JP2011242988A - 電子機器、および制限解除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械の作動制限が不正に解除されることを防止可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器20は、現在地の位置情報を取得するGPSドングル200と、工作機械30の供給者側装置であるサーバ装置10に予め登録された工作機械30の据付予定位置を示した据付予定位置情報を、サーバ装置10から取得するCP10とを備える。電子機器20は、取得した現在地の位置情報と取得した据付予定位置情報とを比較し、現在地が予め登録された据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定する。電子機器20は、現在地が据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定した場合、所定の条件が成立したか否かを判定する。電子機器20は、所定の条件が成立したと判定した場合、工作機械30に対して情報入力処理を行なうことにより、工作機械30の作動制限を解除する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、および電子機器の作動の制限を解除する制限解除方法に関する。特に、本発明は、工作機械、および工作機械の作動の制限を解除する制限解除方法に関する。
従来、工作機械の不正な使用を禁止するため、工作機械が移設されたときに当該工作機械の作動を制限するシステム(以下、「移設検知システム」とする)が知られている。
特許文献1には、上記移設検知システムとして、工作機械の起動制限システムが開示されている。当該起動制限システムは、GPSを利用して工作機械の設置位置を検出し、検出された設置位置が予め登録された許容領域を越えているときに工作機械の起動ないし機能に制限をかける。
一方で、移設検知システムにより移設が検知されたものの、正規の使用に基づく移設である場合、工作機械の作動の制限を解除する必要がある。移設検知システムによる作動の制限を解除するためには、個々の工作機械に対して、固有の解除コードを入力する必要がある。しかしながら、作動の制限を解除する際に、解除コードが漏洩するおそれもある。
特許文献2には、工作機械に搭載された数値制御装置に対して、数値制御装置1台ごとに特有かつ予め定められた回数のみ有効な解除コードを用いる技術が開示されている。これにより、特許文献2では、作動の制限を解除する際におけるセキュリティを高めている。
特許文献3には、機械の移設防止機能を有する数値制御装置の機能を回復するシステムが開示されている。当該数値制御装置のFROM(Flash Read Only Memory)には設置位置情報と許容移動距離とが入力デバイスから入力され格納されている。当該システムでは、GPS(Global Positioning System)ユニットからはGPS用インターフェースを介して位置情報が数値制御装置に入力され、当該位置情報は数値制御装置のSRAM(Static Random Access Memory)に格納される。数値制御装置のプロセッサは、FROMに格納されたプログラムを読み出し、位置情報と設置位置情報から移動距離を算出する。当該プロセッサは、算出した移動距離が許容移動距離範囲内か否か判断し、移動距離が許容移動距離範囲内であれば、数値制御装置の機能回復処理を実行する。
ところで、特許文献3のシステムの上記構成のみでは、許容移動距離内か否かの判断だけでは、GPSユニットの不正な位置情報が入力される可能性がある。そこで、このような不正な入力ができないようにするために、当該システムでは、GPSユニットで位置情報を検出した時からの経過時間を基準として許容時間を設定し、GPSユニットから数値制御装置への位置情報を数値制御装置へ送信するか否かの制限を設けている。
特開2008−129706号公報 特開2009−251694号公報 特開2010−3210号公報
しかしながら、特許文献2では、サービス要員は、制限解除の対象となる工作機械に関連する情報と当該サービス要員のIDおよびパスワードとをインターネット回線によりサーバ装置に送信することにより、当該サーバ装置から上記解除コードを取得できる。このため、悪意のサービス要員が、解除コードを取得し、認可されていない別の場所のユーザの元で当該取得した解除コードを用いて移設検知システムによる作動の制限を解除することが可能となり得る。特許文献1では、工作機械自体にGPS装置を組み込み、GPSにより位置検出を試みようとしているが、設置される場所は屋内であり、GPS電波の受信は不可能であり、実際には機能しない。また、屋内に搬入される直前のGPS情報をラッチして使用する手段も考えられるが、悪意のサービス要員がGPSアンテナの機能を阻害することにより、移設場所を偽装することが可能である。
また、特許文献3では、機能回復処理を行なう作業者が悪意であった場合、当該作業者が設置位置情報を偽造し、当該設置位置情報を用いて不正に機能回復処理(作動制限の解除)を行なう可能性がある。
本願発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、工作機械の作動制限が不正に解除されることを防止可能な電子機器、および制限解除方法を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、作動が制限されている装置の作動制限を解除するための電子機器である。電子機器は、電子機器の現在地の位置情報を取得する現在地位置情報取得手段と、装置の供給者側記憶装置に予め登録された装置の据付予定位置を示した据付予定位置情報を供給者側記憶装置から取得する装置位置情報取得手段と、現在地位置情報取得手段によって取得した現在地の位置情報と装置位置情報取得手段によって取得した据付予定位置情報とを比較し、現在地が、予め登録された据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段により、現在地が、据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定された場合、所定の条件が成立したか否かを判定する第2の判定手段とを備える。第2の判定手段により、所定の条件が成立したと判定された場合、電子機器が装置に対して情報入力処理を行なうことにより、装置の作動制限を解除する。
好ましくは、装置位置情報取得手段は、暗号化通信により、供給者側記憶装置から据付予定位置情報を取得する。電子機器は、暗号化通信により、装置に対して情報入力処理を行なう。
好ましくは、現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得してから一定時間内である場合、第2の判定手段は、所定の条件が成立したと判定する。
好ましくは、電子機器は、現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得してから、電子機器が移動した移動距離を検出する移動距離検出手段を有する。装置に電子機器が接続された際に、移動距離検出手段によって検出された移動距離に基づいて算出された電子機器の現在地が、予め設定された所定の範囲内にある場合、第2の判定手段は、所定の条件が成立したと判定する。
好ましくは、所定の距離内でのみ通信可能となる通信機器を有する。現在地位置情報取得手段によって、現在地の位置情報を取得した後、所定時間内に通信機器を用いて装置との通信が成功した場合、第2の判定手段は、所定の条件が成立したと判定する。
好ましくは、電子機器は、屋外において、温度、湿度、および気圧のうち少なくとも1つを含む気候情報を取得する気候情報取得手段を有する。現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得した時点における、気候情報取得手段により取得された気候情報と、装置に電子機器が接続される所定時間前に気候情報取得手段により取得された気候情報とを比較し、その差が所定値以内である場合、第2の判定手段は、所定の条件が成立したと判定する。
本発明の他の局面に従うと、制限解除方法は、作動が制限されている装置の作動制限を電子機器によって解除するための制限解除方法である。制限解除方法は、電子機器のプロセッサが、当該電子機器の現在地の位置情報を取得するステップと、プロセッサが、装置の供給者側記憶装置に予め登録された装置の据付予定位置を示した据付予定位置情報を供給者側記憶装置から取得するステップと、プロセッサが、取得した現在地の位置情報と取得した据付予定位置情報とを比較し、現在地が、予め登録された据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定するステップと、現在地が据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定された場合に、プロセッサが、所定の条件が成立したか否かを判定するステップと、所定の条件が成立したと判定された場合、プロセッサが装置に対して情報入力処理を行なうことにより、装置の作動制限を解除するステップとを備える。
上記の構成によれば、工作機械の作動制限が不正に解除されることを防止可能となる。
情報処理システムの概略構成を示した図である。 電子機器の概略構成を示した図である。 PCのハードウェア構成を表わすブロック図である。 GPSドングルのハードウェア構成を表わすブロック図である。 工作機械に含まれる装置の一部を示した図である。 工作機械の記憶装置に格納されるデータの一部を示した図である。 サーバ装置10に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報M1を示した図である。 PCの機能的構成を説明するためのブロック図である。 GPSドングルの機能的構成を説明するためのブロック図である。 情報処理システムおけるタイミングチャートを示した図である。 PCにおける処理の流れを示したフローチャートである。 GPSドングルにおける処理の流れを示したフローチャートである。 他の実施の形態にかかる、電子機器のGPSドングルの概略構成を示した図である。 サーバ装置に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報を示した図である。 GPSドングルの機能的構成を説明するためのブロック図である。 さらに他の実施の形態にかかる、電子機器のGPSドングルの概略構成を示した図である。 サーバ装置に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報を示した図である。 GPSドングルの機能的構成を説明するためのブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<情報処理システムの概要>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1の概略構成を示した図である。図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ装置10と、電子機器20と、工作機械30とを備える。サーバ装置10および工作機械30は、それぞれ電子機器20と通信を行なう。サーバ装置10は、工作機械30の供給者が所有する装置である。なお、供給者とは、工作機械メーカ、または当該工作機械メーカから工作機械のメインテナンスに関し認可を受けている事業者をいう。
工作機械30は、工作機械30の振動を検知する。工作機械30は、当該振動を検知した場合、工作機械30自身の作動を制限する。以下では、工作機械30が振動を検知し、その結果、工作機械30は作動が制限されているものとする。なお、振動の原因としては、たとえば、工作機械30の移設や地震等が挙げられる。
サーバ装置10には、工作機械についての予め定められた位置情報(以下、「据付位置予定情報」と称する)が格納されている。「据付位置予定情報」とは、工作機械の据付予定位置を示した情報である。
電子機器20は、サーバ装置10から上記位置情報を取得する。また、電子機器20は、電子機器20の現在地の位置情報を取得する。さらに、電子機器20は、サーバ装置10から取得した据付位置情報と、上記現在地の位置情報とを比較する。詳しくは、電子機器20は、現在地が、据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定する。
さらに、電子機器20は、現在地が据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定した場合、所定の条件が成立したか否かを判定する。電子機器20は、当該所定の条件が成立したと判定した場合、工作機械30に対して情報入力処理を行なうことにより、工作機械30の作動制限を解除(以下、「制限解除」とも称する)する。
電子機器20は、たとえば、現在地の位置情報を取得してから一定時間内である場合に、上記所定の条件が成立したと判定する。すなわち、電子機器20は、現在地の位置情報を取得してから一定時間内に工作機械30に対して情報入力処理を行なうことにより、工作機械30の上記作動の制限を解除(以下、「制限解除」とも称する)する。以上により、工作機械30は、作動可能な状態となる。なお、「所定の条件」の他の例については、後述する他の実施の形態において説明する。
また、電子機器20は、セキュリティ確保のため、暗号化通信により、サーバ装置10から据付予定位置情報を取得する。電子機器20は、同様にセキュリティ確保のため、暗号化通信により、工作機械30に対して上記情報入力処理を行なう。
なお、以下では、電子機器20が、現在地が据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定した場合、「位置情報の照合に成功した」とも称する。
さらに情報処理システム1の概要について説明すると、以下の通りである。電子機器20は、工作機械30から工作機械30の識別情報を取得する。また、電子機器20は、サーバ装置10からも識別情報を取得する。電子機器20は、両識別情報を取得し、工作機械30から取得した識別情報と、サーバ装置10から取得した識別情報とを照合する。電子機器20は、識別情報の照合に成功した場合、上記情報入力処理として、工作機械30の作動の制限を解除する解除信号を工作機械30に送信する。つまり、電子機器20は、位置情報の照合および識別情報の照合に成功した場合に、解除信号を工作機械30に送信する。
図2は、電子機器20の概略構成を示した図である。電子機器20は、PC(Personal Computer)100と、GPSドングル200とを備える。PC100とGPSドングル200とは、直接的に通信可能に接続される。つまり、PC100とGPSドングル200とは、両者の間に他の機器が介在しない状態で直接接続される。以下では、PC100とGPSドングル200とがUSB(Universal Serial Bus)により直接接続される例を挙げて説明する。なお、PC100を移動させる必要があるため、PC100は可搬性に優れたノート型のPCであることが好ましい。
PC100は、さらに、サーバ装置10と通信可能に接続される。PC100は、たとえば、LAN(Local Area Network)等のネットワークによりサーバ装置10と通信可能に接続される。PC100は、サーバ装置10との間で暗号化通信を行なう。
GPSドングル200は、さらに、工作機械30と両者の間に他の機器が介在しない状態で直接接続される。以下では、GPSドングル200が工作機械30とUSBにより通信可能に接続されるものとする。具体的には、作業者が、GPSドングル200をPC100から取り外した後に、GPSドングル200を工作機械30に接続することにより、GPSドングル200と工作機械30とは通信可能な状態となる。
なお、GPSドングル200とPC100との接続は、USB通信でのデータの搾取、改竄ができないように暗号化などの対策を取って、セキュリティレベルを高度に確保する必要がある。これらは、GPSドングル200と工作機械30の間でのUSB通信においても、同様の対策を施しておく。なお、これらの対策は、GPSドングル200に含まれるCPUによって実行される。加えて、GPSドングル200に含まれるデバイスを樹脂封止することによってオシロスコープなどのプロービングを困難とする対策をGPSドングル200に施してもよい。
電子機器20の使用方法をより具体的に説明すると以下の通りである。作業者は、GPSドングル200が接続されたPC100を工作機械30が設置されている建屋の外(たとえば駐車場や建屋の屋上などの空を広く見渡せる場所)に持ち出し、GPSドングル200により現在地の位置情報を取得する。これにより、PC100は、位置情報の照合を行なう。また、作業者は、GPSドングル200をPC100から取り外し、GPSドングル200を工作機械30に接続する。これにより、GPSドングル200は、識別情報の照合を行なう。
情報処理システム1の各機器10,100,200,30の間で送受信されるデータ(信号)については、後述する。
<PC100のハードウェア構成>
図3は、PC100のハードウェア構成を表わすブロック図である。PC100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU101と、データを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)102と、CPU101によるプログラムの実行により作成されたデータ、又はキーボード105もしくはマウス106を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM103と、データを不揮発的に格納するHDD(Hard Disk Drive)104と、PC100の使用者による指示の入力を受けるキーボード105およびマウス106と、モニタ107と、DVD(Digital Versatile Disk)−ROM駆動装置108と、通信IF109と、USBコントローラ110と、USBポート111とを含む。
USBポート111を除く各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。USBポート111は、USBコントローラ110に接続されている。また、USBポート111には、GPSドングル200におけるUSB端子210(図4参照)が接続される。これにより、PC100は、GPSドングル200と通信可能となる。DVD−ROM駆動装置108には、DVD−ROM199が装着される。
PC100における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD104に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、DVD−ROM199その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、DVD−ROM駆動装置108その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF109を介してダウンロードされた後、HDD104に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU101によってHDD104から読み出され、RAM103に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU101は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるPC100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM103、HDD104、DVD−ROM199その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、PC100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD(Compact Disk)−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<GPSドングル200のハードウェア構成>
図4は、GPSドングル200のハードウェア構成を表わすブロック図である。図4を参照して、GPSドングル200は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU201と、データを不揮発的に格納するROM202と、データを揮発的に格納するRAM203と、GPSモジュール204と、二次電池205と、電圧低下検出回路206と、LED207と、タイマ208と、USBコントローラ209と、USB端子210とを含む。USB端子210を除く各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。USB端子210は、USBコントローラ209に接続されている。
GPSモジュール204は、GPS衛星からの電波を受信することにより現在位置を測定する。GPSモジュール204は、緯度と経度とを割り出す。なお、GPSモジュール204は、アンテナ一体型のモジュールであってもよいし、外部にアンテナを備える構成のモジュールであってもよい。
GPSモジュール204は、割り出した経度および緯度(位置情報)をCPU201に出力する。また、GPSモジュール204は、衛星の発信する電波に含まれる日時情報を、CPU201に出力する。さらに、GPSモジュール204は、当該電波の受信品質をCPU201に出力する。
二次電池205は、CPU201に電力を供給する。二次電池205は、バッテリまたはスーパキャパシタである。二次電池205は、GPSドングル200がPC100から取り外された場合に、CPU201に電力を供給する。つまり、GPSドングル200がPC100に接続されている場合には、CPU201はPC100から電力供給を受ける。
電圧低下検出回路206は、二次電池205の電圧低下を検出する。電圧低下検出回路は、検出結果をCPU201に出力する。LED207は、CPU201の指示に基づき、点滅および点灯パターンを変更する。タイマ208は、時間を計時するためのタイミング信号をCPU201に出力する。なお、タイミング信号の代わりに時刻情報をCPU201に出力するようタイマ208を構成してもよい。
GPSドングル200における処理は、各ハードウェアおよびCPU201により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM202に予め記憶されている。
<工作機械30について>
図5は、工作機械30に含まれる装置の一部を示した図である。詳しくは、図5は、工作機械30の作動を制御するために用いられる構成を示した図である。
図5に示すように、工作機械30は、工作機械30の振動を検知する検知装置31と、工作機械30の作動を制限する作動制限装置32と、CPU33と、各種データを格納した記憶装置34と、USBコントローラ35と、USBポート36と、NIC(Network Interface Card)37を備えている。
検知装置31が、工作機械30の振動を検知した場合、作動制限装置32が、工作機械30の作動を制限する。具体的には、作動制限装置32は、CPU33に指令を送ることにより、工作機械30の作動を制限する。なお、工作機械30の作動を制限するとは、たとえば、ワークの加工処理を行なえないようすることをいう。
工作機械30は、USBポート36にGPSドングル200のUSB端子210が接続されることにより、GPSドングル200と通信を行なう。
<データについて>
図6は、工作機械30の記憶装置34に格納されるデータの一部を示した図である。図6を参照して、記憶装置34は、工作機械30の識別情報M90を格納している。識別情報M90は、工作機械30の機械番号M91と、CPU33が搭載される基板(以下、「CPU基板」とも称する)の番号M92と、MACアドレスM93とを含む。
機械番号M91は、工作機械30を特定するためのユニークな番号である。機械番号M91は、工作機械30の製造メーカにより付与される。基板の番号M92は、工作機械30の製造メーカが工作機械30のCPU基板に付与したユニークな番号である。MACアドレス93は、NIC37に割り当てられたMACアドレスである。
図7は、サーバ装置10に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報M1を示した図である。以下では、電子機器20の作業者によって機械設置情報M1が選択された場合を例に挙げて説明する。
なお、機械設置情報M1は、工作機械30の作動の制限を解除する必要が生じた段階でサーバ装置10に登録される。機械設置情報M1のサーバ装置10への登録は、セキュアな環境で実施される。また、上記登録は、十分な権限を持った権限者により承認される。承認されることにより機械設置情報M1は、以後の制限解除に利用できる情報となる。
図7を参照して、機械設置情報M1は、設置情報M10と、識別情報M20とを含む。設置情報M10は、工作機械30の据付予定位置情報M11と、位置の許容誤差情報M12と、解除作業の予定日情報M13と、作業タイマ情報M14とを含む。
据付予定位置情報M11は、緯度および経度を示した情報である。許容誤差情報M12は、PC100における位置情報の照合の際に許容される位置の誤差を示した情報である。なお、許容誤差としては、たとえば、1km程度の距離が挙げられる。
予定日情報M13は、工作機械の作動の制限を解除する予定日を示した情報である。予定日情報M13としては、たとえば、作業予定日と当該作業予定日の前後の日を含めた計3日程度の期間が記される。
作業タイマ情報M14は、PC100が位置情報の照合に成功した場合に、GPSドングル200において用いられる時間情報である。作業タイマ情報M14は、たとえば、5分〜10分程度の時間を示す情報である。作業タイマ情報M14の使用の仕方については後述する。
識別情報M20は、工作機械の機械番号M21と、工作機械のCPUが搭載されている基板の番号M22と、MACアドレスM23とを含む。機械番号M21は、工作機械を特定するためのユニークな番号である。機械番号M21は、工作機械の製造メーカにより付与される。基板の番号M22は、工作機械の製造メーカが当該工作機械のCPU基板に付与したユニークな番号である。MACアドレス23は、NICに割り当てられたMACアドレスである。
<PC100の機能的構成>
図8は、PC100の機能的構成を説明するためのブロック図である。図8を参照して、PC100は、制御部150と、記憶部160とを備える。制御部150は、情報取得部151と、照合部153とを含む。なお、RAM103およびHDD104(図3参照)が記憶部160に該当する。
PC100は、GPSドングル200と直接的に接続された状態において、作業者からの指令に基づき、GPSドングル200からアプリケーション起動キー(以下、「アプリ起動キーQ」)を受け取る。PC100は、アプリ起動キーQを受信したことに基づき、専用のアプリケーションを起動する。なお、当該専用のアプリケーションは、記憶部160に予め格納されている。
情報取得部151は、専用アプリケーションを利用した作業者からの指令に基づき、サーバ装置10から機械設置情報M1(図7参照)を取得する。情報取得部151は、取得した機械設置情報M1を記憶部160に格納する。
なお、サーバ装置10より機械設置情報M1を取得する際には、第三者への情報の漏洩、悪意の作業員の情報分析による制限解除作業の不正行為を避けるために、専用アプリケーションによるHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)プロトコルなどのセキュアな環境で機械設置情報M1を取得する。PC100は、機械設置情報M1を記憶部160に格納する際には、情報内容を改竄されないように適切な暗号化を行なう。当該暗号化に用いる暗号は、PC100の専用アプリケーション内に組込むことにより盗まれないようにする。
照合部153は、PC100がGPSドングル200と直接的に接続されていると判断された場合、作業員からの指令に基づき、GPSドングル200から現在地の位置情報(以下、「位置情報P」と称する)を取得する。また、照合部153は、GPSドングル200から取得した位置情報と、記憶部160に格納した機械設置情報M1における据付予定位置情報M11とを照合する。つまり、照合部153は、現在地が、据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定する。この際、照合部153は、サーバ装置10から取得した据付予定位置情報M11とGPSドングル200から取得した位置情報Pとが、許容誤差情報M12に示される誤差内の位置関係にある場合、位置情報の照合に成功したものとする。
照合部153は、さらに、GPSドングル200から取得した日時情報が、記憶部160に格納した機械設置情報M1における予定日情報M13に示される期間に含まれるか否かを判断する。
照合部153による位置情報の照合および日時情報の照合に成功した場合、制御部150は、記憶部160に格納された機械設置情報M1における識別情報M20と作業タイマ情報M14とを、GPSドングル200に送信する。
また、詳しくは後述するが、工作機械30の作動の解除が行なわれた場合には、PC100は、GPSドングル200から解除ログLを受信し、当該解除ログLをサーバ装置10に送信する。なお、解除ログLには、工作機械30の識別情報M90と、GPS衛星から取得した日時情報とが記録されている。
解除ログLのサーバ装置10への送信は、具体的には、以下の手順で行なわれる。まず、作業員はサーバ装置10に接続可能な場所に戻る。次いで、作業員は、PC100の専用アプリケーションを立ち上げる。さらに、作業員は、アプリケーションからローカル保存している解除ログLをネットワーク経由でサーバ装置10に送る。サーバ装置10は、当該解除ログLの受信により、制限解除した工作機械の機械情報、場所(緯度および経度)、作業実施日時を保存することができる。これにより、サーバ装置10において、トレーサビリティーに必要なすべてのデータが構成されたことになる。
なお、PC100を日時情報の照合を行なわない構成としてもよい。この場合、照合部153による位置情報の照合に成功した場合のみでも、制御部150は識別情報M20と作業タイマ情報M14とをGPSドングル200に送信する。
<GPSドングル200の機能的構成>
図9は、GPSドングル200の機能的構成を説明するためのブロック図である。図9を参照して、GPSドングル200は、GPSモジュール204と、制御部250と、記憶部260とを備える。GPSモジュール204は、アンテナ231と位置情報取得部232とを含む。制御部250は、照合部251と、制限解除部252と、判断部253とを含む。なお、ROM202およびRAM203(図4参照)が記憶部260に該当する。
アンテナ231は、GPS衛星からの電波を受信する。位置情報取得部232は、当該受信した電波に基づき、現在地の位置情報Pを取得する。位置情報取得部232は、取得した位置情報Pを、USB接続しているPC100に送信する。また、GPSモジュール204は、上述した日時情報についてもPC100に送信する。
GPSドングル200は、PC100と接続された状態において、PC100から識別情報M20および作業タイマ情報M14を受信する。GPSドングル200は、受信した識別情報M20および作業タイマ情報M14を記憶部260の揮発性の記憶領域(RAM領域)に格納する。
判断部253は、PC100とGPSドングル200との間に他の通信機器が介在しているか否かを判断する。つまり、判断部253は、PC100とGPSドングル200とが直接的に接続されているか否かを判断する。
たとえば、判断部253は、GPSドングル200との間にプロトコルを転送するHUB等の機器が存在するかどうかをソフトウェア的にチェックする。もしも、通常の接続時以外の機器が検出された時には、PC100は接続を遮断する。これにより、PC100とGPSドングル200間の通信を傍受されることを回避する。
判断部253は、工作機械30とGPSドングル200との間に他の通信機器が介在しているか否かを判断する。つまり、判断部253は、工作機械30とGPSドングル200とが直接的に接続されているか否かを判断する。
たとえば、判断部253は、工作機械30との間にプロトコルを転送するHUB等の機器が存在するかどうかをソフトウェア的にチェックする。もしも、通常の接続時以外の機器が検出された時には、GPSドングル200は接続を遮断する。通信HUB等を用いないで単純にケーブルを長くした場合には、通信信号の劣化が生じる。このため、工作機械30とGPSドングル200との間の距離は近距離(数十メートル程度)に制限される。
制限解除部252は、作業タイマ情報M14を受け取ることにより、時間のカウントダウンを開始する。制限解除部252は、当該カウントダウンを、記憶部260に格納された作業タイマ情報M14とタイマ208(図4参照)とを用いて実行する。すなわち、制限解除部252は、タイマ208から出力されるタイミング信号に基づいて、作業タイマ情報M14に示された時間を起点としたカウントダウンを行なう。制限解除部252は、たとえば、10分から1秒毎にカウントダウンを実行する。
照合部251は、GPSドングル200がPC100から取り外されて工作機械30と接続された状態において、工作機械30から識別情報M90(図6参照)を取得する。また、照合部251は、記憶部260から識別情報M20を読み出す。さらに、照合部251は、識別情報M90と識別情報M20との照合を行なう。照合部251は、当該照合に成功した場合、制限解除部252に対して予め定められた指令を送る。なお、これらの処理を行なうための操作は、工作機械30に予め格納されているアプリケーションソフトを利用する。
制限解除部252は、作業タイマ情報M14に示された時間以内に上記予め定められた指令を照合部251から受信した場合、解除信号Tを工作機械30に送信する。すなわち、制限解除部252は、カウントダウンによる残り時間が0秒となるまでに上記予め定められた指令を照合部251から受信した場合、解除信号Tを工作機械30に送信する。
工作機械30は、解除信号Tを受信することより、上記作動の制限を解除することができる。なお、工作機械30の作動の解除が行なわれた場合には、GPSドングル200は、工作機械30から解除ログLを受信し、当該解除ログLをPC100に送信する。
カウントダウンによる残り時間が0秒となった後は、GPSドングル200は、識別情報の照合に失敗することになる。この場合、GPSドングル200は解除信号Tを送信できない。このように、GPSドングル200を用いた制限解除の処理は、残り時間が0秒となるまでに行なう必要がある。なお、残り時間が0秒となってしまった場合には、作業員は、GPSモジュール204による位置情報の取得処理から作業をやり直す必要がある。
また、識別情報M20は揮発性の記憶領域に格納されているため、GPSドングル200の二次電池205(図4)の電力がなくなると消去される。二次電池205は、PC100から電力供給がない場合、フル充電の状態からたとえば15分程度で電力がなくなる。
カウントダウンによる残り時間が0秒になった時、工作機械の制限解除が完了した時、および、上記の二次電池が切れた時には識別情報M20は消去され、制限解除機能は無効となる。
また、GPSドングル200は、LED207(図4参照)の発光態様(たとえば、点灯パターン)を変化させることにより、各種の情報を作業員に報知する。たとえば、LED207は、ドングルの解除機能が有効か否かを示す。また、LED207は、制限解除が可能な期限までの時間を示す。さらには、LED207は、二次電池205の電圧低下の警告を表示する。
さらに、GPSドングル200には、工作機械30との間にプロトコルを転送するHUB等の機器が存在するかどうかをソフトウェア的にチェックする。もしも、通常の接続時以外の機器が検出された時には、GPSドングル200は接続を遮断する。通信HUB等を用いないで単純にケーブルを長くした場合には、通信信号の劣化が生じる。このため、GPSドングル200と工作機械30との間の距離は近距離(数十メートル程度)に制限される。
なお、GPSドングル200が現在地の位置情報Pを取得してから、GPSドングル200がPC100から作業タイマ情報M14を受け取るまでの時間は、作業タイマ情報M14に記された時間(たとえば、上述したように5分〜10分程度)に比べて、非常に短い。このため、電子機器20(詳しくはGPS200)は、現在地の位置情報を取得してから一定時間内である場合(予め定められた時間が経過していない場合)に工作機械30に対して情報入力処理を行なうことにより工作機械30の作動制限を解除する機能を備えた構成であるといえる。
<タイミングチャート>
図10は、情報処理システム1おけるタイミングチャートを示した図である。ステップS2において、PC100は、アプリ起動キーQおよび位置情報Pを要求する要求信号R2を、PC100にUSBで直接的に接続されているGPSドングル200に送信する。GPSドングル200は、ステップS4において、アプリ起動キーQをPC100に送信する。
ステップS6において、PC100は、機械設置情報M1を要求する要求信号R1をサーバ装置10に送信する。ステップS8において、サーバ装置10は、機械設置情報M1をPC100に送信する。
ステップS10において、PC100はGPSドングルに対して位置情報Pを要求する要求信号R22を送信する。GPSドングル200は、ステップS12において、位置情報PをPC100に送信する。PC100は、位置情報の照合に成功した場合、ステップS14において、識別情報M20および作業タイマ情報M14をGPSドングル200に送信する。位置情報Pを取得してから作業タイマ情報M14をドングルに送るまでの一連の動作は連続して行われ、作業タイマ情報M14に比較して十分に短い時間で処理が終了するものとする。
ステップS14の処理が終了した後、GPSドングル200は、PC100から取り外され、工作機械30とUSB接続される。ステップS16において、GPSドングル200は、工作機械30の識別情報M90を要求する要求信号R3を工作機械30に送信する。工作機械30は、要求信号R3を受信すると、ステップS18において、識別情報M90をGPSドングル200に送信する。
GPSドングル200は、識別情報の照合に成功した場合、ステップS20において、解除信号Tを工作機械30に送信する。工作機械30において作動の制限が解除されると、ステップS22において、工作機械30は、解除ログLをGPSドングル200に送信する。
ステップS22の処理が終了した後、GPSドングル200は、工作機械30から取り外され、PC100とUSB接続される。ステップS24において、GPSドングル200は、解除ログLをPC100に送信する。ステップS26において、PC100は、GPSドングル200から受信した解除ログLを、ネットワークを介してサーバ装置10に送信する。
<制御構造>
図11は、PC100における処理の流れを示したフローチャートである。ステップS102において、PC100は、要求信号R2をGPSドングル200に送信する。ステップS104において、PC100は、アプリ起動キーQを受け取る。ステップS106において、PC100は、要求信号R1をサーバ装置10に送信する。ステップS108において、PC100は、機械設置情報M1をサーバ装置10から受信する。ステップS110において、PC100は要求信号R22をGPSドングル200に送信する。ステップS112において、PC100は位置情報PをGPSドングル200から受信する。
ステップS114において、PC100は、機械設置情報M1に含まれる据付予定位置情報M11と、GPSドングル200から受信した位置情報Pとの照合を行なう。ステップS116において、PC100は、照合に成功したか否かを判断する。PC100は、照合に成功したと判断した場合(ステップS116においてYES)、ステップS118において、機械設置情報M1に含まれる識別情報M20および作業タイマ情報M14をGPSドングル200に送信する。PC100は、照合に成功していないと判断した場合(ステップS116においてNO)、作動の制限を解除するための処理を終了する。
ステップS120において、PC100は、解除ログLをGPSドングル200から受信する。ステップS122において、PC100は、受信した解除ログLをサーバ装置10に送信する。
図12は、GPSドングル200における処理の流れを示したフローチャートである。ステップS202において、GPSドングル200は、要求信号R2をPC100から受信する。ステップS204において、GPSドングル200は、通信経路の途中にHUB(予期せぬ機器)が存在するか否かを判断する。GPSドングル200は、HUBが存在すると判断した場合(ステップS204においてYES)、処理を終了する。一方、GPSドングル200は、HUBが存在しないと判断した場合(ステップS204においてNO)、ステップS206において、GPSドングル200は、アプリ起動キーQをPC100に送信する。
ステップS208において、GPSドングル200は、要求信号R22をPC100から受信する。ステップS210において、GPSドングル200は、位置情報PをPC100に送信する。
ステップS212において、GPSドングル200は、機械設置情報M1に含まれる識別情報M20および作業タイマ情報M14を、PC100から受信する。作業タイマ情報M14を受け取ると、ステップS214において、GPSドングル200は作業タイマ情報M14のカウントダウンを開始する。ステップS216において、GPSドングル200は工作機械30と接続したか否かを判断する。
GPSドングル200は、工作機械30と接続したと判断した場合(ステップS216においてYES)、ステップS218において、通信経路の途中にHUB(予期せぬ機器)が存在するか否かを判断する。GPSドングル200は、HUBが存在すると判断した場合(ステップS218においてYES)、制限解除の処理を終了する。一方、GPSドングル200は、HUBが存在しないと判断した場合(ステップS218においてNO)、ステップS220において、GPSドングル200は、要求信号R3を工作機械30に送信する。
ステップS222において、GPSドングル200は、識別情報M90を工作機械30から受信する。ステップS224において、GPSドングル200は、識別情報M20と識別情報M90との照合を行なう。
ステップS226において、GPSドングル200は、識別情報M20と識別情報M90との照合に成功したか否かを判断する。GPSドングル200は、照合に失敗した場合(ステップS226においてNO)、一連の処理を終了する。
ステップS228において、GPSドングル200は、解除信号Tを工作機械30に送信する。ステップS230において、GPSドングル200は、解除ログLを工作機械30から受信する。ステップS232において、GPSドングル200は、受信した解除ログLをPC100に送信する。
GPSドングル200は、工作機械30と接続していないと判断した場合(ステップS216においてNO)、ステップS234において、作業タイマ情報M14に基づくカウントダウンが0に達したか否かを判断する。GPSドングル200は、カウントダウンが0に達したと判断した場合(ステップS234においてYES)、ステップS236において識別情報M20を消去し、処理を終了する。一方、GPSドングル200は、カウントダウンが0に達していないと判断した場合(ステップS234においてNO)、処理をステップS216に戻す。
<まとめ>
情報処理システム1が上記のような構成を採ることにより、以下のことが可能となる。
通常、設置場所が正しいかどうかを検出する装置を対象機器に取り付けようと考えると、対象機器にGPSユニットを組み込むことが考えられる。しかしながら、対象機器が工作機械のような場合、工作機械の設置場所は通常屋内であるため、GPSによる位置の検出ができない。そこで、屋内に設置された工作機械30の場所を検出するために、情報処理システム1では、距離と時間との置き換えを行なう。すなわち、GPSモジュール204で位置が検出された時間から、ごく短い時間しか経過しない状態で工作機械30まで作業員が行くことができるならば、GPSモジュール204での検出位置と工作機械30の設置場所との距離がそれほど離れていないことが保証される。
そこで、情報処理システム1においては、作業員は、屋外に出てGPSドングル200によりグローバルな位置情報を取り込む。また、情報処理システム1では、当該位置検出に用いたGPSドングル200を工作機械30の起動ロック解除キーとして機能させる。
したがって、情報処理システム1を使用することにより、工作機械の設置場所を半径数百メートル程度の誤差の中で規制することができる。このため、工作機械が第三国へ移送され、悪意を持った作業者が工作機械の移設検知機能をリセットすることに対するリスク、および作業員の成りすましによるパスワード漏洩による再起動に対するリスクを低減することができる。
特に、サーバ装置10は工作機械30の供給者が所有する装置であるため、サーバ装置10を操作することが許可されていない作業者(たとえば、工作機械30が設置されている場所にて解除作業を行なう者)は、サーバ装置10に据付予定位置情報M11を登録することができない。また、当該作業者は、サーバ装置10の据付予定位置情報M11を変更することもできない。
このため、解除作業を行なう者が悪意の作業者であったとしても、当該作業者は、サーバ装置10に登録された据付予定位置以外では、工作機械30の制限を解除することはできない。
また、位置情報を取得したGPSドングル200のデータのみがインターネット等通信手段を使用して遠距離で工作機械30へ入力されると、距離を時間に置き換える手法が成り立たなくなる。このため、上述したように、GPSドングル200には、工作機械30との通信接続時に、間に距離延長手段となる機器(HUB等の機器)が存在しないことを確認する機能も組み込まれている。したがって、GPSドングル200は、通常の接続時以外の機器が検出された時には接続を遮断できる。一方で、通信HUB等を用いないで単純にケーブルを長くすることも考えられる。しかしながら、この場合には、通信信号の劣化が生じる。このため、GPSドングル200と工作機械30との間の距離は近距離(数十メートル程度)に制限される。よって、情報処理システム1の目的とする規制機能は十分確保される。
また、上述したように、情報処理システム1では、GPSドングル200が直接工作機械30に接続されていることをチェックする。当該構成により、工作機械30の近隣でGPSドングル200による位置情報の取得が行われていることを担保できる。また、同様にPC100と直接接続されていることを確認することにより、制限解除の為の通信の傍受を阻害する。
<変形例>
(1)GPSドングル200とPC100とがUSB通信している情報を閲覧され、エミュレートされるリスクを低減するために、USB通信における情報の暗号化に加えて、情報のスクランブル化を行なうことが好ましい。スクランブルでは常にランダムな情報をUSB通信において流すことにより、正しい情報の抽出を難しくする。本来必要な情報は稀なタイミングで送受信される。また、データ自身も暗号化することで情報の取得や改竄を難しくする。これらの方法の組み合わせで、高度にセキュリティレベルを確保できる。これらは、工作機械30とGPSドングル200との確認の際にも同じことを実行する。
(2)GPSドングル200については、セキュリティ機能の低下を許容し、いくつかの機能を省略した状態での簡易的な物として構成してもよい。また、GPSドングル200に示した一部機能を外部のPC等で実行する構成としてもよい。また、逆に設置場所、機械番号の他にも起動を制限するための情報(リース費用、保守契約費用等の有効期間情報等)を含ませて、使用許可を与えないようにすることも可能である。
(3)サーバ装置10とPC100との接続は、有線であってもよいし、無線であってもよい。いずれの場合においても、PC100がサーバ装置10と通信可能な場所にあれば、機械設置情報M1をサーバ装置10から取得できる。
(4)上記においては、電子機器20において、位置情報の照合と、識別情報の照合とを行なった。しかしながら、これに限定されず、電子機器20を、識別情報の照合を行なわない構成としてもよい。すなわち、電子機器20において位置情報の照合に成功した場合、解除信号Tを工作機械30に送信するように、電子機器20を構成してもよい。なお、この場合、機械設置情報M1における識別情報M20および工作機械30に格納されている識別情報M90は不要である。
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、電子機器20のGPSドングル200が現在地の位置情報を取得してから一定時間内である場合に工作機械30に対して情報入力処理を行なうことにより工作機械30の作動制限を解除する構成について説明した。本実施の形態では、作動制限の解除を、実施の形態1のように時間ではなく、電子機器の移動距離に基づいて行なう構成について説明する。
図13は、本実施の形態に係る、電子機器20のGPSドングル200Aの概略構成を示した図である。図13を参照して、GPSドングル200Aは、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU201と、データを不揮発的に格納するROM202と、データを揮発的に格納するRAM203と、GPSモジュール204と、二次電池205と、電圧低下検出回路206と、LED207と、タイマ208と、USBコントローラ209と、USB端子210と、加速度センサ211と、ジャイロセンサ212とを含む。USB端子210を除く各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
加速度センサ211は、GPSドングル200Aの加速度(すなわち単位時間当たりの速度の変化を検出する)を検出する。なお、CPU201は、当該検出された加速度を、RAM203に格納する。ジャイロセンサ212は、GPSドングル200Aの角度および角速度を検出する。CPU201は、当該検出された角度および各速度を、上記検出された加速度に関連付けてRAM203に格納する。加速度センサ211による検出結果、およびジャイロセンサ212による検出結果の利用方法については、後述する。
GPSドングル200Aにおける処理は、各ハードウェアおよびCPU201により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM202に予め記憶されている。
図14は、本実施の形態における、サーバ装置10に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報M1Aを示した図である。図14を参照して、機械設置情報M1Aは、設置情報M10Aと、識別情報M20とを含む。設置情報M10Aは、工作機械30の据付予定位置情報M11と、位置の許容誤差情報M12と、解除作業の予定日情報M13と、範囲情報M15とを含む。図14に示す機械設置情報M1Aは、図7に示した機械設置情報M1と比べると、作業タイマ情報M14の代わりに範囲情報M15を有する点で異なる。
範囲情報M15は、領域示した情報であって、緯度および経度で示される。範囲情報M15で示される領域には、据付予定位置情報M11で示される据付予定位置が含まれる。なお、範囲情報M15の利用方法については後述する。
図15は、GPSドングル200Aの機能的構成を説明するためのブロック図である。図15を参照して、GPSドングル200Aは、GPSモジュール204と、制御部250Aと、記憶部260と、加速度センサ211と、ジャイロセンサ212とを備える。制御部250Aは、照合部251と、制限解除部252Aと、判断部253とを備える。
制限解除部252Aは、GPSモジュール204により現在地の位置情報を取得してから、GPSドングル200Aが移動した移動距離を検出する。制限解除部252Aは、工作機械30にGPSドングル200Aが接続された際に、上記検出された移動距離に基づいて算出されたGPSドングル200Aの現在地が、予め設定された所定の範囲内にある場合、工作機械30の作動制限を解除する。ここで、「予め設定された所定の範囲内」とは、範囲情報M15(図14参照)で示された領域である。
より詳しくは、制限解除部252Aは、以下の処理を行なう。制限解除部252Aは、加速度センサ211により検出された加速度が、どの方向で生じたかをジャイロセンサ212の出力に基づいて特定する。
制限解除部252Aは、GPSモジュール204から現在地の位置情報を取得した後、GPSドングル200Aの移動距離の算出を開始する。ここで、制限解除部252Aは、XYZ方向の加速度センサの検出結果を2階積分して、当該2階積分により得られた値をGPSドングル200Aの移動距離とする。
制限解除部252Aは、GPSドングル200Aが工作機械30に接続されると、上記取得した位置情報に、上記算出した移動距離の情報を足し合わせる。制限解除部252Aは、当該足し合わせた値(つまり、工作機械30の実際の位置)が、範囲情報M15で示される領域に含まれる値であるか否かを判断する。制限解除部252Aは、当該足し合わせた値が範囲情報M15で示された領域に含まれる値であると判断した場合、工作機械30の作動制限を解除する。
なお、より精度を上げるために、移動距離だけではなく移動方向をも考慮して、工作機械30の実際の位置が範囲情報M15で示された領域に含まれるか否かを判断してもよい。
なお、移動距離を緯度・経度に換算するための換算情報は、記憶部260に予め格納されており、制限解除部252Aは、上記足し合わせの際に当該換算情報を用いる。なお、経度1秒の長さは、緯度によって大きく異なる。たとえば、赤道上では経度1秒の長さは約31mであり、緯度35度上では経度1秒の長さは約25mであり、緯度90度上では、経度1秒の長さは0mである。一方、緯度の長さは、経度によらず平均して緯度1秒が約30.9mである。したがって、上記換算情報は、経度に応じて、移動距離と緯度・経度との関係が対応付けられている。たとえば、経度を複数の区分に分けて、それぞれの区分に応じて、移動距離と緯度・経度との関係が対応付けられている。
<変形例>
ところで、以下のような手法によって工作機械30の作動制限を解除してもよい。すなわち、制限解除部252Aは、GPSドングル200Aの移動距離を算出した後に、当該移動距離が予め定められた距離以内であると判断した場合に、工作機械30の作動制限を解除する。なお、機械設置情報M1A(図14)には、範囲情報M15の代わりに、上記予め定められた距離を示した移動距離情報を記憶させておけばよい。
この場合、GPSドングル200Aを、ジャイロセンサ212を備えない構成とすることも可能である。つまり、加速度の発生方向が常に同一の方向であると仮定して、検出結果の2階積分の値を移動距離とすればよい。なお、当該移動距離は、直線的に移動したと仮定した場合の距離であるため、ジャイロセンサ212を使用する場合よりも、通常は大きな値となる。このため、ジャイロセンサ212を用いる場合よりも、工作機械30が範囲情報M15で示された領域に含まれるか否かの判定基準が高くなる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、作動制限の解除を、実施の形態1,2のように時間や移動距離ではなく、天気情報基づいて行なう構成について説明する。
図16は、本実施の形態に係る、電子機器20のGPSドングル200Bの概略構成を示した図である。図16を参照して、GPSドングル200Aは、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU201と、データを不揮発的に格納するROM202と、データを揮発的に格納するRAM203と、GPSモジュール204と、二次電池205と、電圧低下検出回路206と、LED207と、タイマ208と、USBコントローラ209と、USB端子210と、温度センサ213と、湿度センサ214と、気圧センサ215とを含む。USB端子210を除く各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
温度センサ213は、GPSドングル200Bの外部の温度(外気温度)を検出する。湿度センサ214は、GPSドングル200Bの外部の湿度を検出する。気圧センサ215は、GPSドングル200Bの外気の気圧を検出する。温度センサ213、湿度センサ214、気圧センサ215による検出結果は、時間情報に関連付けられた状態でRAM203に格納される。各検出結果の利用方法については後述する。また、以下では、温度情報と湿度情報と気圧情報とをまとめて、「気候情報」とも称する。
GPSドングル200Bにおける処理は、各ハードウェアおよびCPU201により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM202に予め記憶されている。
図17は、本実施の形態における、サーバ装置10に予め記憶される機械設置情報のうち機械設置情報M1Bを示した図である。図17を参照して、機械設置情報M1Bは、設置情報M10Bと、識別情報M20とを含む。設置情報M10Bは、工作機械30の据付予定位置情報M11と、位置の許容誤差情報M12と、解除作業の予定日情報M13と、時間情報M16とを含む。図17に示す機械設置情報M1Bは、図7に示した機械設置情報M1と比べると、作業タイマ情報M14の代わりに時間情報M16を含む点で異なる。
時間情報M16は、時間を示した情報である。時間情報M16は、RAM203に格納された気候情報を検索するときに用いられる。
図18は、GPSドングル200Bの機能的構成を説明するためのブロック図である。図18を参照して、GPSドングル200Bは、GPSモジュール204と、制御部250Bと、記憶部260と、温度センサ213と、湿度センサ214と、気圧センサ215とを備える。制御部250Bは、照合部251と、制限解除部252Aと、判断部253とを備える。
制限解除部252Aは、GPSモジュール204により現在地の位置情報を取得した時点における気候情報と、工作機械30にGPSドングル200Bが接続される所定時間前の気候情報とを比較する。ここで、所定時間前の気候情報とは、時間情報M16(図17参照)に示される時間前の時間における、記憶部260に格納された気候情報である。
制限解除部252Aは、上記比較の結果、両者の差が所定値以内である場合、工作機械30の作動制限を解除する。たとえば、温度の変化、湿度の変化、および気圧の変化が、それぞれに予め定められた閾値内である場合、制限解除部252Aは、工作機械30の作動制限を解除する。
なお、上記においては、屋外における温度と湿度と気圧との3つの情報を用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、温度、湿度、および気圧のうち少なくとも1つを利用する構成であってもよい。
<他の構成>
(1)また、GPSドングルを以下のように構成してもよい。GPSドングルに、所定の距離内でのみ通信可能となる通信機器を備えておく。そして、GPSモジュール204によって取得した現在地が上記据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定された場合に、所定時間内に当該通信機器を用いて工作機械30との通信に成功すれば工作機械30の作動制限を解除するように、GPSドングルを構成する。
このような構成であっても、工作機械30の作動制限が不正に解除されることを防止することが可能となる。
(2)実施の形態1に示した工作機械30の作動解除を時間的に制限する方法と、実施の形態2に示した作動制限を移動距離で制限する方法とを併用してもよい。
(3)現在地の位置情報を取得した地点から所定距離内でしか通信できない電子機器を用いることにより、移動距離に制限をかけてもよい。
(4)実施の形態1〜3においては、GPSドングル200を工作機械30の制限解除に適用する例を挙げたが、適用対象は工作機械30に限定されるものではない。GPSドングル200を、設置場所を限定する必要がある機器およびソフトの起動を制限するためのドングルキーとして使用することもできる。
<付記>
本発明に係る実施の形態では、位置検出機能を備えた可搬型電子機器により、予め許可された設置範囲内において、予め許可された機器、予め許可された解除期間のみ、対象装置の稼動制限の解除を行なうことができる可搬型電子機器を提供する。可搬型電子機器には、対象機器を識別するための情報と、設置許可範囲の情報と、制限解除可能期間の情報を持ち、対象機器が設置許可範囲内にあることを確認後、許可された解除期間内であるか、許可された機器であるかを自動でチェックして対象機器の作動制限を解除する機能を持つ。
対象機器が設置許可範囲内にあることを確認する手段としては、例えばGPSを用いることができる。しかしながら、前述のように、GPSは室内では使用できない。そのため、屋外に出て位置検出を行なう必要がある。本発明では、屋外で可搬型電子機器の場所を検出した後、その場所と実際の対象機器との距離もしくは時間的距離を計測することにより、対象機器が設置許可範囲内にあることを保障する仕組みを提供する。そのため、当可搬型電子機器には、移動距離を計測する機能、例えば加速度センサとジャイロセンサの機能が内蔵されている。また、実際の移動距離を計測する代わりに、GPSで位置を取得してから対象機器で作動制限解除作業が行われるまでに短い時間制限を設けることにより、時間的距離制限を施すことによっても目的は達成される。
可搬型電子機器と対象装置とは直接接続され、可搬型電子機器の場所と対象機器の場所が同一とみなせる必要があるため、接続経路内に他の接続距離延長用の機器が存在しないことの確認を行なうとともに、通信の偽装がされないよう暗号化通信を適用する。
(1)本発明に係る実施の形態は、屋内では計測不可能なGPS計測機器を作動制限解除が必要な対象機器に組み込むのではなく、対象機器から切り離した状態で屋外に持ち出し、対象機器が設置された建屋の側の位置をGPSで計測することを可能とするための電子機器を提供する。この電子機器には、GPSで位置計測した後の移動距離が計測できるような、例えば加速度センサおよびジャイロセンサのようなものが取り付けられている。屋外での位置計測が終了後、対象機器に接続されるまでの移動距離をその場所に合算することにより、作動制限解除が必要な対象機器の場所を算出することができ、その場所が予め設定されている設置許可地域内に入っているかどうかで、作動制限解除機能の有効無効を切り替えることにより、許可されていない場所での作動制限解除を阻止することができる。すべての許可情報の照合に問題が無ければ、対象機器に接続された作動制限解除用電子機器は、対象機器に対して暗号化された作動制限解除用コードを送信し、作動制限を解除する。
(2)本発明に係る実施の形態は、上記移動距離の計測のための加速度センサおよびジャイロセンサを使用せず、建屋の側の位置をGPS計測により保障し、その後の移動距離を時間的距離に置き換えて、作動制限解除が必要な対象機器の設置場所が設置許可地域内に入っていることを保障するものであり、時間的距離に制限を加えるために、GPS位置計測後に作動制限解除機能が有効な期間を制限するタイマを有する作動制限解除用電子機器を提供する。
(3)本発明に係る実施の形態は、上記(1)もしくは(2)で提供される着脱可能な作動制限解除用電子機器に、予め対象機器の固有情報を記録しておくことにより、作動制限解除用電子機器を対象機器と接続した時に、接続された機器が正しい機器であるかどうかの確認を自動で行い、作動制限解除を行っている人間が故意に別の機器の作動制限解除を行なうことを防止できる作動制限解除用電子機器を提供する。
(4)本発明に係る実施の形態は、上記GPS計測機能で取得できる日付時刻を用い、予め電子機器内に作動制限解除作業可能期間を記録しておくことにより、その作業可能期間と現在日付時刻との照合により、作動制限解除用電子機器を対象機器と接続した時に、作業可能期間のみ制限解除機能を有効とする作動制限解除用電子機器を提供する。この機能により、作動制限解除を行なう人間が、過去の解除許可情報に基づいて、本来行なってはならない作動制限解除を行なうことを阻止することができる。
(5)本発明に係る実施の形態は、上記作動制限解除用電子機器が対象機器と直接接続されているかどうかをチェックするためのソフトウェアを内蔵した作動制限解除用電子機器を提供する。
直接接続されているかどうかは、例えば、USB接続の場合には間に介在しているHUBの数を数える等により行なう。この機能により、作動制限解除を行なう人間が、作動制限解除用電子機器と対象機器との間にインターネット等を介在させ、設置許可地域内から外れた対象機器の作動制限解除を行なうことを阻止することができる。
(6)本発明に係る実施の形態は、上記作動制限解除用電子機器と対象機器との間の暗号化データ通信を行なうためのソフトウェアを内蔵した作動制限解除用電子機器を提供する。暗号化データ通信を行なうことにより、作動制限解除用電子機器と対象機器の間のデータ通信を傍受し、作動制限解除用電子機器の通信を偽装されることを阻止することができる。
(7)本発明に係る実施の形態は、作動制限解除のための許可情報が蓄積されたデータベースサーバーと暗号化された通信を行なうことができるようなインターフェースを備えた作動制限解除用電子機器を提供する。作動制限解除用電子機器はデータベースサーバーとの通信により解除許可に関わる情報(設置許可地域、解除許可期間、解除対象機器固有情報等)を取得し、解除作業を行なう人間からは直接データの内容が見えないようにすることにより、作業者によるデータ改竄を阻止することができる。この通信機能は主にインターネットを介してなされるため、インターネットとの通信部分を別途PC等外部機器にて代用させることもできる。
(8)本発明に係る実施の形態は、対象機器のそばで、位置情報が取得できる場所での位置情報から、その位置から対象機器までの移動距離もしくは移動時間を計測することにより、対象機器が設置許可地域にあることを保障するための手順を提供し、この手順に従った作動制限解除を行なうことにより、本来あるべき場所でない対象機器の作動制限解除が行われてしまうことを阻止することができる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 情報処理システム、10 サーバ装置、20 電子機器、30 工作機械、31 検知装置、32 作動制限装置、34 記憶装置、35,110,209 USBコントローラ、36,111 USBポート、100 PC、103,203 RAM、150,250 制御部、151 情報取得部、152 判断部、153,251 照合部、160,260 記憶部、199,202 ROM、200 GPSドングル、204 GPSモジュール、205 二次電池、206 電圧低下検出回路、208 タイマ、210 USB端子、231 アンテナ、232 位置情報取得部、252 制限解除部。

Claims (7)

  1. 作動が制限されている装置の作動制限を解除するための電子機器であって、
    前記電子機器の現在地の位置情報を取得する現在地位置情報取得手段と、
    前記装置の供給者側記憶装置に予め登録された前記装置の据付予定位置を示した据付予定位置情報を前記供給者側記憶装置から取得する装置位置情報取得手段と、
    前記現在地位置情報取得手段によって取得した現在地の位置情報と前記装置位置情報取得手段によって取得した前記据付予定位置情報とを比較し、前記現在地が、予め登録された前記据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により、前記現在地が、前記据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定された場合、所定の条件が成立したか否かを判定する第2の判定手段とを備え、
    前記第2の判定手段により、前記所定の条件が成立したと判定された場合、前記電子機器が前記装置に対して情報入力処理を行なうことにより、前記装置の作動制限を解除する、電子機器。
  2. 前記装置位置情報取得手段は、暗号化通信により、前記供給者側記憶装置から前記据付予定位置情報を取得し、
    前記電子機器は、暗号化通信により、前記装置に対して前記情報入力処理を行なう、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得してから一定時間内である場合、前記第2の判定手段は、前記所定の条件が成立したと判定する、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得してから、前記電子機器が移動した移動距離を検出する移動距離検出手段を有し、
    前記装置に前記電子機器が接続された際に、前記移動距離検出手段によって検出された移動距離に基づいて算出された前記電子機器の現在地が、予め設定された所定の範囲内にある場合、前記第2の判定手段は、前記所定の条件が成立したと判定する、請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 所定の距離内でのみ通信可能となる通信機器を有し、
    前記現在地位置情報取得手段によって、現在地の位置情報を取得した後、所定時間内に前記通信機器を用いて前記装置との通信が成功した場合、前記第2の判定手段は、前記所定の条件が成立したと判定する、請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 屋外において、温度、湿度、および気圧のうち少なくとも1つを含む気候情報を取得する気候情報取得手段を有し、
    前記現在地位置情報取得手段により現在地の位置情報を取得した時点における、前記気候情報取得手段により取得された気候情報と、前記装置に前記電子機器が接続される所定時間前に前記気候情報取得手段により取得された気候情報とを比較し、その差が所定値以内である場合、前記第2の判定手段は、前記所定の条件が成立したと判定する、請求項1または2に記載の電子機器。
  7. 作動が制限されている装置の作動制限を電子機器によって解除するための制限解除方法であって、
    前記電子機器のプロセッサが、当該電子機器の現在地の位置情報を取得するステップと、
    前記プロセッサが、前記装置の供給者側記憶装置に予め登録された前記装置の据付予定位置を示した据付予定位置情報を前記供給者側記憶装置から取得するステップと、
    前記プロセッサが、前記取得した現在地の位置情報と前記取得した前記据付予定位置情報とを比較し、前記現在地が、予め登録された前記据付予定位置を基点とした一定範囲内であるかどうかを判定するステップと、
    前記現在地が前記据付予定位置を基点とした一定範囲内であると判定された場合に、前記プロセッサが、所定の条件が成立したか否かを判定するステップと、
    前記所定の条件が成立したと判定された場合、前記プロセッサが前記装置に対して情報入力処理を行なうことにより、前記装置の作動制限を解除するステップとを備える、制限解除方法。
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