JP2001018920A - 自動包装機用包材繰出し調節装置 - Google Patents
自動包装機用包材繰出し調節装置Info
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Abstract
間欠的な引出しに対して、繰出し機がリール側から包材
を連続的に繰出すように構成した自動包装機用包材繰出
し装置に於いて、大径で重量の重い包材を用いる場合
に、繰出し機の運転開始時と停止時に発生する大径包材
の始動と停止の遅れを自動的に吸収し、且つ、包材に対
するブレーキ圧も自動調整して、包材の切断や蛇行と言
った各種トラブルの発生を防止する。 【解決手段】 リールFRから包材Fを連続的に引出す
繰出し機7と、自動包装機Tとの間の包材Fの面に、上
下作動自在に構成した繰出し用ダンサーローラ9を押接
する一方、リールFRと繰出し機7との間の包材Fの面
に上下作動自在に構成した始動・停止吸収用ダンサーロ
ーラ3を押接し、包材Fを巻いたリールFRの回転にブ
レーキ圧を加える包材用ブレーキ2を設け、このブレー
キ圧を包材Fが大径の時は強め、小径になるに従って次
第に弱めるようにする。
Description
た各種の被包装材料をヒートシーラを用いて自動的に密
封シールする自動包装機の技術分野に属するものであっ
て、具体的には、自動包装機に対して包材(包装用フイ
ルム)を円滑に繰出すことができる自動包装機用包材繰
出し調節装置に関するものである。
に記載されている自動包装機のように、左右の横ヒート
シーラが横シールを行ったまま下方に1パック分だけ移
動して包材(包装フイルム)の引出しを行うタイプの自
動包装機には、包材を巻いたリールと自動包装機の間
に、上記横ヒートシーラの下方への移動にタイミングを
合せて包材の繰出しを間欠的に行う包材繰出し機(繰出
しローラ)が設けられていて、横ヒートシーラによる包
材の引出しを円滑に行う仕組に成っている。
来の装置の場合は、横ヒートシーラの引き出しタイミン
グと繰出し機の繰出しタイミングとを合せる面倒な調整
作業を必要とし、この調整を誤ると、包材のテンション
が緩んで蛇行したり、包材の繰出しが間に合わずに包材
が伸びて切断したりするトラブルが発生していた。
037号(特開平10−147461号)の出願に見ら
れるように、横ヒートシーラによる包材の間欠的な引出
しに対して、包材を巻取ロール側から常に一定のテンシ
ョンで連続的に繰出すことにより、包材の蛇行や切断と
云ったトラブルが発生しないように工夫した自動包装機
用包材繰出し装置を開発した。
の横ヒートシーラによる包材の間欠的な引出しに対し
て、繰出し機がリールから包材を連続的に繰出すため、
横ヒートシーラの引出しタイミングと繰出し機の繰出し
タイミングを合せる面倒な調整作業を行う必要がなく、
また、自動包装機側の引出し量が繰出し機側の繰出し量
よりも多くなって包材のテンションが高まると、包材に
押接した繰出し用ダンサーローラが上昇して繰出し機の
繰出し速度を速く調整し、反対に繰出し機側の繰出し量
が自動包装機側の引出し量よりも多くなって包材のテン
シヨンが低くなると、ダンサーローラが降下して繰出し
機の繰出し速度を遅く調整するため、自動包装機側の間
欠的な引出しに対して包材のテンションを常に一定に保
って、包材の蛇行や切断と言ったトラブルの発生を防止
することができる。
装置を使用したとしても、連続運転していた繰出し機が
包材の繰出しを停止した時に、包材を巻いたリールが慣
性によって直ちに停止しない場合があり、その結果、繰
出し機とリール間の包材のテンションに緩みが生じて蛇
行するトラブルが発生し、また、繰出し機が静止してい
る状態のリールから包材を引出す始動時には、包材に強
いテンション(負荷)が加わってこれが伸びたり切断し
たりするトラブルが発生していた。
コスト削減のために大径の包材を搭載して長時間連続運
転することが行われているが、大径の包材は重量が重く
て上記の始動と停止が更に遅れることになるから、上記
包材の蛇行や切断の問題が益々助長されて、大径包材の
搭載と運転に支障が生じていた。
ぎを防止する手段として、従来より、リールに巻いた包
材の周面にアームの先端に取付けたローラを弾性的に押
接する仕組のアーム式のものが存在するが、このアーム
式のブレーキ装置は包材の径が大きくなるに従ってアー
ムを長く造る必要があり、更に、先端のローラを使用に
よって次第に小径に成って行く包材の周面に対して、常
に同じ角度で押接しなくてはならないため、構造が頗る
複雑化して大径の包材には不向きで、而かも、ブレーキ
精度も低い等の問題があった。
側の横ヒートシーラによる包材の間欠的な引出しに対し
て、繰出し機がリール側から包材を連続的に繰出すよう
に構成した自動包装機用包材繰出し装置に於いて、大径
で重量の重い包材を用いる場合に、繰出し機の運転開始
時と停止時に発生する大径包材の始動と停止の遅れを自
動的に吸収し、且つ、包材に対するブレーキ圧も自動調
整して、包材の切断や蛇行と言った各種トラブルの発生
を防止することである。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
連続的に繰出す繰出し機を設け、この繰出し機と自動包
装機との間の包材面に上下作動自在な繰出し用ダンサー
ローラを押接し、この繰出し用ダンサーローラの角度を
角度検出器で検出して定常位置からの回転角度を割出
し、その回転角度が大きい場合はコントロール部が上記
繰出し機の繰出し速度を早く調節し、小さい場合は、同
じくコントロール部が上記繰出し機の繰出し速度を遅く
調節するように構成した自動包装機用包材繰出し調節装
置であって、
掛渡されている包材面に上下作動自在に構成した始動・
停止吸収用のダンサーローラを押接すること。
定するセンサーと、このリールの回転にブレーキを加え
る包材用ブレーキを設けて、上記センサーによる測定の
結果、包材の径が大きい場合は包材用ブレーキのブレー
キ圧を高め、径が小さくなるに従ってブレーキ圧を次第
に低めるように構成すること。
機と自動包装機との間に設けた繰出し用ダンサーローラ
が、自動包装機側の間欠的な引出しに対して包材のテン
ションを常に一定に保って、始動時と停止時に繰出し機
と自動包装機との間に発生する包材の蛇行や切断と言っ
たトラブルの発生を防止する一方、繰出し機と包材を巻
いたリールとの間に設けた始動・停止吸収用のダンサー
ローラが、包材に強い負荷(テンション)が加わる始動
時には、上昇してこのテンションを吸収し、反対に、リ
ールの回り過ぎによって包材のテンションに緩みが発生
する停止時には、降下して包材の緩みを吸収することが
できるため、大径包材の使用によって始動及び停止時に
リールと繰出し機の間に発生する包材の切断や蛇行等の
トラブルの発生を防止することを可能にする。
に巻いた包材の径が大きくて重い場合、即ち、慣性によ
る回り過ぎが大きい場合は、センサーが包材の径を測定
してブレーキ圧を強める一方、包材の径が小さくなって
次第に軽くなった場合には、センサーがこれを検知して
ブレーキ圧を次第に弱く調節するため、包材の径の大小
による慣性及び負荷の強弱(大小)を一定に調整して、
包材の径の大小に関係なく、リールの始動、回転、停止
の各動作を常に一定に制御することを可能にする。
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
用包材繰出し調節装置の実施の形態を、添付した図面と
共に詳細に説明する。
し調節装置の構成を説明したものであって、図中Tは例
えば実公昭58−34002号公報に記載されているよ
うに、左右の横シーラが包材に対して両側から横シール
を行ったままの状態、即ち、挾持状態のまま下方に1パ
ック分だけ移動することにより、包材FをリールFR側
から1パック分だけ引出すように構成した一般的な構造
の自動包装機、7は包材FをリールFRから引出して自
動包装機T側に連続的に供給する繰出し機、8は逆転防
止用のワンウエークラッチ装置、14は1枚の包材Fを
多連式の自動包装機T用に複数枚の帯状フイルムFT…
にスリットするスリッター装置であって、これ等繰出し
機7とワンウエイクラッチ装置8とスリッター装置14
とは、包材Fを巻いたリールFRと自動包装機Tの間に
図示した配列で設けられている。
出し用モータ7Mによって連続的に回転される繰出し機
7の繰出しローラ、8R,8Rは包材Fの引戻しを防止
する逆転防止用のワンウエイクラッチ(図示省略)を備
えたワンウエイクラッチ装置8の送りローラ、14Kと
14Rはスリッタ駆動用モータ14Mによって回転され
るスリッター装置14のスリッターと受けローラであっ
て、リールFRから引出された包材Fは、図示の如く繰
出し機7→ワンウエイクラッチ装置8→スリッター装置
14を通って自動包装機T側に供給される仕組に成って
いる。
自動包装機T側のフレーム等に上下回動自在に軸支した
回動アーム、9はこの回動アーム9Aの先端部に回転自
在に取付けた繰出し用ダンサーローラ、10は回動アー
ム9Aの上下への角度変化、即ち、繰出し用ダンサーロ
ーラ9の上下への角度変化を検出するロータリーエンコ
ーダーの如き角度検出器であって、このダンサーローラ
9は上述した繰出し機7とワンウエイクラッチ装置8の
間を通過中の包材Fの上面に押接されていて、常時は図
示したようにその重量によって該包材Fが略V字状を呈
するようにテンションを加えている。
包装機Tによる包材Fの引出し量が繰出し機7による繰
出し量よりも多くなって、包材Fのテンションが高くな
ると上昇し、反対に自動包装機T側の包材Fの引出し量
が繰出し機7による繰出し量よりも少くなって、包材F
のテンションが低くなると降下するように構成されてい
る。
9)の角度変化を検出する上記の角度検出器10と、上
記繰出し機7の包材繰出し用モータ7Mの間には、角度
検出器10によって検出されたダンサーローラ9の角度
から、定常位置(繰出しローラ7Rが停止する位置)か
らの回転角度を割出し、その回転角度が大きい場合はモ
ータ7Mの回転を早くして繰出し速度を早く調節し、反
対に小さい場合には、モータ7Mの回転を遅くして繰出
し速度を遅く調節するコントローラ(制御手段)が組込
まれていて、これ等モータ7Mの加減調節によって包材
Fのテンシヨンを常に一定に保つ仕組になっている。
包装機T側のフレーム等に上下回動自在に軸支した回動
アーム、3はこの回動アーム3Aの先端部に回転自在に
取付けた始動・停止吸収用ダンサーローラであって、こ
のダンサーローラ3は上記リールFRと繰出し機7の間
を通過中の包材Fの上面に押接されていて、常時は図示
したようにその重量によって包材Fが略V字状を呈する
ようにテンションを加えている。
3,15は包材F及びFT…を掛渡すローラで、リール
FRから引出された包材Fはこれ等各ローラ4〜15に
掛渡されて、順次自動包装機T側に供給される仕組に成
っている。
てリールFRに巻いた包材Fの径(量)を測定する包材
径測定センサー、1Tはその取付台、2は上記のリール
FR又はリールFRに巻いた包材Fの回転にブレーキを
加える包材用ブレーキであって、このブレーキ2は上記
のセンサー1による測定結果から、包材Fの径が大きい
場合はブレーキ圧を高め(強め)、径が小さくなるに従
ってブレーキ圧を次第に低め(弱め)るように制御され
る仕組に成っている。
し調節装置の電気的構成を説明したブロック図であっ
て、CPU20と、ROMとRAMとから成るメモリ2
1との間にバス22を介して接続したインターフェイス
回路23に、上述した包材径測定センサー1と包材用ブ
レーキ2、及び、包材繰出し用モータ7Mと繰出し用ダ
ンサーローラ9の角度検出器10とスリッター駆動モー
タ14M、及び、自動包装機Tの表示器、キーボード、
シリンダー、モータ等が接続されていて、メモリ21に
格納されたシステムプログラムに従って夫々が制御作動
される仕組に成っている。
装置は以上述べた如き構成であるから、先ず、電源がO
Nされて自動包装機Tによる自動包装が開始されると同
時に、包材繰出し用モータ7Mとスリッター駆動用モー
タ14Mが夫々回転を開始して、リールFRから引出し
た包材Fをスリッター装置14のスリッター14Kが複
数枚の帯状フイルムFT…にスリットして自動包装機T
側に送り込む。
数本の包装製品を同時に自動包装する多連式自動包装機
の場合は、上記のスリッター装置14を用いて包材Fを
複数本の帯状にスリットするが、1回のシール作動で1
個の包装製品を自動包装する通常タイプの自動包装機の
場合は、上記のスリッター装置14を使用せずに、包材
Fをワンウエイクラッチ装置8から直接自動包装機T側
に送り込むように構成する。
出器10によるダンサーローラ9の角度検出(回動アー
ム9Aの角度検出)が行われ、その結果、定常位置(定
常角度)と判定された場合には現状のまま運転が続行さ
れ、この連続運転は上記の電源がOFFされるまで続け
られる。
常位置でないと判定された場合には、定常位置からの回
転角度を割出し、その回転角度に基づいて繰出し機7の
包材繰出し用モータ7Mの回転速度を演算して、該モー
タ7Mの回転速度を増速又は減速制御する仕組に成って
いる。
速又は減速制御は、ダンサーローラ9が定常位置に戻る
まで繰返され、その結果、自動包装機Tによる包材Fの
引出し量と、繰出し機7による包材の繰出し量を一致さ
せて、繰出し機7と自動包装機Tの間の包材Fのテンシ
ョンを一定に保つことができる。
ら包材Fを引出すに当っては、先ず、リールFRが静止
状態から回転を始める始動時には、包材Fに加わるテン
ションによって始動・停止吸収用ダンサーローラ3が上
昇して包材Fに加わる負荷を吸収するため、始動時の包
材Fの切断事故等を防止できると共に、径が大きくて重
量が重い包材Fであっても、これを円滑に始動回転させ
ることができる。
し運転を止める場合は、始動・停止吸収用ダンサーロー
ラ3が下降し、リールFRの惰性回転(回り過ぎ)によ
る包材Fの送り過ぎ分を吸収するため、包材Fの繰出し
停止時に発生する包材Fの蛇行やカラミ等の問題を解消
することができる。
きい(重い)場合は、センサー1の検知に従って包材用
ブレーキ2のブレーキ圧を高め(強め)て、リールFR
の不必要な惰性回転を制御する一方、リールFRに巻い
た包材Fの径が小さくなった場合は、上記包材用ブレー
キ2のブレーキ圧を次第に低め(弱め)て、包材Fが小
径に成って負荷が増したリールFRの回転を、少い力で
円滑に行えるように工夫している。
し調節装置の全体構成を明示したブロック図であって、
ダンサーローラ角度判定手段と包材繰出し用モータ制御
手段、及び、包材径判定手段と包材用ブレーキ制御手段
は、いずれも上述したメモリ21に格納した制御プログ
ラムである。
機用包材繰出し調節装置によれば、リール側から繰出さ
れて自動包装機側に引込まれる包材のテンションを、リ
ールと包材繰出し機の間、及び、包材繰出し機と自動包
装機の間の双方で、常に一定に調整することができるた
め、自動包装中に包材が蛇行したり切断したりすること
がなく、自動包装機による自動包装を円滑に進めること
ができると共に、これに加えてリールに対するブレーキ
圧を巻装されている包材の径(量)に従って加減調節す
るため、包材繰出しの始動と停止時に発生する包材の切
断や蛇行等の問題をより確実に解消できるから、大きな
径の包材を使用可能と成し、その結果、包材の入れ替え
無しに長時間の連続包装運転を可能にして、コストの低
減化を図ることができる。
の構成図である。
る。
の全体構成を明示したブロック図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 リールに巻いた包材を自動包装機に向け
て連続的に繰出す繰出し機を設け、この繰出し機と自動
包装機との間の包材面に上下作動自在な繰出し用ダンサ
ーローラを押接し、この繰出し用ダンサーローラの角度
を角度検出器で検出して定常位置からの回転角度を割出
し、その回転角度が大きい場合はコントロール部が上記
繰出し機の繰出し速度を早く調節し、小さい場合は、同
じくコントロール部が上記繰出し機の繰出し速度を遅く
調節するように構成した自動包装機用包材繰出し調節装
置であって、 上記の繰出し機とリールとの間に掛渡されている包材面
に上下作動自在に構成した始動・停止吸収用のダンサー
ローラを押接すると共に、上記リールに巻いた包材の径
を測定するセンサーと、このリールの回転にブレーキを
加える包材用ブレーキを設けて、上記センサーによる測
定の結果、包材の径が大きい場合は包材用ブレーキのブ
レーキ圧を高め、径が小さくなるに従ってブレーキ圧を
次第に低めるように構成したことを特徴とする自動包装
機用包材繰出し調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19909299A JP4390918B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 自動包装機用包材繰出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP2001018920A true JP2001018920A (ja) | 2001-01-23 |
JP4390918B2 JP4390918B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=16401989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19909299A Expired - Lifetime JP4390918B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 自動包装機用包材繰出し装置 |
Country Status (1)
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