JP2001033256A - 車載用電子機器 - Google Patents

車載用電子機器

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JP2001033256A
JP2001033256A JP20479299A JP20479299A JP2001033256A JP 2001033256 A JP2001033256 A JP 2001033256A JP 20479299 A JP20479299 A JP 20479299A JP 20479299 A JP20479299 A JP 20479299A JP 2001033256 A JP2001033256 A JP 2001033256A
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speed
vehicle
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band
display
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JP20479299A
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Masato Maruoka
正人 丸岡
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行環境に応じて適切な入力操作、情報表示等
の規制、情報の読上げ速度の制御が可能な車載用電子機
器を提供する。 【解決手段】車両の速度を検出する速度検出手段と、速
度検出手段により検出された速度に応じて、入力指示す
るために操作する操作手段の操作可能な機能を規制する
操作規制手段、情報を表示する表示手段の表示機能を規
制する表示規制手段、音声出力情報を読み上げる読上手
段による音声出力情報の読上速度を制御する制御手段を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置等において走行環境に応じて適切な入力操作、情報表
示等の規制が行える車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行うナビゲーション装
置や、携帯電話等を用いて気象情報等を取得する車載用
情報受信装置等の車載用電子機器では、車両の走行中に
運転者が入力操作を行ったり、取得したナビゲーション
情報や気象情報を画面に表示したり、音声による情報の
読上げ等が行われている。
【0003】例えば、車載用電子機器に対してファンク
ションスイッチにより入力指示する場合には、表示部の
画面下部に表示された案内表示の中から対応するファン
クションスイッチを選択操作することにより、また、リ
モコンの場合には、表示部の画面中央部に表示された案
内表示に対応するリモコンの上下、左右に配置されたリ
モコンカーソルスイッチを選択することにより、各リモ
コンカーソルスイッチに対応した信号がリモコン送信部
から表示部側のリモコン受信部に送信され、入力指示が
行われる。
【0004】しかし、走行中には運転者の注意力を損な
わないように、例えば、車両が停止中には全ての操作機
能が許可されていても、走行中(10km/h以上)に
は、ファンクションスイッチ操作は許可するが、カーソ
ル操作は禁止する等の操作規制が行われている。
【0005】また、表示機能についても同様に、例え
ば、運転中でも認識し易い3行以下の簡単なテキスト
(文字)表示は行うが、認識が困難な4行以上のテキス
ト表示や画像表示は消去する等の表示規制が行われてい
る。また、ナビゲーションシステム等は音声により情報
が報知されるが、その音声の速度は常に一定の速度で読
上げられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車載用電子機器においては、走行、停止の2段階で
操作、表示等が規制されているために、例えば、ゆっく
り走行していて安全な場合にも、運転者が必要な入力操
作ができなかったり、見たい表示が消去されたりする。
また、車両の停止中に適切な速度に調整した情報の読上
げ速度が高速走行中には速すぎて聞き取り難いという問
題がある。
【0007】本発明は、上述のような問題を解決するも
ので、走行環境に応じた適切な入力操作、情報表示等が
行え、また、情報の把握が行い易い車載用電子機器を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明は、車両の速度を検出する速度検出手段と、入
力指示するために操作する操作手段と、前記速度検出手
段により検出された速度に応じて、前記操作手段により
操作可能な機能を規制する操作規制手段を備えたことを
特徴とするものである。
【0009】また、前記操作規制手段は、前記速度検出
手段により検出された速度を、複数のしきい値を基にい
ずれの速度帯に属するかを判別する速度帯判別手段と、
前記速度帯判別手段により判別された速度帯に対応した
規制内容で前記操作手段により操作可能な機能を規制す
る速度帯別規制手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、前記操作手段は操作方法の異なる複
数種の操作部を有し、前記速度帯別規制手段は、前記操
作部毎に異なる規制内容で規制を行うものであることを
特徴とするものである。
【0011】また、車両の速度を検出する速度検出手段
と、情報を表示する表示手段と、前記速度検出手段によ
り検出された速度に応じて、前記表示手段の表示機能を
規制する表示規制手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0012】また、前記表示規制手段は、前記速度検出
手段により検出された速度を、複数のしきい値を基にい
ずれの速度帯に属するかを判別する速度帯判別手段と、
前記速度帯判別手段により判別された速度帯に対応じて
前記表示手段の表示機能を規制する速度帯別表示規制手
段を備えることを特徴とするものである。
【0013】また、車両の速度を検出する速度検出手段
と、音声出力情報を読み上げる読上手段と、前記速度検
出手段により検出された速度に応じて、前記読上手段に
よる音声出力情報の読上速度を制御する制御手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0014】また、前記制御手段は、前記速度検出手段
により検出された速度を、複数のしきい値を基にいずれ
の速度帯に属するかを判別する速度帯判別手段と、前記
速度帯判別手段により判別された速度帯に対応した速度
で、前記読上手段の読上速度を制御する速度帯別制御手
段を備えることを特徴とするものである。
【0015】また、前記しきい値は、前記車両の走行環
境により変更されるものであることを特徴とするもので
ある。
【0016】また、前記車両の走行環境は、前記車両が
走行している道路の道路種別であることを特徴とするも
のである。
【0017】また、前記車両の走行環境は、前記車両が
走行している地点周辺の気象状況であることを特徴とす
るものである。
【0018】また、前記車両の走行環境は、時間帯であ
ることを特徴とするものである。
【0019】また、複数の走行環境種別から前記しきい
値を決定するための走行環境を選択する選択手段を備
え、前記しきい値は、前記選択手段により選択された前
記走行環境に基づき決定するものであることを特徴とす
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る車載用電子機器の構成を示すブロック図である。図2
は車載用電子機器への入力操作方法を説明するための説
明図で、(a)はファンクションスイッチ操作方法の説
明図、(b)はリモコンによるカーソル操作方法の説明
図である。以下、図を用いて説明する。
【0021】11は人工衛星(GPS衛星)からの電波
を受信し、その受信信号から緯度、経度を算出するGP
S受信機である。12は地図情報が記録されたCD−R
OMまたはDVD(Digital Video Di
sk)等の記録媒体及びその読取装置等からなる地図デ
ータベースであり、経路探索、案内を行うためのノード
データやリンクデータ等の道路データ、また各道路にお
ける高速道路、国道、県道、農道、林道あるいは舗装
道、非舗装道等の道路の種別等の道路属性データ等が記
憶されている。13は晴雨の状態を検出する雨滴センサ
で、雨滴の付着による素子の抵抗の変化を検出して判断
するものや、雨滴の通過による光路の遮断状態により判
断するもの、雨滴の衝突による振動により判断するもの
等が利用できる。14は携帯電話で情報提供センターの
データベースに接続して気象情報等を取得する情報受信
機である。15は車両の走行速度を検出する車速センサ
で、車軸に連結され光学的、磁気的に車軸の回転を検出
し、車軸の回転に応じたパルスを出力する。
【0022】2は、GPS受信機11で算出された位置
データ及び地図データベース12のデータを基に自車位
置を特定する処理、入力された目的地までの走行経路を
探索する処理、探索された経路に沿って車両を案内する
処理、地図データベース12のデータを基に地図及び車
両位置を表示部4に表示する処理等を行う制御部で、マ
イクロコンピュータ等で構成される。
【0023】3は目的地設定、表示切換等の操作を行う
ための入力部で、表示部4の画面下部に表示された案内
表示41a〜41hに対応して配置されたファンクショ
ンスイッチ31a〜31h、リモコン32により入力指
示するために表示部4の画面中央部に表示された案内表
示42a〜42dに対応してリモコン32上の上下、左
右に配置されたリモコンカーソルスイッチ321a〜3
21d、各リモコンカーソルスイッチ321a〜321
dに対応した信号を表示部4(または制御部2)側のリ
モコン受信部33に送信するリモコン送信部322から
構成される。
【0024】4は制御部2からの信号に基づき地図画像
や交差点の拡大案内画像、文字情報等を表示する液晶表
示パネル等で構成された表示部である。51は制御部2
からの指示に基いて走行案内のための音声や情報受信機
14で受信した情報を音声合成し、所定の速度で読上げ
る機能を備えた音声合成部である。52は音声合成部5
1で合成された音声信号を増幅し、スピーカ等で音声案
内を行うための音声出力部である。
【0025】図3は制御部2の行う速度帯判別処理のフ
ローチャートである。図4は速度帯判別方法を説明する
ための説明図で、(a)は走行環境・個人差と補正係数
の関係を示す関係図、(b)はしきい値算出式を示す
図、(c)はしきい値と速度帯の関係を示す関係図であ
る。図5は他の速度帯判別方法を説明するための説明図
である。先ず、速度帯判別処理について述べる。尚、本
処理はナビゲーション装置や情報受信機の動作中は常時
行われている。
【0026】ステップS11では、現在地を検出してス
テップS12に移る。つまり、GPS受信機により人工
衛星(GPS衛星)からの電波を受信し、その受信信号
から緯度、経度を算出し、地図情報が記録されたCD−
ROMまたはDVD(Digital Video D
isk)等の記録媒体及びその読取装置等からなる地図
データベースと照合して車両の現在地を地図上で特定す
る。尚、トンネル等でGPS衛星からの電波が受信でき
ない時は、距離センサ、方位センサにより補完する。
【0027】ステップS12では、走行中の道路の道路
種別を検出し、道路種別によるしきい値の補正係数X1
を算出してステップS13に移る。つまり、検出された
車両の位置と地図データベース12の道路属性データを
基に走行中の道路の道路種別である高速道路、国道、県
道、農道、林道あるいは郊外道路、市街地道路、山間地
道路等の道路の種別を検出する。検出した道路種別に対
応する補正係数を図4(a)の走行環境・個人差と(道
路種別)補正係数の関係を示す関係図から補正係数を読
み出す。この補正係数は郊外道路を走行している時を標
準(補正係数1.0)として、運転者の走行のし易さを
基に決められるものである。例えば、走行中の道路が高
速道路であれば対向車両とも分離され、歩行者への注意
も不要であるので標準である一般道路の郊外地走行に比
べて走り易く郊外地道路の1.3倍の速度で走行した場
合と略同じ注意を必要とするので、補正係数1.3倍、
市街地道路であれば車両数も多く、車間距離も短く、ま
た歩行者への注意も必要で走り難く補正係数0.8倍、
山間地道路であれば急勾配で道幅も狭く非常に走り難く
補正係数0.5倍を適用する。
【0028】ステップS13では、自車位置周辺の気象
状況を検出し、気象状況によるしきい値の補正係数X2
を算出してステップS14に移る。つまり、気象状況は
雨滴センサ13の検出結果(この場合は雨か否かの判断
のみ)、または情報受信機14によりビーコン等で送信
されている気象データを受信して判断する。検出した気
象状況に対応する補正係数を図4(a)の走行環境・個
人差と(気象状況)補正係数の関係を示す関係図から補
正係数を読み出す。この補正係数は晴天に走行している
時を標準(補正係数1.0)として、運転者の走行のし
易さを基に決められるものである。例えば、走行環境が
曇天であれば遠くの視界が悪く、見難いので標準である
晴天時走行に比べて走り難く晴天の0.8倍の速度で走
行した場合と略同じ注意を必要とするので、補正係数
0.8倍、雨天であればワイパー操作、雨滴や前車の飛
沫等で視界も非常に悪く補正係数0.5倍を適用する。
【0029】ステップS14では、時間帯を検出し、時
間帯によるしきい値の補正係数X3を算出してステップ
S15に移る。つまり、時間帯をGPS受信機11で受
信した時刻データから判断する。また、別の方法として
時計等の計時装置から時刻を検出してもよい。検出した
時刻に対応する補正係数を図4(a)の走行環境・個人
差と(時間帯)補正係数の関係を示す関係図から補正係
数を読み出す。この補正係数は昼間(時間帯は季節によ
り変更される)に走行している時を標準(補正係数1.
0)として、運転者の走行のし易さを基に決められるも
のである。例えば、走行環境が日の出や日没前後の朝夕
であれば薄暗くて視界が悪く、見難いので標準である昼
間時走行に比べて走り難く昼間の0.8倍の速度で走行
した場合と略同じ注意を必要とするので、補正係数0.
8倍、夜間であれば前照灯の到達距離が短く視野も狭
く、また対向車のライトの眩しさ等で視界も非常に悪く
補正係数0.5倍を適用する。
【0030】ステップS15では、個人差を検出し、個
人差によるしきい値の補正係数X4を算出してステップ
S16に移る。つまり、運転者の運転技量の熟練度を考
慮するもので、運転者により入力された熟練度(熟練、
一般、未熟)から判断する。検出した個人差(熟練度)
に対応する補正係数を図4(a)の走行環境・個人差と
(個人差)補正係数の関係を示す関係図から補正係数を
読み出す。この補正係数は一般の運転者が運転している
時を標準(補正係数1.0)として、運転者の熟練度を
基に決められるものである。例えば、熟練運転者であれ
ば危険予知、ハンドル操作、ブレーキ操作が適切であ
り、高速走行しても安全であるので一般の運転者の1.
3倍の速度で走行した場合と略同じ注意を必要とするの
で、補正係数1.3倍、未熟運転者であれば危険予知、
ハンドル操作、ブレーキ操作が不適切であり、走行速度
を低くした方が安全であり補正係数0.7倍を適用す
る。
【0031】ステップS16では、標準しきい値V1
0、V20、V30を読み出してステップS17に移
る。つまり、制御部2内のメモリに記憶されている郊外
の道路を晴天の昼間に一般の運転者が走行している状態
を標準にした第1標準しきい値V10、第2標準しきい
値V20、第3標準しきい値V30を読み出す。
【0032】ステップS17では、しきい値V11、V
21、V31を算出してステップS18に移る。つま
り、読み出した第1標準しきい値V10、第2標準しき
い値V20、第3標準しきい値V30を基に、図4
(b)のしきい値算出式((1)式〜(3)式)とステ
ップS12〜S15で求めた補正係数(X1、X2、X
3、X4)により、第1しきい値V11、第2しきい値
V21、第3しきい値V31を算出する。
【0033】ステップS18では、車両の走行速度を検
出してステップS19に移る。つまり、車両の走行速度
Vを速度センサ15により検出する。
【0034】ステップS19では、速度帯を判別して処
理を終える。つまり、図4(c)のしきい値と速度帯の
関係図を基に検出した走行速度Vが速度帯A、B、C、
Dのいずれに属するか判別する。例えば、検出した走行
速度Vが第1しきい値V11未満であれば速度帯A(停
止)、検出した走行速度Vが第1しきい値V11以上で
第2しきい値V21未満であれば速度帯B(低速走
行)、検出した走行速度Vが第2しきい値V21以上で
第3しきい値V31未満であれば速度帯C(中速走
行)、検出した走行速度Vが第3しきい値V31以上で
あれば速度帯D(高速走行)とする。
【0035】尚、速度帯を判別する他の方法として、図
5に示すような気象状況・時間帯毎のしきい値マップを
制御部2内のメモリ(ROM等)に記憶しておいて、ナ
ビゲーションシステムや情報提供システムにより検出し
た道路種別、気象状況、時間帯、個人差に対応する第1
しきい値、第2しきい値、第3しきい値を読み出すよう
にしてもよい(図5では第3しきい値のみをマップにし
ているが、同様に第1しきい値、第2しきい値もメモリ
に記憶されている)。この場合の速度帯判別方法は前述
のステップS19と同様に図4(c)のしきい値と速度
帯の関係を示す関係図を使用して求める。
【0036】また、本実施の形態では、現在の速度に対
応する速度帯を求める方法として、走行環境によりしき
い値を変更(補正)する方法について述べたが、別の方
法として、しきい値を走行環境に関係なく一定にしてお
き、検出した現在の速度を走行環境により補正するよう
にしてもよい。例えば、検出した雨天時の走行速度は2
倍(晴天時を基準にして)にする。このようにすると、
走行環境が悪い時の補正した速度が高くなり、しきい値
が一定でも速度帯が高速側に移動する。
【0037】図6は本発明の一実施の形態に係る車載用
電子機器の制御部2の行う操作規制処理のフローチャー
トである。以下、図を用いて説明する。尚、本処理は入
力部3により、リモコンまたはファンクションスイッチ
が操作された時点から開始する。
【0038】ステップS21では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がA(停止)またはB(低
速)であればステップS22に移り、速度帯がC(中
速)であればステップS24に移り、またはD(高速)
であればステップS25に移る。この判断は車速センサ
15で検出した現在の速度に対応する速度帯に基いて行
う。
【0039】ステップS22では、ファンクションスイ
ッチによる入力操作を許可(可能に)してステップS2
3に移る。つまり、停止中(速度帯A)または低速走行
中(速度帯B)であり、安全上ファンクションスイッチ
31a〜31hを操作しても問題がないので許可する。
図2(a)のごとく表示部4の画面下部にファンクショ
ンスイッチ31a〜31hに対応して案内表示41a〜
41hを表示して、ファンクションスイッチ31a〜3
1hの操作を可能にする。ステップS23では、操作変
更が指示されたか否かを判断して操作変更(リモコン操
作)が指示されればステップS24に移り、操作変更が
指示されなければ処理を終える。つまり、運転者が速度
帯により自動的に設定されたファンクションスイッチ3
1a〜31hによる入力操作よりもリモコン32による
入力を希望しているか否かを判断するものであり、リモ
コン32のいずれかのリモコンカーソルスイッチ32a
〜32dが操作されたことを検出して操作変更が指示さ
れたと判断する。
【0040】ステップS24では、リモコン(カーソル
操作)による入力操作を可能にして処理を終える。つま
り、運転席側からファンクションスイッチ31a〜31
hを操作するには体勢に無理があるので、ファンクショ
ンスイッチ31a〜31hの操作を禁止する(入力され
ても無効とする)。そして、リモコン32により入力が
できるように、図2(b)のごとく表示部4の画面中央
部にリモコン32のリモコンカーソルスイッチ32a〜
32dに対応して案内表示42a〜42dを表示して、
リモコンカーソルスイッチ32a〜32dの操作を可能
にする。
【0041】ステップS25では、入力操作を禁止して
処理を終える。つまり、高速走行中(速度帯D)であ
り、ファンクションスイッチ31a〜31hによる入力
操作、リモコン32による入力操作の両方とも禁止する
ように、表示画面の案内表示を消去する。
【0042】図7は本発明の一実施の形態に係る車載用
電子機器の制御部2の行う表示規制処理のフローチャー
トである。以下、図を用いて説明する。
【0043】ステップS31では、表示形態を判断して
表示形態が画像表示であればステップS32に移り、3
桁以下のテキスト表示であればステップS34に移り、
表示形態が4桁以上のテキスト表示であればステップS
36に移る。つまり、この判断は表示部4への出力状態
に基いて行う。
【0044】ステップS32では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がA(停止)、B(低速)ま
たはC(中速)であればステップS33に移り、速度帯
がD(高速)であればステップS37に移る。この判断
は車速センサ15で検出した現在の速度に対応する速度
帯に基いて行う。
【0045】ステップS33では、表示を行い処理を終
える。つまり、画像表示なら停止(速度帯A)、低速走
行(速度帯B)または中速走行(速度帯C)中でも、ま
た、3行以下の簡単なテキスト表示(文字)なら停止
(速度帯A)または低速走行(速度帯B)中でも、ま
た、4行以上の詳細なテキスト表示(文字)は停止(速
度帯A)中なら、運転者が容易に認識でき安全上問題が
ないので表示部4に情報を表示する。
【0046】ステップS34では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がA(停止)またはB(低
速)であればステップS33に移り、速度帯がC(中
速)であればステップS35に移り、また、速度帯がD
(高速)であればステップS37に移る。この判断は車
速センサ15で検出した現在の速度に対応する速度帯に
基いて行う。
【0047】ステップS35では、トーンダウン表示を
行い処理を終える。つまり、3行以下の簡単なテキスト
表示(文字)は中速走行(速度帯C)中には読み取りが
難しく、また、4行以上の詳細なテキスト表示(文字)
では低速走行(速度帯B)中にも読み取りが難しいの
で、無理に画面を凝視しないように画面のコントラスト
を薄くする等のトーンダウン表示する。
【0048】ステップS36では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がA(停止)であればステッ
プS33に移り、速度帯がB(低速)であればステップ
S35に移り、また速度帯がC(中速)またはD(高
速)であればステップS37に移る。この判断は車速セ
ンサ15で検出した現在の速度に対応する速度帯に基い
て行う。
【0049】ステップS37では、表示を消去して処理
を終える。つまり、画像表示や3行以下の簡単なテキス
ト表示(文字)でも高速走行(速度帯D)中に見るのは
無理であり表示を消去する。また、4行以上の詳細なテ
キスト表示(文字)を中速走行(速度帯C)または高速
走行(速度帯D)中に見るのは無理であり表示を消去す
る。
【0050】図8は本発明の一実施の形態に係る車載用
電子機器の制御部2の行う読上制御処理のフローチャー
トである。以下、図を用いて説明する。
【0051】ステップS41では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がA(停止)であればステッ
プS42に移り、速度帯がA(停止)でなければステッ
プS43に移る。この判断は車速センサ15で検出した
現在の速度に対応する速度帯に基いて行う。ステップS
42では、速い速度で情報の読上を行い処理を終える。
つまり、停止(速度帯A)中でナビゲーション音声案
内、情報提供システムの音声情報が十分に聞き分けられ
るので、音声合成部51で合成した音声情報の読上速度
を速くする。
【0052】ステップS43では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がB(低速)であればステッ
プS44に移り、速度帯がB(低速)でなければステッ
プS45に移る。この判断は車速センサ15で検出した
現在の速度に対応する速度帯に基いて行う。ステップS
44では、普通の速度で情報の読上を行い処理を終え
る。つまり、低速走行(速度帯B)中でナビゲーション
音声案内、情報提供システムの音声情報が十分に聞き分
けられるので情報の読上速度を普通の速度で行う。
【0053】ステップS45では、現在の車速に対応す
る速度帯を判断して速度帯がC(中速)であればステッ
プS46に移り、速度帯がC(中速)でなければステッ
プS47に移る。この判断は車速センサ15で検出した
現在の速度に対応する速度帯に基いて行う。ステップS
46では、ゆっくりと情報の読上を行い処理を終える。
つまり、中速走行(速度帯C)中でナビゲーション音声
案内、情報提供システムの音声情報が聞き取り難いので
情報の読上速度をゆっくりとする。ステップS47で
は、情報の読上を停止して処理を終える。つまり、高速
走行(速度帯D)中で運転に専念する必要があり、また
走行騒音等で一層ナビゲーション音声案内、情報提供シ
ステムの音声情報が聞き取り難いので情報の読上を停止
する。
【0054】以上のように本実施の形態では、道路種
別、天候、時間帯等の走行環境や運転者の技量に応じた
適切な操作規制が行える。また、同様に走行環境に応じ
た適切な情報表示等の規制が行える。更に、走行速度に
応じて認識し易い速度で情報の読上げが行われる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、走行
環境に応じて適切な入力操作、情報表示等の規制、情報
の読上げ速度の制御が可能な車載用電子機器が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車載用電子機器の
構成を示すブロック図である。
【図2】車載用電子機器への入力操作方法を説明するた
めの説明図である。
【図3】制御部2の行う速度帯判別処理のフローチャー
トである。
【図4】速度帯算出方法を説明するための説明図であ
る。
【図5】他の速度帯判別方法を説明するための説明図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態に係る車載用電子機器の
制御部2の行う操作規制処理のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態に係る車載用電子機器の
制御部2の行う表示規制処理のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態に係る車載用電子機器の
制御部2の行う読上制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
11・・・・GPS受信機、 31・・・・ファ
ンクションスイッチ、12・・・・地図データベース、
32・・・・リモコン、13・・・・雨滴センサ、
322・・・リモコン送信部、14・・・・
情報受信機、 33・・・・リモコン受信部、
15・・・・車速センサ、 4・・・・・表示
部、2・・・・・制御部、 51・・・・
音声合成部、3・・・・・入力部、 52
・・・・音声出力部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の速度を検出する速度検出手段と、 入力指示するために操作する操作手段と、 前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記
    操作手段により操作可能な機能を規制する操作規制手段
    を備えたことを特徴とする車載用電子機器。
  2. 【請求項2】 前記操作規制手段は、 前記速度検出手段により検出された速度を、複数のしき
    い値を基にいずれの速度帯に属するかを判別する速度帯
    判別手段と、 前記速度帯判別手段により判別された速度帯に対応した
    規制内容で前記操作手段により操作可能な機能を規制す
    る速度帯別規制手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の車載用電子機器。
  3. 【請求項3】 前記操作手段は操作方法の異なる複数種
    の操作部を有し、 前記速度帯別規制手段は、 前記操作部毎に異なる規制内容で規制を行うものである
    ことを特徴とする請求項2記載の車載用電子機器。
  4. 【請求項4】 車両の速度を検出する速度検出手段と、 情報を表示する表示手段と、 前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記
    表示手段の表示機能を規制する表示規制手段を備えたこ
    とを特徴とする車載用電子機器。
  5. 【請求項5】 前記表示規制手段は、 前記速度検出手段により検出された速度を、複数のしき
    い値を基にいずれの速度帯に属するかを判別する速度帯
    判別手段と、 前記速度帯判別手段により判別された速度帯に対応じて
    前記表示手段の表示機能を規制する速度帯別表示規制手
    段を備えることを特徴とする請求項4記載の車載用電子
    機器。
  6. 【請求項6】 車両の速度を検出する速度検出手段と、 音声出力情報を読み上げる読上手段と、 前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記
    読上手段による音声出力情報の読上速度を制御する制御
    手段を備えたことを特徴とする車載用電子機器。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 前記速度検出手段により検出された速度を、複数のしき
    い値を基にいずれの速度帯に属するかを判別する速度帯
    判別手段と、 前記速度帯判別手段により判別された速度帯に対応した
    速度で、前記読上手段の読上速度を制御する速度帯別制
    御手段を備えることを特徴とする請求項6記載の車載用
    電子機器。
  8. 【請求項8】 前記しきい値は、 前記車両の走行環境により変更されるものであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7記載の車載用電子機
    器。
  9. 【請求項9】 前記車両の走行環境は、 前記車両が走行している道路の道路種別であることを特
    徴とする請求項8記載の車載用電子機器。
  10. 【請求項10】 前記車両の走行環境は、 前記車両が走行している地点周辺の気象状況であること
    を特徴とする請求項8記載の車載用電子機器。
  11. 【請求項11】 前記車両の走行環境は、 時間帯であることを特徴とする請求項8記載の車載用電
    子機器。
  12. 【請求項12】 複数の走行環境種別から前記しきい値
    を決定するための走行環境を選択する選択手段を備え、 前記しきい値は、 前記選択手段により選択された前記走行環境に基づき決
    定するものであることを特徴とする請求項8記載の車載
    用電子機器。
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