JP2001026257A - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

Info

Publication number
JP2001026257A
JP2001026257A JP11199257A JP19925799A JP2001026257A JP 2001026257 A JP2001026257 A JP 2001026257A JP 11199257 A JP11199257 A JP 11199257A JP 19925799 A JP19925799 A JP 19925799A JP 2001026257 A JP2001026257 A JP 2001026257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiper
low
speed
switch
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11199257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3865536B2 (ja
Inventor
Masaru Kato
藤 勝 加
Yasuki Matsumoto
本 泰 樹 松
Haruo Yamazaki
崎 晴 雄 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP19925799A priority Critical patent/JP3865536B2/ja
Priority to EP00114115A priority patent/EP1069013A3/en
Priority to US09/615,698 priority patent/US6335601B1/en
Publication of JP2001026257A publication Critical patent/JP2001026257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865536B2 publication Critical patent/JP3865536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速作動時と高速作動時とでワイパモータの
回転方向を変え、ワイパリンクのモータアームの長さを
偏心メタル機構によって低速作動時には長く、高速作動
時には短くなるようにし、ワイパブレードの慣性による
高速作動時と低速作動時の払拭範囲の相違を解消したワ
イパリンク装置の制御に際し、回転速度と共に回転方向
を円滑に切り替えることが可能なワイパ制御装置を提供
する。 【解決手段】 主に4個のリレーL1〜L4と2個のト
ランジスタTR1,TR2を備えたモータ駆動回路11
によって、コントローラ10からの低速駆動信号に基づ
いてワイパモータ3のローブラシ端子3aからコモンブ
ラシ端子3cに向かう電流を供給し、高速駆動信号に基
づいてワイパモータ3のコモンブラシ端子3cからハイ
ブラシ端子3bに向かう電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に搭
載されたワイパ装置を作動させるためのワイパ制御装置
に係わり、とくに高速作動時と低速作動時とでワイパモ
ータの回転方向を逆にすると共に、ワイパアームに偏心
メタル機構を用いたアーム長さの調整装置を取付けるこ
とによって、高速作動時のワイパアーム長さを低速作動
時のワイパアーム長さよりも短くなるようにし、もって
ワイパブレードの慣性によって生じる高速作動時と低速
作動時における払拭範囲の差を解消するようにしたワイ
パ装置を制御するためのワイパ制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両のウインドシールドガラスに付着し
た雨滴を払拭して、ドライバーの視界を確保するための
ワイパ装置としては、種々の構造や機能を備えたものが
用いられているが、最近では降雨量に応じてワイパブレ
ードの作動速度を高低2段の連続作動、および低速間欠
作動に切り替えることができるようになったものが一般
的である。
【0003】このようなワイパ装置においては、ワイパ
ブレードの運動エネルギが低速作動時よりも高速作動時
の方が大きくなることから、慣性力の差によって高速作
動時の払拭範囲の方が低速作動時の払拭範囲よりも広く
なる現象があり、このために高速作動時におけるワイパ
ブレードの作動範囲に基づいてウインドシールドガラス
の払拭範囲を設定すると、低速作動時には拭き残しが生
じて視野が狭くなる一方、低速作動時におけるワイパブ
レードの作動範囲に基づいてウインドシールドガラスの
払拭範囲を設定した場合には、高速作動時にはワイパブ
レードがウインドシールドガラス飛び越してしまうとい
う不具合があった。
【0004】出願人は、このようなワイパブレードの作
動速度の相違による払拭範囲の差を解消するために、高
速作動時におけるワイパモータの回転方向を低速作動時
とは逆方向とすると共に、モータアームにワイパモータ
の反転に際して180°回動する偏心メタルを用いたア
ーム長さの調整装置を取付けることによって、高速作動
時のワイパアームの実質長さを低速作動時よりも短くな
るようにして、高速作動時の構造的な払拭範囲を低速作
動時のそれよりも狭くなるようにし、慣性力が加わるこ
とによって拡大される実際の払拭範囲の相違を解消する
ようにしたワイパリンク装置を先に提案している(特願
平10−158026号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなワイパリンク装置においては、低速作動時と高
速作動時とでワイパモータの回転方向が異なることにお
いて従来のリンク装置と根本的に相違するため、モード
の切り替え制御やワイパ停止時のオートストップ制御な
どにおいて従来のワイパ装置とは異なる種々の問題点が
ある。例えば、低速モードから高速モードへの、あるい
は高速モードから低速モードへの切り替えに際して、ワ
イパモータに電流を供給するには方向と共にモータのブ
ラシ端子を変更することが必要となり、ワイパブレード
の位置に係わりなく切り替えを行った場合には、ワイパ
ブレードがウインドシールドガラス上を逆行することに
なり、違和感を覚えるばかりでなく、ワイパブレードが
反転して戻ってくるまで拭き残しができるなどの不具合
が生じ、従来とは異なる特殊な制御が必要になるという
問題点があり、低速作動時と高速作動時とでワイパモー
タの回転方向を変えることによって作動速度に基づく払
拭範囲の相違を解消した上記のようなワイパリンク装置
に適した制御装置の開発が課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、低速作動時と高速作動時とで
ワイパモータの回転方向が異なるワイパリンク装置にお
ける制御上の上記課題に着目してなされたものであっ
て、回転速度と共に回転方向を円滑に切り替えることが
でき、作動速度の切り替え時や停止時の違和感や拭き残
しを生じることのない制御を行うことができるワイパ制
御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るワイパ制御装置は、操作に応じて低速指令信号または
高速指令信号を選択的に発生するワイパスイッチと、コ
モンブラシに接続された第1端子と、コモンブラシに対
向する位置に配設されたローブラシに接続された第2端
子と、コモンブラシとローブラシの間のローブラシ寄り
の位置に配設されたハイブラシに接続された第3端子を
そなえ、低速正回転および高速逆回転してワイパブレー
ドを下反転位置と上反転位置の間で往復作動させるワイ
パモータと、電源側に接続された高電位プレートと、接
地された低電位プレートと、ワイパブレードの位置に応
じて前記高電位プレートおよび低電位プレートに離接し
て位置信号を発生する可動接点を備えた位置スイッチ
と、ワイパスイッチからの低速指令信号と位置スイッチ
からの位置信号に応じて低速駆動信号を出力すると共
に、ワイパスイッチからの高速指令信号と位置スイッチ
からの位置信号に応じて高速駆動信号を出力するコント
ローラと、コントローラからの低速および高速駆動信号
に応じてワイパモータを低速正回転あるいは高速逆回転
駆動するモータ駆動回路を備え、前記モータ駆動回路
は、4個のリレーと、エミッタ接地されると共にベース
がコントローラの高速駆動信号出力ポートに接続された
第1のトランジスタと、同じくエミッタ接地されると共
にベースがコントローラの低速駆動信号出力ポートに接
続された第2のトランジスタを備え、各リレーコイルの
一端側がそれぞれ電源側に接続されると共に、第1ない
し第3リレーのコイルの他端側が第1トランジスタのコ
レクタに、第4リレーのコイルの他端側が第2トランジ
スタのコレクタにそれぞれ接続され、第1リレーの可動
接点が電源側に接続されると共に常閉接点がワイパモー
タの第2端子に接続され、第2リレーの可動接点が接地
されると共に常開接点がワイパモータの第3端子に接続
され、第3リレーの可動接点がワイパモータの第1端子
に接続されると共に常開接点が電源側に、常閉接点が第
4リレーの可動接点にそれぞれ接続され、第4リレーの
常閉接点が位置スイッチの可動接点に接続されると共に
常開接点が接地されている構成としたことを特徴として
おり、ワイパ制御装置におけるこのような構成を前述し
た従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】また、本発明の実施の形態として請求項2
に係わるワイパ制御装置においては、互いに直列に連結
されて一端を電源側に接続され、位置スイッチの可動接
点とコントローラの位置信号モニターポートとの間を結
ぶ結線途中に他端を接続された2個の抵抗と、これら2
個の抵抗の接続点と前記第1トランジスタのコレクタと
の間に介装されて第1トランジスタ側に向かう電流を流
すダイオードからなる隙間調整回路を備えている構成と
し、同じく実施の形態として請求項3に係わるワイパ制
御装置においては、2個のコンデンサと、第3および第
4のトランジスタと、これら第3および第4のトランジ
スタの間に介装された第2のダイオードと、高速モード
に操作することによって接地されるワイパスイッチの端
子と第4トランジスタの間に介装されてワイパスイッチ
に向かう電流を流す第3のダイオードを有するバックア
ップ回路を備え、前記第3トランジスタはエミッタ接地
されると共にコレクタが電源側に接続され、ベースが第
1のコンデンサを介してコントローラのウオッチドッグ
信号出力ポートに接続され、第4トランジスタのコレク
タが前記モータ駆動回路における第4リレーのコイルの
他端に接続されると共にベースが第2ダイオードのカソ
ードに接続され、該第2ダイオードのアノードが第3ト
ランジスタのコレクタに接続されると共に第2のコンデ
ンサを介して接地されている構成としたことを特徴とし
ている。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるワイパ制御装
置は、ワイパスイッチと、ワイパモータと、位置スイッ
チと、コントローラと、モータ駆動回路を備え、モータ
駆動回路は4個のリレーと第1および第2のトランジス
タを備え、コントローラとワイパモータおよび位置スイ
ッチとの間に上記のように電気的に接続されたものであ
るから、コントローラの低速駆動信号出力ポートからハ
イレベル信号(低速駆動信号)が出力されると、第2の
トランジスタがオン状態となって第4リレーがオン作動
してワイパモータの第2端子(ローブラシ端子)から第
1端子(コモンブラシ端子)に向かう電流が供給され、
ワイパモータが低速正回転する一方、コントローラの高
速駆動信号出力ポートからハイレベル信号(高速駆動信
号)が出力されると、第1のトランジスタがオン状態と
なって第1ないし第3リレーがオン作動してワイパモー
タの第1端子(コモンブラシ端子)から第3端子(ハイ
ブラシ端子)に向かう電流が供給されて、ワイパモータ
が高速逆回転することになる。また、コントローラから
低速駆動信号も高速駆動信号も出力されていない場合に
は、すべてのリレーがオフ状態となるが、位置スイッチ
の可動接点が低電位プレート上にあるうちは自走回路が
形成されてワイパモータには低速正回転方向の電流が供
給され、可動接点が低電位プレートから離れて高電位プ
レートに接触するとアーマチュアショート回路が形成さ
れてワイパモータが停止することになる。
【0010】したがって、位置スイッチの各プレートを
ワイパブレードの下反転位置および上反転位置への到達
にタイミングを合わせて信号変化が生じるように配設す
ると共に、コントローラがワイパスイッチからの高速指
令信号や低速指令信号、位置スイッチからの位置信号に
応じて、ワイパブレードの下反転位置あるいは上反転位
置への到達にタイミングを合わせて低速駆動信号および
高速駆動信号の遮断や切り替えを行うように制御するこ
とにより、ワイパスイッチのオフ操作によりワイパブレ
ードが正確に下反転位置(ホームポジション)で自動停
止すると共に、ワイパスイッチがモード切り替え操作さ
れた場合には、ワイパブレードが上反転位置あるいは下
反転位置に到達した時点、つまりワイパリンク機構がデ
ッドポイントに到達した時点おいてワイパモータの回転
方向が切り替わることから、ワイパモータの逆転に伴っ
てワイパブレードがウインドシールドガラス上を逆方向
に移動するような不具合がなくなり、円滑な作動モード
の切り替えが行われるようになる。
【0011】本発明の請求項2に係わるワイパ制御装置
においては、電源側に接続された2個の抵抗と、これら
抵抗間の接続点と第1トランジスタのコレクタとの間に
介装されたダイオードからなる隙間調整回路を備えてい
るので、コントローラの高速駆動信号出力ポートからハ
イレベル信号(高速駆動信号)が出力されている時に
は、第1トランジスタがオン状態となって2個の抵抗間
の接続点がダイオードおよび第1トランジスタを介して
接地されることから、位置スイッチの可動接点が高電位
プレートと低電位プレートの間の隙間上にあるときに
も、コントローラの位置信号モニターポートに入力され
る位置信号をローレベルとする。一方、コントローラの
高速駆動信号出力ポートから高速駆動信号が出力されて
いない時には、第1トランジスタがオフ状態となるの
で、位置スイッチの可動接点が前記隙間位置にあるとき
でも、2個の抵抗によって調整されたハイレベル信号が
コントローラの位置信号モニターポートに入力されるこ
とになる。すなわち、コントローラは、高速駆動信号が
出力されていない低速作動時にはプレート間の隙間を高
電位プレートと認識し、高速作動時にはこの隙間を低電
位プレートと認識することになるので、作動速度に係わ
りなく、つまりワイパモータの回転方向がいずれの場合
であってもワイパブレードが反転位置よりも手前の所定
位置に到達した時点で位置信号に信号変化が生じるよう
に設定することができるようになり、ワイパブレードが
慣性によって反転位置を行き過ぎるようなことがなくな
り、反転位置で正確に反転し、下反転位置で正確に停止
するようになる。
【0012】また、本発明の請求項3に係わるワイパ制
御装置においては、さらにそれぞれ2個のトランジス
タ,コンデンサ,ダイオードを備えたバックアップ回路
を有しているので、コントローラのウオッチドッグ信号
出力ポートからのパルス信号が消滅した場合には、第3
のトランジスタがオフ状態となることによって第4のト
ランジスタがオン状態となるので、このときワイパスイ
ッチを高速モードに操作することにより、第3ダイオー
ドおよびワイパスイッチを介してモータ駆動回路の第4
リレーのコイルが励磁され、第4リレーがオン作動す
る。したがって、万一、コントローラが何らかの原因に
よって突然に故障したとしても、ワイパスイッチを高速
モードに操作することによってワイパモータに低速正回
転方向の電流が供給されてワイパブレードが低速作動
し、ワイパ装置が操作不能に陥るようなことがなくな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいてさらに具体的
に説明する。
【0014】図1ないし図13は、本発明の一実施例に
係わるワイパ制御装置の構造および制御を説明するため
のものであって、図1は当該ワイパ制御装置の回路図で
ある。
【0015】図に示すワイパ制御装置1は、ワイパスイ
ッチ2,ワイパモータ3,位置スイッチ4,制御ユニッ
ト5,パルス発生器6およびウオッシャモータ7から主
に構成されており、制御ユニット5には、電源回路8,
リセット回路9,コントローラ10,モータ駆動回路1
1,隙間調整回路12,バックアップ回路13および発
振回路14が含まれる。
【0016】ワイパスイッチ2は、ワイパ装置の操作モ
ードを停止(OFF),間欠作動(INT),低速作動
(LOW),高速作動(HI)および洗浄(WASH)
に選択できるようになっており、ワイパスイッチ2のH
端子が制御ユニット5の7番端子を介して後述するコン
トローラ10の高速指令信号入力ポートP4に接続され
ると共に、ワイパスイッチ2のL端子,I端子,W端子
がパルス発生器6および制御ユニット5の6番端子を介
してコントローラ10の低速指令信号入力ポートP3に
接続されており、ワイパスイッチ2が高速モード(H
I)に操作されると、制御ユニット5の7番端子がワイ
パスイッチ2のH端子およびE端子を介して接地され、
高速指令信号入力ポートP4にローレベル信号が入力さ
れることによって高速モードの選択がコントローラ10
に認識される。
【0017】ワイパスイッチ2が低速モード(LOW)
に操作されると、制御ユニット5の6番端子がパルス発
生器6(非作動)およびワイパスイッチ2のL端子,E
端子を介して接地されるので、低速高速指令信号入力ポ
ートP3にローレベル信号が入力され、これによって低
速モードの選択がコントローラ10に認識される。
【0018】また、ワイパスイッチ2が間欠モード(I
NT)に操作されると、制御ユニット5の6番端子がパ
ルス発生器6(作動)およびワイパスイッチ2のL端
子,E端子を介して断続的に接地されるので、ワイパモ
ータ3が間欠的に低速作動し、ワイパスイッチ2がウオ
ッシャモード(WASH)に操作されると、ワイパスイ
ッチ2のW端子がE端子を介して接地されるので、ウオ
ッシャモータ7が回転を開始し、洗浄液がウインドシー
ルドガラスに噴射されるようになっている。
【0019】ワイパモータ3は、第1端子(コモンブラ
シ端子)3c,第2端子(ローブラシ端子)3aおよび
第3端子(ハイブラシ端子)3bを備えた正逆転可能な
減速機構付モータであって、第1端子3cは制御ユニッ
ト5の3番端子を介して後述するモータ駆動回路11の
第3リレーL3の可動接点L3mに接続されており、第
2端子3aは制御ユニット5の1番端子を介してモータ
駆動回路11の第1リレーL1の常閉接点L1cに接続
されると共に、第3端子3bは制御ユニット5の2番端
子を介してモータ駆動回路11の第2リレーL2の常開
接点L2oに接続されている。なお、ワイパモータ3
は、その第2端子3aから第1端子3cに向かう電流に
よって低速で正回転する一方、第1端子3cから第3端
子3bに向かう電流によって高速で逆回転するように設
定されている。
【0020】また、ワイパモータ3は、図2に示すよう
に、ワイパブレード20を往復作動させるリンク装置に
機械的に連結されており、ワイパモータ3の出力軸3s
にモータアーム21の一端側が固定されている。
【0021】このモータアーム21の他端側には、偏心
メタル22が偏心軸22aを中心に180°の範囲で回
動可能に取付けてあり、この偏心メタル22を介してコ
ンロッド23が連結されている。また、コンロッド23
の他端は、ピボットシャフト25に一端を固定されたピ
ボットアーム24の他端に連結され、ピボットシャフト
25の他端側には先端側にワイパブレード20を装着し
たワイパアーム26の基端側が固定されている。したが
って、ワイパモータ3が回転作動すると、この回転がモ
ータアーム21によってコンロッド23の往復運動とし
て伝達され、コンロッド23の往復運動がピボットアー
ム24およびピボットシャフト25を介してワイパアー
ム26およびワイパブレード20の往復揺動に変換さ
れ、ワイパブレード20がウインドシールドガラス30
上を払拭作動する。
【0022】このとき、当該リンク装置においては、上
記したようにモータアーム21に偏心メタル22が取付
けてあり、モータアーム21の回転方向に応じてモータ
アーム21上を180°回転し、図2(a)に示すよう
にワイパモータ3が低速で正回転することによって、ワ
イパモータ3の出力軸3sに固定されたモータアーム2
1が図中の矢印A方向(時計回り方向)に回転している
ときにはモータアーム21の実質長さLaが長くなり、
図2(b)に示すようにワイパモータ3が高速で逆回転
することによって、モータアーム21が図中の矢印B方
向(反時計回り方向)に回転しているときには、モータ
アーム21の実質長さLbが低速正回転時の長さLaよ
りも短くなるようにしてあることから、図2(a)に示
す低速作動時におけるリンクの構造的な払拭範囲(静的
な払拭範囲)Saに較べて、図2(b)に示す高速作動
時の構造的な払拭範囲Sbが狭いものとなり、これにワ
イパブレード20の慣性力が加わることによって拡大さ
れる作動時における実際の払拭範囲(動的な払拭範囲)
を低速作動時と高速作動時とで差のないものとすること
ができるようにしてある。
【0023】位置スイッチ4は、前記ワイパモータ3に
内蔵されたものであって、図3に示すように、導電材料
からなる扇形をなし電源Bに接続されて円周上の一方側
(図中上方側)に位置する高電位プレート4bと、同じ
く導電材料からなる扇形をなし円周上の他方側(図中下
方側)に位置して接地された低電位プレート4eと、ワ
イパモータ3の出力軸3sに取付けられて出力軸3sと
一体回転する押圧部材4pと、高電位プレート4bおよ
び低電位プレート4eと同心に回転可能に取付けられ、
押圧部材4pに当接して押圧方向のみに押圧部材4pと
共回りするクラッチ部材4cと、クラッチ部材4cに取
付けられて高電位プレート4bおよび低電位プレート4
eに摺接する可動接点4mを備えており、可動接点4m
は制御ユニット5の4番端子を介してコントローラ10
の位置信号モニターポートP5およびモータ駆動回路1
1の第4リレーL4の常閉接点L4cにそれぞれ接続さ
れている。したがって、可動接点4mが高電位プレート
4b上にあるときにはハイレベル信号が、低電位プレー
ト4e上にあるときにはローレベル信号がコントローラ
10の位置信号モニターポートP5にそれぞれ供給され
るようになっている。
【0024】なお、クラッチ部材4cは押圧部材4pに
押されて押圧方向にのみ共回りするようになっているの
で、ワイパモータ3の逆転時には、出力軸3sと共に押
圧部材4pが逆方向にほぼ一周する間、可動接点4mが
逆転開始時の位置に置き去りにされるようになってい
る。
【0025】また、この実施例における位置スイッチ4
の高電位プレート4bと低電位プレート4eの配置およ
びクラッチ部材4cの大きさについては、図3(a)お
よび(b)に示すように、ワイパモータ3の出力軸と一
体回転する押圧部材4pが図中の矢印A方向(時計回り
方向)に低速正回転している場合には、押圧部材4pの
中心部分がワイパブレード20の下反転位置に対応する
位置P1よりもθa=18°だけ手前の位置に到達した
時点で位置スイッチ4の可動接点4mが低電位プレート
4eから離れるように、また、同様にワイパブレードの
上反転位置に対応する位置P2よりもθa=18°だけ
手前の位置に到達した時点で接点4mが低電位プレート
4eに接触するように設定してある。また、図3(c)
に示すように、押圧部材4pがワイパモータ3の出力軸
3sと共に図中の矢印B方向(反時計回り方向)に高速
逆回転している場合には、押圧部材4pの中心部分がワ
イパブレード20の下反転位置に対応する位置P1より
もθb=18°だけ手前の位置に到達した時点で可動接
点4mが高電位プレート4eから離れるように設定して
ある。
【0026】制御ユニット5内の電源回路8は、イグニ
ッションスイッチ15を介して電源Bに接続された5番
端子とコントローラ10の電源ポートP2の間に接続さ
れた定電圧回路であって、イグニッションスイッチ15
のオン操作によって定電圧電位をコントローラ10に供
給する機能を有する。
【0027】リセット回路9は、前記電源回路8とコン
トローラ10のリセットポートP1の間に接続された遅
延回路であって、イグニッションスイッチ15が投入さ
れたのち、所定の時間リセットポートP1を接地するこ
とによってマイクロコンピュータであるコントローラ1
0を初期状態にリセットする機能を備えている。
【0028】コントローラ10は、前述のようにマイク
ロコンピュータ(マイクロプロセッサ)であって、既述
のリセットポートP1,電源ポートP2,低速指令信号
入力ポートP3,高速指令信号入力ポートP4,位置信
号モニターポートP5に加えて、低速指令信号入力ポー
トP3を経てワイパスイッチ2から入力された低速指令
信号と位置信号モニターポートP5を経て位置スイッチ
4から入力された位置信号に応じて低速駆動信号を出力
する低速駆動信号出力ポートP6、ウオッチドッグ信号
を出力するウオッチドッグ信号出力ポートP7、高速指
令信号入力ポートP4を経てワイパスイッチ2から入力
された高速指令信号と位置信号モニターポートP5から
の前記位置信号に応じて高速駆動信号を出力する高速駆
動信号出力ポートP8、さらに後述する発振回路14が
接続される発振ポートP9,P10を備えている。
【0029】モータ駆動回路11は、4個のリレーL
1,L2,L3,L4とトランジスタTR1およびTR
2から主に構成され、第1ないし第3リレーL1,L
2,L3のリレーコイルL1s,L2s,L3sの一端
側が電源側に接続されると共に、他端側においてエミッ
タが接地された第1トランジスタTR1のコレクタにそ
れぞれ接続され、当該第1トランジスタTR1のベース
は、コントローラ10の高速駆動信号出力ポートP8に
接続されている。
【0030】そして、第1リレーL1の可動接点L1m
は、第3リレーL3の常開接点L3oと共に電源側に接
続されると共に、常閉接点L1cは前述のように制御ユ
ニット5の1番端子を介してワイパモータ3の第2端子
(ローブラシ)3aに接続されている。また、第2リレ
ーL2の可動接点L2mは接地され、常開接点L2oは
2番端子を介してワイパモータ3の第3端子(ハイブラ
シ)3bに接続されている。さらに第3リレーL3の可
動接点L3mが3番端子を介してワイパモータ3の第1
端子(コモンブラシ)3cに接続され、常閉接点L3c
は第4リレーL4の可動接点L3mに接続されている。
【0031】また、第4リレーL4のリレーコイルL4
sの一端側が同様に電源側に接続されると共に、他端側
はエミッタが接地された第2トランジスタTR2のコレ
クタに接続され、第2トランジスタTR2のベースは、
コントローラ10の低速駆動信号出力ポートP6に接続
されている。さらに、第4リレーL4の常開接点L4o
は接地され、常閉接点L4cは、前述のように制御ユニ
ット5の3番端子を介してワイパモータ3の第1端子3
cに接続されると共に、可動接点L4mは第3リレーL
3の常閉接点L3cに接続されている。
【0032】隙間調整回路12は、2個の抵抗R1,R
2とダイオードD1から構成され、電源電圧を抵抗R
1,R2によって調圧してコントローラ10の位置信号
モニターポートP5と位置スイッチ4の可動接点4mを
接続する結線の途中に印加すると共に、これら抵抗R1
とR2との接続点をダイオードD1を介してトランジス
タTR1のコレクタに接続したものである。
【0033】すなわち、コントローラ10の高速駆動信
号出力ポートP8からの高速駆動信号が停止していると
きにはトランジスタTR1がオフ状態となるので、位置
スイッチ4の接点4mが高電位プレート4bから離れて
両プレート4b,4e間の隙間にあるときでも、この隙
間調整回路13によって、抵抗R1,R2により調整さ
れたハイレベル信号がコントローラ10の位置信号モニ
ターポートP5に入力される。一方、高速駆動信号出力
ポートP8から高速駆動信号が出力されているときには
トランジスタTR1がオン状態となって、抵抗R1とR
2の間の接続点がダイオードD3およびトランジスタT
R1を介して接地されるので、位置スイッチ4の可動接
点4mが高電位プレート4bから離れると同時に位置信
号モニターポートP5に入力される位置信号がローレベ
ルに変化することになる。
【0034】したがって、位置スイッチ4の高電位プレ
ート4bおよび低電位プレート4eを図3に示したよう
な配置とすることにより、押圧部材4pがワイパモータ
3の出力軸3sと共に図中の矢印A方向に低速正回転し
ている場合(高速駆動信号は出力されていない)には、
図3(a)に示すように押圧部材4pがワイパブレード
20の下反転位置に対応する位置P1よりも、この実施
例ではθa=18°だけ手前の位置に到達して、可動接
点4mが低電位プレート4eから離れると同時に位置信
号モニターポートP5に入力される位置信号がローレベ
ルからハイレベルに変化し、コントローラ10が位置信
号の信号変化(L→H)を検知することになり、この時
点でワイパモータ3を停止させたり、反転させたりする
ことによって、ワイパブレード20が慣性によって下反
転位置を通り過ぎることなく、下反転位置において正確
に停止させたり、高速モードへの切り替えを行うことが
できる。
【0035】また、同じく図中の矢印A方向に低速正回
転している場合に、図3(b)に示すように、可動接点
4mが高電位プレート4bから離れた時には、可動接点
4mが高電位プレート4bから離れた時点では位置信号
に変化はなく、押圧部材4pがワイパブレード20の上
反転位置に対応する位置P2よりもθa=18°だけ手
前の位置に到達して可動接点4mが低電位プレート4e
に接触した時点で、位置信号モニターポートP5に入力
される位置信号がハイレベルからローレベルに変化し、
コントローラ10が位置信号変化(H→L)を検知する
ことになる。したがって、この信号変化に応じてワイパ
モータ3を反転させることによって、慣性によるワイパ
ブレード20の通過を防止して、上反転位置において正
確に高速モードへの切り替えを行うことができる。
【0036】一方、図3(c)に示すように、押圧部材
4pが出力軸3sと共に図中の矢印B方向に高速逆回転
している場合(高速駆動信号出力中)には、押圧部材4
pがワイパブレード20の下反転位置に対応する位置P
1よりもθb=18°だけ手前の位置に到達して、可動
接点4mが高電位プレート4bから離れると同時に位置
信号モニターポートP5に入力される位置信号がハイレ
ベルからローレベルに変化し、コントローラ10が位置
信号の変化(H→L)が検知され、この時点で高速駆動
信号を低速駆動信号に切り替えることにより下反転位置
で正確にワイパブレード20を反転させると共に、高速
モードを低速モードに切り替えることができる。
【0037】すなわち、隙間調整回路12は、ワイパモ
ータ3の回転方向に係わりなく、言い換えると低速モー
ド,高速モードのいずれの場合にも、ワイパブレード2
0が下反転位置の手前の所定位置に到達した時点で位置
スイッチ4からの位置信号に変化が生じるようにする機
能を有している。
【0038】なお、位置スイッチ4のプレート配置につ
いて、この実施例ではθa,θbともに18°に設定し
た例を示したが、作動速度による慣性力の差を考慮して
θbをθaよりも大きな角度に設定することも可能であ
る。
【0039】バックアップ回路13は、2個のトランジ
スタTR3,TR4、コンデンサC1,C2、およびダ
イオードD2,D3から主に構成され、トランジスタT
R3のベースは、コンデンサC1を介してコントローラ
10のウオッチドッグ信号出力ポートP7に接続され、
エミッタが接地されると共に、コレクタが電源Bに接続
され、抵抗およびダイオードD2を介してトランジスタ
TR4のベースに接続されている。また、トランジスタ
TR4のコレクタは、モータ駆動回路11の第4リレー
L4のコイルL4sの他端側(下流側)に接続され、ト
ランジスタTR4のエミッタはダイオードD3を介して
制御ユニット5の7番端子に接続され、制御ユニット5
の7番端子は先に述べたようにワイパスイッチ2のH端
子に接続されている。
【0040】バックアップ回路13においては、コント
ローラ10のウオッチドッグ信号出力ポートP7からウ
オッチドッグ信号が正常に出力されている間は、コンデ
ンサC1が充電され、トランジスタTR3がオン状態と
なり、ベースが低電位となってトランジスタTR4がオ
フ状態となっているが、何らかの原因によってウオッチ
ドッグ信号の出力が途絶えると、コンデンサC1が放電
されてTR3がオフされ、コンデンサC1が充電される
ことによってトランジスタTR4がオンできる状態とな
る。このとき、ワイパスイッチ2を高速モード(HI)
に操作すると、第4リレーL4のリレーコイルL4sが
トランジスタTR4,ダイオードD3およびワイパスイ
ッチ2のH端子およびE端子を介して接地されることか
ら、第4リレーL4がオン状態となり、後述する図5
(b)に示すように、ワイパモータ3に低速正回転方向
の電流が供給され、ワイパブレードが低速作動する。
【0041】すなわち、この実施例においては、コント
ローラ10のマイクロコンピュータが万一故障したとし
ても、ワイパスイッチ2を高速モード(HI)に操作す
ることによって低速作動させることができ、ワイパ装置
が操作不能に陥ることがないようになっている。
【0042】発振回路14は、クロック信号発振器14
aと2個のコンデンサからなり、コントローラ10の発
振ポートP9,P10に接続されて、マイクロコンピュ
ータであるコントローラ10に制御用のクロック信号を
与える。
【0043】次に、フローチャートやタイムチャートな
どに基づいて、上記構造のワイパ制御装置1の制御につ
いて説明する。
【0044】(1)制御開始 図4に示すフローチャートにおいて、当該制御装置1の
電源が投入されて制御がスタートすると、まず、ステッ
プ101において内部レジスタが初期設定される。
【0045】そして、ステップ102においてタイマー
がスタートし、プログラム周期を常に1msに保持する
ため、ステップ103において1ms経過するまで待機
する。1msの時間経過ののち、ステップ104に進
み、前記タイマーをクリヤしたのち、再スタートさせ
る。
【0046】続いて、ステップ105および106にお
いて、ワイパスイッチからのスイッチ入力およびオート
ストップスイッチの状態を読み込んだ後、ステップ10
7において、入力信号のチャタリング回避処理、すなわ
ちワイパスイッチおよびオートストップスイッチからの
信号を複数回読み込み、これらの信号が変わることなく
安定した状態であることを確認して、以下のステップに
移行する。
【0047】そして、ステップ108および109にお
いて、ワイパスイッチ2がオン操作されたかどうか、す
なわち指令信号入力ポートP3あるいはP4への信号入
力の有無が判定され、信号入力がない場合(NO)に
は、ステップ110および111において、高速作動フ
ラッグFH および低速作動フラッグFL がセットされて
いるかどうかが判定されるが、この場合には両フラッグ
H およびFL は共に、ステップ101で初期設定(=
0)されたまま(NO)なので、ステップ112および
113において、これらフラッグFH およびFL が再度
クリヤされたのち、ステップ114および115におい
て、コントローラ10の高速作動信号出力ポートP8お
よび低速作動信号出力ポートP6からの出力がオフされ
る。すなわちコントローラ10から何も信号出力がない
ので、各リレーL1ないしL4は、図5(a)に示すよ
うにすべてオフ状態となり、ワイパモータ3は停止状態
を維持する。こののち、制御はステップ103に戻り、
同様の処理がワイパスイッチ2が操作されるまで繰り返
される。
【0048】(2)低速作動 図6(a)および(b)に示す時刻t0 において、ワイ
パスイッチ2がオフ状態から低速(LOW)側に操作さ
れると、コントローラ10の低速指令信号入力ポートP
3がワイパスイッチ2を介して接地されることから、図
4に示すフローチャートのステップ109において低速
スイッチがオン操作された(YES)と判定されてステ
ップ116に移行し、ステップ116において低速作動
フラッグFL をセット(=1)したのち、ステップ11
7に進み、高速作動フラッグFHのセット状態が判定さ
れる。このとき高速作動フラッグFH は、ステップ11
2においてクリヤされたまま(NO)なので、ステップ
117からステップ118および119に進み、高速駆
動信号出力ポートP8からは信号を出力することなく、
ステップ119において低速駆動信号出力ポートP6か
ら低速駆動信号が出力される。
【0049】低速駆動信号出力ポートP6からの信号出
力によって、リレー回路11のトランジスタTR2がオ
ン状態となることによってリレ−L4のコイルL4sが
励磁され、図5(b)に示すように当該リレ−L4のみ
がオンされることから、電源Bから第1リレーL1の常
閉側接点L1c、ワイパモータ3の第2端子(ローブラ
シ)3a、ワイパモータ3の第1端子3c、第3リレー
L3の常閉側接点L3c、および第4リレーL4の常開
側接点L4oを経て接地される給電回路が形成され、ワ
イパモータ3が低速での正回転を開始し、ワイパブレー
ド20が低速で払拭作動を始める。こののち、制御はス
テップ103に戻り、ワイパスイッチ2が次に操作され
るまで同様の処理が繰り返され、ワイパブレード20に
よる低速払拭作動が続けられる。
【0050】(3)低速モードにおけるオフ操作 ワイパ装置が低速作動している状態(低速モード)で、
ワイパスイッチ2がオフ操作されると、ワイパスイッチ
2からの低速指令信号が消滅(低速指令信号入力ポート
P3が接地されなくなる)し、図4に示すフローチャー
トのステップ109において低速スイッチがオン操作さ
れていない(NO)と判定される。そして、ステップ1
10では高速作動フラッグFH がセットされていない
(NO)と判定されて、ステップ111に進み、ステッ
プ111において低速作動フラッグFL の状態が判定さ
れる。この場合には、ステップ116において低速作動
フラッグFL がセットされているので、ステップ120
に移行し、ステップ120においてコントローラ10の
位置信号モニターポートP5からの入力信号、すなわち
ワイパブレード20の位置が参照される。
【0051】図6(a)に示す時刻t1 、すなわち位置
スイッチ4の可動接点4mが低電位プレート4e上にあ
るとき、言い換えるとワイパブレード20が上反転位置
から下反転位置(ホームポジション)に向かっている時
にワイパスイッチ2のオフ操作が行われた場合には、位
置スイッチ4の接点4mが低電位プレート4eを介して
接地されることから、ステップ120において位置信号
モニターポートP5からの位置信号入力がローレベルで
ある(YES)と判定され、ステップ121において低
速作動フラッグFL をクリヤしたのち、ステップ114
および115に移行し、ステップ115において低速駆
動信号出力ポートP6からの低速駆動信号が停止され
る。
【0052】低速駆動信号出力ポートP6からの低速駆
動信号出力の停止により、トランジスタTR2がオフ状
態となり、リレ−L4のコイルL4sが消磁され、すべ
てのリレーがオフ状態となるが、図5(c)に示すよう
に位置スイッチ4の可動接点4mが低電位プレート4e
に接触している間は、電源Bから第1リレーL1の常閉
側接点L1c、ワイパモータ3の第2端子3a、ワイパ
モータ3の第1端子3c、第3リレーL3の常閉側接点
L3c、第4リレーL4の常閉側接点L4c、および位
置スイッチ4の低電位プレート4eを経て接地される自
走回路が形成されるため、ワイパモータ3は低速での正
回転を続ける。そして、時刻t2 においてワイパブレー
ド20が下反転位置直前の所定位置に達すると、位置ス
イッチ4の可動接点4mが低電位プレート4eから離れ
て自走回路が遮断されるが、こののちも惰性によってさ
らに回転し、ワイパブレード20が下反転位置に到達し
て位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プレート4b
に接触した時点で、図5(a)に示すようにアーマチュ
アショート回路が形成され、これによってワイパモータ
3が停止し、ワイパブレード20は下反転位置(ホーム
ポジション)で停止する。
【0053】また、図6(b)に示す時刻t3 、すなわ
ち位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プレート4b
上にあるとき、言い換えるとワイパブレード20が下反
転位置から上反転位置に向かっている時にワイパスイッ
チ2が低速モード(LOW)からオフ操作された場合に
は、位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プレート4
bを介して電源Bに接続されることから、位置信号モニ
タポートP5がハイレベルとなることによって、ステッ
プ120において位置信号モニターポートP5からの入
力信号がローレベルではない(NO)と判定され、ステ
ップ118および119に移行して、低速駆動信号出力
ポートP6からの低速駆動信号出力が保持され、ワイパ
モータ3の低速正回転が継続される。
【0054】そして、時刻t4 において、位置スイッチ
4の可動接点4mが低電位プレート4eを介して接地さ
れ、ステップ120において位置信号モニタポートP5
がローレベル(YES)であると判定されると、ステッ
プ121を経てステップ114および115に移行し、
ステップ115において低速駆動信号出力ポートP6か
らの低速駆動信号が停止されるが、以後同様に自走回路
による低速正回転回転を続け、位置スイッチ4の可動接
点4mが低電位プレート4eから離れて自走回路が遮断
された(時刻t5 )のち、高電位プレート4bに接触す
ることでアーマチュアショート回路が形成され、ワイパ
ブレード20が下反転位置(ホームポジション)に停止
する。このときのワイパブレード20およびワイパリン
クと位置スイッチ4の可動接点4mとの位置関係につい
て図9に基づいて説明する。
【0055】図9(a)において、位置スイッチ4の可
動接点4mが高電位プレート4b上にあるとき(図6
(b)に示した時刻t3 )、すなわちワイパブレード2
0が下反転位置TL( ホームポジション)から上反転位
置TU に向かっている時にワイパスイッチ2がオフ操作
されると、可動接点4mが高電位プレート4bから離れ
たのちも隙間調整回路12により位置信号がハイレベル
に保持されるので、可動接点4mが低電位プレート4e
に接触するまでワイパモータ3の低速正回転が維持され
る。
【0056】時刻t4 においてワイパブレード20が上
反転位置TU よりもやや手前の所定位置に達すると、図
9(b)に示すように位置スイッチ4の接点4mが低電
位プレート4eに接触し、低速駆動信号の出力が停止さ
れるが、図5(c)に示したように自走回路が形成され
るためワイパモータ3は低速での正回転を続け、ワイパ
ブレード20は、上反転位置TU に達したのち、下反転
位置TL に向けて移動を始める。
【0057】そして、時刻t5 においてワイパブレード
20が下反転位置TL よりも手前に設定された所定位置
に達すると、図9(c)に示すように位置スイッチ4の
可動接点4mが低電位プレート4eから離れて自走回路
が遮断されるが、ワイパモータ3は惰性によってさらに
回転を続け、位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プ
レート4bに接触した時点で、図5(a)に示したよう
なアーマチュアショート回路が形成されてワイパモータ
3が停止し、ワイパブレード20は、図9(d)に示す
ように下反転位置TL で停止する。
【0058】(4)低速モードから高速モードへの切り
替え操作 ワイパ装置が低速作動しているときに、ワイパスイッチ
2が低速モード(LOW)から高速モード(HI)に切
り替え操作されると、ワイパスイッチ2からの低速指令
信号が消滅すると同時に、ワイパスイッチ2から高速指
令信号が入力、すなわちコントローラ10の高速指令信
号入力ポートP4がワイパスイッチ2を介して接地され
ることから、図4に示すフローチャートのステップ10
8において高速スイッチがオン操作された(YES)と
判定されてステップ122に移行し、ステップ122に
おいて高速作動フラッグFH がセットされているかどう
かが判定される。
【0059】この場合、高速作動フラッグFH は、まだ
セットされていない(NO)ので、ステップ123に移
行し、ステップ123において低速作動フラッグFL
状態が判定される。低速作動フラッグFL は、今までの
低速作動時にステップ116においてセットされている
(YES)ので、ステップ124に移行し、ステップ1
24においてコントローラ10の位置信号モニタポート
P5に入力される位置信号に立下がり(H→L)あるい
は立上がり(L→H)の変化があったかどうか、言い換
えると、ワイパブレード20が上反転位置、あるいは下
反転位置の手前の所定位置に到達したかどうかが判定さ
れ、信号変化のない場合(NO)には、ステップ118
および119に移行して低速駆動信号出力ポートP6か
らの低速駆動信号出力を保持し、位置スイッチからの位
置信号が変化するまで、ワイパモータ3の低速正回転が
継続される。
【0060】ワイパブレード20が上反転位置あるいは
下反転位置直前の所定位置に到達して、位置スイッチ4
からの位置信号に変化が認められると、ステップ124
(YES)からステップ125および126に進み、高
速作動フラッグFH がセットされると共に、低速作動
フラッグFL がクリヤされたのち、ステップ127にお
いて高速駆動信号出力ポートP8から高速駆動信号が出
力されると共に、ステップ128において低速駆動信号
出力ポートP6からの信号出力が停止される。
【0061】低速駆動信号出力ポートP6からの信号出
力の停止により、トランジスタTR2がオフ状態となっ
て第4リレ−L4のコイルL4sが消磁(OFF)され
ると共に、高速駆動信号出力ポートP8からの信号出力
によってトランジスタTR1がオン状態となり、これに
よってリレーL1,L2およびL3のコイルL1s,L
2sおよびL3sがそれぞれ励磁(ON)されることか
ら、図5(d)に示すように電源Bから第3リレーL3
の常開側接点L3o、ワイパモータ3の第1端子3c、
ワイパモータ3の第3端子3b、および第2リレーL2
の常開側接点L2oを経て接地される給電回路が形成さ
れ、ワイパモータ3の低速正回転が高速逆回転に切り替
わる。
【0062】例えば、図6(c)に示す時刻t1 、すな
わち位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プレート4
b上にあるとき、言い換えると図10(a)に示すよう
に、ワイパブレード20が下反転位置TL から上反転位
置TU に向かう途上でワイパスイッチ2が低速モードか
ら高速モードに切り替えられた場合には、図10(b)
に示すように位置スイッチ4の可動接点4mが低電位プ
レート4eに接触して、コントローラ10の位置信号モ
ニタポートP5に入力される位置信号が立下がった(H
→L)時刻t2 (前述のように、可動接点4mが高電位
プレート4bから離れたのちも低電位プレート4eに接
触するまでは、隙間調整回路12によって位置信号がハ
イレベルに保持される)、すなわちワイパブレード20
が上反転位置直前の所定位置に到達したときに低速駆動
信号が高速駆動信号に切り替わるが、ワイパモータ3は
なおも惰性による正回転(矢印A方向)を続け、図10
(c)に示すようにワイパブレード20が上反転位置T
U に到達して、位置スイッチ4の押圧部材4pが位置P
2に到達した時点でワイパモータ3が高速逆回転を開始
する。
【0063】このとき、可動接点4mは、図10(d)
に示すようにワイパモータ3の逆転によって、押圧部材
4pが反対方向からクラッチ部材4cに当接するまで低
電位プレート4e上に置き去りにされる。また、ワイパ
モータ3の逆転が開始されると、モータ3の出力軸3s
に固定されたモータアーム21の逆回転(矢印B方向回
転)に伴って、モータアーム21に取り付けられた偏心
メタル22がモータアーム21上を180°反転するこ
とによってモータアーム21の実質長さがLaからLb
に短くなる(図2参照)ことから、前述のように高速モ
ードにおける実際の払拭範囲を低速モード時と同じにす
ることができる。
【0064】一方、図7(d)に示す時刻t3 、すなわ
ち位置スイッチ4の可動接点4mが低電位プレート4e
上にあるとき、言い換えると図11(a)に示すよう
に、ワイパブレード20が上反転位置TU から下反転位
置TL に向かっている時にワイパスイッチ2が低速モー
ドから高速モードに切り替えられた場合には、図11
(b)に示すように位置スイッチ4の可動接点4mが低
電位プレート4eから離れ、隙間調整回路12によって
位置信号モニタポートP5に入力される位置信号に立上
がり(L→H)が生じた時刻t4 、すなわちワイパブレ
ード20が下反転位置直前の所定位置に到達したときに
低速駆動信号が高速駆動信号に切り替わるが、ワイパモ
ータ3は同様に惰性による正回転(矢印A方向)を続
け、図11(c)に示すようにワイパブレード20が下
反転位置TL に到達して、位置スイッチ4の押圧部材4
pが位置P1に到達した時点でワイパモータ3が高速逆
回転を始める。このとき、可動接点4mは、図11
(d)に示すように、押圧部材4pがほぼ1回転する
間、高電位プレート4b上に置き去りにされる。また、
同様に、ワイパモータ3の逆転によって偏心メタル22
が180°回転し、モータアーム21の実質長さがLa
からLbに短くなる。
【0065】このように、ワイパブレード20が下反転
位置TL あるいは上反転位置TU にあるときにワイパモ
ータ3の低速正回転が高速逆回転に切り替わるようにな
っているので、ワイパブレード20がウインドガラス3
0上で逆行するようなことがなくなり、違和感のない払
拭作動となる。また、ワイパスイッチ2を低速から高速
に切り替えたのち、最初に到達した反転位置で高速逆回
転に切り替わるので、低速モードから高速モードへの切
り替えが速やかなものとなる。
【0066】(5)高速作動 ワイパスイッチ2のオフ状態において、図7(e)に示
す時刻t0 でワイパスイッチ2を高速(HI)側にオン
操作すると、ワイパスイッチ2を介してコントローラ1
0の高速指令信号入力ポートP4が接地されることによ
り、図4に示すフローチャートのステップ108におい
て高速スイッチがオン操作された(YES)と判定され
てステップ122に移行し、ステップ122において高
速作動フラッグFH の状態が判定される。このとき、高
速作動フラッグFH は、ワイパスイッチ2が操作される
前に、ステップ112でクリヤされたまま(NO)なの
で、ステップ123に移行して低速作動フラッグFL
セットされているかどうかが判定される。低速作動フラ
ッグFL もステップ113でクリヤされたまま(NO)
なので、ステップ129に進み、ステップ129におい
て低速作動フラッグFL をセットしたのち、ステップ1
18および119に移行し、ステップ119において低
速駆動信号出力ポートP6から低速駆動信号のみが出力
される。そして、制御はステップ103に戻る。
【0067】低速駆動信号出力ポートP6からの低速駆
動信号の出力により、トランジスタTR2がオン状態と
なることによってリレ−L4のコイルL4sが励磁さ
れ、第4のリレ−L4のみがオンされることから、図5
(b)に示すようにワイパモータ3への低速正回転方向
の給電回路が形成されるので、ワイパモータ3が低速で
の正回転を開始し、ワイパブレード20が低速で払拭作
動を始める。
【0068】ステップ103に戻ったのち、同様にステ
ップ108(YES)およびステップ122(NO)を
経てステップ123に進み、ステップ129において低
速作動フラッグFL がセットされているので、ステップ
123(YES)からステップ124に移行し、位置ス
イッチ4からの位置信号の変化の有無が判定され、信号
変化がない場合にはステップ118および119におい
てワイパモータ3の低速正回転が維持され、位置スイッ
チ4から位置信号モニタポートP5に入力される位置信
号に信号変化が生じるまでこのような処理が繰り返され
る。
【0069】時刻t1 において、ワイパブレード20が
上反転位置直前の所定位置に到達し、位置スイッチ4の
可動接点4mが低電位プレート4eに接触することによ
って位置信号モニタポートP5に入力される位置信号に
立下がり(H→L)が生じると、ステップ124(YE
S)からステップ125および126に進み、高速作動
フラッグFH がセットされると共に、低速作動フラッグ
L がクリヤされたのち、ステップ127において高速
駆動信号出力ポートP8から高速駆動信号が出力される
と共に、ステップ128において低速駆動信号出力ポー
トP6からの低速駆動信号の出力が停止される。
【0070】低速駆動信号出力ポートP6からの信号出
力がなくなり、高速駆動信号出力ポートP8から高速駆
動信号が出力されることにより、トランジスタTR2が
オフ状態、トランジスタTR3がオン状態となって、第
4リレ−L4がオフ状態、第1ないし第3リレーL1,
L2,L3がそれぞれオン状態となることから、図5
(d)に示すようにワイパモータ3への高速逆回転方向
の給電回路が形成され、ワイパモータ3の低速正回転が
高速逆回転に切り替わり、ワイパブレード20が高速で
の払拭作動を開始する。このときのワイパブレード20
と位置スイッチ4の接点位置との関係については、図1
0と同様である。また、ワイパモータ3の低速正回転か
ら高速逆回転への切り替わりに伴って、モータアーム2
1に取付けた偏心メタル22の180°旋回によりモー
タアーム21の実質長さがLaからLbに短くなる(図
2参照)ことも同様である。
【0071】(6)高速モードにおけるオフ操作 ワイパ装置が高速作動し、図12(a)に示すようにワ
イパモータ3の出力軸3sがモータアーム21および位
置スイッチ4の押圧部材4pと共に、図中の矢印B方向
に高速逆回転している状態において、図8(f)に示す
時刻t2 でワイパスイッチ2がオフ操作されると、ワイ
パスイッチ2からの高速指令信号が消滅し(高速指令信
号入力ポートP4が接地されなくなる)、図4に示すフ
ローチャートのステップ108において高速スイッチが
オン操作されていない(NO)と判定されたのち、ステ
ップ109においても低速スイッチがオン操作されてい
ない(NO)と判定され、高速作動フラッグFH はステ
ップ125においてセットされているので、ステップ1
10(YES)からステップ130に移行し、ステップ
130において、位置信号モニタポートP5への位置信
号に立下がり(H→L)があるかどうかが判定される。
このような信号変化がない場合(NO)には、ステップ
127および128に進み、位置信号に立下がり変化が
生じるまでワイパモータ3の高速逆回転が維持される。
【0072】時刻t3 において、位置スイッチ4の可動
接点4mが、図12(b)に示すように、高電位プレー
ト4bに接触すると、位置信号に立上がり(L→H)変
化が生じる(可動接点4mが低電位プレート4eから離
れても高電位プレート4bに接触するまでは隙間調整回
路12により位置信号がローレベルに保持される)が、
立下がりではないので無視され、その後、時刻t4 にお
いて、図12(c)に示すように、ワイパブレード20
が下反転位置直前の所定位置に到達して位置スイッチ4
の可動接点4mが高電位プレート4bから離れると、位
置信号モニタポートP5が隙間調整回路12の抵抗R
2,ダイオードD1およびトランジスタTR1を介して
接地されることから、位置信号に立下がり(H→L)が
生じたことが検知され、ステップ130(YES)から
ステップ131に移行して、高速作動フラッグFH をリ
セットしたのち、ステップ114および115に進み、
高速駆動信号出力ポートP8からの出力が停止される。
【0073】高速駆動信号出力ポートP8からの高速駆
動信号が停止すると、トランジスタTR1がオフ状態と
なり、リレ−L1,L2およびL3のコイルL1s,L
2sおよびL3sが消磁され、すべてのリレーがオフ状
態となってワイパモータ3への給電回路が遮断される
が、ワイパモータ3は惰性によってなおも回転を続
け、、図13(d)に示すように、ワイパブレード20
が下反転位置TL に到達し、位置スイッチ4の可動接点
4mが低電位プレート4eに接触した状態で停止する。
そして、可動接点4mが低電位プレート4eに接触して
いる間は、図5(c)に示すようにワイパモータ3の自
走回路が形成されるため、図13(e)に示すように、
ワイパモータ3は低速での正回転を始める。このとき、
可動接点4mは、押圧部材4pが正回転方向(矢印A)
にほぼ1回転してクラッチ部材4cに反対側から当接す
るまでの間、低電位プレート4e上に置き去りにされ、
ワイパブレード20がほぼ1往復する間、ワイパモータ
3の自走回路を保持する。
【0074】そして、ワイパモータ3が低速正回転に切
り替わることによって、モータアーム21に取付けられ
た偏心メタル22が180°旋回し、これによってモー
タアーム21の実質長さがLbからLaの長さに戻り、
ワイパブレード20の構造的な払拭範囲(静的な払拭範
囲)がSaに復帰する(図2参照)。なお、時刻t4に
おいて、位置スイッチ4の可動接点4mが高電位プレー
ト4bから離れる(図12(c)参照)ことによって位
置信号の立ち下がりが検知されたのち、高速駆動信号の
停止によってトランジスタTR1がオフ状態になること
から、位置調整回路12によって一時的に位置信号がハ
イレベルとなるが制御には関係なく、可動接点4mが低
電位プレート4e上に移行することによってその直後に
ローレベルとなる。
【0075】そして、ワイパモータ3の低速正回転によ
り、位置スイッチ4の押圧部材4pがクラッチ部材4c
に反対方向から当接し、時刻t5 において、図13
(f)に示すように、ワイパブレード20が下反転位置
直前の所定位置に到達して可動接点4mが低電位プレー
ト4eから離れると、自走回路が遮断されるが、ワイパ
モータ3は惰性によってさらに回転を続け、可動接点4
mが高電位プレート4bに接触すると、図5(a)に示
すようなアーマチュアショート回路が形成されてワイパ
モータ3が停止し、図13(g)に示すように、ワイパ
ブレード20は下反転位置TL (ホームポジション)に
停止する。
【0076】すなわち、高速モードにおいてワイパスイ
ッチ2がオフ操作された場合に、ワイパブレード20が
下反転位置に到達するまでは高速モードのままとし、下
反転位置に到達した時点で自走回路による自動停止に移
行するようになっているので、制御が単純化されると共
に、ワイパスイッチ2をオフ操作したのち、実際にワイ
パブレード20が下反転位置に停止するまでの時間を短
くすることができる。
【0077】(7)高速モードにおける低速モードへの
切り替え操作 ワイパ装置が高速作動しているときに、図8(g)に示
す時刻t1 においてワイパスイッチ2が高速モード(H
I)から低速モード(LOW)に切り替え操作される
と、ワイパスイッチ2からの高速指令信号が消滅すると
同時に、コントローラ10の低速信号入力ポートP3が
ワイパスイッチ2を介して接地され、図4に示すフロー
チャートのステップ108において高速スイッチがオン
操作されていない(NO)と判定された後、ステップ1
09において低速スイッチがオン操作されている(YE
S)と判定されて、制御はステップ116に移行する。
ステップ116において低速作動フラッグFL がセッ
トされたのち、ステップ117において高速作動フラッ
グFH の状態が判定される。
【0078】高速作動フラッグFH は、ワイパスイッチ
2が低速モードに切り替え操作される前の高速作動時に
ステップ125においてセットされているので、ステッ
プ117からステップ132に移行し、ステップ132
において遅延フラッグFD がセットされているかどうか
が判定される。遅延フラッグFD は、制御開始時の初期
設定においてステップ101でリセット(=0)された
ままなのでステップ132(NO)からステップ133
に進み、ステップ133において位置スイッチ2からの
位置信号に立下がり変化(H→L)があるかどうかが判
定される。
【0079】このような信号の変化が検出されない場合
(NO)には、ステップ127および128に進み、高
速駆動信号出力ポートP8からの高速駆動信号が維持さ
れるので、ワイパモータ3は高速逆回転を持続する。す
なわちワイパブレード20が下反転位置直前の所定に到
達して、位置スイッチ4からの位置信号に立下がり変化
が生じるまでは、上反転位置TU に到達してもそのまま
高速作動を続ける。
【0080】そして時刻t2 において、ワイパブレード
20が下反転位置直前の所定位置に到達して位置スイッ
チ4の可動接点4mが高電位プレート4b離れて(図1
2(c)参照)、位置信号モニタポートP5に入力され
る位置スイッチ4からの位置信号に立下がり変化(H→
L)が生じると、ステップ133(YES)からステッ
プ134に移行し、ステップ134で遅延フラッグFD
をセットしたのち、ステップ114および115に進
み、高速駆動信号出力ポートP8からの高速駆動信号が
遮断される。
【0081】高速駆動信号出力ポートP8からの高速駆
動信号の消滅により、トランジスタTR1がオフ状態と
なり、リレーL1,L2,L3がそれぞれオフされ、す
べてのリレーがオフ状態となるが、ワイパモータ3は惰
性でさらに回転(逆回転)を続ける。
【0082】この間に、制御はステップ103に戻り、
ステップ104〜ステップ109(YES)、ステップ
116およびステップ117(YES)を経て、ステッ
プ132に進み、遅延フラッグFD の状態が判定され
る。遅延フラッグFD はステップ134においてセット
されているので、ステップ132(YES)からステッ
プ135に移行し、遅延カウンタDのカウント値が所定
の時間Tに達したかどうかが判定される。なお、この時
間Tは位置スイッチの可動接点がBプレートとEプレー
トの間の隙間を通過するのに要する時間Toよりも十分
長い時間に設定されている。
【0083】遅延カウンタDのカウント値がTに達する
までは、ステップ135(NO)からステップ136に
進んで遅延カウンタDをインクリメントしたのち、ステ
ップ114および115において高速駆動信号および低
速駆動信号の停止状態を継続し、各リレーのオフ状態を
維持する。
【0084】一方、ワイパモータ3の惰性回転によっ
て、時刻t3 において位置スイッチ4の可動接点4mが
低電位プレート4eに接触すると、図5(c)に示すよ
うに自走回路が形成されワイパモータ3に低速正回転方
向の電流が供給されるが、惰性によってなお逆転方向の
回転を続け、ワイパブレード20が下反転位置に到達し
たのち、ワイパモータ3が自走回路による低速正回転を
始める。そして低速正回転を開始したのち、時刻t4 に
おいて遅延カウンタDのカウント値がTに達すると、制
御はステップ135(YES)からステップ137およ
び138に移行し、遅延カウンタDおよび高速作動フラ
ッグFH をクリヤしたのち、ステップ118および11
9に進み、コントローラ10の低速駆動信号出力ポート
P6から低速駆動信号を発生する。低速駆動信号によっ
て、トランジスタTR2がオン状態となることからリレ
ーRL4がオンされ、図5(b)に示すようなワイパモ
ータ3に対する低速正回転方向の給電回路が形成される
ので、ワイパブレード20は低速による払拭作動を続け
る。
【0085】このとき、ワイパモータ3の低速正回転へ
の切り替わりに伴ってモータアーム21に取付けた偏心
メタル22の旋回が生じ、これによってモータアーム2
1の実質長さが図2(a)に示すようにLaに復帰し、
ワイパブレード20による構造的な払拭範囲がSaとな
ることは言うまでもない。
【0086】このように、高速モードから低速モードへ
の切り替えに際して、切り替え操作後ワイパブレード2
0が下反転位置直前の所定位置に達した時点でワイパモ
ータ3への高速逆転方向の給電を遮断したのち、自走回
路による低速正回転に切り替え、しかるのちモータ駆動
回路11による低速正回転方向の給電回路を形成して低
速作動させるようにしているので、ワイパモータ3の逆
転に伴う大きな電流をリレーによって遮断することがな
いので、リレーの負荷を低減して故障を防止することが
でき、リレーの小型化および信頼性の向上が可能にな
る。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるワイパ制御装
置は、ワイパスイッチと、ワイパモータと、位置スイッ
チと、コントローラと、モータ駆動回路を備え、モータ
駆動回路は4個のリレーと第1および第2のトランジス
タを有し、コントローラとワイパモータおよび位置スイ
ッチとの間に電気的に接続されたものであるから、コン
トローラからの低速駆動信号出力に基づいて第2のトラ
ンジスタがオン状態となって第4リレーがオン作動する
ことによってワイパモータのローブラシ端子からコモン
ブラシ端子に向かう電流が供給されると共に、高速駆動
信号出力に基づいて第1のトランジスタがオン状態とな
って第1ないし第3リレーがそれぞれオン作動すること
によってワイパモータのコモンブラシ端子からハイブラ
シ端子に向かう電流が供給される。また、コントローラ
から低速駆動信号も高速駆動信号も出力されていない場
合には、すべてのリレーがオフ状態となるが、位置スイ
ッチの可動接点が低電位プレート上にあるうちは自走回
路が形成されると共に、可動接点が低電位プレートから
離れて高電位プレートに接触するとアーマチュアショー
ト回路が形成されるようになっているので、位置スイッ
チの各プレートをワイパブレードの下反転位置および上
反転位置への到達にタイミングを合わせて信号変化が生
じるように配設し、ワイパスイッチからの指令信号およ
び位置スイッチからの位置信号に応じて、ワイパブレー
ドの下反転位置あるいは上反転位置への到達にタイミン
グを合わせて低速駆動信号および高速駆動信号の遮断や
切り替えを行うように制御することにより、高速モード
と低速モードでワイパモータの回転方向が異なるワイパ
リンク装置においても、作動モードの切り替えに伴うワ
イパブレードの逆行やこれに伴う拭き残しが防止できる
と共に、下反転位置(ホームポジション)における円滑
な自動停止が可能になるという極めて優れた効果をもた
らすものである。
【0088】本発明の請求項2に係わるワイパ制御装置
においては、さらに電源側に接続された2個の抵抗と、
これら抵抗間の接続点と第1トランジスタのコレクタと
の間に介装されたダイオードからなる隙間調整回路を備
えているので、コントローラから高速駆動信号が出力さ
れている間は、第1トランジスタがオン状態となってコ
ントローラの位置信号モニターポートが抵抗,ダイオー
ドおよび第1トランジスタを介して接地されることか
ら、位置スイッチの可動接点が低電位プレートから離れ
て高電位プレートとの間の位置にあるときにも、ローレ
ベルの位置信号をコントローラの位置信号モニターポー
トに供給することができ、高速駆動信号が出力されてい
ない時には、第1トランジスタがオフ状態となるので、
位置スイッチの可動接点が高電位プレートから離れて上
記隙間位置にあるときでも、2個の抵抗によって調整さ
れたハイレベル信号を位置信号として位置信号モニター
ポートに供給することができる。したがって作動速度、
つまりワイパモータの回転方向に係わりなくワイパブレ
ードが反転位置よりも手前の所定位置に到達した時点で
位置信号に信号変化が生じるように設定することがで
き、この信号変化に応じて駆動信号を遮断したり切り替
えたりすることにより、慣性によるワイパブレードのオ
ーバランを防止して、ワイパブレードの停止や作動速度
の切り替えを所定の反転位置で正確に行うことが可能に
なる。
【0089】また、本発明の請求項3に係わるワイパ制
御装置においては、それぞれ2個のトランジスタ,コン
デンサ,ダイオードを備えたバックアップ回路を有して
おり、コントローラのウオッチドッグ信号出力ポートか
らのパルス信号が消滅した場合には、第3のトランジス
タがオフ状態となることによって第4のトランジスタが
オン状態となる。したがって、この状態でワイパスイッ
チを高速モードに操作することによって、第3ダイオー
ドおよびワイパスイッチを介してモータ駆動回路の第4
リレーのコイルを励磁させてオン作動させることがで
き、これによってワイパモータが低速正回転を始めるの
で、コントローラが何らかの原因によって万一故障した
としても操作不能となるようなことがなく、運転者の視
界を確保することができるという優れた効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるワイパ制御装置の回
路構成図である。
【図2】(a) 本発明に係わるワイパ制御装置により
制御されるワイパリンク装置の原理を示す概略図であっ
て、低速モードにおけるモータアームの回転方向とモー
タアーム長さおよび構造的な払拭範囲の関係を示す説明
図である。 (b) 図2(a)に示したワイパリンク装置の高速モ
ードにおけるモータアームの回転方向とモータアーム長
さおよびワイパブレードによる構造的な払拭範囲の説明
図である。
【図3】(a)ないし(b)は図1に示したワイパ制御
装置の位置スイッチの構造と作動を示す概略図であっ
て、低速モードおよび高速モードにおいてワイパブレー
ドが反転位置に接近したときの接点位置を示すそれぞれ
説明図である。
【図4】図1に示したワイパ制御装置における制御を示
すフローチャートである。
【図5】図1に示したワイパ制御装置のモータ駆動回路
の動作を示す説明図であって、(a)ないし(d)はそ
れぞれワイパモータの停止時、低速作動時、自走回路に
よる低速正回転時、および高速作動時における給電経路
を示す図である。
【図6】(a) 低速モードにおけるオフ操作時の制御
を示すタイムチャートである。 (b) 同じく低速モードにおけるオフ操作時の制御を
示すタイムチャートである。 (c) 低速モードから高速モードへの切り替え操作時
の制御を示すタイムチャートである。
【図7】(d) 同じく低速モードから高速モードへの
切り替え操作時の制御を示すタイムチャートである。 (e) オフ状態における高速モードへのオン操作時の
制御を示すタイムチャートである。
【図8】(f) 高速モードにおけるオフ操作時の制御
を示すタイムチャートである。 (g) 高速モードから低速モードへの切り替え操作時
の制御を示すタイムチャートである。
【図9】(a)ないし(d)は低速モードにおいてオフ
操作がなされた場合のワイパブレードと位置スイッチ接
点との位置関係を順次示す説明図である。
【図10】(a)ないし(d)はワイパブレードが下反
転位置から上反転位置に向けて移動している時に低速モ
ードから高速モードへの切り替え操作がなされた場合の
ワイパブレードと位置スイッチ接点との位置関係を順次
示す説明図である。
【図11】(a)ないし(d)はワイパブレードが上反
転位置から下反転位置に向けて移動している時に低速モ
ードから高速モードへの切り替え操作がなされた場合の
ワイパブレードと位置スイッチ接点との位置関係を順次
示す説明図である。
【図12】(a)ないし(c)は高速モードにおいてオ
フ操作がなされた場合のワイパブレードと位置スイッチ
接点との位置関係を順次示す説明図である。
【図13】(d)ないし(g)は高速モードにおいてオ
フ操作がなされた場合の図12(c)に続くワイパブレ
ードと位置スイッチ接点との位置関係を順次示す説明図
である。
【符号の説明】
1 ワイパ制御装置 2 ワイパスイッチ 3 ワイパモータ 4 位置スイッチ 4b 高電位プレート 4e 低電位プレート 4m 可動接点 10 コントローラ 11 モータ駆動回路 12 隙間調整回路 13 バックアップ回路 20 ワイパブレード L4,L2,L3,L4 リレー TR1,TR2,TR3,TR4 トランジスタ D1,D2,D3 ダイオード C1,C2 コンデンサ P5 位置信号モニターポート P6 低速駆動信号出力ポート P7 ウオッチドッグ信号出力ポート P8 高速駆動信号出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 崎 晴 雄 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AB01 AC01 AD01 AE02 AE05 AE22 AE34 AE48 AE57 AE66 AG02 AG08 AG20 AG28 AG48 AG78 5H001 AB10 AC01 AC04 5H530 AA12 BB20 CC09 CC12 CD07 CD36 DD13 DD19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作に応じて低速指令信号または高速指
    令信号を選択的に発生するワイパスイッチと、 コモンブラシに接続された第1端子と、コモンブラシに
    対向する位置に配設されたローブラシに接続された第2
    端子と、コモンブラシとローブラシの間のローブラシ寄
    りの位置に配設されたハイブラシに接続された第3端子
    をそなえ、低速正回転および高速逆回転してワイパブレ
    ードを下反転位置と上反転位置の間で往復作動させるワ
    イパモータと、 電源側に接続された高電位プレートと、接地された低電
    位プレートと、ワイパブレードの位置に応じて前記高電
    位プレートおよび低電位プレートに離接して位置信号を
    発生する可動接点を備えた位置スイッチと、 ワイパスイッチからの低速指令信号と位置スイッチから
    の位置信号に応じて低速駆動信号を出力すると共に、ワ
    イパスイッチからの高速指令信号と位置スイッチからの
    位置信号に応じて高速駆動信号を出力するコントローラ
    と、 コントローラからの低速および高速駆動信号に応じてワ
    イパモータを低速正回転あるいは高速逆回転駆動するモ
    ータ駆動回路を備え、 前記モータ駆動回路は、4個のリレーと、エミッタ接地
    されると共にベースがコントローラの高速駆動信号出力
    ポートに接続された第1のトランジスタと、同じくエミ
    ッタ接地されると共にベースがコントローラの低速駆動
    信号出力ポートに接続された第2のトランジスタを備
    え、各リレーコイルの一端側がそれぞれ電源側に接続さ
    れると共に、第1ないし第3リレーのコイルの他端側が
    第1トランジスタのコレクタに、第4リレーのコイルの
    他端側が第2トランジスタのコレクタにそれぞれ接続さ
    れ、第1リレーの可動接点が電源側に接続されると共に
    常閉接点がワイパモータの第2端子に接続され、第2リ
    レーの可動接点が接地されると共に常開接点がワイパモ
    ータの第3端子に接続され、第3リレーの可動接点がワ
    イパモータの第1端子に接続されると共に常開接点が電
    源側に、常閉接点が第4リレーの可動接点にそれぞれ接
    続され、第4リレーの常閉接点が位置スイッチの可動接
    点に接続されると共に常開接点が接地されていることを
    特徴とするワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 互いに直列に連結されて一端を電源側に
    接続され、位置スイッチの可動接点とコントローラの位
    置信号モニターポートとの間を結ぶ結線途中に他端を接
    続された2個の抵抗と、これら2個の抵抗の接続点と前
    記第1トランジスタのコレクタとの間に介装されて第1
    トランジスタ側に向かう電流を流すダイオードからなる
    隙間調整回路を備えていることを特徴とする請求項1記
    載のワイパ制御装置。
  3. 【請求項3】 2個のコンデンサと、第3および第4の
    トランジスタと、これら第3および第4のトランジスタ
    の間に介装された第2のダイオードと、高速モードに操
    作することによって接地されるワイパスイッチの端子と
    第4トランジスタの間に介装されてワイパスイッチに向
    かう電流を流す第3のダイオードを有するバックアップ
    回路を備え、前記第3トランジスタはエミッタ接地され
    ると共にコレクタが電源側に接続され、ベースが第1の
    コンデンサを介してコントローラのウオッチドッグ信号
    出力ポートに接続され、第4トランジスタのコレクタが
    前記モータ駆動回路における第4リレーのコイルの他端
    に接続されると共にベースが第2ダイオードのカソード
    に接続され、該第2ダイオードのアノードが第3トラン
    ジスタのコレクタに接続されると共に第2のコンデンサ
    を介して接地されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のワイパ制御装置。
JP19925799A 1999-07-13 1999-07-13 ワイパ制御装置 Expired - Fee Related JP3865536B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19925799A JP3865536B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 ワイパ制御装置
EP00114115A EP1069013A3 (en) 1999-07-13 2000-07-10 Wiper control device
US09/615,698 US6335601B1 (en) 1999-07-13 2000-07-13 Wiper control device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19925799A JP3865536B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 ワイパ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001026257A true JP2001026257A (ja) 2001-01-30
JP3865536B2 JP3865536B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=16404789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19925799A Expired - Fee Related JP3865536B2 (ja) 1999-07-13 1999-07-13 ワイパ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865536B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009126383A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Nissan Motor Co Ltd ワイパ制御装置
WO2009128400A1 (ja) * 2008-04-15 2009-10-22 アンシンテクノ株式会社 クランクアームの回転半径変更装置とその変更方法、及び該変更装置を備えた駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009126383A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Nissan Motor Co Ltd ワイパ制御装置
WO2009128400A1 (ja) * 2008-04-15 2009-10-22 アンシンテクノ株式会社 クランクアームの回転半径変更装置とその変更方法、及び該変更装置を備えた駆動装置
JP4536154B2 (ja) * 2008-04-15 2010-09-01 アンシンテクノ株式会社 クランクアームの回転半径変更装置と該変更装置を備えた駆動装置
JPWO2009128400A1 (ja) * 2008-04-15 2011-08-04 アンシンテクノ株式会社 クランクアームの回転半径変更装置と該変更装置を備えた駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3865536B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6734644B2 (en) Control method for wiper apparatus
EP1069014B1 (en) Wiper motor
JP3886299B2 (ja) ワイパ制御装置
EP1069013A2 (en) Wiper control device
JP2001026257A (ja) ワイパ制御装置
JP3865537B2 (ja) ワイパ装置
KR950002503B1 (ko) 와이퍼 제어 시스템
US5786676A (en) Control circuit for a windshield wiper system
JPH0125096Y2 (ja)
JPH0125093Y2 (ja)
JP2961940B2 (ja) 車両用ワイパ制御装置
JPH0315411Y2 (ja)
JPS6144914Y2 (ja)
JPH0341964Y2 (ja)
JPH1111259A (ja) ワイパ制御装置
JPH0455903B2 (ja)
JPH0537888Y2 (ja)
JP3738693B2 (ja) ワイパ制御装置
JPH079948A (ja) ワイパ制御装置
JPH0341965Y2 (ja)
JPH0210047Y2 (ja)
JPS62289455A (ja) 車両のワイパ駆動装置
JPH04365655A (ja) ワイパ制御装置
JPS6052013B2 (ja) ワイパ−モ−タ−の制御装置
JPS6345986B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees