.9であることがより好ましい。
【0054】シリカとともにシランカップリング剤を添
加すると、低発熱性および耐摩耗性がさらに改善され
る。シランカップリング剤は、特に限定されないが、ビ
ニルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−(β−ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テト
ラスルフィド、ビス(3−(トリエトキシシリル)プロ
ピル)ジスルフィドなどや、特開平6−248116号
公報に記載されるγ−トリメトキシシリルプロピルジメ
チルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−トリメトキ
シシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドなど
のテトラスルフィド類などを挙げることができる。混練
時のスコーチを避けられる点で、一分子中に含有される
硫黄が4個以下のシランカップリング剤が好ましい。
【0055】これらのシランカップリング剤は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。シリカ100重量部に対するシランカップ
リング剤の配合量は好ましくは0.1〜30重量部、よ
り好ましくは0.5〜20重量部、特に好ましくは1〜
15重量部である。
【0056】カーボンブラックとしては、特に限定され
ないが、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サ
ーマルブラック、チャンネルブラック、グラファイトな
どが挙げられる。これらの中でも、ファーネスブラック
が好ましく、その具体例としては、SAF、ISAF、
ISAF−HS、ISAF−LS、IISAF−HS、
HAF、HAF−HS、HAF−LS、FEFなどが挙
げられる。
【0057】これらのカーボンブラックは、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。ゴム分100重量部に対するカーボンブラックの
配合量は、通常150重量部以下であり、カーボンブラ
ックとシリカを併用するときは、その合計がゴム分10
0重量部あたり10〜150重量部となるように用いる
ことが好ましい。
【0058】カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N
SA)は、好ましくは5〜200m/g、より好ま
しくは80〜130m/gである。また、カーボンブ
ラックのジブチルフタレート(DBP)吸着量は、好ま
しくは5〜300ml/100g、より好ましくは80
〜160ml/100gである。これらの値が上記の範
囲である場合には、機械的特性および耐摩耗性に優れて
いる。
【0059】さらに、カーボンブラックとして、特開平
5−230290号公報に開示されているセチルトリメ
チルアンモニウムブロマイド(CTAB)の吸着比表面
積が110〜170m/gであり、165MPaの圧
力で4回繰り返し圧縮を加えた後のDBP(24M4D
BP)吸油量が110〜130ml/100gであるハ
イストラクチャーカーボンブラックを用いると、耐摩耗
性が改善される。
【0060】本発明のゴム組成物には、上記成分以外
に、常法に従って、架橋剤、架橋促進剤、架橋活性化
剤、老化防止剤、活性剤、プロセス油、可塑剤、滑剤、
充填剤などの配合剤をそれぞれ必要量含量することがで
きる。
【0061】架橋剤としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コ
ロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などの硫黄;一
塩化硫黄、二塩化硫黄などのハロゲン化硫黄;ジクミル
パーオキシド、ジターシャリブチルパーオキシドなどの
有機過酸化物;p−キノンジオキシム、p,p’−ジベ
ンゾイルキノンジオキシムなどのキノンジオキシム;ト
リエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミンカルバ
メート、4,4’−メチレンビス−o−クロロアニリン
などの有機多価アミン化合物;メチロール基をもったア
ルキルフェノール樹脂;などが挙げられ、これらの中で
も硫黄が好ましく、粉末硫黄が特に好ましい。これらの
架橋剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いられる。全ゴム成分100重量部に対する架
橋剤の配合量は好ましくは0.1〜15重量部、より好
ましくは0.5〜5重量部である。架橋剤の配合量がこ
の範囲にある時に、低発熱性、機械的特性および耐摩耗
性に優れる。
【0062】架橋促進剤としては、N−シクロヘキシル
−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−t−ブチ
ル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキ
シエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、
N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェン
アミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系架橋促
進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジ
ン、オルトトリルビグアニジンなどのグアニジン系架橋
促進剤;ジエチルチオウレアなどのチオウレア系架橋促
進剤;2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチア
ジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾール亜
鉛塩などのチアゾール系架橋促進剤;テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ドなどのチウラム系架橋促進剤;ジメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛な
どのジチオカルバミン酸系架橋促進剤;イソプロピルキ
サントゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲン酸
亜鉛、ブチルキサントゲン酸亜鉛などのキサントゲン酸
系架橋促進剤;などの架橋促進剤が挙げられる。
【0063】これらの架橋促進剤は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いられるが、スルフ
ェンアミド系架橋促進剤を含むものが特に好ましい。全
ゴム成分100重量部に対する架橋促進剤の配合量は、
好ましくは0.1〜15重量部、より好ましくは0.5
〜5重量部である。
【0064】架橋活性化剤としては、特に限定されない
が、ステアリン酸などの高級脂肪酸や酸化亜鉛などを用
いることができる。酸化亜鉛としては、表面活性の高い
粒度5μm以下のものが好ましく、その具体例として、
粒度が0.05〜0.2μmの活性亜鉛華や0.3〜1
μmの亜鉛華などを挙げることができる。また、酸化亜
鉛は、アミン系の分散剤や湿潤剤で表面処理したもので
あってもよい。
【0065】これらの架橋活性化剤は、それぞれ単独
で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。
架橋活性化剤の配合割合は、架橋活性化剤の種類により
適宜選択される。全ゴム成分100重量部に対する高級
脂肪酸の添加量は、好ましくは0.05〜15重量部、
より好ましくは0.5〜5重量部であり、酸化亜鉛の添
加量は好ましくは0.05〜10重量部、より好ましく
は0.5〜3重量部である。
【0066】その他の配合剤としては、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、シリコーンオイルな
どの活性剤;炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの充
填剤;ワックスなどが挙げられる。
【0067】本発明のゴム組成物は、常法に従って各成
分を混練することにより得ることができる。例えば、架
橋剤と架橋促進剤を除く配合剤とゴム成分を混練後、そ
の混練物に架橋剤と架橋促進剤を混合してゴム組成物を
得ることができる。架橋剤と架橋促進剤を除く配合剤と
ゴム成分の混練は、好ましくは80〜200℃、より好
ましくは120〜180℃で、好ましくは30秒〜30
分にわたって行われる。次いで得られたゴム組成物を、
通常100℃以下、好ましくは80℃以下まで冷却した
後、架橋剤と架橋促進剤とを混合する。
【0068】本発明のゴム組成物は、通常、ゴム架橋物
として使用される。架橋方法は、特に限定されず、架橋
物の形状、大きさなどに応じて選択すればよい。金型中
に架橋性ゴム組成物を充填して加熱することにより成形
と同時に架橋してもよく、予め成形しておいた未架橋ゴ
ム組成物を加熱して架橋してもよい。架橋温度は、好ま
しくは120〜200℃、より好ましくは140〜18
0℃であり、架橋時間は、通常、1〜120分程度であ
る。
【0069】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて、本発
明についてより具体的に説明する。以下における部およ
び%は、断りのない限り重量基準である。なお、各種の
物性の測定は、下記の方法に従って行った。
【0070】(1)重合体中の結合スチレン量は、JI
S K6383(屈折率法)に準じて測定した。 (2)重合体中のビニル結合単位含量およびアミノ基数
は、H NMRで測定した。 (3)重合体の重量平均分子量(Mw)は、ゲル・パー
ミエーション・クロマトグラフィ(GPC)で測定し、
標準ポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。GP
CはHLC−8020(東ソー社製)で、カラムとして
GMH−HR−H(東ソー社製)を二本連結したものを
用い、検出は、示差屈折計RI−8020(東ソー社
製)を用いて行った。 (4)組成物のムーニー粘度(ML1+4,100℃)
は、JIS K6300に準じて測定し、比較例1を1
00とする指数で示した。ムーニー粘度が小さいほど加
工性に優れることを示す。 (5)ゴム架橋物の引張強度:JIS K6301に準
じてゴム架橋物の引張強度を測定し、比較例1を100
とする指数で示した。この値は大きいほど好ましい。 (6)反撥弾性:JIS K6301に準じて、0℃お
よび60℃における反撥弾性(Rb)を測定した。0℃
におけるRbが低いほどウェットスキッド制動性に優
れ、60℃におけるRbが高いほど低燃費性に優れる。
また、反撥弾性の比(Rb@60℃/0℃)が大きいと
それぞれのバランスに優れることを示す。値は全て比較
例1を100とする指数で示した。
【0071】比較例1 容量250mlのブラベンダータイプミキサー中で、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR;NS116R、日本
ゼオン社製)100部、シリカ(Zeosil1165
MP、ローディア社製)33部およびシランカップリン
グ剤(Si69、デグッサ社製)2部を110℃を開始
温度として2分間混合後、シリカ17部、酸化亜鉛(亜
鉛華#1、本荘ケミカル社製、粒度0.4μm)3部、
ステアリン酸2部、および老化防止剤(ノクラック6C
(6PPD)、大内新興社製)1部を添加し、さらに2
分間混練した。得られたゴム組成物のムーニー粘度を表
1に示す。このゴム組成物に、硫黄1.8部および架橋
促進剤(ノクセラーCZ、大内新興社製)2.5部を5
0℃のオープンロールに加えて混練して得られた組成物
を160℃で30分間プレス架橋して試験片を作製し、
各物性を測定した。結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】比較例2 SBRとシリカおよびシランカップリング剤を混練する
時に、プロセス油(フッコールM、富士興産社製)8部
を添加する以外は、比較例1と同様にして試験片を作成
し、物性を測定した。結果を表1に示す。
【0074】実施例1(開始剤の調製) 攪拌機を備え窒素置換したオートクレーブにシクロヘキ
サン3000g、テトラメチルエチレンジアミン1モル
とN,N−ジメチルアミノメチルスチレン(DMAMS
t)1モルを混合した後、30℃でn−ブチルリチウム
1モルを20分かけて連続的に添加し、滴下後さらに3
0分間反応させて重合開始剤溶液を得た。
【0075】(両末端変成低分子量ゴムの製造)攪拌機
付きオートクレーブに、シクロヘキサン9000g、
1,3−ブタジエン1000gを仕込み、60℃にして
から、上記あらかじめ調製した開始剤を原料のn−ブチ
ルリチウム換算で165ミリモル加えて重合を開始し
た。重合転化率が100%になったことを確認してか
ら、DMAMSt165ミリモルを添加して30分間反
応させた。次いでエタノールを添加して重合を停止し、
2,4−ビス(n−オクチルチオメチル)−6−メチル
フェノール1.5gを添加して両末端にアミノ基を含有
する重合体の溶液を得た。重合体の分子量、構造を表1
に示す。
【0076】(回収・ゴム混合物)SBR(NS116
R)をシクロヘキサンに濃度が20%となるように溶解
し、SBR100部に対しアミノ基含有重合体が8部に
なるように上記重合体溶液を混合した。スチームストリ
ッピング法により重合体の回収を行い、ロールにかけて
脱水し、さらに熱風乾燥機にて重合体の乾燥を行い、ゴ
ム混合物を得た。
【0077】(混練)SBR100部に代えて上記ゴム
混合物108部を用いる以外は、比較例1と同様にして
試験片を作成し、物性を測定した。結果を表1に示す。
【0078】比較例3 重合開始剤としてn−ブチルリチウム82ミリモルとテ
トラメチルエチレンジアミン82ミリモルの混合物を用
い、重合後にDMAMStを添加しない以外は、実施例
1と同様にして実験を行った。結果を表1に示す。
【0079】実施例2、比較例4 重合開始剤の量および重合後に添加するDMAMStの
量をそれぞれ21ミリモル(実施例2)または7ミリモ
ル(比較例4)とした以外は、実施例1と同様にして実
験を行った。結果を表1に示す。
【0080】実施例3 重合後に添加するDMAMStに代えて4−ビニルピリ
ジン(4−VP)を用いた以外は、実施例2と同様にし
て実験を行った。結果を表1に示す。
【0081】実施例4,5,6 単量体として1,3−ブタジエン1000gとDMAM
Stの混合物を用いた以外は、実施例2と同様にして実
験を行った。結果を表1に示す。なお、DMAMStの
添加量は、それぞれ3.4g(実施例4)、10.1g
(実施例5)、27g(実施例6)である。
【0082】実施例7、比較例5 実施例1で得られた重合体溶液を用い、配合量を、SB
R91部に対し上記重合体17部(実施例7)またはS
BR72部に対し上記重合体36部(比較例5)とした
以外は、実施例1と同様にして実験を行った。結果を表
1に示す。
【0083】実施例8 開始剤の調製時および重合後に添加するDMAMStに
代えてN,N−ジエチルアミノエチルスチレン(DEA
ESt)を用い、配合量を、SBR91部に対し得られ
た重合体17部とした以外は、実施例1と同様にして実
験を行った。結果を表1に示す。
【0084】実施例9 攪拌機付きオートクレーブに、シクロヘキサン9000
g、実施例1で調製した開始剤を原料のn−ブチルリチ
ウム換算で21ミリモルを仕込み、60℃にしてから、
スチレン280gと1,3−ブタジエン720gの混合
物を60分間かけて連続的に添加して重合を行った。重
合時の最高到達温度は65℃であった。重合転化率が1
00%になったことを確認してから、DMAMSt21
ミリモルを添加して30分間反応させた。次いでエタノ
ールを添加して重合を停止し、2,4−ビス(n−オク
チルチオメチル)−6−メチルフェノール1.5gを添
加して両末端にアミノ基を含有する重合体の溶液を得
た。重合体は実施例7と同様にして実験を行った。結果
を表1に示す。
【0085】実施例10 開始剤を原料のn−ブチルリチウム換算で55ミリモ
ル、スチレンを450g、1,3−ブタジエンを550
gとした以外は、実施例9と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
【0086】表1から明らかなように、本発明の重合体
を含まない比較例1のゴム組成物は、ムーニー粘度が高
く、加工性が不十分である。プロセス油やアミノ基を含
まない低分子重合体を添加した比較例2および3のゴム
組成物では、加工性は改善されるが、反撥弾性が悪化
し、ウェットスキッド制動性と低燃費性のバランスが低
下している。これに対し本発明の重合体を添加した実施
例1〜10のゴム組成物は、いずれも加工性が改善さ
れ、さらに強度と、0℃および60℃での反撥弾性の全
体的なバランスが向上していることが分かる。一方、分
子量が大きすぎる重合体を添加した比較例4では加工性
が著しく悪化し、また、アミノ基含有重合体を過剰に添
加した比較例5では強度および0℃における反撥弾性に
劣る。
【0087】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、良好な加工性と
強度特性を有し、低燃費性とウェットスキッド制動性に
優れているので、その特性を生かす各種用途、例えばト
レッド、カーカス、サイドウォール、ビード部などのタ
イヤ各部位への利用、あるいはホース、窓枠、ベルト、
靴底、防振ゴム、自動車部品などのゴム製品への利用、
さらには耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂などの樹脂
強化ゴムとして利用が可能になる。特に低燃費タイヤの
タイヤトレッド用として優れており、その他にもオール
シーズンタイヤ、高性能タイヤ、スタッドレスタイヤ、
高速走行用タイヤなどのタイヤトレッド、サイドウォー
ル、アンダートレッド、カーカス、ビート部などの材料
としても好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 47:00) Fターム(参考) 4J002 AC011 AC041 AC061 AC081 BB151 BC051 BL012 BL022 BN151 BP011 CH041 DA036 DJ016 FD016 GN01 4J100 AB02Q AB03Q AB04Q AS01P AS02P AS04P AS07P BA31H BC43H CA01 CA04 CA27 FA03 HA62 JA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が10℃以下のゴム
    (B)100重量部に対して、重合体分子鎖の少なくと
    も両末端にアミノ基を有する、重量平均分子量が1,0
    00〜180,000である共役ジエン系重合体(A)
    を0.5〜40重量部含有することを特徴とするゴム組
    成物。
  2. 【請求項2】 重合体(A)の少なくとも一方の末端の
    アミノ基がピリジル基またはN,N−ジ置換アミノ芳香
    族基である請求項1記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】 重合体(A)の重量平均分子量/(重合
    体(A)中のアミノ基の数−1)で表される、重合体
    (A)中のアミノ基間の平均分子量が90,000以下
    である請求項1または2記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 さらに補強剤を含有してなる請求項1〜
    3のいずれかに記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のゴム組成物を架橋してな
    る架橋物。
  6. 【請求項6】 重合体分子鎖の少なくとも両末端にアミ
    ノ基を有し、その少なくとも一方の末端のアミノ基がピ
    リジル基またはN,N−ジ置換アミノ芳香族基であり、
    重量平均分子量が1,000〜180,000であり、
    アミノ基間の平均分子量が90,000以下である共役
    ジエン系重合体。
  7. 【請求項7】 有機溶媒中、有機活性金属アミドまたは
    N,N−ジ置換アミノ芳香族基を含有する有機活性金属
    化合物を開始剤として、共役ジエン系単量体を重合させ
    て末端に活性金属が結合した重合体を形成し、次いで該
    重合体と、ピリジル基またはN,N−ジ置換アミノ芳香
    族基および活性金属と反応する官能基を含有する化合物
    とを反応させることを特徴とする請求項6記載の共役ジ
    エン系重合体の製造方法。
  8. 【請求項8】 有機溶媒中、N,N−ジ置換アミノ芳香
    族基を含有する有機活性金属化合物を開始剤として、共
    役ジエン系単量体を重合させて末端に活性金属が結合し
    た重合体を形成し、次いで該重合体と、3級アミノ基お
    よび活性金属と反応する官能基を含有する化合物とを反
    応させることを特徴とする請求項6記載の共役ジエン系
    重合体の製造方法。
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