JP2001040162A - 樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

樹脂組成物及びその製造方法

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JP2001040162A
JP2001040162A JP2000148061A JP2000148061A JP2001040162A JP 2001040162 A JP2001040162 A JP 2001040162A JP 2000148061 A JP2000148061 A JP 2000148061A JP 2000148061 A JP2000148061 A JP 2000148061A JP 2001040162 A JP2001040162 A JP 2001040162A
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monomer
resin composition
gas
barrier film
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Takeshi Sato
健 佐藤
Makoto Nakano
誠 中野
Tadashi Ishida
忠 石田
Futoshi Hoshino
太 星野
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境対応性に優れ、作業性およびガスバリア
性に優れる樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなり、
樹脂(A)が、カルボキシル基を有する単量体(a−
1)、水酸基を有する単量体(a−2)及びその他の単
量体(a−3)の合計重量を基準として、単量体(a−
1)5〜100重量%、単量体(a−2)0〜95重量
%、単量体(a−3)0〜95重量%の(共)重合体で
あり、樹脂(B)が、カルボキシル基を有する単量体
(b−1)、水酸基を有する単量体(b−2)及びその
他の単量体(b−3)の合計重量を基準として、単量体
(b−1)0〜4重量%、単量体(b−2)及び/又は
単量体(b−3)96〜100重量%の(共)重合体で
あり、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン
を含まないことを特徴とするガスバリア性被膜形成性樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア性被膜
形成性樹脂組成物に関する。本発明は、ガスバリア性被
膜形成性樹脂組成物の製造方法に関する。本発明は、ガ
スバリア性コーティング剤組成物に関する。本発明は、
ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物又はガスバリア性コ
ーティング剤組成物をコーティングしてなるガスバリア
性構造物に関する。本発明は、ガスバリア性被膜形成性
樹脂組成物又はガスバリア性コーティング剤組成物をコ
ーティングしてなるガスバリア性フィルムに関する。本
発明により得られたガスバリア性構造物及びガスバリア
性フィルムは、環境問題に対応したものである。
【0002】
【従来の技術】[技術的背景]近年、食文化の多様化・
高度化や医薬品の多様化等に起因して、食品・薬品等の
内容物を変質や腐敗等から、長期間に渡り保護する必要
性が、年々高まりつつある。その為、包装材料に使用さ
れるプラスチックフィルムに対しても、年々高いガスバ
リア性が要求されるようになってきている。
【0003】従来より、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリナイロン、セロ
ハン等のプラスチックフィルムや紙等にガスバリア性を
付与する場合には、該フィルム上にガスバリア性の樹脂
層を形成することが行われてきた。典型的な具体例とし
ては、ポリプロピレンフィルム等からなる二軸延伸フィ
ルム上に、ポリ塩化ビニリデン(以下PVDC)を塗布
し、次いで加熱乾燥することにより、ガスバリア性の塗
膜を形成することが行われている。
【0004】特開平3−50211号公報(出願人;三
菱油化バーディッシシェ(株))には、ガスバリア性と
印刷性に優れた、塩化ビニリデン系重合体水性分散体を
製造する技術が開示されている。この技術は、単量体混
合物(1)として、塩化ビニリデン85〜95重量%、
及びメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、及びアク
リロニトリルから選ばれた単量体の一種或いはそれらの
混合物5〜15重量%を重合した後、単量体混合物
(2)として、メタクリル酸メチル、ビニル芳香族化合
物からなる群より選ばれた単量体20〜65重量%及
び、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステル、ビニルエステルからなる群より選ばれた単
量体35〜80重量%、及び水酸基含有単量体0.2〜
5重量%を重合させる多段重合法で、単量体混合物
(1)100重量部に対して、単量体混合物(2)を
0.5〜20重量部使用し、塩化ビニリデン系重合体を
製造する技術である。
【0005】しかしながら、近年のダイオキシン問題に
よる環境問題に端を発し、包装材料業界においても脱塩
素化の流れが加速し始めており、PVDCの代換えコー
ティング剤として、ポリアクリロニトリルやポリビニル
アルコール(以下PVA)等が使用され始めている。
【0006】しかしポリアクリロニトリルを用いる場
合、単量体のアクリロニトリルが毒性を有するため、重
合せずに残存するアクリロニトリル単量体を多大な労力
を掛けて除去する必要があった。また使用される用途が
食品分野となれば、できる限りこのような毒性の強いア
クリロニトリル単量体を原料としないガスバリア性樹脂
が望まれていた。
【0007】また、PVAは一般に水溶液として塗布さ
れるが、高粘度になりやすいために低濃度で塗布が行わ
れている。しかし、低濃度で塗布した場合に乾燥時間や
乾燥エネルギーが多く必要になり、また特有の粘性によ
る塗工性の悪さから、生産性が低下するといった問題を
抱えていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであって、環境対応性に優れ、作業性お
よびガスバリア性に優れる樹脂組成物およびガスバリア
性構造物等を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく、鋭意検討した結果、塩化ビニリデン、
アクリロニトリル、塩化ビニルの単量体を原料とせずと
も、特定の組成からなる樹脂(A)と樹脂(B)からな
る樹脂組成物が、PVDC並の樹脂特性値(樹脂固形
分、粘性)を有し、更にはポリプロピレンフィルム等に
樹脂をコーティングした場合、優れたガスバリア性を有
することを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0010】即ち、本発明は、以下に記載した事項によ
り特定される。
【0011】[1]樹脂(A)と樹脂(B)を含んでな
るガスバリア性被膜形成性樹脂組成物であって、樹脂
(A)が、カルボキシル基を含有する単量体(a−
1)、水酸基を含有する単量体(a−2)、及び、その
他の単量体(a−3)の合計重量を基準として、カルボ
キシル基を含有する単量体(a−1)5〜100重量
%、水酸基を含有する単量体(a−2)0〜95重量%
及びその他の単量体(a−3)0〜95重量%の(共)
重合体であり、樹脂(B)が、カルボキシル基を含有す
る単量体(b−1)、水酸基を含有する単量体(b−
2)、及び、その他の単量体(b−3)の合計重量を基
準として、カルボキシル基を含有する単量体(b−1)
0〜4重量%、水酸基を含有する単量体(b−2)及び
/又はその他の単量体(b−3)の合計として96〜1
00重量%の(共)重合体であり、かつ、樹脂(A)と
樹脂(B)を構成する全ての単量体に、アクリロニトリ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデンを含まないことを特徴
とする、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0012】[2]カルボキシル基含有単量体(a−
1)及び/又は(b−1)が、不飽和カルボン酸であ
り、水酸基を含有する単量体(a−2)及び/又は(b
−2)が、水酸基含有不飽和カルボン酸エステルまたは
水酸基含有不飽和エーテルであり、その他の単量体(a
−3)及び/又は(b−3)が、アルキルアクリレー
ト、アルキルメタアクリレート、芳香族系単量体、アミ
ド基含有単量体、エポキシ基含有単量体、スルホン酸基
含有単量体、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニルからな
る群から選択された少なくとも一種であることを特徴と
する[1]に記載のガスバリア性被膜形成性樹脂組成
物。
【0013】[3]樹脂(A)と樹脂(B)を含んでな
るガスバリア性被膜形成性樹脂組成物が、樹脂(A)と
樹脂(B)の混合物であることを特徴とする、[1]ま
たは[2]に記載した、ガスバリア性被膜形成性樹脂組
成物。
【0014】[4]樹脂(A)と樹脂(B)を含んでな
るガスバリア性被膜形成性樹脂組成物が、樹脂(A)と
樹脂(B)が化学結合及び/又は吸着したものであるこ
とを特徴とする、[1]または[2]に記載した、ガス
バリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0015】[5]前記ガスバリア性樹脂組成物により
被膜形成したフィルムが、温度20℃、相対湿度65%
において、酸素又は二酸化炭素につき、20×10-12
cm3・cm/cm2/s/mmHg以下のガスバリア性
を発現するものである、[1]乃至[4]の何れかに記
載した、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0016】[6]樹脂(A)と樹脂(B)の合計重量
を基準として、樹脂(A)が10〜90重量%、樹脂
(B)が90〜10重量%である、[1]乃至[5]の
何れかに記載した樹脂組成物 [7]樹脂(A)が、カルボキシル基を含有する単量体
(a−1)、水酸基を含有する単量体(a−2)、及
び、その他の単量体(a−3)の合計重量を基準とし
て、カルボキシル基を含有する単量体(a−1)5〜8
0重量%、水酸基を含有する単量体(a−2)20〜9
5重量%、その他の単量体(a−3)0〜75重量%と
の共重合体である、[1]乃至[6]の何れかに記載し
たガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0017】[8]カルボキシル基を含有する単量体
(a−1)及び/又はカルボキシル基を含有する単量体
(b−1)が、アクリル酸及び/又はメタアクリル酸を
含むものである、[1]乃至[7]の何れかに記載した
ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0018】[9]水酸基を含有する単量体(a−2)
及び/又は水酸基を含有する単量体(b−2)が、2−
ヒドロキシエチルアクリレート及び/又は2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートを含むものである、[1]乃
至[8]の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹
脂組成物。
【0019】[10]その他の単量体(a−3)及び/
又はその他の単量体(b−3)が、アルキルアクリレー
ト、アルキルメタアクリレート、スチレン、酢酸ビニ
ル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドからなる群
から選択された少なくとも一種である、[1]乃至
[9]の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂
組成物。
【0020】[11]樹脂(A)と樹脂(B)が水に溶
解又は分散したものであることを特徴とする[1]乃至
[10]の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹
脂組成物。
【0021】[12]樹脂(A)が水に溶解し、樹脂
(B)が樹脂粒子として水に分散したものであることを
特徴とする[1]乃至[10]の何れかに記載したガス
バリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0022】[13]樹脂(A)と樹脂(B)を同一粒
子内に含有する樹脂粒子が水に分散してなることを特徴
とする[1]乃至[10]の何れかに記載したガスバリ
ア性被膜形成性樹脂組成物。
【0023】[14]単量体(a−1)と単量体(a−
2)の合計量が、単量体(a−1)、単量体(a−2)
および単量体(a−3)の合計重量を基準として、50
〜100重量%であることを特徴とする[1]乃至[1
3]の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂組
成物。
【0024】[15]単量体(b−3)の量が、単量体
(b−1)、単量体(b−2)および単量体(b−3)
の合計重量を基準として、70〜100重量%であるこ
とを特徴とする[1]乃至[14]の何れかに記載した
ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
【0025】[16][1]乃至[15]に記載したガ
スバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法であって、
樹脂(A)の存在下で樹脂(B)を重合することを特徴
とする、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方
法。
【0026】[17][1]乃至[15]に記載したガ
スバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法であって、
樹脂(B)の存在下で樹脂(A)を重合することを特徴
とする、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方
法。
【0027】[18][1]乃至[15]の何れかに記
載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物を基材にコー
ティングしてなるガスバリア性構造物。
【0028】[19][1]乃至[15]の何れかに記
載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物をフィルムに
コーティングしてなるガスバリア性フィルム。
【0029】[20]ガスバリア層と、該ガスバリア層
を上下から挟む熱可塑性樹脂フィルムとを有するガスバ
リア性フィルムであって、前記ガスバリア層が、[1]
乃至[15]の何れかに記載したガスバリア性被膜形成
性樹脂組成物を成膜してなる層であることを特徴とする
ガスバリア性フィルム。
【0030】[21][1]乃至[15]の何れかに記
載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物を基材に塗布
することにより、該基材にガスバリア性を付与すること
を特徴とするガスバリア性付与方法。
【0031】[22]前記基材がフィルムであることを
特徴とする[21]に記載のガスバリア性付与方法。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0033】[ガスバリア性]本発明におけるガスバリ
ア性は、ASTM D−3985、又は、JIS K7
126で規定された方法で測定することができ、本発明
のガスバリア性の数値は温度20℃相対湿度65%で測
定したときの透過係数を意味する。
【0034】本発明により得られる樹脂組成物フィルム
の酸素又は二酸化炭素の透過係数は、20×10-12
3・cm/cm2/s/mmHg以下、さらには15×
10- 12cm3・cm/cm2/s/mmHg以下、より
好ましくは10×10-12cm3・cm/cm2/s/m
mHg以下、最も好ましくは5×10-12cm3・cm/
cm2/s/mmHg以下である。
【0035】[カルボキシル基を含有する単量体]本発
明における、カルボキシル基を含有する単量体(a−
1)・(b−1)は、カルボキシル基を含有していれば
特に限定されるものではない。
【0036】本発明におけるカルボキシル基含有単量体
(a−1)・(b−1)の具体例としては、例えば、ア
クリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
クロトン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸が挙げら
れ、このうちアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸が好ましく、アクリル酸、メタアクリル
酸が特に好ましい。これらの単量体は、単独で、又は、
2種類以上組み合わせて選択することができる。
【0037】[水酸基を含有する単量体]本発明におけ
る、水酸基を含有する単量体(a−2)・(b−2)
は、水酸基を含有していれば特に限定されるものではな
い。
【0038】本発明における水酸基含有単量体(a−
2)・(b−2)の具体例として、例えば、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、2−ヒドロキ
シブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタアク
リレート、2−ヒドロキシビニルエーテル、ポリエチレ
ングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノメタアクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタア
クリレート等の水酸基含有不飽和カルボン酸エステルま
たは水酸基含有不飽和エーテルが挙げられ、これらの単
量体は、単独で、又は、2種類以上組み合わせて選択す
ることができる。これらのうち、2−ヒドロキシエチル
アクリレート及び/又は2−ヒドロキシエチルメタアク
リレートを含むものが特に好ましい。水溶性に優れ、良
好な重合安定性が得られるからである。
【0039】[その他の単量体]本発明における、その
他の単量体〔(a−1)・(a−2)・(b−1)・
(b−2)以外のその他の共重合可能な単量体〕(a−
3)・(b−3)は、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル以外であれば、特に限定されるものでは
ない。
【0040】本発明におけるその他の共重合可能な単量
体(a−3)・(b−3)の具体例として、例えば、メ
チルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルア
クリレート、エチルメタアクリレート、n−プロピルア
クリレート、n−プロピルメタアクリレート、イソプロ
ピルアクリレート、イソプロピルメタアクリレート、n
−ブチルアクリレート、n−ブチルメタアクリレート、
イソブチルアクリレート、イソブチルメタアクリレー
ト、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタアクリレート等のアルキルアクリレート、ア
ルキルメタアクリレート;スチレン、α−メチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン等の芳香族系単量体;アクリルア
ミド、メタアクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、N−メチルメタアクリルアミド等のアミド基含有単
量体;グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリ
レート等のエポキシ基含有単量体;スチレンスルホン酸
及びその塩類、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸及びその塩類等のスルホン酸基含有単量
体;ブタジエン;エチレン;酢酸ビニル等が挙げられ、
これらの単量体は、単独で、又は、2種類以上組み合わ
せて選択することができる。これらのうち、アルキルア
クリレート、アルキルメタアクリレート、スチレン、酢
酸ビニル、アクリルアミド及びメタアクリルアミドから
なる群から選択された少なくとも一種が好ましく、特
に、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメタアク
リレートを含むものが好ましい。良好な重合安定性が得
られるからである。
【0041】[樹脂(A)]本発明における樹脂(A)
は、カルボキシル基を含有する単量体(a−1)と、水
酸基を含有する単量体(a−2)と、その他の共重合可
能な単量体(a−3)との(共)重合体である。
【0042】単量体(a−1)の量は、単量体(a−
1)、(a−2)および(a−3)の合計重量を基準と
して、5〜100重量%、好ましくは20〜95重量
%、より好ましくは35〜95重量%とする。また、単
量体(a−2)の量は、上記合計重量を基準として、0
〜95重量%とする。このような量とすることにより、
充分なガスバリア性が得られる。
【0043】単量体(a−1)および(a−2)の合計
量は、上記合計重量を基準として、好ましくは50〜1
00重量%、より好ましくは70〜100重量%、最も
好ましくは90〜100重量%とする。このような合計
量とすることにより、充分なガスバリア性が得られる。
【0044】なお、水酸基含有単量体(a−2)及び、
その他の共重合可能な単量体(a−3)は、樹脂に要求
される性能に応じて、適宜選択されるが、特に耐水性が
必要とされる場合には、カルボキシル基含有単量体(a
−1)5〜80重量%、水酸基含有単量体(a−2)2
0〜95重量%、その他の共重合可能な単量体(a−
3)0〜75重量%であることが好ましく、さらには、
カルボキシル基含有単量体(a−1)5〜50重量%、
水酸基含有単量体(a−2)50〜95重量%、その他
の共重合可能な単量体(a−3)0〜45重量%である
ことがより好ましい。
【0045】[樹脂(A)のガラス転移温度]樹脂
(A)の理論的なガラス転移温度に特段の制限はない
が、一般的には0℃〜200℃である。樹脂(A)のガ
ラス転移温度が室温よりも著しく低い場合、例えば氷点
下では、成形したフィルムがベタ付くことがあり、逆に
200℃を越えるような場合は、成膜不良をおこさない
ために、成型時の乾燥温度を著しく高くしなければなら
ない場合がある。
【0046】[樹脂(A)の重量平均分子量]樹脂
(A)の重量平均分子量は特に制限されるものではない
が、一般的には1000〜10万が好ましい。分子量が
1000未満であると、成膜したフィルムの耐水性が低
下することがあり、又10万より大きい場合は、樹脂の
粘度が増大し、取り扱いが困難になる場合がある。な
お、分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィ)によって測定できる。
【0047】[樹脂(B)]本発明における樹脂(B)
は、カルボキシル基を含有する単量体(b−1)と、水
酸基を含有する単量体(b−2)と、その他の共重合可
能な単量体(b−3)との合計重量を基準として、カル
ボキシル基を含有する単量体(b−1)0〜4重量%
と、水酸基を含有する単量体(b−2)又はその他の共
重合可能な単量体(b−3)からなる群から選ばれた、
少なくとも1種以上の単量体96〜100重量%との
(共)重合体からなる。
【0048】カルボキシル基を含有する単量体(b−
1)が4重量%を超えると樹脂の粘度が増大し、取り扱
いが困難になる場合がある。特に耐水性が必要とされる
場合には、カルボキシル基を含有する単量体(b−1)
0〜2重量%、水酸基を含有する単量体(b−2)0〜
20重量%、その他の共重合可能な単量体(b−3)7
8〜100重量%が好ましく、より好ましくはカルボキ
シル基を含有する単量体(b−1)0重量%、水酸基を
含有する単量体(b−2)0〜10重量%、その他の共
重合可能な単量体(b−3)90〜100重量%であ
る。
【0049】[水酸基を含有する単量体(b−2)]水
酸基を含有する単量体(b−2)として特に好適なの
は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートである。
【0050】[その他の単量体(b−3)]その他単量
体〔(b−1)・(b−2)以外のその他の共重合可能
な単量体〕(b−3)として特に好適なのは、メチルメ
タアクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、n−ブチルメタアクリレート、イソブチルアクリレ
ート、イソブチルメタアクリレート、t−ブチルアクリ
レート、t−ブチルメタアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレー
ト、スチレンである。
【0051】単量体(b−3)の量は、単量体(b−
1)、単量体(b−2)および単量体(b−3)の合計
重量を基準として、好ましくは70〜100重量%、よ
り好ましくは85〜100重量%、最も好ましくは96
〜100重量%とする。このようにすれば、樹脂(B)
を製造安定性良く得ることができ、また、得られる樹脂
組成物の作業性が良好となる。
【0052】[樹脂(B)のガラス転移温度]樹脂
(B)の理論的なガラス転移温度に特段の制限はない
が、一般的には−50℃〜200℃である。ガラス転移
温度は、本発明に係わる組成物を使用した際の乾燥条件
で、十分に成膜するような条件で、適時選択される。
【0053】[樹脂(B)の重量平均分子量]樹脂
(B)の重量平均分子量は、特に制限されるものではな
いが、一般的には1万〜1000万である。
【0054】[樹脂(A)及び樹脂(B)に含有されて
いるカルボキシル基]樹脂(A)及び樹脂(B)に含有
されているカルボキシル基は、カリウム、ナトリウム等
の金属塩類;アンモニア、アミン等の有機塩基類で、そ
の1部又は全部を中和することもできる。フィルムのガ
スバリア性や耐水性を向上させるという意味から、中和
剤としては有機塩基類が好ましい。
【0055】カルボキシル基を含有する単量体(a−
1)および(b−1)の合計量は、樹脂(A)および樹
脂(B)の合計重量を基準として、好ましくは10〜9
0重量%、より好ましくは20〜80重量%とする。こ
のようにすることによって良好なガスバリア性が得られ
る。
【0056】[樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガ
スバリア性被膜形成性樹脂組成物]本発明に係る樹脂
(A)と樹脂(B)を含んでなるガスバリア性被膜形成
性樹脂組成物は、樹脂(A)と樹脂(B)が混合、又は
化学的に結合した組成物である。化学的結合とは共有結
合、イオン結合、水素結合、配位結合等の化学結合等を
いい、吸着現象をも含んだものである。樹脂(A)と樹
脂(B)の比率は、合計重量を基準として、樹脂(A)
10〜90重量%、樹脂(B)90〜10重量%である
ことが好ましい。樹脂(A)が10重量%未満である
と、成膜したフィルムのガスバリア性が低下する場合が
あり、90重量%を超えると、フィルムの耐水性が低下
する場合がある。より好ましくは樹脂(A)30〜90
重量%、樹脂(B)70〜10重量%で、最も好ましく
は樹脂(A)40〜80重量%、樹脂(B)60〜20
重量%ある。
【0057】本発明における樹脂(A)及び樹脂(B)
は、溶媒に溶解、あるいは分散した状態が取り扱い上好
適である。樹脂(A)が溶媒に溶解し、樹脂(B)が樹
脂粒子として水等の溶媒に分散したものがより好まし
く、樹脂(A)と樹脂(B)を同一粒子内に含有する樹
脂粒子が水に分散したものが最も好ましい。なお、「樹
脂(A)と樹脂(B)を同一粒子内に含有する樹脂粒子
が水に分散した」とは、樹脂(B)が水中に分散し、こ
の樹脂(B)の表面に樹脂(A)が吸着または結合した
形態をいい、たとえば、アクリル系ポリマーからなる疎
水性コアと、水溶性ポリマーからなる水溶性シェルと、
からなる複合エマルション等の形態をいう。
【0058】前述したように、PVA等の水溶性ポリマ
ーはガスバリア性材料として有効であるが、水溶液にし
た場合、粘度が高くなるという課題を有していた。これ
は、水中で水溶性ポリマーの分子鎖間のからみ合いが起
こることに起因するものと考えられる。これに対し、上
記複合エマルションの形態を採用した場合、水溶性ポリ
マーが疎水性樹脂分散体表面に吸着または結合した形態
となるため、水溶性ポリマーの分子鎖間のからみ合いが
抑制され、粘度上昇を抑えることができる。このため、
PVAが通常用いられる塗工作業用の形態である水溶液
の形態を採用した場合と比較して、本発明の樹脂組成物
では、水溶性ポリマー濃度を高くしても良好な作業性が
得られる。
【0059】使用される溶媒は特に制限されるものでは
なく、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類;メチ
ルエチルケトン、アセトンなどのケトン類、グリコール
類、エーテル類等の水溶性有機溶剤;トルエン、キシレ
ン等の非水溶性溶剤を、単独で、又は、2種類以上組み
合わせて、使用することができる。特に、環境問題の観
点から、水を主成分とした溶媒が好適である。
【0060】[樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガ
スバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法]本発明に
係る樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガスバリア性
被膜形成性樹脂組成物の製造方法(重合方法)は、特に
制限されるものではないが、通常は重合熱の制御の問題
から溶媒中で重合が行われる。一般的にはラジカル重合
が好適である。
【0061】[開始剤]ラジカル重合を行う場合に使用
される開始剤の具体例としては、例えば、過酸化水素;
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム等の過硫酸塩;クメンハイドロパーオキサイド、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化
物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;ある
いはこれらと鉄イオン等の金属イオン及びナトリウムス
ルホキシレート、ホルムアルデヒド、ピロ亜硫酸ソー
ダ、亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸、ロン
ガリット等の還元剤との組み合わせによるレドックス開
始剤等が挙げられる。
【0062】ラジカル重合時に使用される開始剤の使用
量は、一般的には、単量体の総重量を基準として、0.
1〜20重量%である。
【0063】[分子量調整剤]また、必要に応じて、t
−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等
のメルカプタン類、アリルスルフォン酸、メタアリルス
ルフォン酸及びこれらのソーダ塩等のアリル化合物など
を、分子量調節剤として使用することも可能である。
【0064】[界面活性剤]さらに、樹脂粒子の安定性
を向上させるために、通常の乳化重合に使用される界面
活性剤を用いることも可能であり、特に溶媒が水を主成
分とする場合に好適である。かかる界面活性剤として
は、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、その他の反応性界面活性剤等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上を併用すること
ができる。
【0065】 非イオン系界面活性剤 非イオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロッ
クコポリマー、tert−オクチルフェノキシエチルポ
リエトキシエタノール、ノニルフェノキシエチルポリエ
トキシエタノール等が挙げられる。
【0066】 アニオン系界面活性剤 アニオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
リウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナト
リウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジ
アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリン酸ナト
リウム、オレイン酸カリウム、ナトリウムジオクチルス
ルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸ナトリウムジアルキルスルホコハク酸ナ
トリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウム、tert−オクチルフェノキシエトキシポリエト
キシエチル硫酸ナトリウム塩等が挙げられる。
【0067】 カチオン系界面活性剤 カチオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルト
リメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0068】[樹脂粒子の平均粒子直径]本発明におい
て、樹脂組成物を構成する樹脂粒子の平均粒子直径は、
1〜1000nmが好ましく、より好ましくは1〜70
0nm、最も好ましくは1〜500nmである。粒子径
が1000nmを超える場合は、成膜したフィルムの平
滑性が失われる、ガスバリア性が低下することがある。
【0069】[重合方法]重合時には、前記した各種の
単量体は、溶媒にこれを一括して、もしくは分割して、
あるいは連続的に滴下して加え、前記した開始剤の存在
下に、0℃〜200℃の温度で重合される。
【0070】本発明における樹脂組成物は、樹脂(A)
と樹脂(B)を混合、又は化学的に結合したものであ
り、上記した方法により樹脂(A)と樹脂(B)を重合
した後、樹脂(A)と樹脂(B)を混合撹拌する方法;
樹脂(A)と樹脂(B)を化学的に結合させる架橋剤を
配合し、混合撹拌する方法;樹脂(A)の存在下で樹脂
(B)を重合する方法;樹脂(B)の存在下で樹脂
(A)を重合する方法等により、所望の樹脂組成物を得
ることができる。この際に行う重合としては、前記した
重合方法、溶媒、開始剤、分子量調節剤、及び界面活性
剤を用いることが可能である。また、樹脂(A)と樹脂
(B)を化学的に結合させる架橋剤としては、鉄、亜
鉛、錫、銅、アルミニウム、ジルコニウム等の金属、及
びその塩;メラミン等のメチロール化合物;イソシアネ
ート化合物;グリシジル基を含有したエポキシ化合物;
グリオキザール等のアルデヒド化合物等が挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種類以上を組み合わせて使用する
ことができる。
【0071】[添加剤]本発明における樹脂組成物に
は、必要に応じて各種添加剤を添加してもよい。各種添
加剤としては、例えば、硬化剤、架橋剤、顔料、造膜助
剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、滑剤、着色剤、帯電防止剤、アンチブロッキング
剤、無機塩等が挙げられる。中でも、硬化剤と架橋剤、
及び顔料は成膜されたフィルムの各種性能を向上させる
ことができるため、併用することが好ましい。
【0072】[硬化剤・架橋剤]硬化剤及び架橋剤の具
体例としては、鉄、亜鉛、錫、銅、アルミニウム、ジル
コニウム等の金属、及びその塩;メラミン等のメチロー
ル化合物;イソシアネート化合物;グリシジル基を含有
したエポキシ化合物;グリオキザール等のアルデヒド化
合物等が挙げられる。
【0073】これら、硬化剤及び架橋剤の添加率として
は、一般的には単量体の総重量を基準として、0.1〜
10重量%である。
【0074】[顔料]顔料の具体例としては、カオリナ
イト、ハロサイト、モンモリロナイト、バーキュライ
ト、ディッカイト、ナクライト、アンチゴライト、パイ
ロフィライト、ヘクトライト、バイデライト、マーガラ
イト、タルク、テトラシリリックマイカ、白雲母、金雲
母、緑泥石等の無機層状化合物;カオリン、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ
化リチウム、アルミナ、硫酸バリウム、ジルコニア、リ
ン酸カルシウム、等の無機化合物;架橋ポリスチレン系
粒子等の有機フィラー等が挙げられる。
【0075】これら、顔料の添加率としては、一般的に
は単量体の総重量を基準として、1〜30重量%であ
る。さらには、1〜15重量%がより好ましい。
【0076】顔料の添加率が30重量%を超えると、成
膜させたフィルムに微細な隙間が生じ、ガスバリア性が
低下する場合がある。また1重量%未満であると、添加
した効果が得られない。
【0077】[第三成分]さらに、樹脂(A)と樹脂
(B)に加え、第三成分として、公知の水溶性樹脂を組
み合わせて使用することも可能である。公知の水溶性樹
脂としては、例えば、ポリアルコール系ポリマー、糖
類、アミノ酸類、ポリエチレンオキサイド類、ポリエチ
レングリコール類、セルロース類等が挙げられる。
【0078】[コーティング剤組成物]本発明における
樹脂組成物を含有してなるコーティング剤組成物を、各
種基材、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等からな
るフィルム、紙、建築用ボード類、建築構造物等に塗布
しフィルムを成膜することにより、ガスバリア性を有し
たフィルム及び構造物を得ることができる。特に、熱可
塑性樹脂フィルムや紙に塗工し成膜させることにより、
包装用ガスバリアフィルムを得ることができる。また、
ガスバリヤ性を有したフィルム及び構造物が多層構造で
ある場合、本発明における樹脂組成物を含有してなるコ
ーティング剤組成物を塗工した層が、上層、下層、中間
層のどの層に使用されていても構わない。
【0079】[熱可塑性樹脂フィルム]熱可塑性樹脂フ
ィルムの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン
12等のポリアミド;エチレン酢酸ビニル共重合体又は
その鹸化物;ポリスチレン;ポリカーボネート;ポリス
ルホン;ポリフェニレンオキサイド;ポリフェニレンサ
ルファイド;芳香族ポリアミド;ポリイミド;ポリアミ
ドイミド;セルロース;酢酸セルロース;ポリビニルア
ルコールなど、及びこれらの共重合体が挙げられる。コ
ストパフォーマンス、透明性、ガスバリア性等の観点か
ら、ポリオレフィンやポリエステル、ポリアミド等のフ
ィルムが好ましい。
【0080】本発明に係るガスバリア性フィルムは、ガ
スバリア層と、このガスバリア層を上下から挟む熱可塑
性樹脂フィルムとを有するガスバリア性フィルムであっ
て、ガスバリア層を、本発明のガスバリア性被膜形成性
樹脂組成物を成膜してなる層とする構成を有することが
好ましい。たとえば、熱可塑性樹脂フィルムからなる第
一の層と、本発明のガスバリア性被膜形成性樹脂組成物
を成膜してなる第二の層と、熱可塑性樹脂フィルムから
なる第三の層がこの順に積層した構造の多層フィルムが
好ましい形態として挙げられる。このような構造とする
ことにより、本発明のガスバリア性被膜形成性樹脂組成
物からなるフィルム層が損傷したり吸水することによる
フィルム特性の低下を有効に防止できる。なお、ガスバ
リア性被膜形成性樹脂組成物からなる層の厚みは適宜設
定されるが、たとえば0.1〜20μm、好ましくは
0.5〜10μm程度の厚み(成膜・乾燥後の厚み)と
することができる。
【0081】[建築用ボード類・建築構造物]さらに、
建築用ボード類や建築構造物に塗布し成膜させることに
より、酸素による酸化劣化防止、炭酸ガスによる中性化
防止効果を得ることが可能である。建築用ボード類の具
体例としては、石膏ボード、セメント板、木毛セメント
板、石綿セメント板、繊維板、珪酸カルシウム板、パー
ティクルボード、合板が挙げられ、また建築用構造物の
具体例としては、コンクリート、鉄骨、壁、梁、床等が
挙げられる。
【0082】
【実施例】次に本発明を実施例により、さらに具体的に
説明する。
【0083】以下、部及び%は全て重量基準である。
【0084】[実施例1]脱イオン水300部を反応容
器に仕込み、窒素気流下で80℃に昇温した。これとは
別に、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート129
部、アクリル酸86部の混合液を、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液48部で中和させた混合物を作り、反応容器
に開始剤として、過硫酸カリウム11部を投入溶解後、
先の単量体混合液を2時間で反応容器に滴下して、その
後、更に同温で2時間保持して重合を完結させた。その
後、イオン交換水380部を反応容器に加え、80℃に
昇温した。これとは別に、メチルメタアクリレート40
部、イソブチルアクリレート37部、メタアクリル酸3
部、n−ドデシルメルカプタン0.2部の混合液を作
り、反応容器に開始剤として、過硫酸アンモニウム0.
4部を投入溶解後、先の単量体混合液を3時間で反応容
器に滴下して、その後、更に同温で1時間保持し、触媒
として過硫酸アンモニウムを0.1部添加し、更に同温
で2時間保持して重合を完結させた。得られた樹脂の固
形分は30%、pHは4.0で、光散乱測定による重量
平均粒子径は320nmであった。
【0085】得られた樹脂を、膜厚23μmの両面コロ
ナ放電処理した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(以下PET)上に、乾燥後の膜厚が2.5μm
になるように塗布し、直ちに100℃の熱風乾燥機で1
分間乾燥させ、評価フィルムを作成し、温度20℃、相
対湿度65%の条件で酸素ガス透過度を測定した。その
後、以下の計算式により、樹脂フィルム単体の酸素ガス
透過度及び、酸素ガス透過係数を算出した。結果を表1
に示す。 1/P<total>=1/P<film>+1/P<
PET> P<total>:PETフィルムと樹脂組成物フィル
ムを積層した積層フィルムの酸素ガス透過度 P<film>:樹脂組成物単体フィルムの酸素ガス透
過度 P<PET>:二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(PET)単体の酸素ガス透過度 ガス透過係数=1.523×10-12×P<film>
×d d:樹脂組成物単体フィルムの厚さ(mm) [実施例2]脱イオン水467部を反応容器に仕込み、
窒素気流下で80℃に昇温した。これとは別に、2−ヒ
ドロキシエチルメタアクリレート19部、アクリル酸1
71部の混合液を作り、反応容器に開始剤として、過硫
酸カリウム10部を投入溶解後、先の単量体混合液を2
時間で反応容器に滴下して、その後、更に同温で2時間
保持して重合を完結させた。その後、イオン交換水80
部と20%水酸化ナトリウム水溶液111部を反応容器
に加え、80℃に昇温した。これとは別に、メチルメタ
アクリレート25部、イソブチルアクリレート23部、
メタアクリル酸2部、n−ドデシルメルカプタン0.1
部の混合液を作り、反応容器に開始剤として、過硫酸ア
ンモニウム0.3部を投入溶解後、先の単量体混合液を
3時間で反応容器に滴下して、その後、更に同温で1時
間保持し、触媒として過硫酸アンモニウムを0.1部添
加し、更に同温で2時間保持して重合を完結させた。得
られた樹脂の固形分は30%、pHは3.8で、光散乱
測定による重量平均粒子径は380nmであった。
【0086】その後、実施例1と同様の方法で、評価フ
ィルムを作成し、酸素ガス透過度を測定し、酸素ガス透
過係数を算出した。結果を表1に示す。
【0087】[比較例1]市販のガスバリアコーティン
グ用ポリ塩化ビニリデンラテックス、固形分42%、p
H2、を用い、実施例1と同様の方法で、評価フィルム
を作成し、酸素ガス透過度を測定し、酸素ガス透過係数
を算出した。結果を表1に示す。
【0088】[比較例2]市販のポリビニルアルコール
(クラレポバールPVA−205)を固形分42%にな
るようにイオン交換水に溶解しようとしたが、溶解不可
能であった。また、固形分30%に調整したところ、溶
液の粘度は1万mPa・Sとなり、塗工不可能であっ
た。
【0089】
【表1】
【0090】
【発明の効果】本発明に係る樹脂組成物は、環境問題に
対応し、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ンを含まない樹脂組成物で、非常に優れたガスバリア性
を発揮する。従って、各種包装材料、建築材料のコーテ
ィング剤として有用である。
【0091】本発明の樹脂組成物は、PVDC並の樹脂
特性値(樹脂固形分、粘性)を有し、塗工性に優れ、優
れたガスバリア性を有することから、PVDC代替ガス
バリアコーティング剤として、使用することができる。
【0092】本発明に係る樹脂組成物をコーティング組
成物に応用した場合、優れたガスバリア性を活かして、
食品包装材料、医薬品包装材料、建築構造物劣化防止材
料に適用できる。
【0093】以上を整理すると、本発明は、少なくと
も、以下の〜の発明の効果を発揮する。
【0094】 環境問題に対応している。
【0095】 優れたガスバリア性を発揮する。
【0096】 各種包装材料・建築材料のコーティン
グ剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 忠 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 星野 太 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガ
    スバリア性被膜形成性樹脂組成物であって、樹脂(A)
    が、カルボキシル基を含有する単量体(a−1)、水酸
    基を含有する単量体(a−2)、及び、その他の単量体
    (a−3)の合計重量を基準として、カルボキシル基を
    含有する単量体(a−1)5〜100重量%、水酸基を
    含有する単量体(a−2)0〜95重量%及びその他の
    単量体(a−3)0〜95重量%の(共)重合体であ
    り、樹脂(B)が、カルボキシル基を含有する単量体
    (b−1)、水酸基を含有する単量体(b−2)、及
    び、その他の単量体(b−3)の合計重量を基準とし
    て、カルボキシル基を含有する単量体(b−1)0〜4
    重量%、水酸基を含有する単量体(b−2)及び/又は
    その他の単量体(b−3)の合計として96〜100重
    量%の(共)重合体であり、かつ、樹脂(A)と樹脂
    (B)を構成する全ての単量体に、アクリロニトリル、
    塩化ビニル、塩化ビニリデンを含まないことを特徴とす
    る、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基含有単量体(a−1)及
    び/又は(b−1)が、不飽和カルボン酸であり、水酸
    基を含有する単量体(a−2)及び/又は(b−2)
    が、水酸基含有不飽和カルボン酸エステルまたは水酸基
    含有不飽和エーテルであり、その他の単量体(a−3)
    及び/又は(b−3)が、アルキルアクリレート、アル
    キルメタアクリレート、芳香族系単量体、アミド基含有
    単量体、エポキシ基含有単量体、スルホン酸基含有単量
    体、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニルからなる群から
    選択された少なくとも一種であることを特徴とする請求
    項1に記載のガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガ
    スバリア性被膜形成性樹脂組成物が、樹脂(A)と樹脂
    (B)の混合物であることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載した、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 樹脂(A)と樹脂(B)を含んでなるガ
    スバリア性被膜形成性樹脂組成物が、樹脂(A)と樹脂
    (B)が化学結合及び/又は吸着したものであることを
    特徴とする、請求項1または2に記載した、ガスバリア
    性被膜形成性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記ガスバリア性樹脂組成物により被膜
    形成したフィルムが、温度20℃、相対湿度65%にお
    いて、酸素又は二酸化炭素につき、20×10-12cm3
    ・cm/cm2/s/mmHg以下のガスバリア性を発
    現するものである、請求項1乃至4の何れかに記載し
    た、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 樹脂(A)と樹脂(B)の合計重量を基
    準として、樹脂(A)が10〜90重量%、樹脂(B)
    が90〜10重量%である、請求項1乃至5の何れかに
    記載した樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 樹脂(A)が、カルボキシル基を含有す
    る単量体(a−1)、水酸基を含有する単量体(a−
    2)、及び、その他の単量体(a−3)の合計重量を基
    準として、カルボキシル基を含有する単量体(a−1)
    5〜80重量%、水酸基を含有する単量体(a−2)2
    0〜95重量%、その他の単量体(a−3)0〜75重
    量%との共重合体である、請求項1乃至6の何れかに記
    載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 カルボキシル基を含有する単量体(a−
    1)及び/又はカルボキシル基を含有する単量体(b−
    1)が、アクリル酸及び/又はメタアクリル酸を含むも
    のである、請求項1乃至7の何れかに記載したガスバリ
    ア性被膜形成性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 水酸基を含有する単量体(a−2)及び
    /又は水酸基を含有する単量体(b−2)が、2−ヒド
    ロキシエチルアクリレート及び/又は2−ヒドロキシエ
    チルメタアクリレートを含むものである、請求項1乃至
    8の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】 その他の単量体(a−3)及び/又は
    その他の単量体(b−3)が、アルキルアクリレート、
    アルキルメタアクリレート、スチレン、酢酸ビニル、ア
    クリルアミド及びメタアクリルアミドからなる群から選
    択された少なくとも一種である、請求項1乃至9の何れ
    かに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 樹脂(A)と樹脂(B)が水に溶解又
    は分散したものであることを特徴とする請求項1乃至1
    0の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成
    物。
  12. 【請求項12】 樹脂(A)が水に溶解し、樹脂(B)
    が樹脂粒子として水に分散したものであることを特徴と
    する請求項1乃至10の何れかに記載したガスバリア性
    被膜形成性樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 樹脂(A)と樹脂(B)を同一粒子内
    に含有する樹脂粒子が水に分散してなることを特徴とす
    る請求項1乃至10の何れかに記載したガスバリア性被
    膜形成性樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 単量体(a−1)と単量体(a−2)
    の合計量が、単量体(a−1)、単量体(a−2)およ
    び単量体(a−3)の合計重量を基準として、50〜1
    00重量%であることを特徴とする請求項1乃至13の
    何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 単量体(b−3)の量が、単量体(b
    −1)、単量体(b−2)および単量体(b−3)の合
    計重量を基準として、70〜100重量%であることを
    特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載したガスバ
    リア性被膜形成性樹脂組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15に記載したガスバリ
    ア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法であって、樹脂
    (A)の存在下で樹脂(B)を重合することを特徴とす
    る、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至15に記載したガスバリ
    ア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法であって、樹脂
    (B)の存在下で樹脂(A)を重合することを特徴とす
    る、ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至15の何れかに記載した
    ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物を基材にコーティン
    グしてなるガスバリア性構造物。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至15の何れかに記載した
    ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物をフィルムにコーテ
    ィングしてなるガスバリア性フィルム。
  20. 【請求項20】 ガスバリア層と、該ガスバリア層を上
    下から挟む熱可塑性樹脂フィルムとを有するガスバリア
    性フィルムであって、前記ガスバリア層が、請求項1乃
    至15の何れかに記載したガスバリア性被膜形成性樹脂
    組成物を成膜してなる層であることを特徴とするガスバ
    リア性フィルム。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至15の何れかに記載した
    ガスバリア性被膜形成性樹脂組成物を基材に塗布するこ
    とにより、該基材にガスバリア性を付与することを特徴
    とするガスバリア性付与方法。
  22. 【請求項22】 前記基材がフィルムであることを特徴
    とする請求項21に記載のガスバリア性付与方法。
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