JP2001020324A - 作業車両の操縦装置 - Google Patents

作業車両の操縦装置

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JP2001020324A
JP2001020324A JP11197683A JP19768399A JP2001020324A JP 2001020324 A JP2001020324 A JP 2001020324A JP 11197683 A JP11197683 A JP 11197683A JP 19768399 A JP19768399 A JP 19768399A JP 2001020324 A JP2001020324 A JP 2001020324A
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換スイッチと操縦装置の位置を切換え操作
する切換操作部材との間の公差を少なくして、切換スイ
ッチの適正な操作を可能にする。 【解決手段】 操作レバー30を支持する回動フレーム
34を、運転席の側方に配置された固定フレーム40に
使用位置と跳ね上げ位置との間で回動可能に支持し、前
記回動フレーム34に枢支した切換操作部材57と固定
フレーム40との間に、切換操作部材57の回動操作に
より回動フレーム34を使用位置と跳ね上げ位置とに回
動して保持する位置設定機構58を設け、前記回動フレ
ーム34に切換操作部材57の操作によって作業車両1
を作業可能状態と作業停止状態とに切り換える切換スイ
ッチ54を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の作
業車両の操縦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバックホーの操縦装置としては、
特開平10−140614号公報に開示されたものがあ
る。この操縦装置としては、「作業機械の運転席の側方
に配置され、作業機械のボデイに固定された固定フレー
ムおよびこの固定フレームに使用位置と跳ね上げ位置と
の間を回動可能に支持された回動フレームを有するコン
ソールボックスと、作業機械を起動状態と停止状態とに
切り替える切換スイッチとを備えた作業機械において、
上記固定フレームと上記回動フレームとの間に、上記回
動フレームを使用位置に係脱可能に係止する第1の係止
機構と、上記回動フレームを跳ね上げ位置に係脱可能に
係止する第2の係止機構とを設け、上記作業機械が上記
第1の係止機構の係止状態と解除状態とに対応して起動
状態と停止状態とに切り替えられるよう、上記切換スイ
ッチの切換を上記第1の係止機構の係脱に連動させた」
スイッチ切換装置を設けている。
【0003】そして、前記第1の係止機構は、回動レバ
ーを一体固着した回動リンクを回動フレームに枢支し、
固定フレームに設けた係合軸を回動リンクのガイド溝に
係合させて構成しており、切換スイッチは固定フレーム
に設けられていて、回動リンクの回動により作動するよ
うになっている。前記スイッチ切換装置においては、
「このパワーショベル等の作業機械が不意に停止または
起動するのを防止するために、コンソールボックスが使
用位置から跳ね上げ位置へ、あるいは跳ね上げ位置から
使用位置へ不用意に回動するのを防止する。」としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、切
換スイッチが固定フレームに設けられ、回動フレームに
設けた回動リンクが回動して切換スイッチを作動するよ
うに構成しているので、回動リンクの枢支にはそれ自体
の公差だけでなく回動フレームの枢支の公差も加わり、
撓みやガタが多くなって、切換スイッチがオン・オフの
切り替わり付近で微振動を起こして、切換スイッチを後
操作したり故障したりし、信頼性や耐久性が低くなって
いる。
【0005】そこで、本発明はこのような従来技術の問
題点を解消できるようにした作業車両の操縦装置を提供
することを目的とする。本発明は、切換スイッチを回動
フレームに取り付け、同じ回動フレームに取り付けた切
換操作部材で操作することにより、公差を少なくして適
正な操作ができるようにした作業車両の操縦装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、操作レバー30を支持す
る回動フレーム34を、運転席8の側方に配置された固
定フレーム40に使用位置と跳ね上げ位置との間で回動
可能に支持し、前記回動フレーム34に枢支した切換操
作部材57と固定フレーム40との間に、切換操作部材
57の回動操作により回動フレーム34を使用位置と跳
ね上げ位置とに回動して保持する位置設定機構58を設
け、前記回動フレーム34に切換操作部材57の操作に
よって作業車両1を作業可能状態と作業停止状態とに切
り換える切換スイッチ54を設けていることである。
【0007】これによって、切換スイッチ54と切換操
作部材57との間の公差が少なくなり、切換スイッチ5
4を適正に操作可能になる。本発明における課題解決の
ための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加え
て、前記回動フレーム34に作業車両1を作業可能状態
にした切換操作部材57の回動を規制するストッパ59
を設け、このストッパ59に前記切換スイッチ54を設
けていることである。これによって、ストッパ59で切
換操作部材57の回動を規制して、切換スイッチ54に
対する微振動や無理な力が加わるのを防止し、また、ス
トッパ59を切換スイッチ54の取り付けブラケットに
利用する。
【0008】本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記固定フレ
ーム40に支持筒44を設け、この支持筒44に枢軸4
5を介して切換操作部材57の回動中心のボス部46を
設け、このボス部46に前記ストッパ59と切換スイッ
チ54とに当接可能な作動部材55を設けていることで
ある。これによって、作動部材55の強固な取り付けが
可能になり、ストッパ59に当接して切換操作部材57
の回動及び振動を確実に規制する。
【0009】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加え
て、前記回動フレーム34をカバー体35で覆い、この
カバー体35内に前記切換スイッチ54を配置している
ことである。これによって、切換スイッチ54が雨水に
濡れるのを防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2、3、8において、1は作業
車両として例示するバックホーであり、該バックホー1
は上部の旋回体2と下部の走行装置3とから主構成され
ている。走行装置3は、油圧モータで駆動されるゴムク
ローラ形式の走行体4を左右一対備えており、また、前
部にはドーザ5を備えている。旋回体2は、走行装置3
上に上下方向の軸心回りに左右旋回自在に支持された旋
回台6と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削
装置)7と、旋回台6上に設けられた運転席8等とを備
えて構成されている。
【0011】旋回台6の後部は、作業装置7等との重量
バランスを図るカウンタウエイト9を有し、また、旋回
台6の後部側にはエンジン61、ラジエータ62、油圧
ポンプ63、エアクリーナ67等が配置され、これらは
前上部が枢支されたボンネット11によって覆われてい
る。また、旋回台6の右側部には、油圧機器の圧油を貯
留する作動油タンク64、油圧機器を制御するコントロ
ールバルブ65等が配置され、これらはタンクカバー1
2によって覆われている。
【0012】このタンクカバー12は前側下端部がヒン
ジ66によって左右方向の軸心回りに回動自在に旋回台
6に枢着されており、このタンクカバー12をヒンジ6
6を支点として上側且つ前側に回動させることにより、
作動油タンク64等の配置空間が開放状となるように構
成されている。また、旋回台6の前部には、支持ブラケ
ット13が設けられ、この支持ブラケット13には揺動
ブラケット14が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に
支持されている。
【0013】作業装置7は、基部側が前記揺動ブラケッ
ト14に揺動自在に支持されたブーム15と、基部側が
ブーム15の先端側に揺動自在に支持されたアーム16
と、アーム16の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に支
持されたバケット17とを備えて構成されており、それ
ぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ18、アーム
シリンダ19、バケットシリンダ20で作動可能とされ
ている。図2〜4に示すように、運転席8はボンネット
11の前方側で且つタンクカバー12の左側方に配置さ
れており、シートサポート23上に着脱脱自在に取り付
けられている。
【0014】このシートサポート23は相互に連結され
た左右一対の側板24L,24Rを備えており、これら
左右側板の24L,24Rの下端側が旋回台6側に設け
た取付部材25にボルト等によって着脱自在に取付固定
されることで、シートサポート23が旋回台6に対して
着脱自在に取り付けられている。この運転席8の前方に
は、左右の走行体4を別々に操作すべく左右一対設けら
れた走行用操縦レバー21L,21Rが配置され、運転
席8の左右両側には操縦台22L,22Rが配置されて
おり、これら左右の操縦台(操縦装置)22L,22R
はシートサポート23に着脱自在に取付固定されてい
る。
【0015】また、左側の操縦台22Lは、後部側の回
動支点を中心として左右方向の軸心回りに上側に(上回
りに)回動可能とされている。これは、運転席8の左側
(運転席8の左斜め前側すなわち左側操縦台22Lの前
方側)が乗降口32とされており、乗り降りの邪魔にな
らないように、左側の操縦台22Lを前記回動支点回り
に上側に回動させることにより、乗降口32を広くする
ように退避可能としたものである。なお、乗降口32は
運転席8の左側に限定されることはなく、タンクカバー
12が左側に配置され、運転席8が右寄りに配置される
場合は運転席8の右側が乗降口とされ、また、タンクカ
バー12等の邪魔物が運転席8の側方に無い場合には、
運転席8の左右一側または両側を乗降口としてもよい。
また、本実施の形態ではタンクカバー12の前方側を通
って乗り降り可能である。
【0016】右側の操縦台22Rには、ブーム15及び
バケット17を操作するブーム・バケット用操作レバー
26と、ドーザ5を操作するドーザ用操作レバー27
と、エンジンの回転を制御するアクセルレバー28と、
ロックレバー29とを備えており、このロックレバー2
9は、操作することによりアンロードバルブを作動し、
ブーム・バケット用操作レバー26によるブーム15及
びバケット17の操作を不能又は可能とする。左側の操
縦台22Lには、旋回台6を旋回させる旋回モータ及び
アーム16を操作する旋回・アーム用操作レバー30
と、ロックレバー31とが備えられ、このロックレバー
31は、操作することにより、左側の操縦台22Lの上
側への回動が解除又は規制されると共に、旋回・アーム
用操作レバー30による旋回モータ及びアーム16の操
作を不能又は可能とする。
【0017】図1、4〜7に示すように、左側の操縦台
22Lは、シートサポート23に取り付けられて支持さ
れた回動フレーム34と、これを覆う上下のカバー体3
5,36とから構成されていて、中空状に形成されてい
る。回動フレーム34は、左右一対の支持ブラケット3
7L,37Rと、左右の支持ブラケット37L,37R
間に配置されていてこれらを互いに連結する前後の取付
部材38,39とから主構成されており、前後の取付部
材38,39に上下のカバー体35,36が着脱自在に
取り付けられている。
【0018】また、前側の取付部材38に旋回台6駆動
用油圧モータ及びアームシリンダ19用の制御弁を制御
するパイロットバルブ33が取付支持され、このパイロ
ットバルブ33を操作するように、前記旋回・アーム用
操作レバー30が支持されている。前記シートサポート
23の左側の側板24Lの上部側左方には、固定フレー
ム40が対向状に配置されて側板24Lに連結固定され
ており、これら側板24Lと固定フレーム40とに亘っ
て左右方向の軸心を有する筒体41が固定されている。
この筒体41には左右方向の軸心を有する支軸42が左
方突出状に挿通されて支持されている左側操縦台22L
の右側支持ブラケット37Rの後下部には、筒体からな
るボス部43が左右方向に貫通されて固定され、このボ
ス部43は支軸42の左側に軸心回りに回動自在に外嵌
されており、これによって左側操縦台22Lが支軸42
を中心として左右方向の軸心回りに回動自在に支持され
ており、したがって支軸42が左側操縦台22Lの回動
支点、回動フレーム34の回動支点とされている。
【0019】また、右側支持ブラケット37Rの中途部
には、左右方向の軸心を有する支持筒44が該ブラケッ
ト37Rを貫通し固定されており、この支持筒44には
枢軸45が軸心回りに回動自在に挿通されて支持されて
いる。枢軸45の左側には、前記ロックレバー31の基
部に設けたボス部46が固定され、枢軸45の右側に
は、カム体47の基部が固定されており、ロックレバー
31とカム体47と枢軸45とが支持筒44の軸心回り
に一体回動自在に支持されており、これらによって切換
操作部材57が構成されている。
【0020】カム体47には、カム溝48が基部側から
先端に亘って形成され、このカム溝48は基部側に形成
した第1カム溝48Aと、この第1カム溝48Aから先
端側に延びる第2カム溝48Bとから構成されている。
第1カム溝48Aは枢軸45の軸心を中心とする円弧状
に形成され、第2カム溝48Bは、ロックレバー31を
図5の実線で示す位置から仮想線で示す位置に回動した
状態において支軸42の軸心を中心とする円弧状となる
ように形成されている。
【0021】ロックレバー31は、左側操縦台22Lの
使用位置において、図5に実線で示すように、ボス部4
6から下方に向かうにしたがって後方に移行する傾斜方
向に延出された後、略前方に向かうように屈曲され、下
側のカバー体36に形成した開口部50から左側操縦台
22Lの外部に突出されている。その後、ロックレバー
31は、前方に向かうにしたがって上方に移行する傾斜
方向に向かうように屈曲された後、さらに、前方に向か
うにしたがって上方に移行する傾斜方向に向かうように
屈曲されている。
【0022】前記開口部50は、下側のカバー体36の
下面側から前面側上部に至るように大きく形成されてい
る。また、前記固定フレーム40には、左右方向の軸心
を有するガイドピン51が固定され、このガイドピン5
1にはローラ51aが軸心回り回動自在に外嵌され、こ
れらガイドピン51及びローラ51aが、カム溝48に
挿通されている。また、ロックレバー31と後側の取付
部材39との間には戻しバネ52が介装され、この戻し
バネ52によりロックレバー31が引き下げ方向(図5
における反時計方向)に付勢されている。
【0023】前記切換操作部材57、カム溝48、ガイ
ドピン51、ローラ51a及び戻しバネ52等によって
位置設定機構58が構成されている。また、固定フレー
ム40と右側の支持ブラケット37Rとの間にはガスス
プリング53が介装され、回動フレーム34にはストッ
パ59を介してリミットスイッチ(切換スイッチ)54
が設けられ、ロックレバー31のボス部46には前記リ
ミットスイッチ54の接触子に接当する作動部材55が
設けられている。前記切換スイッチ54は電磁切換式ア
ンロードバルブ60に接続されており、作動部材55が
当接している状態がアンロードオフの状態であり、離れ
るとアンロードバルブ60をオンの状態に切り換える。
【0024】このアンロードバルブ60は、パイロット
油圧操作系に接続されており、オンになることによりパ
イロット油圧操作系をアンロードし、走行装置3、旋回
台6の旋回モータ、掘削装置7の油圧シリンダ等への圧
油の供給を停止するようになっている。なお、アンロー
ドバルブ60は手動切換式のものを採用して、作動部材
55の接離をプッシュプルケーブルで伝動して、オン・
オフ切換動作をさせるようにしてもよい。前記ストッパ
59は板材を背面視L字状に屈曲して取付部材38に固
着しており、その下端は作動部材55と当接可能であ
り、作動部材55によってリミットスイッチ54が押さ
れて、アンロードバルブ60がオンからオフに切り換え
られた直後に、ストッパ59が作動部材55と当接し
て、作動部材55がそれ以上リミットスイッチ54を押
さないようになっている。
【0025】このストッパ59はリミットスイッチ54
の取り付けと作動部材55を回動規制する役目をしてお
り、平板で形成してもよく、枢軸45に対して遠近方向
位置調整自在に取付部材38に取り付けたり、ストッパ
59に対してリミットスイッチ54の取り付け位置を調
整可能にしたりしてもよい。前記作動部材55のストッ
パ59との当接は、ロックレバー31を図1の跳ね上げ
状態から図5の使用状態に回動して、そのストロークエ
ンドでさらに反時計方向に力を加えることがあっても、
ロックレバー31のその回動を規制し、またロックレバ
ー31の微振動を制限し、リミットスイッチ54がオン
・オフを繰り返したり押されて破損するのを防止する。
【0026】作動部材55は板材で形成されていて、ロ
ックレバー31のボス部46に径外方向に突出するよう
に強固に固着されている。また、リミットスイッチ54
は上下カバー体35、36の内部に位置し、雨水がかか
らないようになっている。前記構成のものにおいて、左
側操縦台22Lは、図5に実線で示す状態がバックホー
1での作業をする使用位置とされ、この位置において、
固定フレーム40に設けた当たり部材56に支持筒44
が接当することにより、回動フレーム34の支軸42回
りの下方への回動が規制され、左側操縦台22Lが使用
位置に保持される。
【0027】また、使用位置では、ガイドピン51は第
1カム溝48Aの基端に位置しており、ロックレバー3
1の図5の反時計方向の回動規制がなされていると共
に、ガイドピン51によって回動フレーム34(左側操
縦台22L)の支軸42回りの回動(特に上側への回
動)が規制されている。この使用位置では、作動部材5
5がストッパ59に当接した状態でリミットスイッチ5
4の接触子に適切に接当しており、この状態においてア
ンロードバルブ60はオフであり、旋回・アーム用操作
レバー30を操作することにより、旋回台6とアーム1
6とが作動可能とされる。
【0028】この使用位置から、図5に示すように、ロ
ックレバー31を仮想線で示す位置まで引き上げると、
カム体47が図5の時計方向に回動し、ガイドピン51
が相対的に第1カム溝48Aと第2カム溝48Bとの交
差部分に位置する。この状態において、前述したように
第2カム溝48Bが支軸42の軸心を中心とする円弧軌
跡上に位置するので、回動フレーム34の支軸42回り
の上側への回動が許容される。また、作動部材55がリ
ミットスイッチ54の接触子から離れ、アンロードバル
ブ60をオフ状態からオン状態に切り換える。このアン
ロードバルブ60のオン状態により、旋回・アーム用操
作レバー30を操作しても、旋回台6とアーム16とが
作動不能とされる。
【0029】前記状態から、さらにロックレバー31を
引き上げると、図1に示すように、ガススプリング53
が最大伸長状態となるまで、回動フレーム34が支軸4
2回りに上側に跳ね上がり回動し、乗降口32を広くす
るように左側操縦台22Lが退避する。この退避位置で
は、ロックレバー31の、前後方向に関して左側操縦台
22Lに対応する部分31aが開口部50を介して左側
操縦台22L(下側カバー体36)内に収まるようにな
り、ロックレバー31はガイドピン51によって支持筒
44の軸心回りの回動が規制される。
【0030】なお、退避位置において、ロックレバー3
1の、前後方向に関して左側操縦台22Lに対応する部
分31aが、左側操縦台22Lの外縁から後方に完全に
は退避していなくてもよく、乗り降りの邪魔にならない
程度であれば、左側操縦台22Lの外縁から前方に若干
はみ出してもかまわない。左側操縦台22Lを退避位置
から使用位置にするには、ガススプリング53の付勢力
に抗して、左側操縦台22Lを前記とは逆の方向に向け
て回動させればよい。
【0031】前記実施の形態では、固定フレーム40に
枢支した回動フレーム34に、切換操作部材57を枢支
すると共に切換スイッチ54を設けているので、固定フ
レーム40に切換スイッチ54を設けているものより、
切換スイッチ54と切換操作部材57との間の公差が少
なくなり、撓みやガタが減少し、切換スイッチ54を適
正に操作可能になり、信頼性が向上し、回動フレーム3
4に固定のストッパ59に切換スイッチ54を設けるこ
とにより、切換操作部材57の回動を規制するだけでな
く、切換スイッチ54に対する微振動や無理な力が加わ
るのを防止しでき、また、作動部材55を切換操作部材
57のボス部46を設けることにより、作動部材55の
強固な取り付けが可能になると共に、切換操作部材57
の回動及び振動を確実に規制できる。
【0032】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
作動部材55をロックレバー31又はカム体47に取り
付けたり、切換スイッチ54を支持ブラケット37又は
取付部材38に取り付けたりしてもよい。右側の操作レ
バー26と左側の操作レバー30とは、ブーム、バケッ
ト、旋回、アームのいずれを操作するようにしてもよ
く、2種類の操作の組み合わせは変更できる。
【0033】右側の操縦台22Rの操作レバー26によ
るアンロードバルブの操作構造も、前述した左側の操縦
台22Lのそれと同様に構成できる。図3、8〜11に
おいて、作動油タンク64のエアーブレザ構造の1例を
示している。作動油タンク64は旋回台6の右部で油圧
ポンプ63の前方に配置され、タンクカバー12で覆わ
れていて、その前方に配置されたコントロールバルブ6
5へエンジン61からの熱風が流れないように、タンク
カバー12との間に門型形状の仕切壁68が配置されて
いる。この仕切壁68は作動油タンク64にブラケット
を介して取り付けられ、タンクカバー12の支持もして
いる。76は吸音材を示す。
【0034】作動油タンク64の上部には継手台69が
固定され、この継手台69に管継手を介して戻り油パイ
プ70が接続され、また、ブレザパイプ71がブレザ孔
72に接続されている。エアーブレザのブレザ本体73
は、ブレザパイプ71の先端に接続されており、継手台
69から離れた作動油タンク64の上部の片隅に配置さ
れていて、仕切壁68を取り付けるブラケット74を利
用して設けられている。前記継手台69上には切換バル
ブ75が設けられており、この切換バルブ75と戻り油
パイプ70の管継手とが継手台69の中央付近にあるた
め、ブレザ孔72を作動油タンク64の中央近傍に形成
すると、ブレザ本体73の取り付けが困難になる。
【0035】そこで、ブレザ本体73を作動油タンク6
4上部の片隅に配し、ブレザパイプ71で接続するよう
にしており、これによって、ブレザ孔72を作動油タン
ク64の中央近傍に形成して、バックホー1が傾斜して
もブレザ孔72に油面がかかり難くした上で、ブレザ孔
72からあふれ出た油をブレザ本体73及びブレザパイ
プ71で溜めておくことができ、作動油タンク64の油
面を最大限上げて、油量を多くできるようになってい
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、切換スイッチ54を切
換操作部材57を枢支した回動フレーム34に取り付け
ているので、切換操作部材57までの公差が少なくな
り、微振動、ガタによる不適正な操作が減少し、安定操
作ができ、切換スイッチ54の耐久性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】跳ね上げ位置にした状態における左側操縦台の
側面断面図である。
【図2】バックホーの側面図である。
【図3】旋回台の平面図である。
【図4】運転席及び左右操縦台の正面図である。
【図5】使用位置にした状態における左側操縦台の側面
断面図である。
【図6】左側操縦台の内部の正面図である。
【図7】左側操縦台の内部の背面断面図である。
【図8】旋回台の右側面図である。
【図9】作動油タンクのエアーブレザ構造を示す平面図
である。
【図10】同正面図である。
【図11】同左側面図である。
【符号の説明】
1 バックホー(作業車両) 2 旋回台 8 運転席 22 操縦台 35 カバー体 34 回動フレーム 40 固定フレーム 42 支軸 44 支持筒 45 枢軸 54 リミットスイッチ(切換スイッチ) 55 作動部材 57 切換操作部材 58 位置設定機構 59 ストッパ 60 アンロードバルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーを支持する回動フレームを、
    運転席の側方に配置された固定フレームに使用位置と跳
    ね上げ位置との間で回動可能に支持し、前記回動フレー
    ムに枢支した切換操作部材と固定フレームとの間に、切
    換操作部材の回動操作により回動フレームを使用位置と
    跳ね上げ位置とに回動して保持する位置設定機構を設
    け、前記回動フレームに切換操作部材の操作によって作
    業車両を作業可能状態と作業停止状態とに切り換える切
    換スイッチを設けていることを特徴とする作業車両の操
    縦装置。
  2. 【請求項2】 前記可動フレームに作業車両を作業可能
    状態にした切換操作部材の回動を規制するストッパを設
    け、このストッパに前記切換スイッチを設けていること
    を特徴とする請求項1に記載の作業車両の操縦装置。
  3. 【請求項3】 前記固定フレームに支持筒を設け、この
    支持筒に枢軸を介して切換操作部材の回動中心のボス部
    を設け、このボス部に前記ストッパと切換スイッチとに
    当接可能な作動部材を設けていることを特徴とする請求
    項2に記載の作業車両の操縦装置。
  4. 【請求項4】 前記可動フレームをカバー体で覆い、こ
    のカバー体内に前記切換スイッチを配置していることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業車両の
    操縦装置。
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