JP2001038114A - 油圧用フィルタ監視システム及び油圧用フィルタ監視方法 - Google Patents

油圧用フィルタ監視システム及び油圧用フィルタ監視方法

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JP2001038114A
JP2001038114A JP11218724A JP21872499A JP2001038114A JP 2001038114 A JP2001038114 A JP 2001038114A JP 11218724 A JP11218724 A JP 11218724A JP 21872499 A JP21872499 A JP 21872499A JP 2001038114 A JP2001038114 A JP 2001038114A
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alarm mechanism
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JP11218724A
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English (en)
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Hiroshi Uno
博 宇野
Nobumasa Ichikawa
順正 市川
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシステム及び方法では良好に対処する
ことが困難であった様々な状況にも好適に対処すること
のできる、油圧用フィルタの目詰まりに対処するための
油圧用フィルタ監視システム及び油圧用フィルタ監視方
法を提供する。 【解決手段】 油圧ユニット30が接続された油圧回路
中に配設された油圧用フィルタ50の目詰まりに対処す
るためのシステム及び方法である。差圧計58で油圧用
フィルタ50の圧力降下の大きさを検出し、温度計60
で作動油の温度を検出する。制御装置14にはタイマ7
8が組込まれている。作動油の温度が所定温度以上で圧
力降下の大きさが所定大きさ以上であれば、警報ブザー
70及び警報ランプ72による警報発令を開始させ、そ
の状態が所定時間以上に亘って継続したならば油圧ユニ
ット30を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧回路中に配設
された油圧用フィルタに発生する目詰まりを監視し、そ
の目詰まりに対して適切に対処し得るようにするため
の、油圧用フィルタ監視システム及び油圧用フィルタ監
視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧回路の故障の主要原因の1つに、不
純物による作動油の汚染がある。油圧回路の故障頻度を
引き下げるには、作動油の清浄度を保つことが非常に重
要であり、そのために油圧用フィルタが用いられる。油
圧用フィルタのフィルタエレメントは、使用中に不純物
を捕集することによって次第に目詰まりが発生し、それ
に伴って油圧用フィルタにおける圧力降下が次第に増大
して行く。
【0003】この圧力降下が余りにも大きくなると、油
圧用フィルタの上流側の圧力の異常上昇、油圧用フィル
タの下流側の圧力の異常低下、それに、フィルタエレメ
ントの損壊等の不都合が生じるおそれがある。これら不
都合を回避するために、油圧用フィルタのフィルタエレ
メントに並列に、リリーフ弁を接続するということが行
われている。また、管路用フィルタなどでは、フィルタ
エレメントをバイパスする流路とその流路中のリリーフ
弁とを、最初から内蔵した構造のものもある。これらリ
リーフ弁は、油圧用フィルタにおける圧力降下が増大し
たならば、自動的に開弁して、その圧力降下を一定の大
きさまでに制限するように機能し、それによって上述の
不都合を回避するものである。
【0004】しかしながら、リリーフ弁が開弁した状態
においては、油圧用フィルタの圧力降下は正常時よりも
大きくなっており、また、不純物のうちの一部がリリー
フ弁を通過して油圧用フィルタの下流側へ流れてしまう
ため、不純物の捕集能力が低下している。従って、リリ
ーフ弁が開弁した状態が長期に亘って放置されると、様
々な不都合が生じてくる。
【0005】そのため、例えば、油圧用フィルタの前後
の差圧を測定する差圧計等を使用して、油圧用フィルタ
における圧力降下の大きさを常時監視し、それが所定の
大きさを超えたならば、警報装置を作動させたり、油圧
発生手段である油圧ユニットの作動を停止させたりする
ようにした油圧用フィルタ監視システムが、これまでも
使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の油圧用フィルタ監視システムでは、油圧用フィ
ルタの目詰まりに対して良好に対処できないことがしば
しばあった。例えば、その油圧用フィルタを配設した油
圧回路を備えた油圧システムが比較的大規模であって、
冬季の運転開始時に実行する暖機運転に比較的長時間を
要する場合や、油圧システムの運転中に不用意に油圧ユ
ニットの作動を停止させると不都合を生じるような場合
には、従来の油圧用フィルタ監視システムは好適に対応
することができなかった。
【0007】暖機運転に関して説明すると、冬季には、
油圧システムの運転停止中に作動油の温度が低下するた
めに粘度がかなり上昇する。そのため、油圧システムの
運転開始時には、暖機運転によって作動油の温度が上昇
するまでの間、油圧用フィルタに発生している圧力降下
が大きく、警報装置が警報発令状態を持続することにな
る。
【0008】この場合、時間がたてば作動油の温度が上
昇して粘度が低下し、圧力降下が正常値に収まるため、
オペレータは単にそれを待てばよく、何ら対処をする必
要はない。ところが、このように、警報装置が警報発令
不要時にも作動状態であることがしばしばあると、オペ
レータが警報発令に対して鈍感になり、警報装置の効果
が薄れてしまう。従って、油圧システムの暖機運転中
は、油圧用フィルタの目詰まりを知らせるための警報装
置が作動しないようにしておくことが望まれる。
【0009】ただし、暖気運転の開始時にオペレータが
手動操作によって警報装置を作動不能にするという方式
では、暖機運転の終了時に警報装置を再び作動可能にす
るのを失念するおそれがあるため、オペレータが介在す
ることなく、不要な警報発令を回避できるような方式が
望まれる。
【0010】次に、油圧システムの運転中に不用意に油
圧ユニットを作動停止させることによって生じる不都合
について説明すると、そのような不都合が生じるのは、
例えばその油圧システムが、油圧式振動アクチュエータ
を使用した加振ユニットと、その加振ユニットに油圧を
供給する油圧ユニットとで構成されている場合等であ
る。
【0011】このような加振ユニットを4台用意し、そ
れら加振ユニットの各々に四輪自動車のタイヤの1輪ず
つを載置して、自動車の振動試験を行うことがある。こ
の種の振動試験では、垂直に配設した油圧シリンダを油
圧アクチュエータとして使用した加振ユニットが使用さ
れることがあり、また、実際の走行時の車両の振動をシ
ミュレートするために、自動車をそのタイヤだけで支持
し、その他の支持手段を使用しないことがある。
【0012】この状態で振動試験を実行しているとき
に、油圧用フィルタの目詰まりが検出された時点で油圧
ユニットが作動停止して油圧が失われてしまうと、各々
の加振ユニットの油圧シリンダのピストンが自重と自動
車の重量とで下降するため、加振ユニットに載置したタ
イヤだけで支持されている自動車が不安定になる。しか
も、この種の振動試験は通常、長時間に亘って実行する
ため、オペレータがつきっきりでいることは少なく、油
圧システムの無人運転によって実行するのが普通であ
る。そのため、油圧ユニットが作動停止して油圧が失わ
れたときに、オペレータが加振ユニットの油圧シリンダ
の固定等の適切な処置を取ることができないことが多
い。
【0013】本発明は上述した従来の問題点に鑑み成さ
れたものであり、本発明の目的は、従来の油圧用フィル
タ監視システム及び油圧用フィルタ監視方法では良好に
対処することが困難であった様々な状況にも好適に対処
することのできる、油圧用フィルタ監視システム及び油
圧用フィルタ監視方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明の油圧用フィルタ監視シ
ステムは、(a)オン状態とすることで油圧の供給を開
始させオフ状態とすることで油圧の供給を停止させるこ
とのできる油圧発生手段と、(b)前記油圧発生手段か
ら油圧の供給を受ける油圧回路中に配設された油圧用フ
ィルタと、(c)前記油圧用フィルタにおいて発生する
圧力降下の大きさを検出する圧力降下検出手段と、
(d)前記油圧回路中を流れる作動油の温度を検出する
温度検出手段と、(e)オン状態とすることで警報の発
令を開始させオフ状態とすることで警報の発令を停止さ
せることのできる警報手段と、(f)前記圧力降下検出
手段、前記温度検出手段、前記油圧発生手段、及び前記
警報手段に結合した、前記油圧発生手段及び前記警報手
段を制御する制御手段とを備え、(g)前記制御手段
が、計時手段を含んでおり、(h)前記制御手段が、前
記圧力降下検出手段によって検出されている圧力降下の
大きさと、前記温度検出手段によって検出されている温
度と、前記計時手段によって計測されている時間とに応
じて、前記油圧発生手段及び前記警報手段を制御するよ
うにしたことを特徴としている。
【0015】また、請求項2に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記油圧発
生手段の起動時に前記警報手段をオフ状態に設定し、前
記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって検出され
ている圧力降下の大きさが所定大きさ以上であるという
第1条件と、前記温度検出手段によって検出されている
温度が所定温度以上であるという第2条件とが、共に満
たされたならば前記警報手段をオフ状態からオン状態に
し、前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項3に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記警報手
段をオン状態にした後に、前記第1条件と前記第2条件
との少なくとも一方が満たされなくなったならば、前記
警報手段をオン状態からオフ状態にし、前記制御手段
が、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、前記警報手段をオン状態に
してから前記所定時間が経過するまで、前記警報手段を
オン状態に維持し、前記制御手段が、前記警報手段をオ
ン状態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記
警報手段をオン状態からオフ状態にすることを特徴とし
ている。
【0017】また、請求項4に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が音響警報機構
であることを特徴としている。
【0018】また、請求項5に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、オペレータ
が手動操作することによって前記警報手段をオン状態か
らオフ状態にすることができる手動リセット手段を備え
ており、前記制御手段が、前記警報手段をオン状態にし
た後に、前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一
方が満たされなくなったならば、前記警報手段をオン状
態からオフ状態にし、前記制御手段が、前記第1条件と
前記第2条件とが共に満たされている状態が持続してい
る限り、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
するまで、前記警報手段をオン状態に維持し、前記制御
手段が、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
したならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態にす
ることを特徴としている。
【0019】また、請求項6に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が視覚警報機構
であることを特徴としている。
【0020】また、請求項7に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が、第1警報機
構と第2警報機構とを含んでおり、それら第1及び第2
警報機構は、各々を個別に制御して、オン状態とするこ
とで警報の発令を開始させオフ状態とすることで警報の
発令を停止させることができるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0021】また、請求項8に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記油圧発
生手段の起動時に前記第1警報機構及び前記第2警報機
構をオフ状態に設定し、前記制御手段が、前記圧力降下
検出手段によって検出されている圧力降下の大きさが所
定大きさ以上であるという第1条件と、前記温度検出手
段によって検出されている温度が所定温度以上であると
いう第2条件とが、共に満たされたならば前記第1警報
機構及び前記第2警報機構をオフ状態からオン状態に
し、前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項9に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、オペレータ
が手動操作することによって前記第2警報機構をオン状
態からオフ状態にすることができる手動リセット手段を
備えており、前記制御手段が、前記第1警報機構及び前
記第2警報機構をオン状態にした後に、前記第1条件と
前記第2条件との少なくとも一方が満たされなくなった
ならば、前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオン
状態からオフ状態にし、前記制御手段が、前記第1条件
と前記第2条件とが共に満たされている状態が持続して
いる限り、前記第1警報機構をオン状態にしてから前記
所定時間が経過するまで、前記第1警報機構をオン状態
に維持し、前記制御手段が、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記第1
警報機構をオン状態からオフ状態にし、前記制御手段
が、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、オペレータが前記手動リセ
ット手段を手動操作するまで、前記第2警報機構をオン
状態に維持し、前記制御手段が、オペレータが前記手動
リセット手段を手動操作したならば、前記第2警報機構
をオン状態からオフ状態にすることを特徴としている。
【0023】また、請求項10に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視システムは、前記第1警報機構が音響警
報機構であり、前記第2警報機構が視覚警報機構である
ことを特徴としている。
【0024】また、前記目的を達成するため、請求項1
1に記載した本発明の油圧用フィルタ監視方法は、
(a)オン状態とすることで油圧の供給を開始させオフ
状態とすることで油圧の供給を停止させることのできる
油圧発生手段と、(b)前記油圧発生手段から油圧の供
給を受ける油圧回路中に配設された油圧用フィルタと、
(c)前記油圧用フィルタにおいて発生する圧力降下の
大きさを検出する圧力降下検出手段と、(d)前記油圧
回路中を流れる作動油の温度を検出する温度検出手段
と、(e)オン状態とすることで警報の発令を開始させ
オフ状態とすることで警報の発令を停止させることので
きる警報手段と、(f)計時手段とを備えたシステムに
おける、油圧用フィルタ監視方法において、前記圧力降
下検出手段によって検出されている圧力降下の大きさ
と、前記温度検出手段によって検出されている温度と、
前記計時手段によって計測されている時間とに応じて、
前記油圧発生手段及び前記警報手段を制御するようにし
たことを特徴としている。
【0025】また、請求項12に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記油圧発生手段の起動時に前
記警報手段をオフ状態に設定し、前記圧力降下検出手段
によって検出されている圧力降下の大きさが所定大きさ
以上であるという第1条件と、前記温度検出手段によっ
て検出されている温度が所定温度以上であるという第2
条件とが、共に満たされたならば前記警報手段をオフ状
態からオン状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ことを特徴としている。
【0026】また、請求項13に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段をオン状態にした
後に、前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一方
が満たされなくなったならば、前記警報手段をオン状態
からオフ状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが共
に満たされている状態が持続している限り、前記警報手
段をオン状態にしてから前記所定時間が経過するまで、
前記警報手段をオン状態に維持し、前記警報手段をオン
状態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記警
報手段をオン状態からオフ状態にすることを特徴として
いる。
【0027】また、請求項14に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が音響警報機構で
あることを特徴としている。
【0028】また、請求項15に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記制御手段が、オペレータが
手動操作することによって前記警報手段をオン状態から
オフ状態にすることができる手動リセット手段を備えて
おり、前記警報手段をオン状態にした後に、前記第1条
件と前記第2条件との少なくとも一方が満たされなくな
ったならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態に
し、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、オペレータが前記手動リセ
ット手段を手動操作するまで、前記警報手段をオン状態
に維持し、オペレータが前記手動リセット手段を手動操
作したならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態に
することを特徴としている。
【0029】また、請求項16に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が視覚警報機構で
あることを特徴としている。
【0030】また、請求項17に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が、第1警報機構
と第2警報機構とを含んでおり、それら第1及び第2警
報機構は、各々を個別に制御して、オン状態とすること
で警報の発令を開始させオフ状態とすることで警報の発
令を停止させることができるように構成されていること
を特徴としている。
【0031】また、請求項18に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記油圧発生手段の起動時に前
記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状態に設定
し、前記圧力降下検出手段によって検出されている圧力
降下の大きさが所定大きさ以上であるという第1条件
と、前記温度検出手段によって検出されている温度が所
定温度以上であるという第2条件とが、共に満たされた
ならば前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状
態からオン状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ことを特徴としている。
【0032】また、請求項19に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記制御手段が、オペレータが
手動操作することによって前記第2警報機構をオン状態
からオフ状態にすることができる手動リセット手段を備
えており、前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオ
ン状態にした後に、前記第1条件と前記第2条件との少
なくとも一方が満たされなくなったならば、前記第1警
報機構及び前記第2警報機構をオン状態からオフ状態に
し、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過するまで、前記第1警
報機構をオン状態に維持し、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記第1
警報機構をオン状態からオフ状態にし、前記第1条件と
前記第2条件とが共に満たされている状態が持続してい
る限り、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
するまで、前記第2警報機構をオン状態に維持し、オペ
レータが前記手動リセット手段を手動操作したならば、
前記第2警報機構をオン状態からオフ状態にすることを
特徴としている。
【0033】また、請求項20に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記第1警報機構が音響警報機
構であり、前記第2警報機構が視覚警報機構であること
を特徴としている。
【0034】請求項1に記載した本発明の油圧用フィル
タ監視システムによれば、油圧用フィルタの目詰まりに
対処する上で、その圧力降下の大きさだけに依拠するの
ではなく、作動油の温度も考慮に入れることができ、更
には、圧力降下の大きさ及び作動油の温度に関連した状
況の継続時間も考慮に入れることができることから、油
圧用フィルタの目詰まりに対して適切に対処することが
可能となる。
【0035】また、請求項2に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報手段が警報発令を
開始してから油圧発生手段が停止するまでの間に、オペ
レータが手動操作によって必要な処置を取るための時間
的な余裕を確保することができることから、油圧用フィ
ルタの目詰まりに対して更に適切に対処することが可能
となる。
【0036】また、請求項3に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報発令が不要である
ことが明白となった場合には速やかに警報発令が停止さ
れ、また、警報発令が必要な場合にはその警報発令状態
が充分な時間に亘って継続した後に停止されるため、油
圧用フィルタの目詰まりのために油圧発生手段が作動停
止しようとしているという情報をオペレータに付与する
ことが可能である。
【0037】また、請求項4に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報手段が音響警報機
構であるため、警報発令の停止によって静寂が戻ること
から、警報発令の停止そのものをオペレータに良好に知
覚させることが可能である。
【0038】また、請求項5に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報発令が不要である
ことが明白となった場合には速やかに警報発令が停止さ
れ、また、警報発令が必要な場合にはオペレータがリセ
ットするまで警報発令状態が維持されるため、オペレー
タがいない間に油圧発生手段が自動的に作動停止された
場合でも、その作動停止が油圧用フィルタの目詰まりに
対処するために行われたものであるという情報をオペレ
ータに付与することが可能である。
【0039】また、請求項6に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報手段が視覚警報機
構であるため、オペレータは一瞥するだけで警報手段か
ら瞬時にして情報を読み取ることができ、一方、システ
ムに関与しない他者は警報に悩まされずに済む。
【0040】また、請求項7に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、第1警報機構と第2警
報機構とを個別に制御することができることから、それ
ら2つの警報機構を利用して、油圧用フィルタの目詰ま
りに関するより多くの情報をオペレータに付与すること
が可能である。
【0041】また、請求項8に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、請求項2に記載した本
発明の油圧用フィルタ監視システムと同様に、警報手段
が警報発令を開始してから油圧発生手段が停止するまで
の間に、オペレータが手動操作によって必要な処置を取
るための時間的な余裕を確保することができることか
ら、油圧用フィルタの目詰まりに対して更に適切に対処
することが可能となる。
【0042】また、請求項9に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムによれば、警報発令が不要である
ことが明白となった場合には速やかに警報発令が停止さ
れ、また、一方の警報機構は、警報発令が必要な場合に
その警報発令状態が充分な時間に亘って継続した後に停
止されるため、油圧用フィルタの目詰まりのために油圧
発生手段が作動停止しようとしているという情報をオペ
レータに付与することができ、他方の警報機構は、警報
発令が必要な場合にオペレータがリセットするまで警報
発令状態が維持されるため、オペレータがいない間に油
圧発生手段が自動的に作動停止された場合でも、その作
動停止が油圧用フィルタの目詰まりに対処するために行
われたものであるという情報をオペレータに付与するこ
とが可能である。
【0043】また、請求項10に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視システムによれば、警報が発令されてか
ら所定時間が経過した後に自動的に警報を停止する警報
機構が音響警報機構であるため、警報発令の停止によっ
て静寂が戻ることから、警報発令の停止そのものをオペ
レータに良好に知覚させることができ、また、オペレー
タが手動操作によってリセットするまで警報発令状態を
維持する警報機構が視覚警報機構であるため、オペレー
タは一瞥するだけでその警報機構から瞬時にして情報を
読み取ることができ、一方、システムに関与しない他者
はその警報に悩まされずに済む。
【0044】また、請求項11に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項1に記載したシス
テムと同様に、油圧用フィルタの目詰まりに対処する上
で、その圧力降下の大きさだけに依拠するのではなく、
作動油の温度も考慮に入れることができ、更には、圧力
降下の大きさ及び作動油の温度に関連した状況の継続時
間も考慮に入れることができることから、油圧用フィル
タの目詰まりに対して適切に対処することが可能とな
る。
【0045】また、請求項12に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項2に記載したシス
テムと同様に、警報手段が警報発令を開始してから油圧
発生手段が停止するまでの間に、オペレータが手動操作
によって必要な処置を取るための時間的な余裕を確保す
ることができることから、油圧用フィルタの目詰まりに
対して更に適切に対処することが可能となる。
【0046】また、請求項13に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項3に記載したシス
テムと同様に、警報発令が不要であることが明白となっ
た場合には速やかに警報発令が停止され、また、警報発
令が必要な場合にはその警報発令状態を時間に亘って継
続した後に停止されるため、油圧用フィルタの目詰まり
のために油圧発生手段が作動停止しようとしているとい
う情報をオペレータに付与することが可能である。
【0047】また、請求項14に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項4に記載したシス
テムと同様に、警報手段が音響警報機構であるため、警
報発令の停止によって静寂が戻ることから、警報発令の
停止そのものをオペレータに良好に知覚させることが可
能である。
【0048】また、請求項15に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項5に記載したシス
テムと同様に、警報発令が不要であることが明白となっ
た場合には速やかに警報発令が停止され、また、警報発
令が必要な場合にはオペレータがリセットするまで警報
発令状態が維持されるため、オペレータがいない間に油
圧発生手段が自動的に作動停止された場合でも、その作
動停止が油圧用フィルタの目詰まりに対処するために行
われたものであるという情報をオペレータに付与するこ
とが可能である。
【0049】また、請求項16に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項6に記載したシス
テムと同様に、警報手段が視覚警報機構であるため、オ
ペレータは一瞥するだけで警報手段から瞬時にして情報
を読み取ることができ、一方、システムに関与しない他
者は警報に悩まされずに済む。
【0050】また、請求項17に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項7に記載したシス
テムと同様に、第1警報機構と第2警報機構とを個別に
制御することができることから、それら2つの警報機構
を利用して、油圧用フィルタの目詰まりに関するより多
くの情報をオペレータに付与することが可能である。
【0051】また、請求項18に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項8に記載したシス
テムと同様に、警報手段が警報発令を開始してから油圧
発生手段が停止するまでの間に、オペレータが手動操作
によって必要な処置を取るための時間的な余裕を確保す
ることができることから、油圧用フィルタの目詰まりに
対して更に適切に対処することが可能となる。
【0052】また、請求項19に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項9に記載したシス
テムと同様に、警報発令が不要であることが明白となっ
た場合には速やかに警報発令が停止され、また、一方の
警報機構は、警報発令が必要な場合にその警報発令状態
が充分な時間に亘って継続した後に停止されるため、油
圧用フィルタの目詰まりのために油圧発生手段が作動停
止しようとしているという情報をオペレータに付与する
ことができ、他方の警報機構は、警報発令が必要な場合
にオペレータがリセットするまで警報発令状態が維持さ
れるため、オペレータがいない間に油圧発生手段が自動
的に作動停止された場合でも、その作動停止が油圧用フ
ィルタの目詰まりに対処するために行われたものである
という情報をオペレータに付与することが可能である。
【0053】また、請求項20に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法によれば、請求項10に記載したシ
ステムと同様に、警報が発令されてから所定時間が経過
した後に自動的に警報を停止する警報機構が音響警報機
構であるため、警報発令の停止によって静寂が戻ること
から、警報発令の停止そのものをオペレータに良好に知
覚させることができ、また、オペレータが手動操作によ
ってリセットするまで警報発令状態を維持する警報機構
が視覚警報機構であるため、オペレータは一瞥するだけ
でその警報機構から瞬時にして情報を読み取ることがで
き、一方、システムに関与しない他者はその警報に悩ま
されずに済む。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明して行く。図1は本発
明の実施の形態にかかる油圧用フィルタ監視システムを
採用した油圧システムのブロック図、図2は図1の油圧
用フィルタ監視システムの制御装置が実行する制御動作
を示したフローチャート、図3は図2のフローチャート
の中の一部分を更に詳細に示したフローチャート、図4
は本発明の実施の形態にかかる油圧用フィルタ監視シス
テム及び油圧用フィルタ監視方法の具体的な動作例を説
明するためのタイミング図である。
【0055】図1にブロック図で示した油圧システムH
Sは、加振試験システムの一部を構成しており、この油
圧システムHSの油圧回路には油圧用フィルタが配設さ
れている。そして、この油圧用フィルタに発生する目詰
まりを監視するために、本発明の実施の形態にかかる油
圧用フィルタ監視システム10が用いられている。
【0056】この加振試験システムは、複数台の加振ユ
ニット12を備えているが、ただし図1には、それら加
振ユニットのうちの1台だけを示した。この加振試験シ
ステムは更に、制御装置14と、加振ユニット12へ油
圧を供給するための油圧供給システムとを含んでいる。
【0057】油圧供給システムは、圧力発生手段である
油圧ユニット30と、この油圧ユニット30が出力する
作動油から不純物を除去してその作動油の清浄度を保つ
ための油圧用フィルタ50とを含んでいる。制御装置1
4は、後に説明するように、この加振試験システムの制
御装置として機能すると共に、本発明の実施の形態にか
かる油圧用フィルタ監視システムの制御装置としても機
能するものである。
【0058】加振ユニット12は、振動を発生させるた
めの油圧アクチュエータ(例えば油圧シリンダ等)16
と、この油圧アクチュエータ16の動作を制御する電磁
サーボ弁(S/V)18とを備えており、加振ユニット
12に装着した自動車等の被検体に対して、油圧アクチ
ュエータ16が発生する振動を印加できるように構成さ
れている。
【0059】加振ユニット12は更に、その他の電磁油
圧式アクチュエータ(例えば被検体を固定するクランプ
機構のアクチュエータ等)22や、セレクタ(不図示)
等も備えており、油圧アクチュエータ16のサーボ弁1
8、その他のアクチュエータ22、それにセレクタ等
は、制御装置14から供給される電気信号の形の制御信
号によって制御される。
【0060】加振ユニット12は更に、油圧アクチュエ
ータ16から被検体に印加されている荷重、油圧アクチ
ュエータ16の変位、クランプの状態、等々を検出する
ための複数のセンサ(図中にはそれらのうち2つのセン
サ20a、20bだけを示した)を備えており、それら
センサが発生する検出信号は、制御装置14へ供給され
ている。制御装置14は、それら検出信号に基づいて加
振ユニット12の様々なアクチュエータやセレクタ等を
制御する。
【0061】制御装置14は、ダイレクト・ディジタル
・コントローラ(DDC)として構成されており、ディ
ジタル信号処理装置(DSP)、A/Dコンバータ、D
/Aコンバータ、及びそれらに関連した様々な要素で構
成されている。制御装置14は、様々な機能を果たすも
のであり、それら機能の多くは、この制御装置14内の
DSPによって実現されている。DSPは、CPU(中
央演算処理装置)、RAM、ROM、それに積和演算器
等を組合せた一般的な構成のものであり、本発明にとっ
て重要なのは、DSPの具体的構成ではなく、DSPが
実行する様々な機能である。それら機能を実行するため
にハードウェアをどのように構成し、プログラムをどの
ように作成すればよいかは、当業者には自明のものであ
るため、それらについての詳細な説明は省略し、以下の
説明では、制御装置14の機能そのものを詳述して行
く。
【0062】油圧ユニット30は、オン状態とすること
で油圧の供給を開始させ、オフ状態とすることで油圧の
供給を停止させることができるように構成した油圧発生
手段である。油圧ユニット30は、油圧ポンプ32と、
この油圧ポンプ32を駆動するモータ34と、このモー
タ34の一方の端子と電源Vccとの間を選択的に接続及
び切断するためのリレースイッチ36とを含んでいる。
【0063】油圧ユニット30は更に、油圧ポンプ32
が出力する油圧(従って、この油圧ユニット30が供給
する油圧)を所定圧力に維持するためのリリーフ弁38
と、その油圧の大きさを検出するための圧力計40と、
この油圧ユニット30が供給する油圧を必要に応じて速
やかにゼロに戻すための電磁制御式アンロード弁42と
を含んでいる。
【0064】リレースイッチ36及びアンロード弁42
は、制御装置14から供給される制御信号によってオン
オフ制御される。リレースイッチ36が閉成されてアン
ロード弁42が閉弁された状態にあるとき、油圧ユニッ
ト30は所定圧力の作動油を供給している。また、油圧
計40は、油圧ユニット30の供給圧力を表す圧力検出
信号を出力し、この圧力検出信号は制御装置14へ供給
されている。
【0065】既述のごとく、制御装置14は、本来は、
加振ユニット12を制御するための制御装置として構成
されたものであるが、この制御装置14内のDSPの処
理能力に余裕があるため、その余剰処理能力を利用し
て、油圧ユニット30の制御を併せて行うようにしてい
る。制御装置14が油圧ユニット30をどのように制御
するかについては後述する。
【0066】油圧用フィルタ50は、油圧ユニット30
から油圧の供給を受ける油圧回路中に配設されており、
フィルタエレメント52と、このフィルタエレメント5
2に並列に接続したリリーフ弁54とを含んでいる。
【0067】一般的に油圧用フィルタのフィルタエレメ
ントは、使用中に不純物を捕集することによって次第に
目詰まりが進行して行き、それに伴って油圧用フィルタ
における圧力降下が増大して行く。この圧力降下が過大
になると、油圧用フィルタの上流側の圧力の異常上昇、
油圧用フィルタの下流側の圧力の異常低下、フィルタエ
レメントの損壊、等々の不都合が発生するおそれがあ
る。リリーフ弁54はこれら不都合を回避するために備
えられており、油圧用フィルタ50における圧力降下が
所定の大きさを超えると自動的に開弁して、フィルタエ
レメント52をバイパスする流路を画成し、それによっ
て圧力降下を一定の大きさまでに制限する機能を果たす
ものである。
【0068】油圧用フィルタ50には、インジケータラ
ンプ56が装備されている。インジケータランプ56
は、リリーフ弁54の開弁状態を検出する検出機構(不
図示)によって点灯及び消灯が制御されており、点灯す
ることによってリリーフ弁54が開弁状態にあることを
表示するものである。リリーフ弁54が開弁していると
きには、油圧用フィルタ50における圧力降下が通常時
より大きくなっており、また、不純物の一部がリリーフ
弁54を通過するため、不純物の捕集能力が低下してい
る。それゆえ、リリーフ弁54が開弁した状態が長期に
亘って放置されることがないように、インジケータラン
プ56が装備されているのである。
【0069】油圧用フィルタ50には更に、この油圧用
フィルタ50の上流側と下流側との間の差圧を測定する
差圧計58が装備されている。この差圧は、油圧用フィ
ルタ50における圧力降下の大きさを表すものであり、
従って差圧計58は、油圧用フィルタ50において発生
する圧力降下の大きさを検出する圧力降下検出手段であ
る。差圧計54は、検出した圧力降下の大きさを表す差
圧検出信号を出力しており、この差圧検出信号は制御装
置14に入力している。
【0070】油圧フィルタ50の下流側には、油圧回路
中を流れる作動油の温度を検出する温度検出手段である
温度計60が接続されている。温度計60は、検出した
温度を表す温度検出信号を出力しており、この温度検出
信号は制御装置14に入力している。
【0071】この油圧用フィルタ監視システムは更に、
第1警報機構である警報ブザー70と、第2警報機構で
ある警報ランプ72とを含んでいる。警報ブザー70は
音響警報機構であり、オン状態とすることでブザーの断
続鳴動という形の警報発令を開始させることができ、オ
フ状態とすることでその警報発令を停止させることがで
きる。警報ランプ62は視覚警報機構であり、オン状態
とすることでランプの点滅という形の警報発令を開始さ
せることができ、オフ状態とすることでその警報発令を
停止させることができる。制御装置14は、これら警報
ブザー70と警報ランプ72とを個別にオンオフ制御す
ることができる。
【0072】図示の実施の形態では、警報ブザー70及
び警報ランプ72という2つの警報機構を利用して、油
圧用フィルタ50の目詰まりが発生した際に、好適な方
式で警報発令を行い、また、オペレータに様々な情報を
提供できるようにしている。尚、このように音響警報機
構と視覚警報機構とで構成した警報手段に限られず、音
響警報機構だけで構成した警報手段を用いたり、視覚警
報機構だけで構成した警報手段を用いたりすることも可
能であるが、図示の実施の形態の構成は、後に説明する
ように、多くの利点を有するものである。
【0073】図示の実施の形態では、油圧ユニット30
の制御と同様に、警報ブザー70及び警報ランプ72の
制御も、制御装置14のDSPの余剰処理能力を利用し
て実行している。尚、制御装置14のDSPのCPU
が、油圧ユニット30、第1警報機構である警報ブザー
70、及び第2警報機構である警報ランプ72を制御す
る際に実行する処理については、後に、図2及び図3の
フローチャートを参照して詳細に説明する。
【0074】図示の実施の形態にかかる油圧用フィルタ
監視システムは更に、リセットスイッチ74と、リセッ
ト解除スイッチ76とを備えている。これらスイッチ7
4、76は、オペレータが押下している間だけオン状態
とされる押しボタンスイッチである。これらスイッチ7
4、76は制御装置14に結合されており、制御装置1
4はそれらスイッチ74、76のオンオフ状態を読み取
ることができる。リセットスイッチ74は、オペレータ
が手動操作することによって、そのときオン状態にある
警報機構70、72をオフ状態にすることができるよう
にする手動リセット手段である。また、リセット解除ス
イッチ76は、リセットスイッチ74の押下によって発
生したリセット状態を、オペレータが手動操作すること
によって解除できるようにする手動リセット解除手段で
ある。
【0075】既述のごとく、制御装置14は、加振ユニ
ット12を制御するための制御装置として広く採用され
ている公知のDDCであり、それを図示の油圧用フィル
タ監視システムにおける制御手段として利用している。
従って、図示の油圧用フィルタ監視システムは、制御手
段である制御装置14と、油圧発生手段である油圧ユニ
ット30と、油圧用フィルタ50と、圧力降下検出手段
である差圧計58と、温度検出手段である温度計60
と、警報手段である警報ブザー70及び警報ランプ72
と、手動リセット手段であるリセットスイッチ74とを
備えている。
【0076】また更に、図示の油圧用フィルタ監視シス
テムでは、制御装置14が計時手段を含んでいる。この
計時手段は、制御装置14のDSPのクロックを利用し
て、そのDSP内にソフトウェアによって構築したタイ
マから成るものであり、図1では、このタイマを模式的
にブロック78で示してある。ソフトウェアで構築する
タイマは、ディジタル・コンピュータの分野において広
く利用されている公知技術であり、その具体的な構築の
仕方についての説明は省略する。
【0077】このタイマ78は、計時を開始してから所
定時間I0 が経過した時点でタイムアウトするように構
成してある。この所定時間I0 は、警報ブザー70が警
報発令を開始してから、その警報発令を自動的に停止す
るまでの時間であり、加振試験システムを無人運転する
際に、オペレータがシステムの運転状況を巡視する予定
の周期より長くしておくことが好ましく、例えば1時間
程度に設定する。
【0078】制御装置14は、差圧計58によって検出
されている油圧用フィルタ50における圧力降下の大き
さと、温度計60によって検出されている油圧回路中を
流れる作動油の温度と、タイマ78によって計測されて
いる時間とに応じて、油圧ユニット30、警報ブザー7
0、及び警報ランプ72を制御する。その制御の仕方に
ついて、以下に、図2及び図3のフローチャートを参照
して説明する。
【0079】図2及び図3のフローチャートは、制御装
置14が実行する処理(より詳しくは、制御装置14を
構成しているDSPのCPUが実行する処理)のうち、
本発明にかかる油圧用フィルタ監視システム及び油圧用
フィルタ監視方法に関連した処理だけを取り出して示し
たフローチャートである。
【0080】図2において、ステップS202は初期化
ステップであり、警報ブザー70及び警報ランプ72を
初期状態であるオフ状態に設定すると共に、警報機構活
動状態フラグFactvを「0」にリセットする。この警報
機高活動状態フラグFactvは、後述するように、油圧ユ
ニット30及び警報機構70、72のオンオフ状態の制
御に利用するフラグである。
【0081】次のステップS204では、温度計60が
出力している温度検出信号によって表されている作動油
の温度Ta が、所定温度T0 を超えているか否かを判定
する。この所定温度T0 は、加振試験システムの通常運
転時における作動油の最低温度に略々等しい温度に設定
してあり、換言すれば、室温の低い冬季に、加振試験シ
ステムの運転開始時に実行する暖機運転によって作動油
を暖める際の目標温度であるということもでき、具体的
には例えば35゜Cとする。
【0082】作動油の温度Ta が温度T0 を超えていた
ならば、続いてステップS206において温度フラグF
tempを「1」にセットする。一方、作動油の温度Ta
温度T0 を超えてなかったならば、続いてステップS2
08において温度フラグFte mpを「0」にリセットす
る。この温度フラグFtempも、後述するように、油圧ユ
ニット30及び警報機構70、72のオンオフ状態の制
御に利用するフラグである。
【0083】次のステップS210では、差圧計58が
出力している差圧検出信号によって表されている油圧用
フィルタ50における圧力降下の大きさPa が、所定の
大きさP0 を超えているか否かを判定する。この所定圧
力P0 は、油圧用フィルタ50のリリーフ弁54の開弁
圧力より僅かに小さい圧力に設定してある。
【0084】圧力降下の大きさPa が所定の大きさP0
を超えていたならば、続いてステップS212において
圧力降下フラグFprsrを「1」にセットする。一方、圧
力降下の大きさPa が所定の大きさP0 を超えていなか
ったならば、続いてステップS214において圧力降下
フラグFprsrを「0」にリセットする。この圧力降下フ
ラグFprsrも、後述するように、油圧ユニット30及び
警報機構70、72のオンオフ状態の制御に利用するフ
ラグである。
【0085】次のステップS216では、リセットスイ
ッチ74の状態を読み取り、それがオン状態にあるか
(押下されているか)否かを判定し、もしオン状態にあ
ったならば、続いてステップS218においてリセット
フラグFrst を「1」にセットした上で処理の流れはス
テップS220へ進み、そうでなかったならば、処理の
流れは直接ステップS220へ進む。
【0086】次のステップS220では、リセット解除
スイッチ76の状態を読み取り、それがオン状態にある
か(押下されているか)否かを判定し、もしオン状態に
あったならば、続いてステップS222においてリセッ
トフラグFrst を「0」にリセットした上で処理の流れ
はステップS224へ進み、そうでなかったならば、処
理の流れは直接ステップS224へ進む。
【0087】ステップS224では、以上のステップS
202〜S222においてセットまたはリセットしたフ
ラグFactv、Ftemp、Fprsr、ないしFrst を利用し
て、油圧ユニット30及び警報機構70、72のオンオ
フ状態の制御を実行し、これについては、図3を参照し
て説明する。
【0088】ステップS224が完了した後には、処理
の流れはステップS204へループして戻り、これ以
後、ステップS204〜S224に示した処理を反復し
て実行する。この反復実行の周期は充分に短く(例えば
数ミリ秒〜数十ミリ秒)、この反復実行の結果として、
温度フラグFtempは、作動油の温度Ta が所定温度T0
を超えているか否かを常時反映しているフラグとなり、
圧力降下フラグFprsrは、油圧用フィルタ50における
圧力降下の大きさPa が所定の大きさP0 を超えている
か否かを常時反映しているフラグとなる。そして、リセ
ットフラグFrstは、一旦リセットスイッチ74が押下
されたならば、リセット解除スイッチ76が押下される
までは「1」にセットされた状態を保ち、また、リセッ
ト解除スイッチ76が押下されたならば、次にリセット
スイッチ74が押下されるまでは「0」にリセットされ
た状態を保つため、トグル機能を有するフラグとなる。
【0089】図3のフローチャートは図2のステップS
224を詳細に示したものである。図3において、最初
のステップS302では、警報機構活動状態フラグF
actvが「1」にセットされているか否かを判定する。
【0090】警報機構活動状態フラグFactvは、既述の
ステップS202が実行されるときに「0」にリセット
され、後述するステップS306が実行されるときに
「1」にセットされ、更に、後述するステップS310
が実行されるときに「0」にリセットされる。後の説明
から明らかなように、制御装置14は、この警報機構活
動状態フラグFactvを参照することで、警報ブザー70
及び警報ランプ72の警報発令状態を知ることができ
る。
【0091】ステップS302において警報機構活動状
態フラグFactvが「0」にリセットされていると判定さ
れたならば、それは、警報ブザー70と警報ランプ72
との両方がオフ状態にあることを表しており、従って警
報発令は行われていない。その場合には、処理の流れは
ステップS304へ進み、そこでは、圧力降下フラグF
prsrが「1」であり、且つ、温度フラグFtempが「1」
であるか否かを判定する。これは、差圧計58によって
検出されている圧力降下の大きさPa が所定の大きさP
0 以上であるという第1条件と、温度計60によって検
出されている温度Ta が所定温度T0 以上であるという
第2条件とが、共に満たされているか否かを判定すると
いうことに他ならない。
【0092】ステップS304においてそれら第1条件
と第2条件とが共に満たされていると判定されたなら
ば、続いてステップS306において、タイマ78によ
る計時を開始し、警報ブザー70及び警報ランプ72を
オン状態にしてそれら警報機構70、72による警報発
令を開始させ、更に、警報機構活動状態フラグFactv
「1」にセットする。この後、処理の流れは図3のフロ
ーチャートを脱出して、図2のステップS204へルー
プして戻る。
【0093】一方、ステップS304において第1条件
と第2条件とが共に満たされてはいないと判定されたな
らば、処理の流れはそのまま図3のフローチャートを脱
出して、図2のステップS204へループして戻る。
【0094】以上のステップS302、S304、及び
S306の処理の意味するところは次の通りである。即
ち、作動油の温度Ta が所定温度T0 以上であるなら
ば、作動油の粘度は通常粘度以下に低下しているはずで
ある。それにもかかわらず、油圧用フィルタ50におけ
る圧力降下の大きさPa が所定大きさP0 以上であった
ならば、それは、油圧用フィルタ50のフィルタエレメ
ント52が目詰まりが発生しているためであると推定さ
れる。従って、そのとき警報機構70、72がオン状態
になかったならば、それらをオン状態にして警報発令を
開始させるのである。
【0095】以上の動作は、冬季の運転開始時に実行す
る暖機運転に関係したものである。冬季には、油圧シス
テムの運転停止中に作動油の温度が低下するために粘度
がかなり上昇する。そのため、油圧システムの運転開始
時には、暖機運転によって作動油の温度が上昇するまで
の間、油圧用フィルタ50に大きな圧力降下が発生して
いる状態が持続する。
【0096】この場合、時間がたてば作動油の温度が上
昇して粘度が低下し、圧力降下が正常値に収まるため、
オペレータは単にそれを待てばよく、何ら対処をする必
要はない。ところが、このような警報発令不要時に、警
報機構70、72がオン状態となって警報を発令するこ
とが多々あると、オペレータが警報発令に対して鈍感に
なり、警報機構70、72の効果が薄れてしまう。その
ため、油圧システムの暖機運転中は、油圧用フィルタ5
0の目詰まりを知らせるための警報機構70、72がオ
ン状態にならないようにしておくことが望ましく、以上
の動作では、作動油の温度Ta が所定温度T0 以上であ
るか否かを判定することで、不要な警報が発令されるの
を防いでいるのである。
【0097】また、ステップS306において計時を開
始するタイマ78の計時結果は、後に説明するステップ
S316で参照される。このステップS306が一度実
行された後に、図2のフローチャートが再度実行され、
そして処理の流れがステップS224へ入ったときに
は、今度は、上述のステップS302において、警報機
構活動状態フラグFactvが「1」にセットされていると
判定されることになる。
【0098】従ってこの場合には、処理の流れはステッ
プS302からステップS308へ進み、そこではステ
ップS304と同様に、圧力降下フラグFprsrが「1」
であり、且つ、温度フラグFtempが「1」であるか否か
を判定する。既述のごとく、これは、差圧計58によっ
て検出されている圧力降下の大きさが所定大きさ以上で
あるという第1条件と、温度計60によって検出されて
いる温度が所定温度以上であるという第2条件とが、共
に満たされているか否かを判定するということに他なら
ない。
【0099】このステップS308において、第1条件
と第2条件とが共に満たされてはいないと判定されたな
らば、続いてステップS310において、警報ランプ7
2をオフ状態にし、警報機構活動状態フラグFactv
「0」にリセットする。更に続いてステップS312に
おいて、タイマ78をリセットし、警報ブザー70をオ
フ状態にする。この後、処理の流れは図3のフローチャ
ートを脱出し、図2のステップS204へループして戻
る。
【0100】一方、ステップS308において、第1条
件と第2条件とが共に満たされていると判定されたなら
ば、処理の流れはステップS314へ進む。
【0101】このステップS314では、リセットフラ
グFrst が「1」にセットされているか否かを判定す
る。もしそうであれば、それは、オペレータがリセット
スイッチ74を押下したことを表している。この場合に
も、上述のステップS308において、第1条件と第2
条件とが共に満たされてはいないと判定された場合と同
様に、続いてステップS310において、警報ランプ7
2をオフ状態にし、警報機構活動状態フラグFactv
「0」にリセットする。そして、更に続いてステップS
312において、タイマ78をリセットし、警報ブザー
70をオフ状態にする。この後、処理の流れは図3のフ
ローチャートを脱出し、図2のステップS204へルー
プして戻る。
【0102】従って、ステップS308において第1条
件と第2条件とが共に満たされてはいないと判定された
場合にも、また、ステップS314においてリセットス
イッチ74が押下されたと判定された場合にも、警報ブ
ザー70による警報発令と警報ランプ72による警報発
令との両方が停止されて、タイマ78がリセットされ
る。ステップS308からステップS310への処理の
流れは、警報発令が不要であることが明白となった場合
には速やかに警報発令を停止することを意味しており、
また、ステップS314からステップS310への処理
の流れは、オペレータがリセットスイッチ74を押下し
たならば警報発令を停止することを意味している。
【0103】一方、ステップS314においてリセット
フラグFrst が「1」にセットされていない(即ち、
「0」にリセットされている)と判定されたならば、そ
れは、警報発令を開始してから現在に至るまでオペレー
タがリセットスイッチ74を押下していないか、また
は、オペレータがリセットスイッチ74を押下した後に
リセット解除スイッチ76を押下したことを表してい
る。この場合には、処理の流れはステップS316へ進
む。
【0104】このステップS316では、タイマ78が
計時している時間の長さが前述の所定時間I0 を超えた
か否か、即ち、タイマ78がタイムアウトしたか否かを
判定する。もしタイマ78がタイムアウトしていたなら
ば、処理の流れはステップS318へ進む。
【0105】このステップS318では、油圧ユニット
30をオフ状態にして、油圧ユニット30が油圧システ
ムへ供給する作動油の圧力をゼロにする。これに続い
て、処理の流れは上述のステップS312へ進み、そこ
でタイマ78をリセットし、警報ブザー70をオフ状態
にする。この後、処理の流れは図3のフローチャートを
脱出して、図2のステップS204へループして戻る。
【0106】一方、ステップS316においてタイマ7
8がタイムアウトしていないと判定された場合には、処
理の流れはそのまま図3のフローチャートを脱出して、
図2のステップS204へループして戻る。
【0107】以上に説明した図3のフローチャートの処
理の全体の意味するところは次の通りである。先ず、油
圧システムの運転開始直後は、いずれも判定ステップで
あるステップS302及びS304をたどって図3のフ
ローチャートから脱出するという処理の流れになってい
る。
【0108】そして、作動油の温度が上昇したにもかか
わらず油圧用フィルタ50における圧力降下が大きいと
いう状況が発生したならば、第1条件と第2条件とが共
に満たされるため、処理の流れがステップS304から
ステップS306へ進み、警報ブザー70及び警報ラン
プ72による警報発令を開始すると共に、タイマ78に
よる計時を開始する。これ以後は、処理の流れがステッ
プS302からステップS308へ進むようになる。
【0109】こうして警報発令を開始した直後は、いず
れも判定ステップであるステップS302、S308、
S314、及びS316をたどって図3のフローチャー
トから脱出するという処理の流れになってる。この処理
の流れが続いている間は、警報発令状態が持続してお
り、タイマ78による計時も持続している。
【0110】そして、第1条件と第2条件とのいずれか
一方が満たされない状態になったならば、それは、警報
発令が不要であることが明白となっことを意味してお
り、その場合には、処理の流れがステップS308から
ステップS310へ進み、警報発令を停止すると共に、
タイマ78をリセットする。
【0111】また、オペレータがリセットスイッチ74
を押下した場合には、処理の流れがステップS314か
らステップS310へ進み、この場合にも、警報発令を
停止すると共に、タイマ78をリセットする。
【0112】第1条件と第2条件とが共に満たされてい
る状態が続き、またその間、オペレータによってリセッ
トスイッチ74が押下されることもなく、所定時間I0
が経過したならば、ステップS316においてタイマ7
8がタイムアウトしたと判定される。所定時間I0 に亘
って第1条件と第2条件とが共に満たされている状態が
続いたということは、油圧用フィルタ50に甚だしい目
詰まりが発生している可能性を示唆するものであり、ま
た、警報が発令されているにもかかわらずリセットスイ
ッチ74が押下されなかったということは、警報発令に
気付くべきオペレータが不在である可能性を示唆してい
る。
【0113】この状態を放置すると油圧システムに重大
な故障が発生するおそれがあることから、この場合に
は、ステップS318において油圧ユニット30をオフ
状態にして、油圧システムへの油圧の供給を停止するよ
うにしているのである。これによって油圧ユニット30
が自動的に停止される。また、油圧ユニット30の停止
と同時に、警報ブザー70がオフ状態にされる。これ
は、警報ブザー70の停止によって静寂が戻ること自体
を一種の警報として利用しているのであり、万一、現場
に誰かいた場合には、警報ブザー70が停止して静寂が
戻ることによって、油圧の供給停止に対する注意が喚起
される。
【0114】また、以上の方式では、警報発令の開始と
同時に油圧ユニット30を自動的に停止させるのではな
く、警報発令の開始から所定時間I0 が経過してはじめ
て、油圧ユニット30を自動的に停止させるようにして
いる。そのため、警報発令によって注意を喚起されたオ
ペレータが、手動操作によって必要な処置を取るための
時間的な余裕が確保されており、油圧用フィルタ50の
目詰まりに対して更に適切に対処することが可能となっ
ている。
【0115】また、こうして油圧ユニット30を自動的
に停止させた後には、第1警報機構である警報ブザー7
0の断続鳴動という形の警報発令は停止しているが、第
2警報機構である警報ランプ72の点滅という形の警報
発令は停止されていない。この警報ランプ72の点滅
は、オペレータがリセットスイッチ74を押下したなら
ば、ステップS310が実行されて停止されるが、リセ
ットスイッチ74が押下されるまでは点滅状態を継続す
る。
【0116】従って、オペレータが現場に到着する前に
油圧ユニット30が作動停止した場合でも、現場に到着
したオペレータは、警報ランプ72を一瞥するだけで、
その作動停止が油圧用フィルタ50の目詰まりに対処す
るために行われたものであるという情報を得ることがで
きる。
【0117】次に図4のタイミング図を参照して、以上
に説明した実施の形態にかかる油圧用フィルタ監視シス
テム及び油圧用フィルタ監視方法の具体的な動作例につ
いて説明する。
【0118】図4において、時刻t1 に加振試験システ
ムが起動されている。ただし、油圧システムの作動油の
温度が低いことから、直ぐには加振試験を実行せず、先
ず暖機運転が開始される。この暖機運転の開始と同時
に、図2のフローチャートに示した処理も開始される。
【0119】暖機運転の開始時には、図4の(a)に示
すように作動油が低温であるため、その粘度が高くなっ
ており、そのため、図4の(b)に示すように油圧用フ
ィルタ50における圧力降下の大きさPa が前述の所定
の大きさP0 を超えている。暖機運転を実行しているう
ちに、次第に作動油の温度が上昇し、粘度が低下して行
く。そして、時刻t2 に至って、作動油の温度Ta が所
定温度T0 を超えている。
【0120】ただし、時刻T2 ではまだ、圧力降下の大
きさPa が前述の所定の大きさP0を上回っている。こ
のように、作動油の温度Ta が所定温度T0 を超えて
も、油圧用フィルタ50における圧力降下Pa の大きさ
が所定の大きさを上回っていることがあるのは、例え
ば、油圧用フィルタ50に、運転に支障を生じない程度
の軽度の目詰まりが発生している場合である。
【0121】従って、時刻t2 で、前述の第1条件と第
2条件とが共に満たされるため、図4の(c)に示すよ
うに油圧用フィルタ50のインジケータランプ56が点
灯し、また、図4の(d)及び(e)に示すように、警
報ブザー70と警報ランプ72とが共にオン状態とな
り、警報ブザー70の断続鳴動と、警報ランプ72の点
滅とが開始される。もし現場にオペレータがいれば、こ
れらによってオペレータの注意が喚起される。オペレー
タは暫く様子を見た上で、それら警報機構による警報発
令が停止しなければ、油圧用フィルタ50の目詰まりの
発生を疑って、必要な処置を取ることになる。
【0122】油圧用フィルタ50に発生している目詰ま
りが軽度のものであれば、更に時間が経過して作動油の
温度が上昇することで、油圧用フィルタ50における圧
力降下の大きさPa が所定の大きさP0 を下回るように
なる。これによって、前述の第1条件が満たされなくな
るため、警報ブザー70と警報ランプ72とが共にオフ
状態となり、警報発令が停止する。これが時刻t3 であ
る。
【0123】従って、警報発令が不要であることが明白
となった場合には速やかに警報発令が停止される。そし
て、オペレータは、警報発令が停止することで、運転に
支障を生じるような油圧用フィルタ50の目詰まりが発
生していないことを認識し、加振試験を開始することが
できる。
【0124】加振試験の実行中に、油圧用フィルタ50
の目詰まりが進行して行くと、それに伴って油圧用フィ
ルタ50における圧力降下の大きさが次第に増大して行
く。そして、圧力降下の大きさが所定の大きさP0 を超
えたならば、再び前述の第1条件と第2条件とが共に満
たされるようになる。これが時刻t4 である。第1条件
と第2条件とが共に満たされるようになったならば、警
報ブザー70及び警報ランプ72が再び共にオン状態と
なり、警報発令が開始される。
【0125】油圧用フィルタ50の目詰まりが進行した
ために必要な警報発令が開始された場合には、一般的
に、第1条件と第2条件とが共に満たされた状態が持続
する。そして、前述の所定時間I0 が経過したならば、
その時点で、油圧ユニット30がオフ状態とされて油圧
の供給が停止され、またそれと同時に、警報ブザー70
による警報発令が停止される。これが時刻t5 である。
【0126】ただし、通常は、所定時間I0 が経過する
前に、警報発令によって注意を喚起されたオペレータ
が、それに対して適切な処置を取ることになり、その場
合には、オペレータがリセットスイッチ74を押下する
ことで警報発令が停止され、油圧ユニット30の動作
は、オペレータの手動操作によって制御される。即ち、
この方式によれば、警報ブザー70及び警報ランプ72
が警報発令を開始してから油圧ユニット30が停止する
までの間に、オペレータが手動操作によって必要な処置
を取るための時間的な余裕が確保され、そのため、油圧
用フィルタ50の目詰まりに対して適切に対処すること
ができる。
【0127】一方、例えば、加振試験システムが無人運
転されていて、警報発令から所定時間I0 が経過するま
でオペレータが現場に現れなかった場合などには、図4
に示したように、タイマ78による計時の結果に従っ
て、油圧ユニット30が自動的に停止される。これによ
って、油圧用フィルタ50の目詰まりに起因する重大な
不都合の発生が回避される。また、このとき、警報ブザ
ー70の停止によって静寂が戻ること自体が一種の警報
として機能する。即ち、油圧ユニット30が停止して油
圧の供給が絶たれると、加振ユニット12に載置されて
いる被検体が不安定になることがあるが、警報ブザー7
0による警報発令を停止によって、油圧ユニット30の
作動停止に対して注意が喚起される。
【0128】警報ランプ72の点滅による警報発令は、
時刻t5 の後も継続し、オペレータがリセットスイッチ
74を手動操作してはじめて停止する。図4の具体例で
は、時刻t6 に、リセットスイッチ74が押下されてい
る。従って、オペレータが現場にいない間に油圧ユニッ
ト30が自動的に停止された場合であっても、オペレー
タは警報ランプ72から、その停止が油圧用フィルタ5
0の目詰まりに対処するために行われたものであるとい
う情報を得ることができる。警報ランプ72は視覚警報
機構であるため、オペレータは一瞥するだけでそこから
瞬時にして情報を読み取ることができ、一方、音響警報
機構とは異なり、加振試験システムに関与しない他者は
その警報に悩まされずに済む。
【0129】このように、図示の実施の形態にかかる油
圧用フィルタ監視システム及び油圧用フィルタ監視方法
における警報手段は、第1警報機構である警報ブザー7
0と第2警報機構である警報ランプ72とを個別に制御
することができるようにしたものであるため、それら2
つの警報機構を利用して、油圧用フィルタ50の目詰ま
りに関するより多くの情報をオペレータに付与すること
が可能となっている。
【発明の効果】
【0130】以上説明したように、請求項1に記載した
本発明の油圧用フィルタ監視システムは、(a)オン状
態とすることで油圧の供給を開始させオフ状態とするこ
とで油圧の供給を停止させることのできる油圧発生手段
と、(b)前記油圧発生手段から油圧の供給を受ける油
圧回路中に配設された油圧用フィルタと、(c)前記油
圧用フィルタにおいて発生する圧力降下の大きさを検出
する圧力降下検出手段と、(d)前記油圧回路中を流れ
る作動油の温度を検出する温度検出手段と、(e)オン
状態とすることで警報の発令を開始させオフ状態とする
ことで警報の発令を停止させることのできる警報手段
と、(f)前記圧力降下検出手段、前記温度検出手段、
前記油圧発生手段、及び前記警報手段に結合した、前記
油圧発生手段及び前記警報手段を制御する制御手段とを
備え、(g)前記制御手段が、計時手段を含んでおり、
(h)前記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって
検出されている圧力降下の大きさと、前記温度検出手段
によって検出されている温度と、前記計時手段によって
計測されている時間とに応じて、前記油圧発生手段及び
前記警報手段を制御するようにした。
【0131】そのため、油圧用フィルタの目詰まりに対
処する上で、その圧力降下の大きさだけに依拠するので
はなく、作動油の温度も考慮に入れることができ、更に
は、圧力降下の大きさ及び作動油の温度に関連した状況
の継続時間も考慮に入れることができることから、油圧
用フィルタの目詰まりに対して適切に対処することがで
きる。
【0132】また、請求項2に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記油圧発
生手段の起動時に前記警報手段をオフ状態に設定し、前
記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって検出され
ている圧力降下の大きさが所定大きさ以上であるという
第1条件と、前記温度検出手段によって検出されている
温度が所定温度以上であるという第2条件とが、共に満
たされたならば前記警報手段をオフ状態からオン状態に
し、前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ようにした。
【0133】そのため、警報手段が警報発令を開始して
から油圧発生手段が停止するまでの間に、オペレータが
手動操作によって必要な処置を取るための時間的な余裕
を確保することができることから、油圧用フィルタの目
詰まりに対して更に適切に対処することができる。
【0134】また、請求項3に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記警報手
段をオン状態にした後に、前記第1条件と前記第2条件
との少なくとも一方が満たされなくなったならば、前記
警報手段をオン状態からオフ状態にし、前記制御手段
が、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、前記警報手段をオン状態に
してから前記所定時間が経過するまで、前記警報手段を
オン状態に維持し、前記制御手段が、前記警報手段をオ
ン状態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記
警報手段をオン状態からオフ状態にするようにした。
【0135】そのため、警報発令が不要であることが明
白となった場合には速やかに警報発令が停止され、ま
た、警報発令が必要な場合にはその警報発令状態が充分
な時間に亘って継続した後に停止されるため、油圧用フ
ィルタの目詰まりのために油圧発生手段が作動停止しよ
うとしているという情報をオペレータに付与することが
可能である。
【0136】また、請求項4に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が音響警報機構
であるというものである。
【0137】そのため、警報発令の停止によって静寂が
戻ることから、警報発令の停止そのものをオペレータに
良好に知覚させることができる。
【0138】また、請求項5に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、オペレータ
が手動操作することによって前記警報手段をオン状態か
らオフ状態にすることができる手動リセット手段を備え
ており、前記制御手段が、前記警報手段をオン状態にし
た後に、前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一
方が満たされなくなったならば、前記警報手段をオン状
態からオフ状態にし、前記制御手段が、前記第1条件と
前記第2条件とが共に満たされている状態が持続してい
る限り、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
するまで、前記警報手段をオン状態に維持し、前記制御
手段が、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
したならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態にす
るようにした。
【0139】そのため、警報発令が不要であることが明
白となった場合には速やかに警報発令が停止され、ま
た、警報発令が必要な場合にはオペレータがリセットす
るまで警報発令状態が維持されるため、オペレータがい
ない間に油圧発生手段が自動的に作動停止された場合で
も、その作動停止が油圧用フィルタの目詰まりに対処す
るために行われたものであるという情報をオペレータに
付与することができる。
【0140】また、請求項6に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が視覚警報機構
であるというものである。
【0141】そのため、オペレータは一瞥するだけで警
報手段から瞬時にして情報を読み取ることができ、一
方、システムに関与しない他者は警報に悩まされずに済
む。
【0142】また、請求項7に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記警報手段が、第1警報機
構と第2警報機構とを含んでおり、それら第1及び第2
警報機構は、各々を個別に制御して、オン状態とするこ
とで警報の発令を開始させオフ状態とすることで警報の
発令を停止させることができるように構成されていると
いうものである。
【0143】そのため、第1警報機構と第2警報機構と
を個別に制御することができることから、それら2つの
警報機構を利用して、油圧用フィルタの目詰まりに関す
るより多くの情報をオペレータに付与することができ
る。
【0144】また、請求項8に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、前記油圧発
生手段の起動時に前記第1警報機構及び前記第2警報機
構をオフ状態に設定し、前記制御手段が、前記圧力降下
検出手段によって検出されている圧力降下の大きさが所
定大きさ以上であるという第1条件と、前記温度検出手
段によって検出されている温度が所定温度以上であると
いう第2条件とが、共に満たされたならば前記第1警報
機構及び前記第2警報機構をオフ状態からオン状態に
し、前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ようにした。
【0145】そのため、請求項2に記載した本発明の油
圧用フィルタ監視システムと同様に、警報手段が警報発
令を開始してから油圧発生手段が停止するまでの間に、
オペレータが手動操作によって必要な処置を取るための
時間的な余裕を確保することができることから、油圧用
フィルタの目詰まりに対して更に適切に対処することが
できる。
【0146】また、請求項9に記載した本発明の油圧用
フィルタ監視システムは、前記制御手段が、オペレータ
が手動操作することによって前記第2警報機構をオン状
態からオフ状態にすることができる手動リセット手段を
備えており、前記制御手段が、前記第1警報機構及び前
記第2警報機構をオン状態にした後に、前記第1条件と
前記第2条件との少なくとも一方が満たされなくなった
ならば、前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオン
状態からオフ状態にし、前記制御手段が、前記第1条件
と前記第2条件とが共に満たされている状態が持続して
いる限り、前記第1警報機構をオン状態にしてから前記
所定時間が経過するまで、前記第1警報機構をオン状態
に維持し、前記制御手段が、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記第1
警報機構をオン状態からオフ状態にし、前記制御手段
が、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、オペレータが前記手動リセ
ット手段を手動操作するまで、前記第2警報機構をオン
状態に維持し、前記制御手段が、オペレータが前記手動
リセット手段を手動操作したならば、前記第2警報機構
をオン状態からオフ状態にするようにした。
【0147】そのため、警報発令が不要であることが明
白となった場合には速やかに警報発令が停止され、ま
た、一方の警報機構は、警報発令が必要な場合にその警
報発令状態が充分な時間に亘って継続した後に停止され
るため、油圧用フィルタの目詰まりのために油圧発生手
段が作動停止しようとしているという情報をオペレータ
に付与することができ、他方の警報機構は、警報発令が
必要な場合にオペレータがリセットするまで警報発令状
態が維持されるため、オペレータがいない間に油圧発生
手段が自動的に作動停止された場合でも、その作動停止
が油圧用フィルタの目詰まりに対処するために行われた
ものであるという情報をオペレータに付与することがで
きる。
【0148】また、請求項10に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視システムは、前記第1警報機構が音響警
報機構であり、前記第2警報機構が視覚警報機構である
というものである。
【0149】従って、警報が発令されてから所定時間が
経過した後に自動的に警報を停止する警報機構が音響警
報機構であるため、警報発令の停止によって静寂が戻る
ことから、警報発令の停止そのものをオペレータに良好
に知覚させることができ、また、オペレータが手動操作
によってリセットするまで警報発令状態を維持する警報
機構が視覚警報機構であるため、オペレータは一瞥する
だけでその警報機構から瞬時にして情報を読み取ること
ができ、一方、システムに関与しない他者はその警報に
悩まされずに済む。
【0150】また、以上説明したように、請求項11に
記載した本発明の油圧用フィルタ監視方法は、(a)オ
ン状態とすることで油圧の供給を開始させオフ状態とす
ることで油圧の供給を停止させることのできる油圧発生
手段と、(b)前記油圧発生手段から油圧の供給を受け
る油圧回路中に配設された油圧用フィルタと、(c)前
記油圧用フィルタにおいて発生する圧力降下の大きさを
検出する圧力降下検出手段と、(d)前記油圧回路中を
流れる作動油の温度を検出する温度検出手段と、(e)
オン状態とすることで警報の発令を開始させオフ状態と
することで警報の発令を停止させることのできる警報手
段と、(f)計時手段とを備えたシステムにおける、油
圧用フィルタ監視方法において、前記圧力降下検出手段
によって検出されている圧力降下の大きさと、前記温度
検出手段によって検出されている温度と、前記計時手段
によって計測されている時間とに応じて、前記油圧発生
手段及び前記警報手段を制御するようにした。
【0151】そのため、請求項1に記載したシステムと
同様に、油圧用フィルタの目詰まりに対処する上で、そ
の圧力降下の大きさだけに依拠するのではなく、作動油
の温度も考慮に入れることができ、更には、圧力降下の
大きさ及び作動油の温度に関連した状況の継続時間も考
慮に入れることができることから、油圧用フィルタの目
詰まりに対して適切に対処することができる。
【0152】また、請求項12に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記油圧発生手段の起動時に前
記警報手段をオフ状態に設定し、前記圧力降下検出手段
によって検出されている圧力降下の大きさが所定大きさ
以上であるという第1条件と、前記温度検出手段によっ
て検出されている温度が所定温度以上であるという第2
条件とが、共に満たされたならば前記警報手段をオフ状
態からオン状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ようにした。
【0153】そのため、請求項2に記載したシステムと
同様に、警報手段が警報発令を開始してから油圧発生手
段が停止するまでの間に、オペレータが手動操作によっ
て必要な処置を取るための時間的な余裕を確保すること
ができることから、油圧用フィルタの目詰まりに対して
更に適切に対処することができる。
【0154】また、請求項13に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段をオン状態にした
後に、前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一方
が満たされなくなったならば、前記警報手段をオン状態
からオフ状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが共
に満たされている状態が持続している限り、前記警報手
段をオン状態にしてから前記所定時間が経過するまで、
前記警報手段をオン状態に維持し、前記警報手段をオン
状態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記警
報手段をオン状態からオフ状態にするようにした。
【0155】そのため、請求項3に記載したシステムと
同様に、警報発令が不要であることが明白となった場合
には速やかに警報発令が停止され、また、警報発令が必
要な場合にはその警報発令状態を時間に亘って継続した
後に停止されるため、油圧用フィルタの目詰まりのため
に油圧発生手段が作動停止しようとしているという情報
をオペレータに付与することができる。
【0156】また、請求項14に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が音響警報機構で
あるというものである。
【0157】そのため、請求項4に記載したシステムと
同様に、警報発令の停止によって静寂が戻ることから、
警報発令の停止そのものをオペレータに良好に知覚させ
ることができる。
【0158】また、請求項15に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記制御手段が、オペレータが
手動操作することによって前記警報手段をオン状態から
オフ状態にすることができる手動リセット手段を備えて
おり、前記警報手段をオン状態にした後に、前記第1条
件と前記第2条件との少なくとも一方が満たされなくな
ったならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態に
し、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、オペレータが前記手動リセ
ット手段を手動操作するまで、前記警報手段をオン状態
に維持し、オペレータが前記手動リセット手段を手動操
作したならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態に
するようにした。
【0159】そのため、請求項5に記載したシステムと
同様に、警報発令が不要であることが明白となった場合
には速やかに警報発令が停止され、また、警報発令が必
要な場合にはオペレータがリセットするまで警報発令状
態が維持されるため、オペレータがいない間に油圧発生
手段が自動的に作動停止された場合でも、その作動停止
が油圧用フィルタの目詰まりに対処するために行われた
ものであるという情報をオペレータに付与することがで
きる。
【0160】また、請求項16に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が視覚警報機構で
あるというものである。
【0161】そのため、請求項6に記載したシステムと
同様に、オペレータは一瞥するだけで警報手段から瞬時
にして情報を読み取ることができ、一方、システムに関
与しない他者は警報に悩まされずに済む。
【0162】また、請求項17に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記警報手段が、第1警報機構
と第2警報機構とを含んでおり、それら第1及び第2警
報機構は、各々を個別に制御して、オン状態とすること
で警報の発令を開始させオフ状態とすることで警報の発
令を停止させることができるように構成されているとい
うものである。
【0163】そのため、請求項7に記載したシステムと
同様に、第1警報機構と第2警報機構とを個別に制御す
ることができることから、それら2つの警報機構を利用
して、油圧用フィルタの目詰まりに関するより多くの情
報をオペレータに付与することができる。
【0164】また、請求項18に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記油圧発生手段の起動時に前
記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状態に設定
し、前記圧力降下検出手段によって検出されている圧力
降下の大きさが所定大きさ以上であるという第1条件
と、前記温度検出手段によって検出されている温度が所
定温度以上であるという第2条件とが、共に満たされた
ならば前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状
態からオン状態にし、前記第1条件と前記第2条件とが
共に満たされている状態が所定時間に亘って持続したな
らば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする
ようにした。
【0165】そのため、請求項8に記載したシステムと
同様に、警報手段が警報発令を開始してから油圧発生手
段が停止するまでの間に、オペレータが手動操作によっ
て必要な処置を取るための時間的な余裕を確保すること
ができることから、油圧用フィルタの目詰まりに対して
更に適切に対処することができる。
【0166】また、請求項19に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記制御手段が、オペレータが
手動操作することによって前記第2警報機構をオン状態
からオフ状態にすることができる手動リセット手段を備
えており、前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオ
ン状態にした後に、前記第1条件と前記第2条件との少
なくとも一方が満たされなくなったならば、前記第1警
報機構及び前記第2警報機構をオン状態からオフ状態に
し、前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされてい
る状態が持続している限り、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過するまで、前記第1警
報機構をオン状態に維持し、前記第1警報機構をオン状
態にしてから前記所定時間が経過したならば、前記第1
警報機構をオン状態からオフ状態にし、前記第1条件と
前記第2条件とが共に満たされている状態が持続してい
る限り、オペレータが前記手動リセット手段を手動操作
するまで、前記第2警報機構をオン状態に維持し、オペ
レータが前記手動リセット手段を手動操作したならば、
前記第2警報機構をオン状態からオフ状態にするように
した。
【0167】そのため、請求項9に記載したシステムと
同様に、警報発令が不要であることが明白となった場合
には速やかに警報発令が停止され、また、一方の警報機
構は、警報発令が必要な場合にその警報発令状態が充分
な時間に亘って継続した後に停止されるため、油圧用フ
ィルタの目詰まりのために油圧発生手段が作動停止しよ
うとしているという情報をオペレータに付与することが
でき、他方の警報機構は、警報発令が必要な場合にオペ
レータがリセットするまで警報発令状態が維持されるた
め、オペレータがいない間に油圧発生手段が自動的に作
動停止された場合でも、その作動停止が油圧用フィルタ
の目詰まりに対処するために行われたものであるという
情報をオペレータに付与することができる。
【0168】また、請求項20に記載した本発明の油圧
用フィルタ監視方法は、前記第1警報機構が音響警報機
構であり、前記第2警報機構が視覚警報機構であるとい
うものである。
【0169】従って、請求項10に記載したシステムと
同様に、警報が発令されてから所定時間が経過した後に
自動的に警報を停止する警報機構が音響警報機構である
ため、警報発令の停止によって静寂が戻ることから、警
報発令の停止そのものをオペレータに良好に知覚させる
ことができ、また、オペレータが手動操作によってリセ
ットするまで警報発令状態を維持する警報機構が視覚警
報機構であるため、オペレータは一瞥するだけでその警
報機構から瞬時にして情報を読み取ることができ、一
方、システムに関与しない他者はその警報に悩まされず
に済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる油圧用フィルタ監
視システムを採用した油圧システムのブロック図であ
る。
【図2】図1の油圧用フィルタ監視システムの制御装置
が実行する制御動作を示したフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートの中の一部分を更に詳細
に示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態にかかる油圧用フィルタ監
視システム及び油圧用フィルタ監視方法の具体的な動作
例を説明するためのタイミング図である。
【符号の説明】
10 油圧用フィルタ監視システム 12 加振ユニット 14 制御装置 30 油圧ユニット(油圧発生手段) 50 油圧用フィルタ 58 差圧計(圧力降下検出手段) 60 温度計(温度検出手段) 70 警報ブザー(第1警報機構) 72 警報ランプ(第2警報機構) 74 リセットスイッチ(手動リセット手段) 78 タイマ(計時手段) HS 油圧システム

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)オン状態とすることで油圧の供給
    を開始させオフ状態とすることで油圧の供給を停止させ
    ることのできる油圧発生手段と、 (b)前記油圧発生手段から油圧の供給を受ける油圧回
    路中に配設された油圧用フィルタと、 (c)前記油圧用フィルタにおいて発生する圧力降下の
    大きさを検出する圧力降下検出手段と、 (d)前記油圧回路中を流れる作動油の温度を検出する
    温度検出手段と、 (e)オン状態とすることで警報の発令を開始させオフ
    状態とすることで警報の発令を停止させることのできる
    警報手段と、 (f)前記圧力降下検出手段、前記温度検出手段、前記
    油圧発生手段、及び前記警報手段に結合した、前記油圧
    発生手段及び前記警報手段を制御する制御手段とを備
    え、 (g)前記制御手段が、計時手段を含んでおり、 (h)前記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって
    検出されている圧力降下の大きさと、前記温度検出手段
    によって検出されている温度と、前記計時手段によって
    計測されている時間とに応じて、前記油圧発生手段及び
    前記警報手段を制御するようにした、ことを特徴とする
    油圧用フィルタ監視システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記油圧発生手段の起
    動時に前記警報手段をオフ状態に設定し、 前記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって検出さ
    れている圧力降下の大きさが所定大きさ以上であるとい
    う第1条件と、前記温度検出手段によって検出されてい
    る温度が所定温度以上であるという第2条件とが、共に
    満たされたならば前記警報手段をオフ状態からオン状態
    にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が所定時間に亘って持続したなら
    ば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする、
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧用フィルタ監視シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記警報手段をオン状
    態にした後に、前記第1条件と前記第2条件との少なく
    とも一方が満たされなくなったならば、前記警報手段を
    オン状態からオフ状態にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が持続している限り、前記警報手段
    をオン状態にしてから前記所定時間が経過するまで、前
    記警報手段をオン状態に維持し、 前記制御手段が、前記警報手段をオン状態にしてから前
    記所定時間が経過したならば、前記警報手段をオン状態
    からオフ状態にする、 ことを特徴とする請求項2記載の油圧用フィルタ監視シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記警報手段が音響警報機構であること
    を特徴とする請求項3記載の油圧用フィルタ監視システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、オペレータが手動操作
    することによって前記警報手段をオン状態からオフ状態
    にすることができる手動リセット手段を備えており、 前記制御手段が、前記警報手段をオン状態にした後に、
    前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一方が満た
    されなくなったならば、前記警報手段をオン状態からオ
    フ状態にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が持続している限り、オペレータが
    前記手動リセット手段を手動操作するまで、前記警報手
    段をオン状態に維持し、 前記制御手段が、オペレータが前記手動リセット手段を
    手動操作したならば、前記警報手段をオン状態からオフ
    状態にする、 ことを特徴とする請求項2記載の油圧用フィルタ監視シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記警報手段が視覚警報機構であること
    を特徴とする請求項5記載の油圧用フィルタ監視システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記警報手段が、第1警報機構と第2警
    報機構とを含んでおり、それら第1及び第2警報機構
    は、各々を個別に制御して、オン状態とすることで警報
    の発令を開始させオフ状態とすることで警報の発令を停
    止させることができるように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の油圧用フィルタ監視システム。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記油圧発生手段の起
    動時に前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状
    態に設定し、 前記制御手段が、前記圧力降下検出手段によって検出さ
    れている圧力降下の大きさが所定大きさ以上であるとい
    う第1条件と、前記温度検出手段によって検出されてい
    る温度が所定温度以上であるという第2条件とが、共に
    満たされたならば前記第1警報機構及び前記第2警報機
    構をオフ状態からオン状態にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が所定時間に亘って持続したなら
    ば、前記油圧発生手段をオン状態からオフ状態にする、 ことを特徴とする請求項7記載の油圧用フィルタ監視シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、オペレータが手動操作
    することによって前記第2警報機構をオン状態からオフ
    状態にすることができる手動リセット手段を備えてお
    り、 前記制御手段が、前記第1警報機構及び前記第2警報機
    構をオン状態にした後に、前記第1条件と前記第2条件
    との少なくとも一方が満たされなくなったならば、前記
    第1警報機構及び前記第2警報機構をオン状態からオフ
    状態にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が持続している限り、前記第1警報
    機構をオン状態にしてから前記所定時間が経過するま
    で、前記第1警報機構をオン状態に維持し、 前記制御手段が、前記第1警報機構をオン状態にしてか
    ら前記所定時間が経過したならば、前記第1警報機構を
    オン状態からオフ状態にし、 前記制御手段が、前記第1条件と前記第2条件とが共に
    満たされている状態が持続している限り、オペレータが
    前記手動リセット手段を手動操作するまで、前記第2警
    報機構をオン状態に維持し、 前記制御手段が、オペレータが前記手動リセット手段を
    手動操作したならば、前記第2警報機構をオン状態から
    オフ状態にする、 ことを特徴とする請求項8記載の油圧用フィルタ監視シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記第1警報機構が音響警報機構であ
    り、前記第2警報機構が視覚警報機構であることを特徴
    とする請求項9記載の油圧用フィルタ監視システム。
  11. 【請求項11】 (a)オン状態とすることで油圧の供
    給を開始させオフ状態とすることで油圧の供給を停止さ
    せることのできる油圧発生手段と、(b)前記油圧発生
    手段から油圧の供給を受ける油圧回路中に配設された油
    圧用フィルタと、(c)前記油圧用フィルタにおいて発
    生する圧力降下の大きさを検出する圧力降下検出手段
    と、(d)前記油圧回路中を流れる作動油の温度を検出
    する温度検出手段と、(e)オン状態とすることで警報
    の発令を開始させオフ状態とすることで警報の発令を停
    止させることのできる警報手段と、(f)計時手段と、
    を備えたシステムにおける、油圧用フィルタ監視方法に
    おいて、 前記圧力降下検出手段によって検出されている圧力降下
    の大きさと、前記温度検出手段によって検出されている
    温度と、前記計時手段によって計測されている時間とに
    応じて、前記油圧発生手段及び前記警報手段を制御する
    ようにした、 ことを特徴とする油圧用フィルタ監視方法。
  12. 【請求項12】 前記油圧発生手段の起動時に前記警報
    手段をオフ状態に設定し、 前記圧力降下検出手段によって検出されている圧力降下
    の大きさが所定大きさ以上であるという第1条件と、前
    記温度検出手段によって検出されている温度が所定温度
    以上であるという第2条件とが、共に満たされたならば
    前記警報手段をオフ状態からオン状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が所定時間に亘って持続したならば、前記油圧発生手
    段をオン状態からオフ状態にする、ことを特徴とする請
    求項11記載の油圧用フィルタ監視方法。
  13. 【請求項13】 前記警報手段をオン状態にした後に、
    前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一方が満た
    されなくなったならば、前記警報手段をオン状態からオ
    フ状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が持続している限り、前記警報手段をオン状態にして
    から前記所定時間が経過するまで、前記警報手段をオン
    状態に維持し、 前記警報手段をオン状態にしてから前記所定時間が経過
    したならば、前記警報手段をオン状態からオフ状態にす
    る、ことを特徴とする請求項10記載の油圧用フィルタ
    監視方法。
  14. 【請求項14】 前記警報手段が音響警報機構であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の油圧用フィルタ監視方
    法。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、オペレータが手動操
    作することによって前記警報手段をオン状態からオフ状
    態にすることができる手動リセット手段を備えており、 前記警報手段をオン状態にした後に、前記第1条件と前
    記第2条件との少なくとも一方が満たされなくなったな
    らば、前記警報手段をオン状態からオフ状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が持続している限り、オペレータが前記手動リセット
    手段を手動操作するまで、前記警報手段をオン状態に維
    持し、 オペレータが前記手動リセット手段を手動操作したなら
    ば、前記警報手段をオン状態からオフ状態にする、こと
    を特徴とする請求項12記載の油圧用フィルタ監視方
    法。
  16. 【請求項16】 前記警報手段が視覚警報機構であるこ
    とを特徴とする請求項15記載の油圧用フィルタ監視方
    法。
  17. 【請求項17】 前記警報手段が、第1警報機構と第2
    警報機構とを含んでおり、それら第1及び第2警報機構
    は、各々を個別に制御して、オン状態とすることで警報
    の発令を開始させオフ状態とすることで警報の発令を停
    止させることができるように構成されていることを特徴
    とする請求項11記載の油圧用フィルタ監視方法。
  18. 【請求項18】 前記油圧発生手段の起動時に前記第1
    警報機構及び前記第2警報機構をオフ状態に設定し、 前記圧力降下検出手段によって検出されている圧力降下
    の大きさが所定大きさ以上であるという第1条件と、前
    記温度検出手段によって検出されている温度が所定温度
    以上であるという第2条件とが、共に満たされたならば
    前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオフ状態から
    オン状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が所定時間に亘って持続したならば、前記油圧発生手
    段をオン状態からオフ状態にする、 ことを特徴とする請求項17記載の油圧用フィルタ監視
    方法。
  19. 【請求項19】 前記制御手段が、オペレータが手動操
    作することによって前記第2警報機構をオン状態からオ
    フ状態にすることができる手動リセット手段を備えてお
    り、 前記第1警報機構及び前記第2警報機構をオン状態にし
    た後に、前記第1条件と前記第2条件との少なくとも一
    方が満たされなくなったならば、前記第1警報機構及び
    前記第2警報機構をオン状態からオフ状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が持続している限り、前記第1警報機構をオン状態に
    してから前記所定時間が経過するまで、前記第1警報機
    構をオン状態に維持し、 前記第1警報機構をオン状態にしてから前記所定時間が
    経過したならば、前記第1警報機構をオン状態からオフ
    状態にし、 前記第1条件と前記第2条件とが共に満たされている状
    態が持続している限り、オペレータが前記手動リセット
    手段を手動操作するまで、前記第2警報機構をオン状態
    に維持し、 オペレータが前記手動リセット手段を手動操作したなら
    ば、前記第2警報機構をオン状態からオフ状態にする、 ことを特徴とする請求項18記載の油圧用フィルタ監視
    方法。
  20. 【請求項20】 前記第1警報機構が音響警報機構であ
    り、前記第2警報機構が視覚警報機構であることを特徴
    とする請求項19記載の油圧用フィルタ監視方法。
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