JPH03115412A - ブロック共重合体およびゴム組成物 - Google Patents

ブロック共重合体およびゴム組成物

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JPH03115412A
JPH03115412A JP25238189A JP25238189A JPH03115412A JP H03115412 A JPH03115412 A JP H03115412A JP 25238189 A JP25238189 A JP 25238189A JP 25238189 A JP25238189 A JP 25238189A JP H03115412 A JPH03115412 A JP H03115412A
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polybutadiene
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岩和 服部
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高嶋 昭夫
Takashi Imamura
孝 今村
Shunji Araki
俊二 荒木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高トランス−1,4結合のポリブタジェンブ
ロックとポリマレイミドブロックとからなるブロック共
重合体、ならびに該ブロック共重合体を主成分とする耐
摩耗性、機械的特性に優れたゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車の高性能化にともない、タイヤなどのゴム
材料に関して、加工性および耐摩耗性、機械的特性など
の向上要求が強まっている。
これらの緒特性を満足するためには、従来のチーグラー
型触媒を用いて得られる高シス−1,4ポリブタジエン
、リチウム系触媒を用いて得られる低シス−1,4ポリ
ブタジエンやスチレン−ブタジェン共重合体、乳化重合
によって得られるポリブタジェンやスチレン−ブタジェ
ン共重合体では困難であった。
一方、前記ポリマー以外に高トランス−1,4結合のポ
リブタジェンやスチレン−ブタジェン共重合体が知られ
ている。
例えば、特公昭52−48910号公報、特公昭62−
21002号公報、特公昭62−35401号公報には
、ポリブタジェンとしてトランス−1,4結合含量が7
0%以上のものを使用すると、加工性が向上することが
開示されている。
しかしながら、これらの技術によれば、ポリブタジェン
製造用の触媒の調製が煩雑であるという問題点がある。
また、特開昭57−5706号公報、特開昭57−15
”7409〜特開昭5’?−15’7411号公報には
、低分子量成分を重合中に付与することによって高トラ
ンス−1,4結合のポリブタジェンの加工性を改良する
方法が開示されているが、機械的特性や耐摩耗性と加工
性とを両立させることは困難である。
一方、特開平1−96233号公報には、イミド化合物
で末端変性した高トランス−1,4結合のポリブタジェ
ンを用いたタイヤ用ゴム組成物が開示されている。この
方法によって、耐摩耗性、発熱特性、機械的特性は改良
されるが、加工性との両立化は未だに不充分である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、得られる加硫物の破壊強力、耐摩耗性の改良効果の
大きい、特にタイヤ用に適したポリブタジェンブロック
およびポリマレイミドブロックからなるブロック共重合
体および該共重合体を主成分とするゴム組成物を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、トランス−1,4結合含量が70〜90%、
ビニル結合含量が2〜10%であるポリブタジェンブロ
ック(A)とポリ−N−置換マレイミドブロック(B)
からなり、ブロック(A)を少なくとも50重量%含み
、かつブロック(B)の平均モノマー連鎖数が少なくと
も3連鎖以上である、数平均分子量が5万〜100万の
ブロック共重合体(以下「ブロック共重合体(I)」と
いう)を提供するものである。
また、本発明は、前記ブロック共重合体(1)を主成分
とする原料ゴムと、天然ゴムおよび/またはポリイソプ
レン系重合体の重量比が100〜2010〜80である
ゴム成分100重量部に対し、プロセス油を0〜80重
量部を含むゴム組成物を提供するものである。
本発明のブロック共重合体(1)は、ポリブタジェンブ
ロック(A)の末端にポリマレイミドブロック(B)が
結合した新規なブロック共重合体である。
すなわち、ブロック共重合体(I)のポリブタジェンブ
ロック(A)のトランス−1,4結合含量が70〜90
%、好ましくは75〜87%、ビニル結合含量が2〜1
0%、好ましくは4〜9%であり、トランス−1,4結
合が70%未満では引張強度、耐摩耗性が劣り、一方9
0%を超えると反撥弾性が低下し、またビニル結合含量
が2%未満のものは製造することが困難で、一方10%
を超えると引張強度、耐摩耗性に劣るものとなる。
また、このブロック共重合体(1)中のポリブタジェン
ブロック(A)の割合は、少なくとも50重量%、好ま
しくは70重量%以上、さらに好ましくは一80〜99
承部%であり、50重量%未満では、ポリマレイミドプ
ロッタ(B)の含量が多くなりすぎ樹脂状となり、得ら
れる加硫ゴムの物性が低下する。
さらに、ブロック共重合体(I)中のポリ−N−置換マ
レイミドプロッタの平均連鎖数は、3連鎖以上、好まし
くは5連鎖以上であり、平均連鎖数が3連鎖未満ではカ
ーボンブラックとの親和性が低い。
さらに、本発明のブロック共重合体(1)の分子量は、
そのポリスチレン換算の数平均分子量が、通常、5万〜
100万、好ましくは10万〜80万であり、5万未満
では加硫ゴムの引張強度、耐摩耗性、反(發弾性、発熱
性が劣り、一方100万を超えると加工性が劣り、ロー
ルやバンバリーでの混練り時にトルクが過大にかかった
り、配合物が高温になり劣化が起こり、またカーボンブ
ラックの分散が不良となり加硫ゴムの物性が劣るなどの
問題が生起し好ましくない。
なお、本発明のブロック共重合体(1)は、特に工業用
ゴム製品として用いる場合、そのムーニー粘度(ML、
。、、100°C)は、通常、20〜200、好ましく
は30〜160の範囲であり、前記数平均分子量と同様
の理由から、20未満では加硫ゴムの物性が劣り、一方
200を超えると加工性が劣るものとなる。
本発明のブロック共重合体(I)は、まず1゜3−ブタ
ジェンを主成分とする共役ジエンを不活性の有機溶媒中
で特定の触媒系を用いて重合して高トランス−1,4結
合のポリブタジェンブロックを生成させ、このようにし
て重合された直後のブロックポリマーに、N−置換マレ
イミドを反応させ、特定連鎖のポリマレイミドブロック
を結合させることにより、反撥弾性、耐摩耗性、低発熱
性、機械的特性などの緒特性をさらに改良したものであ
る。
例えば、本発明のブロック共重合体(1)は、まず特開
平1−96233号公報、特公昭52−30543号公
報、特公昭57−34843号公報、特公昭59−17
724号公報、特開昭51−76376号公報などに記
載された重合用触媒系を用いて1.3ブタジエンを重合
する。
この触媒系としては、例えば(a)バリウム化合物(以
下「(a)成分」という) 、(b)有機アルミニウム
化合物(以下「(b)成分」という) 、(C)有機マ
グネシウム化合物(以下「(C)成分」という)、なら
びに(d)有機リチウムアルコキシド化合物および/ま
たは有機リチウムアミド化合物(以下「(d)成分」と
いう)からなる触媒組成物、あるいは前記(a)成分、
(b)成分、(C)成分ならびに(e)アルコールおよ
び/または3級ジアミン化合物(以下「(e)成分」と
いう)からなる触媒組成物を挙げることができる。
まず、(a)成分として用いられるバリウム化合物とし
ては、バリウムジェトキシド、バリウムジェトキシド、
バリウムジイソプロポキシド、バリウムジローブトキシ
ド、バリウムジ5ec−ブトキシド、バリウムジフェノ
キシド、バリウムジ(1,1−ジメチルプロポキシド)
、バリウムジ(1,2−ジメチルプロポキシド)、バリ
ウムジ(1,1−ジメチルブトキシド)、バリウムジ(
1,1−ジメチルベントキシド)、バリウムジ(2−エ
チルヘキサノキシド)、バリウムジ(1−メチルへブト
キシド)、バリウムジフェノキシド、バリウムジ(p−
メチルフェノキシト)、バリウムジ(P−ブチルフェノ
キシド)、バリウムジ(0−メチルフェノキシト)、バ
リウムジ(p−オクチルフェノキシト)、バリウムジ(
p−ノニルフェノキシド)、バリウムジ(p−ドデシル
フェノキシド)、バリウムジ(α−ナフトキシド)バリ
ウムジ(β−ナフトキシド)、バリウム(〇−メトキシ
フェノキシド)、バリウムジ(m−メトキシフェノキシ
ド)、バリウムジ(p−メトキシフェノキシド)、バリ
ウム(〇−エトキシフェノキシド)、バリウムジ(4−
メトキシ−1−ナフトキシド)などの有機バリウム化合
物を挙げることができる。
また、(a)バリウム化合物としては、バリウム1原子
あたりアルコキシド基またフェノキシト基の0.1〜0
.5当量がヒドロキシ基で置換した部分加水分解物も用
いられる。
(ハ)成分である有機アルミニウム化合物は、具体的に
はトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
トリプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、
トリブチルアルミニウム、ペンチルジエチルアルミニウ
ム、2−メチルベンチルージエチルアルミニウム、ジシ
クロヘキシルエチルアルミニウム、トリペンチルアルミ
ニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアル
ミニウム、トリ (2−エチルヘキシル)アルミニウム
、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリシクロペンチ
ルアルミニウム、トリ (2,2,4−トリメチルペン
チル)アルミニウム、トリドデシルアルミニウム、トリ
(2−メチルペンチル)アルミニウム、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイド
ライド、ジプロピルアルミニウムハイドライド、エチル
アルミニウムシバイドライド、プロピルアルミニウムシ
バイドライド、イソブチルアルミニウムシバイドライド
などが挙げられ、このうちでも好ましくは入手の容易さ
からトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム
、トリブチルアルミニウムである。
(b)成分は、1種単独で、あるいは2種以上を併用す
ることができる。
(C)成分である有機マグネシウム化合物としては、ジ
アルキルマグネシウム化合物、ジアリールマグネシウム
化合物、アルキルマグネシウムハライドを挙げることが
でき、具体的にはジメチルマグネシウム、ジプロピルマ
グネシウム、ジブチルマグネシウム、エチルブチルマグ
ネシウム、エチルヘキシルマグネシウム、ジデシルマグ
ネシウム、ジオクチルマグネシウム、ジデシルマグネシ
ウム、ジドデシルマグネシうム、ジシタロヘキシルマグ
ネシウム、ジシクロペンチルマグネシウム、ジフェニル
マグネシウム、ジトリルマグネシウム、エチルマグネシ
ウムプロミド、エチルマグネシウムクロリド、アリルマ
グネシウムプロミド、プロピルマグネシウムプロミド、
n−ブチルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウ
ムプロミド、フェニルマグネシウムアイオダイドなどで
ある。
これらの(C)成分である有機マグネシウム化合物は、
単独であるいは混合して用いることができる。
る。
(d)成分の一方の成分である有機リチウムアルコキシ
ド化合物は、有機リチウム化合物、リチウム金属もしく
はりチウムハイドライドと、特定のアルコールとの反応
によって合成することができる。
また、(d)成分の他方の成分である有機リチウムアミ
ド化合物も、同様に有機リチウム化合物、リチウム金属
もしくはリチウムハライドと、特定の第二アミンとの反
応によって合成することができる。
なお、(d)成分である有機リチウムアルコキシド化合
物または有機リチウムアミド化合物の合成に使用される
リチウム化合物としては、エチルリチウム、プロピルリ
チウム、ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、1.4−
ジリチオブタン、ブチルリチウムとジビニルベンゼンと
の反応物、アルキレンジリチウム、フェニルリチウム、
スチルベンジリチウム、イソプロペニルベンゼンジリチ
ウム、リチウムナフタレン、リチウム金属、リチウムハ
イドライドなどを挙げることができる。
さらに、(d)成分の合成においては、有機リチウム化
合物、リチウム金属もしくはリチウムハイドライドのリ
チウム原子に対し、活性水素であるアルコールの水酸基
または第二アミンの水素原子を当量使用し、不活性な有
機溶媒中で反応させる。
このアルコールの具体例としては、L−ブタノール、5
ec−7’タノール、シクロヘキサノール、オクタツー
ル、2−エチルヘキサノール、p−クレゾール、m−ク
レゾール、ノニルフェノール、ヘキシルフェノール、テ
トラヒドロフルフリルアルコール、フルフリルアルコー
ル、・3−メチル−テトラヒドロフルフリルアルコール
、4−エチル−テトラヒドロフルフリルアルコール、テ
トラヒドロフルフリルアルコールのオリゴマー、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、N、N−ジエチルエタノールア
ミン、N、N−ジブチルエタノールアミン、N、N−ジ
フェニルエタノールアミン、N−メチルジェタノールア
ミン、N−エチルジェタノールアミン、N−ブチルジェ
タノールアミン、N−フエニルジエタノールアミン、N
、N−ジメチルプロパツールアミン、N、N−ジブチル
プロパノールアミン、N−メチルジブロバノールアミン
、N−エチルジブロバノールアミン、1−(2−ヒドロ
キシエチル)ピロリジン、2−メチル−1、−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピロリジン、2メチル−1−(5−ヒ
ドロキシプロピル)ピロリジン、1−ピペリジンエタノ
ール、2−フェニル−1−ピペリジンエタノール、2−
エチル−1ピペリジンプロパノール、N−β−ヒドロキ
シエチルモルホリン、2−エチル−N−β−ヒドロキシ
エチルモルホリン、1−ピペラジンエタノール、1−ピ
ペラジンプロパノール、N、N’ −ビス(β−ヒドロ
キシエチル)ピペラジン、N、N’−ビス(T−ヒドロ
キシプロピル)ピペラジン、2−(β−ヒドロキシエチ
ル)ピリジン、2−(γ−ヒドロキシプロピル)ピリジ
ンなどを挙げることができ、好ましくはテトラヒドロフ
ルフリルアルコール、N、N−ジメチルエタノールアミ
ン、N、N−ジエチルエタノールアミン、1−ピペリジ
ンエタノールである。
また、前記第2アミンの具体例としては、ジエチルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジイソプロペニルアミン、ジブ
チルアミン、ジエチルアミン、ジフェニルアミン、ジト
ルイルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、
N−メチルビペラジン、N−エチルピペラジン、N、N
’ −ジメチルエチレンジアミン、N、N、N’ −)
ジエチルエチレンジアミン、N、N’−ジエチルエチレ
ンジアミン、N、N、N’ −1−リエチレンジアミン
、N、N−ジフェニルエチレンジアミン、N、N−ジフ
ェニル−N′−メチルエチレンジアミンなどを挙げるこ
とができる。
次に、(e)成分の一方の成分であるアルコールとして
は、(d)成分を合成する前の前記各種のアルコールを
使用することができる。
また、(e)成分の他方の3級アミンとしては、N。
N、N’ 、N’−テトラエチルエチレンジアミン、N
、N’ 、N’ −テトラブチルエチレンジアミン、N
、N’ 、N’−テトラフェニルエチレンジアミン、N
、N−ジフェニル−N’ 、N’−ジメチルエチレンジ
アミン、ジビベリジノエタンなどを挙げることができる
なお、本発明に使用される触媒組成物の使用量は、1.
3−ブタジェン1モルあたり(a)成分のバリウム化合
物は、バリウム原子換算で0.05〜1ミリモル、好ま
しくは0.1〜0.5ミリモルである。
また、(a)〜(e)成分の使用量は、(a)成分であ
るバリウム化合物1モルあたり、下記の比で表される量
を用いる。すなわち、本発明の用いられる触媒組成物の
組成(モル比)は、(a)成分/(b)成分/(C)成
分/(d)成分=1/1〜10/1〜10/1〜5であ
り、好ましくは1/2〜7/2〜7/1. 2〜4、さ
らに好ましくは1/3〜6/3〜5/1.5〜3である
また、(a)成分/(b)成分/(C)成分/(e)成
分(モル比)は、1/1〜10/1〜10/1〜4、好
ましくは1/3〜6/3〜7/1〜3である。
さらに、触媒成分として、触媒調製時に、前記(a)〜
(d)成分、あるいは(a)〜(e)成分のほかに、必
要に応じて共役ジエンを(a)成分1モルあたり、0.
05〜20モルの割合で用いてもよい。
触媒調製に用いる共役ジエンは、イソプレン、1.3〜
ブタジエン、1.3−ペンタジェンなどが用いられる。
触媒成分としての共役ジエンは必須ではないが、これを
併用することにより触媒成分の触媒活性が一段と向上す
る。
触媒を調製するには、例えば不活性の有機溶媒に溶解し
た(a)〜(d)成分、あるいは(a)〜(C)、(e
)成分、さらに必要に応じて共役ジエンを反応させるこ
とよりなる。その際、各成分の添加順序は、任意でよい
。これらの各成分は、あらかじめ混合、反応させ、熟成
させることが重合活性の向上、重合開始誘導期間の短縮
の意味から好ましいが、重合に際し溶媒およびモノマー
中に直接触媒各成分を順次添加してもよい。
重合溶媒としては、不活性の有機溶媒であり、例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒
、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ブタンなどの脂肪
族炭化水素溶媒、メチルシクロペンクン、シクロヘキサ
ンなどの脂環族炭化水素溶媒およびこれらの混合物が使
用できる。
重合温度は、通常、−20°C−150℃で、好ましく
は30〜120°Cである。重合反応は、回分式でも、
連続式でもよい。
なお、溶媒中の単量体濃度は、通常、5〜50重量%、
好ましくは10〜35重量%である。
また、共重合体を製造するために、本発明の触媒系およ
びポリマーを失活させないために、重合系内に酸素、水
あるいは炭酸ガスなどの失活作用のある化合物の混入を
極力なくすような配慮が必要である。
本発明のブロック共重合体(I)のジエン成分は、1,
3−ブタジェンのほかにイソプレン、2゜3−ジメチル
−1,3−ブタジェン、1.3−ペンタジェン、ミルセ
ンなどを併用することもできる。
また、本発明で使用されるブロック共重合体(1)は、
前記1.3−ブタジェン以外に、スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、0−メチルスチレン、
P−ブチルスチレン、ビニルナフタレンなどのビニル芳
香族化合物のほか、ビニルピリジン、アクリロニトリル
、メタアクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレート
、アクリル酸エステルなどを共重合することが可能であ
り、好ましくはビニル芳香族化合物、特にスチレンが最
も好ましい。
本発明では、まずこのようにして前記(a)〜(d)成
分、あるいは(a)〜(C)、(e)成分よりなる触媒
系を用いて不活性有機溶媒中で1.3−ブタジェンを重
合してポリブタジェンブロック生成させることができる
。このようにして得られるポリブタジェンブロックは、
前記のようにポリブタジェン部分のトランス−1,4結
合含量が70〜90%、好ましくは75〜87%、ビニ
ル結合が2〜10%、好ましくは4〜9%である。
なお、ポリブタジェンブロック(A)の繰り返し単位と
しては、トランス−1,4結合は、本発明のブロック共
重合体(1,)は、このようにして得られるポリブタジ
ェンブロックの末端に、N−置換マレイミドを反応させ
、3連鎖以上のポリマレイミドブロックを形成させるも
のである。
このN−置換マレイミドとしては、例えばN−メチルマ
レイミド、N−エチルマレイミド、Nブチルマレイミド
、N−フェニルマレイミド、N−トルイルマレイミド、
N−ナフチルマレイミドなどが挙げられる。
前記N−置換マレイミドは、単独で使用しても、あるい
は2種以上を併用してもよい。
N−置換マレイミドの使用量は、全モノマー量ニ対シて
、N−置換マレイミドが0.5〜50重量%で、さらに
好ましくは生成するプロ・ンク共重合体の分子量により
異なり、ポリマレイミドプロッタ連鎖が3以上、好まし
くは5以上になる添加量である。
なお、ポリマレイミドブロック(B)の繰り返古 また、前記N−置換マレイミドのほかに、得られるブロ
ック共重合体(I)の分子量分布を広くしたり、生ゴム
のコールドフローを低減するために、2官能性以上のハ
ロゲン化スズ化合物やハロゲン化ケイ素化合物などのハ
ロゲン化金属化合物を、触媒組成物中のバリウム金属原
子1g原子あたり、ハロゲン原子を基準として0.5〜
5当量、好ましくは0.1〜1.5当量の範囲で添加す
ることもできる。
このハロゲン化金属化合物としては、例えばジプチルジ
クロロスズ、ジフェニルジクロロスズ、メチルトリクロ
ロスズ、ブチルトリクロロスズ、フェニルトリクロロス
ズ、テトラクロロスズ、ビス(トリクロロスタニル)エ
タン、ジブチルジクロロケイ素、メチルトリクロロケイ
素、テトラクロロケイ素、カルボン酸スズ化合物などを
挙げることができ、これらの化合物は単独でも、あるい
は併用することもできる。
以上の方法により、A−B型、A−B−A型、あるいは
A−B−A−B型〔ただし、Aはポリブタジェンブロッ
ク(A)、BはポリN−置換マレイミドブロックを示す
〕のブロック共重合体が得られる。
前記ポリブタジェンブロックとN−置換マレイミドとの
重合温度は、通常、0〜120″C1好ましくは50〜
100℃、また重合時間は、通常、10秒〜50時間で
ある。
反応終了後、ポリマー溶液中にスチームを吹き込んで溶
媒を除去するか、あるいはメタノールなどの貧溶媒を加
えてポリマーを凝固したのち、熱ロールもしくは減圧下
で乾燥してブロック共重合体(1)を得ることができる
。また、ポリマー溶液を直接減圧下で溶媒を除去してブ
ロック共重合体(1)を得ることもできる。
次に、本発明のゴム組成物は、本発明のブロック共重合
体(I)を、単独でまたは他の合成ゴムもしくは天然ゴ
ムとブレンドして原料ゴムとして配合し、必要ならばプ
ロセス油で油展し、次いで充填剤であるカーボンブラッ
ク、加硫剤および加硫促進剤などの通常の加硫ゴム配合
剤を加えてなるものである。
この場合、本発明で配合されるブロック共重合体(1)
の優れた特徴を発現するためには、該ブロック共重合体
(I)は、原料ゴム中に20重量%以上、好ましくは3
0重承部以上含有させることが必要である。
また、油展に使用されるプロセス油としては、例えばパ
ラフィン系、ナフテン系、アロマチック系などを挙げる
ことができるが、引張強度、耐摩耗性を重視する用途に
はアロマチック系が、反撥弾性、低温特性を重視する用
途にはナフテン系ないしパラフィン系が用いられ、その
使用量は、原料ゴム100重量部に対して0〜80重景
部承部ましくは20〜60重量部であり、80重量部を
超えると加硫ゴムの引張強度、反撥弾性が著しく低下す
る。
さらに、使用されるカーボンブラックとしては、HAF
、I SAF、、SAFなどのカーボンブラックであり
、好ましくはヨウ素吸着1(IA)が60mg/g以上
、かつジブチルフタレート吸油量(DBP)が80d/
100g以上のカーボンブラックが用いられる。このカ
ーボンブラックの使用量は、原料ゴム100重量部に対
して35〜100重量部、好ましくは40〜80重量部
であり、35重量部未満では加硫物の引張強度、耐摩耗
性などが充分でな(、一方100重量部を超えると反撥
弾性、発熱性などの低下をもたらす。
さらに、加硫剤としては、通常、イオウが使用され、そ
の使用量は、原料ゴム100重量部に対して0.1〜3
重量部、好ましくは0.5〜2重量部であり、0.1重
量部未満では加硫ゴムの引張強度、耐摩耗性、反撥弾性
が低下し、一方3重量部を超えると硬くなりゴム弾性が
失われる。
さらに、加硫助剤および加工助剤としては、−般にステ
アリン酸が用いられ、その使用量は、原料ゴム100重
量部に対して0.5〜5重量部である。
さらに、加硫促進剤は、特に限定されるものではないが
、好ましくはM(2−メルカプトベンゾチアゾール)、
DM(ジベンゾチアジルジサルファイド)、CZ (N
−シクロへキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミ
ド)などのチアゾール系加硫促進剤を挙げることができ
、その使用量は、原料ゴム100重量部に対して0.1
〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部である。
本発明のゴム組成物には、必要に応じてカーボンブラッ
ク以外のシリカ、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの充
填剤、酸化亜鉛、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤などの
添加剤を配合することもできる。
本発明のゴム組成物は、ロール、インターナルミキサー
などの混練り機を用いて混練りすることによって得られ
、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッド、アンダー
トレッド、カーカース、サイドウオール、ビート部分な
どのタイヤ用途のほか、ホース、ベルト、靴底、窓枠、
シール材、防振ゴム、その他の工業用品などの用途にも
用いることができるが、特にタイヤトレッド用ゴムとし
て好適に使用される。
〔作用〕
本発明の高トランス結合ポリブタジェンブロックとポリ
マレイミドブロックとからなる共重合体(1)の加硫物
が、機械的特性や耐摩耗性に優れる理由は必ずしも明ら
かではないが、ポリマレイミドブロック連鎖を多く含み
、カーボンブラックとの相互作用を強めること、さらに
マレイミド基が混練り過程で切断され、カーボンブラッ
クとの相互作用をより一層強めるためと考えられる。
また、ポリブタジェンブロックが高トランスで低ビニル
であるため、分子鎖が高度に伸長されたとき、延伸結晶
によるヒステリシスがあるためと推定される。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に
何ら制約されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り、重
量部および重量%を意味する。
また、実施例中の各種の測定は、下記の方法に拠った。
ポリブタジェンブロックとポリマレイミドブロックとの
割合は、’H−NMR分析法、あるいはあらかじめ検量
線を作成して赤外分析法によって求めた。
重合体のミクロ構造は、赤外吸収スペクトル法(モレロ
法)によって求めた。
重合体の分子量は、GPC分析法により求め、ポリスチ
レン換算で平均分子量を求めた。
ムーニー粘度は、予熱1分、測定4分、温度ioo’c
で測定した(JIS  K6300に準じた)。
加硫物の物性は、原料ゴムを用い、下記に示す配合処方
に従って、230ccブラベンダーおよび6インチロー
ルで混練り配合したのち、145°Cで所定時間加硫を
行った加硫物を用いて各種測定を行った。
田立処方           (部)ポリマー   
         100カーボンブラツク(HAF)
     70プロセス油            変
量ステアリン酸            2亜鉛華  
             3老化防止剤(81ONA
)杓     1〃  (TP)92       0
.8加硫促進剤(MSA)*3      1イオウ 
               1.5*1)N−フェ
ニル−N′−イソプロピル−pフェニレンジアミン *2)ソジウムージブチルジチオカーバメート*3)N
−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェン
アミド 引張特性は、JIS  K2SO3に従って測定した。
反撥弾性は、ダンロップトリプソメーターを用いて、5
0°C180°Cでの反撥弾性を用いた。
内部損失(tanδ)は、米国のレオメックス社製、動
的スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪み0.
1%、周波数10Hz、50°Cの条件で測定した。Δ
tanδは、同装置を用い、歪みを変量して求めた。
ランボーン摩耗指数は、ランボーン型摩耗試験機を用い
、負荷荷重が4. 5kg、スリップ率が10%、摩耗
量が20mg/分、また測定温度は室温とした。指数が
大きいほど、耐摩耗性は良好である。
実施例1 a−1のi、1 乾燥チッ素雰囲気下で内容積300成のナス型フラスコ
に100mのシクロヘキサンを入れ、1.0モル/lの
トリエチルアルミニウムのシクロヘキサン溶液を10成
添加した。
次に、水浴で冷却しながら1.6モル/2のn−ブチル
リチウムのn−ヘキサン溶液6.3−を滴下し、30分
間放置した。生成した白色粉末をシクロヘキサンで洗浄
し乾燥した。
得られた粉末のリチウム原子とアルミニウム原子の比は
、はぼ1対1であった。
−〇ζ11 前記と同じ装置を用い、100戚のシクロヘキサン中へ
1.0モル/lのノニルフェノキシバリウムのトルエン
溶液を10Ir11添加した。
次に、水浴で冷却しながら1.0モル/lのトリエチル
アルミニウムのシクロヘキサン溶液を40m1滴下した
。滴下後、80°Cで1時間還流した。この溶液を一1
5°Cで24時間放置し、結晶化させた。得られた結晶
のバリウム原子とアルミニウム原子との比は、はぼ1対
2であった。
C−のζ11 前記と同じ装置を用い、テトラヒドロフルフリルアルコ
ールの1.0モル/lのシクロヘキサン溶液に、水浴で
冷却しながら1.6モル/lのn−ブチルリチウム溶液
を滴下した。その後、濃度ヲA周整して0.5モル/!
のテトラヒドロフルフリロキシリチウムとした。
内容積300 tnlの耐圧ビンに、シクロヘキサン1
20g、1.3−ブタジェン30gを添加した。
次に、前記触媒成分(b)−1をシクロヘキサン溶液中
で70°Cに加熱しながら溶解させ、0.27ミリモル
添加した。続いて、前記触媒成分(a)−1を同様に0
.81ミリモル添加した。
最後に、触媒成分(C)−1を0.54ミリモル加えて
、70°Cで90分間重合を行った。
続いて、N−フェニルマレイミド6gを加えて70°C
で120分間重合を行った。
反応終了後、老化防止剤としてジ−t−ブチル−p−ク
レゾールを固形ゴム換算で100gに対して0.7g添
加し、メタノールで凝固したのち、40°Cで減圧乾燥
した。
重合体の収率は、92%であった。
得られた重合体のポリブタジェンブロックのミクロ構造
は、トランス−1,4結合含量が86%、ビニル結合含
量が4%、シス−1,4結合含量が10%であった。
分析用試料として、得られた重合体をトルエン・メタノ
ールで再沈澱・精製した。得られた重合体の赤外線吸収
スペクトルを第1図に示す。
第1図から明らかなように、マレイミド基特有の大きな
吸収ピークが、1700cl’付近に現れている。
また、第2図に得られた重合体の’H−NMRのチャー
トを示す。第2図から求めたN−フェニルマレイミドの
付加量は5.4モル%であり、添加N−フェニルマレイ
ミドのブロック効率は約77%であった。
さらに、第3図に、重合体のGPCチャートを示す。第
3図から明らかなように、示差屈折計によって求めた分
子量分布と紫外線(UV、254nm)で求めた分子量
分布とが、分子量に対応して現れ、しかも紫外線吸収ス
ペクトルは低分子量側はど吸収強度が大きくなっている
ことが分かる。
さらに、得られた重合体の数平均分子量(Mn)は6.
3万、重量平均分子量(Mw)は11.4万であり、M
 w / M nは1.8と比較的狭い分子量分布のブ
ロック共重合体であった。
サラニ、ポIJ N−フェニルマレイミドの平均連鎖数
を、’H−NMR分析とGPC分析のMnから求めたと
ころ、56.3個であった。
比較例1 実施例1と同様の装置で、1,3−ブタジェンだけを実
施例1と同様にして重合した。
重合体収率は、98%であった。
このポリブタジェンのミクロ構造は、トランス−1,4
結合含量が86%、ビニル結合含量が4%、シス−1,
4結合含量が10%であった。
このポリブタジェンの赤外線吸収スペクトルを第4図に
、GPCチャートを第5図に示す。
第4〜5図ともに、実施例1で得られたポリブタジェン
ブロックおよびポリN−フェニルマレイミドブロックか
らなるブロック共重合体の図と比較すると、大きく異な
っていることが分かる。
実施例2 実施例1のN−フェニルマレイミドの添加量を3.0g
とした以外は、実施例1と同様にポリブタジェン−ポリ
N−フェニルマレイミドブロック共重合体の重合を行っ
た。重合体収率は、95%であった。
また、ポリブタジェン部分のミクロ構造は、トランス−
1,4結合含量が87%、ビニル結合含量が4%、シス
−1,4結合含量が9%であった。
’H−NMR分析から得られたN−フェニルマレイミド
の付加量は3.1モル%であり、ブロック効率は約93
%であった。
また、GPC分析によると、数平均分子量(Mn)が6
.8万、重量平均分子量(Mw)が11.2万、M w
 / M nが1.6であった。
サラに、ポリN−フェニルマレイミドの平均連鎖数は、
36.5個であった。
実施例3 攪拌機、ジャケット付きの内容積51の乾燥した反応容
器をチッ素置換し、あらかじめ精製乾燥したシクロヘキ
サン2.000g、1.3−ブタジェン500gを仕込
んだ。
別容器でノニルフェノキシバリウム1.68ミリモルと
トリエチルアルミニウム3.36ミリモルとを、80°
Cで1時間熟成し、アート錯体を合成し、この溶液を前
記反応容器に添加した。
また、別容器でn−ブチルリチウム5.05ミリモルと
トリエチルアルミニウム5.05ミリモルとを80°C
で5分間熟成し、アート錯体を合成し、この溶液を前記
反応容器に添加し、続いてジエチルアミノエトキシリチ
ウムを3.36ミリモル加えて70°Cで120分重合
した。
引き続いて、N−フェニルマレイミドを5.08加えて
70°Cで180分間さらに重合した。
重合体収率は、97%であった。
この重合体のポリブタジェンブロックのミクロ構造は、
トランス−1,4結合含量が84%、ビニル結合含量が
6%、シス−1,4結合含量が10%であった。
赤外分析法によって求めたN−フェニルマレイミドのブ
ロック量は0.8%であった。
また、N−フェニルマレイミドを添加する前に重合溶液
の一部を取り出し、GPC分析を行ったところ、ポリブ
タジェンブロックの数平均分子量(Mn)は19,1万
、重量平均分子量(Mw)は29.8万、M w / 
M nは1.6であった。
また、このもののムーニー粘度は、42であった。得ら
れたブロック共重合体のポリN−フェニルマレイミドの
平均連鎖数をGPC分析とN−フェニルマレイミドの含
有量から求めたところ、8.8個であった。重合結果を
第1表に示す。
比較例2 実施例3のN−フェニルマレイミドの添加量を5.0g
から0.6gに減量した以外は、実施例3と同様に重合
した。
重合結果と分析結果を第1表に示す。
実施例4 実施例3のN−フェニルマレイミドの代わりにN−メチ
ルマレイミドを使用し、ポリブタジェン−ポリN−メチ
ルマレイミドブロック共重合体を得た。重合結果を第1
表に示す。
実施例5 実施例3のN−フェニルマレイミドの代わりにN−エチ
ルマレイミドを使用し、ポリブタジェン−ポリN−エチ
ルマレイミドプロッタ共重合体を得た。重合結果を第1
表に示す。
実施例6〜9 実施例3〜5で得られたポリマーA−Cを、前記配合処
方に従って加硫を行った。
加硫物性を第2表に示す。
比較例3〜7 比較例3.5は、比較例2のポリマーαを、比較例4は
、日本合成ゴム■製の高シス−1,4ポリブタジエンゴ
ム、BR31を、比較例6は、日本合成ゴム株製の高シ
ス−1,4ポリブタジエンゴムBR21を、比較例7は
、日本合成ゴム■製の高シス1.4−ポリブタジェンゴ
ム、BR31を使用しこれにさらにプロセス油を配合し
、それぞれ前記前記配合処方に従って加硫を行った。
加硫物性を第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明の共重合体(1)(
ポリブタジェン−ポリマレイミドブロック共重合体)は
、Δtanδが小さくなっていることから、カーボンブ
ラックの分散が良好であると推定される。カーボンブラ
ックの分散が改良される要因としては、マレイミド連鎖
の長い本発明のブロック共重合体と、連鎖の短いポリマ
ーのマレイミドを含まないシス−1,4−ポリブタジェ
ンとを比較すると、連鎖の長い順にΔtanδが小さい
ことから、ポリマレイミド連鎖が大きく寄与していると
考えられる。言い換えると、カーボンブラックとの相互
作用の強いポリマレイミドブロックがカーボンブラック
の分散を改良し、耐摩耗性を改良していると考えること
ができる。
(以下余白) 第1表 第2表の1 第2表の2 第2表の3 *1)日本合成ゴム■製、ポリブタジェンBRa*2)
日本合成ゴム■製、ポリブタジェンBR2*3)日本合
成ゴム■製、ポリブタジェンBR3にプロセス油を添加
したもの *4)比較例4の摩耗量をコントロールとした。
*5)比較例6の摩耗量をコントロールとした。
*6)比較例7の摩耗量をコントロールとした。
〔発明の効果〕
本発明のブロック共重合体は、延伸結晶性を有する高ト
ランス−1,4結合のポリブタジェンとカーボンブラッ
クとの相互作用の高いポリマレイミドとのブロック共重
合体であり、該ブロック共重合体を用いたゴム組成物か
ら得られる加硫物は、機械的特性、耐摩耗性に優れ、タ
イヤ用途、特にグリップ力を重視するタイヤ用途に適し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたポリブタジェン−ポリN−
フェニルマレイミドブロック共重合体の赤外線吸収スペ
クトル、第2図は同重合体のI)l−NMRチャート、
第3図は同重合体のGPCチャートである。 また、第4図は比較例1で得られたポリブタジェンの赤
外線吸収スペクトル、第5図は同GPCチャートである
。 津ダl

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トランス−1,4結合含量が70〜90%、ビニ
    ル結合含量が2〜10%であるポリブタジエンブロック
    (A)とポリ−N−置換マレイミドブロック(B)から
    なり、ブロック(A)を少なくとも50重量%含み、か
    つブロック(B)の平均モノマー連鎖数が少なくとも3
    連鎖以上である、数平均分子量が5万〜100万のブロ
    ック共重合体。
  2. (2)請求項1記載のブロック共重合体を主成分とする
    原料ゴムと、天然ゴムおよび/またはポリイソプレン系
    重合体の重量比が100〜20/0〜80であるゴム成
    分100重量部に対し、プロセス油を0〜80重量部を
    含むゴム組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01230612A (ja) * 1988-03-11 1989-09-14 Nippon Oil & Fats Co Ltd 新規なビニル系ブロックポリマーおよびその製造法

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