JP2001015822A - 複合圧電体及び棒状圧電セラミック焼結体 - Google Patents

複合圧電体及び棒状圧電セラミック焼結体

Info

Publication number
JP2001015822A
JP2001015822A JP18327999A JP18327999A JP2001015822A JP 2001015822 A JP2001015822 A JP 2001015822A JP 18327999 A JP18327999 A JP 18327999A JP 18327999 A JP18327999 A JP 18327999A JP 2001015822 A JP2001015822 A JP 2001015822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric ceramic
ceramic sintered
composite
sintered body
columnar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18327999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4528383B2 (ja
Inventor
Yoichi Yokobori
洋一 横堀
Hidehisa Ariga
英久 有賀
Norihiro Nishio
則廣 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ueda Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Ueda Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueda Japan Radio Co Ltd filed Critical Ueda Japan Radio Co Ltd
Priority to JP18327999A priority Critical patent/JP4528383B2/ja
Publication of JP2001015822A publication Critical patent/JP2001015822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4528383B2 publication Critical patent/JP4528383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に容易に量産することができ、かつ安
価に製造することができる複合圧電体を提供すること。 【解決手段】 柱状圧電セラミック焼結体の柱側面を酸
処理することによりエッチングして、その直径を減少さ
せて形成した棒状圧電セラミック焼結体を複数個、それ
ぞれ間隔を空けて並立させた状態で樹脂により固定して
複合体とし、次いでこの複合体を圧電セラミック焼結体
の長さ方向に垂直に順次切断することによって複合体断
片を得たのち、この複合体断片の上下の切断面のそれぞ
れに電極を形成し、次いで両電極間に電界を印加して該
棒状圧電セラミック焼結体を分極させて得られた複合圧
電体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探触子など
に用いられる複合圧電体、及び複合圧電体を構成する棒
状圧電セラミック焼結体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チタン酸ジルコン酸鉛(以下、PZTと
いう)などの圧電性物質からなる複数個の角柱あるいは
円柱などの柱状圧電セラミック焼結体を、それぞれ間隔
を空けて並立させた状態で樹脂に固定した複合体の柱状
圧電セラミック焼結体の上面側及び下面側の面のそれぞ
れに電極を形成し、そして、両電極間に電界を印加する
ことにより柱状圧電セラミック焼結体を分極させて製造
した複合圧電体(1−3型複合圧電体)が知られてい
る。この複合圧電体は、従来より広く用いられている板
状の圧電セラミック焼結体からなる板状圧電体と比較し
て電気機械結合係数が高く、また複合圧電体中の圧電セ
ラミック焼結体の体積率(占有率)、柱状圧電セラミッ
ク焼結体の直径とその高さの比(高さ/直径:以下アス
ペクト比という)などを変えることにより、従来の板状
圧電体では難しいとされている誘電率、音響インピーダ
ンスなどを容易に選択することができるなどの利点があ
り、従来の板状圧電体に代わる新しい圧電材料として研
究されている。
【0003】上記の複合圧電体から発せられる超音波の
周波数は、例えば、厚さ方向の振動を利用する場合、複
合圧電体の厚み、すなわち柱状セラミック焼結体の高さ
に依存する。また、一般に特性上、柱状圧電セラミック
焼結体のアスペクト比は、2〜10の範囲内にあること
が好ましいとされている。例えば、PZTからなる柱状
セラミック焼結体を樹脂に固定した複合圧電体を用い
て、5MHzの超音波を発するには、複合圧電体の厚み
(柱状圧電セラミック焼結体の高さ)は約0.3mmに
し、柱状圧電セラミック焼結体の直径は0.03〜0.
15mmの範囲にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の複合圧電体の製
造方法としては、押出し成形により成形した柱状の圧電
セラミック成形体を焼成して得た複数個の柱状圧電セラ
ミック焼結体を、一定の間隔を空けて並立させた状態
で、その間や全体の周囲を硬化型の樹脂で固定した複合
体を、柱状圧電セラミック焼結体の長さ方向に垂直に順
次切断して得た複合体断片の上下の切断面のそれぞれに
電極を形成し、次いで両電極間に電界を印加して、柱状
圧電セラミック焼結体を分極させることにより製造する
方法が知られている。この複合圧電体の製造方法によれ
ば、一個の複合体から多数の複合圧電体を製造すること
ができるので、一個当たりの複合圧電体の製造コストを
低くすることができる。しかし、直径0.15mm以下
の柱状の圧電セラミック焼結体を、工業的に量産するの
は難しいという問題がある。
【0005】高周波の超音波を発する複合圧電体の製造
方法として、シリコンなどのウエハー製作用のマルチブ
レードのウエハーリングソーを使って圧電セラミック焼
結体に網目状に切り込みを入れて(ダイシング)、切断
溝に樹脂を充填して、樹脂が固まった後、切断溝に垂直
に切断して得た複合体の柱状圧電セラミック焼結体の上
面側及び下面側の面のそれぞれに電極を形成し、両電極
間に電界を印加して、圧電セラミック焼結体を分極させ
ることにより製造する方法(以下、ダイス&フィル法と
いう)が知られている。一般に、ダイシングにより、縦
横の長さが0.05mmの角柱状圧電セラミック焼結体
を製造することができ、ダイス&フィル法では、5〜
7.5MHzの超音波を発する複合圧電体を製造するこ
とができるとされている。
【0006】また、「エレクトロニクス」1994年9
月号、p48〜49では、シンクロトロン放射光による
LIGA法により製造した柱状圧電セラミック焼結体
に、樹脂を充填し、次いで、電極を形成し、両電極間に
電界を印加して、圧電セラミック焼結体を分極させて製
造した複合圧電体が紹介されている。この文献によれ
ば、直径0.010mm、高さ0.15mmの円柱状圧
電セラミック焼結体、縦横の長さが0.030mm、高
さ0.05mmの角柱状圧電セラミック焼結体が得られ
ている。
【0007】上記のダイス&フィル法やLIGA法など
により製造した高周波の超音波を発する複合圧電体は、
製造コストが高く、また、柱状圧電セラミック焼結体の
製造に時間がかかるので、複合圧電体を工業的に量産し
にくいという問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、工業的に容易に量産すること
ができ、かつ安価で製造することができる複合圧電体を
提供することである。さらに、本発明の目的は、工業的
に容易に量産することができる複合圧電体用の柱状圧電
セラミック焼結体を提供することにもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の柱状
圧電セラミック焼結体を、並立固定した状態で酸処理す
ることにより、各柱状圧電セラミック焼結体の柱側面を
エッチングして、その直径を減少させたのち、各圧電セ
ラミック焼結体の間に樹脂を充填することにより複合体
とし、次いでこの複合体を圧電セラミック焼結体の長さ
方向に垂直に順次切断することによって複合体断片を得
たのち、この複合体断片の上下の切断面のそれぞれに電
極を形成し、次いで両電極間に電界を印加することによ
り圧電セラミック焼結体を分極させて得られた複合圧電
体にもある。
【0010】また、本発明は、柱状圧電セラミック焼結
体の柱側面を酸処理することによりエッチングして、そ
の直径を減少させて形成した棒状圧電セラミック焼結体
を複数個、それぞれ間隔を空けて並立させた状態で樹脂
により固定して複合体とし、次いでこの複合体を圧電セ
ラミック焼結体の長さ方向に垂直に順次切断することに
よって複合体断片を得たのち、この複合体断片の上下の
切断面のそれぞれに電極を形成し、次いで両電極間に電
界を印加して該棒状圧電セラミック焼結体を分極させて
得られた複合圧電体にある。
【0011】さらに、本発明は、柱状圧電セラミック焼
結体の柱側面を酸処理することによりエッチングして、
その直径を減少させて形成した棒状圧電セラミック焼結
体にもある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の複合圧電体の一
例の斜視図を示す。複合圧電体1は、それぞれ一定の間
隔を空けて並立させた複数個の棒状圧電セラミック焼結
体2aと樹脂相3とからなる複合体断片4の棒状圧電セ
ラミック焼結体の上面側と下面側の面に電極5を形成し
たものである。棒状圧電セラミック焼結体2aの間隔を
調整することにより、複合体断片4中の棒状圧電セラミ
ック焼結体の体積率を調整することができる。棒状圧電
セラミック焼結体2aは、柱状圧電セラミック焼結体
を、後述する酸処理によるエッチングにより、その直径
を減少させて形成したものであり、その材質に特には制
限はない。柱状圧電セラミック焼結体の材質の例として
は、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、PZTなどが挙げ
られる。柱状圧電セラミック焼結体の上下面の形状は、
円形に限られず、四角形、六角形などの多角形や楕円形
などであっても良い。樹脂相3は、電気絶縁性を有して
いれば、材質には特には制限はなく、その例として、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙
げられる。また、樹脂相3はアルミナ粒子やガラス粒子
が埋め込んであっても良い。なお、複合圧電体の形状は
円柱状に限られず、角柱状であっても良い。
【0013】次に、本発明の複合圧電体の製造方法につ
いて説明する。本発明の複合圧電体は、例えば、下記の
工程からなる製造方法(製造方法1)により製造するこ
とができる。 1)複数個の柱状圧電セラミック焼結体を、並立固定さ
せる配列工程; 2)複数個の柱状圧電セラミック焼結体を、並立させた
状態を維持しながら、柱状圧電セラミック焼結体の柱側
面を酸処理することによりエッチングして、その直径を
減少させて、棒状圧電セラミック焼結体にするエッチン
グ工程; 3)並立状態にある複数個の棒状圧電セラミック焼結体
の間及びその周囲に樹脂を充填して複合体とする樹脂充
填工程; 4)棒状圧電セラミック焼結体を樹脂に固定した複合体
を所定の形状、厚さに切断、研磨して複合体断片とする
切断加工工程; 5)複合体断片の上下の切断面のそれぞれに電極を形成
し、両電極間に電界を印加して、棒状圧電セラミック焼
結体を分極させる電極形成・分極工程。
【0014】さらに、上記の複合圧電体の製造方法を図
を参照しながら説明する。図2に、上記の複合圧電体の
製造方法をあらわす一例の作業流れ図を示す。
【0015】(配列工程)配列工程において、複数個の
柱状圧電セラミック焼結体2bを並立固定させる方法と
しては、特には制限はない。例えば、図に示すように柱
状圧電セラミック焼結体を治具6に差し込んで固定して
も良い。並立固定された複数個の柱状圧電セラミック焼
結体は、柱状圧電セラミック焼結体と柱状圧電セラミッ
ク焼結体とがそれぞれ接触していても、それぞれ間隔を
空けても良い。例えば、1個の柱状圧電セラミック焼結
体が、6個の柱状圧電セラミック焼結体と接触する最密
状態になるように、複数個の柱状圧電セラミック焼結体
を並立固定させても良い。
【0016】(エッチング工程)配列工程にて並立させ
た複数個の柱状圧電セラミック焼結体2bを、酸処理用
容器7中の酸溶液8に浸漬させて、柱状圧電セラミック
焼結体2bの柱側面を酸処理することによりエッチング
して棒状圧電セラミック焼結体とする。エッチングによ
る柱状圧電セラミック焼結体2bの直径の低減率[エッ
チングにより減少した直径/柱状圧電セラミック焼結体
の直径×100(%)]は、酸処理の時間、酸の濃度な
どを調整することによって、1〜90%の範囲で任意に
設定することができる。但し、低減率を高く設定しすぎ
る、すなわち棒状圧電セラミック焼結体同士の間隔が空
きすぎると、後の工程を経て得られる複合圧電体は、均
一な媒体として取り扱えないことがある。従って、低減
率は、柱状圧電セラミック焼結体の配列状態に合わせて
設定する必要がある。具体的には、低減率の範囲は、1
〜56%(好ましくは2〜50%、さらに好ましくは2
〜40%)の範囲内に設定することが好ましい。
【0017】圧電セラミック焼結体の材質によって、酸
溶液8の種類や処理条件は異なる。例えば、PZTは、
フッ化水素酸と反応してフッ化鉛が生成し、生成したフ
ッ化鉛は硝酸水溶液により溶解する。従って、PZTか
ら形成された柱状圧電セラミック焼結体は、フッ化水素
酸と硝酸水溶液とに順次接触させて、あるいは、柱状圧
電セラミック焼結体をフッ化水素酸と硝酸水溶液との混
合液に接触させて、エッチングすることができる。混合
液に接触させてエッチングする場合は、混合液中のフッ
化水素酸の濃度は0.3〜3.5モル/L、硝酸の濃度
は1〜5モル/L、であることが好ましく、フッ化水素
酸の濃度が0.5〜1.2モル/L、硝酸の濃度が1.
5〜2.5モル/Lであることがより好ましい。また、
柱状圧電セラミック焼結体2bを、酸溶液によりエッチ
ングする際に、酸溶液に超音波振動を与えたり、酸溶液
を攪拌などして循環させることが好ましい。酸溶液の温
度に特には制限はなく室温でも良い。
【0018】エッチング工程で成形した棒状圧電セラミ
ック焼結体は、その表面に付着している酸を取り除くた
めに洗浄する必要がある。棒状圧電セラミック焼結体の
洗浄方法には特に制限はなく、例えば、棒状圧電セラミ
ック焼結体の表面に多量の水を接触させることにより洗
浄する。そして、洗浄した棒状圧電セラミック焼結体は
熱風を吹き付けて、あるいは乾燥機に入れて乾燥する。
乾燥の温度に特には制限はなく、50〜200℃で良
い。
【0019】(樹脂充填工程)治具6で固定されている
棒状圧電セラミック焼結体をそのままの状態で、樹脂充
填用容器9に入れて、次いで、容器9に樹脂を流し込み
一定時間放置して樹脂を硬化させることにより棒状圧電
セラミック焼結体を樹脂で固定する。硬化させた樹脂の
中に気泡が混入しないように、容器に樹脂を流し込む際
には、気泡が入り込まないように注意する。容器に流し
込む樹脂は、あらかじめ脱気しておくことが好ましい。
さらに、容器に樹脂を流し込む作業を真空あるいは減圧
下で行うことが好ましい。
【0020】(切断加工工程)樹脂が硬化した後、棒状
圧電セラミック焼結体と樹脂との複合体4aを容器9か
ら取り出し、治具6を切り離す。そして、複合体4aを
所定の形状、厚さに切断し、研磨する。切断、研磨の方
法に特には制限はなく、公知の手法を用いることができ
る。
【0021】(電極形成・分極工程)所定の形状に切断
した複合体断片4の棒状圧電セラミックの上面側と底面
側の面に電極5を形成し、両電極間に電界を印加するこ
とにより、棒状圧電セラミック焼結体を分極させる。電
極の形成方法としては、例えば、スパッタ法や無電解メ
ッキ法などが挙げられる。また、電極間に印加する電圧
は、1〜5kV/mmで行うのが一般的である。
【0022】本発明の複合圧電体は、下記の工程から製
造方法(製造方法2)によっても製造することができ
る。 1)柱状圧電セラミック焼結体の柱側面を酸処理するこ
とによりエッチングして、その直径を減少させて、棒状
圧電セラミック焼結体にするエッチング工程; 2)複数個の棒状圧電セラミック焼結体を、並立固定さ
せる配列工程; 3)並立状態にある複数個の棒状圧電セラミック焼結体
の間及びその周囲に樹脂を充填して複合体とする樹脂充
填工程; 4)棒状圧電セラミック焼結体を樹脂に固定した複合体
を所定の形状、厚さに切断、研磨して複合体断片とする
切断加工工程; 5)複合体断片の上下の切断面のそれぞれに電極を形成
し、両電極間に電界を印加して、棒状圧電セラミック焼
結体を分極させる電極形成・分極工程。
【0023】上記の製造方法2において、エッチング工
程は、前記の製造方法1と同様の酸溶処理により、エッ
チングすることができ、圧電セラミック焼結体の直径の
低減率の範囲を、1〜90%(好ましくは20〜80
%、さらに好ましくは50〜80%)になるように、酸
処理することが好ましい。配列工程では、棒状圧電セラ
ミック焼結体と棒状圧電セラミック焼結体とが、それぞ
れ接触しないように、間隔を開けて並列した状態にする
必要がある。また、樹脂充填工程、切断加工工程、電極
形成・分極工程についても、前記の製造方法1と同様の
方法により行うことができる。
【0024】本発明の複合圧電体の製造に用いる柱状圧
電セラミック焼結体の形状は、特には制限はなく、円柱
であっても、三角、四角柱などの角柱であっても良い。
また、その製造方法にも特には制限はなく、例えば、プ
レス成形、射出成形、押出し成形などで成形した圧電セ
ラミック成形体を焼成して製造したものに限られず、上
述したダイシングやLIGA法により製造したものでも
良い。この中で好ましい柱状圧電セラミック焼結体とし
ては、押出し成形法により成形した円柱状の圧電セラミ
ック成形体を焼成して製造した円柱状圧電セラミック焼
結体である。
【0025】円柱状圧電セラミック焼結体の製造方法に
ついて、さらに詳しく説明する。円柱状圧電セラミック
焼結体は、圧電セラミック粉末とポリビニルアルコール
(PVA)、メチルセルロース(MC)などのバイン
ダ、及びグリセリンなどの増粘剤を混練して粘土状に
し、これを押出し機により所定の大きさの孔の空いた口
金から押し出して成形した円柱状圧電セラミック成形体
を焼成することにより製造することができる。
【0026】押出し成形法により圧電セラミック粉末を
成形する場合には、圧電セラミック粉末の体積平均粒子
径は0.1〜5μmであることが好ましく、さらに粒度
分布が0.05〜10μmの範囲内にあることが好まし
い。圧電セラミック粉末にPZT粉末を用いて、バイン
ダにMCを用いる場合には、PZT粉末100重量部に
対して、MC3〜4重量部、グリセリン2〜3重量部、
水8〜12重量部を混練して粘土状にすることが好まし
い。押出し機により押し出される円柱状圧電セラミック
成形体の直径は、0.2mm〜2mmであることが好ま
しく、0.2〜1mmであることがより好ましい。ま
た、その長さは20〜200mmであることが好まし
い。円柱状圧電セラミック成形体の長さを長くしすぎる
と、成形体を焼成して焼結する際に歪み生じたり、折れ
たりすることがある。
【0027】円柱状圧電セラミック成形体の焼成は、急
激なバインダの加熱分解により圧電セラミック成形体が
変形しないように、一旦バインダの加熱分解温度で焼成
してバインダを除去した後、1000〜1400℃(好
ましくは1200〜1300℃)で行うことが好まし
い。
【0028】
【実施例】(円柱状圧電セラミック焼結体の製造)体積
平均粒子径が1.02μmであり、粒度分布が0.25
〜8μmの範囲内にあるPZT粉末100重量部、30
00〜5600cpsのメチルセルロース(MC)3重
量部、グリセリン2重量部、水10重量部を混練し粘土
状にしたものを押出し成形して、直径0.38mm、長
さ63mmの円柱状圧電セラミック成形体を得た。この
成形体をバインダを除去した後に1250℃で焼成して
円柱状圧電セラミック焼結体を製造した。得られた円柱
状圧電セラミック焼結体の直径は0.3mm、長さは5
0mmであった。
【0029】[実施例1] (複合圧電体の製造)上記のようにして得た円柱状圧電
セラミック焼結体500本を並列固定して、フッ化水素
酸0.6モル/L、硝酸2.2モル/Lの混合液に5分
間浸漬した後、水で洗浄して乾燥した後、各棒状圧電セ
ラミック焼結体の間にエポキシ樹脂を充填して複合体と
し、次いでこの複合体を棒状圧電セラミック焼結体の長
さ方向に垂直に切断して、厚さ0.66mmの複合体断
片を得た。この複合体断片の上下の切断面のそれぞれの
面にスパッタ法により電極を形成した。そして、両電極
間に1.5kV/mmの電圧を印加して、圧電セラミッ
ク焼結体を分極させた。得られた複合圧電体の棒状圧電
セラミック焼結体の体積率は42%、棒状圧電セラミッ
ク焼結体のアスペクト比は3であり、1個の複合体から
得られた複合圧電体は52個であった。
【0030】(評価及び結果)上記の実施例1により製
造した複合圧電体の特性を測定したところ、共振周波数
は2.7MHzであった。また、音響インピーダンスは
14Mraylsとなり、従来の板状圧電体(33.5
Mrayls)より低く、厚み方向の電機結合係数は6
2%となり、従来の板状圧電体(48%)より高くなっ
た。よって、本複合圧電体を水や生体を対象とした超音
波探触子に使用した場合、超音波を高い効率で水や生体
と送受信できる。
【0031】[実施例2] (棒状圧電セラミック焼結体の製造)前記のようにして
得た円柱状圧電セラミック焼結体をフッ化水素酸0.6
モル/L、硝酸2.2モル/Lの混合液に15分間浸漬
した後、水で洗浄して乾燥した。混合水溶液の温度は2
0℃とした。得られた棒状圧電セラミック焼結体の直径
は0.12mm、長さ49mmであった。
【0032】(複合圧電体の製造)上記のようにして製
造した直径0.12mm、長さ49mmの棒状圧電セラ
ミック焼結体500本をそれぞれ棒状圧電セラミック焼
結体の中心から中心までの距離が0.18mmになるよ
うに孔の空いた治具に、差し込んで固定して、この状態
を維持しながらエポキシ樹脂で固定して複合体を得た。
この複合体を、棒状圧電セラミック焼結体の長さ方向に
垂直に切断して、厚さ0.36mmの複合体断片を得
た。この複合体断片の上下の切断面のそれぞれの面にス
パッタ法により電極を形成した。そして、両電極間に
1.5kV/mmの電圧を印加して、棒状圧電セラミッ
ク焼結体を分極させた。得られた複合圧電体の棒状状圧
電セラミック焼結体の体積率は35%、棒状圧電セラミ
ック焼結体のアスペクト比は3であり、1個の複合体か
ら得られた複合圧電体は75個であった。
【0033】(評価及び結果)上記の実施例2により製
造した複合圧電体の特性を測定したところ、共振周波数
は5MHzであった。また、音響インピーダンスは1
2.4Mraylsとなり、従来の板状圧電体(33.
5Mrayls)より低く、厚み方向の電機結合係数は
61%となり、従来の板状圧電体(48%)より高くな
った。よって、本複合圧電体を水や生体を対象とした超
音波探触子に使用した場合、超音波を高い効率で水や生
体と送受信できる。
【0034】
【発明の効果】本発明の複合圧電体は、高周波の超音波
を発することができ、かつ音響インピーダンスを容易に
選択することができ、また従来の高周波の超音波を発す
ることができる複合圧電体と比較して容易に製造するこ
とができる。さらに、工業的に容易に量産することがで
きる柱状圧電セラミック焼結体を用いて製造することが
できるので、より安価で製造することができる。また、
ダイシングやLIGA法により製造した柱状圧電セラミ
ック焼結体の柱側面を酸処理によるエッチングして、そ
の直径を減少させることにより、10MHz以上の超音
波を発する複合圧電体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合圧電体の一例の斜視図である。
【図2】本発明の複合圧電体の製造方法をあらわす一例
の作業流れ図である。
【符号の説明】
1 複合圧電体 2a 棒状圧電セラミック焼結体 2b 柱状圧電セラミック焼結体 3 樹脂相 4 複合体断片 4a 複合体 5 電極 6 治具 7、9 容器 8 酸溶液

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の柱状圧電セラミック焼結体を、
    並立固定した状態で酸処理することにより、各柱状圧電
    セラミック焼結体の柱側面をエッチングして、その直径
    を減少させたのち、各圧電セラミック焼結体の間に樹脂
    を充填することにより複合体とし、次いでこの複合体を
    圧電セラミック焼結体の長さ方向に垂直に順次切断する
    ことによって複合体断片を得たのち、この複合体断片の
    上下の切断面のそれぞれに電極を形成し、次いで両電極
    間に電界を印加することにより圧電セラミック焼結体を
    分極させて得られた複合圧電体。
  2. 【請求項2】 柱状圧電セラミック焼結体の柱側面を酸
    処理することによりエッチングして、その直径を減少さ
    せて形成した棒状圧電セラミック焼結体を複数個、それ
    ぞれ間隔を空けて並立させた状態で樹脂により固定して
    複合体とし、次いでこの複合体を圧電セラミック焼結体
    の長さ方向に垂直に順次切断することによって複合体断
    片を得たのち、この複合体断片の上下の切断面のそれぞ
    れに電極を形成し、次いで両電極間に電界を印加して該
    棒状圧電セラミック焼結体を分極させて得られた複合圧
    電体。
  3. 【請求項3】 柱状圧電セラミック焼結体が円柱状であ
    ることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の複合圧
    電体。
  4. 【請求項4】 柱状圧電セラミック焼結体がチタン酸ジ
    ルコン酸鉛から形成されていて、酸処理が、柱状圧電セ
    ラミック焼結体を、フッ化水素酸と硝酸水溶液とに順次
    接触させることにより行われることを特徴とする請求項
    1乃至3のうちのいずれかの項に記載の複合圧電体。
  5. 【請求項5】 柱状圧電セラミック焼結体がチタン酸ジ
    ルコン酸鉛から形成されていて、酸処理が、柱状圧電セ
    ラミック焼結体を、フッ化水素酸と硝酸水溶液との混合
    液に接触させることにより行われることを特徴とする請
    求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の複合圧電
    体。
  6. 【請求項6】 エッチングにより柱状圧電セラミック焼
    結体の直径が1〜90%低減されたことを特徴とする請
    求項1乃至5のうちのいずれかの項に記載の複合圧電
    体。
  7. 【請求項7】 柱状圧電セラミック焼結体の柱側面を酸
    処理することによりエッチングして、その直径を減少さ
    せて形成した棒状圧電セラミック焼結体。
  8. 【請求項8】 柱状圧電セラミック焼結体がチタン酸ジ
    ルコン酸鉛から形成されていることを特徴とする請求項
    7に記載の棒状圧電セラミック焼結体。
JP18327999A 1999-06-29 1999-06-29 複合圧電体の製造方法 Expired - Fee Related JP4528383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18327999A JP4528383B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 複合圧電体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18327999A JP4528383B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 複合圧電体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001015822A true JP2001015822A (ja) 2001-01-19
JP4528383B2 JP4528383B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=16132884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18327999A Expired - Fee Related JP4528383B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 複合圧電体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4528383B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003516620A (ja) * 1999-11-10 2003-05-13 フラウンホーファ−ゲゼルシャフト ツァー フォルデルング デア アンゲバンデン フォルシュンク エー. ファオ. 圧電トランスデューサの製造方法
WO2004057683A1 (ja) * 2002-12-19 2004-07-08 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 圧電変換シート
JP2009218426A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Tdk Corp 誘電体素子の製造方法
CN102084063A (zh) * 2008-02-06 2011-06-01 因诺瓦科技有限公司 能量采集
WO2011083611A1 (ja) * 2010-01-06 2011-07-14 テイカ株式会社 コンポジット圧電体とそのコンポジット圧電体の製造方法およびそのコンポジット圧電体を用いたコンポジット圧電素子
WO2017141996A1 (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 コニカミノルタ株式会社 圧電素子の製造方法及び圧電素子
CN111900247A (zh) * 2020-06-19 2020-11-06 西安交通大学 一种压电复合材料的制备方法及其应用
CN114736015A (zh) * 2022-04-26 2022-07-12 信阳师范学院 一种采用真空热压烧结炉制备的插层锆钛酸钡钙基无铅压电陶瓷及其制备方法
JP7429008B2 (ja) 2020-07-09 2024-02-07 Jfeテクノリサーチ株式会社 粗い内部構造を有する対象物の計測用音波送受波器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021996A (ja) * 1988-06-10 1990-01-08 Fuji Electric Co Ltd 圧電セラミックス用エッチング溶液
JPH0645664A (ja) * 1992-05-29 1994-02-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 圧電素子およびその製造方法
JPH0730998A (ja) * 1993-06-15 1995-01-31 Hewlett Packard Co <Hp> 超音波プローブ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021996A (ja) * 1988-06-10 1990-01-08 Fuji Electric Co Ltd 圧電セラミックス用エッチング溶液
JPH0645664A (ja) * 1992-05-29 1994-02-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 圧電素子およびその製造方法
JPH0730998A (ja) * 1993-06-15 1995-01-31 Hewlett Packard Co <Hp> 超音波プローブ

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896331B2 (ja) * 1999-11-10 2012-03-14 フラウンホーファ−ゲゼルシャフト ツァー フォルデルング デア アンゲバンデン フォルシュンク エー. ファオ. 圧電トランスデューサの製造方法
JP2003516620A (ja) * 1999-11-10 2003-05-13 フラウンホーファ−ゲゼルシャフト ツァー フォルデルング デア アンゲバンデン フォルシュンク エー. ファオ. 圧電トランスデューサの製造方法
WO2004057683A1 (ja) * 2002-12-19 2004-07-08 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 圧電変換シート
JPWO2004057683A1 (ja) * 2002-12-19 2006-04-27 独立行政法人産業技術総合研究所 圧電変換シート
JP4918673B2 (ja) * 2002-12-19 2012-04-18 独立行政法人産業技術総合研究所 圧電変換シート
CN102084063A (zh) * 2008-02-06 2011-06-01 因诺瓦科技有限公司 能量采集
JP2009218426A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Tdk Corp 誘電体素子の製造方法
WO2011083611A1 (ja) * 2010-01-06 2011-07-14 テイカ株式会社 コンポジット圧電体とそのコンポジット圧電体の製造方法およびそのコンポジット圧電体を用いたコンポジット圧電素子
JP5046311B2 (ja) * 2010-01-06 2012-10-10 テイカ株式会社 コンポジット圧電体とそのコンポジット圧電体の製造方法およびそのコンポジット圧電体を用いたコンポジット圧電素子
US8405280B2 (en) 2010-01-06 2013-03-26 Renesas Mobile Corporation Composite piezoelectric body including a piezoelectric ceramic and an organic polymer material containing air bubbles, method for producing said composite piezoelectric body, and composite piezoelectric element using said composite piezoelectric body
US11623247B2 (en) 2016-02-08 2023-04-11 Konica Minolta, Inc. Method for producing piezoelectric element, and piezoelectric element
WO2017141996A1 (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 コニカミノルタ株式会社 圧電素子の製造方法及び圧電素子
JPWO2017141996A1 (ja) * 2016-02-18 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 圧電素子の製造方法及び圧電素子
CN108701754A (zh) * 2016-02-18 2018-10-23 柯尼卡美能达株式会社 压电元件的制造方法和压电元件
CN111900247A (zh) * 2020-06-19 2020-11-06 西安交通大学 一种压电复合材料的制备方法及其应用
WO2021253579A1 (zh) * 2020-06-19 2021-12-23 西安交通大学 一种压电复合材料的制备方法及其应用
CN111900247B (zh) * 2020-06-19 2021-12-28 西安交通大学 一种压电复合材料的制备方法及其应用
JP7429008B2 (ja) 2020-07-09 2024-02-07 Jfeテクノリサーチ株式会社 粗い内部構造を有する対象物の計測用音波送受波器
CN114736015A (zh) * 2022-04-26 2022-07-12 信阳师范学院 一种采用真空热压烧结炉制备的插层锆钛酸钡钙基无铅压电陶瓷及其制备方法
CN114736015B (zh) * 2022-04-26 2022-12-23 信阳师范学院 一种采用真空热压烧结炉制备的插层锆钛酸钡钙基无铅压电陶瓷及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4528383B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856380B2 (ja) コンポジット圧電振動子およびその製造方法
US5340510A (en) Method for making piezoelectric ceramic/polymer composite transducers
Smith The role of piezocomposites in ultrasonic transducers
US5615466A (en) Mehtod for making piezoelectric composites
JPH0267099A (ja) 複合圧電変換器を製作する方法
JP2001015822A (ja) 複合圧電体及び棒状圧電セラミック焼結体
CN104810472B (zh) 具有压电系数d36的压电陶瓷及其制备方法
Safari et al. Development of fine‐scale piezoelectric composites for transducers
CN111900247B (zh) 一种压电复合材料的制备方法及其应用
US5995453A (en) Composite ultrasonic transducer
US4788096A (en) Devices for making piezoelectric ceramic or ceramic-base composite sensors
CN103456879A (zh) 基体非均匀周期排列的2-2型压电复合材料及其制备方法
Assagra et al. Well-defined piezoelectrets fabricated with 3D printing technology
CN103474569B (zh) 压电陶瓷非均匀周期排列的2-2型压电复合材料及制备方法
JP2001025094A (ja) 1−3複合圧電体
JPH11285096A (ja) 複合圧電振動子
JP2002173375A (ja) マイクロ波及びホットプレスを利用して焼結された圧電セラミックス、その製造方法及びそれを用いた圧電アクチュエータ
JP2010021812A (ja) 圧電振動子の製造方法
JP3334193B2 (ja) 圧電素子およびその製造方法
JP2010141015A (ja) 半球殻型複合圧電素子とその複合圧電素子の製造方法および使用方法
CN103456878B (zh) 压电陶瓷非均匀周期排列的1-3型压电复合材料及制备方法
Janas et al. Processing of 1‐3 Piezoelectric Ceramic/Polymer Composites
Starke et al. Fine scale piezoelectric 1-3 composites: A new approach of cost effective fabrication
CN113921692A (zh) 基于自相似声子晶体结构的1-3型压电复合材料及制备方法
JP4320098B2 (ja) アレイ型複合圧電体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4528383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees