JP2001026776A - 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置 - Google Patents

希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御性の高い粒子形状、粒子サイズ、および
粒子サイズ分布を得ることが可能な希土類賦活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶
(以下、単に「蛍光体前駆体結晶」と称する)の製造装
置を提供すること。 【解決手段】 反応容器と、攪拌器と、少なくとも無機
弗化物塩水溶液を含む溶液を前記反応容器内に供給する
供給管と、を有し、前記反応容器の内側及び前記無機弗
化物塩水溶液を含む溶液に接する接液部の少なくとも一
方に、イオン濃度測定器が備えられたことを特徴とする
蛍光体前駆体結晶の製造装置である。蛍光体前駆体結晶
の組成は、下記基本組成式(1)で表されるのが好まし
い。 Ba1-XIIFX:yMI,zLn 基本組成式(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代わる方法とし
て、たとえば特開昭55−12145号公報に記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方
法が知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シート)を利用す
るもので、被写体を透過した、あるいは被検体から発せ
られた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そ
ののちに輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波
(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性
蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝
尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取
って電気信号を得、次いで得られた電気信号に基づいて
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
するものである。読み取りを終えた前記パネルは、残存
する画像の消去が行われた後、次の撮影のために備えら
れる。すなわち、放射線像変換パネルは繰り返し使用す
ることができる。
【0003】上記放射線像記録再生方法によれば、従来
の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射
線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線
量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができるとい
う利点がある。さらに、従来の放射線写真法では、一回
の撮影ごとに放射線写真フィルムを消費するのに対し
て、この放射線像変換方法では、放射線像変換パネルを
繰り返し使用することができるので、資源保護、経済効
率の面からも有利である。
【0004】輝尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励
起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用
上、波長が400〜900nmの範囲にある励起光によ
って300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍
光体が一般的に利用される。従来より放射線像変換パネ
ルに用いられてきた輝尽性蛍光体の例として、希土類賦
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体を挙げる
ことができる。放射線像記録再生方法に用いられる放射
線像変換パネルは、基本構造として、支持体とその表面
に設けられた輝尽性蛍光体層とからなるものである。た
だし、輝尽性蛍光体層が自己支持性である場合には必ず
しも支持体を必要としない。輝尽性蛍光体層は、通常は
輝尽性蛍光体と、これを分散状態で含有支持する結合剤
とからなる。ただし、輝尽性蛍光体層としては、蒸着法
や焼結法によって形成される結合剤を含まないで輝尽性
蛍光体の凝集体のみから構成されるものも知られてい
る。また、輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質が
含浸されている輝尽性蛍光体層を有する放射線像変換パ
ネルも知られている。これらのいずれの輝尽性蛍光体層
であっても、輝尽性蛍光体はX線などの放射線を吸収し
たのち励起光の照射を受けると輝尽発光を示す性質を有
するものであるから、被写体を透過したあるいは被検体
から発せられた放射線は、その放射線量に比例した量の
エネルギーが放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層に吸
収され、パネルには被写体あるいは被検体の放射線像が
放射線エネルギーの蓄積像として形成される。この蓄積
像は、上記励起光を照射することにより輝尽発光光とし
て放出させることができ、この輝尽発光光を光電的に読
み取って電気信号に変換することにより放射線エネルギ
ーの蓄積像を画像化することが可能となる。
【0005】なお、輝尽性蛍光体層の表面(支持体に面
していない側の表面)には通常、ポリマーフィルムある
いは無機物の蒸着膜などからなる保護膜が設けられてい
て、輝尽性蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝
撃から保護している。
【0006】前記希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロ
ゲン化物系輝尽性蛍光体は、感度が優れ、また放射線像
変換パネルとして使用した場合に鮮鋭度の高い放射線再
生画像をもたらすため、実用上において優れた輝尽性蛍
光体ということができる。しかしながら、放射線像記録
再生方法の実用化が進むにつれて、輝尽性蛍光体の更な
る高性能化の要望が高まっている。そこで、これまでに
利用されている希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体の粒子形状を調べると、それらは
板状粒子からなることが判明した。従来知られている希
土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体の製造方法は、原料化合物のアルカリ土類金属弗化
物、弗化物以外のアルカリ土類金属ハロゲン化物、希土
類元素のハロゲン化物、弗化アンモニウムなどを一緒
に、乾式で混合するか、あるいは水系媒体中に懸濁させ
て混合したのち、これを必要に応じて焼結防止剤を添加
のうえ、焼成し、粉砕する工程からなっていた。従っ
て、従来の製造方法では焼成後の粉砕工程が実質的には
必須となっており、このようにして得られる希土類賦活
アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の粒
子は、大部分が板状の粒子(以下、単に「板状蛍光体」
という場合がある)となっていた。
【0007】ところが、このような板状蛍光体をバイン
ダ樹脂溶液と混合して支持体上に塗布し、乾燥して得ら
れる輝尽性蛍光体層では、板状蛍光体が、添付の図3に
見られるように、板状蛍光体表面と支持体平面とが平行
になるように配列する傾向がある。このように板状蛍光
体が配置された輝尽性蛍光体層を持つ放射線像変換パネ
ルに放射線像を記憶させ、励起光を照射すると、その励
起光や、発生する輝尽光が横方面(支持体平面と平行な
方向)に拡がり易くなり(図3中の水平矢印参照)、こ
のため得られる放射線再生画像の鮮鋭度が低下し易くな
るとの問題がある。
【0008】以上のような、放射線像記録再生方法にお
ける放射線再生画像の鮮鋭度の低下を抑制するために
は、特開昭62−86086号公報に開示されている略
立方体の輝尽性蛍光体粒子を用いることが考えられる。
しかしながら、上記公報に開示されている略立方体の輝
尽性蛍光体粒子の製法は、工業的に利用するには、その
再現性が充分といえない。
【0009】さらに、特開平7−233369号公報で
は、粒子形状と粒子アスペクト比を制御した14面体型
の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体(以下、単に「蛍光体」という場合がある)の
製造方法が示されている。14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体(以下、単
に「14面体蛍光体」という場合がある)が配置された
輝尽性蛍光体層を持つ放射線像変換パネルでは、図4に
示すように、輝尽性蛍光体層中で、14面体蛍光体が方
向性の少ない配列を示すため、励起光そして輝尽発光光
の好ましくない横方向への拡がりが低減され、得られる
放射線再生画像の鮮鋭度が向上する。
【0010】上記公報に開示されている製造方法は、ハ
ロゲン化アンモニウムを反応母液として用い、この母液
にハロゲン化バリウム水溶液と無機弗化物塩の水溶液と
を同時に添加して反応を進行させ、輝尽性蛍光体を合成
しているが、粒子アスペクト比の高い粒子形状をとりや
すい傾向がある。一方、あらかじめ反応母液にハロゲン
化バリウムを添加することにより、ある程度アスペクト
比を1に近づけることができるが、粒子形状、粒子サイ
ズ、および粒子サイズ分布の制御性の点で十分でないと
いう問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題等を解決し、以下の目的を達成することを
目的とする。即ち、本発明は、得られる輝尽性蛍光体前
駆体結晶の粒子の粒子形状、粒子サイズ、および粒子サ
イズ分布の制御性が高いと共に、これらを高収率によっ
て得ることが可能な、希土類賦活アルカリ土類金属弗化
ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置を提
供することを目的とする。特に、放射線像変換パネルに
利用した場合に、高画質な画像が得られるとともに、感
度および粒状性が良好な輝尽性蛍光体を得ることが可能
な、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくとも、反応容器と、攪拌器と、無機弗化
物塩水溶液を含む溶液を前記反応容器内に供給する供給
管と、を有する希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置であって、
前記反応容器の内側及び前記無機弗化物塩水溶液を含む
溶液に接する接液部の少なくとも一方に、イオン濃度測
定器が備えられたことを特徴とする希土類賦活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の
製造装置である。
【0013】<2> 希土類賦活アルカリ土類金属弗化
ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の組成が、下記
基本組成式(1)で表されることを特徴とする前記<1
>に記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化
物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置である。 Ba1-XIIFX:yMI,zLn 基本組成式(1) 基本組成式(1)において、MIIは、Sr又はCaのア
ルカリ土類金属を表す。MIは、Li、Na、K、Rb
及びCsからなる群より選ばれる少なくとも1のアルカ
リ金属を表す。Xは、Cl、Br及びIからなる群より
選ばれる少なくとも1のハロゲンを表す。Lnは、C
e、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm及びYbから
なる群より選ばれる少なくとも1の希土類元素を表す。
x、y及びzは、それぞれ、0≦x≦0.5、0≦y≦
0.05、0<z≦0.2を満たす。
【0014】<3> イオン濃度測定器が、ハロゲンイ
オン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、
希土類イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオン及び水
素イオンの少なくとも1を検出可能であることを特徴と
する前記<1>又は<2>に記載の希土類賦活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の
製造装置である。
【0015】<4> イオン濃度測定器が、前記供給管
の中途に備えられたことを特徴とする前記<1>から<
3>のいずれかに記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の希土類賦活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶(以
下、単に「蛍光体前駆体結晶」と略称することがあ
る。)の製造装置は、反応容器と、攪拌器と、供給管
と、を有する蛍光体前駆体結晶の製造装置であって、イ
オン濃度測定器が備えられ、必要に応じてその他の部材
を備えてなる。以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】[蛍光体前駆体結晶]本発明の蛍光体前駆
体結晶の製造装置により得られる蛍光体前駆体結晶とし
ては、特に制限はないが、特に、放射線像変換パネルに
利用した場合に、高画質な画像が得られるとともに、感
度および粒状性が良好な輝尽性蛍光体を得ることが可能
であるという観点から、下記基本組成式(1)で表され
る組成を持つ結晶が好適である。 Ba1-XIIFX:yMI,zLn 基本組成式(1) 基本組成式(1)において、MIIは、Sr又はCaのア
ルカリ土類金属を表す。MIは、Li、Na、K、Rb
及びCsからなる群より選ばれる少なくとも1のアルカ
リ金属を表す。Xは、Cl、Br及びIからなる群より
選ばれる少なくとも1のハロゲンを表す。Lnは、C
e、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm及びYbから
なる群より選ばれる少なくとも1の希土類元素を表す。
x、y及びzは、それぞれ、0≦x≦0.5、0≦y≦
0.05、0<z≦0.2を満たす。
【0018】前記基本組成(1)で表される組成を有す
る蛍光体前駆体結晶の粒子の形状としては、特に制限は
なく、直方体型、柱状型、正六面体型、正八面体型、1
4面体型等の正六面体と正八面体との中間多面体型等が
挙げられる。これらの中でも、特に、柱状型及び14面
体型が好ましく、14面体型が最も好ましい。
【0019】前記粒子の形状が、14面体型の場合に
は、その粒子アスペクト比としては、1.0〜2.0が
好ましい。粒子サイズのメジアン径(Dm)としては、
1〜10μmが好ましい。前記粒子の粒子サイズ分布の
標準偏差(σ)としては、σ/Dmが、50%以下が好
ましい。前記粒子の形状が、柱状型の場合には、その粒
子アスペクト比としては、2.0〜5.0が好ましい。
粒子サイズのメジアン径(Dm)としては、1〜20μ
mが好ましい。前記粒子の粒子サイズ分布の標準偏差
(σ)としては、σ/Dmが50%以下が好ましい。前
記粒子アスペクト比、粒子サイズのメジアン径(D
m)、又は、粒子サイズ分布の標準偏差(σ)が、前記
各数値範囲外である場合には、前記放射線像変換パネル
に利用した場合に、高画質な画像が得られないことがあ
る。
【0020】前記基本組成(1)で表される蛍光体前駆
体結晶は、高画質の画像を得ることが可能な、放射線像
変換パネルの蛍光体層を形成する輝尽性蛍光体材料とし
て、有利に用いることができる。
【0021】[反応容器]前記反応容器は、予め、反応
母液を含む溶液を収容する。該反応母液を含む溶液とし
ては、特に制限はないが、前記基本組成式(1)で表さ
れる蛍光体前駆体結晶を得る場合には、後述の蛍光体の
製造方法(A)又は(B)の母液調製工程によって得る
のが好ましい。前記反応容器の材質としては、特に制限
はないが、熱伝導性、耐薬品性、及び、汚染防止等の点
から、接液部にテフロン処理やホーロー処理を施した
銅、アルミニウム、ステンレス鋼等が好ましい。前記反
応容器の容積としては、反応により得られる全生成量を
N(mol)とすると、0. 01N〜100N(リット
ル)が好ましく、0. 1N〜10N(リットル)がより
好ましい。前記反応容器の形状としては、本発明の効果
を損なわないものであれば、特に限定されるものではな
い。
【0022】[攪拌器]前記攪拌器は、前記反応容器内
の溶液を攪拌する。したがって、該攪拌器としては、前
記反応容器内の溶液を所望の回転数等により攪拌し得る
ものであれば特に制限はなく、公知の攪拌器が好適に挙
げられる。例えば、化学工業便覧(丸善社発行、改訂5
版 1988(p887〜920))に記載の低粘性液
の攪拌羽等が好適に挙げられる。前記攪拌器が、回転に
よって反応容器内の溶液を攪拌するものである場合、そ
の回転速度としては、100〜10000rpmが好ま
しく、500〜5000rpmがより好ましい。
【0023】[供給管]前記供給管は、無機弗化物塩水
溶液を含む溶液を前記反応容器内に供給する。該供給管
の材質としては、特に制限はなく、供給管として公知の
材質が好適に挙げられる。前記供給においては、前記供
給管を通して、該供給管が接続されている公知の収容タ
ンク等に収容された無機弗化物塩水溶液を含む溶液等
が、前記反応母液を含む溶液に供給される。
【0024】尚、本発明において「水溶液」とは、「溶
質」を「水系媒体」により溶解したものをいう。また、
「水系媒体」とは、水は勿論のこと、水と親和性の高い
液体(たとえば、アルコール等)単独または複数混合し
たもの、あるいはこれらと水とを混合したものを含む概
念であり、これらのなかでも水が最も好ましい。従っ
て、本発明において「水溶液」という場合には、本発明
に言う「水系媒体」により調製された全ての溶液を含む
概念であり、水を「水系媒体」とするものが最も好まし
い。一方、「溶質」は、水溶液の種類(原料溶液、反応
母液、添加用の水溶液等)により適宜選択される。
【0025】[イオン濃度測定器]前記イオン濃度測定
器は、前記反応容器の内側及び前記無機弗化物塩水溶液
を含む溶液に接する接液部の少なくとも一方に備えられ
る。尚、イオン濃度測定器は、少なくとも、イオン濃度
を検知するイオン濃度検知器と、イオン濃度計と、から
なる。したがって、本発明において「前記イオン濃度測
定器は、前記反応容器の内側及び前記無機弗化物塩水溶
液を含む溶液に接する接液部の少なくとも一方に備えら
れる」とは、「イオン濃度測定器のうちのイオン濃度検
知器が、前記反応容器の内側及び前記無機弗化物塩水溶
液を含む溶液に接する接液部の少なくとも一方に備えら
れる」ことを意味する。
【0026】本発明において、前記イオン濃度測定器が
必要である理由は、以下の通りである。前記イオン濃度
測定器が、反応容器の内側に備えられた蛍光体前駆体結
晶の製造装置においては、前記無機弗化物塩水溶液を含
む溶液を、前記反応母液に添加した際、反応によって消
費されるイオン種の濃度を測定することができる。即
ち、再供給すべき無機弗化物塩水溶液の量等をリアルタ
イムに測定することができる。したがって、得られる値
を演算処理等して前記添加器等にフィードバックするこ
とにより、前記無機弗化物塩水溶液を含む溶液の供給量
・供給速度等を制御することが可能となる。また、特定
のイオン種に濃度勾配をつけながら反応させることも可
能となるため、得られる輝尽性蛍光体前駆体結晶の粒子
の粒子形状、粒子サイズ、および粒子サイズ分布の制御
性が向上する。この結果、放射線像変換パネルに利用し
た場合に、高画質な画像を得ることが可能な、蛍光体前
駆体結晶を製造できる。
【0027】また、前記イオン濃度測定器が、前記無機
弗化物塩水溶液を含む溶液に接する接液部に備えられた
蛍光体前駆体結晶の製造装置においては、以下の通りで
ある。先ず、前記イオン濃度測定器が、供給管の中途に
備えられている場合、該供給管を通る溶液のイオン濃度
をリアルタイムに測定することができる。したがって、
得られる値を演算処理等して前記添加器等にフィードバ
ックすることにより、前述と同様に、前記無機弗化物塩
水溶液を含む溶液の供給量・供給速度等を制御すること
が可能となる。また、本発明の蛍光体前駆体結晶の製造
装置が、後述の瞬間反応器を備え、該瞬間反応器の下流
の供給管の中途にイオン濃度測定器が備えられている場
合、該瞬間反応器から送出された溶液のイオン濃度をリ
アルタイムに測定することができる。したがって、得ら
れる値を演算処理等して前記添加器等にフィードバック
することにより、前述と同様に、前記無機弗化物塩水溶
液を含む溶液の供給量・供給速度等を制御することが可
能となる。
【0028】前記イオン濃度測定器としては、特に制限
はないが、一般的には、溶液中に存在する特定のイオン
に感応し、そのイオンの濃度や活力に応じた電圧(又は
電位)を示すセンサー等が挙げられる。検出可能なイオ
ンとしては、特に制限はないが、ハロゲンイオン、アル
カリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、希土類イオ
ン、アンモニウムイオン、硝酸イオン及び水素イオンの
少なくとも1を検出可能であるのが好ましい。したがっ
て、前記イオン濃度測定器に用いるイオン濃度検知器と
しては、例えば、バリウムイオン検知器、フッ素イオン
検知器、臭素イオン検知器、ヨウ素イオン検知器、アン
モニウムイオン検知器等の前記イオンの検知器等が好適
である。
【0029】本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装置が、
特に後述の瞬間反応器を備える場合等には、前記イオン
濃度測定器は、前記瞬間反応器の下流の供給管の中途に
備えられるのが好ましい。
【0030】[その他の部材]前記その他の部材として
は、瞬間反応器や、前述の添加器、該添加器や前記攪拌
器等を駆動するモーター、前記イオン濃度測定器によっ
て得られる値を演算処理等する演算制御部、モータード
ライバー等が挙げられる。
【0031】前記瞬間反応器は、2種以上の溶液を素早
く均一に混合する装置をいい、本発明においては、前記
無機弗化物塩水溶液を含む溶液等の反応液を、前記反応
母液に添加する直前に混合し、結晶核を生成させる。し
たがって、該瞬間反応器は、前記無機弗化物塩水溶液等
を添加する添加器と、前記反応容器との間に設けられる
のが好ましい。該瞬間反応器としては、物質の反応速度
よりも速く均一に混合できる装置が好ましい。例えば、
限られた容積のセルの上下に高速で回転する一対の攪拌
手段により瞬間的な混合、反応をさせることにより、均
一な超微粒子の結晶核を生成するものが好適に挙げられ
る。生成した結晶核を含む懸濁液は、前記無機弗化物塩
水溶液を含む溶液等の添加によって、反応セル中から順
次押し出され、攪拌されている反応母液中に添加され
る。前記瞬間反応器を用いることにより、粒子形状、粒
子アスペクト比、粒子サイズ、粒子サイズ分布等がより
精密に制御された蛍光体前駆体結晶を得ることが可能と
なる。
【0032】前記添加器としては、特に制限はなく、公
知の定量ポンプが好適に挙げられる。該公知の定量ポン
プとしては、例えば、精密シリンダーポンプ、精密ギア
ーポンプ、チューブポンプ、ダイヤフラムポンプ等が挙
げられる。これらの中でも、精密シリンダーポンプが好
ましい。精密シリンダーポンプは、これらの反応液の添
加量や添加速度を精密に調整することができるように設
計されているのが好ましい。
【0033】前記添加器には、少なくとも無機弗化物塩
水溶液を含む溶液が収容され、前記供給管を通して反応
容器内に添加される。該添加器の数や、無機弗化物塩水
溶液を含む溶液以外の該添加器に収容される液の種類に
ついては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択する
ことができる。例えば、BaX2の水溶液や、キャリア
ー液としてのハロゲン化アンモニウムの水溶液等が好適
に挙げられる。尚、無機弗化物塩水溶液を含む溶液及び
BaX2の水溶液を、適宜「反応液」と称することがあ
る。
【0034】前記攪拌器等を駆動するモーターとして
は、特に制限はないが、該攪拌器の高速回転が可能とな
るようなモーターが好ましい。
【0035】図1は、本発明の蛍光体前駆体結晶の製造
装置の概略構成図である。蛍光体前駆体結晶の製造装置
1は、モータードライバー2と、演算・制御部3と、イ
オン濃度計4と、イオン濃度検知器5と、攪拌モーター
6と、精密シリンダーポンプ7,7’と、ポンプ用モー
ター8,8’と、反応容器9と、攪拌器12と、供給管
13,13’と、混合室16と、を備える。
【0036】反応容器9では、予め、反応母液10が調
製され、収容されている。精密シリンダーポンプ7,
7’に接続する不図示の収容タンクには、反応液11及
び反応液11’がそれぞれ収容されている。反応液11
及び反応液11’が、精密シリンダーポンプ7,7’に
より、供給管13,13’を通って反応母液10に供給
されると、イオン濃度検知器5に接続するイオン濃度計
4が、反応によって消費されるイオン種の濃度を測定す
る。イオン濃度計4に接続する演算・制御部3は、測定
された値を演算処理等し、モータードライバー2に伝達
する。モータードライバー2は、伝達された情報等によ
り、精密シリンダーポンプ7,7’を駆動するポンプ用
モーター8,8’を制御するため、精密シリンダーポン
プ7,7’から、供給管13,13’を通って反応母液
10に供給される反応液11,11’の供給量や供給速
度が制御される。
【0037】図2は、図1の蛍光体前駆体結晶の製造装
置1に瞬間反応器を組み込む際、蛍光体前駆体結晶の製
造装置1に装着可能な一連の装置14についての概略構
成図であり、反応容器周辺が省略されている。装置14
は、モータードライバー2と、演算・制御部3と、イオ
ン濃度計4と、イオン濃度検知器5’と、精密シリンダ
ーポンプ7,7’と、ポンプ用モーター8,8’と、供
給管13,13’,13’’’と、瞬間反応器15と、
を備える。図2において、図1と同一の符号のものは、
同一の部材であることを示す。瞬間反応器15は、精密
シリンダーポンプ7,7’から送出される各液の一部を
内部に収容し、高速で攪拌した後、外部へ送出する。瞬
間反応器15には、攪拌器(不図示)が備えられてい
る。瞬間反応器15から送出された液は、反応容器(不
図示)に添加される。イオン濃度検知器5’は、瞬間反
応器15から送出されて反応容器(不図示)に添加され
る直前の液のイオン濃度を測定する。
【0038】[蛍光体前駆体結晶の製造方法]前記蛍光
体前駆体結晶は、本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装置
を用いて、例えば、母液調製工程と、沈殿物生成工程
と、分離工程と、を含み、必要に応じてその他の工程を
含む、蛍光体前駆体結晶の製造方法によって好適に製造
される。尚、分離して得られた前記蛍光体前駆体結晶
(沈殿物)を、焼結を避けながら焼成する焼成工程をさ
らに設けることによって、希土類賦活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体を得ることができる。
【0039】例えば、前記基本組成(1)で表される蛍
光体前駆体結晶は、本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装
置を用いて、以下に示す2種類の製造方法(A)および
(B)により好適に製造される。
【0040】(A) BaX2 ;Lnの水溶性化合物;
上記基本組成式(I)のxが0でない場合にはさらにM
IIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
上記基本組成式(I)のyが0でない場合にはさらにM
I のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
を含む水溶液であり、かつ、それらが溶解した後のBa
2 濃度が、XがClまたはBrの場合は2.5モル/
リットル以下、XがIの場合は5.0モル/リットル以
下である反応母液を調製し、該反応母液を20〜100
℃の温度に維持し攪拌する母液調製工程と、前記反応母
液を前記温度に維持したまま、イオン濃度測定器によ
り、反応母液中のイオン濃度を測定しつつ、該反応母液
に無機弗化物塩の水溶液とBaX2 の水溶液とを、同時
に添加して、蛍光体前駆体結晶の沈殿物を生成する沈殿
物生成工程と、前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物を水溶液
から分離する分離工程と、を含むことを特徴とする蛍光
体前駆体結晶の製造方法。
【0041】(B) NH4 X;Lnの水溶性化合物;
上記基本組成式(I)のxが0でない場合にはさらにM
IIのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
上記基本組成式(I)のyが0でない場合にはさらにM
Iのハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩;
を含む水溶液であり、かつ、それらが溶解した後のNH
4 X濃度が2. 0モル/リットル以上4.5モル/リッ
トル以下である反応母液を調製し、該反応母液を20〜
100℃の温度に維持し攪拌する反応母液調製工程と、
前記反応母液を前記温度に維持したまま、イオン濃度測
定器により、反応母液中のイオン濃度を測定しつつ、該
反応母液に、反応液を同時に添加して、蛍光体前駆体結
晶の沈殿物を生成する沈殿物生成工程と、前記蛍光体前
駆体結晶の沈殿物を水溶液から分離する分離工程と、を
含むことを特徴とする蛍光体前駆体結晶の製造方法。
【0042】前記沈殿物生成工程において、前記反応液
の添加は、反応容器中のイオン濃度が一定となるよう
に、又は、イオン濃度に一定の勾配が設けられるように
制御される。
【0043】以下に、製造方法(A)及び(B)につい
て、更に詳細に説明する。 −製造方法(A)− i)母液調製工程 前記母液調製工程においては、水系媒体を用い、弗素化
合物以外の原料化合物を溶解させ、前記反応容器内で好
適に反応母液を調製する。すなわち、BaX2とLnの
水溶性化合物、そして必要に応じて、MIIのハロゲン化
物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩、さらに必要に応
じて、MI のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは
酢酸塩を、前記反応容器内で、水系媒体と十分に混合
し、溶解させて、これら成分が溶解した水溶液(反応母
液)を調製する。このとき、XがClまたはBrの場合
はBaX2 濃度が2.5モル/リットル以下、XがIの
場合はBaX2濃度が5.0モル/リットル以下となる
ように、BaX2 と水系溶媒との量比を調整しておく。
Lnの水溶性化合物としては、前記希土類元素のハロゲ
ン化物(塩化物、臭化物等)、硝酸塩、酢酸塩等が挙げ
られる。反応母液には、所望により、微量(1000p
pm以下)の金属元素、非金属元素、両性元素等や、少
量の酸、アンモニア、水溶性高分子ポリマー、水不溶性
金属酸化物微粒子粉体等を添加してもよい。上記得られ
た反応母液は、20〜100℃、好ましくは40〜80
℃に維持され、前記攪拌器によって好適に攪拌される。
【0044】ii)沈殿物生成工程 前記沈殿物生成工程においては、本発明の蛍光体前駆体
結晶の製造装置を用い、前記反応液と、必要に応じてキ
ャリアー液としてハロゲン化アンモニウムの水溶液と、
を同時に、前記イオン濃度測定器でイオン濃度を測定し
つつ、前記添加器等により前記供給管を通して前記反応
容器内に供給し、前記反応母液と混合して、蛍光体前駆
体結晶の沈殿物を得る。前記イオン濃度測定器によっ
て、前記供給の際反応によって消費されるイオン種の濃
度が測定され、得られた測定値は、演算処理等された
後、前記添加器等にフィードバックされる。前記反応液
の添加量・添加速度等は、反応容器中のイオン濃度が一
定となるように、又は、イオン濃度に一定の勾配が設け
られるよう制御される。
【0045】無機弗化物塩としては、特に制限はない
が、弗化アンモニウム、アルカリ金属の弗化物、アルカ
リ土類金属の弗化物、遷移金属の弗化物、弗化水素酸等
が挙げられ、なかでも溶解度、発光特性、反応中のpH
変化の点で、弗化アンモニウムおよびアルカリ金属の弗
化物が好ましい。前記混合は、反応母液を20〜100
℃に維持して行うのが好ましい。
【0046】iii)分離工程 前記分離工程においては、得られた蛍光体前駆体結晶の
沈殿物を、吸引濾過、加圧濾過、遠心分離等の分離手段
によって、水溶液から分離する。分離された蛍光体前駆
体結晶の沈殿物は、メタノールなどの低級アルコールに
よって充分に洗浄し、乾燥する。
【0047】以上のように、本発明の蛍光体前駆体結晶
の製造装置を用いれば、沈殿物生成工程において、反応
液の供給量・供給速度等は、反応容器中のイオン濃度が
一定となるように、又は、イオン濃度に一定の勾配が設
けられるように制御されるため、粒子形状、粒子サイ
ズ、および粒子サイズ分布の制御性の高い蛍光体前駆体
結晶を得ることが可能となる。
【0048】得られた基本組成(1)で表される蛍光体
前駆体結晶を、焼結を避けながら焼成することによっ
て、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体を得ることができる。前記焼結を避ける方法
としては、たとえば、蛍光体前駆体結晶に、アルミナ、
シリカ、ジルコニア、チタニア、マグネシアなどの金属
酸化物微粉末からなる焼結防止剤を添加して混合し、結
晶表面に焼結防止剤微粉末を均一に付着させるから焼成
する方法が挙げられる。なお、焼成条件を適宜調整する
ことによって焼結防止剤の添加を省略することも可能で
ある。
【0049】具体的な焼成方法としては、必要に応じて
焼結防止剤微粉末が表面に付着した蛍光体前駆体結晶
を、石英ボート、アルミナボート、石英るつぼ、アルミ
ナるつぼなどの耐熱性容器に充填し、電気炉等の炉芯に
入れて行う方法が挙げられる。焼成温度は400〜13
00℃の範囲が好ましく、500〜1000℃の範囲が
より好ましい。焼成時間は、蛍光体前駆体結晶の充填
量、焼成温度及び取出し温度などによっても異なるが、
一般には0.5〜12時間が適当である。焼成雰囲気
は、窒素ガス雰囲気、アルゴンガス雰囲気などの中性雰
囲気、あるいは少量の水素ガスを含有する窒素ガス雰囲
気、一酸化炭素を含有する二酸化炭素雰囲気などの弱還
元雰囲気、あるいは微量酸素導入雰囲気が利用される。
上記の焼成によって目的の希土類賦活アルカリ土類金属
弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体が得られる。
【0050】−製造方法(B)− i)母液調製工程 前記母液調製工程においては、水系媒体を用い、弗素化
合物以外の原料化合物を溶解させ、前記反応容器内で反
応母液を調製する。すなわち、NH4XとLnの水溶性
化合物、そして必要に応じて、MIIのハロゲン化物、硝
酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩、さらに必要に応じて、
I のハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩もしくは酢酸塩
を、前記反応容器内で、水系媒体と十分に混合し、溶解
させて、これら成分が溶解した水溶液(反応母液)を調
製する。このとき、NH4 X濃度が2. 0モル/リット
ル以上4.5モル/リットル以下、好ましくは3. 0モ
ル/リットル以上4. 5モル/リットル以下となるよう
にNH4 Xと水系溶媒との量比を調整しておく。Lnの
水溶性化合物としては、前記希土類元素のハロゲン化物
(塩化物、臭化物等)、硝酸塩、酢酸塩、等が挙げられ
る。反応母液には、所望により少量の酸、アンモニア、
水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属酸化物微粒子粉体
などを添加してもよい。上記得られた反応母液は、20
〜100℃、好ましくは40〜80℃に維持され、前記
攪拌器を用いて攪拌される。
【0051】ii)沈殿物生成工程 前記沈殿物生成工程においては、本発明の蛍光体前駆体
結晶の製造装置を用い、前記反応液と、必要に応じてキ
ャリアー液としてハロゲン化アンモニウムの水溶液と、
を同時に、前記イオン濃度測定器でイオン濃度を測定し
つつ、前記添加器等により前記供給管を通して前記反応
容器内に供給し、前記反応母液と混合して、蛍光体前駆
体結晶の沈殿物を得る。前記供給における添加量・添加
速度は、前記製造方法(A)で述べたのと同様にして好
適に制御される。また、無機弗化物塩としては、前記製
造方法(A)で述べたのと同様のものが好適に挙げられ
る。前記混合は、反応母液を、20〜100℃の温度に
維持して行うのが好ましい。
【0052】iii)分離工程 以上のようにして得られた蛍光体前駆体結晶の沈殿物
は、水溶液から分離する分離工程を経て、目的の希土類
賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体
前駆体結晶となる。以上のように、本発明の蛍光体前駆
体結晶の製造装置を用いれば、沈殿物生成工程におい
て、反応液の供給量・供給速度等は、反応容器中のイオ
ン濃度が一定となるように、又は、イオン濃度に一定の
勾配が設けられるよう制御されるため、粒子形状、粒子
サイズ、および粒子サイズ分布の制御性の高い蛍光体前
駆体結晶を、高収率で得ることが可能となる。
【0053】得られた前記蛍光体前駆体結晶の沈殿物
は、焼結を避けながら焼成する焼成工程を経ることによ
って、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
輝尽性蛍光体となる。前記分離工程及び焼成分離工程の
詳細は、製造方法(A)と同様である。
【0054】[放射線パネルの製造方法]次に、本発明
の蛍光体前駆体結晶の製造装置を用いて得られる蛍光体
前駆体結晶を用いた放射線像変換パネルの製造方法につ
いて述べる。
【0055】本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装置を用
いて得られる蛍光体前駆体結晶は、前述の焼成工程を経
て、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体(以下、単に「輝尽性蛍光体」と称すること
がある。)となる。該輝尽性蛍光体は、放射線像変換パ
ネルの輝尽性蛍光体層に含まれる。通常は、輝尽性蛍光
体とこれを分散状態で含有支持する結合剤とからなるの
ものである。なお、輝尽性蛍光体層中には更に、他の輝
尽性蛍光体および/または着色剤などの添加剤が含まれ
ていてもよい。
【0056】輝尽性蛍光体層が、輝尽性蛍光体とこれを
分散状態で含有支持する結合剤とからなる場合を例にと
り、放射線像変換パネルの製造方法を説明する。
【0057】輝尽性蛍光体層は、次のような公知の方法
により支持体上に形成することができる。まず、輝尽性
蛍光体と結合剤とを溶剤に加え、これを充分に混合し
て、結合剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布
液を調製する。塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体と
の混合比は、目的とする放射線像変換パネルの特性、輝
尽性蛍光体の種類などによって異なるが、一般には結合
剤と輝尽性蛍光体との混合比(重量比)は、1:1乃至
1:100の範囲から選ばれ、特に1:8乃至1:40
の範囲から選ぶのが好ましい。次に、上記のようにして
調製された輝尽性蛍光体と結合剤とを含有する塗布液
を、支持体の表面に均一に塗布することにより塗膜を形
成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、
ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーターな
どを用いることにより行うことができる。
【0058】支持体としては、従来より放射線像変換パ
ネルの支持体の材料として公知のものから任意に選ぶこ
とができる。公知の放射線像変換パネルにおいて、支持
体と輝尽性蛍光体層との結合を強化するため、あるいは
放射線像変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭
度、粒状性)を向上させるために、輝尽性蛍光体層が設
けられる側の支持体表面にゼラチンなどの高分子物質を
塗布して接着性付与層を設けたり、あるいは二酸化チタ
ンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしくはカー
ボンブラックなどの光吸収性物質からなる光吸収層など
を設けることが知られている。本発明において用いられ
る支持体についても、これらの各種の層を設けることが
でき、それらの構成は所望の放射線像変換パネルの目
的、用途などに応じて任意に選択することができる。さ
らに特開昭58−200200号公報に記載されている
ように、得られる画像の鮮鋭度を向上させる目的で、支
持体の輝尽性蛍光体層側の表面(支持体の輝尽性蛍光体
層側の表面に接着性付与層、光反射層または光吸収層な
どが設けられている場合には、その表面を意味する)に
は微小凹凸が形成されていてもよい。
【0059】上記のようにして支持体上に塗膜を形成し
たのち該塗膜を乾燥して、支持体上に輝尽性蛍光体層を
形成する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放射線
像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合剤と輝
尽性蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は2
0μm乃至1mmとする。該層厚は50乃至500μm
とするのが好ましい。なお、輝尽性蛍光体層は、必ずし
も上記のように支持体上に塗布液を直接塗布して形成す
る必要はなく、たとえば、別に、ガラス板、金属板、プ
ラスチックシートなどのシート上に塗布液を塗布し乾燥
することにより蛍光体層を形成したのち、これを、支持
体上に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支
持体と輝尽性蛍光体層とを接合してもよい。
【0060】前述のように、通常は輝尽性蛍光体層の上
に保護膜が付設される。保護膜としては、セルロース誘
導体やポリメチルメタクリレートなどのような透明な有
機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を輝
尽性蛍光体層の上に塗布することで形成されたもの、ポ
リエチレンテレフタレートなどの有機高分子フィルムや
透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形成し
て輝尽性蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けた
もの、あるいは無機化合物を蒸着などによって輝尽性蛍
光体層上に成膜したもの、などが用いられる。また、有
機溶媒可溶性のフッ素系樹脂の塗布膜により形成され、
パーフルオロオレフィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹
脂粉末を分散、含有させた保護膜であってもよい。
【0061】なお、得られる画像の鮮鋭度を向上させる
ことを目的として、放射線像変換パネルを構成する上記
各層の少なくとも一つの層が励起光を吸収し、輝尽発光
光は吸収しないような着色剤によって着色されていても
よく、独立した着色中間層を設けてもよい(特公昭54
−23400号公報参照)。
【0062】以上の方法により、本発明の希土類賦活ア
ルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体
結晶の製造装置により得られる蛍光体前駆体結晶を用い
て、支持体上に、輝尽性蛍光体層が付設されてなる放射
線像変換パネルを製造することができる。
【0063】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例および比較例において、「水溶液」
というときは、本発明における概念にかかわらず、水の
みを媒体とする一般的な水溶液を意味する。
【0064】[実施例1]図1の蛍光体前駆体結晶の製
造装置を用い、以下のようにして蛍光体前駆体結晶(ユ
ーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)を製造した。
【0065】−各溶液の調製− BaBr2水溶液(2.5モル/リットル)1200m
lと、EuBr3水溶液(0.2モル/リットル)1
2.5mlと、水1787.5mlと、からなる反応母
液10(BaBr2濃度:1.0モル/リットル)を、
4リットルの容積の反応容器9に入れた。この反応母液
10を60℃に保温し、周囲に、容積が約100mlの
混合室16が付設された直径45mmのスクリュー型の
攪拌器12(攪拌羽)を500rpmで回転させて、混
合室16から上方流を発生するように、攪拌器12によ
って、反応母液10を攪拌した。また、反応母液10の
水面から、Baのイオン濃度検知器5を挿入し、Baの
イオン濃度測定器によって、Baイオン濃度の測定を開
始した。
【0066】無機弗化物塩水溶液を含む溶液として、弗
化アンモニウム水溶液(10モル/リットル)50ml
と水250mlとを混合して、弗化アンモニウム水溶液
を含む溶液を300ml調製した。別に、BaBr2
溶液(2.5モル/リットル)を準備した。
【0067】−無機弗化物塩水溶液を含む溶液の添加− 前記弗化アンモニウム水溶液を含む溶液(無機弗化物塩
水溶液を含む溶液)を、不図示の収容タンクに収容し、
精密シリンダーポンプ7を用いて、上記攪拌下に保温し
ている反応母液10中の混合室16に、5ml/分の添
加速度で添加した。尚、精密シリンダーポンプ7は、イ
オン濃度測定器による制御は行われていない。
【0068】−BaBr2水溶液の添加− 前記BaBr2水溶液を不図示の収容タンクに収容し、
精密シリンダーポンプ7’を用いて、上記攪拌下に保温
している反応母液10中の混合室16に添加した。該添
加は、反応の進行に伴うBaイオンの消費や、反応液添
加による反応母液10の容積変化によるBaイオンの濃
度変化を、前記Baのイオン濃度測定器で測定し、反応
中のBaイオン濃度が一定になるように制御しながら行
った。
【0069】以上のようにして沈殿物を生成させた。添
加完了後も、引き続き保温・攪拌を2時間行い、沈殿物
の熟成を行った。次に、沈殿物を濾過・分離した後、メ
タノール2リットルで洗浄した。その後、洗浄した沈殿
物を取出し、120℃で4時間真空乾燥させ、蛍光体前
駆体結晶(ユーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)
約110gを得た。
【0070】[比較例1]実施例1の各溶液の調製にお
いて、Baのイオン濃度測定器によるBaイオン濃度の
測定を行わず、又、BaBr2水溶液の添加を行わなか
った外は、実施例1と同様にして各溶液を調製し、無機
弗化物塩水溶液を含む溶液を添加し、蛍光体前駆体結晶
(ユーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)約110
gを得た。
【0071】[実施例2]図1の蛍光体前駆体結晶の製
造装置を用い、以下のようにして蛍光体前駆体結晶(ユ
ーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)を製造した。
尚、実施例2においては、図1では不図示であるが、精
密シリンダーポンプ7、ポンプ用モーター8、及び供給
管13のそれぞれと同一部材の精密シリンダーポンプ
7’’、ポンプ用モーター8’’、及び供給管13’’
が、精密シリンダーポンプ7、ポンプ用モーター8、及
び供給管13のそれぞれと同様に備えられた蛍光体前駆
体結晶の製造装置を用いた。
【0072】−各溶液の調製− NH4Br水溶液(4.5モル/リットル)1555.
5mlと、EuBr3水溶液(0.2モル/リットル)
12.5mlと、水432mlと、からなる反応母液
(NH4Br濃度:3.5モル/リットル)を、4リッ
トルの容積の反応容器9に入れた。この反応母液10を
60℃に保温し、周囲に、容積が約100mlの混合室
16が付設された直径45mmのスクリュー型の攪拌器
(攪拌羽)12を500rpmで回転させて、混合室1
6から上方流を発生するように攪拌器12によって反応
母液10を攪拌した。また、反応母液10の水面から、
Brのイオン濃度検知器5を挿入し、Brのイオン濃度
測定器によって、Brイオン濃度の測定を開始した。
【0073】無機弗化物塩水溶液を含む溶液として、弗
化アンモニウム水溶液(10モル/リットル)50ml
と水50mlとを混合して、弗化アンモニウム水溶液を
含む溶液を100ml調製した。別に、BaBr2水溶
液(2.5モル/リットル)200mlと、NH4Br
水溶液(4.5モル/リットル)とを、それぞれ準備し
た。
【0074】−BaBr2水溶液、弗化アンモニウム水
溶液の添加− 前記弗化アンモニウム水溶液を含む溶液(無機弗化物塩
水溶液を含む溶液)と、前記BaBr2水溶液とを、不
図示の収容タンクに別々に収容し、精密シリンダーポン
プ7及び7’を用いて、上記攪拌下に保温している反応
母液10中の混合室16に、BaBr2水溶液を4ml
/分の添加速度で、弗化アンモニウム水溶液を2ml/
分の添加速度でそれぞれ添加した。尚、精密シリンダー
ポンプ7及び7’は、イオン濃度測定器による制御は行
われていない。
【0075】−NH4Br水溶液の添加− 前記NH4Br水溶液を不図示の収容タンクに収容し、
不図示の精密シリンダーポンプ7’’を用いて、上記攪
拌下に保温している反応母液10中の混合室16に添加
した。該添加は、反応の進行に伴うBrイオンの消費
や、反応液添加による反応母液10の容積変化によるB
rイオンの濃度変化を、前記Brのイオン濃度測定器で
測定し、反応中のBrイオン濃度が一定になるように制
御しながら行った。
【0076】以上のようにして沈殿物を生成させた。添
加完了後も、引き続き保温・攪拌を2時間行い、沈殿物
の熟成を行った。次に、沈殿物を濾過・分離した後、メ
タノール2リットルで洗浄した。その後、洗浄した沈殿
物を取出し、120℃で4時間真空乾燥させ、蛍光体前
駆体結晶(ユーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)
約110gを得た。
【0077】[比較例2]実施例2の各溶液の調製にお
いて、Brのイオン濃度測定器によるBrイオン濃度の
測定を行わず、又、NH4Br水溶液の添加を行わなか
った外は、実施例2と同様にして各溶液を調製し、無機
弗化物塩水溶液を含む溶液を添加し、蛍光体前駆体結晶
(ユーロピウム賦活弗化臭化バリウムの結晶)約110
gを得た。
【0078】<蛍光体前駆体結晶の評価>得られた蛍光
体前駆体結晶について、粒子サイズ(メジアン径)、粒
子サイズ分布、粒子形状、粒子形状の均一性、粒子アス
ペクト比を以下のようにして、測定・評価した。結果を
表1に示した。
【0079】−粒子サイズ(メジアン径Dm)の測定− 光回折式粒子サイズ分布測定装置(堀場製作所株式会社
製 LA−500)を用いて粒子サイズ(メジアン径D
m(μm))を測定した。
【0080】−粒子サイズ分布の測定・評価− 前記光回折式粒子サイズ分布測定装置を用いて得られた
分布表より、標準偏差(σ)を求め、標準偏差(σ)/
中心粒子サイズ(メジアン径Dm(μm))を算出して
評価した。
【0081】−粒子形状、粒子形状の均一性の評価− 走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製、JSM−54
00LV)を用いて観察し、評価した。尚、粒子形状の
均一性の評価は、以下の基準によって行った。 ◎・・・・・・・・粒子形状が極めて均一である。 ○・・・・・・・・粒子形状が、実用上問題ない程度に
均一である。
【0082】−粒子アスペクト比の測定・評価− 前記走査型電子顕微鏡を用い、得られた写真において、
蛍光体前駆体結晶の粒子200点についての縦横比を平
均化して算出した。
【0083】
【表1】
【0084】表1より、本発明の希土類賦活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製
造装置を用いて製造した実施例1及び2の蛍光体前駆体
結晶は、比較例1及び2の蛍光体前駆体結晶と比べ、粒
子サイズ、粒子形状等が均一で、粒子サイズ分布の制御
性に優れることがわかる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、得られる輝尽性蛍光体
前駆体結晶の粒子の粒子形状、粒子サイズ、および粒子
サイズ分布の制御性が高いと共に、これらを高収率で得
ることが可能な、希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロ
ゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置を提供す
ることができる。特に、放射線像変換パネルに利用した
場合に、高画質な画像が得られるとともに、感度および
粒状性が良好な輝尽性蛍光体を得ることが可能な、希土
類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光
体前駆体結晶の製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装置(イオ
ン濃度測定器を反応容器内側に設けた場合)の概略構成
図である。
【図2】 本発明の蛍光体前駆体結晶の製造装置(瞬間
反応器を組み込み、イオン濃度測定器を供給管の中途に
設けた場合)の概略構成図である。
【図3】 放射線像変換パネルの輝尽性蛍光体層中にお
ける従来の板状希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体の配列と、その輝尽性蛍光体層内
の光伝導の方向を模式的に示す図である。
【図4】 放射線像変換パネルの蛍光体層中における希
土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体の配列と、その蛍光体層内の光伝導の方向を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
1:希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝
尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置 2:モータードライバー 3:演算・制御部 4:イオン濃度計 5:イオン濃度検知器 6:攪拌モーター 7,7’:精密シリンダーポンプ 8,8’:ポンプ用モーター 9:反応容器 10:反応母液 11,11’:反応液 12:攪拌器 13,13’,13’’’:供給管 15:瞬間反応器 16:混合室
フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 DD02 DD11 DD12 DD16 EE02 EE03 EE10 4H001 CA04 XA09 XA17 XA20 XA35 XA38 XA53 XA56 YA03 YA11 YA19 YA37 YA55 YA58 YA59 YA62 YA63 YA64 YA65 YA69 YA70

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、反応容器と、攪拌器と、無
    機弗化物塩水溶液を含む溶液を前記反応容器内に供給す
    る供給管と、を有する希土類賦活アルカリ土類金属弗化
    ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置であ
    って、 前記反応容器の内側及び前記無機弗化物塩水溶液を含む
    溶液に接する接液部の少なくとも一方に、イオン濃度測
    定器が備えられたことを特徴とする希土類賦活アルカリ
    土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の
    製造装置。
  2. 【請求項2】 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
    ン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の組成が、下記基本組
    成式(1)で表されることを特徴とする請求項1に記載
    の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
    性蛍光体前駆体結晶の製造装置。 Ba1-XIIFX:yMI,zLn 基本組成式(1) 基本組成式(1)において、MIIは、Sr又はCaのア
    ルカリ土類金属を表す。MIは、Li、Na、K、Rb
    及びCsからなる群より選ばれる少なくとも1のアルカ
    リ金属を表す。Xは、Cl、Br及びIからなる群より
    選ばれる少なくとも1のハロゲンを表す。Lnは、C
    e、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm及びYbから
    なる群より選ばれる少なくとも1の希土類元素を表す。
    x、y及びzは、それぞれ、0≦x≦0.5、0≦y≦
    0.05、0<z≦0.2を満たす。
  3. 【請求項3】イオン濃度測定器が、ハロゲンイオン、ア
    ルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、希土類イ
    オン、アンモニウムイオン、硝酸イオン及び水素イオン
    の少なくとも1を検出可能であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハ
    ロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置。
  4. 【請求項4】 イオン濃度測定器が、前記供給管の中途
    に備えられたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化
    物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の製造装置。
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