JPH0360395A - インバータの運転周波数制御方法 - Google Patents

インバータの運転周波数制御方法

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JPH0360395A
JPH0360395A JP1195948A JP19594889A JPH0360395A JP H0360395 A JPH0360395 A JP H0360395A JP 1195948 A JP1195948 A JP 1195948A JP 19594889 A JP19594889 A JP 19594889A JP H0360395 A JPH0360395 A JP H0360395A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気調和に使用されるエアコンディジシナ(
以下、単にエアコンと称する)のコンプレッサを駆動す
るインバータの運転周波数制御方法に係わり、特にイン
バータの出力周波数によってエアコンのコンプレッサの
駆動を制御する際に、その制御時における出力周波数変
動時のエアコンの冷凍サイクルを短時間で安定化させる
と共に、周波数レリースによる冷凍サイクルの能力低下
を防止するインバータの運転周波数制御方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、空気調和に使用するために、インバータによって
駆動されるコンプレッサを備えるエアコンには、エアコ
ンの冷凍サイクルを制御するためにインバータの出力周
波数を変化させてコンプレッサを制御するものがある。
このインバータの出力周波数を変化させてエアコンの冷
凍サイクルを制御するのに、これまでは電流センサおよ
び圧力センサによる周波数レリース制御があった。
電流センサによる周波数レリース制御は、電流センサに
よって入力電流が設定値以上になったことを検出すると
、インバータの出力周波数を低下させて、一定入力電流
値以下で冷凍サイクルを制御するものである。このこと
が第12図および第13図に示されている。すなわち、
第12図に示されているように、過負荷状態で作動して
いるインバータの運転周波数が、通常運転状態(第13
図の21ゾーン)より周波数f1から周波数f2まで移
動増加させるように指令する指令信号によって、インバ
ータの周波数が周波数f2まで上昇させられる。このと
き入力電流は、やや遅れて電流値lxから増加してくる
。周波数がf2に至ると、インバータの運転周波数は一
定に維持されるホールド状態にされるが、入力電流は増
加して電流値11を越え、電流が電流値11を越えた時
点で、周波数レリースが作動して周波数を減少させる(
第13図の22ゾーン)。その後、周波数ホールドゾー
ン(第13図の23ゾーン)に入ってから、ようやく周
波数の減少を中止させるが、この時点では周波数がかな
り低くなっており、電流が12以下になっている場合に
は復帰させる。このとき、周波数レリースによるハンチ
ングを防d二するために周波数ホールドゾーンを広くし
なければならないという問題点がある。
また、圧力センサによる周波数レリース制御は、圧力セ
ンサによってコンプレッサの吐出し圧力が設定値以上に
なったことを検出すると、上記電流センサによる場合と
同様に、インバータの出力周波数を低下させて周波数レ
リースを動作させ、定圧力値以下で冷凍サイクルを制御
するものである。このことが第14図および第15図に
示されている。
すなわち、第14図に示されているように、過負荷状態
で作動しているインバータの運転周波数が、通常運転状
!B(第15図の21ゾーン)より周波数f1から周波
数f2まで移動増加させるように指令する指令信号によ
って、インバータの周波数が周波数f2まで上昇させら
れる。このとき圧力は、やや遅れて圧力値Pxから増加
してくる。
周波数が12に至ると、インバータの運転周波数は一定
に維持されるホールド状態にされるが、圧力は増加して
圧力値P1を越え、この圧力が圧力値P1を越えた時点
で、周波数レリースが作動して周波数を減少させる。そ
の際、このサイクルの惰性のためにすぐには圧力が低下
せず(第12図の22ゾーン)。その後、周波数ホール
ドゾーン(第15図の23ゾーン)に入ってから、よう
やく周波数の減少を中止させるが、この時点では周波数
がかなり低くなっているため、圧力が低下しつづける。
そして圧力が圧力値P2以下になり、安定してからゆっ
くりと周波数を上げていく (第15図の24ゾーン)
。しかし、このとき、周波数が復帰してホールドゾーン
に入るまでに要する全時間はT1時間という長い時間を
必要とする。
上記したように、一般に、入力電流によって周波数レリ
ースが作動するときは、運転周波数を増加させると入力
電流も増加するために生じるもので、エアコンの冷凍能
力を高めたいときには、逆に周波数レリースによって運
転周波数がダウンするため冷凍能力が減少することがあ
った。また、−度、周波数レリースがかかって周波数が
ダウンし、その後、周波数を増加させるような制御にな
っていても、冷凍サイクルが安定して所定の能力にまで
達するのには、かなりの時間を必要としていた。
さらに、圧力によって周波数レリースが作動する場合で
も、入力電流による周波数レリースの作動の場合と同様
に、運転周波数を増加させたときに、圧力が増加するた
めに生じるものであり、冷凍能力を高めたい時に、逆に
周波数レリースによって運転周波数がダウンするため冷
凍能力が減少することがあった。また、上記したと同様
に、旦、周波数レリースがかかって周波数がダウンし、
その後、徐々に周波数を増加させるような制御になって
いても、冷凍サイクルが安定して所定の能力にまで達す
るのには大幅な時間を必要としていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、インバータの出力周波数を変化させる
ことによってエアコンのコンプレッサを駆動制御し冷凍
サイクルを制御する際に、インバータの出力周波数変動
時におけるエアコンの冷凍サイクルを安定させるため、
電流センサによる周波数レリース制御を行う場合では周
波数レリースによるハンチングを防止するための周波数
ホールドゾーンを広くしなければならず、また、圧力セ
ンサによる周波数レリース制御を行う場合では周波数が
安定してホールドゾーンに入るまでに要する時間が長か
った。
すなわち、上記した方法でエアコンのコンプレッサ駆動
を制御し、冷凍サイクルを安定して所定の能力に到達さ
せるまでには、長い時間を必要としていた。
したがって、本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
、その目的は、インバータによって駆動されるエアコン
のコンプレッサにおいて、インバータの出力周波数を変
化させることによりコンプレッサの駆動を制御する際に
、インバータの出力周波数変動時のエアコンの冷凍サイ
クルを短時間で安定化させると共に、周波数レリースに
よる冷凍サイクルの能力低下を防止することができるイ
ンバータの運転周波数制御方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、本発明に係わるインバータの運転周波数制
御方法によって達成される。すなわち要約すれば、本発
明は、インバータの出力周波数を変化させることにより
駆動、制御されるコンプレッサを備えるエアコンにおい
て、該インバータの出力周波数を増加する増加指令信号
が来たとき、現在の入力電流値を検出し、該検出値から
予め設定されている入力電流−運転周波数に基づいて周
波数増加後の入力電流値を推定し、該推定された電流値
が周波数レリースの作動する値のときには増加指令周波
数まで増加せずに、該電流値を周波数レリースが作動す
る電流限界値を越えないようにして運転周波数を増加さ
せることを特徴とするインバータの運転周波数制御方法
である。また、本発明は、インバータの出力周波数を変
化させることにより駆動、制御されるコンプレッサおよ
び該コンプレッサの吐出し圧力を検出する圧力センサと
を備えるエアコンにおいて、該インバータの出力周波数
を増加する増加指令信号が来たとき、現在の圧力値を検
出し、該検出値から予め設定されている圧力−運転周波
数に基づいて周波数増加後の圧力値を推定し、該推定さ
れた圧力値が周波数レリースの作動する値のときには増
加指令周波数まで増加せずに、該圧力値を周波数レリー
スが作動する圧力限界値を越えないようにして運転周波
数を増加させることを特徴とするインバータの運転周波
数制御方法である。さらに、本発明は、インバータの出
力周波数を変化させることにより駆動、制御されるコン
プレッサと、商用電源によって駆動されるコンプレッサ
と、該コンプレッサの吐出し圧力を検出する圧力センサ
とを備えるエアコンにおいて、該インバータによって該
コンプレッサが駆動しているときに、能力増加要求指令
が来て該商用電源駆動のコンプレッサを作動させなけれ
ばならない場合、現在の圧力値から該能力増加要求指令
にしたがった運転条件の圧力値を推定し、該推定された
圧力値が周波数レリースの作動する値のときには、指令
周波数まで増加せずに、該圧力値を周波数レリースが作
動する圧力限界値を越えないようにして運転周波数を増
加させることを特徴とするインバータの運転周波数制御
h゛法である。
〔作 用〕
本発明によれば、インバータの出力周波数を変化させる
ことにより駆動、制御が行なわれるコンプレッサを備え
るエアコンにおいて、エアコンのコンプレッサを駆動さ
せるために電源を投入した後、エアコンの能力を増加す
るために、インバータの出力周波数を増加する増加指令
信号が来たとき、現在の入力電流値あるいは圧力値を検
出し、この検出された入力電流値あるいは圧力値から予
め設定されている入力電流−運転周波数あるいは圧力−
運転周波数に基づいて周波数増加後の入力電流値あるい
は圧力値を推定し、この推定された電流値あるいは圧力
値が周波数レリースの作動する値のときには増加指令周
波数まで増加せずに、電流値あるいは圧力値を周波数レ
リースが作動する電流限界値あるいは圧力限界値を越え
ないようにして運転周波数を増加させ、また、推定され
た電流値あるいは圧力値が周波数レリースの作動しない
値のときには増加指令周波数まで運転周波数を増加させ
るものである。
〔実施例〕
以下、添附図面を参照して本発明を、その−実施例につ
き説明する。
第1図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成の一文施例の概略ブロ
ック図である。
第1図を参照すると、インバータ部分は、例えば1相1
00Vの電源1に接続される整流回路2、及びこの整流
回路2に接続されるトランジスタ3を有している。また
、整流回路2とトランジスタ3との間の線路にはりアク
タ4が配設されていると共に、整流回路2とトランジス
タ3との間における線路間にはコンデンサ5が配設され
ている。
トランジスタ3にはコンプレッサ駆動モータ6が接続さ
れ、このコンプレッサ駆動モータ6は例えばデルタ結線
された巻線を有しており、トランジスタ3がオン動作す
ることにより巻線に通電して回転駆動される。したがっ
て、トランジスタ3はコンプレッサ駆動モータ6を駆動
するための駆動トランジスタとなる。このコンプレッサ
駆動モータ6が回転駆動することによりコンプレッサ(
図示せず)が駆動される。
また、インバータ部分は、整流回路2の前段部分に接続
される電流センサ7と、電流センサ7によって感知され
た入力電流を検出する検出回路8と、検出回路8からの
出力信号、すなわち電流lxが人力されると共に外部か
ら周波数指令信号が入力されて信号処理を行うCPU 
(中央処理装置)9と、CPU9からの出力信号、すな
わちV/f指令信号が人力されてトランジスタ3のベス
側に信号を出力してトランジスタ3のオフ動作を制御す
るベースドライブ回路10とを有している。
以上のように構成される上記実施例の作用を以下に述べ
る。
まず始めにインバータ部分のCPU9には、第2図に示
すように、予め設定された入力電流−運転周波数曲線が
記憶されている。なお、この入力電流−運転周波数曲線
では、複数本(本実施例では3本)の曲線(図面の簡単
化のために図では直線で描かれている)が示されている
が、それぞれの曲線は、図において上から過負荷、標準
負Gj1軽負荷を現すものである。各負荷に対する入力
電流−運転周波数曲線では、それぞれの入力電流値Ix
、Iy、IzおよびIu、11、Iv、Iwは、Ix>
Iy>IzおよびIu>11>Iv>Iwの関係とされ
ている。
いま、上記実施例のエアコンが運転周波数【1で作動し
ているとき、例えば冷凍能力を高めるために外部から周
波数増加指令信号がきてCPU9に入力された場合、す
なわち第2図の運転周波数f2への増加移動指令信号が
きた場合、まず、運転周波数f1での運転時における入
力電流を電流センサ7により検出する。このときの入力
電流が設定された電流値It以下である場合には、現在
の冷凍サイクル負荷は標準条件以下と判定して、たとえ
運転周波数f2まで増加しても、そのときの推定される
電流値は、電流による周波数レリースがかかる電流値1
1以下であるために周波数レリースが動作しないと判定
して運転周波数の移動を許可する。
しかし、入力電流が設定された電流値Itよりも大きい
場合には、外部からの周波数増加指令信号に応じて運転
周波数を移動させて運転周波数f2に至ると、電流によ
る周波数レリースがかかる電流値■1以上となるために
周波数レリースがかかる範囲と判定して、運転周波数1
2よりもやや低い運転周波数fa(この運転周波数fa
は、多少の外乱等で変動しても運転周波数f2には達し
ない程度に好ましい位置にある)までとし、エアコンの
運転状態の様子を見る。この運転周波数faにて運転が
ホールドされている間に、電流が、設定された電流値1
2(第2図参照)以下になると、このときに運転周波数
を周波数12まで増加させる。
ここで、運転周波数が周波数f1から周波数f2に増加
移動したときの冷凍能力、すなわち周波数と入力電流の
変化を示す第3図を参照すると容易に理解されるように
、例えば冷凍能力を高めるために外部からの周波数指令
信号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f1か
ら周波数f2に増加移動させるときに、周波数f1にお
ける入力電流値を検出し、この値から第2図に示した曲
線に基づいて周波数f2に増加移動させたときの入力電
流値を推定し、この推定した入力電流値が周波数レリー
スのかかる値のときには、指令周波数f2まで増加させ
ずに、入力電流値が周波数レリースのかかる電流限界値
11を越えないで、周波数レリースのかからない範囲、
例えば周波数faまで推定運転周波数を増加させる。
したがって、冷凍能力を高めるために外部からの周波数
指令信号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f
1から周波数f2に増加移動させるときに、増加移動さ
せた後の周波数が周波数レリースのかかる値と推定され
れば、周波数レリースのかからない周波数faまでしか
周波数を上げないので、従来のような周波数レリース制
御(第4図のB部分参照)の場合と比較して、上記実施
例は、冷凍サイクルの安定化時間が短くてすみ(第4図
のA部分参照)1、しかも周波数レリースがかかる場合
よりも運転周波数が高いので、冷凍能力の減少も防ぐこ
とができる。上記したプロセスが第5図のフローチャー
トに示されている。
したがって、上記実施例では、予め電流センサにより周
波数レリースのかからない周波数範囲で運転するために
、周波数移動時におきる冷凍サイクルの安定時間が短<
、シかも電流センサによる周波数レリースのかかる電流
リミットまで運転するために、周波数レリースによる冷
凍サイクルの冷凍能力の低下を防止してエアコンの冷凍
能力を最大限まで利用することができる。さらに、上記
実施例は、制御ソフトウェアのみで達成でき、また、周
波数レリース制御と併用することで一層安定した制御と
することもできる。
次に本発明の他の実施例を説明する。
この実施例は、前述実施例と同様に、外部から周波数指
令信号が入力されて信号が処理されるCPU9を有し、
このCPU9からの出力信号、すなわちV/f指令信号
が人力されるインバータ20およびインバータ20から
の出力信号によって駆動されるコンプレッサ21を有し
ている。なお、コンプレッサ21の吐出し圧力を検出す
るための圧力センサ22が配設されており、この圧力セ
ンサ21によって検出された検出信号は圧力デ−夕とし
てCPU9に入力され信号処理される。
そして、CPU9はインバータ20の運転周波数を制御
する。
このようになる上記実施例の作用について述べる。
この実施例でも、前述実施例と同様に、CPU9には第
6図に示すように、予め設定された圧力−運転周波数曲
線が記憶されている。なお、この圧力−運転周波数曲線
では、複数本(本実施例では3本)の曲線(図面の簡単
化のために図では直線で描かれている)が示されている
が、それぞれの曲線は、図示のように、上から過負荷、
標準負荷、軽負荷を現すものである。各負荷に対する圧
力−運転周波数曲線では、それぞれの圧力値Px、P’
1SPzおよびPu、Pi、Pv、Pwは、Px>Py
>PzおよびPu>PI>Pv>Pwの関係とされてい
る。
いま、上記実施例のエアコンが運転周波数f1で作動し
ているとき、例えば冷凍能力を高めるために外部から周
波数増加指令信号がきてCPU9に入力された場合、す
なわち、第7図の運転周波数f2への増加移動指令信号
がきた場合、ま、ず、運転周波数f1での運転時におけ
る圧力を圧力センサ22により検出する。このときの圧
力が設定された圧力値pt以下である場合には、現7〔
の冷凍サイクル負荷は標準条件以下と判定して、たとえ
運転周波数12まで増加しても、そのときの推定される
圧力値は、圧力による周波数レリースがかかる圧力値P
1以下であるために周波数レリースが動作しないと判定
して運転周波数の移動を許可する。
しかし、圧力が設定された圧力値ptよりも大きい場合
には、外部からの周波数増加指令信号に応じて運転周波
数を移動させて運転周波数f2に至ると、圧力による周
波数レリースがかかる圧力値21以上となるために周波
数レリースがかかる範囲と判定して、運転周波数f2よ
りもやや低い運転周波数fa(この運転周波数faは、
多少の外乱等で変動しても運転周波数f2には達しない
程度に好ましい位置にある)までとし、エアコンの運転
状態の様子を見る。この運転周波数faにて運転がホー
ルドされている間に、圧力が、設定された圧力値P2(
第7図参照)以下になると、このときに運転周波数を周
波数f2まで増加させる。
ここで、運転周波数が周波数f1から周波数f2に増加
移動したときの冷凍能力、すなわち周波数と圧力の変化
を示す第8図を参照すると容易に理解されるように、例
えば冷凍能力を高めるために外部からの周波数指令信号
に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f1から周
波数f2に増加移動させるときに、周波数f1における
圧力値を検出し、この値から第7図に示した曲線に基づ
いて周波数f2に増加移動させたときの圧力値を推定し
、この推定した圧力値が周波数レリースのかかる値のと
きには、指令周波数f2まで増加させずに、圧力値が周
波数レリースのかかる圧力限界値P1を越えないで、周
波数レリースのかからない範囲、例えば周波数faまで
推定運転周波数を増加させる。
したがって、冷凍能力を高めるために外部からの周波数
指令信号に基づいて、エアコンの運転周波数を周波数f
1から周波数f2に増加移動させるときに、増加移動さ
せた後の周波数が周波数レリースのかかる値と推定され
れば、周波数レリースのかからない周波数faまでしか
周波数を上げないので、従来のような周波数レリース制
御の場合と比較して、上記実施例は、冷凍サイクルの安
定化時間が短くてすみ(本実施例の周波数の安定する時
間T2は、従来の周波数の安定する時間T1に比較して
はるかに小さい。第8図及び第14図参照)、シかも周
波数レリースがかかる場合よりも運転周波数が高いので
、冷凍能力の減少も防ぐことができる。上記したプロセ
スがt59図のフローチャートに示されている。
したがって、上記実施例では、予め圧力センサにより周
波数レリースのかからない周波数範囲で運転するために
、周波数移動時におきる冷凍サイクルの安定時間が周波
数レリース制御に比較して非常に短<、シかも圧力セン
サによる周波数レリ−スのかかる圧力リミットまで運転
するために、周波数レリースによる冷凍サイクルの冷凍
能力の低下を防止してエアコンの冷凍能力を最大限まで
利用することができる。さらに、上記実施例は、制御ソ
フトウェアのみで達成でき、また、周波数レリース制御
と併用することで一層安定した制御とすることもできる
次に本発明の他の実施例を説明する。
この実施例も、上記実施例と同様に、外部から周波数指
令信号が人力されて信号が処理されるCPU9を有し、
このCPU9からの出力信号、すなわちV/f指令信号
が人力されるインバータ20およびインバータ20から
の出力信号によって駆動されるコンプレッサ21を有し
ている。しかし、この実施例では、CPU9からの指令
信号によりマグネットスイッチ23を介して商用電源に
よって駆動される、さらにもう−個のコンプレッサ24
が配設されている。なお、コンプレッサ21および24
の吐出し圧力を検出するための圧力センサ22が配設さ
れているのは上記実施例と同様であり、この圧力センサ
21によって検出された検出信号は圧力データとしてC
PU9に人力され信号処理される。そして、CPU9は
インバータ20の運転周波数を制御するようにされてい
る。
この実施例においても、上記した実施例と同様な効果が
得られるが、この実施例では冷凍能力の要求が少ないと
きにはインバータ20により駆動されるコンプレッサ2
1の1台で運転を行い、大きな冷凍能力が必要とされる
ときに、インバータにより駆動されるコンプレッサ21
と商用電源で駆動されるコンプレッサ24とを並列運転
して冷凍能力の制御を行うものである。この実施例の場
合でも、基本的には、上記したインバータによって1台
のコンプレッサが駆動される上記実施例の場合と同様で
ある。なお、異常な負荷変動の発生によって周波数レリ
ースが作動する範囲の値まで上昇した場合には、通常の
周波数レリース動作を行なわせて制御し、異常な負荷変
動の終了と共に本発明のフィードフォワード制御に復帰
させるようにしても良い。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明によるインバータの運
転周波数制御方法によれば、インバータの出力周波数を
変化させることにより駆動、制御が行われるコンプレッ
サを備えるエアコンにおいて、インバータの出力周波数
を増加する増加指令信号がきたとき、現在の入力電流値
あるいは圧力値を検出し、この検出された入力電流値あ
るいは圧力値から予め設定されている入力電流−運転周
波数あるいは圧力−運転周波数に基づいて周波数増加後
の入力電流値あるいは圧力値を推定し、この推定された
電流値あるいは圧力値が周波数レリースの作動する値の
ときには増加指令周波数まで増加せずに、電流値あるい
は圧力値を周波数レリースが作動する電流限界値あるい
は圧力限界値を越えないうにして運転周波数を増加させ
るようにしたので、インバータの出力周波数変動時のエ
アコンの冷凍サイクルを短時間で安定化させることがで
き、また、周波数レリースによる冷凍サイクルの能力低
下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成の一実施例の概略ブロ
ック図、 第2図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法に用いられる入力電流−運転周波数曲線を示す図、 第3図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法の周波数移動時における周波数と入力電流の変化を示
す図、 第4図は、本発明によるフィードフォワード制御と従来
の周波数レリース制御との周波数移動時における安定時
間の比較図、 第5図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法のフローチャート、 第6図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法を行うためのエアコン装置構成の他の実施例の概略ブ
ロック図、 第7図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法に用いられる圧力−運転周波数曲線を示す図、 第8図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法の周波数移動時における周波数と圧力の変化を示す図
、 第9図は、本発明によるインバータの運転周波数制御方
法のフローチャート、 第10図は、本発明によるインバータの運転周波数制御
方法を行うためのエアコン装置構成のさらに他の実施例
の概略ブロック図、 第11図は、第10図に示すエアコン装置#R戊の要求
周波数と冷凍能力との関係を示すグラフ図、第12図は
、従来の周波数レリース制御の周波数移動時における周
波数と入力電流の変化を示す図、 第13図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時
における入力電流と時間との関係を示す図、 第14図は、従来の周波数レリース制御の周波数移動時
における周波数と圧力の変化を示す図、第15図は、従
来の周波数レリース制御の周波数移動時における圧力と
時間との関係を示す図である。 1・・・電源、2・・・整流回路、3・・・トランジス
タ、4・・・リアクタ、5・・・コンデンサ、6・・・
コンプレッサ駆動モータ、7・・・電流センサ、8・・
・検出回路、9・・・CPU、10・・・ベースドライ
ブ回路、20・・・インバータ、21・・・コンプレッ
サ、22・・・圧力センサ、11.12・・・設定電流
、PI、P2・・・設定圧力、fl、fa、f2・・・
運転周波数。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、インバータの出力周波数を変化させることにより駆
    動、制御されるコンプレッサを備えるエアコンにおいて
    、該インバータの出力周波数を増加する増加指令信号が
    来たとき、現在の入力電流値を検出し、該検出値から予
    め設定されている入力電流−運転周波数に基づいて周波
    数増加後の入力電流値を推定し、該推定された電流値が
    周波数レリースの作動する値のときには増加指令周波数
    まで増加せずに、該電流値を周波数レリースが作動する
    電流限界値を越えないようにして運転周波数を増加させ
    ることを特徴とするインバータの運転周波数制御方法。 2、インバータの出力周波数を変化させることにより駆
    動、制御されるコンプレッサおよび該コンプレッサの吐
    出圧力を検出する圧力センサとを備えるエアコンにおい
    て、該インバータの出力周波数を増加する増加指令信号
    が来たとき、現在の圧力値を検出し、該検出値から予め
    設定されている圧力−運転周波数に基づいて周波数増加
    後の圧力値を推定し、該推定された圧力値が周波数レリ
    ースの作動する値のときには増加指令周波数まで増加せ
    ずに、該圧力値を周波数レリースが作動する圧力限界値
    を越えないようにして運転周波数を増加させることを特
    徴とするインバータの運転周波数制御方法。 3、インバータの出力周波数を変化させることにより駆
    動、制御されるコンプレッサと、商用電源によって駆動
    されるコンプレッサと、該コンプレッサの吐出圧力を検
    出する圧力センサとを備えるエアコンにおいて、該イン
    バータによって該コンプレッサが駆動しているときに、
    能力増加要求指令が来て該商用電源駆動のコンプレッサ
    を作動させなければならない場合、現在の圧力値から該
    能力増加要求指令にしたがった運転条件の圧力値を推定
    し、該推定された圧力値が周波数レリースの作動する値
    のときには、指令周波数まで増加せずに、該圧力値を周
    波数レリースが作動する圧力限界値を越えないようにし
    て運転周波数を増加させることを特徴とするインバータ
    の運転周波数制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005265252A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Toshiba Kyaria Kk 冷凍装置および冷凍車
JP2015034535A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 北越工業株式会社 インバータ駆動圧縮機の運転制御方法及びインバータ駆動圧縮機

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