JP2024049636A - 巻取装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テンションバーを揺動させる構成において、媒体の巻きずれを抑制するとともに、媒体にしわが生じること抑制可能な巻取装置及び印刷装置を提供する。【解決手段】間欠的に搬送される媒体Mを巻き取る巻取ユニット40は、媒体Mを巻き取る巻取ローラー41と、巻取ローラー41を回転させるための駆動力を付与する巻取ローラー駆動機構42と、巻取ローラー41の上流側に揺動可能に設けられ、媒体Mを押圧してテンションを付与する巻取バー部材43と、巻取バー部材43の揺動を規制する当接部46とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、巻取装置及び印刷装置に関する。
搬送部によって間欠的に搬送される媒体を巻取ローラーに巻き取る巻取装置が知られている。このような巻取装置では、媒体に適正なテンションを付与することにより、媒体の弛みを抑制し、巻き取る際の巻きずれを抑制している。一方、大径のロール紙から繰り出された媒体を巻き取る装置では、間欠的な搬送に同期して瞬間的に大きなテンションを付与することが困難となる。このため、特許文献1に示すように、巻取ローラーの上流側で媒体が巻き掛けられたテンションバーを揺動させ、搬送経路長を変化させることで、略一定のテンションを付与し続けることが可能な巻取装置が提案されている。
特開2013-78953号公報
ロール紙が大径になるほど、媒体に弛みが生じやすくなるため、例えば、搬送の停止中に、搬送時よりも大きなテンションを付与して、弛みを抑制することが望ましい。しかしながら、特許文献1のようにテンションバーを揺動させる構成において、媒体に大きなテンションを付与すると、テンションバーがテンションに耐えられずに動いてしまう場合が起こり得る。そして、テンションバーが動くことで媒体が搬送方向に動くと、通常の搬送時よりも大きなテンションが付与された状態で媒体が巻取ローラーに巻き取られることになり、媒体にしわが発生する場合があった。
巻取装置は、間欠的に搬送される媒体を巻き取る巻取装置であって、前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、を備えることを特徴とする。
印刷装置は、媒体を間欠的に搬送する搬送部と、前記媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷がなされた前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、を備えることを特徴とする。
第1実施形態のプリンターの構成を示す断面模式図。 プリンターの構成を示すブロック図。 巻取ユニットの巻き取り動作に係るタイミングチャート。 第2実施形態のプリンターの構成を示すブロック図。 第2実施形態における巻取ユニットの巻き取り動作に係るタイミングチャート。 第3実施形態のプリンターの構成を示すブロック図。 変形例に係るプリンターの構成を示す断面模式図。
1.第1実施形態
以下、第1実施形態のプリンター10について説明する。
図1は、第1実施形態のプリンター10の構成を示す断面模式図である。
図1に示すように、プリンター10は、液体であるインクを媒体Mに吐出して印刷を行うインクジェットプリンターである。プリンター10は、長尺の媒体Mに印刷を行う印刷ユニット20と、媒体Mを印刷ユニット20に送出する供給ユニット30と、印刷後の媒体Mを巻き取る巻取ユニット40とを備えている。プリンター10は、印刷装置に相当し、巻取ユニット40は、巻取装置に相当する。
図1には、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸が示されている。X軸は、プリンター10の設置面に対して平行であり、プリンター10の幅方向に対応する。Y軸は、プリンター10の設置面に対して平行であり、プリンター10の奥行き方向に対応するとともに、媒体Mの幅方向に対応する。Z軸は、プリンター10の設置面に対して垂直であり、プリンター10の高さ方向に対応する。
以降、X軸に平行な+X方向は、供給ユニット30から巻取ユニット40へ向かう方向である。図1の場合、+X方向は、図の左に向かう方向である。X軸に平行な-X方向は、+X方向の反対の方向である。Y軸に平行な+Y方向は、供給ユニット30に対して巻取ユニット40を左に配置したときの、プリンター10の奥から手前に向かう方向である。図1の場合、+Y方向は、図の手前に向かう方向である。Y軸に平行な-Y方向は、+Y方向の反対の方向である。Z軸に平行な+Z方向は、プリンター10の設置面から上方に向かう方向である。図1の場合、+Z方向は、図の上に向かう方向である。Z軸に平行な-Z方向は、+Z方向の反対の方向である。
印刷ユニット20は、供給ガイドフレーム21、搬送ローラー対22、プラテン23、印刷ヘッド24、キャリッジ25、搬送ローラー駆動機構28、排出ガイドフレーム29、及び制御ユニット50を備えている。
供給ガイドフレーム21は、供給ユニット30から送出された媒体Mを搬送ローラー対22に案内する。供給ガイドフレーム21は、+X成分と+Z成分とを有する斜め方向に媒体Mを案内する。供給ガイドフレーム21は、1つの部材で構成されてもよいし、複数の部材で構成されてもよい。
搬送ローラー対22は、第1搬送ローラー22a及び第2搬送ローラー22bを有し、媒体Mを搬送する。第1搬送ローラー22aは、媒体Mに対して-Z側に配置され、第2搬送ローラー22bは、媒体Mに対して+Z側に配置される。第1搬送ローラー22aまたは第2搬送ローラー22bは、搬送ローラー駆動機構28からの駆動力により回転駆動される。第1搬送ローラー22a及び第2搬送ローラー22bは、互いに押圧されることにより媒体Mを挟持し、一方のローラーの回転駆動により、印刷ヘッド24が位置する+X方向に媒体Mを搬送する。搬送ローラー対22及び搬送ローラー駆動機構28は、搬送部に相当する。
プラテン23は、印刷ヘッド24に対して-Z方向の位置に設けられる。プラテン23は、搬送ローラー対22によって搬送された媒体Mを支持する平板状の部材である。なお、プラテン23に対して-Z方向の位置に吸引ファンが設けられてもよい。この場合、プラテン23には、気流を流通させる貫通孔が設けられ、吸引ファンの気流により、媒体Mは、プラテン23に引き付けられる。
印刷ヘッド24は、プラテン23に支持された媒体Mに、画像の形成、即ち印刷を行う。本実施形態の印刷ヘッド24は、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドであり、印刷ヘッド駆動機構61(図2参照)から出力される駆動信号に基づいて、ノズルから媒体Mにインクを吐出することにより、媒体M上に画像を形成する。印刷ヘッド24は、印刷部に相当する。
キャリッジ25は、印刷ヘッド24を支持する。キャリッジ25は、キャリッジ駆動機構62(図2参照)の駆動により、Y軸に沿って往復移動が可能である。キャリッジ25がY軸に沿って媒体M上を移動しているときに、印刷ヘッド24が媒体Mにインクを吐出することにより、Y軸に沿って画像が形成される。そして、Y軸に沿って画像を形成する動作と、媒体Mを所定量だけ+X方向に搬送する動作とを交互に繰り返すことにより、媒体Mの広い範囲に画像が形成される。言い換えれば、印刷ユニット20は、媒体Mを+X方向に搬送する動作と、媒体Mの搬送を停止する動作とを繰り返し、媒体Mの搬送を停止しているときに印刷を実行する。つまり、媒体Mは、搬送ローラー対22及び搬送ローラー駆動機構28によって、+X方向に間欠的に搬送される。
排出ガイドフレーム29は、印刷ヘッド24により印刷がなされた媒体Mを巻取ユニット40に案内する。排出ガイドフレーム29は、媒体Mを+X成分と-Z成分とを有する斜め方向に案内する。排出ガイドフレーム29は、1つの部材で構成されてもよいし、複数の部材で構成されてもよい。
なお、媒体Mを挟んで排出ガイドフレーム29と対向する位置に、乾燥ユニットが設けられてもよい。乾燥ユニットは、例えば、加熱源としてヒーターを備える。乾燥ユニットは、排出ガイドフレーム29上の媒体Mを加熱し、吐出されたインクの媒体Mへの定着を促す。
制御ユニット50は、媒体Mの搬送制御、媒体Mへの印刷制御等の各種制御を行う。例えば、制御ユニット50は、図示しない外部のコンピューター等から印刷データを取得し、取得した印刷データに基づいて印刷制御を行う。制御ユニット50は、1または複数のユニットで構成され得る。制御ユニット50の詳細については後述する。
供給ユニット30は、供給ローラー31、供給ローラー駆動機構32、供給ガイド部材33、供給バー部材34、及び第1アーム35を備えている。供給ユニット30には、長尺の媒体Mをロール状に巻き掛けた媒体ロール60が装着される。
供給ローラー31は、Y軸に沿って延在し、媒体ロール60を支持する。供給ローラー31は、Y軸に沿った回転軸回りに回転可能であり、図1の側面視で時計回りに回転することにより、媒体ロール60から印刷ユニット20に向けて媒体Mを繰り出す。供給ローラー31は、供給ユニット30の+Y方向の端部、及び-Y方向の端部に配置された図示しないフレーム等によって回転可能に支持される。
供給ローラー駆動機構32は、制御ユニット50の制御に基づいて、供給ローラー31を回転させるための駆動力を供給ローラー31に付与する。供給ローラー駆動機構32は、図示しないモーター等の駆動源と、駆動源からの駆動力を伝達する伝達機構と、制御ユニット50からの制御信号に基づいて駆動源を動作させる制御回路とを備える。
供給ガイド部材33及び供給バー部材34は、供給ローラー31と同様、Y軸に沿って延在する。つまり、供給ガイド部材33及び供給バー部材34は、供給ローラー31の回転軸に沿って延在する。具体的には、供給ガイド部材33及び供給バー部材34は、供給ローラー31の回転軸と平行である。供給ガイド部材33及び供給バー部材34は、例えば、アルミニウム、SUS等の金属材料を用いて形成される押出成形部材またはパイプ加工部材によって構成され得るが、媒体Mと隙間なく接触できるように、弾性部材によって構成されてもよい。
供給ガイド部材33は、例えば、円筒状の部材であり、供給ローラー31の+X側に配置されている。供給ガイド部材33には、供給ローラー31から繰り出された後で且つ印刷ユニット20で印刷がなされる前の媒体Mが巻き掛けられる。供給ガイド部材33は、巻き掛けられた媒体Mを+X成分と-Z成分とを有する斜め方向に案内する。供給ガイド部材33は、直接、或いは図示しないカバー部材を介して、媒体Mと接触する。供給ガイド部材33は、図示しないフレーム等に回転不能に支持される。ただし、供給ガイド部材33は、図示しないフレーム等に回転可能に支持され、媒体Mの搬送に従動して回転する構成であってもよい。
供給バー部材34は、供給ガイド部材33の+X側に配置されており、供給バー部材34には、供給ガイド部材33に案内されて搬送される媒体Mが巻き掛けられる。供給バー部材34は、媒体Mを押圧することによって媒体Mにテンションを付与する。供給バー部材34は、巻き掛けられた媒体Mが供給ガイドフレーム21を介して搬送ローラー対22に搬送されるよう、媒体Mを+X成分と+Z成分とを有する斜め方向に案内する。供給バー部材34は、直接、または図示しないカバー部材を介して媒体Mと接触する。供給バー部材34は、媒体Mにテンションを付与することが可能であれば形状を問わないが、その形状は、円筒状であることが望ましい。
供給バー部材34には、+Y方向の端部、及び-Y方向の端部において、第1アーム35の一端が回転可能に接続されている。第1アーム35は、供給バー部材34を回転可能に支持する。第1アーム35の他端は、供給ローラー31の回転軸と同軸の回動軸に接続されている。第1アーム35がこの回動軸回りに回動することにより、供給バー部材34は、±Z方向に揺動可能である。具体的には、印刷ユニット20にて媒体Mが+X方向に搬送されているとき、供給バー部材34は、自重により媒体Mにテンションを付与しつつ、+Z方向に移動する。一方、印刷ユニット20にて媒体Mの搬送が停止しているとき、供給バー部材34は、自重により媒体Mにテンションを付与しつつ、-Z方向に移動する。なお、第1アーム35は、供給バー部材34を回転不能に支持してもよい。また、第1アーム35の他端が接続される回動軸は、供給ローラー31の回転軸と同軸である必要はなく、異なる位置に配置されてもよい。
巻取ユニット40は、巻取ローラー41、巻取ローラー駆動機構42、巻取バー部材43、巻取ガイド部材44、第2アーム45、及び当接部46を備えている。巻取ユニット40は、印刷ユニット20から間欠的に搬送される媒体M、即ち印刷ユニット20で印刷がなされた媒体Mを巻き取る。
巻取ローラー41は、Y軸に沿って延在する円筒状のローラーであり、搬送される印刷後の媒体Mを、巻取ローラー41に装着されたロール芯71に巻き取る。つまり、巻取ローラー41は、Y軸に沿う回転軸回りに回転可能であり、図1の側面視で時計回りに回転することにより、印刷ユニット20で印刷がなされた媒体Mをロール芯71に巻き取る。ロール芯71に巻き取られた媒体Mは、ロール状の印刷媒体ロール70となり、巻き取りが進行するにつれて、印刷媒体ロール70のロール径、即ち直径が増加する。図1に破線で示した印刷媒体ロール70は、媒体Mの全体が巻き取られた場合の状態を示している。巻取ローラー41は、巻取ユニット40の+Y方向の端部、及び-Y方向の端部に配置された図示しないフレーム等によって回転可能に支持される。なお、媒体Mがロール芯71に巻き取られる構成に限定されず、媒体Mが巻取ローラー41に直接巻き取られる構成であってもよい。
巻取ローラー駆動機構42は、制御ユニット50の制御に基づいて、巻取ローラー41を回転させるための駆動力を巻取ローラー41に付与する。巻取ローラー駆動機構42は、図示しないモーター等の駆動源と、駆動源からの駆動力を伝達する伝達機構と、制御ユニット50からの制御信号に基づいて駆動源を動作させる制御回路とを備える。巻取ローラー駆動機構42は、巻取ローラー41を回転させることによって、巻取ローラー41に媒体Mを巻き取らせる。また、巻取ローラー駆動機構42は、トルクリミット機能を有しており、巻き取りに要するトルクが所定の上限値に達した場合には、トルクを上限値に保った状態で駆動を継続する。巻取ローラー駆動機構42は、巻取駆動部に相当する。
巻取バー部材43及び巻取ガイド部材44は、巻取ローラー41と同様、Y軸に沿って延在する。つまり、巻取バー部材43及び巻取ガイド部材44は、巻取ローラー41の回転軸に沿って延在する。具体的には、巻取バー部材43及び巻取ガイド部材44は、巻取ローラー41の回転軸と平行である。巻取バー部材43及び巻取ガイド部材44は、例えば、アルミニウム、SUS等の金属材料を用いて形成される押出成形部材またはパイプ加工部材によって構成され得るが、媒体Mと隙間なく接触できるように、弾性部材によって構成されてもよい。
巻取バー部材43は、巻取ローラー41の上流側、即ち巻取ローラー41の-X側に配置されており、巻取バー部材43には、印刷ヘッド24で印刷された媒体Mが巻き掛けられる。巻取バー部材43は、媒体Mを押圧することによって媒体Mにテンションを付与する。巻取バー部材43は、巻き掛けられた媒体Mを、巻取ガイド部材44に向けて+X成分と+Z成分とを有する斜め方向に案内する。巻取バー部材43は、直接、または図示しないカバー部材を介して、媒体Mの印刷面と接触する。巻取バー部材43は、媒体Mにテンションを付与することが可能であれば形状を問わないが、その形状は、円筒状であることが望ましい。巻取バー部材43は、テンションバーに相当する。
巻取バー部材43には、+Y方向の端部、及び-Y方向の端部において、アームとしての第2アーム45の一端が接続されている。第2アーム45は、巻取バー部材43を回転可能に支持する。第2アーム45の他端は、巻取ローラー41の回転軸と同軸の回動軸に接続されている。第2アーム45がこの回動軸回りに回動することにより、巻取バー部材43は、±Z方向に揺動可能である。具体的には、印刷ユニット20にて媒体Mが+X方向に搬送されているとき、巻取バー部材43は、自重により媒体Mにテンションを付与しつつ、-Z方向に移動する。一方、印刷ユニット20にて媒体Mの搬送が停止しているとき、巻取バー部材43は、自重により媒体Mにテンションを付与しつつ、+Z方向に移動する。なお、第2アーム45は、巻取バー部材43を回転不能に支持してもよい。また、第2アーム45の他端が接続される回動軸は、巻取ローラー41の回転軸と同軸である必要はなく、異なる位置に配置されてもよい。
巻取ガイド部材44は、例えば、円筒状の部材であり、巻取バー部材43の+X側で、且つ巻取ローラー41の-X側に配置されている。つまり、巻取ガイド部材44は、±X方向において、巻取バー部材43と巻取ローラー41との間に配置されている。巻取ガイド部材44には、巻取バー部材43を通過して、巻取ローラー41に巻き取られる前の媒体Mが巻き掛けられる。巻取ガイド部材44は、巻き掛けられた媒体Mを、巻取ローラー41に向けて+X成分と-Z成分とを有する斜め方向に案内する。巻取ガイド部材44は、直接、或いは図示しないカバー部材を介して、媒体Mの裏面、即ち印刷面の反対側の面と接触する。巻取ガイド部材44は、図示しないフレーム等に回転不能に支持される。ただし、巻取ガイド部材44は、図示しないフレーム等に回転可能に支持され、媒体Mの搬送に従動して回転する構成であってもよい。
当接部46は、図示しないフレーム等に支持された部材であり、巻取バー部材43の揺動範囲の+Z側に配置されている。具体的には、当接部46は、巻取バー部材43が+Z方向に移動する過程で、巻取バー部材43に当接可能な位置に配置されている。当接部46は、巻取バー部材43に当接することで、巻取バー部材43の揺動を規制する。そして、揺動を規制することによって巻取バー部材43から巻取ローラー41に向かう媒体Mの搬送を規制する。当接部46は、規制部に相当する。当接部46は、排出ガイドフレーム29から搬送される媒体Mと干渉することがないよう、巻取バー部材43の+Y方向の端部、及び-Y方向の端部の少なくとも一方に当接する。なお、当接部46は、巻取バー部材43自体に当接する態様に限定されない。例えば、第2アーム45のような、巻取バー部材43に接続された部材に当接する態様であってもよい。この場合、当接部46に当接する部材は、第1部材に相当する。また、当接部46は、巻取バー部材43の揺動を規制することができればよく、その形状は限定されない。
図2は、プリンター10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御ユニット50は、制御部51と、記憶部52と、インターフェイス部53と、操作部54と、表示部55とを備えている。記憶部52及びインターフェイス部53は、制御部51に接続されている。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有する。制御部51は、記憶部52に記憶されている図示しない制御プログラムに従って動作することにより、プリンター10の各種動作を制御する。
記憶部52は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリー、或いはHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージを含む。記憶部52は、上述の制御プログラムとともに、様々な情報を記憶する。
インターフェイス部53には、プリンター10に備わる各駆動機構が接続されている。具体的には、インターフェイス部53には、印刷ユニット20の搬送ローラー駆動機構28、印刷ヘッド駆動機構61、及びキャリッジ駆動機構62が接続され、さらに、供給ユニット30の供給ローラー駆動機構32が接続され、さらに、巻取ユニット40の巻取ローラー駆動機構42が接続されている。制御部51は、インターフェイス部53を介して、これらの駆動機構に制御信号を送信し、各駆動機構の動作を制御する。
操作部54及び表示部55は、インターフェイス部53に接続されている。操作部54は、操作ボタン等によって構成され、ユーザーによってなされる入力操作を受け付けて、入力操作に対応する情報を制御部51に伝達する。表示部55は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置によって構成され、制御部51の制御に基づく情報等を表示する。なお、操作部54は、タッチパネルのように、表示部55と一体的な構成であってもよい。
なお、制御ユニット50は、印刷ユニット20に備えられる構成に限定されず、供給ユニット30または巻取ユニット40に備えられてもよいし、印刷ユニット20、供給ユニット30及び巻取ユニット40とは独立した構成であってもよい。また、巻取ユニット40を制御する際の制御ユニット50を、巻取ユニット40の一部と見なすことも可能である。
図3は、巻取ユニット40の巻き取り動作に係るタイミングチャートである。
図3において、一番上には、印刷ユニット20における媒体Mの搬送速度の推移が示されている。媒体Mは、制御部51の制御に基づいて、搬送ローラー対22により間欠的に搬送される。具体的には、制御部51は、時刻t1に媒体Mの搬送を開始し、時刻t1より後の時刻t2で媒体Mの搬送を停止する。さらに、制御部51は、時刻t2より後の時刻t3で媒体Mの搬送を再開し、以降、同様の動作を繰り返す。媒体Mへの印刷は、搬送速度が0の期間、即ち搬送が停止中である時刻t2と時刻t3との間に実行される。制御部51は、媒体Mの搬送速度が略一定の値Vcとなるよう、搬送ローラー駆動機構28を制御する。値Vcは、巻取ローラー41が媒体Mを巻き取る際の巻取速度よりも大きくなるように設定されている。
搬送速度の下には、揺動する巻取バー部材43の±Z方向の位置であるバー位置の推移が示されている。バー位置は、巻取バー部材43が当接部46と当接する位置Pmaxを上限として、下降と上昇とを繰り返す。具体的には、時刻t1において媒体Mの搬送が開始されると、巻取バー部材43は、位置Pmaxから下降を開始し、時刻t2で媒体Mの搬送が停止するまで下降を継続する。その後、媒体Mの搬送が停止されると、巻取ローラー41による巻き取りは継続していることから、巻取バー部材43は、上昇を開始する。巻取バー部材43が上昇している間、巻取ローラー41は、巻取バー部材43の上昇によって搬送経路が短くなる分の媒体Mを巻き取る。その後、時刻t3より前の時刻t4で巻取バー部材43が当接部46に当接すると、巻取バー部材43の上昇が停止するため、巻取バー部材43から巻取ローラー41に向かう媒体Mの搬送が規制される。そして、印刷ユニット20での媒体Mの搬送が再開する時刻t3までの期間、巻取バー部材43は、位置Pmaxに留まる。
バー位置の下には、巻取バー部材43によって媒体Mに付与される荷重であるバー荷重の推移が示されている。バー荷重は、主に巻取バー部材43の自重によって定まり、常に略一定の値Lcである。
バー荷重の下には、巻取ローラー駆動機構42が巻取ローラー41を回転させる際のトルクである巻取トルクの推移が示されている。巻取バー部材43が当接部46に当接していない期間である時刻t1から時刻t4まで期間、即ち巻取ローラー41が媒体Mを巻き取っている期間では、巻取トルクは、略一定の値Tcである。一方、巻取バー部材43が当接部46に当接している期間である時刻t4から時刻t3までの期間では、巻取ローラー駆動機構42の駆動にも関わらず、巻取バー部材43から巻取ローラー41へ向かう媒体Mの搬送が規制されているため、巻取トルクは、トルクリミットとして設定された上限値Tmaxに達する。この上限値Tmaxは、媒体Mの弛みを抑制することは可能であるが、当接部46によって搬送が規制された状態の媒体Mを巻き取ることはできない程度の値に設定されている。
巻取トルクの下には、媒体Mに付与されるテンションの推移が示されている。巻取バー部材43が当接部46に当接していない期間である時刻t1から時刻t4までの期間、即ち巻取ローラー41での巻き取りが進行している期間において、媒体Mに付与されるテンションは、バー荷重の値Lcによって定まる値T1となる。一方、巻取バー部材43が当接部46に当接している期間である時刻t4から時刻t3までの期間、即ち、巻取バー部材43の揺動が当接部46によって規制されることにより、巻取ローラー41へ向かう媒体Mの搬送が規制されている期間では、媒体Mに付与されるテンションは、巻取トルクの上限値Tmaxによって定まる値T2となる。
このように、媒体Mに付与されるテンションは、巻取ローラー41で巻き取られる際には、巻きずれを抑制可能な適度な値T1であり、当接部46によって巻取バー部材43の揺動が規制された状態では、媒体Mの弛みを抑制可能な大きな値T2となる。つまり、比較的小さいテンションで媒体Mを巻き取る第1の状態と、巻取ローラー41へ向かう媒体Mの搬送を規制したうえで比較的大きいテンションを付与して媒体Mの弛みを抑制する第2の状態とが交互に繰り返される。
以上、説明したように、本実施形態の巻取ユニット40及びプリンター10によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、巻取バー部材43の揺動を規制することにより、巻取バー部材43から巻取ローラー41に向かう媒体Mの搬送が規制される。これにより、巻取ローラー駆動機構42による駆動力によって媒体Mに大きなテンションが付与されるため、媒体Mの弛みに起因する巻きずれを抑制することができる。さらに、媒体Mの搬送が規制されることから、大きなテンションが付与された状態で媒体Mが巻き取られることが抑制される。この結果、媒体Mにおけるしわの発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、巻取バー部材43、またはそれに接続されている部材に当接する当接部46によって巻取バー部材43の揺動を規制するため、巻取バー部材43の揺動を規制することを簡単な構成で実現することができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態のプリンター10について説明する。
上記第1実施形態では、巻取バー部材43が当接部46に当接して、巻取ローラー41に向かう媒体Mの搬送が規制されることにより、媒体Mに付与されるテンションが値T1から値T2に増大する構成であったが、本実施形態では、巻取バー部材43が当接部46に当接するタイミングと、テンションが増大するタイミングとを任意に調整可能になっている。
図4は、第2実施形態のプリンター10の構成を示すブロック図であり、図5は、第2実施形態における巻取ユニット40の巻き取り動作に係るタイミングチャートである。
図4に示すように、本実施形態の巻取ユニット40は、巻取ローラー駆動機構42に加えて、規制検出部47を備えている。それ以外の構成については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
規制検出部47は、巻取バー部材43が当接部46に当接したこと、即ち巻取バー部材43の揺動が当接部46によって規制されたことを検出し、検出結果を表す検出信号を制御部51に出力する。具体的には、規制検出部47は、第2アーム45の回転角を検出可能なローターリーエンコーダーによって構成され、第2アーム45の回転角に基づいて、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出する。つまり、規制検出部47は、第2アーム45の回転角が変化しない場合、即ち第2アーム45の回動が停止した場合に、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを示す検出信号を制御部51に出力する。規制検出部47は、第1検出部に相当する。
なお、規制検出部47の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、規制検出部47は、巻取ローラー41の回転角を検出可能なローターリーエンコーダーによって構成され、巻取ローラー41の回転角に基づいて、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出してもよい。つまり、規制検出部47は、巻取ローラー41の回転角が変化しない場合、即ち巻取ローラー41の回転が停止した場合に、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを示す検出信号を制御部51に出力してもよい。或いは、巻取バー部材43の揺動が規制されて媒体Mの搬送が規制されると、巻取ローラー駆動機構42にかかる負荷、即ち巻取ローラー駆動機構42が消費する消費電流が増大することから、規制検出部47は、巻取ローラー駆動機構42にかかる負荷に基づいて、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出してもよい。
図5に示すように、本実施形態において、時刻t1から、時刻t4と時刻t3の間の時刻t5までの期間では、巻取ローラー駆動機構42による巻取トルクの上限値Tmaxは、巻き取り時に想定される巻取トルクの値Tcよりも少し大きい程度の第1上限値Tm1に設定されている。そして、時刻t4で巻取バー部材43が当接部46に当接して揺動が規制されると、巻取トルクは、この第1上限値Tm1に達する。
規制検出部47が、巻取バー部材43が当接部46に当接したことを検出すると、制御部51は、この検出結果に基づいて、巻取ローラー駆動機構42を制御する。具体的には、制御部51は、検出してから所定の時間が経過した時刻t5に、巻取トルクの上限値Tmaxを、第1上限値Tm1から第2上限値Tm2に切り替える。第2上限値Tm2は、第1上限値Tm1よりも大きな値であり、媒体Mの弛みを抑制可能な値T2のテンションを媒体Mに付与することが可能な巻取トルクである。その後、制御部51は、媒体Mの搬送が再開される時刻t3に、巻取トルクの上限値Tmaxを、第2上限値Tm2から第1上限値Tm1に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、巻取バー部材43の揺動が規制されるタイミング(時刻t4)と、媒体Mのテンションが増大するタイミング(時刻t5)とをずらすことが可能となり、媒体Mに付与されるテンションをより精密に調整することが可能となる。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態のプリンター10について説明する。
本実施形態では、巻取バー部材43が当接部46に当接した状態において、媒体Mに付与されるテンションが所望の値となるように、後述するテンション検出部49が媒体Mに付与されるテンションを検出し、制御部51は、その検出結果に基づいて巻取ローラー駆動機構42による巻取トルクを制御する。
図6は、第3実施形態のプリンター10の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態の巻取ユニット40は、巻取ローラー駆動機構42に加えて、規制検出部47、巻取バー駆動機構48及びテンション検出部49を備えている。それ以外の構成については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、第1実施形態と同様、巻取バー部材43が当接部46に当接している期間である時刻t4から時刻t3までの期間において、巻取ローラー駆動機構42は、トルクリミットとして設定された上限値Tmaxの巻取トルクで巻取ローラー41を駆動する。
規制検出部47は、第2実施形態と同様、第2アーム45の回転角を検出可能なローターリーエンコーダーによって構成され、第2アーム45の回転角に基づいて、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出する。つまり、規制検出部47は、第2アーム45の回転角が変化しない場合、即ち第2アーム45の回動が停止した場合に、巻取バー部材43の揺動が規制されたことを示す検出信号を制御部51に出力する。
巻取バー駆動機構48は、制御部51の制御に基づいて、第2アーム45を回動させるための駆動力を第2アーム45に付与する。つまり、本実施形態では、巻取バー部材43の自重のみによって媒体Mにテンションを付与する構成ではなく、巻取バー駆動機構48の駆動によって、媒体Mに付与されるテンションを調整可能である。巻取バー駆動機構48は、アーム駆動部に相当する。
テンション検出部49は、媒体Mのうち、巻取バー部材43と巻取ローラー41との間の部分に付与されるテンションを検出し、検出されたテンションを制御部51に出力する。具体的には、媒体Mに付与されるテンションに応じて巻取バー駆動機構48にかかる負荷、即ち巻取バー駆動機構48が消費する消費電流が増大することから、テンション検出部49は、巻取バー駆動機構48にかかる負荷に基づいて、テンションを検出する。テンション検出部49は、第2検出部に相当する。
制御部51は、巻取バー部材43の揺動が規制されたことが規制検出部47によって検出される度に、テンション検出部49にテンションを検出させる。具体的には、+Z方向に移動している巻取バー部材43が当接部46に当接して巻取バー部材43の揺動が規制され、そのことが規制検出部47によって検出されると、制御部51は、巻取バー駆動機構48を制御して、巻取バー部材43を-Z方向にわずかに移動させる。そして、テンション検出部49は、巻取バー部材43が当接部46から少しでも離間したときに巻取バー駆動機構48にかかっている負荷に基づいて、媒体Mに付与されているテンションを検出する。巻取バー部材43が当接部46から離間したことは、規制検出部47を構成するローターリーエンコーダーによって検知可能である。
そして、制御部51は、検出されたテンションと所定の目標値との差分に基づいて、巻取ローラー駆動機構42を制御する。具体的には、目標値は、媒体Mの弛みを抑制可能な比較的大きな値T2に設定されており、制御部51は、媒体Mに付与されるテンションの値が値T2になるように、検出されたテンションと目標値との差分に基づいて巻取トルクの上限値Tmaxを更新し、巻取ローラー駆動機構42に設定する。制御部51は、巻取バー部材43の揺動が規制されたことが規制検出部47によって検出される度に、この動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部51は、規制検出部47が巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出する度に、テンション検出部49に媒体Mのテンションを検出させ、検出されたテンションと所定の目標値との差分に基づいて巻取ローラー駆動機構42を制御する。これにより、媒体Mに付与されるテンションが目標値から乖離することを抑制できる。
上記の各実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記第2及び第3実施形態において、規制検出部47の構成は、上記に例示した構成に限定されない。例えば、規制検出部47は、荷重を検出可能な荷重センサーを含み、巻取バー部材43から当接部46に付与される荷重を検出することによって、巻取バー部材43が当接部46に当接したこと、即ち巻取バー部材43の揺動が規制されたことを検出してもよい。
また、この構成では、媒体Mに付与されるテンションに応じて荷重センサーに検出される荷重が変動することから、第3実施形態におけるテンション検出部49は、荷重センサーによって検出された荷重に基づいて、テンションを検出してもよい。この構成によれば、規制検出部47とテンション検出部49の構成を共通にすることが可能となり、装置の構成を簡略化することができる。なお、当接部46が、巻取バー部材43に接続された第1部材に当接する構成では、荷重センサーは、この第1部材から当接部46に付与される荷重を検出する。また、上記第2及び第3実施形態における規制検出部47と、上記第3実施形態におけるテンション検出部49とは、上述した構成以外にも、様々な既知の技術によって実現することが可能であり、いずれの技術が採用されてもよい。
上記各実施形態では、巻取バー部材43が当接部46に当接することによって、巻取バー部材43の揺動が規制される構成を示したが、この構成に限定されない。例えば、上述した巻取バー駆動機構48が備わる構成では、制御部51が巻取バー駆動機構48を制御することによって、巻取バー部材43の揺動をロックさせる構成としてもよい。この場合には、制御部51及び巻取バー駆動機構48が規制部に相当する。
また、図7に示すように、巻取バー部材43と巻取ローラー41との間の搬送経路に、媒体Mを挟持することが可能なニップ機構64を配置するとともに、制御部51の制御に基づいて、ニップ機構64が媒体Mを挟持する状態と、媒体Mの挟持を解放する状態とを切り替える挟持駆動部66を配置してもよい。ニップ機構64によって媒体Mが挟持されると、巻取バー部材43から巻取ローラー41に向かう媒体Mの搬送が規制され、これによって巻取バー部材43の揺動が規制される。
図7に示す例では、巻取ガイド部材44と、回転不能なニップローラー65とによってニップ機構64が構成されており、挟持駆動部66は、ニップローラー65を媒体Mに当接させる状態と、ニップローラー65を媒体Mから離間させる状態とを切り替える。この場合、制御部51、ニップ機構64、及び挟持駆動部66が規制部に相当し、ニップ機構64は、挟持部に相当する。この構成によれば、ニップ機構64は、巻取バー部材43と巻取ローラー41との間において媒体Mを挟持することにより、巻取バー部材43の揺動を規制するため、媒体Mが巻き掛けられる巻取バー部材43に対する負荷を低減することができる。
なお、ニップ機構64が媒体Mを挟持する状態と、媒体Mの挟持を解放する状態とを切り替える構成とする代わりに、ニップ機構64が媒体Mを挟持する状態を維持したまま、媒体Mの搬送に従動してニップローラー65が回転する状態と、ニップローラー65の従動回転を規制することによって媒体Mの搬送を規制する状態とを切り替えるようにしてもよい。また、ニップ機構64は、巻取ガイド部材44を含む構成に限定されず、巻取ガイド部材44とは異なる位置に配置されてもよい。また、上記以外に、当接部46を可動式として、当接部46が巻取バー部材43に当接する状態と、巻取バー部材43から離間する状態とを、制御部51の制御に基づいて切り替える態様としてもよい。
上記第3実施形態において、制御部51は、媒体Mの種類に応じて、媒体Mに付与されるテンションの目標値を変更してもよい。この場合、制御部51は、媒体Mの種類を検出可能なセンサーによって媒体Mの種類を特定してもよいし、操作部54を介してユーザーに媒体Mの種類を入力させるようにしてもよい。この構成によれば、媒体Mの種類に応じて適切なテンションを媒体Mに付与することが可能となる。
上記第3実施形態において、制御部51は、媒体Mに付与されるテンションの目標値を、巻取ローラー41における媒体Mの巻き径、即ち巻き取りの進行に伴って増大する印刷媒体ロール70のロール径に応じて変更してもよい。具体的には、ロール径が大きくなるにつれて媒体Mにしわが生じにくくなることから、制御部51は、ロール径が大きくなるにつれて目標値を小さくすることが望ましい。この場合、制御部51は、印刷媒体ロール70のロール径を検出可能なセンサーによってロール径を特定してもよいし、累積の搬送距離等に基づいてロール径を推定してもよい。この構成によれば、印刷媒体ロール70のロール径に応じて適切なテンションを媒体Mに付与することが可能となる。
上記実施形態では、巻取ローラー41が円筒状の場合を例示したが、ロール芯71を支持して回転させることが可能であれば、円筒状でなくてもよい。
上記実施形態において、プリンター10は、媒体Mに印刷を行う装置であって、シリアルプリンター、ラテラル式プリンター、ラインプリンター、ページプリンター等であってもよい。また、印刷方式は、インクジェット式に限定されず、サーマル式、ドットインパクト式、レーザー式等であってもよい。
上記実施形態では、印刷ユニット20の下流側に配置された巻取ユニット40が、印刷ユニット20によって印刷がなされた媒体Mを巻き取る構成を示したが、巻取ユニット40の用途はこれに限定されない。例えば、供給ユニット30に装着される媒体ロール60、即ち印刷前の媒体Mが巻き取られている媒体ロール60を形成する用途に用いられてもよい。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
巻取装置は、間欠的に搬送される媒体を巻き取る巻取装置であって、前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、テンションバーの揺動を規制することにより、テンションバーから巻取ローラーに向かう媒体の搬送が規制される。これにより、巻取駆動部による駆動力によって媒体に大きなテンションが付与されるため、媒体の弛みに起因する巻きずれを抑制することができる。さらに、媒体の搬送が規制されることから、大きなテンションが付与された状態で媒体が巻き取られることが抑制される。この結果、媒体におけるしわの発生を抑制することができる。
上記の巻取装置において、前記規制部は、揺動する前記テンションバーまたは前記テンションバーに接続された第1部材に当接可能に配置された当接部を含み、前記テンションバーまたは前記第1部材が前記当接部に当接することにより、前記テンションバーの揺動を規制することが望ましい。
この構成によれば、規制部は、テンションバーまたは第1部材に当接する当接部によってテンションバーの揺動を規制するため、テンションバーの揺動を規制することを簡単な構成で実現することができる。
上記の巻取装置において、前記規制部は、前記テンションバーと前記巻取ローラーとの間で前記媒体を挟持する挟持部を含み、前記挟持部が前記媒体を挟持して前記媒体の搬送を規制することにより、前記テンションバーの揺動を規制することが望ましい。
この構成によれば、規制部は、テンションバーと巻取ローラーとの間において媒体を挟持することにより、テンションバーの揺動を規制するため、媒体が巻き掛けられるテンションバーに対する負荷を低減することができる。
上記の巻取装置において、前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出する第1検出部と、前記第1検出部の検出結果に基づいて、前記巻取駆動部を制御する制御部と、を備えることが望ましい。
この構成によれば、テンションバーの揺動が規制されるタイミングと、媒体のテンションが増大するタイミングとをずらすことが可能となり、媒体に付与されるテンションをより精密に調整することが可能となる。
上記の巻取装置において、前記媒体のうち、前記テンションバーと前記巻取ローラーとの間の部分に付与されるテンションを検出する第2検出部を備え、前記制御部は、前記第1検出部が前記テンションバーの揺動が規制されたことを検出する度に、前記第2検出部に前記テンションを検出させ、検出された前記テンションと所定の目標値との差分に基づいて前記巻取駆動部を制御することが望ましい。
この構成によれば、媒体に付与されるテンションが目標値から乖離することを抑制できる。
上記の巻取装置において、前記テンションバーを支持するアームと、前記アームを回動させるための駆動力を付与するアーム駆動部と、を備え、前記第1検出部は、前記アームの回転角に基づいて、前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出し、前記第2検出部は、前記アーム駆動部にかかる負荷に基づいて、前記テンションを検出することが望ましい。
この構成によれば、第1検出部及び第2検出部を簡単な構成で実現することができる。
上記の巻取装置において、前記規制部は、揺動する前記テンションバーまたは前記テンションバーに接続された第1部材に当接可能に配置された当接部を含み、前記テンションバーまたは前記第1部材が前記当接部に当接することにより、前記テンションバーの揺動を規制し、前記第1検出部は、前記テンションバーまたは前記第1部材から前記当接部に付与される荷重を検出することによって、前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出し、前記第2検出部は、検出された前記荷重に基づいて、前記テンションを検出することが望ましい。
この構成によれば、第1検出部と第2検出部の構成を共通にすることが可能となり、装置の構成を簡略化することができる。
上記の巻取装置において、前記制御部は、前記媒体の種類に応じて前記目標値を変更することが望ましい。
この構成によれば、媒体の種類に応じて適切なテンションを媒体に付与することが可能となる。
上記の巻取装置において、前記制御部は、前記巻取ローラーにおける前記媒体の巻き径に応じて前記目標値を変更することが望ましい。
この構成によれば、媒体の巻き径に応じて適切なテンションを媒体に付与することが可能となる。
印刷装置は、媒体を間欠的に搬送する搬送部と、前記媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷がなされた前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、テンションバーの揺動を規制することにより、テンションバーから巻取ローラーに向かう媒体の搬送が規制される。このため、巻取駆動部による駆動力によって媒体に大きなテンションが付与されるため、媒体の弛みに起因する巻きずれを抑制することができる。さらに、媒体の搬送が規制されることから、大きなテンションが付与された状態で媒体が巻き取られることが抑制される。この結果、媒体におけるしわの発生を抑制することができる。
10…プリンター、20…印刷ユニット、21…供給ガイドフレーム、22…搬送ローラー対、22a…第1搬送ローラー、22b…第2搬送ローラー、23…プラテン、24…印刷ヘッド、25…キャリッジ、28…搬送ローラー駆動機構、29…排出ガイドフレーム、30…供給ユニット、31…供給ローラー、32…供給ローラー駆動機構、33…供給ガイド部材、34…供給バー部材、35…第1アーム、40…巻取ユニット、41…巻取ローラー、42…巻取ローラー駆動機構、43…巻取バー部材、44…巻取ガイド部材、45…第2アーム、46…当接部、47…規制検出部、48…巻取バー駆動機構、49…テンション検出部、50…制御ユニット、51…制御部、52…記憶部、53…インターフェイス部、54…操作部、55…表示部、60…媒体ロール、61…印刷ヘッド駆動機構、62…キャリッジ駆動機構、64…ニップ機構、65…ニップローラー、66…挟持駆動部、70…印刷媒体ロール、71…ロール芯、M…媒体。

Claims (10)

  1. 間欠的に搬送される媒体を巻き取る巻取装置であって、
    前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、
    前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、
    前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、
    前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、
    を備えることを特徴とする巻取装置。
  2. 請求項1に記載の巻取装置であって、
    前記規制部は、
    揺動する前記テンションバーまたは前記テンションバーに接続された第1部材に当接可能に配置された当接部を含み、
    前記テンションバーまたは前記第1部材が前記当接部に当接することにより、前記テンションバーの揺動を規制することを特徴とする巻取装置。
  3. 請求項1に記載の巻取装置であって、
    前記規制部は、
    前記テンションバーと前記巻取ローラーとの間で前記媒体を挟持する挟持部を含み、 前記挟持部が前記媒体を挟持して前記媒体の搬送を規制することにより、前記テンションバーの揺動を規制することを特徴とする巻取装置。
  4. 請求項1に記載の巻取装置であって、
    前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出する第1検出部と、
    前記第1検出部の検出結果に基づいて、前記巻取駆動部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする巻取装置。
  5. 請求項4に記載の巻取装置であって、
    前記媒体のうち、前記テンションバーと前記巻取ローラーとの間の部分に付与されるテンションを検出する第2検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1検出部が前記テンションバーの揺動が規制されたことを検出する度に、前記第2検出部に前記テンションを検出させ、検出された前記テンションと所定の目標値との差分に基づいて前記巻取駆動部を制御することを特徴とする巻取装置。
  6. 請求項5に記載の巻取装置であって、
    前記テンションバーを支持するアームと、
    前記アームを回動させるための駆動力を付与するアーム駆動部と、を備え、
    前記第1検出部は、前記アームの回転角に基づいて、前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出し、
    前記第2検出部は、前記アーム駆動部にかかる負荷に基づいて、前記テンションを検出することを特徴とする巻取装置。
  7. 請求項5に記載の巻取装置であって、
    前記規制部は、
    揺動する前記テンションバーまたは前記テンションバーに接続された第1部材に当接可能に配置された当接部を含み、
    前記テンションバーまたは前記第1部材が前記当接部に当接することにより、前記テンションバーの揺動を規制し、
    前記第1検出部は、前記テンションバーまたは前記第1部材から前記当接部に付与される荷重を検出することによって、前記テンションバーの揺動が前記規制部によって規制されたことを検出し、
    前記第2検出部は、検出された前記荷重に基づいて、前記テンションを検出することを特徴とする巻取装置。
  8. 請求項5に記載の巻取装置であって、
    前記制御部は、前記媒体の種類に応じて前記目標値を変更することを特徴とする巻取装置。
  9. 請求項5に記載の巻取装置であって、
    前記制御部は、前記巻取ローラーにおける前記媒体の巻き径に応じて前記目標値を変更することを特徴とする巻取装置。
  10. 媒体を間欠的に搬送する搬送部と、
    前記媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷がなされた前記媒体を巻き取る巻取ローラーと、
    前記巻取ローラーを回転させるための駆動力を付与する巻取駆動部と、
    前記巻取ローラーの上流側に揺動可能に設けられ、前記媒体を押圧してテンションを付与するテンションバーと、
    前記テンションバーの揺動を規制する規制部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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