JP2012091092A - 解泥機 - Google Patents

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孝男 長田
Toshiharu Nakanishi
稔治 中西
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博幸 宇都宮
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Abstract

【課題】簡単な構成により、汚染土壌の洗浄のための解泥・分級処理を的確且つ効率的に行うことができる装置を提供することを目的とする。
【解決手段】設置面Eに対して傾斜設置され、内部空間が土壌塊PS0の一部を濾過する濾過体14により筒体12の上部領域16と濾過体14の下側領域18に分割された筒体12からなる解泥機10である。上部領域16には、解泥手段であるワイヤ30を有する回転可能なロータ32が設けられ、筒体12に投入された土壌塊PS0はシャワーノズル34から供給された水により湿潤し、ワイヤ30の打撃により分解する。濾過体14の下側領域18には、濾過体14により濾過された土壌塊の濾物PS2を傾斜下方側へ送るスクリューコンベヤ42が設けられており、送られた土壌塊の濾過物PS2は土壌塊濾物排出口46から筒体12外へ排出される。濾過体14上に残留した土壌塊残渣PS1は、上部領域16の傾斜下方側に設けられた土壌塊残渣排出口22から筒体12外へ排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚染土壌の洗浄のために行われる汚染土壌塊の解泥・分級等の処理に用いる解泥機に関する。
従来、汚染土壌の修復は、汚染土壌を清浄土壌と入れ替えることにより行われており、掘削された汚染土壌は、焼却、セメント原料化及び管理型処分場への埋め立て等により処理されていた。しかし、汚染土壌の入れ替えには汚染土壌の輸送とそれに代わる清浄土壌の確保と輸送が必要であり、更に、掘削された汚染土壌の処分容量に不足が生じる可能性もあった。
そこで、代替する土壌修復の方法として、掘削された汚染土壌を洗浄により浄化し、浄化された土壌を埋め戻す土壌修復方法が実施化されている。一般的に汚染土壌中には、その細粒部に汚染濃度が高い粒子が多いことが知られているので、土壌の洗浄はこの細粒部に対して行われることが効果的である。この細粒部に対する洗浄を行うために、掘削された汚染土壌塊に対して解泥・分級操作を行い、汚染土壌の細粒部を抽出することが必要になる。
以下、従来の土壌の洗浄のために実施される解泥・分級操作を図5に基づいて説明する。図5は、従来の土壌洗浄のための解泥・分級操作の概容を説明するための図である。まず、汚染土壌搬出現場から搬出した汚染土壌塊PSをグリズリーフィーダ62により処理し、80mmより大きいガラを除去する。次に、残りの80mm以下の土壌塊PSを別途設置されたドラムウォッシャ64に供給して土壌塊中の石や木片に付着した泥土を分解し、更に、別途設置された振動ふるい66により80mm〜5mmの石、木片及びゴミ等を除去する。最後に、同じく別途設置されたスパイラル分級機68を用いて5mm〜2mmの洗浄砂を除去し、汚染物が蓄積しやすい細粒土(2mm未満)を懸濁したスラリーをポンプで洗浄工程へ輸送する。
この工程において、解泥機に相当するものはドラムウォッシャ64であり、ドラムウォッシャ64は、供給される水によって土壌塊PSを湿潤し、湿潤した土壌塊PSを回転ドラムの回動に伴ってドラム内周面に設けられた内羽根により掻き上げ、転動することによって解泥処理を行う。
また、ドラムウォッシャ64に代わる土壌塊の解泥装置としては、図6のような破砕機70が開示されている(特許文献1の図12を参照乞)。同図(a)は、従来の、土壌塊PSの破砕機70を説明するための図であり、同図(b)は同図(a)のII−II線断面図である。図示のように、破砕機70の回転ドラム72内に投入された汚染土壌塊PSが加水により湿潤され、回転ドラム内方に突出する掻き上げ羽根72aと、回転ドラム72に対して偏心して取付けられたロータ74に設けられた保持羽根74aとに挟まれて分解される。そして、同時に分解された土壌の小塊同士も互いに研磨され、破砕される。これにより、汚染土壌塊PSはより細かな粒子へと破砕されながら分解されるので、その後の分級操作により効率良く目的の粒度以下の細粒土を抽出することができる。
特開2000−271506
しかし、上述の解泥・分級処理によれば、別々に構成された多くの装置を用いた処理が必要となる。従って、処理された土壌塊を次の処理装置へと移送する作業が発生し、多くの手間と時間が必要となると共に、それぞれの装置の設置スペースが必要となり、更にはそれぞれの装置毎のメンテナンス作業も必要となる。
ここで、解泥・分級処理に使用する装置数を減らすべく、掘削された土壌塊から直接上述の破砕機を用いて解泥処理を行おうとしても、分級されていない大きく頑強な石塊や土壌塊中に混入していた大きな金属片等は、回転ドラムの掻き上げ羽根とロータの保持羽根との間に挟まり回転ドラムとロータの回転を止めてしまうおそれがある。従って、破砕機を用いた解泥処理前には、グリズリーフィーダを用いた予備分級処理は必須であり、解泥・分級処理に使用する装置数の削減は容易ではない。
このように、従来別々に構成された多くの装置を用いて行われていた汚染土壌の洗浄のための汚染土壌塊の解泥・分級処理の簡略化、処理の効率化が課題となっていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成により、汚染土壌の洗浄のための解泥・分級処理を的確且つ効率的に行うことができる装置を提供することにある。
上記目的を解決するための請求項1に記載の解泥機は、設置面に対して所定の傾斜をもって横置きされた筒体と、前記筒体の前記傾斜上方側の端部に形成され、土壌塊が投入される土壌塊投入口と、前記筒体内の上部領域において前記筒体の伸長方向に伸長し、該筒体内で回転可能に設けられた軸体と、該軸体の外表面に所定間隔をおいて複数設けられ、該軸体の外表面から径方向に所定長さ突出する棒状の突出体と、を有するロータと、該ロータの回転領域の下側半周全域を覆うように前記筒体内に設けられ、前記上部領域から前記土壌塊の一部が通過可能な孔を複数有する濾過体と、前記筒体内の前記濾過体の下側領域に通過してきた前記土壌塊の濾物を前記筒体の傾斜下方側へ送る送り手段と、前記土壌塊投入口から投入された土壌塊に対して水を供給する水供給手段と、前記筒体の上部領域の傾斜下方側端部に設けられ、前記濾過体上に残留した土壌塊残渣を前記筒体外へ排出する土壌塊残渣排出口と、前記濾過体の下側領域の傾斜下方側端部に設けられ、前記送り手段で送られた前記土壌塊の濾物を前記筒体外へ排出する土壌塊濾物排出口とを有することを特徴とする。
この構成によれば、筒体の傾斜上方側の端部に形成された土壌塊供給口から筒体内に供給された土壌塊を、水供給手段により供給された水により湿潤し、湿潤した土壌塊を回転するロータに設けられた棒状の突出体による叩き動作により分解することができる。そして、分解された土壌塊のうち、濾過体の孔径より小さいものをその孔を通過させて濾過することにより土壌塊を分級することができる。
従って、本発明の解泥機によれば、一つの装置のみによって、土壌塊を分解し、分解された土壌塊を濾過体の孔径を境に大きい粒子(土壌塊残渣)及び小さい粒子(土壌塊濾物)に分級することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の解泥機において、前記棒状の突出体が、所定の可とう性を有することを特徴とする。この構成によれば、棒状の突出体と濾過体との間に土壌塊が挟まった場合にも、所定の可とう性を有する棒状体のしなり動作により棒状の突出体と濾過体との間の隙間が拡大するので、この土壌塊の詰まりが速やかに解消される。従って、棒状の突出体の回動に伴ってその棒状の突出体と濾過体との間に土壌塊が咬み込み、解泥機のロータの回転が停止して解泥・分級処理が停止する等の不具合が発生するおそれが低減される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の解泥機において、前記棒状の突出体が、ワイヤーロープであることを特徴とする。この構成によれば、棒状の突出体が土壌塊を破砕することができる程度の剛性と、要求される可とう性を確保できると共に、ワイヤロープ自体が汎用品であるために経時劣化時の交換も容易で経済的である。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の解泥機において、前記筒体の上部外壁と前記濾過体とによって略円筒体が構成され、該略円筒体の伸長方向の軸中心に前記ロータの軸体が設けられ、前記棒状の突出体が、前記略円筒体の内周壁面と近接する長さを有することを特徴とする。この構成によれば、略円筒体の下側半周壁面を構成する濾過体に沿って流動する比較的細かい土壌塊に対しても直接棒状の突出体による叩き動作による衝撃を与えることができ、より効率の良い土壌塊の破砕を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の解泥機において、前記送り手段が前記筒体の伸長方向に伸長するように設けられたスクリューコンベヤにより構成されていることを特徴とする。この構成によれば、スクリューの軸の回転速度に応じて濾物の送り速度、さらには、濾物の筒体外への排出速度を調節することができる。従って、解泥機への土壌塊投入量、解泥・分級処理速度に合わせた濾物の排出が可能となるので、送り手段が本解泥機を用いた解泥・分級処理速度の最適化に貢献する構成となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の解泥機において、前記水供給手段により供給される水に、前記土壌塊を洗浄する洗浄剤が含まれることを特徴とする。この構成によれば、解泥・分級処理工程から土壌の洗浄を行うことができるので、汚染土壌の洗浄工程を含む汚染土壌の浄化処理全体が更に効率化される。更に、洗浄工程に送られない濾過体上に残留する土壌塊残渣に対しても一定の洗浄処理を施すことができる。
この発明によれば、一つの装置のみによる解泥・分級処理によって、汚染土壌塊から直接一定の粒度を有する土壌等を得ることができるので、土壌塊の解泥・分級処理を同時進行で、且つ同じ設置スペース内で行うことができる。更に、装置メンテナンスも一括して行うことができる。従って、汚染土壌の洗浄のための解泥・分級処理を的確且つ効率的に実施することができる。
本発明の実施の形態に係る解泥機10の概略を説明するための断面図である。 図1のI−I線断面図である。 本発明の実施の形態に係る解泥機10のロータ32に取り付けられた棒状の突出体を説明するための図である。 本実施の形態に係る解泥機10を、上から見た図である。 従来の土壌洗浄のための解泥・分級操作の概容を説明するための図である。 (a)従来の、土壌塊PSの破砕機70を説明するための図である。(b)図6(a)のII−II線断面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面に基いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る解泥機10の概略を説明するための断面図であり、図2は、同図のI−I線断面図である。図示のように、解泥機10は、設置面Eに対して3度傾斜して横置きされた筒体12として構成され、筒体12内の空間は板状の濾過体14によって上部領域16と、濾過体14の下側領域18に分割されている。上部領域16は解泥・分級処理の場となり、分級物の一部が濾過体14の下側領域18に移行する。
まず、筒体12の上部領域16の構成について説明する。筒体12の上部領域16は、円形の側面20a、周壁20b及び円形の他方の側面20cを有する略円筒状の略円筒体20の内部空間として構成されており、この略円筒体20は、筒体12の傾斜に伴い側面20cが側面20aより高位置となるように傾斜して横置きされている。
略円筒体20の傾斜上方側の端部、すなわち、略円筒体20における周壁20bの傾斜上方側であって高位置側の端部面には、汚染した土壌地盤から掘削された土壌塊PS0を投入するホッパー17が取付けられた矩形の開口部19が設けられ、これらホッパー17及び開口部19により土壌塊投入口が構成されている。
略円筒体20の周壁20bの下側半周、すなわち、設置面E側の半周壁面は、全域に亘って土壌塊PS0の一部が通過可能な孔径4mmの小孔を多数有する濾過体14として構成されている。従って、略円筒体20は、側面20a、周壁20bの高位置側の半周壁面、及び側面20cからなる筒体12の上部外壁と、周壁20bの下側半周壁面である濾過体14とから構成されている。濾過体14の小孔の大きさは、孔径4mmに限らず、要求される分級物の粒径に応じて適宜調整可能である。
筒体12の上部領域16の傾斜下方側の端部、すなわち、略円筒体20の側面20aの下方側には、濾過体14の小孔を通過できず、濾過体14上に残留した土壌塊の残渣PS1を筒体12の外部へ排出する土壌塊残渣排出口22が設けられており、土壌塊残渣排出口22は、下方へ傾斜した断面コ字状のスロープ24に連続している。
筒体12の上部領域16、すなわち、略円筒体20内において、略円筒体20の伸長方向の軸中心に、略円筒体20の伸長方向に伸長し、側面20aと側面20cとに回転可能に軸架された軸体26が設けられており、この軸体26は側面20c側の軸体26端部に取付けられたモータ28によって駆動されて回転する。軸体26の外表面には、所定間隔置きに軸体26の径方向に向かって突出するワイヤ30が複数取り付けられており、このワイヤが本発明における棒状の突出体を構成している。本実施の形態では、軸体26とワイヤ30とによりロータ32が構成されている。図3は、本発明の実施の形態に係る解泥機10の軸体26に取り付けられた棒状の突出体(ワイヤ30)を説明するための図である。矢印100方向は略円筒体20の側面20a方向を示している。図示のように、ワイヤ30は、軸体26の外表面上に、側面20c側から矢印100方向に向かって68mm置きに1本づつ取り付けられており、各ワイヤ30は、直前のワイヤ30の位置から矢印100方向に向かって軸体26を軸として反時計周りに90度回転した位置に取付けられている。すなわち、土壌塊PS0に叩き動作による衝撃を与えることができるワイヤ30の軸体26に対する取り付け間隔を維持しながら、隣接するワイヤ30同士の間隔を広くとることができる構成となっている。この構成によると、ワイヤ30の軸体26に対する取り付け間隔おきにそれぞれのワイヤ30が独立して土壌塊PS0に対し叩き動作による衝撃を与えることができ、土壌塊PS0を効率良く破砕することができる。ワイヤ30の取付け間隔、及び直前のワイヤ30に対する各ワイヤ30の取付け角度は、土壌塊PS0に対してそれぞれのワイヤ30が独立して衝撃を与えるという効果をもたらすことが可能な範囲で、適宜変更可能である。例えば、それぞれのワイヤ30の取り付け間隔は、50mm〜100mmの範囲であることが好ましい。また、ワイヤ30の太さは、土壌塊PS0の破砕のために十分な剛性を有しつつ一定の可とう性を有する構成となっていれば良く、例えば、直径24mm〜26mmの範囲であることが好ましい。本実施の形態においては直径24mmのワイヤを採用している。ワイヤ30の長さは、筒体12に投入された土壌塊PS0に直接叩き動作による衝撃を与えることができる長さであればどのような長さでも良いが、特に、周壁20aの内面とワイヤ30の先端との間隔が0mmより大きく、且つ5mm以下となる長さであることが好ましい。この長さによると、例えば、濾過体14上を移動する直径8mm程度の小さな土壌塊PS0に対しても叩き動作による衝撃を加えて分解することができる。
略円筒体20における周壁20bの高位置側の半周壁面(濾過体14では無い側の周壁20b面)のI−I線断面上(図2参照乞)には、土壌塊投入口から投入された土壌塊PS0に対して水を供給するためのシャワーノズル34が4つ、ノズルを濾過体14方向に向けてほぼ等間隔に設けられている。ノズルが濾過体14方向を向いているのは、土壌塊投入口から投入された土壌塊PS0が濾過体14上を移動するため、土壌塊PS0に対して的確に水を供給することが可能になるからである。この4つを1組として、シャワーノズル34は、略円筒体20の伸長方向に一定間隔ごとに5カ所に設けられており(図1参照乞)、合計20個設けられたシャワーノズル34によって水供給手段が構成され、水が濾過体14全面に供給される。シャワーノズル34は、上記構成に限定されることなく、水を土壌塊投入口から投入された土壌塊PS0に対して供給可能であれば、どのような構成をとっても良い。供給する水には、実施の形態に応じ他の液体を添加してもよい。例えば、水供給手段により供給される水に、土壌の洗浄工程に用いる洗浄剤が含まれると、解泥・分級工程から土壌の洗浄を行うことができるので、汚染土壌の洗浄工程を含む汚染土壌の浄化処理全体が更に効率化される。更に、洗浄工程に送られない細粒土以外の土壌塊の残渣PS1に対しても一定の洗浄処理を施すことができる。
次に、筒体12における濾過体14の下側領域18の構成について説明する。濾過体14の下側には、濾過体14の下面に沿って断面視略U字状の板材36が略円筒体20の伸長方向に延在しており、この板材36の端縁36a−1、36a−2が(図2参照乞)、周壁20bの高位置側の半周壁面との境界面に位置する濾過体14の縁部14a−1、14a−2と、略円筒体20の外周側から重合して結合している。そして、板材36は、端縁36a−1、36a−2から下方へ垂下するに従って濾過体14と離間し、略U字状の頂部においてその離間距離が最大となるように形成されている。この略U字状の頂部は、略円筒体20の軸中心と略円筒体20の長さ方向に亘って平行となるように設置面Eに対して傾斜して延在している。板材36の傾斜上方側は、略円筒体20の側面20cから連続する板材38により密閉されており、板材36の傾斜下方側は、略円筒体20の側面20aから連続する板材40により密閉されている。これら板材36、38、40及び濾過体14に囲まれた領域が、濾過体14の下側領域18である。この濾過体14の下側領域18には、両端が板材38と板材40とに軸架されたスクリューコンベヤ42が設けられており、このスクリューコンベヤ42はモータ44により駆動され、濾過体14に設けられた孔を通過して濾過体14の下側領域18に移行した土壌塊の濾物PS2を筒体12の傾斜下方側へ送る送り手段を構成している。濾過体14の下側領域18の板材36頂部の傾斜下方側の端部面には、スクリューコンベヤ42により筒体12の傾斜下方側へ送られた土壌塊の濾物PS2を筒体12外へ排出する矩形の土壌塊濾物排出口46が設けられている。
図4は、本実施の形態に係る解泥機10を、上から見た図である。濾過体14の下側領域18の下部には、水平方向に振動する略矩形のふるい部48とふるい部48により濾過された濾物を受けることができる大きさの濾物受け部50とからなるふるい機構を構成する振動ふるい52が設置されている。ふるい部48は、2mm目の網目を有し、2mm未満の細粒土と、2mm以上の礫を分級することができる。
振動ふるい52には、ふるい部48上に残った礫を受ける役割を担う礫受け槽54が隣接している。振動ふるい52のふるい部48は、礫受け槽54方向に向けて若干設置面E方向へ傾斜して濾物受け部50に取り付けられており、ふるい部48の礫受け槽54側の端部は、礫受け槽54の上部に架け渡されると共に下方へ傾斜するスロープ56となっている。
また、解泥機10の土壌塊残渣排出口22から排出された土壌塊の残渣PS1を受けるズリ受け槽58が、筒体12の傾斜下方側で解泥機10と隣接して配置されている。土壌塊残渣排出口22から連続して設けられたスロープ24は、ズリ受け槽58の上部に架け渡されている。
次に、本発明の実施の形態に係る解泥機10を用いた土壌塊PS0の解泥・分級処理操作について説明する。
汚染土壌地盤から掘削された土壌塊PS0は、直接ホッパー17から解泥機10の筒体12内に投入される。筒体12内に投入された土壌塊PS0は、濾過体14上に落下し、濾過体14上で側面20cから側面20a方向への傾斜に従って側面20a側にゆっくりと移動する。その移動の際、土壌塊PS0は、シャワーノズル34から濾過体14に向けて供給される水によって湿潤しつつ、モータ28に駆動されて回転するロータ32のワイヤ30による打撃による衝撃を受け、徐々に分解する。この時、ワイヤ30が上述の構成を有するので、直径が80mmより大きいガラ、例えば、幅・長さ・奥行きがそれぞれ200mm程度の大きなガラが投入されてもワイヤ30間の間隙に存在することが可能である。また、土壌塊の小塊がワイヤ30と濾過体14の間に挟まれた場合にもワイヤ30のしなりにより土壌塊の小塊は濾過体14とワイヤ30との隙間から抜けだすことができ、土壌塊の小塊が濾過体14とワイヤ30との間に咬み込み、ロータ26の回転が停止するというトラブルが発生するおそれも低減される。
土壌塊PS0の分解物のうち、粒径が4mmより小さいものは濾過体14を通過して濾過体14の下側領域18に落下する。粒径が4mm以上の土壌塊の残渣PS1(例えば、ガラ、石、金属片、木片等)は、略円筒体20内の濾過体14上を側面20a側までゆっくりと移動した後、土壌塊残渣排出口22から筒体12外へと排出される。
濾過体14を通過して濾過体14の下側領域18に落下した土壌塊の濾物PS2は、シャワーノズル34より供給された水により懸濁し、濾過体14の下側領域18内ではスラリー状となって存在する。このスラリー状の土壌塊の濾物PS2は、スクリューコンベヤ42により筒体12の傾斜下方側へ送られ、土壌塊濾物排出口46から振動ふるい52のふるい部48上に落下する。ここで、モータ44に駆動されるスクリューコンベヤ42の回転速度を調節することにより、土壌塊PS0の供給速度、及び略円筒体20内における土壌塊PS0の解泥・分級処理速度にあわせて、土壌塊の濾物PS2を筒体12外へ排出する速度を調節することができる。従って、送り手段が解泥・分級処理速度の最適化に貢献する構成となっている。
ふるい部48上に落下した土壌塊の濾物PS2のうち、粒径が2mmより小さい細粒土PS3は、ふるい部48を通過して濾物受け部50へと落下する。この細粒土PS3、すなわち、汚染物が蓄積しやすいスラリー状態の細粒土は、ポンプで洗浄工程へ搬送され、洗浄処理を受ける。
土壌塊の濾物PS2からの分級物のうち、ふるい部48を通過しなかった分級物PS4(粒径が4mmより小さく、且つ2mm以上の砂粒、礫等)は、ふるい部48の傾斜に従って礫受け槽54方向へと移動し、スロープ56を介して礫受け槽54内へと落下する。また、略円筒体20内における土壌塊PS0の解泥後、濾過体14を通過できなかった粒径4mm以上の土壌塊の残渣PS1は、土壌塊残渣排出口22から筒体12外へと排出された後、スロープ24を介してズリ受け槽58内へと落下する。
従って、本発明の解泥機10によると、まず、解泥機10を用いた解泥・分級処理のみにより、汚染土壌搬出現場から搬出した土壌塊PS0から、直接4mm以下の粒径を有する土壌塊の濾物PS2を得ることができる。すなわち、土壌塊の塊泥・分級処理を同時進行で、且つ同じ設置スペース内で行うことができ、土壌塊の塊泥・分級処理が簡略化され、解泥・分級に要する時間を短縮して作業の効率化を図ることができる。
また、解泥機10の下部に振動ふるい52を設けるというコンパクトな装置構成によって、洗浄工程に供する汚染物が蓄積しやすい細粒土(粒径2mm以下の分級物)を、それぞれの濾過体(濾過体14及びふるい部48)への目詰まりのおそれを低減しつつ、汚染土壌搬出現場から搬出した土壌塊PS0から直接抽出することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、濾過体14の下側領域18に設ける送り手段としては、スクリューコンベヤ42に限らず、ベルトコンベヤ、ネジポンプなど、様々な液送り手段を用いることができる。
更に、濾過体14上には、ワイヤ30と接触しない範囲で細かな凹凸(図示せず)が設けられていても良い。この凹凸が抵抗となり、筒体12内に投入された土壌塊PS0の側面20a側への移動が遅延せしめられ、回転するワイヤ30の叩き動作による土壌塊PS0の十分な分解を行うことが可能となる。
10 解泥機
12 筒体
14 濾過体
16 筒体の上部領域
18 濾過体の下側領域
20 略円筒体
26 軸体
30 ワイヤ(棒上の突出体)
32 ロータ
34 シャワーノズル(水供給手段)
42 スクリューコンベヤ(送り手段)
52 振動ふるい

Claims (6)

  1. 設置面に対して所定の傾斜をもって横置きされた筒体と、
    前記筒体の前記傾斜上方側の端部に形成され、土壌塊が投入される土壌塊投入口と、
    前記筒体内の上部領域において前記筒体の伸長方向に伸長し、該筒体内で回転可能に設けられた軸体と、該軸体の外表面に所定間隔をおいて複数設けられ、該軸体の外表面から径方向に所定長さ突出する棒状の突出体と、を有するロータと、
    該ロータの回転領域の下側半周全域を覆うように前記筒体内に設けられ、前記上部領域から前記土壌塊の一部が通過可能な孔を複数有する濾過体と、
    前記筒体内の前記濾過体の下側領域に通過してきた前記土壌塊の濾物を前記筒体の傾斜下方側へ送る送り手段と、
    前記土壌塊投入口から投入された土壌塊に対して水を供給する水供給手段と、
    前記筒体の上部領域の傾斜下方側端部に設けられ、前記濾過体上に残留した土壌塊残渣を前記筒体外へ排出する土壌塊残渣排出口と、
    前記濾過体の下側領域の傾斜下方側端部に設けられ、前記送り手段で送られた前記土壌塊の濾物を前記筒体外へ排出する土壌塊濾物排出口と
    を有する解泥機。
  2. 前記棒状の突出体が、所定の可とう性を有することを特徴とする請求項1に記載の解泥機。
  3. 前記棒状の突出体が、ワイヤーロープであることを特徴とする請求項1又は2に記載の解泥機。
  4. 前記筒体の上部外壁と前記濾過体とによって略円筒体が構成され、
    該略円筒体の伸長方向の軸中心に前記ロータの軸体が設けられ、
    前記棒状の突出体が、前記略円筒体の内周壁面と近接する長さを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の解泥機。
  5. 前記送り手段が前記筒体の伸長方向に伸長するように設けられたスクリューコンベヤにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の解泥機。
  6. 前記水供給手段により供給される水に、前記土壌塊を洗浄する洗浄剤が含まれることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の解泥機。
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