JP2001021193A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JP2001021193A
JP2001021193A JP11191132A JP19113299A JP2001021193A JP 2001021193 A JP2001021193 A JP 2001021193A JP 11191132 A JP11191132 A JP 11191132A JP 19113299 A JP19113299 A JP 19113299A JP 2001021193 A JP2001021193 A JP 2001021193A
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control
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temperature
saving mode
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Yoichi Sugawara
陽一 菅原
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源オフ時および電源オン時でも圧縮機やフ
ァンモーターなどの駆動部が停止中は、駆動部電源のオ
フと制御部電源の電圧を低下させるが、それらの省電力
制御と安定な運転とを両立させる空気調和機の制御方式
を提供することを目的とする。 【解決手段】 室温、外気温と設定温度との差異や温度
勾配などから制御が不要な期間を判定し、その間は、駆
動部電源をオフし、制御部電源の電圧を通常の電圧より
さげるように、制御部電源の電圧検出手段と制御部電源
への電圧制御手段とを備えて電源電圧の制御を行う構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の制御
方法に係わり、電源オフ時や、電源オン時であっても運
転モードにより、室内温度や外気温度などの環境条件を
判断し、駆動部電源の選択的なオンオフや、電源電圧を
増減することで、機器の安定な運転と省電力とをはかる
空気調和機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー化が要望され、パソ
コンやワープロなどの機器では低電圧化が進み、各種の
低電力化の手法が採用されてきており、空気調和機につ
いても電力の低減が重要な課題となってきている。しか
しながら、従来、空気調和機の制御部分は、全体の消費
電力に比較すると比率が少なく、CPUなどの一部の素
子の低消費電力化や回路の工夫による消費電力の低減が
図られてはきたが、図5の従来例に示すように、制御部
電源3は固定電源で、電源オフ時でも常時5Vが通電さ
れており、制御部電源3および制御部で電力が消費され
たままであった。空気調和機の場合、制御部の電源電圧
を低下させることは、温度センサ等の機器の不安定動作
や、電力の大きな圧縮機やファンモーターなどの駆動時
に発生する電源電圧変動やノイズの影響による誤動作な
どの観点から、検討されていなかった。また、駆動部1
2についても、電源オフ時では通電されないが、 電源オ
ン時は圧縮機やファンモーターなどの機器が動作してい
なくても常時通電されたままであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷暖房および除湿機能
をもつ空気調和機は、運転期間が長くなり、運転が不要
な季節でもコンセントを入れたままのケースが多く、電
源オフであっても制御部は常時通電され、電力が消費さ
れていた。また駆動部は電源オフ時は電源が切断されて
いるが、電源オン時は圧縮機やファンモーターなどの機
器が停止状態でも常時通電されていた。従って、電源オ
フ時での制御部の電力削減と、電源オン時であっても圧
縮機やファンモーターが運転停止状態の場合の駆動部の
電力削減が期待される。すなわち、運転停止状態での制
御部の電源電圧の低下、駆動部電源のオフなどの制御が
省電力の1つの目標となるが、電源電圧を低下させた場
合には同時に低電圧時の機器の安定動作との両立が課題
となる。制御部の電力消費は運転時の電力に比較すると
僅かではあっても、通電期間は長期にわたるため、省エ
ネルギーの観点から改善が望まれている。本発明は以上
述べた問題点を解決し、木目の細かい制御により、省電
力と機器の安定動作とを両立させ、省エネルギーに寄与
する空気調和機の制御方法を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、室温、外気温などの検出手段と、検出デー
タの処理手段と、該検出データの記憶手段と、設定温度
等を入力する操作入力手段と、駆動部および制御部に所
定の電圧を供給する電源と、該駆動部電源のオンオフ手
段と、環境条件や運転状況等を把握しながら統括的にコ
ントロールを行う制御手段とによって室温を一定に制御
する空気調和機の制御方式であって、前記制御手段に制
御部電源の電圧を検出する電圧検出手段と、該制御部電
源の電圧を制御する電圧制御手段とを備え、圧縮機やフ
ァンモーターなどが停止し前記駆動部の制御が不要な省
電力モード時は、前記駆動部電源のオンオフ手段をオフ
し、更に前記電圧検出手段により検出された電圧が前記
制御部で設定した電圧に一致するように前記電圧制御手
段を制御して、前記制御部電源の電源電圧を通常の電圧
より下げる省電力モード制御を行うことで、上記目的を
達成している。
【0005】また、前記駆動部の制御が不要な省電力モ
ードの判定条件を、電源オフ時、および電源オン時も運
転モードに応じて室温、外気温、設定温度や該温度間の
差分、温度勾配、 時間経過を求め、それらの値またはそ
れらの値の組み合わせにより決定するようにしている。
【0006】また、前記制御手段における制御部電源の
電圧制御を、製造工程等の制御部電源の出荷調整時など
に、該制御部電源を通常運転および省電力モードで最適
動作させ、それぞれの時点での電圧検出部の入力値およ
び電圧制御部への出力値をその装置での基準値として記
憶しておき、通常運転時および省電力モードへの移行時
に該基準値を参照して行うようにしている。
【0007】また、前記制御部電源の電圧制御を、電圧
の不連続、電圧変動やノイズの発生を防止するために、
制御範囲を多段階に分割して比較と制御とを繰り返し、
段階的に増加、あるいは減少するようにしている。
【0008】また、前記電圧制御手段が、CPUから出
力される制御用電圧データをD/Aコンバータによりア
ナログ電圧に変換し、該アナログ電圧を制御部電源の誤
差増幅器に加えるようにしている。
【0009】前記電圧制御手段が、CPUから出力され
る制御用電圧データをPWM信号とし、PWMコンバー
タによりアナログ電圧に変換するようにしてもよい。
【0010】また、前記省電力モードにおける前記検出
データの処理手段が、通常運転時の所定電圧における温
度値から、省電力モード時の電源電圧値に対する電圧補
正を行うようにしている。
【0011】また、前記検出データの処理手段の温度の
電圧補正が、電源電圧値毎の温度値の換算テーブルとし
て記憶しておくテーブル方式で構成してもよい。
【0012】また、前記省電力モードを、表示器に識別
表示することで、通常運転との区別を行うようにしてい
る。
【0013】また、前記電圧検出手段および前記電圧制
御手段の状態を、通常運転時および省電力モード時に電
圧検出部に検出された電圧値と、基準電圧値とを比較
し、所定の差分以上の差が生じた場合、および電圧制御
手段への指令に対し、電圧検出手段に結果が反映されな
い場合に異常とし、表示器に識別表示を行うようにして
いる。
【0014】また、前記省電力モード時は、CPUをホ
ールドさせ、温度検出などの割り込みタイミングの時間
間隔を、通常運転時より延伸させるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
制御部のブロック図であり、図5は従来例のブロック図
である。従来例との差異は、電圧検出部13と電圧制御
部14のみで他は共通なので、共通部分については、同
一番号を付している。以下に本発明の実施の形態につい
て図1に基づいて説明する。
【0016】まず、AC入力電源は整流回路1、平滑回
路2で直流に変換され、スイッチングレギュレータで構
成される制御部電源3で所定の電源電圧に変換し、制御
に係わるCPUや周辺回路等で構成される制御部に給電
されている。AC電源は駆動部電源のオンオフ手段スイ
ッチ4を介し、駆動部電源5へも給電されている。制御
手段であるCPU6は、操作入力手段である操作入力部
8からの指示に基づいて、室温、外気温などの検出手段
である温度検出器9で温度を検出しながら、各部に所定
の指令を出すと同時に運転状況を監視するなど、空気調
和機全体を統括的にコントロールしている。CPU6は
低電圧でも安定に動作可能なものを選定している。記憶
手段であるメモリ7は制御に必要なデータや出荷データ
などを記憶する不揮発性メモリで、CPU6のポート6
dを経由しリードライトされる。操作入力部8はリモコ
ン信号の受光部および操作スイッチであり、電源のオ
ン、オフや暖房、冷房、除湿などの運転モード、温度設
定などの指令が入力される。リモコンの受光部は電源オ
フの運転停止状態でもコマンドの受信を待ち受ける必要
があるため、低電圧でも安定に動作するものが選定され
ている。リモコンおよび操作スイッチ信号はCPU6の
入力ポート6eに入力され、信号が入力された場合のみ
割り込み処理されている。
【0017】温度検出器9はサーミスタで構成され、室
温を検出している。温度検出器9の出力はA/Dコンバ
ータ機能を持つCPU6のポート6gに入力され、CP
Uに内蔵している検出データの処理手段により、デジタ
ルデータに変換され処理される。温度検出器がサーミス
タで構成される場合、温度に対する抵抗値の変化は電圧
の変化に変換されるため、サーミスタに印加される電源
電圧によって入力値が変動する特性があり、省電力モー
ド時の低い電圧値に対する補正と温度データへの変換処
理を行っている。表示器10は通電状況や運転状況およ
び異常状態などを表示するもので、3色のLEDの組み
合わせと点滅とによって内容を識別表示している。通信
制御部11はCPU6のシリアルポート6hに接続さ
れ、駆動部12が室外機にある場合、駆動部12内の制
御器との間で制御指令の通信や運転状況および外気温な
どの情報通信を行っている。なお、外気温の検出は通常
運転中のみ行っており、省電力モード中は検出をしてい
ない。
【0018】駆動部12は圧縮機、ファンモーターおよ
びそれらの駆動回路で構成され、駆動部電源5を含めて
室外機とされる場合が多く、本実施例でも室外機を想定
しているが、これに限るものではない。駆動部12はス
イッチ4をオフにすると電力消費はなくなるので、圧縮
機やファンモーターなどの駆動部の制御が不要な条件を
できるだけ探し、CPU6の制御によりスイッチ4をオ
フしている。室内機にあっても駆動部12と同等の機能
を持つ、例えば室内用ファンモーターやリレー等の電源
は制御部電源3とは別系統の電源で構成する場合には、
駆動部電源5と同様な扱いとし、オフすることができ
る。CPU6等の制御部に対しては、制御部電源3から
電源が供給されている。
【0019】電圧検出部13は制御部電源3の出力電
圧、即ちCPU6などの電源入力電圧を検出する電圧検
出手段で、電圧は分圧されCPU6のA/Dコンバータ
の機能を持つポート6aに入力され、デジタルデータ値
として処理される。電圧制御手段である電圧制御部14
はCPU6のポート6bからの出力データ値をD/Aコ
ンバータによりアナログ電圧に変換し、該アナログ電圧
を制御用電源3の誤差増幅器に加え(誤差増幅器の構成
によっては減算)、その電圧値に応じて制御部電源3の
出力電圧をシフトさせ制御している。CPU6がD/A
コンバータなどのアナログ変換機能を内蔵する場合は、
該機能を利用し、PWM出力機能を内蔵する場合には、
積分回路でアナログ値に変換する方法を採用してもよ
い。電圧検出部13と電圧制御部14とは、本発明の最
も特徴となるもので、電圧検出部13で検出した電圧デ
ータをCPU6に取り込み、運転状況や室温や外気温な
どの環境条件をもとに、制御部電源電圧に応じた補正や
演算をしながら電圧制御部14に与えるデータをコント
ロールし、制御部電源3の電圧を制御している。
【0020】次に、本発明の空気調和機の制御方法の特
徴的な部分を以下に述べる。まず、電源オンであっても
室温、外気温、設定温度などのデータや時間、あるいは
温度勾配により、駆動部12が一定時間以上停止状態と
なる条件を木目細かく判断して省電力モードとし、その
間は省電力制御を行う。即ち、スイッチ4のオフ制御を
行うと同時に、電源検出部13の電圧を検出しながら電
圧制御部14をコントロールし、制御部電源3の出力電
圧を5Vから機器の許容できる最低電圧(例えば3V)
に段階的に低下させ省電力を図っている。また、前記検
出した温度データが低電圧時のデータの場合には、温度
の補正を行っている。
【0021】電源オン時に省電力モードに入った場合
に、表示器10の赤LEDの輝度を落とすことで通常運
転との識別をしている。また、通常運転時および省電力
モードの低電圧時において、電圧検出部13に検出され
た電圧値と、出荷時に記憶された基準電圧値とを比較
し、所定の差分以上の差が生じた場合、および電圧制御
部14への指令に対し、電圧検出部13に結果が反映さ
れない場合にも異常と判断して赤LEDを点滅させ、識
別している。省電力モード時の操作入力処理や室内温度
検出処理は割り込み処理とし、処理時間以外はCPUを
ホールドすることで電力を削減している。温度検出タイ
ミングはタイマ割り込みとし、省電力モード中の室内温
度の検出間隔は、通常運転時より長くしている。
【0022】図2は本発明の省電力モードに入る場合の
制御を説明するための制御フローである。以下同図を参
照して説明する。まず電源モードを判断し、電源オフで
あれば、直ちに省電力モードに入る(ST1)。電源オ
ンであれば圧縮機の状態を確認し、運転中であれば現状
のままとする(ST2)。圧縮機が停止中であれば直ち
に省電力モードとしてもよいが、環境条件によっては直
後に運転が必要となる場合があり、その場合には頻繁に
運転と停止を繰り返すこともありうる。従って、環境条
件を判断して省電力モードが一定時間以上確保される条
件を、下記のように判断している。室温、外気温を検出
し、設定温度との差分や温度勾配を算出し、所定の条件
をもとに省電力モードの可否を判断する(ST3)。省
電力モードが否であれば現状のまま(省電力モード中で
あれば解除)とし(ST4)、可であれば省電力モード
に入り省電力制御を行う(ST5)。 省電力モードに
入ると駆動部12の状態を確認後、スイッチ4をオフと
し、駆動部電源5への通電を停止する。その後、制御部
電源3の電圧制御を行う(ST6)。電圧制御は制御部
電源3の電圧を電圧検出部13より検出し、目標値より
高ければCPU6から電圧制御部14に対して電圧値を
1ステップ分下げるようにデータを出力する。電圧制御
部14は入力されたデータをアナログ値に変換し、制御
部電源3の電圧を下げる電圧制御を行う。1ステップ実
行した結果は電圧が安定する時間(約10ms)後に電圧検
出部13で検出しながら(ST7)、所定の電圧になる
までこの動作を繰り返す(ST6、ST7)。電圧範囲
を64ステップに分割し、段階的になめらかに増減する
ことで、電圧の不連続、電源変動やノイズの発生を防止
し、安定的な電圧制御を行っている。なお、電圧の目標
値については、あらかじめ通常運転状態での定格電圧5
Vと省電力モードでの許容最低電圧値に設定し、それぞ
れの時点での電圧検出部の入力値および電圧制御部への
出力値をその装置での基準値として記憶しておき、省電
力モードおよび通常運転の移行時にそれぞれの値となる
よう参照しながら比較制御している。この数値の設定に
あたり、例えば製造工程等の制御部電源電圧の出荷調整
時に、機器毎に行えばバラツキの少ない設定が可能とな
る。電圧低下の制御時に基準値を参照し、制御データが
基準値からかけ離れた数値にならないように参照しなが
ら近づけるようにしている。
【0023】図3は図2の室温・外気温検出・省電力モ
ード可否判定(ST3)の内容を示す省電力判定の制御
フローである。以下、同図を参照して説明する。室温お
よび外気温を検出するが(ST10)、検出器がサーミ
スタで電圧値により数値が変わるため、電源電圧を判定
し(ST11)、5V以外の時は電源電圧に対する補正
を行う(ST12)。補正については、まず、検出値を
5Vと検出時の電圧差により比例計算で5V場合の値に
換算する。通常運転時の値は既存の変換手段を使う。サ
ーミスタの検出温度と標準モデルの温度値との差分が工
場の出荷時点などに、あらかじめ補正値として記憶して
おけば、標準値の当該温度前後の温度勾配と該補正値と
から近似計算でさらに精度を高めることもできる。検出
値と正しい温度への変換は、少なくとも通常運転時の所
定電圧と省電力モードでの電圧値の代表的な換算表をそ
れぞれ予め記憶しておき、適正なものを選択するテーブ
ル方式で参照してもよい。
【0024】補正された室温(Tr)、外気温(To)
および設定温度(Ts)に対して差分および室温(T
r)の温度勾配(△Tr)を求める(ST13)。温度
勾配(△Tr)は約1分前の室温(Tr)との差分とし
ている。温度の差分と温度勾配による省電力モードの可
否判定は運転モードにより異なるので、運転モードの判
定後、暖房運転の場合はステップ15以降に進む(ST
14)。暖房運転と冷房運転との差異は温度差の符号反
転のみなので、以下に暖房運転について説明し、冷房運
転については省略する。また、冷暖房以外の運転モード
では温度との関係が薄いので、省電力モードを否として
いる。
【0025】室温(Tr)と設定温度(Ts)との差分
が一定温度(例えば5℃)以上であれば、圧縮機が停止
した状態での条件であるので、制御は暫く不要と判断
し、省電力モードを可とする(ST15)。室温(T
r)と設定温度(Ts)との差分が3℃より小さい場
合、間もなく制御が必要と判断されるので、省電力モー
ドは否とする(ST16)。室温(Tr)と設定温度
(Ts)との差分が5℃より少なく、一定温度(例えば
3℃)以上の場合、外気温(To)と設定温度(Ts)
との差が一定温度(例えば5℃)より大きければ、運転
開始の可能性は高いと判断されるので省電力モードは否
とする(ST17)。外気温(To)と設定温度(T
s)との差が5℃以下であっても、温度勾配(△Tr)
即ち、一定時間(例えば1分)前の室温(Tr)との差
分が例えば一定温度(例えば1℃)より大きければ、温
度低下が早く運転開始の可能性が高いと判断して省電力
モードは否としている。温度勾配(△Tr)が1℃以下
なら温度低下が少なく、運転開始の可能性が低いか、時
間間隔が空くので省電力モードを可としている(ST1
8)。省電力モードが可の場合、省電力モード設定を行
う(ST19)。
【0026】図4は本発明の暖房運転の場合の室内温
度、設定温度、温度検出タイミングおよび省電力モード
制御時の電圧の関係を説明するための説明図である。以
下、同図を参照して説明する。室温(Tr)が設定温度
(Ts)に対して接近している場合は通常運転を行って
いる(t1)。室温(Tr)が上昇し、省電力判定温度
(Te)を超えると省電力設定期間(t2)にはいり、
スイッチ4をオフし、駆動部電源5への通電を停止し、
次に制御部電源の電圧低下のための電圧制御を行う。電
源電圧が3Vになると省電力モード(t3)となる。温
度の検出は通常運転時(t1,t5)は約1秒以下の間
隔で検出しているが、省電力モード期間中(t3)は頻
繁な温度検出は不要であるので、10秒以上の間隔とし
ている。この温度検出のタイミングはCPU6内のタイ
マ割り込み設定でコントロールしており、温度検出を含
めた一連の処理の期間以外はCPU6はホールドし、低
電力となっている。この検出タイミングの間隔は設定温
度との差が大きく、温度勾配が小さい程長くてもよい
し、適応的に伸縮させてもよい。なお、図4中の省電力
判定温度(Te)は前記の判定温度5℃および3℃を意
味しているが、簡略化した概念的な表現としている。
【0027】省電力モードが解除される場合の条件は、
図3の制御フローにおいて、省電力モードが否とされる
場合に解除することとしているので、詳細の説明は省略
する。ただし、省電力モード中は外気温(To)は検出
しないので、当該ステップ(ST17、ST24)はス
ルーとし、他の判定条件については省電力モードの判定
と同様の条件としている。また、操作入力部8からの指
令がある場合にも、条件を判断し、省電力モードを解除
している。
【0028】解除時の動作は省電力解除期間(t4)
に、まず制御電源の電圧上昇のための電圧制御を電圧下
降と同様に段階的に行う。電源電圧が5Vになるとスイ
ッチ4をオンし、駆動部電源5をオンし、全ての状態が
復帰した後、通常運転を行う(t5)。以上のように駆
動部12が通電する時は、制御部電源3は5Vに復帰し
ているので、通常運転時との差はなく、従って機器動作
に対しての悪影響はない。
【0029】以上、本発明による一実施例を説明した
が、省電力モードの判定温度や電圧の値については、上
記の値に限定されるものではない。判定温度をさらに細
かく設定してもよいし、省電力モード時の最低電圧も、
機器の使用部品の許容電圧にあわせて増減してもよい。
また、例えば停止状態が所定時間(例えば5分)経過し
たら省電力モードに入るなどの時間経過や湿度条件を加
味することで、さらに木目細かい制御が可能である。電
圧制御については、電圧制御部と電圧検出部を備えたこ
とで、段階的に増減することもできるし、2値的に増減
することも可能となり、電源やシステムの特性にあわせ
て最適条件に設定が可能である。例えば、電圧を下げる
時は段階的に下げ、上げる時は2値的に上げる、などの
制御を組み合わせてもよい。なお、CPU6のリセット
用検出素子は、CPU6の最低許容電圧に対してマージ
ンをもったものを選定しており、省電力モードでの制御
中の最低電圧でリセットがかかることはない。また、オ
ンオフ制御が頻繁に行われるため静音化が問題となる場
合などには、騒音の防止のためスイッチ4をサイリスタ
などの半導体スイッチとしてもよいし、省電力モードの
可否を操作入力部からの選択によるものとしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による空気
調和機の制御方法は、駆動部の制御が不要な期間を室
温、外気温と設定温度との差や温度勾配を木目細かく判
断し、駆動部電源のオフ制御と制御部電源の電源電圧の
低下とを高精度な電圧制御方法によって行っている。こ
れらの省電力制御によって、機器の安定動作と消費され
る電力の削減とを両立することができ、省電力を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の制御方法の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】本発明による空気調和機の制御方法の一実施例
の制御フローである。
【図3】本発明による空気調和機の制御方法の省電力モ
ード判定制御フローである。
【図4】本発明による空気調和機の制御の動作を説明す
るための温度変化と温度検出および電源制御の説明図で
ある。
【図5】従来の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 整流回路 2 平滑回路 3 制御部電源 4 スイッチ 5 駆動部電源 6 CPU 6a 電圧検出部用入力ポート 6b 電圧制御部用出力ポート 6c 電源スイッチ制御用出力ポート 6d メモリ用入出力ポート 6e 操作入力部用入力ポート 6f 温度検出用入力ポート 6g 表示器用出力ポート 6h 通信制御用入出力ポート 7 メモリ 8 操作入力部 9 温度検出器 10 表示器 11 通信制御部 12 駆動部 13 電圧検出部 14 電圧制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温、外気温などの検出手段と、検出デ
    ータの処理手段と、該検出データの記憶手段と、設定温
    度等を入力する操作入力手段と、駆動部および制御部に
    所定の電圧を供給する電源と、該駆動部電源のオンオフ
    手段と、環境条件や運転状況等を把握しながら統括的に
    コントロールを行う制御手段とによって室温を一定に制
    御する空気調和機の制御方式であって、前記制御手段に
    制御部電源の電圧を検出する電圧検出手段と、該制御部
    電源の電圧を制御する電圧制御手段とを備え、圧縮機や
    ファンモーターなどが停止し前記駆動部の制御が不要な
    省電力モード時は、前記駆動部電源のオンオフ手段をオ
    フし、更に前記電圧検出手段により検出された電圧が前
    記制御部で設定した電圧に一致するように前記電圧制御
    手段を制御して、前記制御部電源の電源電圧を通常の電
    圧より下げる省電力モード制御を行うことを特徴とする
    空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記駆動部の制御が不要な省電力モード
    の判定条件を、電源オフ時、および電源オン時も運転モ
    ードに応じて室温、外気温、設定温度や該温度間の差
    分、温度勾配、 時間経過を求め、それらの値またはそれ
    らの値の組み合わせにより決定することを特徴とする請
    求項1記載の空気調和機の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記制御手段における制御部電源の電圧
    制御を、製造工程等の制御部電源の出荷調整時などに、
    該制御部電源を通常運転および省電力モードで最適動作
    させ、それぞれの時点での電圧検出部の入力値および電
    圧制御部への出力値をその装置での基準値として記憶し
    ておき、通常運転時および省電力モードへの移行時に該
    基準値を参照して行うことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記制御部電源の電圧制御を、電圧の不
    連続、電圧変動やノイズの発生を防止するために、制御
    範囲を多段階に分割して比較と制御とを繰り返し、段階
    的に増加、あるいは減少するように行うことを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電圧制御手段が、CPUから出力さ
    れる制御用電圧データをD/Aコンバータによりアナロ
    グ電圧に変換し、該アナログ電圧を制御部電源の誤差増
    幅器に加える構成でなることを特徴とする請求項1記載
    の空気調和機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記電圧制御手段が、CPUから出力さ
    れる制御用電圧データをPWM信号とし、PWMコンバ
    ータによりアナログ電圧に変換する構成でなることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記省電力モードにおける前記検出デー
    タの処理手段が、通常運転時の所定電圧における温度値
    から、省電力モード時の電源電圧値に対する電圧補正を
    行う機能を備えた構成でなることを特徴とする請求項1
    記載の空気調和機の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記検出データの処理手段の温度の電圧
    補正が、電源電圧値毎の温度値の換算テーブルとして記
    憶しておくテーブル方式で構成してなることを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記省電力モードを、表示器に識別表示
    することで、通常運転との区別を行うことを特徴とする
    請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記電圧検出手段および前記電圧制御
    手段の状態を、通常運転時および省電力モード時に電圧
    検出部に検出された電圧値と、基準電圧値とを比較し、
    所定の差分以上の差が生じた場合、および電圧制御手段
    への指令に対し、電圧検出手段に結果が反映されない場
    合に異常とし、表示器に識別表示を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記省電力モード時は、CPUをホー
    ルドさせ、温度検出などの割り込みタイミングの時間間
    隔を、通常運転時より延伸させることを特徴とする請求
    項1記載の空気調和機の制御方法。
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