JP2712622B2 - 共役ジエン系重合体の製造方法 - Google Patents

共役ジエン系重合体の製造方法

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JP2712622B2
JP2712622B2 JP23574289A JP23574289A JP2712622B2 JP 2712622 B2 JP2712622 B2 JP 2712622B2 JP 23574289 A JP23574289 A JP 23574289A JP 23574289 A JP23574289 A JP 23574289A JP 2712622 B2 JP2712622 B2 JP 2712622B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、共役ジエンを主成分とする単量体を、
(a)バリウム化合物、(b)有機アルミニウム化合
物、(c)有機リチウム化合物ならびに(d)アミン化
合物、ジアミン化合物および/または有機アルミニウム
アルコキシド化合物を含む触媒系を用いて重合すること
により、耐摩耗性、機械的特性(特に高温引張強度)の
優れた高含量のトランス−1,4結合と低含量の1,2または
3,4結合(以下「ビニル結合」という)とを有する共役
ジエン系重合体を高活性で製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車の高性能化にともない、タイヤなどのゴ
ム材料に関して、加工性および体摩耗性、機械的特性な
どの向上要求が強まっている。
これらの諸特性を満足するためには、従来のチーグラ
ー型触媒を用いて得られる高シス−1,4ポリブタジエ
ン、リチウム系触媒を用いて得られる低シス−1,3−ポ
リブタジエンやスチレン−−ブタジエン共重合体、乳化
重合によって得られるポリブタジエンやスチレン−ブチ
ジエン共重合体では困難であった。
一方、前記ポリマー以外に高トランス−1,4結合含量
のポリブタジエンやスチレン−1,3−ブタジエン共重合
体が知られているが、これらの重合体では加硫物性が不
満足もしくは製造方法が極めて困難などの種々の問題が
あり、実用的ではない。
従来の高トランス−1,4結合含量で、共役ジエンおよ
び芳香族ビニル化合物をも共重合できる重合触媒として
は、以下に示すアルカリ土類金属系触媒、特にバリウム
系触媒が知られている。
(i) バリウム−ヘテロ原子結合を含む化合物と有機
金属とを主成分とする触媒系 (イ) 特公昭52-48910号公報には、バリウム第3級ア
ルコキシドとジブチルマグネシウムとを重合触媒とし
て、スチレンと1,3−ブチジエンとの共重合反応が開示
されているが、この反応においては重合活性が低く問題
である。
(ロ) 特公昭56-45401号公報には、 (式中、R′は同一または異なり、少なくとも1個の
R′はメチル基またはシクロヘキシル基であり、残りの
R′は炭素数1〜6のアルキル基およびシクロヘキシル
基の群から選ばれ、またa:bのモル比は約97.5:2.5〜90:
10である)で表されるバリウム系化合物と、有機リチウ
ムとを重合触媒としたスチレンと1,3−ブタジエンとの
共重合反応が開示されているが、バリウム化合物に−OH
基を導入するのが非常に複雑であり、またトランス−1,
4結合含量が約80%以下となり実用に適さない。
(ハ) 特公昭52-30543号公報には、有機リチウム、バ
リウム化合物および有機アルミニウム化合物とを重合触
媒として、スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合反応
が開示されている。
しかしながら、トランス−1,4結合含量を比較的高い
ものにするためには、使用する有機アルミニウム化合物
の割合を増加させる必要があり、このとき得られる重合
体の分子量低下、あるいはスチレンの共重合性も手かす
るという欠点がある。
(ニ) 他方、鶴田らは、R(CH2CH2O)nLi/n−BuLi系、
あるいは (CH3)2NCH2CH2OLi/n−BuLi系触媒を用いたスチレンと1,
3−ブタジエンとの共重合反応を報告している〔工業化
学雑誌、72、994(1969);J.Macromol.Sci.Chem.,A4,88
5(1970)〕。
また、特公昭57-34843号公報には、前記鶴田らの知見
と特公昭52-30543号公報との知見を合わせて、バリウム
化合物/有機アルミニウム化合物/有機リチウム化合物
/リチウムアルコキシド系触媒でのスチレン−1,3−ブ
タジエン共重合ならびに1,3−ブタジエン重合が開示さ
れている。
(ホ) 特開昭56-112916号公報には、バリウム化合物
/有機リチウム・マグネシウム化合物/有機アルミニウ
ム化合物系触媒を用いた1,3−ブタジエン重合が開示さ
れているが、分子量が上がりにくい問題点がある。
(ii) バリウムのアート錯体を主成分とする触媒系 (ヘ) 藤尾らは、バリウム亜鉛テトラブチル〔BaZn(C
4H9)4〕などのアート錯体(ate-complex)を重合触媒と
し〔日本化学雑誌、440(1972)〕、さらにZ.M.Baidako
vaらは、炭化水素もしくは電子供与体の溶剤中、Ba〔Al
(C2H5)42などのアート錯体を重合触媒とし〔Polymer
Sci.,USSR,16,2630(1974)〕、1,3−ブタジエン−スチ
レン共重合体を報告しているが、前者はトランス−1,4
−結合含量が約70%以下と低いし、後者は重合速度が遅
く、50℃、100時間の反応モノマー転化率が75%と非常
に低くて問題がある。
(ト) 特公昭60-2323号公報には、前述のZ.M.Baidako
vaらの方法と同様に、有機バリウム・アルミニウム化合
物(アート錯体)/電子供与体系の触媒を用いた1,3−
ブタジエン重合が開示されているが、未だ重合活性が低
く実用に適さない。
(チ) 特公昭59-17724号公報には、有機リチウム化合
物/有機バリウム・アルミニウム化合物(アート錯体)
系触媒を用いた1,3−ブタジエン重合が開示されている
が、トランス−1,4結合含量が80%以下と低く、トラン
ス−1,4結合含量のコントロール性に乏しい。
以上のように、バリウム化合物を主成分とする触媒系
を用いた共役ジエン系重合体は数多く提案されている
が、重合活性が低かったり、トランス−1,4結合含量が
低く結晶融点のコントロール、あるいは分子量のコント
ロールが困難であるなどの問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたも
ので、トランス−1,4結合含量が高く、そのコントロー
ル性が容易であり、しかも重合活性が高く、分子量のコ
ントロールが容易な共役ジエン系重合体の製造方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(a)バリウム化合物(以下「(a)成
分」という)、(b)有機アルミニウム化合物(以下
「(b)成分」という)、(c)有機リチウム化合物
(以下「(c)成分という)、ならびに(d)一般式
(I)NHR1R2(式中、R1〜R2は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数3〜20の
アルキルシリル基を示す)で表されるアミン化合物、一
般式(II) (式中、R3〜R6はR1〜R2に同じ、R7は炭素数1〜20のア
ルキレン基または炭素数6〜20のアリーレン基を示す)
で表されるジアミン化合物、または一般式(III) Al(OR8)n(R9)3-n(式中、R8は炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基または酸素原子および/
もしくは窒素原子を有する炭化水素残基、R9は炭素数1
〜20のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基、n
は1〜3の整数を示す)で表される有機アルミニウムア
ルコキシド化合物(以下「(d)成分」という)を含む
触媒組成物を用い、共役ジエンまたは共役ジエンと芳香
族ビニル化合物とからなる単量体を不活性有機溶媒中で
重合することを特徴とする共役ジエン系重合体の製造方
法を提供するものである。
本発明で用いられる(a)成分のバリウム化合物とし
ては、具体的にはバリウムジメトキシド、バリウムシエ
トキシド、バリウムジイソプロポキシド、バリウムジn
−ブトキシド、バリウムジsec−ブトキシド、バリウム
ジt−ブトキシド、バリウムジ(1,1−ジメチルプロポ
キシド)、バリウムジ(1,2−ジメチルプロポキシ
ド)、バリウムジ(1,1−ジメチルブトキシド)、バリ
ウムジ(1,1−ジメチルペントキシド)、バリウムジ
(2−エチルヘキサノキシド)、バリウムジ(1−メチ
ルヘブトキシド)、パリウムジフェノキシド、バリウム
ジ(p−メチルフェノキシド)、バリウムジ(p−ブチ
ルフェノキシド)、バリウムジ(o−メチルフェノキシ
ド)、バリウムジ(p−オクチルフェノキシド)バリウ
ムジ(p−ノニルフェノキシド)、バリウムジ(p−ド
デシルフェノキシド)、バリウムジ(α−ナフトキシ
ド)、バリウムジ(β−ナフトキシド)、バリウム(o
−メトキシフェノキシド)、バリウムジ(m−メトキシ
フェノキシド)、バリウムジ(p−メトキシフェノキシ
ド)、バリウムジ(o−エトキシフェノキシド)、バリ
ウムジ(4−メトキシ−1−ナフトキシド)などのジア
ルコキシバリウム化合物であり、好ましくはバリウムジ
t−ブトキシド、バリウムジ(2−エチルヘキサノキシ
ド)、バリウムジ(p−ノニルフェノキシド)である。
また、(a)パリウム化合物としては、バリウム1原
子あたりアルコキシド基またはフェノキシド基の0.1〜
0.5当量がヒドロキシ基で置換した部分加水分解物も用
いられる。
(b)成分である有機アルミニウム化合物としては、
具体的にはトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリブチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリプロピ
ルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム、ペンチルジエチルアルミニウム、2
−メチルペンチル−ジエチルアルミニウム、ジシクロヘ
キシルエチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウ
ム、シリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニ
ウム、トリ(2−エチルヘキシル)アルミニウム、トリ
シクロヘキシルアルミニウム、トリシクロペンチルアル
ミニウム、トリ(2,2,4−トリメチルペンチル)アルミ
ニウム、トリドデシルアルミニウム、トリ(2−メチル
ペンチル)アルミニウム、ジイソブチルアルミニウムハ
イドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジフ
ロピルアルミニウムハイドライド、プロピルアルミニウ
ムジハイドライド、イソブチルアルミニウムジハイドラ
イドなどが挙げられ、これらのうちでもこのましくは入
手の容易さからトリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウムである。
(b)成分は、1種単独で、あるいは2種以上を併用す
ることができる。
(c)成分である有機リチウム化合物としては、エチ
ルリチウム、プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、
sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキシル
リチウム、1,4−ジリチオブタン、ブチルリチウムとジ
ビニルベンゼンの反応物、アルキレンジリチウム、フェ
ニルリチウム、スチルベンジリチウム、イソプロペニル
ベンゼンジリチウム、リチウムナフタレンなどを挙げる
ことができ、好ましくはn−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウムである。
(d)成分である一般式(I)で表されるアミン化合
物あるいは一般式(II)で表されるジアミン化合物の具
体例としては、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
イソブチルアミン、ジイソアミルアミン、ジ(2−エチ
ルヘキシル)アミン、ジ(トリメチルシリル)アミン、
ジ(トリエチルシリル)アミン、N,N,N′,N′−テトラ
メチルジアミノメタン、N,N,N′,N′−テトラメチルエ
チレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブ
ロパンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,6−ヘ
キサンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−フ
ェニレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルベンジ
ジンなどが挙げられ、これらのうちでもジイソプロピル
アミン、ジイソブチルアミン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミンが好ましい。
また、(d)成分である一般式(III)で表される有
機アルミニウムアルコキシド化合物としては、例えばジ
エチルアミルニウムメトキシド、ジエチルアルミニウム
エトキシド、ジエチルアルミニウムイソプロポキシド、
ジエチルアルミニウム(2−エチルヘキソキシド)、ジ
エチルアルミニウム{2−(N,N−ジエチルアミノ)エ
トキシド}、ジエチルアルミニウム{2−(N,N−ジブ
チルアミノ)エトキシド}、ジエチルアルミニウム{2
−(N,N−ジフェニルアミノ)エトキシド}、ジイソブ
チルアルミニウムメトキシド、ジイソブチルアルミニウ
ムエトキシド、ジイソブチルアルミニウム{2−(N,N
−ジメチルアミノ)エトキシド}、ジイソブチルアルミ
ニウム{2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシド}、
ジエチルアルミニウム(2−フェノキシエトキシド)、
ジエチルアルミニウム(2−テトラヒドロフルフリルメ
トキシド)、ジヘキシルアルミニウムメトキシド、ジヘ
キシルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムジ
メトキシド、エチルアルミニウムジエトキシド、エチル
アルミニウムジイソプロポキシド、エチルアルミニウム
ジ(2−フェノキシエトキシド)、イソブチルアルミニ
ウムジメトキシド、イソブチルアルミニウムジエトキシ
ド、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニ
ウムなどが挙げられるが、これらのうちでもジエチルア
ルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウム{2−
(N,N−ジメチルアミノ)エトキシド}、ジエチルアル
ミニウム{2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシド}
が好ましい。
なお、本発明に使用される触媒組成物の使用量は、共
役ジエン1モルあたり、(a)成分のバリウム化合物
は、バリウム原子換算で0.05〜1ミリモル、好ましくは
0.1〜0.5ミリモルである。
また、(b)〜(d)成分の使用量は、(a)成分で
あるバリウム化合物1モルあたり、下記の比で表される
量を用いる。すなわち、本発明に用いられる触媒組成物
の組成(モル比)は、(a)成分/(b)成分/(c)
成分/(d)成分=1/1〜10/1〜10/0.1〜5であり、好
ましくは(a)成分/(b)成分/(c)成分/(d)
成分=1/2〜7/3〜7/0.3〜4であり、さらに好ましくは1
/3〜6/4〜6/0.5〜3である。
さらに、触媒成分として、触媒調製時に、前記(a)
〜(d)成分のほかに、必要に応じて共役ジエンを、
(a)成分1モルあたり、0.05〜20モルの割合で用いて
もよい。触媒調製に用いる共役ジエンは、重合用のモノ
マーと同じイソプレン、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエンなどが用いられる。触媒成分としての共役ジエン
は必須ではないが、これを併用することにより触媒成分
の触媒活性が一段と向上する。
触媒を調製するには、例えば不活性の有機溶媒に溶解
した(a)〜(d)成分、さらに必要に応じて共役ジエ
ンを反応させることよりなる。
その際、各成分の添加順序は特に制限されないが、
(a)成分→(d)成分→(b)成分→(c)成分、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分、
(d)成分→(a)成分→(c)成分→(b)成分、あ
るいは(a)成分→(d)成分→(c)成分(b)成分
の順序で添加することが好ましい。
なお、(d)成分は、(a)成分、(b)成分ないし
は(c)成分にあらかじめ所定の割合で混合された状態
で取り扱うこともできる。
これらの各触媒成分は、あらかじめ混合、反応させ、
熟成させることが重合活性の向上、重合開始誘導期間の
短縮の意味から好ましいが、重合に際し溶媒およびモノ
マー中に直接触媒各成分を順次添加してもよい。
本発明の触媒系で重合できる共役ジエンとしては、1,
3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、ミルセンなどがあり、
単独または2種以上を併用することができ、特に1,3−
ブタジエンおよび/またはイソプレンが好ましい。
また、本発明で使用される共役ジエン系重合体には、
前記共役ジエン以外に、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−ブ
チルスチレン、ビニルナフタレンなどのビニル芳香族化
合物を共重合することが可能であり、特にスチレンが最
も好ましい。
重合溶媒としては、不活性の有機溶媒であり、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶
媒、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ブタンなどの脂
肪族炭化水素溶媒、メチルシクロペンタン、シクロヘキ
サンなどの脂環族炭化水素溶媒およびこれらの混合物が
使用できる。
重合温度は、通常、−20℃〜150℃で、好ましくは30
〜120℃である。重合反応は、回分式でも、連続式でも
よい。
なお、溶媒中の単量体濃度は、通常、5〜50重量%、
好ましくは10〜35重量%である。
また、重合体を製造するために、本発明の触媒系およ
びポリマーを失活させないために、重合系内に酸素、水
あるいは炭素ガスなどの失活作用のある化合物の混入を
極力なくすような配慮が必要である。
本発明では、このようにして前記(a)〜(d)成分
よりなる触媒系を用いて不活性有機溶媒中で共役ジエン
を単独重合またはスチレンなどの芳香族ビニル化合物と
共役ジエンを共重合して共役ジエン系重合体を生成させ
ることができる。
このようにして得られる共役ジエン系重合体は、ジエ
ン部分のトランス−1,4結合含量が70〜90%、好ましく
は75〜88%、ビニル結合含量が3〜10%、好ましくは4
〜9%、芳香族ビニル化合物を共重合する場合、結合芳
香族ビニル化合物含量は50重量%以下、好ましくは5〜
45重量%、さらに好ましくは10〜35重量%である。
共役ジエン系重合体のジエン部分のトランス−1,4−
結合含量が70%未満では、引張強度、耐摩耗性が劣り、
一方90%を超えると樹脂状となり、硬度が高くなり、加
硫ゴムの物性は低下する。
また、該重合体のビニル結合含量が3%未満では、製
造することが技術的に困難であり、一方10%を超えると
引張強度、耐摩耗性が劣る。
さらに、該重合体の結合芳香族ビニル化合物含量は、
加硫ゴムの引張強度および反撥弾性の面から5〜45重量
%が好ましい。
なお、本発明で得られる共役ジエン系重合体の分子量
は、広い範囲にわたって変化させることができるが、そ
のポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常、5×10
4〜100×104、好ましくは、10×104〜80×104であり、
5×104未満では加硫ゴムの引張強度、耐摩耗性、反撥
弾性、発熱性が劣り、一方100×104を超えると加工性が
劣り、ろーるやバンバリーでの混練り時にトルクが過大
にかかったり、配合物が高温になり劣化が起こり、また
カーボンブラックの分散が不良となり加硫ゴムの性能が
劣るなどの問題が生起し好ましくない。
また、本発明で得られる共役ジエン重合体は、ポリス
チレン換算の数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(M
w)との比で表される分子量分布(Mw/Mn)を広い範囲に
わたって変化させることができるが、通常、1.1〜2.5で
あり、1.1未満は技術的に困難であり、一方2.5を超える
と耐摩耗性が低下する。
さらに、本発明で得られる共役ジエン系重合体は、特
に工業用ゴム製品として用いる場合、そのムーニー粘度
(ML1+4、100℃)は、通常、10〜160、好ましくは25〜1
20の範囲であり、前記重量平均分子量と同様の理由か
ら、10未満では加硫ゴムの物性が劣り、一方160を超え
ると加工性が劣るものとなる。
本発明により得られる共役ジエン系重合体は、該重合
体を、単独でまたは他の合成ゴムもしくは天然ゴムとブ
レンドして原料ゴムとして配合し、必要ならばプロセス
油で油展し、次いで充填剤であるカーボンブラック、加
硫剤および加硫促進剤などの通常の加硫ゴム配合剤を加
えてゴム組成物とし、これを加硫し、機械的特性および
耐摩耗性が要求されるゴム用途に用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に何ら制約されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らないかぎり重
量基準である。
また、実施例中の各種の測定は、下記の方法に拠っ
た。
ムーニー粘度は、予熱1分、測定4分、温度100℃で
測定した(JIS K6300に準じた)。
共役ジエン系重合体のミクロ構造は、赤外吸収スペク
トル法(モレロ法)によって求めた。
結合スチレン含量は、赤外吸収スペクトル法により、
検量線を作製し求めた。
重量平均分子量および数分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)(ウォーター社製、244
型)を用いてポリスチレン換算で求めた。
共役ジエン系重合体の結晶融点〔Tm〕は、示差走査熱
量計(DSC)を用いて測定した。
ここで、示差熱量計は、米国デュポン社製、910型デ
ィファレンシャル・スキャニング・カロリーメーター
(Differential Scanning Calorimeter)を使用した。
記録計は、デュポン社製、990型サーマル・アナライザ
ー(Thermal Analyzer)を使用した。サンプル量は、1
0.0mg±0.1mg、リファレンス(reference)側にα−ア
ルミナ〔(株)島津制作所製、DSC用標準試料)を10.15
mg用いた。測定は、室温でサンプルとリファレンスをア
ルミニウム製ホルダー(デュポン社製)に挿入してDSC
に装填し、+180℃まで加熱し、その後、1分間に10℃
の速度で−140℃まで冷却したのち、1分間に20℃の昇
温速度、2mV/cmの感度で分析した。
実施例1 乾燥窒素雰囲気下で回転子入りの100mlの耐圧ビンに
マグネチックスターラーで攪拌しながら、(a)成分と
してバリウムジ(p−ノニフエノキシド)0.12ミリモル
を添加し、(b)成分としてトリエチルアルミニウム、
(c)成分としてn−ブチルリチウム、(d)成分とし
てN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミンを第1
表に示す触媒組成比、触媒添加順序で添加し、80℃で15
分間予備反応(以下「熟成」という)して触媒調製を行
った。
次に、乾燥窒素雰囲気下で300mlの耐圧ビンにシクロ
ヘキサン175g、1,3−ブタジエン25gを添加した。これ
に、前記で調製した触媒組成物を全量添加し、70℃で90
分間重合した。
反応終了後、老化防止剤としてジ−t−ブチル−p−
クレゾールを固形ゴム換算で100gに対して0.7g添加し、
メタノールで凝固したのち、40℃で減圧乾燥した。
重合体収率、ムーニー粘度、ポリブタジエンのミクロ
構造、GPC分析の結果を第1表に示す。
また、DSC(示差熱分析計)による結晶融点が(Tm)
は、63℃、44℃、33℃の3点が観測された。
実施例2〜4 4成分系の添加順序を第1表となした以外は、実施例
1と同様にして重合した。
すなわち、実施例1の添加順序を、(a)成分→
(d)成分→(c)成分→(b)成分(実施例2)、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分(実
施例3)、(d)成分→(a)成分→(b)成分→
(c)成分(実施例4)に変更した。
得られた重合体の重合体収率、トランス−1,4結合含
量は、実施例1と同様に高活性、高トランス−1,4結合
含量であった。
結果を第1表に示す。
比較例1〜3 実施例1の(d)成分の化合物を用いないで、3成分
系の触媒組成物を用いる以外は、実施例1と同様に重合
を行った。
すなわち、比較例1〜3において、すべて(a)〜
(c)成分の組成比を変更し、組成比はそれぞれ(a)
成分/(b)成分/(c)成分=1/4/4(比較例1)、1
/5/1(比較例2)、1/1.5/2(比較例3)とする以外
は、実施例1と同様にして重合を行ったが、いずれも重
合体は得られなかった。
結果を第1表に示す。
比較例4 実施例1において、(c)成分である有機リチウム化
合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、
実施例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例4において、組成比を(a)成分/
(b)成分/(c)成分=1/4/1とし、かつ添加順序を
(a)成分→(d)成分→(b)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第1表に示す。
比較例5 実施例1において、(a)成分であるバリウム化合物
を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、実施
例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例5において、組成比を(b)成分/
(c)成分/(d)成分=4/4/1とし、かつ添加順序を
(d)成分→(b)成分→(c)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第1表に示す。
実施例1〜4と比較例1〜5の結果より、本発明の
(a)成分、(b)成分(c)成分および(d)成分の
4成分系からなる触媒系では、特異的にトランス−1,4
結合含量が高く、高活性であることが分かる。
実施例5 攪拌機、ジャケット付きの内容積5lの乾燥した反応器
を窒素置換し、あらかじめ精製乾燥したシクロヘキサン
2,000g、1,3−ブタドエン500gを仕込んだ。
次に、乾燥窒素雰囲気下で、回転子入りの100mlの耐
圧ビンにマグネチックスターラーで攪拌しながら、
(a)ジノニルフェノキシバリウムを2.4ミリモル添加
し、1,3−ブタジエンを12ミリモル添加した。
また、(b)トリエチルアルミニウム、(c)n−ブ
チルリチウム、(d)N,N,N′,N′−テトラメチルエチ
レンジアミンは、第1表に示す触媒組成比、触媒添加順
序で添加し、80℃で15分間熟成して触媒調製を行った。
前記の反応容器に、同じく前記の触媒組成物を全量添
加し、70℃で90分間重合した。
重合体収率、得られたポリブタジエンの分析結果を第
1表に示す。
実施例6 1,3−ブタジエンの代わりに、エチレン125gと1,3−ブ
タジエン375gを仕込む以外は、実施例5と同様にして共
重合を行った。
共重合体収率、得られたスチレン−ブタジエン共重合
体の分析結果を第1表に示す。
実施例7〜11 実施例1において、(d)成分である化合物の種類お
よび触媒組成比を第1表のように代える以外は、実施例
1と同様にして重合した。
すなわち、実施例7〜11において、(d)成分とし
て、ジイソプロピルアミン(実施例7)、ジイソブチル
アミン(実施例8)、ジ(トリメチルシリル)アミン
(実施例9)、N,N,N′,N′−テトラメチルジアミノメ
タン(実施例10)、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−
フェニレンジアミン(実施例11)を用い、かつ組成比
を、それぞれ(a)成分/(b)成分/(c)成分/
(d)成分=1/4/5/2(実施例7〜9)、(a)成分/
(b)成分/(c)成分/(d)成分=1/4/5/1(実施
例10〜11)とする以外は、実施例1と同様に重合を行っ
た。いずれも、重合体収率は94%以上で、トランス−1,
4結合含量が87〜88%と非常に高いものが得られた。
結果を第1表に示す。
実施例12〜14 実施例1において、(a)成分であるバリウム化合物
の種類を第1表のように代える以外は、実施例1と同様
にして重合した。
すなわち、(a)成分として、バリウムジt−ブトキ
シド(実施例12)、バリウムジ(2−エチルヘキサノキ
シド)(実施例13)、バリウムジ(p−ブチルフェノキ
シド)(実施例14)を用いた。
いずれも、重合体収率は94%以上で、トランス−1,4
結合含量が85〜88%と非常に高いものが得られた。結果
を第1表に示す。
試験例1〜2、比較試験例1〜2 前記実施例5〜6で得られた重合体(試験例1〜2)
ならびに高シスポリブタジエン(比較試験例1)および
溶液重合スチレン−ブタジエン共重合体(比較試験例
2)の加硫物性の結果を第2表に示す。
なお、加硫物の物性評価は、原料ゴムを用い、下記に
示す配合処方に従って、230ccブラベンダーおよび6イ
ンチロールで混練り配合したのち、145℃で18分間加硫
を行った加硫物を用いて各種測定を行った。配合処方 (部) 原料ゴム 100 カーボンブラック(HAF) 50 ステアリン酸 2 亜鉛華 3 老化防止剤(810NA)*1 1 〃 (TP)*2 0.8 加硫促進剤(DPG)*3 0.6 〃 (DM)*4 1.2 イオウ 1.5 *1) N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェ
ニレンジアミン *2) ソジウム−ジブチルジチオカーバメート *3) ジフェニルグアニジン *4) ジベンゾチアジルスルフィド なお、引張特性は、JIS K6301に従って測定した。
反撥弾性は、ダンロップトリブソメーターを用いて、
80℃での反撥弾性を用いた。
ランボーン摩擦指数は、ランボーン型摩擦試験機を用
い、スリップ率が25%の摩耗量で表し、また測定温度は
室温とした。指数が大きいほど、耐摩耗性は良好であ
る。
内部損失(tanδ)は、米国、レオメトリックス社製
の動的スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪み
0.1%、周波数10Hz、50℃の条件で測定した。
実施例15 (a)成分としてバリウムジ(p−ノニルフェノキシ
ド)、(b)成分としてトリエチルアルミニウム、
(c)成分としてn−ブチルリチウム、(d)成分とし
てジエチルアルミニウムエトキシドを用いる以外は、実
施例1と同様にして1,3−ブタジエンの重合を行った。
結果を第3表に示す。
なお、重合体のDSC(示差熱分析計)による結晶融点
(Tm)は、62℃、44℃、33℃の3点が観測された。
比較例6〜8 実施例15の(d)成分の化合物を用いないで、3成分
系の触媒組成物を用いる以外は、実施例15と同様に重合
を行った。
すなわち、比較例6〜8において、すべて(a)〜
(c)成分の組成比を変更し、組成比はそれぞれ(a)
成分/(b)成分/(c)成分=1/2/2(比較例6)、1
/4/3(比較例7)、1/5/1(比較例8)とする以外は、
実施例15と同様にして重合を行ったが、いずれも重合体
は得られなかった。
結果を第3表に示す。
比較例9〜10 実施例15において、(c)成分である有機リチウム化
合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、
実施例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例9〜10において、組成比を(a)成
分/(b)成分/(d)成分=1/2/2とし、かつ添加順
序を(a)成分→(d)成分→(b)成分(比較例
9)、(a)成分→(b)成分→(d)成分(比較例1
0)とする以外は、実施例15と同様にして重合を行った
が、重合体は得られなかった。結果を第3表に示す。
比較例11 実施例15において、(b)成分である有機アルミニウ
ム化合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外
は、実施例15と同様に重合を行った。
すなわち、比較例11において、組成比を(a)成分/
(c)成分/(d)成分=1/2/3とし、かつ添加順序を
(a)成分→(d)成分→(c)成分とする以外は、実
施例15と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第3表に示す。
比較例12 実施例15において、(a)成分であるバリウム化合物
を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、実施
例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例12において、組成比を(b)成分/
(c)成分/(d)成分=2/3/2とし、かつ添加順序を
(d)成分→(b)成分→(c)成分とする以外は、実
施例15と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第3表に示す。
実施例15と比較例6〜12の結果より、本発明の(a)
成分、(b)成分(c)成分および(d)成分の4成分
系からなる触媒系では、特異的にトランス−1,4結合含
量が高く、高活性であることが分かる。
実施例16〜17 4成分系の添加順序を第3表となした以外は、実施例
14と同様にして重合した。
すなわち、実施例15の添加順序を、(d)成分→
(b)成分→(a)成分→(c)成分(実施例16)、
(b)成分→(a)成分→(c)成分→(d)成分(実
施例17)に変更した。
得られた重合体の重合体収率、トランス−1,4結合含
量は、実施例15と同様に高活性、高トランス−1,4結合
含量であった。
結果を第1表に示す。
実施例18 (a)成分としてバリウムジ(p−ノニルフェノキシ
ド)、(b)成分としてトリエチルアルミニウム、
(c)成分としてn−ブチルリチウム、(d)成分とし
てジエチルアルミニウムエトキシドを用いる以外は、実
施例5と同様にして1,3−ブタジエンの重合を行った。
重合体収率、得られたポリブタジエンの分析結果を第3
表に示す。
実施例19 1,3−ブタジエンの代わりに、スチレン125gと1,3−ブ
タジエン375gを仕込む以外は、実施例18と同様にして共
重合を行った。
共重合体収率、得られたスチレン−ブタジエン共重合
体の分析結果を第3表に示す。
実施例20〜24 実施例15において、(d)成分である化合物の種類お
よび触媒組成比を第3表のように代える以外は、実施例
15と同様にして重合した。
すなわち、実施例20〜24において、(d)成分とし
て、ジエチルアルミニウムイソプロポキシド(実施例2
0)、ジエルチアルミニウム{2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)エトキシド}(実施例21)、ジエルチアルミニウム
{2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシド}(実施例2
2)。エチルアルミニウムジエトキシド(実施例23)、
トリメトキシアルミニウム(実施例24)を用いる以外
は、実施例15と同様に重合を行った。
いずれも、重合体収率は96%以上で、トランス−1,4
結合含量が83〜88%と非常に高いものが得られた。結果
を第3表に示す。
実施例25〜27 実施例22において、(a)成分であるバリウム化合物
の種類を第3表のように代える以外は、実施例22と同様
にして重合した。
すなわち、(a)成分として、バリウムジt−ブトキ
シド(実施例25)、バリウムジ(2−エチルヘキサノキ
シド)(実施例26)、バリウムジ(p−ブチルフェノキ
シド)(実施例27)を用いた。
いずれも、重合体収率は96%以上で、トランス−1,4
結合含量が87〜88%と非常に高いものが得られた。結果
を第3表に示す。
試験例3〜4 前記実施例18〜19が得られた重合体(試験例3〜4)
の加硫物性の結果を第4表に示す。
なお、加硫物の物性評価は、前記試験例1と同様にし
て実施した。
また、参考までに前記比較試験例1〜2の結果をあわ
せて第4表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は、(a)バリウム化合物、(b)有機アルミ
ニウム化合物、(c)有機リチウム化合物、ならびに
(d)アミン化合物、ジアミン化合物および/または有
機アルミニウムアルコキシド化合物を含有する触媒組成
物を重合触媒とし、共役ジエンを重合する方法であり、
本発明により高重合活性でトランス−1,4結合含量が高
く、ビニル結合含量が低く、高分子量の高トランス低ビ
ニル共役ジエン系重合体を容易に製造することができ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ジアルコキシバリウム化合物、
    (b)有機アルミニウム化合物、(c)有機リチウム化
    合物、および(d)一般式(I)NHR1R2(式中、R1〜R2
    は、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリー
    ル基または炭素数3〜20のアルキルシリル基を示す)で
    表されるアミン化合物、または一般式(II) (式中、R3〜R6はR1〜R2に同じ、R7は炭素数1〜20のア
    ルキレン基または炭素数6〜20のアリーレン基を示す)
    で表されるジアミン化合物、 を含む触媒組成物を用い、共役ジエンまたは共役ジエン
    と芳香族ビニル化合物とからなる単量体を不活性有機溶
    媒中で重合することを特徴とする共役ジエン系重合体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】(a)ジアルコキシバリウム化合物、
    (b)有機アルミニウム化合物、(c)有機リチウム化
    合物、ならびに(d)一般式(III)Al(OR8)n(R9)
    3-n(式中、R8は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6
    〜20のアリール基または酸素原子および/もしくは窒素
    原子を有する炭化水素残基、R9は炭素数1〜20のアルキ
    ル基または炭素数6〜20のアリール基、nは1〜3の整
    数を示す)で表される有機アルミニウムアルコキシド化
    合物、 を含む触媒組成物を用い、共役ジエンまたは共役ジエン
    と芳香族ビニル化合物とからなる単量体を不活性有機溶
    媒中で重合することを特徴とする共役ジエン系重合体の
    製造方法。
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