JP2001040145A - トレッド用ゴム組成物 - Google Patents

トレッド用ゴム組成物

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JP2001040145A
JP2001040145A JP11210831A JP21083199A JP2001040145A JP 2001040145 A JP2001040145 A JP 2001040145A JP 11210831 A JP11210831 A JP 11210831A JP 21083199 A JP21083199 A JP 21083199A JP 2001040145 A JP2001040145 A JP 2001040145A
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silica
carbon black
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rubber
tread
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JP11210831A
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Takeshi Ota
武 太田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低燃費性および耐摩耗性を高めることがで
き、しかも加工性の良好なタイヤのトレッド用ゴム組成
物を提供する。 【解決手段】 ゴム成分に対して、シリカを含有するカ
ーボンブラック、カーボンブラックおよび/またはシリ
カ、一般式(1): (SiO2a2(a+1) (1) (式中、XはO1/2[(CH32SiO]b1および/
またはO1/21であり、各Xは同じでも異なっていても
よいがXの1つ以上はO1/2[(CH32SiO]b1
であり、また、R1は水素原子または炭素数1〜5の1
価の炭化水素基、bは1〜100の整数であり、aは1
〜20の整数である)を満足するオルガノポリシロキサ
ンの特定量を配合してトレッド用ゴム組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低燃費性および耐
摩耗性を高めることができ、しかも加工性の良好なタイ
ヤのトレッド用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の地球温暖化防止のための自動車の
低燃費化の要求増加に伴い、従来のカーボンブラック
を、相反する関係にある低燃費性能とウェットグリップ
性能のバランスが良好なシリカに置き換えることが行わ
れている。
【0003】しかし、カーボンブラックの配合量を減じ
てシリカを配合するゴム組成物は、従来のカーボンブラ
ックのみの配合からなるゴム組成物に比べ耐摩耗性の低
下が著しく、とくに過酷な条件下での耐摩耗性が劣ると
いう難点がある。耐摩耗性低下を抑える対策の1つとし
て加硫促進剤の変更や増量を行っているが、加硫後のゴ
ム物性が変化してしまうなどの問題があり充分ではな
い。他の対策としては、カーボンブラックおよびシリカ
の両フィラーの特徴を併せ持つシリカをカーボンブラッ
クの表面に付着させたシリカ表面処理カーボンブラック
が開発され、ゴム成分と配合したタイヤトレッド用ゴム
組成物が開示されているが(特許第2788212号公
報)、充分満足のいく性能は出ていない。
【0004】一方、特願平10−305700号によれ
ば、シリカとカーボンブラックが3次元的に混ざり合っ
ているシリカを含有するカーボンブラックを配合するタ
イヤトレッド用ゴム組成物は、前記の問題を克服するこ
とは可能であるが、その組成物の未加硫ゴムの加工性が
低く、改善の必要性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低燃費性お
よび耐摩耗性を高めることができ、しかも加工性の良好
なタイヤのトレッド用ゴム組成物を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記特願平
10−305700号記載のシリカとカーボンブラック
が3次元的に混ざり合っているシリカを含有するカーボ
ンブラックを配合したゴム組成物では、その混練時の温
度上昇が比較的高いためにシリカとポリマーを結合させ
るカップリング剤が加硫反応を開始すると考えて鋭意研
究した結果、カーボンブラックが3次元的に混ざり合っ
ているシリカを含有するカーボンブラックに特定のオル
ガノポリシロキサンを配合することにより、混練時の温
度上昇を抑えることが可能であることを見出し、その結
果、低燃費性能、耐摩耗性能を更に向上させ、かつ加工
性の良好なタイヤのトレッド用ゴム組成物を得ることが
できることを見出し、本発明を完成させるにいたった。
【0007】すなわち、本発明は、ゴム成分100重量
部に対して、シリカを含有するカーボンブラック5〜8
0重量部、ならびにカーボンブラックおよび/またはシ
リカを、カーボンブラックおよび/またはシリカとシリ
カを含有するカーボンブラックとの合計量で40〜10
0重量部になるように配合し、かつ一般式(1): (SiO2a2(a+1) (1) (式中、XはO1/2[(CH32SiO]b1および/
またはO1/21であり、各Xは同じでも異なっていても
よいがXの1つ以上はO1/2[(CH32SiO]b1
であり、また、R1は水素原子または炭素数1〜5の1
価の炭化水素基、bは1〜100の整数であり、aは1
〜20の整数である)を満足するオルガノポリシロキサ
ンをシリカを含有するカーボンブラックに対して0.5
〜10重量%配合してなるトレッド用ゴム組成物(請求
項1)、およびシランカップリング剤を、前記シリカを
含有するカーボンブラックに対して2〜6重量%および
前記シリカに対して6〜10重量%の合計量配合してな
る請求項1記載のトレッド用ゴム組成物(請求項2)に
関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるゴム成分は、
一般にタイヤのトレッド用ゴム組成物のゴム成分として
使用されるものである限り、とくに限定なく使用するこ
とができる。
【0009】前記ゴム成分の具体例としては、たとえば
天然ゴム(NR)、各種ブタジエンゴム(BR)、各種
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリイ
ソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリ
ロニトリルブタジエン共重合体ゴム(NBR)、アクリ
ロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、クロ
ロプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ス
チレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン
共重合体ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリ
ルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどがあげられ
る。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上をブレ
ンドして用いても良い。ブレンドする場合のブレンド比
にもとくに限定はない。これらのうちでは、タイヤトレ
ッド用として好適な耐摩耗性を得るなどの点から、N
R、BR、SBR、IRなどが好ましい。
【0010】本発明に使用されるシリカを含有するカー
ボンブラック(以下、シリカ含有カーボンという)と
は、前記の如く、カーボンブラックとシリカとが1つの
粒子内で3次元的に混ざり合っており、シリカおよびカ
ーボンブラックが何れも粒子表面に露出しているもので
ある。シリカ含有カーボンは前記のごとき構造を有する
ため、表面に存在する官能基の数が少なくポリマーとの
化学結合能が低いカーボンブラックの部分と、表面に存
在する官能基の数が多く結合剤を介することによってポ
リマーと結合してヒステリシスを低減させることができ
るシリカの部分とを1つの粒子内に有する。耐摩耗性に
優れるカーボンブラックにシリカを含有させ、ポリマー
との化学結合能を増加させたシリカ含有カーボンを用い
ることによって、耐摩耗性の向上と転がり抵抗性の減少
(低燃費化)の両立をはかることができる。
【0011】前記カーボンブラックとシリカとが1つの
粒子内で3次元的に混ざり合っている状態を図1に模式
的に示す。図1中、1はカーボン部、2はシリカ部を表
す。
【0012】シリカ含有カーボンでは、カーボン成分と
シリカ成分とがともに粒子の表面に露出した部分を有し
ており、前記シリカ表面処理カーボンブラックのように
カーボンブラック部分のほとんどがシリカに覆われてし
まうことがない。そのため、カーボンブラックを用いる
ことによる特徴である、過酷な条件下での耐摩耗性が充
分に発揮される。また、シリカを含有するため、表面活
性点が通常のカーボンブラックより多くなり、バウンド
ラバーも多くなり、転がり抵抗の減少をはかることがで
きる。
【0013】シリカ含有カーボンの製法にはとくに限定
はないが、有機シロキサンを原料油と同時に反応させ、
一段階で製造する方法が好ましい。前記好ましい製造法
については、たとえはWO 96/37547に詳しく
開示されている。
【0014】シリカ含有カーボンにおけるカーボンブラ
ックとシリカとの割合は、カーボンブラックに対してシ
リカが好ましくは0.1〜25重量%、より好ましくは
0.5〜10重量%、とくに好ましくは2〜6重量%で
あり、カーボンブラックとシリカの両者の長所がバラン
スよく発揮されるなどの点から好ましい。
【0015】本発明に使用されるカーボンブラックは、
補強性を確保するために使用される成分である。
【0016】前記カーボンブラックにはとくに制限はな
いが、たとえば汎用ゴムの配合用に一般に用いられるも
のが使用される。具体的には、ファーネスブラック、ア
セチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラ
ック、グラファイトなどが例示される。
【0017】本発明に使用されるシリカは、補強性を確
保するために使用される成分である。
【0018】前記シリカとしては、汎用ゴムの配合用に
一般的に用いられるものが使用される。具体的には、一
般に補強剤として使用される乾式法ホワイトカーボン、
湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、およびた
とえば特開昭62−62838号公報に開示されている
沈降シリカなどが例示される。これらのシリカは、単独
でまたは2種以上を組合わせて用いることができる。
【0019】前記シリカの比表面積にはとくに制限はな
いが、たとえばCTAB吸着比表面積(以下、CTAB
という)が100〜200m2/g、BETチッ素吸着
比表面積(以下、BETという)が100〜250m2
/gのものが好適に使用される。
【0020】前記シリカの具体例としては、たとえばニ
プシルVN3(CTAB 144m2/g、BET 21
0m2/g、日本シリカ(株)製)、ニプシルAQ(C
TAB150m2/g、BET 227m2/g、日本シ
リカ(株)製)、ウルトラシールVN3(CTAB 1
65m2/g、BET 172m2/g、テグッサ社製)
などがあげられる。
【0021】前記ゴム成分に対するシリカ含有カーボ
ン、カーボンブラックおよび/またはシリカの配合量
は、ゴム成分100重量部に対して、シリカ含有カーボ
ンについては5〜80重量部、好ましくは10〜70重
量部、カーボンブラックおよび/またはシリカについて
は、カーボンブラックおよび/またはシリカとシリカ含
有カーボンとの合計量で40〜100重量部、好ましく
は45〜90重量部である。シリカ含有カーボンが前記
範囲より少なすぎると前記効果が充分に発揮されず、耐
摩耗性が劣り、多すぎる場合には、タイヤの転がり抵抗
が大きくなり好ましくない。また、カーボンブラックお
よび/またはシリカとシリカ含有カーボンとの合計量が
前記範囲より少なすぎる場合には、耐摩耗性がおとり、
多すぎる場合には、タイヤの転がり抵抗が大きくなる。
【0022】なお、カーボンブラックおよび/またはシ
リカとシリカ含有カーボンとの合計量は40〜100重
量部であり、シリカ含有カーボンが5〜80重量部であ
るため、カーボンブラックおよび/またはシリカの配合
量が0となる場合もあるが、カーボンブラック使用量は
5重量部以上であるのが耐摩耗性の点から好ましく、一
方、シリカの使用量は5重量部以上であるのが転がり抵
抗性の点から好ましい。
【0023】本発明に使用されるオルガノポリシロキサ
ンとしては、具体的には一般式(1): (SiO2a2(a+1) (1) (式中、XはO1/2[(CH32SiO]b1および/
またはO1/21であり、各Xは同じでも異なっていても
よいがXの1つ以上はO1/2[(CH32SiO]b1
であり、また、R1は水素原子または炭素数1〜5の1
価の炭化水素基、bは1〜100の整数であり、aは1
〜20の整数である)を満足するものである。シリカ含
有カーボン配合ゴムに前記特定のアルコキシシリル基ま
たはシラノール基(R1が水素原子の場合)を有するオ
ルガノポリシロキサンを配合することにより、低燃費
性、耐摩耗性および加工性の良好なゴム組成物を得るこ
とができる。
【0024】一般式(1)におけるaは、オルガノポリ
シロキサンの主鎖の長さを規定し、aが20をこえる場
合には、効果が変わらないが化合物の生産性がわるくな
るため好ましくない。aの好ましい値は1〜15、さら
には1〜10である。
【0025】一般式(1)におけるXは、オルガノポリ
シロキサンの主鎖に結合し、オルガノポリシロキサンが
官能基(アルコキシシリル基またはシラノール基)を有
するようにする。XはO1/2[(CH32SiO]b1
またはO1/21であり、XがO1/2[(CH32Si
O]b1でオルガノポリシロキサンの主鎖の末端に結合
する場合には、実質的に主鎖を長くし、末端に
【0026】
【化1】
【0027】基が存在し、XがO1/21の場合には、ケ
イ素原子に結合した−OR1基が存在する。ただし、オ
ルガノポリシロキサンの主鎖の末端にO1/21とともに
1/2[(CH32SiO]b1が存在する場合には、
実質的に主鎖末端以外にO1/21が結合する場合と同様
の構造になる。XがO1/2[(CH32SiO]b
1で、オルガノポリシロキサンの主鎖の末端以外に結合
する場合には、主鎖にジメチルシロキサン鎖が結合した
側鎖の先端に
【0028】
【化2】
【0029】基が存在し、XがO1/2[(CH32Si
O]b1でオルガノポリシロキサンの末端に結合した場
合と同様の構造になる。この構造の場合、末端または先
端の
【0030】
【化3】
【0031】基は、立体障害が少なく反応しやすいた
め、他の化合物と結合しやすく、好ましい。一方、Xが
1/21で、オルガノポリシロキサンの主鎖の末端以外
に結合する場合には、
【0032】
【化4】
【0033】の構造となり、この構造の場合、立体障害
が多く反応しにくいため、他の化合物と結合しにくい。
したがって、2(a+1)個存在するXのうちの50%
以上、さらには60%以上、とくには70%以上が
【0034】
【化5】
【0035】基を有することが好ましい。
【0036】前記O1/2[(CH32SiO]b1中の
bとして1〜100のものが使用できるが、オルガノポ
リシロキサンに含まれるアルコキシシリル基および/ま
たはシラノール基の含有割合が高く、反応性が高くなる
点から1〜50、さらには1〜20であるのが好まし
い。
【0037】前記O1/2[(CH32SiO]b1また
はO1/21中のR1は、水素原子または炭素原子1〜5
の1価の炭化水素基である。水素原子の場合には、保存
安定性は必ずしもよくないが反応性の高いシラノール基
が含まれ、炭素数1〜5の1価の炭化水素基の場合に
は、保存安定性はよいが反応性が必ずしもよくないアル
コキシシリル基が含まれることになり、必要に応じて使
いわければよい。炭素数1〜5の炭化水素基の中でも炭
素数1〜2のものは反応性も高く、保存安定性も良好で
あり、好ましい。
【0038】前記炭素数1〜5の1価の炭化水素基の例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基などがあげられ、メチル
基、エチル基が好ましい。
【0039】一般式(1)で表わされるオルガノポリシ
ロキサンを具体的に示せば、たとえば一般式(1)にお
いてa=1、b=1、XがすべてO1/2[(CH32
iO]b1でR1がすべてエチル基の場合、
【0040】
【化6】
【0041】となり、a=2、b=2、XがすべてO
1/2[(CH32SiO]b1でR1がすべてエチル基の
場合、
【0042】
【化7】
【0043】となり、a=3、b=20、XがすべてO
1/2[(CH32SiO]b1でR1がすべてエチル基の
場合、
【0044】
【化8】
【0045】となる。
【0046】以上のような本発明の使用されるオルガノ
ポリシロキサンは、分岐構造を特徴としており、オルガ
ノポリシロキサンの分子に対してシリカと物理的または
化学的に結合しうるアルコキシル基が外側に配しやす
く、直鎖構造のオルガノポリシロキサンに比べ、結合の
効率が高い。
【0047】なお、本発明に使用されるオルガノポリシ
ロキサンの分子量は、組成物の押出し加工性や押出し後
の寸法安定性の点から200〜10000、さらには2
00〜5000、ことには200〜2000が好まし
い。
【0048】前記オルガノポリシロキサンの好ましい具
体例としては、前記構造式で示したもののほか、たとえ
ば特公平3−17764号公報に記載のオルガノポリシ
ロキサンなどがあげられる。
【0049】前記オルガノポリシロキサンはシリカ含有
カーボンに対して0.5〜10重量%、好ましくは1〜
8重量%配合する。前記配合量が0.5重量%未満の場
合は、配合物の粘度が高く未加硫ゴムの加工性が低く、
10重量%を超える場合は、添加量の割に加工性の向上
効果が小さく不経済であるため、好ましくない。
【0050】前記オルガノポリシロキサンは、たとえば
特開昭58−67728号公報に記載の方法で製造する
ことができる。
【0051】本発明の、ゴム成分、シリカ含有カーボ
ン、必要により使用されるカーボンブラックおよび/ま
たはシリカ、およびオルガノポリシロキサンを配合して
なるタイヤのトレッド用ゴム組成物に、さらにシランカ
ップリング剤を配合することにより、耐摩耗性、転がり
抵抗性などを改善してもよい。
【0052】前記シランカップリング剤の具体例として
は、たとえばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、ビス−(3−[トリエトキシシリル]−
プロピル)−テトラスルフェンなどがあげられる。これ
らは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。これらのうちではビス−(3−[トリエ
トキシシリル]−プロピル)−テトラスルフェンなどが
好ましい。
【0053】前記シランカップリング剤の配合量は、シ
リカ含有カーボンに対して好ましくは2〜6重量%、よ
り好ましくは3〜5重量%、シリカに対して好ましくは
6〜10重量%、より好ましくは7〜9重量%の合計量
である。シランカップリング剤の配合量が前記下限の合
計量より少ない場合には耐摩耗性、転がり抵抗性などの
性能が低下する傾向が生じ、前記上限の合計量より多く
用いてもとくにそれ以上性能向上することはなく、コス
トがアップして望ましくない。
【0054】本発明のトレッド用ゴム組成物には、前記
成分に加えてタイヤトレッド用ゴム組成物の製造に一般
に使用される成分、添加剤を必要に応じて通常使用され
る量、配合・添加してもよい。前記成分、添加剤の具体
例としては、たとえばプロセスオイル(パラフィン系プ
ロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プ
ロセスオイル)、加硫剤(イオウ、塩化イオウ化合物、
有機イオウ化合物など)、加硫促進剤(グアニジン系、
アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア系、チ
アゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素系、チウラ
ム系、ジチオカルバメート系、ザンデート系の化合物な
ど)、架橋剤(有機パーオキサイド化合物、アゾ化合物
などのラジカル発生剤や、オキシム化合物、ニトロソ化
合物、ポリアミン化合物など)、補強剤(ハイスチレン
樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂など)、酸化
防止剤ないし老化防止剤(ジフェニルアミン系、p−フ
ェニレンジアミン系などのアミン誘導体、キノリン誘導
体、ハイドロキノン誘導体、モノフェノール類、ジフェ
ノール類、チオビスフェノール類、ヒンダードフェノー
ル類、亜リン酸エステル類など)、ワックス、ステアリ
ン酸、酸化亜鉛、軟化剤、充填剤、可塑剤などがあげら
れる。
【0055】
【実施例】つぎに本発明の組成物を実施例に基づいて更
に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0056】実施例および比較例で使用した原料を以下
にまとめて示す。
【0057】NR:一般的に使用されているRSS#3
グレードのもの SBR:NSl16(日本ゼオン(株)製) シリカ含有カーボン:CRX2000(N234カーボ
ンブラックの中にシリカを4.7重量%含有、DBP吸
油量113cc/100g、CDBP吸油量102cc
/100g、キャボットコーポレーション製) シリカ:ウルトラシールVN3(CTAB 165m2
g、BET 172m2/g、デグッサ社製) カーボンブラック:昭和ブラックN351(昭和キャボ
ット(株)製) シランカップリング剤:Si69(ビス(3−[トリエ
トキシシリル]-プロピル)テトラスルフェン、デグッサ
社製) オルガノポリシロキサン:試作品 一般式(1)において、aが3≦a≦5、bが1≦b≦
3の範囲にあり、Xの70モル%以上がO1/2[(C
32SiO]b1で、R1がエチル基で、分子量が1
200のもの アロマオイル:ダイアナプロセスPS32(出光興産
(株)製) 老化防止剤:オゾノン6C(精工化学(株)製) WAX:サンノックワックス(大内新興化学(株)製) ステアリン酸:桐(日本油脂(株)製) 酸化亜鉛:酸化亜鉛2種(三井金属工業(株)製) 硫黄:紛末硫黄(軽井沢硫黄(株)製) 加硫促進剤NS:ノクセラーNS(大内新興化学(株)
製)
【0058】実施例および比較例で行った評価の方法を
以下にまとめて示す。
【0059】耐摩耗性 所定のタイヤのトレッド用ゴム組成物から加硫ゴムを調
製し、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を
用いて、表面回転速度50m/min、落砂量15g/
minで、スリップ率30%、負荷荷重2.5kgにて
摩耗試験を実施した。いずれも比較例1を100として
指数で示した。指数が大きいほど耐摩耗性に優れる。
【0060】損失正接(粘弾性試験) 所定のタイヤのトレッド用ゴム組成物をトレッドに用い
て165℃、18min、20kgf/cm2の条件で
加硫を行い、185/65R14サイズの乗用車用タイ
ヤを製造した。
【0061】得られたタイヤのトレッドから試験片を作
成し、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所(株)
製)で周波数10Hz、動歪み1.0%の条件下で60
℃の損失正接(tanδ)の測定を行った。数値が小さ
いほどtanδが低く性能が良好であり低燃費化が可能
であることを示している。
【0062】転がり抵抗性 損失正接の場合と同様にして製造したタイヤを用い、ド
ラム式転がり抵抗測定機((株)神戸製鋼所製)によ
り、速度80km/h、荷重3.4kN、内圧200k
Paで走行させて転がり抵抗を測定した。比較例1を1
00とした指数で示し、指数が大きい方が転がり抵抗が
低く、良好なことを示す。
【0063】ムーニー粘度 ML(1+4) JIS6300に準じて130℃にて未加硫組成物のム
ーニー粘度を測定し、測定結果を比較例1を100とし
た指数で示した。数字が大きい方が粘度が低く加工性が
容易であることを示す。
【0064】実施例1〜3および比較例1〜5 表1記載の主要成分の表1記載の量と老化防止剤2重量
部、WAX1重量部、ステアリン酸2重量部、酸化亜鉛
3重量部とを配合した組成物をバンバリーミキサーにて
約150℃で5分間混練した。得られた混練物に硫黄
1.7重量部、加硫促進剤1重量部を加えて2軸オープ
ンローラーによリ80℃で5分間練りこんだトレッド用
ゴム組成物からムーニー粘度を測定し、また、この組成
物を160℃で18分間加硫することにより加硫ゴムを
得て、耐摩耗性を評価した。
【0065】さらに、前記トレッド用ゴム組成物を用い
て165℃、18min、20kgf/cm2の条件で
加硫を行い、185/65R14サイズの乗用車用タイ
ヤを製造し、損失正接、転がり抵抗性の評価をおこなっ
た。結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明により、低燃費性および耐摩耗性
を高めることができ、しかも加工性の良好なタイヤのト
レッド用ゴム組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーボンブラックとシリカとが1つの粒子内で
3次元的に混ざりあっている状態を模式的に示す説明図
である。
【符号の説明】
1 カーボン部 2 シリカ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3:36) Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB181 BB271 BD121 BG041 CH041 CK021 CN021 CP031 CP052 DA027 DA036 DA037 DJ018 EX029 EX039 EX069 EX079 EX089 FB296 FD010 FD016 FD017 FD018 FD020 FD030 FD050 FD140 FD150 FD209 GN01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム成分100重量部に対して、シリカ
    を含有するカーボンブラック5〜80重量部、ならびに
    カーボンブラックおよび/またはシリカを、カーボンブ
    ラックおよび/またはシリカとシリカを含有するカーボ
    ンブラックとの合計量で40〜100重量部になるよう
    に配合し、かつ一般式(1): (SiO2a2(a+1) (1) (式中、XはO1/2[(CH32SiO]b1および/
    またはO1/21であり、各Xは同じでも異なっていても
    よいがXの1つ以上はO1/2[(CH32SiO]b1
    であり、また、R1は水素原子または炭素数1〜5の1
    価の炭化水素基、bは1〜100の整数であり、aは1
    〜20の整数である)を満足するオルガノポリシロキサ
    ンをシリカを含有するカーボンブラックに対して0.5
    〜10重量%配合してなるトレッド用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 シランカップリング剤を、前記シリカを
    含有するカーボンブラックに対して2〜6重量%および
    前記シリカに対して6〜10重量%の合計量配合してな
    る請求項1記載のトレッド用ゴム組成物。
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