JP2538675B2 - インバ―タの運転周波数制御方法 - Google Patents

インバ―タの運転周波数制御方法

Info

Publication number
JP2538675B2
JP2538675B2 JP1195948A JP19594889A JP2538675B2 JP 2538675 B2 JP2538675 B2 JP 2538675B2 JP 1195948 A JP1195948 A JP 1195948A JP 19594889 A JP19594889 A JP 19594889A JP 2538675 B2 JP2538675 B2 JP 2538675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
value
pressure
inverter
operating frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1195948A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0360395A (ja
Inventor
秀俊 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP1195948A priority Critical patent/JP2538675B2/ja
Publication of JPH0360395A publication Critical patent/JPH0360395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538675B2 publication Critical patent/JP2538675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気調和に使用されるエアコンディショナ
(以下、単にエアコンと称する)のコンプレッサを駆動
するインバータの運転周波数制御方法に係わり、特にイ
ンバータの出力周波数によってエアコンのコンプレッサ
の駆動を制御する際に、その制御時における出力周波数
変動時のエアコンの冷凍サイクルを短時間で安定化させ
ると共に、周波数レリースによる冷凍サイクルの能力低
下を防止するインバータの運転周波数制御方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、空気調和に使用するために、インバータによっ
て駆動されるコンプレッサを備えるエアコンには、エア
コンの冷凍サイクルを制御するためにインバータの出力
周波数を変化させてコンプレッサを制御するものがあ
る。このインバータの出力周波数を変化させてエアコン
の冷凍サイクルを制御するのに、これまでは電流センサ
および圧力センサによる周波数レリース制御があった。
電流センサによる周波数レリース制御は、電流センサ
によって入力電流が設定値以上になったことを検出する
と、インバータの出力周波数を低下させて、一定入力電
流値以下で冷凍サイクルを制御するものである。このこ
とが第12図および第13図に示されている。すなわち、第
12図に示されているように、過負荷状態で作動している
インバータの運転周波数が、通常運転状態(第13図のZ1
ゾーン)より周波数f1から周波数f2まで移動増加させる
ように指令する指令信号によって、インバータの周波数
が周波数f2まで上昇させられる。このとき入力電流は、
やや遅れて電流値Ixから増加してくる。周波数がf2に至
ると、インバータの運転周波数は一定に維持されるホー
ルド状態にされるが、入力電流は増加して電流値I1を越
え、電流が電流値I1を越えた時点で、周波数レリースが
作動して周波数を減少させる(第13図のZ2ゾーン)。そ
の後、周波数ホールドゾーン(第13図のZ3ゾーン)に入
ってから、ようやく周波数の減少を中止させるが、この
時点では周波数がかなり低くなっており、電流がI2以下
になっている場合には復帰させる。このとき、周波数レ
リースによるハンチングを防止するために周波数ホール
ドゾーンを広くしなければならないという問題点があ
る。
また、圧力センサによる周波数レリース制御は、圧力
センサによってコンプレッサーの吐出し圧力が設定値以
上になったことを検出すると、上記電流センサによる場
合と同様に、インバータの出力周波数を低下させて周波
数レリースを動作させ、一定圧力値以下で冷凍サイクル
を制御するものである。このことが第14図および第15図
に示されている。
すなわち、第14図に示されているように、過負荷状態
で作動しているインバータの運転周波数が、通常運転状
態(第15図のZ1ゾーン)より周波数f1から周波数f2まで
移動増加させるように指令する指令信号によって、イン
バータの周波数が周波数f2まで上昇させられる。このと
き圧力は、やや遅れて圧力値Pxから増加してくる。周波
数がf2に至ると、インバータの運転周波数は一定に維持
されるホールド状態にされるが、圧力は増加して圧力値
P1を越え、この圧力が圧力値P1を越えた時点で、周波数
レリースが作動して周波数を減少させる。その際、この
サイクルの惰性のためにすぐには圧力が低下せず(第12
図のZ2ゾーン)。その後、周波数ホールドゾーン(第15
図のZ3ゾーン)に入ってから、ようやく周波数の減少を
中止させるが、この時点では周波数がかなり低くなって
いるため、圧力が低下しつづける。そして圧力が圧力値
P2以下になり、安定してからゆっくりと周波数を上げて
いく(第15図のZ4ゾーン)。しかし、このとき、周波数
が復帰してホールドゾーンに入るまでに要する全時間は
T1時間という長い時間を必要とする。
上記したように、一般に、入力電流によって周波数レ
リースが作動するときは、運転周波数を増加させると入
力電流も増加するために生じるもので、エアコンの冷凍
能力を高めたいときには、逆に周波数レリースによって
運転周波数がダウンするため冷凍能力が減少することが
あった。また、一度、周波数レリースがかかって周波数
がダウンし、その後、周波数を増加させるような制御に
なっていても、冷凍サイクルが安定して所定の能力にま
で達するのには、かなり時間を必要としていた。
さらに、圧力によつて周波数レリースが作動する場合
でも、入力電流による周波数レリースの作動の場合と同
様に、運転周波数を増加させたときに、圧力が増加する
ために生じるものであり、冷凍能力を高めたい時に、逆
に周波数レリースによって運転周波数がダウンするため
冷凍能力が減少することがあった。また、上記したと同
様に、一旦、周波数レリースがかかって周波数がダウン
し、その後、徐々に周波数を増加させるような制御にな
っていても、冷凍サイクルが安定して所定の能力にまで
達するのには大幅な時間を必要としていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、インバータの出力周波数を変化させ
ることによってエアコンのコンプレッサを駆動制御し冷
凍サイクルを制御する際に、インバータの出力周波数変
動時におけるエアコンの冷凍サイクルを安定させるた
め、電流センサによる周波数レリース制御を行う場合で
は周波数レリースによるハンチングを防止するための周
波数ホールドゾーンを広くしなければならず、また、圧
力センサによる周波数レリース制御を行う場合では周波
数が安定してホールドゾーンに入るまで要する時間が長
かった。
すなわち、上記した方法でエアコンのコンプレッサ駆
動を制御し、冷凍サイクルを安定して所定の能力に到達
させるまでには、長い時間を必要としていた。
したがって、本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、インバータによって駆動されるエアコ
ンのコンプレッサにおいて、インバータの出力周波数を
変化させることによりコンプレッサの駆動を制御する際
に、インバータの出力周波数変動時のエアコンの冷凍サ
イクルを短時間で安定化させると共に、周波数レリース
による冷凍サイクルの能力低下を防止することができる
インバータの運転周波数制御方法を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、本発明に係わるインバータの運転周波数
制御方法によって達成される。すなわち要約すれば、本
発明は、インバータの出力周波数を変化させることによ
り駆動、制御されるコンプレッサを備えるエアコンにお
いて、該インバータの出力周波数を増加する増加指令信
号が来たとき、現在の入力電流値を検出し、該検出値か
ら予め設定されている入力電流−運転周波数に基づいて
周波数増加後の入力電流値を推定し、該推定された電流
値が周波数レリースの作動する値のときには増加指令周
波数まで増加せずに、該電流値を周波数レリースが作動
する電流限界値を越えないようにして運転周波数を増加
させることを特徴とするインバータの運転周波数制御方
法である。また、本発明は、インバータの出力周波数を
変化させることにより駆動、制御されるコンプレッサお
よび該コンプレッサの吐出し圧力を検出する圧力センサ
とを備えるエアコンにおいて、該インバータの出力周波
数を増加する増加指令信号が来たとき、現在の圧力値を
検出し、該検出値から予め設定されている圧力−運転周
波数に基づいて周波数増加後の圧力値を推定し、該推定
された圧力値が周波数レリースの作動する値のときには
増加指令周波数まで増加せずに、該圧力値を周波数レリ
ースが作動する圧力限界値を越えないようにして運転周
波数を増加させることを特徴とするインバータの運転周
波数制御方法である。さらに、本発明は、インバータの
出力周波数を変化させることにより駆動、制御されるコ
ンプレッサと、商用電源によって駆動されるコンプレッ
サと、該コンプレッサの吐出し圧力を検出する圧力セン
サとを備えるエアコンにおいて、該インバータによって
該コンプレッサが駆動しているときに、能力増加要求指
令が来て商用電源駆動のコンプレッサを作動させなけれ
ばならない場合、現在の圧力値から該能力増加要求指令
にしたがった運転条件の圧力値を推定し、該推定された
圧力値が周波数レリースの作動する値のときには、指令
周波数まで増加せずに、該圧力値を周波数レリースが作
動する圧力限界値を越えないようにして運転周波数を増
加させることを特徴とするインバータの運転周波数制御
方法である。
〔作用〕
本発明によれば、インバータの出力周波数を変化させ
ることにより駆動、制御が行なわれるコンプレッサを備
えるエアコンにおいて、エアコンのコンプレッサ駆動さ
せるために電源を投入した後、エアコンの能力を増加す
るために、インバータの出力周波数を増加する増加指令
信号が来たとき、現在の入力電流値あるいは圧力値を検
出し、この検出された入力電流値あるいは圧力値から予
め設定されている入力電流−運転周波数あるいは圧力−
運転周波数に基づいて周波数増加後の入力電流値あるい
は圧力値を推定し、この推定された電流値あるいは圧力
値が周波数レリースの作動する値のときには増加指令周
波数まで増加せずに、電流値あるいは圧力値を周波数レ
リースが作動する電流限界値あるいは圧力限界値を越え
ないようにして運転周波数を増加させ、また、推定され
た電流値あるいは圧力値が周波数レリースの作動しない
値のときには増加指令周波数まで運転周波数を増加させ
るものである。
〔実施例〕
以下、添附図面を参照して本発明を、その一実施例に
つき説明する。
第1図は、本発明によるインバータの運転周波数制御
方法を行うためのエアコン装置構成の一実施例の概略ブ
ロック図である。
第1図を参照すると、インバータ部分は、例えば1相
100Vの電源1に接続される整流回路2、及びこの整流回
路2に接続されるトランジスタ3を有している。また、
整流回路2とトランジスタ3との間の線路にはリアクタ
4が配設されていると共に、整流回路2とトランジスタ
3との間における線路間にはコンデンサ5が配設されて
いる。
トランジスタ3にはコンプレッサ駆動モータ6が接続
され、このコンプレッサ駆動モータ6は例えばデルタ結
線された巻線を有しており、トランジスタ3がオン動作
することにより巻線に通電して回転駆動される。したが
って、トランジスタ3はコンプレッサ駆動モータ6を駆
動するための駆動トランジスタとなる。このコンプレッ
サ駆動モータ6が回転駆動することによりコンプレッサ
(図示せず)が駆動される。
また、インバータ部分は、整流回路2の前段部分に接
続される電流センサ7と、電流センサ7によって感知さ
れた入力電流を検出する検出回路8と、検出回路8から
の出力信号、すなわち電流Ixが入力されると共に外部か
ら周波数指令信号が入力されて信号処理を行うCPU(中
央処理装置)9と、CPU9からの出力信号、すなわちV/f
指令信号が入力されてトランジスタ3のベース側に信号
を出力してトランジスタ3のオフ動作を制御するベース
ドライブ回路10とを有している。
以上のように構成される上記実施例の作用を以下に述
べる。
まず始めにインバータ部分のCPU9には、第2図に示す
ように、予め設定された入力電流−運転周波数曲線が記
憶されている。なお、この入力電流−運転周波数曲線で
は、複数本(本実施例では3本)の曲線(図面の簡単化
のために図では直線で描かれている)が示されている
が、それぞれの曲線は、図において上から過負荷、標準
負荷、軽負荷を現すものである。各負荷に対する入力電
流−運転周波数曲線では、それぞれの入力電流値Ix、I
y、IzおよびIu、I1、Iv、Iwは、Ix>Iy>IzおよびIu>I
1>Iv>Iwの関係とされている。
いま、上記実施例のエアコンが運転周波数f1で作動し
ているとき、例えば冷凍能力を高めるために外部から周
波数増加指令信号がきてCPU9に入力された場合、すなわ
ち第2図の運転周波数f2への増加移動指令信号がきた場
合、まず、運転周波数f1での運転時における入力電流を
電流センサ7により検出する。このときの入力電流が設
定された電流値It以下である場合には、現在の冷凍サイ
クル負荷は標準条件以下と判定して、たとえ運転周波数
f2まで増加しても、そのときの推定される電流値は、電
流による周波数レリースがかかる電流値I1以下であるた
めに周波数レリースが動作しないと判定して運転周波数
の移動を許可する。
しかし、入力電流が設定された電流値Itよりも大きい
場合には、外部からの周波数増加指令信号に応じて運転
周波数を移動させて運転周波数f2に至ると、電流による
周波数レリースがかかる電流値I1以上となるために周波
数レリースがかかる範囲と判定して、運転周波数f2より
もやや低い運転周波数fa(この運転周波数faは、多少の
外乱等で変動しても運転周波数f2には達しない程度に好
ましい位置にある)までとし、エアコンの運転状態の様
子を見る。この運転周波数f2にて運転がホールドされて
いる間に、電流が、設定された電流値I2(第2図参照)
以下になると、このときに運転周波数を周波数f2まで増
加させる。
ここで、運転周波数が周波数f1から周波数f2に増加移
動したときの冷凍能力、すなわち周波数と入力電流の変
化を示す第3図を参照すると容易に理解されるように、
例えば冷凍能力を高めるために外部からの周波数指令信
号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f1から周
波数f2に増加移動させるときに、周波数f1における入力
電流値を検出し、この値から第2図に示した曲線に基づ
いて周波数f2に増加移動させたときの入力電流値を推定
し、この推定した入力電流値が周波数レリースのかかる
値のときには、指令周波数f2まで増加させずに、入力電
流値が周波数レリースのかかる電流限界値I1を越えない
で、周波数レリースのかからない範囲、例えば周波数fa
まで推定運転周波数を増加させる。
したがって、冷凍能力を高めるために外部からの周波
数指令信号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数
f1から周波数f2に増加移動させるときに、増加移動させ
た後の周波数が周波数レリースのかかる値と推定されれ
ば、周波数レリースのかからない周波数faまでしか周波
数を上げないので、従来のような周波数レリース制御
(第4図のB部分参照)の場合と比較して、上記実施例
は、冷凍サイクルの安定化時間が短くてすみ(第4図の
A部分参照)、しかも周波数レリースがかかる場合より
も運転周波数が高いので、冷凍能力の減少も防ぐことが
できる。上記したプロセスが第5図のフローチャートに
示されている。
したがって、上記実施例では、予め電流センサにより
周波数レリースのかからない周波数範囲で運転するため
に、周波数移動時におきる冷凍サイクルの安定時間が短
く、しかも電流センサによる周波数レリースのかかる電
流リミットまで運転するために、周波数レリースによる
冷凍サイクルの冷凍能力の低下を防止してエアコンの冷
凍能力を最大限まで利用することができる。さらに、上
記実施例は、制御ソフトウェアのみで達成でき、また、
周波数レリース制御と併用することで一層安定した制御
とすることもできる。
次に本発明の他の実施例を説明する。
この実施例は、前述実施例と同様に、外部から周波数
指令信号が入力されて信号が処理されるCPU9を有し、こ
のCPU9からの出力信号、すなわちV/f指令信号が入力さ
れるインバータ20およびインバータ20からの出力信号に
よって駆動されるコンプレッサ21を有している。なお、
コンプレッサ21の吐出し圧力を検出するために圧力セン
サ22が配設されており、この圧力センサ21によって検出
された検出信号は圧力データとしてCPU9に入力され信号
処理される。そして、CPU9はインバータ20の運転周波数
を制御する。
このようになる上記実施例の作用について述べる。
この実施例でも、前述実施例と同様に、CPU9には第6
図に示すように、予め設定された圧力−運転周波数曲線
が記憶されている。なお、この圧力−運転周波数曲線で
は、複数本(本実施例では3本)の曲線(図面の簡単化
のために図では直線で描かれている)が示されている
が、それぞれの曲線は、図示のように、上から過負荷、
標準負荷、軽負荷を現すものである。各負荷に対する圧
力−運転周波数曲線では、それぞれの圧力値Px、Py、Pz
およびPu、P1、Pv、Pwは、Px>Py>PzおよびPu>P1>Pv
>Pwの関係とされている。
いま、上記実施例のエアコンが運転周波数f1で作動し
ているとき、例えば冷凍能力を高めるために外部から周
波数増加指令信号がきてCPU9に入力された場合、すなわ
ち、第7図の運転周波数f2への増加移動指令信号がきた
場合、まず、運転周波数f1での運転時における圧力を圧
力センサ22により検出する。このときの圧力が設定され
た圧力値Pt以下である場合には、現在の冷凍サイクル負
荷は標準条件以下と判定して、たとえ運転周波数f2まで
増加しても、そのときの推定される圧力値は、圧力によ
る周波数レリースがかかる圧力値P1以下であるために周
波数レリースが動作しないと判定して運転周波数の移動
を許可する。
しかし、圧力が設定された圧力値Ptよりも大きい場合
には、外部からの周波数増加指令信号に応じて運転周波
数を移動させて運転周波数f2に至ると、圧力による周波
数レリースがかかる圧力値P1以上となるために周波数レ
リースがかかる範囲と判定して、運転周波数f2よりもや
や低い運転周波数fa(この運転周波数f2は、多少の外乱
等で変動しても運転周波数f2には達しない程度に好まし
い位置にある)までとし、エアコンの運転状態の様子を
見る、この運転周波数faにて運転がホールドされている
間に、圧力が、設定された圧力値P2(第7図参照)以下
になると、このときに運転周波数を周波数f2まで増加さ
せる。
ここで、運転周波数が周波数f1から周波数f2に増加移
動したときの冷凍能力、すなわち周波数と圧力の変化を
示す第8図を参照すると容易に理解されるように、例え
ば冷凍能力を高めるために外部からの周波数指令信号に
基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f1から周波数
f2に増加移動させるときに、周波数f1における圧力値を
検出し、この値から第7図に示した曲線に基づいて周波
数f2に増加移動させたときの圧力値を推定し、この推定
した圧力値が周波数レリースのかかる値のときには、指
令周波数f2まで増加させずに、圧力値が周波数レリース
のかかる圧力限界値P1を越えないで、周波数レリースの
かからない範囲、例えば周波数faまで推定運転周波数を
増加させる。
したがって、冷凍能力を高めるために外部からの周波
数指令信号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数
f1から周波数f2に増加移動させるときに、増加移動させ
た後の周波数が周波数レリースのかかる値と推定されれ
ば、周波数レリースのかからない周波数faまでしか周波
数を上げないので、従来のような周波数レリース制御の
場合と比較して、上記実施例は、冷凍サイクルの安定化
時間が短くてすみ(本実施例の周波数の安定する時間T2
は、従来の周波数の安定する時間T1に比較してはるかに
小さい。第8図及び第14図参照)、しかも周波数レリー
スがかかる場合よりも運転周波数が高いので、冷凍能力
の減少も防ぐことができる。上記したプロセスが第9図
のフローチャートに示されている。
したがって、上記実施例では、予め圧力センサにより
周波数レリースのかからない周波数範囲で運転するため
に、周波数移動時におきる冷凍サイクルの安定時間が周
波数レリース制御に比較して非常に短く、しかも圧力セ
ンサによる周波数レリースのかかる圧力リミットまで運
転するために、周波数レリースによる冷凍サイクルの冷
凍能力の低下を防止してエアコンの冷凍能力を最大限ま
で利用することができる。さらに、上記実施例は、制御
ソフトウェアのみで達成でき、また、周波数レリース制
御と併用することで一層安定した制御とすることもでき
る。
次に本発明の他の実施例を説明する。
この実施例も、上記実施例と同様に、外部から周波数
指令信号が入力されて信号が処理されるCPU9を有し、こ
のCPU9からの出力信号、すなわちV/f指令信号が入力さ
れるインバータ20およびインバータ20からの出力信号に
よって駆動されるコンプレッサ21を有している。しか
し、この実施例では、CPU9からの指令信号によりマグネ
ットスイッチ23を介して商用電源によって駆動される、
さらにもう一個のコンプレッサ24が配設されている。な
お、コンプレッサ21および24の吐出し圧力を検出するた
めの圧力センサ22が配設されているのは上記実施例と同
様であり、この圧力センサ21によって検出された検出信
号は圧力データとしてCPU9に入力され信号処理される。
そして、CPU9はインバータ20の運転周波数を制御するよ
うにされている。
この実施例においても、上記した実施例と同様な効果
が得られるが、この実施例では冷凍能力の要求が少ない
ときにはインバータ20により駆動されるコンプレッサ21
の1台で運転を行い、大きな冷凍能力が必要とされると
きに、インバータにより駆動されるコンプレッサ21と商
用電源で駆動されるコンプレッサ24とを並列運転して冷
凍能力の制御を行うものである。この実施例の場合で
も、基本的には、上記したインバータによって1台のコ
ンプレッサが駆動される上記実施例の場合と同様であ
る。なお、異常な負荷変動の発生によって周波数レリー
スが作動する範囲の値まで上昇した場合には、通常の周
波数レリース動作を行なわせて制御し、異常な負荷変動
の終了と共に本発明のフィードフォワード制御に復帰さ
せるようにしても良い。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明によるインバータの
運転周波数制御方法によれば、インバータの出力周波数
を変化させることにより駆動、制御が行われるコンプレ
ッサを備えるエアコンにおいて、インバータの出力周波
数を増加する増加指令信号がきたとき、現在の入力電流
値あるいは圧力値を検出し、この検出された入力電流値
あるいは圧力値から予め設定されている入力電流−運転
周波数あるいは圧力−運転周波数に基づいて周波数増加
後の入力電流値あるいは圧力値を推定し、この推定され
た電流値あるいは圧力値が周波数レリースの作動する値
のときには増加指令周波数まで増加せずに、電流値ある
いは圧力値を周波数レリースが作動する電流限界値ある
いは圧力限界値を越えないうにして運転周波数を増加さ
せるようにしたので、インバータの出力周波数変動時の
エアコンの冷凍サイクルを短時間で安定化させることが
でき、また、周波数レリースによる冷凍サイクルの能力
低下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成の一実施例の概略ブロ
ック図、 第2図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法に用いられる入力電流−運転周波数曲線を示す図、 第3図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法の周波数移動時における周波数と入力電流の変化を示
す図、 第4図は、本発明によるフォードフォワード制御と従来
の周波数レリース制御との周波数移動時における安定時
間の比較図、 第5図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法のフローチャート、 第6図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成の他の実施例の概略ブ
ロック図、 第7図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法に用いられる圧力−運転周波数曲線を示す図、 第8図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法の周波数移動時における周波数と圧力の変化を示す
図、 第9図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法のフローチャート、 第10図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成のさらに他の実施例の
概略ブロック図、 第11図は、第10図に示すエアコン装置構成の要求周波数
と冷凍能力との関係を示すグラフ図、 第12図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時に
おける周波数と入力電流の変化を示す図、 第13図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時に
おける入力電流と時間との関係を示す図、 第14図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時に
おける周波数と圧力の変化を示す図、 第15図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時に
おける圧力と時間との関係を示す図である。 1…電源、2…整流回路、3…トランジスタ、4…リア
クタ、5…コンデンサ、6…コンプレッサ駆動モータ、
7…電流センサ、8…検出回路、9…CPU、10…ベース
ドライブ回路、20…インバータ、21…コンプレッサ、22
…圧力センサ、11,12…設定電流、P1,P2…設定圧力、f
1,fa,f2…運転周波数。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータの出力周波数を変化させること
    により駆動、制御されるコンプレッサを備えるエアコン
    において、該インバータの出力周波数を増加する増加指
    令信号が来たとき、現在の入力電流値を検出し、該検出
    値から予め設定されている入力電流−運転周波数に基づ
    いて周波数増加後の入力電流値を推定し、該推定された
    電流値が周波数レリースの作動する値のときには増加指
    令周波数まで増加せずに、該電流値を周波数レリースが
    作動する電流限界値を越えないようにして運転周波数を
    増加させることを特徴とするインバータの運転周波数制
    御方法。
  2. 【請求項2】インバータの出力周波数を変化させること
    により駆動、制御されるコンプレッサおよび該コンプレ
    ッサの吐出圧力を検出する圧力センサとを備えるエアコ
    ンにおいて、該インバータの出力周波数を増加する増加
    指令信号が来たとき、現在の圧力値を検出し、該検出値
    から予め設定されている圧力−運転周波数に基づいて周
    波数増加後の圧力値を推定し、該推定された圧力値が周
    波数レリースの作動する値のときには増加指令周波数ま
    で増加せずに、該圧力値を周波数レリースが作動する圧
    力限界値を越えないようにして運転周波数を増加させる
    ことを特徴とするインバータの運転周波数制御方法。
  3. 【請求項3】インバータの出力周波数を変化させること
    により駆動、制御されるコンプレッサと、商用電源によ
    って駆動されるコンプレッサと、該コンプレッサの吐出
    圧力を検出する圧力センサとを備えるエアコンにおい
    て、該インバータによって該コンプレッサが駆動してい
    るときに、能力増加要求指令が来て該商用電源駆動のコ
    ンプレッサを作動させなければならない場合、現在の圧
    力値から該能力増加要求指令にしたがった運転条件の圧
    力値を推定し、該推定された圧力値が周波数レリースの
    作動する値のときには、指令周波数まで増加せずに、該
    圧力値を周波数レリースが作動する圧力限界値を越えな
    いようにして運転周波数を増加させることを特徴とする
    インバータの運転周波数制御方法。
JP1195948A 1989-07-28 1989-07-28 インバ―タの運転周波数制御方法 Expired - Fee Related JP2538675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1195948A JP2538675B2 (ja) 1989-07-28 1989-07-28 インバ―タの運転周波数制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1195948A JP2538675B2 (ja) 1989-07-28 1989-07-28 インバ―タの運転周波数制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0360395A JPH0360395A (ja) 1991-03-15
JP2538675B2 true JP2538675B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=16349642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1195948A Expired - Fee Related JP2538675B2 (ja) 1989-07-28 1989-07-28 インバ―タの運転周波数制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538675B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4382545B2 (ja) * 2004-03-17 2009-12-16 東芝キヤリア株式会社 冷凍装置および冷凍車
JP6249671B2 (ja) * 2013-08-09 2017-12-20 北越工業株式会社 インバータ駆動圧縮機の運転制御方法及びインバータ駆動圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0360395A (ja) 1991-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09310902A (ja) 空気調和機の制御方法
JPH09243144A (ja) インバータ式エアコンの制御方法
JP2538675B2 (ja) インバ―タの運転周波数制御方法
JP3657896B2 (ja) デマンド制御方法およびデマンド制御装置
JP2739865B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2001021193A (ja) 空気調和機の制御方法
JP3108935B2 (ja) 空気調和装置
JPH0626695A (ja) 空気調和機の制御装置
KR100555801B1 (ko) 에어컨의 운전제어방법
JP2613977B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JP3098795B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP3171456B2 (ja) 空気調和機の運転制御方法
JP2002031419A (ja) 冷凍装置
JPH0599472A (ja) 空気調和機の制御方法
JP2951058B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JPH06147608A (ja) 空気調和機の制御方法
KR20030054549A (ko) 공기조화기의 제어방법
JPH062918A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2001174080A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH04327747A (ja) 空気調和機の制御装置
JPH11211193A (ja) 室外ファンの制御装置
KR0143216B1 (ko) 공기조화기의 운전제어장치 및 방법
JPH0678839B2 (ja) 空気調和機
JP3333552B2 (ja) 空気調和機
CN118232786A (zh) 一种电动压缩机控制器主动升速方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees