JP2001026147A

JP2001026147A - 印刷装置、印刷システム、カラー印刷方法及び記憶媒体

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Publication number: JP2001026147A
Application number: JP11201432A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Desaki; 彰一出崎
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1999-07-15
Filing date: 1999-07-15
Publication date: 2001-01-30
Anticipated expiration: 2019-07-15
Also published as: JP4508312B2

Abstract

(57)【要約】【課題】複数の画像生成手段を用いてカラー（複数プ
レーン）印刷を行うことで、より効率的なカラー印刷処
理を行うことを可能とした印刷装置、印刷システム、カ
ラー印刷方法及び記憶媒体を提供する。【解決手段】ホストコンピュータ４０１から送信され
た印刷データに基づき描画オブジェクトを生成し、複数
のレンダラ４１２を切り替える制御を実行するＣＰＵ４
０４と、生成された描画オブジェクトを保持する中間デ
ータバッファ４１１と、描画オブジェクトに基づき印刷
画像を生成する複数のレンダラ４１２と、生成された印
刷画像を保持する複数のバンドバッファ４１３と、ビデ
オ信号を発生する複数の出力インタフェース４１４と、
印刷を行う印刷部４１５とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、印刷シ
ステム、カラー印刷方法及び記憶媒体に係り、特に、カ
ラー（複数プレーン）印刷が可能なレーザビームプリン
タ等のページプリンタに適用する場合に好適な印刷装
置、印刷システム、カラー印刷方法及び記憶媒体に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、カラー（複数プレーン：例え
ばＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）、Ｋ
（ブラック）などの複数色）印刷が可能な印刷装置が普
及している。この種の印刷装置において印刷画像を生成
する場合、各プレーンにおける描画オブジェクトを利用
して印刷装置に装備された画像生成手段が処理を行って
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては以下のような問題があった。即ち、
従来の印刷装置では、プレーン数が複数あるのに対して
画像生成手段が１つしか装備されていないために、ある
プレーンでの処理が終了しないと別のプレーンの処理を
行うことができず、効率的なカラー印刷処理を行うこと
ができないという問題があった。

【０００４】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、複数の画像生成手段を用いてカラー（複数プレ
ーン）印刷を行うことで、より効率的なカラー印刷処理
を行うことを可能とした印刷装置、印刷システム、カラ
ー印刷方法及び記憶媒体を提供することを第一の目的と
する。

【０００５】また、本発明は、上述した点に鑑みなされ
たものであり、符号化された描画オブジェクトを複数の
画像生成手段から扱うことで、メモリ資源を効率的に利
用してカラー印刷処理を行うことを可能とした印刷装
置、印刷システム、カラー印刷方法及び記憶媒体を提供
することを第二の目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷
装置であって、描画オブジェクトを生成するオブジェク
ト生成手段と、前記生成された描画オブジェクトを保持
するオブジェクト保持手段と、前記描画オブジェクトに
基づき印刷画像を生成する複数の画像生成手段と、前記
画像生成手段を切り替える切替手段と、前記生成された
印刷画像を保持する画像保持手段とを有することを特徴
とする。

【０００７】上記目的を達成するために、請求項２記載
の本発明は、前記画像生成手段は、少なくとも前記カラ
ー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オブジェ
クト生成手段は、前記複数色分別々に描画オブジェクト
を生成し、前記切替手段は、前記複数色の各印刷画像生
成毎に前記画像生成手段を切り替えることを特徴とす
る。

【０００８】上記目的を達成するために、請求項３記載
の本発明は、前記オブジェクト生成手段は、描画オブジ
ェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を付加する
と共に前記オブジェクト保持手段に保持し、前記切替手
段は、前記オブジェクト保持手段が保持した描画オブジ
ェクトに付加された前記色情報に基づき前記画像生成手
段を切り替えることを特徴とする。

【０００９】上記目的を達成するために、請求項４記載
の本発明は、前記画像保持手段は、少なくとも前記カラ
ー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複数の画
像保持手段は、前記切替手段で切り替えられた前記画像
生成手段が処理した色に対応する色の印刷画像を保持す
ることを特徴とする。

【００１０】上記目的を達成するために、請求項５記載
の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置であって、描
画オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、前
記生成された描画オブジェクトを符号化する符号化手段
と、前記符号化された符号化オブジェクトを保持するオ
ブジェクト保持手段と、前記符号化オブジェクトに基づ
き印刷画像を生成する複数の画像生成手段と、前記画像
生成手段を切り替える切替手段と、前記符号化オブジェ
クトを復号化する復号化手段と、前記生成された印刷画
像を保持する画像保持手段とを有することを特徴とす
る。

【００１１】上記目的を達成するために、請求項６記載
の本発明は、前記画像生成手段は、少なくとも前記カラ
ー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オブジェ
クト生成手段は、前記複数色分別々に描画オブジェクト
を生成し、前記切替手段は、前記複数色の各印刷画像生
成毎に前記画像生成手段を切り替えることを特徴とす
る。

【００１２】上記目的を達成するために、請求項７記載
の本発明は、前記オブジェクト生成手段は、描画オブジ
ェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を付加する
と共に前記符号化手段による符号化後に前記オブジェク
ト保持手段に保持し、前記切替手段は、前記オブジェク
ト保持手段が保持した符号化オブジェクトに付加された
前記色情報に基づき前記画像生成手段を切り替えること
を特徴とする。

【００１３】上記目的を達成するために、請求項８記載
の本発明は、前記画像保持手段は、少なくとも前記カラ
ー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複数の画
像保持手段は、前記切替手段で切り替えられた前記画像
生成手段が処理した色に対応する色の印刷画像を保持す
ることを特徴とする。

【００１４】上記目的を達成するために、請求項９記載
の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置
へ印刷データを送信する上位装置とを有する印刷システ
ムであって、前記印刷装置は、前記上位装置から送信さ
れた印刷データに基づき描画オブジェクトを生成するオ
ブジェクト生成手段と、前記生成された描画オブジェク
トを保持するオブジェクト保持手段と、前記描画オブジ
ェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画像生成手段
と、前記画像生成手段を切り替える切替手段と、前記生
成された印刷画像を保持する画像保持手段とを有するこ
とを特徴とする。

【００１５】上記目的を達成するために、請求項１０記
載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装
置へ印刷データを送信する上位装置とを有する印刷シス
テムであって、前記印刷装置は、前記上位装置から送信
された印刷データに基づき描画オブジェクトを生成する
オブジェクト生成手段と、前記生成された描画オブジェ
クトを符号化する符号化手段と、前記符号化された符号
化オブジェクトを保持するオブジェクト保持手段と、前
記符号化オブジェクトに基づき印刷画像を生成する複数
の画像生成手段と、前記画像生成手段を切り替える切替
手段と、前記符号化オブジェクトを復号化する復号化手
段と、前記生成された印刷画像を保持する画像保持手段
とを有することを特徴とする。

【００１６】上記目的を達成するために、請求項１１記
載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置、或いはカ
ラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データを
送信する上位装置とを有する印刷システムに適用される
カラー印刷方法であって、描画オブジェクトを生成する
オブジェクト生成ステップと、前記生成された描画オブ
ジェクトを保持するオブジェクト保持ステップと、前記
描画オブジェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画
像生成ステップと、前記画像生成ステップを切り替える
切替ステップと、前記生成された印刷画像を保持する画
像保持ステップとを有することを特徴とする。

【００１７】上記目的を達成するために、請求項１２記
載の本発明は、前記画像生成ステップは、少なくとも前
記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オ
ブジェクト生成ステップでは、前記複数色分別々に描画
オブジェクトを生成し、前記切替ステップでは、前記複
数色の各印刷画像生成毎に前記画像生成ステップを切り
替えることを特徴とする。

【００１８】上記目的を達成するために、請求項１３記
載の本発明は、前記オブジェクト生成ステップでは、描
画オブジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を
付加すると共に前記オブジェクト保持ステップに保持
し、前記切替ステップでは、前記オブジェクト保持ステ
ップが保持した描画オブジェクトに付加された前記色情
報に基づき前記画像生成ステップを切り替えることを特
徴とする。

【００１９】上記目的を達成するために、請求項１４記
載の本発明は、前記画像保持ステップは、少なくとも前
記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複
数の画像保持ステップでは、前記切替ステップで切り替
えられた前記画像生成ステップが処理した色に対応する
色の印刷画像を保持することを特徴とする。

【００２０】上記目的を達成するために、請求項１５記
載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置、或いはカ
ラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データを
送信する上位装置とを有する印刷システムに適用される
カラー印刷方法であって、描画オブジェクトを生成する
オブジェクト生成ステップと、前記生成された描画オブ
ジェクトを符号化する符号化ステップと、前記符号化さ
れた符号化オブジェクトを保持するオブジェクト保持ス
テップと、前記符号化オブジェクトに基づき印刷画像を
生成する複数の画像生成ステップと、前記画像生成ステ
ップを切り替える切替ステップと、前記符号化オブジェ
クトを復号化する復号化ステップと、前記生成された印
刷画像を保持する画像保持ステップとを有することを特
徴とする。

【００２１】上記目的を達成するために、請求項１６記
載の本発明は、前記画像生成ステップは、少なくとも前
記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オ
ブジェクト生成ステップでは、前記複数色分別々に描画
オブジェクトを生成し、前記切替ステップでは、前記複
数色の各印刷画像生成毎に前記画像生成ステップを切り
替えることを特徴とする。

【００２２】上記目的を達成するために、請求項１７記
載の本発明は、前記オブジェクト生成ステップでは、描
画オブジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を
付加すると共に前記符号化ステップによる符号化後に前
記オブジェクト保持ステップに保持し、前記切替ステッ
プでは、前記オブジェクト保持ステップが保持した符号
化オブジェクトに付加された前記色情報に基づき前記画
像生成ステップを切り替えることを特徴とする。

【００２３】上記目的を達成するために、請求項１８記
載の本発明は、前記画像保持ステップは、少なくとも前
記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複
数の画像保持ステップでは、前記切替ステップで切り替
えられた前記画像生成ステップが処理した色に対応する
色の印刷画像を保持することを特徴とする。

【００２４】上記目的を達成するために、請求項１９記
載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置、或いはカ
ラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データを
送信する上位装置とを有する印刷システムに適用される
カラー印刷方法を実行するプログラムを記憶したコンピ
ュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記カ
ラー印刷方法は、描画オブジェクトを生成するオブジェ
クト生成ステップと、前記生成された描画オブジェクト
を保持するオブジェクト保持ステップと、前記描画オブ
ジェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画像生成ス
テップと、前記画像生成ステップを切り替える切替ステ
ップと、前記生成された印刷画像を保持する画像保持ス
テップとを有することを特徴とする。

【００２５】上記目的を達成するために、請求項２０記
載の本発明は、カラー印刷が可能な印刷装置、或いはカ
ラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データを
送信する上位装置とを有する印刷システムに適用される
カラー印刷方法を実行するプログラムを記憶したコンピ
ュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記カ
ラー印刷方法は、描画オブジェクトを生成するオブジェ
クト生成ステップと、前記生成された描画オブジェクト
を符号化する符号化ステップと、前記符号化された符号
化オブジェクトを保持するオブジェクト保持ステップ
と、前記符号化オブジェクトに基づき印刷画像を生成す
る複数の画像生成ステップと、前記画像生成ステップを
切り替える切替ステップと、前記符号化オブジェクトを
復号化する復号化ステップと、前記生成された印刷画像
を保持する画像保持ステップとを有することを特徴とす
る。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００２７】［第１の実施の形態］本発明の第１の実施
の形態の主要図である図１を説明する前に、本発明が適
用される本発明の第１の実施の形態並びに後述の第２の
実施の形態に係る印刷装置としてレーザビームプリンタ
を例に上げ図２及び図３を参照しながらレーザビームプ
リンタの構成について説明する。

【００２８】尚、本発明が適用される印刷装置（プリン
タ）は、レーザビームプリンタに限定されるものではな
く、インクジェットプリンタなど他のプリント方式のプ
リンタでもよいことは言うまでもない。

【００２９】図２は本発明の第１の実施の形態に係る印
刷装置の一例であるレーザビームプリンタ（ＬＢＰ）の
構成を示す構成図である。本発明の第１の実施の形態に
係るレーザビームプリンタ（ＬＢＰ）は、ＬＢＰ本体１
０００の各部に、プリンタ制御ユニット１００１、レー
ザドライバ１００２、半導体レーザ１００３、回転多面
鏡１００５、静電ドラム１００６、現像ユニット１００
７、用紙カセット１００８、給紙ローラ１００９、搬送
ローラ１０１０、１０１１、操作部（操作パネル）１０
１２を備える構成となっている。図中符号Ｐで示すもの
は印刷が完了し排出された記録紙等の記録媒体である。

【００３０】上記各部の構成を詳述すると、ＬＢＰ本体
１０００は、上記のプリンタ制御ユニット１００１、レ
ーザドライバ１００２、半導体レーザ１００３、回転多
面鏡１００５、静電ドラム１００６、現像ユニット１０
０７、用紙カセット１００８、給紙ローラ１００９、搬
送ローラ１０１０、１０１１、操作パネル１０１２等を
装備しており、外部に接続されているホストコンピュー
タ（図３参照）から供給される印刷情報（文字コード
等）やフォーム情報あるいはマクロ命令等を入力して記
憶すると共に、それらの情報に従って対応する文字パタ
ーンやフォームパターン等を作成し、記録媒体である記
録紙等に像を形成する。

【００３１】プリンタ制御ユニット１００１は、ＬＢＰ
本体１０００全体の制御及びホストコンピュータから供
給される文字情報等を解析するものであり、主に文字情
報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレー
ザドライバ１００２に出力する。レーザドライバ１００
２は、半導体レーザ１００３を駆動するための回路であ
り、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ１００
３から発射されるレーザ光１００４をオン・オフ切り替
えする。半導体レーザ１００３は、レーザドライバ１０
０２による駆動に基づきレーザ光１００４を回転多面鏡
１００５へ向けて発射する。

【００３２】回転多面鏡１００５は、モータ１０１３に
より回転駆動され、半導体レーザ１００３から発射され
たレーザ光１００４を左右方向へ振る。静電ドラム１０
０６は、回転多面鏡１００５で反射され更に反射鏡１０
１４で反射されたレーザ光１００４により、ドラム表面
が走査露光される。これにより、静電ドラム１００６上
には文字パターンの静電潜像が形成されることになる。
現像ユニット１００７は、静電ドラム１００６の周囲に
配設されており、静電ドラム１００６に形成された静電
潜像の現像を行う。この潜像は、現像ユニット１００７
により現像された後、記録紙に転写される。

【００３３】用紙カセット１００８は、ＬＢＰ本体１０
００に着脱自在に装着されるものであり、多数枚のカッ
トシート記録紙を収納している。給紙ローラ１００９
は、駆動機構（図示略）により回転駆動され、用紙カセ
ット１００８に格納されているカットシート記録紙を装
置内へ１枚ずつ取り込む。搬送ローラ１０１０、１０１
１は、駆動機構（図示略）により回転駆動され、給紙ロ
ーラ１００９により給紙されたカットシート記録紙を静
電ドラム１００６側へ搬送供給する。操作部（操作パネ
ル）１００１には、操作のためのスイッチ等の操作手段
及び例えばＬＥＤ（発光ダイオード）表示器等の表示手
段が配設されている。印刷が終了した記録紙Ｐは、機外
に排出される。

【００３４】また、ＬＢＰ本体１０００には、不図示の
カードスロットを少なくとも１個以上備え、内蔵フォン
トに加えてオプションフォントカード、言語系の異なる
制御カード（エミュレーションカード）を接続できるよ
うに構成されている。

【００３５】図３は上記図２に示した本発明の第１の実
施の形態に係るレーザビームプリンタとホストコンピュ
ータからなるプリンタ制御システムの全体構成を示すブ
ロック図である。本発明の第１の実施の形態並びに後述
の第２の実施の形態においては、上記図２に示したレー
ザビームプリンタを例に上げて説明する。

【００３６】尚、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステ
ムであっても、ＬＡＮ（Local Area Network）等のネッ
トワークを介して処理が行われるシステムであっても、
本発明を適用できることは言うまでもない。

【００３７】本発明の第１の実施の形態に係るプリンタ
制御システムは、外部装置であるホストコンピュータ３
０００と、印刷装置であるレーザビームプリンタ（ＬＢ
Ｐ本体）１０００とが双方向性インタフェース２１を介
して通信可能に接続された構成となっている。

【００３８】プリンタ制御システムのホストコンピュー
タ３０００は、ＣＰＵ１、ＲＡＭ２、ＲＯＭ３、システ
ムバス４、キーボードコントローラ（ＫＢＣ）５、ＣＲ
Ｔコントローラ（ＣＲＴＣ）６、メモリコントローラ
（ＭＣ）７、プリンタコントローラ（ＰＲＴＣ）８、キ
ーボード（ＫＢ）９、ＣＲＴディスプレイ（ＣＲＴ）１
０、外部メモリ１１を備える構成となっている。図中２
０００はホストコンピュータ制御ユニットである。

【００３９】プリンタ制御システムのレーザビームプリ
ンタ（ＬＢＰ本体）１０００は、ＣＰＵ１２、ＲＡＭ１
９、ＲＯＭ１３、システムバス１５、入力部１８、印刷
部インタフェース（Ｉ／Ｆ）１６、メモリコントローラ
（ＭＣ）２０、印刷部（プリンタエンジン）１７、操作
部（操作パネル）１０１２、外部メモリ１４を備える構
成となっている。図中１００１はプリンタ制御ユニット
である。

【００４０】上記ホストコンピュータ３０００各部の構
成を詳述すると、ＣＰＵ１は、ＲＯＭ３のプログラム用
ＲＯＭに記憶された文書処理プログラム等に基づいて図
形、イメージ、文字、表（表計算等を含む）等が混在し
た文書処理を実行し、システムバス４に接続される各デ
バイスを総括的に制御する。尚、ＣＰＵ１は、例えばＲ
ＡＭ２上に設定された表示情報ＲＡＭへのアウトライン
フォントの展開（ラスタライズ）処理を実行し、ＣＲＴ
ディスプレイ１０上でのＷＹＳＩＷＹＧ（WhatYou See
Is What You Get：画面上に見える形でそのまま印刷で
きる機能）を可能としている。また、ＣＰＵ１は、ＣＲ
Ｔディスプレイ１０上の不図示のマウスカーソル等で指
示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインド
ウを開き、種々のデータ処理を実行する。

【００４１】ＲＡＭ２は、ＣＰＵ１の主メモリ、ワーク
エリア等として機能する。ＲＯＭ３は、フォント用ＲＯ
Ｍ、プログラム用ＲＯＭ、データ用ＲＯＭを備えてい
る。ＲＯＭ３のフォント用ＲＯＭは、上記文書処理の際
に使用するフォントデータ等を記憶する。ＲＯＭ３のプ
ログラム用ＲＯＭは、ＣＰＵ１の制御プログラム等を記
憶する。ＲＯＭ３のデータ用ＲＯＭは、上記文書処理等
を行う際に使用する各種データを記憶する。

【００４２】キーボードコントローラ（ＫＢＣ）５は、
キーボード（ＫＢ）９や不図示のポインティングデバイ
スからのキー入力を制御する。ＣＲＴコントローラ（Ｃ
ＲＴＣ）６は、ＣＲＴディスプレイ１０の表示を制御す
る。メモリコントローラ（ＭＣ）７は、外部メモリ１１
とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ（ＰＲ
ＴＣ）８は、所定の双方向性インタフェース２１を介し
てレーザビームプリンタ（ＬＢＰ本体）１０００との通
信制御処理を実行する。

【００４３】キーボード（ＫＢ）９は、操作者が各種デ
ータ入力や各種指示を行うための各種キーを備えてい
る。ＣＲＴディスプレイ（ＣＲＴ）１０は、ＣＲＴコン
トローラ（ＣＲＴＣ）６の制御に基づき、図形、文字、
表等を表示する。尚、表示方式はＣＲＴに限定されるも
のではなく、例えば液晶など他の表示方式とすることも
可能である。外部メモリ１１は、ブートプログラム、種
々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイ
ル、編集ファイル等を記憶するハードディスク（Ｈ
Ｄ）、フロッピーディスク（ＦＤ）等として構成されて
いる。

【００４４】上記レーザビームプリンタ（ＬＢＰ本体）
１０００各部の構成を詳述すると、ＣＰＵ１２は、ＲＯ
Ｍ１３のプログラム用ＲＯＭに記憶された制御プログラ
ム或いは外部メモリ１４に記憶された制御プログラム等
に基づいてシステムバス１５に接続される各種のデバイ
スとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェー
ス（Ｉ／Ｆ）１６を介して接続される印刷部（プリンタ
エンジン）１７に出力情報としての画像信号を出力す
る。

【００４５】ＲＡＭ１９は、ＣＰＵ１２の主メモリ、ワ
ークエリア等として機能するものであり、不図示の増設
ポートに接続されるオプションＲＡＭによりメモリ容量
を拡張することができるように構成されている。尚、Ｒ
ＡＭ１９は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、
ＮＶＲＡＭ（Non Volatile RAM）等に用いられる。ＲＯ
Ｍ１３は、フォント用ＲＯＭ、プログラム用ＲＯＭ、デ
ータ用ＲＯＭを備えている。ＲＯＭ１３のフォント用Ｒ
ＯＭは、上記出力情報を生成する際に使用するフォント
データ等を記憶する。ＲＯＭ１３のプログラム用ＲＯＭ
は、図４・図５（第１の実施の形態）、図７・図８（第
２の実施の形態）のフローチャートで示されるようなＣ
ＰＵ１２の制御プログラム等を記憶する。ＲＯＭ１３の
データ用ＲＯＭは、ハードディスク等の外部メモリ１４
が装備されていないプリンタの場合には、ホストコンピ
ュータ３０００上で利用される情報等を記憶する。

【００４６】入力部１８は、双方向性インタフェース２
１を介してホストコンピュータ３０００との間における
通信を行う。印刷部インタフェース（Ｉ／Ｆ）１６は、
ＣＰＵ１２と印刷部（プリンタエンジン）１７との間に
おける信号の送受を行う。メモリコントローラ（ＭＣ）
２０は、外部メモリ１４とのアクセスを制御する。印刷
部（プリンタエンジン）１７は、ＣＰＵ１２から出力さ
れる出力情報としての画像信号に基づき印刷動作を行
う。

【００４７】操作部（操作パネル）１５０１には、上述
した如く、操作スイッチ及びＬＥＤ表示器等が配設され
ている。外部メモリ１４は、ハードディスク（ＨＤ）や
ＩＣカード等として構成されており、メモリコントロー
ラ（ＭＣ）２０によりアクセスを制御される。外部メモ
リ１４は、オプションとして接続され、フォントデー
タ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を
記憶する。

【００４８】図１は上記図２及び図３に示した本発明の
第１の実施の形態に係るプリンタ制御システムの印刷装
置（レーザビームプリンタ）における処理制御系の構成
を示すブロック図である。本発明の第１の実施の形態に
係るプリンタ制御システムの印刷装置（レーザビームプ
リンタ）における処理制御系は、入力インタフェース４
０２（図３の１８に対応）、入力バッファ４０３、ＣＰ
Ｕ４０４（図３の１２に対応）、ＲＯＭ４０５（図３の
１３に対応）、ＲＡＭ４０８（図３の１９に対応）、中
間データバッファ４１１、４プレーン（ＹＭＣＫ）分の
レンダラ４１２、４プレーン分のバンドバッファ４１
３、４プレーン分の出力インタフェース４１４（図３の
１６に対応）を備える構成となっている。図中４０１は
ホストコンピュータ（図３の３０００に対応）、４１５
は印刷部（図３の１７に対応）、１００１はプリンタ制
御ユニットである。

【００４９】上記各部の機能を詳述すると、入力インタ
フェース４０２は、印刷装置とホストコンピュータ４０
１との間のデータ通信を行う。入力バッファ４０３は、
印刷データを格納する。ＣＰＵ４０４は、中央演算処理
装置であり、印刷装置全体を制御する。ＲＯＭ４０５
は、フォント情報を格納するフォント情報部４０６、フ
ォントパターンを格納するフォントパターン部４０７を
備えている。ＲＡＭ４０８は、文字情報を格納するフォ
ントキャッシュ部４０９、一時記憶領域や作業用記憶領
域として使用される記憶領域４１０を備えている。

【００５０】中間データバッファ４１１は、生成された
オブジェクト（中間データ）を格納する。４プレーン分
のレンダラ４１２は、対応するプレーンのバンド画像を
生成する。４プレーン分のバンドバッファ４１３は、バ
ンド画像を格納する。４プレーン分の出力インタフェー
ス４１４は、プリンタ制御ユニット１００１から印刷部
４１５へビデオ信号を出力する。

【００５１】図１０は本発明のプログラム及び関連デー
タが記憶媒体から装置に供給される例を示す概念図であ
る。本発明のプログラム及び関連データは、フロッピー
ディスクやＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体１００１を装置１
００２に装備された記憶媒体ドライブ挿入口１００３に
挿入することで供給される。その後、本発明のプログラ
ム及び関連データを記憶媒体１００１から一旦ハードデ
ィスクにインストールしハードディスクからＲＡＭにロ
ードするか、或いは、ハードディスクにインストールせ
ずに直接ＲＡＭにロードすることで、本発明のプログラ
ムを実行することが可能となる。

【００５２】本発明の第１の実施の形態及び後述の第２
の実施の形態に係るプリンタ制御システムにおいて本発
明のプログラムを実行する場合は、上記図１０に示した
ような手順でプリンタ制御システムの印刷装置に本発明
のプログラム及び関連データを供給するか、或いはプリ
ンタ制御システムの印刷装置に本発明のプログラム及び
関連データを予め格納しておくことで、プログラム実行
が可能となる。

【００５３】図９は本発明のプログラム及び関連データ
を記憶した記憶媒体の記憶内容の構成例を示す概念図で
ある。本発明の記憶媒体は、例えばボリューム情報９０
１、ディレクトリ情報９０２、プログラム実行ファイル
９０３、プログラム関連データファイル９０４等の記憶
内容で構成される。本発明のプログラムは、後述する図
４・図５（第１の実施の形態）のフローチャート、図７
・図８（第２の実施の形態）のフローチャートに基づき
プログラムコード化されたものである。

【００５４】尚、本発明の特許請求の範囲における各構
成要件と、本発明の第１の実施の形態及び後述の第２の
実施の形態に係るプリンタ制御システムにおける各部と
の対応関係は下記の通りである。オブジェクト生成手
段、切替手段はＣＰＵ４０４、６０４に対応し、オブジ
ェクト保持手段は中間データバッファ４１１、６１２に
対応し、画像生成手段はレンダラ４１２、６１４に対応
し、画像保持手段はバンドバッファ４１３、６１５に対
応し、符号化手段は圧縮装置６１１に対応し、復号化手
段は伸長装置６１３に対応する。また、上位装置はホス
トコンピュータ４０１、６０１に対応する。

【００５５】次に、上記の如く構成された本発明の第１
の実施の形態に係るプリンタ制御システムの印刷装置
（レーザビームプリンタ）の動作について図４及び図５
のフローチャートを参照しながら説明する。

【００５６】尚、上記図１の印刷装置の処理制御系の制
御及び図４・図５のフローチャートを実行するプログラ
ムは上述した如く印刷装置のＲＯＭ１３に格納されてお
り、ＣＰＵ４０４によって実行される。また、本実施形
態では、４プレーン分（ＹＭＣＫ）のレンダラ４１２を
備えた印刷装置を想定して説明しているが、４プレーン
分以外であっても実現可能であることは言うまでもな
い。また、本実施形態では、説明を簡略化するために文
字パターンのみについて説明しているが、その他の図形
などが含まれていても実現可能であることは言うまでも
ない。

【００５７】先ずステップＳ３０１で、ホストコンピュ
ータ４０１から送信されてくる印刷データを、入力イン
タフェース４０２を介して入力バッファ４０３に格納す
る。続くステップＳ３０２において、入力バッファ４０
３に印刷データが存在するか否かを判断し、入力バッフ
ァ４０３に印刷データが存在しないと判断されたら印刷
を終了する。一方、入力バッファ４０３に印刷データが
存在すると判断された場合は、ステップＳ３０３におい
て、印刷データの解析を行うと共に解析した印刷データ
が文字パターン生成命令か否かを判断し、文字パターン
生成命令であった場合は、ステップＳ３０４以降で文字
パターンの生成及び登録を行う。

【００５８】ステップＳ３０４において、文字パターン
生成命令によって指定された文字情報がＲＡＭ４０８内
のフォントキャッシュ部４０９に登録されているか検索
を行う。検索の結果、文字情報がフォントキャッシュ部
４０９に登録されていると判断された場合は、以降の処
理をスキップする。文字情報がフォントキャッシュ部４
０９に未登録であった場合、ステップＳ３０５におい
て、ＲＯＭ４０５内のフォント情報部４０６及びフォン
トパターン部４０７を参照して文字パターンを生成す
る。ステップＳ３０６で、文字パターン生成命令によっ
て指定された色情報を上記文字パターンに付加し、続く
ステップＳ３０７で、文字パターンをＲＡＭ４０８内の
フォントキャッシュ部４０９に登録する。

【００５９】続くステップＳ３０８で、オブジェクト
（中間データ）を生成する。この際に、文字オブジェク
トはＲＡＭ４０８内のフォントキャッシュ部４０９に登
録されている情報を参照しながら、上記ステップＳ３０
６で付加された色情報を元に、４プレーン分別々にオブ
ジェクトを生成する。尚、生成されたオブジェクト（中
間データ）は、中間データバッファ４１１に保持され
る。ステップＳ３０９で、何番目のプレーンを処理して
いるのかを管理するプレーン数カウンタ（ｉ）を初期化
しておき、続くステップＳ３１０では、上記プレーン数
カウンタ（ｉ）から、どのプレーン（色）のデータを処
理するかを判別する。ステップＳ３１１では、上記ステ
ップＳ３１０で判別されたプレーン（色）情報を元に、
ｉ番目のプレーンのレンダラ４１２の起動を指示する。

【００６０】続くステップＳ３１２において、中間デー
タとレンダラ４１２を利用してｉ番目のプレーンのバン
ド画像を生成し、ステップＳ３１３において、バンド画
像をバンドバッファ４１３に保持する。ステップＳ３１
４では、ｉ番目のプレーンの出力インタフェース４１４
より印刷部４１５に対してビデオ信号を発生させる。続
くステップＳ３１５で、上記プレーン数カウンタ（ｉ）
を１増加させ、更にステップＳ３１６で、上記プレーン
数カウンタ（ｉ）の値が４に達したか否かを判断する。
上記プレーン数カウンタ（ｉ）の値が４に達していない
場合は、上記ステップＳ３１０に戻り、次のプレーンの
処理を行う。以上、上記ステップＳ３０１からステップ
Ｓ３１５までの処理をホストコンピュータ４０１から受
信したデータがなくなるまで繰り返すことで、印刷装置
（レーザビームプリンタ１０００）は印刷処理を行う。

【００６１】以上説明したように、本発明の第１の実施
の形態に係るプリンタ制御システムの印刷装置によれ
ば、ホストコンピュータ４０１から送信された印刷デー
タに基づき描画オブジェクトを生成し、複数のレンダラ
４１２を切り替える制御を実行するＣＰＵ４０４と、生
成された描画オブジェクトを保持する中間データバッフ
ァ４１１と、描画オブジェクトに基づき印刷画像を生成
する複数のレンダラ４１２と、生成された印刷画像を保
持する複数のバンドバッファ４１３と、ビデオ信号を発
生する複数の出力インタフェース４１４と、印刷を行う
印刷部４１５とを備えているため、下記のような作用及
び効果を奏する。

【００６２】上記構成において、印刷装置のＣＰＵ４０
４はホストコンピュータ４０１から受信した印刷データ
に基づき、４プレーン分別々にオブジェクト（中間デー
タ）を生成し、中間データバッファ４１１に保持する。
更に、各色毎に設けられた複数のレンダラ４１２により
各色のバンド画像を生成し、各々のバンドバッファ４１
３に保持した後、各々の出力インタフェース４１４から
ビデオ信号を発生させ、印刷部４１５で印刷を実行させ
る。

【００６３】従って、本発明の第１の実施の形態におい
ては、複数の画像生成手段（レンダラ４１２）を用いて
カラー（複数プレーン）印刷を行うことで、より効率的
なカラー印刷処理を行うことが可能となる効果を奏す
る。

【００６４】［第２の実施の形態］上述した本発明の第
１の実施の形態では、複数のレンダラを用いた印刷処理
について示したが、本発明の第２の実施の形態のよう
に、中間コードを符号化して、複数のレンダラによって
それぞれのプレーンの符号化された中間コードを用いて
画像を生成することで、より効率的な印刷処理を行うこ
とが可能となる。以下、本発明の第２の実施の形態を説
明する。

【００６５】図６は本発明の第２の実施の形態に係るプ
リンタ制御システムの印刷装置（レーザビームプリン
タ）における処理制御系の構成を示すブロック図であ
る。本発明の第２の実施の形態に係るプリンタ制御シス
テムの印刷装置（レーザビームプリンタ）における処理
制御系は、入力インタフェース６０２（図３の１８に対
応）、入力バッファ６０３、ＣＰＵ６０４（図３の１２
に対応）、ＲＯＭ６０５（図３の１３に対応）、ＲＡＭ
６０８（図３の１９に対応）、圧縮装置６１１、中間デ
ータバッファ６１２、伸長装置６１３、４プレーン（Ｙ
ＭＣＫ）分のレンダラ６１４、４プレーン分のバンドバ
ッファ６１５、４プレーン分の出力インタフェース６１
６（図３の１６に対応）を備える構成となっている。図
中６０１はホストコンピュータ（図３の３０００に対
応）、６１７は印刷部（図３の１７に対応）、１００１
はプリンタ制御ユニットである。

【００６６】本発明の第２の実施の形態が上記第１の実
施の形態と相異する点は、印刷装置内に圧縮装置６１１
及び伸長装置６１３を設けた点であり、これ以外の構成
は上記第１の実施の形態と同様であるため説明を省略す
る。本発明の第２の実施の形態の特徴点を説明すると、
圧縮装置６１１は、オブジェクト（中間データ）の符号
化を行う。伸長装置６１３は、オブジェクトの復号化を
行う。符号化技術及び復号化技術は公知であるため詳細
は省略する。

【００６７】尚、本発明の第２の実施の形態に係る印刷
装置の一例であるレーザビームプリンタ１０００の内部
構造（上記図２）、並びにレーザビームプリンタ１００
０及びホストコンピュータ３０００から構成されたプリ
ンタ制御システムの全体構成（上記図３）については、
上記第１の実施の形態で詳述したので説明を省略するも
のとする。

【００６８】次に、上記の如く構成された本発明の第２
の実施の形態に係るプリンタ制御システムの印刷装置
（レーザビームプリンタ）の動作について図７及び図８
のフローチャートを参照しながら説明する。

【００６９】尚、上記図６の印刷装置の処理制御系の制
御及び図７・図７のフローチャートを実行するプログラ
ムは上述した如く印刷装置のＲＯＭ１３（上記図３）に
格納されており、ＣＰＵ６０４によって実行される。ま
た、本実施形態では、４プレーン分（ＹＭＣＫ）のレン
ダラ６１４を備えた印刷装置を想定して説明している
が、４プレーン分以外であっても実現可能であることは
言うまでもない。また、本実施形態では、説明を簡略化
するために文字パターンのみについて説明しているが、
その他の図形などが含まれていても実現可能であること
は言うまでもない。

【００７０】先ずステップＳ５０１で、ホストコンピュ
ータ６０１から送信されてくる印刷データを、入力イン
タフェース６０２を介して入力バッファ６０３に格納す
る。続くステップＳ５０２において、入力バッファ６０
３に印刷データが存在するか否かを判断し、入力バッフ
ァ６０３に印刷データが存在しないと判断されたら印刷
を終了する。一方、入力バッファ６０３に印刷データが
存在すると判断された場合は、ステップＳ６０３におい
て、印刷データの解析を行うと共に解析した印刷データ
が文字パターン生成命令か否かを調べ、文字パターン生
成命令であった場合は、ステップＳ５０４以降で文字パ
ターンの生成及び登録を行う。

【００７１】ステップＳ５０４において、文字パターン
生成命令によって指定された文字情報がＲＡＭ６０８内
のフォントキャッシュ部６０９に登録されているか検索
を行う。検索の結果、文字情報がフォントキャッシュ部
６０９に登録されていると判断された場合は、以降の処
理をスキップする。文字情報がフォントキャッシュ部６
０９に未登録であった場合、ステップＳ５０５におい
て、ＲＯＭ６０５内のフォント情報部６０６及びフォン
トパターン部６０７を参照して文字パターンを生成す
る。ステップＳ５０６で、文字パターン生成命令によっ
て指定された色情報を上記文字パターンに付加し、続く
ステップＳ５０７で、文字パターンをＲＡＭ６０８内の
フォントキャッシュ部６０９に登録する。

【００７２】続くステップＳ５０８で、オブジェクト
（中間データ）を生成する。この際に、文字オブジェク
トはＲＡＭ６０８内のフォントキャッシュ部６０９に登
録されている情報を参照しながら、上記ステップＳ５０
６で付加された色情報を元に、４プレーン分別々にオブ
ジェクトを生成する。ステップＳ５０９において、上記
生成されたオブジェクト（中間データ）を圧縮装置６１
１によって符号化を行い、符号化されたオブジェクトを
中間データバッファ６１２に保持する。ステップＳ５１
０で、何番目のプレーンを処理しているのかを管理する
プレーン数カウンタ（ｉ）を初期化しておき、続くステ
ップＳ５１１では、上記プレーン数カウンタ（ｉ）か
ら、どのプレーン（色）のデータを処理するかを判別す
る。ステップＳ５１２では、上記ステップＳ５１１で判
別されたプレーン（色）情報を元に、ｉ番目のプレーン
のレンダラ６１４の起動を指示する。

【００７３】ステップＳ５１３において、上記符号化さ
れて中間データバッファ６１２に保持されているｉ番目
のプレーンのオブジェクトを伸長装置６１３によって復
号化する。続くステップＳ５１４では、上記復号化した
オブジェクト（中間データ）とレンダラ６１４を利用し
てｉ番目のプレーンのバンド画像を生成し、ステップＳ
５１５において、バンド画像をバンドバッファ６１５に
保持する。ステップＳ５１６では、ｉ番目のプレーンの
出力インタフェース６１６より印刷部６１７に対してビ
デオ信号を発生させる。続くステップＳ５１７で、上記
プレーン数カウンタ（ｉ）を１増加させ、更にステップ
Ｓ５１８で、上記プレーン数カウンタ（ｉ）の値が４に
達したか否かを判断する。上記プレーン数カウンタ
（ｉ）の値が４に達していない場合は、上記ステップＳ
５１１に戻り、次のプレーンの処理を行う。以上、上記
ステップＳ５０１からステップＳ５１８までの処理をホ
ストコンピュータ６０１から受信したデータがなくなる
まで繰り返すことで、印刷装置（レーザビームプリンタ
１０００）は印刷処理を行う。

【００７４】以上説明したように、本発明の第２の実施
の形態に係るプリンタ制御システムの印刷装置によれ
ば、ホストコンピュータ６０１から送信された印刷デー
タに基づき描画オブジェクトを生成し、複数のレンダラ
６１４を切り替える制御を実行するＣＰＵ６０４と、生
成された描画オブジェクトを符号化する圧縮装置６１１
と、符号化された符号化オブジェクトを保持する中間デ
ータバッファ６１２と、符号化オブジェクトに基づき印
刷画像を生成する複数のレンダラ４１２と、符号化オブ
ジェクトを復号化する伸長装置６１３と、生成された印
刷画像を保持する複数のバンドバッファ６１５と、ビデ
オ信号を発生する複数の出力インタフェース６１６と、
印刷を行う印刷部６１７とを備えているため、下記のよ
うな作用及び効果を奏する。

【００７５】上記構成において、印刷装置のＣＰＵ６０
４はホストコンピュータ６０１から受信した印刷データ
に基づき、４プレーン分別々にオブジェクト（中間デー
タ）を生成し、圧縮装置６１１で符号化した後、中間デ
ータバッファ６１２に保持する。更に、伸長装置６１３
で符号化オブジェクトを復号化した後、各色毎に設けら
れた複数のレンダラ６１４により各色のバンド画像を生
成し、各々のバンドバッファ６１５に保持した後、各々
の出力インタフェース６１６からビデオ信号を発生さ
せ、印刷部６１７で印刷を実行させる。

【００７６】従って、本発明の第２の実施の形態におい
ては、符号化された描画オブジェクトを複数の画像生成
手段（レンダラ６１４）から扱うことで（複数の画像生
成手段（レンダラ６１４）で参照することで）、メモリ
資源を効率的に利用してカラー印刷処理を行うことが可
能となる効果を奏する。

【００７７】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、１つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読出し実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。

【００７８】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。

【００７９】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ
−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭな
どを用いることができる。

【００８０】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。

【００８１】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
ＣＰＵなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。

【００８２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１乃至４記
載の印刷装置、請求項９記載の印刷システム、請求項１
１乃至１４記載のカラー印刷方法、請求項１９記載の記
憶媒体によれば、複数の画像生成手段（画像生成ステッ
プ）を用いてカラー（複数プレーン）印刷を行うこと
で、より効率的なカラー印刷処理を行うことが可能とな
る効果を奏する。

【００８３】また、請求項５乃至８記載の印刷装置、請
求項１０記載の印刷システム、請求項１５乃至１８記載
のカラー印刷方法、請求項２０記載の記憶媒体によれ
ば、符号化された描画オブジェクトを複数の画像生成手
段（画像生成ステップ）から扱うことで（複数の画像生
成手段（画像生成ステップ）で参照することで）、メモ
リ資源を効率的に利用してカラー印刷処理を行うことが
可能となる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理制御系の構成を示すブロック
図である。

【図２】本発明の第１及び第２の実施の形態に係るプリ
ンタ制御システムの印刷装置の一例であるレーザビーム
プリンタの内部構造を示す構成図である。

【図３】本発明の第１及び第２の実施の形態に係るプリ
ンタ制御システムの全体構成を示すブロック図である。

【図４】本発明の第１の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理を示すフローチャートであ
る。

【図５】本発明の第１の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理を示すフローチャートであ
る。

【図６】本発明の第２の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理制御系の構成を示すブロック
図である。

【図７】本発明の第２の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理を示すフローチャートであ
る。

【図８】本発明の第２の実施の形態に係るプリンタ制御
システムの印刷装置の処理を示すフローチャートであ
る。

【図９】本発明のプログラム及び関連データを記憶した
記憶媒体の記憶内容の構成例を示す説明図である。

【図１０】本発明のプログラム及び関連データが記憶媒
体から装置に供給される概念例を示す説明図である。

【符号の説明】

４０１ホストコンピュータ４０４、６０４ＣＰＵ４１１、６１２中間データバッファ４１２、６１４レンダラ４１３、６１５バンドバッファ４１５、６１７印刷部６１１圧縮装置６１３伸長装置１００１プリンタ制御ユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カラー印刷が可能な印刷装置であって、描画オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、
前記生成された描画オブジェクトを保持するオブジェク
ト保持手段と、前記描画オブジェクトに基づき印刷画像
を生成する複数の画像生成手段と、前記画像生成手段を
切り替える切替手段と、前記生成された印刷画像を保持
する画像保持手段とを有することを特徴とする印刷装
置。
【請求項２】前記画像生成手段は、少なくとも前記カ
ラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オブジ
ェクト生成手段は、前記複数色分別々に描画オブジェク
トを生成し、前記切替手段は、前記複数色の各印刷画像
生成毎に前記画像生成手段を切り替えることを特徴とす
る請求項１記載の印刷装置。
【請求項３】前記オブジェクト生成手段は、描画オブ
ジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を付加す
ると共に前記オブジェクト保持手段に保持し、前記切替
手段は、前記オブジェクト保持手段が保持した描画オブ
ジェクトに付加された前記色情報に基づき前記画像生成
手段を切り替えることを特徴とする請求項１又は２記載
の印刷装置。
【請求項４】前記画像保持手段は、少なくとも前記カ
ラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複数の
画像保持手段は、前記切替手段で切り替えられた前記画
像生成手段が処理した色に対応する色の印刷画像を保持
することを特徴とする請求項１乃至３の何れかに記載の
印刷装置。
【請求項５】カラー印刷が可能な印刷装置であって、描画オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、
前記生成された描画オブジェクトを符号化する符号化手
段と、前記符号化された符号化オブジェクトを保持する
オブジェクト保持手段と、前記符号化オブジェクトに基
づき印刷画像を生成する複数の画像生成手段と、前記画
像生成手段を切り替える切替手段と、前記符号化オブジ
ェクトを復号化する復号化手段と、前記生成された印刷
画像を保持する画像保持手段とを有することを特徴とす
る印刷装置。
【請求項６】前記画像生成手段は、少なくとも前記カ
ラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記オブジ
ェクト生成手段は、前記複数色分別々に描画オブジェク
トを生成し、前記切替手段は、前記複数色の各印刷画像
生成毎に前記画像生成手段を切り替えることを特徴とす
る請求項５記載の印刷装置。
【請求項７】前記オブジェクト生成手段は、描画オブ
ジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報を付加す
ると共に前記符号化手段による符号化後に前記オブジェ
クト保持手段に保持し、前記切替手段は、前記オブジェ
クト保持手段が保持した符号化オブジェクトに付加され
た前記色情報に基づき前記画像生成手段を切り替えるこ
とを特徴とする請求項５又は６記載の印刷装置。
【請求項８】前記画像保持手段は、少なくとも前記カ
ラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記複数の
画像保持手段は、前記切替手段で切り替えられた前記画
像生成手段が処理した色に対応する色の印刷画像を保持
することを特徴とする請求項５乃至７の何れかに記載の
印刷装置。
【請求項９】カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装
置へ印刷データを送信する上位装置とを有する印刷シス
テムであって、前記印刷装置は、前記上位装置から送信された印刷デー
タに基づき描画オブジェクトを生成するオブジェクト生
成手段と、前記生成された描画オブジェクトを保持する
オブジェクト保持手段と、前記描画オブジェクトに基づ
き印刷画像を生成する複数の画像生成手段と、前記画像
生成手段を切り替える切替手段と、前記生成された印刷
画像を保持する画像保持手段とを有することを特徴とす
る印刷システム。
【請求項１０】カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷
装置へ印刷データを送信する上位装置とを有する印刷シ
ステムであって、前記印刷装置は、前記上位装置から送信された印刷デー
タに基づき描画オブジェクトを生成するオブジェクト生
成手段と、前記生成された描画オブジェクトを符号化す
る符号化手段と、前記符号化された符号化オブジェクト
を保持するオブジェクト保持手段と、前記符号化オブジ
ェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画像生成手段
と、前記画像生成手段を切り替える切替手段と、前記符
号化オブジェクトを復号化する復号化手段と、前記生成
された印刷画像を保持する画像保持手段とを有すること
を特徴とする印刷システム。
【請求項１１】カラー印刷が可能な印刷装置、或いは
カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データ
を送信する上位装置とを有する印刷システムに適用され
るカラー印刷方法であって、描画オブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップ
と、前記生成された描画オブジェクトを保持するオブジ
ェクト保持ステップと、前記描画オブジェクトに基づき
印刷画像を生成する複数の画像生成ステップと、前記画
像生成ステップを切り替える切替ステップと、前記生成
された印刷画像を保持する画像保持ステップとを有する
ことを特徴とするカラー印刷方法。
【請求項１２】前記画像生成ステップは、少なくとも
前記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記
オブジェクト生成ステップでは、前記複数色分別々に描
画オブジェクトを生成し、前記切替ステップでは、前記
複数色の各印刷画像生成毎に前記画像生成ステップを切
り替えることを特徴とする請求項１１記載のカラー印刷
方法。
【請求項１３】前記オブジェクト生成ステップでは、
描画オブジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報
を付加すると共に前記オブジェクト保持ステップに保持
し、前記切替ステップでは、前記オブジェクト保持ステ
ップが保持した描画オブジェクトに付加された前記色情
報に基づき前記画像生成ステップを切り替えることを特
徴とする請求項１１又は１２記載のカラー印刷方法。
【請求項１４】前記画像保持ステップは、少なくとも
前記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記
複数の画像保持ステップでは、前記切替ステップで切り
替えられた前記画像生成ステップが処理した色に対応す
る色の印刷画像を保持することを特徴とする請求項１１
乃至１３の何れかに記載のカラー印刷方法。
【請求項１５】カラー印刷が可能な印刷装置、或いは
カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データ
を送信する上位装置とを有する印刷システムに適用され
るカラー印刷方法であって、描画オブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップ
と、前記生成された描画オブジェクトを符号化する符号
化ステップと、前記符号化された符号化オブジェクトを
保持するオブジェクト保持ステップと、前記符号化オブ
ジェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画像生成ス
テップと、前記画像生成ステップを切り替える切替ステ
ップと、前記符号化オブジェクトを復号化する復号化ス
テップと、前記生成された印刷画像を保持する画像保持
ステップとを有することを特徴とするカラー印刷方法。
【請求項１６】前記画像生成ステップは、少なくとも
前記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記
オブジェクト生成ステップでは、前記複数色分別々に描
画オブジェクトを生成し、前記切替ステップでは、前記
複数色の各印刷画像生成毎に前記画像生成ステップを切
り替えることを特徴とする請求項１５記載のカラー印刷
方法。
【請求項１７】前記オブジェクト生成ステップでは、
描画オブジェクト生成時に該描画オブジェクトに色情報
を付加すると共に前記符号化ステップによる符号化後に
前記オブジェクト保持ステップに保持し、前記切替ステ
ップでは、前記オブジェクト保持ステップが保持した符
号化オブジェクトに付加された前記色情報に基づき前記
画像生成ステップを切り替えることを特徴とする請求項
１５又は１６記載のカラー印刷方法。
【請求項１８】前記画像保持ステップは、少なくとも
前記カラー印刷で用いる複数色分設けられており、前記
複数の画像保持ステップでは、前記切替ステップで切り
替えられた前記画像生成ステップが処理した色に対応す
る色の印刷画像を保持することを特徴とする請求項１５
乃至１７の何れかに記載のカラー印刷方法。
【請求項１９】カラー印刷が可能な印刷装置、或いは
カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データ
を送信する上位装置とを有する印刷システムに適用され
るカラー印刷方法を実行するプログラムを記憶したコン
ピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記カラー印刷方法は、描画オブジェクトを生成するオ
ブジェクト生成ステップと、前記生成された描画オブジ
ェクトを保持するオブジェクト保持ステップと、前記描
画オブジェクトに基づき印刷画像を生成する複数の画像
生成ステップと、前記画像生成ステップを切り替える切
替ステップと、前記生成された印刷画像を保持する画像
保持ステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
【請求項２０】カラー印刷が可能な印刷装置、或いは
カラー印刷が可能な印刷装置と該印刷装置へ印刷データ
を送信する上位装置とを有する印刷システムに適用され
るカラー印刷方法を実行するプログラムを記憶したコン
ピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記カラー印刷方法は、描画オブジェクトを生成するオ
ブジェクト生成ステップと、前記生成された描画オブジ
ェクトを符号化する符号化ステップと、前記符号化され
た符号化オブジェクトを保持するオブジェクト保持ステ
ップと、前記符号化オブジェクトに基づき印刷画像を生
成する複数の画像生成ステップと、前記画像生成ステッ
プを切り替える切替ステップと、前記符号化オブジェク
トを復号化する復号化ステップと、前記生成された印刷
画像を保持する画像保持ステップとを有することを特徴
とする記憶媒体。