JP2730163B2 - 高トランス低ビニル共役ジエン系重合体の製造方法 - Google Patents
高トランス低ビニル共役ジエン系重合体の製造方法Info
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- JP2730163B2 JP2730163B2 JP1086720A JP8672089A JP2730163B2 JP 2730163 B2 JP2730163 B2 JP 2730163B2 JP 1086720 A JP1086720 A JP 1086720A JP 8672089 A JP8672089 A JP 8672089A JP 2730163 B2 JP2730163 B2 JP 2730163B2
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- C08F36/02—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、共役ジエンを主成分とする単量体を、
(a)バリウム化合物、(b)有機アルミニウム化合
物、(c)有機リチウム化合物、および(d)化合物か
らなる触媒系を用いて重合し、高含量のトランス−1,4
結合と低含量の1,2または3,4結合(以下「ビニル結合」
という)とを有する高トランス低ビニル共役ジエン系重
合体を製造する方法に関する。
(a)バリウム化合物、(b)有機アルミニウム化合
物、(c)有機リチウム化合物、および(d)化合物か
らなる触媒系を用いて重合し、高含量のトランス−1,4
結合と低含量の1,2または3,4結合(以下「ビニル結合」
という)とを有する高トランス低ビニル共役ジエン系重
合体を製造する方法に関する。
近年、自動車の高性能化にともない、タイヤなどのゴ
ム材料に関して、加工性および耐摩耗性、機械的特性な
どの向上要求が強まっている。
ム材料に関して、加工性および耐摩耗性、機械的特性な
どの向上要求が強まっている。
これらの諸特性を満足するためには、従来のチーグラ
ー型触媒を用いて得られる高シス−1,4ポリブタジエ
ン、リチウム系触媒を用いて得られる低シス−1,4ポリ
ブタジエンやスチレン−ブタジエン共重合体、乳化重合
によって得られるポリブタジエンやスチレン−ブタジエ
ン共重合体では困難であった。
ー型触媒を用いて得られる高シス−1,4ポリブタジエ
ン、リチウム系触媒を用いて得られる低シス−1,4ポリ
ブタジエンやスチレン−ブタジエン共重合体、乳化重合
によって得られるポリブタジエンやスチレン−ブタジエ
ン共重合体では困難であった。
一方、前記ポリマー以外に高トランス−1,4結合含量
のポリブタジエンやスチレン−ブタジエン共重合体が知
られているが、これらの重合体では加硫物性が不満足も
しくは製造方法が極めて困難などの種々の問題があり、
実用的ではない。
のポリブタジエンやスチレン−ブタジエン共重合体が知
られているが、これらの重合体では加硫物性が不満足も
しくは製造方法が極めて困難などの種々の問題があり、
実用的ではない。
従来の高トランス−1,4結合含量で、共役ジエンおよ
び芳香族ビニル化合物をも共重合できる重合触媒として
は、以下に示すアルカリ土類金属系触媒、特にバリウム
系触媒が知られている。
び芳香族ビニル化合物をも共重合できる重合触媒として
は、以下に示すアルカリ土類金属系触媒、特にバリウム
系触媒が知られている。
(i)バリウム−ヘテロ原子結合を含む化合物と有機金
属とを主成分とする触媒系 (イ)特公昭52-48910号公報には、バリウム第3級アル
コキシドとジブチルマグネシウムとを重合触媒として、
スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合反応が開示され
ているが、この反応においては重合活性が低く問題であ
る。
属とを主成分とする触媒系 (イ)特公昭52-48910号公報には、バリウム第3級アル
コキシドとジブチルマグネシウムとを重合触媒として、
スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合反応が開示され
ているが、この反応においては重合活性が低く問題であ
る。
(ロ)特公昭56-45401号公報には、 (式中、R′は同一または異なり、少なくとも1個の
R′はメチル基またはシクロヘキシル基であり、残りの
R′は炭素数1〜6のアルキル基およびシクロヘキシル
基の群から選ばれ、またa:bのモル比は約97.5:2.5〜90:
10である)で表されるバリウム系化合物と、有機リチウ
ムとを重合触媒としたスチレンと1,3−ブタジエンとの
共重合反応が開示されているが、バリウム化合物に−OH
基を導入するのが非常に複雑であり、またトランス−1,
4結合含量が約80%以下となり実用に適さない。
R′はメチル基またはシクロヘキシル基であり、残りの
R′は炭素数1〜6のアルキル基およびシクロヘキシル
基の群から選ばれ、またa:bのモル比は約97.5:2.5〜90:
10である)で表されるバリウム系化合物と、有機リチウ
ムとを重合触媒としたスチレンと1,3−ブタジエンとの
共重合反応が開示されているが、バリウム化合物に−OH
基を導入するのが非常に複雑であり、またトランス−1,
4結合含量が約80%以下となり実用に適さない。
(ハ)特公昭52-30543号公報には、有機リチウム、バリ
ウム化合物および有機アルミニウム化合物とを重合触媒
として、スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合反応が
開示されている。
ウム化合物および有機アルミニウム化合物とを重合触媒
として、スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合反応が
開示されている。
しかしながら、トランス−1,4結合含量を比較的高い
ものにするためには、使用する有機アルミニウム化合物
の割合を増加させる必要があり、このとき得られる重合
体の分子量低下、あるいはスチレンの共重合も低下する
という欠点がある。
ものにするためには、使用する有機アルミニウム化合物
の割合を増加させる必要があり、このとき得られる重合
体の分子量低下、あるいはスチレンの共重合も低下する
という欠点がある。
(ニ)他方、鶴田らは、R(CH2CH2O)nLi/n-BuLi系、ある
いは (CH3)2NCH2CH2OLi/n-BuLi系触媒を用いたスチレンと1,3
−ブタジエンとの共重合反応を報告している〔工業化学
雑誌、72、994(1969);J.Macromol.Sci.Chem.,A4,885
(1970)〕。
いは (CH3)2NCH2CH2OLi/n-BuLi系触媒を用いたスチレンと1,3
−ブタジエンとの共重合反応を報告している〔工業化学
雑誌、72、994(1969);J.Macromol.Sci.Chem.,A4,885
(1970)〕。
また、特公昭57-34843号公報には、前記鶴田らの知見
と特公昭52-30543号公報との知見を合わせて、バリウム
化合物/有機アルミニウム化合物/有機リチウム化合物
/リチウムアルコキシド系触媒でのスチレン−ブタジエ
ン共重合ならびにブタジエン重合が開示されている。
と特公昭52-30543号公報との知見を合わせて、バリウム
化合物/有機アルミニウム化合物/有機リチウム化合物
/リチウムアルコキシド系触媒でのスチレン−ブタジエ
ン共重合ならびにブタジエン重合が開示されている。
(ホ)特開昭56-112916号公報には、バリウム化合物/
有機リチウム・マグネシウム化合物/有機アルミニウム
化合物系触媒を用いたブタジエン重合が開示されている
が、分子量が上がりにくい問題点がある。
有機リチウム・マグネシウム化合物/有機アルミニウム
化合物系触媒を用いたブタジエン重合が開示されている
が、分子量が上がりにくい問題点がある。
(ii)バリウムのアート錯体を主成分とする触媒系 (ヘ)藤尾らは、バリウム亜鉛テトラブチル〔BaZn(C4
H9)4〕などのアート錯体(ate-complex)を重合触媒と
し〔日本化学雑誌、440(1972)〕、さらにZ.M.Baidako
vaらは、炭化水素もしくは電子供与体の溶剤中、Ba〔Al
(C2H5)4〕2などのアート錯体を重合触媒とし〔Polyme
r Sci.,USSR,16,2630(1974)〕、ブタジエン−スチレ
ン共重合を報告しているが、前者はトランス−1,4結合
含量が約70%以下と低いし、後者は重合速度が遅く、50
℃、100時間の反応でモノマー転化率が75%と非常に低
くて問題がある。
H9)4〕などのアート錯体(ate-complex)を重合触媒と
し〔日本化学雑誌、440(1972)〕、さらにZ.M.Baidako
vaらは、炭化水素もしくは電子供与体の溶剤中、Ba〔Al
(C2H5)4〕2などのアート錯体を重合触媒とし〔Polyme
r Sci.,USSR,16,2630(1974)〕、ブタジエン−スチレ
ン共重合を報告しているが、前者はトランス−1,4結合
含量が約70%以下と低いし、後者は重合速度が遅く、50
℃、100時間の反応でモノマー転化率が75%と非常に低
くて問題がある。
(ト)特公昭60-2323号公報には、前述のZ.M.Baidakova
らの方法と同様に、有機バリウム・アルミニウム化合物
(アート錯体)/電子供与体系の触媒を用いたブタジエ
ン重合が開示されているが、未だ重合活性が低く実用に
適さない。
らの方法と同様に、有機バリウム・アルミニウム化合物
(アート錯体)/電子供与体系の触媒を用いたブタジエ
ン重合が開示されているが、未だ重合活性が低く実用に
適さない。
(チ)特公昭59-17724号公報には、有機リチウム化合物
/有機バリウム・アルミニウム化合物(アート錯体)系
触媒を用いたブタジエン重合が開示されているが、トラ
ンス−1,4結合含量が80%以下と低く、トランス−1,4結
合含量のコントロール性に乏しい。
/有機バリウム・アルミニウム化合物(アート錯体)系
触媒を用いたブタジエン重合が開示されているが、トラ
ンス−1,4結合含量が80%以下と低く、トランス−1,4結
合含量のコントロール性に乏しい。
以上のように、バリウム化合物を主成分とする触媒系
を用いた共役ジエン系重合体は数多く提案されている
が、重合活性が低かったり、トランス−1,4結合含量が
低く結晶融点のコントロール、あるいは分子量のコント
ロールが困難であるなどの問題点がある。
を用いた共役ジエン系重合体は数多く提案されている
が、重合活性が低かったり、トランス−1,4結合含量が
低く結晶融点のコントロール、あるいは分子量のコント
ロールが困難であるなどの問題点がある。
本発明は、前述従来の技術的課題を背景になされたも
ので、トランス−1,4結合含量が高く、そのコントロー
ル性が容易であり、しかも重合活性が高く、分子量のコ
ントロールが容易な高トランス低ビニル共役ジエン系重
合体の製造方法を提供することを目的とする。
ので、トランス−1,4結合含量が高く、そのコントロー
ル性が容易であり、しかも重合活性が高く、分子量のコ
ントロールが容易な高トランス低ビニル共役ジエン系重
合体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、(a)バリウム化合物(以下「(a)成
分」という)、(b)有機アルミニウム化合物(以下
「(b)成分」という)、(c)有機リチウム化合物
(以下「(c)成分」という)、および(d)一般式
(I)HOR(式中、Rは酸素原子および/または窒素原
子を有する炭化水素化合物を示す)で表される化合物
(以下「(d)成分」という)を含む触媒組成物を用
い、共役ジエンを主成分とする単量体を不活性有機溶媒
中で重合することを特徴とする高トランス低ビニル共役
ジエン系重合体の製造方法を提供するものである。
分」という)、(b)有機アルミニウム化合物(以下
「(b)成分」という)、(c)有機リチウム化合物
(以下「(c)成分」という)、および(d)一般式
(I)HOR(式中、Rは酸素原子および/または窒素原
子を有する炭化水素化合物を示す)で表される化合物
(以下「(d)成分」という)を含む触媒組成物を用
い、共役ジエンを主成分とする単量体を不活性有機溶媒
中で重合することを特徴とする高トランス低ビニル共役
ジエン系重合体の製造方法を提供するものである。
本発明で用いられる(a)成分のバリウム化合物とし
ては、具体的にはバリウムジメトキシド、バリウムジエ
トキシド、バリウムジイソプロポキシド、バリウムジn
−ブトキシド、バリウムジsec−ブトキシド、バリウム
ジt−ブトキシド、バリウムジ(1,1−ジメチルプロポ
キシド)、バリウムジ(1,2−ジメチルプロポキシ
ド)、バリウムジ(1,1−ジメチルブトキシド)、バリ
ウムジ(1,1−ジメチルペントキシド)、バリウムジ
(2−エチルヘキサノキシド)、バリウムジ(1−メチ
ルヘブトキシド)、バリウムジフェノキシド、バリウム
ジ(p−メチルフェノキシド)、バリウムジ(p−ブチ
ルフェノキシド)、バリウムジ(o−メチルフェノキシ
ド)、バリウムジ(p−オクチルフェノキシド)、バリ
ウムジ(p−ノニルフェノキシド)、バリウムジ(p−
ドデシルフェノキシド)、バリウムジ(α−ナフトキシ
ド)、バリウムジ(β−ナフトキシド)、バリウム(o
−メトキシフェノキシド)、バリウムジ(m−メトキシ
フェノキシド)、バリウムジ(p−メトキシフェノキシ
ド)、バリウム(o−エトキシフェノキシド)、バリウ
ムジ(4−メトキシ−1−ナフトキシド)などのバリウ
ム化合物を挙げることができ、好ましくはバリウムジt
−ブトキシド、バリウムジ(2−エチルヘキサノキシ
ド)、バリウムジ(p−ノニルフェノキシド)である。
ては、具体的にはバリウムジメトキシド、バリウムジエ
トキシド、バリウムジイソプロポキシド、バリウムジn
−ブトキシド、バリウムジsec−ブトキシド、バリウム
ジt−ブトキシド、バリウムジ(1,1−ジメチルプロポ
キシド)、バリウムジ(1,2−ジメチルプロポキシ
ド)、バリウムジ(1,1−ジメチルブトキシド)、バリ
ウムジ(1,1−ジメチルペントキシド)、バリウムジ
(2−エチルヘキサノキシド)、バリウムジ(1−メチ
ルヘブトキシド)、バリウムジフェノキシド、バリウム
ジ(p−メチルフェノキシド)、バリウムジ(p−ブチ
ルフェノキシド)、バリウムジ(o−メチルフェノキシ
ド)、バリウムジ(p−オクチルフェノキシド)、バリ
ウムジ(p−ノニルフェノキシド)、バリウムジ(p−
ドデシルフェノキシド)、バリウムジ(α−ナフトキシ
ド)、バリウムジ(β−ナフトキシド)、バリウム(o
−メトキシフェノキシド)、バリウムジ(m−メトキシ
フェノキシド)、バリウムジ(p−メトキシフェノキシ
ド)、バリウム(o−エトキシフェノキシド)、バリウ
ムジ(4−メトキシ−1−ナフトキシド)などのバリウ
ム化合物を挙げることができ、好ましくはバリウムジt
−ブトキシド、バリウムジ(2−エチルヘキサノキシ
ド)、バリウムジ(p−ノニルフェノキシド)である。
また、本発明で用いられる(b)成分の有機アルミニ
ウム化合物としては、具体的にはトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミ
ニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキ
シルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウムを挙
げることができるがこれに限定されるものではない。好
ましくは、トリエチルアルミニウムである。
ウム化合物としては、具体的にはトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミ
ニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキ
シルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウムを挙
げることができるがこれに限定されるものではない。好
ましくは、トリエチルアルミニウムである。
さらに、本発明で用いられる(c)成分の有機リチウ
ム化合物としては、エチルリチウム、プロピルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−
ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、1,4−ジリチオブ
タン、ブチルリチウムとジビニルベンゼンとの反応物、
アルキレンジリチウム、フェニルリチウム、スチルベン
ジリチウム、イソプロペニルベンゼンジリチウム、リチ
ウムナフタレンなどを挙げることができ、好ましくはn
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムである。
ム化合物としては、エチルリチウム、プロピルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−
ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、1,4−ジリチオブ
タン、ブチルリチウムとジビニルベンゼンとの反応物、
アルキレンジリチウム、フェニルリチウム、スチルベン
ジリチウム、イソプロペニルベンゼンジリチウム、リチ
ウムナフタレンなどを挙げることができ、好ましくはn
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムである。
さらに、本発明で用いられる(d)成分である化合物
としては、下記一般式(II)〜(IX)で表される群から
選ばれた少なくとも1種の化合物を挙げることができ
る。
としては、下記一般式(II)〜(IX)で表される群から
選ばれた少なくとも1種の化合物を挙げることができ
る。
(式中、R1〜R3は同一または異なり、炭素数1〜20の
アルキル基または炭素数6〜20のアリール基、nは1〜
3の整数を示す。) (式中、R1〜R3は前記に同じ、R4〜R5はR1〜R3に同
じ、nは前記に同じ。) R1 mN-〔(CH2)n-OH〕3-m …(IV) (式中、R1およびnは前記に同じ、mは0〜2の整数
を示す。) (式中、R6は炭素数3〜10のアルキレン基、nは前記
に同じ。) (式中、R7およびR8は炭素数2〜5のアルキレン基で
あり、nは前記に同じ。) (式中、R7、R8およびnは前記に同じ。) (式中、R7、R8およびnは前記に同じ。) (式中、R1、R2およびnは前記に同じ。) これらの(d)成分である化合物の具体例としては、
テトラヒドロフルフリルアルコール、フルフリルアルコ
ール、3−メチル−テトラヒドルフルフリルアルコー
ル、4−エチル−テトラヒドロフルフリルアルコール、
テトラヒドロフルフリルアルコールのオリゴマー、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチル
エタノールアミン、N,N−ジフェニルエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−フ
ェニルジエタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノー
ルアミン、N,N−ジブチルプロパノールアミン、N−メ
チルジプロパノールアミン、N−エチルジプロパノール
アミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、2
−メチル−1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、
2−メチル−1−(3−ヒドロキシプロピル)ピロリジ
ン、1−ピペリジンエタノール、2−フェニル−1−ピ
ペリジンエタノール、2−エチル−1−ピペリジンプロ
パノール、N−β−ヒドロキシエチルモルホリン、2−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルモルホリン、1−ピ
ペラジンエタノール、1−ピペラジンプロパノール、N,
N′−ビス(β−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N′
−ビス(γ−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、2−
(β−ヒドロキシエチル)ピリジン、2−(γ−ヒドロ
キシプロピル)ピリジンなどを挙げることができ、好ま
しくはテトラヒドロフルフリルアルコール、N,N−ジメ
チルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミ
ン、1−ピペリジンエタノールである。
アルキル基または炭素数6〜20のアリール基、nは1〜
3の整数を示す。) (式中、R1〜R3は前記に同じ、R4〜R5はR1〜R3に同
じ、nは前記に同じ。) R1 mN-〔(CH2)n-OH〕3-m …(IV) (式中、R1およびnは前記に同じ、mは0〜2の整数
を示す。) (式中、R6は炭素数3〜10のアルキレン基、nは前記
に同じ。) (式中、R7およびR8は炭素数2〜5のアルキレン基で
あり、nは前記に同じ。) (式中、R7、R8およびnは前記に同じ。) (式中、R7、R8およびnは前記に同じ。) (式中、R1、R2およびnは前記に同じ。) これらの(d)成分である化合物の具体例としては、
テトラヒドロフルフリルアルコール、フルフリルアルコ
ール、3−メチル−テトラヒドルフルフリルアルコー
ル、4−エチル−テトラヒドロフルフリルアルコール、
テトラヒドロフルフリルアルコールのオリゴマー、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチル
エタノールアミン、N,N−ジフェニルエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−フ
ェニルジエタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノー
ルアミン、N,N−ジブチルプロパノールアミン、N−メ
チルジプロパノールアミン、N−エチルジプロパノール
アミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、2
−メチル−1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、
2−メチル−1−(3−ヒドロキシプロピル)ピロリジ
ン、1−ピペリジンエタノール、2−フェニル−1−ピ
ペリジンエタノール、2−エチル−1−ピペリジンプロ
パノール、N−β−ヒドロキシエチルモルホリン、2−
エチル−N−β−ヒドロキシエチルモルホリン、1−ピ
ペラジンエタノール、1−ピペラジンプロパノール、N,
N′−ビス(β−ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N′
−ビス(γ−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、2−
(β−ヒドロキシエチル)ピリジン、2−(γ−ヒドロ
キシプロピル)ピリジンなどを挙げることができ、好ま
しくはテトラヒドロフルフリルアルコール、N,N−ジメ
チルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミ
ン、1−ピペリジンエタノールである。
なお、本発明に使用される触媒組成物の使用量は、共
役ジエン1モルあたり、(a)成分のバリウム化合物
は、バリウム原子換算で0.05〜1ミリモル、好ましくは
0.1〜0.5ミルモルである。
役ジエン1モルあたり、(a)成分のバリウム化合物
は、バリウム原子換算で0.05〜1ミリモル、好ましくは
0.1〜0.5ミルモルである。
また、(b)〜(d)成分の使用量は、(a)成分で
あるバリウム化合物1モルあたり、下記の比で表される
量を用いる。すなわち、本発明に用いられる触媒組成物
の組成(モル比)は、(a)成分/(b)成分/(c)
成分/(d)成分=1/1〜10/1〜10/1〜5であり、好ま
しくは(a)成分/(b)成分/(c)成分/(d)成
分=1/2〜7/3〜7/1.2〜4であり、さらに好ましくは1/3
〜6/4〜6/1.5〜3である。
あるバリウム化合物1モルあたり、下記の比で表される
量を用いる。すなわち、本発明に用いられる触媒組成物
の組成(モル比)は、(a)成分/(b)成分/(c)
成分/(d)成分=1/1〜10/1〜10/1〜5であり、好ま
しくは(a)成分/(b)成分/(c)成分/(d)成
分=1/2〜7/3〜7/1.2〜4であり、さらに好ましくは1/3
〜6/4〜6/1.5〜3である。
さらに、触媒成分として、触媒調製時に、前記(a)
〜(d)成分のほかに、必要に応じて共役ジエンを、
(a)成分1モルあたり、0.05〜20モルの割合で用いて
もよい。触媒調製に用いる共役ジエンは、重合用のモノ
マーと同じイソプレン、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエンなどが用いられる。触媒成分としての共役ジエン
は必須ではないが、これを併用することにより触媒成分
の触媒活性が一段と向上する。
〜(d)成分のほかに、必要に応じて共役ジエンを、
(a)成分1モルあたり、0.05〜20モルの割合で用いて
もよい。触媒調製に用いる共役ジエンは、重合用のモノ
マーと同じイソプレン、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエンなどが用いられる。触媒成分としての共役ジエン
は必須ではないが、これを併用することにより触媒成分
の触媒活性が一段と向上する。
触媒を調製するには、例えば不活性の有機溶媒に溶解
した(a)〜(d)成分、さらに必要に応じて共役ジエ
ンを反応させることよりなる。
した(a)〜(d)成分、さらに必要に応じて共役ジエ
ンを反応させることよりなる。
その際、各成分の添加順序は特に制限されないが、
(a)成分→(d)成分→(b)成分→(c)成分、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分、
(d)成分→(a)成分→(b)成分→(c)成分、あ
るいは(a)成分→(d)成分、(c)成分→(b)成
分の順序で添加することが好ましい。
(a)成分→(d)成分→(b)成分→(c)成分、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分、
(d)成分→(a)成分→(b)成分→(c)成分、あ
るいは(a)成分→(d)成分、(c)成分→(b)成
分の順序で添加することが好ましい。
なお、(d)成分は、(a)成分にあらかじめ所定の
割合で混合された状態で取り扱うこともできる。
割合で混合された状態で取り扱うこともできる。
これらの各触媒成分は、あらかじめ混合、反応させ、
熟成させることが重合活性の向上、重合開始誘導期間の
短縮の意味から好ましいが、重合に際し溶媒およびモノ
マー中に直接触媒各成分を順次添加してもよい。
熟成させることが重合活性の向上、重合開始誘導期間の
短縮の意味から好ましいが、重合に際し溶媒およびモノ
マー中に直接触媒各成分を順次添加してもよい。
本発明の触媒系で重合できる共役ジエンとしては、1,
3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、ミルセンなどがあり、
単独または2種以上を併用することができ、特に1,3−
ブタジエンおよび/またはイソプレンが好ましい。
3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、ミルセンなどがあり、
単独または2種以上を併用することができ、特に1,3−
ブタジエンおよび/またはイソプレンが好ましい。
また、本発明で使用される共役ジエン系重合体には、
前記共役ジエン以外に、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−ブ
チルスチレン、ビニルナフタレンなどのビニル芳香族化
合物のほか、ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレート、アク
リル酸エステルなどを共重合することが可能であり、好
ましくはビニル芳香族化合物、特にスチレンが最も好ま
しい。
前記共役ジエン以外に、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−ブ
チルスチレン、ビニルナフタレンなどのビニル芳香族化
合物のほか、ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレート、アク
リル酸エステルなどを共重合することが可能であり、好
ましくはビニル芳香族化合物、特にスチレンが最も好ま
しい。
重合溶媒としては、不活性の有機溶媒であり、例えば
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶
媒、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ブタン、シクロ
ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、メチルシクロペン
タン、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素溶媒および
これらの混合物が使用できる。
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶
媒、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ブタン、シクロ
ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、メチルシクロペン
タン、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素溶媒および
これらの混合物が使用できる。
重合温度は、通常、−20℃〜150℃で、好ましくは30
〜120℃である。重合反応は、回分式でも、連続式でも
よい。
〜120℃である。重合反応は、回分式でも、連続式でも
よい。
なお、溶媒中の単量体濃度は、通常、5〜50重量%、
好ましくは10〜35重量%である。
好ましくは10〜35重量%である。
また、重合体を製造するために、本発明の触媒系およ
びポリマーを失活させないために、重合系内に酸素、水
あるいは炭酸ガスなどの失活作用のある化合物の混入を
極力なくすような配慮が必要である。
びポリマーを失活させないために、重合系内に酸素、水
あるいは炭酸ガスなどの失活作用のある化合物の混入を
極力なくすような配慮が必要である。
本発明では、このようにして前記(a)〜(d)成分
よりなる触媒系を用いて不活性有機溶媒中で共役ジエン
を単独重合またはスチレンなどの方向族ビニル化合物と
共役ジエンを共重合して共役ジエン系重合体を生成させ
ることができる。
よりなる触媒系を用いて不活性有機溶媒中で共役ジエン
を単独重合またはスチレンなどの方向族ビニル化合物と
共役ジエンを共重合して共役ジエン系重合体を生成させ
ることができる。
このようにして得られる共役ジエン系重合体は、ジエ
ン部分のトランス結合含量が70〜90%、好ましくは75〜
88%、ビニル結合含量が3〜10%、好ましくは4〜9
%、芳香族ビニル化合物を共重合する場合、結合芳香族
ビニル化合物含量は50重量%以下、好ましくは5〜45重
量%、さらに好ましくは10〜35重量%である。
ン部分のトランス結合含量が70〜90%、好ましくは75〜
88%、ビニル結合含量が3〜10%、好ましくは4〜9
%、芳香族ビニル化合物を共重合する場合、結合芳香族
ビニル化合物含量は50重量%以下、好ましくは5〜45重
量%、さらに好ましくは10〜35重量%である。
共役ジエン系重合体のジエン部分のトランス1,4−結
合含量が70%未満では、引張強度、耐摩耗性が劣り、一
方90%を超えると樹脂状となり、硬度が高くなり、加硫
ゴムの物性は低下する。
合含量が70%未満では、引張強度、耐摩耗性が劣り、一
方90%を超えると樹脂状となり、硬度が高くなり、加硫
ゴムの物性は低下する。
また、該重合体のビニル結合含量が3%未満では、製
造することが技術的に困難であり、一方10%を超えると
引張強度、耐摩耗性が劣る。
造することが技術的に困難であり、一方10%を超えると
引張強度、耐摩耗性が劣る。
さらに、該重合体の結合芳香族ビニル化合物含量は、
加硫ゴムの引張強度および反撥弾性の面から5〜45重量
%が好ましい。
加硫ゴムの引張強度および反撥弾性の面から5〜45重量
%が好ましい。
なお、本発明で得られる共役ジエン系重合体の分子量
は、広い範囲にわたって変化させることができるが、そ
のポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常、5×10
4〜100×104、好ましくは10×104〜80×104であり、5
×104未満では加硫ゴムの引張強度、耐摩耗性、反撥弾
性、発熱性が劣り、一方100×104を超えると加工性が劣
り、ロールやバンバリーでの混練り時にトルクが過大に
かかったり、配合物が高温になり劣化が起こり、またカ
ーボンブラックの分散が不良となり加硫ゴムの性能が劣
るなどの問題が生起し好ましくない。
は、広い範囲にわたって変化させることができるが、そ
のポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常、5×10
4〜100×104、好ましくは10×104〜80×104であり、5
×104未満では加硫ゴムの引張強度、耐摩耗性、反撥弾
性、発熱性が劣り、一方100×104を超えると加工性が劣
り、ロールやバンバリーでの混練り時にトルクが過大に
かかったり、配合物が高温になり劣化が起こり、またカ
ーボンブラックの分散が不良となり加硫ゴムの性能が劣
るなどの問題が生起し好ましくない。
また、本発明で得られる共役ジエン系重合体は、ポリ
スチレン換算の数平均分子量(Mn)と重量平均分子量
(Mw)との比で表される分子量分布(Mw/Mn)が1.1〜2.
5であり、1.1未満は技術的に困難であり、一方2.5を超
えると耐摩耗性が低下する。
スチレン換算の数平均分子量(Mn)と重量平均分子量
(Mw)との比で表される分子量分布(Mw/Mn)が1.1〜2.
5であり、1.1未満は技術的に困難であり、一方2.5を超
えると耐摩耗性が低下する。
さらに、本発明で得られる共役ジエン系重合体は、特
に工業用ゴム製品として用いる場合、そのムーニー粘度
(ML1+4、100℃)は、通常、10〜160、好ましくは30〜1
20の範囲であり、前記重量平均分子量と同様の理由か
ら、10未満では加硫ゴムの物性が劣り、一方160を超え
ると加工性が劣るものとなる。
に工業用ゴム製品として用いる場合、そのムーニー粘度
(ML1+4、100℃)は、通常、10〜160、好ましくは30〜1
20の範囲であり、前記重量平均分子量と同様の理由か
ら、10未満では加硫ゴムの物性が劣り、一方160を超え
ると加工性が劣るものとなる。
本発明により得られる共役ジエン系重合体は、該重合
体を、単独でまたは他の合成ゴムもしくは天然ゴムとブ
レンドして原料ゴムとして配合し、必要ならばプロセス
油で油展し、次いで充填剤であるカーボンブラック、加
硫剤および加硫促進剤などの通常の加硫ゴム配合剤を加
えてゴム組成物とし、これを加硫し、機械的特性および
耐摩耗性が要求されるゴム用途に用いることができる。
体を、単独でまたは他の合成ゴムもしくは天然ゴムとブ
レンドして原料ゴムとして配合し、必要ならばプロセス
油で油展し、次いで充填剤であるカーボンブラック、加
硫剤および加硫促進剤などの通常の加硫ゴム配合剤を加
えてゴム組成物とし、これを加硫し、機械的特性および
耐摩耗性が要求されるゴム用途に用いることができる。
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に何ら制約されるものではない。
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に何ら制約されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らないかぎり重
量基準である。
量基準である。
また、実施例中の各種の測定は、下記の方法に拠っ
た。
た。
ムーニー粘度は、予熱1分、測定4分、温度100℃で
測定した(JIS K6300に準じた)。
測定した(JIS K6300に準じた)。
共役ジエン系重合体のミクロ構造は、赤外吸収スペク
トル法(モレロ法)によって求めた。
トル法(モレロ法)によって求めた。
結合スチレン含量は、赤外吸収スペクトル法により、
検量線を作製し求めた。
検量線を作製し求めた。
重量平均分子量および数分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)(ウォーター社製、244
型)を用いてポリスチレン換算で求めた。
ョンクロマトグラフィー(GPC)(ウォーター社製、244
型)を用いてポリスチレン換算で求めた。
共役ジエン系重合体の結晶融点〔Tm〕は、示差走査熱
量計(DSC)を用いて測定した。
量計(DSC)を用いて測定した。
ここで、示差熱量計は、米国デュポン社製、910型デ
ィフェレンシャル・スキャニング・カロリーメーター
(Differential Scanning Calorimeter)を使用した。
記録計は、デュポン社製、990型サーマル・アナライザ
ー(Thermal Analyzer)を使用した。サンプル量は、1
0.0mg±0.1mg、レファレンス(reference)側にα−ア
ルミナ〔(株)島津制作所製、DSD用標準試料)を10.15
mg用いた。測定は、室温でサンプルとレファレンスをア
ルミニウム製ホルダー(デュポン社製)に挿入してDSC
に装填し、+180℃まで加熱し、その後、1分間に10℃
の速度で−140℃まで冷却したのち、1分間に20℃の昇
温速度、2mV/cmの感度で分析した。
ィフェレンシャル・スキャニング・カロリーメーター
(Differential Scanning Calorimeter)を使用した。
記録計は、デュポン社製、990型サーマル・アナライザ
ー(Thermal Analyzer)を使用した。サンプル量は、1
0.0mg±0.1mg、レファレンス(reference)側にα−ア
ルミナ〔(株)島津制作所製、DSD用標準試料)を10.15
mg用いた。測定は、室温でサンプルとレファレンスをア
ルミニウム製ホルダー(デュポン社製)に挿入してDSC
に装填し、+180℃まで加熱し、その後、1分間に10℃
の速度で−140℃まで冷却したのち、1分間に20℃の昇
温速度、2mV/cmの感度で分析した。
実施例1 乾燥窒素雰囲気下で回転子入りの100mlの耐圧ピンに
マグネチックスターラーで攪拌しながら、(a)成分と
してジノニルフェノキシバリウム0.12ミルモルを添加
し、(b)成分としてトリエチルアルミニウム、(c)
成分としてn−ブチルリチウム、(d)成分としてジエ
チルアミノエタノールを第1表に示す触媒組成比、触媒
添加順序で添加し、80℃で15分間予備反応(以下「熟
成」という)して触媒調製を行った。
マグネチックスターラーで攪拌しながら、(a)成分と
してジノニルフェノキシバリウム0.12ミルモルを添加
し、(b)成分としてトリエチルアルミニウム、(c)
成分としてn−ブチルリチウム、(d)成分としてジエ
チルアミノエタノールを第1表に示す触媒組成比、触媒
添加順序で添加し、80℃で15分間予備反応(以下「熟
成」という)して触媒調製を行った。
次に、乾燥窒素雰囲気下で300mlの耐圧ピンにシクロ
ヘキサン175g、1,3−ブタジエン25gを添加した。これ
に、前記で調製した触媒組成物を全量添加し、70℃で90
分間重合した。
ヘキサン175g、1,3−ブタジエン25gを添加した。これ
に、前記で調製した触媒組成物を全量添加し、70℃で90
分間重合した。
反応終了後、老化防止剤としてジ−t−ブチル−p−
クレゾールを固形ゴム換算で100gに対して0.7g添加し、
メタノールで凝固したのち、40℃で減圧乾燥した。
クレゾールを固形ゴム換算で100gに対して0.7g添加し、
メタノールで凝固したのち、40℃で減圧乾燥した。
重合体収率、ムーニー粘度、ポリブタジエンのミクロ
構造、GPC分析の結果を第1表に示す。
構造、GPC分析の結果を第1表に示す。
また、DSC(示差熱分析計)による結晶融点(Tm)
は、62℃、44℃、33℃の3点が観測された。
は、62℃、44℃、33℃の3点が観測された。
比較例1〜3 実施例1の(d)成分の化合物を用いないで、3成分
系の触媒組成物を用いる以外は、実施例1と同様に重合
を行った。
系の触媒組成物を用いる以外は、実施例1と同様に重合
を行った。
すなわち、比較例1〜3において、すべて(a)〜
(c)成分の組成比を変更し、組成比はそれぞれ(a)
成分/(b)成分/(c)成分=1/4/2(比較例1)、1
/4/3(比較例2)、1/5/1(比較例3)とする以外は、
実施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られ
なかった。
(c)成分の組成比を変更し、組成比はそれぞれ(a)
成分/(b)成分/(c)成分=1/4/2(比較例1)、1
/4/3(比較例2)、1/5/1(比較例3)とする以外は、
実施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られ
なかった。
結果を第1表に示す。
比較例4〜5 実施例1において、(c)成分である有機リチウム化
合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、
実施例1と同様に重合を行った。
合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、
実施例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例4〜5において、組成比をすべて
(a)成分/(b)成分/(d)成分=1/4/2とし、か
つ添加順序をそれぞれ(a)成分→(d)成分→(b)
成分(比較例4)、(a)成分→(b)成分→(d)成
分(比較例5)とする以外は、実施例1と同様にして重
合を行ったが、重合体は得られなかった。
(a)成分/(b)成分/(d)成分=1/4/2とし、か
つ添加順序をそれぞれ(a)成分→(d)成分→(b)
成分(比較例4)、(a)成分→(b)成分→(d)成
分(比較例5)とする以外は、実施例1と同様にして重
合を行ったが、重合体は得られなかった。
結果を第1表に示す。
比較例6 実施例1において、(b)成分である有機アルミニウ
ム化合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外
は、実施例1と同様に重合を行った。
ム化合物を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外
は、実施例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例6において、組成比を(a)成分/
(c)成分/(d)成分=1/5/2とし、かつ添加順序を
(a)成分→(d)成分→(c)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、実施例1に比較し
て重合体収率、トランス−1,4結合含量ともに低かっ
た。結果を第1表に示す。
(c)成分/(d)成分=1/5/2とし、かつ添加順序を
(a)成分→(d)成分→(c)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、実施例1に比較し
て重合体収率、トランス−1,4結合含量ともに低かっ
た。結果を第1表に示す。
比較例7 実施例1において、(a)成分であるバリウム化合物
を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、実施
例1と同様に重合を行った。
を用いない3成分系の触媒組成物を用いる以外は、実施
例1と同様に重合を行った。
すなわち、比較例7において、組成比を(b)成分/
(c)成分/(d)成分=4/5/2とし、かつ添加順序を
(d)成分→(b)成分→(c)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第1表に示す。
(c)成分/(d)成分=4/5/2とし、かつ添加順序を
(d)成分→(b)成分→(c)成分とする以外は、実
施例1と同様にして重合を行ったが、重合体は得られな
かった。結果を第1表に示す。
比較例8〜10 触媒組成物として3成分系でかつ2成分熟成の系を用
いる以外は、実施例1と同様にして重合した。
いる以外は、実施例1と同様にして重合した。
すなわち、比較例8では比較例1において(a)成
分、(b)成分の2成分熟成系、比較例9では比較例4
において(a)成分、(d)成分の2成分熟成系、比較
例10では比較例9の(d)成分をジエチルアミノエトキ
シリチウムとし、(a)成分、(b)成分、(d)成分
の3成分熟成系とする以外は、実施例1と同様に重合し
たが、いずれの場合も重合体は得られなかった。結果を
第2表に示す。
分、(b)成分の2成分熟成系、比較例9では比較例4
において(a)成分、(d)成分の2成分熟成系、比較
例10では比較例9の(d)成分をジエチルアミノエトキ
シリチウムとし、(a)成分、(b)成分、(d)成分
の3成分熟成系とする以外は、実施例1と同様に重合し
たが、いずれの場合も重合体は得られなかった。結果を
第2表に示す。
実施例1と比較例1〜10の結果より、本発明の(a)
成分、(b)成分、(c)成分および(d)成分の4成
分系からなる触媒系では、特異的にトランス−1,4結合
含量が高く、高活性であることが分かる。
成分、(b)成分、(c)成分および(d)成分の4成
分系からなる触媒系では、特異的にトランス−1,4結合
含量が高く、高活性であることが分かる。
実施例2〜4 4成分系の添加順序を第3表となした以外は、実施例
1と同様にして重合した。
1と同様にして重合した。
すなわち、実施例1の添加順序を、(a)成分→
(d)成分→(c)成分→(b)成分(実施例2)、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分(実
施例3)、(d)成分→(a)成分→(b)成分→
(c)成分(実施例4)に変更した。
(d)成分→(c)成分→(b)成分(実施例2)、
(a)成分→(b)成分→(d)成分→(c)成分(実
施例3)、(d)成分→(a)成分→(b)成分→
(c)成分(実施例4)に変更した。
得られた重合体の重合体収率、トランス−1,4結合含
量は、実施例1と同様に高活性、高トランス−1,4結合
含量であった。
量は、実施例1と同様に高活性、高トランス−1,4結合
含量であった。
実施例5 攪拌機、ジャケット付きの内容積5lの乾燥した反応器
を窒素置換し、あらかじめ精製乾燥したシクロヘキサン
2,000g、1,3−ブタジエン500gを仕込んだ。
を窒素置換し、あらかじめ精製乾燥したシクロヘキサン
2,000g、1,3−ブタジエン500gを仕込んだ。
次に、乾燥窒素雰囲気下で、回転子入りの100mlの耐
圧ビンにマグネチックスターラーで攪拌しながら、
(a)ジノニルフェノキシバリウムを2.4ミリモル添加
し、1,3−ブタジエンを12ミリモル添加した。
圧ビンにマグネチックスターラーで攪拌しながら、
(a)ジノニルフェノキシバリウムを2.4ミリモル添加
し、1,3−ブタジエンを12ミリモル添加した。
また、(b)トリエチルアルミニウム、(c)n−ブ
チルリチウム、(d)ジエチルアミノエタノールは、第
4表に示す触媒組成比、触媒添加順序で添加し、80℃で
15分間熟成して触媒調製を行った。
チルリチウム、(d)ジエチルアミノエタノールは、第
4表に示す触媒組成比、触媒添加順序で添加し、80℃で
15分間熟成して触媒調製を行った。
前記の反応容器に、同じく前記の触媒組成物を全量添
加し、70℃で90分間重合した。
加し、70℃で90分間重合した。
重合体収率、得られたポリブタジエンの分析結果を第
4表に示す。
4表に示す。
実施例6 1,3−ブタジエンの代わりに、スチレン125gと1,3−ブ
タジエン375gを仕込む以外は、実施例5と同様にして共
重合を行った。
タジエン375gを仕込む以外は、実施例5と同様にして共
重合を行った。
共重合体収率、得られたスチレン−ブタジエン共重合
体の分析結果を第4表に示す。
体の分析結果を第4表に示す。
実施例7 実施例5と同様にシクロヘキサンと1,3−ブタジエン
を仕込んだ。
を仕込んだ。
次に、反応容器を55℃に昇温したのち、実施例5と同
量の重合触媒を添加し、重合を開始した。
量の重合触媒を添加し、重合を開始した。
その後は冷却せずに毎分2回転で攪拌しながら、昇温
重合を行った。30分後に反応容器中の温度は110℃に達
し、1,3−ブタジエンの重合添加率は84%であった。そ
の後、さらに30分間攪拌放置したのち、重合反応を停止
させた。
重合を行った。30分後に反応容器中の温度は110℃に達
し、1,3−ブタジエンの重合添加率は84%であった。そ
の後、さらに30分間攪拌放置したのち、重合反応を停止
させた。
重合体収率、得られたポリブタジエンの分析結果を第
4表に示す。
4表に示す。
実施例8〜16 実施例1において、(d)成分である化合物の種類を
第5表のように代える以外は、実施例1と同様にして重
合した。
第5表のように代える以外は、実施例1と同様にして重
合した。
すなわち、(d)成分として、ジメチルアミノエタノ
ール(実施例8)、ジブチルアミノエタノール(実施例
9)、テトラヒドロフルフリルアルコール(実施例1
0)、エチレングリコールモノフェニルエーテル(実施
例11)、1−ピペリジンエタノール(実施例12)、N−
β−ヒドロキシエチルモルホリン(実施例13)、1−ピ
ペラジンエタノール(実施例14)、N,N′−ビス(β−
ヒドロキシエチル)ピペラジン(実施例15)、2−(β
−ヒドロキシエチル)ピリジン(実施例16)を用いた。
いずれも、重合体収率は96%以上で、トランス−1,4結
合含量が83〜88%と非常に高いものが得られた。
ール(実施例8)、ジブチルアミノエタノール(実施例
9)、テトラヒドロフルフリルアルコール(実施例1
0)、エチレングリコールモノフェニルエーテル(実施
例11)、1−ピペリジンエタノール(実施例12)、N−
β−ヒドロキシエチルモルホリン(実施例13)、1−ピ
ペラジンエタノール(実施例14)、N,N′−ビス(β−
ヒドロキシエチル)ピペラジン(実施例15)、2−(β
−ヒドロキシエチル)ピリジン(実施例16)を用いた。
いずれも、重合体収率は96%以上で、トランス−1,4結
合含量が83〜88%と非常に高いものが得られた。
実施例17〜19 実施例7において、(a)成分であるバリウム化合物
の種類を第6表のように代える以外は、実施例7と同様
にして重合した。
の種類を第6表のように代える以外は、実施例7と同様
にして重合した。
すなわち、(a)成分として、バリウムジt−ブトキ
シド(実施例17)、バリウムジ(2−エチルヘキサノキ
シド(実施例18)、バリウムジ(p−ブチルフェノキシ
ド(実施例18)、バリウムジ(p−ブチルフェノキシド
(実施例19)を用いた。
シド(実施例17)、バリウムジ(2−エチルヘキサノキ
シド(実施例18)、バリウムジ(p−ブチルフェノキシ
ド(実施例18)、バリウムジ(p−ブチルフェノキシド
(実施例19)を用いた。
いずれも、重合体収率は96%以上で、トランス−1,4
結合含量が87〜88%と非常に高いものが得られた。
結合含量が87〜88%と非常に高いものが得られた。
試験例1〜3、比較試験例1〜2 前記実施例5〜7で得られた重合体(試験例1〜3)
ならびに高シスポリブタジエン(比較試験例1)および
溶液重合スチレン−ブタジエン共重合体(比較試験例
2)の加硫物性の結果を第7表に示す。
ならびに高シスポリブタジエン(比較試験例1)および
溶液重合スチレン−ブタジエン共重合体(比較試験例
2)の加硫物性の結果を第7表に示す。
なお、加硫物の物性評価は、原料ゴムを用い、下記に
示す配合処方に従って、230ccブラベンダーおよび6イ
ンチロールで混練り配合したのち、145℃で18分間加硫
を行った加硫物を用いて各種測定を行った。
示す配合処方に従って、230ccブラベンダーおよび6イ
ンチロールで混練り配合したのち、145℃で18分間加硫
を行った加硫物を用いて各種測定を行った。
配合処方 (部) 原料ゴム 100 カーボンブラック(HAF) 50 ステアリン酸 2 亜鉛華 3 老化防止剤(810NA)*1 1 〃 (TP)*2 0.8 加硫促進剤(DPG)*3 0.6 〃 (DM)*4 1.2 イオウ 1.5 *1)N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミン *2)ソジウム−ジブチルジチオカーバメート *3)ジフェニルグアニジン *4)ジベンゾチアジルスルフィド なお、引張特性は、JIS K6301に従って測定した。
レンジアミン *2)ソジウム−ジブチルジチオカーバメート *3)ジフェニルグアニジン *4)ジベンゾチアジルスルフィド なお、引張特性は、JIS K6301に従って測定した。
反撥弾性は、ダンロップトリプソメーターを用いて、
80℃での反撥弾性を用いた。
80℃での反撥弾性を用いた。
ランボーン摩耗指数は、ランボーン型摩耗試験機を用
い、スリップ率が25%の摩耗量で表し、また測定温度は
室温とした。指数が大きいほど、耐摩耗性は良好であ
る。
い、スリップ率が25%の摩耗量で表し、また測定温度は
室温とした。指数が大きいほど、耐摩耗性は良好であ
る。
内部損失(tanδ)は、米国、レオメトリックス社製
の動的スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪み
0.1%、周波数10Hz、50℃の条件で測定した。
の動的スペクトロメーターを使用し、引っ張りの動歪み
0.1%、周波数10Hz、50℃の条件で測定した。
〔発明の効果〕 本発明は、(a)バリウム化合物、(b)有機アルミ
ニウム化合物、(c)有機リチウム化合物、および
(d)化合物を含有する触媒組成物を重合触媒とし、共
役ジエンを重合する方法であり、本発明により高重合活
性でトランス−1,4結合含量が高く、ビニル結合含量が
低く、高分子量の高トランス低ビニル共役ジエン系重合
体を容易に製造することができる。
ニウム化合物、(c)有機リチウム化合物、および
(d)化合物を含有する触媒組成物を重合触媒とし、共
役ジエンを重合する方法であり、本発明により高重合活
性でトランス−1,4結合含量が高く、ビニル結合含量が
低く、高分子量の高トランス低ビニル共役ジエン系重合
体を容易に製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】(a)バリウム化合物、(b)有機アルミ
ニウム化合物、(c)有機リチウム化合物、および
(d)一般式(I)HOR(式中、Rは酸素原子および/
または窒素原子を有する炭化水素化合物を示す)で表さ
れる化合物を含む触媒組成物を用い、共役ジエンを主成
分とする単量体を不活性有機溶媒中で重合することを特
徴とする高トランス低ビニル共役ジエン系重合体の製造
方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086720A JP2730163B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | 高トランス低ビニル共役ジエン系重合体の製造方法 |
US07/502,172 US5086136A (en) | 1989-04-07 | 1990-03-30 | Process for producing high trans low vinyl conjugated diene (co)polymer |
EP90303620A EP0391692B1 (en) | 1989-04-07 | 1990-04-04 | Process for producing high trans low vinyl conjugated diene (co) polymer |
DE69005683T DE69005683T2 (de) | 1989-04-07 | 1990-04-04 | Verfahren zur Herstellung von konjugierten Dien-(Co)Polymeren mit hohem Transgehalt und niedrigem Vinylgehalt. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086720A JP2730163B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | 高トランス低ビニル共役ジエン系重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02265902A JPH02265902A (ja) | 1990-10-30 |
JP2730163B2 true JP2730163B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=13894714
Family Applications (1)
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---|---|
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JP (1) | JP2730163B2 (ja) |
DE (1) | DE69005683T2 (ja) |
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1989
- 1989-04-07 JP JP1086720A patent/JP2730163B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-03-30 US US07/502,172 patent/US5086136A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-04-04 DE DE69005683T patent/DE69005683T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-04-04 EP EP90303620A patent/EP0391692B1/en not_active Expired - Lifetime
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---|---|
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