JP2001018503A - プリンタのリボン送り制御方法 - Google Patents

プリンタのリボン送り制御方法

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JP2001018503A
JP2001018503A JP11196606A JP19660699A JP2001018503A JP 2001018503 A JP2001018503 A JP 2001018503A JP 11196606 A JP11196606 A JP 11196606A JP 19660699 A JP19660699 A JP 19660699A JP 2001018503 A JP2001018503 A JP 2001018503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタで記録媒体に文字や図柄、記号、コ
ード等を記録する際に、しばらく放置されインクリボン
が乾いた場合においても、インクリボンを一定量送る制
御を行う事によって、印刷不良を防止する。 【解決手段】 少なくとも1つ以上の印刷ヘッドと、そ
れぞれの印刷ヘッドに対応するインクリボンと、該イン
クリボンを印刷ヘッドの印刷量に応じて送りる送り機構
を有し、記録媒体に文字や図柄、記号、コード等を記録
するプリンタにおいて、印刷を行う際に、ヘッドへの印
刷命令2をトリガとして、一定時間リボン送り1を実行
するリボン送り制御を持つ構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクリボンのリボ
ン送りに関し、特にシリアル・インパクト・ドット・マ
トリクス方式の印刷ヘッドを備えたプリンタにおけるイ
ンクリボンのリボン送り制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリンタのリボン送り制御の代表
的な例は、特開昭61−249783の公報に示される
如き制御が一般的に知られている。図7は従来のプリン
タのリボン送り制御を示すフローチャートである。
【0003】図7において、電源スイツチによりON、
OFFとなる電源ON信号22が、ONとなった場合に
は、一定時間リボン送り21が実行されるように構成さ
れている。したがつて、電源OFF状態でインクリボン
が交換された時に、インクリボン面の傷や剥がれが生じ
た場合においても、電源スイッチをONにする事により
インクリボンは一定量送られる事により、新しいインク
リボン面が現れ、インクリボンのインク剥れや傷、ある
いはインクリボンのたるみによる印刷不良の発生を防止
することができる。
【0004】以上のような制御のもとにインクリボンの
初期動作がおこなわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上前述したプリンタ
は、電源がONとなっている間に、常時印刷動作が行わ
れる場合においては有効な手段となり得る。
【0006】しかし、電源ONとなったあと、印刷が頻
繁に行われない状況では効果が無い。また、昨今の市場
動向からして次のような欠点も明白である。
【0007】近年、ロール紙や単票用紙だけでなく、帳
票用紙やチェック紙などの定型印刷用紙へも文字、図
柄、記号、コードを印刷可能なプリンタが開発されてい
る。最近では前述の機能に加え、帳票用紙やチェック紙
などの定型印刷用紙の、表裏両面に文字、図柄、記号、
コードを印刷するニーズが高まり、これに対応する為に
印刷ヘッドを2つ以上搭載するプリンタが開発されてい
る。このようなプリンタにおいては、印刷用紙の表側の
みの印刷は頻繁行われ、裏側の印刷が行われるのは比較
的少ないことが予測される。従って、プリンタの電源を
投入した時のみインクリボンを送る構造では、使用頻度
が少ない印刷ヘッドに対応するインクリボンにおいて、
印刷を開始する時点ではインクリボンに染み込ませてあ
るインクが乾いてしまい、インクが記録媒体に正確に転
写されず印刷が正確に行われない危険性がある。そこで
本発明は以上の問題を解決するもので、その目的とする
ところは簡単な構造にして、印刷不良を防止し、正確な
印刷を行うことが可能なプリンタの提供を可能とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるプリンタの
リボン送り制御方法は、少なくとも1以上の印刷ヘッド
と、印刷ヘッドに対応するインクリボンと、該インクリ
ボンを印刷量に応じて送る機構を有し、記録媒体に文字
や図柄、記号、コード等を印刷するプリンタにおいて、
印刷を行う際に、印刷命令をトリガとして、インクリボ
ンの送り動作を実行することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、図2、図3、図4及び図5
は本発明のプリンタの適切な一実施例を示し、インクリ
ボンの巻取り命令と巻取り命令を発生する為のトリガと
なる命令の関係を示すフローチャートであり、図6は従
来からある一般的なシリアル・インパクト・ドット・マ
トリクスタイプのヘッドを搭載したプリンタの構造を示
す。
【0010】なお、本文では説明の都合上、シリアル・
インパクト・ドット・マトリクスタイプ(以下インパク
トタイプと呼ぶ。)のヘッドを搭載したプリンタを例に
説明を行っていく。まず、一般的なインパクトタイプの
印刷ヘッドを搭載したプリンタについて図6を用いて説
明する。不図示の駆動モータの軸に固定されたモータ歯
車11には、駆動プーリ12と伝達歯車16が直接噛合
っている。駆動モータが矢印aの方向へ回転すると駆動
モータに固定されているモータ歯車11も同様に矢印a
の方向へ回転し、駆動プーリ12は矢印bの方向へ回転
する。駆動プーリ12と従動プーリ13に掛渡されたベ
ルト14は、駆動プーリ12の矢印b方向への回転に応
じて、印刷ヘッドを搭載するキャリッジ15を矢印cの
方向へ移動させる。
【0011】またこの時のリボン送り機構の動作は、駆
動モータが矢印aの方向へ回転すると、前述のようにモ
ータ歯車11も矢印aの方向へ回転し、伝達歯車16は
矢印d方向、伝達歯車16の小歯車に噛合っている歯車
17は矢印e方向にそれぞれ回転する。この時、駆動板
18は、駆動板18と歯車17との間に挟持されている
不図示の皿バネの作用により生ずる摩擦力によって、伝
達歯車16の軸を中心に矢印f方向へ回動し、歯車17
と歯車19が噛合う。リボン送り歯車10は歯車19と
常時噛合うように構成されているので、矢印gの方向へ
回転し、インクリボンを送る事が出来る。
【0012】駆動モータが矢印iの方向へ回転すると、
駆動プーリ12は矢印jの方向へ回転し、キャリッジ1
5はベルト14により矢印k方向へ移動する。また、伝
達歯車16、歯車17も逆方向に回転し、駆動板18を
皿バネによる摩擦力によって矢印h方向に移動させる。
このとき、歯車17と歯車19の噛合いは解除され、歯
車19及びリボン送り歯車10は回転せずリボン送りは
実行されない。
【0013】つまり、キャリッジ15が1往復運動する
につき、一定方向のみに一定量のリボン送りが動作がな
され、常に新しいインクリボン面が現れる事により、イ
ンクの濃淡やインクリボンの傷、あるいはインクリボン
のたるみによる印刷不良の発生を防止している。近年、
プリンタの記録媒体として、ロール紙や単票用紙だけで
なく、帳票用紙やチェック紙などの定型用紙に対して
も、文字や図柄、記号、コード等を印刷が可能なプリン
タが開発されており、更に最近では、オペレータの操作
を介する事無く、自動的にこれらの記録媒体の表裏両面
に文字や図柄、記号、コード等を印刷するニーズも高ま
っている。この表裏両面印刷に対応する為に、印刷ヘッ
ドを2つ以上搭載するプリンタや記録媒体を表裏反転さ
せる機構を持つプリンタも開発されつつある。このう
ち、印刷ヘッドを2つ以上搭載するプリンタにおいて
は、印刷用紙の表側のみの印刷は従来通りに頻繁に行わ
れるが、裏側の印刷が行われるのは限られた用途であ
り、比較的少ないことが予測される。
【0014】しかしながら、前述のキャリッジの往復運
動に連動したリボン送り機構のみでは、頻繁に印刷が行
われる場合には、その頻度に応じて新しいインクリボン
面が現れるので、インクリボンに染み込んでいるインク
が乾く事がなく、印刷不良の発生を防止する事が出来る
が、裏側に印刷する場合のように使用頻度が低い場合に
は新しいインクリボン面が現れていたとしても、しばら
く使用されない間にインクが乾いてしまい、正確にイン
クを記録媒体に転写する事が出来ず、印刷不良が発生し
てしまう可能性がある。そこで、印刷ヘッドを搭載した
キャリッジの往復運動に連動したリボン送り機構のよう
な従来機構に加え、図1に示すように、印刷命令2が発
行された時刻から、新しいインクリボン面が現れるまで
一定時間リボン送り1を実行する事により、印刷前に新
しいインクリボン面が現れるので、インクの転写不良や
インクリボンの傷、あるいはインクリボンのたるみによ
る印刷不良の発生を防止することが可能となる。次の印
刷命令が発行された時刻においても同様の動作が行われ
る。
【0015】また、印刷ヘッドを搭載したキャリッジの
往復運動に連動したリボン送り機構のような従来機構に
加え、記録媒体がプリンタに装着された事を検出する検
出手段を併せ持つプリンタにおいて、図2に示すよう
に、不図示の検出手段から記録媒体装着信号3が送られ
た時刻から、新しいインクリボン面が現れるまで一定時
間リボン送り1を実行させる事により、新しいインクリ
ボン面が現れ、前述した実施例と同様に印刷不良の発生
を防止することが可能である。次の記録媒体装着信号3
が送られた時刻においても同様の動作が行われる。
【0016】或いは、印刷ヘッドを搭載したキャリッジ
の往復運動に連動したリボン送り機構のような従来機構
に加え、インクリボンを送る為の専用命令を設け、図3
に示すように、当該プリンタに接続されている外部装置
から専用命令4が送られたきた時刻から、一定時間リボ
ン送り1を実行させる事により、同様に印刷不良の発生
を防止することが可能である。次のインクリボンを送る
為の専用命令4が送られた時刻においても同様の動作が
行われる。
【0017】更に、印刷ヘッドを搭載したキャリッジの
往復運動に連動したリボン送り機構のような従来機構に
加え、図4に示すようにプリンタにタイマーを設け、イ
ンクリボンが乾いてしまうと推測される一定の時間が経
過した時刻から、一定時間リボン送り1を実行させる事
により、同様に印刷不良の発生を防止することが可能で
ある。インクリボンが乾いてしまうと推測される一定時
間経過5の時間間隔は状況に応じて任意に変更可能であ
る。
【0018】以上の実施例では、印刷命令2、記録媒体
装着信号3、専用命令4、一定時間経過5をそれぞれ単
独に使用して一定時間リボン送り1のトリガとした例を
説明してきたが、各々の命令を組み合わせることによっ
て、一定時間リボン送り1のトリガとする事も当然の事
ながら可能である。例えば、図5に示すように、印刷命
令2と一定時間経過5の組み合わせにより、一定時間リ
ボン送り1を実行する事も可能である。図5は印刷命令
2が発行された場合、前回の一定時間リボン送り1から
タイマーによって時間を計測しておき、リボンが乾燥す
ると推定される一定時間が経過していれば、一定時間リ
ボン送り1を実行し、リボンが乾燥すると推定される一
定時間が経過していなければ、一定時間リボン送り1を
実行しない制御方法である。この方法であれば前回一定
時間リボン送り1が実行された時刻から、インクリボン
が乾燥しないであろうと推定される時間を測定するの
で、正常に使用可能であるインクリボンを送ってしまう
ことなく、インクリボンを無駄にする事が無い。以上説
明した本発明の実施の形態による構成においては、しば
らく印刷が行われずに放置され、インクリボンが乾いて
いる状態であっても、インクの転写不良、またインク剥
れや傷、あるいはインクリボンのたるみによる印刷不良
を確実に防止する事が可能となった。
【0019】最後に本発明の実施の形態では、リボン送
り機構がキャリッジ駆動と連動する構成であるプリンタ
を例に説明してきたが、当然のことながらキャリッジ動
作とリボン送り動作が独立して駆動するプリンタに関し
ても適用できる。また、本発明の実施の形態では印刷ヘ
ッドが2つ以上搭載されるプリンタを例に説明してきた
が、印刷ヘッドが1つのプリンタに対しても有効であ
る。
【0020】さらに本文ではシリアル・インパクト・ド
ット・マトリクスタイプのヘッドを搭載するプリンタを
例に説明してきたが、熱転写タイプのヘッドなどインク
リボンを必要とする他のタイプの印刷ヘッドを搭載する
プリンタにも応用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、本発明
の実施例の中でも前述した数々の実用的効果を有するも
のであり、とりわけ本発明の請求項1の構成によれば、
特別な部品を新たに追加する事無く、ソフトの制御方法
の変更のみで印刷不良を防止できる。また請求項2の構
成によれば、印刷不良を防止できると同時に、記録媒体
の検出手段からの信号によりリボン送り動作を実行する
ので、印刷の待ち時間を少なくする事が可能である。請
求項3の構成によれば、印刷不良を防止できると同時
に、リボン送りの専用命令を設けるので、プリンタ外部
からの制御が可能である。請求項4の構成によれば、印
刷不良を防止できると同時に、タイマーにより定期的に
リボン送りを実行するので、常に新しいインクリボン面
が現れている為、記録媒体が装着され、印刷命令が送ら
れてきた直後に印刷を開始する事が可能である。請求項
5の構成であれば、正常に使用可能なインクリボンを送
ってしまう事が無く、インクリボンを無駄にする事が無
い。
【0022】このような発明により、高度な技術を要さ
ず、従来の構造に簡単かつ安価な手段を追加することに
よってプリンタの印刷性能を飛躍的に向上ができる等、
本発明の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリボン送り制御の適切な一実施例
を示し、リボン送りと印刷命令の関係を示すフローチャ
ート図。
【図2】本発明によるリボン送り制御の適切な一実施例
を示し、リボン送りと用紙装着命令の関係を示すフロー
チャート図。
【図3】本発明によるリボン送り制御の適切な一実施例
を示し、リボン送りと専用命令の関係を示すフローチャ
ート図。
【図4】本発明によるリボン送り制御の適切な一実施例
を示し、リボン送りとタイマーの関係を示すフローチャ
ート図。
【図5】本発明によるリボン送り制御の適切な一実施例
を示し、印刷命令と一定時間経過の組み合わせの関係を
示すフローチャート図。
【図6】従来の一般的なシリアル・インパクト・ドット
・マトリクスタイプの印刷ヘッドを搭載したプリンタの
構造を示す斜視図。
【図7】従来のリボン送り制御を示し、リボン送りとプ
リンタの電源の関係を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 一定時間リボン送り 2 印刷命令 3 記録媒体装着信号 4 専用命令 5 一定時間経過

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上の印刷ヘッドと、印刷
    ヘッドに対応するインクリボンと、該インクリボンを印
    刷量に応じて送る機構を有し、記録媒体に文字や図柄、
    記号、コード等を印刷するプリンタにおいて、印刷を行
    う際に、印刷命令をトリガとして、インクリボンの送り
    動作を実行することを特徴とするプリンタのリボン送り
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の構成に、該プリンタに記録媒
    体が装着されたことを検出する検出手段を配置したプリ
    ンタにおいて、印刷を行う際に、検出手段より発せられ
    る記録媒体装着信号をトリガとして、インクリボンの送
    り動作を実行することを特徴とするプリンタのリボン送
    り制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の構成であるプリンタにおい
    て、印刷を行う際に、外部から該プリンタへ送信され
    る、インクリボンを送る為の専用の信号が送られた事を
    トリガとして、インクリボンの送り動作を実行すること
    を特徴とするプリンタのリボン送り制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の構成であるプリンタにタイマ
    ーを配置し、タイマーが、ある一定の時間が経過した事
    を計測すると、インクリボンの送り動作を実行すること
    を特徴とするプリンタのリボン送り制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の構成であるプリンタにおい
    て、印字命令が発行された際に、以前にインクリボンが
    送られた時刻より、ある一定の時間が経過していた場合
    にはインクリボンの送り動作を実行することを特徴とす
    るプリンタのリボン送り制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004351698A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Noritsu Koki Co Ltd 写真プリント装置
JP2012131144A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Nk Works Kk ドットインパクト式記録装置及びそれを備えたプリンタ

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