JP2001013538A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

Info

Publication number
JP2001013538A
JP2001013538A JP18858599A JP18858599A JP2001013538A JP 2001013538 A JP2001013538 A JP 2001013538A JP 18858599 A JP18858599 A JP 18858599A JP 18858599 A JP18858599 A JP 18858599A JP 2001013538 A JP2001013538 A JP 2001013538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shake
calculation
unit
calculating
arithmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18858599A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Konishi
一樹 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18858599A priority Critical patent/JP2001013538A/ja
Priority to US09/404,199 priority patent/US6229960B1/en
Publication of JP2001013538A publication Critical patent/JP2001013538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不十分な振れ補正制御を行った為に却って像
を劣化させてしまうといったことを防止すると共に、光
学系の焦点調節の為の情報の算出精度を確保できるよう
にする。 【解決手段】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
検出手段の出力より振れ補正情報を算出する演算やその
他の動作制御に用いる情報を算出する為の演算を行う演
算手段と、該演算手段にて算出された振れ補正情報に基
づいて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを有する光学
機器において、前記演算手段での演算負荷が重いとき
は、前記補正情報の算出の為の演算は中断し、前記振れ
検出手段からの出力の取り込みは行うように、前記演算
手段を制御する演算制御手段(#111→#116)を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の振れ補
正を行う振れ補正手段とを有する光学機器の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MPU,測距装置,測光装置,ス
トロボ装置,メモリ,振れセンサ,補正レンズ,補正レ
ンズ駆動装置,前記補正レンズの位置を検出するセン
サ,シャッタ,シャッタ駆動装置を備えた像振れ補正機
能を有するカメラにおいて、シャッタ制御時及びストロ
ボ発光時は、前記補正レンズの位置情報を用いず、オー
プン制御で振れ補正制御を行うようにし、露光時の振れ
補正制御中に行われるシャッタ制御、及び、ストロボ発
光による電気的ノイズにより補正レンズ位置検出系の出
力にノイズが乗り、振れ補正精度に影響が生じることを
防止することができるカメラが、特開平9−80512
号などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に特開平9−
80512号においては、シャッタ制御時及びストロボ
発光時などのMPUの防振処理以外の負荷が重いときに
は、補正レンズ位置情報を用いず、オープン制御で振れ
補正制御を行っている。
【0004】しかしながら、これだけでは更にMPUの
負荷が重くなるAF演算期間中などには対応することが
できず、演算遅れにより入力信号のサンプリング間隔が
広がるために演算誤差が生じ、手振れ補正の制御が不十
分になり、場合によっては逆に像を劣化させてしまうと
いった問題点がある。
【0005】(発明の目的)本発明の目的は、不十分な
振れ補正制御を行った為に却って像を劣化させてしまう
といったことを防止すると共に、光学系の焦点調節の為
の情報の算出精度を確保することのできる光学機器を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、振れを検出する振れ検
出手段と、該振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算
出する演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する
為の演算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された
振れ補正情報に基づいて像振れ補正を行う像振れ補正手
段とを有する光学機器において、前記演算手段での演算
負荷が重いときは、前記補正情報の算出の為の演算は中
断し、前記振れ検出手段からの出力の取り込みは行うよ
うに、前記演算手段を制御する演算制御手段を有する光
学機器とするものである。
【0007】同じく上記目的を達成するために、請求項
2に記載の本発明は、第1の方向の振れを検出する第1
の振れ検出手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方
向の振れを検出する第2の振れ検出手段と、前記第1及
び第2の振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算出す
る為の演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する
為の演算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された
振れ補正情報に基づいて第1及び第2の方向の像振れ補
正を行う像振れ補正手段とを有する光学機器において、
前記演算手段での演算負荷が重いときは、前記第1と第
2の振れ検出手段のうちの一方の出力より振れ補正情報
の算出を行う為の演算は中断し、前記第1と第2の振れ
検出手段のうちの一方からの出力の取り込みは行うよう
に、前記演算手段を制御する演算制御手段を有する光学
機器とするものである。
【0008】同じく上記目的を達成するために、請求項
3に記載の本発明は、第1の方向の振れを検出する第1
の振れ検出手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方
向の振れを検出する第2の振れ検出手段と、前記第1及
び第2の振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算出す
る為の演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する
為の演算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された
振れ補正情報に基づいて第1及び第2の方向の像振れ補
正を行う像振れ補正手段と、姿勢検知手段とを有する光
学機器において、前記演算手段での演算負荷が重いとき
は、前記姿勢センサにより検知される該光学機器の姿勢
情報に応じて、前記第1と第2の振れ検出手段のうちの
一方の出力より振れ補正情報の算出を行う為の演算は中
断し、前記第1と第2の振れ検出手段のうちの一方から
の出力の取り込みは行うように、前記演算手段を制御す
る演算制御手段を有する光学機器とするものである。
【0009】同じく上記目的を達成するために、請求項
7に記載の本発明は、振れを検出する振れ検出手段と、
該振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算出する為の
演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する為の演
算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された振れ補
正情報に基づいて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを
有する光学機器において、前記演算手段での演算負荷が
重いときは、前記振れ補正情報の算出の為の処理は中断
し、前記振れ検出手段からのデータの取り込みは行うよ
うに、前記演算手段を制御し、演算負荷が軽くなる事に
より、前記演算手段に前記中断中に取り込んだデータに
より前記振れ補正情報の算出の為の演算を再開するよう
に指示する演算制御手段を有する光学機器とするもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの主要部分の構成を示すブロック図であり、同図に
おいて、1はMPU(マイクロプロセッシングユニッ
ト)、2はメモリ、3はAFセンサ、4は焦点調整用レ
ンズ(AF用レンズ)、5は焦点調整用レンズを駆動す
るためのドライバ、6はピッチ方向の振れを検出する振
動ジャイロ等の振れセンサ、7はヨー方向の振れを検出
する振動ジャイロ等の振れセンサ、8,9は前記振れセ
ンサ6,7の出力を増幅する増幅回路、10はピッチ方
向に補正レンズを駆動するための補正レンズ駆動装置、
11はヨー方向に補正レンズを駆動するための補正レン
ズ駆動装置、12は手振れを補正するための補正レンズ
である。
【0012】図1において、振れセンサ6,7の出力
は、増幅回路8,9を介してMPU1のA/D変換入力
端子に接続されている。そして、前記振れセンサ6,7
によって検出されたカメラの手振れの角速度を積分して
位置信号を求め、その値を用いて制御を行っている。す
なわち、手振れ量に相当する量だけ手振れを補正する方
向に補正レンズ12を駆動する事で、手振れを補正して
いる。
【0013】その手振れ補正のシーケンスについて、図
2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0014】カメラのメインスイッチがオンするなどし
てメインシーケンスが開始されると、まず、図2(a)
のステップ#101において、MPU1は初期処理の一
連の動作の中で不図示のEEPROMから各種のパラメ
ータを読み込み、メモリ2の所定のアドレスに格納す
る。そして、次のステップ#102において、補正レン
ズ12のセンタリングを行う。
【0015】次のステップ#103においては、MPU
1はシャッタボタンの第1ストロークによりオンする不
図示のスイッチSW1がオンされるなどして防振(I
S)システムの一連の動作の開始指示が撮影者によって
なされたか否かを判定し、防振動作の開始指示がなされ
たなら(但し、振れ補正は未だ行っていない)、ステッ
プ#104へ進み、以下の処理で用いる変数の初期化な
どのを行う。そして、次のステップ#105において、
サンプリングのタイミングを得るためのタイマを起動す
る。このタイマは、一定間隔毎に割り込みを発生するも
のである。その間隔は手振れの防止能力によって決定さ
れるが、通常は500μsec 〜1msec 程度になる。
【0016】ステップ#107は、AF処理中などに記
憶したデータを用いた処理を行う部分である。
【0017】後述する様に、AF処理要求がなくなった
時点でAF処理中に記憶したデータを用いたディジタル
フィルタ演算を開始する。よって、AF処理の要求が生
じる前はステップ#106を含む部分をループし、割り
込みが生じるのを待っている。ステップ#107のディ
ジタルフィルム演算はAF処理中でなく、かつAF処理
中などに記憶されたデータがメモリ2にある間、実行さ
れる。
【0018】MPU1は上記のタイマからの割り込みが
発生する毎に、図2(b)のシーケンスを実行する。
【0019】図2(b)に示す割り込み時のシーケンス
では、まずステップ#111において、AF処理中か否
かの判定を行い、AF処理中はステップ#116に進
む。次に、メモリ2にディジタル演算を行うデータがあ
るか否かの判定を行う。このデータを用いたディジタル
フィルタ演算はステップ#107にて行われる訳である
が、メモリ2にデータがあるという事は、AF処理中に
記憶されたデータを用いたディジタルフィルタ演算が終
了していないということであり、この場合、補正レンズ
の駆動を行うと像の劣化を招く恐れがあるため、補正レ
ンズの駆動は行わない。よって、メモリ2にデータがあ
る場合はステップ#112からステップ#116へ進
む。
【0020】そして、AF処理中ではなく(#111の
N(なお、NはNOを意味し、YはYESを意味す
る))、かつ、メモリ2にAF処理中などに記憶された
データが無ければ(#112のN)、ステップ#113
に進み、以下の処理を実行する。
【0021】まず、ピッチ方向及びヨー方向の振れを検
出する振れセンサ6,7の出力をA/D変換入力端子か
ら交互に読み込む。詳しくは、ステップ#113におい
て、初めはピッチ方向の振れを検出する振れセンサ6の
出力をA/D変換入力端子から増幅器8を介して読み込
む。この手振れ信号は、手振れの角速度が零のときにA
/D変換の入力範囲の中心値になり、手振れの角速度が
正のとき中心値より大きい出力に、手振れの角速度が負
のとき中心値より小さい出力に、なるようになってい
る。よって、MPU1はA/D変換入力端子から読み込
んだ出力値(Vin)からA/D変換の入力範囲の中心値
(Vo)を引いた値(Vp)を求め、この値(Vp)を
積分した値を用いて補正レンズ12の制御を行う。
【0022】次いで、ステップ#114において、MP
U1はVpを用いてディジタルフィルタリングを行う。
これは積分とその前段で行うハイパスフィルタリングを
同時に行う。ハイパスフィルタリングはVpに重畳する
わずかなオフセット成分が積分されることによって、積
分された値がオーバーフローすることを防止するために
行われる。ディジタルフィルタの設計は、対象とする手
振れの周波数帯域やカメラの性能から要求される手振れ
補正に精度などにより変化するが、今回はハイパスフィ
ルタ,積分器ともにポールが1Hzのものと、両者のポ
ールが 0.2Hzのものを設計し、制御中にポールが1H
zのものからポールが 0.2Hzのものに切り換える。こ
れによっては制御中の位相誤差を無くすとともに、早期
にフィルタ出力を安定化させることが可能になる。この
ポールとなる周波数の切り換えを時定数切り換えと称し
ている。実際には、MPU1は次式に従って出力を順次
求めていく。
【0023】Ypn =a1×(Xpn-2 −Xpn )+a
2×Ypn −1+a3×Ypn-2 上式におけるパラメータa1,a2,a3が時定数切り
換え時に変更される。この切り換えは積分開始後1秒く
らいに行われる。Xpn はn番目のサンプリング点nに
おけるピッチ方向のフィルタの入力値、すなわちVpで
ある。
【0024】また、Xpn ,Ypn はn番目のサンプリ
ング点nにおけるピッチ方向のフィルタの出力値、Xp
n-1 ,Ypn-1 はn−1番目のサンプリング点n−1に
おけるピッチ方向のフィルタの入力値,出力値、X
n-2 ,Yn-2 はn−2番目のサンプリング点n−2にお
けるピッチ方向のフィルタの入力値,出力値である。前
述のVpを適当に変換することにより、この入力値を得
ることができる。また、最初のサンプリング(n=0)
において、Xpn-2 ,Ypn-1 ,Ypn-2 は零とする。
同様に、二番目のサンプリング(n=1)において、X
n-2 ,Ypn-2 は零とする。
【0025】次いで、ステップ#115において、MP
U1はYpn から補正レンズ12の駆動位置を求める。
この実施の形態では、ムービングマグネット(MM)を
用いたコイルに流す電流に比例した位置に補正レンズが
移動する駆動装置を用いている。
【0026】MPU1はYpn の値からコイルに与える
電流値を求める。今はコイルに流す電流はアナログ量と
して与えるのではなく、PWM(パルス幅変調)したも
のとディジタル量として与えるようにしている。これは
MPU1を用いて電流を制御する際はコスト的に有利で
あるなどの理由による。よって、Ypn の値からPWM
のデュティーを求めるテーブルを用意しておき、MPU
1はYpn の値から該当するPWMのデュティーの値が
格納されているメモリのアドレスを求め、その値を読み
込むことでPWMのデュティーを設定する。なお、この
テーブルはEEPROMに設定しておくことが望まし
い。
【0027】このようにしてPWMの周期,デュティー
が求まったならば、MPU1は所定のレジスタにこの値
を設定する。これにより、PWMされた駆動信号が補正
レンズ駆動装置10に与えられる。駆動信号を与えられ
た補正レンズ駆動装置10は、与えられた信号に比例す
る電流値をコイルに流し、補正レンズ12をピッチ方向
(垂直方向)の所定位置に駆動する。すなわち、次の駆
動信号が与えられるまでは、いま与えられた駆動信号に
従って補正レンズ12を所定位置に保持する。
【0028】次のタイマからの割り込みが生じたら、A
F処理中か否か、メモリ2にデータがあるか否かを判定
し、AF処理中でなく、かつ、メモリ2にデータがなけ
ればステップ#113に進む。そして、ステップ#11
3において、MPU1はヨー方向の振れを検出する振れ
センサ7の出力を増幅器9を介してA/D変換入力端子
から読み込む。ここでMPU1はA/D変換入力端子か
ら読み込んだ出力値(Vin)からA/D変換の入力範囲
の中心値(Vo)を引いた値(Vy)を求め、この値
(Vy)を用いて補正レンズ12の制御を行う。次い
で、ステップ#114において、MPU1はVyを用い
てディジタルフィルタリングを行う。これは積分とその
前段で行うハイパスフィルタリングを同時に行う。今回
はハイパスフィルタ,積分器ともにポールが1Hzのも
のと、両者のポールが 0.2Hzのものを設計し、制御中
にポールが1Hzのものからポールが 0.2Hzのものに
切り換える。実際にはMPUは次式に従って出力を順次
求めていく。
【0029】Yyn =a1×(Xyn-2 −2−Xyn
+a2×Yyn-1 +a3×Yyn-2 上式におけるパラメータa1,a2,a3が時定数切り
換え時に変更される。この切り換えは積分開始後1秒く
らに行われる。Xyn はn番目のサンプリング点nにお
けるヨー方向のフィルタの入力値、すなわち、Vyであ
る。また、Yy n はn番目のサンプリング点nにおける
ヨー方向のフィルタの出力値、Xyn-1,Yyn-1 はn
−1番目のサンプリング点n−1におけるヨー方向のフ
ィルタの入力値,出力値、Xyn-2 ,Yyn-2 はn−2
番目のサンプリング点n−2におけるヨー方向のフィル
タの入力値,出力値である。最初のサンプリング(n=
0)において、Xyn-2 、Yyn-1 、Yyn-2 は零とす
る。同様に二番目のサンプリング(n=1)において、
Xyn-2 ,Yyn-2 は零とする。
【0030】次いで、ステップ#115において、MP
U1はYyn から補正レンズ12の駆動位置を求める。
上記の様にこの実施の形態では、ムービングマグネット
(MM)を用いたコイルに流す電流に比例した位置に補
正レンズ12が移動する駆動装置を用いている。MPU
1はYyn の値からコイルに与える電流値を求める。今
はコイルに流す電流はアナログ量として与えるのではな
く、PWM(パルス幅変調)したものとディジタル量と
して与えるようにしている。よって、Yyn の値からP
WMのデュティーを求めるテーブルを用意しておき、M
PU1はYpnの値から該当するPWMのデュティーの
値が格納されているメモリのアドレスを求め、その値を
読み込むことでPWMのデュティーを設定する。
【0031】このようにしてPWMの周期,デュティー
が求まったならば、MPU1は所定のレジスタにこの値
を設定する。これにより、PWMされた駆動信号が補正
レンズ駆動装置11に与えられる。駆動信号を与えられ
た補正レンズ駆動装置11は、与えられた信号に比例す
る電流値をコイルに流し、補正レンズ12をヨー方向
(水平方向)の所定位置に駆動する。すなわち、次の駆
動信号が与えられるまでは、いま与えられた駆動信号に
従って補正レンズ12を所定位置に保持する。
【0032】上記の様にして補正レンズ12の駆動が開
始されたならば、一定時間、補正レンズ12の駆動安定
化のための防振処理を行う。すなわち、上述の様に、タ
イマからの割り込みが生じる度にピッチ,ヨー両方の振
れセンサ6,7の出力を交互にA/D変換端子から読み
取り、ディジタルフィルタリング演算を行い、その結果
から所望の補正レンズの駆動位置を与えるコイルに流す
電流値(PWMのデュティー)を求め、その値を所定の
レジスタに設定することで、補正レンズ12を駆動す
る。
【0033】この処理中にAF演算処理を行う要求が生
じている間は、前記サンプリングのタイミングを得るた
めのタイマによる割り込みが発生した際に、上記のよう
なディジタルフィルタ処理は行わず、A/D変換入力端
子から振れセンサ6,7の出力を読み込み、その値をメ
モリ2に記憶する処理のみを行う(図2(b)のステッ
プ#111→#116)。
【0034】この処理に要する時間は、全処理時間の
0.01 %以下なので、AF演算処理に悪影響を与えるこ
とはない。但し、既にディジタルフィルタリング処理を
始めた場合は次の割り込みのタイミングから処理の中断
を開始するものとする。
【0035】この中断中は、補正レンズ12の駆動も中
断する(#113〜#115を通過せず)。補正レンズ
12の駆動の再開は、メモリ2に記憶したデータを用い
たディジタルフィルタ演算が終了し、A/D変換入力端
子からの入力値によるディジタルフィルタ演算が開始さ
れたサンプリングタイミングから行うものとする。すな
わち、ディジタルフィルタ出力のない空白区間が記憶さ
れたデータによる演算によってすべて満たされ、ディジ
タルフィルタ出力のリアルタイム性が確立された時点か
ら駆動が再開される。これは、ディジタルフィルタ演算
中断中や、再開直後は、ディジタルフィルタの出力値が
中断せずに継続した場合の値とは異なるからである。
【0036】AF演算処理を行う要求がなくなったなら
ば、メモリ2に記憶された値を用いたディジタルフィル
タ演算を行う(図2(a)のステップ#106→#10
7)。
【0037】そして、この処理中(#107の処理
中)、前記サンプリングのタイミングを得るためのタイ
マによる割り込みが発生した際には、メモリ2にステッ
プ#107で処理すべきデータがあるのでステップ#1
12からステップ#116へ進み、A/D変換入力端子
から振れセンサ6又は7の出力を読み込み、その値をメ
モリ2に記憶する処理を行い、A/D変換入力端子から
読み込んだ値を用いたディジタルフィルタ処理は行わな
い。
【0038】今、ディジタルフィルタ演算に要する時間
は振れセンサの出力のサンプリングタイミングよりは十
分短いので、A/D変換入力端子から読み込んだ振れセ
ンサ6,7の出力の記憶する周期より、該メモリ2に記
憶された値を用いてのディジタルフィルタ演算の周期の
方が遥かに短いので、この処理は比較的早い段階で終了
する。メモリ2に記憶された値がなくなったならば、こ
のメモリ2に記憶された値を用いたディジタルフィルタ
演算は終了し、通常の処理に戻る。すなわち、前記サン
プリングのタイミングを得るためのタイマによる割り込
みが発生した際に、A/D変換入力端子から振れセンサ
6,7の出力を読み込み、その値を用いて上記のような
ディジタルフィルタ処理を行う。
【0039】前述のように、この段階で補正レンズ12
の駆動を再開する。
【0040】このように、AF演算処理を行うMPU1
における防振制御以外の処理の負荷が重いときに、手振
れ信号のディジタルフィルタ処理を中断し、中断中は振
れセンサ6,7からの出力の取り込みを行い、AF演算
処理が終了し、MPU1の負荷が軽くなったなら、防振
演算を再開し、再開後は中断中に取り込んだデータを用
いて手振れ信号の演算処理を行うことにより、不十分な
手振れ補正の制御により像を劣化させてしまうといった
問題点を防止することを可能にした。
【0041】(実施の第2の形態)図3は本発明の実施
の第2の形態に係るカメラの主要部分の構成を示すブロ
ック図であり、図1と異なるのは、カメラの姿勢を検出
するための姿勢センサ13を付加した点のみである。
【0042】この実施の第2の形態においては、振れセ
ンサ6,7によって検出されたカメラの手振れの角速度
を積分して位置信号を求め、その値を用いて制御を行っ
ている。すなわち、手振れ量に相当する量だけ手振れを
補正する方向に補正レンズ12を駆動する事で、手振れ
を補正している。振れセンサ6,7の出力の積分は、A
/D変換前にMPU1の外部に設けられた積分回路で行
ってもよいが、この実施の形態ではA/D変換後に、M
PU1によって行う、いわゆるディジタルフィルタによ
って行うこととする。
【0043】また、この実施の形態では、AF演算処理
など、MPU1の防振処理以外の処理の負荷が重いとき
に、一軸方向(ピッチまたはヨー方向)のディジタルフ
ィルタ演算を中断し、振れセンサ6,7の出力値を記憶
するのみの処理を行う軸方向を姿勢センサ13の出力に
より決定する。
【0044】その手振れ補正のシーケンスを、図4及び
図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0045】カメラのメインスイッチがオンするなどし
てメインシーケンスが開始されると、まずステップ#2
01において、MPU1は初期処理の一連の動作の中で
不図示のEEPROMから各種のパラメータを読み込
み、メモリ2の所定のアドレスに格納する。そして、次
のステップ#202において、補正レンズ12のセンタ
リングを行う。続くステップ#203において、シャッ
タボタンの第1ストロークによって不図示のスイッチS
W1がオンされるなどして防振システムの一連の動作の
開始指示が撮影者によってなされたことを判定するとス
テップ#204へ進み、以下の処理で用いる変数の初期
化などのを行う。
【0046】次のステップ#205においては、MPU
1はサンプリングのタイミングを得るためのタイマを起
動する。このタイマは、一定間隔毎に割り込みを発生す
るものである。その間隔は手振れの防止能力によって決
定されるが、通常は500μsec 〜1msec 程度にな
る。
【0047】ステップ#207は、AF処理中などに記
憶したデータを用いた処理を行う部分である。
【0048】後述する様に、AF処理要求がなくなった
時点でAF処理中に記憶したデータを用いたディジタル
フィルタ演算を開始する。よって、AF処理の要求が生
じる前はステップ#206を含む部分をループし、割り
込みが生じるのを待っている。ステップ#207のディ
ジタルフィルム演算はAF処理中でなく、かつAF処理
中などに記憶されたデータがメモリ2にある間、実行さ
れる。
【0049】MPU1はAF処理中でなくかつメモリ2
にデータのない場合は、このタイマからの割り込みが発
生する度に、ピッチ方向の振れを検出する振れセンサ
6,7の出力をA/D変換入力端子から交互に読み込む
が、まずはピッチ方向の振れを検出する振れセンサ6の
出力をA/D変換入力端子から増幅器8を介して読み込
む(#214)。この手振れ信号は、手振れの角速度が
零のときにA/D変換の入力範囲の中心値になり、手振
れの角速度が正のとき中心値より大きい出力に、手振れ
の角速度が負のとき中心値より小さい出力に、なるよう
になっている。よって、MPU1はA/D変換入力端子
から読み込んだ出力値(Vin)からA/D変換の入力範
囲の中心値(Vo)を引いた値(Vp)を求め、この値
(Vp)を積分した値を用いて補正レンズ12の制御を
行う。
【0050】次いで、MPU1はVpを用いてディジタ
ルフィルタリングを行う(#216)。これは積分とそ
の前段で行うハイパスフィルタリングを同時に行う。ハ
イパスフィルタリングはVpに重畳するわずかなオフセ
ット成分が積分されることによって、積分された値がオ
ーバーフローすることを防止するために行われる。ディ
ジタルフィルタの設計は対象とする手振れの周波数帯域
やカメラの性能から要求される手振れ補正に精度などに
より変化するが、今回はハイパスフィルタ,積分器とも
にポールが10Hz,2Hz,1Hz, 0.1Hzのもの
を設計し、制御中にポールが10Hzのものからポール
が 0.1Hzのものに順次切り換える。これによっては制
御中の位相誤差をなくすとともに、早期にフィルタ出力
を安定化させることが可能になる。実際にはMPUは次
式に従って出力を順次求めていく。
【0051】Ypn =a1×(Xpn-2 −Xpn )+a
2×Ypn-1 +a3×Ypn-2 上式におけるパラメータa1,a2,a3が時定数切り
換え時に変更される。この切り換えは積分開始後1秒く
らいの間に順次行われる。例えば、積分開始 0.1秒後に
ポール周波数10Hzから2Hzに、 0.3秒後に1Hz
に、そして1秒後に 0.1Hzに切替える。また、Xpn
はn番目のサンプリング点nにおけるピッチ方向のフィ
ルタの入力値、すなわちVpである。また、Xpn ,Y
n はn番目のサンプリング点nにおけるピッチ方向の
フィルタの出力値、Xpn-1 ,Ypn-1 はn−1番目の
サンプリング点n−1におけるピッチ方向のフィルタの
入力値,出力値、Xn-2 ,Yn-2 はn−2番目のサンプ
リング点n−2におけるピッチ方向のフィルタの入力
値,出力値である。最初のサンプリング(n=0)にお
いて、Xpn-2 ,Ypn-1 ,Ypn-2 には零とする。同
様に二番目のサンプリング(n=1)において、Xp
n-2 ,Ypn-2 には零とする。なお、この実施の形態に
おいては、ハイパスフィルタと積分器を一体にしたフィ
ルタを用いているが、この二つのフィルタを別々に計算
しても構わない。
【0052】次のタイマからの割り込みが生じたら、A
F処理中でなくかつメモリ2にデータがない場合は、M
PU1はヨー方向の振れを検出する振れセンサ7の出力
を増幅器9を介してA/D変換入力端子から読み込む
(#215)。ここで、MPU1はA/D変換入力端子
から読み込んだ出力値(Vin)からA/D変換の入力範
囲の中心値(Vo)を引いた値(Vy)を求め、この値
(Vy)を用いて補正レンズの制御を行う。
【0053】次いで、MPU1はVyを用いてディジタ
ルフィルタリングを行う(#217)。これは積分とそ
の前段で行うハイパスフィルタリングを同時に行う。今
回はハイパスフィルタ、積分器ともにポールが10H
z,2Hz,1Hz, 0.1Hzのものを設計し、制御中
にポールが10Hzのものからポールが 0.1Hzのもの
に順次切り換える。実際にはMPUは次式に従って出力
を順次求めていく。
【0054】Yyn =a1×(Xyn-2 −Xyn )+a
2×Yyn-1 +a3×Yyn-2 上式におけるパラメータa1,a2,a3が時定数切り
換え時に変更される。この切り換えは積分開始後1秒く
らいの間に順次行われる。例えば、積分開始 0.1秒後に
ポール周波数10Hzから2Hzに、 0.3秒後に1Hz
に、そして1秒後に 0.1Hzに切り換える。また、Xy
n はn番目のサンプリング点nにおけるヨー方向のフィ
ルタの入力値、すなわちVyである。また、Yyn はn
番目のサンプリング点nにおけるヨー方向のフィルタの
出力値、Xyn-1 ,Yyn-1 はn−1番目のサンプリン
グ点n−1におけるヨー方向のフィルタの入力値,出力
値、Xyn-2 ,Yyn-2 はn−2番目のサンプリング点
n−2におけるヨー方向のフィルタの入力値,出力値で
ある。最初のサンプリング(n=0)において、Xy
n-2 ,Yyn-1 ,Yyn-2 には零とする。同様に二番目
のサンプリング(n=1)において、Xyn-2 ,Yy
n-2 には零とする。
【0055】この処理中にAF演算処理を行う要求が生
じている間は(#211のY(YESを意味する))、
ピッチ軸,ヨー軸のどちらかは前記サンプリングのタイ
ミングを得るためのタイマによる割り込みが発生した際
に上記のようなディジタルフィルタ処理は行わず、A/
D変換入力端子から振れセンサの出力を読み込み、その
値をメモリ2に記憶する処理のみを行う(#220→#
221→#225、#226→#227→#231)。
もう一方の軸に関しては、前記サンプリングのタイミン
グを得るためのタイマによる割り込みが発生した際に、
上記のようなディジタルフィルタ処理は行う(#222
又は#228)。これにより防振処理に要する時間は半
分近くになり、AF演算処理に十分の時間を与えること
が可能になる。
【0056】ピッチ軸,ヨー軸のどちらの軸のディジタ
ルフィルタ処理を中断するかは、姿勢センサ13の出力
による。もし姿勢センサ13の出力よりカメラがいわゆ
る横位置である事がわかったなら(#221のY)、ヨ
ー軸方向のディジタルフィルタ演算を中断し、ピッチ軸
方向のディジタルフィルタ演算は継続する(#22
2)。逆に姿勢センサ13の出力よりカメラがいわゆる
縦位置である事がわかったなら(#227のY)、ピッ
チ軸方向のディジタルフィルタ演算を中断し、ヨー軸方
向のディジタルフィルタ演算は継続する(#228)。
但し、既にディジタルフィルタリング処理を始めた場合
は次の割り込みのタイミングから処理の中断を開始する
ものとする。
【0057】AF演算処理を行う要求がなくなったなら
ばAF処理中に記憶されたデータがメモリ2にあるので
(#206のN)、メモリ2に記憶された値を用いたデ
ィジタルフィルタ演算を行う(#207)。そして、前
記サンプリングのタイミングを得るためのタイマ2によ
る割り込みが発生した際には、AF処理中などに記憶さ
れたデータがメモリ2にあるので(#212→#21
9)、A/D変換入力端子から振れセンサ6又は7の出
力を読み込み、その値をメモリ2に記憶する処理を行
い、A/D変換入力端子から読み込んだ値を用いたディ
ジタルフィルタ処理は行わない。すなわち、メモリ2に
振れセンサ6又は7の出力を記憶しながら、記憶された
値を用いたディジタルフィルタ演算を行っていく。
【0058】今、ディジタルフィルタ演算に要する時間
は振れセンサ6,7の出力のサンプリングタイミングよ
りは十分短いので、A/D変換入力端子から読み込んだ
振れセンサ6,7の出力の記憶する周期より、メモリ2
に記憶された値を用いてのディジタルフィルタ演算の周
期の方が遥かに短いので、この処理は比較的早い段階で
終了する。メモリ2に記憶された値がなくなったなら
ば、このメモリ2に記憶された値を用いたディジタルフ
ィルタ演算は終了し、通常の処理に戻る。すなわち、前
記サンプリングのタイミングを得るためのタイマによる
割り込みが発生した際に、A/D変換入力端子から振れ
センサの出力を読み込み、その値を用いて上記のような
ディジタルフィルタ処理を行う。
【0059】このディジタルフィルタ処理中にシャッタ
ボタンが第2ストロークまで押されて不図示のスイッチ
SW2がオンしたならば(#217のY,#223の
Y,#229のY)、ディジタルフィルタの出力を基に
MPU1は補正レンズ12を駆動する(#218,#2
24,#230)。具体的には、まずMPU1はYpn
から補正レンズの駆動位置を求める。この実施の形態で
はムービングマグネット(MM)を用いたコイルに流す
電流に比例した位置に補正レンズが移動する駆動装置を
用いている。MPU1はYpn (またはYyn ) の値か
らコイルに与える電流値を求める。今はコイルに流す電
流はアナログ量として与えるのではなく、PWM(パル
ス幅変調)したものとディジタル量として与えるように
している。これはMPU1を用いて電流を制御する際は
コスト的に有利であるなどの理由による。よって、Yp
n (またはYyn ) の値からPWMのデュティーを求め
るテーブルを用意しておき、MPUはYpn (またはY
n ) の値から該当するPWMのデュティーの値が格納
されているメモリのアドレスと求め、その値を読み込む
ことでPWMのデュティーを設定する。なお、このテー
ブルはEEPROMに設定しておくことが望ましい。
【0060】このようにしてPWMの周期、デュティー
が求まったならば、MPU1は所定のレジスタにこの値
を設定する。これにより、PWMされた駆動信号が補正
レンズ駆動装置10(または補正レンズ駆動装置11)
に与えられる。駆動信号を与えられた補正レンズ駆動装
置10(または補正レンズ駆動装置11)は、与えられ
た信号に比例する電流値をコイルに流し、補正レンズ1
2をピッチ方向(垂直方向)(またはヨー方向(水平方
向))の所定位置に駆動する。すなわち、次の駆動信号
が与えられるまでは、いま与えられた駆動信号に従って
補正レンズ12を所定位置に保持する。
【0061】このようにして補正レンズ12の駆動を行
う。すなわち、上述のようにタイマからの割り込みが生
じる度にピッチ,ヨー両方の振れセンサ6,7の出力を
交互にA/D変換端子から読み取り、ディジタルフィル
タリング演算を行い、その結果から所望の補正レンズ1
2の駆動位置を与えるコイルに流す電流値(PWMのデ
ュティー)を求め、その値を所定のレジスタに設定する
ことで、補正レンズ12を駆動する。
【0062】なお、いわゆる一気押しがなされ、シャッ
タボタンの第1,第2のストロークが同時にオンになっ
た場合は、AF処理の終了後、ディジタルフィルタ処理
を中断した軸に関しては、メモリ2に記憶された値を用
いたディジタルフィルタ演算を行う。そして、メモリ2
に記憶された値がなくなった後に補正レンズ12の駆動
を行う。これは、ディジタルフィルタ演算中断中(AF
処理中)や、再開直後は、ディジタルフィルタの出力値
が中断せずに継続した場合の値とは異なるからである。
【0063】このように、AF演算処理を行うMPU1
における防振制御以外の処理の負荷が重いときに、姿勢
センサ13の出力に応じて一軸方向(ピッチまたはヨー
方向)の手振れ信号のディジタルフィルタ処理を中断
し、中断中は振れセンサ6,7からの出力の取り込みを
行い、AF演算処理が終了し、MPU1の負荷が軽くな
ったならIS演算を再開し、再開後は中断中に取り込ん
だデータを用いて手振れ信号の演算処理を行うことによ
り、不十分な手振れ補正の制御により像を劣化させてし
まうといった問題点を防止することを可能にした。
【0064】ここで、改めて以上の実施の各形態による
効果を述べる。
【0065】1)AF演算処理を行うためにMPU1の
負荷が重くなるような場合には、手振れ信号の演算処理
を中断し、中断中は振れセンサ6,7からのデータの取
り込みを行い、前記AF演算処理が終了し、MPU1の
負荷が軽くなったなら、防振演算を再開し、再開後は前
記中断中に取り込んだデータを用いて手振れ信号の演算
処理を行うようにしているので、不十分な手振れ補正の
制御より像を劣化させてしまうといった問題点を防止で
き、さらにAF演算の精度を確保することが可能とな
る。
【0066】2)姿勢センサ13を有し、MPU1の負
荷の状況とその姿勢センサ13の出力に応じて、ピッチ
またはヨー方向の手振れ信号の演算処理を中断し、中断
中は振れセンサ6又は7からのデータの取り込みを行
い、前記AF演算処理が終了してMPU1の負荷が軽く
なったなら、ピッチまたはヨー方向のの防振演算を再開
し、再開後は前記中断中に取り込んだデータを用いて手
振れ信号の演算処理を行うようにしている。
【0067】すなわち、姿勢センサ13の出力から手振
れ防止装置の姿勢がいわゆる縦位置の際には、ピッチ方
向の手振れ信号の演算処理を中断し、中断中は振れセン
サ6からの出力の取り込みを行い、前記AF演算処理が
終了しMPU1の負荷が軽くなったなら、ピッチ方向の
防振演算を再開し、再開後は前記中断中に取り込んだデ
ータを用いて手振れ信号の演算処理を行い、逆に姿勢セ
ンサ13のデータから手振れ防止装置の姿勢がいわゆる
横位置の際には、ヨー方向の手振れ信号の演算処理を中
断し、中断中は振れ検出センサ7からの出力の取り込み
を行い、前記AF演算処理が終了しMPU1の負荷が軽
くなったなら、ヨー方向の防振演算を再開し、再開後は
前記中断中に取り込んだデータを用いて手振れ信号の演
算処理を行うようにしている。これにより、不十分な手
振れ補正の制御より像を劣化させてしまうといった問題
点を防止でき、さらにAF演算の精度を確保することが
可能となる。
【0068】(変形例)上記実施の各形態では、カメラ
に適用した例を述べているが、防振機能を有する装置
や、更に焦点調節機能を有する装置にも同様に適用でき
るものである。
【0069】また、MPUの負荷が重くなる例として、
AF演算処理を例にしているが、これに限定されるもの
ではなく、例えば被写体輝度を測定する為の測光演算
等、手振れ信号の演算以外のMPUの負荷となる演算で
あれば、何れの演算であっても良い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不十分な振れ補正制御を行った為に却って像を劣化させ
てしまうといったことを防止すると共に、光学系の焦点
調節の為の情報の算出精度を確保することができる光学
機器を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の回路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の回路構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図5】同じく本発明の実施の第2の形態に係るカメラ
の主要部分の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 MPU 2 メモリ 3 AFセンサ 4 焦点調節用レンズ 6,7 振れセンサ 10,11 補正レンズ駆動装置 12 補正レンズ 13 姿勢センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
    検出手段の出力より振れ補正情報を算出する演算やその
    他の動作制御に用いる情報を算出する為の演算を行う演
    算手段と、該演算手段にて算出された振れ補正情報に基
    づいて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを有する光学
    機器において、前記演算手段での演算負荷が重いとき
    は、前記補正情報の算出の為の演算は中断し、前記振れ
    検出手段からの出力の取り込みは行うように、前記演算
    手段を制御する演算制御手段を有することを特徴とする
    光学機器。
  2. 【請求項2】 第1の方向の振れを検出する第1の振れ
    検出手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向の振
    れを検出する第2の振れ検出手段と、前記第1及び第2
    の振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算出する為の
    演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する為の演
    算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された振れ補
    正情報に基づいて第1及び第2の方向の像振れ補正を行
    う像振れ補正手段とを有する光学機器において、前記演
    算手段での演算負荷が重いときは、前記第1と第2の振
    れ検出手段のうちの一方の出力より振れ補正情報の算出
    を行う為の演算は中断し、前記第1と第2の振れ検出手
    段のうちの一方からの出力の取り込みは行うように、前
    記演算手段を制御する演算制御手段を有することを特徴
    とする光学機器。
  3. 【請求項3】 第1の方向の振れを検出する第1の振れ
    検出手段と、前記第1の方向とは異なる第2の方向の振
    れを検出する第2の振れ検出手段と、前記第1及び第2
    の振れ検出手段の出力より振れ補正情報を算出する為の
    演算やその他の動作制御に用いる情報を算出する為の演
    算を行う演算手段と、該演算手段にて算出された振れ補
    正情報に基づいて第1及び第2の方向の像振れ補正を行
    う像振れ補正手段と、姿勢検知手段とを有する光学機器
    において、前記演算手段での演算負荷が重いときは、前
    記姿勢センサにより検知される該光学機器の姿勢情報に
    応じて、前記第1と第2の振れ検出手段のうちの一方の
    出力より振れ補正情報の算出を行う為の演算は中断し、
    前記第1と第2の振れ検出手段のうちの一方からの出力
    の取り込みは行うように、前記演算手段を制御する演算
    制御手段を有することを特徴とする光学機器。
  4. 【請求項4】 前記演算制御手段は、前記演算手段での
    演算負荷が重く、かつ、前記姿勢センサにより第1の姿
    勢情報が検知されている場合は、前記第1の方向の振れ
    補正情報の算出の為の演算は中断し、前記第1の振れ検
    出手段からの出力の取り込みは行うように、前記演算手
    段を制御することを特徴とする請求項3に記載の光学機
    器。
  5. 【請求項5】 前記演算制御手段は、前記演算手段の演
    算負荷が重く、かつ、前記姿勢センサにより第2の姿勢
    情報が検知されている場合は、前記第2の方向の振れ補
    正情報の算出の為の演算は中断し、前記第2の振れ検出
    手段からの出力の取り込みは行うように、前記演算手段
    を制御することを特徴とする請求項3に記載の光学機
    器。
  6. 【請求項6】 前記演算制御手段は、前記演算手段での
    演算負荷が軽くなる事により、前記中断中に取り込んだ
    データにより前記振れ補正情報の算出の為の演算を再開
    するように前記演算手段に指示することを特徴とする請
    求項1〜5の何れかに記載の光学機器。
  7. 【請求項7】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
    検出手段の出力より振れ補正情報を算出する為の演算や
    その他の動作制御に用いる情報を算出する為の演算を行
    う演算手段と、該演算手段にて算出された振れ補正情報
    に基づいて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを有する
    光学機器において、前記演算手段での演算負荷が重いと
    きは、前記振れ補正情報の算出の為の処理は中断し、前
    記振れ検出手段からのデータの取り込みは行うように、
    前記演算手段を制御し、演算負荷が軽くなる事により、
    前記演算手段に前記中断中に取り込んだデータにより前
    記振れ補正情報の算出の為の演算を再開するように指示
    する演算制御手段を有することを特徴とする光学機器。
  8. 【請求項8】 前記中断中に取り込んだデータにより振
    れ補正情報の算出の為の演算が行われている間は、前記
    像振れ補正手段の駆動を禁止することを特徴とする請求
    項1〜8の何れかに記載の光学機器。
  9. 【請求項9】 前記演算制御手段は、前記演算手段にて
    光学系の焦点調節の為の情報算出の為の演算が行われる
    場合に、前記演算手段の演算負荷が重いと判定すること
    を特徴とする請求項1〜3,7の何れかに記載の光学機
    器。
JP18858599A 1998-09-29 1999-07-02 光学機器 Pending JP2001013538A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18858599A JP2001013538A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 光学機器
US09/404,199 US6229960B1 (en) 1998-09-29 1999-09-23 Control device for image blur correction

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18858599A JP2001013538A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 光学機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001013538A true JP2001013538A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16226257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18858599A Pending JP2001013538A (ja) 1998-09-29 1999-07-02 光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001013538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003098566A (ja) 振動検出手段の信号制御装置
JPH11326978A (ja) ブレ補正カメラ
JP4679236B2 (ja) 手ぶれ検出装置および撮影装置
JP2001013538A (ja) 光学機器
JPH11183954A (ja) 像振れ補正機能付き装置
JP2003131281A (ja) 像振れ補正装置
JP2002267685A (ja) 振動検出装置及び像振れ補正装置
JP2000187258A (ja) 防振制御装置
JP4701006B2 (ja) 手ぶれ検出装置および撮影装置
US6229960B1 (en) Control device for image blur correction
JP4666787B2 (ja) 振動検出装置及び像振れ補正装置
JP2000105396A (ja) 像振れ補正機能付き装置
JP2003107552A (ja) 撮影装置
JP2002365686A (ja) 防振制御装置
JPH08178664A (ja) 振動検出装置
JP4706094B2 (ja) ブレ補正光学機器
JP2000002900A (ja) 光学機器及び撮影装置
JP2002267452A (ja) 振動検出装置及び像振れ補正装置
JP2003107551A (ja) 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置
JP2000187259A (ja) 防振制御装置
JP2002181548A (ja) 振動検出装置及び像振れ補正装置
JP2002267453A (ja) 振動検出装置及び像振れ補正装置
JPH07159831A (ja) ぶれ補正可能なカメラ
JPH11231367A (ja) ブレ検出装置及びブレ補正カメラ
JP2003043546A (ja) 防振機能付きカメラ