JP2001025754A - 遠心分別機及びそれを用いた脱水処理装置 - Google Patents
遠心分別機及びそれを用いた脱水処理装置Info
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Abstract
分別し、さらに廃棄物を脱水処理して減容・減量化す
る。 【解決手段】 ドラム11の外周面の下部側が網目状に
形成され、ドラム11の一端面側に投入口21、他端面
側には包材を排出する排出口23が設けられ、内部には
複数の攪拌板15が放射状に立設された回転軸13が挿
通され、天井部には包材を排出口へ向かって案内する複
数枚の整流板17が突設された遠心分別機10におい
て、整流板17に包材を破断するための破断部17aが
設けられ、さらに遠心分別機10と分別された廃棄物を
搬送するスクリューコンベア40とを有して構成される
脱水処理装置1であって、スクリューコンベア40の搬
出口41に開口部の大きさを調整可能な開口部調整機構
45を設けて構成される。
Description
れを用いた脱水処理装置に係り、特に、包材に収納され
た廃棄野菜や生ゴミ等の廃棄物の包材を破いて包材と廃
棄物とを分離する遠心分別機及び分別された廃棄物をさ
らに脱水処理する脱水処理装置に関する。
より多くの食品は小包装化され販売されており、現在で
は加工食品に限らず野菜や魚等の生鮮食品類もほとんど
小包装化され販売されている。包装されたこれらの食品
は賞味期間や品質保証期間が経過した後は廃棄処分され
るが、これらの多くはポリエチレン製等のプラスチック
フィルムにより包装されているため、収納された食品と
包装とを分別してそれぞれ廃棄する必要がある。
チックフィルムの袋を破いて中の食品を取り出し食品と
包装を分別するのは非常に手間のかかる作業であり多大
な労力を要する。このような労力の軽減を図るためにプ
ラスチック製袋と内容物を分離するための分離機として
「実公昭63−25976」がある。当該考案に係る分
離機によれば、袋が攪拌送風羽根或いは筒体の天井部に
設けられた三日月の案内片に強く打ちつけられ破けて内
容物が外へ放出されて分離されるというものである。
安全及び衛生の確保の観点からしっかり包装されている
ため、当該考案に係る分離機を用いたとしても回転する
攪拌送風羽根に包装された食品が打ちつけられただけで
は包装が破けない場合がある。また、筒体の天井部に設
けられた三日月の案内片は攪拌送風羽根が巻き起こす風
によりプラスチック袋を吐出ダクト側へ案内するもので
ありプラスチック袋を積極的に破断させる機能は設けら
れていない。したがって、しっかりと包装された食品の
場合に包装を確実に破断させるためにはかなりの回転数
で攪拌送風羽根を回転させる必要がある。
や豆腐等は、多量の水分を有しているものが多く、包装
と分別された食品を廃棄に際してさらに脱水処理して減
容・減量化することができれば廃棄処理量も少なくなり
且つ焼却処分も行ない易くなる。
レストラン等の事業所から出される生ゴミの中にはビニ
ール、ペットボトル、金属缶、アルミ箔等の生ゴミ以外
のものも多数混入していることからこれらの混入物と生
ゴミを分別することができれば生ゴミ処理も大変効率的
になる。
た廃棄食品等の廃棄物を確実に包材と廃棄物とに分別
し、また、家庭から出される生ゴミやレストラン等から
出される業務用生ゴミを生ゴミ以外の混入物とに分別す
るための分別機を提供することにある。本発明の目的
は、また、分別された廃棄食品や生ゴミ等をさらに脱水
処理して減容・減量化することができる脱水処理装置を
提供することにある。
に請求項1に記載の本発明は、横設された筒状形を有す
るドラムの外周面の下部側が網目状に形成され、該ドラ
ムの一端面側に包材に収納された廃棄食品や生ゴミ等の
廃棄物を投入する投入口が設けられると共に、他端面側
の上部には分別された包材を外へ排出する排出口が設け
られ、ドラムの内部には投入された廃棄物を攪拌する複
数の攪拌部材が放射状に立設された回転軸が挿通され、
ドラムの天井部には分別された包材を排出口へ向かって
案内する複数枚の整流板が回転軸の回転方向に対して斜
めに突設された遠心分別機であって、整流板には、廃棄
物を収納した包材を破断するための破断部が設けられて
いることを特徴とする。
の本発明は、請求項1に記載の遠心分別機において、ド
ラムの外周面の下部側に形成された網目の大きさが調整
可能とされていることを特徴とする。
の本発明は、請求項1又は2に記載の遠心分別機と、遠
心分別機のドラムの外周面に形成された網目を通過して
分別された廃棄物を搬送するスクリューコンベアとを有
して構成される脱水処理装置であって、スクリューコン
ベアの搬出口に該搬出口の開口部の大きさを調整する開
口部調整機構を設け、該開口部調整機構により搬出口の
開口部の大きさを調整することによりスクリューコンベ
アで搬送される廃棄物の排出量を制限して該廃棄物を圧
縮し脱水することを特徴とする。
の本発明は、請求項3に記載の脱水処理装置において、
スクリューコンベアから排出された脱水廃棄物を互いに
逆回転する2つのローラの間に挟んで圧縮し、脱水廃棄
物をさらに脱水する脱水機が設けられていることを特徴
とする。
の本発明は、請求項3又は4に記載の脱水処理装置にお
いて、ドラムの外周面に形成された網目を通過して分別
された廃棄物をさらに圧潰して細かく切断した後、スク
リューコンベアへ送る圧潰機が設けられていることを特
徴とする。
を用いた脱水処理装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明に係る脱水処理装置の斜視図である。
図2は図1の脱水処理装置の正面図、図3は図1の脱水
処理装置の右側面図である。
について説明する。本発明に係る脱水処理装置1は、遠
心分別機10と、圧潰機30と、スクリューコンベア4
0と、脱水機50とを含んで構成されている。まず、遠
心分別機10は、包材に収納された廃棄食品又は生ゴミ
等の廃棄物を包材と廃棄物に分別し、また廃棄物を適当
な大きさに破砕・切断するものである。遠心分別機10
は円筒形状を有するドラム11と、ドラム11内に挿通
され複数の攪拌板15が放射状に立設された回転軸13
と、分離された包材を排出口23へ向かって案内する複
数枚の整流板17とを有して構成されている。
態で配置されている。そして、ドラム11の一端面側に
は包材に収納された廃棄食品或いは生ゴミ等の廃棄物を
ドラム11内に投入するための投入口21が設けられ、
投入口21には廃棄物物を投入口21に案内するための
ホッパ21aが連設されている。一方、ドラム11の他
端面側の上部にはドラム11内で分離された包材や生ゴ
ミ内に含まれていたビニール、アルミ箔等の生ゴミ以外
の混入物を外へ排出する排出口23が設けられている。
また、ドラム11の外周面にはドラム11に滞留した混
入物を取り出す図示しない取出口が設けられている。
きさの孔を有するパンチングメタル11aにより網目状
に形成されている。孔の径の大きさは廃棄物の種類にも
よるが廃棄物を遠心力によりパンチングメタル11aの
孔を通過させるためには5〜25mm程度が好ましい。
また、パンチングメタル11aの網目の大きさは調整可
能とされている。すなわち、25mm程度の大きさの孔
を有するパンチングメタル11aが配設されたドラム1
1の外周面上のパンチングメタル11aとそうでない壁
面の境界上に係合部材11bを複数配設し、端部にこの
係合部材11bと係合する係合部が複数配設された5〜
10mm程度の径を有する網目状部材を係合部材11b
に係合させることによりパンチングメタル11aを覆
い、所望の径の大きさを得ることができるようになって
いる。また、他の方法としては、ドラム11からパンチ
ングメタル11aを着脱可能としておき、これを付け替
えることにより所望の径の大きさを得るようにしてもよ
い。
放射状に立設された回転軸13が挿通されている。攪拌
板15は回転軸13を中心として回転することにより廃
棄物をドラム11の内壁に押圧し或いは打潰すると共
に、回転により発生する風圧で袋やビニール、アルミ箔
等の生ゴミ以外の混入物を分別するものである。本実施
形態では攪拌板15の先端部が回転方向にやや曲線状に
折れ曲がった形状を有しており、この形状により、廃棄
物をすくい上げて勢い良くドラム11の内壁に向かって
放出することが可能となる。尚、本実施例では、攪拌板
15は4枚設けられているがこれに限定されるものでは
ない。
ルミ箔等の生ゴミ以外の混入物を排出口23へ向かって
案内する複数の整流板17、17が突設されている。整
流板17は、図4(b)に示すように、ドラム11の天
井面に配置され、攪拌板15の回転を阻害しないように
弓状形を有している。そして、整流板17は回転軸13
の回転方向に対して若干角度を持って斜めに配置されて
おり、攪拌板15の回転によって発生する風を排出口2
3方向に向かって案内するようになっている。また、整
流板17には投入された投入物の袋を引っかけて破くた
めの破断部17aが設けられている。破断部17aは整
流板17の両端部を鋭角に突出して形成されている。破
断部17aの形状はこれに限るものではなく、他の実施
形態としては整流板17の主として内面に針状突起を設
けたものでもよく、包材に引っかかるような角部を有し
たものでもよい。
大きさに粗破砕された廃棄物をさらに細かく切断・圧潰
するものである。圧潰機30は、ドラム11の下部に配
置され、円筒状のドラムの周囲に凹凸を設けて歯車状に
した2つのローラ31a、31aを互いに逆回転させ、
2つのローラの間に遠心分別機10により粗破砕された
廃棄物を歯車の噛み合わせによりさらに細かく切断・圧
潰する。2つローラの間隔はローラの回転軸を移動する
ことにより調整可能とされている。尚、圧潰機30は分
別する投入物の種類に応じて設ければよい。例えば、キ
ャベツ・白菜等は硬い芯を有しているため、この段階で
更に細かく切断・圧潰しておくと後述する脱水機50で
の脱水効率をよくすることができる。
0又は圧潰機30により破砕された廃棄物を搬送するも
のである。スクリューコンベア40の搬出口41には搬
出口41の開口部の大きさを調整する開口部調整機構4
5が設けられている(図5(a)参照)。開口部調整機
構45は、図5(b)に示すように、概略として、固定
開口盤45aと回転仕切板45bにより構成されてい
る。すなわち、固定開口盤45aは円盤の表面に扇形の
開口部が複数設けられた形状を有し、スクリューコンベ
ア40の搬出口41に固着されている。同様に円盤の表
面に扇形の開口部が複数設けられた回転仕切板45bが
ビス45eを介して固定開口盤45aに密接されると共
にビス45eを中心に回転自在とされている。回転仕切
板45bの外周面には取付部45cが突出して設けら
れ、この取付部45cにビス45fによりシャフト45
dが取着されている。シャフト45dを引っ張って回転
仕切板45bを所定角度回転させることにより、固定開
口盤45aの開口部と回転仕切板45bの開口部の重な
る面積を調整してスクリューコンベア40で搬送される
廃棄物物の排出量を制限する。そして、搬出口41付近
に滞留した廃棄物は次々と送られてくる廃棄物により圧
縮され脱水される。脱水された水はメッシュ47aを通
過して貯水槽47に貯まり配水管49を介して排水され
る。
送された廃棄物をさらに圧縮脱水するものである。脱水
機50は、スクリューコンベア40の搬出口41に隣接
して配置され、互いに逆回転する2つのローラ51、5
1を近接させて構成されている。そして2つのローラ5
1、51の間隙に廃棄物を挟み込んで圧縮し、脱水を行
なう。ここで絞られた水分は上述した貯水槽47に貯ま
り、配水管49を介して排水される。脱水機50によっ
て脱水された廃棄物はスライダ55通って容器60内に
貯められる。
用いた脱水処理装置の動作について説明する。まず、袋
詰め又は包装された廃棄食品等の廃棄物を遠心分別機1
0のホッパ21aに投入する。投入された廃棄物は回転
する攪拌板15によりドラム11内で回転し、攪拌板1
5によって打壊されると共に整流板17に設けられた破
断部17aによって袋等の包材が破断し内部に収納され
ていた廃棄物がドラム11内に放出される。放出された
廃棄物は攪拌板15や整流板17により粗破砕され、ド
ラム11の下部に形成されたパンチングメタル11aの
孔を通って落下する。
する風が整流板17により排出口23方向へ流れるため
その風に案内されて排出口23から排出され包材と投入
物が分別される。また、ビニール、ペットボトル、金属
缶、アルミ箔等の混入物のうち比較的軽いものは包材と
同様に排出口23から排出されるがそれ以外の混入物は
パンチングメタル11aの孔を通過しないのでドラム1
1内に滞留する。
物は圧潰機30に送られ、2つのローラ31a、31a
の歯車の噛み合わせによりさらに細かく切断・圧潰され
る。そして、スクリューコンベア40により搬送される
が、その際開口部調整機構45の回転仕切板45bを所
定角度回転して開口部の大きさを調整して排出量を所定
量に制限し、廃棄物を排出口付近で押圧して脱水する。
脱水された水はメッシュ47aを通過して貯水槽47に
溜まり配水管49を介して排水される。そして、脱水さ
れた廃棄物は脱水機50に送られローラ51、51によ
りさらに圧縮され脱水される。脱水機50により脱水さ
れた水は同様に貯水槽47に貯まる。脱水機50により
脱水された廃棄物はスライダ55を通って容器60内に
貯まる。
分別機のドラムの内部に突設された整流板に廃棄物を収
納する包材を破断するための破断部を設けることとした
ので、包材を確実に破いて廃棄物を放出させることが可
能となると共に、攪拌板の回転数を多くせずとも包材を
確実に破断させることが可能となるという効果がある。
また、多大な労力を要せずに家庭から出される生ゴミや
レストラン等の業務用生ゴミと生ゴミ以外の混入物とを
分別することができるという効果がある。さらに、本発
明に係る脱水処理装置によれば分別された内容物を脱水
・減量化できるので廃棄物の焼却処理等が行ない易くな
るという効果がある。
(b)は開口部調整機構の分解斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 横設された筒状形を有するドラムの外周
面の下部側が網目状に形成され、該ドラムの一端面側に
包材に収納された廃棄食品や生ゴミ等の廃棄物を投入す
る投入口が設けられると共に、他端面側の上部には分別
された包材を外へ排出する排出口が設けられ、 前記ドラムの内部には投入された前記廃棄物を攪拌する
複数の攪拌部材が放射状に立設された回転軸が挿通さ
れ、 前記ドラムの天井部には分別された包材を排出口へ向か
って案内する複数枚の整流板が前記回転軸の回転方向に
対して斜めに突設された遠心分別機であって、 前記整流板には、廃棄物を収納した前記包材を破断する
ための破断部が設けられていることを特徴とする遠心分
別機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の遠心分別機において、 前記ドラムの外周面の下部側に形成された網目の大きさ
が調整可能とされていることを特徴とする遠心分別機。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の遠心分別機と、 前記遠心分別機の前記ドラムの外周面に形成された網目
を通過して分別された廃棄物を搬送するスクリューコン
ベアとを有して構成される脱水処理装置であって、 前記スクリューコンベアの搬出口に該搬出口の開口部の
大きさを調整する開口部調整機構を設け、該開口部調整
機構により前記搬出口の開口部の大きさを調整すること
により前記スクリューコンベアで搬送される廃棄物の排
出量を制限して該廃棄物を圧縮し脱水することを特徴と
する脱水処理装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の脱水処理装置におい
て、 前記スクリューコンベアから排出された脱水廃棄物を互
いに逆回転する2つのローラの間に挟んで圧縮し、前記
脱水廃棄物をさらに脱水する脱水機が設けられているこ
とを特徴とする脱水処理装置。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載の脱水処理装置に
おいて、 前記ドラムの外周面に形成された網目を通過して分別さ
れた廃棄物をさらに圧潰して細かく切断した後、前記ス
クリューコンベアへ送る圧潰機が設けられていることを
特徴とする脱水処理装置。
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JP19902799A JP4005272B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 遠心分別機及びそれを用いた脱水処理装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4005272B2 JP4005272B2 (ja) | 2007-11-07 |
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JP19902799A Expired - Fee Related JP4005272B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 遠心分別機及びそれを用いた脱水処理装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4005272B2 (ja) |
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