JPH10300489A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH10300489A
JPH10300489A JP9123224A JP12322497A JPH10300489A JP H10300489 A JPH10300489 A JP H10300489A JP 9123224 A JP9123224 A JP 9123224A JP 12322497 A JP12322497 A JP 12322497A JP H10300489 A JPH10300489 A JP H10300489A
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JP9123224A
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Inventor
Hiroaki Kageyama
廣彰 影山
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Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渋滞区間が多い場合であっても地図情報が見
やすいナビゲーション装置を提供すること。 【解決手段】 ナビゲーションコントローラ1は、所定
の地図表示をするための地図バッファ16、地図描画部
20、VRAM22と、受信した渋滞情報を表示するた
めの受信データバッファ50、VICS情報描画部52
とを含んで構成される。VICS情報描画部52は、受
信した渋滞情報に基づいて所定のシンボルを描画する
が、この渋滞情報の割合が所定の値を越えた場合には、
渋滞区間に対応した所定のシンボルを描画する代わり
に、非渋滞区間に対応した別のシンボルを描画する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路交通情報通信
システムによって提供される渋滞情報等の各種の交通情
報を表示するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に対して渋滞や通行規制等の各種の
交通情報をFM多重放送や電波ビーコンあるいは光ビー
コンを介して提供する道路交通情報通信システム(VI
CS)が実用化されており、走行中の車両において所望
のVICS情報が得られるようになっている。このよう
な各種の方式を用いたVICS情報の提供および表示に
は、レベル1からレベル3までの3種類のモードがあ
り、車両に搭載された受信機等の機能や走行場所によっ
て利用できる情報が異なっている。
【0003】この中で、レベル3のモードは、VICS
センタから送られてくる目的地への経路の渋滞情報や規
制情報、駐車場の空き情報等を車載のナビゲーション装
置の表示画面上に重ねて表示するものであり、運転者
は、ナビゲーション装置の画面を見ることにより、時々
刻々と変化する周辺の状況を把握しながら運転を行うこ
とができる。例えば、渋滞情報は、該当する道路の渋滞
箇所に平行に所定のシンボル(例えば矢印マーク)を描
画することにより表される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した渋
滞情報を示すシンボルは、VICSセンタから送られて
きたものを取捨選択せずに表示しているため、渋滞区間
が多くて送られてくる渋滞情報の量が増すと地図画面が
見にくくなるという問題がある。東京をはじめとする都
市部では、朝夕に慢性的な渋滞が発生するため、ほとん
どの道路に沿って渋滞を示す矢印が表示され、地図本来
の内容が見えにくくなる。特に、この渋滞表示用の矢印
は、目立つ色(例えば赤やオレンジ色)が対応づけられ
ており、このような色の矢印表示が多くなると、それ以
外の地図情報がほとんど見えなくなってしまう。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、渋滞区間が多い場合であっ
ても地図情報が見やすいナビゲーション装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のナビゲーション装置は、渋滞情報で特
定される渋滞区間が所定の割合を越えたとき、すなわち
渋滞情報が多すぎてこれに対応した第1のシンボルがほ
とんどの道路に並行して表示されるような場合には、こ
の第1のシンボルを表示する代わりに、渋滞していない
区間に対応した第2のシンボルを表示する。したがっ
て、表示画面に含まれるシンボルの量を減らすことがで
きるため、地図情報が見やすくなる。特に、上述した所
定の割合を第1のシンボルから第2のシンボルに表示を
切り替える場合と、反対に第2のシンボルから第1のシ
ンボルに表示を戻す場合とで異なる値に設定することに
より、表示するシンボルが所定の割合近傍で頻繁に切り
替わることを防止することができる。
【0007】また、本発明のナビゲーション装置は、受
信した渋滞情報の中から自車位置を中心に所定範囲に含
まれるものを選択し、この選択した渋滞情報に対応した
シンボルを地図画像に重ねて表示し、選択されない渋滞
情報に対応したシンボルについては非表示あるいは簡易
表示する。したがって、自車位置から離れていてすぐに
は関係しないような渋滞情報については、これらに対応
するシンボルを非表示あるいは簡易表示することによ
り、地図情報を遮らないようにしているため、実際には
渋滞区間が多い場合であっても表示されている地図情報
を見やすくすることができる。特に、渋滞情報が自車位
置を中心とした所定範囲に含まれるか否かの判断は、交
差点の数を数えることにより簡単に行うことができる。
また、自車の進行方向にある直進路や高速道路について
は自車がそのまま走行する確率が高いため、これらの道
路については上述した所定範囲を越えた場合であっても
所定範囲に含まれるものとして、渋滞情報のシンボルを
簡易表示あるいは非表示とはせずに通常状態で表示する
ことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を適用したナビゲーション
装置は、VICSセンタから送られてきた交通情報に基
づいて渋滞区間に対応した所定のシンボルを表示する際
に、渋滞区間の割合が一定値(例えば60%)を越えた
場合に、この渋滞区間に対応したシンボルの表示を行う
代わりに、渋滞していない区間に対応させて非渋滞区間
であることを示す所定のシンボルを表示することに特徴
がある。また、本発明を適用したナビゲーション装置
は、渋滞情報に基づいて渋滞区間に対応した所定のシン
ボルを表示する際に、現在の自車位置を中心に進行可能
な所定範囲に含まれるシンボルのみを通常状態で表示
し、それ以外は非表示または簡易表示とする点に特徴が
ある。以下、一実施形態のナビゲーション装置について
図面を参照しながら説明する。
【0009】(1)ナビゲーション装置の全体構成 図1は本発明を適用した一実施形態の車載用ナビゲーシ
ョン装置の全体構成を示す図である。同図に示すナビゲ
ーション装置は、システム全体を制御するナビゲーショ
ンコントローラ1と、地図表示や経路探索等に必要な各
種の地図データを記録したCD−ROM2と、このCD
−ROM2に記録された地図データを読み出すディスク
読取装置3と、運転者や搭乗者が各種の指示を入力する
操作部としてのリモートコントロール(リモコン)ユニ
ット4と、自車位置と自車方位の検出を行うGPS受信
機5および自律航法センサ6と、VICSセンタから送
られてくる道路交通情報を各種の通信方式によって受信
するビーコン送受信機7およびFM多重放送受信機8
と、地図画像やこれに重ねて誘導経路を表示したりVI
CSセンタから送られてくる各種の交通情報を表示する
ディスプレイ装置9と、経路誘導を行う際に所定の案内
音声を出力するオーディオ部10とを備えている。
【0010】上述したディスク読取装置3は、1枚ある
いは複数枚のCD−ROM2が装填可能であり、ナビゲ
ーションコントローラ1の制御によっていずれかのCD
−ROM2から地図データの読み出しを行う。リモコン
ユニット4は、経路探索指示を与えるための探索キー、
経路誘導モードの設定に用いる経路誘導モードキー、目
的地入力キー、左右上下のカーソルキー、地図の縮小/
拡大キー、表示画面上のカーソル位置にある項目の確定
を行う設定キー等の各種操作キーを備えており、キーの
操作状態に応じた赤外線信号がナビゲーションコントロ
ーラ1に向けて送信される。
【0011】GPS受信機5は、複数のGPS衛星から
送られてくる電波を受信して、3次元測位処理あるいは
2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計
算し(車両方位は現時点における自車位置と1サンプリ
ング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)、こ
れらを測位時刻とともに出力する。また、自律航法セン
サ6は、車両回転角度を相対方位として検出する振動ジ
ャイロ等の角度センサ12と、所定走行距離毎に1個の
パルスを出力する距離センサ14とを備えており、車両
の相対位置および方位を検出する。
【0012】ビーコン送受信機7は、主に高速道路上に
設置された電波ビーコン送受信機との間で電波を介して
双方向通信を行うとともに、主に一般道路上に設置され
た光ビーコン送受信機との間で光を介して双方向通信を
行うことにより、VICSセンタから送られてくるVI
CS交通情報を受信する。FM多重放送受信機8は、一
般のFM放送に重畳された多重化データに含まれるVI
CS交通情報を受信する。上述した電波ビーコン、光ビ
ーコンとFM多重放送とを比較すると、どちらもVIC
S交通情報を受信できる点およびその内容に基本的な違
いはないが、FM多重放送による場合の方が広範囲の受
信エリアで交通情報を得ることができる。
【0013】ディスプレイ装置9は、ナビゲーションコ
ントローラ1から出力される画像データに基づいて、自
車周辺の地図情報を自車位置マークや出発地マーク、目
的地マーク等とともに表示したり、この地図上に誘導経
路を表示したりする。また、このディスプレイ装置9
は、VICSセンタから渋滞情報が送られてきた場合に
は、該当する道路に平行に渋滞区間および渋滞の程度を
表す矢印あるいはこれに代わる所定のシンボルを表示す
る。この渋滞情報に応じた矢印等の表示の具体例につい
ては後述する。
【0014】(2)地図データの詳細内容 次に、CD−ROM2に記録された地図データの詳細に
ついて説明する。CD−ROM2に記録された地図デー
タは、所定の経度および緯度で区切られた図葉を単位と
しており、各図葉の地図データは、図葉番号を指定する
ことにより特定され、読み出すことが可能となる。ま
た、各図葉毎の地図データには、地図表示に必要な各
種のデータからなる描画ユニットと、マップマッチン
グや経路探索、経路誘導等の各種の処理に必要なデータ
からなる道路ユニットと、交差点の詳細データからな
る交差点ユニットが含まれている。また、上述した描画
ユニットには、VICSセンタから送られてくる渋滞情
報から対応する道路を特定するために必要なVICS変
換レイヤのデータと、建物あるいは河川等を表示するた
めに必要な背景レイヤのデータと、市町村名や道路名等
を表示するために必要な文字レイヤのデータが含まれて
いる。
【0015】上述した道路ユニットにおいて、道路上の
ある交差点と隣接する他の交差点とを結ぶ線をリンクと
いい、2本以上のリンクを結ぶ点をノードという。図2
は、上述した道路ユニットの全体構成を示す図である。
同図に示すように、道路ユニットには、道路ユニットで
あることを識別するためのユニットヘッダと、全ノード
の詳細データを納めた接続ノードテーブルと、接続ノー
ドテーブルの格納位置を示すノードテーブルと、隣接す
る2つのノードによって特定されるリンクの詳細データ
を納めたリンクテーブルとが含まれている。
【0016】図3は、道路ユニットに含まれる各種のテ
ーブルの詳細な内容を示す図である。ノードテーブル
は、図3(A)に示すように、着目している図葉に含ま
れる全ノードに対応したノードレコード#0、#1、…
を格納している。各ノードレコードは、その並び順に#
0から順にノード番号が与えられており、各ノードに対
応する接続ノードテーブルの格納位置を示す。
【0017】また、接続ノードテーブルは、図3(B)
に示すように、存在するノードのそれぞれ毎に、 a.正規化経度・緯度、 b.このノードが交差点ノードであるか否かを示す交差
点ノードフラグ、他の図葉との境界にあるノードである
か否かを示す隣接ノードフラグなどからなる「ノードの
属性フラグ」、 c.このノードをリンクの一方端とするリンクがある場
合に各リンクの他方端を構成するノードの数を示す「接
続しているノードの数」、 d.このノードに接続されているリンクに右折禁止やU
ターン禁止等の交通規制が存在する場合にはその「交通
規制の数」、 e.このノードが一方端となっている各リンクのリンク
番号を示すリンク本数分の接続ノードレコード、 f.上述した交通規制が存在する場合にはその数に対応
した交通規制の具体的な内容を示す交通規制レコード、 g.このノードが他の図葉との境界にあるノードである
場合には、隣接する図葉の対応するノードの接続ノード
テーブルの位置を示す「隣接ノードレコード」、 h.このノードが交差点ノードである場合には、交差点
ユニットにおける対応する交差点レコードの格納位置お
よびサイズ、等が含まれる。
【0018】また、リンクテーブルは、図3(C)に示
すように、着目している図葉に含まれる全てのリンクに
対応したリンク番号順の複数のリンクレコードを含んで
いる。これらの各リンクレコードは、 a.主に探索経路表示用に各リンクに付されたコードで
あるリンクID、 b.リンクの両端に位置する2つのノードを特定するノ
ード番号1およびノード番号2、 c.リンクの距離、 d.このリンクを走行する場合のコスト(例えば一般道
路や高速道路を平均的な速度で走行したときに要する時
間)、 e.このリンクがVICSセンタで管理しているVIC
Sリンクと対応しているか否かを示すVICSリンク対
応フラグを含む各種の道路属性フラグ、 f.このリンクに対応した実際の道路が高速道路である
か一般道であるかといった種別を示す道路種別フラグ、 g.このリンクに対応した道路に付された路線番号、等
が含まれる。
【0019】図4は、描画ユニットに含まれるVICS
変換レイヤの詳細な内容を示す図である。同図に示すよ
うに、描画ユニットのVICS変換レイヤにはVICS
変換テーブルが含まれており、さらにこのVICS変換
テーブルには、VICS変換テーブルであることを識別
するためのVICSユニットヘッダと、道路リンク番号
テーブルと、VICSリンク変換テーブルとが含まれて
いる。道路リンク番号テーブルは、道路リンク番号の順
に各道路リンク(VICSリンクと区別するために道路
ユニットに含まれる各リンクを特に「道路リンク」と称
する)のデータがVICS変換テーブル内のどの位置に
格納されているかを示すものであり、着目している図葉
の全リンクに対応している。
【0020】また、VICSリンク変換テーブルは、存
在するリンクのそれぞれに対応して、 a.VICSリンクと道路リンクの相対的な長さを示す
VICSリンク長と、着目している道路リンクの上下線
が同じか異なるかを示す上下線区別を含むVICSリン
ク情報フラグ、 b.着目している道路リンクを一方のノードから他方の
ノードに向かって見た場合の対応するVICSリンクの
数、 c.VICSリンクの一方のノード方向からこの道路リ
ンク開始位置までの距離(VICSリンク全体の距離で
見た場合のパーセンテージ)、 d.着目している道路リンクを他方のノードから一方の
ノードに向かって見た場合の対応するVICSリンクの
数、 e.VICSリンクの他方のノード方向からこの道路リ
ンク開始位置までの距離(VICSリンク全体の距離で
見た場合のパーセンテージ)、 f.道路リンクの一方のノードから他方のノードに向か
って見た場合のVICSリンクのそれぞれに対応した2
次メッシュコード、VICSリンクID、VICSリン
クまでの距離、 g.反対に、道路リンクの他方のノードから一方のノー
ドに向かって見た場合のVICSリンクのそれぞれに対
応した2次メッシュコード、VICSリンクID、VI
CSリンクまでの距離、等が含まれる。
【0021】(3)ナビゲーションコントローラの詳細
構成および動作 次に、図1に示したナビゲーションコントローラ1の詳
細な構成について説明する。ナビゲーションコントロー
ラ1は、CD−ROM2から読み出した地図データに基
づいてディスプレイ装置9に所定の地図表示をするため
の地図バッファ16、地図読出制御部18、地図描画部
20、VRAM22、読出制御部24、画像合成部26
と、自車位置の計算やマップマッチング処理、経路探索
処理、経路誘導処理を行うとともにその結果を表示する
ためのデータ記憶部30、車両位置・方位計算部32、
マップマッチング処理部34、経路探索処理部36、誘
導経路メモリ38、誘導経路描画部42、マーク画像発
生部44、交差点案内部46と、ビーコン送受信機7等
によって受信したVICS情報を表示するための受信デ
ータバッファ50、VICS情報描画部52と、利用者
に対する各種の操作画面を表示したりリモコンユニット
4からの操作指示を各部に伝えるためのリモコン制御部
60、カーソル位置計算部62、操作画面発生部64と
を備えている。
【0022】地図バッファ16は、ディスク読取装置3
によってCD−ROM2から読み出された地図データを
一時的に格納するためのものである。地図読出制御部1
8によって画面中心位置が計算されると、この画面中心
位置を含む所定範囲の地図データの読み出し指示が地図
読出制御部18からディスク読取装置3に送られて、地
図表示に必要な地図データがCD−ROM2から読み出
されて地図バッファ16に格納される。例えば、画面中
心位置を含む4枚の図葉に対応した地図データが読み出
されて地図バッファ16に格納される。
【0023】地図描画部20は、地図バッファ16に格
納された4つの図葉の地図データにに含まれる描画ユニ
ットに基づいて、表示に必要な地図画像を作成する。作
成された地図画像データはVRAM22に格納され、読
出制御部24によって1画面分の地図画像データが読み
出される。画像合成部26は、この読み出された地図画
像データに、後述するマーク画像発生部44、交差点案
内部46、操作画面発生部64のそれぞれから出力され
る各画像データを重ねて画像合成を行い、合成された画
像がディスプレイ装置9の画面に表示される。
【0024】図5は、VRAM22に格納される地図画
像データと読出制御部24によって読み出される表示画
像の関係を示す図である。同図において、領域A〜Dの
それぞれは、地図バッファ16から読み出される4つの
図葉の地図データに含まれる描画ユニットに基づいて描
かれた地図画像であり、これら4枚の図葉の地図画像デ
ータがVRAM22に格納される。また、領域Pは画面
中心位置Oを中心に読出制御部24によってVRAM2
2から読み出される表示画像データを示しており、この
領域Pは車両が走行して自車位置に対応する画面中心位
置Oが移動するとそれに伴って移動し、画面のスクロー
ルが行われる。
【0025】データ記憶部30は、GPS受信機5から
出力される測位位置(自車位置)データを順次格納す
る。また、車両位置・方位計算部32は、自律航法セン
サ6から出力される自車の相対的な位置および方位から
絶対的な自車位置および方位を計算する。マップマッチ
ング処理部34は、データ記憶部30に格納されたGP
S受信機5による自車位置あるいは車両位置・方位計算
部32によって計算された自車位置が地図データの道路
上に存在するか否かを判定し、道路上から外れた場合に
は計算により求めた自車位置を修正する処理を行う。マ
ップマッチングの代表的な手法としては、パターンマッ
チングと投影法が知られている。
【0026】経路探索処理部36は、リモコンユニット
4のカーソルキーの操作によって地図上の特定箇所にカ
ーソルが移動された後目的地入力キーが押下されると、
このときカーソル位置計算部62によって計算されたカ
ーソル位置を経路探索の目的地として設定する。設定さ
れた目的地データは誘導経路メモリ38に格納される。
また、経路探索処理部36は、リモコンユニット4の探
索キーが押下されると、マップマッチング処理部34に
よって修正された後の自車位置を出発地として設定して
誘導経路メモリ38に格納するとともに、この誘導経路
メモリ38に格納された出発地および目的地を所定の条
件下で結ぶ走行経路を探索する。例えば、時間最短、距
離最短、一般道路優先等の各種の条件下でコストが最小
となる誘導経路が設定される。経路探索の代表的な手法
としては、ダイクストラ法や横形探索法が知られてい
る。このようにして経路探索処理部36によって設定さ
れた誘導経路は、誘導経路メモリ38に記憶される。
【0027】誘導経路描画部42は、誘導経路メモリ3
8に記憶された誘導経路データの中から、その時点でV
RAM22に描画された地図エリアに含まれるものを選
び出し、地図画像に重ねて所定色で太く強調した誘導経
路を描画する。マーク画像発生部44は、マップマッチ
ング処理された後の自車位置に車両位置マークを発生さ
せたり、所定形状を有するカーソルマークを発生する。
【0028】交差点案内部46は、車両が接近中の交差
点における案内を表示画像および音声で行うものであ
り、実際の経路誘導時に、自車が誘導経路前方にある交
差点から所定距離内に接近したときに、この接近中交差
点の案内図(交差点拡大図、行先、進行方向矢印)をデ
ィスプレイ装置9の画面に表示するとともに、オーディ
オ部10を通して進行方向を音声で案内する。
【0029】受信データバッファ50は、ビーコン送受
信機7とFM多重放送受信機8で受信したVICS情報
を格納する。VICS情報には、道路の特定箇所がどの
程度渋滞しているかを示す渋滞情報、事故や道路の凍結
等を示す事象情報、通行止めや対面通行等の規制情報等
が含まれる。
【0030】図6はVICS情報の一つである渋滞情報
を示す図である。同図に示す渋滞情報パケットは、ある
VICSリンクの特定箇所がどの程度渋滞しているかを
示すものであり、このVICSリンクが含まれるエリア
を特定するための2次メッシュコードと、このVICS
リンクに付されたVICSリンク番号と、渋滞が始まる
位置を特定するための始点(VICSリンクの一方端)
からの距離と、渋滞の区間を示す長さと、渋滞の度合い
(例えば車両が一定の速度以下になる「渋滞」と、ほと
んど車両が動かなくなる「混雑」の2種類の状態が特定
される)とを含んでいる。また、渋滞情報以外の事象情
報や規制情報の各情報パケットもほぼ同様の構成を有し
ており、2次メッシュコードおよびVICSリンク番号
と、事象マーク等を表示する位置を特定するための始点
からの距離等が含まれている。
【0031】VICS情報描画部52は、受信データバ
ッファ50に格納されたVICS情報(渋滞情報、事象
情報、規制情報)の中から、VRAM22に描画された
地図エリア、あるいは自車位置を中心としたさらに狭い
エリアに含まれるものを選び出し、それぞれの情報に対
応した所定のシンボルを表示する。例えば、渋滞情報に
ついては、渋滞区間に対応した長さを有し、渋滞の程度
に応じた色を有する矢印が所定のシンボルとして表示さ
れる。
【0032】上述した地図バッファ16が地図データ格
納手段に、地図描画部20、VRAM22、読出制御部
24および画像合成部26が地図表示手段に、受信デー
タバッファ50、VICS情報描画部52が渋滞情報選
択表示手段にそれぞれ対応している。
【0033】(4)ナビゲーション装置の動作 ナビゲーション装置の全体およびナビゲーションコント
ローラ1は上述した構成を有しており、次に、VICS
データとして交通情報を受信した場合の詳細動作につい
て説明する。本実施形態のナビゲーション装置は、表示
する渋滞情報の割合が多くなったときに、渋滞区間に対
応したシンボルを表示する代わりに、渋滞していない区
間に対応させて非渋滞区間用のシンボル(例えば渋滞区
間に対応した矢印とは色を変えた矢印)を表示する。
【0034】図7は、本実施形態のナビゲーション装置
による地図描画画面の一例を示す図である。従来であれ
ば、図7(A)に示すように、表示画面の全体にVIC
Sセンタから送られてきた渋滞情報に基づいて所定の矢
印(第1のシンボルに対応する)が表示される。例え
ば、渋滞情報パケットに含まれる渋滞度合いが「渋滞」
の場合には、この区間に平行に赤色の矢印(図7(A)
では塗りつぶした矢印で示されている)が表示され、渋
滞情報パケットに含まれる渋滞度合が「混雑」の場合に
は、この区間に平行にオレンジ色の矢印(図7(A)で
はハッチングした矢印で示されている)が表示される。
ところが、本実施形態においては、渋滞情報が多い場合
には、渋滞区間に平行に矢印を表示させる代わりに、図
7(B)に示すように、渋滞していない区間に対応させ
て非渋滞区間用の矢印(例えば青色の矢印であって図7
(B)では白抜きの矢印で示されており、これが第2の
シンボルに対応する)が表示される。
【0035】図8は、本実施形態のナビゲーション装置
による渋滞情報表示の動作手順を示す流れ図である。な
お、図8に示した動作は、地図表示処理、マップマッチ
ング処理、経路探索・経路誘導処理等のナビゲーション
装置本来の動作と並行して行われる。
【0036】上述したように、自車位置を含む表示1画
面分の地図画像データが読出制御部24によってVRA
M22から読み出されて、これに誘導経路描画部42か
ら出力される誘導経路画像やマーク画像発生部44から
出力される自車位置マークを重ねて、自車位置周辺の地
図表示が行われる。表示される地図画像は、自車位置が
進行するにしたがってスクロールされ、VRAM22に
描画された4枚の図葉の範囲を越えるときは、CD−R
OM2から自車の進行方向の図葉の地図データが新たに
読み出され、地図描画部20によってVRAM22内の
地図画像データの更新が行われる。
【0037】このような地図表示動作と並行して、VI
CS情報描画部52は、受信データバッファ50に順次
格納されるVICSデータを調べ、新たな渋滞情報が受
信されたか否かを監視する(ステップ100)。そし
て、新たな渋滞情報が受信されると、次にVICS情報
描画部52は、この受信した渋滞情報がVRAM22の
描画エリアに含まれているか否かを判定する(ステップ
101)。図6に示したように、受信した渋滞情報パケ
ットには2次メッシュコードが含まれており、この渋滞
情報パケットに含まれる2次メッシュコードとVRAM
22に描画された4枚の図葉のそれぞれの2次メッシュ
コードとを比較することにより、渋滞情報表示の対象と
なるVICSリンクがVRAM22の描画エリアに含ま
れる道路リンクに対応するものであるか否かが、各リン
ク同士を比較することなく分かるようになっている。な
お、新たな渋滞情報を受信していない場合や、受信した
渋滞情報がVRAM22の描画エリアに含まれていない
場合には、渋滞情報表示に関する動作は何も行われず
に、ステップ100に戻って渋滞情報の受信待ちの状態
になる。
【0038】受信した渋滞情報がVRAM22の描画エ
リアに含まれる場合には、次にVICS情報描画部52
は、渋滞区間に対応した道路リンクとこの道路リンクに
含まれる渋滞の対象箇所の特定を行う(ステップ10
2)。渋滞情報パケットには、図6に示したように渋滞
区間に対応したVICSリンク番号が含まれており、地
図バッファ16に格納された地図データの描画ユニット
には、図4に示したようにVICS変換テーブルが含ま
れており、この中の道路リンク番号テーブルとVICS
変換テーブルに基づいて、VICSリンクと道路リンク
との対応が分かるようになっている。したがって、渋滞
情報パケットに含まれるVICSリンク番号に基づい
て、対応する道路リンクを特定することができる。ま
た、渋滞情報パケットに含まれる「始点からの距離」と
「長さ」に基づいて、対応する道路リンク上の渋滞箇所
が特定される。
【0039】次に、VICS情報描画部52は、渋滞表
示の対象(この対象をどのように設定するかについては
後述する)が60%を越えたか否かを判定し(ステップ
103)、越えていない場合には、新たに受信した渋滞
情報用のシンボルを上述したステップ102で特定した
渋滞区間に対応させてVRAM22に描画する(ステッ
プ104)。この表示動作は従来のナビゲーション装置
と同様に、地図描画部20によって図5に示す4つの図
葉の地図データに含まれる描画ユニットに基づいて地図
画像を描画してVRAM22に格納するとともに、VI
CS情報描画部52によって渋滞情報に対応したシンボ
ル(渋滞度合に応じた赤色あるいはオレンジ色の矢印)
をVRAM22に書き込むことにより行われる。このよ
うにしてVRAM22に対する新たな渋滞情報用のシン
ボルが描画され、ディスプレイ装置9の画面上には渋滞
区間に並行するように、赤色あるいはオレンジ色の矢印
が表示される。
【0040】また、渋滞情報の対象が60%を越えた場
合には、VICS情報描画部52は、地図描画部20に
指示を送って図5に示す4つの図葉の地図データに含ま
れる描画ユニットに基づいて地図画像を描画してVRA
M22に格納するとともに、受信した渋滞情報によって
特定される渋滞箇所以外のリンクに対応させて、非渋滞
区間であることを示す所定のシンボル(例えば青色の矢
印)をVRAM22に描画する(ステップ105)。こ
のようにしてVRAM22に対する非渋滞区間用のシン
ボルが描画され、ディスプレイ装置9の画面上には渋滞
していない区間に並行して青色の矢印が表示される。ス
テップ104あるいはステップ105における描画動作
が終了すると、VICS情報描画部52は、ステップ1
00に戻って渋滞情報の受信を監視する。
【0041】このように、本実施形態のナビゲーション
装置においては、渋滞情報用の矢印表示が所定の割合
(例えば60%)を越えて画面が見づらい場合には、渋
滞区間に対応させて赤色あるいはオレンジ色の矢印を表
示する代わりに、渋滞していない区間に対応させた青色
の矢印を表示している。したがって、画面に表示される
矢印の量を減らすことができるため、渋滞区間が多い場
合、特に都市部のように慢性的な渋滞が随所で発生する
ような場合であっても、地図情報が見やすくなる。
【0042】ところで、図8に示したステップ103で
は、渋滞表示の対象が所定の割合(上述した説明では6
0%)を越えたか否かをVICS情報描画部52によっ
て判定しているが、この判定を行う渋滞表示の対象(判
定対象エリア)をどのように設定するか、割合の計算方
法をどのようにするかについてはいくつかの場合が考え
られる。具体的には、判定対象エリアについては、V
RAM22の描画範囲を判定の対象とする場合、ディ
スプレイ装置9に表示されるエリアを判定の対象とする
場合、自車位置を中心に所定の範囲(例えば、ある半
径以内に含まれる領域)を判定の対象とする場合等が考
えられる。
【0043】また、割合の計算をどのようにするかにつ
いては、渋滞区間に含まれるノードの数と判定対象エ
リアに含まれる全ノード数の比を計算する場合、渋滞
区間が含まれるリンクの数と判定対象エリアに含まれる
全リンク数の比を計算する場合、渋滞区間が含まれる
各リンクのリンク長の合計と判定対象エリアに含まれる
全リンクのリンク長の合計の比を計算する場合、渋滞
区間長の合計と判定対象エリアに含まれる全リンクのリ
ンク長の合計の比を計算する場合等が考えられる。
【0044】画面上に表示された地図情報を見やすくす
るという本来の趣旨からは、ディスプレイ装置9の表示
エリアを判定対象エリアとし、表示エリアに含まれる全
リンクのリンク長の合計に対する渋滞区間の合計の割合
を計算することが望ましいが、上述したそれら以外の判
定対象エリアと計算方法を組み合わせることにより、計
算量を減らして処理の負担を軽減することができる。
【0045】ところで、上述した実施形態では、渋滞区
間が多くなったときに渋滞区間用の矢印に代えて、渋滞
していない区間に対応させて非渋滞区間用の矢印を表示
させることにより表示画面内に含まれる矢印の量を減ら
すようにしたが、渋滞区間用の矢印の表示の仕方を工夫
して地図情報の見やすさを改善することもできる。例え
ば、自車位置を中心に所定範囲に含まれる渋滞情報用の
矢印を通常状態で表示し、それ以外の矢印を簡易表示あ
るいは非表示とすることにより、地図表示の妨げとなる
矢印の量を減らし、地図情報の見やすさを改善すること
ができる。
【0046】図9は、自車位置を中心に所定範囲に含ま
れる矢印を通常表示し、所定範囲から外れる矢印を簡易
表示する場合の地図描画画面の一例を示す図である。例
えば、自車位置から3つ先の交差点ノードに含まれ、し
かも自車の進行可能方向に沿った渋滞情報用の矢印のみ
が所定範囲に含まれるものと判断されて、従来通りに表
示される。反対に、自車位置から3つ先の交差点ノード
に含まれない矢印や、自車の走行車線に対して反対車線
となる道路に対応した矢印については、従来であれば所
定の太さを有する赤色あるいはオレンジ色の矢印であっ
たものが同じ色を有する細い矢印に置き換えられ、簡略
化された表示が行われる。
【0047】図10は、自車位置を中心とした所定範囲
外の渋滞情報用矢印を簡易表示する場合のナビゲーショ
ン装置の動作手順を示す流れ図である。なお、図10に
示す動作は、地図表示処理、マップマッチング処理、経
路探索・経路誘導処理等のナビゲーション装置本来の動
作と並行して行われる。
【0048】上述したように、自車位置を含む表示1画
面分の地図画像データが読出制御部24によってVRA
M22から読み出されて、これに誘導経路描画部42か
ら出力される誘導経路やマーク画像発生部44から出力
される自車位置マークを重ねて、自車位置周辺の地図表
示が行われる。表示される地図画像は、自車位置が進行
するにしたがってスクロールされ、VRAM22に描画
された4枚の図葉の範囲を越えるときは、CD−ROM
2から自車の進行方向の図葉の地図データが新たに読み
出され、地図描画部20によってVRAM22内の地図
画像データの更新が行われる。
【0049】このような地図表示動作と並行して、VI
CS情報描画部52は、自車が交差点ノードを通過した
か否かを判定し(ステップ200)、通過していない場
合には受信データバッファ50に順次格納されるVIC
Sデータを調べて新たな渋滞情報が受信されたか否かを
監視する(ステップ201)。自車が交差点ノードを通
過すると、あるいは新たな渋滞情報が受信されると、次
にVICS情報描画部52は、交差点ノード通過時に受
信データバッファ50に格納されている渋滞情報、ある
いは新たに受信して受信データバッファ50に格納され
た渋滞情報がVRAM22の描画エリアに含まれている
か否かを判定する(ステップ202)。上述したよう
に、受信した渋滞情報パケットに含まれる2次メッシュ
コードとVRAM22に描画された4枚の図葉のそれぞ
れの2次メッシュコードとを比較することにより、渋滞
情報表示の対象となるVICSリンクがVRAM22の
描画エリアに含まれる道路リンクに対応するものである
か否かが、各リンク同士を比較することなく分かるよう
になっている。なお、新たな渋滞情報を受信していない
場合や、受信した渋滞情報がVRAM22の描画エリア
に含まれていない場合には、渋滞情報表示に関する動作
は何も行われずに、ステップ200に戻って交差点ノー
ドの通過判定が行われる。
【0050】受信データバッファ50に格納されている
渋滞情報がVRAM22の描画エリアに含まれる場合に
は、次にVICS情報描画部52は、地図描画部20に
指示を送って図5に示す4つの図葉の地図データに含ま
れる描画ユニットに基づいて地図画像を描画してVRA
M22に格納する(ステップ203)。その後、VIC
S情報描画部52は、VRAM22の描画エリアに含ま
れる渋滞情報のいずれかに着目して、渋滞情報に対応し
た道路リンクとこの道路リンクに含まれる渋滞区間の特
定を行うとともに(ステップ204)、この特定した道
路リンクが自車位置を中心として進行方向に沿った所定
範囲に含まれているか否かを判定する(ステップ20
5)。例えば、図9に示すように、この特定した道路リ
ンクが自車位置を中心に3つ目までの交差点ノードに含
まれ、かつ自車の走行車線に沿ったものであるか否かが
判定される。
【0051】特定された道路リンクが所定範囲に含まれ
る場合には、次にVICS情報描画部52は、この道路
リンクの渋滞区間に対応させて、渋滞情報用の通常のシ
ンボルを描画してVRAM22に書き込む(ステップ2
06)。このようにしてVRAM22に対する渋滞情報
用の通常のシンボルが描画され、ディスプレイ装置9の
画面上には渋滞区間に並行するように、所定の太さを有
する赤色あるいはオレンジ色の矢印が表示される。
【0052】また、特定された道路リンクが所定範囲に
含まれない場合には、次にVICS情報描画部52は、
この道路リンクの渋滞区間に対応させて、渋滞情報用に
簡略化したシンボル(例えば、細い赤色あるいはオレン
ジ色の矢印)を描画してVRAM22に書き込む(ステ
ップ207)。このようにしてVRAM22に対する渋
滞情報の簡略化したシンボルが描画され、渋滞情報の簡
易表示が行われる。VRAM22の描画エリアに含まれ
る全ての渋滞情報について、上述したステップ206あ
るいは207の処理が繰り返さる(ステップ208)。
【0053】このように、本実施形態のナビゲーション
装置においては、自車位置周辺の所定範囲に含まれる渋
滞情報については通常通りの矢印表示を行い、所定範囲
に含まれない渋滞情報については矢印の簡易表示を行っ
ている。一部の渋滞情報を簡易表示することによりその
周辺の地図情報が見やすくなり、しかも自車位置周辺で
あって近々走行する可能性がある道路については通常通
りの詳細な矢印表示を行うことにより、正確な渋滞情報
を運転者等に知らせることができる。
【0054】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、図7に示した表示例では、一例
として渋滞情報の割合が60%を越えた場合に非渋滞区
間に対応した所定のシンボルを表示するようにしたが、
渋滞区間に対応したシンボルを表示するか非渋滞区間に
対応したシンボルを表示するかを決める閾値は60%以
外(例えば50%)であってもよい。また、渋滞区間に
対応したシンボル表示から非渋滞区間に対応したシンボ
ル表示に切り替える場合にはこの閾値を60%とし、反
対に非渋滞区間に対応したシンボル表示から渋滞区間に
対応したシンボル表示に切り替える場合にはこの閾値を
60%より小さな値(例えば50%)にしてもよい。こ
のようにヒステリシス特性を持たせることにより、渋滞
情報の割合が60%前後で変化するような場合の頻繁な
表示の切り替わりを防止することができる。
【0055】また、図9に示した表示例では、所定範囲
に含まれない渋滞情報用の矢印を簡易表示したが、所定
範囲に含まれない矢印を表示しないようにしてもよい。
この場合には、図10に示したステップ207の動作
(矢印の簡易表示動作)を省略すればよい。また、所定
範囲をどの程度に設定するかは適宜変更してもよい。例
えば、図9に示した表示例では、3つ目の交差点ノード
に含まれる領域を所定範囲としたが、2つ目の交差点ノ
ードに含まれる領域を所定範囲としたり、自車の走行方
向に延びる直進路や自車が走行している高速道路に沿っ
た道路リンクについては所定範囲に含める等の変形が考
えられる。
【0056】また、図10に示した動作手順において
は、ステップ200で交差点ノードを通過したか否かを
判定するようにしたが、代わりに自車が交差点を曲がっ
たか否かを判定するようにしてもよい。例えば、自車の
方位が相対的に所定の角度(一例として23.5度)変
化したことを検出したときに、自車が交差点を曲がった
ものとして判断される。
【0057】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、渋滞
情報で特定される渋滞区間が所定の割合を越えたとき
に、渋滞区間に対応した第1のシンボルを表示する代わ
りに、非渋滞区間に対応した第2のシンボルを表示して
おり、表示画面に含まれるシンボルの量を減らすことが
できるため、地図情報が見やすくなる。特に、上述した
所定の割合にヒステリシス特性を持たせることにより、
表示するシンボルが所定の割合近傍で頻繁に切り替わる
ことを防止することができる。
【0058】また、本発明によれば、受信した渋滞情報
の中から自車位置を中心に所定範囲に含まれるものを選
択し、この選択されたシンボルに含まれないものについ
ては非表示あるいは簡易表示しているため、地図情報を
遮るシンボルを減らすことができ、地図情報を見やすく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態の車載用ナビゲー
ション装置の全体構成を示す図である。
【図2】道路ユニットの全体構成を示す図である。
【図3】道路ユニットに含まれる各種のテーブルの詳細
な内容を示す図である。
【図4】描画ユニットに含まれるVICS変換レイヤの
詳細な内容を示す図である。
【図5】VRAMの描画エリアと表示エリアの関係を示
す図である。
【図6】渋滞情報パケットの内容を示す図である。
【図7】本実施形態のナビゲーション装置による表示画
面の一例を示す図である。
【図8】本実施形態のナビゲーション装置による渋滞情
報表示の動作手順を示す流れ図である。
【図9】自車位置を中心に所定範囲に含まれる矢印を通
常表示し、所定範囲から外れる矢印を簡易表示する場合
の地図描画画面の一例を示す図である。
【図10】自車位置を中心とした所定範囲外の渋滞情報
用矢印を簡易表示する場合のナビゲーション装置の動作
手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションコントローラ 4 リモコンユニット 7 ビーコン送受信機 8 FM多重放送受信機 9 ディスプレイ装置 16 地図バッファ 20 地図描画部 22 VRAM 24 読出制御部 26 画像合成部 50 受信データバッファ 52 VICS情報描画部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを格納する地図データ格納手
    段と、 前記地図データ格納手段に格納された地図データに基づ
    いて所定範囲の地図画像を表示する地図表示手段と、 道路交通情報センタから送られてくる渋滞情報で特定さ
    れる渋滞区間が所定の割合を越えたときに、前記渋滞区
    間に対応させて前記渋滞情報に対応する第1のシンボル
    を表示する代わりに、前記渋滞区間以外の区間に対応さ
    せて非渋滞区間であることを示す第2のシンボルを前記
    地図画像に重ねて表示する渋滞情報選択表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1のシンボルから前記第2のシンボルに表示を切
    り替える場合の前記所定の割合を、前記第2のシンボル
    から前記第1のシンボルに表示を切り替える前記所定の
    割合よりも高い値に設定することを特徴とするナビゲー
    ション装置。
  3. 【請求項3】 地図データを格納する地図データ格納手
    段と、 前記地図データ格納手段に格納された地図データに基づ
    いて所定範囲の地図画像を表示する地図表示手段と、 道路交通情報センタから送られてくる渋滞情報の中から
    自車位置を中心に所定範囲に含まれるものを選択し、選
    択した前記渋滞情報に対応するシンボルを前記地図画像
    に重ねて表示する渋滞情報選択表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 地図データを格納する地図データ格納手
    段と、 前記地図データ格納手段に格納された地図データに基づ
    いて所定範囲の地図画像を表示する地図表示手段と、 道路交通情報センタから送られてくる渋滞情報の中から
    自車位置を中心に所定範囲に含まれるものを選択し、選
    択した前記渋滞情報に対応するシンボルを前記地図画像
    に重ねて表示するとともに、選択されない前記渋滞情報
    に対応する簡易なシンボルを前記地図画像に重ねて表示
    する渋滞情報選択表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記渋滞情
    報選択表示手段は、自車位置を中心に進行可能方向に沿
    って所定数の交差点に含まれる前記渋滞情報を選択する
    ことを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかにおいて、 前記渋滞情報選択表示手段は、自車の進行方向に沿った
    直進路あるいは高速道路については、前記所定範囲を越
    えた範囲についても前記交通情報を選択することを特徴
    とするナビゲーション装置。
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