JP2001041361A - 高圧ゴムホース - Google Patents

高圧ゴムホース

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JP2001041361A
JP2001041361A JP11215052A JP21505299A JP2001041361A JP 2001041361 A JP2001041361 A JP 2001041361A JP 11215052 A JP11215052 A JP 11215052A JP 21505299 A JP21505299 A JP 21505299A JP 2001041361 A JP2001041361 A JP 2001041361A
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JP
Japan
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cord
rubber hose
pressure rubber
open
twisted
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Pending
Application number
JP11215052A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sato
聡 佐藤
Ryotaro Suefuji
亮太郎 末藤
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2001041361A publication Critical patent/JP2001041361A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0646Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2022Strands coreless

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ポンプからの作動油の吐出時の脈動に起
因する振動、騒音を低減した高圧ゴムホースを提供す
る。 【解決手段】 高圧ゴムホースの補強層の補強コードと
して、スチールコードをブレード構造又はスパイラル構
造の補強層にして埋設した高圧ゴムホースにおいて、前
記スチールコードが予めくせ付けした複数の素線を撚り
合わせたオープン撚りコードもしくは波付けコードであ
り、該コードの切断伸度が4.0%以上であるオープン
撚りコードを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチールコードを補
強層に使用した高圧ゴムホースに関し、特に油圧ポンプ
の作動油を作動部分に圧送するのに使用される高圧ゴム
ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプから吐出する作動油には脈動
があり、この脈動に起因して振動、騒音が発生すること
が知られている。従来、これらの振動、騒音を低減させ
るために油圧ポンプの構造の改良が種々検討されてきた
が、ポンプの構造改良にも限界があることから、配管に
ゴムホースを使用する対策も提案されている。このゴム
ホースには、高圧の作動油に耐えられるようにするた
め、一般にスチールワイヤで補強した高圧ゴムホースが
使用されている。
【0003】しかし、騒音等環境問題の解決の要求の高
まりとともに、高圧ゴムホースについても更なる振動、
騒音の低減が要求されるようになってきている。しか
し、いまだ要求を十分に満たす高圧ゴムホースが開発さ
れるには至っていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、油圧
ポンプの作動油の脈動に起因する振動、騒音を一層低減
可能にする高圧ゴムホースを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の高圧ゴムホースは、スチールコードをブレード構
造又はスパイラル構造の補強層にして埋設した高圧ゴム
ホースにおいて、前記スチールコードが予めくせ付けし
た複数の素線を撚り合わせたオープン撚りコードもしく
は波付けコードであり、該コードの切断伸度が4.0%
以上であることを特徴とするものである。オープン撚り
コードは素線を撚る前に大きなくせ付けを与えて撚り合
わせたコードで、コードの素線間に隙間が形成されてい
る。また波付けコードは撚る前に撚りピッチよりも短い
ピッチで前記オープン撚りコードよりは小さいくせ付け
をしてから撚り合わせたコードで、素線間の隙間は少な
いかほとんどないものである。
【0006】このように高圧ゴムホースの補強層の補強
用スチールコードとして、オープン撚りコードもしくは
波付けコードを使用し、しかもそのコードの切断伸度を
4.0%以上の低モジュラスにすることによって、高圧
ゴムホースを弾性的に膨張させ、作動油の脈動を吸収す
るので振動、騒音を低減させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の高圧ゴムホースの
一例を示すもので、ゴム、樹脂等からなる内層1と外層
3との間にスチールコードをブレード構造に編組した補
強層2を介挿して構成されている。補強層2はスチール
コードが筒状のスパイラルに巻回したスパイラル構造の
ものであってもよい。
【0008】上記補強層2を構成するスチールコード
は、予めくせ付けをした複数本のスチール素線を撚り合
わせたオープン撚りコードもしくは波付けコードからな
り、しかも切断伸度が4.0%以上好ましくは5.0%
以上の低モジュラスの特性を有するものが使用されてい
る。さらに好ましくは、切断荷重の20%の荷重を負荷
したときの伸びが0.5%以上、さらに好ましくは0.
7%以上であるとよい。
【0009】図2(a)、(b)はオープン撚りコード
の一例を示す説明図である。図2(a)は撚り合わせる
前の素線4で、長手方向に多数のくせ4aが付されてい
る。図2(b)は図2(a)の素線4を3本撚り合わせ
た1×3タイプのオープン撚りコードで5は素線4、4
間に形成された隙間である。
【0010】図3(a)、(b)は波付けコードの一例
を示す説明図で、図3(a)は撚り合わせる前の素線6
で、長手方向に多数の波付け6aが付されている。図3
(b)は図3(a)の素線6を3本撚り合わせた1×3
タイプの波付けコードで7は素線6、6間に形成された
隙間である。この隙間7は前記オープン撚りコードの素
線間に形成された隙間5よりは小さい。
【0011】オープン撚りコードは、スチール素線にプ
リフォーミングロール等を用いて予めくせ付けをしたも
のを複数本撚り合わせてコードとしたもので、任意の横
断面において各素線間にくせ付けに起因して隙間が形成
され、しかもその隙間の大きさや位置がコード長手方向
にランダムに変化している。また、このように素線間に
隙間を介在させた構造であることにより、コード長手方
向に伸びやすくなり、通常のタイト撚りのスチールコー
ドに比べて大きな切断伸度を有するようになっている。
このような構造からなるオープン撚りコードは素線間に
隙間があるので、未加硫ゴムを内層と外層とに積層して
成形する際に、この隙間に未加硫ゴムが入り込み易く、
ゴムとスチールコードとの接着が良好になる。
【0012】波付けコードもオープン撚りコードと同様
にしてスチール素線にくせ付けされるが、オープン撚り
コードにくらべてくせ付け幅、ピッチが小さいもので、
素線間に隙間はほとんど出来ないがタイト撚りのコード
にくらべると伸びが大きい。
【0013】本発明の高圧ゴムホースは、上述のように
補強層のスチールコードが、切断伸度が4.0%以上の
オープン撚りコードもしくは波付けコードによりブレー
ド構造又はスパイラル構造に構成されているので、油圧
ポンプから吐出された作動油が脈動していても、ホース
が弾性的に膨張することによって脈動を吸収することが
でき、その脈動に起因する振動、騒音を低減することが
できる。
【0014】高圧ゴムホースが上記の効果を発揮するた
め、オープン撚りコードもしくは波付けコードの切断伸
度は4.0%以上でなければならないが、より好ましく
は5.0%以上、さらに好ましくは7.0%以上にする
とよい。しかし、切断伸度があまり大きすぎると、ホー
スの補強効果が不十分になるので、15%を上限にする
ことが望ましい。切断伸度が4.0%未満ではホースの
体積膨張量が充分でなく、作動油の脈動を吸収できず、
15%超ではホースに内圧が加わったときの加圧変化が
大きくなり、ホースの耐疲労性が劣る。
【0015】また、高圧ゴムホースが上記の効果を発揮
するためには、オープン撚りコードもしくは波付けコー
ドに切断荷重の20%の荷重をかけた時の伸びが0.5
%以上、より好ましくは0.7%以上であることが好ま
しい。切断荷重の20%負荷時の伸びが0.5%未満で
はホースの体積膨張量が充分でなく、作動油の脈動を吸
収できず、10%超ではホースに内圧が加わったときの
加圧変化が大きくなり、ホースの耐疲労性が劣る。
【0016】オープン撚りコードもしくは波付けコード
を構成する素線の太さ及びコード構造は特に限定されな
いが、好ましくは素線径は0.20〜0.40mm、コ
ード構造は1×N(N=2〜5)とするのがよい。ま
た、通称“ゴムホース”と称されているが、その母体と
なる弾性材はゴムに限定されるものではなく、弾性樹脂
を含めての呼称であることは勿論である。
【0017】
【実施例】内層と外層の弾性材がゴムで、補強層をブレ
ード構造とし、そのスチールコードの組成を表1のよう
に異ならせた7種類の図1の構造からなる高圧ゴムホー
スを作製した。これら7種類の高圧ゴムホースについ
て、下記に説明する測定条件によりホース体積膨張量を
測定した。結果を表1に示す。
【0018】測定条件: ホース体積膨張量:一定長さのホースに対し、20.5
MPaの内圧を負荷し、体積膨張量を測定した。
【0019】脈動による騒音:20.5MPa用12枚
歯ギヤポンプに500mm長さの高圧ゴムホースを接続
し、ポンプの回転数3,000rpm時の脈動音を1m
離れて聴いた。従来例の脈動音を基準とし、これより明
らかに騒音が低下したものを◎、騒音の低下がみられた
ものを○、従来ホースを接続したときと同等レベルであ
ったものを×とした。
【0020】
【表1】
【0021】表1から、本発明の高圧ゴムホース(実施
例1〜3)のホース体積膨張量は大きく、油圧ポンプの
脈動による振動、騒音の低減の効果が従来例、比較例1
〜3に比べて明らかに優れている。
【0022】比較例1は従来例と同じく、ストレートの
素線を密に撚り合わせたコード(以下タイト撚りコード
という)の補強層であるので、コードの切断伸度が低
く、騒音低減の効果は得られていない。
【0023】比較例2、3はオープン撚りコードを使用
しているが、コードの切断伸度が4%より小さいため、
脈動に対して十分な体積膨張量が得られず、騒音の低減
が得られない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高圧ゴムホ
ースは、ブレード構造又はスパイラル構造にした補強層
のスチールコードが予めくせ付けした複数の素線を撚り
合わせたオープン撚りコードもしくは波付けコードであ
り、該コードの切断伸度が4.0%以上であるので、油
圧ポンプから吐出する作動油の脈動をホース自体の体積
膨張によって吸収し、その脈動に起因する振動、騒音を
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧ゴムホースの一例を一部破断して
示す斜視図である。
【図2】本発明の高圧ゴムホースに用いるオープン撚り
コードの一例を示し、(a)は素線、(b)はオープン
撚りコードの説明図である。
【図3】本発明の高圧ゴムホースに用いる波付けコード
の一例を示し、(a)は素線、(b)は波付けコードの
説明図である。
【符号の説明】
1 内層 2 補強層 3 外層 4、6 スチール素線 4a、6a くせ 5、7 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 裕之 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 3B153 AA04 AA06 AA18 AA43 AA50 BB13 BB20 CC52 FF11 GG19 GG40 3H111 AA02 BA11 CB04 CC07 CC08 DA07 DB08 DB12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチールコードをブレード構造又はスパ
    イラル構造の補強層にして埋設した高圧ゴムホースにお
    いて、前記スチールコードが予めくせ付けした複数の素
    線を撚り合わせたオープン撚りコードもしくは波付けコ
    ードであり、該コードの切断伸度が4.0%以上である
    高圧ゴムホース。
  2. 【請求項2】 前記オープン撚りコードもしくは波付け
    コードの素線径が0.20〜0.40mmで、コード構
    造が1×N(N=2〜5)である、請求項1に記載の高
    圧ゴムホース。
  3. 【請求項3】 前記オープン撚りコードもしくは波付け
    コードに切断荷重の20%の荷重をかけた時の伸びが
    0.5%以上である、請求項1又は2に記載の高圧ゴム
    ホース。
JP11215052A 1999-07-29 1999-07-29 高圧ゴムホース Pending JP2001041361A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291466A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The ホース
KR100922829B1 (ko) 2009-07-10 2009-10-21 에스이피엔씨 주식회사 와이어 내장형 합성수지 다층관의 제조방법 및 제조장치
JP2012036927A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴムホース

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JP2005291466A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The ホース
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