JP2001015443A - Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JP2001015443A
JP2001015443A JP22288299A JP22288299A JP2001015443A JP 2001015443 A JP2001015443 A JP 2001015443A JP 22288299 A JP22288299 A JP 22288299A JP 22288299 A JP22288299 A JP 22288299A JP 2001015443 A JP2001015443 A JP 2001015443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound semiconductor
group iii
iii nitride
layer
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22288299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4465748B2 (ja
Inventor
Hiroshi Watanabe
大志 渡邉
Naoki Shibata
直樹 柴田
Shizuyo Noiri
静代 野杁
Toshiaki Sendai
敏明 千代
Jun Ito
潤 伊藤
Shinya Asami
慎也 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP22288299A priority Critical patent/JP4465748B2/ja
Priority to KR1020000036023A priority patent/KR20010029852A/ko
Priority to CN00107888.7A priority patent/CN1194385C/zh
Priority to CN200410003940.2A priority patent/CN1275293C/zh
Priority to US09/606,081 priority patent/US6593016B1/en
Priority to EP00113810A priority patent/EP1065705A3/en
Priority to TW089112967A priority patent/TW463241B/zh
Publication of JP2001015443A publication Critical patent/JP2001015443A/ja
Priority to KR10-2002-0050382A priority patent/KR100424759B1/ko
Priority to US10/421,855 priority patent/US6918961B2/en
Priority to KR20-2003-0019038U priority patent/KR200332691Y1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP4465748B2 publication Critical patent/JP4465748B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体素子の製造工程において基板温度の変
化を少なくし、製造効率の向上を図る。 【構成】 300Å以下の表面窒化層を有するサファイ
ア基板の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が
0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体
層を成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIII族窒化物系化合物
半導体素子の製造方法に関する。詳しくは、有機金属気
相成長法(MOCVD法)によりIII族窒化物系化合
物半導体素子を製造するときのバッファ層の成膜方法の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サファイア製の基板上にAl
1−XN(0≦X≦1)からなるバッファ層を介して
III族窒化物系化合物半導体を積層した構造を有する
III族窒化物系化合物半導体素子が知られている。バ
ッファ層の成膜方法として、例えば、特開昭62−11
9196号公報には、1000℃程度で熱処理したサフ
ァイア基板の上に950〜1150℃の成長温度でAl
Ga1−XN(0≦X≦1)バッファ層をMOCVD
法により成長させることが記載されている。一方、その
後の研究により、1000℃程度で熱処理したサファイ
ア基板の上に400℃程度の低温でバッファ層を成長さ
せると、その上に成長させるGaN系化合物半導体層の
結晶性が向上することがわかった。特開平2−2294
76号公報等を参照されたい。現在実用化されている主
なIII族窒化物系化合物半導体発光素子(LED等)
ではかかる低温成長バッファ層を利用している。なお、
MOCVD法を実行するにあたり、成長温度とは加熱さ
れた基板の温度をいう。
【0003】しかしながら、バッファ層の上に成膜させ
る半導体層の成膜温度は一般的に1000℃程度である
ため、上記のような低温成長バッファ層を用いると、表
面クリーニングのため1000℃程度で熱処理された基
板を400℃程度にまで一旦冷却して、その後再度基板
を1000℃程度にまで昇温することとなる。このよう
に基板温度条件を高温→低温→高温と変化させると、基
板温度の調節自体に時間と手間がかかる。従って、低温
成長バッファ層を介してGaN系化合物半導体層を成長
させもって半導体素子を製造する際に、かかる基板温度
条件の大きな変化が製造効率向上の足かせとなってい
る。
【0004】かかる課題を解決するため、バッファ層を
高温で形成することが特開平9−148626号公報、
特開平7−321374号公報、特開平9−64477
号公報、特開昭59−57997号公報等に開示されて
いる。また、サファイア基板の表面を窒化することにつ
いて特開平5−41541号公報を参照されたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記各従
来公報で提案されている高温バッファ層の上にIII族
窒化物系化合物半導体層を形成する際の、より好適な条
件を提供することを一の目的とする。本発明者らは、か
かる目的を達成すべく下鋭意研究を重ねた結果、III
族窒化物系化合物半導体を成長させるときの通常の温
度、即ち高温においても、一定の条件下であって、その
膜厚を所定のものとすることにより、サファイア基板の
上に従来品と同等以上の結晶性の良いIII族窒化物系
化合物半導体層を直接成長させることができた。
【0006】この発明はかかる知見に基づいてなされた
ものである。即ち、300Å以下の表面窒化層厚を持つ
基板の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が
0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体
層を成長させるステップを含む、ことを特徴とするII
I族窒化物系化合物半導体素子の製造方法。
【0007】本発明の製造方法によれば、基板の熱処理
からIII族窒化物系化合物半導体層の成膜までの一連
の製造工程を大きな温度の変化を伴うことなく行うこと
ができる。その結果、従来基板温度を調節するために要
していた時間と手間を削減することができ、半導体素子
の製造効率を向上することができる。更に本発明者らの
観察によれば、上記の条件で形成した第一のIII族窒
化物系化合物半導体層の上に成長された第二のIII族
窒化物系化合物半導体層はそのモホロジーが優れたもの
であった。従って、第一のIII族窒化物系化合物半導
体層は素子の機能部分を構成する第二のIII族窒化物
系化合物半導体層と基板との間に介在されるバッファ層
として優れたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各構成要素につい
て説明する。基板の材質はIII族窒化物系化合物半導
体に適したものであれば特に限定されない。サファイ
ア、スピネル、シリコン、炭化シリコン、酸化亜鉛、リ
ン化ガリウム、ヒ化ガリウム、酸化マグネシウム、酸化
マンガンなどを基板の材料として挙げることができる。
サファイア基板の上に結晶性の良いIII族窒化物系化
合物半導体層を形成するためにバッファ層が汎用され
る。このバッファ層として低温で成長されたAlxGa
x−1N(0≦x≦1)、特にAlNが好適である。こ
の発明ではサファイア基板のa面上にIII族窒化物系
化合物半導体を成長させるようにすることが好ましい。
【0009】基板の表面には窒化層が形成されている。
MOCVD法を実行する際には、水素ガスなどの流通
下、基板を昇温してその表面をクリーニングした後、基
板の温度を保ったまま、水素ガスをキャリアガスとして
III族窒化物系化合物半導体の窒素材料元となる第1
のガス(アンモニア、ヒドラジン、有機アミンなど)を
流通させることによりこの窒化層は形成される。本発明
の1の局面では、かかる表面窒化層の厚さ(深さ)を1
0〜300Åとした。300Åを超える厚さの表面窒化
層も使用可能であるが、そうすると表面窒化層の形成に
長時間を要することとなる。例えば、水素ガス(10リ
ットル/分)とアンモニアガス(3リットル/分)との
混合ガスを1190℃に加熱されたサファイア基板上に
30分間流通させたとき、約200Åの厚さの表面窒化
層が形成された。水素ガスとアンモニアガスとの混合ガ
スの流通時間を調整することにより、この表面窒化層の
厚さを制御できる。更には、アンモニアガスの濃度及び
/又は基板温度の調整によっても表面窒化層の厚さを制
御できると考えられる。
【0010】この発明の第2の局面においては、表面窒
化層の厚さが10Å未満である。基板の表面クリーニン
グ終了後、最初、アンモニアガスなどの窒素材料元ガス
を流通させる。そして、その流通が安定した後、速やか
に、TMAなどのIII族金属元素材料ガスを流通させ
る。本発明者らの経験によれば、アンモニアガスを導入
するバルブを開いてから30秒〜90秒後(通常は、3
0〜60秒未満)にはアンモニアガスの流通は安定す
る。これにより、10Å未満の厚さの表面窒化層が形成
される。この場合、短時間であるがアンモニアガスのみ
が基板表面へ供給されるので、当該基板表面が窒化され
ると考えられるが、その厚さは測定困難である。第2の
局面ではアンモニアガスの流通が安定した後、速やかに
III族金属元素材料ガスを流通させるという製造ステ
ップ自体が重要である。
【0011】III族窒化物系化合物半導体は、一般式
としてAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0
≦Y≦1、0≦X+Y≦1)で表され、AlN、GaN
及びInNのいわゆる2元系、AlGa1−xN、A
In1−xN及びGaIn1−xN(以上におい
て0≦x≦1)のいわゆる3元系を包含する。III族
元素の一部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換
しても良く、また、窒素(N)の一部もリン(P)、ヒ
素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等
で置換できる。発光素子の素子機能部分は上記2元系若
しくは3元系のIII族窒化物系化合物半導体より構成
することが好ましい。III族窒化物系化合物半導体は
任意のドーパントを含むものであっても良い。n型不純
物として、Si、Ge、Se、Te、C等を用いること
ができる。p型不純物として、Mg、Zn、Be、C
a、Sr、Ba等を用いることができる。なお、かかる
p型不純物をドープしたのみではIII族窒化物系化合
物半導体を低抵抗のp型半導体とすることは困難であ
り、p型不純物をドープした後にIII族窒化物系化合
物半導体を電子線照射、プラズマ照射若しくは炉による
加熱にさらすことが好ましい。本発明において、基板の
上に形成される第一のIII族窒化物系化合物半導体層
の形成方法は有機金属化合物気相成長法(この明細書
で、「MOCVD法」という。)である。この第一のI
II族窒化物系化合物半導体としては3元系のAl
1−XN(0≦X≦1)とすることが好ましい。ま
た、2元系のAlN、GaN、InNとすることも好ま
しい。
【0012】当該第一のIII族窒化物系化合物半導体
の上に形成される第二のIII族窒化物系化合物半導体
の形成方法は特に限定されない。本願の効果が、第一の
III族窒化物系化合物半導体層をMOCVD法で高温
成長できることに鑑みれば、当該第一のIII族窒化物
系化合物半導体層とその成長温度が実質的に同じとなる
MOCVD法で第二のIII族窒化物系化合物半導体層
を形成することが、製造効率向上の点で好ましい。この
第二のIII族窒化物系化合物半導体は、周知の分子線
結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相成長法(HV
PE法)、液相成長法等によっても形成することができ
る。
【0013】以下、第1の局面について、すなわち10
〜300Åの表面窒化層を持つ基板を用いた場合の第一
のIII族窒化物系化合物半導体層に要求される条件に
ついて詳細に説明する。 (第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長温度条
件について)本発明者らは厚さ200Åの表面窒化層を
有するサファイア基板のa面の上にAlN層(膜厚:
2.3μm)をMOCVD法により成長温度を変化させ
て形成した。更にAlN層の上にGaN層(膜厚:2μ
m、成長温度:AlN層と同じ)を同じくMOCVD法
で形成した。当該GaN層の表面を光学顕微鏡で観察し
た結果を以下に示す。
【0014】 ここで、◎:鏡面 〇:ほぼ鏡面 △:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化
合物半導体を形成可能 ×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系
化合物半導体を形成不可能
【0015】表1の結果より、サファイア基板上にMO
CVD法により形成されるAlN層の成長温度は100
0〜1180℃とすることが好ましい。更に好ましく
は、1050〜1170℃であり、更に更に好ましくは
1100〜1150℃であり、更に更に更に好ましくは
1120〜1140℃であり、最も好ましくは1130
℃である。以上より、基板上にMOCVD法により形成
されるIII族窒化物系化合物半導体層の成長温度は1
000〜1180℃とすることが好ましい。更に好まし
くは、1050〜1170℃であり、更に更に好ましく
は1100〜1150℃であり、更に更に更に好ましく
は1120〜1140℃であり、最も好ましくは113
0℃である。
【0016】(第一のIII族窒化物系化合物半導体層
の膜厚条件について)本発明者らは厚さ200Åの表面
窒化層を有するサファイア基板のa面の上にAlN層
(成長温度:1130℃)をその膜厚を変化させてMO
CVD法により形成した。更にAlN層の上にGaN層
(膜厚:2μm、成長温度:AlN層と同じ)を同じく
MOCVD法で形成した。当該GaN層の表面を光学顕
微鏡で観察した結果を以下に示す。
【0017】 ここで、◎:鏡面 ○:ほぼ鏡面 △:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化
合物半導体を形成可能 ×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系
化合物半導体を形成不可能
【0018】表2の結果より、サファイア基板上へMO
CVD法により形成されるAlN層の膜厚は、1130
℃の成長温度において、1.2〜3.2μmとすること
が好ましい。更に好ましくは、1.5〜3.0μmであ
り、更に更に好ましくは2.0〜2.7μmであり、最
も好ましくは2.3μmである。以上より、基板上にM
OCVD法により形成されるIII族窒化物系化合物半
導体層の膜厚は、既述の第一のIII族窒化物系化合物
半導体の成長温度条件において、1.2〜3.2μmと
することが好ましい。更に好ましくは、1.5〜3.0
μmであり、更に更に好ましくは2.0〜2.7μmで
あり、最も好ましくは2.3μmである。
【0019】(第一のIII族窒化物系化合物半導体層
の成長速度条件について)量産の観点から、1μm以上
のIII族窒化物系化合物半導体層を形成するために
は、少なくともIII族窒化物系化合物半導体層の成長
速度として10nm/分が必要である。一方、成長速度
向上を図ってIII族元素材料ガスの流量を増加しても
III族窒化物系化合物半導体層の成長速度は単調には
増加せず、原料利用率が低下する。従って、コスト面か
ら、III族窒化物系化合物半導体層の成長速度の上限
を250nm/分とする。
【0020】(第一のIII族窒化物系化合物半導体層
の圧力条件について)III族元素材料ガスであるTM
Aは反応性が高いので、これをMOCVD装置のチャン
バへ過剰に導入すると、気相中(キャリアガス中)でア
ンモニアガス等と反応してしまい基板まで到達すること
が困難になる。従って、TMAの流量を増大させること
をもって第一のIII族窒化物系化合物半導体層の成長
速度を上げることは困難である。気相中での反応を抑え
るために減圧下で第一のIII族窒化物系化合物半導体
層の成長を行ったところ、良好なモフォロジーをもった
第二のIII族窒化物系化合物半導体層の形成が可能に
なった。
【0021】本発明者らの検討によれば、200Åの表
面窒化層を有するサファイア基板のa面にMOCVD法
を実行したときのAlN層の最高成長速度とチャンバ内
の圧力との関係は次の通りであった。 換言すれば、反応時圧力と成長速度とをそれぞれパラメ
ータとしたとき、AlN層の適正成長速度は上記の各値
で囲まれた範囲である。このことから、有意な成長速度
を得るには、反応時の圧力を2500〜40000Pa
とすることが好ましい。かかる反応時圧力と成長速度と
の関係はAlN以外のIII族窒化物系化合物半導体に
も当てはまる。
【0022】次に、第2の局面について、すなわち0〜
10Åの表面窒化層を持つ基板を用いた場合に第一のI
II族窒化物系化合物半導体層に要求される条件につい
て説明する。なお、成長温度条件、成長速度条件、成長
時圧力条件については第1の局面と同じである。
【0023】(第一のIII族窒化物系化合物半導体の
膜厚条件について)第2の局面では、第1の局面と比較
して、第一のIII族窒化物系化合物半導体層に要求さ
れる膜厚条件が異なる(比較的薄くなる)。サファイア
基板のa面をクリーニングした後、基板温度を1130
℃に維持してキャリアガスとしての水素ガス中へアンモ
ニアガスを導入し、ほぼ1分後(その流通状態が安定し
たので)、TMAを更に導入し膜厚の異なるAlN層を
MOCVD法により成長させた。更にAlN層の上にG
aN層(膜厚:2μm、成長温度:AlN層と同じ)を
同じくMOCVD法で形成した。当該GaN層の表面を
光学顕微鏡で観察した結果を以下に示す。
【0024】 ここで、◎:鏡面 ○:ほぼ鏡面 △:鏡面ではないがこの上に第二のIII族窒化物系化
合物半導体を形成可能 ×:モホロジーが悪くこの上に第二のIII族窒化物系
化合物半導体を形成不可能
【0025】表4の結果より、0〜10Åの表面窒化層
を有するサファイア基板上へMOCVD法により形成さ
れるAlN層の膜厚は、1130℃の成長温度におい
て、0.01〜2.3μmとすることが好ましい。Al
N層の膜厚が0.01μm未満である場合にはその上に
成長するGaN層のモホロジーが悪化するという不具合
がある。更に好ましくは、0.1〜1.5μmであり、
更に更に好ましくは0.2〜0.5μmであり、最も好
ましくはほぼ0.45μmである。以上より、基板上に
MOCVD法により形成されるIII族窒化物系化合物
半導体層の膜厚は、既述の第一のIII族窒化物系化合
物半導体の成長温度条件において、0.01〜2.3μ
mとすることが好ましい。更に好ましくは、0.1〜
1.5μmであり、更に更に好ましくは0.2〜0.5
μmであり、最も好ましくはほぼ0.45μmである。
【0026】次に、この発明の実施例の説明をする。こ
の実施例は発光ダイオード10であり、その構成を図1
に示す。
【0027】各層のスペックは次の通りである。 層 : 組成:ドーパント (膜厚) p型層 18 : p−GaN:Mg (0.3μm) 発光層 17 : 超格子構造 量子井戸層 : In0.15Ga0.85N (35Å) バリア層 : GaN (35Å) 量子井戸層とバリア層の繰り返し数:1〜10 n型層 16 : n−GaN:Si (4μm) バッファ層 15 : AlN (2.3μm) 基板 11 : サファイア(a面) (300μm)
【0028】n型層16は発光層17側の低電子濃度n
層とバッファ層15側の高電子濃度n層とからなる
2層構造とすることができる。発光層17は超格子構造
のものに限定されない。発光素子の構成としてはシング
ルヘテロ型、ダブルヘテロ型及びホモ接合型のものなど
を用いることができる。その他、MIS接合、PIN接
合を用いて発光層を構成することもできる。発光層17
とp型層18との間にマグネシウム等のアクセプタをド
ープしたバンドギャップの広いAlInGa
1−X−YN(X=0,Y=0,X=Y=0を含む)層
を介在させることができる。これは発光層17中に注入
された電子がp型層18に拡散するのを防止するためで
ある。p型層18を発光層17側の低ホール濃度p
と電極側の高ホール濃度p層とからなる2層構造とす
ることができる。また、n型層、p型層を上記のような
2層構造(クラッド層、コンタクト層)とするとともに
各層の機能を向上させるために、超格子構造としてもよ
い。
【0029】上記構成の発光ダイオードは次のようにし
て製造される。まず、MOCVD装置の反応装置内へ水
素ガスを流通させながら当該サファイア基板を1000
℃まで昇温させて5分間維持する。そして、基板11を
1130℃まで昇温し、材料ガスとして先ずアンモニア
ガスのみを15分間導入する。これにより、厚さ(深
さ)100Åの表面窒化層13が形成される。その後、
基板温度を1130℃に維持しながらTMAを導入して
AlN製のバッファ層15をMOCVD法で成長させ、
更に基板温度を維持してn型層16を形成し、それ以降
の第二のIII族窒化物系化合物半導体層17、18を
常法(MOCVD法)に従い形成する。この成長法にお
いては、アンモニアガスとIII族元素のアルキル化合
物ガス、例えばトリメチルガリウム(TMG)、トリメ
チルアルミニウム(TMA)やトリメチルインジウム
(TMI)とを適当な温度に加熱された基板上に供給し
て熱分解反応させ、もって所望の結晶を基板の上に成長
させる。このようにして形成された本実施例の第二のI
II族窒化物系化合物半導体層はそのモホロジー及び結
晶性において好ましいものである。
【0030】透光性電極19は金を含む薄膜であり、p
型層18の上面の実質的な全面を覆って積層される。p
電極20も金を含む材料で構成されており、蒸着により
透光性電極19の上に形成される。n電極21はエッチ
ングにより露出されたn−GaN層16の面へ蒸着によ
り形成される。
【0031】本発明が適用される素子は上記の発光ダイ
オードに限定されるものではなく、受光ダイオード、レ
ーザダイオード、太陽電池等の光素子の他、整流器、サ
イリスタ及びトランジスタ等のバイポーラ素子、FET
等のユニポーラ素子並びにマイクロウェーブ素子などの
電子デバイスにも適用できる。また、これらの素子の中
間体としての積層体にも本発明は適用されるものであ
る。
【0032】この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0033】以下、次の事項を開示する。 (21) サファイア基板を1000〜1180℃に維
持して、該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒
素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面
に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、続いて、
前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導
体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させ
て、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化
合物半導体層を形成する、ことを特徴とするIII族窒
化物系化合物半導体素子の製造方法。 (22) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(21)に記載
の製造方法。 (23) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(21)に記載の
製造方法。 (24) 前記成長温度が1050〜1180℃であ
る、ことを特徴とする請求項1〜14、(21)〜(2
3)のいずれかに記載の製造方法。 (25) 前記成長温度が1110〜1150℃であ
る、ことを特徴とする請求項1〜14、(21)〜(2
3)のいずれかに記載の製造方法。 (26) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、こと
を特徴とする請求項2、11及び(22)のいずれかに
記載の製造方法。 (27) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、こと
を特徴とする請求項2、11及び(22)のいずれかに
記載の製造方法。 (28) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、こ
とを特徴とする請求項3、12及び(23)のいずれか
に記載の製造方法。 (29) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、こと
を特徴とする請求項3、12及び(23)のいずれかに
記載の製造方法。 (31) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の
上に1000〜1180℃の成長温度で形成され、膜厚
が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導
体層を含む、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物
半導体素子。 (32) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(31)に記載
の素子。 (33) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(31)に記載の
素子。 (34) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする
(31)〜(33)のいずれかに記載の素子。 (35) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特
徴とする(31)〜(33)のいずれかに記載の素子。 (36) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
Ga1−XN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴と
する(31)〜(35)のいずれかに記載の素子。 (37) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
Nからなる、ことを特徴とする(36)に記載の素子。 (38) 前記基板はサファイアである、ことを特徴と
する(31)〜(37)のいずれかに記載の素子。 (39) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒
化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする
(38)に記載の素子。 (40) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファイ
ア基板の上に形成された膜厚が0.01〜3.2μmの
第一のIII族窒化物系化合物半導体層と、該第一のI
II族窒化物系化合物半導体層の上に形成された第二の
III族窒化物系化合物半導体層を備えてなるIII族
窒化物系化合物半導体素子において、前記第一と第二の
III族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温
度により、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度よ
り高くして、MOCVD法で形成される、ことを特徴と
するIII族窒化物系化合物半導体素子。 (41) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(40)に記載
の素子。 (42) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(40)に記載の
素子。 (43) 30〜90秒間窒化処理されたサファイア基
板と、該窒化処理しされたサファイア基板の上に100
0〜1180℃で形成されたIII族窒化物系化合物半
導体層を含む、ことを特徴とするIII族窒化物系化合
物半導体素子。 (44) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未満
である、ことを特徴とする(43)に記載の素子。 (51) サファイア基板を1000〜1180℃に維
持して、該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒
素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面
に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、続いて、
前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導
体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させ
て、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化
合物半導体層を形成する、ことにより得られるIII族
窒化物系化合物半導体素子。 (52) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(51)に記載
の素子。 (53) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(51)に記載の
素子。 (54) 前記成長温度が1050〜1180℃であ
る、ことを特徴とする(31)〜(53)のいずれかに
記載の素子。 (55) 前記成長温度が1110〜1150℃であ
る、ことを特徴とする(31)(53)のいずれかに記
載の素子。 (56) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、こと
を特徴とする(32)、(41)及び(52)のいずれ
かに記載の素子。 (57) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、こと
を特徴とする(32)、(41)及び(52)のいずれ
かに記載の素子。 (58) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、こ
とを特徴とする(33)、(442)及び(53)のい
ずれかに記載の素子。 (59) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、こと
を特徴とする請求項(33)、(42)及び(53)の
いずれかに記載の素子。 (37−1) 前記AlN層の上にGaN層が形成され
ている、ことを特徴とする(37)に記載の素子。 (61) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上
に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が0.01〜
3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を成長さ
せるステップを含む、ことを特徴とする積層体の製造方
法。 (62) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(61)に記載
の製造方法。 (63) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(61)に記載の
製造方法。 (64) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする
(61)〜(63)のいずれかに記載の製造方法。 (65) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特
徴とする(61)〜(63)のいずれかに記載の製造方
法。 (66) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
Ga1−XN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴と
する(61)〜(65)のいずれかに記載の製造方法。 (67) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
Nからなる、ことを特徴とする(66)に記載の製造方
法。 (68) 前記基板はサファイアである、ことを特徴と
する(61)〜(67)のいずれかに記載の製造方法。 (69) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒
化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする
(68)に記載の製造方法。 (70) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファイ
ア基板の上に膜厚が0.01〜3.2μmの第一のII
I族窒化物系化合物半導体層を形成し、該第一のIII
族窒化物系化合物半導体層の上に第二のIII族窒化物
系化合物半導体層を形成するIII族窒化物系化合物半
導体素子の製造方法において、前記第一と第二のIII
族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温度によ
り、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度より高く
して、MOCVD法で形成される、ことを特徴とする積
層体の製造方法。 (71) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(70)に記載
の製造方法。 (72) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(70)に記載の
製造方法。 (73) サファイア基板を30〜90秒間窒化処理す
る工程と、該窒化処理したサファイア基板の上に100
0〜1180℃でIII族窒化物系化合物半導体層を成
長させる工程を含む、ことを特徴とする積層体の製造方
法。 (74) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未満
である、ことを特徴とする(73)に記載の製造方法。 (81) サファイア基板を1000〜1180℃に維
持して、該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の窒
素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表面
に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、続いて、
前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物半導
体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通させ
て、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化
合物半導体層を形成する、ことを特徴とする積層体の製
造方法。 (82) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(81)に記載
の製造方法。 (83) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(81)に記載の
製造方法。 (84) 前記成長温度が1050〜1180℃であ
る、ことを特徴とする(61)〜(83)のいずれかに
記載の製造方法。 (85) 前記成長温度が1110〜1150℃であ
る、ことを特徴とする(61)〜(83)のいずれかに
記載の製造方法。 (86) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、こと
を特徴とする(62)、(71)及び(82)のいずれ
かに記載の製造方法。 (87) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、こと
を特徴とする(62)、(71)及び(82)のいずれ
かに記載の製造方法。 (88) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、こ
とを特徴とする(63)、(72)及び(83)のいず
れかに記載の製造方法。 (89) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、こと
を特徴とする(63)、(72)及び(83)のいずれ
かに記載の製造方法。 (91) 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板の上
に1000〜1180℃の成長温度で形成され、膜厚が
0.01〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体
層を含む、ことを特徴とする積層体。 (92) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åであ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.2
〜3.2μmである、ことを特徴とする(91)に記載
の積層体。 (93) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であり、
前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.01〜
2.3μmである、ことを特徴とする(91)に記載の
積層体。 (94) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
速度が10〜250nm/分である、ことを特徴とする
(91)〜(93)のいずれかに記載の積層体。 (95) 前記III族窒化物系化合物半導体層の成長
時の圧力が2500〜40000Paである、ことを特
徴とする(91)〜(93)のいずれかに記載の積層
体。 (96) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
GaN(0≦X≦1)からなる、ことを特徴と
する(91)〜(95)のいずれかに記載の積層体。 (97) 前記III族窒化物系化合物半導体層はAl
Nからなる、ことを特徴とする(96)に記載の積層
体。 (98) 前記基板はサファイアである、ことを特徴と
する(91)〜(97)のいずれかに記載の積層体。 (99) 前記サファイア基板のa面に前記III族窒
化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴とする
(98)に記載の積層体。 (100) 300Å以下の表面窒化層厚を持つサファ
イア基板の上に形成された膜厚が0.01〜3.2μm
の第一のIII族窒化物系化合物半導体層と、該第一の
III族窒化物系化合物半導体層の上に形成された第二
のIII族窒化物系化合物半導体層を備えてなる積層体
において、前記第一と第二のIII族窒化物系化合物半
導体層は実質的に同じ成長温度により、若しくは前者の
成長温度を後者の成長温度より高くして、MOCVD法
で形成される、ことを特徴とする積層体。 (101) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åで
あり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.
2〜3.2μmである、ことを特徴とする(100)に
記載の積層体。 (102) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.0
1〜2.3μmである、ことを特徴とする(100)に
記載の積層体。 (103) 30〜90秒間窒化処理されたサファイア
基板と、該窒化処理しされたサファイア基板の上に10
00〜1180℃で形成されたIII族窒化物系化合物
半導体層を含む、ことを特徴とする積層体。 (104) 前記窒化処理の時間が30秒以上60秒未
満である、ことを特徴とする(103)に記載の積層
体。 (111) サファイア基板を1000〜1180℃に
維持して、該基板上にIII族窒化物系化合物半導体の
窒素材料元となる第1のガスを流通させて、前記基板表
面に厚さが300Å以下の表面窒化層を形成し、続い
て、前記第1のガスと共に前記III族窒化物系化合物
半導体のIII族元素材料元となる第2のガスを流通さ
せて、膜厚が0.01〜3.2μmのIII族窒化物系
化合物半導体層を形成する、ことにより得られるIII
族窒化物系化合物半導体積層体。 (112) 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Åで
あり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が1.
2〜3.2μmである、ことを特徴とする(111)に
記載の積層体。 (113) 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であ
り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.0
1〜2.3μmである、ことを特徴とする(111)に
記載の積層体。 (114) 前記成長温度が1050〜1180℃であ
る、ことを特徴とする(91)〜(113)のいずれか
に記載の積層体。 (115) 前記成長温度が1110〜1150℃であ
る、ことを特徴とする(91)(113)のいずれかに
記載の積層体。 (116) 前記膜厚が1.5〜3.0μmである、こ
とを特徴とする(92)、(101)及び(112)の
いずれかに記載の積層体。 (117) 前記膜厚が2.0〜2.7μmである、こ
とを特徴とする(92)、(101)及び(112)の
いずれかに記載の積層体。 (118) 前記膜厚が0.01〜1.7μmである、
ことを特徴とする(93)、(1042)及び(11
3)のいずれかに記載の積層体。 (119) 前記膜厚が0.3〜1.0μmである、こ
とを特徴とする請求項(93)、(102)及び(11
3)のいずれかに記載の積層体。 (97−1) 前記AlN層の上にGaN層が形成され
ている、ことを特徴とする(97)に記載の積層体。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施例の発光ダイオードを示
す。
【符号の説明】
10 発光ダイオード 13 表面窒化層 15 バッファ層 16 n型層 17 発光層 18 p型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野杁 静代 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 千代 敏明 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 潤 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 浅見 慎也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 5F041 CA05 CA34 CA40 CA46 CA65 CA77 5F045 AA04 AB14 AB17 AC08 AC12 AD15 AE23 AE25 AF09 BB02 BB05 BB08 CA10 DA53 HA06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 300Å以下の表面窒化層厚を持つ基板
    の上に1000〜1180℃の成長温度で膜厚が0.0
    1〜3.2μmのIII族窒化物系化合物半導体層を成
    長させるステップを含む、ことを特徴とするIII族窒
    化物系化合物半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表面窒化層の膜厚が10〜300Å
    であり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が
    1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする請求項1
    に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満であ
    り、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.0
    1〜2.3μmである、ことを特徴とする請求項1に記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記III族窒化物系化合物半導体層の
    成長速度が10〜250nm/分である、ことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記III族窒化物系化合物半導体層の
    成長時の圧力が2500〜40000Paである、こと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記III族窒化物系化合物半導体層は
    AlGa1−XN(0≦X≦1)からなる、ことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記III族窒化物系化合物半導体層は
    AlNからなる、ことを特徴とする請求項6に記載の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板はサファイアである、ことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記サファイア基板のa面に前記III
    族窒化物系化合物半導体層が形成される、ことを特徴と
    する請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 300Å以下の表面窒化層厚を持つサ
    ファイア基板の上に膜厚が0.01〜3.2μmの第一
    のIII族窒化物系化合物半導体層を形成し、該第一の
    III族窒化物系化合物半導体層の上に第二のIII族
    窒化物系化合物半導体層を形成するIII族窒化物系化
    合物半導体素子の製造方法において、前記第一と第二の
    III族窒化物系化合物半導体層は実質的に同じ成長温
    度により、若しくは前者の成長温度を後者の成長温度よ
    り高くして、MOCVD法で形成される、ことを特徴と
    するIII族窒化物系化合物半導体素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記表面窒化層の膜厚が10〜300
    Åであり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が
    1.2〜3.2μmである、ことを特徴とする請求項1
    0に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記表面窒化層の膜厚が10Å未満で
    あり、前記III族窒化物系化合物半導体の膜厚が0.
    01〜2.3μmである、ことを特徴とする請求項10
    に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 サファイア基板を30〜90秒間窒化
    処理する工程と、該窒化処理したサファイア基板の上に
    1000〜1180℃でIII族窒化物系化合物半導体
    層を成長させる工程を含む、ことを特徴とするIII族
    窒化物系化合物半導体素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記窒化処理の時間が30秒以上60
    秒未満である、ことを特徴とする請求項13に記載の製
    造方法。
JP22288299A 1999-06-30 1999-06-30 Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法 Expired - Fee Related JP4465748B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22288299A JP4465748B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
KR1020000036023A KR20010029852A (ko) 1999-06-30 2000-06-28 Ⅲ족 질화물계 화합물 반도체 소자 및 그 제조방법
CN200410003940.2A CN1275293C (zh) 1999-06-30 2000-06-29 第三族氮化物半导体器件和其生产方法
US09/606,081 US6593016B1 (en) 1999-06-30 2000-06-29 Group III nitride compound semiconductor device and producing method thereof
EP00113810A EP1065705A3 (en) 1999-06-30 2000-06-29 Group III nitride compound semiconductor device and producing method therefore
CN00107888.7A CN1194385C (zh) 1999-06-30 2000-06-29 第三族氮化物半导体器件和其半导体层的生产方法
TW089112967A TW463241B (en) 1999-06-30 2000-06-30 Group III nitride compound semiconductor device and producing method therefor
KR10-2002-0050382A KR100424759B1 (ko) 1999-06-30 2002-08-26 질화 알루미늄 단결정층의 성장 방법 및 상기 방법을 포함하는 ⅲ족 질화물계 화합물 반도체 소자의 제조 방법
US10/421,855 US6918961B2 (en) 1999-06-30 2003-04-24 Group III nitride compound semiconductor device and producing method therefor
KR20-2003-0019038U KR200332691Y1 (ko) 1999-06-30 2003-06-17 Ⅲ족 질화물계 화합물 반도체 소자

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22288299A JP4465748B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001015443A true JP2001015443A (ja) 2001-01-19
JP4465748B2 JP4465748B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=16789372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22288299A Expired - Fee Related JP4465748B2 (ja) 1999-06-30 1999-06-30 Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4465748B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187800A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物エピタキシャル基板及びその使用方法
JP2002231645A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Ngk Insulators Ltd 窒化物半導体膜の製造方法
JP2002362999A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜製造用サファイア単結晶基板、及びエピタキシャル成長用基板
JP2002367917A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜製造用サファイア単結晶基板、及びエピタキシャル成長用基板
JP2004142953A (ja) * 2001-09-28 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物エピタキシャル基板、iii族窒化物素子用エピタキシャル基板及びiii族窒化物素子
JP2004179368A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Nippon Sheet Glass Co Ltd 発光サイリスタおよび発光素子アレイチップ
JP2004193617A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Lumileds Lighting Us Llc 通常の低温核生成層なしでのミスマッチした基板上におけるiii族窒化物フィルムの成長
US6838706B2 (en) 2000-07-03 2005-01-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Group III nitride compound semiconductor light-emitting device which emits light having a wavelength in a range from 360 to 550 NM
US7030414B2 (en) 2001-04-25 2006-04-18 Toyoda Gosei Co., Ltd. III group nitride compound semiconductor luminescent element
JP2009130364A (ja) * 2007-11-23 2009-06-11 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
US7932107B2 (en) 2006-12-15 2011-04-26 Hitachi Cable, Ltd. Method for growing nitride semiconductor
JP2017055116A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 国立大学法人三重大学 窒化物半導体基板の製造方法、窒化物半導体基板およびその加熱装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6838706B2 (en) 2000-07-03 2005-01-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Group III nitride compound semiconductor light-emitting device which emits light having a wavelength in a range from 360 to 550 NM
JP2002187800A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物エピタキシャル基板及びその使用方法
US6727164B2 (en) 2001-02-02 2004-04-27 Ngk Insulators, Ltd. Method for fabricating a semiconducting nitride film, susceptor tray, and apparatus for fabricating a semiconducting nitride film
JP2002231645A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Ngk Insulators Ltd 窒化物半導体膜の製造方法
US7030414B2 (en) 2001-04-25 2006-04-18 Toyoda Gosei Co., Ltd. III group nitride compound semiconductor luminescent element
JP2002362999A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜製造用サファイア単結晶基板、及びエピタキシャル成長用基板
JP2002367917A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜製造用サファイア単結晶基板、及びエピタキシャル成長用基板
JP2004142953A (ja) * 2001-09-28 2004-05-20 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物エピタキシャル基板、iii族窒化物素子用エピタキシャル基板及びiii族窒化物素子
JP2004179368A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Nippon Sheet Glass Co Ltd 発光サイリスタおよび発光素子アレイチップ
JP2004193617A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Lumileds Lighting Us Llc 通常の低温核生成層なしでのミスマッチした基板上におけるiii族窒化物フィルムの成長
US7932107B2 (en) 2006-12-15 2011-04-26 Hitachi Cable, Ltd. Method for growing nitride semiconductor
JP2009130364A (ja) * 2007-11-23 2009-06-11 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
US8253125B2 (en) 2007-11-23 2012-08-28 Samsung Led Co., Ltd. Semiconductor light emitting device and method of manufacturing the same
JP2017055116A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 国立大学法人三重大学 窒化物半導体基板の製造方法、窒化物半導体基板およびその加熱装置
WO2017043628A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 国立大学法人三重大学 窒化物半導体基板の製造方法、窒化物半導体基板およびその加熱装置
JP2018046283A (ja) * 2015-09-11 2018-03-22 国立大学法人三重大学 窒化物半導体基板の製造方法
JP2018056568A (ja) * 2015-09-11 2018-04-05 国立大学法人三重大学 窒化物半導体基板の製造方法
US10260146B2 (en) 2015-09-11 2019-04-16 Mie University Method for manufacturing nitride semiconductor substrate
EP3349238A4 (en) * 2015-09-11 2019-07-10 Mie University METHOD FOR PRODUCING A NITRIDE SUBSTRATE SUBSTRATE, NITRIDE SUBSTRATE SUBSTRATE AND DEVICE FOR HEATING THE SAME

Also Published As

Publication number Publication date
JP4465748B2 (ja) 2010-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200332691Y1 (ko) Ⅲ족 질화물계 화합물 반도체 소자
EP0497350B2 (en) Crystal growth method for gallium nitride-based compound semiconductor
JP2540791B2 (ja) p型窒化ガリウム系化合物半導体の製造方法。
JP3700492B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子
JP3760663B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
JP2001230447A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
JP4465748B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
US7041519B2 (en) Method for producing p-type group III nitride compound semiconductor
JP4345626B2 (ja) 半導体素子及びその製造方法。
JP5105738B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体積層物の製造方法
JPH08335715A (ja) エピタキシャルウエハおよびその製造方法
JP2001135854A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子
JP2001119065A (ja) p型窒化物半導体及びその製造方法
US8470697B2 (en) Method of forming p-type compound semiconductor layer
JP3221359B2 (ja) p形III族窒化物半導体層及びその形成方法
JP2007036113A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体積層物の製造方法
JPH09298311A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子
JPH09148626A (ja) 3−5族化合物半導体の製造方法
JP4285337B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体ウエハーの製造方法
JP3505167B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法
KR20150133628A (ko) 발광 소자 및 그 제조 방법
JP4293061B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体のウエハー
JP3298454B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法
JP2006108586A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体発光素子の製造方法
KR100739150B1 (ko) 질화물 반도체 소자 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4465748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees