JP2001016662A - データ収集システム、データ収集方法およびデータ収集のためのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

データ収集システム、データ収集方法およびデータ収集のためのプログラムが記録された記録媒体

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JP2001016662A
JP2001016662A JP18431599A JP18431599A JP2001016662A JP 2001016662 A JP2001016662 A JP 2001016662A JP 18431599 A JP18431599 A JP 18431599A JP 18431599 A JP18431599 A JP 18431599A JP 2001016662 A JP2001016662 A JP 2001016662A
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Yoshihiko Nakada
良彦 中田
Satoshi Kato
三十四 加藤
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Schneider Electric Japan Holdings Ltd
Original Assignee
Digital Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異機種のPLCの出力データを容易に収集
し、かつ記録保存する。 【解決手段】 PLC3とプログラマブル表示器2との
間の専用ネットワーク5での通信プロトコルを、データ
処理部2aで変換データ記憶部2fのプロトコル変換用
データを用いて、プログラマブル表示器2とパソコン1
との間の共通ネットワーク4での通信プロトコルに変換
する。これにより、パソコン1は、機種の異なる複数の
PLC3…からの出力データを容易に収集することがで
きる。また、予め設定された配信条件が満たされると、
プログラマブル表示器2のデータ配信部2gによってP
LC3の出力データをパソコン1に配信する。パソコン
1では、そのデータをデータ通信処理部1aによってア
プリケーション部1fとしてインストールされている表
計算ソフトのワークシートなどに書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブルロ
ジックコントローラなどの産業用制御装置のデータを収
集して記録保存するためのシステム、方法およびそのた
めのプログラムが記録された記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルロジックコントローラ
(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装
置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現す
るために、ベルトコンベアー式の自動組付機などの種々
のターゲットシステムを制御する制御装置として広く使
用されている。さらに、近年では、ターゲットシステム
の複雑化に伴って、複数台のPLCをネットワーク回線
を介して互いに接続したネットワーク制御システムの導
入も普及しつつある。
【0003】このようなネットワーク制御システムにお
いては、各PLCの稼働状況などの表示やPLCへの制
御指示は、PLC付近に配置されたプログラマブル表示
器などの制御機能を備えた表示装置によって行われる。
また、上記の制御システムにおいては、PLCや表示装
置から離れた場所でも、PLCの稼働状況の監視やPL
Cの制御を行えるように、そのような場所に設置された
ホストコンピュータを参加させることもできる。
【0004】上記の制御システムは、例えば、図9に示
すように、PLC101…を制御の中心として位置付け
ており、各PLC101には、ターゲットシステムの各
所に配されたセンサやアクチュエータのような入出力機
器102…と、表示および制御指示を行うプログラマブ
ル表示器などの表示装置103…とが接続されている。
また、PLC101には、他のPLC101やホストコ
ンピュータ104が所定のインターフェース回路を介し
て直接接続されるか、または専用のアダプタを介して間
接的に接続されている。PLC101とホストコンピュ
ータ104との間や各PLC101間におけるデータの
授受は、PLC101の通信機能を利用して行われてい
る。
【0005】このような制御システムにおいては、シス
テムの運用上、PLC101の出力データ(温度、流量
など)を収集することが重要となる。このようなデータ
の収集は、例えば、データ収集用のソフトウェアを用い
て行うことができる。このソフトウェアをホストコンピ
ュータ104にインストールしておけば、指定された時
刻や期間にPLC101との間の通信で出力データを収
集し、これらのデータを市販のアプリケーションソフト
ウェア(表計算ソフトなど)を用いて日報や月報として
保存することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】PLC101は、一般
に、機種毎(製造者毎あるいは同一製造者であっても製
品毎など)にデータ通信に使用する通信プロトコルが異
なることが多い。このため、上記の制御システムでは、
各PLC101とホストコンピュータ104との間、お
よびPLC101と表示装置103との間の双方で、P
LC101に固有の通信プロトコルで通信する必要があ
る。この結果、異機種のPLC101…を併用すること
が容易にできないという問題が生じる。
【0007】具体的には、ホストコンピュータ104と
表示装置103との双方に、PLC101と通信するた
めの通信プロトコルを用意する必要があるために、ホス
トコンピュータ104および表示装置103の製造およ
び維持管理に手間がかかる。
【0008】通信プロトコルの相違の程度が軽微な場
合、具体的には、スタートキャラクタ、ストップキャラ
クタ、送受アドレスの指定方法など、通信の確立に必要
な通信プロトコルが同一であり、かつ余り重要ではない
コマンドのみが相違している程度であれば、PLC10
1の機能のうち、実際に使用する機能を制限して、相違
しているコマンドを使用しなければ、異機種のPLC1
01を併用することも不可能ではない。ところが、複数
機種と通信するコマンドのような重要なコマンドが相違
している場合には、ホストコンピュータ104とPLC
101との間で通信が確立したとしても、ホストコンピ
ュータ104はPLC101に所望の動作を指示するこ
とができない。
【0009】しかも、上記の通信確立に要する通信プロ
トコル自体が異なっている場合には、通信プロトコルの
異なるPLC101とホストコンピュータ104などと
の間の通信が成立しないだけではなく、通信プロトコル
が共通のPLC101とホストコンピュータ104との
通信を阻害してしまう。したがって、そのPLC101
を接続する場合には、変換器をネットワークに挿入し
て、そのPLC101がホストコンピュータ104や他
のPLC101から同じ機種に見えるように、通信プロ
トコルを相互変換する必要がある。しかしながら、上記
のような制御システムでは、一般に、変換器を設置でき
る場所が限られることが多いだけでなく、変換器の増設
に伴って制御システム全体のコストが高騰するという不
都合がある。さらに、PLC101の通信プロトコル
は、例えば100種以上と数多く存在するので、それら
の通信プロトコルに対応する所望の変換器が存在すると
は限らない。
【0010】したがって、PLC101を通信の中心に
配する制御システムでは、異機種のPLC101を併用
することが難しく、PLC101を選択する際の選択肢
が制限されてしまう。このため、従来、制御システムに
おいては、同一機種のPLC101が用いられることが
多い。
【0011】さらに、制御の中心として位置付けられた
PLC101…が制御システムにおける通信の大半を処
理するために、PLC101の負担が大きくなってしま
う。具体的には、PLC101は、リレーを使用したシ
ーケンサから発達してきた経緯もあり、スイッチのオン
・オフ制御やセンサからのデータ取り込みといったI/
O制御に関する処理を得意としているので、上記のよう
に制御システムの通信を処理するには能力が不足するこ
とが多く、仮に能力的に不足がない場合でも負担が大き
い。例えば、ターゲットシステムを制御するだけであれ
ば、PLC101は、通常、数十kバイト程度の記憶容
量と、記憶容量に応じた処理能力とで十分であるが、こ
の記憶容量や処理能力では、多くの通信を十分な速度で
処理することは難しい。
【0012】このように、従来の制御システムでは、通
信プロトコルによる制限のため、異機種のPLC101
…からの出力データの収集を容易に行うことができない
という問題がある。また、上記の制御システムにおい
て、PLC101…の出力データを収集して日報や月報
を作成するには、専用のデータ収集用ソフトが必要にな
る。しかも、このようなソフトを用いる場合、そのソフ
トがインストールされたホストコンピュータ104か
ら、設定された時刻や周期でPLC101にデータの送
信を要求する必要があり、データ通信の効率があまり良
くなかった。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、専用のデータ収集用ソフトを必要とするこ
となく、異機種のPLCからの出力データを効率良く容
易に収集することができるデータ収集システム、データ
収集方法およびそのデータ収集のためのプログラムが記
録された記録媒体を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るデ
ータ収集システムは、上記の課題を解決するために、入
力機器および出力機器が接続された制御装置と、該制御
装置の制御状態を表示し、かつ上記制御装置に制御指示
を与える表示型制御装置と、この表示型制御装置の上位
に設けられるホストコンピュータとの間で通信を行うこ
とによって上記制御装置の出力データを収集するデータ
収集システムであって、上記ホストコンピュータと複数
の上記表示型制御装置とが共通ネットワークを介して共
通の通信プロトコルを用いて通信を行う一方、上記表示
型制御装置と上記制御装置とが専用ネットワークを介し
て制御装置に固有の通信プロトコルを用いて通信を行
い、上記表示型制御装置が、上記両ネットワークで用い
られる通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられ
る通信プロトコルに互いに変換するプロトコル変換手段
と、予め設定されている配信条件が満たされたときに上
記制御装置からの上記出力データを上記ホストコンピュ
ータに配信する配信手段とを有し、上記ホストコンピュ
ータが、上記配信手段によって配信された上記出力デー
タをアプリケーションソフトウェアによって提供される
記録シートに保存可能な形態で書き込む書込手段を有し
ていることを特徴としている。
【0015】上記の構成において、制御装置からの出力
データは、専用ネットワークを介して表示型制御装置に
送出される。表示型制御装置においては、専用ネットワ
ークの通信プロトコルが、プロトコル変換手段によって
共通ネットワークの通信プロトコルに変換される。その
後、出力データは、表示型制御装置から共通ネットワー
クを介して接続されたホストコンピュータへ転送され
る。
【0016】これにより、表示型制御装置は、制御装置
の通信プロトコルに関わらず、常に同一の通信プロトコ
ルで、共通ネットワークを介してホストコンピュータと
通信することができる。この結果、制御装置、表示型制
御装置およびホストコンピュータを含む制御システム内
に、通信プロトコルの異なる制御装置が混在していて
も、ホストコンピュータは、これらの制御装置から容易
にデータを収集することができる。
【0017】また、配信手段によって、予め設定されて
いる配信条件(指定時刻、指定周期、制御装置の入力端
子の立ち上がりや立ち下がりなど)が満たされたときに
制御装置からの出力データがホストコンピュータに配信
されるので、ホストコンピュータ側から制御装置に出力
データを必要に応じて要求する必要がなくなり、自動的
にデータを収集することができる。そして、このように
して、各制御装置から表示型制御装置を介してホストコ
ンピュータに収集された出力データは、書込手段によっ
て、アプリケーションソフトウェアにて提供される記録
シートに保存可能な形態で書き込まれるので、日報や月
報を容易に作成することができる。
【0018】上記のデータ収集システムにおいては、請
求項2に記載のように、上記書込手段が、予め設定され
た書き込みパターンで上記出力データを上記記録シート
に書き込むことが好ましい。これにより、所望の書き込
みパターンを設定すれば、そのパターンで出力データが
記録シートに書き込まれるので、所望の書式に応じて出
力データの書き込みが可能になる。
【0019】請求項3の発明に係るデータ収集方法は、
上記の課題を解決するために、入力機器および出力機器
が接続された制御装置と、該制御装置の制御状態を表示
し、かつ上記制御装置に制御指示を与える表示型制御装
置と、この表示型制御装置の上位に設けられるホストコ
ンピュータとの間で通信を行うことによって上記制御装
置の出力データを収集するデータ収集方法であって、上
記ホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置との
間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを
用いて通信を行わせる一方、上記表示型制御装置と上記
制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に
固有の通信プロトコルを用いて通信を行わせ、上記表示
型制御装置において、上記両ネットワークで用いられる
通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通信
プロトコルに互いに変換するとともに、予め設定されて
いる配信条件が満たされたときに上記制御装置からの上
記出力データを上記ホストコンピュータに配信し、上記
ホストコンピュータに配信された上記出力データをアプ
リケーションソフトウェアによって提供される記録シー
トに保存可能な形態で書き込むことを特徴としている。
【0020】このデータ収集方法でも、制御装置と表示
型制御装置との間の通信プロトコルが、表示型制御装置
において、表示型制御装置とホストコンピュータとの間
の通信プロトコルに変換される。それゆえ、表示型制御
装置は、常に同一の通信プロトコルで、共通ネットワー
クを介してホストコンピュータと通信が可能になり、こ
の結果、ホストコンピュータは、通信プロトコルの異な
る制御装置から容易にデータを収集することができる。
【0021】また、予め設定されている配信条件が満た
されたときに制御装置からの出力データをホストコンピ
ュータに配信するので、自動的にデータを収集すること
ができる。そして、このような配信によってホストコン
ピュータに収集された出力データは、アプリケーション
ソフトウェアにて提供される記録シートに保存可能な形
態で書き込まれるので、日報や月報を容易に作成するこ
とができる。
【0022】上記のデータ収集方法においては、請求項
4に記載のように、予め設定された書き込みパターンで
上記出力データを上記記録シートに書き込むことが好ま
しい。これにより、所望の書式に応じて出力データの書
き込みが可能になる。
【0023】請求項5の発明に係るデータ収集のための
プログラムが記録された記録媒体は、上記の課題を解決
するために、入力機器および出力機器が接続された制御
装置と、該制御装置の制御状態を表示し、かつ上記制御
装置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネ
ットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを
用いて通信を行わせ、上記表示型制御装置の上位に設け
られるホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置
との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコ
ルを用いて通信を行わせることによって上記制御装置の
出力データを収集するためのプログラムが記録されたコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、上記表示
型制御装置において、上記両ネットワークで用いられる
通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通信
プロトコルに互いに変換するとともに、予め設定されて
いる配信条件が満たされたときに上記制御装置からの上
記出力データを上記ホストコンピュータに配信し、上記
ホストコンピュータに配信された上記出力データをアプ
リケーションソフトウェアによって提供される記録シー
トに保存可能な形態で書き込むためのプログラムが記録
されていることを特徴としている。
【0024】この記録媒体に記録されたプログラムによ
っても、制御装置と表示型制御装置との間の通信プロト
コルが、表示型制御装置において、表示型制御装置とホ
ストコンピュータとの間の通信プロトコルに変換され
る。それゆえ、表示型制御装置とホストコンピュータと
の間の通信が常に同一の通信プロトコルで行うことが可
能になり、この結果、ホストコンピュータは、通信プロ
トコルの異なる制御装置から容易にデータを収集するこ
とができる。
【0025】また、予め設定されている配信条件が満た
されたときに制御装置からの出力データをホストコンピ
ュータに配信するので、自動的にデータを収集すること
ができる。そして、ホストコンピュータに収集された出
力データは、アプリケーションソフトウェアにて提供さ
れる記録シートに保存可能な形態で書き込まれるので、
日報や月報を容易に作成することができる。
【0026】しかも、上記のプログラムは、プロトコル
変換および配信のための処理と組み合わされて提供され
るので、従来用いられていたデータ収集のための専用の
ソフトウェア(プログラム)を必要とすることがない。
【0027】上記の記録媒体においては、請求項6に記
載のように、予め設定された書き込みパターンで上記出
力データを上記記録シートに書き込むためのプログラム
が記録されていることが好ましい。これにより、所望の
書式に応じて出力データの書き込みが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0029】本実施の形態に係る制御システムは、図1
に示すように、パーソナルコンピュータ(以降、パソコ
ンと称する)1と、複数のプログラマブル表示器(以
降、表示器と称する)2…と、複数のPLC3…とを備
えている。
【0030】パソコン1および表示器2…は、共通の通
信プロトコルで通信を行うことが可能な共通ネットワー
ク4を介して互いに接続されている。一方、表示器2お
よびPLC3は、PLC3毎に固有の通信プロトコルで
通信を行うことが可能な専用ネットワーク5を介して個
々に接続されている。
【0031】なお、広義の通信プロトコルには、スター
トキャラクタやエンドキャラクタを示すコード、各キャ
ラクタの送受タイミング、送信先や送信元の特定方法な
どが送信元と送信先とを含むネットワーク内で統一され
ていないと正常にデータが伝送できない通信プロトコル
と、各PLC3が理解可能なコマンド体系など、送信元
と送信先とで統一されていないと一方が所望する動作と
他方が実施する動作とが一致せずに正常に制御できない
通信プロトコルとが存在する。それゆえ、以下の説明で
は、両者の組み合わせを通信プロトコルと称し、両者の
区別が必要な場合には、前者を伝送プロトコル、後者を
コマンド体系として区別する。
【0032】ここで、各PLC3の製造者が規定する通
信プロトコルでは、データの読み出しを指示する場合、
概ね、図2に示すように、次に伝送されるコードがコマ
ンドであることを示す制御コード(ESC)と、PLC
3へデータの読み出しを指示するコマンドコード(R
D)と、読み出し開始アドレス(X0001)と、読み
出しサイズ(5)と、伝送の終了を示す制御コード(R
ET)とを含むデータ列DT1 が伝送される。ただし、
各PLC3間では、コマンドコードを含むコマンド体系
はもちろん、アドレスやサイズなどの並び順や、制御コ
ード自体、あるいはアドレスやサイズを表現する際の表
現方法(数値を示す際のビット幅や文字を示す際のコー
ド種別など)も互いに異なっていることが多い。
【0033】したがって、本実施の形態では、表示器2
が共通ネットワーク4を介してデータ通信する場合、専
用ネットワーク5を伝送される通信プロトコルに関わら
ず、統一した通信プロトコルで通信できるように、共通
ネットワーク4で伝送可能な通信プロトコルに共通の通
信プロトコル(共通プロトコル)を規定している。具体
的に、本実施の形態では、共通ネットワーク4として、
イーサネット(商標:ゼロックス社)などのローカルエ
リアネットワーク(LAN)が用いられており、共通ネ
ットワーク4での通信プロトコルとして、TCP/IP
が採用されている。
【0034】このため、共通ネットワーク4に接続され
る各表示器2およびパソコン1には、それぞれに固有の
IPアドレスが割り当てられており、共通ネットワーク
4を介して通信する際、図3に示すように、TCP/I
Pで規定された形式のデータ列DT2 を受信する。この
データ列DT2 は、送信元および送信先のIPアドレス
を含むヘッダ部11と、通信内容を示すデータ本体12
とを備えている。これにより、例えば、制御システムの
開発者が使用するコンピュータなどが、制御システムの
運用会社とは異なる場所から電話回線を介して接続する
場合であっても、TCP/IPで通信可能な通信機器で
あれば、他の通信機器間のデータ伝送を阻害することな
く、共通ネットワーク4に自由に参加できる。
【0035】さらに、共通プロトコルでは、データ読み
出しを指示するコマンドをPLC3へ伝える際のデータ
本体12rに、コマンドの内容を示す共通コード13
と、この共通コード13に付随する関連情報14とし
て、読み出し開始アドレス14aおよび読み出しサイズ
14bとが含まれる。また、データ書き込みを指示する
際のデータ本体12wには、関連情報14として、書き
込み開始アドレス14cおよび書き込みデータ14dが
含まれる。
【0036】上記の共通コード13は、各PLC3が理
解可能なコマンドのうち、互いに同一内容のコマンド間
では、専用ネットワーク5でのコマンドコード(各PL
C3でのコマンドコード)に関わらず、統一されてい
る。また、例えば、読み出し開始アドレス14aおよび
読み出しサイズ14bなど、関連情報14内のデータを
伝送する順番、伝送する際の表現方法も、専用ネットワ
ーク5での通信プロトコルに関わらず、統一されてい
る。これにより、共通プロトコルでは、表示器2に接続
されているPLC3の機種に関わらず、実行させるべき
命令を一意的に特定できる。
【0037】制御装置としてのPLC3は、CPU/電
源モジュールと、入力ユニットと、出力ユニットとを備
えている。CPU/電源モジュールは、CPUやメモリ
を含むCPU部と、PLC3の各部に電力を供給する電
源部とからなっている。CPU部は、制御プログラムに
したがって、入力ユニットを介して入力機器(図中、I
/D)6から入力される信号に基づいて出力機器(図
中、O/D)7に与える制御データの演算処理を行う。
入力ユニットおよび出力ユニットは、それぞれ入力機器
6および出力機器7に接続されるインターフェース機能
を有する部分であって、これらの機器との間で入出力さ
れるデジタル信号またはアナログ信号を上記のCPU部
とやり取りするようになっている。
【0038】入力機器6としては、センサ(温度セン
サ、光センサなど)、スイッチ(押ボタンスイッチ、リ
ミットスイッチ、圧力スイッチなど)のような機器が用
いられる。出力機器7としては、アクチュエータ、リレ
ー、電磁弁、表示器などが用いられる。これらの入力機
器6…および出力機器7…は、製造ラインなどの各種の
ターゲットシステムの所要各部に配置される。
【0039】表示型制御装置としての表示器2は、RA
M、ROM、フラッシュROM、VRAMなどのメモリ
や、CPUなどの演算処理部を有しており、これらによ
って表示器2の各部の動作を制御している。また、表示
器2は、データ処理部2a、インターフェース部(図
中、I/F)2b・2c、入力部2d、表示部2e、変
換データ記憶部2fおよびデータ配信部2gを備えてい
る。
【0040】データ処理部2aは、制御画面の表示制
御、プロトコル変換およびデータ配信の処理を行うため
に各種のデータ処理を行う。このデータ処理部2aは、
パッケージソフトウェアとしてプログラムメディアの形
態で提供可能なソフトウェアであって、予めパソコン1
から表示器2にダウンロードされている。また、このソ
フトウェアは、必要に応じて、表示器2の出荷時など
に、予め表示器2インストールされていてもよい。
【0041】制御画面の表示制御については、データ処
理部2aは、パソコン1で作成された画面データに基づ
いてVRAMなどを用いて表示部2eに制御画面を描画
させる。制御画面は、ターゲットシステムを模した背景
画面に、入力機器6および出力機器7などがデザイン化
された画像が部品として合成されている。このように構
成される制御画面においては、部品が入出力機器6・7
の動作に応じて動くようになっており、入力機器6およ
び出力機器7の動作状況が視覚化されている。
【0042】ここで、前記のプログラムメディアは、パ
ソコン1や表示器2と分離可能に構成される記録媒体で
あり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フ
ロッピディスクやハードディスクなどの磁気ディスク
系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディス
クの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含
む)、光カードなどのカード系、あるいはマスクRO
M、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなど
による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持
する媒体であってもよい。
【0043】また、本実施の形態の制御システムは、イ
ンターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシス
テム構成であることから、通信ネットワークからプログ
ラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担
持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネ
ットワークからプログラムをダウンロードする場合に
は、そのダウンロード用プログラムは予めパソコン1に
格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストール
されるものであってもよい。
【0044】プロトコル変換処理は、両ネットワーク4
・5での通信プロトコルが互いに異なる場合、変換デー
タ記憶部2fに記憶されたデータを参照しながら、一方
の通信プロトコルから他方の通信プロトコルへ変換する
処理である。データ配信処理は、予め設定された配信条
件が満たされたときに、入力機器6からPCL3のメモ
リに取り込まれてPLC3から出力される出力データを
パソコン1や他の表示器2に配信する処理である。
【0045】インターフェース部2bは、パソコン1お
よび他の表示器2との間の通信を行うために共通ネット
ワーク4に接続されている。この共通ネットワーク4を
介した通信で後述のようにPLC3の出力データが表示
器2からパソコン1に転送される。一方、インターフェ
ース部2cは、PLC3との間の通信を行うために専用
ネットワーク5に接続されている。この専用ネットワー
ク5を介した通信で後述のようにPLC3からの出力デ
ータが表示器2に転送される。
【0046】入力部2dは、表示部2eの表示画面上で
入力を行うためにタッチパネルのような入力装置によっ
て構成されている。このため、表示部2eは、液晶パネ
ルやELパネルのような平板型表示素子によって構成さ
れている。
【0047】変換データ記憶部2hは、プロトコル変換
処理に必要なデータを記憶している。このデータは、専
用ネットワーク5と共通ネットワーク4との間で通信プ
ロトコルを相互変換できれば、どのような形式でもよい
が、本実施の形態に係る変換データ記憶部2hは、専用
ネットワーク5で伝送されるデータのフォーマットを示
すデータ転送フォーマットFMTと、両ネットワーク4
・5で伝送されるコマンドコード間の対応関係を示すコ
マンド変換テーブルTBLとを記憶している。
【0048】具体的には、図2に示すように、上記デー
タ転送フォーマットFMTは、専用ネットワーク5にて
伝送されるデータ列DT1 のうち、例えば、読み書きす
るデータ内容自体、データのサイズ、読み書きするアド
レスのように実際に伝送するデータ内容によって変化す
る部分を未定義としたスケルトン状のデータ列であっ
て、未定義の部分は、用途のみが定義されている。な
お、コマンドの領域を未定義とすれば、実際に伝送され
るデータ列から抽出されたデータ転送フォーマットFM
Tが複数のコマンド間で共通になる場合、コマンドの領
域をも未定義として、これらのコマンド間で共通のデー
タ転送フォーマットFMTを用いてもよい。
【0049】また、コマンド変換テーブルTBLには、
図4に示すように、共通ネットワーク4で伝送される共
通コードと、専用ネットワーク5で伝送されるコマンド
コードとの対応が格納されている。データ処理部2a
は、このコマンド変換テーブルTBLに基づいて一方の
コードを他方のコードに変換する(例えばTBLaとT
BLbとの間)。
【0050】データ配信部2gは、予め設定された配信
条件が満たされたときに、PLC3の出力データを、指
定された配信先に配信する。このため、データ配信部2
gは、配信先のノードに関するノード情報および配信に
関する設定情報がパソコン1から予めダウンロードされ
て記憶されている。配信条件の設定については、後に詳
述する。
【0051】ホストコンピュータとしてのパソコン1
は、一般の汎用パソコンと同様に、CPU、メモリ(R
AM、ROMなど)、外部記憶装置(ハードディスクド
ライブ、MOドライブなど)、表示装置および入力装置
(キーボード、マウスなど)を有している。また、パソ
コン1は、図1に示すように、データ通信処理部1a、
インターフェース部(図中、I/F)1b、配信設定部
1c、ネットワークファイル1d、データファイル1e
およびアプリケーション部1fとを備えている。
【0052】インターフェース部1bは、表示器2との
間の通信を行うために共通ネットワーク4に接続されて
いる。
【0053】データ通信処理部1aは、共通ネットワー
ク4を介した表示器2…との間のデータ通信処理を行う
とともに、アプリケーション部1fとの間でデータのや
り取りを行う部分である。このデータ通信処理部1a
は、例えば、図示しない作画ソフトでパソコン1におい
て作成された画面データを表示器2に転送したり、表示
器2から配信されたPLC3の出力データをアプリケー
ション部1fに書き込んだりする処理を行う(書込手
段)。このデータ通信処理部1aは、パッケージソフト
ウェアとしてプログラムメディアの形態で提供可能なソ
フトウェアであって、予めパソコン1にインストールさ
れている。このプログラムメディアも、前述のプログラ
ムメディアと同様、パソコン1や表示器2と分離可能に
構成される記録媒体である。
【0054】データ通信処理部1aは、表示器2から配
信されてきたPLC3の出力データをアプリケーション
部1gに書き込むための条件を設定する。ここで、アプ
リケーション部1gには、市販のアプリケーションソフ
トウェアがインストールされる例について説明するが、
ユーザーアプリケーションがインストールされていても
よい。
【0055】具体的には、データ通信処理部1aは、ア
プリケーション部1fとして汎用の表計算ソフトがイン
ストールされている場合、図5(a)および(b)に示
すように、書き込み条件を設定するための設定画面を提
供する。表計算ソフトとしては、例えば、Excel (登録
商標:マイクロソフト社)が、一般への普及度の高さや
外部からの制御の容易性などから好適であるが、多数の
セルを含む複数のワークシートからなるブックを提供で
きるソフトであれば他のソフトでもよい。また、アプリ
ケーション部1fとしては、表計算ソフトに限らず、出
力データを個別に書き込むことが可能な形態を提供でき
るものであれば、それ以外のアプリケーションソフトウ
ェアであってもよい。
【0056】図5(a)に示す設定画面においては、
「ブック保存先」、「ブック名」および「テンプレート
情報」を含んでいる。「ブック保存先」は出力データを
書き込むべきブックの保存先となるファイルを指定する
欄であり、「ブック名」は上記ブックの名称の記入欄で
ある。「ブック保存先」では、ファイルを階層的に指定
することが可能である。「テンプレート情報」はテンプ
レートの有無を設定する記入欄である。「テンプレート
情報」において「テンプレートなし」を選択した場合、
ブックを構成する各ワークシートにそのまま出力データ
が書き込まれる。一方、「テンプレート情報」において
「テンプレートあり」を選択した場合、表計算ソフトに
予め用意されている各種のテンプレートまたはユーザー
が作成したテンプレートに出力データが書き込まれる。
【0057】日報を作成する場合は、例えば、図6に示
すような日報用のテンプレートを予め用意しておけば、
データ書き込みと同時に日報を作成することができる。
表計算ソフトを用いれば、表計算ソフトに一般に用意さ
れているグラフ作成機能を利用して、日報に収集された
データに基づいてグラフを作成し、このグラフを日報と
併せて保存することができる。また、表計算ソフトの統
計機能を利用すれば、収集されたデータに基づいて統計
データを作成することができる。
【0058】図5(b)に示す設定画面においては、
「書き込みパターン選択」および「セル指定」を含んで
いる。「書き込みパターン選択」は指定されたブックに
おける各ワークシートへの出力データの書き込む際の書
き込み順のパターンの選択であり、次の4つのパターン
が用意されている。パターンは、1つの行の右端のセ
ルから左端のセルまで書き込みを終えると、次の行の右
端のセルから左端のセルまで続けて書き込みを順次行う
パターンである。パターンは、1つの行の右端のセル
から左端のセルまでで書き込みを終えるパターンであ
る。パターンは、1つの列の上端のセルから下端のセ
ルまで書き込みを終えると、次の列の上端のセルから下
端のセルまで続けて書き込みを順次行うパターンであ
る。パターンは、1つの列の上端のセルから下端のセ
ルまでで書き込みを終えるパターンである。
【0059】なお、上記のいずれの書き込みパターンを
選択した場合でも、1つのワークシートにおける最後の
セルまでデータの書き込みを終えると、データの書き込
みを引き続いて可能にするため、次のワークシートが自
動的に生成されるようになっている。
【0060】「セル指定」は、出力データを書き込むべ
きセルとして、すべてのセルを指定するか、所望の範囲
のセルを指定するかの選択肢が用意されている。範囲指
定を行う場合は、指定範囲の左上隅のセルの列番号ゲー
ジおよび行番号ゲージ(例えば、図中のA1)および指
定範囲の右下隅のセルの列番号ゲージおよび行番号ゲー
ジ(例えば、図中のIV65536)を続けて設定する
ようになっている。このように範囲を指定することによ
って、例えば、図7に示すように、記録シートとしての
ワークシート21の一部(太線の枠内における8つのセ
ル)を用いて出力データを書き込むことができる。
【0061】配信設定部1cは、ノード情報および配信
情報を設定する。ノード情報は、共通ネットワーク4に
おけるノードと、そのノードに接続される表示器2の種
類とを含んでいる。配信情報は、各PLC3に接続され
るデバイス(入力機器6および出力機器7)のシンボル
名、各表示器2毎のデータ配信タイミング、配信すべき
データのストアアドレス、受信したデータのストアアド
レス等を含んでいる。これらのノード情報および配信情
報は、ネットワークファイル1dに保存され、必要に応
じて各表示器2のデータ配信部2gにダウンロードされ
る。この配信設定部1cは、パッケージソフトウェアと
してプログラムメディアの形態で提供可能なソフトウェ
アであって、予めパソコン1にインストールされてい
る。このプログラムメディアも、前述のプログラムメデ
ィアと同様、パソコン1や表示器2と分離可能に構成さ
れる記録媒体である。
【0062】配信情報は、図8(a)および(b)に示
すような設定画面上で設定され、設定画面には「配信条
件」と「配信局・受信局」とが設けられている。
【0063】図8(a)に示す「配信条件」には、配信
のタイミングを決定する条件として、電源投入、時刻指
定、周期指定、書き換えトリガ、ON期間、OFF期
間、立ち上がりトリガおよび立ち下がりトリガが設けら
れている。
【0064】「電源投入」は、表示器2の電源投入時に
配信を行う条件であり、「時刻指定」は、指定された時
刻に配信を行う条件である。「周期指定」は、所望の周
期毎に配信を行う条件であり、「書き換えトリガ」は、
出力データが書き換えられたとき、すなわち出力データ
が変化したときに配信を行う条件である。「ON期間」
と「OFF期間」とは、デバイスのON期間とOFF期
間とのそれぞれにおいて配信を続けて行うための条件で
あり、「立ち上がりトリガ」と「立ち下がりトリガ」と
は、出力データ(指定デバイス出力)の立ち上がりと立
ち下がりとのそれぞれの検出時に配信を行うための条件
である。
【0065】また、配信条件の設定画面における下側の
領域には、上記の各条件のうちデバイスの出力に基づく
条件に関して指定すべきデバイスのシンボル名を入力す
る欄が設けられている。さらに、その下には、配信条件
をチェックする周期(ms単位)と、配信を行う期間の
設定欄と、配信後にデバイス出力をOFFまたはONに
戻す処理のための設定欄とが設けられている。ただし、
チェック周期は、「電源投入」、「時刻設定」および
「周期指定」の配信条件にのみ有効であり、期間限定
は、「周期指定」の配信条件にのみ有効である。また、
配信後にデバイス出力をOFFに戻す設定については、
「立ち上がりトリガ」の配信条件にのみ有効であり、こ
の欄をチェックしない場合、デバイス出力は配信後もO
Nしたままになる。一方、配信後にデバイス出力をON
に戻す設定については、「立ち下がりトリガ」の配信条
件にのみ有効であり、この欄をチェックしない場合、デ
バイス出力は配信後もOFFしたままになる。
【0066】一方、図8(b)に示す「配信局・受信
局」には、配信局および受信局についての情報記入部が
設けられている。配信局の情報は、表示器2から配信さ
れる出力データの出力元となるデバイスのシンボル名
と、指定された期間に配信するデータの個数とを含んで
いる。また、受信局の情報は、受信局となる表示器2に
対応するPLC3に接続されたデバイスのシンボル名を
含んでいる。ただし、パソコン1が受信局となる場合、
アプリケーション部1fによって作成されたファイルに
付された名称をシンボル名とする。
【0067】データファイル1eは、変換データ記憶部
2fに記憶されるべき前述のプロトコル変換データを予
め登録している。この変換データは、初期設定時や、制
御システムに接続されるPLC3が変更されるときなど
のメンテナンス時に、必要とする表示器2にデータ通信
処理部1aを介してダウンロードされる。
【0068】上記のように構成される制御システムにお
いては、共通ネットワーク4を介して、共通プロトコル
のデータ列DT2 を受け取った場合、データ処理部2a
は、データ本体12から、PLC3へ伝送すべきコマン
ドを示す共通コード13と関連情報14とを抽出する。
さらに、データ処理部2aは、コマンド変換テーブルT
BLを参照して、専用ネットワーク5において伝送可能
で、その共通コード13に対応するコマンドコードを選
択する。また、必要に応じて、関連情報14の表現方法
が、専用ネットワーク5で伝送される表現方法に変換さ
れる。これらの結果、PLC3へ伝送すべきコマンド、
データ内容自体、データのサイズおよびアドレスなどが
決まると、データ処理部2aは、データ転送フォーマッ
トFMTを参照してPLC3へ送出するデータ列を生成
できる。
【0069】一方、PLC3からデータ列DT1 を受け
取った場合、データ処理部2aは、上記のデータ転送フ
ォーマットFMTに当てはめて、そのデータ列の示すコ
マンド、データ内容自体、データのサイズおよびアドレ
スなどを抽出し、上述とは逆の手順で共通プロトコルの
データ列DT2 に変換する。
【0070】前記のデータ転送フォーマットFMTおよ
びコマンド変換テーブルTBLの組み合わせ(プロトコ
ル情報)は、表示器2およびPLC3が制御に関するデ
ータを通信する前に、PLC3の通信プロトコルに合わ
せて設定され、異なる通信プロトコルを採用したPLC
3が接続されると、そのプロトコル情報は切り換えられ
る。例えば、図4では、機種AのPLC3から機種Bの
PLC3に変更する場合、コマンド変換テーブルTBL
aからコマンド変換テーブルTBLbに切り換えられ
る。
【0071】なお、通信プロトコルの選択方法は、例え
ば、使用者がパソコン1や表示器2を操作して選択して
もよい。さらに、表示器2が自らが送出可能な通信プロ
トコルを順次選択しながら、PLC3の通信プロトコル
を特定可能なコマンドを、PLC3へ送出し、PLC3
からの応答コードによって、通信プロトコルを自動的に
判別してもよい。また、表示器2は、自らに接続可能な
PLC3が採用している通信プロトコルすべてに関し
て、上記のプロトコル情報を格納しておいてもよいし、
現在、接続されているPLC3の通信プロトコルのみを
格納しておき、必要に応じて、パソコン1から、あるい
は記録媒体を介してなど、種々の方法で通信プロトコル
をダウンロードしてもよい。
【0072】このように、PLC3との間で受け渡すデ
ータ列DT1 を、制御システムの動作中にリアルタイム
に生成することにより、表示器2は、入力されたデータ
がどこから来たかを問うことなく、PLC3へデータを
受け渡しできるとともに、PLC3が変更された場合に
あっても、制御システムを停止することなく即応でき
る。
【0073】このように、本制御システムでは、従来の
制御システムとは異なり、通信の中心に表示器2…が配
されており、この表示器2…が、共通ネットワーク4と
専用ネットワーク5との双方に接続されている。さら
に、表示器2は、両ネットワーク4・5での通信プロト
コルが異なる場合、それぞれの通信プロトコルを相互変
換して、自らに接続されたPLC3と、パソコン1ある
いは他の表示器2との間の通信を中継する。これによ
り、表示器2…のそれぞれに接続されたPLC3…が採
用する通信プロトコルが互いに異なっていても、各表示
器2とパソコン1との間は、共通の通信プロトコルにて
通信できる。
【0074】より詳しくは、ターゲットシステムは、流
量センサや温度センサまたはターゲットシステムの各部
の状態を検出するセンサのような入力機器6と、指示に
応じた動作を行うバルブやモータのような出力機器7と
を備えており、入出力機器6・7はPLC3にて制御さ
れている。また、PLC3は、シーケンサから発達して
きた経緯もあって、例えば、製造者毎や製品の種別毎な
ど、PLC3の機種毎に、独自の通信プロトコルを備え
ているものが多い。したがって、PLC3は、専用ネッ
トワーク5を介して表示器2と接続されており、そのP
LC3が通信可能な通信プロトコルで表示器2と通信す
る。
【0075】これにより、PLC3は、表示器2へ、ま
たは表示器2を介して他の表示器2あるいはパソコン1
へ、入力機器6が取得したデータをPLC3の出力デー
タとして送信する一方、表示器2から、または他局より
表示器2を介して伝えられた制御指示を受信して出力機
器7を制御することができる。
【0076】ここで、表示器2は、制御システムに必須
の装置であるが、近年では、高解像度の画像を表示する
ために、例えば、数Mバイト程度の記憶容量を持ち、表
示に十分な速度で演算処理を行う。したがって、表示器
2は、十分余力を持って上記のプロトコル変換を行うこ
とができる。また、表示器2とパソコン1との間に、P
LC3が介在していないため、PLC3は、ターゲット
システム2の制御に専念できる。したがって、PLCが
通信の大半を処理する前述の従来の制御システムに比べ
て、記憶容量や処理能力を削減することができる。
【0077】なお、通信量の大きな処理の例として、タ
ーゲットシステムが製造する製品を変換する際などの、
パソコン1から表示器2へ画面データをダウンロードす
る処理などが挙げられる。ところが、本実施の形態に係
る制御システムでは、画面データは、PLC3を通過し
ないので、PLC3は、画面データをダウンロードする
場合であっても、負担が少なく、正常に動作し続けるこ
とができる。
【0078】また、PLC3の機種に関わらず、各表示
器2およびパソコン1の間は、共通のプロトコルで通信
される。したがって、同じ制御システム内に、複数機種
のPLC3を混在させることができ、機種選択の幅が広
くなる。さらに、前述の従来の制御システムとは異な
り、本制御システムの共通ネットワーク4では通信プロ
トコルが共通である。したがって、例えば、ハブやブリ
ッジ、ルータなど、共通ネットワーク4に接続される機
器を自由に転用でき、これらの機器やPLC3の配置に
関する自由度を向上させることができる。加えて、通信
プロトコルを相互変換するための変換器が不要であるの
で、制御システム全体の製造費を低減することができ
る。
【0079】上記のように共通ネットワーク4で通信プ
ロトコルの共通化がなされた制御システムにおいては、
各表示器2およびパソコン1の間でPLC3の制御デー
タの配信を容易に行うことができる。次に、その配信に
ついて詳細に説明する。
【0080】ここで、共通ネットワーク4の各ノードA
〜Cに各表示器2が接続されており、表示器2に個々に
接続されるPLC3はそれぞれ100個の入出力端子を
有する構成について説明する。このような構成において
は、各PLC3の出力端子に対しては、PLC3におけ
るメモリの対応するストア領域へパソコン1からの制御
データが格納され、そのストア内容に応答して出力機器
7が制御される。また、各PLC3の入力端子に対して
は、上記のメモリの対応するストア領域に入力機器6か
らの入力データが書き込まれる。
【0081】表1に示す例では、ノードA〜Cに対応す
る各PLC3の100個の各入出力端子に対応したスト
ア領域には、それぞれ100〜199、200〜29
9、300〜399のストアアドレスが割り当てられて
いる。ノードAの表示器2におけるデータ配信部2g
は、予め設定された時刻○○:○○にアドレス100〜
199のストア領域のデータ、すなわちすべての入出力
データを配信し、そのデータはパソコン1およびノード
Bの表示器2にストアされる。同様に、ノードAの表示
器2からは、10秒周期毎にアドレス100〜149の
ストア領域のデータが配信され、20秒周期毎にアドレ
ス150〜199のストア領域のデータが配信され、そ
の表示器2の電源ON時にアドレス140〜159のス
トア領域のデータが配信される。
【0082】
【表1】
【0083】また、パソコン1は、各表示器2から配信
されるすべてのデータをストアしている。これに対し
て、ノードAについて製造ラインの最も上流側に設けら
れるPLC3に対応する表示器2は、下流側のノードB
・Cについての各PLC3に対応する表示器2からの配
信データの取り込みを行わない。しかしながら、表示器
2(B・C)は、それぞれ製造ラインの上流側にある表
示器2(A・B)からのすべての配信データを取り込ん
でおり、表示器2(C)では、表示器2(A)からの一
部のデータも取り込む。各表示器2には、データ配信部
2g内に配信データの格納に必要なストア領域が形成さ
れている。
【0084】パソコン1および各表示器2でのデータの
取り込みは、配信元からの配信データの、例えばIPア
ドレスに受信先のアドレスを格納しておくことによって
行われてもよい。また、受信先が多く存在する場合に
は、上記のデータ取り込みは、上記のIPアドレスを一
斉同報として、受信側で、配信データの配信元のIPア
ドレスに応答して、データを取り込むか否かを決定する
ようにして行われてもよい。
【0085】しかも、すべての表示器2がパソコン1と
同様に、すべての配信データに対応したストア領域を有
し、すべての配信データを保有していてもよいことは勿
論である。また、表1に示す例では、説明の簡略化のた
めに、送信データのストアアドレスと受信データのスト
アアドレスとは相互に一致しているが、必ずしも一致し
ている必要はなく相互に異なっていてもよい。
【0086】上記のように、各表示器2およびパソコン
1との間で制御データの配信が行えるようになると、パ
ソコン1にも容易に制御データを取り込むことができ
る。そして、この制御データをアプリケーション部1f
に与えることによって、制御データの記録が可能にな
る。続いて、その記録について詳細に説明する。
【0087】表示器2からパソコン1に配信されたPL
C3の出力データは、共通ネットワーク4を介してパソ
コン1に転送され、インターフェース部1bからデータ
通信処理部1aに取り込まれる。データ通信処理部1a
は、アプリケーション部1fにおいて起動されている表
計算ソフトのワークシートの図5(a)の画面で指定さ
れたブックに、上記の出力データを、図5(b)の画面
で指定されたセルに同画面で選択された書き込みパター
ンで順次書き込んでいく。これにより、出力データは、
1つずつ各セルに書き込まれる。
【0088】出力データのセルへの書き込みが完了する
と、図5(a)の画面で指定されたブック保存先のファ
イルに保存される。このように、出力データを取り込み
順に記録していくことによって、時系列的なデータ保存
が可能になる。しかも、図6に示すような日報形式のテ
ンプレートを予め用意しておけば、データ収集とともに
自動的に日報を作成することができる。これは、月報に
ついても同様であり、その他、データを定期的に収集保
存する目的に適している。
【0089】以上のように、本実施の形態の制御システ
ムでは、表示器2がPLC3の機種毎の通信プロトコル
の相違を吸収して、各表示器2およびパソコン1の間の
データ通信を容易にしている。それゆえ、パソコン1に
おいて異機種のPLC3からの出力データを容易に収集
することができる。また、データ配信部2gによるデー
タ配信機能を用いることによって、設定された配信条件
を満たす毎に表示器2からデータがパソコン1に配信さ
れるので、従来のデータ収集用ソフトのようにPLCと
通信しながら、パソコン側からデータの送信要求を発す
ることなく、効率的にデータ収集を行うことができる。
さらに、データ通信処理部1aにアプリケーション部1
fへのデータ書き込みの機能を持たせているので、従来
のように専用のデータ収集ソフトを必要としない。
【0090】しかも、上記のデータ収集方法によれば、
図5(b)に示す設定画面で設定されたデータの書き込
みパターンでデータがワークシートに書き込まれていく
ので、所望の書式に応じたデータ記録を行うことができ
る。
【0091】なお、本実施の形態では、共通ネットワー
ク4として、イーサネット上のTCP/IPを採用して
いるが、これに限るものではない。例えば、IEEE1
394など、他のネットワークであってもよい。パソコ
ン1が表示器2を介して各PLC3と通信するために十
分な通信容量を持ったネットワークであれば、同様の効
果が得られる。
【0092】また、本実施の形態において、共通ネット
ワーク4に伝送されるデータ列DT 2 は、図3に示すよ
うに、PLC3への指示内容を含むデータ本体12と、
そのPLC3が接続されたヘッダ部11とを含んでいる
が、これに限るものではない。例えば、パソコン1に1
つの表示器2が接続される構成や、表示器2が複数であ
っても、パソコン1が、それぞれの表示器2と通信する
ためのポートを個別に備える場合など、ヘッダ部11を
含まなくても通信相手を特定可能な場合は、データ列D
2 がヘッダ部11を含まなくても、同様の効果が得ら
れる。
【0093】なお、この場合は、共通ネットワーク4と
して、RS−232Cなど、伝送プロトコルに、ヘッダ
部を含まなくてもよいものが採用される。ただし、この
場合は、パソコン1に接続可能な表示器2が、パソコン
1のポート数などによって制限される。したがって、共
通ネットワーク4のネットワーク構成に自由度が必要な
場合は、本実施の形態のように、データ列DT2 に含ま
れるヘッダ部11によって、通信相手を特定する方が望
ましい。
【0094】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係るデ
ータ収集システムは、ホストコンピュータと複数の表示
型制御装置とが共通ネットワークを介して共通の通信プ
ロトコルを用いて通信を行う一方、上記表示型制御装置
と入力機器および出力機器が接続された制御装置とが専
用ネットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコ
ルを用いて通信を行い、上記表示型制御装置が、上記両
ネットワークで用いられる通信プロトコルを上記両ネッ
トワークで用いられる通信プロトコルに互いに変換する
プロトコル変換手段と、予め設定されている配信条件が
満たされたときに上記制御装置からの上記出力データを
上記ホストコンピュータに配信する配信手段とを有し、
上記ホストコンピュータが、上記配信手段によって配信
された上記出力データをアプリケーションソフトウェア
によって提供される記録シートに保存可能な形態で書き
込む書込手段を有している構成である。
【0095】これにより、表示型制御装置とホストコン
ピュータとの間の共通ネットワークで使用される通信プ
ロトコルと、表示型制御装置と制御装置との間の専用ネ
ットワークで使用される通信プロトコルとが相互に変換
される。それゆえ、表示型制御装置は、制御装置の通信
プロトコルに関わらず、常に同一の通信プロトコルで、
共通ネットワークを介してホストコンピュータと通信す
ることができる。この結果、ホストコンピュータは、通
信プロトコルの異なる制御装置からの出力データを容易
に収集することができる。
【0096】また、予め設定されている配信条件が満た
されたときに制御装置からの出力データがホストコンピ
ュータに配信されるので、ホストコンピュータ側から制
御装置に出力データを必要に応じて要求する必要がなく
なり、自動的にデータを収集することができる。このよ
うにして収集された出力データは、アプリケーションソ
フトウェアにて提供される記録シートに保存可能な形態
で書き込まれるので、日報や月報を容易に作成すること
ができる。
【0097】したがって、機種毎に通信プロトコルの異
なる制御装置からの出力データを容易に記録保存するこ
とができるとともに、データ収集の効率化を図ることが
できるという効果を奏する。
【0098】請求項2の発明に係るデータ収集システム
は、請求項1のデータ収集システムにおいて、上記書込
手段が、予め設定された書き込みパターンで上記出力デ
ータを上記記録シートに書き込むので、所望の書式に応
じて出力データの書き込みが可能になる。したがって、
データ記録の自由度を高めることができるという効果を
奏する。
【0099】請求項3の発明に係るデータ収集方法は、
ホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置との間
で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用
いて通信を行わせる一方、上記表示型制御装置と入力機
器および出力機器が接続された制御装置との間で専用ネ
ットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを
用いて通信を行わせ、上記表示型制御装置において、上
記両ネットワークで用いられる通信プロトコルを上記両
ネットワークで用いられる通信プロトコルに互いに変換
するとともに、予め設定されている配信条件が満たされ
たときに上記制御装置からの上記出力データを上記ホス
トコンピュータに配信し、上記ホストコンピュータに配
信された上記出力データをアプリケーションソフトウェ
アによって提供される記録シートに保存可能な形態で書
き込む方法である。
【0100】これにより、ホストコンピュータと制御装
置との間でやり取りされるデータの通信プロトコルが、
表示型制御装置において伝送先のネットワークの通信プ
ロトコルに変換される。それゆえ、表示型制御装置は、
常に同一の通信プロトコルで、共通ネットワークを介し
てホストコンピュータと通信が可能になり、この結果、
ホストコンピュータは、通信プロトコルの異なる制御装
置からの出力データを容易に収集することができる。
【0101】また、配信条件が満たされたときに出力デ
ータをホストコンピュータに配信するので、自動的にデ
ータを収集することができる。そして、このような配信
によってホストコンピュータに収集された出力データ
は、アプリケーションソフトウェアにて提供される記録
シートに保存可能な形態で書き込まれるので、日報や月
報を容易に作成することができる。
【0102】したがって、請求項1のデータ収集システ
ムと同様、機種毎に通信プロトコルの異なる制御装置か
らの出力データを容易に記録保存することができるとと
もに、データ収集の効率化を図ることができるという効
果を奏する。
【0103】請求項4の発明に係るデータ収集方法は、
請求項3のデータ収集方法において、予め設定された書
き込みパターンで上記出力データを上記記録シートに書
き込むので、所望の書式に応じて出力データの書き込み
が可能になる。したがって、請求項2のデータ収集シス
テムと同様、データ記録の自由度を高めることができる
という効果を奏する。
【0104】請求項5の発明に係るデータ収集のための
プログラムが記録された記録媒体は、入力機器および出
力機器が接続された制御装置と、該制御装置の制御状態
を表示し、かつ上記制御装置に制御指示を与える表示型
制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置に
固有の通信プロトコルを用いて通信を行わせ、上記制御
装置の上位に設けられるホストコンピュータと複数の上
記表示型制御装置との間で共通ネットワークを介して共
通の通信プロトコルを用いて通信を行わせることによっ
て上記制御装置の出力データを収集するために、上記表
示型制御装置において、上記両ネットワークで用いられ
る通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通
信プロトコルに互いに変換するとともに、予め設定され
ている配信条件が満たされたときに上記制御装置からの
上記出力データを上記ホストコンピュータに配信し、上
記ホストコンピュータに配信された上記出力データをア
プリケーションソフトウェアによって提供される記録シ
ートに保存可能な形態で書き込むためのプログラムが記
録されている。
【0105】これにより、ホストコンピュータと制御装
置との間でやり取りされるデータの通信プロトコルが、
表示型制御装置において伝送先のネットワークの通信プ
ロトコルに変換される。それゆえ、表示型制御装置とホ
ストコンピュータとの間の通信が常に同一の通信プロト
コルで行うことが可能になり、この結果、ホストコンピ
ュータは、通信プロトコルの異なる制御装置からの出力
データを容易に収集することができる。
【0106】また、配信条件が満たされたときに制御装
置からの出力データをホストコンピュータに配信するの
で、自動的にデータを収集することができる。そして、
ホストコンピュータに収集された出力データは、アプリ
ケーションソフトウェアにて提供される記録シートに保
存可能な形態で書き込まれるので、日報や月報を容易に
作成することができる。
【0107】しかも、上記のプログラムは、プロトコル
変換および配信のための処理と組み合わされて提供され
るので、従来用いられていたデータ収集のための専用の
ソフトウェア(プログラム)を必要としない。
【0108】したがって、請求項1のデータ収集システ
ムと同様、機種毎に通信プロトコルの異なる制御装置か
らの出力データを容易に記録保存することができるとと
もに、データ収集の効率化を図ることができるという効
果を奏するとともに、プログラムを有効に利用すること
ができるという効果を併せて奏する。
【0109】請求項6の発明に係る記録媒体は、請求項
5の記録媒体において、予め設定された書き込みパター
ンで上記出力データを上記記録シートに書き込むための
プログラムが記録されているので、所望の書式に応じて
出力データの書き込みが可能になる。したがって、請求
項2のデータ収集システムと同様、データ記録の自由度
を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る制御システムの要
部の構成を示すブロック図である。
【図2】専用ネットワークの通信プロトコルと、上記制
御システムにおけるプログラマブル表示器が通信プロト
コルを変換する場合に参照するデータ転送フォーマット
とを示す説明図である。
【図3】共通ネットワークの通信プロトコルを示す説明
図である。
【図4】上記プログラマブル表示器が通信プロトコルを
変換する場合に参照されるコマンド変換テーブルを示す
説明図である。
【図5】(a)および(b)は、上記制御システムにお
けるパソコンのデータ通信処理部が提供する書き込み条
件を設定するための設定画面を示す説明図である。
【図6】上記パソコンのアプリケーション部としてイン
ストールされる表計算ソフトに用意される日報のテンプ
レートの一例を示す説明図である。
【図7】データを書き込むべきセルの範囲が指定され
た、上記表計算ソフトが提供するワークシートを示す説
明図である。
【図8】(a)および(b)は、それぞれ上記パソコン
における配信設定部にて設定される配信条件設定画面お
よび配信局・受信局設定画面を示す説明図である。
【図9】従来の制御システムの要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ(ホストコンピュー
タ) 1a データ通信処理部(書込手段) 1c データ配信設定部(配信手段) 1f アプリケーション部(アプリケーションソフト
ウェア) 2 プログラマブル表示器(表示型制御装置) 2a データ処理部 2f 変換データ記憶部 2g データ配信部 3 PLC(制御装置) 4 共通ネットワーク 5 専用ネットワーク 6 入力機器 7 出力機器 21 ワークシート(記録シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/06 H04L 13/00 305B 9A001 Fターム(参考) 5H215 AA06 BB05 BB12 CC07 CC09 CX02 CX05 CX08 GG02 GG03 GG05 GG09 HH03 KK04 5H220 AA04 BB05 BB10 CC07 CC09 CX02 CX08 EE09 EE10 FF05 HH01 JJ12 JJ53 JJ55 5H223 AA05 BB02 CC03 CC08 CC09 DD03 DD05 DD09 EE06 5K034 AA19 BB01 CC06 DD02 FF01 FF14 FF15 FF18 FF20 GG02 HH01 HH02 HH26 HH42 HH61 5K048 AA02 AA08 BA21 BA34 DA02 9A001 BB02 BB04 CC03 CC06 CC08 DD10 EE02 JJ18 JJ30 JJ44 KK54 LL09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力機器および出力機器が接続された制御
    装置と、該制御装置の制御状態を表示し、かつ上記制御
    装置に制御指示を与える表示型制御装置と、該表示型制
    御装置の上位に設けられるホストコンピュータとの間で
    通信を行うことによって上記制御装置の出力データを収
    集するデータ収集システムであって、 上記ホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置と
    が共通ネットワークを介して共通の通信プロトコルを用
    いて通信を行う一方、上記表示型制御装置と上記制御装
    置とが専用ネットワークを介して制御装置に固有の通信
    プロトコルを用いて通信を行い、 上記表示型制御装置が、上記両ネットワークで用いられ
    る通信プロトコルを上記両ネットワークで用いられる通
    信プロトコルに互いに変換するプロトコル変換手段と、
    予め設定されている配信条件が満たされたときに上記制
    御装置からの上記出力データを上記ホストコンピュータ
    に配信する配信手段とを有し、 上記ホストコンピュータが、上記配信手段によって配信
    された上記出力データをアプリケーションソフトウェア
    によって提供される記録シートに保存可能な形態で書き
    込む書込手段を有していることを特徴とするデータ収集
    システム。
  2. 【請求項2】上記書込手段が、予め設定された書き込み
    パターンで上記出力データを上記記録シートに書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ収集システ
    ム。
  3. 【請求項3】入力機器および出力機器が接続された制御
    装置と、該制御装置の制御状態を表示し、かつ上記制御
    装置に制御指示を与える表示型制御装置と、該表示型制
    御装置の上位に設けられるホストコンピュータとの間で
    通信を行うことによって上記制御装置の出力データを収
    集するデータ収集方法であって、 上記ホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置と
    の間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコル
    を用いて通信を行わせる一方、上記表示型制御装置と上
    記制御装置との間で専用ネットワークを介して制御装置
    に固有の通信プロトコルを用いて通信を行わせ、 上記表示型制御装置において、上記両ネットワークで用
    いられる通信プロトコルを上記両ネットワークで用いら
    れる通信プロトコルに互いに変換するとともに、予め設
    定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置
    からの上記出力データを上記ホストコンピュータに配信
    し、 上記ホストコンピュータに配信された上記出力データを
    アプリケーションソフトウェアによって提供される記録
    シートに保存可能な形態で書き込むことを特徴とするデ
    ータ収集方法。
  4. 【請求項4】予め設定された書き込みパターンで上記出
    力データを上記記録シートに書き込むことを特徴とする
    請求項3に記載のデータ収集方法。
  5. 【請求項5】入力機器および出力機器が接続された制御
    装置と、該制御装置の制御状態を表示し、かつ上記制御
    装置に制御指示を与える表示型制御装置との間で専用ネ
    ットワークを介して制御装置に固有の通信プロトコルを
    用いて通信を行わせ、上記表示型制御装置の上位に設け
    られるホストコンピュータと複数の上記表示型制御装置
    との間で共通ネットワークを介して共通の通信プロトコ
    ルを用いて通信を行わせることによって上記制御装置の
    出力データを収集するためのプログラムが記録された記
    録媒体であって、 上記表示型制御装置において、上記両ネットワークで用
    いられる通信プロトコルを上記両ネットワークで用いら
    れる通信プロトコルに互いに変換するとともに、予め設
    定されている配信条件が満たされたときに上記制御装置
    からの上記出力データを上記ホストコンピュータに配信
    し、 上記ホストコンピュータに配信された上記出力データを
    アプリケーションソフトウェアによって提供される記録
    シートに保存可能な形態で書き込むためのプログラムが
    記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】予め設定された書き込みパターンで上記出
    力データを上記記録シートに書き込むためのプログラム
    が記録された請求項5に記載の記録媒体。
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