JP2001023149A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001023149A
JP2001023149A JP11195041A JP19504199A JP2001023149A JP 2001023149 A JP2001023149 A JP 2001023149A JP 11195041 A JP11195041 A JP 11195041A JP 19504199 A JP19504199 A JP 19504199A JP 2001023149 A JP2001023149 A JP 2001023149A
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Japan
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film
recording medium
polyester film
support
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Satoshi Sato
諭 佐藤
Shinichi Matsumura
伸一 松村
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Sony Corp
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/739Magnetic recording media substrates
    • G11B5/73923Organic polymer substrates
    • G11B5/73927Polyester substrates, e.g. polyethylene terephthalate
    • G11B5/73931Two or more layers, at least one layer being polyester
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/739Magnetic recording media substrates
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    • G11B5/73927Polyester substrates, e.g. polyethylene terephthalate
    • G11B5/73935Polyester substrates, e.g. polyethylene terephthalate characterised by roughness or surface features, e.g. by added particles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きい記録容量を達成できるとともに、優れ
た走行耐久性、そしてデータの記録、読み出しに対する
高い信頼性を有する。 【解決手段】 非磁性支持体1は、少なくとも、他主面
を構成する第1のポリエステルフィルム4と、第1のポ
リエステルフィルム4上に形成された第2のポリエステ
ルフィルム5とを有するとともに、第1のポリエステル
フィルム4中に含有される不活性粒子が第2のポリエス
テルフィルム5中に含有される不活性粒子と比較して大
とされてなり、第1のポリエステルフィルム4を除いた
厚みが2.0μm以上であることを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性支持体の一
主面上に金属磁性膜が成膜されてなる磁気記録媒体に関
し、特に大容量のテープストリーマーとして用いて好適
な磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ミニコンピュータ、パーソナルコ
ンピュータなどのオフィスコンピュータの普及に伴っ
て、外部記憶媒体としてコンピュータデータを記録する
ための磁気テープ(いわゆる、テープストリーマー)の
研究が盛んに行われている。このような用途の磁気テー
プの実用化に際しては、特にコンピュータの小型化、情
報処理能力の増大と相まって記録の大容量化、小型化を
達成するために記録容量の向上が強く要求される。
【0003】一方、ビデオカセット用の磁気記録媒体と
しては、ビデオカセットの小型化に伴い、より一層のコ
ンパクト化と長時間記録化が望まれている。
【0004】また、磁気テープの使用環境の広がりによ
る幅広い環境条件下(特に、変動の激しい温湿度条件下
など)での使用、データ保存に対する信頼性、さらに高
速での繰り返し使用による多数回走行におけるデータの
安定した記録、読み出し等の性能に対する信頼性なども
従来にまして要求されている。
【0005】一般に、磁気テープは、合成樹脂などの可
撓性材料の非磁性支持体上に磁性層が設けられた構成で
ある。そして、上述したような大きい記録容量(体積記
録容量)を達成するためには、磁性層を強磁性金属薄膜
にすることにより磁性層自体の記録密度を高めるととも
に、磁気テープの全厚を薄くすることが有効な方法であ
るとされている。すなわち、磁気テープとしては、非磁
性支持体上に、金属磁性薄膜を成膜してなる、いわゆる
蒸着テープが有効である。
【0006】この蒸着テープにおいて、非磁性支持体と
しては、ポリエステル、主としてポリエチレンテレフタ
レートフィルムが用いられている。特に、ホームビデオ
カセットテープ、例えば、8mmテープに用いられる非
磁性支持体としては、7〜10μm程度のポリエチレン
テレフタレートフィルムが用いられ、コンピュータのデ
ータバックアップ用のテープストリーマーには5〜7μ
m程度のポリエチレンフィルムが用いられている。
【0007】また、ビデオテープに使用される磁気記録
媒体の記録時間を延長するための方法としては、例え
ば、特開平6−215350号公報に記載されるよう
に、非磁性支持体としてポリエステルを主成分とし、さ
らに具体的にはポリエチレンナフタレートを用いるのが
望ましいとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に磁気
記録媒体は、高密度記録化を図るためには、表面をある
程度平滑化してスペーシングロスを極力減少させる必要
がある。しかしながら、磁気記録媒体は、表面をあまり
平坦にしすぎるとヘッドタッチや走行性等において支障
をきたしてしまうので、表面の微細形状を制御すること
により適切な表面性を確保する必要がある。
【0009】さらに、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間
の相対速度は増大しており、磁性層の摩耗が少ない高耐
久性の磁気記録媒体が求められており、この観点から
も、磁気記録媒体は、その表面の微細形状の制御が不可
欠となっている。
【0010】一方、磁気記録媒体は、磁性層が強磁性金
属薄膜からなる場合、その厚さが薄いことから、磁性層
が非磁性支持体の表面性の影響を受けやすく、非磁性支
持体の表面状態、すなわち、非磁性支持体表面の凹凸が
そのまま磁性層表面の凹凸として発現する。
【0011】したがって、強磁性金属薄膜を有する磁気
記録媒体においては、その非磁性支持体の表面形状を制
御することにより、磁性層表面の微細形状を適切な状態
にする必要がある。このような状況において、スペーシ
ングロスを低減させるためには、非磁性支持体の表面を
平滑化させる必要がある。しかしながら、非磁性支持体
では、強磁性金属薄膜を形成する面を平滑化すると、製
造工程上のハンドリングが困難なものとなってしまうと
いった問題がある。
【0012】そこで、本発明は、このような技術的背景
に基づいて創案されたものであり、ポリエステルフィル
ムからなる非磁性支持体における金属磁性膜が成膜され
る面の表面形状を制御し、良好な電磁変換特性と走行性
とを兼ね備えた磁気記録媒体を提供すること、より具体
的には、大きい記録容量を達成できるとともに、優れた
走行耐久性及び優れたハンドリング特性を有する磁気記
録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性支持体の一主面上
に、少なくとも金属磁性膜が成膜されてなる磁気記録媒
体において、上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面
を構成する第1のポリエステルフィルムと、上記第1の
ポリエステルフィルム上に形成された第2のポリエステ
ルフィルムとを有するとともに、上記第1のポリエステ
ルフィルムム中に含有される不活性粒子が上記第2のポ
リエステルフィルム中に含有される不活性粒子と比較し
て大とされてなり、上記非磁性支持体は、上記第1のポ
リエステルフィルムを除いた厚みが2.0μm以上であ
ることを特徴とするものである。
【0014】以上のように構成された本発明に係る磁気
記録媒体は、非磁性支持体における金属磁性膜が形成さ
れた面と反対側の他主面の表面が、第1のポリエステル
フィルムに含有される不活性粒子の影響を受けることと
なる。このため、この磁気記録媒体においては、この他
主面が所望の表面粗度を示す。また、この磁気記録媒体
では、第1のポリエステルフィルムと金属磁性膜との間
に、少なくとも第2のポリエステルフィルムを有してい
る。このため、金属磁性膜が形成される一主面の表面に
対しては、第1のポリエステルフィルムに含有される比
較的大きな不活性粒子の影響が小となっている。したが
って、この磁気記録媒体では、金属磁性膜の表面が所望
の優れた表面性を有することとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
の好適な実施の形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0016】本実施の形態として示す磁気記録媒体は、
図1に示すように、非磁性支持体1と、この非磁性支持
体1の一主面1a上に成膜された金属磁性膜2と、非磁
性支持体1の他主面1b上に形成されたバックコート層
3とを備えるものである。また、この磁気記録媒体にお
いて、非磁性支持体1は、少なくとも、比較的大きな不
活性粒子を有し、他主面1bを構成する第1のポリエス
テルフィルム4と、比較的小さな不活性粒子を有し、第
1のポリエステルフィルム4上に形成された第2のポリ
エステルフィルム5とから構成されている。さらに、こ
の磁気記録媒体において、非磁性支持体1は、第1のポ
リエステルフィルム4を除いた厚みが2.0μm以上と
されなる。
【0017】以下、非磁性支持体1、金属磁性膜2及び
バックコート層3、並びに、これら各層に用いられる結
合剤及び添加剤について順に詳述する。
【0018】非磁性支持体1 まず、非磁性支持体1は、上述したように、第1のポリ
エステルフィルム4及び第2のポリエステルフィルム5
から構成されている。この非磁性支持体1は、ポリエス
テルフィルムを用いることにより、引っ張り強度などの
物性において優れており、全体としての厚みが非常に薄
い場合でも十分耐え得る強度を有している。そして、非
磁性支持体1の材料としては、ポリエステルの中でも特
に線状ポリエステルを主体とするものが好ましい。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチ
レンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレジ
メチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タリンジカルボキシレート等が挙げられる。
【0019】さらにまた、この非磁性支持体1において
は、ポリエステルフィルムの構成は少なくとも2層以上
からなる複合構造であり、各層が同一組成であっても、
異なっていても差し支えない。しかしながら、生産性の
観点から、各層が同一組成である方が有利である。
【0020】さらにまた、第1のポリエステルフィルム
4及び第2のポリエステルフィルム5を形成するには、
第1のポリエステルフィルム4に相当する原液と、第2
のポリエステルフィルム5に相当する原液の2種類を公
知の方法、例えば、特開昭56ー162617号公報に
記載されるように、合流管で積層したり、口金内で積層
して形成することができる。
【0021】一方、この非磁性支持体1中に添加する不
活性粒子としては、SiO2、TiO2、Al23、Ca
SO4、BaSO4、CaCO3、カ−ボンブラック、ゼ
オライト、その他の金属微粉末などの無機粒子や、シリ
コン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合体粒子、架橋ポ
リエステル粒子、テフロン粒子などの有機高分子などを
使用することができる。なかでも、耐熱性の観点から
は、上述した無機粒子を使用することが好ましい。
【0022】この不活性粒子の添加方法としては、粒子
を予め溶媒中に十分スラリー化した後、重合用溶媒又は
希釈用溶媒として使用する方法や、各層を形成する原液
を調製した後に直接添加する方法などがある。
【0023】また、この磁気記録媒体において、第1の
ポリエステルフィルム4中に含有される不活性粒子は、
その平均粒径が第2のポリエステルフィルム5に含有さ
れる不活性粒子と比較して大となっている。
【0024】具体的に、第1のポリエステルフィルム4
に含有される不活性粒子の平均粒径は、0.05〜1.
5μmであることが好ましく、更には、0.1〜0.5
μmであることがより好ましい。第1のポリエステルフ
ィルム4に含有される不活性粒子の添加量は、0.05
〜2.0wt%であることが好ましく、更には、0.1
〜1.0wt%であることがより好ましい。
【0025】このように、第1のポリエステルフィルム
4に含有される不活性粒子の平均粒径及び含有量を規定
することによって、バックコート層3が形成される面の
表面を所望の表面粗さとすることができる。これによ
り、磁気記録媒体は、ハンドリング特性に優れたものと
なる。また、この非磁性支持体1を使用した磁気記録媒
体では、走行性に優れたものとなり、長期に亘って良好
に走行することができる。
【0026】また、第2のポリエステルフィルム5に含
有される不活性粒子は、金属磁性膜2表面の平滑性と易
滑性を向上させるため、平均粒径が、0.03〜0.1
5μm、添加量が、0.01〜1wt%であり、金属磁
性膜を形成する側の表面には、103〜105個/mm2
の密度で突起が形成されていることが好ましい。
【0027】第2のポリエステルフィルムに含有される
不活性粒子の平均粒径が0.03未満の場合には、易滑
性を向上するための十分な突起が形成されないといった
不都合が生じる虞がある。また、この不活性粒子の平均
粒径が0.15μmより大である場合には、金属磁性膜
の平滑性を劣化させる虞がある。さらに、第2のポリエ
ステルフィルムにおける不活性粒子の添加量が0.01
wt%未満の場合には、易滑性を向上するための十分な
突起数を確保することができないといった不都合が生じ
る虞があり、また、1wt%より大の場合には、突起数
が過剰となり金属磁性膜の表面性に悪影響を及ぼすとい
った不都合を生じる虞がある。
【0028】さらに、この非磁性支持体1においては、
第1のポリエステルフィルム4を除いた全厚が2.0μ
m以上とされている。また、好ましくは、2.5μm以
上とされている。ここで、本実施の形態では、非磁性支
持体1が第1のポリエステルフィルム4及び第2のポリ
エステルフィルム5からなるため、第1のポリエステル
フィルムを除く全厚とは、第2のポリエステルフィルム
の厚みと同義である。
【0029】なお、本発明において、非磁性支持体1
は、このような構成に限定されず、3層以上のポリエス
テルフィルムからなるような構成であっても良い。この
場合、第1のポリエステルフィルムを除く全厚とは、バ
ックコート層3が形成される面を構成するポリエステル
フィルムを除いた非磁性支持体1の厚みのことを示して
いる。
【0030】このように、第1のポリエステルフィルム
4を除いた全厚が2.0μm以上と規定することによっ
て、第1のポリエステルフィルム4に含有される比較的
大きな不活性粒子が第2のポリエステルフィルム5の表
面に対して与える影響を極力小とすることができる。言
い換えると、第1のポリエステルフィルム4を除いた全
厚が2.0μm以上と規定すると、第2のポリエステル
フィルム5における表面性(うねり等)の劣化、第2の
ポリエステルフィルム5中のボイドの形成、あるいは第
2のポリエステルフィルム5表面における粗大突起の形
成を防止することができる。したがって、この第2のポ
リエステルフィルム5上方に形成される金属磁性膜2
は、所望の表面性を有し、電磁変換特性に優れたものと
なり、ドロップアウトの発生が減少して信頼性に優れた
ものとなる。
【0031】また、この非磁性支持体1では、金属磁性
膜2を成膜する一主面表面における、高さ0.12μm
以上の粗大突起が250個/100cm2以下であるこ
とが好ましく、更には、200個/cm2以下であるこ
とがより好ましい。なお、この粗大突起は、非磁性支持
体1の一主面を3D−MIRAU法により測定すること
ができる。
【0032】このように、金属磁性膜2を成膜する一主
面表面における、高さ0.12μm以上の粗大突起を2
50個/100cm2以下とすることによって、金属磁
性膜2表面には、この粗大突起に起因した表面性の劣化
等が発生し難くなる。このため、この磁気記録媒体で
は、ドロップアウトの原因となる突起等を減少させるこ
とができる。
【0033】さらに、この非磁性支持体1では、金属磁
性膜2を成膜する一主面表面の表面粗さ(SRa)が
1.5nm〜5.0nmであることが好ましく、更に
は、2.0〜3.5nmであることがより好ましい。こ
の表面粗さ(SRa)は、第2のポリエステルフィルム
5中に添加される不活性粒子の大きさや添加量、あるい
は非磁性支持体1の層構成によって調節される。このよ
うに、金属磁性膜2を成膜する一主面表面の表面粗さ
(SRa)を1.5nm〜5.0nmとすることによっ
て、磁気記録媒体の良好な電磁変換特性と走行耐久性を
確保することができる。
【0034】さらにまた、この非磁性支持体1では、金
属磁性膜2を成膜する一主面表面の表面うねりが2.5
nm以下であることが好ましく、更には2.0nm以下
であることがより好ましい。この表面うねりは、表面粗
さ(SRa)を測定した際に得られたデータをFFT
(Fast Fourier transfer)解析
することにより測定することができる。すなわち、(S
Ra)測定時に得られたデータをFFT解析し、波長2
0μm以下の振幅値を求めることによって、非磁性支持
体1の一主面の表面うねりを測定する。このように、金
属磁性膜2を成膜する一主面表面の表面うねりを2.5
nm以下とすることによって、磁気記録媒体の良好な電
磁変換特性と走行耐久性を確保することができる。
【0035】さらに、この非磁性支持体1において、バ
ックコート層3形成面側の表面の表面粗さ(SRa)
は、第1のポリエステルフィルム4中に添加される不活
性粒子の大きさ及び添加量によって調節され、生産工程
におけるハンドリング性の観点から、できるだけ大きい
方が望ましい。しかしながら、この表面粗さ(SRa)
が大きすぎると、金属磁性層2を成膜した後、巻き取っ
てロール状にした際の裏移りの影響が大きくなるため、
4nm〜15nm、好ましくは5nm〜10nmとされ
る。
【0036】さらにまた、この非磁性支持体1は、厚さ
2.5〜7.0μmとすることにより、必要な強度が得
られるとともに、磁気記録媒体の厚みを薄くして大容量
化に対応させることができる。
【0037】さらにまた、この非磁性支持体1は、金属
磁性膜2が成膜される一主面側の表面に103〜105
/mm2の密度で突起が形成されていることが好まし
い。
【0038】このように、一主面側の表面に103〜1
5個/mm2の密度で突起が形成されることによって、
金属磁性膜の表面性を所望な状態とすることができる。
言い換えると、一主面側の表面に103〜105個/mm
2の密度で突起が形成されることによって、金属磁性膜
2の表面は、所望の表面粗さを有することになる。これ
により、磁気記録媒体は、走行耐久性及び電磁変換特性
に優れたものとなる。
【0039】金属磁性膜2 次に、金属磁性膜2は、上述した非磁性支持体1におけ
る第2のポリエステルフィルム上に成膜されるものであ
る。
【0040】このとき、金属磁性膜2は、例えば、図2
に示すような連続巻き取り式の真空蒸着装置等を用いて
形成される。
【0041】この真空蒸着装置11は、いわゆる斜方蒸
着用として構成され、内部が例えば約10-3(Pa)程
度の真空状態とされた真空室12内に、例えば−20℃
程度に冷却され、図中の反時計回り方向(矢印A方向)
に回転する冷却キャン13と対向するように金属磁性膜
2用の蒸着源14とが配置されている。
【0042】蒸着源14は坩堝等の容器にCo等の強磁
性金属材料が収容されたものであり、この蒸着源14
(強磁性金属材料)に対し、電子ビーム発生源15から
電子ビーム16を加速照射して強磁性金属材料を加熱、
蒸発させ、これを図中の反時計回り方向に回転する供給
ロール18から図中の矢印B方向に繰り出され、冷却キ
ャン13の周面に沿って走行する非磁性支持体1上に付
着(蒸着)させることによって金属磁性膜2を形成す
る。そして、金属磁性膜2が形成された非磁性支持体1
は、巻き取りロール19に巻き取られる。
【0043】このとき、蒸着源14と冷却キャン13と
の間には防着板20を設け、この防着板20にシャッタ
21を位置調整可能に設けて、非磁性支持体1に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。こう
して斜め蒸着法によって金属磁性膜2が形成されるよう
になされている。
【0044】なお、供給ロール18と冷却キャン13と
の間、及び冷却キャン13と巻き取りロール19との間
にはそれぞれガイドローラー22、23が配置され、供
給ロール18から冷却キャン13、及びこの冷却キャン
13から巻き取りロール19に従って走行する非磁性支
持体1に所定のテンションをかけ、非磁性支持体1が円
滑に走行するようになされている。
【0045】さらに、このような金属磁性膜2の蒸着に
際し、図示しない酸素ガス導入口を介して非磁性支持体
1の表面に酸素ガスが供給され、これによって金属磁性
膜2の磁気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られてい
る。また、蒸着源14を加熱するためには、上述のよう
な電子ビームによる加熱手段の他、例えば、抵抗加熱手
段、高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公知の手段を
使用できる。
【0046】以上は、斜め蒸着法によりCo等からなる
強磁性金属材料を用いて成膜する例について説明した
が、強磁性金属材料を用いて成膜する方法としては、こ
の例の他に垂直蒸着法やスパッタリング法等の公知の薄
膜形成法が適用でき、また、強磁性金属材料としては、
Coの他にNi、Fe等やこれらの合金を使用すること
ができる。ただし、非磁性支持体1との付着強度改善、
あるいは金属磁性膜自体の耐性、耐摩耗性改善等の目的
から、蒸着時の雰囲気を酸素ガスが支配的となる雰囲気
としたとき得られる酸素を含む金属磁性膜2を使用する
ことが望ましい。また、金属磁性膜2の厚さは、0.0
1〜0.2μm程度、好ましくは、0.1〜0.2μm
程度である。
【0047】また、この磁気記録媒体は、金属磁性膜2
の摩耗を防止するため、金属磁性膜2上に、図3に示す
ようなマグネトロンスパッタ装置30等を用いて、カー
ボン保護膜を形成することが望ましい。
【0048】このマグネトロンスパッタ装置30は、外
側がチャンバ31にて覆われている。そして、チャンバ
31内は、真空ポンプ32にて約10-4(Pa)まで減
圧された後、真空ポンプ32側へ廃棄するバルブ33の
角度を全開状態から10度まで絞ることにより排気速度
を落とし、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が約0.8Paとされる。
【0049】マグネトロンスパッタ装置30は、このチ
ャンバ31内に、例えば−40℃程度に冷却され、図中
の反時計回り方向(矢印A方向)に回転する冷却キャン
35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲッ
ト36とがそれぞれ設けられている。
【0050】ターゲット36は、カーボン保護膜の材料
となるものであり、カソード電極を構成するバッキング
プレート37に支持されている。そして、バッキングプ
レート37の裏側には、磁場を形成するマグネット38
が配設されている。このマグネトロンスパッタ装置30
によりカーボン保護膜を形成する際は、ガス導入管34
からArガスを導入するとともに、冷却キャン35をア
ノード、バッキングプレート37をカソードとして約3
000(V)の電圧を印加し、1.4Aの電流が流れる
状態を保つようにする。
【0051】この電圧の印加により、Arガスがプラズ
マ化し、電離されたイオンがターゲット36に衝突する
ことにより、ターゲット36の原子がはじき出される。
このとき、バッキングプレート37の裏側にはマグネッ
ト38が配設されており、ターゲット36の近傍に磁場
が形成されるので、電離されたイオンはターゲット36
の近傍に集中されることになる。
【0052】ターゲット36からはじき出された原子
は、図中の反時計回り方向に回転する供給ロール39か
ら図中の矢印B方向に繰り出され、冷却キャン35の周
面に沿って走行する金属磁性膜2が成膜された非磁性支
持体1上に付着し、カーボン保護膜が形成される。そし
て、カーボン保護膜が形成された非磁性支持体1は、巻
き取りロール41に巻き取られる。
【0053】このカーボン保護膜は、スペーシングロス
を小さくし、かつ、金属磁性膜2の摩耗防止の効果を得
ることができるように、その厚さを3〜15nm程度、
特に5〜10nm程度とすることが好ましい。
【0054】以上は、マグネトロンスパッタによりカー
ボン保護膜を形成する例について説明したが、カーボン
保護膜を形成する方法としては、この例の他に、イオン
ビームスパッタやイオンビームプレーティング法、CV
D法等の公知の薄膜形成方法を用いることができる。
【0055】また、この磁気記録媒体は、カーボン保護
膜の表面に滑剤を存在せしめることが望ましい。これに
より、磁気記録媒体は、微細突起の形状に基づく走行性
改善効果をさらに高めることが可能である。
【0056】さらに、この磁気記録媒体は、その表面、
裏面、又はそれらの近傍あるいはカーボン保護膜、金属
磁性膜2内の空隙、カーボン保護膜と金属磁性膜2との
界面、金属磁性膜2と非磁性支持体1との界面、非磁性
支持体1内等に、必要に応じて公知の手段で防錆剤、帯
電防止剤、防かび剤等の各種添加剤を存在せしめること
ができる。
【0057】バックコート層3 バックコート層3は、非磁性支持体1の金属磁性膜2が
成膜される面とは反対側の面に配設されている。このバ
ックコート層3は、主として、結合剤、カーボンブラッ
ク及び無機質粉末から構成される。具体的に、無機質粉
末としては、炭酸カルシウム、及びモース硬度5〜9の
無機質粉末が挙げられる。
【0058】バックコート層3では、カーボンブラック
は、平均粒子サイズの異なる二種類のものを使用するこ
とが好ましい。この場合、その平均粒子サイズは、10
〜20nmの微粒子状カーボンブラックと平均粒子サイ
ズが230〜300nmの粗粒子状カーボンブラックと
を使用することが好ましい。
【0059】一般に、上述したような微粒子状のカーボ
ンブラックの添加により、バックコート層3の表面電気
抵抗を低く設定でき、また光透過率も低く設定できる。
磁気記録の装置によっては、テープの光透過率を利用
し、動作の信号に使用しているものが多くあるため、こ
のような場合には特に、微粒子状のカーボンブラックの
添加は有効になる。
【0060】また、微粒子状カーボンブラックは、一般
に、潤滑剤に対する保持力に優れるため、潤滑剤を併用
することができ、その結果、摩擦係数を低減することが
可能となる。
【0061】一方、粒子サイズが230〜300nmの
粗粒子状カーボンブラックは、固体潤滑剤としての機能
を有しており、表面に微小突起を形成することとなるた
め、接触面積を低減化して、摩擦係数を低減することが
可能となる。しかし、粗粒子状のカーボンブラックは、
過酷な走行系では、テープ摺動により、バックコート層
からの脱落が生じ易くなり、エラー比率の増大につなが
る虞がある。
【0062】具体的に、微粒子状カーボンブラックとし
ては、以下のものを挙げることができる。RAVEN2
000B(18nm)、RAVEN1500B(17n
m)(以上、コロンビアカーボン社製)、BP800
(17nm)(キャボット社製)、PRINTEX90
(14nm)、PRINTEX95(15nm)、PR
INTEX85(16nm)、PRINTEX75(1
7nm)(以上、デグサ社製)、#3950(16n
m)(三菱化成工業(株)製)。また、粗粒子カーボン
ブラックとしては、サーマルブラック(270nm)
(カーンカルブ社製)、RAVEN MTP(275n
m)(コロンビアカーボン社製)を挙げることができ
る。
【0063】バックコート層3において、平均粒子サイ
ズの異なる二種類のものを使用する場合、10〜20n
mの微粒子状カーボンブラックと230〜300nmの
粗粒子状カーボンブラックの含有比率(重量比)は、微
粒子状カーボンブラック:粗粒子状カーボンブラック=
98:2〜75:25の範囲が好ましく、さらに好まし
くは、95:5〜85:15である。また、バックコー
ト層3におけるカーボンブラック(微粒子状と粗粒子状
を加えた場合においては、その全量)の含有量は、後述
する結合剤100重量部に対して、通常30〜80重量
部の範囲であり、好ましくは、45〜65重量部の範囲
である。
【0064】一方、無機質粉末は、特にモース硬度が5
〜9のものが用いられることにより磁気記録媒体に繰り
返し走行耐久性を付与し、バックコート層3を強化する
ことができる。これらの無機質粉末を前記のカーボンブ
ラックや炭酸カルシウムとともに使用すると、そのフィ
ラー効果により、バックコート層3が、繰り返し摺動に
対しても劣化が少なく、強いバックコート層3となる。
【0065】また、バックコート層3で使用する無機質
粉末を、モース硬度が5〜9と比較的高いものとする
と、バックコート層3の表面に適度の研磨力が生じ、ガ
イドポール等への付着が低減する。磁気記録媒体として
は、特に、バックコート層に炭酸カルシウムと無機質粉
末とを併用すると、表面の粗いガイドポール等に対して
の摺動特性が向上し、バックコート層3の摩擦係数の安
定化も図ることができる。なお、無機質粉末は、その平
均粒子サイズが80〜250nmの範囲のものであるこ
とが好ましく、さらに好ましくは、100〜210nm
の範囲のものである。
【0066】この無機質粉末としては、例えば、α−酸
化鉄、α−アルミナ、及び酸化クロム(Cr23)を挙
げることができる。これらの無機質粉末は、それぞれ単
独で用いても良いし、あるいは併用しても良い。これら
の中では、α−酸化鉄又はα−アルミナが好ましい。モ
ース硬度が5〜9の無機質粉末の含有量は、カーボンブ
ラック100重量部に対して通常3〜30重量部であ
り、好ましくは、3〜20重量部である。特に、バック
コート層3には、平均粒子サイズの異なる二種類のカー
ボンブラックと前記粒子サイズの炭酸カルシウムと、そ
して前記特定のモース硬度を有する無機質粉末が含有さ
れていることが好ましい。
【0067】バックコート層3には、潤滑剤を含有させ
ることができる。潤滑剤は、上述したように、例えば、
脂肪酸、あるいは脂肪酸エステルを挙げることができ
る。脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、オ
クタン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、アラ
キン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライ
ジン酸、及びパルミトレイン酸等の脂肪族カルボン酸又
はこれらの混合物を挙げることができる。
【0068】また、脂肪酸エステルとしては、例えば、
ブチルステアレート、sec−ブチルステアレート、イ
ソプロピルステアレート、ブチルオレエート、アミルス
テアレート、3−メチルブチルステアレート、2−エチ
ルヘキシルステアレート、2−ヘキシルデシルステアレ
ート、ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリス
テート、ブチルステアレートとブチルパルミテートの混
合物、オレイルオレエート、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルをステアリン酸で
アシル化したもの、ジエチレングリコールジパルミテー
ト、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化
してジオールとしたもの、そしてグリセリンのオレエー
ト等の種々のエステル化合物を挙げることができる。こ
れらのものは、単独で、あるいは組み合わせて使用する
ことができる。
【0069】バックコート層3において、潤滑剤は、結
合剤樹脂100重量部に対して通常1〜5重量部の範囲
で添加されることが好ましい。
【0070】また、バックコート層3に使用される結合
剤としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂やこれらの混合物を挙げることができる。
【0071】熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル、
酢酸ビニル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクリル
酸、アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレ
ン、ブタジエン、エチレン、ビニルブチラール、ビニル
アセタール、及びビニルエーテルを構成単位として含む
重合体、あるいは共重合体を挙げることができる。共重
合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重
合体、メタアクリル酸エステル−アクリロニトリル共重
合体、メタアクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、メタアクリル酸エステル−スチレン共重合体、塩ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、クロロビニルエーテル−アクリル酸エステル共重合
体を挙げることができる。上記の他に、ポリアミド樹
脂、繊維素系樹脂(セルロースアセテートブチレート、
セルロースダイアセテート、セルロースプロピオネー
ト、ニトロセルロースなど)、ポリ弗化ビニル、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂等も例
示することができる。
【0072】また、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂として
は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹
脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリ
コーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポ
リウレタンとポリイソシアネートの混合物を挙げること
ができる。
【0073】さらにまた、結合剤は、バックコート層3
の非磁性粉末100重量部に対して、5〜100重量部
(好ましくは10〜80重量部)の範囲で用いられるこ
とが好ましい。
【0074】磁性層2及び非磁性支持体1の結合材は、
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、及び
ニトロセルロースからなる群より選ばれる少なくとも一
種の樹脂と、ポリウレタン樹脂との組み合わせ、又はこ
れらにさらにポリイシソシアネートを組み合わせて構成
することが好ましい。上述したポリウレタン樹脂として
は、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレ
タン、ポリエーテルポリエステルポリウレタン、ポリカ
ーボネートウレタン、ポリエステルポリカーボネートポ
リウレタン、及びポリカプロラクトンポリウレタン等の
構造を有する公知のものを使用することができる。
【0075】一方、上述したような結合剤には、より優
れた分散性と耐久性を向上させるために必要に応じて、
−COOM、−SO3M、−OSO3M、−P=O(O
M)2、-O-P=O(OM)2(Mは水素原子、又はアルカリ金属
塩基を表わす。)、−OH、−NR2、−N+3(Rは
炭化水素基を表わす。)、エポキシ基、−SH、−CN
などから選ばれる少なくともひとつの極性基を共重合又
は付加反応で導入することが好ましい。このような極性
基は、10-1〜10-8モル/g(さらに好ましくは、1
-2〜10-6モル/g)の量で導入されていることが好
ましい。
【0076】また、結合剤中に含有されるポリイソシア
ネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、
4−4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、o−トル
イジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのイソ
シアネート類、これらのイソシアネート類とポリアルコ
ールとの生成物、及びイソシアネート類の縮合によって
生成したポリイソシアネ−トを挙げることができる。
【0077】上述した結合材は、磁性層2の強磁性粉
末、あるいは、非磁性支持体1の非磁性粉末100重量
部に対して、5〜50重量部(好ましくは10〜30重
量部)の範囲で用いられることが好ましい。なお、磁性
層2あるいは非磁性支持体1に結合材として塩化ビニル
系樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリイソシアネートを組
み合わせて用いる場合は、全結合材中に、塩化ビニル系
樹脂が5〜70重量%、ポリウレタン樹脂が2〜50重
量%、そしてポリイシソシアネートが2〜50重量%の
範囲で含まれるように用いられることが好ましい。
【0078】また、磁性層2に用いられる結合材と、非
磁性支持体1に用いられる結合材は、同一組成であるこ
とが好ましい。磁性層2に用いられる結合材と非磁性支
持体1に用いられる結合材の組成を同一にすることによ
り、非磁性支持体1と磁性層2との組成の均一性が向上
するため、より欠陥の少ない磁気記録媒体を得ることが
できる。
【0079】添加剤 添加剤としては、バックコート層3を形成する塗布液
に、カーボンブラックや非磁性粉末等を結合剤中に良好
に分散させるために添加される分散剤を挙げることがで
きる。また、添加剤としては、必要に応じて添加され
る、可塑剤、カーボンブラック以外の導電性粒子(帯電
防止剤)、防黴剤等を挙げることができる。
【0080】分散剤としては、例えば、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数1
2〜18個の脂肪酸(RCOOH、Rは炭素数11〜1
7個のアルキル基、又はアルケニル基)、前記脂肪酸の
アルカリ金属又はアルカリ土類金属からなる金属石け
ん、前記の脂肪酸エステルのフッ素を含有した化合物、
前記脂肪酸のアミド、ポリアルキレンオキサイドアルキ
ルリン酸エステル、レシチン、トリアルキルポリオレフ
ィンオキシ第四級アンモニウム塩(アルキルは炭素数1
〜5個、オレフィンは、エチレン、プロピレンなど)、
硫酸塩、及び銅フタロシアニン等を使用することができ
る。これらは、単独でも組み合わせて使用しても良い。
特に、バックコート層3には、オレイン酸銅、銅フタロ
シアニン、及び硫酸バリウムを組み合わせて使用するこ
とが好ましい。また、分散剤は、結合剤樹脂100重量
部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
【0081】
【実施例】以下、上述した磁気記録媒体の具体的な実施
例及び比較例を記載し、本発明をさらに具体的に説明す
る。なお、本実施例における種々の物性値及び特性は以
下に示す方法により測定したものである。
【0082】<フィルム厚の測定>フィルム厚の測定は
ミクロトーム法により、フィルム断面の切片を切り出
し、透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、倍率1万倍で
10箇所撮影し、10箇所の平均値をもって層厚とし
た。
【0083】<表面粗度の測定>SRaとは下記式にて
定義されるもので、
【0084】
【数1】
【0085】バックコート層を形成する面の表面粗さ
(SRa)を測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ
測定器「ET−30HK」を用い、触針径2μmR、触
針圧10mg、カットオフ値0.25mm、X方向測定
長は、0.8mm、Y方向は0.12μmの条件で測定
して求めた。
【0086】また、金属磁性膜を形成する面の表面粗さ
(SRa)を測定する際には、小坂研究所製の表面粗さ
測定器「ET−30HK」を用いた非接触方式による測
定を行い、カットオフ値0.08μm、X方向測定長
は、0.1mm、Y方向は0.02μmの条件で測定し
て求めた。なお、この非接触方式による測定とは、一般
的に高度に平坦化された面の表面粗さを測定する際に用
いられ、臨界角焦点エラー検出方式を利用した光学式意
匠変位センサーによる測定のことである。
【0087】<磁性層形成面表面突起個数>ポリエステ
ルフィルム中に不活性粒子を添加することにより形成さ
れる突起の個数は、高走査型電子顕微鏡(SEM)を用
い、倍率5千倍以上にてカウントし、100cm2当た
りの個数に換算した。
【0088】<テープ特性>実施例及び比較例における
磁気記録媒体の特性評価は、ソニー株式会社製のAIT
ドライブSDX−S300C(商品名)を改造したもの
を用いて行った。記録は、相対速度10.04m/se
c、最短記録波長0.35μmで行った。
【0089】ドロップアウトの測定 ドロップアウトの測定は、出力減衰が6dB、継続時間
が1μsec以上のドロップアウトを1分間ドロップア
ウトカウンターで測定した。
【0090】走行耐久性 走行耐久性としては、170m長を100パス走行さ
せ、1パス走行後のエラーレート、100パス走行後の
エラーレートを評価した。
【0091】実施例1 まず、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中で平均
粒径0.1μmの乾式シリカ粒子を分散させたスラリを
用意した。次に、金属磁性膜が成膜される側の層、すな
わち第2のポリエチレンテレフタレートフィルム用のポ
リマ溶液(A液と呼ぶ。)を得た。なお、粒子の含有量
はポリエチレンテレフタレートに対して0.1wt%で
あった。
【0092】また、同様の方法で平均粒径1.5μmの
シリカ粒子をポリエチレンテレフタレートに対して0.
05wt%含有するバックコート形成面側の層、すなわ
ち第1のポリエチレンテレフタレートフィルム用のポリ
マ溶液(B液と呼ぶ。)を調製した。
【0093】A液及びB液も、ポリマ濃度10wt%、
30℃での溶液粘度を3000ポイズに調製して成膜原
液とした。
【0094】そして、これらA液及びB液の成膜原液を
5μmカットのフィルタを通した後、2層に積層して金
属ベルト上に流延してフィルムを作製した。押し出し量
を同量にして最終フィルムの厚みが5μmとなるように
した。この流延されたフィルムを180℃の熱風で2分
間加熱して溶媒を蒸発させ、自己保持性を得たフィルム
をベルトから連続的に剥離した。
【0095】次に、NMPの濃度勾配をつけた水槽内へ
フィルムを導入して残存溶媒と中和で生じた無機塩の水
抽出を行い、テンターで水分の乾燥と熱処理を行った。
この間に、フィルム長手方向と幅方向に各々1.1倍、
1.5倍延伸を行い、280℃で1.5分間乾燥と熱処
理を行った後、20℃/秒の速度で徐冷し、二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの非磁性支持体を得
た。
【0096】次に、このようにして作製された非磁性支
持体を用いて、下記のような手法にて、磁気テープ原反
を作製した。
【0097】すなわち、図2に示したような連続巻き取
り式の蒸着装置を、その内部が10-3(Pa)程度の真
空状態となるように排気し、非磁性支持体をこの蒸着装
置にセッティングした。そして、連続真空斜め蒸着法に
より、微量の酸素存在下において、この非磁性支持体に
おける第2のポリエチレンテレフタレートフィルム表面
にCoからなる金属磁性膜を形成した。蒸着の入射角
は、非磁性支持体の法線方向が90〜45度までであ
り、非磁性支持体の走行速度が50m/分で、金属磁性
膜の厚さが0.18μmとなるように、電子ビームの強
さを調節して作製した。
【0098】次に、図3に示したようなマグネトロンス
パッタリング装置を、その内部が10-4(Pa)程度に
なるまで減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程
度にした。そして、このマグネトロンスパッタリング装
置に金属磁性膜が形成された非磁性支持体をセッティン
グし、−40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の速
度で走行させて金属磁性膜上にカーボン保護膜を形成し
た。
【0099】次に、下記の組成に準じてバック塗料を調
製した。
【0100】 <バック塗料組成> カーボンブラック(旭社製,#50) 100重量部 ポリエステルポリウレタン 100重量部 (日本ポリウレタン(株)製 商品名N−2304) 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部 そして、調製されたバック塗料を、非磁性支持体の金属
磁性膜が成膜された面とは反対側の面に塗布、乾燥する
ことでバックコート層を形成した。
【0101】次に、金属磁性膜の表面に、潤滑剤として
パーフルオロポリエーテルを約10nmの厚みとなるよ
うに塗布した。
【0102】このようにして非磁性支持体上に金属磁性
膜及びバックコート層が形成されてなるテープ原反を、
8mm幅にスリットした後にカセット本体に収納してカ
セットテープのサンプルを作製した。
【0103】実施例2及び実施例3 実施例2及び実施例3では、A液の押し出し量を増や
し、B液の押し出し量を減らすことにより、全厚が5μ
mとなるように非磁性支持体を作製した以外は、実施例
1と同様にして磁気テープのサンプルを作製した。
【0104】その結果、実施例2では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが2.2μmとなっ
ており、実施例3では、第2のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの厚みが3.0μmとなっている。
【0105】実施例4 実施例4では、B液に添加されるシリカ粒子として平均
粒径0.5μmのものを用い、0.1wt%となるよう
に調整した以外は実施例1と同様にして磁気テープのサ
ンプルを作製した。
【0106】実施例5及び実施例6 実施例5及び実施例6では、A液の押し出し量を増や
し、B液の押し出し量を減らすことにより、全厚が5μ
mとなるように非磁性支持体を作製した以外は、実施例
4と同様にして磁気テープのサンプルを作製した。
【0107】その結果、実施例5では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが2.5μmとなっ
ており、実施例3では、第2のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの厚みが3.1μmとなっている。
【0108】実施例7 実施例7では、B液に添加されるシリカ粒子として平均
粒径0.05μmのものを用い、2wt%となるように
調整した以外は実施例1と同様にして磁気テープのサン
プルを作製した。
【0109】実施例8及び実施例9 実施例8及び実施例9では、A液の押し出し量を増や
し、B液の押し出し量を減らすことにより、全厚が5μ
mとなるように非磁性支持体を作製した以外は、実施例
7と同様にして磁気テープのサンプルを作製した。
【0110】その結果、実施例8では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが2.8μmとなっ
ており、実施例9では、第2のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの厚みが3.5μmとなっている。
【0111】比較例1 比較例1では、A液の押し出し量を減らし、B液の押し
出し量を増やすことにより、全厚が5μmとなるように
非磁性支持体を作製した以外は、実施例1と同様にして
磁気テープのサンプルを作製した。
【0112】その結果、比較例1では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが1.8μmとなっ
ている。
【0113】比較例2 比較例2では、A液の押し出し量を減らし、B液の押し
出し量を増やすことにより、全厚が5μmとなるように
非磁性支持体を作製した以外は、実施例1と同様にして
磁気テープのサンプルを作製した。
【0114】その結果、比較例2では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが1.5μmとなっ
ている。
【0115】比較例3 比較例3では、A液の押し出し量を減らし、B液の押し
出し量を増やすことにより、全厚が5μmとなるように
非磁性支持体を作製した以外は、実施例7と同様にして
磁気テープのサンプルを作製した。
【0116】その結果、比較例3では、第2のポリエチ
レンテレフタレートフィルムの厚みが1.0μmとなっ
ている。
【0117】特性評価 以上のように作製された実施例1乃至実施例9と比較例
1乃至比較例3に関して、非磁性支持体の金属磁性膜を
成膜する面の表面粗さ(SRa)、波長20μm以下の
うねりの最大振幅値及び0.12μm以上の粗大突起の
密度を測定した。また、テープ特性として、作製した磁
気テープのドロップアウト及びエラーレートを測定し
た。これらの測定結果を、表1に示す。
【0118】
【表1】
【0119】この表1に示した結果から、第2のポリエ
チレンテレフタレートフィルムの厚みが2.0μm未満
である比較例1乃至比較例3では、第1のポリエチレン
テレフタレートフィルムに含有された比較的大きな不活
性粒子の影響により、金属磁性膜を成膜する一主面の表
面性が劣化している。これに対して、実施例1乃至実施
例9では、優れた表面性を有していることが解った。
【0120】また、実施例1乃至実施例6では、比較例
1乃至比較例3と比較して、十分な走行耐久性を有する
とともに、ドロップアウトから評価される信頼性の点で
も優れていることがわかった。このように、磁気記録媒
体において、バックコート層形成面側の層、すなわち、
第1のポリエチレンテレフタレートフィルム中の不活性
粒子が第2のポリエチレンテレフタレートフィルム中の
不活性粒子と比較して大であって、第2のポリエチレン
テレフタレートフィルムの厚さが2.0μm以上である
場合には、優れた走行耐久性及び優れた信頼性を示して
いる。
【0121】サンプル13乃至サンプル16 次に、磁気テープの傷つき状態及びテープの鳴きの有無
を調べるために、サンプル13乃至サンプル16の4種
類のサンプルを作製した。サンプル13乃至サンプル1
6は、各構成条件を表2に示すようにしたこと以外は、
実施例1と同様にして作製した。
【0122】
【表2】
【0123】そして、作製した磁気テープ170m長を
100パス走行させ、100パス走行後のテープの傷付
き状態を評価した。テープの傷つき状態は、テープの表
面を微分干渉顕微鏡で観察した。また、磁気テープを走
行させた際の磁気テープの鳴きの有無を確認した。評価
記号は、以下のような意味とする。また、Aのみを許容
範囲とした。その結果を表2に示す。
【0124】A:磁気テープ表面に全く傷が無く、削れ
粉がない場合。
【0125】B:磁気テープ表面に傷がまばらに存在
し、削れ粉がほとんどない場合。
【0126】C:磁気テープ全面に傷が存在し、削れ粉
がある場合。
【0127】○:磁気テープの鳴きが生じない場合。
【0128】×:磁気テープの鳴きが生じた場合。
【0129】表2に示した結果から、サンプル15の場
合のみ、磁気テープの傷が多くなり削れ粉が発生してい
ることがわかる。また、磁気テープの鳴きに関しても、
サンプル15の場合のみ、生じていることがわかる。こ
のことより、非磁性支持体の金属磁性膜を成膜する面の
表面粗さが小さすぎる場合に、磁気テープの傷が多くな
り削れ粉が発生することがわかる。また、非磁性支持体
の金属磁性膜を成膜する面の表面粗さが小さすぎる場合
に、磁気テープの鳴きが生じることがわかる。これは、
非磁性支持体の金属磁性膜を成膜する面の表面粗さが小
さすぎる場合、金属磁性膜の表面が平滑すぎるため、接
触面積が大きくなり、摩擦抵抗が大きくなるからであ
る。
【0130】サンプル17乃至サンプル19 次に、磁気テープのハンドリング特性を調べるために、
サンプル17乃至サンプル19の3種類のサンプルを作
製した。サンプル17乃至サンプル19は、各構成条件
を表3に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様に
して作製した。
【0131】
【表3】
【0132】そして、バックコート層を形成する際に、
金属磁性膜形成後の原反テープを100m/secで走
行させたときの走行性を観察することによりハンドリン
グ特性を評価した。具体的には、以下のような評価とし
た。その結果を表3に示す。
【0133】○:問題なく走行した場合。
【0134】×:走行時にバタツキや走行不良が発生し
た場合。
【0135】表3に示した結果から、サンプル17の場
合のみ、ハンドリング特性が劣っていることがわかる。
このことより、非磁性支持体のバックコート層形成面の
表面粗さが小さすぎる場合、ハンドリング特性が悪くな
ることがわかる。
【0136】また、サンプル19においては、ハンドリ
ング特性は良好な結果を示しているが、ドロップアウト
の数量が増大している。このことより非磁性支持体のバ
ックコート層形成面の表面粗さが大きすぎるとハンドリ
ング特性は良くなるが、ドロップアウトが増加すること
がわかる。これは、ハンドリング特性は、非磁性支持体
のバックコート層形成面の表面粗さが大きいほど良くな
るが、非磁性支持体のバックコート層形成面の表面粗さ
が大きすぎると、金属磁性層を成膜した後、磁気テープ
を巻き取ってロール状にした際の裏移りの影響が大きく
なるためである。
【0137】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気記録媒体では、非磁性支持体における金属磁性
膜が成膜される一主面が所望の優れた表面性を示すとと
もに、他主面の表面性も所望の状態とすることができ
る。このため、この磁気記録媒体では、走行耐久性及び
電磁変換特性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の要部断面図であ
る。
【図2】金属磁性膜を成膜する際に用いられる連続巻き
取り式の真空蒸着装置の概略構成図である。
【図3】カーボン保護膜を形成する際に用いられるマグ
ネトロンスパッタ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 非磁性支持体、2 金属磁性膜、3 バックコート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の一主面上に、少なくとも
    金属磁性膜が成膜されてなる磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体は、少なくとも、他主面を構成する第
    1のポリエステルフィルムと、上記第1のポリエステル
    フィルム上に形成された第2のポリエステルフィルムと
    を有するとともに、上記第1のポリエステルフィルム中
    に含有される不活性粒子が上記第2のポリエステルフィ
    ルム中に含有される不活性粒子と比較して大とされてな
    り、 上記非磁性支持体は、上記第1のポリエステルフィルム
    を除いた厚みが2.0μm以上であることを特徴とする
    磁気記媒体。
  2. 【請求項2】 上記非磁性支持体は、上記金属磁性膜が
    成膜される一主面の0.12μm以上の突起の密度が2
    50個/100cm2以下であることを特徴とする請求
    項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記非磁性支持体は、上記金属磁性膜が
    成膜される一主面の表面粗さ(SRa)が1.5〜5.
    0nmであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 上記非磁性支持体は、上記金属磁性膜が
    成膜される一主面の表面うねりが、波長20μm以下の
    うねりの最大振幅値が2.5nm以下であることを特徴
    とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記第1のポリエステルフィルムに含有
    される不活性粒子の平均粒径は、0.05〜1.5μm
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記第1のポリエステルフィルムの不活
    性粒子は、0.05〜2.0wt%となるように含有さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記非磁性支持体の厚みが2.5〜7.
    0μmであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 上記非磁性支持体は、金属磁性膜が成膜
    される一主面と反対側に位置する他主面の表面粗さ(S
    Ra)が4〜20nmであることを特徴とする請求項1
    記載の磁気記録媒体。
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