JP2001040033A - 熱可塑性樹脂の添加剤 - Google Patents
熱可塑性樹脂の添加剤Info
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Abstract
フト重合させたものまたは該グラフト重合させたものに
カップリング剤を添加した新規な熱可塑性樹脂の添加剤
であって、熱可塑性樹脂の加熱、溶融時の分子量低下を
抑制し、該樹脂の熱安定化を達成する。従って成形品な
どのリサイクルが可能となる。
Description
C)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、あるいはこれら同士
のブレンド、あるいはこれらの1つ、又は複数の樹脂に
他の樹脂がブレンドされたような熱可塑性樹脂は各種成
形行程において加熱、溶融されるときに熱分解を起こし
分子量が低下し、かつ、機械的性質が低下する。本発明
はこの時の熱分解を防ぐ新規な熱可塑性樹脂添加剤およ
び該添加剤を用いる熱可塑性樹脂の熱安定化法に関す
る。
PBT、PETの各樹脂は熱溶融における分子量低下が
激しく、このため各成形工程で与えられる熱や混練時の
せん断応力によって分子量が著しく低下していた。従っ
て、製品のリサイクルはもちろんのこと、成形時に発生
するスプルー、ランナーのリサイクルは困難であった。
本発明は前述した樹脂材料の加熱、溶融時の分子量低下
を抑制し、リサイクル可能な材料とすることができる新
規な熱可塑性樹脂添加剤および該添加剤を用いる熱可塑
性樹脂の熱安定化法を提供することを目的とする。
させたものであることを特徴とする熱可塑性樹脂添加
剤。 (2)(1)記載のグラフト重合させたものに更にカッ
プリング剤を添加したものであることを特徴とする熱可
塑性樹脂添加剤。 (3)(1)記載のグラフト重合させたものまたは
(2)記載のグラフト重合させたものに更にカップリン
グ剤を添加したものを70〜230℃で加熱したもので
あることを特徴とする熱可塑性樹脂添加剤。 (4)前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の熱可
塑性樹脂添加剤を熱可塑性樹脂に対して50〜3000
ppm添加することを特徴とする熱可塑性樹脂の熱安定
化法。により達成することができる。以下本発明を更に
詳細に説明する。
る影響について鋭意研究を続けた結果、ポリビニルアル
コール(PVA)の主鎖にタンニンをグラフト重合した
ものまたはこれに更にカップリング剤を加えたものまた
は反応させたものを熱可塑性樹脂に添加することによっ
て、熱可塑性樹脂の加熱、溶融時の分子量低下を抑制で
きることを見出し本発明を完成したものである。
VA/タンニングラフト重合物(添加剤1と略称するこ
とがある)について説明する。
界に分布する多数のフェノール性水酸基を有する複雑な
芳香族化合物の総称で、大きく分けてタンニンは加水分
解型と縮合型の2種類に分けられるが、いずれも天然化
合物であるため構造の異なる化合物が多数存在する。本
発明で用いられるタンニンはどちらであってもかまわな
い。
多価フェノール化合物を「合成タンニン」、「シンタ
ン」と呼んでいるが、本発明ではこの合成タンニンの中
で本発明で効果的に用いられる化合物も使用することが
できる。
おり本発明では特に区別はしない。
ナタンニンを(1)式に示した。更にチャイナタンニン
に対して述べるならば、没食子酸基10個がブドウ糖残
基の周囲に配座し、更に2つの没食子酸基を垂直方向
[(1)式の*印の個所]に結合させた構造であること
が明らかになっている。しかし化合物中心は必ずしもブ
ドウ糖に限られることもなく、セルローズ型の化合物で
あったりもする。このようにタンニンは広く自然界の植
物に含まれる化合物であるため、部分的に化学構造が異
なることは容易に類推できる。
カリ分解または加水分解などで得られる分解生成物も含
む意味で用いられ、例えばタンニンの加水分解で得られ
る(2)式で示した没食子酸のジデプシドなども使用す
ることができる。現在タンニンは日用品としてはイン
ク、医薬用としては止血剤、工業用としては皮の鞣し剤
や染色時の媒染剤として用いられ、最近においては食品
添加剤として用いられている。
味で用いられる。カテキンは3-ヒドロキシフラバンの
ポリヒドロキシ誘導体で多価フェノール化合物であり広
く自然界の植物に含まれる。カテキンは様々な分子構造
の異種型があるといわれているが、いづれも天然化合物
であるため構造の異なるカテキンが多数存在する。本発
明で用いられるカテキンは特に限定はなく、本発明の目
的に有効に使用し得るカテキンであればいかなるもので
あっても構わない。またカテキンは渋とも呼ばれてい
る。現在、カテキンは、医薬用としては抗ガン剤、工業
用としてはナイロンの色止め、媒染剤として用いられて
いる。
ては、チャイナタンニン、3,5,7,3′,4′-ペンタ
ヒドロキシフラバン(狭義のカテキン)などを挙げるこ
とができる。(3)式と(4)式と(5)式に化学構造
が異なるいろいろのタンニンとしてそれぞれカテキン
(3)、ケブロタンニン(4)、及びトルコタンニン
(5)を示した。
上を混合して用いることもできる。
バールと呼ばれることもあり、水に溶解するポリマーで
ある。数平均分子量は数十から数百万まで存在するが、
本発明においては800程度以上から90万程度が好ま
しく用いられる。PVAの分子量が小さいと液体とな
り、PVA/タンニンの重合物が固体として得られず、
PVAの分子量が大きすぎると溶媒に溶解するときゲル
化などの現象によってグラフト重合が極めて困難にな
る。
用い、PVAおよびタンニンのそれぞれの溶液を室温で
混合、撹拌することにより沈殿物としてグラフト重合物
が得られるが、一方の溶液に粉体のままもう一方を入れ
てもよい。更に溶媒としては水が好ましく用いられる
が、低級アルコール、アセトニトリルなど、PVA又は
タンニンのいずれかを溶解することのできる溶媒であれ
ば本発明で用いることができる。
の量が少なければその量に比例してグラフト重合物が得
られるため、あまり厳密に考慮する必要はない。経済的
に言えば、未反応物を捨てるのは好ましくないため、概
ね等モル量で反応させるのが好ましい。
30℃好ましくは90〜160℃の温度まで加熱し、水
分をあらかじめ除去してタンニンを縮重合させておくこ
とも好ましい。
例えば280〜310℃に樹脂および添加剤が加熱され
たとき、添加剤から生成する水分を減少させることがで
きる。このことは水分による樹脂の加水分解を低減させ
るという利点がある。
熱可塑性樹脂は特に限定されないが、ポリカーボネート
樹脂(PC)、あるいは熱可塑性ポリエステル、中でも
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)などが好都合である。更にこ
れらどうしのブレンド、及びこれらの1つ、又は複数の
組み合わせと他の樹脂とのブレンド樹脂、例えば、PC
/ABS、PBT/ABS、PC/PBT、PC/PE
T、PC/ポリスチレン、及びPC/PBT/ポリスチ
レン、などのブレンド樹脂が好ましく用いられる。
は、粉末状の添加剤1を直接樹脂に加えても良いし、あ
るいは溶剤例えば低級アルコール、アセトニトリル、テ
トラヒドロフラン(THF)等に溶解し、これを樹脂に
加えても良い。
脂に対して50〜3000ppmであり、好ましくは5
0〜1000ppmが使用される。50ppm未満では
少なすぎて余り効果がなく、また3000ppmを越え
て添加しても添加量に比例した熱安定化効果はなく、ま
た樹脂の機械的特性を低下させるので好ましくない。
れた熱可塑性樹脂は加熱、溶融時の分子量低下が抑制さ
れ、成型品のリサイクルが可能となる。
フト重合物に更にカップリング剤が添加された熱可塑性
樹脂添加剤(添加剤2と略称することがある)について
説明する。
グ剤とは、添加剤1と熱可塑性樹脂であるマトリックス
樹脂との親和性の向上を目的とする化合物の総称であっ
て、物理的あるいは化学作用によって行われる界面活性
剤であって、シラン系、チタネート系、アルミネート系
など各種存在するものの、本発明においてはシラン系カ
ップリング剤が好ましく用いられる。その中でも末端基
がエポキシ基、ビニル基などが好ましく、アミン基の場
合には樹脂の加水分解の触媒となるためあまりよい結果
が得られない。カップリング剤は、添加剤1の重量に対
し、4〜45wt%で用いられ、更に好ましくは20〜
35wt%で用いられる。カップリング剤の添加が少な
いと効果が少なく、多すぎるとカップリング剤が可塑剤
的役割を樹脂中で果たし、樹脂の機械的特性を低下させ
るので好ましくない。
て、あるいはカップリング剤を添加剤1と反応させたか
たちで添加剤2とすることができる。またこうして得ら
れた添加剤2はこれを70〜230℃、好ましくは90
〜160℃の温度で加熱してタンニンを縮重合させても
よく、また添加剤1を70〜230℃で加熱してタンニ
ンを縮重合させたものにカップリング剤を添加混合もし
くは反応させて添加剤2を作ってもよい。なおこのよう
にタンニンを縮重合する利点は添加剤1の場合と同様で
ある。またカップリング剤は2種以上を混合して使用す
ることもできる。
る熱可塑性樹脂は特に限定されないが、ポリカーボネー
ト樹脂(PC)、あるいは熱可塑性ポリエステル、中で
もポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)などが好都合である。更に
これら同士のブレンド、及びこれらの1つ、又は複数の
組み合わせと他の樹脂とのブレンド樹脂、例えば、PC
/ABS、PBT/ABS、PC/PBT、PC/PE
T、PC/ポリスチレン、及びPC/PBT/ポリスチ
レン、などのブレンド樹脂が好ましく用いられる。
塑性ポリエステル樹脂、中でもポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどが好都合であ
る。更にこれらどうしのブレンド、及びこれらの1つ、
又は複数の組み合わせと他の樹脂とのブレンド樹脂が好
ましく用いられる。
状などの添加剤2を直接樹脂に加えてもよいし、あるい
は溶剤例えば低級脂肪族アルコールであるエタノールや
メタノール、アセトニトリル、THFなどに溶解し、こ
れを樹脂に加えてもよい。
可塑性樹脂に対して50〜3000ppmであり、好ま
しくは50〜1000ppmが使用される。
なく、また3000ppmを越えて添加しても樹脂の機
械的特性を低下させるので好ましくない。
れた熱可塑性樹脂は加熱、溶融時の分子量低下が抑制さ
れ、成形品などのリサイクルが可能となる。
子を発生させるが、このラジカル分子を安定分子に変化
させれば樹脂の分解を抑制できる。タンニンは多くの水
酸基をもち、この水酸基が樹脂の分解によって、発生す
るラジカルを捕捉して樹脂の分解を抑制する。しかしタ
ンニンは水酸基が数多く並んでいると考えられ、その結
果、マトリックス樹脂である熱可塑性樹脂との濡れ性が
あまりないと考えられる。そのため樹脂とタンニン(添
加剤1)が好ましい分散をしないことになる。これをカ
ップリング剤で添加剤1を処理することにより、カップ
リング剤によってマトリックス樹脂中への添加剤1の分
散が良好になり、樹脂の安定化がより可能になると思わ
れる。
に詳しく説明する。
000)を10gビーカーに採取し純水100mlを加
え撹拌・溶解した。次にタンニン酸(小宗科学(株)製
チャイナタンニン 試薬1級)20gを同様に純水1
00mlに溶解した。これを500mlのビーカーに同
時に注ぎ、ガラス棒で撹拌すると茶色の浮遊物が生成し
た。これを室内で24時間放置し、沈殿物をデカンテー
ション法で液層と分け、更に純水数回で洗浄した。この
まま60℃24時間乾燥し、茶褐色PVA/タンニング
ラフト重合物(cA)(添加剤1)を得た。重量を測定
したところ27.5gであり、収率約92%であった。
ネート樹脂;商品名 パンライトL-1250;Mn=
24700、Mw=60800、Mw/Mn=2.4
6)を59.00gを計量し、更にcAを11.8mgに
加え、これをプラストメーター(東洋精機製作所(株)
製 ラボプラストミル 50C150型)に投入し、温
度280℃、回転速度32rpmにて混練した。この場
合PCに対するcAの添加量は200ppmに相当す
る。この間10分ごとに約0.05g程度を分子量測定
試料として採取した。
ロマトグラフィー(以下GPCと略称する;日立製作所
(株)製 L7000タイプ)を用い、試料濃度約0.
05wt%THF(テトラヒドロフラン)溶液として、
キャリア溶媒をTHF、圧力10kg/cm2、流量0.
5ml/min、検出器RI)を用いて分子量を測定し
た。結果を表1に記した。なお、PCのバージンペレッ
トのMnは、24700であった。
い、結果を表1に併せて記載した。
局方カテキン)に変えた以外は全く同様に行った。結
果を表1に併せて記載した。
00、3000ppmの濃度になるように添加し、それ
以外は実施例1と同様にして分子量を測定した。この場
合分子量は60分混練後のもののみとした。結果を表2
に記載した。
にcAの添加量を調整した以外は全く同様にして分子量
を測定した。結果を表2に併せて記載した。
ス3200)、PET((株)クラレ製 クラペット
1030)、PC/ABSアロイ(宇部サイコン(株)
製 ウベロイ CX104)、PBT/ABSアロイ
(ダイセル化学工業(株)製 ノバロイB、B150
0)にそれぞれ200ppmになるように実施例1で用
いたcAを加え、これを各10kgずつ用意した。これ
を射出成形機(東芝機械(株)製 IS-170型)の
ホッパーに全量投入し、ノズル温度280℃、射出圧9
95kgf/cm2、保圧595kgf/cm2、射出時
間1.61sec、保圧時間21.4secの条件で24
0mm×200mm×2.4mmの板を成形した。これ
を粉砕機(日水加工(株)製 FNSK-15D)を用
いて粉砕した。粉砕した樹脂の中から約50gをMI用
試料として取り出し、残り全て同条件にて射出成形を4
回行った。ここで得られた粉砕した試料の溶融流れ(M
I値)をメルトインデクサー(東洋精機製作所(株)製
C-50型)を用いてMI値を求めた。本来樹脂の劣
化は分子量で評価すべきであるが、ここに挙げた各樹脂
は分子量測定用のTHF溶媒に溶けないため、分子量を
直接測定することができない。一方、MI値と分子量は
相関関係があるため、ここではMI値による評価を行っ
た。もちろんMI値の低い方が分子量が大きく、MI値
の増加は分子量の低下を表す。結果を表3に記載した。
と同様に行った。結果を表3に併せて記載した。
000)を10gビーカーに採取し純水100mlを加
え撹拌・溶解した。次にタンニン酸(小宗科学(株)製
チャイナタンニン 試薬1級)20gを同様に純水1
00mlに溶解した。これを500mlのビーカーに同
時に注ぎ、ガラス棒で撹拌すると茶色の浮遊物が生成し
た。これを室内で24時間放置し、沈殿物をデカンテー
ション法で液層と分け、更に純水数回で洗浄した。この
まま60℃24時間乾燥し、茶褐色タンニン/PVAグ
ラフト重合物(cAS)(添加剤1)を得た。重量を測
定したところ27.5gであり、収率は約92%であっ
た。
更にシラン系カップリング剤(信越化学工業(株)製
KBM503)1gを加え、乳棒ですりつぶすように混
合したところ、ペースト状になる前の粉末を得た。これ
をcTSH(添加剤2)とした。PC樹脂(帝人化成
(株)製 ポリカーボネート樹脂;商品名 パンライト
L-1250;Mn=24700、Mw=60800、
Mw/Mn=2.46)を59.00gを計量し、更にc
TSHを11.8mg加え、これをプラストメーター
(東洋精機製作所(株)製 ラボプラストミル 50C
150型)に投入し、温度280℃、回転速度32rp
m、にて混練した。この場合PCに対するcTSHの添
加量は200ppmに相当する。この間10分ごとに約
0.05g程度を分子量測定試料として採取した。
ロマトグラフィー(以下GPCと略称する;日立製作所
(株)製 L7000タイプ)を用い、試料濃度約0.
05wt%THF溶液、キャリア溶媒をTHF、圧力1
0kg/cm2、流量0.5ml/min、検出器RI)
を用いて分子量を測定した。結果を表4に記す。なお、
PCのバージンペレットのMnは、24700であっ
た。
行い、結果を表4に併せて記載した。
(株)製 局方カテキン)に変えた以外は全く同様に行
った。結果を表4に併せて記載した。
1000、3000ppmの濃度になるように添加し、
それ以外は実施例5と同様にして分子量を測定した。結
果を表5に記載した。
うにcTSH添加量を調整した以外は全く同様にして分
子量を測定した。結果を表5に併せて記載する。
ス3200)、PET((株)クラレ製 クラペット
1030)、PC/ABSアロイ(宇部サイコン(株)
製 ウベロイ CX104)、PBT/ABSアロイ
(ダイセル化学工業(株)製 ノバロイB、B150
0)にそれぞれ200ppmになるように実施例5で用
いたcTSHを加え、これを各10kgずつ用意した。
これを射出成形機(東芝機械(株)製 IS-170
型)のホッパーに全量投入し、ノズル温度280℃、射
出圧995kgf/cm2、保圧595kgf/cm2、
射出時間1.61sec、保圧時間21.4secの条件
で240mm×200mm×2.4mmの板を成形し
た。これを粉砕機(日水加工(株)製 FNSK-15
D)を用いて粉砕した。粉砕した樹脂の中から約50g
をMI用試料として取り出し、残り全て同条件にて射出
成形を4回行った。ここで得られた粉砕した試料の溶融
流れ(MI値)をメルトインデクサー(東洋精機製作所
(株)製 C-50型)を用いてMI値を求めた。本来
樹脂の劣化は分子量で評価すべきであるが、ここに挙げ
た各樹脂は分子量測定用のTHF溶媒に溶けないため、
分子量を直接測定することができない。一方、MI値と
分子量は相関関係があるため、ここではMI値による評
価を行った。もちろんMI値の低い方が分子量が大き
く、MI値の増加は分子量の低下を表す。結果を表6に
記す。
例8と同様に行った。結果を表6に併せて記載する。
に添加剤1または添加剤2の添加は、PC、あるいはポ
リエステル系樹脂のような熱可塑性樹脂の加熱、溶融時
の分子量低下を抑制する。従って本発明の熱可塑性樹脂
添加剤を用いることによって熱可塑性樹脂の熱安定化を
達成することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコールにタンニンをグラ
フト重合させたものであることを特徴とする熱可塑性樹
脂添加剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のグラフト重合させたもの
に更にカップリング剤を添加したものであることを特徴
とする熱可塑性樹脂添加剤。 - 【請求項3】 請求項1記載のグラフト重合させたもの
または請求項2記載のグラフト重合させたものに更にカ
ップリング剤を添加したものを70〜230℃で加熱し
たものであることを特徴とする熱可塑性樹脂添加剤。 - 【請求項4】 タンニンがチャイナタンニンまたは3,
5,7,3′,4′-ペンタヒドロキシフラバンであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の熱可塑
性樹脂添加剤。 - 【請求項5】 カップリング剤がシラン系カップリング
剤であることを特徴とする請求項2または3記載の熱可
塑性樹脂添加剤。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項記載の熱可
塑性樹脂添加剤を熱可塑性樹脂に対して50〜3000
ppm添加することを特徴とする熱可塑性樹脂の熱安定
化法。 - 【請求項7】 熱可塑性樹脂が熱可塑性ポリカーボネー
ト系樹脂、またはこのポリカーボネート系樹脂を含んだ
熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項6記載の熱
安定化法。 - 【請求項8】 熱可塑性樹脂が熱可塑性ポリエステル系
樹脂、またはこの樹脂を含む熱可塑性樹脂であることを
特徴とする請求項6記載の熱安定化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213534A JP3038213B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 熱可塑性樹脂の添加剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213534A JP3038213B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 熱可塑性樹脂の添加剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3038213B1 JP3038213B1 (ja) | 2000-05-08 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11213534A Expired - Fee Related JP3038213B1 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 熱可塑性樹脂の添加剤 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624258B1 (en) * | 2002-04-26 | 2003-09-23 | Tohoku Munekata Co., Ltd. | Agent for imparting flame retardancy to thermoplastic resin |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP11213534A patent/JP3038213B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6624258B1 (en) * | 2002-04-26 | 2003-09-23 | Tohoku Munekata Co., Ltd. | Agent for imparting flame retardancy to thermoplastic resin |
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JP3038213B1 (ja) | 2000-05-08 |
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