JP2001040236A - 調色剤 - Google Patents
調色剤Info
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- JP2001040236A JP2001040236A JP11212085A JP21208599A JP2001040236A JP 2001040236 A JP2001040236 A JP 2001040236A JP 11212085 A JP11212085 A JP 11212085A JP 21208599 A JP21208599 A JP 21208599A JP 2001040236 A JP2001040236 A JP 2001040236A
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- JP
- Japan
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- coupler component
- acid
- toning agent
- azo pigment
- azo
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B41/00—Special methods of performing the coupling reaction
- C09B41/001—Special methods of performing the coupling reaction characterised by the coupling medium
- C09B41/005—Special methods of performing the coupling reaction characterised by the coupling medium containing low molecular weight dispersing agents; containing surface active polythylene gylcols
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アゾ顔料の色調を希望に応じて調色しうる調
色剤、および調色されたアゾ顔料を提供する。 【解決手段】下記一般式[I] 【化1】 [式中、Rは飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂
肪族アシル基、nは1以上の整数を示す。]で表される
化合物からなる、アゾ顔料用調色剤を提供する。本発明
の調色剤をアゾ顔料のカップラー成分に配合することに
より、調色されたアゾ顔料が得ることができる。
色剤、および調色されたアゾ顔料を提供する。 【解決手段】下記一般式[I] 【化1】 [式中、Rは飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂
肪族アシル基、nは1以上の整数を示す。]で表される
化合物からなる、アゾ顔料用調色剤を提供する。本発明
の調色剤をアゾ顔料のカップラー成分に配合することに
より、調色されたアゾ顔料が得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸モノエステルからなる新規なアゾ顔
料用調色剤に関する。更に詳しくは、アゾ顔料のための
配合カップラー成分、及び調色されたアゾ顔料に関す
る。
ンソルビタン脂肪酸モノエステルからなる新規なアゾ顔
料用調色剤に関する。更に詳しくは、アゾ顔料のための
配合カップラー成分、及び調色されたアゾ顔料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アゾ顔料はジアゾニウム塩とカップラー
とのカップリング反応で合成される。それらに用いられ
るカップラーの中で特に重要なのは、ヒドロキシナフタ
レンカルボン酸あるいはその誘導体である。
とのカップリング反応で合成される。それらに用いられ
るカップラーの中で特に重要なのは、ヒドロキシナフタ
レンカルボン酸あるいはその誘導体である。
【0003】カップラーとして用いられるヒドロキシナ
フタレンカルボン酸としては、2−ヒドロキシナフタレ
ン−3−カルボン酸、2−ヒドロキシナフタレン−6−
カルボン酸などがあり、特によく知られているのは、2
−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸である。
フタレンカルボン酸としては、2−ヒドロキシナフタレ
ン−3−カルボン酸、2−ヒドロキシナフタレン−6−
カルボン酸などがあり、特によく知られているのは、2
−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸である。
【0004】カップラーとして2−ヒドロキシナフタレ
ン−3−カルボン酸を使用するアゾ化合物としては、例
えばブリリアント・カーミン6B(ピグメント・レッド
57)、ウォッチング・レッド(ピグメント・レッド4
8)などが挙げられる。これらはそれぞれ6−アミノ−
m−トルエンスルホン酸または6−アミノ−4−クロロ
−m−トルエンスルホン酸をジアゾ化し、得られたジア
ゾニウム塩を、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボ
ン酸とカップリングさせることにより得られる。
ン−3−カルボン酸を使用するアゾ化合物としては、例
えばブリリアント・カーミン6B(ピグメント・レッド
57)、ウォッチング・レッド(ピグメント・レッド4
8)などが挙げられる。これらはそれぞれ6−アミノ−
m−トルエンスルホン酸または6−アミノ−4−クロロ
−m−トルエンスルホン酸をジアゾ化し、得られたジア
ゾニウム塩を、2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボ
ン酸とカップリングさせることにより得られる。
【0005】また、カップラーとして2−ヒドロキシナ
フタレン−6−カルボン酸を使用するアゾ顔料について
も知られている(特開平2−302471および特開平
7−238231号公報)。
フタレン−6−カルボン酸を使用するアゾ顔料について
も知られている(特開平2−302471および特開平
7−238231号公報)。
【0006】これらのアゾ顔料の用途は多岐にわたり、
主なものは印刷インキ、塗料、絵の具、プラスチック、
化粧品などである。それらの用途において要求される顔
料の性能も多様であり、例えば印刷インキ用には鮮やか
さと透明性が、塗料用には耐久性と隠蔽力が、プラスチ
ック用には耐熱性などが要求される。したがって同じ化
学構造の顔料であっても、用途に応じた性質を有する顔
料を調節することが必要となる。
主なものは印刷インキ、塗料、絵の具、プラスチック、
化粧品などである。それらの用途において要求される顔
料の性能も多様であり、例えば印刷インキ用には鮮やか
さと透明性が、塗料用には耐久性と隠蔽力が、プラスチ
ック用には耐熱性などが要求される。したがって同じ化
学構造の顔料であっても、用途に応じた性質を有する顔
料を調節することが必要となる。
【0007】顔料の色やその他の性質は根本的には化学
構造に由来しているが、鮮やかさ、透明性、隠蔽力など
の性質は顔料の物理的要素、例えば粒子の大きさ、形
状、表面の状態などによっても変化する。顔料の性質は
製造工程を代えることやウッドロジンなどの添加物を使
用することなどにより多少調整することができるが、十
分でない。カップラー成分としての2−ヒドロキシナフ
タレン−3−カルボン酸の一部を適量の調色剤化合物で
置き換えることにより、顔料の色及び物理的性質を調整
することも知られている(特開昭56−116752号
公報)。また、本願出願人は、特開昭58−42662
号、特開昭61−181864号、特開昭62−138
560号および特開昭62−138561号公報などに
おいて、いくつかの化合物にアゾ顔料の調色効果を有す
ることを開示している。
構造に由来しているが、鮮やかさ、透明性、隠蔽力など
の性質は顔料の物理的要素、例えば粒子の大きさ、形
状、表面の状態などによっても変化する。顔料の性質は
製造工程を代えることやウッドロジンなどの添加物を使
用することなどにより多少調整することができるが、十
分でない。カップラー成分としての2−ヒドロキシナフ
タレン−3−カルボン酸の一部を適量の調色剤化合物で
置き換えることにより、顔料の色及び物理的性質を調整
することも知られている(特開昭56−116752号
公報)。また、本願出願人は、特開昭58−42662
号、特開昭61−181864号、特開昭62−138
560号および特開昭62−138561号公報などに
おいて、いくつかの化合物にアゾ顔料の調色効果を有す
ることを開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アゾ顔料の
色調を希望に応じて調色しうる調色剤化合物、および調
色されたアゾ顔料の製造に用いられる配合カップラー成
分および調色されたアゾ顔料を提供することを目的とす
る。
色調を希望に応じて調色しうる調色剤化合物、および調
色されたアゾ顔料の製造に用いられる配合カップラー成
分および調色されたアゾ顔料を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、アゾ顔料の色
調を希望に応じて調色しうる調色剤化合物について鋭意
検討した結果、従来界面活性剤として利用されていたポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸モノエステルをカッ
プラー成分に配合することにより、希望するように調色
されたアゾ顔料を製造しうることを見出したものであ
る。即ち、本発明は、下記一般式[I]
調を希望に応じて調色しうる調色剤化合物について鋭意
検討した結果、従来界面活性剤として利用されていたポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸モノエステルをカッ
プラー成分に配合することにより、希望するように調色
されたアゾ顔料を製造しうることを見出したものであ
る。即ち、本発明は、下記一般式[I]
【化2】 [式中Rは飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪
族アシル基である。nは1以上の整数を示す。]で表さ
れる化合物からなる、アゾ顔料用調色剤に関する。
族アシル基である。nは1以上の整数を示す。]で表さ
れる化合物からなる、アゾ顔料用調色剤に関する。
【0010】本発明はさらに、アゾ顔料用のカップラー
成分に前記一般式[I]で表される調色剤を配合したア
ゾ顔料用配合カップラー成分を提供する。本発明の配合
カップラー成分と芳香族ジアゾニウム塩とをカップリン
グすることにより、調色されたアゾ顔料を調製すること
ができる。本発明はこの、調色されたアゾ顔料もまた、
提供する。
成分に前記一般式[I]で表される調色剤を配合したア
ゾ顔料用配合カップラー成分を提供する。本発明の配合
カップラー成分と芳香族ジアゾニウム塩とをカップリン
グすることにより、調色されたアゾ顔料を調製すること
ができる。本発明はこの、調色されたアゾ顔料もまた、
提供する。
【0011】本発明において調色とは、何らかの手段に
より顔料の性質例えば色相、鮮やかさ、透明性、隠蔽力
などを調整することを意味する。また本発明において調
色剤とは、アゾ顔料を製造する際にカップラー成分に少
量配合し、芳香族ジアゾ化合物とカップラー成分のみか
ら得られるアゾ顔料の色調とは異なった色調を得ること
のできる化合物を言う。
より顔料の性質例えば色相、鮮やかさ、透明性、隠蔽力
などを調整することを意味する。また本発明において調
色剤とは、アゾ顔料を製造する際にカップラー成分に少
量配合し、芳香族ジアゾ化合物とカップラー成分のみか
ら得られるアゾ顔料の色調とは異なった色調を得ること
のできる化合物を言う。
【0012】前述のごとく、本発明において、調色剤化
合物(一般式[I]で表される化合物)のRは飽和又は
不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪族アシル基であり、
対応する脂肪酸から誘導される。脂肪酸としては、たと
えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン
酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリス
チン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル
酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、イソラ
ウリン酸、イソトリデシル酸、イソミリスチン酸、イソ
ペンタデシル酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、リノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸
などの低級脂肪酸および高級脂肪酸が例示されるが、炭
素数12〜20の高級脂肪酸が好ましく、この中で特に
オレイン酸が好ましい。nは1以上の整数であるが、6
〜40が特に好ましい。
合物(一般式[I]で表される化合物)のRは飽和又は
不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪族アシル基であり、
対応する脂肪酸から誘導される。脂肪酸としては、たと
えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン
酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリス
チン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル
酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、イソラ
ウリン酸、イソトリデシル酸、イソミリスチン酸、イソ
ペンタデシル酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、リノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸
などの低級脂肪酸および高級脂肪酸が例示されるが、炭
素数12〜20の高級脂肪酸が好ましく、この中で特に
オレイン酸が好ましい。nは1以上の整数であるが、6
〜40が特に好ましい。
【0013】本発明の調色剤化合物の1種または2種以
上をアゾ顔料用カップラー成分に配合して配合カップラ
ー成分を調製し、これを芳香族ジアゾニウム塩とカップ
リングさせて調色されたアゾ顔料を得ることができる。
または、本発明の調色剤化合物は、カップラー成分と芳
香族ジアゾニウム塩とをカップリングさせる、アゾ顔料
調製のどの段階で添加してもよい。
上をアゾ顔料用カップラー成分に配合して配合カップラ
ー成分を調製し、これを芳香族ジアゾニウム塩とカップ
リングさせて調色されたアゾ顔料を得ることができる。
または、本発明の調色剤化合物は、カップラー成分と芳
香族ジアゾニウム塩とをカップリングさせる、アゾ顔料
調製のどの段階で添加してもよい。
【0014】本発明に用いられるアゾ顔料用カップラー
成分は、通常アゾ顔料の調製に用いられているものであ
れば特に限定されるものではないが、例えばα−ナフト
ール、β−ナフトールなどのナフトール、ヒドロキシナ
フタレンカルボン酸あるいはこれらの誘導体などが挙げ
られる。好ましくは、ヒドロキシナフタレンカルボン酸
及びその誘導体、例えば2−ヒドロキシナフタレン−3
−カルボン酸、2−ヒドロキシナフタレン−6−カルボ
ン酸、2−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジカルボン
酸又はこれらのエステル、アミド誘導体などが挙げられ
る。
成分は、通常アゾ顔料の調製に用いられているものであ
れば特に限定されるものではないが、例えばα−ナフト
ール、β−ナフトールなどのナフトール、ヒドロキシナ
フタレンカルボン酸あるいはこれらの誘導体などが挙げ
られる。好ましくは、ヒドロキシナフタレンカルボン酸
及びその誘導体、例えば2−ヒドロキシナフタレン−3
−カルボン酸、2−ヒドロキシナフタレン−6−カルボ
ン酸、2−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジカルボン
酸又はこれらのエステル、アミド誘導体などが挙げられ
る。
【0015】エステルとしては、メチル、エチル、プロ
ピル等のアルキルエステル、フェニルエステル、ベンジ
ルエステル又はフェナシルエステル等が挙げられ、これ
らの基はさらに置換基を有していてもよい。
ピル等のアルキルエステル、フェニルエステル、ベンジ
ルエステル又はフェナシルエステル等が挙げられ、これ
らの基はさらに置換基を有していてもよい。
【0016】アミドとしては、複素環を形成してもよい
芳香族アミド、例えばフェニルアミド、α−又はβ−ナ
フチルアミド、アントラキノリルアミド、ベンズイミダ
ゾロニルアミド、カルバゾリルアミド、ピリジルアミ
ド、チアゾリルアミド、ベンゾチアゾリルアミド、イミ
ダゾリルアミド、インドリルアミド、チオフリルアミ
ド、フェノチアジニルアミド、アクリジニルアミド、キ
ノリニルアミドなどが挙げられる。これらの基はさらに
置換基を有していてもよく、例えばハロゲン、ニトロ
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シアノ基、フ
ェノキシ基、アミノ基(例えばメチルカルボニルアミノ
基)などが挙げられる。
芳香族アミド、例えばフェニルアミド、α−又はβ−ナ
フチルアミド、アントラキノリルアミド、ベンズイミダ
ゾロニルアミド、カルバゾリルアミド、ピリジルアミ
ド、チアゾリルアミド、ベンゾチアゾリルアミド、イミ
ダゾリルアミド、インドリルアミド、チオフリルアミ
ド、フェノチアジニルアミド、アクリジニルアミド、キ
ノリニルアミドなどが挙げられる。これらの基はさらに
置換基を有していてもよく、例えばハロゲン、ニトロ
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シアノ基、フ
ェノキシ基、アミノ基(例えばメチルカルボニルアミノ
基)などが挙げられる。
【0017】本発明の調色剤を、上記アゾ顔料用カップ
ラー成分に配合して、配合カップラー成分を得る。本発
明の調色剤の配合量は特に限定されないが、その配合量
が多すぎると顔料本来の色との隔離を生じることがあ
り、好ましくない。本発明の化合物の配合量はカップラ
ー成分に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以
下、より好ましくは1重量%以下とするのがよい。配合
量の下限は、0.01重量%程度とするのが好ましい。
ラー成分に配合して、配合カップラー成分を得る。本発
明の調色剤の配合量は特に限定されないが、その配合量
が多すぎると顔料本来の色との隔離を生じることがあ
り、好ましくない。本発明の化合物の配合量はカップラ
ー成分に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以
下、より好ましくは1重量%以下とするのがよい。配合
量の下限は、0.01重量%程度とするのが好ましい。
【0018】本発明に用いる芳香族ジアゾニウム塩は、
芳香族アミンをジアゾ化して調製すればよい。芳香族ア
ミンからジアゾニウム塩を得る方法は限定的ではなく、
アミン類を亜硫酸ナトリウムなどでジアゾ化するなど、
当業者に公知の方法いずれを用いてもよい。
芳香族アミンをジアゾ化して調製すればよい。芳香族ア
ミンからジアゾニウム塩を得る方法は限定的ではなく、
アミン類を亜硫酸ナトリウムなどでジアゾ化するなど、
当業者に公知の方法いずれを用いてもよい。
【0019】芳香族アミン類としては、アニリン、ナフ
チルアミン、モノアミノアントラセン、モノアミノイン
デン、モノアミノフルオレインなどのモノアミノ縮合多
環式炭化水素類、モノアミノインドール、モノアミノベ
ンゾチオフェン、モノアミノキノリン、モノアミノカル
バゾールなどが例示される。これらの芳香族アミン類は
置換基を有していてもよく、置換基としてはハロゲン、
低級アルキル、特にメチル、ハロゲン化低級アルキル、
シアノ、ニトロ、低級アルコキシ基、アミド基、スルホ
基、アルキルアミノスルホニル基、アミノカルボニル
基、フェニルアミノカルボニル基、フェノキシ基、アル
コキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ベンゾイルアミノ
基、トルイジルアミノ基、トリアジルアミノ基、ピリミ
ジルアミノ基などが例示される。
チルアミン、モノアミノアントラセン、モノアミノイン
デン、モノアミノフルオレインなどのモノアミノ縮合多
環式炭化水素類、モノアミノインドール、モノアミノベ
ンゾチオフェン、モノアミノキノリン、モノアミノカル
バゾールなどが例示される。これらの芳香族アミン類は
置換基を有していてもよく、置換基としてはハロゲン、
低級アルキル、特にメチル、ハロゲン化低級アルキル、
シアノ、ニトロ、低級アルコキシ基、アミド基、スルホ
基、アルキルアミノスルホニル基、アミノカルボニル
基、フェニルアミノカルボニル基、フェノキシ基、アル
コキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ベンゾイルアミノ
基、トルイジルアミノ基、トリアジルアミノ基、ピリミ
ジルアミノ基などが例示される。
【0020】本発明の調色されたアゾ顔料は典型的には
本発明の調色剤を配合したカップラー成分を、芳香族ジ
アゾニウム塩とをカップリングさせて得られる。カップ
リング反応の方法、条件等は当業者に公知のものいずれ
を採用してもよい。または、本発明の調色されたアゾ顔
料は、本発明の調色剤の上記配合量を、従来のアゾ顔料
の製造工程のいずれかの時点で添加して、得てもよい。
本発明の調色剤を配合したカップラー成分を、芳香族ジ
アゾニウム塩とをカップリングさせて得られる。カップ
リング反応の方法、条件等は当業者に公知のものいずれ
を採用してもよい。または、本発明の調色されたアゾ顔
料は、本発明の調色剤の上記配合量を、従来のアゾ顔料
の製造工程のいずれかの時点で添加して、得てもよい。
【0021】本発明の方法により得られたアゾ顔料は所
望によりレーキ化してもよい。レーキ化剤としては、C
a塩、Ba塩、St塩、Mn塩などが用いられ、レーキ
化も常法により行うことができる。
望によりレーキ化してもよい。レーキ化剤としては、C
a塩、Ba塩、St塩、Mn塩などが用いられ、レーキ
化も常法により行うことができる。
【0022】本発明の調色されたアゾ顔料には、通常ア
ゾ顔料で用いられる添加剤いずれを添加してもよい。添
加剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ア
ルキルサルフェート等の分散剤が例示される。これらの
添加剤は、カップラー成分に配合しても、芳香族ジアゾ
ニウム塩に配合しても、カップリング反応時に添加して
もよい。
ゾ顔料で用いられる添加剤いずれを添加してもよい。添
加剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ア
ルキルサルフェート等の分散剤が例示される。これらの
添加剤は、カップラー成分に配合しても、芳香族ジアゾ
ニウム塩に配合しても、カップリング反応時に添加して
もよい。
【0023】本発明によれば、カップラー成分に本発明
の調色剤1種または2種以上を配合することによって、
得られるアゾ顔料の原色、色彩および/または透明性を
変化させることができる。本発明の調色剤をカップラー
成分に対して合計10重量%以下の量を配合すると、得
られるアゾ顔料の原色、色彩、および/または透明性が
変化し、全体的に深みのある色相となる。配合量を5重
量%以下とすると、深みのある色相がわずかに青みがか
り、配合量を1重量%以下とすると、この深みのある色
相は顕著に青みがかる。このように、本発明の調色剤の
調色効果は用いられる芳香族ジアゾニウム塩により、本
発明の調色剤の種類および添加量に対応して、種々の変
化が与えられるため、所望の色相に応じて適宜選択すれ
ばよい。
の調色剤1種または2種以上を配合することによって、
得られるアゾ顔料の原色、色彩および/または透明性を
変化させることができる。本発明の調色剤をカップラー
成分に対して合計10重量%以下の量を配合すると、得
られるアゾ顔料の原色、色彩、および/または透明性が
変化し、全体的に深みのある色相となる。配合量を5重
量%以下とすると、深みのある色相がわずかに青みがか
り、配合量を1重量%以下とすると、この深みのある色
相は顕著に青みがかる。このように、本発明の調色剤の
調色効果は用いられる芳香族ジアゾニウム塩により、本
発明の調色剤の種類および添加量に対応して、種々の変
化が与えられるため、所望の色相に応じて適宜選択すれ
ばよい。
【0024】以下に、実施例をあげて説明する。
【実施例】実施例1 4−アミノトルエン−3−スルホン酸(4B−Aci
d)18.18gを水730gに懸濁し、36%塩酸水
19.67gを加えた、この懸濁液を40℃まで加温し
30分攪拌した後、0℃まで冷却した。その後0〜2℃
で、亜硝酸ナトリウム7.64g、水40gからなる水
溶液を滴下しジアゾ化を行った。他方、カップラー成分
として、2−ヒドロキシ−3−カルボン酸18.82g
を水1075g、10%水酸化ナトリウム水溶液140
gからなる水溶液に溶解し、5%ロジン水溶液70.6
gを加えた、この水溶液に調色剤ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレイン酸エステル(式[I]中のnが2
0)0.18gと水100gからなる乳濁液を加え、1
0〜15℃で攪拌保持しカップラー水溶液を調製した。
d)18.18gを水730gに懸濁し、36%塩酸水
19.67gを加えた、この懸濁液を40℃まで加温し
30分攪拌した後、0℃まで冷却した。その後0〜2℃
で、亜硝酸ナトリウム7.64g、水40gからなる水
溶液を滴下しジアゾ化を行った。他方、カップラー成分
として、2−ヒドロキシ−3−カルボン酸18.82g
を水1075g、10%水酸化ナトリウム水溶液140
gからなる水溶液に溶解し、5%ロジン水溶液70.6
gを加えた、この水溶液に調色剤ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレイン酸エステル(式[I]中のnが2
0)0.18gと水100gからなる乳濁液を加え、1
0〜15℃で攪拌保持しカップラー水溶液を調製した。
【0025】10〜15℃保持下で前述のジアゾ化合物
の懸濁液を30分かけてカップラー水溶液に滴下し、1
時間カップリング反応を行った。このカップリング反応
液に10%塩酸水を加えpH9.0〜9.5に調製した。
10〜15℃保持下、塩化カルシウム二水和物15.9
9g、水100gからなる溶液をカップリング反応液に
滴下し、滴下後1時間攪拌保持しレーキ化を行った。レ
ーキ化終了後に10%塩酸水を用いpHを6.5〜7.0
に調製後、70℃に昇温し10分間保持した。その後、
水400gを加え、生成物を50℃で濾過水洗し、80
℃にて乾燥を行い赤色顔料41.02gを得た。
の懸濁液を30分かけてカップラー水溶液に滴下し、1
時間カップリング反応を行った。このカップリング反応
液に10%塩酸水を加えpH9.0〜9.5に調製した。
10〜15℃保持下、塩化カルシウム二水和物15.9
9g、水100gからなる溶液をカップリング反応液に
滴下し、滴下後1時間攪拌保持しレーキ化を行った。レ
ーキ化終了後に10%塩酸水を用いpHを6.5〜7.0
に調製後、70℃に昇温し10分間保持した。その後、
水400gを加え、生成物を50℃で濾過水洗し、80
℃にて乾燥を行い赤色顔料41.02gを得た。
【0026】実施例2 実施例1におけるポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レイン酸エステル(式[I]中のnが6)に変えること
の他は、実施例1と同様にして赤色顔料40.97を得
た。
レイン酸エステル(式[I]中のnが6)に変えること
の他は、実施例1と同様にして赤色顔料40.97を得
た。
【0027】参考例 実施例1における調色剤ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレイン酸エステル(式[I]中のnが20)0.
18gと水100gからなる乳濁液を水100gに変え
ることのほかは実施例1と同様にして、赤色顔料43.
37gを得た。実施例、参考例の評価結果を表1に示
す。
モノオレイン酸エステル(式[I]中のnが20)0.
18gと水100gからなる乳濁液を水100gに変え
ることのほかは実施例1と同様にして、赤色顔料43.
37gを得た。実施例、参考例の評価結果を表1に示
す。
【0028】顔料粉体の色相についてはマクベス・スペ
クトラ・ライト(Macbeth SpectraLight)SPL-75(グレ
タグマクベス社製)を用い、デイライト光源により目視
にて判断した。明度(Y)に関しては、顔料紛体をJIS Z
8701に準じてカラーメーター(Color Meter)ZE2000
(日本電飾製)を用いて測定した。
クトラ・ライト(Macbeth SpectraLight)SPL-75(グレ
タグマクベス社製)を用い、デイライト光源により目視
にて判断した。明度(Y)に関しては、顔料紛体をJIS Z
8701に準じてカラーメーター(Color Meter)ZE2000
(日本電飾製)を用いて測定した。
【0029】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘高 正治 兵庫県宝塚市大吹町2−23 シュタットハ イツ201
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式[I]で示されるポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸モノエステルからなる、アゾ
顔料用調色剤。 【化1】 [式中Rは飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪
族アシル基である。nは1以上の整数を示す。] - 【請求項2】 Rがオレオイル基であり、nが6から4
0である請求項1記載の調色剤。 - 【請求項3】 アゾ顔料用カップラー成分および請求項
1記載の調色剤を含有する、アゾ顔料用配合カップラー
成分。 - 【請求項4】 カップラー成分がヒドロキシナフタレン
カルボン酸またはその誘導体である請求項3記載の配合
カップラー成分。 - 【請求項5】 ヒドロキシナフタレンカルボン酸が2−
ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸、2−ヒドロキ
シナフタレン−6−カルボン酸又は2−ヒドロキシ−
3,6−ジカルボン酸である請求項4記載の配合カップ
ラー成分。 - 【請求項6】 調色剤がカップラー成分に対して10重
量%以下の量含まれる、請求項3記載の配合カップラー
成分。 - 【請求項7】 請求項3〜6いずれかに記載の配合カッ
プラー成分と芳香族ジアゾニウム塩とをカップリングさ
せてなる、調色されたアゾ顔料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11212085A JP2001040236A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 調色剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11212085A JP2001040236A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 調色剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001040236A true JP2001040236A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16616634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11212085A Pending JP2001040236A (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | 調色剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001040236A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006183016A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-07-13 | Dainippon Ink & Chem Inc | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-07-27 JP JP11212085A patent/JP2001040236A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006183016A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-07-13 | Dainippon Ink & Chem Inc | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 |
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